JP2008118450A - 同期信号分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期信号分離装置において、複合映像信号の変動が発生した場合でも短期間で同期信号を分離すること。
【解決手段】複合映像信号S0から複合同期信号を分離するときの基準レベル信号を2個設ける。その2個の基準レベル信号SL1,SL2をフィールド期間ごとに互いに異なる位相で変化させる。レベル制御部16,26は、同期信号の判定結果がフィードバックされ、同期信号の欠落が無いと判定されたときに、各基準レベル信号の電位レベルを固定する。基準レベル信号SL1,SL2に基づいて、比較部10,20によって分離された信号SC1,SC2の内、同期信号の欠落が無い、いずれかの信号を複合同期信号CSYNCとして出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離技術に関する。
ノイズを含む複合映像信号、たとえば弱電界地域で受信したテレビジョン放送電波を復調して生成した複合映像信号では、シンクチップおよび/またはペデスタルレベルが変動するため、同期信号を適切に分離できず、再生画像の乱れを起こす場合がある。下記特許文献1には、複合映像信号から同期信号を分離するための信号レベルを1フィールド期間ごとに逐次変更することにより、シンクチップおよび/またはペデスタルレベルの変動に対処するようにした同期信号分離装置が開示されている。
特許第3755274号公報
ところで、上記特許文献1に開示された同期信号分離装置は、複合映像信号から同期信号を分離するための信号レベルを1フィールド期間ごとに逐次変更しているため、シンクチップおよび/またはペデスタルレベルの変動次第では、その信号レベルが最適な値になるまでの期間が長い場合がある。かかる期間は数フィールドもかかることがあり、その間再生映像が乱れることになる。したがって、複合映像信号の変動が発生した場合でも短期間で同期信号を分離することを可能とする同期信号分離装置が望まれていた。
本発明の第1の観点は、複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離装置であって、第1比較部と、第1判定部と、第1制御部と、第2比較部と、第2判定部と、第2制御部と、選択部と、を備える。第1比較部は、複合映像信号を第1レベルと比較し、第1複合同期信号を抽出する。第1判定部は、第1複合同期信号から水平同期信号および垂直同期信号を分離し、複合映像信号の1フィールド周期毎における水平同期信号および垂直同期信号の欠落の有無を判定する。第1制御部は、第1レベルを1フィールド周期毎に順次変化させ、第1判定部において同期信号の欠落がないと判定されるレベルにて第1レベルを固定する。
第2比較部は、複合映像信号を第2レベルと比較し、第2複合同期信号を抽出する。第2判定部は、第2複合同期信号から水平同期信号および垂直同期信号を分離し、複合映像信号の1フィールド周期毎における水平同期信号および垂直同期信号の欠落の有無を判定する。第2制御部は、第2レベルを、第1レベルの変化とは異なる位相で1フィールド周期毎に順次変化させ、第2判定部において同期信号の欠落がないと判定されるレベルにて第2レベルを固定する。選択部は、第1判定部および第2判定部によって同期信号の欠落がないと判定された、第1複合同期信号または第2複合同期信号のいずれかを選択して出力する。
この同期信号分離装置によれば、第1レベルと第2レベルが互いに異なる位相で1フィールド周期毎に順次変化するため、第1レベルまたは第2レベルのいずれかが短期間で同期信号の欠落が無いと判定されるレベルに到達する。したがって、この同期信号分離装置は、単一のレベルを1フィールド周期毎に順次変化させるものと比較して、より短期間で同期信号を分離することができる。
本発明の第2の観点は、複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離装置であって、同様に、第1比較部と、第1判定部と、第1制御部と、第2比較部と、第2判定部と、第2制御部と、選択部と、を備える。第1比較部は、複合映像信号を第1レベルと比較し、第1複合同期信号を抽出する。第1判定部は、第1複合同期信号から水平同期信号を分離し、複合映像信号の1ライン周期毎における水平同期信号の欠落の有無を判定する。第1制御部は、第1判定部により分離された水平同期信号のペデスタルレベルより高い第1電位領域に前記第1レベルが含まれるときに、第1レベルを所定量低下させ、第1判定部により分離された水平同期信号のシンクチップレベルより低い第2電位領域に第1レベルが含まれるときに、第1レベルを所定量増加させるようにして、第1レベルを1ライン周期毎に変化させる。
第2比較部は、複合映像信号を、初期値が前記第1レベルと異なる第2レベルと比較し、第2複合同期信号を抽出する。第2判定部は、第2複合同期信号から水平同期信号を分離し、複合映像信号の1ライン周期毎における水平同期信号の欠落の有無を判定する。第2制御部は、第2判定部により分離された水平同期信号のペデスタルレベルより高い第3電位領域に第2レベルが含まれるときに、第2レベルを所定量低下させ、第2判定部により分離された水平同期信号のシンクチップレベルより低い第4電位領域に第2レベルが含まれるときに、第2レベルを所定量増加させるようにして、第2レベルを1ライン周期毎に変化させる。選択部は、第1判定部および第2判定部によって同期信号の欠落がないと判定された、第1複合同期信号または第2複合同期信号のいずれかを選択して出力する。
この同期信号分離装置によれば、初期値が異なる第1レベルと第2レベルが、1ライン周期毎に、複合映像信号の変動に追従するようにして順次変化するため、第1レベルまたは第2レベルのいずれかが短期間で同期信号の欠落が無いと判定されるレベルに到達する。したがって、この同期信号分離装置は、短期間で同期信号を分離することができる。
