JP2008118380A - 通信装置、及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチユーザMIMOシステムにおいて、受信側の信号検出アルゴリズムに最尤検出を用いることが可能な通信装置、及び通信方法を提供すること。
【解決手段】サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信装置が提供される。この通信装置はチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定部と、最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき最尤検出後のSINRを推定するSINR推定部とSINRに基づいて推定されるパケット誤り率が所定値以下になり全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信装置、及び通信方法に関する。
従来より、無線通信の高速化技術の一つとして、MIMO(Multiple−Input Multiple−Output)方式の信号伝送技術が知られている。この方式は、文字通り、複数のアンテナを用いた信号の入出力を基本としている。この方式の特徴は、異なる複数のアンテナを利用して、同じタイミング、かつ、同じ周波数で複数の送信データを一度に送信することが可能な点にある。同時に送信可能なチャネルが増加すれば、増加したチャネルの分だけ、単位時間当たりに送信可能な通信量を増加することができるため、実質的に通信速度を向上させることが可能になる。また、この方式は、通信速度が向上しても、使用する周波数帯域が増加しないという利点を有する。
しかし、上記のように、同一周波数の搬送波成分を有する複数の変調信号が同時に送信されるため、受信側では、混信した変調信号を分離する装置が必要になる。MIMO方式の場合、無線伝送路の伝送特性を表すチャネル行列を用いて、変調信号の分離が行われる。このチャネル行列は、例えば、パイロットシンボルを用いたチャネル推定方式などにより検出することが可能である。
しかし、チャネル行列の構成によっては、ノイズ等の影響により、送信時の各変調信号を精度良く再現できない場合がある。そのため、MIMO信号検出の精度を向上させるべく様々な研究がなされ、その成果が公表されている。その中でも、複数の受信装置を含むマルチユーザMIMO信号検出システムに関する信号検出方式として、例えば、下記の非特許文献1には、受信装置における信号検出手段としてMMSE(Minimum Mean Squared Error)検出を利用し、プリコーダ毎又は変調方式毎にMMSE検波後のSINR(Signal to Interference Noise Ratio)を算出する方法が開示されている。また、これらの情報を送信装置に帰還し、送信装置において当該情報に基づいた伝送制御を行うことによって伝送特性を向上させる方法が開示されている。
J.S.Kim, H.Kim, C.S.Park and K.B.Lee,"On the performance of multiuser MIMO systems in WCDMA/HSDPA: beamforming,feedback and user diversity",IEICE Trans. Commun.,vol.E89−B,no.8,pp.2161−2169,August 2006
上記の非特許文献1に開示されている信号検出方式を用いる場合には、信号検出手段にMMSE検出を利用するため、例えば、プリコーダ、変調方式、及びチャネル復号化率等の伝送制御パラメータをサブストリーム毎に最適化することが容易である。しかし、MMSE検出よりも伝送特性に優れるMLD(Maximum Likelihood Detection)法を当該信号検出手段に利用しようとすると、上記の伝送制御パラメータをサブストリーム毎に最適化することが難しいため、MLD法に基づく信号検出アルゴリズムをマルチユーザMIMO信号検出システムの受信装置に適用できないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、マルチユーザMIMO信号検出システムを構成する受信装置において、伝送特性に優れる最尤検出を用いて通信品質を向上させることが可能な、新規かつ改良された通信装置、及び通信方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信装置が提供される。この通信装置は、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定部と、最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定部と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする。
上記の伝送制御パラメータ選択部は、サブストリーム毎に推定された信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になる誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と、チャネル符号化率選択部により選択された誤り訂正符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づき、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、所定の複数のサブストリーム共通の変調方式について算出された伝送速度の合計値を比較し、伝送速度の合計値が最大になるサブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と、を含んでいてもよい。
さらに、チャネル行列を置換するためのプリコーディング行列を当該チャネル行列に乗積して仮想チャネル行列を生成する仮想チャネル行列生成部を備えていてもよい。また、上記の最小ユークリッド距離推定部は、仮想チャネル行列に基づいてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定してもよい。さらに、上記の伝送制御パラメータ選択部は、パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定してもよい。
上記の伝送制御パラメータ選択部は、サブストリーム毎に推定された信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になる誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と、チャネル符号化率選択部により選択された誤り訂正符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づき、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、所定の複数のサブストリーム共通の変調方式及びプリコーディング行列の組合せについて算出された伝送速度の合計値を比較し、伝送速度の合計値が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びプリコーディング行列を選択するプリコーダ・変調方式選択部と、を含んでいてもよい。
さらに、仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定する受信電力推定部を備えていてもよい。また、上記の受信電力推定部は、所定の複数のプリコーディング行列を用いて算出された複数の仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定してもよい。さらに、上記の伝送制御パラメータ選択部は、仮想チャネル行列毎に推定された受信電力を比較して、受信電力が最大になるプリコーディング行列を選択する仮想チャネル行列選択部と、サブストリーム毎に推定された信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になる誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と、チャネル符号化率選択部により選択された誤り訂正符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づき、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、所定の複数のサブストリーム共通の変調方式について算出された伝送速度の合計値を比較し、伝送速度の合計値が最大になるサブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と、を含んでいてもよい。
さらに、仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定する受信電力推定部を備えていてもよい。また、上記の受信電力推定部は、所定の複数のプリコーディング行列を用いて算出された複数の仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定してもよい。さらに、伝送制御パラメータ選択部は、仮想チャネル行列毎に推定された受信電力を比較して、最大の受信電力に対応するプリコーディング行列を選択する仮想チャネル行列選択部と、最大の受信電力と雑音電力とに基づき、所定の複数のサブストリーム共通の変調方式について信号対雑音電力比を算出し、所定の伝送特性に必要な信号対雑音電力比が、その算出値以下となるサブストリーム共通の変調方式の中で変調多値数が最大になるサブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と、所定の複数の誤り訂正符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づき、誤り訂正符号化率毎に、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、サブストリーム毎に推定された信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、伝送速度の合計値が最大と成る誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と、を含んでいてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信装置が提供される。この通信装置は、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の受信電力を推定する受信電力推定部と、受信電力及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出前の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定部と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする。
さらに、チャネル行列を置換するためのプリコーディング行列を当該チャネル行列に乗積して仮想チャネル行列を生成する仮想チャネル行列生成部を備えていてもよい。また、上記の受信電力推定部は、仮想チャネル行列に基づいてサブストリーム毎の受信電力を推定してもよい。さらに、上記の伝送制御パラメータ選択部は、パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定してもよい。
また、上記の受信電力推定部は、所定の複数のプリコーディング行列を用いて算出された複数の仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定してもよい。さらに、上記の伝送制御パラメータ選択部は、仮想チャネル行列毎に推定された受信電力を比較して、最大の受信電力に対応するプリコーディング行列を選択する仮想チャネル行列選択部と、最大の受信電力と雑音電力とに基づき、所定の複数のサブストリーム共通の変調方式について信号対雑音電力比を算出し、所定の伝送特性に必要な信号対雑音電力比が、その算出値以下となる前記サブストリーム共通の変調方式の中で変調多値数が最大になる前記サブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と、所定の複数の誤り訂正符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づき、誤り訂正符号化率毎に、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、サブストリーム毎に推定された信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、伝送速度の合計値が最大と成る誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と、を含んでいてもよい。
さらに、複数の送信アンテナを介して送信された送信信号ベクトルを最尤検出により推定する信号検出部を備えていてもよい。
