JP2008118691A - 在宅旅行システム - Google Patents
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Abstract
【構成】 公衆への開示が可能な多数の地点の実況映像をそれぞれリアルタイムに常時入力するために、各地点にそれぞれ設けられた映像入力手段、ユーザーからの要求に基づいて、前記の多数の映像入力手段により得られた実況映像の中から、予め決定されたあるグループに含まれる複数の実況映像を、予め決定された順序に従って、ユーザーに提供する実況映像提供手段、及び、前記実況映像提供手段から提供された実況映像を、ユーザーのために、リアルタイムに表示するための表示手段、を含むことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
また、ユーザーは、紙やCD−ROMに編集された観光地の「旅行ガイドブック」を見て、「旅行した気分」になることはある。しかしながら、それはあくまで、「編集者に選ばれた写真」などを通してその観光地を見ているに過ぎないので、「生の感動」を得ることは到底できないという問題がある。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたもので、遠隔のユーザーに、希望の観光地の現在の実際の状況を、リアルタイムの映像で提供することにより、遠隔のユーザーがあたかもその観光地に実際に行っているような「感動」や「臨場感」を与えることができる、在宅旅行システムを提供することを目的とする。
1.公衆への開示が可能な多数の地点の実況映像をそれぞれリアルタイムに常時入力するために、各地点にそれぞれ設けられた映像入力手段、ユーザーからの要求に基づいて、前記の多数の映像入力手段により得られた実況映像の中から、予め決定されたあるグループに含まれる複数の実況映像を、予め決定された順序に従って、ユーザーに提供する実況映像提供手段、及び、前記実況映像提供手段から提供された実況映像を、ユーザーのために、リアルタイムに表示するための表示手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。
なお、本明細書において、「在宅旅行」と「仮想旅行」とは同一の意味で使用している。
2.上記1において、前記映像入力手段は、汽車、電車、バス、飛行機、船舶などの乗物から外を見た景色を撮像するように、前記乗物に取り付けられたものを含むものである、在宅旅行システム。
なお、本発明において、前記乗物に取り付けられる映像入力手段は、前記乗物の客席又はその近傍、乗物の運転席又はその近傍、乗物の屋根などに取り付けられて、乗物の内部から外を眺めたのとほぼ同じような景色を撮像するものである。
3.上記1又は2において、さらに、ユーザーから入力された希望データに基づいて、前記の多数の映像入力手段により得られた実況映像の中から、複数の実況映像を選択して、これらを一つのグループと決定するグループ決定手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。
4.上記3において、さらに、ユーザーから入力された希望データに基づいて、前記のグループとして選択された複数の実況映像をユーザーへ提供するときの、各実況映像の提供の順序を決定する順序決定手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。
5.上記3又は4において、さらに、前記各実況映像を互いに識別するための実況映像識別データを、キーワード又は文章などの文字列と関連付けながら、記録する実況映像識別データ及び文字列記録手段、前記ユーザーからの希望データを、キーワード又は文章などの文字列により入力するための文字列入力手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。
なお、本発明において、実況映像識別データとは、各地点のカメラ又はそのカメラからの実況映像を他の実況映像と識別するための識別データである。
6.上記3又は4において、さらに、前記各実況映像を互いに識別するための実況映像識別データを、地図が表示された地図画面上の各地点を互いに識別するための地点識別データと関連付けながら、記録する実況映像識別データ及び地点識別データ記録手段、前記ユーザーからの希望データを、地図画面上の任意の地点の指定により入力するための地点入力手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。
