JP2019091455A - 情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 これまでにない拡張現実の体験を与えること、さらには、そのことによってこれまでにない経験を与えるビジネスの技術的基盤を提供すること、の可能な情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体を提供すること。【解決手段】 素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、前記レイヤ複合体に格納された前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、前記制御部で規定された内容にしたがって前記素材情報を出力する出力部とを具備して構成する。【選択図】図6B

Description

本発明は、たとえば、美術館、博物館等の会場や、一般の建屋内、あるいは、屋外におけるたとえば並木路や公園等、立ち位置の状況や好みに合わせてコンテンツを処理する情報処理システム、同制御方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
従来、展示施設内の展示物に関する展示解説情報を蓄積した展示解説情報データベースを設け、携帯電話と情報配信サーバとの間で双方向の情報伝送を行う展示施設ガイドシステムが、たとえば特許文献1のように提案されている。
また、特許文献2には、ブルートゥース(登録商標)等の近距離双方向通信機能を具備した携帯端末を用いて利用者個人の嗜好や要求を博物館、アミューズメントパーク、展示場等の情報サービス提供者側に伝え、サービス提供者側からそのような要求に基づいた情報やサービスの提供を受けることが可能なシステムも提案されている。
また、特許文献3には、複数のコースのそれぞれに対応してガイド音声を順序よく提供することができていないとし、ガイド音声を順序よく提供することができるシステムの提案もされている。
また、特許文献4には、注目語に関してユーザーが連携先の情報サービスへ投稿した内容に基づいて、以降の注目語の表示順序を制御することにより、ユーザーが積極的に発信した情報である投稿内容から、注目語への評価や姿勢などユーザーの興味関心を表す情報を得て注目語の表示順序に反映できる装置も提案されている。
また、特許文献5には、ポッドキャスティング等による番組配信において、既存のメディアサーバのインフラを利用しつつ効率的に広告配信を可能にするものであり、従来のメディアサーバで管理する番組データに対して、番組供給者はメディア管理端末を通じて配信設定データを生成してアドサーバに送信しておくだけでよいとするシステムも提案されている。
特開2006−215883号公報 特開2005−292196号公報 特許第6181231号公報 特許第5458143号公報 特許第5265969号公報
しかしながら、これまでは、仮想現実を含む環境創出の場面において、音声は主に映像等に付随する対象として扱われるにすぎず、或いは、いわゆる音楽鑑賞のような、限定的な規定条件のもと楽しむ対象として扱われる域を出ることはなかった。
本発明はかかる問題を解決するもので、音という物理的存在の特質を生かした上でのこれまでにない拡張現実の体験を与えること、さらには、そのことによってこれまでにない経験を与えるビジネスの技術的基盤を提供すること、の可能な情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
本発明者はまず、音という物理的存在が持つ特質に着目した。すなわち、一般に、人間が受ける視覚からの刺激と音声からの刺激とは、略93:7であるとされ、ここから逆に、これを補う本能から、音情報は、否応なく、それを聴取した人間の想像を掻き立てることになる。言い換えれば、音という情報は他の情報、たとえば映像という情報に比して、それに接した人間の想像を掻き立てさせ、頭の中にイメージを形成させる力を余計に備えているということができる。本発明者は、音というものがこの特別な性質を有する点に着眼し、この性質を利用した技術的思想の創出に至った。換言すれば、音情報に対して人間が特定の反応を惹起せざるを得ないという人間工学的な性質に着眼し、この、いわば自然がもたらす法則を利用して、この点を様々な手法によって積極的に刺激し、そこから生じる種々の特質を、日々の生活/ビジネス局面を含む人間生活一般に展開することで種々の価値を発生させる仕組みを考察し発明した。ここに本願の技術的思想の核心/本質が存在する。
上記思想の核心を実現し上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、前記レイヤ複合体に格納された前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、前記制御部で規定された内容にしたがって前記素材情報を出力する出力部とを具備したことを特徴とする。
本発明の第1の態様は、代替的に、素材情報を含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、前記レイヤ複合体に格納された前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、前記制御部で規定された内容にしたがって前記素材情報を出力する出力部とを具備したことを特徴とする情報処理システム、として実現されるものであってもよい。
上記両態様において、素材情報(メディア)とは、解説音、効果音、BGM、館内放送、解説画像、表、地図、レイアウト情報、投稿情報、及び広告情報を含む情報である。規定された内容とは、例えば、いつ、どの時点で、どのくらいの音量で、どのくらいの時間再生するのか、位置情報、顔の向き、速度、温度に応じてどのような反応を行うかについての情報であり、これらの情報を用いて多種の動作が行える。同じ場所において、音によって、同時に、無限に異なる経験、楽しみ方を提供することができる。音の持つ上記特性を積極的に利用することで、人間の想像を掻き立てさせ、頭の中にイメージを形成させる効果を生み出すことができるものである。なお、本発明は上記のとおり、音を核心的存在として位置づけつつも、本質的に、音以外の物理的存在への展開を許容するものであるので、上記では、音以外のものも「素材情報」に含んでもよい、としたものである。
上記において、レイヤとは素材情報(コンテンツ素材情報)と素材動作指示情報(コンテンツ素材動作指示情報)とで構成されたものを言い、レイヤ複合体とはレイヤ1+レイヤ2+、…、+レイヤnのように複数のレイヤを複合したものを言う。
素材動作指示情報とは、対象とするレイヤもしくはそれが含む素材情報(たとえば、メロディ、環境音、解説音声、等)を特定し、該特定された素材情報に係る素材に対して起こす動作指示内容(たとえば、再生する、特定の命令を受けた場合には再生中の音声のボリュームを絞ったり増幅したりする、一時ストップする、再生を再開する、等)を特定し、当動作内容に係る動作を継続する時間を特定する情報を含む情報をいう。いいかえれば、素材動作指示情報(「コマンド情報」ともいう。)とは、対象たるレイヤ情報(「オブジェクトレイヤ情報」ともいう。)、(対象レイヤに対する)動作指示情報(「アクション情報」ともいう。)、かかる動作指示についての時間情報、を含む動作指示を単数もしくは複数備える情報をいう。素材動作指示情報は、位置情報や時間情報を含んでもよい。レイヤが例えば音源情報と音源動作指示情報との組み合わせの場合、異なる音源動作指示情報同士で情報の授受をしたり、動作指示をしたりしてもよい。
なお、上記で、素材動作指示情報とはレイヤ単位に存在するものと定義したが、レイヤに含まれる素材情報を動作させるための指示情報は必ずしもレイヤに付随しなくてもよい。このように、レイヤに付随せず、つまりレイヤとは独立に、存在する素材動作指示情報については、特に、シナリオプログラムと称する。シナリオプログラムは、それぞれのアイテム(レイヤ)ごとにイネーブル/アンイネーブル化したり編集したりできるようにしてもよい。すなわち、シナリオテンプレートを予め作成しておき、例えば解説音、BGM、効果音、解説画像等の項目にチェックボックスを設け、端末のユーザーが視聴、聴取、もしくは閲覧したいものにチェックを付けることで視聴、聴取、もしくは閲覧が可能となり、チェックを外すことでデフォルトすることができるようにしてもよい。
シナリオ付きレイヤ複合体とはレイヤ複合体とシナリオプログラムとを有するものをいうが、レイヤ複合体のみを有するものであってもよい。
レイヤ複合体とは、ハードウェア的には例えば管理サーバのRAMとHDDによって構成されるメモリ空間における所定のアドレス群で特定されるデータ及び/プログラムの領域群を言い、ソフトウェア的には素材情報と素材動作指示情報とを有するレイヤの複数であるレイヤ複合体、もしくはレイヤ複合体とシナリオプログラムとを含む素材情報の複合体を言う。素材情報の数は利用する環境に応じて増減が可能である。
また、レイヤのうち音声や画像等の素材情報を格納したレイヤにより仮想現実を構成できる。
すなわち、基本的に
・同じ場所において、
・主に音によって、
・同時に、
・無限に異なる経験、楽しみ方を提供すること、
をテーマとしている技術思想の一部であり、画像レイヤも同様の思想に基づいた技術思想の一部である。さらに、ユーザーによる投稿のレイヤや広告のレイヤもある。
これまで一トラックに一コンテンツが録音されているので、たとえば、気象条件、時間帯、混雑状況に応じたコンテンツを聴取したい場合には、上記環境の変化に合わせたコンテンツのバラエティーを、すべて作成し録音しなくてはならないという問題が生じていたところ、本願の態様によれば、上記構成を備えることにより、素材単位で作成/編集が可能となり、音経験の自由度を増大させることができる。これは、これまでにない音経験を与え、ひいては、音の世界での仮想現実を聴者が自由に楽しむことができる、という新しい体験を与え、これを日常生活/ビジネス等の局面に応用することで、たとえば、音情報を通じた商取引形態の提供など、新しい価値を創出することができる。
さらに発展的には、展示会場等において、一つの場所において好みに合わせて解説者、解説画像、効果音、効果画像、グラフ、BGM(Back Ground Music)、館内放送等を選択的に聴取したり、場所に応じたサウンドを聴取したり、視聴したりすることを技術的もしくはシステム的に担保することができる。
本発明の第2の態様として、第1の態様において、前記レイヤの素材動作指示情報は、他のレイヤの素材動作指示情報を相互に/もしくは一方向に参照可能としてもよい。
これにより、レイヤ設計において、或いは素材利用において、さらなる自由度/選択度を与え、視聴者側の視点からは、より拡大された拡張現実を体験することを技術的もしくはシステム的に担保することができる。
本発明の第3の態様は、端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記位置情報取得部で取得した位置情報と関連させて素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、前記レイヤ複合体に格納した前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、前記位置情報取得部で取得された位置情報に関連する素材情報を前記制御部で規定された内容にしたがって出力する出力部とを具備したことを特徴とする。
位置情報を組み合わせることにより、特定の位置ごとに素材利用の態様を変えることを指定することができるから、レイヤ設計において、或いは素材利用において、さらなる自由度/選択度を与え、視聴者側の視点からは、位置移動と連動した、より拡大された拡張現実を体験することを技術的もしくはシステム的に担保することができる。
本発明の第4の態様は、端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、位置情報に関連し、素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤと前記位置情報に関連しないレイヤとが格納されるレイヤ複合体と、前記レイヤ複合体に格納した前記レイヤ情報のうちどのレイヤ情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、前記制御部で規定された内容にしたがって素材を出力する出力部とを具備したことを特徴とする。
位置情報に関係づけられる素材情報と、位置情報に関係づけられない素材情報とで、素材利用の態様を変えることを指定することができるから、レイヤ設計において、或いは素材利用において、さらなる自由度/選択度を与え、視聴者側の視点からは、位置移動と連動した、より拡大された拡張現実を体験することを技術的もしくはシステム的に担保することができる。
本発明の第5の態様として、第3または4の態様において、上記位置情報取得部は、近距離通信受信部もしくは全地球測位部のいずれかにより上記位置情報を取得することとしてもよい。
近距離通信受信部とは、例えばビーコン(登録商標)受信部で例示されるような、交信距離の比較的短い無線通信(特に受信)機能をもつ機能体をいい、全地球測位部とは例えばGPS(Global Positioning System)で例示されるような、複数の人工衛星から発信された電波を用いて地球上における現在位置を確認する機能を備えた機能体をいう。
これにより、いわゆるビーコン(登録商標)、GPS等を利用することで、位置情報と連動した新たな音体験に基づく拡張現実技術を容易に実現することができる。
本発明の別の態様として、第1の態様において、前記端末から管理サーバを介して他の端末のレイヤ複合体に広告を掲載する広告掲載部をさらに具備した構成としてもよいし、第3又は第4の態様において、前記端末から管理サーバを介して他の端末のレイヤ複合体に前記位置情報に合致した広告を掲載する広告掲載部をさらに具備した構成としてもよい。この場合に、前記広告は、時間情報に合致した広告を含む構成としてもよい。
本発明の第6の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末は、上記レイヤ複合体の中から少なくとも一つの素材を選択して組み合わせる選択組合せ部を具備したこととしてもよい。
これにより、素材情報、特に新たな音体験に基づく拡張現実を提供する側の設計の自由度を増大させることができる。
本発明の第7の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、素材のうちの音声及び画像のうちの少なくともいずれかを取得して聴取する上記端末を携帯したユーザーの顔の向き、耳の位置を推定した方位情報を上記端末から取得する方位情報取得部と、をさらに備え、上記端末は、上記取得した方位情報に対応した素材情報を出力するようにしてもよい。
ユーザーの顔の向きや耳の位置に対応した音声や効果音を出力することにより、例えば仮想的な物体が現実に存在するかのような体験が得られる。
本発明の第8の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、前記素材情報は、インターネットを含むネットワークを介して得た情報である、としてもよい。
ここで、インターネットを含むネットワークを介して得た情報とは、たとえば、天気予報、休業日情報、交通情報、台風情報、災害情報等を含む。
