JP2008117555A - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】管球部からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】照明光軸100axに沿って配置された一対の電極42,52を内蔵する管球部30及び管球部30の両側に延びる一対の封止部40,50を有し、管球部30の厚みが照明光軸100axに垂直でかつ一対の電極42,52の中間位置Pを通る仮想平面A近傍において最大となるように構成された発光管20と、発光管20における封止部40側に配設され、管球部30からの光を被照明領域側に向けて反射する反射面を有する楕円面リフレクタと、発光管20における封止部50側に配設され、管球部30からの光を管球部30に向けて反射する反射面64を有する副鏡60とを備える光源装置100。副鏡の反射面64は、一対の電極42,52の中間位置Pを中心とし反射面64の開口端部66,67を通過する仮想球面Bに対して、管球部30から遠ざかる方向に凸の形状を有する。
【選択図】図2
【解決手段】照明光軸100axに沿って配置された一対の電極42,52を内蔵する管球部30及び管球部30の両側に延びる一対の封止部40,50を有し、管球部30の厚みが照明光軸100axに垂直でかつ一対の電極42,52の中間位置Pを通る仮想平面A近傍において最大となるように構成された発光管20と、発光管20における封止部40側に配設され、管球部30からの光を被照明領域側に向けて反射する反射面を有する楕円面リフレクタと、発光管20における封止部50側に配設され、管球部30からの光を管球部30に向けて反射する反射面64を有する副鏡60とを備える光源装置100。副鏡の反射面64は、一対の電極42,52の中間位置Pを中心とし反射面64の開口端部66,67を通過する仮想球面Bに対して、管球部30から遠ざかる方向に凸の形状を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクタに関する。
従来、プロジェクタに用いる光源装置として、副鏡を備える光源装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。従来の光源装置によれば、発光管(管球部)から被照明領域側に放射される光が反射手段としての副鏡によってリフレクタに向けて反射されるため、発光管から被照明領域側に放射され本来有効に利用されていなかった光をも有効に利用することが可能となる。このため、プロジェクタのさらなる高輝度化を図ることが可能となる。また、発光管の被照明領域側端部まで覆うような大きさにリフレクタの大きさを設定することを必要とせず、リフレクタの小型化を図ることができ、プロジェクタの小型化を図ることができる。
特開平8−31382号公報(図1)
ところで、近年、プロジェクタの高輝度化に伴い、高圧水銀ランプなどからなる発光管における管球部の内部はかなりの高圧力(例えば、200気圧以上)となってきている。このため、発光管においては、この気圧に耐えられるように、管球部の肉厚を厚くするとともに、シュリンクシールと呼ばれるシール方式を採用することが行われている。その結果、発光管の高出力化を図ることが可能である。
しかしながら、従来の光源装置においては、管球部からの光の利用効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、管球部からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置を提供することを目的とする。また、そのような光源装置を備える高輝度なプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記目的を達成するため、従来の光源装置において、管球部からの光の利用効率が低下する原因を究明すべく鋭意努力を重ねた結果、この原因は、一対の電極の中間位置(管球部の中心位置)から被照明領域側に向けて射出され副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射した光が、一対の電極の中間位置に向かわずに一方の封止部側又は他方の封止部側にずれてしまうことにあるという知見を得た。
図4は、従来の光源装置900における問題点を説明するために示す図である。図4(a)は従来の光源装置900を説明するために示す図であり、図4(b)は管球部930から被照明領域側に向けて射出される光Lの軌跡を模式的に示す図である。
従来の光源装置900は、図4(a)に示すように、照明光軸900axに沿って配置された一対の電極942,952を内蔵する管球部930及び管球部930の両側に延びる一対の封止部940,950を有する発光管920と、一方の封止部940側に配設され、管球部930からの光を被照明領域側に向けて反射する反射面914を有するリフレクタ910と、他方の封止部950側に配設され、管球部930からの光を管球部930に向けて反射する反射面964を有する副鏡960とを備える光源装置である。
従来の光源装置900においては、管球部930の内部圧力に耐えられるように、管球部930の肉厚を厚くするとともに、シュリンクシールと呼ばれるシール方式を採用している。このため、発光管920は、照明光軸900axに垂直でかつ一対の電極942,952の中間位置Pを通る仮想平面A近傍において管球部930の厚みが最大となるように構成されている。
