JP2008116134A - 燃焼機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、燃焼機器内部の内部ドレン配管中にドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けることによって、ドレン水を中和する中和容器内でのドレン詰りに加え、燃焼機器本体と中和容器とを繋ぐ外部ドレン配管中でのドレン詰りを検出可能にして、長期間の使用においても、安定した燃焼性能を保つことが可能な燃焼機器を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、燃焼機器の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器と、この二次熱交換器で発生するドレン水を通す内部ドレン配管とを備え、燃焼機器の外部に、ドレン水を中和する中和容器と、この中和容器に前記内部ドレン配管からのドレン水を導く外部ドレン配管とを備える燃焼機器において、前記内部ドレン配管の途中に、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けた燃焼機器である。
【選択図】 図5
【解決手段】 本発明は、燃焼機器の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器と、この二次熱交換器で発生するドレン水を通す内部ドレン配管とを備え、燃焼機器の外部に、ドレン水を中和する中和容器と、この中和容器に前記内部ドレン配管からのドレン水を導く外部ドレン配管とを備える燃焼機器において、前記内部ドレン配管の途中に、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けた燃焼機器である。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ドレン水のドレン詰りを検出可能にした燃焼機器に関する。
近年、燃焼機器の高効率化の要求の高まりから、いわゆる潜熱回収型の燃焼機器が普及している。このような、潜熱回収型の燃焼機器は、燃焼熱からの熱回収を行う一次熱交換器と、排気ガスの潜熱の熱回収を行う二次熱交換器とを備えるのが一般的である。
二次熱交換器では、排気ガスからの潜熱回収を行う際に、排気ガス中の硫黄成分等を含んだ強酸性のドレン水が発生する。このため、二次熱交換器で発生したドレン水は、受け皿等で集められ、ドレン水用の配管によって中和容器に導かれ、中和後に排出される。
しかし、二次熱交換器で発生したドレン水を受けるための受け皿は、燃焼機器の排気口近くに設けられるため、風の吹き込み等により、塵埃等がドレン水と一緒にドレン水用の配管や中和容器に流れ込むことになり、夾雑物となって、ドレン水の詰り(以下、「ドレン詰り」と言う。)を生じることがある。このドレン詰りを生じると、ドレン水が燃焼機器内部であふれた場合は、内部の金属製部材を腐食させたり、燃焼不良を生じさせたりすることがあり、燃焼機器の外部に漏れた場合には、強酸のドレン水が建物を浸食したり、環境を汚染したりすることがある。
そこで、図8に示すように、中和容器1の内部でドレン詰りが生じた場合には水位が上昇することから、中和容器1の内部に水位センサ2を設けて、ドレン詰りを検出するようにするものが知られている。また、図示しないが、中和容器の本体の上流側に隣接した箇所に、夾雑物を除くためのダストポットを設け、このダストポット内に水位センサを設けることによって、中和容器への夾雑物の流入を防ぐとともに、水位センサの正常な動作を確保したものが知られている(特許文献1)。
特開2000−320380号公報
しかしながら、図8に示す中和容器1の内部に水位センサ2を設ける方法や、ダストポットを設け、このダストポット内に水位センサを設ける方法(特許文献1)では、中和容器1の内部や中和容器1に隣接した箇所に水位センサ2を設置している。このため、中和容器1よりも上流、例えば、燃焼機器と中和容器とを繋ぐドレン水用の配管の途中で、ドレン詰りが発生した場合には、検出できない問題がある。
特に、潜熱回収型の燃焼機器の一種である、いわゆる壁貫通釜は、図4に示すように、浴室壁4の開口スペース5に燃焼機器の機能の大部分を収納しており、省スペース化が図れることを特徴としている。このため、中和容器1は燃焼機器3から分離して設けられることが多いので、中和容器1と、ドレン水用の配管の両方でのドレン詰りを検出する必要がある。
つまり、図4に示すように、壁貫通釜においては、二次熱交換器で発生したドレン水は、燃焼機器3の内部に備えられたドレン水用の配管(以下、「内部ドレン配管7」と言う。)を通った後、燃焼機器3の外部に備えられたドレン水用の配管(以下、「外部ドレン配管36」と言う。)に導かれ、中和剤を充填した中和容器1で中和処理されてから排水される(以下、「内部ドレン配管」と「外部ドレン配管」を区別しない場合は、「ドレン水用の配管」と言う。)。