本発明の第9の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、前記素材動作指示情報は、インターネットを含むネットワークを介して得た情報によって反応し或いは動作し、もしくは動作を変更する、としてもよい。
ここで、インターネットを含むネットワークを介して得た情報によって反応し或いは動作し、もしくは動作を変更するものとしては、たとえば、晴天から雨天に変化した場合には効果音が雨音に替わり、BGMが雨に関する音楽に替わり、雨天から晴天に変化した場合には効果音が雨音から小鳥のさえずりに替わり、BGMが喜びの歌に替わる等の演出効果が得られるものが挙げられ、これらは全て本願の技術思想に包摂される。
本発明の第10の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末は、上記管理サーバのレイヤ複合体に素材情報を投稿する投稿部をさらに具備した、としてもよい。
ここで、投稿とは、口コミ、意見、感想だけではなく、端末のユーザー自身が作成した解説文、解説画像、BGM、効果音等が挙げられる。この場合のユーザーは素材情報の投稿者であるが、ユーザーは単なる聴取者(視聴者)でもある。
上記構成を備えることにより、ブログ、ツイート、インスタグラム等のSNSを利用して、たとえば、景勝地や歴史的建造物について投稿者が独自の解説や効果音を制作して投稿したり(投稿者)、BGMや、画像等を上記投稿した情報と他のコンテンツと、を組み合わせて聴取したりする(視聴者)という、これまでにない拡張現実体験を与えることを、技術的もしくはシステム的に担保することができる。
本発明の第11の態様として、第10の態様において、上記投稿部は、素材情報が配信される範囲の中心位置を地図上に指定する投稿位置指定機能と、上記中心位置に上記端末のユーザーが関わった素材情報のファイルを指定するファイル指定機能と、上記中心位置を中心として上記素材情報の配信領域を上記地図上に指定する領域指定機能と、上記素材情報を上記管理サーバの上記レイヤ複合体に格納する格納機能と、をさらに具備したとしてもよい。
端末のユーザーである投稿者が他の端末のユーザーに伝達したい素材情報がある場合、素材情報を伝達する領域のサイズを投稿者の都合に合わせて調整できる。また、配信領域は、円形、楕円形、長円形、多角形、星形、雲形、扇形、その他XYZ座標上で表示可能(すなわち、レイヤの平面的配置のみならずレイヤを置く高度も指定できる)な図形であれば何でもよい。
本発明の第12の態様として、第11の態様において、上記管理サーバは、上記端末のユーザーが関わった素材情報を他の端末側が上記素材情報の配信を要求する場合、上記他の端末側に課金する課金部をさらに具備したことを特徴とする。さらに、複数のレイヤから同時に有料の素材情報を聴取した場合にも、課金できるとしてもよい。
上記構成を備えることにより、たとえば、無償と有償のコンテンツを重畳し、聴取したことに対し、無償と有償とを区別して有償の素材情報制作者へ報酬を与えることができ、また、広告を配信する場合にも、複数の広告を重畳して聴取した場合に対し、それぞれの状況を把握してそれぞれの広告料を算出することができることになり、つまりは、これまでにない拡張現実体験を与える(投稿者側、企業側)こと/楽しむ(視聴者側)ことをビジネスとして成立させる仕組みを、技術的もしくはシステム的に担保することができる。
本発明の第13の態様として、第12の態様において、上記課金部は、上記他の端末が上記レイヤ複合体を介して上記素材情報の一部を無料とし、残りを有料である旨が上記他の端末側で了解されたか否かを判断する第一の判断機能と、上記第一の判断機能により了解されると残りの素材情報を配信することを承認する第一の承認機能をさらに具備したとしてもよい。
端末側で素材情報が課金されるのか否かを判断したうえで配信を希望することにより、有料であることを知らずに配信されることにより生じる無用なトラブルを防止することができる。
本発明の第14の態様として、第12の態様において、上記課金部は、上記端末から広告が上記レイヤ複合体を介して他の端末に配信され、かつ上記広告が上記他の端末で再生されたか否かを判断する第二の判断機能と、上記第二の判断機能により再生されると上記端末側に課金することを承認する第二の承認機能をさらに具備したとしてもよい。
本発明の第15の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記管理サーバは、上記素材情報が配信される位置情報に加え、素材情報を閲覧できる時間情報を含むとしてもよい。
素材情報を閲覧できる時間情報とは、例えば、所定の期間、所定の時間帯、季節、天候、祝祭日、開店記念日、会館記念日、創立記念日及び盆暮れ正月を含む情報が挙げられる。また、素材情報が配信される位置情報に加え、いつどこでどのように配信されるのか等の情報が得られるので、配信される素材情報を効率的に利用することができる。
本発明の第16の態様として、第14の態様において、上記管理サーバは、上記端末のユーザーが関わった素材情報の口コミや上記他の端末のユーザーの嗜好に合わせてランク付けするランキング機能をさらに具備したとしてもよい。
ランキング機能を具備する場合には、例えば広告料に応じて上位ランクに昇格するようにしてもよい。
本発明の第17の態様として、第3または4の態様において、前記端末から管理サーバを介して他の端末のレイヤ複合体に位置情報に合致した広告を掲載する広告掲載部を具備したとしてもよい。
本発明の第18の態様として、第17の態様において、上記広告掲載部は、時間情報に合致した広告を掲載するとしてもよい。
本発明の第19の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記管理サーバは、上記端末の位置における待ち時間を含む混雑率に関する情報を取得する混雑率情報取得部をさらに備え、上記制御部は、上記混雑率が所定の値より高い場合には上記素材情報の内容を簡略化するようにしてもよい。
案内サービスやガイドツアーを利用するユーザーにとって待ち時間を含む混雑率を得ることは時間を有効利用したいユーザーにとって有益な情報となりえる。
本発明の第20の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記素材情報の内容の簡略化には、素材情報量の増減、別バージョンの素材情報、及び重要素材情報を優先することを含むようにしてもよい。
時間を有効利用したいユーザーにとっては有益となる。
本発明の第21の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記素材情報を広告付き無料配信もしくは広告なし有料配信に切り替える配信切替部を具備したとしてもよい。
無料配信を希望することで出費を控えたいユーザーには有益となる。
本発明の第22の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記素材情報の内容に基づいて上記端末のユーザーの嗜好を分析する嗜好分析部をさらに具備し、上記制御部は、上記嗜好に基づいて素材情報を選択するようにしたとしてもよい。
ユーザーの嗜好に基づいた素材情報が選択できることにより、効率的に素材情報を取得することができる。
本発明の第23の態様として、第22の態様において、上記嗜好分析部は、AIを用いて嗜好を分析するとしてもよい。
本発明の第24の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末のユーザーの属性を分析する属性分析部をさらに具備し、上記制御部は、上記属性に基づいて素材情報を選択するようにしてもよい。
ユーザーの属性に基づいた素材情報が選択できるようにすることで、嗜好に偏らない素材情報の配信が可能となる。
本発明の第25の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、速度センサをさらに備え、上記制御部は、対象物の速度情報に基づいた素材情報を上記レイヤ複合体に格納するようにしてもよい。
本発明の第26の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、加速度センサをさらに備え、上記制御部は、上記端末にかかる加速度情報に基づいた素材情報を上記レイヤ複合体に格納するようにしてもよい。
本発明の第27の態様として、第26の態様において、上記端末に設けられ、上記端末にかかる加速度を検知する加速度センサと、上記加速度センサが衝撃を検知すると画面に表示される正常ボタンと、上記正常ボタンが押された場合には、元の画面に戻り、所定の時間が経過しても上記正常ボタンが押されない場合には、管理サーバに通知するとともに異常事態が発生したことを上記出力部から周囲に救助を要請する旨のメッセージを発する合成音声発生部と、をさらに具備してもよい。
ユーザーが単独で行動した場合に事故や急病等の不測の事態が生じた場合でも対応が可能となる。
本発明の第28の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末に設けられ、上記端末に係る加速度を検知する加速度センサをさらに備え、上記加速度センサにより、上記端末のユーザーの歩数を計測するとともに、上記制御部は上記ユーザーの年齢、性別、及び必要に応じた最低限度の歩数と比較する歩数比較部と、上記比較部の比較結果もしくは上記ユーザーの歩数を必要に応じて上記出力部で出力するようにしてもよい。
ユーザーにとって必要な歩数情報を得ることでは、ユーザーの健康につながり、すなわち国民医療費の高騰の抑制が期待される。
本発明の第29の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末に設けられ、上記端末の周囲の温度を検知する温度センサをさらに備え、上記制御部は、位置情報及び上記温度センサで検知された温度情報に関連する素材情報を発生させるようにしてもよい。
端末の周囲温度と湿度とを検知することにより、ユーザーが熱中症となり得る状態か否かが把握でき、熱中症の予防が期待される。
本発明の第30の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末に設けられ、上記端末の周囲の湿度を検知する湿度センサをさらに備え、上記制御部は、位置情報及び上記湿度センサで検知された湿度情報に基づいた素材情報を上記レイヤ複合体から選択し上記出力部から出力させるようにしてもよい。
端末の周囲湿度と温度とを検知することにより、ユーザーが熱中症となり得る状態か否かが把握でき、熱中症の予防が期待される。
本発明の第31の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末に設けられ、上記端末の高度を計測する高度センサをさらに備え、上記制御部は、上記端末の高度情報に基づいた素材情報を上記レイヤ複合体から選択し上記出力部から出力させるようにしてもよい。
端末の高度に基づいた素材情報を得ることにより、例えば高原、丘陵地帯、山岳地帯に関する推薦コース、見どころ、火山情報、避難小屋等の素材情報が得られるので、ユーザーにとって安心感が得られる。
本発明の第32の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末の背面に設けられ外部を撮像するカメラをさらに備え、上記端末は、上記端末の背面に装備されたカメラを用いて地上の段差、開口、及び障害物を含む危険領域を検知し、警告音、警告表示、画面点滅、及びバイブレータ作動のうちの少なくとも一つを実行させるようにしてもよい。
近年、スマホの普及で歩きスマホによるユーザーの衝突や転落が後を絶たないところ、例えば、駅のプラットホームで転落すると、列車の運転見合わせや遅延等多大な社会的迷惑が発生することに鑑み、このような歩きスマホによるユーザーの事故を防止する効果が得られる。
本発明の第33の態様として、第32の態様において、上記端末は、上記カメラを常時動作もしくは一定間隔動作のいずれかに設定する撮像時間設定部をさらに具備したとしてもよい。
撮像時間を一定間隔動作とすることでバッテリーの節電効果が期待される。
本発明の第34の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末は、少なくとも近距離通信受信部により地上の段差、開口、及び障害物を含む危険領域を検知し、警告音、警告表示、画面点滅、及びバイブレータ作動のうちの少なくとも一つを実行させるようにしてもよい。
歩きスマホによる事故の防止が期待される。
本発明の第35の態様として、第1の態様から第32の態様のいずれかの態様において、上記端末のユーザーは素材情報の聴取、視聴、投稿、広告のうちのいずれも可能であるようにしてもよい。
本発明の第36の態様は、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末は、上記レイヤ複合体に格納された素材情報が格納容量を超える場合には自動的に古い素材情報から消去されて新たな素材情報が上書きされることを許可する上書き許可部を具備したことを特徴とする。
端末の記憶容量が不足した場合に有効である。
本発明の第37の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末は、通常はプッシュ型情報配信モードであり、必要に応じてプル型情報配信モードに切り替えた後上記プッシュ型情報配信モードに切り替えるモード切替部をさらに具備したとしてもよい。
本発明の第38の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末が上記レイヤ複合体に格納された素材情報のうちの再生した素材情報、再生回数及び再生時間を含む再生情報を上記管理サーバに送信するアプリケーションソフトウェアを上記管理サーバから配信可能であるようにしてもよい。
本発明の第39の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、上記端末は、上記レイヤ複合体に格納された素材情報のうちの再生した素材情報、再生回数及び再生時間を含む再生情報を上記管理サーバに送信する再生情報送信部をさらに具備したとしてもよい。
本発明の第40の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、端末の位置情報を取得し、少なくとも取得した位置情報に関連する素材情報をレイヤ複合体に格納し、格納した素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定し、上記規定に基づいて経時的に情報を出力するようにしてもよい。
本発明の第41の態様として、第1から第4のいずれかの態様において、前記素材動作指示はAIが行うようにしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理方法に係る態様は、素材情報をレイヤ複合体に格納し、前記レイヤ複合体に格納された素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定し、前記規定に基づいて前記素材情報を展開して出力することを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のプログラムに係る態様は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、上記コンピュータに、素材情報ツをレイヤ複合体に格納する第一の機能と、上記レイヤ複合体に格納した素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する第二の機能と、上記第二の機能によりなされた規定に基づいて経時的に素材情報を出力する第三の機能と、を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の記録媒体に係る態様は、第43の態様のプログラムを記録したことを特徴とする。
