JP2008117150A - 情報処理媒体及び情報処理媒体用プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理媒体10は、外部からコマンドを受信する複数の通信手段12、13と、通信手段12、13から受信したコマンドを実行するコマンド処理プログラムを有した記憶手段15と、通信手段12、13に応じてコマンド処理プログラムの使用可否を規定する実行リストを有し、その実行リスト及び通信手段12、13に基づいてコマンド処理プログラムの使用を許可するプログラム管理手段17と、通信手段12、13で受信したコマンドを、プログラム管理手段17で許可されたコマンド処理プログラムを使用して実行する実行手段11とを備える。
【選択図】図1
Description
しかし、このようなマルチインターフェイスのICカードは、機能に応じたアプリケーション(コマンド処理プログラム)の選択において、アプリケーションのIDの部分的な指定により、そのアプリケーションを起動することができる。そのため、そのIDの一部を共有した他のアプリケーションを、意図しないのに選択したり、アプリケーションの選択に失敗したりする想定外の動作を発生させることがあった。
また、複数のチャネルから、セッション鍵などで起動されたアプリケーションは、その全てのチャネルのセッションが終了し、アプリケーションを選択していない状態になるまで、ICカード内のメモリにセッション鍵が消去されずに記憶されており、セキュリティの上で好ましくなかった。
請求項1の発明は、外部からコマンドを受信する複数の通信手段(12、13)と、前記通信手段(12、13)から受信した前記コマンドを実行するコマンド処理プログラムを有した記憶手段(15)と、前記通信手段(12、13)に応じて前記コマンド処理プログラムの使用可否を規定する実行リストを有し、その実行リスト及び前記通信手段(12、13)に基づいて前記コマンド処理プログラムの使用を許可するプログラム管理手段(17)と、前記通信手段(12、13)で受信した前記コマンドを、前記プログラム管理手段(17)で許可された前記コマンド処理プログラムを使用して実行する実行手段(11)とを備える情報処理媒体(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の情報処理媒体(10)において、前記プログラム管理手段(17)は、実行した前記コマンド処理プログラムからアクセスして使用される他のコマンド処理プログラムを、前記通信手段(12、13)が使用可能であるか否かを前記実行リストに基づいて判断することを特徴とする情報処理媒体(10)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の情報処理媒体(10)において、前記実行リストの内容は、変更可能であることを特徴とする情報処理媒体(10)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の情報処理媒体(10)において、複数の前記通信手段(12、13)から、同一の前記コマンド処理プログラムを必要とする複数のコマンドが受信されたときに、前記プログラム管理手段は、最
先に受信した前記通信手段(12、13)のコマンドに対して、前記コマンド処理プログラムの使用を許可することを特徴とする情報処理媒体(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の情報処理媒体(10)において、前記コマンド処理プログラムは、アプリケーション及び/又はコンテキストであることを特徴とする情報処理媒体(10)である。
請求項7の発明は、請求項6に記載の情報処理媒体用プログラムにおいて、前記プログラム管理手段(S102)は、実行した前記コマンド処理プログラムからアクセスして使用される他のコマンド処理プログラムを、前記通信手段(S101)が使用可能であるか否かを前記実行リストに基づいて判断することを特徴とする情報処理媒体用プログラムである。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7に記載の情報処理媒体用プログラムにおいて、複数の前記通信手段(S101)から、同一の前記コマンド処理プログラムを必要とする複数のコマンドが受信されたときに、前記プログラム管理手段(S102)は、最先に受信した前記通信手段(S101)のコマンドに対して、前記コマンド処理プログラムの使用を許可することを特徴とする情報処理媒体用プログラムである。
(1)コマンドを受信した通信手段に応じて、使用可能なアプリケーションの使用を許可するので、コマンド処理プログラムの使用を適正に管理することができ、通信手段に不適切なコマンド処理プログラムを誤って起動させたり、コマンド処理プログラムの選択に失敗したりする誤動作を防止することができる。また、通信手段ごとにコマンド処理プログラムを管理しているので、コマンド処理プログラム起動時に確認されるセッション鍵などのIDを、コマンド処理プログラム終了時に確実に消去することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
(2)プログラム管理手段は、通信手段で使用可能なコマンド処理プログラム内で使用する他のコマンド処理プログラムを、その通信手段が使用可能であるか否かを判断するので、通信手段に応じて、直接的なコマンド処理プログラムの使用だけでなく、間接的な使用に対しても管理することができる。
(4)複数の通信手段から、同一のコマンド処理プログラムを必要とする複数のコマンドが受信されたときに、プログラム管理手段は、最先に受信した通信手段に対して、コマンド処理プログラムの使用を許可するので、複数のコマンドを効率よく処理することができる。