さらに、選択されたプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎のチャネル符号化率、又は算出されたサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比の一部又は全部に関する情報を送信側に帰還する送信部を備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の受信装置から帰還されたプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及びサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを取得し、伝送制御パラメータに基づいて、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるようにプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及び各サブストリームに割り当てる送信先の受信装置を決定することが可能な通信装置が提供される。この通信装置は、伝送制御パラメータに基づき、プリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ受信装置を同じグループに分類する送信先分類部と、同じグループに属する受信装置の中からサブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択部と、各グループに対し、サブストリーム毎に選択された受信装置に対応するサブストリーム毎の誤り符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づいて全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、グループ毎に算出された伝送速度の合計値を比較して、伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の送信アンテナを介して送信信号を送信することが可能な送信装置と、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングして送信信号を生成する際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な複数の受信装置と、を含む多入力・多出力方式の信号検出システムが提供される。この信号検出システムが含む各受信装置は、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定部と、最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定部と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部と、選択されたサブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及びサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを送信装置に対して送信する送信部と、を備えていてもよい。さらに、上記の送信装置は、複数の受信装置から帰還された伝送制御パラメータを受信する受信部と、伝送制御パラメータに基づき、プリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ受信装置を同じグループに分類する送信先分類部と、同じグループに属する受信装置の中からサブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択部と、各グループに対し、サブストリーム毎に選択された受信装置に対応するサブストリーム毎の誤り符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づいて全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と、グループ毎に算出された伝送速度の合計値を比較して、伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択部と、を備えていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信方法が提供される。この通信方法は、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定工程と、最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定工程と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信方法が提供される。この通信方法は、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の受信電力を推定する受信電力推定工程と、受信電力及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出前の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定工程と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の受信装置から帰還されたプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及びサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを取得し、伝送制御パラメータに基づいて、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるようにプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及び各サブストリームに割り当てる送信先の受信装置を決定することが可能な通信方法が提供される。この通信方法は、伝送制御パラメータに基づき、プリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ受信装置を同じグループに分類する送信先分類工程と、同じグループに属する受信装置の中からサブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択工程と、各グループに対し、サブストリーム毎に選択された受信装置に対応するサブストリーム毎の誤り符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づいて全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算工程と、グループ毎に算出された伝送速度の合計値を比較して、伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択工程と、を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定機能と、最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定機能と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の受信電力を推定する受信電力推定機能と、受信電力及び雑音電力に基づき、サブストリーム毎に最尤検出前の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定機能と、信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の受信装置から帰還されたプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及びサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを取得し、伝送制御パラメータに基づいて、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるようにプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及び各サブストリームに割り当てる送信先の受信装置を決定する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。このプログラムは、伝送制御パラメータに基づき、プリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ受信装置を同じグループに分類する送信先分類機能と、同じグループに属する受信装置の中からサブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択機能と、各グループに対し、サブストリーム毎に選択された受信装置に対応するサブストリーム毎の誤り符号化率とサブストリーム共通の変調方式とに基づいて全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算機能と、グループ毎に算出された伝送速度の合計値を比較して、伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列とサブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
以上の構成により、マルチユーザMIMO信号検出システムを構成する受信装置において、信号検出手段に最尤検出を利用することが可能になり、より高い伝送特性を実現することができる。
以上説明したように本発明によれば、マルチユーザMIMO信号検出システムを構成する受信装置において、伝送特性に優れる最尤検出を用いることが可能になり、通信品質を向上させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<一般的なマルチユーザMIMO信号検出システムの構成例>
まず、本発明の好適な実施形態について説明するのに先立ち、本実施形態の構成と一般的な構成との相違点を明確にするため、マルチユーザMIMO信号検出システム10の一般的な構成例について、図1を参照しながら簡単に説明する。図1は、マルチユーザMIMO信号検出システム10の一般的な構成例を示す説明図である。なお、図中には明示しないが、送信装置2及び受信装置4は、そのハードウェア構成として、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、又は記憶デバイス等を含んでいてもよい。但し、上記の記憶デバイスは、例えば、ハードディスク、半導体メモリ、光記録媒体、又は磁気記録媒体等であってもよいし、上記のメモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はその他の記憶デバイス等であってもよい。そして、上記の各構成要素が実現する機能は、メモリ又は他の記憶デバイス等に記録されたプログラムに基づいてCPUにより実現されてもよいし、専用のハードウェアにより実現されてもよい。
図1を参照すると、マルチユーザMIMO信号検出システム10は、主に、送信装置2と、複数の受信装置4と、により構成される。但し、図1には、ユーザ#1に対応する受信装置4の構成例のみを明示したが、他の受信装置4も同様の機能構成を有するものとする。なお、以下では、各送信アンテナブランチから送信される信号系列をサブストリームと呼び、1つの誤り訂正符号で符号化されて変調マッピングされるデータ系列をパケットと呼ぶことにする。
[送信装置2の構成例]
まず、送信装置2の構成例について説明する。
送信装置2は、主に、スケジューリング部12と、チャネル符号化部14と、変調マッピング部16と、プリコーディング部18と、送信アンテナ20とにより構成される。
(スケジューリング部12)
まず、スケジューリング部12は、複数の受信装置4から帰還された伝送制御パラメータを取得する。この伝送制御パラメータには、主に、サブストリーム毎のチャネル符号化率、サブストリーム毎の変調方式、及びプリコーディング行列が含まれる。また、この伝送制御パラメータは、後述するように、各受信装置4において、全サブストリームの伝送速度が最大となるように組み合わせて選択されたパラメータである。従って、スケジューリング部12は、各受信装置4から帰還された伝送制御パラメータを参照し、まず、同じプリコーディング行列を用いる受信装置4を複数のグループに分類し、同じグループに属する受信装置4を送信先とするパケットを同時に送信するようにタイミング調整をする。さらに、スケジューリング部12は、各タイミングに応じて、全サブストリームの伝送速度が最大になるように、各サブストリームに受信装置4を割り当てた上で、サブストリーム毎の変調方式、及びサブストリーム毎のチャネル符号化率を決定する。そして、スケジューリング部12は、決定した各伝送制御パラメータに基づき、後述するチャネル符号化部14、変調マッピング部16、及びプリコーディング部18を制御する。
(チャネル符号化部14)
まず、チャネル符号化部14は、スケジューリング部12により決定されたサブストリーム毎のチャネル符号化率に基づいて送信データを符号化する。その後、チャネル符号化部14は、変調マッピング部16に対して符号化された送信データを伝送する。なお、チャネル符号化部14は、例えば、サブストリーム毎に形成されていてもよい。
(変調マッピング部16)
次いで、変調マッピング部16は、スケジューリング部12により決定されたサブストリーム毎の変調方式に基づき、チャネル符号化部14により符号化された各送信データを変調信号点にマッピングして各送信信号を生成する。このとき、各サブストリームに対応する送信データは、サブストリーム毎の変調方式に基づいて変調マッピングされる。その後、変調マッピング部16は、送信信号をプリコーディング部18に伝送する。
(プリコーディング部18)
次いで、プリコーディング部18は、スケジューリング部12により選択されたプリコーディング行列に送信信号ベクトルを積算して置換する。例えば、各プリコーディング行列は、N行M列(Nは送信アンテナ数、Mはサブストリーム数)により構成される。そして、プリコーディング部18は、M個の送信信号を成分とする送信信号ベクトルを当該プリコーディング行列に作用させてN個の成分をもつ置換後の送信信号ベクトルを生成する。その後、置換後の送信信号ベクトルの各成分は、送信アンテナ110を介して送信される。
[受信装置4の構成例]
次に、受信装置4の構成例について説明する。
受信装置4は、主に、受信アンテナ32と、MMSE部34と、LLR計算部36と、チャネル復号部38と、伝送制御パラメータ算出部40と、により構成される。
