JP2008120294A - 飛行型情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体にCPU部とメモリ部と無線通信制御部とバッテリ部とGPS部を備え、本体上部に二重反転ロータを備え、本体底面にカメラ手段を備え、カメラ手段により撮像した本体下方画像をCPU部で画像処理を行い、その画像処理結果に基づき二重反転ロータの制御を行うと共にCPU部で汎用の情報処理を行う。
【選択図】図1
Description
本発明の飛行型情報処理装置は、空中停止(ホバリング)や空中での自由度の高い自律飛行ができ、小型以下のものであっても安定性に優れ、かつ、汎用の情報処理機能を担うためのソフトウェアプラットホームを有する情報処理装置を提供することを目的とする。
この二重反転ロータ方式では、ホバリング時の機体の傾きが少ないため、本発明の飛行型情報処理装置のような下方撮影によって自動制御を行うやりかたに適している。テールロータのあるヘリコプタのような場合は、機体が傾くので位置情報に誤差が生じてしまい自律飛行が困難となるのである。
なお、二重反転ロータ方式に、ヘリコプタで多く採用されているテールロータ方式を用いてカメラ手段のみで自律飛行制御を実現してもよい。
このカメラ手段は、本体底面のみならず、本体側面に設けてもよい。本体側面に設けることにより、真下と周辺の両方の状況を観測できる。また、前進、後退、左右移動、左右旋回、目的地への移動の状況を把握できる。
本体底面のカメラ手段の下方にミラー部を備えることで、本体下方の画像と本体上方の画像を撮像することが可能となり、飛行型情報処理装置が地上および/又は天井を見ながら移動することができる。
上部撮影用のカメラ手段を備えることで、飛行型情報処理装置が天井を見ながら移動することが可能となり、屋内での利用の場合に利便性がある。
本体側面にカメラ手段とミラー部を備えることで、本体下方の画像と本体上方の画像を撮像することが可能となり、飛行型情報処理装置が地上および/又は天井を見ながら移動することができる。
また、割込み周期が60ミリ秒以下とは、経験上60ミリより長い周期では、安定的に飛行できないからである。飛行型情報処理装置の本体が小型になればなるほどリアルタイム性に対する要求は厳しくなる。割込み周期が、50ミリ秒以下、40ミリ秒以下となるほど飛行制御が安定する。但し、その分、汎用の情報処理にCPU部が割り当てられる時間が少なくなってしまうことになる。
この飛行制御アルゴリズムのリアルタイム性については、実験における経験上、ホバリングに関しては100ミリ秒ぐらいの制御間隔では非常に困難であり、60ミリ秒ぐらいになって上手に制御できるようになったのである。これは機器の設定やヘリコプタの大きさ、観測の仕方などに依存する。ある程度高速なら完全なリアルタイム性はそれほど必要ではないかもしれない。衝突回避など行動を伴う場合には、安全性のために、速度に応じて周囲の様子を観察し行動を決定するうえで、リアルタイム性が必要になると考える。
これは、入力処理と演算処理と出力処理といった一連の処理プロセスが、60ミリ秒以下の定周期サイクル内で確実に処理されることとし、画像処理/ロータ制御処理については必ず時間内で処理を完了させ、汎用の情報処理については画像処理/ロータ制御処理の実行後の空き時間を利用して処理を行い、必ずしも1サイクル内で処理を完了させなくともよいとしたのである。
ダブルプロセッサとすることで、システムの高速性を高めることが可能となる。
ここで、二重反転ロータ2の詳細な構造は、既に公開されている特開平1−101297号公報に記載されているため、本明細書での説明は割愛する。
(1)サテライトPIM(satellite personal information manager)
ユーザのスケジュールやアドレス帳などの情報を管理し、決まった時刻に飛び回ってアラートを出したり、決まった時間に撮影したり、ユーザの行動に合わせて機能を変更するなどということを行う。
(2)メッセンジャー(messenger)
人や場所を指定してメッセージを届ける。メッセージは音声であったり、電子データであったり、映像であったりする。行き先で音声や映像を直接再生する場合もあれば、データ通信により手渡す場合もある。インターネットが使えない場合やインターネットが信頼できない場合に有用である。
(3)ナビゲーション(navigation)
ユーザやユーザの指定する人を目的地まで誘導する。GPSやセンサなどを使って飛ぶコンピュータ側が位置や経路を把握していることを前提とする。