また、内部ドレン配管7と外部ドレン配管36との接続は、燃焼機器3の外装に設けられた内部ドレン配管7と外部ドレン配管36との接続部(以下、「ドレン配管接続部32」と言う。)を介して行われる。このように、燃焼機器3と中和容器1とを繋ぐ外部ドレン配管36が長くなるため、中和容器1の内部でのドレン詰りに加え、この外部ドレン配管36でのドレン詰りを検出する必要がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、燃焼機器内部の内部ドレン配管中にドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けることによって、ドレン水を中和する中和容器内でのドレン詰りに加え、燃焼機器本体と中和容器とを繋ぐ外部ドレン配管中でのドレン詰りを検出可能にして、長期間の使用においても、安定した燃焼性能を保つことが可能な燃焼機器を提供することを目的とする。
本発明は、以下に関するものである。
(1) 燃焼機器の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器と、この二次熱交換器で発生するドレン水を通す内部ドレン配管とを備え、燃焼機器の外部に、ドレン水を中和する中和容器と、この中和容器に前記内部ドレン配管からのドレン水を導く外部ドレン配管とを備える燃焼機器において、前記内部ドレン配管の途中に、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けた燃焼機器。
(2) (1)において、ドレン詰り検出部が、内部ドレン配管と連通しセンサーを備える本体と、この本体の側面から本体よりも上流の前記内部ドレン配管に連通するバイパス管とを備え、前記ドレン詰り検出部の全体が前記内部ドレン配管の傾斜部分に設けられた燃焼機器。
(3) (1)または(2)において、本体が内部ドレン配管の上面側と連通して上方に向かって設けられ、バイパス管が前記本体の上流側側面から、本体よりも上流の内部ドレン配管の上面側に連通された燃焼機器。
(4) (1)から(3)の何れかにおいて、バイパス管が、本体のセンサーの検出部よりも上方の上流側側面から、本体よりも上流の内部ドレン配管の上面側に連通された燃焼機器。
(5) (1)から(4)の何れかにおいて、バイパス管が水平よりも下向きで内部ドレン配管に接続された燃焼機器。
(1) 燃焼機器の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器と、この二次熱交換器で発生するドレン水を通す内部ドレン配管とを備え、燃焼機器の外部に、ドレン水を中和する中和容器と、この中和容器に前記内部ドレン配管からのドレン水を導く外部ドレン配管とを備える燃焼機器において、前記内部ドレン配管の途中に、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けた燃焼機器。
(2) (1)において、ドレン詰り検出部が、内部ドレン配管と連通しセンサーを備える本体と、この本体の側面から本体よりも上流の前記内部ドレン配管に連通するバイパス管とを備え、前記ドレン詰り検出部の全体が前記内部ドレン配管の傾斜部分に設けられた燃焼機器。
(3) (1)または(2)において、本体が内部ドレン配管の上面側と連通して上方に向かって設けられ、バイパス管が前記本体の上流側側面から、本体よりも上流の内部ドレン配管の上面側に連通された燃焼機器。
(4) (1)から(3)の何れかにおいて、バイパス管が、本体のセンサーの検出部よりも上方の上流側側面から、本体よりも上流の内部ドレン配管の上面側に連通された燃焼機器。
(5) (1)から(4)の何れかにおいて、バイパス管が水平よりも下向きで内部ドレン配管に接続された燃焼機器。
本発明によれば、内部ドレン配管中にドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けることにより、ドレン水を中和する中和容器内でのドレン詰りに加え、外部ドレン配管中でのドレン詰りを検出可能にして、長期間の使用においても安定な燃焼性能を保つことが可能な燃焼機器を提供することができる。
本発明の対象となる燃焼機器は、潜熱回収用の二次熱交換器と、この二次熱交換器から排出されるドレン水を通すドレン水用の配管と、ドレン水を中和する中和容器とを備えるものであれば、特に制限はない。例えば、図1に示すような燃焼機器3と中和容器1とが分離して設けられた燃焼機器、特に、図3、及び、図4に示すような壁貫通釜の場合は、燃焼機器3と中和容器1とを繋ぐ外部ドレン配管36が長くなり、外部ドレン配管36でのドレン詰りを考慮する必要があるため、特に優れた効果を奏する。