展示会場等において、好みに合わせて解説者、解説画像、効果音、効果画像、グラフ、BGM、館内放送等の素材情報を選択的に聴取したり、ある場所やある時間に応じて素材情報を聴取したり画像を視聴したりすることができる。これまでの素材情報作りにおいて、1トラックに一括で録音などされていたために、気象条件や、時間帯、混在状況に応じた素材情報を提供したい場合などに、すべて準備するのは手間がかかるという問題に対し、レイヤ複合体の思想を採用し、必要な部分だけを重畳することで解決することができる。
さらに、外部からの投稿などにより、レイヤを追加することで、素材情報のバラエティーを飛躍的に向上させ、他の製作者の音声ガイドレイヤを選択することにより、その場所の楽しみ方を無限に作り出すことが可能である。
また、投稿者がBGM、解説、効果音などのすべてを製作する必要はなく、他の製作者のレイヤを組み合わせることで可能となる。
さらに、広告を含んだレイヤの投稿を可能にすることによって、前記広告レイヤを選択した他の製作者に金銭的な報酬を与えることもできる。
また、博物館等でユーザーの顔の向きに応じて効果音や解説者の声を変えることもできる。
さらに、解説者の声質をユーザーの年齢、性別に応じた声質あるいはユーザーの好みのたとえば、有名人の声質にすることもできる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムをネットワーク上に構築する例を示す図である。 図1に示した情報処理システムに用いられる管理サーバのハードウェアブロック図の一例である。 図2に示した管理サーバの機能ブロック図の一例である。 図1に示した端末11のハードウェアブロック図の一例である。 図4に示した端末11の機能ブロック構成を示す一例の一部である。 図5Aの続きである。 図5Bの続きである。 図5Cの続きである。 博物館の実空間の一例である。 図6Aに示した博物館の実空間とレイヤとを重畳させたイメージを示す模式図の一例である。 図1に示した情報処理システムにおいて素材情報を作成する管理サーバ側の処理フロー図の一例である。 図1に示した情報処理システムにおいて素材情報を受ける端末11と管理サーバとの間の処理フロー図の一例である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側の受信処理の一例を示す処理フロー図の一例である。 図1に示した情報処理システムにおける素材情報作成に関して場所と素材情報との関係を説明する説明図の一例である。 図1に示した情報処理システムを用いて案内ツアーを設定せずに屋外移動及び屋内移動を行う場合の動作を説明するためのフロー図の一例の一部である。 図11Aの残りである。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側での投稿操作を説明するための説明図である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側での投稿操作を説明するための説明図である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側での投稿操作を説明するための説明図である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側での投稿操作を説明するための説明図である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側での投稿操作を説明するための説明図である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11側での投稿操作を説明するための説明図である。 図1に示した情報処理システムを用いて端末11のユーザーが投稿する場合の動作を示すフロー図の一例である。 図1に示した情報処理システムを用いて端末11が案内コースに従って移動する場合のフロー図の一例である。 図19Aの残りである。 図1に示した情報処理システムを博物館に適用した場合のミュージアムの一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムを適用した博物館におけるレイヤの配置状態イメージを示す平面図である。 図21Aに示した博物館におけるビーコンの配置図の一例である。 図1に示した情報処理システムにおける素材情報の構成例を示しており、対象となる空間とビーコン送信部との関係を示す図の一例である。 図1に示した情報処理システムにおける端末11に表示される地図の一例である。 図1に示した情報処理システムに用いられる端末11の画面の一例である。 図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端11末の表示画面の一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムを展示作品に適用した場合の端末11の画面の一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムを適用した端末11の画面の一例である。 図1に示した情報処理システムを屋外の行動領域に適用した場合の端末の画面の一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムに用いられた端末11に行動範囲を示すとともに操作例を説明する図の一例である。 図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の開始画面の一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムを端末11の案内画面に適用した図の一例である。 図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の操作例の一例を示す図である。 図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の画像の一例である。 図1に示した情報処理システムを屋外に適用した場合の説明図の一例である。 図1に示した情報処理システムを屋外に適用した場合の説明図の他の一例である。 図1に示した情報処理システムを屋外に適用した場合の説明図の他の一例である。 案内コースを歩く複数の端末11のユーザーU1、U2が建物の入り口から展望台に続く通路内にいる状態を示している。 図38に示したユーザーU1、U2が展望台に到達した状態を示す図である。 図38に示したユーザーU1、U2が展望台から見た港湾の一例である。 図40に示した展望台が閉店時間になった状態を示す港湾の一例である。 図1に示した情報処理システムを展示室に適用した場合の一例を示す図である。 博物館における展示物の投稿についての作成画面の一例である。 図1に示した情報処理システムを用いてユーザーU3が電車の素材情報を再生している状態を示す説明図である。 図1に示した情報処理システムに用いられる端末で雲CLのかかった富士山MFをモニタしている場合の一例を示す図である。 図45Aに示した端末の濃淡ボタンを調整した場合の一例である。
<<構成>>
<ネットワーク構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムをネットワーク上に構築する例を示すシステム構成図である。
同図に示されるように、ネットワーク14に管理サーバ13及び複数の端末(例えばスマホ、タブレット、もしくはパーソナルコンピュータ)11が接続されている。端末11のうち括弧書きの11aは、後述する広告主側(課金の受け取り側)の端末を示し、11bは、広告を含む素材情報や有料の素材情報を取得する側(課金の支払い側)の端末を示す符号である。
GPS衛星からの信号を受信する全地球測位部としてのGPS受信部15は、屋外における端末11の位置情報信号を把握する機能を有する。近距離通信受信部としてのビーコン信号を発信するビーコン送信部12は、例えば低消費電力の近距離無線技術(Bluetooth Low Energy:BLE)を利用した位置特定デバイスである(Bluetoothは登録商標)。ビーコン信号は、端末11のブルーツース機能をオンにしている状態で専用のアプリケーションソフトウェア(以下、アプリ)をインストールしていれば、建物の中や地下でも受信できるようになっている。
<管理サーバのハードウェア構成>
図2は、図1に示した情報処理システムに用いられる管理サーバのハードウェアブロック図の一例である。
図2に示す管理サーバ13は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、インターフェース34、入出力ポート35、及びHDD(Hard Disc Drive)36を具備している。
CPU31は、管理サーバ13を統括制御、すなわち、命令を読み出し解読して実行する素子であり、例えばマイクロプロセッサが挙げられる。CPU31は、ROM32のどの位置から命令を読み出すかを示す番地が保存されているプログラムカウンタと、ROM32から読み出した命令を解読する命令デコード回路と、算術演算や論理演算を行う演算回路と、一時的に情報を保存する内部レジスタとを有する素子である。
ROM32は、電源を落としても内容が消去されない不揮発性の記憶素子であり、例えばマスクROMがあげられる。ROM32は管理サーバ13の制御プログラムを格納している。
RAM33は、ROM32から読み出された制御プログラムを展開して一時的に記憶する素子であり、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)が挙げられる。
SRAMとは、読み書きを自由に行える揮発性の半導体メモリの一種で、一定時間ごとに記録内容の再書き込み処理(リフレッシュ)を行う必要のないものである。DRAMとは、半導体素子を利用した記憶装置の一つで、記憶内容の維持のために繰り返し再書き込み動作を行う必要があるタイプのものである。
インターフェース34は、ネットワーク14を介して外部の端末11を含む通信機器と情報を授受する装置である。
入出力ポート35は、キーボード、モニタもしくはプリンタ等の機器と接続するポートである。
HDD36は、RAM33よりも大容量の記録装置である。HDD36は、素材情報としての音声データ、画像データ、もしくは文字情報データを位置情報や時間情報に紐づけて格納する装置である。音声データとしての解説群、効果音群、及びBGM群等の音声や、説明のための文字情報群、静止画像群、及び動画像群等の画像は、それぞれ分野ごと、地域ごと、天候ごと、季節ごと、期間ごと、時間帯ごとに仕分けされて、ホルダ形式で格納されており、端末11からの要請に応じて選択され経時的に規定されて、すなわちどの素材情報をどの位置でどのタイミングで再生するかが規定された素材情報が端末11に配信されるようになっている。
本願の一実施形態は少なくとも以下のような特徴を有する。
・BGM、解説(学芸員や有名人の解説含む)、効果音等の音声が、それぞれ独立した「レイヤ」となっており、
・ユーザー(端末11の使用者:小学生、若い女性、年配男性等)は複数用意されている素材情報の中から任意のものを選択して組み合わせることができる(自分だけの音環境もしくは画像を含む音環境を実現できる)
・それぞれのレイヤは下記のような条件・機能等により独立又は連動して変化する。
・ユーザーのいる場所の、日時、時刻、気象条件、混雑具合を示す情報を含む。
・ユーザーの端末11に搭載されている各センサ(方位センサ、3次元ジャイロ、加速度センサ、GPS受信部、ビーコン受信部等)によって検知されるユーザーの詳細な状態を示す情報を含む。
・各レイヤは一般の人や外部の企業が作ることができ、かつ投稿できる(販売、買取り、斡旋も可能)。
・素材情報の制作者は、その再生回数に応じてスポンサー企業から広告料を得ることができる。
・時間軸上の設計が可能であり、例えばこの時間ならこのレイヤ、この時間ならこのレイヤというように指定でき、気象条件、位置情報、天気情報、もしくは時間情報を管理サーバに上げることで管理サーバがレイヤの動きを指示することができる。
・管理サーバ側で端末がどのようなアプリを選択したかが把握できる。
尚、HDD36の代わりに例えばSSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリを用いてもよい。
図6Aは、博物館の実空間を概念的に表した透視図的概念図の一例であり、図6Bは、図6Aに示した博物館の実空間とレイヤとを重畳させたイメージを示す透視図的模式図の一例である。
図6A、6Bの実空間におけるエリアAR1、AR3はギャラリー、エリアAR2はスクエア、エリアAR4はカプセル、エリアAR5はフォーラム、エリアAR6はホワイエ、エリアAR7はインフォメーション、エリアAR8はトイレ、及びエリアAR9はクロークを示す。
図6Bに示す博物館に矩形状に示すサウンド(解説、BGM、効果音等)のレイヤL1、L2、L3、…、Lnが積層配置された状態となっている。各レイヤL1、L2、L3、…、Lnは、前述したように、本来、膜(フィルム)のイメージがあるが、本出願では多数の素材情報を組み合わせて、同一領域で素材情報の雲(もしくは霧)が重なった状態で選択組み合わせ可能なものを表すものであり、便宜的に多数の素材情報のレイヤが積層するイメージが本願の概念を理解しやすいと考えた結果、本発明者が用いた用語である。
レイヤ複合体は、例えば管理サーバ13のRAM33及び/もしくはHDD36によって構成されるメモリ空間の所定のアドレス群で特定される領域を素材情報の領域とし素材情報の集合体をホルダとして利用するものである。
各レイヤL1、L2、L3、…、Lnは、複数の素材情報の中から、位置情報と時間情報とが合致したものが、レイヤ複合体化されてユーザーが見たり聴いたりできるようになっている。
各レイヤL1、L2、L3、…、Lnはそれぞれ、ユーザーからの投稿や、広告なども含め、複数の素材情報をさらに含んでいてもよい。例えば、レイヤL1が解説者Aによる長めの解説1、解説者Aによる標準時間の解説2、解説者Aによる短めの解説3、解説者Bによる長めの解説4、解説者Bによる標準時間の解説5、解説者Bによる短めの解説6、英語を母国語とする解説者Cによる長めの解説7、英語を母国語とする解説者Cによる標準時間の解説8、英語を母国語とする解説者Cによる短めの解説9を含み、レイヤL2がクラシックによるBGM1、映画音楽によるBGM2、歌謡曲によるBGM3、ジャズによるBGM4を含み、レイヤ3が海波の音による効果音1、街中の喧騒による効果音2、小川の音による効果音3を含み、レイヤ4が解説用静止画像1、解説用動画像2、解説用文字情報(聾唖者向け)3を含み、レイヤ5が館内案内図、展示時間、イベント予定、休業日を含み、レイヤ6が見学者の感想文、要望、意見、質問、質問に対する主催者側の回答を含み、レイヤ7が、レイヤ8が…というように各素材情報を各レイヤに格納することができ、レイヤの数は任意の数に設定でき、状況に応じて増加、減少させてもよい。