7.上記1から6までのいずれかにおいて、さらに、前記実況映像のユーザーへの提供行為に応じて、ユーザーの利用料金を算出する利用料金算出手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。
8.上記7において、前記利用料金算出手段は、前記の実況映像が提供された時期により、例えば、その提供した時期がユーザーからの提供の要求が多い時期か否かにより、利用料金を変更するものである、在宅旅行システム。
9.上記8において、さらに、前記利用料金算出手段により算出された利用料金をユーザーに通知する利用料金通知手段を含むことを特徴とする、在宅旅行システム。
10.上記5から9までのいずれかにおいて、前記各実況映像を互いに識別するための実況映像識別データは、前記映像入力手段が設けられた各地点を示すデータとその映像入力手段が撮影する方向を示すデータとから構成されている、在宅旅行システム。
11.公衆への開示が可能な多数の地点の実況映像をそれぞれリアルタイムに常時入力するために、各地点にそれぞれ設けられた映像入力手段、前記映像入力手段からの実況映像を互いに識別するための実況映像識別データを記録する実況映像識別データ記録手段、ユーザーの現在位置を特定する現在位置特定手段、この現在位置特定手段により特定されたユーザーの現在位置に基づいて、前記実況映像識別データ記録手段から、前記ユーザーの現在位置の近くにある一つ又は複数の実況地点の実況映像を特定するための実況映像識別データを選択する実況映像識別データ選択手段、この選択された実況映像識別データに基づいて、該当する実況映像をオンラインで取り込む映像取り込み手段、及び、この映像取り込み手段により取り込まれた実況映像をリアルタイムに表示する表示手段、からなる、在宅旅行システム。
12.上記11において、前記映像入力手段は、前記各実況地点から複数の方向に向かって見える映像をそれぞれ撮像するものであり、前記各実況映像を互いに識別するための実況映像識別データは、前記映像入力手段が設けられた各実況地点の位置を示す位置データと、その映像入力手段が撮像する方向を示す方向データと、から構成されており、前記現在位置特定手段は、ユーザーの現在位置を特定する手段とユーザーの進行方向を特定する手段とを含んでおり、前記実況映像識別データ選択手段は、前記現在位置特定手段により特定されたユーザーの現在位置及びユーザーの進行方向に基づいて、ユーザーの現在位置からユーザーの進行する側の方向に存在する実況地点であってユーザーの現在位置に近い実況地点の位置を示す位置データと、ユーザーの進行方向を示す方向データと、から成る実況映像識別データを、選択するものである、ことを特徴とする在宅旅行システム。
(2)本発明による在宅旅行システムによれば、ユーザーは、地図を見ながら、例えば希望の地点をポインティングデバイスで指定する(例えばマウスでクリックする)だけで、その地点の今の現時点の状況を実況映像で見ることができる。また、ユーザーは、いちいちポインティングデバイスで指定しなくても、予めコンピュータプログラムにより、複数の地点からの実況映像を順次リアルタイムに表示するように設定しておけば、コンピュータにより次々と希望する地点に対応する実況映像を表示させることができる。よって、ここでも、ユーザーは画面上で、実際には行っていないのに実際に行っているのと同じ感動や臨場感を得られる「バーチァル・トラベル(仮想旅行)」を実現できるようになる。
また、例えば、全世界の地図から全世界の各地の実況映像をみながら、全世界のユーザーが一つの宝を探していくというような、コンピュータ通信ネットワークの世界の中での「宝探し」ゲームを世界中で同時に競うことも可能になる。
(3)また本発明による遠隔旅行システムによれば、ユーザーは、自分の希望する文字列等により構成される検索データを入力することにより、その検索データに対応する一つ又は複数の地点の実況映像を、その場でリアルタイムに見ることが可能になる。特に、遠隔の複数の地点における今この瞬間の実況を映像でリアルタイムに順次見ることができる「バーチャル・トラベル(仮想旅行)」を提供できるようになる。
(4)なお、本発明において、前記各実況映像を特定するための実況映像識別データを、前記映像入力手段が設けられた各地点を示す位置データとその映像入力手段が撮影した方向を示す方向データとから構成するようにすれば、同じ地点でも、見る方向によって異なる実況映像を提供できるようになり、「生の現場」をより詳細にリアルタイムに再現できる実況映像を提供できるようになる。
