JP2008114741A - ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラックの軽量化を図ると共に、中実ラックと同等以上の曲げ強度を確保できるラックを備えたラックアンドピニオン式ステアリング装置を提供する。
【解決手段】 ラック10の本体部分は鋼管素材を使用し、冷間鍛造により管状の第1ラック素材10aを形成し、ラック歯10cを形成する部分には内部空間に棒状の第2ラック素材10bを挿入し、外側から歯型ダイスで押圧する冷間鍛造でラック歯10cを形成する。ラック10の断面は、ラック歯10cがラック10の軸方向に対して交差する方向に膨出した膨出部10dを有する形状に形成される。繁雑な工程を経ることなくラック歯を形成することができ、ラック歯部分が実質的に中実体となるので曲げ応力に強いラック10を作成できる。膨出部10dにもラック歯10cが形成されるから、ピニオンと噛合する歯筋方向の長さが長くなり、ピニオンとの噛合率を高めることもできる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、車両などのステアリングホイールの操舵力を補助するコラムアシストタイプ又はピニオンアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置に関する。
車両用のステアリング装置においては、運転者の操舵負荷を軽減することを目的とした動力舵取装置が知られている。従来、動力舵取装置は、油圧式のパワーステアリング装置が広く使用されていた。しかしながら、近年の自動車の高効率化の傾向にしたがって、油圧式のパワーステアリング装置から、効率のよい電動パワーステアリング装置(EPS)に置き換えられる場合が多くなってきている。EPSは、動力の必要なときだけモータに電流を流せばよいが、油圧式のパワーステアリング装置はエンジンの動力で常時油圧ポンプを駆動しなければならないので、EPSの方が油圧式のパワーステアリング装置よりも効率がよい。
一般に、EPSは市街地走行などの実用領域では3〜5%程度の燃費向上効果があると言われている。したがって、コラムアシスト式やピニオンアシスト式の電動パワーステアリング装置は小型車だけでなく中型車、大型車への適用拡大が望まれており、そのシステムに用いられるラックアンドピニオン式ステアリング装置においては、ラック推力の高出力化が求められており、その対処としてラックの直径を大径化して対応している。
しかし、一方では車両の軽量化に対する要求も強く、相反する要求を同時に実現することが求められている。
図13は、従来の中実丸棒のラック素材から製作されたラック100の構成の一例を説明する図で、図13(a)はラックの軸方向に添った断面図、図13(b)は図13(a)のラック歯部分のA−A線に添った横断面図である。図13(a)に示すように、中実丸棒からなるラック素材には、切削などの方法でラック歯102が形成され、ラック歯102が形成されていない部分は、ガンドリルにより孔103が開けられて中空管状のラック101に形成され、軽量化が図られている(特許文献1参照)。
図14は、従来の冷間鍛造によるラック200の形成工程を説明する図で、図14(a)はラックの軸方向に添った断面図、図14(b)はラックの軸方向に垂直な面の断面図、図14(c)はラック歯部分を拡大した横断面図である。図14(a)に示すように、鋼管素材の内部にマンドレル202を順次交換しながら挿入して冷間鍛造を行い、管状の中空ラック201を形成し、ラック歯205の部分は外側から割型203a、203bとラック成形型204を押圧させて加工し、ラック歯205を形成する。ラック200は略管状の中空体に構成され、軽量化が図られている(特許文献2〜4参照)。
また、ラック推力の高出力化に対応するためには、ラック自体の曲げ強度やその特性、ラック歯の曲げ強度、さらにラックに噛合するピニオンからラック歯面に作用する面圧が高まることから、耐摩耗性(耐久性)を十分に考慮する必要がある。
特開平10−58081号公報 特公平3−5892号公報 特許第2928427号公報 特開2002−178095号公報。
ラック推力の高出力化に対応するためには、ラック自体の曲げ強度やその特性、ラック歯の曲げ強度、さらにラックに噛合するピニオンからラック歯面に作用する面圧が高まることから、耐摩耗性(耐久性)を十分に考慮する必要がある。
ラックの軽量化に対する前記した第1の構成である、中実丸棒のラック素材から切削加工によりラック歯形を成形したラックは、ラック素材に中実丸棒を使用するためラック自体の曲げ強度やその特性、及びラック歯の強度は確保されるが、特にラック歯成形部以外の部分が中実のために重量が重くなるという不都合がある。この不都合を回避するためにはガンドリルなどで孔加工を行う必要があるが、孔加工のために製造コストが上昇するという不都合があった。