本発明に係る燃焼機器を設置できる浴室は、ユニットタイプの浴室はもちろんのこと、床、壁をタイル等で施工し、浴槽を設置した在来工法の浴室も含まれる。特に、壁貫通釜の場合は、在来工法でバランス式風呂釜(以下、「BF釜」という)を使用していた浴室を壁貫通釜にリフォームを行う際に設置すれば、浴室壁面に開口されたBF釜の給排気筒設置部を利用することができ、設置スペースをコンパクト化することで、その分浴槽を大きくすることができるため有効である。このため、以下は、主に壁貫通釜に本発明を適用する場合について説明するが、本発明は、壁貫通釜に限定されるものではなく、ドレン水用の配管を有する燃焼機器に広く適用できるものである。
本発明で使用する燃焼機器の一つである壁貫通釜は、従来技術でも述べたように、ドレン水を排出する潜熱回収型の燃焼機器の一種である。図3は、この壁貫通釜3を在来工法の浴室に設置した浴室の設置例図であり、浴室洗い場側(浴槽6の長手面)からの見たときの透視図である。
壁貫通釜3に接続される配管としては、壁貫通釜3に水を供給する給水配管12と、壁貫通釜で加熱された湯を浴室内に供給する給湯配管13と、壁貫通釜に燃料を供給するガス配管14と、浴槽水を循環加熱するための風呂往き配管15と、風呂戻り配管16と、外部ドレン配管36が挙げられる。
外部ドレン配管36は、壁貫通釜3から中和容器1に接続されている。従来技術でも述べたように、一般に壁貫通釜3では、中和容器1を本体内に内蔵するのが難しい。このため、図3の例のように、ドレン水を中和するための中和容器1を外部に設けた場合は、外部ドレン配管36によって、壁貫通釜3と外部の中和容器1が接続され、潜熱回収の際に凝縮した強酸性のドレン水9が中和容器1に導かれる。この図3の例のように、壁貫通釜3を設置した浴室壁と直交する浴室壁4に、中和容器1を設置した場合は、中和容器1内の炭酸カルシウムの残量の確認と補充作業を、エプロン17を外すのみで行うことができ、利便性が増す。
図4、図5及び図6に示すように、内部ドレン配管7の途中には、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部18が設けられる。これにより、内部ドレン配管7よりも下流の外部ドレン配管36や中和容器1内でドレン詰りが生じた場合でも、これを検出可能とすることができる。
ドレン詰り検出部18の構成は、ドレン詰りを検出できるものであれば、どのようなものでもよいが、図7に示すように、内部ドレン配管7と連通しセンサー20を備える本体19と、この本体19の側面から本体19よりも上流の内部ドレン配管7に連通するバイパス管21とを備え、ドレン詰り検出部18の全体が内部ドレン配管7の傾斜部分22に設けられるのが望ましい。これにより、本体19に備えたセンサー20によって、ドレン水の水位の上昇を検知することができる。
図7に示すように、本体19の側面から、上流の内部ドレン配管7に連通するバイパス管21を設けることにより、ドレン水の水位が上昇した際のセンサー20の動作を確保することができる。つまり、ドレン詰りが生じて内部ドレン配管7内のドレン水の水位が上昇すると、バイパス管21は、本体19内に溜まった空気を、内部ドレン配管7へ逃がす作用を有する。このため、本体19内に残留した空気によって、センサー20の検出部23によるドレン水の検出が妨げられることがないため、センサー20の安定な動作を確保することができる。
図7に示すように、ドレン詰り検出部18の全体が内部ドレン配管7の傾斜部分22に設けられる。また、バイパス管21が内部ドレン配管7と接続する位置は、本体19よりも上流の内部ドレン配管7であって、必ず、本体19と内部ドレン配管7との接続位置よりも上方となるようにする。これにより、ドレン詰りによって、本体19内のセンサー20の検出部23に達するまで、ドレン水の水位が上昇しても、バイパス管21と内部ドレン配管7の接続部までは、ドレン水が上昇していないため、バイパス管21を通して、本体19内の空気を確実に抜くことができる。
本体19に取付けるセンサー20としては、液面を検知可能なものであれば限定はなく、通常の電極を用いた液面センサーやサーミスタなどを使用することができる。取り付け構造が簡単で省スペース化を図れる点でサーミスタを使用するのが望ましい。
図7に示すように、本体19は、内部ドレン配管7の上面側と連通して上方に向かって設けられ、バイパス管21は、本体19の上流側の側面から、本体19よりも上流の内部ドレン配管7の上面側に連通されるのが望ましい。これにより、ドレン詰りが生じると、ドレン水の水位は本体19と内部ドレン配管7との連通箇所、つまり本体19の下方から上昇することになり、センサー20を本体19の上部から下方に向けて設置した場合は、センサー20の先端の検出部23でドレン水の水位を検知することができる。センサー20の長さを調整することで、ドレン詰りの有無を検知する水位を設定可能となる。