本発明の同期信号分離装置によれば、複合映像信号の変動が発生した場合でも短期間で同期信号を分離することが可能となる。
以下、本発明の同期信号分離装置の一実施形態を図面に関連付けて説明する。この同期信号分離装置は、映像信号と複合同期信号とが一体化された複合映像信号から短期間で複合同期信号のみを分離する装置である。複合同期信号は水平同期信号(HSYNC)と垂直同期信号(VSYNC)とを含む。
<第1の実施形態>
以下、本発明の同期信号分離装置の第1の実施形態について説明する。
[同期信号分離装置1の構成]
図1は、第1の実施形態の同期信号分離装置1のシステム構成図である。図1において、本実施形態の同期信号分離装置1は、複合映像信号S0の入力端子INと、ローパスフィルタ(以下の説明ではLPFと表記)6と、クランプ回路部8と、比較回路10,20と、レベル制御部16,26と、HSYNC分離部11,21と、HSYNC判別部12,22と、VSYNC分離部13,23と、VSYNC判別部14,24と、セレクタ30と、複合同期信号CSYNCの出力端子OUTとを有する。
LPF6は、入力端子INから入力された複合映像信号S0に対して、不要なクロマ信号成分および高域周波数のノイズ信号成分を除去した複合映像信号S6を生成する。な
お、複合映像信号S0が、たとえば弱電界地域等の電波状況の悪い地域で受信したテレビジョン放送電波を復調して生成した複合映像信号である場合には、LPF6から出力される複合映像信号S6は、波形歪みが多く、かつ、シンクチップおよび/またはペデスタルレベルが変動したものとなっている。
クランプ部8は、複合映像信号S6のシンクチップレベルを所定のシンクチップレベルにクランプすることによって、複合映像信号S6の直流レベル変動を除去した複合映像信号S8を生成する。なお、この複合映像信号S8には、シンクチップレベルの変動が残存している。
比較部10は、クランプ部8から供給される複合映像信号S8と、レベル制御部16から供給される基準レベル信号SL1(第1レベル)との大小を比較し、複合映像信号S8の内で基準レベル信号SL1よりも小さい部分を分離し、信号SC1を生成する。この比較部10の処理を示すタイミングチャートを図2((a):基準レベル信号SL1、(b):信号SC1)に示す。
信号SC1は、比較部10において適切に分離が行われたならば複合同期信号となる信号である。ここで、後に説明するように、基準レベル信号SL1は一定値ではなく、レベル制御部16によって、同期信号を分離するための最適な値となるように制御される。これは、複合映像信号S8には、シンクチップレベルの変動が残存しているため、仮に基準レベル信号SL1を固定値にすると、比較部10から出力する信号SC1において、実質的に同期信号が欠落することになってしまう場合があるためである。
HSYNC分離部11およびVSYNC分離部13は、比較部10によって生成された信号SC1を、それぞれ水平同期信号SH1および垂直同期信号SV1に分離する。なお、HSYNC分離部11およびVSYNC分離部13は、それぞれ当業者に公知の回路構成を適用することができる。
HSYNC判定部12は、複合映像信号の1フィールド周期毎に所定の期間を定め、この所定の期間中の水平同期信号数を1フィールド周期毎にカウントするカウンタ(図示せず)によって構成され、このカウンタのカウント数により1フィールド周期毎の水平同期信号の実質的な欠落の有無を判定する。その結果、HSYNC判別部12は、水平同期信号の欠落が無いと判定したときにその出力信号S12の論理レベルを「1」とし、水平同期信号の欠落が有ると判定したときにその出力信号S12の論理レベルを「0」とする。
VSYNC判定部14は、VSYNC分離部13から供給される垂直同期信号SV1の繰り返し周期を検出する周知の検出回路を含み、この検出回路により垂直同期信号の実質的な欠落の有無を判定する。その結果、VSYNC判別部14は、垂直同期信号の欠落が無いと判定したときにその出力信号S14の論理レベルを「1」とし、垂直同期信号の欠落が有ると判定したときにその出力信号S14の論理レベルを「0」とする。
レベル制御部16は、HSYNC判定部12およびVSYNC判定部14の判定結果(S12,S14)を受けて、比較部10へ供給する基準レベル信号SL1を変化させる。すなわち、同期信号分離装置1では、比較部10において、複合同期信号が適切に分離できるようにするため、HSYNC判定部12およびVSYNC判定部14の判定結果がフィードバックされている。
具体的には、レベル制御部16は、基準レベル信号SL1を1フィールド周期毎に順次変化させ、HSYNC判定部12およびVSYNC判定部14において同期信号の欠落がないと判定されるレベルで基準レベル信号SL1を固定する。レベル制御部16は、複合映像信号S8のシンクチップレベルの変動に応じて設定される最小レベルSL_minと最大レベルSL_maxとの間で、基準レベル信号SL1を連続的に変化させる。
比較部20は、クランプ部8から供給される複合映像信号S8と、レベル制御部26から供給される基準レベル信号SL2(第2レベル)との大小を比較し、複合映像信号S8の内で基準レベル信号SL2よりも小さい部分を分離し、信号SC2を生成する。この比較部20の処理は、図2に示したものと同様に図解できる。
信号SC2は、比較部20において適切に分離が行われたならば複合同期信号となる信号である。ここで、基準レベル信号SL1同様に、基準レベル信号SL2は一定値ではなく、レベル制御部26によって、同期信号を分離するための最適な値となるように制御される。
HSYNC分離部21およびVSYNC分離部23は、比較部20によって生成された信号SC2を、それぞれ水平同期信号SH2および垂直同期信号SV2に分離する。なお、HSYNC分離部21およびVSYNC分離部23は、それぞれ当業者に公知の回路構成を適用することができる。