各レイヤL1〜Lnは、ソフトウェア的には例えば複数のホルダの集合体であり、ハードウェア的には管理サーバ13内のHDD36のアドレスとデータとで決定されるメモリ空間である。
<管理サーバの機能ブロック構成>
図3は、図2に示した管理サーバの機能ブロック図の一例である。
図3に示す管理サーバ50は、記憶部51、入出力部52、制御部53、及び通信部54を備える。記憶部51は管理サーバ13の制御プログラムを格納し、制御プログラムを展開し、例えば、図2に示したROM32、RAM33、及びHDD36によって実現される。
入出力部52は、管理サーバ13の始動、管理データのインストール、バージョンアップ、メンテナンス等のための操作を行うためのものであり、例えば、図2に示した入出力ポート35によって実現される。
制御部53は、管理サーバ13を統括制御するものであり、例えば、図2に示したCPU31、ROM32、及びRAM33によって実現される。管理サーバ13は、素材情報が配信される位置情報に加え、所定の期間、所定の時間帯、季節、天候、祝祭日、開店記念日、開館記念日、創立記念日、及び盆暮れ正月を含む情報のうちの少なくとも一つを加えることができる。また、管理サーバ13は、端末11のユーザーが作成に関わった素材情報の口コミや他の端末のユーザーの嗜好に合わせてランク付けするランキング機能をさらに具備してもよい。ランキング機能を具備する場合には、例えば広告料に応じて上位ランクに昇格するようにしてもよい。また、素材情報の内容の修正には、素材情報量の増減、別バージョンの素材情報、及び重要素材情報を優先するようにしてもよい。
通信部54は、外部の機器とネットワーク14を介して情報を授受するものであり、例えば、図2に示したインターフェース34によって実現される。
<端末11のハードウェア構成>
図4は、図1に示した端末11のハードウェアブロック図の一例である。
図4に示す端末11は、CPU101、ROM102、RAM103、SSD104、インターフェース105、GPS受信部106、ビーコン受信部107、速度センサ108、A/DC109、マイク110、D/AC111、スピーカー112、駆動回路113、タッチパネル114、駆動回路115、バイブレータ116、計時部117、加速度センサ118、正常ボタン119、カメラ120、温度センサ121、湿度センサ122、高度センサ123、及び方位センサ124を具備している。
CPU101、ROM102、及びRAM103については図2に示したCPU31、ROM32、及びRAM33と同様の構成のため説明を省略する。
SSD104は、半導体集積回路によって構成されRAM102よりも大容量の記憶素子であり、振動、衝撃、及び湿気に強いためスマホやパーソナルコンピュータに多用されている。
インターフェース105は、図2に示したインターフェース34と同様の構成のため説明を省略する。
GPS受信部106は、高度約2万kmを飛行する約32機の測位衛星が発信する信号を受信することで端末11の現在位置を特定する装置である。測位衛星には、正確な時計が搭載されており、測位衛星はその時刻と軌道の情報とを電波に乗せて発信し、GPS受信部106でその情報を受信すると、発信されてから届くまでの時間差を算出するようになっている。この時間差と光速とを乗算することで、測位衛星とGPS受信部106との間の距離を図ることができる。4機の測位衛星からの距離がわかると、理論上は3次元空間での位置が決まるのである。
ビーコン受信部107は、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離通信を用いて定期的にデータを送信するビーコン送信部からのビーコン信号を受信する。このビーコン信号が含むデータと、データを受信したときの電波強度とを用いて、位置情報や商品情報等種々のサービスに利用することができる。ビーコン受信部107は、複数のビーコン信号を受信でき、運用場面ごとに適切な測位方法を設定することができる。
ビーコン送信部とビーコン受信部とを用いた測位としては、例えば1点測位、2点測位、及び3点測位が挙げられる。1点測位は、配置したビーコン送信部の近傍に「いる」か「いない」か、を検知することに向いている測位である。作業現場などにおいて作業者の存在を知ることに適している。2点測位は、配置したビーコン送信部の、2点で結んだ直線上の位置を検知することに向いている測位である。通路上における位置を知ることに適している。3点測位は、配置したビーコン送信部3点の範囲で位置を検知することに向いている測位である。現場内、店舗上などの平面空間においてよりリアルな位置を知ることに適している。
1点測位の場合、店舗内で特定のクーポン発行に利用したり、博物館や美術館内で展示物ごとの解説のポイントに利用したりすることができる。すなわち、商品棚に設置したビーコン送信部に、顧客が任意でスマホを近づけると限定のクーポンやスタンプラリー等を配信することができる。絵画に端末11が接近するとユーザー好みの解説者の解説、ユーザー好みの音楽や効果音が再生されるようにできる。
3点測位の場合、展示会場内に設置したビーコン送信部の電波を、端末11のビーコン受信部107で検知した情報を管理サーバ13で動線や端末11の台数を把握する。端末11の動線や滞留場所を把握することで、混雑率や待ち時間の把握に活かすことができる。また館内情報や店内情報やお買い得商品が自動的にスマホに配信され、見学客や買い物客のサポートすることも可能になる。
また、近年多発している駅のプラットホーム上でのいわゆる「歩きスマホ」による転落を防止するため、プラットホームの縁に所定の間隔でビーコン送信部を配置しておき転落する前に端末11に信号を発信し、例えば画面を点滅させたり、警告音を発生させたり、バイブレータを作動させたりすることが挙げられる。
速度センサ108は、端末11から見た物体の移動速度を検知するセンサであり、スピードガンのように速度を測定する。
A/DC109は、アナログ/デジタル信号変換器であり、入力したアナログ形式の信号をデジタル形式の信号に変換する装置である。
マイク110は、入力した音声をアナログ形式の信号に変換する装置であり、例えばコンデンサマイクが挙げられる。
D/AC111は、デジタル/アナログ信号変換器であり、入力したデジタル形式の信号をアナログ形式の信号に変換する装置である。
スピーカー112は、入力したアナログ形式の信号を音声に変換する装置であり、例えばダイナミックスピーカーが挙げられる。
駆動回路113は、タッチパネル114を駆動する回路である。タッチパネル114は、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)のような表示装置とタッチパッドのような入力装置とを組み合わせた電子部品であり、画面上のアイコンを押すことで機器を操作する装置である。
駆動回路115はバイブレータ116を駆動する回路である。バイブレータ116は、端末11に振動を与えることでユーザーにメール受信や電話着信やその他の注意を促す装置である。
計時部117は、内部クロック(水晶発信器を利用した汎用のクロック)を利用して動作する時計であり、一定のタイミングごとに電波を受信して補正する回路であるが、電波時計であってもよい。また、タイマー動作やカウント動作をするように構成してもよい。
加速度センサ118は、端末11に加わった加速度を検知するセンサであり、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を使った半導体センサ(静電容量型、ピエゾ抵抗型、及びガス温度分布型)が挙げられる。
加速度センサ118により、端末11のユーザーの歩数を計測するとともに、ユーザーの年齢、性別、及び必要に応じた最低限度の歩数と比較する歩数比較部により比較し、比較結果もしくは必要に応じて比較結果を出力するようにしてもよい。
正常ボタン119は、例えば端末11をユーザーが落下したり、端末11のユーザーが突然倒れたりしたときに発生した加速度を加速度センサ118で検知すると、端末11の画面に安否確認のメッセージ(例えば、「大丈夫ですか?:(正常)」)が表示され、単なる端末11の落下の場合に端末11のユーザーが所定の時間(例えば、5秒)以内に押すと消え、所定の時間が経過しても押されない場合に、異常事態(例えばユーザーが何らかの原因で倒れて意識不明となった場合)が発生した旨の通知信号が管理サーバ13に送られるようになっている。この場合、端末11から周囲に異常事態が発生した旨の合成音声が発音されたり、緊急事態を知らせるサイレン音が発音されたりしてもよい。
カメラ120は、端末11の背面に設けられ、端末11から見た対象物を撮像する装置であり、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)カメラが挙げられる。カメラ120は、例えば、「歩きスマホ」をしているときにプラットホームの端部や路上の溝、地上の段差、開口、及び障害物を含む危険領域を検知し、警告音、警告表示、画面点滅、及びバイブレータ作動のうちの少なくとも一つを実行させ、ユーザーが転落するのを未然に防止するようにしてもよい。この場合にはカメラ120を常時動作もしくは一定間隔動作のいずれかを設定するようにしてもよい。
温度センサ121は、端末11の周囲温度を検知するセンサであり、例えばサーミスタが挙げられる。温度センサ121で検知された温度情報に関連する素材情報を発生させるようにしてもよい。
湿度センサ122は、端末11の周囲湿度を検知するセンサである。湿度センサを大きく分けると高分子抵抗式と高分子静電容量式との2種類に分類される。主流なのは高分子静電容量式であるが、シェアは少ないものの高分子抵抗式にも優れた特性がある。湿度センサは共に湿分を吸湿したり、脱湿したりする感湿材を用い、電極間を橋渡ししている構造になっている。検知信号を電気抵抗で捉えるのが高分子抵抗式湿度センサであり、検知信号を電気容量で捉えるのが高分子静電容量式湿度センサである。
位置情報及び湿度センサ122で検知された湿度情報に基づいた素材情報をレイヤ複合体から選択し組み合わせるようにしてもよい。
高度センサ123は、ガラス基板の上にエッチングで小さな空洞(ダイヤフラム)を設けたシリコン層の屋根部にあたる薄いシリコン面に、ピエゾ抵抗部(歪ゲージ、ストレインゲージ)が形成されたものであり、気圧変化などによりダイヤフラムの上の薄いシリコン面が撓むと、歪ゲージのピエゾ抵抗効果により電気抵抗値が変化し、電子回路で処理・増幅して圧力を表示するものである。高度センサ123を用いることで、端末11の位置情報及び高度情報に基づいた素材情報をレイヤ複合体から選択し出力するようにしてもよい。
方位センサ124は、ホール効果を用いて磁束密度を測定するセンサであり、磁束密度に比例した電圧を出力する。方位センサ124としてはホールセンサとMRセンサとが挙げられる。ホールセンサは、ホール効果を利用して磁石が発する磁界や電流が発する磁界を電気信号に変換して出力する非接触型の磁気センサである。
ここで、ホール効果とは物質に流れる電流に対して垂直方向に磁場を印加すると、電流と磁場の両方に直交する方向に起電力が現れる現象である。
MR(Magneto Resistance)センサは、磁気抵抗効果センサともいい、個体の電気抵抗が磁界によって変化するのを利用して磁地場の大きさを測定するセンサである。ホールセンサに比べ感度が高く、消費電力も小さいことから、使用頻度が多くなっている磁気センサである。電子コンパスなどの地磁気検出用途のほか、モータの回転、位置検出用途などに用いられる。MI(Magneto Impedance)センサは特殊なアモルファスワイヤを使用し、その磁気インピーダンス効果を応用した次世代磁気センサである。ホールセンサに対して10,000倍以上も感度に優れており、地磁気の微小な変化も高精度の測定が可能である。
方位センサ124を用いることにより、端末11をほぼ水平になるように保持したときにどの方位を向いているかが把握できる。
尚、端末11は、ジャイロセンサを備えてもよい。加速度センサは端末11のまっすぐな動きを測るが、ジャイロセンサは端末11の「回転」や「向き」を測るものであり、パノラマ写真撮影や、地図アプリに利用できる。
<端末11の機能ブロック構成>
図5Aは、図4に示した端末11の機能ブロック構成を示す一例の一部であり、図5B〜図5Dは、図5Aの残りである。
図5A〜図5Dに示す端末11は、位置情報取得部200、記憶部201、レイヤ複合体202、出力部203、全地球測位部204、近距離通信受信部205、レイヤ選択組合せ部206、方位情報取得部207、広告掲載部208、制御部209、上書き許可部210、混雑率取得部211、配信切替部212、分析部213、合成音声発生部214、入力部215、撮像部216、操作表示部217、モード切替部218、通信部219、投稿部220、課金部230、検知部240、非素材情報取得部250、再生情報送信部251、素材情報変更部252、及び撮像時間設定部260を備える。分析部213は、嗜好分析部213a及び属性分析部を具備してもよい。また、制御部209は音声処理部25を具備してもよい。
図5Bに示す投稿部220は、投稿位置指定機能221、ファイル指定機能222、領域指定機能223、格納機能224、及び閲覧時間指定機能225を備える。
図5Cに示す課金部230は、第一の判断機能231、第一の承認機能232、第二の判断機能233、及び第二の承認機能234を備える。
図5Dに示す検知部240は、速度検知機能241、加速度検知機能242、温度検知機能243、湿度検知機能244、高度検知機能245、及び方位検知機能246を備える。
図5Aにおいて、位置情報取得部200は、端末11の現在の位置情報を取得するものであり、例えば図4に示したGPS受信部106及びビーコン受信部107によって実現される。
記憶部201は、端末11の制御プログラムを格納したり、展開したりする部分、を備え、例えば図4に示したROM102、RAM103、及びSSD104によって実現される。
出力部203は、音声、文字情報、静止画像、もしくは動画像を出力するものであり、例えば、図4に示したD/AC111、スピーカー112、駆動回路113、及びタッチパネル114のモニタによって実現される。
全地球測位部204は、GPS衛星から位置情報を取得する受信部であり、主に屋外の銅像や店舗等の位置情報に紐づいた素材情報の取得に使用され、例えば図4に示したGPS受信部106によって実現される。
近距離通信受信部205は、ビーコン送信部から位置情報を取得する受信部であり、主に博物館や美術館等の屋内で位置情報に紐づいた素材情報の取得に使用され、例えば図4に示したビーコン受信部107によって実現される。
レイヤ選択組合せ部206は、レイヤ複合体202の中から素材情報のうちの少なくとも一つを選択して組み合わせるものであり、例えば図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及びSSD104によって実現される。
方位情報取得部207は、複数の素材情報のうちの方位情報付きの音声を取得する端末11を携帯したユーザーの顔の向き、耳の位置を推定した方位情報を端末11から取得するものであり、例えば、図4に示したカメラ120及び方位センサ124によって実現できる。
広告掲載部208は、端末11から管理サーバ13を介して他の端末のレイヤ複合体に位置情報に合致した広告を掲載するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及びSSD104によって実現される。