図7に示すように、バイパス管21が本体19のセンサー20の検出部23よりも上方の上流側側面から本体19よりも上流の内部ドレン配管7の上面側に連通されるのが望ましい。これにより、ドレン詰りが生じた場合、センサー20の検出部23にドレン水の水位が達するまで、本体19内に溜まった空気を確実にバイパス管21を通して抜くことができ、センサー20による検知を安定化することができる。
図7に示すように、バイパス管21が水平よりも下向きで内部ドレン配管7に接続されるのが望ましい。これにより、内部ドレン配管7を流下してくるドレン水が、バイパス管21に流れ込んで、本体19内に到達し、センサー20を誤検知させるのを防止できる。
図4は、図3の浴室を浴槽6の短手方向から見たときの透視図である。壁貫通釜3の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器8と、この二次熱交換器8で発生するドレン水を通す内部ドレン配管7とを備え、壁貫通釜3の外部に、ドレン水を中和する中和容器1と、この中和容器1に内部ドレン配管7からのドレン水を道導く外部ドレン配管36とを備える。また、壁貫通釜3の下側には、給水配管と、給湯配管と、ガス配管と、風呂往き配管と、風呂戻り配管と、外部ドレン配管36を有している(作図の都合上、外部ドレン配管36のみを図示する)。
図3及び図4に示すように、本発明に用いる浴槽6は、浴室床面25の上面に載置した際に、浴槽6の外側(但し、上縁面部分を含まず)と浴室壁4との間に、少なくとも50mm程度の隙間ができる形状のものであることが好ましい。これにより、前カバー24、中和容器1、及び各種の配管類(給水配管12、給湯配管13、ガス配管14、風呂往き配管15、風呂戻り配管16、外部ドレン配管36)を、その空間に収納することができる。また、その材質は特に限定されるものではなく、SMC、BMC等を用いた繊維強化プラスチック、鉄、アルミ、ステンレス等の金属、又は、これらの複合成形品を用いることができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図2は、本発明の一実施例である壁貫通釜3の正面図を示す。配管接続部は左側から給水配管接続部27、給湯配管接続部28、ガス配管接続部29、風呂往き配管接続部30、風呂戻り配管接続部31、ドレン配管接続部32である。
図3は、本発明の一実施例である壁貫通釜3を浴室に設置した浴室の設置例図であり、浴室洗い場側(浴槽6の長手面)からの見たときの透視図である。壁貫通釜3には各種配管が接続されている。これらの配管は、壁貫通釜3に水を供給する給水配管12と、壁貫通釜3で加熱された湯を浴室内に供給する給湯配管13と、壁貫通釜3に燃料を供給するガス配管14と、浴槽水を循環加熱するための風呂往き配管15と風呂戻り配管16と、壁貫通釜3からのドレン水を中和容器1に導く外部ドレン配管36とを備える。
風呂往き配管15と風呂戻り配管16は、浴槽6に取付けられた循環金具(図示しない)に接続されている。給湯配管13は、浴槽6の上縁面に設置された水栓(図示しない)に接続される。浴槽6には、脱着可能なエプロン17が取付けられている。
外部ドレン配管36は、壁貫通釜3から中和容器1に接続されている。従来技術でも述べたように、一般に壁貫通釜3では、中和容器1を本体内に内蔵するのが難しい。このため、図3の例のように、ドレン水を中和するための中和容器1を外部に設けた場合は、外部ドレン配管36によって、壁貫通釜3と外部の中和容器1が接続され、潜熱回収の際に凝縮した強酸性のドレン水9が中和容器1に導かれる。この図3の例のように、壁貫通釜3を設置した浴室壁と直交する浴室壁4に、中和容器1を設置した場合は、中和容器1内の炭酸カルシウムの残量の確認と補充作業を、エプロン17を外すのみで行うことができ、利便性が増す。
図5及び図6に示すように、内部ドレン配管7の途中には、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部18が設けられる。これにより、内部ドレン配管7内、及び、これよりも下流の中和容器1内でドレン詰りが生じた場合でも、これを検出可能となる。
ドレン詰り検出部18の構成は、図7に示すように、内部ドレン配管7と連通しセンサー20を備える本体19と、この本体19の側面から本体19よりも上流の内部ドレン配管7に連通するバイパス管21とを備え、ドレン詰り検出部18の全体が内部ドレン配管7の傾斜部分22に設けられる。センサー20としては、取り付け構造が簡単で省スペース化を図れる点でサーミスタを使用する。
また、本体19の側面から上流の内部ドレン配管7に連通するバイパス管21を設けることにより、本体19内に空気が溜まって、ドレン水の水位が上昇しているにも関わらず、センサー20が検知できなくなるのを防止することができ、センサー20の安定な動作を確保することができる。