また、一対の電極942,952の中間位置Pとリフレクタ910の焦点位置(リフレクタ910が楕円面リフレクタである場合には楕円面リフレクタの第1焦点位置、放物面リフレクタである場合には放物面リフレクタの焦点位置)とが略一致するように、リフレクタ910及び発光管920が配置されている。また、副鏡960の反射面964の形状は、球面形状からなる。
従来の光源装置900においては、一対の電極942,952の中間位置Pから被照明領域側(他方の封止部950側)に向けて射出される光Lは、副鏡960の反射面964で反射されて再び管球部930内に入射する際、いわゆる管球部930のレンズ効果や球面収差などに起因して、図4(b)に示すように、一対の電極942,952の中間位置Pに向かわず、例えば一方の封止部940側にずれてしまう(他方の封止部950側にずれてしまうこともある)。このため、上記した光Lがリフレクタ910の焦点近傍(リフレクタ910が楕円面リフレクタである場合には楕円面リフレクタの第1焦点近傍、放物面リフレクタである場合には放物面リフレクタの焦点近傍)を通らなくなるため、リフレクタ910から射出される光の品質が低下してしまう(リフレクタ910が楕円面リフレクタである場合には集光性が低下し、放物面リフレクタである場合には平行度が低下する。)。その結果、被照明領域側で利用可能な照明光量が減少し、管球部930からの光の利用効率が低下してしまうのである。また、上記した光Lが一方の封止部940側又は他方の封止部950側にずれて電極942,952に当たった場合には、当該光が電極942,952に吸収されて過度な温度上昇を招いてしまい、結果として、電極942,952の寿命を低下させることとなる。
ところで、発光管における管球部の外面形状は多様であるため、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射する光の辿る道筋も様々であり、副鏡の反射面の形状をどのような形状にすれば、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射する光が一対の電極の中間位置に向かうようになるかを決定するのは容易ではないと考えられる。
しかしながら、本発明者の調査によれば、照明光軸に垂直でかつ一対の電極の中間位置を通る仮想平面近傍において管球部の厚みが最大となるように構成されている場合には、副鏡の反射面の形状を、一対の電極の中間位置を中心とし副鏡における反射面の開口端部を通過する仮想球面に対して、管球部から遠ざかる方向に凸の形状とすることにより、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射する光が一対の電極の中間位置に向かうようになることを見出した。
そこで、本発明の発明者は、以上の知見に基づき、副鏡の反射面の形状を、一対の電極の中間位置を中心とし副鏡における反射面の開口端部を通過する仮想球面に対して、管球部から遠ざかる方向に凸の形状とすれば、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射した光が、一対の電極の中間位置に向かうようになり、結果として、管球部からの光の利用効率を向上することが可能となることに想到し、本発明を完成させるに至った。
本発明の光源装置は、照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する管球部及び前記管球部の両側に延びる一対の封止部を有し、前記管球部の厚みが前記照明光軸に垂直でかつ前記一対の電極の中間位置を通る仮想平面近傍において最大となるように構成された発光管と、前記発光管における一方の封止部側に配設され、前記管球部からの光を被照明領域側に向けて反射する反射面を有するリフレクタと、前記発光管における他方の封止部側に配設され、前記管球部からの光を前記管球部に向けて反射する反射面を有する副鏡とを備える光源装置において、前記副鏡の前記反射面は、前記一対の電極の中間位置を中心とし前記副鏡における前記反射面の開口端部を通過する仮想球面に対して、前記管球部から遠ざかる方向に凸の形状を有することを特徴とする。
このため、本発明の光源装置によれば、副鏡の反射面の形状を、一対の電極の中間位置を中心とし副鏡における反射面の開口端部を通過する仮想球面に対して、管球部から遠ざかる方向に凸の形状とすることにより、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射する光が一対の電極の中間位置に向かうようになる。その結果、リフレクタから射出される光の品質が低下するのを抑制することが可能となり、被照明領域側で利用可能な照明光量が減少するのを抑制することが可能となる。
したがって、本発明の光源装置は、管球部からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
したがって、本発明の光源装置は、管球部からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