(5)また従来より存在しているGPS受信機と本発明とを組み合わせることによって、次のような効果を得ることができる。すなわち、ユーザーがGPS受信機からの現在位置(緯度データと経度データの座標データ)に基づいて地図データベースから現在位置を含む所定領域の地図を読み出して表示し、その表示された地図上に表示された現在位置(座標データ)又はそれと近い地点をユーザーがマウスでクリックしてその地点の実況映像をオンラインで取り出すように指令すれば、GPS受信機からの現在位置が計測誤差などがなく正しいものかどうかを確認できる。つまり、表示された実況映像がユーザーの現在の位置から実際に見えるものと一致していれば、GPS受信機からの現在位置は正しいものと判定できる(従来は、ユーザーは、地図だけでは、GPS受信機による現在位置が正しいかどうかを自分で確かめることが困難だった)。
なお、図1には図示していないが、前記各カメラ2には、それぞれ、その近傍の位置にマイクロホンが設置されている。そして、このマイクロホンが収集した音データは、前記カメラ2が撮像した実況映像データと関連付けられながら、一緒に伝送されるようになっている。また、本実施例では、前記カメラ2は、インターネット1を介して、遠隔のユーザーが、そのズーム倍率や撮像方向を遠隔制御できるようになっている。このカメラの遠隔制御の技術については、既に多数の技術が公開されている。
また、この映像管理用コンピュータ3は、各実況映像の実況映像識別データと、それらの各地点の地図上の位置座標データ(経度及び緯度の座標データ)と、それらの各地点の属性を示すキーワードなどの文字列とを、互いに関連付けて記録するデータベースをも、有している。なお、ここで、前記の各地点の属性を示すキーワードには、例えば、各地点の大陸名・国名・地名、各地点の特徴を示す言葉(例えば、海岸、山、森林、滝、河川、都市、田舎、交差点、街角、観光地)、各地点に存在する施設を示す言葉(例えば、城跡、美術館、博物館、ビール工場、自動車工場、レストラン、ホテル、ゴルフ場)などの様々なものが含まれる。
すると、前記受付・提供用コンピュータ5は、この入力されたキーワードを、前記映像編集用コンピュータ4に送信する。前記映像編集用コンピュータ4は、この送られたキーワードに基づいて、「フランスのパリのセーヌ川と凱旋門の周辺の代表的な10カ所の地点からの実況映像」を選択し、それらの10カ所からの実況映像を、「セーヌ川から凱旋門に向かう順序で提供する」、という仮想旅行のコース・プログラム(仮想旅行の予定)を決める。また、映像編集用コンピュータ4は、前記のユーザーが入力した希望日時などに基づいて、今回の仮想旅行のコース・プログラムの利用料金を決定する。この場合、ユーザーの希望日時が多数のユーザーが希望する祝日や休日に該当するときは、利用料金を所定の率で割増計算する。
ユーザーの希望日時がくると、前記映像編集用コンピュータ4は、前記のコース・プログラムの内容のとおりの手順で、10カ所からの実況映像を、前記映像管理用コンピュータ3から順次取り込んで、前記受付・提供用コンピュータ5に送る。受付・提供用コンピュータ5は、この送られた実況映像を、順次、リアルタイムに、ユーザーに伝送する。これにより、ユーザーに、仮想旅行サービスが提供される。
また、本実施例においては、前記10カ所の各地点の実況映像の提供時間(各実況映像を継続して表示する時間)については、ユーザーが提供時に自由に決めるようにすることも、できる。すなわち、各実況映像の提供時間について、予め、ユーザーが「各実況映像の提供時間は、ユーザーが提供時に自由に決める」ことを選択しておいたときは、実際に各実況映像が提供されているときに、ユーザーが、「次の実況映像」を選択するまで、「今の実況映像」が提供され続ける。但し、本実施例のシステムでは、一つの実況映像の提供時間は最大で1時間以内と予め決められている。そのため、ユーザーが前記の「各実況映像の提供時間は、ユーザーが提供時に自由に決める」ことを選択した場合でも、1時間以上にわたって一つの実況映像を提供してもらうことはできない。よって、ユーザーは、1つの実況映像について1時間継続して見たら、1時間が経過する前に、次の実況映像に進む必要がある。
また、ユーザーは、前記A,B,C,Dの各実況映像の提供時間(継続して提供してもらう時間)を、例えば、Aについては3分間、Bについては10分間などのように、入力する。さらに、ユーザーは、この仮想旅行サービスの提供を受けたいサービス希望日時を入力する。この日時は、例えば、「今から直ちに」でもよいし、「明日の朝10時から」などでもよい。