HSYNC判定部22は、複合映像信号の1フィールド周期毎に所定の期間を定め、この所定の期間中の水平同期信号数を1フィールド周期毎にカウントするカウンタ(図示せず)によって構成され、このカウンタのカウント数により1フィールド周期毎の水平同期信号の実質的な欠落の有無を判定する。その結果、HSYNC判別部22は、水平同期信号の欠落が無いと判定したときにその出力信号S22の論理レベルを「1」とし、水平同期信号の欠落が有ると判定したときにその出力信号S22の論理レベルを「0」とする。
VSYNC判定部24は、VSYNC分離部23から供給される垂直同期信号SV2の繰り返し周期を検出する周知の検出回路を含み、この検出回路により垂直同期信号の実質的な欠落の有無を判定する。その結果、VSYNC判別部24は、垂直同期信号の欠落が無いと判定したときにその出力信号S24の論理レベルを「1」とし、垂直同期信号の欠落が有ると判定したときにその出力信号S24の論理レベルを「0」とする。
レベル制御部26は、HSYNC判定部22およびVSYNC判定部24の判定結果(S22,S24)を受けて、比較部20へ供給する基準レベル信号SL2を変化させる。すなわち、同期信号分離装置1では、比較部20において、複合同期信号が適切に分離できるようにするため、HSYNC判定部22およびVSYNC判定部24の判定結果がフィードバックされている。
具体的には、レベル制御部26は、基準レベル信号SL2を1フィールド周期毎に順次変化させ、HSYNC判定部22およびVSYNC判定部24において同期信号の欠落がないと判定されるレベルで基準レベル信号SL2を固定する。レベル制御部26は、複合映像信号S8のシンクチップレベルの変動に応じて設定される最小レベルSL_minと最大レベルSL_maxとの間で、基準レベル信号SL2を連続的に変化させる。
この同期信号分離装置1において、基準レベル信号SL1,SL2は、それぞれレベル制御部16,26によって固定されるまでは、互いに異なる位相で1フィールド期間毎に順次変化するようになっている。これは、後述するように、短期間で複合同期信号を適切に分離できるようにするためである。
セレクタ30は、比較部10により生成された信号SC1、比較部20により生成された信号SC2のいずれかの、適切な複合同期信号を選択する。このセレクタ30の出力である複合同期信号CSYNCが出力端子OUTから出力される。
以下、図3を参照して、このセレクタ30の回路構成の一例を説明する。
図3に示すセレクタ30は、AND回路31,32,36、インバータ34、セレクタ38を含む。AND回路31は、HSYNC判別部12の出力信号S12とVSYNC判別部14の出力信号S14との論理和である信号S31を生成する。AND回路32は、HSYNC判別部22の出力信号S22とVSYNC判別部24の出力信号S24との論理和である信号S32を生成する。AND回路36は、信号31と、信号S32の反転信号である信号S34との論理和である信号S36を生成する。セレクタ38は、信号S36の論理レベルが「1」の場合には信号SC1を選択し、信号S36の論理レベルが「0」の場合には信号SC2を選択し、複合同期信号SYNCとして出力する。
図3に示したセレクタ30の動作について説明する。
図3において、信号S31の論理レベルは、信号S12および信号S14の論理レベルがともに「1」である場合、すなわち、信号SC1に含まれる水平同期信号と垂直同期信号がともに適切に分離できた場合(ともに同期信号の欠落が無い場合)に、「1」となる。同様に、信号S32の論理レベルは、信号S22および信号S24の論理レベルがともに「1」である場合、すなわち、信号SC2に含まれる水平同期信号と垂直同期信号がともに適切に分離できた場合(ともに同期信号の欠落が無い場合)に、「1」となる。したがって、信号S31と、信号S32の反転信号S34とについて、以下の(1)〜(4)が成立する。
すなわち、
(1)信号S31,S34の論理レベルがそれぞれ「0」,「0」である場合:
信号SC1には同期信号の欠落が有り、信号SC2には同期信号の欠落が無い。
(2)信号S31,S34の論理レベルがそれぞれ「0」,「1」である場合:
信号SC1,SC2には、ともに同期信号の欠落が有る。
(3)信号S31,S34の論理レベルがそれぞれ「1」,「0」である場合:
信号SC1,SC2には、ともに同期信号の欠落が無い。
(4)信号S31,S34の論理レベルがそれぞれ「1」,「1」である場合:
信号SC1には同期信号の欠落が無く、信号SC2には同期信号の欠落が有る。
したがって、セレクタ38は、上記(1)の場合に、同期信号の欠落が無い信号SC2を選択して出力し、上記(4)の場合に、同期信号の欠落が無い信号SC1を選択して出力する。上記(3)の場合には、信号SC1,SC2の両者とも同期信号の欠落が無いのでどちらを選択してもよいが、図3に示す回路構成上、セレクタ38は、信号SC2を選択して出力する。また、上記(2)の場合には、信号SC1,SC2の両者とも同期信号の欠落が有るが、図3に示す回路構成上、セレクタ38は、信号SC2を選択して出力する。
上述したように、セレクタ30は、信号SC1,SC2の内、いずれか同期信号の欠落が無い方の信号を選択して出力するように構成されている。なお、図3に示したセレクタ30の回路図は一例に過ぎず、信号S12,S14,S22,S24に基づいて、同期信号の欠落が無い、信号SC1,SC2のいずれかを選択するように、当業者にとって自明な他の回路構成を適用することもできる。
[同期信号分離装置1の動作]
