JP2008114597A - 一方的互換性提供用勘合要素付固体インクスティック - Google Patents

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Abstract

【課題】インクスティックと装填口との勘合形態を工夫して一方的互換性を提供する。
【解決手段】第1の相変化インク画像形成デバイス用のインクスティック30Eを、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口24Eにも第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口24Fにも通せる形状とする一方、第2の相変化インク画像形成デバイス用のインクスティック30Fを、装填口24Eには通せないが装填口24Fには通せる形状とすることにより、一方的互換性を呈する形状差を、ほぼ同一形状を有する複数種類のインクスティック30E,30Fに持たせる。例えば、勘合要素94F及び98Fの配設/非配設の別で一方的互換性を付与する。
【選択図】図15

Description

本発明は、概略、インクスティック、それを使用するプリンタ並びにそのプリンタにそのインクスティックを供給する装置及び方法に関する。
固体インクプリンタ或いは相変化インクジェットプリンタと呼ばれるプリンタを使用する際には、通常、まず固体状のインクペレット又はインクスティックをそのプリンタのインク送給チャネル(feed chute/channel)に入れる。インク送給チャネルに入った固体インクはそのチャネルに付随する機構によってヒータアセンブリへと送られる。チャネル内インク移送には重力、バネ付勢力又はその双方を使用する。ヒータアセンブリ内には固体インクを加熱して熔融させるメルトプレートがあり、インク送給チャネルを通ってヒータアセンブリに達しメルトプレートに接触した固体インクは熔融して液状化する。液状化したインクはインクジェット印刷機構たるプリントヘッドに供給され、ジェット化されて記録媒体上に被着する。
また、インクスティックを用いるタイプの相変化インクジェットプリンタでは、従来から、送給時及び熔融時におけるスティック位置及び姿勢を好ましい状態にするため、インク送給チャネル及びそれに付随する種々の機構からなるインクローダによって、スティック下面及び側面を利用しチャネル内でインクスティックを案内するようにしている。例えばそのインク送給チャネルの向きがほぼ水平な横型ローダにおいては、スティックが傾いてチャネル内側面やその面上の特殊形状サイドレールにもたれかかっても重力の作用によって元の姿勢に戻される。また、横型ローダの中には、チャネル底面上に設けた特殊形状ボトムレールの上にスティックを載せて滑らせスティックがチャネル内を円滑に動くようにしたものもある。これら、重力を併用したガイド要素は通常は十分好適に動作しうるものであり、スティックをメルトプレート上の適正な位置に適正な姿勢で送り込むのに役立っている。
更に、こうした横型ローダにおいては、スティック外面のうちチャネル側ガイド要素との接触面を勘合面とするのが普通である。勘合面とは鍵のように凹凸のある面のことをいい、また勘合面上の個々の凹凸のことを勘合要素(keying feature)という。勘合要素のサイズ、配置及び形状を決める際には、勘合により実現する案内機能と勘合により対応できる諸事情とを同程度に考慮する。例えば、スティック装填時に誤色装填や想定外機種装填が生じないよう、勘合要素のサイズ、配置、形状等を決めるのが普通である。従って、スティックの受注販売価格や市販価格の違い等、スティックに対する案内機能や支持機能にとりたてて関連のない販売プラン上の事情も踏まえて、スティック装填先を限定することができる。即ち、そのローダに装填すべきでないスティックを誤ってそのローダに装填してしまうことを、防ぐことができる。
米国特許第5223860号明細書 米国特許第5442387号明細書 米国特許第6761443号明細書 米国特許第6840613号明細書
しかしながら、上掲のガイド要素及び勘合要素は、そのインク送給チャネルがほぼ鉛直な方向を向いている縦型ローダではさほど有効なものではない。即ち、鉛直方向に延びるインク送給チャネルでもその壁面を用いスティック位置やスティック姿勢をある程度までは規制することができるが、大抵の場合は、垂直壁による規制だけではそのスティックをメルトプレート上の好適な位置に好適な姿勢で送り込むことが難しい。場合によっては、チャネル内でスティックが回転して位置や姿勢がかなり狂うことや、或いは更にチャネル内でスティックがジャミングする(詰まる)こともある。そのため、相変化インクジェットプリンタ、特に各色毎にメルトプレート及びインク送給機構を備えており、且つそのインク送給機構内に複数個のスティックが列をなすよう構成されているプリンタでは、縦型ではなく横型のローダが用いられることが多い。
