JP2008120808A - 乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、あるいはクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む化粧品組成物 - Google Patents

乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、あるいはクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む化粧品組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】本特許出願において解決される課題は、ワックスだけでなく顔料も均一に分散されたマスカラを提供することであり、前記マスカラは、睫毛にボリュームを与える沈着層を得るのに十分に増粘したきめを示し、睫毛への容易な適用と滑らかで均一な沈着層を得ることが可能な満足な稠度を示す。
【解決手段】水性相と乳化システムとを含む睫毛を被覆するための化粧品組成物であって、前記乳化システムは、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含み、前記乳酸誘導体及びその塩、及び/または前記クエン酸誘導体及びその塩は、組成物の主たる界面活性剤システムを占め、少なくとも5%の少なくとも一つのワックスを含むことを特徴とする化粧品組成物。
【選択図】なし

Description

本特許出願は、睫毛用のメイクアップ若しくはケア、またはマスカラの分野に関する。
睫毛を被覆するための組成物、例えばマスカラは、一般的にメイクアップ組成物、メイクアップに適用される組成物(トップコートとしても知られている)、または睫毛の美容的ケアのための組成物である。
マスカラは特に二つのタイプの製剤化によって調製される:一つは水中にワックスの分散物の形態の、クリームマスカラとして知られている、ウォーターベースのマスカラであり、もう一つは有機溶媒中のワックスの分散物の形態の、ウォータープルーフマスカラとしても知られている、無水マスカラまたは低含水量のマスカラである。
本特許出願は、特にウォーターベースのマスカラに関する。
マスカラの適用は、睫毛のボリュームを増大し、その結果視線の強度を増大することが可能である。これを実施するための数多くの増粘またはボリューム増大マスカラが存在しており、その原理は、ボリューム増大(または変化)効果を得るために、睫毛にできるだけ多くの物質を沈着させることを含む。
前記組成物の所望の用途の特定の性質、例えばその流動性または稠度、あるいはその増粘力(またはチャージ力若しくはメイクアップ力としても知られている)を調節できるものは、固体粒子(特に前記組成物を構造化可能なワックス)の量を通じてである。
これらの固体粒子は、界面活性剤システムを使用してクリームマスカラ内に分散される。
従来の乳化剤または乳化システムは、特にトリエタノールアミンステアレートに基づく乳化システムを含む。
本特許出願において解決される課題は、ワックスだけでなく顔料も均一に分散されたマスカラを提供することであり、前記マスカラは、睫毛にボリュームを与える沈着層を得るのに十分に増粘したきめを示し、睫毛への容易な適用と滑らかで均一な沈着層を得ることが可能な満足な稠度を示す。
本特許出願の発明者らは、驚くべく且つ予期せぬことに、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む乳化システムを使用してこの課題を解決することができた。
本特許出願の発明者らは、本特許出願で規定された乳化システムが、顔料及び/またはワックスの良好な分散を可能にすることを観察することができた;この分散物は、トリエタノールアミンステアレートに基づく乳化システムで得られるものの質を有する。この組成物は、睫毛に対してボリュームを与えるメイクアップと、前記繊維に滑らかで均一な沈着層を生ずるのに適合可能な満足な稠度を得ることを可能にする。
本発明に係る組成物は、粘弾挙動を有することができる。
一般的に、剪断の効果の下で、弾性材料の特徴、つまりエネルギーを貯蔵可能であることと、粘性材料の特徴、つまりエネルギーを喪失可能であることの両者を満たす場合に、材料は粘弾性であると称される。
本発明に係る組成物の粘弾挙動は、特に剛性モジュラスGによって特徴づけできる。このパラメーターは、特に文献"Initiation a la rheologie" [Introduction to Rheology], G. Couarraze及びJ.L. Grossiord, 第2版, 1991, Lavoisier-Tec 1 Doc出版に定義されている。
前記測定は、熱温度自動調節制御バスと、35mm直径、2°の角度を有するコーン/プレート形状のステンレススチールローターとを備えた、ThermoRheo社製のRS600制御ストレスレオメーターで実施される。二つの表面を「サンド」して、壁でのスライディングの現象を制限する。
前記測定は、25℃±1℃で実施される。
動的測定は、ストレスの同調的な変化を適用しながら実施する。これらの実験では、組成物の直線的な粘弾領域の限界内で維持するように(休息時の組成物の流動特性を評価可能である条件)、剪断ストレス(τとして記録される)と剪断ひずみ(γとして記録される)の強度は低い。
直線的な粘弾領域は一般的に、材料の応答(即ちひずみ)が適用される力(即ちストレス)の値に正比例するいずれかモーメントであることによって規定される。この領域では、適用されるストレスは低く、材料は微視的な構造を変化することなくひずみを受ける。これらの条件下で、材料は「休息時」として脱構造化することなく研究される。
前記組成物は、角振動数ω(ω=2Πν;νは適用される剪断の周波数である)に従って正弦的に変化するストレスτ(t)に従った同調的な剪断に供される。かくして剪断された組成物はストレスτ(t)に供され、剛性モジュラスが課されるストレスの関数としてほとんど変化しない微視的変形に対応するひずみγ(t)に従って応答する。
ストレスτ(t)とひずみγ(t)は、以下の関係式によってそれぞれ定義される:
τ(t)=τcos(ω・t) γ(t)=γcos(ω・t−δ)
τはストレスの最大強度であり、γはひずみの最大強度である。弾性率δはストレスとひずみの間の位相角である。
前記測定は1Hzの周波数(ν=1Hz)で実施される。
0.01Paに等しい初期ストレスから開始し、1000Paの最終ストレスに達するまでサンプルに適用するストレスを増大し、ストレスは一回のみ適用する。
かくして、剛性モジュラスG(γに対するτの比)の変化と、弾性率δ(測定されるひずみに関して適用されるストレスの位相角に対応する)の変化を、適用されるストレスτ(t)の関数として測定する。
剛性モジュラスGの変化と弾性率δの変化が7%未満であるストレス領域に対する組成物のひずみ(微ひずみ領域)を特に測定し、かくして「プラトー」Gpとδpパラメーターを測定する。
前記組成物は例えば、10Pa以上、好ましくは50Pa以上のプラトー剛性モジュラスGpを示し、それは10Paまで、好適には5×10Paまでの範囲であることができる。
本特許出願の第一の主題は、組成物の主たる界面活性剤システムとして、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む乳化システムと水性相とを含む、睫毛を被覆するための化粧品組成物である。
変形形態によれば、本発明の主題は、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む乳化システムと水性相とを含む睫毛を被覆するための化粧品組成物であって、1%未満のトリエタノールアミンを含む組成物である。
本特許出願の別の主題は、本特許出願に係る組成物の睫毛への適用を含む、睫毛のメイクアップまたは非治療的ケア方法である。
本特許出願の別の主題は、本特許出願に係る組成物の使用、特に睫毛の均一な及び/またはボリュームを与えるメイクアップを得るためのこの組成物の使用である。
本発明の他の特徴、特性、及び利点は、以下の発明の詳細な説明及び実施例を読むことでより明らかとなるであろう。