(4)物体探索(object search)
指定された範囲内で物体を探す。色や形を指定してカメラ映像と画像処理で探索する場合もあれば、ICタグやセンサ,通信などを利用して探す場合も考えられる。
(5)物体追跡(object tracking)
カメラ映像やセンサ情報を使って物体や人を追跡する。
(6)位置探索(location identification)
GPSやセンサなどを用いて位置情報を把握する方法が数多く研究・開発されているが、飛行型情報処理装置を用いれば、位置情報が把握できない場合に周囲で位置情報を把握できる場所を探してそこからの飛行データをベースに位置を推定することができる。
(7)パトロール(patrol)
決められた場所を巡回する。
(8)群制御(fleet management)
他の飛行型情報処理装置と一体となって行動する。誘導と撮影,録音などの役割分担をしながら複数の飛行型情報処理装置が飛行する。電波が届かない場所までたくさんの飛ぶコンピュータが一定間隔で列を作って通信の中継をする,ショーなどでLEDをつけた複数の飛行型情報処理装置が全体として模様を作り出すなどの応用が考えられる。
(A)追跡(follow-me/follow-it)モード
ユーザやある物体,人などを追跡する。
(B)自律動作(autonomous)モード
内部のプログラムで動作を完全に制御する。
(C)遠隔操作(remote control)モード
インターネットや携帯電話を介して遠隔からユーザが制御する。
(D)現場操作(local control)モード
リモコンで操縦している状況と同様,現場でユーザが制御する。
(E)群制御(fleet management)モード
他の飛行型情報処理装置を制御するサーバモードか、他に制御されるクライアントモード,それぞれが対等に振舞う自律モードの3種類のモードが考えられる。
遠隔操作用パソコン21では、画像処理・認識を行い、飛行型情報処理装置11の現在の状態を把握し、無線発信機を用いて、必要な制御信号データを飛行型情報処理装置11に送信する。
次に、比例成分と積分成分の符号が等しいか否かを判定し(ステップS4)、等しい場合はスロットルの目標値付近で安定に制御出来ている時の値を元にスロットル制御の定数項を更新する(ステップS5)。等しくない場合は積分成分をリセット(ステップS6)してから、スロットルの目標値付近で安定に制御出来ている時の値を元にスロットル制御の定数項を更新する(ステップS5)。
そして、左右前後方向の偏差が一定以下か否かを判定し(ステップS7)、偏差が一定以下の場合は制御値を計算する(ステップS8)。偏差が一定値より大きい場合は、左右前後方向の比例成分を強くした制御値を計算し(ステップS9)、制御値を有効な範囲に限定し(ステップS10)、装置に制御量を送信する(ステップS11)。この一連の処理ステップを所定の時間以内に周期的に行い、飛行の安定性を高めている。
LEDマトリックスとは、たくさんのLEDの光の点滅によって文字や絵などを電光掲示させるものであり、このLEDマトリックスを本発明の飛行型情報処理装置の底部に配設したものを飛ばすことで、さまざまな情報を空中で表示させることが可能となるものである。
格子状に組んだLEDに電位差をかけて点滅させる。この電位差のかけ方を飛行型情報処理装置のCPU部若しくは外部のコンピュータで制御することにより、任意の文字や絵を表示させることができるものである。飛行型情報処理装置は、文字や絵は無線を用いて遠隔パソコンとの通信ができるので、表示内容をすぐに変更することが可能となる。LEDマトリックスを搭載した飛行型情報処理装置を上空に飛ばすことにより、見上げた位置に文字や絵が空中に浮かびあげることが可能となるため、イベントやライブの会場などの新しいアトラクションとしての利用に好適である。
図5に本体底部もしくは側面部に配設したカメラ手段とミラー部を備えた飛行型情報処理装置の概念図を示す。図5(1)はカメラ手段40を本体33の底部に設け、カメラ手段40の下方にミラー部30aを設けた飛行型情報処理装置を示している。カメラ手段40で、本体33の下方画像や上方画像を撮影できる。図5(2)はカメラ手段35を本体33の側面部に設け、カメラ手段35の前方にミラー部(30bと30c)を設けた飛行型情報処理装置を示している。同様にカメラ手段35で、本体33の下方画像や上方画像を撮影できる。