次に、本実施形態の同期信号分離装置1の動作について、図4および図5を参照して説明する。図4は、シンクチップレベルが異なる複合映像信号(S0_1〜S0_5)に対する比較部10の出力信号SC1、および、比較部20の出力信号SC2の波形を示す図である。図4はタイミングチャートではなく、シンクチップレベルが異なる複合映像信号S0_1〜S0_5の各々に対する、(a)基準レベル信号SL2、(b)最適な基準レベル信号SL_opt、(c)基準レベル信号SL1、(d)信号SC2、(e)信号SC1を示す。ここで、最適な基準レベル信号SL_optとは、シンクチップレベルが異なる複合映像信号S0_1〜S0_5のすべてに対して、適切に(実質的に同期信号の欠落無く)複合同期信号を分離することができる基準レベルの信号である。
図4において、基準レベル信号SL2が(a)に示す電位レベルに設定されている場合、その電位レベルは、複合映像信号S0_1〜S0_3のシンクチップレベルとペデスタルレベルの中間に位置し、複合映像信号S0_4,S0_5のペデスタルレベルよりも高くなっているため、(d)に示すように、複合映像信号S0_1〜S0_3に対してのみ適切に複合同期信号を分離することができる。
一方、基準レベル信号SL1が(c)に示す電位レベルに設定されている場合、その電位レベルは、複合映像信号S0_1,S0_2のシンクチップレベルよりも低くなっており、複合映像信号S0_3〜S0_5のシンクチップレベルとペデスタルレベルの中間に位置しているため、(e)に示すように、複合映像信号S0_3〜S0_5に対してのみ適切に複合同期信号を分離することができる。
図4において、基準レベル信号SL_optの電位レベルは、複合映像信号S0_1〜S0_5のすべてに対して、シンクチップレベルとペデスタルレベルの中間に位置している。したがって、仮に、基準レベル信号SL1,SL2がともに基準レベル信号SL_optと同一の電位レベルに設定されているならば、複合映像信号S0_1〜S0_5のすべてに対して適切に複合同期信号を分離することができることになる。
図5は、基準レベル信号SL1,SL2の変化の一例を示すタイミングチャートである。図5において、基準レベル信号SL1,SL2は、フィールド期間(F0,F1,F2,…)ごとに変化する。特定のフィールド期間では、各基準レベル信号の電位は一定となっている。図5に示すように、基準レベル信号SL1と基準レベル信号SL2は、互いに異なる位相で、最小レベルSL_minと最大レベルSL_maxとの間をスイープするように設定されている。図5では、基準レベル信号SL1と基準レベル信号SL2は、互いに180度位相が異なる例を示している。
なお、最小レベルSL_minおよび最大レベルSL_maxは、複合同期信号のシンクチップレベルおよびペデスタルレベルの実際の変動値に応じて実験的に予め決定される。
ここで、基準レベル信号SL1と基準レベル信号SL2とを互いに異なる位相で変化させるのは、短期間で、基準レベル信号SL1または基準レベル信号SL2のいずれかを最適な基準レベル信号SL_optに達するようにするためである。
仮に基準レベル信号SL1のみが存在するとすれば、基準レベル信号が最適な基準レベル信号SL_optに達するまでに非常に時間がかかる場合がある。たとえば、前述の図4に示すように複合同期信号が変化する場合、基準レベル信号SL1が紙面の下側に(基準レベル信号SL_optに対して遠ざかる方向に)スイープしたとすれば、基準レベル信号SL_optに達するのに非常に時間がかかってしまい、その間は同期信号が得られないことになってしまう。一方、この実施形態では、基準レベル信号を2個設けているので、図4において、基準レベル信号SL1が紙面の下側にスイープしたとしても、基準レベル信号SL2は、基準レベル信号SL_optに対して近づく方向にスイープして、短期間で基準レベル信号SL_optに達することになる。
このように、本実施形態の同期信号分離装置1は、1フィールド期間ごとに異なる位相で変化する基準レベル信号SL1,SL2を設けているため、いずれかの基準レベル信号が短期間にて最適な基準レベル信号SL_optに達するようになっている。
基準レベル信号が最適な基準レベル信号SL_optに達し、同期信号の欠落が無いと判定されると、レベル制御部において、基準レベル信号はその最適な基準レベル信号SL_optに固定される。すなわち、基準レベル信号SL1が最適な基準レベル信号SL_optに達し、HSYNC判別部12およびVSYNC判別部14において同期信号の欠落が無いと判定され、論理レベルが「1」である出力信号S12,S14がレベル制御部16へフィードバックされると、レベル制御部16は、基準レベル信号SL1をそのときの電位に固定する。同様に、基準レベル信号SL2が最適な基準レベル信号SL_optに達し、HSYNC判別部22およびVSYNC判別部24において同期信号の欠落が無いと判定され、論理レベルが「1」である出力信号S22,S24がレベル制御部26へフィードバックされると、レベル制御部26は、基準レベル信号SL2をそのときの電位に固定する。たとえば、図5では、基準レベル信号SL2は、フィールド期間F10に電位が固定され、基準レベル信号SL1は、フィールド期間F11に電位が固定される。
同期信号の欠落有無の判定結果である信号S12,S14,S22,S24は、セレクタ30に対しても供給される。セレクタ30では、信号S12,S14,S22,S24に基づいて、同期信号の欠落が無い、信号SC1または信号SC2のいずれかを選択する。したがって、セレクタ30では、基準レベル信号SL1,SL2の内、より早く最適な基準レベルに達した方に対応する信号(SC1またはSC2)が選択され、複合同期信号CSYNCとして出力される。
以上説明したように、本実施形態の同期信号分離装置1によれば、入力した複合映像信号から複合同期信号を分離するときの基準レベル信号を2個設け、その2個の基準レベル信号をフィールド期間ごとに互いに異なる位相で変化させるようにしたので、適切な複合同期信号CSYNCを短期間で得ることができる。
なお、図5の動作例では、基準レベル信号SL1と基準レベル信号SL2は、互いに180度位相が異なる例について示したが、これに限られない。基準レベル信号SL1と基準レベル信号SL2とで位相差が異なればよく、これにより、単一の基準レベル信号を設ける場合と比較して、短期間で複合同期信号を分離することができる。