制御部209は、レイヤ、レイヤ複合体、もしくはシナリオ付きレイヤ複合体に格納した素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのか、あるいは位置情報に基づいたり、位置情報及び方位情報に基づいたりして展開するのかを規定するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103によって実現される。制御部209は、混雑率が所定の値より高い場合には素材情報の内容を簡略化する、あるいは簡略化された素材情報に切り替える機能、ユーザーの嗜好に基づいて素材情報を選択する機能、位置情報及び速度情報に基づいた素材情報をレイヤ複合体202に格納する機能、位置情報及び加速度情報に基づいた素材情報をレイヤ複合体202に格納する機能、位置情報及び湿度センサで検知された湿度情報に基づいた素材情報をレイヤ複合体202から選択し出力部から出力させる機能、端末11の位置情報及び高度情報に基づいた素材情報をレイヤ複合体202から選択し出力部から出力させる機能を有する。
上書き許可部210は、レイヤ複合体202に格納された素材情報が格納容量を超える場合には自動的に古い素材情報から消去されて新たな素材情報が上書きされることを許可するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103によって実現される。
混雑率情報取得部211は、管理サーバ13側である位置における端末11の数量を把握することで混雑率に関する情報や待ち時間に関する情報を取得するものであり、例えば、図4に示したビーコン受信部107、CPU101、ROM102、RAM103によって実現される。制御部209は、混雑率が所定の値より高い場合には素材情報の内容を簡略化するように制御する。
配信切替部212は、素材情報を広告付き無料配信もしくは広告なし有料配信に切り替えるものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103によって実現される。
分析部213aは、素材情報の内容に基づいて端末11のユーザーの嗜好を分析するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及びSSD104によって実現される。制御部209は、嗜好に基づいて素材情報を選択するように制御する。嗜好の分析はAI(Artificial Intelligence:人工知能)を用いてもよい。
属性分析部213bは、素材情報の内容に基づいて端末11のユーザーの属性(性別、年齢、出身地、居住地、学年、職業等)を分析するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及びSSD104によって実現される。制御部209は、属性に基づいて素材情報を選択するように制御してもよい。
嗜好分析部213a及び属性分析部213bは、いずれもどの素材情報が何回再生されたか、何分再生されたか、いつ再生されたかをカウントしたり、例えばアプリケーションソフトウェアにて「同意する」を検知したりしてランク付けする機能を有してもよい。また、ランク付けする際のカウント関連のデータは、制御部209、及び通信部219により、管理サーバ13に送信するようにしてもよい。
合成音声発生部214は、異常事態が発生したことを出力部203から周囲に救助を要請する旨のメッセージを発したり、解説者の声質をユーザーの年齢性別に応じた、すなわち子供には子供向けの声質に変換して発生したり、あるいはユーザーの好みの有名人の声質に変換して発生したりするものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、SSD104、D/AC111、及びスピーカー112によって実現される。
入力部215は、音声入力を行うものであり、例えば、図4に示したA/DC109及びマイク110によって実現される。
撮像部216は、被写体を撮像するものであり、例えば、図4に示したカメラ120によって実現される。
操作表示部217は、電源オンオフ操作、キー入力操作、及びモニタ表示を行う者であり、例えば、図4に示した駆動回路113及びタッチパネル114によって実現される。
ここで、端末11は、通常はプッシュ型情報配信モードであり、必要に応じてプル型情報配信モードに切り替えた後プッシュ型情報配信モードに切り替えるモード切替部218を備える。モード切替部218は、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及びタッチパネル114によって実現される。
通信部219は、外部の機器とネットワーク14を介して情報を授受するものであり、例えば、図4に示したインターフェース105によって実現される。
非素材情報取得部250は、サービスを提供する事業者もしくは投稿者が管理サーバにアップする情報を素材情報とした場合に、素材情報以外のインターネット上の情報を含む他の事業者が管理する情報を非素材情報として取得するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及びSSD104によって実現される。非素材情報とは、例えば、天気予報、休業日情報、交通情報、台風情報、災害情報等、通常、インターネット上で取得できる一般情報をいう。
再生情報送信部251は、レイヤ複合体に格納された素材情報のうちの再生した素材情報、再生回数及び再生時間を含む再生情報を管理サーバ13に送信する機能を有するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、SSD103、及びI/F105によって実現される。
ここで、再生情報送信部251は、例えば、管理サーバ13から配信されるアプリケーションソフトウェアによって実現してもよい。
素材情報変更部252は、非素材情報の内容に応じて素材情報を変更するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、SSD103によって実現される。
音声処理部253は、音声に対してエコーをかけたり、高音圧縮したり、低音圧縮したり、高音及び低音を圧縮したり、低音強調したり、音質変換したりする機能を有するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、SSD103によって実現される。音声処理部253により、例えば音声の音質を梅雨の時のようなこもった音質にしたり、冬場の乾燥した部屋の中のような乾いた音質にしたり、山彦を発生させたり、解説者の声をキンキン声やテノール声にしたりすることができる。また、音声処理部253により音声による音響効果を洞窟、ホール、会議室、屋外、山頂、海辺等にいるような臨場感を演出するものにすることができる。
撮像時間設定部260は、カメラ120を常時動作もしくは一定間隔動作のいずれかのモードに設定するものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、及びRAM103によって実現される。これにより、バッテリーの節電効果が期待できる。
図5Bに示す投稿部220は、管理サーバ13のレイヤ複合体に素材情報を投稿するものであり、素材情報が配信される範囲の中心位置を地図上に指定する投稿位置指定機能221と、中心位置に端末11のユーザーが関わった素材情報のファイルを指定するファイル指定機能222と、中心位置を中心として素材情報の配信領域のサイズを地図上に指定する領域指定機能223と、素材情報を管理サーバ13のレイヤ複合体202に格納する格納機能224と、展示物を閲覧する時間を指定する閲覧時間指定機能225と、を備える。
図5Cに示す課金部230は、端末11のユーザーが関わった素材情報を他の端末側が素材情報の配信を要求する場合、他の端末側に課金するための機能を備えるものであり、例えば、図4に示したCPU101、ROM102、RAM103、及び通信部219によって実現される。課金部230は、他の端末がレイヤ複合体を介して素材情報の一部を無料とし、残りを有料である旨が他の端末側で了解されたか否かを判断する第一の判断機能231と、第一の判断機能231により了解されると残りの素材情報を配信することを承認する第一の承認機能232を備える。
課金部230は、端末11a(図1参照)から広告がレイヤ複合体を介して他の端末11b(図1参照)に配信され、かつ広告が他の端末11bで再生されたか否かを判断する第二の判断機能233と、第二の判断機能233により再生されると端末11b側に課金することを承認する第二の承認機能234とを備える。
図5Dに示す検知部240は、速度検知機能241、加速度検知機能242、温度検知機能243、湿度検知機能244、高度検知機能245、及び方位検知機能246を具備したものであり、例えば、図4に示した速度センサ108、加速度センサ118、温度センサ121、湿度センサ122、高度センサ123、及び方位センサ124によって実現される。
<<動作>>
次に図1に示した情報処理システムの動作について述べる。動作1〜動作3は基本的な動作を示し、動作4〜動作6は具体的な動作を示す。
<動作1>
図7は、図1に示した情報処理システムにおいて素材情報を作成する管理サーバ側の処理フロー図の一例である。
同図に示されるように、まず、画像・レイアウト等のデータを読み込む(ステップS11)。次に、素材情報のデータを読み込む(ステップS12)。続けて、データ間の関連付けを行い(ステップS13)、管理サーバから端末に配信する(ステップS14)。
<動作2>
図8は、図1に示した情報処理システムにおいて素材情報を受ける端末11と管理サーバとの間の処理フロー図の一例である。
同図に示されるように、端末から情報が管理サーバに送信されると(ステップS21)、管理サーバは端末の位置情報を取得する(ステップS31)。管理サーバは位置情報に対応する素材情報の情報を取得し(ステップS32)、端末に素材情報を配信して終了する(ステップS33)。端末は管理サーバからの案内情報の素材情報を取得すると(ステップS22)、素材情報を再生し終了する(ステップS23)。
<動作3>
図9は、図1に示した情報処理システムにおける端末側の受信処理の一例を示す処理フロー図の一例である。
同図に示されるように、端末は移動位置情報を取得すると(ステップS41)、再生情報を取得したか否かを判断し(ステップS42)、再生情報を取得した場合には再生して終了する(ステップS43)。
<場所と情報との関係>
図10は、図1に示した情報処理システムにおける素材情報作成に関して場所と時間と素材情報との関係を説明する説明図の一例である。
図10は、場所A(PA)に紐づけられた音楽情報(1)(I1)と場所B(PB)に紐づけられた音楽情報(2)(I2)とが混在してもよく(Ca)、場所B(PB)に紐づけられた音楽情報(2)(I2)と場所C(PC)に紐づけられた音楽情報(3)(I3)とが混在してもよい(Cb)ことを意味している。以下、他の場所に紐づけられた音楽情報も同様である。また、場所の情報だけでなく時間情報と組み合わせてもよい。
<動作4>
図11Aは、図1に示した情報処理システムを用いて案内ツアーを設定せずに屋外移動及び屋内移動を行う場合の動作を説明するためのフロー図の一例の一部であり、図11Bは、図11Aの残りである。
<A1:準備段階>
端末において、ユーザーにより案内コースが選択されたか否かを確認する(ステップS101)。
<A2:屋外移動>
ユーザーにより案内コースが選択されると、ユーザーが端末を持って屋外に移動する(ステップS102)。
端末がGPS信号を受信すると(ステップS103/YES)、端末のレイヤ複合体に現在位置に関する素材情報群があり(ステップS104/YES)、端末のユーザーが素材情報群に興味があれば(ステップS105/YES)、素材情報群は再生され(ステップS106/YES)、素材情報群の再生が終了すると(ステップS107/YES)、ユーザーは端末ごと移動する(ステップS108/YES)。ユーザーが素材情報群に興味がない場合(ステップS105/NO)、GPS信号を受信しない場合(ステップS103/NO)もユーザーは端末ごと移動する(ステップS108/YES)。
ここで、天候が変化した場合、例えば雨が降ってきた場合にはBGMが雨に関連した音楽になったり、晴れた場合には明るい音楽になったりしてもよい。
<A3:屋内移動>
端末が建物(例えば博物館)に移動し(ステップS109/YES)、ビーコン信号を受信すると(ステップS110)、位置情報に紐づけられた素材情報群が再生されるが、端末のユーザーが素材情報群に興味があれば(ステップS111/YES)、素材情報群が再生され続け(ステップS112)、素材情報群の再生が終了すると(ステップS113/YES)、ユーザーが屋内移動を継続する場合には(ステップS114/YES)、ステップS110に戻り、屋内移動を終了する場合(ステップS114/NO、S115/YES)終了し、屋内移動は継続せず、終了もしない場合(ステップS115/NO)、ステップS102に戻る。
<動作5:投稿操作手順>
図12〜図17は、図1に示した情報処理システムにおける端末側での投稿操作を説明するための説明図である。
(1)端末11側で投稿用のホームページを開き、図12に示すような画面を表示させる。図12において、C70は項目である「音声ガイドコース一覧」を表示し、C71は項目である「タイトル」を表示し、C72は項目である「概要」を表示し、C73は項目である「更新日」を表示し、C74は項目である「公開」を表示し、C75は項目である「編集」を表示し、C76は項目である「削除」を表示し、C77は項目である「新しいコースを作る」を表示し、C78は項目である「パスコード」を表示している。C79は「ポイント地点にガイドを追加」のボタンである(図13)。
まず、投稿者は、図12に示す画面においてC77の「新しいコースを作る」をクリックする。
図13は、図12に示した操作の続きを示す図の一例である。
(2)図13において、C80は項目である「タイトル」を表示し、C81は「タイトルの内容」を表示し、C82は項目である「概要」を表示し、C83は「概要の内容」を表示し、C84は項目である「ガイドポイント」を表示し、C85は項目である「ポイント地点」を表示し、C86は項目である「経度」と経度の数値を表示し、C87は項目である「緯度」と緯度の数値を表示し、C88は項目である「名前」を表示し、C89は項目である「経度」を表示し、C90は項目である「緯度」を表示し、C91は項目である「範囲」を表示し、C92は項目である「滞在秒数」を表示し、C93は項目である「音声ファイル」を表示し、C94は項目である「パスコードを知っている人のみ」を表示し、C95は項目である「パスコード」及びパスコード入力欄を表示し、C96は「保存」のアイコンを表示している。以下、同様の項目には共通の符号を用いる。
投稿者は、C80の「タイトル」の欄に案内コースのタイトルと説明を入力する。
図14は、図13に示した操作の続きを示す図の一例である。
(3)図14において、地図上にある丸印を、音声を置きたい目的の位置に移動させ、例えばマウスのホイール等で拡大する。
図15は、図14に示した操作の続きを示す図の一例である。
(4)音声を置きたい目的の位置に移動したら、C79の「ポイント地点にガイドを追加」のボタンをクリックする。
丸印の破線で示す配信領域としての同心円が、音声が再生される領域を表しており、円のサイズはC91の「範囲」という項目の数値を変更することで調節可能である。また、C92の「滞在秒数」の数値を変更することで、領域内に入ってから音声が再生されるまでの秒数を調節することが可能である。