また、本発明の光源装置によれば、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射する光が一対の電極の中間位置に向かうようになるため、副鏡からの反射光が電極に当たって電極に吸収されてしまうのを抑制することが可能となり、結果として、電極の寿命の低下を抑制することが可能となる。
また、本発明の光源装置によれば、副鏡の反射面の形状を、一対の電極の中間位置を中心とし副鏡における反射面の開口端部を通過する仮想球面に対して、管球部から遠ざかる方向に凸の形状とすることにより、管球部と副鏡との間に形成される空間が広がるため、管球部を効果的に冷却することが可能となり、発光管の長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の光源装置においては、前記一対の電極の中間位置から前記副鏡の前記反射面までの距離をdとし、前記一対の電極の中間位置と前記副鏡の前記反射面のうち前記dの値が最大となる位置とを通る直線と、前記照明光軸とがなす角度をθとしたとき、40度≦θ≦50度であることが好ましい。
このように構成することにより、副鏡の反射面で反射されて再び管球部内に入射する光が一対の電極の中間位置に向かうようになる。その結果、リフレクタから射出される光の品質が低下するのを抑制することが可能となり、被照明領域側で利用可能な照明光量が減少するのを抑制することが可能となる。
したがって、本発明の光源装置は、管球部からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
したがって、本発明の光源装置は、管球部からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
本発明のプロジェクタは、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置を有する照明装置と、前記照明装置からの前記照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えるプロジェクタにおいて、前記光源装置は、本発明の光源装置であることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタは、上述したように、管球部からの光の利用効率を向上することが可能な優れた光源装置を備えているため、従来より高輝度なプロジェクタとなる。
以下、本発明の光源装置及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図である。図1(a)はプロジェクタ1000の光学系を示す図であり、図1(b)は光源装置110を模式的に示す図である。
図2は、副鏡60の反射面64の形状を説明するために示す図である。図2(a)は仮想球面Bに対する副鏡60の反射面64の形状を説明するために示す図であり、図2(b)は副鏡60の反射面64を照明光軸100axまで延長した場合における、反射面64の形状を模式的に示す図である。なお、図2(b)においては、反射面64の形状を説明するため、副鏡60のみを図示し管球部30等の図示を省略している。
図3は、一対の電極42,52の中間位置Pから被照明領域側に向けて射出される光Lの軌跡を模式的に示す図である。
図1は、実施形態に係るプロジェクタ1000を説明するために示す図である。図1(a)はプロジェクタ1000の光学系を示す図であり、図1(b)は光源装置110を模式的に示す図である。
図2は、副鏡60の反射面64の形状を説明するために示す図である。図2(a)は仮想球面Bに対する副鏡60の反射面64の形状を説明するために示す図であり、図2(b)は副鏡60の反射面64を照明光軸100axまで延長した場合における、反射面64の形状を模式的に示す図である。なお、図2(b)においては、反射面64の形状を説明するため、副鏡60のみを図示し管球部30等の図示を省略している。
図3は、一対の電極42,52の中間位置Pから被照明領域側に向けて射出される光Lの軌跡を模式的に示す図である。
実施形態に係るプロジェクタ1000は、図1(a)に示すように、照明装置100と、照明装置100からの照明光束を赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して被照明領域に導光する色分離導光光学系200と、色分離導光光学系200で分離された3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての3つの液晶装置400R,400G,400Bと、3つの液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えたプロジェクタである。
照明装置100は、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置110と、光源装置110からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ90と、凹レンズ90から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する第1レンズアレイ120と、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からの各部分光束を偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光に変換して射出する偏光変換素子140と、偏光変換素子140から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ150とを有する。