(MMSE部34)
まず、MMSE部34は、受信アンテナ32により受信された受信信号から、MMSE検出を利用して各サブストリームに対応する送信信号を検出する。また、MMSE部34は、MMSE検出された送信信号ベクトルを伝送制御パラメータ算出部40に伝送する。
(LLR計算部36、チャネル復号部38)
次いで、LLR計算部36は、MMSE検出された送信信号ベクトルを変調デマッピングし、ビット毎の対数尤度比(LLR;Log−Likelihood−Ratio)を算出する。次いで、チャネル復号部38は、送信信号ベクトルを変調デマッピングして得られた送信データに対して誤り訂正の復号を行うことによりパケットデータを再生する。
(伝送制御パラメータ算出部40)
また、伝送制御パラメータ算出部40は、各送信信号に付加されたパイロットシンボル等に基づいて推定された無線伝送路の伝送特性を表すチャネル行列と所定のプリコーディング行列とを用いて仮想的なチャネル行列を算出する。このとき、伝送制御パラメータ算出部40は、複数のプリコーディング行列を用いて複数の仮想的なチャネル行列を算出する。なお、プリコーディング行列は、予め設定された複数のプリコーディング行列の中から選択できるものである。さらに、伝送制御パラメータ算出部40は、複数の仮想的なチャネル行列を用いて、各々に対するサブストリーム毎のSINR(Signal to Interference and Noise Ratio)を推定する。
その後、伝送制御パラメータ算出部40は、仮想的なチャネル行列の各々に対するサブストリーム毎のSINRを参照し、パケット誤り率(PER;Packet Error Rate)が所定値以下になる変調方式とチャネル符号化率との組合せを抽出する。さらに、伝送制御パラメータ算出部40は、抽出された変調方式とチャネル符号化率との組合せの中から、全サブストリームの伝送速度が最大となる組合せを選択する。このとき、全サブストリームの伝送速度とは、サブストリーム毎の伝送速度を合算した伝送速度の総和である。さらに、伝送制御パラメータ算出部40は、全サブストリームの伝送速度が最大になるプリコーダを選択する。
その後、伝送制御パラメータ算出部40は、伝送制御パラメータとして、選択されたプリコーダの種類を表すプリコーダインデックス、サブストリーム毎の変調方式を表す変調方式インデックス、及びサブストリーム毎のSINRの一部又は全部を送信装置2に帰還する。なお、受信装置4は、上記の伝送制御パラメータを送信装置2に送信するための送信部を別途備えてもよい。
以上、マルチユーザMIMO信号検出システム10を構成する送信装置2及び受信装置4の構成例について説明した。このように、一般的なマルチユーザMIMO信号検出システム10においては、受信装置4にMMSE検出法に基づく信号検出アルゴリズムが用いられることが前提になっている。確かに、MMSE検出法は、所望しないサブストリームを抑制することが可能であり、MIMOチャネルをサブストリーム毎の独立な伝送路に変換できる。さらに、サブストリーム毎に個別のチャネル推定を行えるため、サブストリーム毎に伝送速度(変調方式及びチャネル符号化率)を制御することが容易である。
しかし、MMSE検出法は、最尤検出(MLD)法に比較すると伝送特性が大幅に劣るという根本的な問題がある。一方で、マルチユーザMIMOシステムにおけるMIMO信号検出手段にMLD法を適用する際には以下に列挙する問題点が存在する。
(問題点1)最尤検出後にサブストリーム毎の伝送特性を推定するのが困難である。その結果、精度良くサブストリーム毎の伝送速度を制御することが不可能である。
(問題点2)MLD法は全サブストリームの同時推定方式である。そのため、あるサブストリームの変調方式が変更されると他のサブストリームの伝送特性が影響される。
(問題点3)あるサブストリームが未知の変調方式を利用している他の受信装置に割り当てられている場合に最尤検出が実行できない。
そこで、本件出願人は、上記の問題に対する有効な解決手段を開発しており、以下にその好適な実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システム、及びこれに含まれる送信装置及び受信装置の構成例を開示する。
<第1実施形態>
まず、本発明の第1実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムの構成について説明する。本実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムは、当該システムに含まれる複数の受信装置の各々がMLD法に基づく信号分離アルゴリズムに基づく信号検出手段を備える点に特徴を有する。以下では、図2及び図3を参照しながら、このようなマルチユーザMIMO信号検出システムを実現するための送信装置及び受信装置の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システム1000の構成を示す説明図である。また、図3は、本実施形態に係る受信装置200が備える伝送制御パラメータ算出部210の構成を示す説明図である。
図2を参照すると、本実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システム1000は、送信装置100と、複数の受信装置200と、により構成される。図2には、ユーザ#1に対応する受信装置200についてのみ機能構成が明示してあるが、他のユーザ#2〜#Kに対応する受信装置200についても同様の機能構成を有するものとする。なお、送信装置100及び受信装置200は、例えば、CPU、メモリ、及び記憶デバイス等を備えていてもよく、各装置に含まれる各構成要素の機能は、メモリ又は記憶デバイス等に格納されたプログラム等に基づいてCPU等により実現されてもよいし、構成要素毎に専用のハードウェアにより実現されてもよい。
[受信装置200の構成例]
まず、受信装置200の構成について説明する。
図2を参照すると、受信装置200は、主に、MLD部204と、LLR計算部206と、チャネル復号部208と、伝送制御パラメータ算出部210と、により構成される。既に述べたように、受信装置200の特徴は信号分離アルゴリズムにMLD法を用いる点にある。そこで、この機能を実現させるために必要な伝送制御パラメータ算出部210の構成について、図3を参照しながら詳細に説明する。まず、これに先立ち、図2を参照しながら他の構成要素についても簡単に説明する。
(MLD部204)
まず、MLD部204は、受信アンテナ202により受信された受信信号から、MLD法に基づく信号分離アルゴリズムを利用して各サブストリームに対応する送信信号を検出する。その後、MLD部202は、推定された送信信号ベクトルをLLR計算部206に伝送する。なお、MLD部204は、自己に割り当てられたサブストリームのみを分離して送信信号を検出してもよい。例えば、第1番目の受信装置200にサブストリーム#1〜#m(m<M)が割り当てられていたならば、第1番目の受信装置200が備えるMLD部204は、サブストリーム#(m+1)〜#Mの分離を行わなくてもよい(例えば、図9を参照)。
(LLR計算部206、チャネル復号部208)
次いで、LLR計算部206は、MLD部204により検出された送信信号ベクトルを変調デマッピングし、ビット毎の対数尤度比(LLR;Log−Likelihood−Ratio)を算出する。次いで、チャネル復号部208は、送信信号ベクトルを変調デマッピングして得られた送信データに対し、誤り訂正の復号を行ってパケットデータを再生する。
(伝送制御パラメータ算出部210)
次いで、伝送制御パラメータ算出部210は、MLD検出後のSINRを参照しながら、全サブストリームの伝送速度が最大となるように、プリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、及びサブストリーム毎のチャネル符号化率を抽出する。
より詳細に、図3を参照しながら、伝送制御パラメータ算出部210について説明する。図3を参照すると、伝送制御パラメータ算出部210は、プリコーディング行列入力部212と、チャネル行列入力部214と、仮想チャネル行列生成部216と、変調方式毎・サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部218と、変調方式毎・サブストリーム毎チャネル符号化率選択部220と、変調方式毎全サブストリーム伝送速度計算部222と、プリコーダ・変調方式選択部224と、により構成される。
(プリコーディング行列入力部212)
まず、プリコーディング行列入力部212は、予め設定された複数のプリコーディング行列の中から所定のプリコーディング行列を仮想チャネル行列生成部216に入力する。なお、プリコーディング行列の情報は、送信装置100及び受信装置200により共有されており、互いにプリコーディング行列の種類を示すプリコーディングインデックスを指定することにより、所定のプリコーディング行列を特定することが可能である。但し、予め設定された複数のプリコーディング行列が送信装置100及び受信装置200に与えられてもよいが、例えば、送信装置100又は受信装置200において、所定の方法によりプリコーディング行列が生成され、当該プリコーディング行列の情報を両者で共有すべく相手側の装置に送信されてもよい。
(チャネル行列入力部214)
一方、チャネル行列入力部214は、無線伝送路の伝送特性を表すチャネル行列を仮想チャネル行列生成部216に入力する。このチャネル行列は、図示しないチャネル推定部により、例えば、送信信号に付加されたパイロットシンボル等に基づいて推定することが可能である。
(仮想チャネル行列生成部216)
次いで、仮想チャネル行列生成部216は、プリコーディング行列入力部212により入力された複数のプリコーディング行列と、チャネル行列入力部214から入力されたチャネル行列とを用いて、複数の仮想的なチャネル行列を算出する。以下、この仮想的なチャネル行列のことを仮想チャネル行列と呼ぶことにする。つまり、仮想チャネル行列生成部216は、プリコーディング行列にチャネル行列を乗積することにより、仮想チャネル行列を算出することができる。そして、仮想チャネル行列生成部216は、算出された複数の仮想チャネル行列を変調方式毎・サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部218に伝送する。
(変調方式毎・サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部218)
次いで、変調方式毎・サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部218(以下、最小ユークリッド距離推定部218)は、複数の仮想チャネル行列を用いて、それぞれ、所定の変調方式に対するサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する。この構成により、サブストリーム毎の伝送特性を精度良く評価することが可能になり、上記の(問題点1)を解決することができる。
一般に、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定するのは大変困難である。例えば、ある方式によると、所定の変調方式の信号点配置に含まれる全ての変調信号点について、異なる2つの変調シンボルの差分である差分変調シンボルを算出し、差分変調シンボルの組合せで構成される多数の差分変調シンボルベクトルの各々についてユークリッド距離を計算しなくてはならない。その後、各サブストリームに対応する差分変調シンボルが0とならない差分変調シンボルベクトルの中からユークリッド距離が最小となる差分変調シンボルベクトルを選択する。そして、この差分変調シンボルベクトルに対応するユークリッド距離を最小ユークリッド距離と決定する。
この方式に基づくと、変調多値数をM、送信アンテナ数をNとしたときに、差分変調シンボルベクトルの組合せ数はMNT通りと表現される。例えば、送信アンテナ数が4、変調方式が16QAMの場合には、49=5,764,801通りの組合せについてユークリッド距離を計算しなくてはならない。その結果、計算量が膨大になり、実施するのが極めて困難になる。
しかし、本件出願人は、上記の問題に対する極めて有効な解決手段を開発しており、既に日本国特許庁に出願している(特願2006−282376)。この中で、本件出願人は、チャネル行列をユニタリ行列と上三角行列とにQR分解し、この上三角行列の各行ベクトルに対応する各ユークリッド距離が小さくなるように、差分変調シンボルベクトルの候補を選別した上で、所定の条件の下、これに対応するユークリッド距離が最小となる差分変調シンボルベクトルを抽出するトレリス探索アルゴリズムを提案している。このアルゴリズムに基づいて抽出された差分変調シンボルに対応するユークリッド距離が所望の最小ユークリッド距離となる。なお、この方式に基づくと、送信アンテナ数が4、変調方式が16QAMの場合で約22,500倍の高速化を図ることが可能になる。
そこで、最小ユークリッド距離推定部218は、上記のアルゴリズムを用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する。もちろん、最小ユークリッド距離推定部218は、他のアルゴリズムに基づいてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定してもよい。このように、最小ユークリッド距離推定部218は、所定の変調方式に対して、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を算出することができる。なお、所定の変調方式とは、送信装置100及び受信装置200において予め使用することが決定されている一又は複数の変調方式であってもよい。従って、最小ユークリッド距離推定部218は、このような変調方式の各々についてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を算出する。その後、最小ユークリッド距離推定部218は、算出された各最小ユークリッド距離の情報を変調方式毎・サブストリーム毎チャネル符号化率選択部220に伝送する。