乳化システム
本発明に係る組成物の乳化システムは、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/または前記誘導体の塩、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む。
乳酸誘導体またはその塩は、アシルラクチル酸誘導体、その塩(ラクチレート)、及びそれらの混合物、例えば下式の化合物から選択できる:
Figure 2008120808
[式中、Rはアシル基O=CR’を表し、R’は10から30の炭素原子、好ましくは12から22の炭素原子、好ましくは14から22の炭素原子、好適には16から20の炭素原子を好ましくは含む、飽和または不飽和の直鎖状または分枝状の炭化水素鎖であり、及び
Xは例えばアルカリ金属、例えばNa、Li、またはK、好ましくはNaまたはKのイオン、アルカリ土類金属、例えばMgのイオン、アンモニウム基、及びそれらの混合物から選択されるカチオンを表す]。
アシル基は特に、ラウロイル、ミリストイル、ベヘノイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、オリボイル、ココイル、またはオレオイル基、及びそれらの混合物から選択できる。
好ましくはRはステアロイル基である。
上記式に対応する化合物としては、例えばINCI名カルシウムステアロイルラクチレートを有する化合物、例えばRadiamuls 2980の名称でOleon NV社により市販されているもの;ナトリウムステアロイルラクチレート、例えばRadiamuls 2990の名称でOleon NV社により、Akoline SLの名称でKarlshamns AB社により、Priazul 2134の名称でUniquema社により、Dermofeel SLの名称でDr. Straetmans社により提供されるもの;ナトリウムイソステアロイルラクチレート、例えばPriazul 2133の名称でUniquema社により市販されているもの;ナトリウムベヘノイルラクチレート、例えばPationic SBLの名称でRita Corporation社により市販されているもの;ナトリウムココイルラクチレート、例えばPationic SCLの名称でRita社により市販されているもの;またはナトリウムオレオイルラクチレートが挙げられる。
特にナトリウムステアロイルラクチレートの使用が挙げられる。
クエン酸誘導体またはその塩は、10から30の炭素原子、好ましくは12から24の炭素原子、好適には14から22の炭素原子、好適には16から20の炭素原子、より好適には18の炭素原子を含む少なくとも一つの飽和または不飽和の直鎖状または分枝状の脂肪炭化水素鎖を含むクエン酸誘導体、及び前記酸のアルカリ金属、例えばNa、Li、またはK、好ましくはNaまたはKの塩、アルカリ土類金属、例えばMgの塩、あるいはアンモニウム塩から選択される。
特にクエン酸と、グリセロール及び脂肪酸のエステルとの反応から由来するエステルの使用が挙げられ、前記脂肪酸は12から30の炭素原子、好ましくは12から24の炭素原子、好適には14から22の炭素原子、好適には16から20の炭素原子を含む。
好ましくは、グリセロールと脂肪酸のエステルはモノエステルである。好ましくは脂肪酸はステアリン酸である。
クエン酸誘導体は特に、INCI名グリセリルステアレートシトレートを有する化合物であることができ、それはクエン酸と、グリセロール及びステアリン酸とのモノエステル(グリセリルステアレート)との反応から由来するエステルである。
市販品としては、Akoline LCの名称でKarlshamns社により、またはAxol C 62の名称でDegussa社により市販されているグリセリルステアレートシトレートが挙げられる。更に、この化合物を含む市販の混合物、例えばSasol Germany GmbH社製のCeralution C及びCeralution H、またはJan Dekker社製のTocomix Dが挙げられる。
乳酸誘導体及びその塩は、組成物の全重量に対して1から20重量%、好ましくは1.5から15重量%、好適には2から10重量%の範囲の含量で、組成物中に存在できる。
クエン酸誘導体及びその塩は、組成物の全重量に対して0.1から20重量%、好ましくは0.5から15重量%、好適には1から10重量%、より好適には2から10重量%の範囲の含量で、組成物中に存在できる。
好ましくは、乳酸誘導体及びその塩、及び/またはクエン酸誘導体及びその塩は、組成物の主たる界面活性剤システムを構成する。
一つの実施態様によれば、乳酸誘導体及びその塩が、組成物の主たる界面活性剤システムを構成する。
別の実施態様によれば、クエン酸誘導体及びその塩が、組成物の主たる界面活性剤システムを構成する。
用語「主たる界面活性剤システム」は、その不存在下では、安定な組成物の形成を引き起こさないシステムを意味するように解される。
用語「安定」は、45℃のオーブンに二ヶ月間配置した後に、環境温度に戻した際に、組成物の薄層を指の間で擦っても指先に知覚できる粒子を示さない組成物を意味するように解される。
有利には、乳酸誘導体及びその塩、及び/またはクエン酸誘導体及びその塩は、組成物の唯一の界面活性剤システムを構成する。
一つの実施態様によれば、乳酸誘導体及びその塩が、組成物の唯一の界面活性剤システムを構成する。
別の実施態様によれば、クエン酸誘導体及びその塩が、組成物の唯一の界面活性剤システムを構成する。
用語「唯一」は、いずれかの任意の界面活性剤システムが1%を超えない、好ましくは0.5%を超えない含量で存在することを意味するように解される。より好ましくは、用語「唯一」は、いずれかの他の界面活性剤システムが完全に存在しないことを示す。
本発明に係る組成物は、もちろん生理学的に許容可能な媒体を含む。用語「生理学的に許容可能な化合物または媒体」は、本特許出願の意味の範囲内で、その使用が睫毛への適用と適合可能である化合物または媒体を意味するように解される。
水性相
本発明に係る組成物は、組成物の連続相を形成できる水性相を含む。
用語「水性連続相を含む組成物」は、前記組成物が25℃で測定して23μS/cm(マイクロジーメンス/cm)以上の伝導度を示すことを意味するように解され、伝導度は例えば、Mettler Toledo社製のMPC227伝導度メーターとInlab730伝導度測定セルを使用して測定される。前記測定セルを前記組成物中に浸漬し、セルの二つの電極の間で形成される傾向にある気泡を除去する。伝導度メーターの値が安定化したら直ぐに伝導度を読み取る。少なくとも3回の連続測定についての平均値を測定する。
水性相は、水及び/または少なくとも一つの水溶性溶媒を含む。
用語「水溶性溶媒」は、本発明において、環境温度で液体であり、水と混和可能(25℃で大気圧下で50重量%を越える水中での混和性)である化合物を示す。
本発明に係る組成物で使用できる水溶性溶媒は、更に揮発性であることができる。
本発明に係る組成物で使用できる水溶性溶媒として、特に1から5の炭素原子を有する低級モノアルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール、または2から8の炭素原子を有するグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコールが挙げられる。
水性相(水及び任意に水混和性溶媒)は一般的に、組成物の全重量に対して1から95重量%の範囲、好ましくは3から80重量%の範囲、より好ましくは5から60重量%の範囲の含量で、本特許出願に係る組成物中に存在する。
乳化システムは更に、水中ワックス型または水中油型エマルションを得るために適切に選択される少なくとも一つの更なる表面活性剤を含むことができる。
25℃でGriffinの意味の範囲内で、8以上のHLBバランス(親水性−親油性バランス)を有する乳化剤が特に挙げられる。