光源装置110は、リフレクタとしての楕円面リフレクタ10と、楕円面リフレクタ10の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管20と、反射手段としての副鏡60とを有する。光源装置110は、照明光軸100axを中心軸とする光束を射出する。
発光管20は、図1(b)に示すように、照明光軸100axに沿って配置された一対の電極42,52を内蔵する管球部30と、管球部30の両側に延びる一対の封止部40,50と、一対の封止部40,50内にそれぞれ封止された一対の金属箔44,54と、一対の金属箔44,54にそれぞれ電気的に接続された一対のリード線46,56とを有する。
なお、発光管20の構成要素の条件等を例示的に示すと、管球部30及び封止部40,50は、例えば石英ガラス製であり、管球部30内には、水銀、希ガス及び少量のハロゲンが封入されている。電極42,52は、例えばタングステン電極であり、金属箔44,54は、例えばモリブデン箔である。リード線46,56は、例えばモリブデン又はタングステンから構成されている。
また、発光管20としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等を採用できる。
また、発光管20としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等を採用できる。
実施形態に係る光源装置110においては、管球部30の内部圧力に耐えられるように、管球部30の肉厚を厚くするとともに、シュリンクシールと呼ばれるシール方式を採用している。このため、発光管20は、照明光軸100axに垂直でかつ一対の電極42,52の中間位置Pを通る仮想平面A近傍において管球部30の厚みが最大となるように構成されている(図2(a)参照。)。
楕円面リフレクタ10は、発光管20の封止部(一方の封止部)40を挿通・固定するための開口部12と、発光管20から放射された光を第2焦点位置に向けて反射する反射面14とを有する。楕円面リフレクタ10は、楕円面リフレクタ10の開口部12に充填されたセメントなどの無機系接着剤70によって発光管20の封止部40に固着されている。
反射面14を構成する基材の材料としては、例えば、結晶化ガラスやアルミナ(Al2O3)などを好適に用いることができる。反射面14の内面には、例えば、酸化チタン(TiO2)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜からなる反射層が形成されている。
副鏡60は、管球部30の略半分を覆い、楕円面リフレクタ10の反射面14と対向して配置される反射手段であり、発光管20の封止部(他方の封止部)50に挿通・固定するための開口部62と、発光管20から被照明領域側に向けて放射された光を発光管20に向けて反射する反射面64とを有する。副鏡60によって反射された光は、発光管20を透過して楕円面リフレクタ10に入射する。副鏡60は、副鏡60の開口部62に充填されたセメントなどの無機系接着剤72によって発光管20の封止部50に固着されている。
反射面64を構成する材料としては、例えば、透光性のアルミナを用いている。これにより、副鏡60における放熱性を高めることができる。なお、アルミナ以外でも、石英ガラス、サファイア、ルビーなどの材料を用いてもよい。
反射面64の内面には、例えば、酸化タンタル(Ta2O5)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜からなる反射層が形成されている。
反射面64の内面には、例えば、酸化タンタル(Ta2O5)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜からなる反射層が形成されている。
実施形態に係る光源装置110においては、図2(a)に示すように、反射面64は、一対の電極42,52の中間位置Pを中心とし反射面64の開口端部66,67を通過する仮想球面Bに対して、管球部30から遠ざかる方向に凸の形状を有する。
また、一対の電極42,52の中間位置Pから反射面64までの距離をdとし、一対の電極42,52の中間位置P及び反射面64のうちdの値が最大となる位置Dを通る直線Cと、照明光軸100axとがなす角度をθとしたとき、実施形態に係る光源装置110においては、例えば、θ=45度である。
実施形態に係る光源装置110においては、図2(b)に示すように、反射面64の開口端部66,67に接する仮想平面V1,V2は、照明光軸100axに平行である。また、仮に開口部62を照明光軸100axまで延長した場合、当該延長された開口部62側の端部68に接する仮想平面V3は、照明光軸100axに垂直である。
凹レンズ90は、図1(a)に示すように、楕円面リフレクタ10の被照明領域側に配置されている。そして、楕円面リフレクタ10からの光を第1レンズアレイ120に向けて射出するように構成されている。