(変調方式毎・サブストリーム毎チャネル符号化率選択部220)
次いで、変調方式毎・サブストリーム毎チャネル符号化率選択部220(以下、チャネル符号化率選択部220)は、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離と雑音電力とに基づいて最尤検出後の各サブストリームに対するSINRを推定する。なお、サブストリーム毎のSINRは、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を雑音電力で割り算することにより算出される。もちろん、このSINRは変調方式毎に推定されるものである。また、雑音電力は、図示しない雑音電力推定部により推定される。そして、チャネル符号化率選択部220は、推定されたサブストリーム毎のSINRを用いて、各変調方式に対するパケット誤り率(PER)が所定値以下となるチャネル符号化率を選択する。もちろん、チャネル符号化率は、入力ビットに対する符号ビットの割合であるから、チャネル符号化率が小さいほど誤り訂正能力が向上する反面、冗長度が増加して伝送速度が低下する。従って、チャネル符号化率選択部220は、例えば、パケット誤り率が所定値以下となるチャネル符号化率の中から最大のチャネル符号化率を選択する構成であってもよい。なお、選択肢となる複数のチャネル符号化率は、送信装置100、受信装置200、又はその他の装置等により予め設定されているものとする。その後、チャネル符号化率選択部220は、選択されたチャネル符号化率の情報を変調方式毎全サブストリーム伝送速度計算部222に伝送する。
(変調方式毎全サブストリーム伝送速度計算部222)
次いで、変調方式毎全サブストリーム伝送速度計算部222(以下、伝送速度計算部222)は、所定の変調方式と選択されたチャネル符号化率とに基づいて全サブストリームの伝送速度を算出する。より詳細に述べると、伝送速度計算部222は、変調方式毎に算出された各サブストリームに対応するチャネル符号化率に基づいてサブストリーム毎の伝送速度を算出し、全てのサブストリームについて、サブストリーム毎の伝送速度を合算して全サブストリームの伝送速度を算出する。従って、プリコーダ毎及び変調方式毎の全サブストリームに対する伝送速度が算出される。
(プリコーダ・変調方式選択部224)
次いで、プリコーダ・変調方式選択部224は、複数のプリコーダ(プリコーディング行列)と複数の変調方式とによる組合せの中から、全サブストリームの伝送速度が最大になる組合せを選択する。既に述べた通り、本実施形態に係るプリコーダ及び変調方式は、予め複数の種類が設定されている。そこで、プリコーダ・変調方式選択部224は、これらの全ての組合せから全サブストリームの伝送速度が最大となる組合せを選択する。その後、プリコーダ・変調方式選択部224は、伝送制御パラメータとして、プリコーダの種類を示すプリコーダインデックス、サブストリーム共通の変調方式を示す変調方式インデックス、サブストリーム毎のチャネル符号化率を示すサブストリーム毎チャネル符号化率インデックス、及び最尤検出後の各サブストリームに対応するSINRの情報を送信装置100に帰還する。なお、受信装置200は、上記の伝送制御パラメータの一部又は全部を送信装置100に送信するための送信部を別途備えてもよい。
ここで、下式(1)及び式(2)にプリコーディング行列の具体例を示す。これは、送信アンテナ数N=4のシステムにおいて、2種類のプリコーダ(下式(1)及び(2))を用いる場合の例である(例えば、「3GPP TSG RAN WG1 Meeting #43 Seoul,Korea,7−11 November,2005,R1−051353」を参照)。これらのプリコーディング行列を用いて、2種類のプリコーダを切り替えて利用することができる。
Figure 2008118380
Figure 2008118380
以上説明したように、本実施形態に係る受信装置200は、MLD法に基づく信号分離アルゴリズムにより、受信信号を各サブストリームに分離して送信パケットデータを推定できると共に、全サブストリームの伝送速度が最大になる好適な伝送制御パラメータとして、プリコーディングインデックス、変調方式インデックス、サブストリーム毎チャネル符号化率インデックスを抽出し、さらに、サブストリーム毎の最尤検出後SINRを推定することができる。以下、受信装置200による好適な伝送制御パラメータの選択方法について、図4を参照しながら具体的に説明する。
(伝送制御パラメータの選択方法)
ここで、図4を参照しながら、上記の受信装置200による伝送制御パラメータの選択方法について具体的に説明する。図4は、伝送制御パラメータの選択例を示す説明図である。
図4を参照すると、受信装置200により選択可能な伝送制御パラメータの組合せ、各組合せに応じて得られるサブストリーム毎の最小2乗ユークリッド距離、最尤検出後SINR、伝送速度、及び全サブストリーム伝送速度が表形式で例示されている。例えば、受信装置200は、2種類のプリコーディング行列、3種類の変調方式(QPSK、16QAM、64QAM)、5種類のチャネル符号化率(1/3、1/2、2/3、3/4、4/5)を組み合わせて利用することが可能である。
この例に沿って説明すると、プリコーディング行列入力部212は、例えば、上式(1)及び式(2)に示した2種類のプリコーディング行列をそれぞれ、仮想チャネル行列生成部216に入力する。そして、仮想チャネル行列生成部216は、上記の各プリコーディング行列とチャネル行列とを用いて、2種類の仮想チャネル行列を算出する。また、最小ユークリッド距離推定部218は、上記の3種類の変調方式について、それぞれ、各仮想チャネル行列に対するサブストリーム毎の最小2乗ユークリッド距離を算出する。図4には、4本のサブストリームを利用する場合について、各サブストリームに対応する最小2乗ユークリッド距離の評価値を例示した。
さらに、チャネル符号化率選択部220は、プリコーディング行列毎及び変調方式毎に最小ユークリッド距離推定部218によって推定されたサブストリーム毎の最小2乗ユークリッド距離と雑音電力とを用いて、最尤検出後の各サブストリームに対応するSINRを推定する。図4には、プリコーダ及び変調方式の各組合せに対して推定されたサブストリーム毎のSINRの評価値を例示した。ここで、チャネル符号化率選択部220は、上記の各SINRを参照し、各プリコーダと各変調方式との組み合わせに対して、予め設定された5種類のチャネル符号化率の中から、パケット誤り率が所定値以下になるチャネル符号化率の中でより大きな値を選択する。
また、伝送速度計算部222は、チャネル符号化率選択部220により選択された各チャネル符号化率から、プリコーダ及び変調方式の各組合せについて、サブストリーム毎の伝送速度を計算する。そして、伝送速度計算部222は、サブストリーム毎の伝送速度を全てのサブストリームについて合算し、全サブストリーム伝送速度を算出する。その後、プリコーダ・変調方式選択部224は、プリコーダと変調方式との各組合せに応じて、伝送速度計算部222により算出された全サブストリーム伝送速度を比較し、当該全サブストリーム伝送速度が最大となるプリコーダと変調方式とを選択する。図4の例では、全サブストリーム伝送速度が最大となるプリコーダと変調方式との組み合わせとして、第2番目のプリコーディング行列及び16QAMが選択され、サブストリーム毎のチャネル符号化率セットとして(3/4、4/5、2/3、2/3)が決定される。そして、プリコーダ、変調方式、及びチャネル符号化率を含む伝送制御パラメータと、MLD検波後の各サブストリームに対するSINRの評価値とが送信装置100に帰還される。なお、以下では、MLD検波後のSINRも含めて伝送制御パラメータと呼ぶ場合がある。
(送信装置100に帰還される伝送制御パラメータの例)
ここで、図5を参照しながら、本実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムに含まれる各受信装置200から送信装置100に帰還される伝送制御パラメータについて具体的に説明する。図5は、送信装置100に帰還される伝送制御パラメータを表形式に表現した説明図である。
この例では、4本の送信アンテナを備えた送信装置100と、複数の受信装置200(ユーザ#1〜#Kに対応)と、を含むマルチユーザMIMO信号検出システムを想定しており、伝送制御パラメータとして、2種類のプリコーダと、3種類の変調方式(QPSK、16QAM、64QAM)と、5種類のチャネル符号化率(1/3、1/2、2/3、3/4、4/5)とを組み合わせて選択することが可能に構成されているものとする。図5を参照すると、例えば、受信装置200(ユーザ#3)は、全サブストリーム伝送速度が最大となるように、プリコーダとして第2番目のプリコーディング行列、変調方式として16QAM、及びチャネル符号化率セットとして(3/4、4/5、2/3、2/3)を選択したことが分かる。このとき、サブストリーム毎のSINRは順に、16.0、18.0、15.0、15.0であることも分かる。このように、送信装置100には、各受信装置200から、各受信装置200において最適な伝送制御パラメータが帰還される。
以上説明したように、本実施形態に係る受信装置200は、変調方式及びプリコーダの組合せに応じて、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定することが可能なため、この推定値と雑音電力とに基づいて、MLD検波後のサブストリームに対するSINRを算出することができる。その結果、受信装置200は、このSINRに基づいてパケット誤り率を評価し、この評価値が所定の値以下になるチャネル符号化率のセットを選択することができる。従って、受信装置200は、このチャネル符号化率に基づいて算出された全サブストリームの伝送速度を参照し、変調方式、プリコーダ、及びチャネル符号化率を選択することができる。そして、これらの伝送制御パラメータは、各ユーザから送信装置100に帰還されて伝送制御に利用される。なお、上記のチャネル符号化率選択部220、全サブストリーム伝送速度計算部222、及びプリコーダ・変調方式選択部224は、受信装置200の伝送制御パラメータ選択部に含まれる要素の一例である。
[受信装置200の第1変形例]
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係る受信装置200の構成に関する第1変形例について説明する。図6は、受信装置200が備える伝送制御パラメータ算出部210の他の構成例を示す説明図である。なお、第1変形例に係る受信装置200は、伝送制御パラメータ算出部210の構成を除き、上記の受信装置200の構成と実質的に同一の構成であるから、これに係る重複説明を省略し、伝送制御パラメータ算出部210の構成についてのみ詳細に説明する。
図6を参照すると、伝送制御パラメータ算出部210は、主に、プリコーディング行列入力部212と、チャネル行列入力部214と、仮想チャネル行列生成部216と、受信電力推定部232と、仮想チャネル行列選択部234と、変調方式毎・サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部218と、変調方式毎・サブストリーム毎チャネル符号化率選択部220と、変調方式毎全サブストリーム伝送速度計算部222と、変調方式選択部236と、により構成される。なお、既に説明した上記の伝送制御パラメータ算出部210の構成と実質的に同一の構成要素については重複説明を省略する。
(受信電力推定部232)
まず、受信電力推定部232は、仮想チャネル行列生成部216により生成された複数の仮想チャネル行列の各々に対し、各仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定する。その後、受信電力推定部232は、推定された仮想チャネル行列毎の受信電力を仮想チャネル行列選択部234に伝送する。この場合、受信電力は、仮想チャネル行列の各成分の2乗ノルムにより推定される。例えば、送信アンテナ#2から受信アンテナ#4に到達する信号系列の受信電力は、仮想チャネル行列の第4行第2列に位置する成分の2乗ノルムにより評価される。
(仮想チャネル行列選択部234)
次いで、仮想チャネル行列選択部234は、受信電力推定部232により推定された仮想チャネル行列毎の受信電力を比較し、最大の受信電力に対応する仮想チャネル行列を選択する。さらに、仮想チャネル行列選択部234は、選択された仮想チャネル行列を生成する際に用いたプリコーディング行列の種類を選択する。その後、仮想チャネル行列選択部234は、選択されたプリコーディング行列の種類を示すプリコーダインデックスを送信装置100に対して帰還する。
次いで、最小ユークリッド距離推定部218は、選択された仮想チャネル行列に対して、変調方式毎に、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する。また、チャネル符号化率選択部220は、推定された雑音電力とサブストリーム毎の最小ユークリッド距離とに基づいて、当該受信装置200において最尤検出を実行した場合に検出されるSINRをサブストリーム毎に算出する。さらに、チャネル符号化率選択部220は、算出されたSINRを参照し、予測されるパケット誤り率が所定値以下になるチャネル符号化率を候補として選択する。そして、伝送速度計算部222は、変調方式毎に、選択されたチャネル符号化率に基づいて全サブストリーム伝送速度を算出する。
(変調方式選択部236)
次いで、変調方式選択部236は、全サブストリーム伝送速度が最大となる変調方式を選択する。このとき、変調方式選択部236は、チャネル符号化率選択部220により候補として選択されたチャネル符号化率の中から、パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全サブストリーム伝送速度が最大となるサブストリーム毎のチャネル符号化率を選択する。その後、変調方式選択部236は、選択された変調方式の種類を示すサブストリーム共通の変調方式インデックス、選択された各チャネル符号率を示すサブストリーム毎チャネル符号化率インデックス、及びサブストリーム毎のMLD検波後SINRを送信装置100に帰還する。