ユーザーがOKの指示を出したときは、前記サービス希望日時が来ると、前記映像編集用コンピュータ4は、前記のユーザーの希望に基づいて決定したコース・スケジュールに従って、前記映像管理用コンピュータ3から、該当する実況映像を選択的に取り出して、順次、受付・提供用コンピュータ5に送る。受付・提供用コンピュータ5は、この送られた実況映像を、ユーザー端末6に、リアルタイムに伝送する。これにより、前記のユーザーが希望した日時に、上記の「A,B,C,D」のそれぞれのリアルタイムの実況映像を、前記のA,B,C,Dの順序で視聴する、という仮想旅行サービスが、ユーザーに提供される。
次に、本実施例による他の仮想旅行サービスを図3に基づいて説明する。この図3は、ユーザーが前記受付・提供用コンピュータ5にアクセスして、「東京、通り、街角」というキーワード又は「東京のいろいろな通りの街角が見たい」という文章を入力した場合のコースのメニュー(例示集)を示す画面である。ユーザーは、この図3の画面を見ながら、例えば、「A,A’,B,B’,C,C’,D,D’,E」というコースを選択する。また、ユーザーは、この選択した「A,A’,B,B’,C,C’,D,D’,E」の各実況映像のそれぞれの提供時間(各実況映像を継続して提供してもらう時間)を入力する。またユーザーは、この仮想旅行サービスを受けたいと思う希望日時(例えば、「今から」「明日の午後2時から」など)を入力する。
すると、前記映像編集用コンピュータ4は、前記のユーザーの希望日時に、前記の決定された仮想旅行のコース・スケジュールに基づいて、前記映像管理用コンピュータ3から、該当する実況映像を所定の順序で選択的に取り込み、順次、前記受付・提供用コンピュータ5に送る。受付・提供用コンピュータ5は、この送られた実況映像を、順次、ユーザーに提供する。これにより、前記のユーザーは、希望日時に、ユーザーが選択した前記「A,A’,B,B’,C,C’,D,D’,E」の計9個の実況映像が、前記の順序で、ユーザーにリアルタイムで提供される。
すると、前記映像編集用コンピュータ4は、このユーザーの希望したデータにに基づいて、仮想旅行のコース・スケジュールを決定する。また、前記映像編集用コンピュータ4は、このコース・スケジュールに対応する利用料金を算出する。受付・提供用コンピュータ5は、その利用料金をユーザー端末6の画面に表示する。ユーザーがこの利用料金で良いと考えたら、OKの指示を出す。すると、前記受付・提供用コンピュータ5は、このOKが出されたことを、映像編集用コンピュータ4に送る。
その後、ユーザーが仮想旅行サービスを希望した日時になると、映像編集用コンピュータ4は、前記のコース・スケジュールに基づいて、前記映像管理用コンピュータ3から、リアルタイムに各実況映像を取り込み、受付・提供用コンピュータ5に送る。受付・提供用コンピュータ5は、この送られた各実況映像を、順次、リアルタイムに、ユーザーに提供する。
また、前記中継用サービスコンピュータ11は、他の多数の中継用サービスコンピュータ12などとも接続されており、例えば、ある中継サービス用コンピュータ11に接続されたユーザーは、この中継サービス用コンピュータ11を介して他の中継サービス用コンピュータ12などから、それに接続されたコンピュータ(サーバー)を介してビデオカメラ及びマイクから入力されたデータを取り込めるようになっている。
この場合の映像や音声をユーザーが取り込むための方法としては、例えば、前記のビデオカメラやマイクからの情報を前記中継サービス用コンピュータ11から遠隔のユーザーに送信する方法(「放送型=プッシュ(push)型」のインターネット・サービス)、前記のビデオカメラ及びマイクからの情報を提供するためのホームページがコンピュータ・ネットワーク(インターネット)上に開設されており、このホームページをユーザー側がインターネット用のブラウザー・ソフトウェア(閲覧ソフト)により取り込みにいく方法(「プル(pull)型」のインターネット・サービス)、などの様々な方法が有り得る。
また、前記中継サービス用コンピュータ11には、利用料金算出部19が接続されている。この利用料金算出部19は、前記ユーザーが実況映像の利用(視聴)に対して、所定の利用料金を算出するものである。本実施例による「在宅ユーザーへの遠隔地の実況映像の提供」は、「ユーザーが在宅のまま行う、遠隔地への仮想旅行」であり、「通信ネットワークを利用した娯楽サービスの提供」に他ならないから、その娯楽サービスの享受に応じた利用料金の支払いが、ユーザーにとっては必要になる。
(a)ユーザーが一つの実況地点からの実況映像を視聴する毎に、所定の利用料金を加算していく方法。