(5)コマンド処理プログラムは、アプリケーション及び/又はコンテキストであるので、多種多様な形態を持たせることができる。
図1は、本発明による情報処理媒体の実施例1を示す図である。図2は、ICカードの動作フローを示す図である。
CPU11は、ICカード10の各部を統括制御する制御回路部であり、第1又は第2のI/Oポート12、13で受信したコマンドを、後述のROM15に保存されたアプリケーションで実行する。
第2のI/Oポート13は、接触端子を有し、携帯電話機20の電話機能に関連したコマンドを送受信する通信部である。
RAM14は、CPU11の処理の作業領域として使用される揮発性メモリである。
ROM15は、ICカード10のOS(オペレーティングシステム)などの基本ソフトウェアがインストールされた読み出し専用の不揮発性メモリである。本実施例では、OSだけでなく、決済機能の決済コマンドを実行するアプリケーションA(コマンド処理プログラム)と、電話機能の認証コマンドを実行するアプリケーションB(他のコマンド処理プログラム)とがインストールされている。
また、ROM15は、コマンドを受信したI/Oポートに応じて使用できるアプリケーションを規定した実行リストを保存している。表1は、本実施例の実行リストであり、「I/Oポート情報」、「アプリケーション名」及び「使用状態」の3項目で構成されている。
」に分けて規定されている。
「直接的使用」は、受信したコマンドを、使用を許可されたアプリケーションによって直接的に実行する処理(使用)であり、「間接的使用」は、受信したコマンドを、使用を許可されたアプリケーション内で間接的に使用されるアプリケーションによって実行する処理(使用)である。この「間接的使用」は、例えば、JAVA(登録商標)Cardテクノロジーがサポートする「Shareable」の機能に相当する。
また、本実施例では、説明を明確にするために、第1及び第2のI/Oポート12、13に送信されるコマンドは、決済機能の決済コマンド及び電話機能の認証コマンドであり、それらを実行するアプリケーションは、アプリケーションA及びアプリケーションBの例で説明するが、これに限定されるものではない。
アプリケーション管理部17は、コマンドを受信したI/Oポートと、ROM15に保存された実行リストとに基づいて、アプリケーションの使用を許可する回路である。また、同一のアプリケーションを必要とする複数のコマンドが受信されたときは、最先に受信したコマンドに対してアプリケーションを実行するように管理する。なお、アプリケーション管理部17は、表1に示す実行リストの内容の変更を、後述の携帯電話機20の操作入力部25を用いた入力操作に応じて実施することができる。例えば、新たなアプリケーションCがEEPROM16にインストールされた場合、アプリケーションCが使用可能なI/Oポートを、表示部28に表1に相当する内容を表示させて操作入力部25で設定することができる。
また、アプリケーション管理部17は、アプリケーションの起動から終了までを管理しており、アプリケーションの起動時におけるセッション鍵の確認や、コマンド処理が終了後のアプリケーションを終了させるときのセッションの切断、アプリケーションの使用許可の解除、セッション鍵の消去などを管理している。
電話機CPU21は、携帯電話機20の各部を統括制御する制御回路部である。
第1のI/Oポート22は、近接通信部29に接続された入出力部であり、ICカード10の第1のI/Oポート12と接続され、近接通信部29及びICカード10間で、決済機能に関連したコマンドの送受信を中継する。
第2のI/Oポート23は、接触端子を有し、ICカード10の第1のI/Oポート13に接続され、認証機能に関連したコマンドをICカード10に対して送受信する。
操作入力部25は、携帯電話機20の操作用の複数のボタンであり、電話をかけるときの番号入力などに使用される。
記憶部26は、携帯電話機20の基本動作を行うOSがインストールされ、また、電話の履歴や、決済の履歴などを記録しておくメモリである。
音声入出力部27は、携帯電話機20の電話機能に使用されるマイク及びスピーカである。
表示部28は、携帯電話機20の操作状況や、決済情報などを表示する液晶ディスプレイである。
近接通信部29は、小売店などにある決済用のリーダライタ(不図示)に対して、決済コマンド及びそれに関連した情報を非接触で送受信する近接用のアンテナである。具体的には、近接通信部29を、リーダライタの通信部にかざすことで、決済コマンドなどを送受信することができる。
使用者により操作入力部25で電話番号が入力されたら(S100)、携帯電話機20は、電話機能の認証コマンドをICカード10へと送信する。
ICカード10は、第2のI/Oポート13で認証コマンドを受信したら(101)、表1に示す実行リストに基づいて、アプリケーション管理部17でアプリケーションBの使用を許可する(S102)。なお、上述したように、アプリケーションBは、その処理内容にアプリケーションAを間接的に使用するので、アプリケーション管理部17は、アプリケーションA及びアプリケーションBの実行状態を確認する(S103)。
アプリケーションA又はアプリケーションBが他のコマンドなどにより実行中の場合(S103:有)、例えば、アプリケーションAが第1のI/Oポート12で受信した決済コマンドを実行中の場合は、その決済コマンドの処理が終了するまで、ICカード10は、認証コマンドの実行を待機させる。なお、決済コマンドの処理が終了したら、決済コマンドに対するアプリケーションAの使用許可が解除され、認証コマンドに対してアプリケーションAの使用が許可される。