図16は、図15に示した操作の続きを示す図の一例である。
(5)図16において、C120は「カーソル移動、画面サイズ変更、音声ファイル検索等」を表示し、C121〜C128は素材情報としての音声ファイル群を表示し、C129は、「自己ファイル、アプリケーション、デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、動画像等」の項目を表示し、C130は「フォーマットボタン」を表示し、C131は「オプション」を表示し、C132は「キャンセル」を表示し、C133は「オープン」を表示している。
ポイントにおいて再生したい音声ファイルを、「Choose File」をクリックして選択する。
図17は、図16に示した操作の続きを示す図の一例である。
(6)図17において、順次ポイントを追加し、音声ファイルを指定し、右下にあるC96の「保存」ボタンをクリックすることにより投稿が終了する。
図12〜図17に示した操作方法により制作した案内コースのガイドは、そのままでは表示されないため、アカウントごとに発行されるパスコードを設定したアプリのみ表示される。
端末に所定のアプリをインストールし、ホーム画面より「設定」を開き、下の方にスクロールし、所定のボタンをタップし、パスコードを入力することで設定が完了する。端末のアプリを起動すると、地図上に作成されたツアーが表示される。
ここで、投稿者は広告レイヤを選択して広告料を受け取るようにしてもよい。また、投稿者以外のユーザーが端末11を操作してツアーを選択して入手したガイドに対して予約したり、レストランの予約をしたり、物品の購入を行ったりするためのボタンが表示されてもよい。この場合、広告、予約、購入の手数料の管理は図1に示した情報処理システムのプラットフォーマが行う。また、端末11の表示画面に「いいね」ボタン、「シェア」ボタン、素材情報に対する評価ボタンを表示するようにしてもよい。
さらに、案内コースは途中で分岐でき、選択に応じて内容が変化し、ポイントが変化するようにしておき、ツアー終了時に合計ポイントが表示され、合計ポイントは本システムのプラットフォーマ―の管理下で、例えばゲームに利用したり、ツアーと提携しているレストランや店舗で利用したりできるようにしてもよい。
図18は、図1に示した情報処理システムを用いて端末のユーザーが投稿する場合の動作を示すフロー図の一例である。
同図に示されるように、端末で素材情報再生ガイドのためのホームページが開かれ(ステップS201)、端末の画面にコースのタイトルと説明がユーザーによって入力される(ステップS202)。
端末の画面にコースを含む地図が表示される(ステップS203)。ユーザーが地図上の素材情報再生ポイントを目的の位置まで移動し、拡大する(ステップS204)。地図上の再生ポイントでガイド追加ボタンがクリックされる(ステップS205)と、地図上の再生ポイントを中心とする円が表示され(ステップS206)、地図上の円のサイズと端末の円内滞在時間とが設定される(ステップS207)。地図上の再生ポイントで再生したい素材情報のファイル群が表示され(ステップS208)、地図上の再生ポイントで再生したい素材情報が選択される(ステップS209)。地図上に順次再生ポイントが追加され、素材情報が指定され(ステップS210)、端末の画面の保存ボタンがクリックされて終了する(ステップS211)。
<動作6>
図19Aは、図1に示した情報処理システムを用いて端末が案内コースに従って移動する場合のフロー図の一例であり、図19Bは、図19Aの残りである。
<A1:準備段階>
端末において、ユーザーによって案内コースが選択されると(ステップS301/YES)、端末の操作表示部に、選択された案内コースの素材情報群が表示され(ステップS302/YES)、案内コースの現在の待ち時間が表示され(ステップS303/YES)、選択された案内コースに沿って移動する場合(ステップS304/YES)、ユーザーは端末ごと移動する(ステップS305)。端末のユーザーが案内コースの現在の待ち時間が長いと考えた場合(ステップS304/NO)、ステップS301に戻って他の案内コースを選択する。
<A2:屋外移動>
端末がGPS信号を受信し(ステップS306/YES)、現在位置に関する素材情報群が表示され(ステップS307/YES)、端末のユーザーが無料素材情報のみ再生するか(ステップS308)、広告付き素材情報を再生するか(ステップS309)、広告無し素材情報を再生するか(ステップS310)、有料素材情報を再生するか(ステップS311)、を選択し、選択した素材情報群を終了するまで再生し(ステップS312/YES)、さらにユーザーが端末ごと屋外移動し(ステップS313)、他のポイント地点でGPS信号を受信し、他のポイント地点に関連する素材情報群の待ち時間が端末に表示される(ステップS314)。
端末のユーザーが待ち時間に関わらず優先的に行きたいポイント地点に進む場合(ステップS315/YES)、ステップS307に戻る。端末のユーザーが待ち時間を考慮する場合(ステップS315/NO)、他の案内コースに変更される(ステップS317)。
他の案内コースが屋内を含む場合(ステップS318/YES)、端末が建物内に移動すると(ステップS319/YES)、ビーコン信号を受信するまで移動し(ステップS321、S320/YES)、例えば展示物の前で素材情報を再生する(ステップS322)。素材情報の再生が終了すると(ステップS323/YES)、移動して他の展示物の前のビーコンを受信して屋内のビーコンに関連する全て素材情報を再生すると(ステップS324/YES)、ユーザーは端末ごと屋外に移動し(ステップS325)、継続する場合(ステップS326/NO)、ステップS306に戻り、継続しない場合には終了する(ステップS326/YES)。
<博物館内>
図20は、図1に示した情報処理システムを博物館に適用した場合のミュージアムの利用局面を概念的に示す斜視図である。
ミュージアムは、既存の空間や展示物を活かし、聴覚分野(視覚分野)の最先端テクノロジーにより新たな情報表現空間を創り出す「音(画像)」のメディア芸術といえるものである。
図20に示した博物館内に複数(図では3個であるが限定されない。)のビーコン送信部12が配置されている。ビーコン送信部12を中心とする破線で示す同心円はビーコン送信部12からの信号の到達範囲を示す。中央のビーコン送信部12の近傍に二人の人物が端末を見ているが、これはビーコン送信部12からの信号を二つの端末11が受信し、端末11がビーコン送信部12からの信号を受信したことを管理サーバ13(図1参照)に伝達し、管理サーバ13のレイヤ複合体から選択され組合された素材情報群が端末に配信され、端末11のユーザーが解説、効果音、BGM等の音声を視聴もしくは画像を視聴する状態を示している。
<博物館平面図>
図21Aは、図1に示した情報処理システムを適用した博物館におけるレイヤの配置状態イメージを示す平面図であり、図21Bは、図21Aに示した博物館におけるビーコンの配置図の一例である。
図21Aに示すレイヤのエリアARが破線で示されている。各エリアARは例えば、解説に対応したBGMや効果音を視聴できる領域を示している。図21Bの丸印12は全てビーコン送信部12であり、展示物の前に配置されている。博物館内の「展示物」について、予め音声を作成しておき、展示物レイヤ―の素材情報は、展示物解説や展示物に関するBGMや効果で構成することができる。来館者である端末11のユーザーが展示物に近づくと、画面にアイコンが表示され、聞きたい(見たい)ものを選択できる。
図21Aにおいて、博物館内の「空間」について、複数(図では8つであるが限定されない)のエリアAR別に音声素材情報が予め作成されている。空間レイヤの素材情報は、博物館の館長が語るストーリー、音楽、各空間に関連する効果音等で構成されている。来館者である端末11のユーザーが各エリアARに入るとイヤホンから音声が自動的に再生される。
図22は、図1に示した情報処理システムにおける素材情報の構成例を示しており、対象となる空間とビーコン送信部との関係を示す図の一例である。
1211、1221、1231はビーコン送信部であり、1210、1220、1230はそれぞれ、ビーコン送信部1211、1221、1231からの信号の到達範囲を示している。ビーコン送信部1211、1221、1231は略重複しないように配置されている。これは解説の素材情報等が混信しないようにするためである。
例えば、博物館内にビーコン送信部を複数設置し、端末11の専用アプリによって、ユーザーの位置及び/もしくは移動に応じて素材情報が提供される。ビーコン送信部12の周囲で限定的に音声(もしくは画像)を聴取(視聴)できる。
図23は、図1に示した情報処理システムにおける端末11に表示される地図の一例である。図23に示す地図におけるC1は博物館の位置を示すマークであり、C2は駅名、C3は地名、C4は建物の名称が示される位置である。P1、P2は案内コースにおけるマークである。
図24は、図1に示した情報処理システムに用いられる端末11の画面の一例である。図24に示す端末11において、例えばC11には「博物館長ガイド一覧」が表示され、C12には「〇×△ミュージアム」が表示され、C13には「卵」が表示され、C14には「標本」が表示され、C15には「骨」が表示され、C16には「昆虫標本」が表示され、C17には「再生速度」が表示されている。端末11のユーザーはこれらの表示からいずれかの素材情報を選択して再生することで展示物についての理解を深めることができる。素材情報の再生速度はユーザーが自由に設定でき、解説の途中で一時停止することもできるようになっている(図は一時停止状態となっている)。
図25は、図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の表示画面の一例を示す図である。
端末11の表示画面の上側のC20には「物館名」が表示され、その真下には博物館の一室の模様が表示されている。画面のC21には「ガイドツアーリスト」が表示され、C22には博物館の住所、電話番号、イーメールアドレス、ホームページアドレス等が表示され、C23には博物館の概略に係る文字情報が表示されている。301は博物館の周辺地図である。
図26は、図1に示した情報処理システムを展示作品に適用した場合の端末の画面の一例を示す図である。
図26において、C30には「展示物のタイトル」が表示され、C31には302に示す人物の説明が表示されている。303、304には人物の画像が表示されており、C32には「作品1」が表示され、C33には「作品2」が表示され、C34には「アンケートに答える」が表示されている。
図27は、図1に示した情報処理システムを適用した端末11の画面の一例である。
端末11は、略水平な状態に保持されたまま、建物の内部に入ったときに天井を見上げるようにとの旨の解説があると、ユーザーは端末11のカメラ120を天井に向ける。端末11は、加速度検知機能242及び方位検知機能246(図5D)により、ユーザーの顔の向きが天井を向いていることを検知し、位置及び方位に関連する画像を表示する。
図27は、端末11のカメラ120により建物の天井付近が撮像されたものであり、端末11のタッチパネルにボタン11a、11bが上側の左右両端に配置されている。ボタン11aは「戻る」ボタンであり、ボタン11bは「手動開始」ボタンである、両ボタン11a、11bの間の領域11cには例えば、「写真を実際の風景に重ねてみよう」と表示されており、被写体と画像とを重ねて表示させることができるようになっている。右端中央のボタン11dは表示画面のサイズを調整するための「サイズ」ボタンであり、左端中央のボタン11fは表示画面の濃淡を調整するための「濃淡」ボタンである。両ボタン11d、11fは、それぞれ、ガイド11e、11gに沿って移動させてサイズや濃淡を調整することが可能である。「濃淡」ボタン11fを下げて濃度を下げると、建物に関する画像(例えば、完成当時の写真)が現在の被写体と天井付近に重畳されるように表示され、「濃淡」ボタン11fをユーザーが操作することで重畳の濃淡度が調整されるようになっており、単に解説を聴取するよりも、さらに理解が深まるようになっている。
端末11の向きを変えたり、端末11の位置を変えたりすると、解説が途中の場合には音量が低下してフェードアウトし、再度端末11の向きを戻したり、端末の位置を戻すと解説は途中から始まるようになっている。解説が終了して端末11の位置が変わると、位置情報に関連した解説音声や解説画像が再生されるようになっている。
図28は、図1に示した情報処理システムを屋外の行動領域に適用した場合の端末11の画面の一例を示す図である。
図28の上側に建物305の外観が表示されている。C40には、建物305に関する記事が文字情報として表示されている。地図306には案内コースの一部としての建物305を含む地点にピンが表示されている。各ピンの位置に端末11を移動させるとその位置におけるツを端末11で再生することができる。
図29は、図1に示した情報処理システムに用いられた端末11に行動範囲を示すとともに操作例を説明する図の一例である。
C41は案内コース、すなわち「ツアーの名前」が表示される領域であり、C42には「ようこそ」が表示され、C43には「左に進んで」が表示され、C44には「右横断歩道」が表示され、C45には「試聴する」が表示される。C45の右側にスライドボタンのアイコンが表示されており、スライドさせることで素材情報を試聴することができる。
図30は、図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の一例を示す図である。
展示施設内に複数の恐竜の化石が展示されており、その展示物の近傍にビーコン送信部12が配置されている。見学者は端末11を持って破線で示すビーコン送信部12の信号到達範囲内に到達すると、解説やBGMや効果音等の素材情報が再生される。
図31は、図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の開始画面の一例を示す図である。
図31に示す端末11の画面の上端のC46には「解説者の名前」が表示され、画面の上側には展示室308の画像が表示され、中央のC47には展示施設の説明の記事に係る文字情報が表示され、C48にはガイド時間と展示室名とが表示される。STARTボタンを押すと素材情報が再生される。
図32は、図1に示した情報処理システムを端末11の案内画面に適用した図の一例である。
図32に示す端末11の上側のC49には「ガイド一覧」が表示され、C50には「博物館名」が表示され、C51には「卵」が表示され、C52には「標本」が表示され、C53には「骨」が表示され、C54には「昆虫標本」が表示され、C55には「再生速度」が表示されている。
これらいずれかのタイトルを選択して、右向き三角の再生ボタンを押すと素材情報が再生される。
図33は、図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の操作例の一例を示す図である。
図33に示す端末11のC60には「博物館の名称」が表示され、「ワニ」の標本の画像309が表示され、「ミンククジラ」の標本の画像310が表示され、C61には「再生速度」が表示されている。いずれかの素材情報を選択し、再生ボタンを押すと素材情報が再生される。
図34は、図1に示した情報処理システムを展示施設に適用した場合の端末11の画像の一例である。