図7に示すように、ドレン詰り検出部18の全体が内部ドレン配管7の傾斜部分22に設けられる。また、バイパス管21が内部ドレン配管7と接続する位置は、本体19よりも上流の内部ドレン配管7であって、必ず、本体19と内部ドレン配管7との接続位置よりも上方となるようにする。これにより、ドレン詰りによって、本体19内のセンサー20の検出部23に達するまで、ドレン水の水位が上昇しても、バイパス管21と内部ドレン配管7の接続部までは、ドレン水が上昇していないため、バイパス管21を通して、本体19内の空気を確実に抜くことができる。
図7に示すように、本体19は、内部ドレン配管7の上面側と連通して設けられ、バイパス管21は、本体19の上流側側面から、本体19よりも上流の内部ドレン配管7の上面側に連通される。これにより、ドレン詰りが生じると、ドレン水は本体19と内部ドレン配管7との連通箇所、つまり本体19の下方から水位が上昇することになり、センサー20を本体19の上部から下方に向けて設置した場合は、センサー20の先端の検出部23でドレン水の水位を検知することができる。センサー20の長さを調整することで、ドレン詰りの有無を検知する水位を設定可能となる。
図7に示すように、バイパス管21が本体19のセンサー20の検出部23よりも上方の上流側の側面から本体19よりも上流の内部ドレン配管7の上面側に連通される。これにより、ドレン詰りが生じた場合、センサー20の検出部23にドレン水の水位が達するまで、本体19内に溜まった空気を確実にバイパス管を通して抜くことができ、センサー20の検知を安定化することができる。
バイパス管21が水平よりも下向きで内部ドレン配管7に接続される。これにより、内部ドレン配管7を流下してくるドレン水が、バイパス管21に流れ込んで、本体19内に到達し、センサー20を誤検知させるのを防止できる。
図4は、図3の浴室を浴槽6の短手方向から見たときの透視図である。壁貫通釜3の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器8と、この二次熱交換器8で発生するドレン水を通す内部ドレン配管7とを備え、壁貫通釜3の外部に、ドレン水を中和する中和容器1と、この中和容器1に内部ドレン配管7からのドレン水を道導く外部ドレン配管36とを備える。また、壁貫通釜3の下側には、給水配管と、給湯配管と、ガス配管と、風呂往き配管と、風呂戻り配管と、外部ドレン配管36を有している(作図の都合上、外部ドレン配管36のみを図示する)。
浴槽6は、浴室床面25の上面に載置した際に、浴槽6の外側と浴室壁4との間に、浴槽上縁部を除いて、最も狭い箇所でも60mm程度の隙間ができる形状のものとした。これにより、前カバー24、及び中和容器1、各種の配管類(給水配管12、給湯配管13、ガス配管14、風呂往き配管15、風呂戻り配管16、外部ドレン配管36)をその空間に収納できる。また、その材質は、SMCを用いた繊維強化プラスチック成形品を用いている。
中和容器1のサイズは、その厚みを50mm、高さを200mm、幅を250mmとしている。これによって、浴室床面25と浴槽6と浴室壁4との間隙に設置することができる。また、中和容器1を壁貫通釜3の中に内蔵しなくてもよいので、その結果、壁貫通釜3のサイズを拡大する必要がなく、省スペースである利点を生かすことができる。
中和容器1には、中和剤の寿命を十分に長くすることができるよう、内部に約2kgの粒状炭酸カルシウムを封入する。これにより、メンテナンスの頻度を減らすことができる。また、中和容器1の材質はプラスチックを用い、中和容器1の上部には炭酸カルシウムを容器内へ入れるための開閉可能な蓋を設けている。これにより、メンテナンスの作業性が改善する。
以下、本発明の一実施例である燃焼機器の動作を、図1を用いて説明する。
壁貫通釜3は給水配管接続部27から給水され、給水配管接続部27は給水された水の量を検出する水量センサ33に配管接続される。水量センサ33は潜熱回収部である二次熱交換器8の入口に配管接続され、二次熱交換器8の出口部は燃焼排ガスの顕熱を回収する給湯一次熱交換器10の入口に配管接続される。
壁貫通釜3は給水配管接続部27から給水され、給水配管接続部27は給水された水の量を検出する水量センサ33に配管接続される。水量センサ33は潜熱回収部である二次熱交換器8の入口に配管接続され、二次熱交換器8の出口部は燃焼排ガスの顕熱を回収する給湯一次熱交換器10の入口に配管接続される。