また、ラック軸の軽量化に対応した前記した第2の構成である、管状のラック素材の内側孔にマンドレルを圧入してラック素材の外側にラック歯形を成形したラックは、ラック歯の歯底の肉厚が薄くなるため、ラック自体の曲げ強度やその特性、及びラック歯の強度が不足するという不都合があった。さらに、マンドレルによるしごき加工に大きな加工力を必要とするため、少しづつ寸法の異なる複数のマンドレルを交換しながら加工する必要があり、加工時間が長くなると共に、専用の加工機械が必要となるため、製造コストが上昇するという不都合があった。
この発明は、上記した課題の解決を目的とするものである。
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、モータから供給される操舵補助力がコラム部でステアリングシャフトに付与されるコラムアシストタイプ、又はモータから供給される操舵補助力がステアリングギヤのラックに噛合するピニオンに付与されるピニオンアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置において、前記ラックを構成するラック素材は、管状の第1ラック素材のラック歯形成部分に対応する内部空間に第2ラック素材が挿入された複合ラック素材であることを特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置である。
そして、前記第2ラック素材は、ラック歯が形成される長さに略等しく、第1ラック素材の内部空間を略満たす寸法の素材である。
また、前記ラックは、管状の第1ラック素材のラック歯形成部分に対応する内部空間に第2ラック素材が挿入された状態で鍛造加工されて形成されたラック歯の歯筋方向の両端が、鍛造加工前の第1ラック素材の外径よりも外側に膨出した膨出部を備えている。
また、前記ラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ラックとピニオンとの噛合部に潤滑剤が充填されているものとする。
この発明のラックアンドピニオン式ステアリング装置では、ラックを構成するラック素材は、管状の第1ラック素材のラック歯形成部分に対応する内部空間に第2ラック素材が挿入されたラック素材であって、ラック歯形成部分のみが中実のラックで、それ以外は管状のラックであるから、ラックを軽量化できると共にラック歯部分についても中実のラックと同等或いはそれ以上の曲げ強度を確保することができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
図1は、コラムアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置の構成を示す全体斜視図、図2はピニオンアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置の構成を示す全体斜視図であり、いずれもこの発明を実施するに適したステアリング装置の構成を示している。
図1に示すコラムアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ステアリングホイール1の操作力を軽減するために、ステアリングコラム2の中間部に取り付けたモータ3の操舵補助力をステアリングシャフトに付与し、中間シャフト4を介してラックアンドピニオン式のステアリングギヤ5のラックを往復移動させ、タイロッド6を介して舵輪を操舵する方式のステアリング装置である。
図2に示すピニオンアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ステアリングホイール1、ステアリングコラム2、中間シャフト4を介してステアリングギヤ5に伝達される操作力を軽減するために、ステアリングギヤ5に設けたモータ3の操舵補助力をステアリングギヤ5の内部に設けたピニオンに付与し、ピニオンに噛合するラックを往復移動させ、タイロッド6を介して舵輪を操舵する方式のステアリング装置である。
図3は、この発明に係るラック10の構成を説明する図で、図3(a)は、ラック10の軸方向に添った断面図、図3(b)は図3(a)のA−A線に添ったラック歯部分の横断面図である。
ラック10は、鋼管などの管状の第1ラック素材に対して、ラック歯10cを形成する部分は内部空間に本体部分と同一素材の棒状の第2ラック素材を挿入した複合ラック素材から構成される。そしてラック素材の外側から図示しない歯型ダイスで押圧する冷間鍛造を行い、ラック歯10cを形成する。第2ラック素材は、ラック歯10cが形成される長さに略等しい長さとし、第1ラック素材の内部空間を略満たす寸法の素材とする。
これにより、ラック10のラック歯部分の断面は、図3(b)に示すように、破線で示す中空のラック本体10aの外径よりも、ラック10の軸方向に対して交差する方向に外側に膨出した膨出部10dを有する形状に形成され、ラック歯10cは外側に膨出した膨出部10dにも形成される。
この構成によれば、従来例で説明したような繁雑な工程を経ることなく、ラック歯を形成することができるばかりでなく、ラック歯部分が実質的に中実体となるので、曲げ応力に強いラック10を作成することができる。