以上、第1変形例に係る伝送制御パラメータ算出部210の構成例について説明した。このような構成を用いると、プリコーダの選択が処理の早い段階で実行されるため、図3に示した構成に比べ、主に、最小ユークリッド距離の推定処理、チャネル符号化率の選択処理、全サブストリーム伝送速度の計算処理等を実行する回数が減少し、大幅に計算量を削減することが可能になる。つまり、プリコーダ数分だけ実行していた処理を一度の処理に置き換えることができるため、プリコーダ数が大きい場合に計算量の削減効果が顕著になる。なお、上記の仮想チャネル行列選択部234、及び変調方式選択部236は、受信装置200の伝送制御パラメータ選択部に含まれる要素の一例である。
[受信装置200の第2変形例]
次に、図7を参照しながら、本実施形態に係る受信装置200の構成に関する第2変形例について説明する。図7は、受信装置200が備える伝送制御パラメータ算出部210の他の構成例を示す説明図である。なお、第2変形例に係る受信装置200は、伝送制御パラメータ算出部210の構成を除き、上記の受信装置200の構成と実質的に同一の構成であるから、これに係る重複説明を省略し、伝送制御パラメータ算出部210の構成についてのみ詳細に説明する。
図7を参照すると、伝送制御パラメータ算出部210は、主に、プリコーディング行列入力部212と、チャネル行列入力部214と、仮想チャネル行列生成部216と、受信電力推定部232と、仮想チャネル行列選択部234と、変調方式選択部242と、サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部244と、サブストリーム毎チャネル符号化率選択部246と、により構成される。なお、既に説明した上記の伝送制御パラメータ算出部210の構成と実質的に同一の構成要素については重複説明を省略する。
(変調方式選択部242)
まず、変調方式選択部242は、仮想チャネル行列選択部234により選択されたプリコーディング行列に対応する受信電力と雑音電力とを用いて変調方式を選択する。例えば、変調方式選択部242は、変調方式毎に、受信電力と雑音電力とから信号対雑音電力比(SNR;Signal to Noise Ratio)を算出し、所定の伝送特性に必要な信号対雑音電力比が、その算出値以下となる変調方式の中で変調多値数が最大になる変調方式を選択することができる。その後、変調方式選択部242は、選択した変調方式の情報を送信装置100に帰還すると共に、サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部244に伝送する。
(サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部244)
次いで、サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部244(以下、最小ユークリッド距離推定部244)は、変調方式選択部242により選択された変調方式に対応し、仮想チャネル行列選択部234により選択された仮想チャネル行列に基づいて、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する。このとき、最小ユークリッド距離推定部244は、上記の最小ユークリッド距離推定部218と同様の方法に基づいてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定することができる。その後、最小ユークリッド距離推定部244は、推定した各最小ユークリッド距離をサブストリーム毎チャネル符号化率選択部246に伝送する。
(サブストリーム毎チャネル符号化率選択部246)
次いで、サブストリーム毎チャネル符号化率選択部246(以下、チャネル符号化率選択部246)は、上記のチャネル符号化率選択部220と同様の方法により、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離と雑音電力とに基づいて最尤検出後の各サブストリームに対するSINRを推定する。そして、チャネル符号化率選択部220は、推定されたサブストリーム毎のSINRを用いて、各変調方式に対するパケット誤り率(PER)が所定値以下となり、かつ、当該チャネル符号化率に基づいて算出される全サブストリーム伝送速度が最大となるチャネル符号化率を選択する。その後、チャネル符号化率選択部246は、サブストリーム毎に選択されたチャネル符号化率を示すチャネル符号化率インデックスとサブストリーム毎のMLD検波後SINRとを送信装置100に帰還する。
以上、第2変形例に係る伝送制御パラメータ算出部210の構成例について説明した。このような構成を用いると、プリコーダを選択した後で変調方式の選択が実行されるため、図3に示した構成と比較すると、プリコーダ数分の繰り返し処理が必要な計算を省略できると共に、変調方式毎に推定していた最小ユークリッド距離を1つの変調方式において実行するだけで済むため、更なる計算量の削減が可能になる。その結果、利用するプリコーダ数及び変調方式の種類が増加するにつれて計算量の削減効果が大きくなる。なお、上記の変調方式選択部242、及びチャネル符号化率選択部246は、受信装置200の伝送制御パラメータ選択部に含まれる要素の一例である。
[受信装置200の第3変形例]
次に、図8を参照しながら、本実施形態に係る受信装置200の構成に関する第3変形例について説明する。図8は、受信装置200が備える伝送制御パラメータ算出部210の他の構成例を示す説明図である。なお、第3変形例に係る受信装置200は、伝送制御パラメータ算出部210の構成を除き、上記の受信装置200の構成と実質的に同一の構成であるから、これに係る重複説明を省略し、伝送制御パラメータ算出部210の構成についてのみ詳細に説明する。
図8を参照すると、伝送制御パラメータ算出部210は、主に、プリコーディング行列入力部212と、チャネル行列入力部214と、仮想チャネル行列生成部216と、受信電力推定部232と、仮想チャネル行列選択部234と、変調方式選択部242と、サブストリーム毎受信電力推定部252と、サブストリーム毎チャネル符号化率選択部246と、により構成される。なお、既に説明した上記の伝送制御パラメータ算出部210の構成と実質的に同一の構成要素については重複説明を省略する。なお、第3変形例と上記の第2変形例との主な相違点は、サブストリーム毎受信電力推定部252の構成についてである。つまり、第2変形例に係るサブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部244をサブストリーム毎受信電力推定部252により置き換えたものが第3変形例である。
(サブストリーム毎受信電力推定部252)
サブストリーム毎受信電力推定部252は、変調方式選択部242により選択された変調方式に対し、仮想チャネル行列選択部234により選択された仮想チャネル行列に基づいて、サブストリーム毎の受信電力を推定する。その後、サブストリーム毎受信電力推定部252は、推定したサブストリーム毎の受信電力をチャネル符号化率選択部246に伝送する。そして、チャネル符号化率選択部246は、サブストリーム毎受信電力推定部252により推定された各受信電力と雑音電力とを用いてMLD検出前のSINRを推定する。さらに、チャネル符号化率選択部246は、推定したMLD検出前のSINRに基づいて、予測されるパケット誤り率が所定値以下となり、かつ、全サブストリームの伝送速度が最大となるサブストリーム毎のチャネル符号化率を選択する。その後、チャネル符号化率選択部246は、サブストリーム毎チャネル符号化率インデックスと、サブストリーム毎のMLD検出前のSINRを送信装置100に帰還する。
以上、第3変形例に係る伝送制御パラメータ算出部210の構成例について説明した。このような構成を用いると、最小ユークリッド距離を推定する必要がないため、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離に基づいてSINRを算出する構成と比較すると、演算量を低減することができる。
[受信装置200の第4変形例]
次に、図9を参照しながら、本実施形態に係る受信装置200の構成に関する第4変形例について説明する。但し、図2に示した受信装置200と実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図9を参照すると、受信装置200は、主に、MLD部204と、LLR計算部206と、チャネル復号部208と、により構成される。なお、図9には明示していないが、第4変形例に係る受信装置200においても、上記の伝送制御パラメータ計算部210のいずれかが含まれる。
(MLD部204)
まず、MLD部204は、自己に割り当てられたサブストリームに対応する受信信号についてのみ、MLD法を用いてMIMO信号検出を実行する。つまり、MLD部204は、他のユーザに対応する受信装置200に対して割り当てられたサブストリームを廃棄する。その後、MLD部204は、自己に割り当てられたサブストリームのみをLLR計算部206に伝送し、ビット毎の対数尤度比を計算した後、チャネル復号部208により誤り訂正の復号が行われ、パケットデータが再生される。
以上説明したように、第4変形例に係る受信装置200は、他ユーザに対応するサブストリームについてパケットデータの再生処理を実行しないことから、当該再生処理に係る演算量を削減することが可能になる。
[送信装置100の構成例]
次に、送信装置100の構成例について説明する。
再び図2を参照すると、送信装置100は、主に、スケジューリング部102と、チャネル符号化部104と、変調マッピング部106と、プリコーディング部108と、送信アンテナ110と、により構成される。なお、本実施形態に係る送信装置100は、複数の受信装置200から帰還された伝送制御パラメータを取得して、この伝送制御パラメータに基づいて各構成要素を制御するスケジューリング部102の機能構成に特徴を有する。そこで、図10を参照しながら、スケジューリング部102の機能構成について詳細に説明するが、これに先立ち、図2を参照しながら、送信装置100が有する他の機能構成について簡単に説明する。
(チャネル符号化部104)
まず、チャネル符号化部104は、後述するスケジューリング部102により決定されたサブストリーム毎のチャネル符号化率に従って送信データを符号化する。その後、チャネル符号化部104は、符号化された送信データを変調マッピング部106に伝送する。なお、チャネル符号化部104は、例えば、サブストリーム毎に形成される。
(変調マッピング部106)
次いで、変調マッピング部106は、後述するスケジューリング部102により決定された全サブストリーム共通の変調方式に基づき、チャネル符号化部104によりサブチャネル毎に符号化された送信データを変調信号点にマッピングして送信信号を生成する。このとき、各送信データは、全てのサブストリームに共通の変調方式に基づいて変調マッピングされる。その後、変調マッピング部106は、各送信信号をプリコーディング部108に伝送する。このように、本実施形態に係る送信装置100が備える変調マッピング部106は、一般的な送信装置2が備える変調マッピング部16とは異なり、サブストリーム共通の変調方式を用いて変調マッピングする。これは、受信装置200における信号分離アルゴリズムにMLD法を利用するために必要な構成であり、上記の(問題点2)に対する一つの解決手段を提供する。
(プリコーディング部108)
次いで、プリコーディング部108は、後述するスケジューリング部102により、複数の所定のプリコーディング行列の中から選択されたプリコーディング行列に送信信号ベクトルを積算して、当該送信信号ベクトルを置換する。例えば、各プリコーディング行列は、N行M列(Nは送信アンテナ数、Mはサブストリーム数)により構成される。そして、プリコーディング部108は、M個の送信信号を成分とする送信信号ベクトルを当該プリコーディング行列に作用させてN個の成分を有する置換後の送信信号ベクトルを生成する。
(スケジューリング部102)
ここで、図10を参照しながら、スケジューリング部102の機能構成について詳細に説明する。図10は、スケジューリング部102の機能構成を示す説明図である。なお、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
図10を参照すると、スケジューリング部102は、主に、プリコーダ分類部122と、変調方式分類部124と、ユーザ・チャネル符号化率選択部126と、全サブストリーム伝送速度計算部128と、伝送制御パラメータ選択部130と、により構成される。さらに、伝送制御パラメータ選択部130は、主に、プリコーダ選択部132と、変調方式選択部134と、サブストリーム毎ユーザ・チャネル符号化率選択部136と、により構成される。
(プリコーダ分類部122)
まず、プリコーダ分類部122は、各受信装置200(ユーザ#1〜#Kに対応)から帰還された伝送制御パラメータを取得する。そして、プリコーダ分類部122は、伝送制御パラメータのうち、各受信装置200により選択されたプリコーダインデックスを参照して、選択されたプリコーダの種類毎に受信装置200を分類する。
(変調方式分類部124)
次いで、変調方式分類部124は、各受信装置200から帰還された伝送制御パラメータのうち、各受信装置200により選択された変調方式インデックスを参照して、選択された変調方式の種類毎に受信装置200をさらに分類する。従って、複数の受信装置200は、この時点で、プリコーダ毎及び変調方式毎に分類された各グループに振り分けられている。
(ユーザ・チャネル符号化率選択部126)