(b)前記実況地点を複数個、予め幾つかのグループに分けるようにする。例えば、「古代遺跡巡り」という基準で、アンコールワット、エジプトのスフィンクス、日本国の佐賀県の吉野ケ里遺跡、メキシコの古代文明のある地点、及びナスカの巨大文字のあるナスカ高原などの複数の地点を一つのグループにまとめておく。あるいは、「香港・マカオの一周」という基準で「香港とマカオの複数の地点」を一つのグループにまとめておく。そして、ユーザーが前記の「古代遺跡巡り」又は「香港・マカオ一周」を希望したとき、それに応じた映像を順次提供していく(その場合、各映像の提供時間は、一定にしてもよいし、各ユーザーがそれぞれの視聴時間を自由にできるようにしてもよい)。この場合のユーザーの利用料金は、各グループ毎に予め設定された利用料金に基づいて、さらにその利用時間などに応じて、算出する方法を取ることができる。
(d)各ユーザーが各実況地点からの実況映像を視聴した時間の長さを一つの要素として利用料金を算出する方法(ユーザーの視聴時間は、タイマ手段を備えることにより、計測できる)。
(e)以上の(a)〜(d)の各算出基準に加えて、ユーザーによる利用時期(一年の中の利用時期)をも一つの要素として算出する方法。例えば、年末年始の時期には、「日本の神社の風景」や「富士山の朝日」の実況映像の視聴は、通常の利用に比べて、2倍の利用料金とする方法。あるいは、夏の季節には、「沖縄の海、ハワイの海」などの実況映像の視聴は、通常の利用料金の1.5倍とする方法など。
また、この地図上の地点に基づいて呼び出して行った実況映像の視聴(「遠隔への仮想旅行」)に対しても、前記利用料金算出部19により、前記と同様の方法により、直ちに利用料金が算出され、その算出された利用料金が、直ちに、前記中継サービス用コンピュータ11により、ユーザー側に通知されるようになっている。
前記CD−ROM4に記録された各プログラムにより、ディスプレイ7には、図6に示すように、その上半分7aに実況映像が表示され、その下半分7bに地図が表示されるようになっている。この実施例2を使用するときは、ユーザーは、まず図4の前記CD−ROM4を駆動して、前記地図データベースから前記ディスプレイ7の下半分7bに希望する地図を表示させる。CD−ROM4に記録された地図データベースの中のどの部分の地図を表示させるかは、例えば、地名などのキーワードから地図データを検索して表示させればよい(このような技術は従来より公知である)。
これらの図7のア、イ、ウ、エ、オ、カ、キで示す各点の中で、図7のア、イ、ウ、及びエは、図3のビデオカメラ12及びマイク13に対応している。すなわち、この実施例2では、図3のビデオカメラ12は、それぞれ互いに異なる方向を撮像するように図7のア、イ、ウ、及びエの位置に設置された4個のビデオカメラにより構成されている。また、図4のマイク13は、それぞれ互いに異なる方向を集音するように設置された4個のマイクにより構成されている。
つまり、ビデオカメラ12について説明すると、ビデオカメラ12を構成する4個のビデオカメラの中で、図7のアの位置に設置されたビデオカメラは、図の西方向(左方向)に向けて撮像しており、“1428A”の映像識別データを有する実況映像を生成する。また、図7のイの位置に設置されたビデオカメラは、図の南方向(下方向)に向けて撮像しており、“1428B”の映像識別データを有する実況映像を生成する。また、図7のウの位置に設置されたビデオカメラは、図の東方向(右方向)に向けて撮像しており、“1428C”の映像識別データを有する実況映像を生成する。また、図7のエの位置に設置されたビデオカメラは、図の北方向(上方向)に向けて撮像しており、“1428D”の映像識別データを有する実況映像を生成する。
より詳細に述べると、この図7の例では、地図上の1つのアドレスデータ“1428”(図7の中央の交差点の領域を識別するアドレスデータ)については、“1428A”“1428B”“1428C”及び“1428D”の4つの撮像方向をそれぞれ示す4つの実況映像識別データが、対応させて記録されている。また、地図上の1つのアドレスデータ“1429”(図7の図示左側の交差点の領域を識別するアドレスデータ)については、“1429A”“1429B”及び“1429C”の3つの撮像方向を示す3つの実況映像識別データが、対応させて記録されている。
また同様に、図7の例では、1429は、図7の地図の左端の交差点の領域(実況地点)を示す地図上のアドレスデータであり、A,B,Cはその交差点(実況地点)内の各場所からの撮影(及び集音)の方向を示している。
また、この図7の例では、実況映像の識別データは、前記地図上の各実況地点の位置を示すアドレスデータ(“1428”,“1429”など)と前記方向を示すデータ(A,B,C,Dなど)との組合せにより、構成されている。