また、図5では、フィールド期間F11以降、基準レベル信号SL1,SL2はともに同一の値に固定されているが、複合映像信号の変動次第では、フィールド期間F11以降に同期信号の欠落が再度生ずる場合がある。かかる場合には、基準レベル信号SL1,SL2を再度互いに位相が180度異なるように変化させることが好ましい。これにより、複合映像信号の変動方向にかかわらず、基準レベル信号SL1またはSL2のいずれかによって短期間にて再度適切に同期信号を分離できるようになる。
第1の実施形態では、基準レベル信号を2個設けた場合について説明したが、当業者であれば、基準レベル信号は3個以上設けるように容易に改変し得る。たとえば基準レベル信号を3個設ける場合には、図1に示す構成上、レベル制御部から比較部へのフィードバック系を3個並列に設け、セレクタにおいて3個の比較部出力(たとえば信号SC1,SC2,SC3)から同期信号の欠落の無い、いずれかの信号を選択するようにする。互いに位相が異なる3個以上の基準レベル信号を設けることで、基準レベル信号が2個の場合よりもさらに短期間で適切な複合同期信号を得ることが可能になる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の同期信号分離装置の第2の実施形態について説明する。
この実施形態の同期信号分離装置2は、第1の実施形態のものよりもさらに短期間で適切な複合同期信号を得ることを目的としている。
[同期信号分離装置2の構成]
先ず、同期信号分離装置2の構成について図6を参照して説明する。なお、図6では、図1に示した同期信号分離装置1と同一の部位については同一の符号を付し、以下では重複説明を行わない。
図6は、第2の実施形態の同期信号分離装置2のシステム構成図である。図6において、本実施形態の同期信号分離装置2は、複合映像信号S0の入力端子INと、LPF6と、クランプ回路部8と、比較回路10,20と、レベル制御部17,27と、HSYNC分離部11,21と、HSYNC判別部15,25と、セレクタ40と、複合同期信号CSYNCの出力端子OUTとを有する。
この同期信号分離装置2では、VSYNC分離部およびVSYNC判別部を有していない点で、同期信号分離装置1と構成が大きく相違する。また、この同期信号分離装置2では、極めて短期間で複合同期信号を分離できるようにするため、1ライン周期ごとに、レベル制御部17,27からそれぞれ比較部10,20に対して供給される基準レベル信号SL1,SL2を変化させる点に特徴がある。
先ず、図7を参照して、この同期信号分離装置2における水平同期信号の欠落の有無の判定原理について説明する。図7は、同期信号の欠落の有無の判定方法を説明するための図である。一般に、水平同期信号の期間は規格によって規定され(たとえばSMPTE 170Mでは、4.7±0.1μs)、複合映像信号に対するサンプリング周波数に応じて、ペデスタルレベルに相当するサンプル数が所定の範囲(以下、範囲S_PDと記す)に規定される。したがって、水平同期信号SH1,SH2に対して、ある基準レベル信号SL1,SL2よりも低い電位のサンプル数がこの範囲S_PD内にあるとすれば、その基準レベル信号SL1,SL2は、それぞれ比較部10,20において複合同期信号SC1,SC2を適切に分離するものであると判断することができる。
たとえば、図7において、基準レベル信号が、分離された水平同期信号のペデスタルレベルとシンクチップレベルと間の中間電位領域にある場合(図7において、基準レベル信号が、たとえばSL_optの電位の場合)には、その基準レベル信号よりも低い電位のサンプルは、図中の期間R1に限定される。この期間R1に含まれるサンプル数は、範囲S_PD内に収まることになる。一方、基準レベル信号が、分離された水平同期信号のペデスタルレベルよりも高い電位領域(たとえば図中のSL_k2;第1電位領域、第3電位領域)に含まれる場合には、その基準レベル信号よりも低い電位のサンプルは非常に多くなり、上記範囲S_PDより多いサンプル数となる。基準レベル信号が、分離された水平同期信号のシンクチップレベルよりも低い電位領域(たとえば図中のSL_k1;第2電位領域、第4電位領域)に含まれる場合には、その基準レベル信号よりも低い電位のサンプルは非常に少なくなり、上記範囲S_PDより少ないサンプル数となる。
再度図6を参照すると、HSYNC判定部15は、水平同期信号SH1に対して、レベル制御部17によって供給される基準レベル信号SL1よりも低いサンプル数をカウントし、そのカウント結果を示す信号N15をレベル制御部17に供給する。
さらに、HSYNC判定部15は、1ライン周期毎に、水平同期信号SH1に対して実質的な同期信号の欠落の有無を判定する。その結果、HSYNC判別部15は、同期信号の欠落が無いと判定したときにその出力信号S15の論理レベルを「1」とし、同期信号の欠落が有ると判定したときにその出力信号S15の論理レベルを「0」とする。本実施形態では、その判定方法は、上述したように、基準レベル信号SL1よりも低いサンプル数のカウント値が範囲S_PD内にあるか否かによって行うほか、当業者に公知の方法を適用してもよい。
HSYNC判定部25は、水平同期信号SH2に対して、レベル制御部27によって供給される基準レベル信号SL2よりも低いサンプル数をカウントし、そのカウント結果を示す信号N25をレベル制御部27に供給する。
さらに、HSYNC判定部25は、1ライン周期毎に、水平同期信号SH2に対して実質的な同期信号の欠落の有無を判定する。その結果、HSYNC判別部25は、同期信号の欠落が無いと判定したときにその出力信号S25の論理レベルを「1」とし、同期信号の欠落が有ると判定したときにその出力信号S25の論理レベルを「0」とする。本実施形態では、その判定方法は、上述したように、基準レベル信号SL2よりも低いサンプル数のカウント値が範囲S_PD内にあるか否かによって行うほか、当業者に公知の方法を適用してもよい。