これらの更なる表面活性剤は、非イオン性、アニオン性、カチオン性、または両性表面活性剤または表面活性乳化剤から選択できる。界面活性剤の特定及び機能(乳化性)の定義について参考として、文献"Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer", volume 22, pp. 333-432, 第3版, 1979, Wileyが挙げられ、特にアニオン性、両性、及び非イオン性界面活性剤についてはこの文献のpp. 347-377が参照される。
これらの更なる界面活性剤は、好ましくは以下のものから選択できる:
a)単独でまたは混合物として使用される、25℃で8以上のHLBを有する非イオン性表面活性剤;特に以下のものが挙げられる:
−グリセロールのオキシエチレン化及び/またはオキシプロピレン化エーテル(1から150のオキシエチレン及び/またはオキシプロピレン基を含むことができる);
−脂肪アルコール(特にC−C24、好ましくはC12−C18アルコール)のオキシエチレン化及び/またはオキシプロピレン化エーテル(20から1000のオキシエチレン及び/またはオキシプロピレン基を含むことができる)、例えば30のオキシエチレン基を含むセテアリルアルコールのオキシエチレン化エーテル(CTFA名「セテアレス−30」)、20のエチレンオキシド基を含むステアリルアルコールのオキシエチレン化エーテル(CTFA名「ステアレス−20」)、例えばUniqema社により市販されているBrij 78、及び7のエチレンオキシド基を含むC12−C15脂肪アルコールの混合物のオキシエチレン化エーテル(CTFA名「C12−15パレス−7」)、例えばShell Chemicals社によりNeodol(登録商標)25-7の名称で市販されているもの;
−脂肪酸(特にC−C24、好ましくはC16−C22脂肪酸)と、ポリエチレングリコール(1から150のエチレングリコール単位を含むことができる)とのエステル、例えばPEG−50ステアレート及びPEG−40モノステアレート、例えばICI Uniquema社によりMryj(登録商標)52Pの名称で市販されているもの;
−脂肪酸(特にC−C24、好ましくはC16−C22脂肪酸)と、オキシエチレン化及び/またはオキシプロピレン化グリセロールエーテル(1から150のオキシエチレン及び/またはオキシプロピレン基を含むことができる)とのエステル、例えばPEG−200グリセリルモノステアレート、例えばSeppic社によりSimulsol(登録商標)220 TMの名称で市販されているもの;30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルステアレート、例えばGoldschmidt社により市販されているTagat(登録商標)Sの製品、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルオレエート、例えばGoldschmidt社により市販されているTagat(登録商標)Oの製品、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルココエート、例えばSherex社により市販されているVarionic(登録商標)LI 13の製品、30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルイソステアレート、例えばGoldschmidt社により市販されているTagat(登録商標)Lの製品、及び30のエチレンオキシド基を含むポリエトキシル化グリセリルラウレート、例えばGoldschmidt社製のTagat(登録商標)Iの製品;
−脂肪酸(特にC−C24、好ましくはC16−C22脂肪酸)と、オキシエチレン化及び/またはオキシプロピレン化ソルビトールエーテル(1から150のオキシエチレン及び/またはオキシプロピレン基を含むことができる)とのエステル、例えばポリソルベート60、例えばUniquema社によりTween(登録商標)60の名称で市販されているもの;
−ジメチコーンコポリオール、例えばDow Corning社によりQ2-5220(登録商標)の名称で市販されているもの;
−ジメチコーンコポリオールベンゾエート(Fintex社製のFinsolv(登録商標)SLB 101及び201);
−プロピレンオキシドとエチレンオキシドとのコポリマー、EO/PO重縮合物としても既知のもの;
−並びにこれらの混合物。
EO/PO重縮合物はとりわけ、ポリエチレングリコールブロックとポリプロピレングリコールブロックとからなるコポリマー、例えばポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物である。これらのトリブロック重縮合物は、例えば以下の化学構造を有する:
H-(O-CH2-CH2)a-(O-CH(CH3)-CH2)b-(O-CH2-CH2)a-OH)
[式中、aは2から120の範囲であり、bは1から100の範囲である]。
EO/PO重縮合物は好ましくは、1000から15000の範囲、好適には2000から13000の範囲の重量平均分子量を有する。有利には、前記EO/PO重縮合物は、蒸留水中で10g/lで、20℃以上、好ましくは60℃以上の曇点を有する。曇点はStandard ISO 1065に従って測定される。本発明によって使用できるEO/PO重縮合物として、ICI社によりSynperonic(登録商標)の名称で市販されているポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物、例えばSynperonic(登録商標)PE/L44及びSynperonic(登録商標)PE/F127が挙げられる。
b)任意に上述のような25℃で8より大きいHLBを有する一つ以上の非イオン性表面活性剤と組み合わせた、25℃で8未満のHLBを有する非イオン性表面活性剤、例えば以下のもの:
−モノサッカリドのエステル及びエーテル、例えばスクロースステアレート、スクロースココエート、ソルビタンステアレート、及びそれらの混合物、例えばICI社により市販されているArlatone(登録商標)2121;
−脂肪酸(特にC−C24、好ましくはC16−C22脂肪酸)と、ポリオール、特にグリセロールまたはソルビトールとのエステル、例えばグリシジルステアレート、例えばGoldschmidt社によりTegin(登録商標)Mの名称で市販されている製品、グリセリルラウレート、例えばHuls社によりImwitor(登録商標)312の名称で市販されている製品、ポリグリセリル−2ステアレート、ソルビタントリステアレート、またはグリセリルリシノレート;
−シクロメチコーン/ジメチコーンコポリオール混合物、例えばDow Corning社によりQ2-3225C(登録商標)の名称で市販されているもの。
c)アニオン性界面活性剤、例えば以下のもの
−C16−C30脂肪酸の塩、特にアミンから由来するもの、例えばトリエタノールアミンステアレート及び/または2−アミノ−2−メチルプロパン−1,3−ジオールステアレート;しかしながら好ましくは、本特許出願に係る組成物はトリエタノールアミンステアレートを含まない;
−ポリオキシエチレン化脂肪酸の塩、特にアミンまたはアルカリ金属塩から由来するもの、及びそれらの混合物;
−リン酸エステル及びその塩、例えば「DEAオレス−10ホスフェート」(Croda社製のCrodafos N 10N)、またはモノセチル一カリウムホスフェート(Givaudan社製のAmphisol K);
−アルキルエーテルスルフェート、例えばナトリウムラウリルエーテルスルフェート;
−イセチオネート;
−並びにこれらの混合物。
本発明に係る組成物はまた、乳酸誘導体またはクエン酸誘導体に加えて、一つ以上の両性界面活性剤、例えばN-アシルアミノ酸、例えばN-アルキルアミノアセテート、及び二ナトリウムココアンホジアセテート、及びアミンオキシド、例えばステアラミンオキシド、あるいはシリコーン界面活性剤、例えばジメチコーンコポリオールホスフェート、例えばPhoenix Chemical社によりPecosil(登録商標)PS 100の名称で市販されているものを含むとができる。
本発明に係る組成物では、表面活性剤の総量は、組成物の全重量に対して1から30重量%、好ましくは1から20重量%、好適には2から15重量%の範囲であることができる。