また、災害救助,気象観察,設備点検,安全巡視,映像撮影などの用途だけでなく、情報管理,情報伝達,物品移動,物品探索,歩行支援その他あらゆる実世界での人々の活動において有用である。
2,32 二重反転ロータ
3 モータ
4 無線通信制御部
5,35 カメラ(側面部)
6 CPU部とメモリ部
7 GPS部
8 バッテリ部
9 充電回路
10,40 カメラ(底面部)
12 モータ軸
13,33 本体
21 遠隔操作用パソコン
22 無線発信機
23 地上のマーカ
30a,30b,30c ミラー
Claims (10)
- 本体にCPU(Central Processing Unit)部とメモリ部と無線通信制御部とバッテリ部とGPS(Global Positioning System)部を備え、本体上部に二重反転ロータを備え、本体底面にカメラ手段を備え、前記カメラ手段により撮像した本体下方画像を前記CPU部で画像処理を行い、その画像処理結果に基づき前記二重反転ロータの制御を行うと共に前記CPU部で汎用の情報処理を行うことを特徴とする飛行型情報処理装置。
- 前記飛行型情報処理装置に、更に上部撮影用のカメラ手段を備え、前記二重反転ロータの軸が三重構造となっており、真ん中が前記上部撮影用のカメラ手段を支持する軸で、その外側が上側ロータ用、一番外側が下側ロータ用であることを特徴とする請求項1記載の飛行型情報処理装置。
- 前記飛行型情報処理装置に、更に本体底面の前記カメラ手段の下方にミラー部を備えたことを特徴とする請求項1記載の飛行型情報処理装置。
- 本体にCPU(Central Processing Unit)部とメモリ部と無線通信制御部とバッテリ部とGPS(Global Positioning System)部を備え、本体上部に二重反転ロータを備え、本体側面にカメラ手段とミラー部を備え、ミラー部を介して前記カメラ手段により撮像した本体下方画像及び/又は本体上方画像を前記CPU部で画像処理を行い、その画像処理結果に基づき前記二重反転ロータの制御を行うと共に前記CPU部で汎用の情報処理を行うことを特徴とする飛行型情報処理装置。
- 前記CPU部において、前記カメラ手段から画像を入力し、画像処理を行い、その画像処理結果に基づき前記二重反転ロータに対して制御信号を出力するまでの画像処理/ロータ制御処理が優先度の高い割込みプロセスとして定義され、その割込み周期が60ミリ秒以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飛行型情報処理装置。
- 前記CPU部において、前記カメラ手段から画像を入力し、画像処理を行い、その画像処理結果に基づき前記二重反転ロータに対して制御信号を出力するまでの画像処理/ロータ制御処理と、汎用の情報処理とが、60ミリ秒以下の定周期サイクルの演算として定義され、前記汎用の情報処理が前記画像処理/ロータ制御処理の実行後の空き時間を利用して処理がなされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飛行型情報処理装置。
- 前記CPU部が、前記カメラ手段から画像を入力し、画像処理を行い、その画像処理結果に基づき前記二重反転ロータに対して制御信号を出力するまでの画像処理/ロータ制御処理用のプロセッサと、汎用の情報処理用プロセッサとからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飛行型情報処理装置。
- 前記画像処理に、マーカ若しくはオプティカルフローを用いることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の飛行型情報処理装置。
- 前記本体の形状が略円柱若しくは円盤型であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の飛行型情報処理装置。
- 前記飛行型情報処理装置のソフトウェア構成が、少なくとも前記カメラ手段とGPS部と無線通信制御部と二重反転ロータとからなるハードウェア制御管理を行う部分と、各種アプリケーションプログラムに共通のインタフェースを提供するミドルウェア部分と、飛行ログを含むデータベース部分と、各種アプリケーションプログラム部分とからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飛行型情報処理装置。
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