さらにこの構成によれば、膨出部10dにもラック歯10cが形成されるから、ピニオンと噛合する歯筋方向の長さが膨出部10dの分だけ長くなり、ピニオンとの噛合率を高めることができ、面圧も下がるため、ラックアンドピニオン式ステアリング装置の耐久性を向上することが可能となる。
図4は、この発明に係るラック、即ち、中空のラック本体のラック歯形成部分に棒状体が挿入されたラックと、従来の中実体ラックについて、曲げ荷重に対する変位量を比較した実験結果を示す図で、線(a)はこの発明に係るラックの試験結果を示し、線(b)は従来の中実体ラックの試験結果を示す。
図4から明らかなように、この発明に係るラックは従来の中実体ラックと比較し、同じ変位量を発生させる曲げ荷重が同等か或いは大きい。即ち、この発明に係るラックは中実体のラックと同等又はそれ以上に曲げ応力に強く、且つ、ラックが脆性的破壊に至ってないことが分かる。
図5は、この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置20のラックガイド付近の構成を説明する断面図で、ラックガイドは転がり式のラックガイドである。
図5において、ラックアンドピニオン式ステアリング装置20のピニオン11はその先端付近にピニオン歯11aが形成されており、ピニオン11はニードルベアリング15と玉軸受13でハウジング14に回転自在に支持されている。
また、ピニオン11のピニオン歯11aと、これに噛合するラック10のラック歯10cとの噛合状態を適正に保つため、ハウジング14のラック10の下側(噛合面と反対側)には、ハウジング14に形成されたラックガイド案内部14bにラックガイド16が摺動自在に配置され、ラック10を下側(噛合面と反対側)から支承している。
ラックガイド16は、ピン16aと、ローラ16bと、略円筒形のホルダ16cとから構成され、ラック10を支承するローラ16bは、略円筒形のホルダ16cの内面に形成されたピン挿入溝16fに挿入されたピン16aの上に、ニードルベアリング17を介して回転自在に保持されている。なお、18は皿ばね、19は調整スクリューで、ラック10を下側(噛合面と反対側)から支承するローラ16bの押圧力が、皿ばね18と調整スクリュー19により調整される。
図6は、この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置20のラックハウジング14aとラック10の支持構造を説明する部分断面図である。図6に示すように、ラック10はラックハウジング14aの内部に、ブッシュ14cを介して軸方向移動自在に支持されている。
図7は、この発明に係るラックを使用したピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置30のラックガイド付近の構成を説明する断面図で、ラックガイドは転がり式のラックガイドである。
図7において、ラックアンドピニオン式ステアリング装置30のピニオン32は、図示しないステアリングシャフトから延長されたトーションバー35の出力側に結合されている。また、ピニオン32には、アシストモータM(図8参照)で駆動されるウォーム37に噛合するウォームホイール36が固定されている。
ピニオン32は、玉軸受33と玉軸受34とでハウジング31に回転自在に支持されており、ピニオン32の先端付近に形成されたピニオン歯32aは、この発明に係るラック10のラック歯10cと噛合しており、噛合状態を適正に保つため、ハウジング31のラック10の下側(噛合面と反対側)には、ハウジング31に形成されたラックガイド案内部31bにラックガイド38が摺動自在に配置され、ラック10を下側(噛合面と反対側)から支承している。
ラックガイド38は、ピン38aと、ローラ38bと、略円筒形のホルダ38cとから構成され、ラック10を支承するローラ38bは、略円筒形のホルダ38cの内面に形成されたピン挿入溝38fに挿入されたピン38aの上に、ニードルベアリング38gを介して回転自在に保持されている。なお、39aは皿ばね、39bは調整スクリューで、ラック10を下側(噛合面と反対側)から支承するローラ38bの押圧力が皿ばね39aと調整スクリュー39bにより調整される。
図8は、ピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置30のラックハウジング31aとラック支持構造を説明する部分断面図である。図6を参照して説明したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラック支持構造と同様に、ピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置30でも、ラック10はラックハウジング31aの内部に、ブッシュ31cを介して軸方向移動自在に支持されている。なお、図8において、符号MはアシストモータMを示す。