また、横型ローダに装填されるスティックでは、大抵の場合、勘合要素の配置箇所がそのローダに対する二ベクトル界面上に集中する。この二ベクトル界面を形成する面のうち一つは挿入面、もう一つは送給面であり、通常は前者が後者と交差する位置関係を採る。重力を利用した送給に加えスティック側に設けた被ガイド要素乃至面(guidance element/surface)をチャネル側ガイド要素(guide)と連携させて案内を行う構成を採る場合、スティック外面上における被ガイド要素延設方向とは違う方向に沿って、それと同じ面上に誤色装填防止用や想定外機種装填防止用の勘合要素が延設されることが多く、その結果スティック形状が複雑になることが多い。しかも、従来から、その面上に誤色装填防止用勘合要素と想定外機種装填防止用勘合要素とを同居させる構成が採られている。その際には通常は誤色装填防止用勘合要素に多くのスペースが取られるため、スティック外面のうち想定外機種装填防止用勘合要素に割り当てうる面積が少なく、想定外機種装填防止用勘合要素の配置等をより柔軟に決めることやそれを機能的に拡張することが難しかった。更に、設計変更の際にはスティックだけでなくチャネルにも改変を施す必要がある。従って、スティック形状が複雑な場合、当該改変に伴って、冷間時変形量のばらつき・変動乃至応力破壊によるスティック破損、加工コスト/加工難度の上昇、製品開発期間の長期化等の問題が生じることがある。なお、本願における「機種」は、それぞれ固有の構成を有する個別機種・型式・プラットフォーム等は勿論、一連の個別機種からなる製品シリーズも含む概念である。
こうした問題は、スティック外面のうちスティック案内に使用する面が案内専用でなく勘合面でもあることによって、生じている。更に、従来のローダには、販売促進、操作性向上、形式的差別化等のためスティック及び装填口の形状特にその勘合要素の形態を機種毎に変える必要があり、ローダ外面に露出するキープレート(key plate)やローダ内部にあるプッシュブロック等の部材をそれに伴い改変する必要がある、という問題もある。そして、逐次開発される種々の機種に対しある共通した方式に則り勘合要素の形態を決めるようにしていなかった(そのような方式がなかった)ことと、スティック案内システムと勘合システムとが渾然一体になっていたこととが原因で、従来は、インク調達コストが高くまたインク新製品開発所要時間が長くなってしまっていた。
縦型ローダならば原理的にはこうした使用性上、コスト上の問題を克服することができよう。それは、縦型ローダでは主として重力によってスティックを移送、送給できるためである。また、通常、横型ローダではそのガイド要素によってスティック荷重を支えることができなければならないが、縦型ローダではそうした荷重支持能力は必要ない。反面、上述した従来のスティック形状では縦型ローダへの装填は困難乃至不可能であり、またスティック送給方向と同じ方向に沿ってスティックを装填するにも不都合である。更に、重力の作用方向に対するローダの向きによらずスティック装填方向及びスティック送給方向を定めようとしても、スティック表面にゆとりがないため勘合要素により各種のスティックを区別、差別化すること、例えばその色、使用可能機種、支持・案内・送給方式等に関する違いを表現することが、容易ではなかった。
上掲の問題点のうち幾つかを解消乃至緩和するため、本発明の一実施形態に係り相変化インク画像形成デバイス用の複数種類のインクスティックを含むインクスティックセットにおいては、それらのインクスティックのうち少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも通せる形状とする一方、別の少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せないが第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せる形状とする。
また、本発明の他の実施形態に係り、複数個の相変化インク画像形成デバイスを含み、各相変化インク画像形成デバイスがインクローダを備え、各インクローダにはインクスティック用の装填口が形成された相変化インク画像形成システムにおいては、それらの装填口のうち少なくとも1個を、互いに形状が異なる第1及び第2のインクスティックのどちらも通せる形状とする一方、別の少なくとも1個を、第1のインクスティックは通せないが第2のインクスティックは通せる形状とする。