図34に示す端末11の上部のC62には「ガイド名」が表示され、C63には「博物館の使命、常設内容」に関する記事が表示され、C64には「ガイド時間及び展示室」が表示され、C65には「ガイド内容として、01博物館について、02卵、03標本、04骨、05昆虫標本、06貝、07大型地球儀、08ダイヤモンド、09鉱物」が表示されている。これらのうちのいずれかの素材情報を選択し、STARTボタンを押すと素材情報が再生される。
<コース1>
コース1として、都内某大学周辺のコースである場合について例示する。図35は、図1に示した情報処理システムを屋外に適用した場合の説明図の一例である。
図35に示す端末11のユーザーU1が、例えば大学横の歩道を通行しながらイヤホンで素材情報を再生している状態を示している。ユーザーU1はコースに基づいた道順に従って通行している。端末11はGPS信号を受信しており、予め指定されたポイントの位置情報に紐づけられた建物320についての素材情報が再生されている。
図36は、図1に示した情報処理システムを屋外に適用した場合の説明図の他の一例である。
図36において、例えば、端末11のユーザーU1が大学横の道路に沿って歩くと、図35に示した建物320を有する敷地の門Gから入るよう案内メッセージがイヤホンから流れる。
図37は、図1に示した情報処理システムを屋外に適用した場合の説明図の他の一例である。
ユーザーU1が敷地内に入ると、庭園が目の前に広がっている状態を示している。ユーザーU1は庭園に関する素材情報を聴取しているところである。
<コース2>
ユーザーが端末でレイヤ複合体を有するサイトを開くと、例えば〇〇テレコムセンター展望台のガイドが表示され、選択すると、現在位置からのルートと周辺の見所等を案内するメッセージが表示される。ルートは音声で細かく案内される。自動音声ではなく人の声で流れる。
図38は、案内コースを歩く複数の端末のユーザーU2、U3が建物の入り口から展望台に続く通路内にいる状態を示している。通路内にはビーコン送信部12が配置され、ユーザーU2、U3がビーコン送信部12の信号到達範囲に到達すると案内ガイド(例えば、公式ガイド(複数言語)とその子供向けのもの、プロのガイドによる歴史案内、港湾マニア向けの解説、ミニ演劇等)等の素材情報が再生される。
図39は、図38に示したユーザーU2、U3が展望台に到達した状態を示す図である。
例えば展望台の柱に配置されたビーコン送信部12の信号到達範囲にユーザーU2、U3が到達すると、ガイドの素材情報が再生されるが、日時、気候、観る方向、展望台の混雑率等によって変化する。
図40は、図38に示したユーザーU2、U3が展望台から見た港湾の一例である。
図41は、図40に示した展望台からの夜景の一例である。同図に示されるように、ユーザーの位置情報と夜景の位置情報とを重ね合わせることにより、ユーザーの属性、どこから流入してきたか、館内のどのポイントでの滞在時間が長かったか等を確認することができる。
<コース3>
図42は、図1に示した情報処理システムを展示室に適用した場合の一例を示す図である。
絵画や展示品の近傍にビーコン送信部12が配置されており、見学者がビーコン送信部12の破線で示す信号到達範囲内に到達すると展示物に関する解説や関連するBGM等の素材情報が再生される。
<投稿関係>
図43は、博物館における展示物の投稿についての作成画面の一例である。図43において、C150は「タイトル」の項目を表示し、C151は「タイトルの内容」を表示し、C152は「概要」の項目を表示し、C153は「概要の内容」を表示し、C154は「名称」の項目を表示し、C155は「概要」の項目を表示し、C156は「画像」の項目を表示し、C157は「音声ファイル」の項目を表示し、C158は「名称」を表示し、C159は「概要」を表示し、C160は「Choose File」を表示し、C161は「名称」を表示し、C162は「概要」を表示し、C163は「Choose File」を表示し、C164は「パスコードを知っている人のみ」を表示し、C165は「パスコード」を表示し、C166は「保存」ボタンを表示している。
<効果>
本発明の実施形態によれば、美術館、博物館等の会場や、一般の建屋内、あるいは屋外における並木路や公園等、立ち位置(場所)の状況や好みに合わせてサウンド(音、音声、音楽、音響等)を聴取可能となる。
また、本発明の実施形態によれば、音だけで現実世界を拡張することができる。
また、本発明の実施形態によれば、サウンドのレイヤ(層)が実空間に積み重なり、利用者(聴取者)はそれを自由に選択・非選択できる。
また、本発明の実施形態によれば、視覚の制約を離れ、聴覚に焦点を当てることで、障害者や高齢者を含め、多くの人が利用する可能性を広げることができる。
また、本発明の実施形態によれば、サウンドのレイヤ(層)は、他のミュージアムをはじめ、適応可能な場所に展開可能な開かれたプラットホームを構築できる。また、本発明は素材情報として音声だけでなく画像にも適用可能である。
本発明に係る技術思想は、概括的には、以下の特徴を備える。
・聴取するサウンドにレイヤの概念を入れたこと。従って、最新の聴覚分野技術と素材情報の開発に伴いサウンドのレイヤを拡張可能としたこと。
・携帯端末、例えば、スマートフォンを用いて耳から体験するサウンド芸術を実現できること。視覚的なAR/VRに組み合わせることも可能であり、聴覚分野の技術革新を可能とできること。音によるミュージアム体験そのものを実現できること。
・多層空間の場と、展示物/展示品に対する多層化という二種の素材情報を提供できること。
・歴史観を含めた語りとしてのストーリーと、音楽・音響等のサウンドを、屋内展示場に配備したビーコンにより自動再生可能とできること。さらには、三次元オーディオ等による現実世界の拡張等を可能とすること。
・歴史的、文化的な資源をサウンドの素材情報に一体化して提供できること。
・音だけで現実世界を拡張できること。その音をレイヤ(層)上に積み重ねることで、利用者が自由に選択できること。さらに聴取者の立ち位置によらず、他の空間へ拡張でき、適用可能な場所に制限を受けないこと。
・一つの空間で異なる空間を提供できること。
・位置情報と素材情報との関連付けに、GPSや短距離通信(例えば、ビーコン)を利用できること。
・現在から過去への多層空間を作ることにより、現実を音で拡張可能とし、場合によっては、人間意識的に時間空間を超越して拡張可能とすること。
・サウンド(音、音声、音楽、音響等)にレイヤ(層、重なり)の概念を取り入れ、音による現実拡張を多層的に展開できること。
・提供対象の空間を複数のエリアに別けて、エリア毎にサウンドの素材情報を作成し、提供すること。
・聴取者は、携帯端末、例えば、スマートフォンを利用して各エリアに入るとイヤホンから素材情報を自動で聴取可能とできること。
・展示物等のレイヤに対応した素材情報は、展示物解説や各展示物に関係する音楽・音響等で構成したこと。
・聴取者が、携帯端末、例えば、スマートフォンにより、対応とする展示物に近づくと、画面にアイコンが表示され、聞きたいものを選択可能としたこと。
・屋内の展示場等に、例えば、ビーコンを設置し、携帯端末、例えば、スマートフォンを用いて所定のアプリによって、立ち位置及び/もしくは移動に応じて、素材情報を提供できること。
・サウンドだけで現実世界を拡張することができること。
・サウンドのレイヤを実空間に積み重ねる(登録する)ことで、聴取者が選択・非選択を可能としたこと。
・専用のハードウェアに依存せずに汎用コンピュータあるいは携帯端末によって素材情報を作成することができ、併せて地図上に対応させて登録できること。また、屋内(インドア)では短距離通信手段(例えば、ビーコン)、屋外(アウトドア)にあってはGPSを利用して素材情報を提供でき、場所を問わず劇場化も可能とすること。
・また、スマートフォンなどに内蔵されている、GPS、ビーコン、ジャイロセンサ(角速度センサ)、加速度センサにより、その状況に応じたサウンドを提供することもできること。
・また、利用者(聴取者)が、立ち位置によって、その選択した経路に応じたストーリーに合わせてサウンドを再生することもでき、利用者の行動をGPSやビーコン等を用いて検知しストーリーの分岐に応じたサウンドを提供できること。そのサウンド内容は選択されることでもよいし、自動的に選択されるものであってもよいこと。
・また、素材情報を提供する場所の情報、例えば、日時、気象条件、混雑率等により、サウンド内容を自動的に生成することもでき、また、利用者が選択することで自動生成されることでもよいこと。
・各地、各場所には重層的な歴史があることに鑑みて、それら固有のストーリーとして、サウンドを含め、素材情報化でき、歴史を含めた素材情報を提供可能とできること。
本発明の素材情報となる対象としては、特に制限されるわけではないが、観光地や地域の案内、博物館や小規模ギャラリーのガイド、飛行機/鉄道/車等の乗物からの車窓や歴史解説、特別な建築・構造物等の解説、種々イベント等に適用できる。
映画やドラマのプロモーション(聖地巡りなど)、実際の場を舞台とした演劇やゲーム等に用いることができる。
聴取用の機器としては、携帯端末に付随のイヤホンや、ヘッドフォン、あるいはウェアラブル端末に付随の聴取機器を用いることができる。
本実施形態によれば、博物館等でユーザーの顔の向きに応じて効果音や解説者の声を変えることのできる情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体を実現することができる。
本実施形態によれば、解説者の声質をユーザーの年齢性別に応じた声質あるいはユーザーの好みの、たとえば、有名人の声質にすることのできる情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体を実現することができる。
<プログラム>
以上で説明した本発明に係る情報処理システムは、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。よって、一例として、プログラムにより本発明の機能を実現する場合の説明を以下で行う。
例えば、
コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータに、端末の位置情報を取得する第一の機能と、少なくとも前記第一の機能により取得する位置情報に関連する素材情報をレイヤ複合体に格納する第二の機能と、前記レイヤ複合体に格納した素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する第三の機能と、前記第三の機能によりなされた規定に基づいて経時的に素材情報を出力する第四の機能と、を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムが挙げられる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。
<記録媒体>
ここで、記録媒体としては、例えばCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体、フラッシュメモリ、RAM、ROM、FeRAM等の半導体メモリやHDDが挙げられる。
CD−ROMは、Compact Disc Read Only Memoryの略である。フレキシブルディスクは、Flexible Disk:FDを意味する。CD−Rは、CD−Recordableの略である。
尚、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
例えば、広告を掲載する場合に、口コミや再生回数に応じてランキングの位置を上昇させたり、案内コースを移動中にスポンサー企業の前を通過する際にスポンサー企業の新製品を紹介したりするようにしてもよい。
本実施の形態では、ユーザーU1〜U3が博物館や歩道を歩いている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、それぞれの音の発生源を個別のレイヤとしてコントロールできることを利用し、音声ARの例として、例えば図44に示すようにユーザーU4が、例えば実線で示す山手線に乗車し、例えば加速度の情報を利用して仮想現実(音声AR)を体験できる。すなわち端末113の操作部の時間軸を操作して時刻を例えば1970年a月b日c時d分に設定した場合、当時の山手線の車両が停止位置から発車する場合のモータの回転音や車内アナウンス音等をGPS等の位置情報や加速度情報や顔の向きを利用して再現したり、当時の時刻表のデータに基づいて同一時間同一地点ですれ違う列車(破線で示す列車)の音を再現したりすることで仮想現実を体験して臨場感が味わえる。端末11は、当時の車窓の変化の画像や動画を再生したり、時刻表のデータに基づいた同一時間同一地点での列車のすれ違いを再現する画像や動画を再生してもよい。また、仮想的に乗車したりすれ違う車両がディズニーランド(登録商標)のウエスタンリバー鉄道の機関車(例えばミシシッピー号)であってもよく、銀河鉄道999(登録商標)であってもよく、時間軸を未来に設定して未来の鉄道車両の音声を再生したり画像表示したりしてもよい。また上記をたとえば自宅などでの別の場所で簡易的に楽しんでも良い。また、仮想空間上にe年f月g日h事の、歴史的事件を再現して、その録音や再生音声を聞くことができるようにすることも可能である。
また、画像ARの例として、例えば、青函連絡船の起点であった青森駅・青森桟橋もしくは終点であった函館駅・函館桟橋にて海に向かって端末11のカメラ120を向けてサイズボタン11dと濃淡ボタン11fと操作部の時間軸とを調整すると、現在の海の画像の代わりに就航時の「摩周丸」、「八甲田丸」、「羊蹄丸」等の出船入船の動画像(静止画像もしくはCG画像)の画像、蒸気機関車の発車時、停車時の画像、さらに、音声ARとして、解説ガイド、BGM、効果音、雑踏の音、すれ違う人の方言等の音声が再生されることにより、より効果的に当時の雰囲気を味わうことができるようにしてもよい(図示しない)。この場合、ユーザーが端末11の向きを変えた場合、例えば青函連絡船を見る方向から180度回転して、当時の駅や雑踏の様子を音声や画像で再現できるようにしてもよい。さらに、青函連絡船の代わりに例えば、宇宙戦艦ヤマト(登録商標)であってもよい。
また、図45Aに示すように雲CLがかかった富士山MFを端末11でモニタしながら、濃淡ボタン11fを下げて濃度を変えると、快晴時の富士山MFの画像が再生されるようになっているようにしてもよい(図45B)。このとき、端末11から富士山MFの解説や観光案内の音声が再生されてもよく、端末11の操作部の時間軸を操作して例えば江戸時代中期の1707年(宝永4年)に設定すると、富士山の噴火の画像や音声、噴火が約2週間続き、総噴出量が約7×10と推定されている等の解説がなされてもよい。
本発明に係る情報処理システム、情報処理システムの制御方法、プログラム、及び記録媒体は、工業的に製造することができ、また商取引の対象とすることができるため、経済的価値を有しており、産業上利用することができる発明である。
11…端末(PC、携帯端末等)
12…ビーコン送信部
13…管理サーバ
14…ネットワーク(有線または無線)
15…GPS受信部
51、201…記憶部
51a、202…レイヤ複合体
52…入出力部
53、209…制御部
54、219…通信部
200…位置情報取得部
203…出力部
204…全地球測位部
205…近距離通信受信部
207…方位情報取得部
208…広告掲載部
210…上書き許可部
211…混雑率情報取得部