一つの実施態様によれば、本特許出願に係る化粧品組成物は、1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満のトリエタノールアミンを含み、好適にはトリエタノールアミンを含まない。
一つの代替形態によれば、本特許出願に係る化粧品組成物は、1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満のトリエタノールアミンステアレートを含み、好適にはトリエタノールアミンステアレートを含まない。
一つの実施態様によれば、前記組成物は更に、10から30の炭素原子を好ましくは含む脂肪アルコールから選択される共界面活性剤を含む。用語「10から30の炭素原子を含む脂肪アルコール」は、いずれかの純粋な飽和または不飽和の分枝状または非分枝状の、10から30の炭素原子を含む脂肪アルコールを意味するように解される。
好ましくは10から26の炭素原子、好適には10から24の炭素原子、より好適には14から22の炭素原子を含む脂肪アルコールの使用が挙げられる。
前記組成物で使用できる脂肪アルコールとしては、特にラウリル、ミリスチル、セチル、ステアリル、オレイル、セテアリル(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)、ベヘニル、またはエルシルアルコール、及びそれらの混合物が挙げられる。好ましくはセチルアルコールの使用が挙げられる。
そのような脂肪アルコールは、特にSasol社によりNafolの名称で市販されている。
脂肪アルコールは、組成物の全重量に対して0.2から20重量%、好ましくは0.3から10重量%の範囲の含量で存在できる。
ワックス
本特許出願に係る組成物は少なくとも一つのワックスを含む。
用語「ワックス」は、本発明の意味の範囲内で、環境温度(25℃)で固体である親油性化合物を意味するように解され、それは可逆的な固体/液体状態変化を示し、30℃以上で120℃までの融点を有する。
ワックスの融点は、示差走査熱量測定計(DSC)、例えばMetler社によりDSC 30の名称で市販されている熱量測定計を使用して測定できる。
ワックスは、炭化水素、フッ素化、及び/またはシリコーンワックスであることができ、植物、鉱物、動物、及び/または合成起源を有することができる。特にワックスは、25℃を超える融点、好適には45℃を超える融点を示す。
ワックスは、組成物の全重量に対して0.1から50重量%、好適には1から40重量%、より好適には5から30重量%の範囲の含量で存在して良い。
一つの実施態様によれば、ワックスは組成物の全重量に対して少なくとも5重量%、好適には少なくとも10重量%、より好適には少なくとも15重量%の含量で存在して良い。
特に炭化水素ワックス、例えばビーズワックス、ラノリンワックス、白ロウ;ライスワックス、カルナウバワックス、カンデリラワックス、オーリキュリーワックス、エスパルトワックス、コルク繊維ワックス、サトウキビワックス、モクロウ、及びスマックワックス;モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、及びオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャー-トロプシュ合成によって得られるワックス、及びワックス状コポリマー、並びにそれれらのエステルの使用が挙げられる。
直鎖状または分枝状C−C32脂肪鎖を有する動物または植物オイルの触媒による水素化によって得られるワックスの使用も挙げられる。
これらの中では、水素化ホホバオイル、異性化ホホバオイル、例えば商品名Iso-Jojoba-50(登録商標)の下でDesert Whale社により製造され市販されているトランス異性化され部分的に水素化されたホホバオイル、水素化ヒマワリオイル、水素化ヒマシ油、水素化ココナッツオイル、水素化ラノリンオイル、ジ(1,1,1-トリメチロールプロパン)テトラステアレート、Heterene社により"Hest 2T-4S"の名称で市販されているもの、またはジ(1,1,1-トリメチロールプロパン)テトラベヘネート、Heterene社により"Hest 2T-4B"の名称で市販されているものが特に挙げられる。
シリコーンワックス、例えば16から45の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシジメチコーン、またはフッ素化ワックスもまた挙げられる。
Sophim社により"Phytowax Olive 18 L 57"の名称で市販されている、ステアリルアルコールでエステル化されたオリーブオイルの水素化により得られるワックス、またはSophim社により"Phytowax castor 16L64"及び"Phytowax castor 22L73"の名称で市販されている、セチルアルコールでエステル化されたヒマシ油の水素化によって得られるワックスの使用も挙げられる。そのようなワックスは、特許出願FR-A-2 792 190に記載されている。
特定の実施態様によれば、本発明に係る組成物は、「粘着性ワックス」として既知の、即ち0.7N.s以上の粘度を有し、3.5MPa以下の硬度を有する少なくとも一つのワックスを含むことができる。
粘着性ワックスの使用は、睫毛に容易に適用され、睫毛に対する良好な接着を有し、滑らかで、均一で、増粘したメイクアップの形成を引き起こす化粧品組成物を得ることを特に可能にする。
使用される粘着性ワックスは、特に0.7N.sから30N.sの範囲、特に1N.s以上、特に1N.sから20N.sの範囲、とりわけ2N.s以上、特に2N.sから10N.sの範囲、とりわけ2N.sから5N.sの範囲の粘度を有することができる。
ワックスの粘度は、45°の角度を形成するコーンの形状のアクリルポリマーからなる針を備えた、Rheo社により"TA-TX2i"(登録商標)の名称で市販されているきめ分析器を使用して、20℃で時間の関数として力(圧縮力または引っ張り力)の変化の測定によって決定される。
測定プロトコールは以下の通りである:
ワックスを、ワックスの融点±10℃に等しい温度で溶融する。溶融したワックスを、25mmの直径で、20mmの深さを有する容器にキャストする。ワックスを環境温度(25℃)で24時間、ワックスの表面が平坦で滑らかなように再結晶化し、次いでワックスを20℃で少なくとも1時間貯蔵した後、粘度を測定する。
きめ分析器の針を0.5mm/sの速度で変化させ、ついで2mmの浸透深度でワックスに浸透させる。針が2mmの深度にワックスに浸透した際に、針を1秒間停留し(弛緩時間に対応する)、ついで0.5mm/sの速度で引き出す。
弛緩時間の間で、力(圧縮力)を0になるまで強力に減少し、次いで針を引き出す間で、力(引っ張り力)をマイナスにし、その後再び0の値に増大する。粘度は、力(引っ張り力)の負の値に対応する曲線の部分に対する、時間の関数としての力の曲線の積分に対応する。粘度の値はN.s単位で表される。
使用できる粘着性ワックスは一般的に、3.5MPa以下、特に0.01MPaから3.5MPaの範囲、特に0.05MPaから3MPaの範囲、実際には0.1MPaから2.5MPaの範囲の硬度を有する。
硬度は上述のプロトコールに従って測定される。
粘着性ワックスとして、単独または混合物として、C20−C40アルキル(ヒドロキシステアリルオキシ)ステアレート(アルキル基は20から40の炭素原子を含む)、特に式(II)のC20−C40アルキル12−(12’−ヒドロキシステアリルオキシ)ステアレート:
Figure 2008120808
[式中、mは18から38の範囲の整数である]、または式(II)の化合物の混合物の使用が挙げられる。
そのようなワックスは、Koster Keunen社により"Krester Wax(登録商標)K 82 P"及び"Krester Wax(登録商標)K 80 P"の名称で特に市販されている。
上述のワックスは一般的に、45℃未満の開始融点を示す。
約0.46MPaの硬度と約1N.sの粘度値を示す、Strahl and Pitsch社によりSP18の名称で市販されているマイクロクリスタリンワックスの使用も挙げられる。