第1レンズアレイ120は、凹レンズ90からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ122が照明光軸100axと直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。図示による説明は省略するが、第1小レンズ122の外形形状は、液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域の外形形状に関して相似形である。
第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120と略同様な構成を有し、複数の第2小レンズ132が照明光軸100axに直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有する。
偏光変換素子140は、光源装置110からの照明光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有する。
重畳レンズ150は、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び偏光変換素子140を経た複数の部分光束を集光して液晶装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ150の光軸と照明装置100の照明光軸100axとが略一致するように、重畳レンズ150が配置されている。なお、重畳レンズ150は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ260と、リレーレンズ270とを有する。色分離導光光学系200は、重畳レンズ150から射出される照明光束を、赤色光、緑色光及び青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置400R,400G,400Bに導く機能を有する。
液晶装置400R,400G,400Bの光路前段には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
液晶装置400R,400G,400Bは、画像情報に応じて照明光束を変調するものであり、照明装置100の照明対象となる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
また、ここでは図示を省略したが、集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これら入射側偏光板、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
以上のように構成された実施形態に係る光源装置110によれば、副鏡60の反射面64の形状を、一対の電極42,52の中間位置Pを中心とし副鏡60における反射面64の開口端部66,67を通過する仮想球面Bに対して、管球部30から遠ざかる方向に凸の形状とすることにより、図3に示すように、副鏡60の反射面64で反射されて再び管球部30内に入射する光Lが一対の電極42,52の中間位置Pに向かうようになる。その結果、楕円面リフレクタ10から射出される光の品質が低下するのを抑制することが可能となり、被照明領域側で利用可能な照明光量が減少するのを抑制することが可能となる。
したがって、実施形態に係る光源装置110は、管球部30からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
したがって、実施形態に係る光源装置110は、管球部30からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
また、実施形態に係る光源装置110によれば、副鏡60の反射面64で反射されて再び管球部30内に入射する光が一対の電極42,52の中間位置Pに向かうようになるため、副鏡60からの反射光が電極42,52に当たって電極42,52に吸収されてしまうのを抑制することが可能となり、結果として、電極42,52の寿命の低下、ひいては発光管20の寿命の低下を抑制することが可能となる。
また、実施形態に係る光源装置110によれば、副鏡60の反射面64の形状を、一対の電極42,52の中間位置Pを中心とし副鏡60における反射面64の開口端部66,67を通過する仮想球面Bに対して、管球部30から遠ざかる方向に凸の形状とすることにより、管球部30と副鏡60との間に形成される空間が広がるため、管球部30を効果的に冷却することが可能となり、発光管20の長寿命化を図ることが可能となる。
実施形態に係る光源装置110においては、上記直線Cと照明光軸100axとがなす角度θは、40度≦θ≦50度である。これにより、副鏡60の反射面64で反射されて再び管球部30内に入射する光が一対の電極42,52の中間位置Pに向かうようになる。その結果、楕円面リフレクタ10から射出される光の品質が低下するのを抑制することが可能となり、被照明領域側で利用可能な照明光量が減少するのを抑制することが可能となる。したがって、実施形態に係る光源装置110は、管球部30からの光の利用効率を向上することが可能な光源装置となる。