レベル制御部17は、HSYNC判定部15の信号N15を受けて、比較部10へ供給する基準レベル信号SL1を変化させる。すなわち、同期信号分離装置2では、比較部10において、複合同期信号が適切に分離できるようにするため、HSYNC判定部15のカウント結果がフィードバックされている。
具体的には、レベル制御部17は、カウント結果を示す信号N15に基づいて、以下の処理を行う。すなわち、レベル制御部17は、カウント結果が範囲S_PDよりも多い、換言すると、HSYNC判定部15により分離された水平同期信号SH1のペデスタルレベルより高い第1電位領域に基準レベル信号SL1が含まれるときに、その基準レベル信号SL1を所定量低下させる。そして、レベル制御部17は、カウント結果が範囲S_PDよりも少ない、換言すると、HSYNC判定部15により分離された水平同期信号SH1のシンクチップレベルより低い第2電位領域に基準レベル信号SL1が含まれるときに、その基準レベル信号SL1を所定量増加させる。
レベル制御部27は、HSYNC判定部25の信号N25を受けて、比較部20へ供給する基準レベル信号SL2を変化させる。すなわち、同期信号分離装置2では、比較部20において、複合同期信号が適切に分離できるようにするため、HSYNC判定部25のカウント結果がフィードバックされている。
具体的には、レベル制御部27は、カウント結果を示す信号N25に基づいて、以下の処理を行う。すなわち、レベル制御部27は、カウント結果が範囲S_PDよりも多い、換言すると、HSYNC判定部25により分離された水平同期信号SH2のペデスタルレベルより高い第3電位領域に基準レベル信号SL2が含まれるときに、その基準レベル信号SL2を所定量低下させる。そして、レベル制御部27は、カウント結果が範囲S_PDよりも少ない、換言すると、HSYNC判定部25により分離された水平同期信号SH2のシンクチップレベルより低い第4電位領域に基準レベル信号SL2が含まれるときに、その基準レベル信号SL2を所定量増加させる。なお、基準レベル信号SL2は、基準レベル信号SL1とは初期値が異なっている。
セレクタ40は、比較部10により生成された信号SC1、比較部20により生成された信号SC2のいずれかの、適切な複合同期信号を選択する。このセレクタ40の出力である複合同期信号CSYNCが出力端子OUTから出力される。
以下、図8を参照して、このセレクタ40の回路構成の一例を説明する。なお、図8では、図3に示したセレクタ30と同一の部位については同一の符号を付している。本実施形態の同期信号分離装置2では、水平同期信号に対する判定結果のみによって処理が行われるため、図8に示したセレクタ40には、図3におけるAND回路31,32が含まれていない。この点を除けば、図8に示すセレクタ40は、前述したセレクタ30と同様である。
図8において、信号S15,S25の論理レベルは、それぞれ信号SC1,SC2に含まれる水平同期信号が適切に分離できた場合(同期信号の欠落が無い場合)に、「1」となる。したがって、信号S15と、信号S25の反転信号S34とについて、前述したセレクタ30と同様に、以下の(1)〜(4)が同様に成立する。
すなわち、
(1)信号S15,S34の論理レベルがそれぞれ「0」,「0」である場合:
信号SC1には同期信号の欠落が有り、信号SC2には同期信号の欠落が無い。
(2)信号S15,S34の論理レベルがそれぞれ「0」,「1」である場合:
信号SC1,SC2には、ともに同期信号の欠落が有る。
(3)信号S15,S34の論理レベルがそれぞれ「1」,「0」である場合:
信号SC1,SC2には、ともに同期信号の欠落が無い。
(4)信号S15,S34の論理レベルがそれぞれ「1」,「1」である場合:
信号SC1には同期信号の欠落が無く、信号SC2には同期信号の欠落が有る。
したがって、セレクタ38は、上記(1)の場合に、同期信号の欠落が無い信号SC2を選択して出力し、上記(4)の場合に、同期信号の欠落が無い信号SC1を選択して出力する。上記(3)の場合には、信号SC1,SC2の両者とも同期信号の欠落が無いのでどちらを選択してもよいが、図8に示す回路構成上、セレクタ38は、信号SC2を選択して出力する。また、上記(2)の場合には、信号SC1,SC2の両者とも同期信号の欠落が有るが、図8に示す回路構成上、セレクタ38は、信号SC2を選択して出力する。
上述したように、セレクタ40は、信号SC1,SC2の内、いずれか同期信号の欠落が無い方の信号を選択して出力するように構成されている。なお、図8に示したセレクタ40の回路図は一例に過ぎず、信号S15,S25に基づいて、同期信号の欠落が無い、信号SC1,SC2のいずれかを選択するように、当業者にとって自明な他の回路構成を適用することもできる。
[同期信号分離装置2の動作]
次に、本実施形態の同期信号分離装置2の動作について、図9を参照して説明する。図9は、同期信号分離装置2の動作の一例を説明するためのタイミングチャートであって、(a)複合映像信号S8の同期信号部、(b)基準レベル信号SL2、(c)基準レベル信号SL1、(d)信号SC2、(e)信号SC1の各信号の1ライン周期毎(ライン期間H1,H2,…,H15,…)の変化を示している。また、図9において、基準レベル信号SL1の初期値は最小レベルSL_minとなっており、基準レベル信号SL2の初期値は最大レベルSL_maxとなっている。
図9に示す動作例では、複合映像信号S8は、たとえば弱電界地域で受信したテレビジョン放送電波を復調して生成され、(a)に示すように変動しているものとする。