ワックスは水性ワックスミクロ分散物の形態で存在できる。用語「水性ワックスミクロ分散物」は、ワックス粒子のサイズが約1μm以下であるワックス粒子の水性分散物を意味するように解される。
ワックスミクロ分散物は、コロイド状ワックス粒子の安定な分散物であり、特に"Microemulsions Theory and Practice", L.M. Prince編, Academic Press (1977), 21-32頁に記載されている。
特にこれらのワックスミクロ分散物は、界面活性剤と、任意に一部の水の存在下でワックスを溶融し、次いで攪拌しながら徐々に温水を添加することによって得ることができる。油中水型のエマルションの中間的形成、その後に転相、最後に水中油型のミクロエマルションの取得が観察される。冷却すると、固体コロイド状ワックス粒子の安定なミクロ分散物が得られる。
ワックスミクロ分散物はまた、超音波、高圧ホモジェナイザー、またはタービンミキサーのような攪拌手段を使用して、ワックス、界面活性剤、及び水の混合物を攪拌することによって得ることができる。
ワックスミクロ分散物の粒子は好ましくは、1μm未満(特に0.02μmから0.99μmの範囲)、好ましくは0.5μm未満(特に0.06μmから0.5μmの範囲)の平均径を有する。
これらの粒子は、ワックスまたはワックスの混合物より本質的になる。しかしながらそれらは、マイナーな割合の油性及び/またはペースト状脂肪添加剤、界面活性剤、及び/または従来の脂溶性添加剤/活性物質を含むことができる。
本特許出願に係る組成物はまた、少なくとも一つの親水性または親油性皮膜形成性ポリマーを含むことができる。
本特許出願では、用語「皮膜形成性ポリマー」は、それ自体単独で、または皮膜を形成可能な更なる試薬の存在下で、睫毛に付着する巨視的に連続した皮膜、好ましくは接着皮膜、好適には例えばテフロン(登録商標)またはシリコーンで処理された表面のような非接着性表面にキャストすることによって生産される場合に、単離可能で単離して扱うことができるような接着特性と機械的特性を有する皮膜を形成可能なポリマーを意味するように解される。
一般的に、本特許出願に係る組成物の「皮膜形成性ポリマー」の含量は、組成物の全重量に対して0.1から40重量%、好ましくは0.5から30重量%、好適には1から20重量%の範囲である。
親水性皮膜形成性ポリマーは、水溶性ポリマーであることができ、または水性相中の分散物で提供できる。
本発明の組成物で使用できる皮膜形成性ポリマーとして、ラジカルタイプまたは重縮合物タイプの合成ポリマー、天然起源のポリマー、及びそれらの混合物が挙げられる。
水溶性皮膜形成性ポリマーの例として、以下のものが挙げられる:
−タンパク質、例えば植物起源のタンパク質、例えばコムギまたはダイズタンパク質;動物起源のタンパク質、例えばケラチン、例えばケラチン加水分解産物、及びスルホン酸ケラチン;
−セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及び第四級化セルロース誘導体;
−アクリルポリマーまたはコポリマー、例えばポリアクリレートまたはポリメタクリレート;
−ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルと無水リンゴ酸とのコポリマー、ビニルアセテートとクロトン酸とのコポリマー、ビニルピロリドンとビニルアセテートとのコポリマー、ビニルピロリドンとかプロラクタムとのコポリマー、またはポリビニルアルコール;
−アニオン性、カチオン性、両性、または非イオン性キチンまたはキトサンポリマー;
−アラビアゴム、グアゴム、キサンタン誘導体、またはカラヤゴム;
−アルギネート及びカラギーナン;
−グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸、及びその誘導体;
−シェラック樹脂、サンダラックゴム、ダンマル、エレミ、またはコパール;
−デオキシリボ核酸;
−ムコ多糖、例えばコンドロイチンスルフェート;
並びにそれらの混合物。
皮膜形成性ポリマーはまた、一般的にラテックスまたはシュードラテックスの名称で既知である、水性相中の分散物中の粒子の形態で、組成物中に存在できる。これらの分散物を調製する方法は、当業者に周知である。
水性皮膜形成性ポリマー分散物として、アクリル分散物、Avecia-Neoresins社によりNeocryl(登録商標)XK-90、A-1070、A-1090、BT-62、A-1079、及びA-523の名称で、Dow Corning社によりDow Latex(登録商標)432の名称で、Daito Kasey Kogyo社によりDaitosol(登録商標)5000 ADまたは5000 SJの名称で;Interpolymer社によりSyntran(登録商標)5760の名称で、またはRohm & Haas社によりAllianz(登録商標)Optの名称で市販されているもの、あるいはポリウレタンの水性分散物、veci-Neoresins社によりNeorez(登録商標)R-981及びR-974の名称で、Noveon社によりAvalure(登録商標)UR-405、UR-410、UR-425、UR-450、Sacure(登録商標)875、Avalure(登録商標)UR-445、及びSancure(登録商標)2060の名称で、Bayer社によりImpranil(登録商標)85の名称で、Hydromer社によりAquamere(登録商標)H-1511の名称で市販されているもの;スルホポリエステル、Eastman Chemical Products社によりEastman(登録商標)AQの名称で市販されているもの、ビニル分散物、例えばMexomer(登録商標)PAM、ポリ(ビニルアセテート)の水性分散物、例えばNisshin Chemical社製のVinybran(登録商標)、またはUnion Carbide社により市販されているもの、ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、及びラウリルジメチルメタクリルアミドプロピルアンモニウムクロリドのターポリマーの水性分散物、例えばISP社製のStyleze W、ポリウレタン/ポリアクリルハイブリッドポリマーの水性分散物、例えばAir Products社によりHybridur(登録商標)の名称で、またはNational Starch社によりDuromer(登録商標)の名称で市販されているもの、コア/シェルタイプの分散物:例えばKynarの名称でAtofina社により市販されているもの(コア:フッ素化物−シェル:アクリル)、または文献US 5 188 899に記載されているもの(コア:シリカ−シェル:シリコーン)、並びにこれらの混合物の使用が挙げられる。
親油性ポリマーは、溶液の形態で、または非水性溶媒相中の分散物の形態で存在できる。
本特許出願に係る組成物は更に、少なくとも一つの親水性ゲル化剤を含むことができる;それらは以下のものから選択できる:
−アクリル酸またはメタクリル酸またはそれらの塩及びそれらのエステルのホモポリマーまたはコポリマー、特にAllied Colloid社によりVersicol(登録商標)FまたはKの名称で、Ciba-Geigy社によりUltrahold(登録商標)8の名称で市販されている製品、Synthalen Kタイプのポリアクリル酸;
−アクリル酸とアクリルアミドとのコポリマー、Hercules社によりReten(登録商標)の名称で市販されているナトリウム塩の形態で市販されているもの、ポリヒドロキシカルボン酸のナトリウム塩、Henkel社によりHydagen(登録商標)Fの名称で市販されているもの;
−ポリアクリル酸とペミュレンタイプのアルキルアクリレートとのコポリマー;
−AMPS(アンモニア水で部分的に中和され、高度に架橋されたポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸)、Clariant社により市販されているもの;
−Sepigel(登録商標)またはSimulgel(登録商標)タイプのAMPS/アクリルアミドコポリマー、Seppic社により市販されているもの;
−AMPSとポリオキシエチレン化された(架橋されたまたはされていない)アルキルメタクリレートとのコポリマー;