そして、本発明の更に他の実施形態に係り、相変化インク画像形成デバイス用の複数種類のインクスティックを形成する方法は、それらのインクスティックのうち少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも通せる形状になるよう形成するステップと、別の少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せないが第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せる形状になるよう形成するステップと、を有する。
図1に、本発明の一実施形態に係る相変化インクジェットプリンタ10の斜視外観を示す。図示されているように、このプリンタ10の外郭をなすハウジングにはフロントパネル表示スクリーン16、ボタン18、アクセスカバー20等が設けられている。図示例ではその場所がハウジングの上面12であるが側面14に設けてもよい。スクリーン16はユーザに対する表示インタフェースの一例であり、プリンタ10の状態やユーザからの指示を表示するのに使用される。ボタン18はプリンタ10の操作に使用される部材であり、図ではスクリーン16の脇に設けられているが、プリンタ10の外面上のどこに設けてもよい。また、ボタン18に代えて他種の操作手段を設けてもよい。更に、ハウジングの内側には複数個の相変化インク画像記録装置が内蔵されている。この装置は、装填された固体のインクスティック(図2中の30)をメルトプレートに送るインク送給機構即ちインクローダや、メルトプレートによって熔融されたインクを受け取る図示しないインクジェット印刷機構から、構成されている。ローダを構成する各インク送給チャネルについては後に図3を参照して説明する。ローダはハウジング上面12のすぐ下に配置されているので、ユーザは、図2に示すようにカバー20を開けることでローダにアクセスすることができる。
図2にプリンタ10の上部を示す。この図はカバー20を開けた状態で斜め前方から描いた図であり、図1ではカバー20に覆われていたキープレート26が露わになっている。このプレート26には鍵孔状の装填口(keyed opening)24が複数個形成されている。また、インクローダ即ち固体インク送給システムは図3に示すインク送給チャネル28複数個から構成されている。各装填口24はそれらのチャネル28のうちの対応するものの一端即ち装填端に位置するようプレート26上に設けられていて、そのチャネル28の内外をつないでいる。チャネル28は何個設けてもよいが、カラープリンタの場合四色(ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー)のインクを使用するので、図示例ではチャネル28及びその装填口24を四色分設けてある。即ち、各色に対応して1個ずつ設けてある。それらの装填口24A〜24Dは対応する色を表すユニークな開口形状を有している。各色インクスティック30の断面形状は、その色用のチャネル28の装填口24の開口形状に整合/勘合する(従って少なくともその装填口24には通すことができる)形状とする。図示例の場合は、装填口24の辺のうちプリンタ10の前後方向に延びる辺の形状が、そのチャネル28に対応する色を表す特徴的な形状になっているので、スティック30側の対応する辺の形状もそれに対応する形状にする。このように、各装填口24の開口形状を鍵孔的形状、スティック30の断面形状を鍵的形状にして両者の間に相補的な関係(鍵孔と鍵の関係)即ち勘合関係を持たせることにより、各色チャネル28にその色のスティック30しか装填できないようにすることができる。なお、別紙図面ではアルファベットの添え字やプライム(’)で同種部材間を区別しているが、明細書中では必要な場合を除き添え字やプライムを付さないことにする。
チャネル28Aを例として図3に示すように、各インク送給チャネル28は、対応する色のインクスティック30を対応するメルトプレート32まで届けることができるよう、その一端にある装填口24から他端の近傍にあるプレート32まで、プリンタ10内でほぼ鉛直方向に沿って配置されている。このようにインクローダを縦型ローダとすることで、インクスティックをインク送給チャネル沿いに強制移送するための複雑な機構が不要になりインクローダの構造が単純になる他、スティック下面をチャネル底面で支持する横型ローダに比べてチャネル28とスティック30の間の摩擦が少ないのでスティック30の動きがスムーズになる。なお、本願でいう「縦方向」「縦型」等の配置には、厳密には鉛直でない方向に沿った配置も含まれる。即ち、スティック30をチャネル28沿いに送給する力として主に重力が使用され、またプレート32に対するスティック30の接触状態がスティック30熔融中は重力の作用でずっと維持されるような配置であれば、厳密には鉛直でない配置であっても「縦型」等に含まれるものとする。