給湯燃焼は、ガス配管接続部29から供給される燃料ガスが、バーナ11へ供給され燃焼し、高温の燃焼ガスを発生させる。その燃焼ガスは給湯一次熱交換器10を通過し、さらに二次熱交換器8を通過し、排気口34から器具外へ排気する。このとき二次熱交換器8を通過する燃焼ガスの温度は200℃程度と低温のため、二次熱交換器8には結露水が発生する。その結露水はPH2程度の強酸性のため、それを回収し中和して排出する。二次熱交換器8で発生した結露水は滴下し、それを回収するための受け板にて回収し、それがドレン水9となり、内部ドレン配管7に流入する。そして、ドレン配管接続部32を介して、外部ドレン配管36を通った後、炭酸カルシウムを充填した中和容器1の入口部に流入する。中和容器1にて中和されたドレン水9は中和容器1のドレン水排出配管26からPH7程度となり排出される。
中和容器1内や外部ドレン配管36でドレン詰りを生じさせて、このドレン水の詰まりを検出可能か試験した結果、何れの場合も、ドレン詰り検出部18の本体19と内部ドレン配管7の連通箇所、つまり本体19の下方から水位が上昇し、センサー20の先端(検出部23)に到達した後も、バイパス管21に達するまで、ドレン水位が上昇し続けた。このように、本体19内に溜まった空気によって、ドレン水の水位の上昇が妨げられることはなかった。また、ドレン水がバイパス管21の方から本体19に流れ込むことによって、センサー20がドレン水位を誤検知することはなく、安定した動作を確保できた。
1…中和容器、2.水位センサー、3…壁貫通釜(燃焼機器本体)、4…浴室壁、5…開口スペース、6…浴室壁、7…内部ドレン配管、8…二次熱交換器、9…ドレン水、10…一次熱交換器、11…バーナ、12…給水配管、13…給湯配管、14…ガス配管、15…風呂往き配管、16…風呂戻り配管、17…エプロン、18…ドレン詰り検出部、19…本体、20…センサー、21…バイパス管、22…傾斜部分、23…検出部、24…前カバー、25…配管接続位置、26…ドレン水排出配管、27…給水配管接続部、28…給湯配管接続部、29…ガス配管接続部、30…風呂往き配管接続部、31…風呂戻り配管接続部、32…ドレン配管接続部、33…水量センサ、34…排気口、35…配管接続位置、36…外部ドレン配管
Claims (5)
- 燃焼機器の内部に、潜熱回収用の二次熱交換器と、この二次熱交換器で発生するドレン水を通す内部ドレン配管とを備え、
燃焼機器の外部に、ドレン水を中和する中和容器と、この中和容器に前記内部ドレン配管からのドレン水を導く外部ドレン配管とを備える燃焼機器において、
前記内部ドレン配管の途中に、ドレン詰りを検出するドレン詰り検出部を設けた燃焼機器。 - 請求項1において、
ドレン詰り検出部が、内部ドレン配管と連通しセンサーを備える本体と、この本体の側面から本体よりも上流の前記内部ドレン配管に連通するバイパス管とを備え、
前記ドレン詰り検出部の全体が前記内部ドレン配管の傾斜部分に設けられた燃焼機器。 - 請求項1または請求項2において、
本体が内部ドレン配管の上面側と連通して上方に向かって設けられ、
バイパス管が前記本体の上流側側面から、本体よりも上流の内部ドレン配管の上面側に連通された燃焼機器。 - 請求項1から請求項3の何れかにおいて、
バイパス管が、本体のセンサーの検出部よりも上方の上流側側面から、本体よりも上流の内部ドレン配管の上面側に連通された燃焼機器。 - 請求項1から請求項4の何れかにおいて、
バイパス管が水平よりも下向きで内部ドレン配管に接続された燃焼機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006300142A JP2008116134A (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | 燃焼機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006300142A JP2008116134A (ja) | 2006-11-06 | 2006-11-06 | 燃焼機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008116134A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010007929A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Noritz Corp | 給湯装置 |
-
2006
- 2006-11-06 JP JP2006300142A patent/JP2008116134A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010007929A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Noritz Corp | 給湯装置 |
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