次いで、ユーザ・チャネル符号化率選択部126は、同じプリコーダと変調方式とを選択している受信装置200のグループから、サブストリーム毎にチャネル符号化率が最大となる受信装置200を選択する。例えば、第i番目(i=1〜M)のサブストリームに対して設けられたサブストリーム#i用のユーザ・チャネル符号化率選択部126は、あるプリコーダと変調方式とを選択しているグループの中から、第i番目のサブストリームに対するチャネル符号化率が最大の受信装置200を選択する。もし、複数の受信装置200が同一サブストリームに対して同じチャネル符号化率を選択している場合には、各受信装置200から帰還された最尤検出後SINRを参照し、最尤検出後SINRが大きい受信装置200を選択する。従って、第i番目(i=1〜M)のサブストリーム用ユーザ・チャネル符号化率選択部126は、第i番目のサブストリームに対するチャネル符号化率を、選択した受信装置200から帰還された、第i番目のサブストリームに対するチャネル符号化率インデックスに基づいて設定することができる。従って、プリコーダ及び変調方式の組み合わせ毎に、各サブストリームに割り当てる受信装置200と、サブストリーム毎のチャネル符号化率とが決定される。
(全サブストリーム伝送速度計算部128)
次いで、全サブストリーム伝送速度計算部128は、プリコーダと変調方式との組合せ毎に全サブストリームの伝送速度を算出する。つまり、全サブストリーム伝送速度計算部128は、各サブストリーム用のユーザ・チャネル符号化率選択部126により選択された当該各サブストリームに対応するチャネル符号化率に基づいて、サブストリーム毎の伝送速度を計算し、全てのサブストリームについて伝送速度を合算することによって全サブストリーム伝送速度を算出する。従って、プリコーダと変調方式との組み合わせ毎に全サブストリーム伝送速度が決定される。
(伝送制御パラメータ選択部130)
次いで、伝送制御パラメータ選択部130は、プリコーダと変調方式との組み合わせ毎に決定された全サブストリーム伝送速度を比較し、当該全サブストリーム伝送速度が最大となるプリコーダと変調方式との組み合わせを選択する。このように、プリコーダと変調方式とが決定されると、伝送制御パラメータ130は、各サブストリームに割り当てられる受信装置200と、その受信装置200に対する送信データを符号化する際に用いられるチャネル符号化率と、を決定することができる。その後、プリコーダ選択部132は、決定されたプリコーダの種類を示すプリコーダインデックスをプリコーディング部108に伝送し、変調方式選択部134は、決定された変調方式を示す変調方式インデックスを各変調マッピング部106に伝送し、サブストリーム毎ユーザ・チャネル符号化率選択部136は、各サブストリームに割り当てられた受信装置200に対応する送信データを各サブストリームに振り分けると共に、各チャネル符号化部104に対して、決定されたチャネル符号化率を示すチャネル符号化率インデックスを伝送する。
以上説明したように、送信装置100が備えるスケジューリング部102は、複数の受信装置200の各々により帰還された伝送制御パラメータに基づいて、サブストリームに共通の変調方式と、サブストリーム毎のチャネル符号化率と、プリコーダとを決定する。また、スケジューリング部102は、各サブストリームに対して割り当てられる受信装置200を決定する。このように、送信装置100は、スケジューリング部102により、全サブストリームの伝送速度が最大になるように設定された伝送制御パラメータに基づいて各部の伝送制御を実行した上で、各受信装置200に対して送信信号を伝送する。
(伝送制御パラメータの選択方法)
ここで、図11を参照しながら、スケジューリング部102による伝送制御パラメータの選択方法について簡単に説明する。図11は、スケジューリング部102により決定された伝送制御パラメータの一例を表形式に記した説明図である。
図11を参照すると、スケジューリング部102は、複数の受信装置200により帰還された伝送制御パラメータを参照し、プリコーダの種類が同じ一又は複数の受信装置200を同じグループに分類する。また、スケジューリング部102は、各グループを変調方式毎に分類する。次いで、スケジューリング部102は、同じプリコーダ及び変調方式に分類される複数の受信装置200の中から、サブストリーム毎にチャネル符号化率が最大となる受信装置200を選択する。図11の例では、プリコーダ#2と16QAMとの組み合わせに分類される複数の受信装置200の中から、サブストリーム毎に、それぞれ、ユーザ#4、#3、#20、#7が選択されている。このとき、チャネル符号化率が同じ複数の受信装置200が存在する場合には、最尤検出後SINRを比較して、より大きい値に対応する受信装置200が選択される。
次いで、スケジューリング部102は、プリコーダと変調方式との組み合わせ毎に、全サブストリーム伝送速度を計算する。例えば、図11の例では、プリコーダと変調方式との各組合せに対して、左列から順に、6.4、12.2、8.0、6.4、12.6、10.0という全サブストリーム伝送速度が示されている。そこで、スケジューリング部102は、これらの伝送速度の中から、最大の伝送速度(12.6)を選択し、これに対応するプリコーダ(#2)と変調方式(16QAM)との組合せを決定する。その結果、サブストリーム毎に割り当てられる受信装置200及びその受信装置200に対するチャネル符号化率が決定される。図11の例では、サブストリーム#1〜#4に対し、ユーザ#4、#3、#20、#7に対応する受信装置200が割り当てられ、各々、4/5、4/5、4/5、3/4のチャネル符号化率が設定される。
以上、本実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システム1000の機能構成について詳細に説明した。このような構成により、マルチユーザMIMO信号検出システム1000におけるスループットを増大させることが可能になる。また、最小ユークリッド距離に基づいてサブストリーム毎のチャネル符号化率を決定しているため、全サブストリーム伝送速度を最大にする伝送制御パラメータをより精度良く抽出することが可能になる。さらに、送信装置100において全サブストリーム共通の変調方式を利用しているため、あるサブストリームのチャネル符号化率を調整して伝送速度を制御したとしても、受信装置200の側において最尤検出を実行する際に、他のサブストリームに対する伝送特性及び信号検出特性への影響が除去される。さらに、同時に送信された他の受信装置200に対する送信信号の変調方式が同じであるため、他の受信装置に使用されている変調方式を検知する必要がなくなり最尤検出を実行することが可能になる。つまり、上記の(問題点3)を解決することができる。なお、上記のプリコーダ分類部122及び変調方式分類部124は、送信先分類部が含む要素の一例である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムの構成について説明する。本実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムは、主に、図12に示す送信装置300と、図13に示す受信装置400と、により構成される。そこで、本実施形態に係る送信装置300及び受信装置400の機能構成について図12及び図13を参照しながら詳細に説明する。
[送信装置300の構成例]
まず、図12を参照しながら、本実施形態に係る送信装置300の機能構成について説明する。図12は、本実施形態に係る送信装置300の機能構成を示す説明図である。当該送信装置300は、複数の受信装置400の各々から帰還された伝送制御パラメータに基づいてサブチャネル毎の伝送制御を実行する点に特徴を有する。また、送信装置300は、上記の第1実施形態に係る送信装置100を直交周波数分割多重(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiplexing)に応用した一例である。
まず、図12を参照すると、送信装置300は、主に、サブチャネル用スケジューリング部302と、チャネル符号化部304と、変調マッピング部306と、プリコーディング部308と、直並列変換部310と、IFFT&GI付加部312と、により構成される。なお、各構成要素は、サブチャネル毎に形成されており、また、チャネル符号化部304と、変調マッピング部306と、直並列変換部310とは、各サブチャネルに対する複数のサブストリームに対応して形成されている。
(サブチャネル用スケジューリング部302)
まず、サブチャネル用スケジューリング部302は、複数の受信装置400の各々から帰還されたサブチャネル毎の伝送制御パラメータを取得する。そして、サブチャネル用スケジューリング部302は、上記の第1実施形態に係るスケジューリング部102と同様に、サブチャネル毎の伝送制御パラメータに基づいて、プリコーダと、サブストリーム共通の変調方式と、各サブストリームに割り当てる受信装置400と、サブストリーム毎のチャネル符号化率とを決定する。その後、サブストリーム毎スケジューリング部302は、該当するサブチャネルに属する、チャネル符号化部304と、変調マッピング部306と、プリコーディング部308とに決定された各伝送制御パラメータを設定する。つまり、サブチャネル用スケジューリング部302の機能構成は、サブチャネル用の伝送制御パラメータを用いる点を除き、上記の第1実施形態に係るスケジューリング部102と同様の構成であってもよい。もちろん、上記の各変形例に係るスケジューリング部102の構成を採用することも可能である。
(チャネル符号化部304)
次いで、チャネル符号化部304は、サブチャネル用スケジューリング部302により決定された、当該サブチャネルに対応するサブストリーム毎のチャネル符号化率によって送信データを符号化する。その後、チャネル符号化部304は、符号化された送信データを変調マッピング部306に伝送する。
(変調マッピング部306)
次いで、変調マッピング部306は、サブチャネル用スケジューリング部302により決定された当該サブチャネルに対応するサブストリーム共通の変調方式により、符号化された送信データを変調信号点にマッピングして送信信号を生成する。その後、変調マッピング部306は、各送信信号をプリコーディング部308に伝送する。
(プリコーディング部308)
次いで、プリコーディング部308は、サブチャネル用スケジューリング部302により決定された当該サブチャネルに対応するプリコーダに応じて、該当するプリコーディング行列に対し、サブストリーム毎の送信信号を成分とする送信信号ベクトルを乗積して、当該送信信号ベクトルを置換する。
(直並列変換部310)
次いで、直並列変換部310は、プリコーディング部308により置換された送信信号ベクトルを構成する各送信信号系列に対し、直並列変換を施すことにより、サブチャネル内の各サブキャリアに対応するサブキャリア信号を生成する。その後、直並列変換部310は、各サブキャリア信号をIFFT&GI付加部312に伝送する。
なお、送信装置300を構成する上記の各構成要素は、図12に示すように、サブチャネル毎に一又はサブストリーム数分だけ形成されており、いずれも同等の機能を有する。例えば、第i番目(i=1〜N)のサブチャネルに対し、サブチャネル#i用スケジューリング部302は、複数の受信装置400から帰還された伝送制御パラメータに基づいて、サブチャネル#1用に、プリコーダ、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎のチャネル符号化率を決定し、これらの情報をそれぞれプリコーディング部(#i)308、変調マッピング部(#i)306、及びチャネル符号化部(#im)304(m=1〜M)に伝送する。これらの情報に応じて、チャネル符号化部(#im)304は送信データを符号化し、変調マッピング部(#i)306は符号化された送信データを変調信号点にマッピングし、プリコーディング部(#i)308は送信信号ベクトルをプリコーディング行列に乗積する。
(IFFT&GI付加部312)
次いで、IFFT&GI付加部312は、複数のサブチャネルに対応する直並列変換部310から入力された複数のサブキャリア信号を逆高速フーリエ変換(IFFT;Inverse Fast Fourier Transform)により時間領域信号へと変換する。さらに、IFFT&GI付加部312は、シンボル間の干渉を避けるため、時間領域信号にガードインターバル(GI;Guard Interval)を付加する。
なお、上記の各サブチャネルには伝搬路がほぼ同一であると看做せる程度のサブキャリア数が設定されている。一般には、異なるサブチャネル間で伝搬路係数が異なるため、各サブチャネルに対し、異なる受信装置400、異なる変調方式、異なるチャネル符号化率、異なるプリコーディング行列が設定される。
[受信装置400の構成例]
次に、図13を参照しながら、本実施形態に係る受信装置400の構成例について説明する。図13は、受信装置400の機能構成を示す説明図である。当該受信装置400は、上記の第1実施形態に係る受信装置200を直交周波数分割多重(OFDM)に応用した一例である。
図13を参照すると、受信装置400は、主に、GI除去&FFT部402と、チャネル推定部404と、伝送制御パラメータ算出部406と、により構成される。
(GI除去&FFT部402)
まず、GI除去&FFT部402は、受信した時間領域信号からガードインターバルを除去した後、高速フーリエ変換(FFT;Fast Fourier Transform)を用いて、時間領域信号からサブキャリア信号に変換する。さらに、GI除去&FFT部402又は図示しない並直列変換部は、サブキャリア信号を並直列変換して受信信号を生成する。その後、GI除去&FFT部402は、チャネル推定部404に受信信号を伝送する。
(チャネル推定部404)
次いで、チャネル推定部404は、例えば、受信信号に付加されたパイロットシンボルを用いてチャネル行列を推定する。その後、チャネル推定部404は、伝送制御パラメータ算出部406に推定されたチャネル行列を伝送する。
(伝送制御パラメータ算出部406)