図9は、この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置40のラックガイド付近の構成を説明する断面図で、ラックガイドは滑り式のラックガイドである。
ラックアンドピニオン式ステアリング装置40のピニオン41はその先端付近にピニオン歯41aが形成されており、ピニオン41はニードルベアリング42と玉軸受43でハウジング44に回転自在に支持されている。
また、ピニオン41のピニオン歯41aと、これに噛合するラック10のラック歯10cとの噛合状態を適正に保つため、ハウジング44のラック10の下側(噛合面と反対側)に形成された円筒状のラックガイド案内部44dにラックガイド45が配置され、ラック10を下側(噛合面と反対側)から支承している。
ラックガイド45は、ハウジング44に形成されたラックガイド案内部44dに摺動自在に配置された円柱状の部材で、一方の端面はラック10の外周面に接触する曲面45aに形成され、他方の端面はコイルばね46が接触する凹面45bに形成されている。
調整スクリュー48には、コイルばね46が接触する凹面48aが形成されており、ラックガイド45の凹面45aと調整スクリュー48の凹面48aとの間にコイルばね46を配置し、調整スクリュー48を皿ばね47を介してラックガイド案内部44dの下側に形成されたネジに螺入する。ラックガイド45は、コイルばね46の弾性変形と、皿ばね47を介した調整スクリュー48のねじ込み量を調整することで、最適な押圧力でラック10を下側(噛合面と反対側)から支承する。
図10は、この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置40のラックハウジング44aとラックの配置を説明する部分断面図である。ラックガイド45が滑り式のラックガイドであるため、ラック10はラックガイドだけで十分に支持することができ、ラックハウジング44aの内部にはラックを支持するブッシュは配置されていない。
図11は、この発明に係るラックを使用したピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置50のラックガイド付近の構成を説明する断面図で、ラックガイドは滑り式のラックガイドである。
図11において、ラックアンドピニオン式ステアリング装置50のピニオン52は、図示しないステアリングシャフトから延長されたトーションバー55の出力側に結合されている。また、ピニオン52には、アシストモータM(図12参照)で駆動されるウォーム57に噛合するウォームホイール56が固定されている。
ピニオン52は、玉軸受53と玉軸受54とでハウジング51に回転自在に支持されており、ピニオン52の先端付近に形成されたピニオン歯52aは、この発明に係るラック10のラック歯10cと噛合しており、噛合状態を適正に保つため、ハウジング51のラック10の下側(噛合面と反対側)にラックガイド58が配置され、ラック10を下側(噛合面と反対側)から支承している。
ラックガイド58は、ハウジング51に形成されたラックガイド案内部51dに摺動自在に配置された円柱状の部材で、一方の端面はラック10の外周面に接触する曲面58aに形成され、他方の端面はコイルばね61が接触する凹面58bに形成されている。
調整スクリュー60には、コイルばね61が接触する凹面60aが形成されており、ラックガイド58の凹面58bと調整スクリュー60の凹面60aとの間にコイルばね61を配置し、調整スクリュー60を皿ばね62を介してラックガイド案内部51dの下側に形成されたネジに螺入する。ラックガイド58は、コイルばね61の弾性変形と、皿ばね62を介した調整スクリュー60のねじ込み量を調整することで、最適な押圧力でラック10を下側(噛合面と反対側)から支承する。
図12は、この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置50のラックハウジング51aとラック10の配置を説明する部分断面図である。
図10を参照して説明したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラック支持構造と同様に、ピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置50でも、ラックガイド58が滑り式のラックガイドであるため、ラック10はラックガイドだけで十分に支持することができ、ラックハウジング51aの内部にはラックを支持するブッシュは配置されていない。なお、図12において、符号MはアシストモータMを示す。
以上、この発明に係るラックの構成と、そのラックを備えたラックアンドピニオン式ステアリング装置について、複数の実施の形態を説明したが、いずれの実施の形態においても、ラックとピニオンとの噛合部には潤滑剤を充填するものとする。
ラック歯形成部分のみが中実のラックで、それ以外は管状のラックとし、ラックの軽量化を図ると共に、中実ラックと同等以上の曲げ強度を確保できるラックを備えたラックアンドピニオン式ステアリング装置である。
コラムアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置の構成を示す全体斜視図。 ピニオンアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置の構成を示す全体斜視図。 この発明に係るラックの構成を説明する図 この発明に係るラックと従来の中実体ラックについて曲げ荷重と曲げ変位量を比較した実験結果を説明する図。 この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックガイド付近の構成を説明する断面図。 この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックハウジングとラック支持構造を説明する部分断面図。 この発明に係るラックを使用したピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックガイド付近の構成を説明する断面図。 ピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックハウジングとラック支持構造を説明する部分断面図。 この発明に係るラックを使用したコラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックガイド付近の構成を説明する断面図。 コラムアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックハウジングとラックの配置を説明する部分断面図。 この発明に係るラックを使用したピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックガイド付近の構成を説明する断面図。 ピニオンアシスト式のラックアンドピニオン式ステアリング装置のラックハウジングとラックの配置を説明する部分断面図。 従来の中実丸棒のラック素材から製作されたラックの構成の一例を説明する図。 従来の冷間鍛造によるラックの形成工程を説明する図。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングコラム
3 モータ
4 中間シャフト
5 ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ
6 タイロッド
10 ラック
10a ラック本体
10b 棒状体
10c ラック歯
10d 膨出部
20、30、40、50 ラックアンドピニオン式ステアリング装置
11、32、41、51 ピニオン軸
11a、32a、41a、52a ピニオン歯
13、33、34、43、53、54 玉軸受
15、42 ニードルベアリング
14、31、44、51 ハウジング
14a、31a、44a、51a ラックハウジング
14b、31b、44d、51d ラックガイド案内部
14c、31c ブッシュ
16、38、45、58 ラックガイド
16a、38a ピン
16b、38b ローラ
16c、38c ホルダ
16f、38f ピン挿入溝
17、38g ニードルベアリング
18、39a、47、62 皿ばね
19、39b、48、60 調整スクリュー
35、55 トーションバー
36、56 ウォームホイール
37、57 ウォーム
46、61 コイルばね
M アシストモータ

Claims (4)

  1. モータから供給される操舵補助力がコラム部でステアリングシャフトに付与されるコラムアシストタイプ、又はモータから供給される操舵補助力がステアリングギヤのラックに噛合するピニオンに付与されるピニオンアシストタイプのラックアンドピニオン式ステアリング装置において、
    前記ラックを構成するラック素材は、管状の第1ラック素材のラック歯形成部分に対応する内部空間に第2ラック素材が挿入された複合ラック素材であること
    を特徴とするラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  2. 前記第2ラック素材は、ラック歯が形成される長さに略等しく、第1ラック素材の内部空間を略満たす寸法の素材であること
    を特徴とする請求項1に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  3. 前記ラックは、管状の第1ラック素材のラック歯形成部分に対応する内部空間に第2ラック素材が挿入された状態で鍛造加工されて形成されたラック歯の歯筋方向の両端が、鍛造加工前の第1ラック素材の外径よりも外側に膨出した膨出部を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  4. 前記ラックアンドピニオン式ステアリング装置は、ラックとピニオンとの噛合部に潤滑剤が充填されていること
    を特徴とする請求項1又は3に記載のラックアンドピニオン式ステアリング装置。
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