212…配信切替部
213…分析部
213a…嗜好分析部
213b…属性分析部
214…合成音声発生部
215…入力部
216…撮像部
217…操作表示部
218…モード切替部
220…投稿部
230…課金部
240…検知部
250…非素材情報取得部
251…再生情報送信部
252…素材情報変更部
260…撮像時間設定部

Claims (45)

  1. 素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、
    前記レイヤ複合体に格納された前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、
    前記制御部で規定された内容にしたがって前記素材情報を出力する出力部と
    を具備したことを特徴とする情報処理システム。
  2. 素材情報を含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、
    前記レイヤ複合体に格納された前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、
    前記制御部で規定された内容にしたがって前記素材情報を出力する出力部と
    を具備したことを特徴とする情報処理システム。
  3. 前記レイヤの素材動作指示情報は、他のレイヤに係る素材情報及び/もしくは素材動作指示情報を相互に/もしくは一方向に参照可能とすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部で取得した位置情報と関連させて素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤが格納されるレイヤ複合体と、
    前記レイヤ複合体に格納した前記素材情報のうちどの素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、
    前記位置情報取得部で取得された位置情報に関連する素材情報を前記制御部で規定された内容にしたがって出力する出力部と
    を具備したことを特徴とする情報処理システム。
  5. 端末の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    位置情報に関連し、素材情報と前記素材情報の動作を指示する素材動作指示情報とを含むレイヤと前記位置情報に関連しないレイヤとが格納されるレイヤ複合体と、
    前記レイヤ複合体に格納した前記レイヤ情報のうちどのレイヤ情報をどのように経時的に展開するのかを規定する制御部と、
    前記制御部で規定された内容にしたがって素材を出力する出力部と
    を具備したことを特徴とする情報処理システム。
  6. 前記位置情報取得部は、近距離通信受信部もしくは全地球測位部のいずれかにより前記位置情報を取得することを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理システム。
  7. 前記端末から管理サーバを介して他の端末のレイヤ複合体に広告を掲載する広告掲載部をさらに具備したことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  8. 前記端末から管理サーバを介して他の端末のレイヤ複合体に前記位置情報に合致した広告を掲載する広告掲載部をさらに具備したことを特徴とする請求項4または5に記載の情報処理システム。
  9. 前記広告は、時間情報に合致した広告を含むことを特徴とする請求項7もしくは8に記載の情報処理システム。
  10. 前記レイヤ複合体の中から素材情報のうちの少なくとも一つを選択して組み合わせ重畳できる選択組合せ部をさらに具備したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  11. 素材情報のうちの音声情報及び画像情報のうちの少なくともいずれかを取得して聴取する前記端末を携帯したユーザーの顔の向き、耳の位置を推定した方位情報を前記端末から取得する方位情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記方位情報取得部によって取得された方位情報に対応した素材情報を出力するようにしたことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  12. 前記素材情報は、インターネットを含むネットワークを介して得た情報であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  13. 前記素材動作指示情報は、インターネットを含むネットワークを介して得た情報によって反応し或いは動作し、もしくは動作を変更することを特徴とする請求項1、3〜5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  14. 前記レイヤ複合体に素材情報を投稿する投稿部をさらに具備したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  15. 前記投稿部は、素材情報が配信される範囲の中心位置を地図上に指定する投稿位置指定機能と、前記中心位置に前記素材情報のファイルを指定するファイル指定機能と、前記中心位置を中心として前記素材情報の配信領域を前記地図上に指定する領域指定機能と、前記素材情報を前記レイヤ複合体に格納する格納機能と、をさらに具備したことを特徴とする請求項14に記載の情報処理システム。
  16. 前記端末からの素材情報について他の端末側が配信を要求する場合、前記他の端末側に課金する課金部をさらに具備したことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  17. 前記課金部は、前記他の端末が前記レイヤ複合体を介して前記素材情報の一部を無料とし、残りを有料である旨が前記他の端末側で了解されたか否かを判断する第一の判断機能と、前記第一の判断機能により了解されると残りの素材情報を配信することを承認する第一の承認機能とをさらに具備したことを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
  18. 前記課金部は、前記端末から広告が前記レイヤ複合体を介して他の端末に配信され、かつ前記広告が前記他の端末で再生されたか否かを判断する第二の判断機能と、前記第二の判断機能により再生されると前記端末側に課金することを承認する第二の承認機能とをさらに具備したことを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
  19. 前記素材情報が配信される位置情報に加え、前記素材情報を閲覧できる時間情報を含むことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  20. 前記端末からの素材情報の口コミや前記他の端末のユーザーの嗜好に合わせてランク付けするランキング機能をさらに具備したことを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
  21. 前記端末の位置における待ち時間を含む混雑率に関する情報を取得する混雑率情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記混雑率情報取得部によって取得された前記混雑率が所定の値より高い場合には前記素材情報の内容を簡略化するようにしたことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  22. 前記素材情報の内容の簡略化には、素材情報量の増減、別バージョンの素材情報、及び重要素材情報を優先することを含むことを特徴とする請求項21に記載の情報処理システム。
  23. 前記素材情報を広告付き無料配信もしくは広告なし有料配信に切り替える配信切替部をさらに具備したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  24. 前記素材情報の内容に基づいて前記端末のユーザーの嗜好を分析する分析部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記分析部によって分析された前記嗜好に基づいて前記素材情報を選択するようにしたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  25. 前記分析部は、AIを用いて嗜好を分析することを特徴とする請求項24に記載の情報処理システム。
  26. 前記端末のユーザーの属性を分析する属性分析部をさらに具備し、
    前記制御部は、前記属性分析部によって分析された前記属性に基づいて前記素材情報を選択するようにしたことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  27. 前記端末の速度に係る速度情報を取得する速度センサをさらに備え、前記制御部は、前記速度センサによって取得された前記速度情報に基づいた素材情報を前記レイヤ複合体に格納することを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  28. 前記端末の加速度に係る加速度情報を取得する加速度センサをさらに備え、前記制御部は、前記加速度センサによって取得された前記加速度情報に基づいた素材情報を前記レイヤ複合体に格納することを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  29. 前記加速度センサが衝撃を検知すると画面に表示される正常ボタンと、
    前記正常ボタンが押された場合には、元の画面に戻り、所定の時間が経過しても前記正常ボタンが押されない場合には、管理サーバに通知するとともに前記出力部から周囲に救助を要請する旨のメッセージを発する合成音声発生部と、をさらに具備したことを特徴とする請求項28に記載の情報処理システム。
  30. 前記加速度センサにより、前記端末のユーザーの歩数を計測するとともに、前記制御部は前記ユーザーの年齢、性別、及び必要のうちの少なくともいずれか一つに応じた最低限度の歩数と比較する歩数比較部をさらに備え、前記制御部は前記比較部の比較結果に応じてもしくは必要に応じて前記出力部で出力するようにしたことを特徴とする請求項28に記載の情報処理システム。
  31. 前記端末の周囲の温度を検知する温度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記温度センサで検知された温度情報に関連する素材情報を発生させるようにしたことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  32. 前記端末の周囲の湿度を検知する湿度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記湿度センサで検知された湿度情報に基づいた素材情報を前記レイヤ複合体から選択し前記出力部から出力させるようにしたことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  33. 前記端末の高度を計測する高度センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記高度センサで計測された高度情報に基づいた素材情報を前記レイヤ複合体から選択し前記出力部から出力させるようにしたことを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  34. 前記端末の外部を撮像するカメラをさらに備え、
    前記端末は、前記カメラを用いて地上の段差、開口、及び障害物を含む危険領域を検知し、警告音、警告表示、画面点滅、及びバイブレータ作動のうちの少なくとも一つを実行させることを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  35. 前記端末は、前記カメラを常時動作もしくは一定間隔動作のいずれかに設定する撮像時間設定部をさらに具備したことを特徴とする請求項34に記載の情報処理システム。
  36. 前記端末は、少なくとも近距離通信部により地上の段差、開口、及び障害物を含む危険領域を検知し、警告音、警告表示、画面点滅、及びバイブレータ作動のうちの少なくとも一つを実行させることを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  37. 前記端末のユーザーは素材情報の聴取、視聴、投稿、広告のうちのいずれも可能であることを特徴とする請求項4もしくは5に記載の情報処理システム。
  38. 前記レイヤ複合体に格納された素材情報が格納容量を超える場合には自動的に古い素材情報から消去されて新たな素材情報が上書きされることを許可する上書き許可部を具備したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  39. プッシュ型情報配信モードとプル型情報配信モードとを切り替えるモード切替部をさらに具備したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  40. 前記レイヤ複合体に格納された素材情報のうちの再生した素材情報、再生回数及び再生時間を含む再生情報を管理サーバに送信するアプリケーションソフトウェアを前記管理サーバから配信可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  41. 前記レイヤ複合体に格納された素材情報のうちの再生した素材情報、再生回数及び再生時間を含む再生情報を管理サーバに送信する再生情報送信部をさらに具備したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  42. 前記素材動作指示はAIが行うことを特徴とする請求項1、3から5の何れか一項に記載の情報処理システム。
  43. 素材情報をレイヤ複合体に格納し、
    前記レイヤ複合体に格納された素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定し、
    前記規定に基づいて前記素材情報を展開して出力することを特徴とする情報処理方法。
  44. コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
    コンピュータに、
    素材情報をレイヤ複合体に格納する第一の機能と、
    前記レイヤ複合体に格納された素材情報をどのように経時的に展開するのかを規定する第二の機能と、
    前記第二の機能によりなされた規定に基づいて前記素材情報を展開して出力する第三の機能と、
    を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  45. 請求項44に記載のプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021153303A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、及び情報処理方法

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