−会合ポリウレタン、例えばServo Delden社製のポリマーC16−OE120−C16(SER AD FX1100の名称で市販されているもの、ウレタン官能基を含む分子であり、1300の重量平均分子量を有する;OEはオキシエチレン単位である)、Rheox社により市販されている、ウレア官能基を含むRheolate 205、またはRheolate 208または204(これらのポリマーは純粋形態で市販されている)、またはC20アルキル鎖を含み、ウレタン結合を含む、水中で20%の活性材料で市販されている、Rhom & Haas社製のDW 1206B。特に水中または水性/アルコール性媒体中の、これらの会合性ポリウレタンの溶液または分散物の使用もまた挙げられる。そのようなポリマーの例として、Servo Delden社製のSER AD fx1010、FX1035、1070、及びRheox社により市販されているRheolate 255、278、及び278が挙げられる。Rohm & Haas社製のDW 1206F及び1206J、並びにAcrysol RM 184または44の製品、または別法としてBorchers社製のBorchigel LW 44の製品の使用も挙げられる。
−並びにそれらの混合物。
上述の水溶性皮膜形成性ポリマーのあるものは、水溶性ゲル化剤としても機能できる。
親水性ゲル化剤は、組成物の全重量に対して0.05から40重量%、好ましくは0.1から20重量%、好適には5から15重量%の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在できる。
本特許出願に係る組成物はまた、少なくとも一つまたはそれ以上のオイルまたは有機溶媒を含むことができる。
用語「オイルまたは有機溶媒」は、環境温度且つ大気圧で液体である非水性物を意味するように解される。オイルは揮発性または不揮発性であることができる。
用語「揮発性オイルまたは有機溶媒」は、本発明の意味の範囲内で、環境温度且つ大気圧で、ケラチン物質と接触した際に、1時間未満で蒸発可能ないずれかの非水性媒体を意味するように解される。本発明の揮発性有機溶媒及び揮発性オイルは、環境温度で液体であり、環境温度且つ大気圧で0ではない蒸気圧、例えば0.13Paから40000Pa(10−3から300mmHg)の範囲、特に1.3Paから13000Pa(0.01から100mmHg)の範囲、とりわけ1.3Paから1300Pa(0.01から10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する揮発性化粧品有機溶媒である。用語「不揮発性オイル」は、環境温度且つ大気圧で、少なくとも数時間ケラチン物質に残存し、特に10−3mmHg(0.13Pa)未満の蒸気圧を有するオイルを意味するように解される。
オイルは、組成物の全重量に対して0.05から30重量%、好ましくは0.1から15重量%の範囲の含量で組成物中に存在できる。本発明に係る組成物は、揮発性オイル及び/または不揮発性オイル、及びそれらの混合物を含むことができる。
揮発性オイル(または有機溶媒)は、炭化水素オイル、シリコーンオイル、フッ素化オイル、またはそれらの混合物であることができる。
用語「炭化水素オイル」は、主に水素及び炭素原子を含み、任意に酸素、窒素、硫黄、またはリン原子を含むオイルを意味するように解される。揮発性炭化水素オイルは、8から16の炭素原子を有する炭化水素オイル、特に分枝状C−C16アルカン、例えば石油起源のC−C16イソアルカン(イソパラフィンとしても既知である)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンとしても既知である)、イソデカン、またはイソヘキサデカン、例えばIsopar(登録商標)またはPermethyl(登録商標)の商標名で市販されているオイル、分枝状C−C16エステル、イソヘキシルネオペンタノエート、及びそれらの混合物から選択できる。
揮発性オイルとして、揮発性シリコーン、例えば揮発性直鎖状または環状シリコーンオイル、特に6センチストーク(6×10−6/s)以上の粘度を有し、特に3から6のケイ素原子を有するものの使用が挙げられ、これらのシリコーンは任意に1または2の炭素原子を有する一つ以上のアルキルまたはアルコキシ基を含む。本発明で使用できる揮発性シリコーンオイルとして、特にオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、及びこれらの混合物が挙げられる。
揮発性有機溶媒、特にフッ素化有機溶媒、例えばノナフルオロメトキシブタン、またはパーフルオロメチルシクロペンタンの使用も挙げられる。
本発明に係る組成物のそれぞれは、特に不揮発性炭化水素オイル、及び/またはシリコーンのオイル、及び/またはフッ素化オイルから選択できる、少なくとも一つの不揮発性オイルまたは有機溶媒を含むこともできる。
不揮発性炭化水素オイルとして、特に以下のものが挙げられる:
−植物起源の炭化水素オイル、例えば脂肪酸とグリセロールとのエステルよりなるトリグリセリドで、脂肪酸はCからC24の各種の鎖の長さを有することができ、これらの鎖は直鎖状または分枝状で、飽和または不飽和であることができる;これらのオイルは特に麦芽、ヒマワリ、グレープシード、ゴマ、トウモロコシ、アンズ核、カスター、シェア、アボカド、オリーブ、ダイズ、スィートアーモンド、ヤシ、レイプシード、綿実、ヘーゼルナッツ、マカダミア、ホホバ、アルファルファ、ケシ、カボチャ種、キュウリ、クロフサスグリ種、マツヨイグサ、アワ、オオムギ、キノア、ライムギ、ベニバナ、ククイノキ、トケイソウ、またはジャコウバラの各オイル;またはカプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド、例えばStearineries Dubois社により市販されているもの、またはDynamit Nobel社によりMiglyol(登録商標)810、812、及び818の名称で市販されているもの;
−10から40の炭素原子を有する合成エーテル;
−鉱物または合成起源の直鎖状または分枝状炭化水素、例えば流動ワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばパーリームオイル、スクアラン、及びそれらの混合物;
−合成エステル、例えば式RCOORのオイル[式中、Rは1から40の炭素原子を含む直鎖状または分枝状脂肪酸の残基を表し、Rは炭化水素鎖、特に1から40の炭素原子を含む分枝状炭化水素鎖を表し、但しR+Rは≧10である]、例えばパーセリンオイル(セテアリルオクタノエート)、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、C12からC15アルキルベンゾエート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、イソステアリルイソステアレート、オクタノエート、デカノエート、またはアルコール若しくはポリアルコールのリシノレート、例えばプロピレングリコールジオクタノエート;ヒドロキシル化エステル、例えばイソステアリルラクテートまたはジイソステアリルマレート;及びペンタエリスリトールエステル;
−12から26の炭素原子を有する分枝状及び/または不飽和炭素鎖を含む、環境温度で液体である脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール、または2−ウンデシルペンタデカノール;
−高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、またはリノレン酸;
−並びにこれらの混合物。
本発明に係る組成物(i)または(ii)のいずれか一方で使用できる不揮発性シリコーンオイルは、不揮発性であるポリジメチルシロキサン(PDMS)、ペンダント状の及び/またはシリコーン鎖の末端の2から24の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基を含むポリジメチルシロキサン、フェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニル(メチルジフェニル)トリシロキサン、または(2−フェニルエチル)トリメチルシロキシシリケートであることができる。