(1)携帯電話機20から認証コマンドを受信した第1又は第2のI/Oポート12、13に応じて、使用可能なアプリケーションの使用を許可するので、コマンド処理プログラムの使用を適正に管理することができ、I/Oポートに不適切なアプリケーションを誤って起動させたり、アプリケーションの選択に失敗したりする誤動作を防止することができる。また、I/Oポートごとにアプリケーションを管理しているので、アプリケーション起動時に確認されるセッション鍵などを、アプリケーション終了時に確実に消去することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
(2)アプリケーション管理部17は、第2のI/Oポート13で使用可能なアプリケーションBの処理内容で使用するアプリケーションAを、第2のI/Oポート13が使用可能であるか否かを判断するので、アプリケーションBのような直接的な使用だけでなく、アプリケーションAのような間接的な使用に対しても管理することができる。
)を備えているので、アプリケーションの実行管理を容易にすることができる。
(4)アプリケーション管理部17は、実行リスト(表1)の内容を変更する機能を備えているので、アプリケーションの追加に伴う使用可能なI/Oポートの設定などを変更することができる。
(5)第1及び第2のI/Oポート12、13から、同一のアプリケーションAを必要とする電話機能及び電子メール機能の認証コマンドが受信されたときに、アプリケーション管理部17は、最先に受信したI/Oポートに対して、アプリケーションの使用を許可するので、順次、効率よく認証コマンドを処理することができる。
実施例2のICカード10−2と実施例1のICカード10との相違点は、実施例2のICカード10−2では、図3に示すように、実施例1のICカード10に設けられたアプリケーション管理部17がなくなり、アプリケーション管理部17の全ての機能をアプリケーション管理プログラム(情報処理媒体用プログラム)としてROM15にインストールされ、CPU11により起動される点である。
以上、説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であり、それらの発明も均等の範囲内である。
例えば、各実施例では、コマンド処理プログラムとして、アプリケーションを例にしたが、論理的なエリアに複数のアプリケーションを集合させたコンテキストなどを使用してもよい。
11 CPU
12 第1のI/Oポート
13 第2のI/Oポート
15 ROM
17 プログラム管理部
20 携帯電話機
Claims (8)
- 外部からコマンドを受信する複数の通信手段と、
前記通信手段から受信した前記コマンドを実行するコマンド処理プログラムを有した記憶手段と、
前記通信手段に応じて前記コマンド処理プログラムの使用可否を規定する実行リストを有し、その実行リスト及び前記通信手段に基づいて前記コマンド処理プログラムの使用を許可するプログラム管理手段と、
前記通信手段で受信した前記コマンドを、前記プログラム管理手段で許可された前記コマンド処理プログラムを使用して実行する実行手段と、
を備える情報処理媒体。 - 請求項1に記載の情報処理媒体において、
前記プログラム管理手段は、実行した前記コマンド処理プログラムからアクセスして使用される他のコマンド処理プログラムを、前記通信手段が使用可能であるか否かを前記実行リストに基づいて判断すること、
を特徴とする情報処理媒体。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理媒体において、
前記実行リストの内容は、変更可能であること、
を特徴とする情報処理媒体。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の情報処理媒体において、
複数の前記通信手段から、同一の前記コマンド処理プログラムを必要とする複数のコマンドが受信されたときに、
前記プログラム管理手段は、最先に受信した前記通信手段のコマンドに対して、前記コマンド処理プログラムの使用を許可すること、
を特徴とする情報処理媒体。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の情報処理媒体において、
前記コマンド処理プログラムは、アプリケーション及び/又はコンテキストであること、
を特徴とする情報処理媒体。 - 情報処理媒体を、外部からコマンドを受信させる複数の通信手段と、
前記通信手段で受信させた前記コマンドを実行させるコマンド処理プログラムを保存させる記憶手段と、
前記通信手段に応じて前記コマンド処理プログラムの使用可否を規定する実行リストを有し、その実行リスト及び前記通信手段に基づいて前記コマンド処理プログラムの使用を許可させるプログラム管理手段と、
前記通信手段で受信させた前記コマンドを、前記プログラム管理手段で許可された前記コマンド処理プログラムを使用して実行させる実行手段、
として機能させる情報処理媒体用プログラム。 - 請求項6に記載の情報処理媒体用プログラムにおいて、
前記プログラム管理手段は、実行した前記コマンド処理プログラムからアクセスして使用される他のコマンド処理プログラムを、前記通信手段が使用可能であるか否かを前記実行リストに基づいて判断すること、
を特徴とする情報処理媒体用プログラム。 - 請求項6又は請求項7に記載の情報処理媒体用プログラムにおいて、
複数の前記通信手段から、同一の前記コマンド処理プログラムを必要とする複数のコマンドが受信されたときに、
前記プログラム管理手段は、最先に受信した前記通信手段のコマンドに対して、前記コマンド処理プログラムの使用を許可すること、
を特徴とする情報処理媒体用プログラム。
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