また、本願では、インク送給チャネル28の装填端に設けた装填口24にインクスティック30を通す方向をスティック装填(ロード)方向L、そのチャネル28内でスティック30が動いていく方向をスティック送給(フィード)方向Fとする。図2及び図3に示した構成では、それらの方向L及びFが互いにほぼ平行になっている。即ち、キープレート26及びその上の装填口24の開口面が、方向L及びFに対してほぼ直交している。従って、装填方向Lに沿って装填口24に通されたスティック30はその装填方向Lとほぼ同じ送給方向Fに沿ってそのチャネル28内を進んでいくこととなる。これに対し、例えば図4及び図5に示す別の構成では装填方向Lと送給方向Fが別々の方向である。即ち、プレート26及びその上の装填口24の開口面が装填方向Lに対してはほぼ直交、送給方向Fに対してはほぼ平行であるので、装填方向Lに沿って装填口24に通されたスティック30は装填口24を通った直後に壁に触れ、それまでの方向から見て横の方向即ち送給方向Fに沿ってそのチャネル28内を進んでいくことになる。
図3及び図5に示すように、インク送給チャネル28の長さは、複数個のインクスティック30をその内部に貯留しておける長さになっている。従って、チャネル28に入ったスティック30はそのチャネル28の長手方向即ちスティック送給方向Fに沿って落下乃至滑落し、既にそのチャネル28内に入っている他のスティック30のしんがりに座る。こうして一列に並んだスティック30のうち先頭のもの、即ちそのチャネル28の熔融端に達しているものは、その熔融端の近傍に配置されているメルトプレート32によって熔融され、液状化する。液状化したインクはそのチャネル28の熔融端とそのプレート32との間にある隙間33を介して流出乃至滴下し、図示しない液状インクリザーバ内に入っていく。
図6及び図7に、上掲のインクローダに装填して使用するインクスティック30の一例を示す。インクスティックとは固体インクを立体的な物体に仕上げたものであり、図6に示した例ではスティック30の本体がほぼ立方体になっている。この立方体の下面52と上面54は互いにほぼ平行であり、それ以外の複数の周面即ち図示例における側面55、56、61及び62に対してほぼ直交している。側面55と側面56は互いにほぼ平行、側面61と側面62も互いにほぼ平行であり、側面55及び56と側面61及び62は互いにほぼ直交している。
但し、このようにインクスティック本体の各面がほぼ平坦である必要はないし、またそれらの面を互いにほぼ直交させ或いは平行配置する必要もない。例えばその側面や端面を曲面にする等、スティック本体は様々な形状にすることができる。更に、スティック本体の各種アスペクト比を様々に異なる値にすることもできる。例えばその横寸に比べて縦寸がかなり大きな形状にしてもよい。従って、スティック本体に縦長、横長、高背等の形状的特徴を持たせることもできる等、スティック本体の各部寸法は様々に設定することができる。また、スティック本体の周面乃至側面に境目乃至段差を設けることにより、スティック本体の一部分を他の部分よりも狭く或いは細くするようにしてもよい。このように、図示例ではインクスティック30の本体をほぼ立方体にしてあるが、これは読者による視覚的理解を促すために過ぎず、複数個の面が連接して形成され何らかのコーナーを有する三次元的形状であれば、スティック本体はどのような形状にしてもよい。ない。なお、スティック本体の形成には、注入成形、射出成形、圧縮成形等、種々の既存技術を利用できる。
インクスティック30の側面55、56、61及び62の向きは、インク送給チャネル28の内部ではスティック送給方向Fとほぼ平行になる。正しい向きで入れれば、その下面52が先端面即ちメルトプレート32に最初に接触する面になり、上面54が末端面になる。重力の作用によりチャネル28内を進んでいるスティック30の向き乃至姿勢を適正な向き乃至姿勢に保ち、またそのチャネル28内におけるスティック30の並び方を適正に揃え続けるには、例えば、スティック30の縁のうち送給方向Fに沿った縁の上に被ガイド要素80を設けると共に、図8に示すようにチャネル28側に相補的なガイド要素104を設け、後者により前者の動きを規制すればよい。これらの要素80,104が相互に作用する結果、そのチャネル28内におけるスティック30の動きのうち送給方向Fに直交する方向の成分が制限されほとんど送給方向Fにしか動けなくなる。そのため、スティック30が歪み又は回転することや、スティック30がジャミングすることを防ぐことができ、ひいてはスティック30がプレート32に対し不正常な位置で或いは不正常な姿勢で当接することを防ぐことができる。更に、被ガイド要素80をスティック30の隅部一杯に追いやってあるため、スティック30を縁取る側面55、56、61及び62の大半を広々と使用して、誤色装填防止用勘合要素や想定外機種装填防止用勘合要素(後述)を柔軟且つ多様に設けることができる。また、図示例では被ガイド要素80がスティック30の下面52(先端)から上面54(末端)にかけて途切れなく且つまっすぐに設けられているが、これは説明の都合によるものである。実際には、被ガイド要素80はトポグラフィ的な意味での直線でなくてもよい。例えばその全区間又は一部区間が破線状であってもよい。被ガイド要素80やその途切れ部分の長さは様々に設定できる。また、スティック30上における被ガイド要素80の延設箇所は、送給方向Fに沿ってその中央部分だけとしてもよいし、スティック30の下面52又は上面54から前又は後にはみ出すようにしてもよい。