実施形態に係るプロジェクタ1000は、上述したように、管球部30からの光の利用効率を向上することが可能な優れた光源装置110を備えているため、従来より高輝度なプロジェクタとなる。
以上、本発明の光源装置及びプロジェクタを上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施形態に係る光源装置110においては、副鏡として、反射面64の開口端部66,67が仮想平面A上に存在する副鏡60(図2(a)参照。)を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射面の開口端部が仮想平面Aよりも封止部50側の所定位置に存在する副鏡であってもよい。
(2)上記実施形態に係る光源装置110においては、リフレクタとして、楕円面リフレクタを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、放物面リフレクタも好ましく用いることができる。
(3)上記実施形態に係るプロジェクタ1000においては、光均一化光学系として、レンズアレイからなるレンズインテグレータ光学系を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロッド部材からなるロッドインテグレータ光学系をも好ましく用いることができる。
(4)上記実施形態に係るプロジェクタ1000は透過型のプロジェクタであるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
(5)上記実施形態に係るプロジェクタ1000においては、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(6)上記実施形態に係るプロジェクタ1000においては、電気光学変調装置として液晶装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(7)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
10…楕円面リフレクタ、12…開口部、14…反射面、20,920…発光管、30,930…管球部、40,50,940,950…封止部、42,52,942,952…電極、44,54,944,954…金属箔、46,56,946,956…リード線、60,960…副鏡、62,962…開口部、64,964…反射面、66,67…開口端部、68…延長された開口部側の端部、70,72,970…無機系接着剤、90…凹レンズ、100,900…照明装置、100ax,900ax…照明光軸、110…光源装置、120…第1レンズアレイ、122…第1小レンズ、130…第2レンズアレイ、132…第2小レンズ、140…偏光変換素子、150…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260…入射側レンズ、270…リレーレンズ、300R,300G,300B…集光レンズ、400R,400G,400B…液晶装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、910…リフレクタ、1000…プロジェクタ、A…照明光軸に垂直でかつ一対の電極の中間位置Pを通る仮想平面、B…仮想球面、C…一対の電極の中間位置Pと位置Dとを通る直線、D…反射面のうちdの値が最大となる位置、d…一対の電極の中間位置Pから反射面までの距離、P…一対の電極の中間位置、L…光、SCR…スクリーン、V1,V2,V3…反射面の端部に接する仮想平面、θ…直線Cと照明光軸とのなす角度
Claims (3)
- 照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する管球部及び前記管球部の両側に延びる一対の封止部を有し、前記管球部の厚みが前記照明光軸に垂直でかつ前記一対の電極の中間位置を通る仮想平面近傍において最大となるように構成された発光管と、
前記発光管における一方の封止部側に配設され、前記管球部からの光を被照明領域側に向けて反射する反射面を有するリフレクタと、
前記発光管における他方の封止部側に配設され、前記管球部からの光を前記管球部に向けて反射する反射面を有する副鏡とを備える光源装置において、
前記副鏡の前記反射面は、前記一対の電極の中間位置を中心とし前記副鏡における前記反射面の開口端部を通過する仮想球面に対して、前記管球部から遠ざかる方向に凸の形状を有することを特徴とする光源装置。 - 請求項1に記載の光源装置において、
前記一対の電極の中間位置から前記副鏡の前記反射面までの距離をdとし、
前記一対の電極の中間位置と前記副鏡の前記反射面のうち前記dの値が最大となる位置とを通る直線と、前記照明光軸とがなす角度をθとしたとき、
40度≦θ≦50度であることを特徴とする光源装置。 - 被照明領域側に照明光束を射出する光源装置を有する照明装置と、
前記照明装置からの前記照明光束を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えるプロジェクタにおいて、
前記光源装置は、請求項1又は2に記載の光源装置であることを特徴とするプロジェクタ。
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