次いで、伝送制御パラメータ算出部406は、サブチャネル毎に伝送制御パラメータを算出し、各サブチャネルに対する伝送制御パラメータを送信装置300に帰還する。例えば、伝送制御パラメータ算出部406は、上記の第1実施形態に係る伝送制御パラメータ算出部210と同様に構成され、サブチャネル毎のチャネル行列、プリコーディング行列等を含むサブチャネル毎の伝送制御パラメータが算出される。なお、時分割複信(TDD;Time Division Duplex)により送信装置300においてチャネル行列が推定可能な場合には、上記の伝送制御パラメータの算出処理を送信装置300において実行することができる。
[受信装置500の構成例(受信装置400の変形例)]
次に、図14を参照しながら、本実施形態に係る受信装置400の変形例である受信装置500の機能構成について簡単に説明する。図14は、受信装置500の構成を示す説明図である。図14を参照すると、受信装置500は、主に、GI除去&FFT部502と、QR分解MLD部504と、LLR計算部506と、チャネル復号部508と、により構成される。
まず、GI除去&FFT部502は、受信した時間領域信号からガードインターバルを除去し、高速フーリエ変換を用いて時間領域信号からサブキャリア信号を生成する。また、GI除去&FFT部502又は図示しない並直列変換部は、サブキャリア信号を並直列変換して受信信号を生成する。もし、当該受信装置500に対して送信された送信データが、あるサブチャネルにおける所定のサブストリームに割り当てられているとすれば、上記の受信信号は、複数のサブストリームが互いに干渉した状況で受信されているため、何らかの信号分離アルゴリズムによってサブストリーム毎に信号を分離する必要がある。
そこで、QR分解MLD部504は、少ない演算量で最尤検出を実現することが可能なQR分解(QR Decomposition)に基く最尤検出(MLD)法を用いて上記の受信信号に対する信号分離を実行する。QR分解MLD部504、チャネル行列をQR分解して得られるユニタリ行列Qの複素共役転置を受信信号ベクトルに乗算することにより、受信信号ベクトルのチャネル応答を上三角行列Rに変換した上で、この上三角行列Rを用いて効率的な送信シンボルベクトルの探索を行うことができる。
このとき、QR分解MLD部504は、帰還したプリコーダ、変調方式、及び割り当てられたサブストリームに対するチャネル符号化率を用いて、上記のQR分解とMLD法とに基づく受信信号の信号分離を実行する。さらに、LLR計算部506は、デコーディングされた送信信号ベクトルを変調デマッピングしてビット毎の対数尤度比(LLR)を算出する。その後、チャネル復号部508は、誤り訂正の復号を行って送信データを再生する。なお、上記の各パラメータは、信号フレーム内の制御チャネルにより通知される。また、自己(受信装置500)に対して割り当てられていないサブチャネルの受信信号に対しては上記の各処理を実行せず、QR分解MLD部504により推定された他ユーザ用の他のサブストリームに対応する信号を破棄する。
以上、本発明の第2実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムについて説明した。このように、上記の第1実施形態に係る送信装置100及び受信装置200の機能構成を直交周波数分割多重(OFDM)に容易に応用することが可能である。また、上記の第1実施形態において説明した各種の変形例に関しても同様に応用することが可能である。
<まとめ>
以上説明したように、上記の2つの実施形態に係る基本的な技術的思想は、マルチユーザMIMO信号検出システムにおいて、選択可能なプリコーダと変調方式との組合せに対して、サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定し、これに基づいて最尤検出後SINRを算出した上で、サブストリーム毎にチャネル符号化率を選択し、さらに、全サブストリームの伝送速度が最大となるプリコーダと変調方式との組み合わせを選択して、この組み合わせに対応するサブストリーム毎のチャネル符号化率を送信側へと帰還するという構成にある。また、送信側では、全サブストリーム伝送速度が最大となるプリコーダ、サブストリーム共通変調方式、サブストリーム毎に割り当てるユーザ、及びチャネル符号化率を選択してMIMO伝送を行なう点に特徴を有する。このような構成により、本発明に係るマルチユーザMIMO信号検出システムは、受信側における信号検出手段に最尤検出を用いることが可能になり、より良好な伝送特性を得ることが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
一般的なマルチユーザMIMO信号検出システムを示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムを示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置が備える伝送制御パラメータ算出部の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置により選択された伝送制御パラメータの一例を示す説明図である。 同実施形態に係るマルチユーザMIMO信号検出システムに含まれる各受信装置から送信装置に帰還された伝送制御パラメータの一例を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置が備える伝送制御パラメータ算出部の他の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置が備える伝送制御パラメータ算出部の他の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置が備える伝送制御パラメータ算出部の他の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置の他の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る送信装置が備えるスケジューリング部の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る送信装置により選択されたユーザ及び伝送制御パラメータの一例を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る送信装置の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置の機能構成を示す説明図である。 同実施形態に係る受信装置の他の機能構成を示す説明図である。
符号の説明
2 送信装置
4 受信装置
10 マルチユーザMIMO信号検出システム
12 スケジューリング部
14 チャネル符号化部
16 変調マッピング部
18 プリコーディング部
20 送信アンテナ
32 受信アンテナ
34 MMSE部
36 LLR計算部
38 チャネル復号部
40 伝送制御パラメータ算出部
1000 マルチユーザMIMO信号検出システム
100 送信装置
102 スケジューリング部
104 チャネル符号化部
106 変調マッピング部
108 プリコーディング部
110 送信アンテナ
122 プリコーダ分類部
124 変調方式分類部
126 ユーザ・チャネル符号化率選択部
128 全サブストリーム伝送速度計算部
130 伝送制御パラメータ選択部
132 プリコーダ選択部
134 変調方式選択部
136 サブストリーム毎ユーザ・チャネル符号化率選択部
200 受信装置
202 受信アンテナ
204 MLD部
206 LLR計算部
208 チャネル復号部
210 伝送制御パラメータ計算部
212 プリコーディング行列入力部
214 チャネル行列入力部
216 仮想チャネル行列生成部
218 変調方式毎・サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部
220 変調方式毎・サブストリーム毎チャネル符号化率選択部
222 変調方式毎全サブストリーム伝送速度計算部
224 プリコーダ・変調方式選択部
232 受信電力推定部
234 仮想チャネル行列選択部
236 変調方式選択部
242 変調方式選択部
244 サブストリーム毎最小ユークリッド距離推定部
246 サブストリーム毎チャネル符号化率選択部
252 サブストリーム毎受信電力推定部
300 送信装置
302 サブチャネル用スケジューリング部
304 チャネル符号化部
306 変調マッピング部
308 プリコーディング部
310 直並列変換部
312 IFFT&GI付加部
400 受信装置
402 GI除去&FFT部
404 チャネル推定部
406 伝送制御パラメータ算出部
500 受信装置
502 GI除去&FFT部
504 QR分解MLD部
506 LLR計算部

Claims (16)

  1. サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信装置であって、
    無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定部と;
    前記最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、前記サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定部と;
    前記信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部と;
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  2. 前記伝送制御パラメータ選択部は、
    サブストリーム毎に推定された前記信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎の前記パケット誤り率が所定値以下になる前記誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と;
    前記チャネル符号化率選択部により選択された前記誤り訂正符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づき、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    所定の複数の前記サブストリーム共通の変調方式について算出された前記伝送速度の合計値を比較し、前記伝送速度の合計値が最大になる前記サブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と;
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の通信装置。
  3. さらに、前記チャネル行列を置換するためのプリコーディング行列を前記チャネル行列に乗積して仮想チャネル行列を生成する仮想チャネル行列生成部を備え、
    前記最小ユークリッド距離推定部は、
    前記仮想チャネル行列に基づいて前記サブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定し、
    前記伝送制御パラメータ選択部は、
    前記パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、前記全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記伝送制御パラメータ選択部は、
    サブストリーム毎に推定された前記信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎の前記パケット誤り率が所定値以下になる前記誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と;
    前記チャネル符号化率選択部により選択された前記誤り訂正符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づき、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    所定の複数の前記サブストリーム共通の変調方式及び前記プリコーディング行列の組合せについて算出された前記伝送速度の合計値を比較し、前記伝送速度の合計値が最大になる前記サブストリーム共通の変調方式及び前記プリコーディング行列を選択するプリコーダ・変調方式選択部と;
    を含むことを特徴とする、請求項3に記載の通信装置。
  5. さらに、前記仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定する受信電力推定部を備え、
    前記受信電力推定部は、
    所定の複数の前記プリコーディング行列を用いて算出された複数の前記仮想チャネル行列に基づいて前記受信電力を推定し、
    前記伝送制御パラメータ選択部は、
    前記仮想チャネル行列毎に推定された前記受信電力を比較して、前記受信電力が最大になる前記プリコーディング行列を選択する仮想チャネル行列選択部と;
    サブストリーム毎に推定された前記信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎の前記パケット誤り率が所定値以下になる前記誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と;
    前記チャネル符号化率選択部により選択された前記誤り訂正符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づき、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    所定の複数の前記サブストリーム共通の変調方式について算出された前記伝送速度の合計値を比較し、前記伝送速度の合計値が最大になる前記サブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と;