ライン期間H1〜H3では、基準レベル信号SL2が、複合映像信号S8のペデスタルレベルとシンクチップレベルと間の中間の電位であるため、図9(d)に示すように、信号SC2は複合同期信号として適切に分離される。このライン期間H1〜H3では、HSYNC判定部25から供給されるカウント結果(信号N25)が範囲S_PD内であるので、レベル制御部27は、そのカウント結果が反映されるライン期間H2〜H4では、基準レベル信号SL2のレベルを変化させない。
ライン期間H4〜H10では、基準レベル信号SL2が、複合映像信号S8のペデスタルレベルより高い電位となっているので、図9(d)に示すように、信号SC2は複合同期信号として適切に分離されない。このライン期間H4〜H10では、HSYNC判定部25から供給されるカウント結果(信号N25)が範囲S_PDより多いので、レベル制御部27は、そのカウント結果が反映されるライン期間H5〜H11では、基準レベル信号SL2のレベルを1ライン周期毎に所定量低下させていく。
ライン期間H1〜H2では、基準レベル信号SL1が、複合映像信号S8のシンクチップレベルより低い電位となっているので、図9(e)に示すように、信号SC1は複合同期信号として適切に分離されない。このライン期間H1〜H2では、HSYNC判定部15から供給されるカウント結果(信号N15)が範囲S_PDより少ないので、レベル制御部17は、そのカウント結果が反映されるライン期間H2〜H3では、基準レベル信号SL1のレベルを1ライン周期毎に所定量増加させていく。
ライン期間H3〜H6では、基準レベル信号SL1が、複合映像信号S8のペデスタルレベルとシンクチップレベルと間の中間の電位であるため、図9(e)に示すように、信号SC2は複合同期信号として適切に分離される。このライン期間H3〜H6では、HSYNC判定部15から供給されるカウント結果(信号N15)が範囲S_PD内であるので、レベル制御部17は、そのカウント結果が反映されるライン期間H4〜H7では、基準レベル信号SL1のレベルを変化させない。
ライン期間H7〜H9では、基準レベル信号SL1が、複合映像信号S8のペデスタルレベルより高い電位となっているので、図9(e)に示すように、信号SC1は複合同期信号として適切に分離されない。このライン期間H7〜H9では、HSYNC判定部15から供給されるカウント結果(信号N15)が範囲S_PDより多いので、レベル制御部17は、そのカウント結果が反映されるライン期間H8〜H10では、基準レベル信号SL1のレベルを1ライン周期毎に所定量低下させていく。
ライン期間H11〜H12では、HSYNC判定部15,25から供給されるカウント結果(信号N15,N25)がともに範囲S_PD内であり、図9(d),(e)に示すように、信号SC1,SC2は、ともに複合同期信号として適切に分離される。
このように、本実施形態の同期信号分離装置2では、図9において、ライン期間H7〜9を除き、比較部10または比較部20のいずれかによって適切に複合同期信号が分離できることになる。そして、比較部10または比較部20の出力信号SC1,SC2の内、同期信号として適切ないずれかの信号がセレクタ40によって選択されて、複合同期信号CSYNCとして出力される。
なお、基準レベル信号SL1,SL2のいずれかによって、短期間で複合同期信号を分離する可能性を高めるためには、基準レベル信号SL1,SL2の初期値を、図9に示したように、最小レベルSL_minおよび最大レベルSL_maxに設定しておくことが好ましい。この最小レベルSL_minおよび最大レベルSL_maxは、複合同期信号のシンクチップレベルおよびペデスタルレベルの実際の変動値に応じて実験的に予め決定される。
図9において、ライン期間H11〜H12において、基準レベル信号SL1,SL2がともに、複合映像信号S8のペデスタルレベルとシンクチップレベルと間の中間の電位となり、HSYNC判定部15,25において、ともに同期信号の欠落が無いと判定された後、ライン期間H13において、ともに同期信号の欠落が有ると判定されるが、その結果が反映されるライン期間H14において、レベル制御部17,27は、基準レベル信号SL1,SL2を初期値に戻す。この場合、図6に示す構成では、レベル制御部17,27は、信号N15,N25が示すカウント数が範囲S_PDにあるか否かによって、同期信号の欠落の有無を判定するが、カウント数によらず、HSYNC判定部15,25の判定結果を直接受けるように構成してもよい。
図9のライン期間H11〜H12のように、基準レベル信号SL1,SL2がほぼ同一の電位となった場合に、複合映像信号S8の変動に対して基準レベル信号SL1,SL2を追従させるとすれば、1系統の基準レベル信号によって動作させるのと変わらず、短期間で適切に同期信号を分離できることが困難となってしまう。したがって、かかる場合には、基準レベル信号SL1,SL2をそれぞれ異なる初期値に戻し、複合映像信号S8の変動に対する基準レベル信号SL1,SL2の追従性を高めることが必要である。
以上説明したように、本実施形態の同期信号分離装置2によれば、入力した複合映像信号から複合同期信号を分離するときの基準レベル信号を2個設け、その2個の基準レベル信号がそれぞれ異なる初期値を有し、複合映像信号の変動に追従するように1ライン周期毎にレベルを変化させるようにしたので、第1実施形態のものと比較してさらに短期間で、適切な複合同期信号CSYNCを得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成およびシステムは本実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更や、他のシステムへの適応なども含まれる。