なお、前記制御装置2と中継サービス用コンピュータ11の接続は無線でもよいこと、前記中継サービス用コンピュータと各ビデオカメラ12及びマイク13との接続も無線でもよいこと、及び、前記「地図データベース」、「実況映像データベース」、これらの検索プログラム、及び地図データベース再生プログラムは、CD−ROM4から読み取るのではなく、前記中継サービス用コンピュータ11などのネットワーク上のサーバー(コンピュータ)から取り込むようにしてもよい。特に、上記のように、図4のパソコン1を移動中の自動車内で使用する場合(自分が自動車を運転しているとき、GPS受信機で受信した測位情報や各種のセンサにより得た測位情報から現在の位置を画面表示された地図上で求め、この「自分の現在位置に対応する実況地点の実況映像で且つ自分の進行方向に対応する撮像方向の実況映像」を、パソコン1のディスプレイ7に表示させる場合)は、前記パソコン1の制御装置2と前記中継サービス用コンピュータとの間は無線で送受信する必要がある。
今、例えば大阪に住んでいるユーザーが、「自分の故郷の神奈川県の夏の湘南海岸の海岸線に沈む夕陽の景色を見たい」と考えたとする。その場合、例えば、ユーザーが前記キーボード6により「神奈川県、夏、湘南海岸、海岸線、夕陽」などのキーワードを入力すると、制御装置2は、これらの入力されたキーワードに基づいて、CD−ROM4に記録された実況映像識別データの中から対応するものを検索する。そして、この検索された実況映像識別データに基づいて、中継サービス用コンピュータ11にアクセスして、その識別データに対応する地点に設置されたビデオカメラ及びマイクからの映像データ及び音声データをリアルタイムに取り込んで、ディスプレイ7及びスピーカ8から出力することができる。このとき出力される映像及び音声は、現時点のリアルタイムの映像及び音声なので、ユーザーはあたかもその現場に実際にいるような感動を得ることができる。
Claims (8)
- 公衆への開示が可能な多数の地点から見える情景をそれぞれ撮像するために、各地点にそれぞれ設けられた映像入力手段、
ユーザーからの要求に基づいて、前記の多数の映像入力手段により得られた実況映像の中から、予め決定されたあるグループに含まれる複数の実況映像を、リアルタイムに、予め決定された順序に従って、ユーザーに提供する実況映像提供手段、及び、
前記実況映像提供手段から提供された実況映像を、ユーザーのために、リアルタイムに表示するための表示手段、
を含むことを特徴とする在宅旅行システム。 - 請求項1において、
前記映像入力手段は、汽車、電車、バス、飛行機、船舶などの乗物から見える情景を撮像するように、前記乗物に取り付けられたものを含むものである、在宅旅行システム。 - 請求項1又は2において、さらに、
ユーザーから入力された希望データに基づいて、前記の多数の映像入力手段により得られた実況映像の中から、複数の実況映像を選択して、これらを一つのグループと決定するグループ決定手段、
を含むことを特徴とする在宅旅行システム。 - 請求項3において、さらに、
ユーザーから入力された希望データに基づいて、前記の決定されたグループに含まれる各実況映像をユーザーへ提供するときの各実況映像の提供の順序を決定する順序決定手段、
を含むことを特徴とする在宅旅行システム。 - 請求項3又は4において、さらに、
前記各実況映像を互いに識別するための実況映像識別データを、キーワード又は文章などの文字列と関連付けながら、記録する実況映像識別データ及び文字列記録手段、
前記のユーザーからの希望データを、キーワード又は文章などの文字列により入力するための文字列入力手段、
を含むことを特徴とする在宅旅行システム。 - 請求項3又は4において、さらに、
前記各実況映像を互いに識別するための実況映像識別データを、地図画面上の各地点を互いに識別するための地点識別データと関連付けながら、記録する実況映像識別データ及び地点識別データ記録手段、
前記のユーザーからの希望データを、地図画面上の任意の地点を指定することにより入力するための地点入力手段、
を含むことを特徴とする在宅旅行システム。 - 請求項1から6までのいずれかにおいて、さらに、
前記実況映像のユーザーへの提供行為に応じて、ユーザーの利用料金を算出する利用料金算出手段、を含むことを特徴とする在宅旅行システム。 - 請求項7において、
前記利用料金算出手段は、前記の実況映像が提供される時期により、利用料金を変更するものである、在宅旅行システム。
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