図6及び図7に示した実施形態においては、インクスティック30の隅部を縁取る辺のうちスティック送給方向Fと平行な方向に延びる辺が4本ある。図示例における被ガイド要素80は突起乃至張出であるがこれは窪み等他の形態にしてもよいし、4本の辺全てではなくそのうちの1本、2本或いは3本だけに設けてもよいし、その辺の全長に亘って延設するのではなく一部分だけに設けてもよい。例えば4本の辺のうち2本だけを使用して被ガイド要素を設ける場合は、スティック横断面の対角線越しに即ち筋向かいの場所に被ガイド要素を設けることで、スティックの向きを水平面内で半周させてもチャネル内に収められるようにすることもできる。また、このように差し向かいの隅部で支持及び案内すると、スティック30とスティック送給チャネル28の間の接触が制御され接触部分が均等に分散するので、減衰摩擦力を抑えまたチャネル28対スティック30間隔のばらつきの影響を抑えることができる。その結果、チャネル28に対するスティック30本体の捩れが小さくなるので、前者に対する後者の位置がより適切な位置になり、ひいてはそのスティック30をメルトプレート32上の狙った位置に狙った姿勢で当接させることが可能になる。スティック30とプレート32の間の位置関係が適正ならスティック30の熔け方が均等になり、各スティック30の末尾部分が部分的に熔け残ることも少なくなるので、プレート32とチャネル28熔融端の間の隙間33から熔け残りの細片が滑り出してプリンタ10内の随所で適正な機能を邪魔する現象や、別の色用のリザーバにその細片が入り込んで色が混じる現象が生じにくくなる。
図8に、図3又は図5に示した縦型のインク送給チャネル28の横断面を示す。この縦型ローダにおいては、前述の通り、重力を主な力としてインクスティック30を動かし、チャネル28に沿ってその装填端から熔融端へと運んでいる。こうした(ほぼ)縦型のローダにおけるスティック送給を支援するには、例えば振動、急峻微動、空気吹き付け等、適当な押し込み手段を使用するとよい。そうすることによって、プリンタ10の傾斜設置、移動途中でのプリンタ10の落下、温度上昇、スティック30の破損等、様々な外的乃至内的環境変化が生じても、その影響によるスティック送給状態の変化を防止乃至抑制することが可能になる。こうしたことから、本願における重力の利用には、重力だけを利用したスティック送給だけでなく、上掲の押し込み手段等による支援を受けつつ主としては重力を用いる形態でのスティック送給をも、含めるものとする。
また、インク送給チャネル28側のガイド要素104は、インクスティック30側の被ガイド要素80の動きを規制することにより、スティック30がスティック送給方向Fと異なる方向にはできるだけ動かないようにする要素であり、図示例の場合、チャネル28の隅部又はその近傍に設けた突起乃至張出を以てガイド要素104としている。この張出は送給方向Fにほぼ沿ってチャネル28の全長に亘り延設されている。また、このレール状のガイド要素104はスティック30側の各被ガイド要素80毎に2個ずつ対で設けられており、対をなすガイド要素104同士の隙間には対応する被ガイド要素80を受け入れる空間が形成されている。この空間の内法形状は、被ガイド要素80の外形に対してほぼ相補的な、即ちほぼ番をなすような形状である。このように、スティック30側の被ガイド要素80と番をなす形状の空間をチャネル28側のガイド要素104によって形成することにより、ガイド要素104に沿ってスティック30が摺動していくよう被ガイド要素80をガイド要素104にかみ合わせることができる。ひいては、スティック30の回転運動やがたつきを抑えつつ、そのチャネル28に沿ってそのスティック30を移送することができる。なお、チャネル28側のガイド要素104はそのチャネル28の本体と一体に形成することができる。ローダ側のこのガイド要素104の形状は、図示されている形状に限らず、例えばV溝状、丸溝状、階段状等にすることもできるし、また何カ所かで区切って破線状のレールにすることもできる。