第1の実施形態の同期信号分離装置のシステム構成図である。 第1の実施形態の同期信号分離装置における比較部の処理を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態の同期信号分離装置におけるセレクタの回路構成の一例を示す図である。 第1の実施形態の同期信号分離装置において、シンクチップレベルが異なる複合映像信号に対する比較部の出力信号波形を示す図である。 第1の実施形態の同期信号分離装置の2個の基準レベル信号の変化の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態の同期信号分離装置のシステム構成図である。 第2の実施形態の同期信号分離装置における水平同期信号の欠落の有無の判定原理について説明するための図である。 第2の実施形態の同期信号分離装置におけるセレクタの回路構成の一例を示す図である。 第2の実施形態の同期信号分離装置の動作の一例を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1,2…同期信号分離装置
6…ローパスフィルタ(LPF)
8…クランプ部
10…比較部(第1比較部)
20…比較部(第1比較部)
16,17…レベル制御部(第1制御部)
26,27…レベル制御部(第2制御部)
30,40…セレクタ(選択部)
11…HSYNC分離部(第1判定部)
12,15…HSYNC判定部(第1判定部)
13…VSYNC分離部(第1判定部)
14…VSYNC判定部(第1判定部)
21…HSYNC分離部(第2判定部)
22…HSYNC判定部(第2判定部)
23…VSYNC分離部(第2判定部)
24,25…VSYNC判定部(第2判定部)

Claims (6)

  1. 複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離装置において、
    前記複合映像信号を第1レベルと比較し、第1複合同期信号を抽出する第1比較部と、
    前記第1複合同期信号から水平同期信号および垂直同期信号を分離し、前記複合映像信号の1フィールド周期毎における前記水平同期信号および前記垂直同期信号の欠落の有無を判定する第1判定部と、
    前記第1レベルを1フィールド周期毎に順次変化させ、前記第1判定部において同期信号の欠落がないと判定されるレベルにて前記第1レベルを固定する第1制御部と、
    前記複合映像信号を第2レベルと比較し、第1複合同期信号を抽出する第2比較部と、
    前記第2複合同期信号から水平同期信号および垂直同期信号を分離し、前記複合映像信号の1フィールド周期毎における前記水平同期信号および前記垂直同期信号の欠落の有無を判定する第2判定部と、
    前記第2レベルを、前記第1レベルの変化とは異なる位相で1フィールド周期毎に順次変化させ、前記第2判定部において同期信号の欠落がないと判定されるレベルにて前記第2レベルを固定する第2制御部と、
    前記第1判定部および前記第2判定部によって同期信号の欠落がないと判定された、前記第1複合同期信号または前記第2複合同期信号のいずれかを選択して出力する選択部と、
    を備えた同期信号分離装置。
  2. 前記第1レベルと前記第2レベルを、互いに位相が180度異なるように変化させる、
    請求項1記載の同期信号分離装置。
  3. 一旦前記第1レベルおよび前記第2レベルがともに固定された後、前記第1判定部および前記第2判定部にて、ともに同期信号の欠落が有ると判定されたときには、再度、第1レベルおよび第2レベルを、互いに位相が180度異なるように変化させる、
    請求項2記載の同期信号分離装置。
  4. 複合映像信号から同期信号を分離する同期信号分離装置において、
    前記複合映像信号を第1レベルと比較し、第1複合同期信号を抽出する第1比較部と、
    前記第1複合同期信号から水平同期信号を分離し、前記複合映像信号の1ライン周期毎における水平同期信号の欠落の有無を判定する第1判定部と、
    前記第1判定部により分離された水平同期信号のペデスタルレベルより高い第1電位領域に前記第1レベルが含まれるときに、前記第1レベルを所定量低下させ、前記第1判定部により分離された水平同期信号のシンクチップレベルより低い第2電位領域に前記第1レベルが含まれるときに、前記第1レベルを所定量増加させるようにして、第1レベルを1ライン周期毎に変化させる第1制御部と、
    前記複合映像信号を、初期値が前記第1レベルと異なる第2レベルと比較し、第2複合同期信号を抽出する第2比較部と、
    前記第2複合同期信号から水平同期信号を分離し、前記複合映像信号の1ライン周期毎における水平同期信号の欠落の有無を判定する第2判定部と、
    前記第2判定部により分離された水平同期信号のペデスタルレベルより高い第3電位領域に前記第2レベルが含まれるときに、前記第2レベルを所定量低下させ、前記第2判定部により分離された水平同期信号のシンクチップレベルより低い第4電位領域に前記第2レベルが含まれるときに、前記第2レベルを所定量増加させるようにして、第2レベルを1ライン周期毎に変化させる第2制御部と、
    前記第1判定部および前記第2判定部によって同期信号の欠落がないと判定された、前記第1複合同期信号または前記第2複合同期信号のいずれかを選択して出力する選択部と、
    を備えた同期信号分離装置。
  5. 前記第1判定部により分離された水平同期信号に対し、前記第1レベルよりも低い電位のサンプル数に応じて、第1レベルが、前記第1電位領域または前記第2電位領域にあるかを判別し、
    前記第2判定部により分離された水平同期信号に対し、前記第2レベルよりも低い電位のサンプル数に応じて、第2レベルが、前記第3電位領域または前記第4電位領域にあるかを判別する、
    請求項4記載の同期信号分離装置。
  6. 前記第1判定部および前記第2判定部にて、一旦ともに同期信号の欠落が無いと判定された後、ともに同期信号の欠落が有ると判定されたときには、再度、第1レベルおよび第2レベルを初期値に設定する、
    請求項4または5記載の同期信号分離装置。
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