本発明に係る組成物で使用できるフッ素化オイルは、特にフルオロシリコーンオイル、フッ素化ポリエーテル、またはフッ素化シリコーン、例えば文献EP-A-847 752に記載されたものである。
本発明に係る組成物中の不揮発性オイルまたは有機溶媒の含量は、組成物の全重量に対して0.01から30重量%、特に0.1から25重量%、好適には0.1から20重量%の範囲である。
本発明に係る組成物はまた、少なくとも一つの着色物質、例えば粉体物質、脂溶性染料、または水溶性染料を含むことができる。
粉体着色物質は、顔料及び真珠光沢剤から選択できる。
顔料は白色または着色された、無機及び/または有機の、被覆されたまたはされていないものであることができる。無機顔料として、任意に表面で処理された二酸化チタン、酸化ジルコニウム、亜鉛、若しくはセリウム、及び酸化鉄若しくはクロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、水和クロム、及びフェリックブルーが挙げられる。有機顔料としては、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、及びコチニールカルミンに基づくレーキ、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、若しくはアルミニウムが挙げられる。
真珠光沢剤は、白色真珠光沢顔料、たとえば酸化チタン若しくはオキシ塩化ビスマスで被覆されたマイカ、着色真珠光沢顔料、例えば酸化鉄で被覆された酸化チタン被覆マイカ、特にフェリックブルー若しくは酸化クロムで被覆された酸化チタン被覆マイカ、または上述のタイプの有機顔料で被覆された酸化チタン被覆マイカ、並びにオキシ塩化ビスマスに基づく真珠光沢顔料から選択できる。
脂溶性染料は、例えばスーダンレッド、D&Cレッド17、D&Cグリーン6、β−カロチン、ダイズオイル、スーダンブラウン、D&Cイエロー11、D&Cバイオレット2、D&Cオレンジ5、キノリンイエロー、またはアナートである。
これらの着色物質は、組成物の全重量に対して0.01から30重量%の範囲の含量で存在できる。
本発明に係る組成物はまた、少なくとも一つのフィラーを含むことができる。
フィラーは、当業者に周知であり、化粧品組成物で一般的に使用されるものから選択できる。フィラーは、無機または有機の、ラメラ状または球状であることができる。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミドから形成されたパウダー、例えばナイロン(登録商標)、例えばAtochem社によりOrgasol(登録商標)の名称で市販されているもの、ポリ−β−アラニンから形成されたもの、ポリエチレンから形成されたパウダー、テトラフルオロエチレンポリマーから形成されたパウダー、例えばテフロン(登録商標)、ラウロイルリシン、デンプン、窒化ホウ素、膨張している中空ポリマーミクロスフェア、例えばポリ(ビニリデンクロリド)/アクリロニトリルのもの、例えばNobel Industrie社によりExpancel(登録商標)の名称で市販されているもの、アクリルパウダー、例えばDow Corning社によりPolytrap(登録商標)の名称で市販されているもの、ポリメチルメタクリレートから形成された粒子、及びシリコーン樹脂ミクロビーズ(例えばToshiba社製のTospearl(登録商標))、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカミクロスフェア(Maprecos社製のSilica Beads(登録商標))、ガラス若しくはセラミックマイクロカプセル、または8から22の炭素原子、特に12から18の炭素原子を有する有機カルボン酸から由来する金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛、またはミリスチン酸マグネシウムが挙げられる。
加熱した際に膨潤可能な化合物、特に熱膨潤性粒子、例えばビニリデンクロリド/アクリロニトリル/メチルメタクリレートコポリマーから形成された非膨潤ミクロスフェア、アクリルニトリルのコポリマーまたはホモポリマー、例えばAkzo Nobel社によりExpancel(登録商標)820 DU 40及び007WUの名称でそれぞれ市販されているものの使用も挙げられる。
フィラーは、組成物の全重量に対して0.1から25重量%、特に0.2から20重量%を占めることができる。
本発明に係る組成物はまた、睫毛を長くする効果において改善が可能である少なくとも一つの繊維を含むことができる。
用語「繊維」は、長さLと直径Dを有するものを意味するように解されるべきであり、LはDよりもずっと大きく、Dは繊維の断面が囲まれる円の直径である。特にL/Dの比(または縦横比)は、3.5から2500、特に5から500、とりわけ5から150の範囲内で選択される。
本発明の組成物で使用できる繊維は、合成または天然起源で、無機または有機起源の繊維であることができる。それらは短くても長くても良く、個別的でも集合体でも良く、例えば編まれたものでも良く、中空でも固体でも良い。それらはいずれの形状を有しても良く、考慮される特定の応用に従って、円形または多角形(四角形、六角形、または八角形)の断面を有しても良い。特にそれらの末端は、突出している及び/または傷を防止するために削られている。
特に、前記繊維は1μmから100mm、特に0.1mmから5mm、とりわけ0.3mmから3.5mmの範囲の長さを有する。それらの断面は、2nmから500μmの範囲、特に100nmから100μmの範囲、とりわけ1μmから50μmの範囲の直径を有する円内に含まれることができる。繊維の重量または数量は、デニールまたはデシテクスでしばしば与えられ、9kmのヤーン当たりのグラム単位の重量を表す。本発明に係る繊維は、0.15から30デニール、特に0.18から18デニールの範囲内から選択される数量を有する。
本発明の組成物で使用できる繊維は、剛性繊維または非剛性繊維から選択できる。それらは合成または天然起源を有し、無機または有機起源を有することができる。
更に、前記繊維は表面処理されていてもいなくても良く、被覆されていてもいなくても良く、着色されていてもされていなくても良い。
本発明に係る組成物で使用できる繊維として、剛性ではない繊維、例えばポリアミド(ナイロン(登録商標))繊維、または剛性である繊維、例えばポリイミドアミド繊維、例えばRhodia社によりKermel(登録商標)若しくはKermel Tech(登録商標)の名称で市販されているもの、またはポリ(p−フェニレンテレフルアミド)(またはアラミド)繊維、特にDuPont de Nemours社によりKevlar(登録商標)の名称で市販されているものが挙げられる。
繊維は、組成物の全重量に対して0.01から10重量%、特に0.1から5重量%、とりわけ0.3から3重量%の範囲の含量で、本発明に係る組成物中に存在できる。
本発明に係る組成物はまた、少なくとも一つの化粧品活性成分を含むことができる。
本発明に係る組成物で使用できる化粧品活性成分として、特に抗酸化剤、防腐剤、香料、中和剤、皮膚軟化剤、増粘剤、合着剤、可塑剤、保湿剤、ビタミン、及びスクリーニング剤、特にサンスクリーン、及びそれらの混合物が挙げられる。
もちろん当業者は、任意の更なる添加剤及び/またはそれらの量を選択するのに注意を払い、本発明に係る組成物の有利な効果が、考慮される添加によって負に影響されない、または実質的に負に影響されないようにするであろう。
好ましくは本発明に係る組成物はリーブイン組成物である。
本発明に係る組成物は、前記組成物を含む少なくとも一つの区画を構成する容器に実装でき、前記容器は密封部分によって密封される。