    を含むことを特徴とする、請求項3に記載の通信装置。
  6. さらに、前記仮想チャネル行列に基づいて受信電力を推定する受信電力推定部を備え、
    前記受信電力推定部は、
    所定の複数の前記プリコーディング行列を用いて算出された複数の前記仮想チャネル行列に基づいて前記受信電力を推定し、
    前記伝送制御パラメータ選択部は、
    前記仮想チャネル行列毎に推定された前記受信電力を比較して、最大の前記受信電力に対応する前記プリコーディング行列を選択する仮想チャネル行列選択部と;
    前記最大の受信電力と前記雑音電力とに基づき、所定の複数の前記サブストリーム共通の変調方式について信号対雑音電力比を算出し、所定の伝送特性に必要な信号対雑音電力比が、その算出値以下となる前記サブストリーム共通の変調方式の中で変調多値数が最大になる前記サブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と;
    所定の複数の前記誤り訂正符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づき、前記誤り訂正符号化率毎に、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    サブストリーム毎に推定された前記信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎の前記パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、前記伝送速度の合計値が最大と成る前記誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と;
    を含むことを特徴とする、請求項3に記載の通信装置。
  7. サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信装置であって、
    無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の受信電力を推定する受信電力推定部と;
    前記受信電力及び雑音電力に基づき、前記サブストリーム毎に最尤検出前の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定部と;
    前記信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部と;
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  8. さらに、前記チャネル行列を置換するためのプリコーディング行列を前記チャネル行列に乗積して仮想チャネル行列を生成する仮想チャネル行列生成部を備え、
    前記受信電力推定部は、
    前記仮想チャネル行列に基づいて前記サブストリーム毎の受信電力を推定し、
    前記伝送制御パラメータ選択部は、
    前記パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、前記全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定することを特徴とする、請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記受信電力推定部は、
    所定の複数の前記プリコーディング行列を用いて算出された複数の前記仮想チャネル行列に基づいて前記受信電力を推定し、
    前記伝送制御パラメータ選択部は、
    前記仮想チャネル行列毎に推定された前記受信電力を比較して、最大の前記受信電力に対応する前記プリコーディング行列を選択する仮想チャネル行列選択部と;
    前記最大の受信電力と前記雑音電力とに基づき、所定の複数の前記サブストリーム共通の変調方式について信号対雑音電力比を算出し、所定の伝送特性に必要な信号対雑音電力比が、その算出値以下となる前記サブストリーム共通の変調方式の中で変調多値数が最大になる前記サブストリーム共通の変調方式を選択する変調方式選択部と;
    所定の複数の前記誤り訂正符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づき、前記誤り訂正符号化率毎に、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    サブストリーム毎に推定された前記信号電力対干渉雑音電力比に基づき、サブストリーム毎の前記パケット誤り率が所定値以下になり、かつ、前記伝送速度の合計値が最大と成る前記誤り訂正符号化率を選択するチャネル符号化率選択部と;
    を含むことを特徴とする、請求項8に記載の通信装置。
  10. さらに、複数の送信アンテナを介して送信された送信信号ベクトルを前記最尤検出により推定する信号検出部を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の通信装置。
  11. さらに、選択された前記プリコーディング行列、前記サブストリーム共通の変調方式、前記サブストリーム毎のチャネル符号化率、又は算出された前記サブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比の一部又は全部に関する情報を送信側に帰還する送信部を備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の通信装置。
  12. 複数の受信装置から帰還されたプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及びサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを取得し、前記伝送制御パラメータに基づいて、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるように前記プリコーディング行列、前記サブストリーム共通の変調方式、前記サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及び各サブストリームに割り当てる送信先の前記受信装置を決定することが可能な通信装置であって、
    前記伝送制御パラメータに基づき、前記プリコーディング行列と前記サブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ前記受信装置を同じグループに分類する送信先分類部と;
    前記同じグループに属する受信装置の中から前記サブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる前記受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択部と;
    前記各グループに対し、前記サブストリーム毎に選択された前記受信装置に対応する前記サブストリーム毎の誤り符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づいて前記全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    前記グループ毎に算出された前記伝送速度の合計値を比較して、前記伝送速度の合計値が最大になる前記プリコーディング行列と前記サブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択部と;
    を備えることを特徴とする、通信装置。
  13. 複数の送信アンテナを介して送信信号を送信することが可能な送信装置と、サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングして前記送信信号を生成する際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な複数の受信装置と、を含む多入力・多出力方式の信号検出システムであって、
    前記各受信装置は、
    無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定部と;
    前記最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、前記サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定部と;
    前記信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択部と;
    選択された前記サブストリーム共通の変調方式、前記サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及び前記サブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを前記送信装置に対して送信する送信部と;
    を備え、
    前記送信装置は、
    複数の受信装置から帰還された伝送制御パラメータを受信する受信部と;
    前記伝送制御パラメータに基づき、前記プリコーディング行列と前記サブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ前記受信装置を同じグループに分類する送信先分類部と;
    前記同じグループに属する受信装置の中から前記サブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる前記受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択部と;
    前記各グループに対し、前記サブストリーム毎に選択された前記受信装置に対応する前記サブストリーム毎の誤り符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づいて前記全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算部と;
    前記グループ毎に算出された前記伝送速度の合計値を比較して、前記伝送速度の合計値が最大になる前記プリコーディング行列と前記サブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択部と;
    を備えることを特徴とする、信号検出システム。
  14. サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信方法であって、
    無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の最小ユークリッド距離を推定する最小ユークリッド距離推定工程と;
    前記最小ユークリッド距離及び雑音電力に基づき、前記サブストリーム毎に最尤検出後の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定工程と;
    前記信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択工程と;
    を含むことを特徴とする、通信方法。
  15. サブストリーム毎に誤り訂正符号化された送信データを変調マッピングする際に用いられる変調方式及び誤り訂正符号化率を選択することが可能な通信方法であって、
    無線伝搬路の伝送特性を表すチャネル行列を用いてサブストリーム毎の受信電力を推定する受信電力推定工程と;
    前記受信電力及び雑音電力に基づき、前記サブストリーム毎に最尤検出前の信号電力対干渉雑音電力比を推定するSINR推定工程と;
    前記信号電力対干渉雑音電力比に基づいて推定されるサブストリーム毎のパケット誤り率が所定値以下になり、かつ、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計が最大になるサブストリーム共通の変調方式及びサブストリーム毎の誤り訂正符号化率を決定する伝送制御パラメータ選択工程と;
    を含むことを特徴とする、通信方法。
  16. 複数の受信装置から帰還されたプリコーディング行列、サブストリーム共通の変調方式、サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及びサブストリーム毎の信号電力対干渉雑音電力比に関する情報を含む伝送制御パラメータを取得し、前記伝送制御パラメータに基づいて、全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値が最大になるように前記プリコーディング行列、前記サブストリーム共通の変調方式、前記サブストリーム毎の誤り訂正符号化率、及び各サブストリームに割り当てる送信先の前記受信装置を決定することが可能な通信方法であって、
    前記伝送制御パラメータに基づき、前記プリコーディング行列と前記サブストリーム共通の変調方式との組合せが同じ前記受信装置を同じグループに分類する送信先分類工程と;
    前記同じグループに属する受信装置の中から前記サブストリーム毎の誤り訂正符号化率が最大となる前記受信装置をサブストリーム毎に選択するチャネル符号化率選択工程と;
    前記各グループに対し、前記サブストリーム毎に選択された前記受信装置に対応する前記サブストリーム毎の誤り符号化率と前記サブストリーム共通の変調方式とに基づいて前記全てのサブストリームに対する伝送速度の合計値を算出する伝送速度計算工程と;
    前記グループ毎に算出された前記伝送速度の合計値を比較して、前記伝送速度の合計値が最大になる前記プリコーディング行列と前記サブストリーム共通の変調方式とを選択する伝送制御パラメータ選択工程と;
    を含むことを特徴とする、通信方法。
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