前記容器は好ましくは、特にねじれたワイヤによって保持された毛のアレンジを含むブラシの形態のアプリケーターと組み合わせて使用される。そのようなツイストブラシは、特に特許US 4 887 622に記載されている。それはまた、特に成型から得られる複数のアプリケーション部分を含むクシの形態で存在できる。そのようなクシは、例えば特許FR 2 796 529に記載されている。アプリケーターは、例えば特許FR 2 761 959に記載されているような容器と一体であることができる。有利なアプリケーターはロッドと一体であり、ロッド自体が密封部分と一体である。
密封部分はスクリューによって容器に結合できる。別法として、密封部分と容器はスクリューによるもの以外で結合でき、特に差し込み機構を介して、鍵状に、または留め金によって結合できる。用語「鍵状」は、特に密封部分の一部の弾性変形によって、ついでフランジまたはリングを搭載した後、前記部分の弾性的にストレスのない位置に戻すことによって、フランジまたはリングの材料を搭載することを含むいずれかのシステムを意味するように解される。
前記容器は熱可塑性プラスチックから少なくとも部分的になることができる。熱可塑性プラスチックの例として、ポリプロピレンまたはポリエチレンが挙げられる。
別法として、前記容器は非熱可塑性材料、特にガラスまたは金属(または合金)から形成される。
前記容器は好ましくは、容器の開口部の近辺に配置される絞り機を備えている。そのような絞り機はアプリケーターを拭き取ることができ、任意にそれに対するロッドが一体として結合されても良い。そのような絞り機は、例えば特許FR 2 792 618に記載されている。
以下の実施例は、本発明の説明のために与えられ、本発明の範囲を制限するものではない。
以下の組成物を生産した。示される量は、組成物の全重量に対する重量パーセンテージとして表される。
実施例1:マスカラ
−ビーズワックス 30%
−ナトリウムステアロイルラクチレート
(Karlshamns AB社製のAkoline SL) 5%
−ヒドロキシエチルセルロース 0.89%
−消泡剤(シメチコーン) 0.4%
−防腐剤 適量
−水 100%とする残部
実施例2:マスカラ
−パラフィンワックス 25%
−ナトリウムステアロイルラクチレート
(Karlshamns AB社製のAkoline SL) 5%
−ヒドロキシエチルセルロース 0.89%
−顔料(酸化鉄) 5%
−消泡剤(シメチコーン) 0.4%
−防腐剤 適量
−水 100%とする残部
各組成物の剛性モジュラスGを、上述のプロトコールに従って測定する。
Figure 2008120808
実施例1及び2のマスカラは、このタイプの製品に所望されるような満足な稠度と、黒色を提供する良好な顔料の分散を示す。
これらのマスカラは、睫毛に容易に適用され、滑らかで均一な睫毛を太くする沈着層を形成する。
実施例3:マスカラ
−パラフィンワックス 30%
−グリセリルステアレートシトレート
(Degussa社製のAxol C 62ペレット) 5%
−ヒドロキシエチルセルロース 0.89%
−消泡剤(シメチコーン) 0.4%
−防腐剤 適量
−水 100%とする残部
前記組成物は、上述のプロトコールに従って測定して、2×10Paの剛性モジュラスGを示す。
このマスカラは、このタイプの製品に所望されるワックスの良好な分散と満足な稠度を示す。それは、睫毛に容易に適用され、滑らかで均一な睫毛を太くする沈着層を形成する。

Claims (17)

  1. 水性相と乳化システムとを含む睫毛を被覆するための化粧品組成物であって、前記乳化システムは、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含み、前記乳酸誘導体及びその塩、及び/または前記クエン酸誘導体及びその塩は、組成物の主たる界面活性剤システムを占め、少なくとも5%の少なくとも一つのワックスを含むことをを特徴とする化粧品組成物。
  2. 水性相と、少なくとも一つの乳酸誘導体及び/またはその塩の一つ、及び/または少なくとも一つのクエン酸誘導体及び/またはその塩の一つを含む乳化システムとを含み、1%未満のトリエタノールアミンを含む睫毛を被覆するための化粧品組成物。
  3. 前記乳酸誘導体またはその塩が、アシルラクチル酸誘導体、その塩(ラクチレート)、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記乳酸誘導体またはその塩が、下式の化合物:
    Figure 2008120808
    [式中、Rはアシル基O=CR’を表し、R’は10から30の炭素原子を含む、飽和または不飽和の直鎖状または分枝状の炭化水素鎖であり、及び
    Xはアルカリ金属、例えばNa、Li、またはKのイオン、アルカリ土類金属、例えばMgのイオン、アンモニウム基、及びそれらの混合物から選択されるカチオンを表す]
    から選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記アシル基が、ラウロイル、ミリストイル、ベヘノイル、パルミトイル、ステアロイル、イソステアロイル、オリボイル、ココイル、またはオレオイル基、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記乳酸誘導体またはその塩が、カルシウムステアロイルラクチレート;ナトリウムステアロイルラクチレート;ナトリウムイソステアロイルラクチレート;ナトリウムベヘノイルラクチレート;ナトリウムココイルラクチレート;ナトリウムオレオイルラクチレート:及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記乳酸誘導体またはその塩が、ナトリウムステアロイルラクチレートであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 前記クエン酸誘導体が、10から30の炭素原子を含む少なくとも一つの飽和または不飽和の直鎖状または分枝状の脂肪炭化水素鎖を含むクエン酸誘導体、及び前記酸のアルカリ金属、例えばNa、Li、またはKの塩、アルカリ土類金属、例えばMgの塩、あるいはアンモニウム塩から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
  9. 前記クエン酸誘導体が、クエン酸と、グリセロール及び脂肪酸のエステルとの反応から由来するエステルから選択され、前記脂肪酸が12から30の炭素原子を含むことを特徴とする、請求項1、2または8に記載の組成物。
  10. 前記グリセロールエステルがモノエステルであることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記12から30の炭素原子を含む脂肪酸がステアリン酸であることを特徴とする、請求項9または10に記載の組成物。
  12. 前記クエン酸誘導体がグリセリルステアレートシトレートであることを特徴とする、請求項8から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 前記クエン酸誘導体及びその塩が、組成物の全重量に対して0.1から20重量%、好ましくは0.5から15重量%、好適には1から10重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項8から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 前記乳酸誘導体及びその塩が、組成物の全重量に対して1から20重量%、好ましくは1.5から15重量%、好適には2から10重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満のトリエタノールアミンステアレートを含み、好適にはトリエタノールアミンステアレートを含まないことを特徴とする、請求項2から14のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物の睫毛に対する適用を含む、睫毛のメイクアップまたは非治療的ケア方法。
  17. 睫毛の均一な及び/またはボリュームを与えるメイクアップを得るための、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物の使用。
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