また、上述した被ガイド要素80はインクスティック30の隅部に突起乃至張出として形成されているが、これはまた別の形状にすることもできる。例えば図9に示す構成では、インクスティック30’の隅部に窪みを設け、その窪みを被ガイド要素80’として用いている。被ガイド要素80’の形状、位置及び個数はそのスティック30’の装填先インクローダに設けられている(例えばレール状の)ガイド要素のそれと整合させる。図10に、スティック30’を案内できるようその隅部にレール状のガイド要素104’が延設されたインク送給チャネル28’を示す。このガイド要素104’は被ガイド要素80’との接触によりその動きを規制するので、チャネル28’内をスティック30’が摺動する際にその位置乃至姿勢を規制することができる。また、スティック側被ガイド要素の形状は、以上述べた各形状に限らず様々な形状にすることができる。例えば、スティック側面に錐台又は平台状の部分を設ける一方、ローダ側にはそれに相応する形状の窪みを設け、前者の先端を後者の中に張り出させるようにしてもよい。或いは、指定した何れか一辺の隅部だけに被ガイド要素を(従って非対称に)配置し、スティックの遊動をそのスティックの中心からずれた軸を中心にして抑制するよう、その形状を設定してもよい。その種の構成は最適な構成とはいえないが、選択に値する代替案とはいえる。
こうしてインクスティックの隅部に設ける被ガイド要素と、同じインクスティックに設ける勘合要素(後に詳述)は、互いに独立に設計し独立に機能させることができる。例えば、その機種が異なる複数個の相変化インクジェットプリンタがあるとする。或いは、ある単一の相変化インクジェットプリンタに複数個のインクローダが設けられているとする。どのスティックでも被ガイド要素の形状が同じであれば、そうしたシステムを構成する各インクローダ乃至そのインク送給チャネルの断面形状は同じ形状でよい。即ち、被ガイド要素を含めてそのスティックを通せるような形状であればよい。従って、どの機種でも使用できるようスティック側被ガイド要素の形状を定めておくことで、どの機種でも実質的に同じ形状のインクローダ乃至チャネルを使用することが可能になる。また、後述の誤色装填防止用勘合要素や想定外機種装填防止用勘合要素はスティック側被ガイド要素及びチャネル側ガイド要素から独立して設計することができ、例えば勘合要素を被ガイド要素及びガイド要素より小規模にすることができるため、勘合要素を修正、省略等してもローダとしての基本機能に差し障りが生じることはない。即ち、スティック側勘合要素に修正等を施しても修正後のスティック側勘合要素を受け入れうるよう装填口特にその勘合要素に修正等を施すだけでよく、ローダの内部構成例えばチャネル形状に改変を施す必要はない。また、スティックサイズや製造条件に制約がある場合は、スティック側面に設ける誤色装填防止用又は想定外機種装填防止用勘合要素の全体又は一部を被ガイド要素内に食い込ませることもできる。その場合も、両者がたまたま近くにあるというだけで両者は互いに独立に設計できる。
スティック側被ガイド要素及びスティック側勘合要素のサイズ及び配置が回転に対して対称である場合は、スティック誤装填を防ぐために、図11に示すようにそのインクスティック30に装填角度目印84を設けるとよい。図示されている例では、スティック30側の被ガイド要素80のうち1個を他の3個より幅広に変形したものを、装填角度目印84として用いている。キープレート26側の装填口24にも、このユニークな形状の目印84を受け入れうる相補的な形状の部分を設ける。目印84が装填口24の相補形状部分に入らない向きではそのスティック30をその装填口24に通せないので、誤った向きで装填しようとした場合でも直ちにその誤りに気づいて向きを正すことができる。なお、このように被ガイド要素80を幅広にする形態とは異なる形態で目印84を作成してもよい。即ち、インク送給チャネル28内にスティック30を正しい向きで装填するための目印84になるのであれば、これとは異なるやり方で被ガイド要素80を変形させてもよい。
図12に、インクスティック30側及び装填口24側双方における勘合要素88及び90の設け方の例を示す。スティック側勘合要素88は、そのチャネル28に装填できるスティック30の種類をインク送給チャネル28毎に限定するため、装填口24側の勘合要素90と勘合する(かみ合う)よう、スティック30上の所定位置に所定の形状及びサイズで設けられている。勘合要素88の配設先はスティック30本体の外面のうち装填口24を介したインクローダへの装填方向Lとほぼ平行になる面であり、配設方向はスティック装填方向Lとほぼ同じ向きであり、長さはそのスティック30の全長又は一部の何れでもよい。例えば図2に示したようにローダに対する装填方向Lがそのローダにおける送給方向Fとほぼ平行な構成では、そのローダにおけるスティック送給方向Fとほぼ平行な方向に沿ってまたそのスティック30の上面54付近から下面52付近にかけて、そのスティック30の側面に勘合要素88を配設する。また、図示例ではスティック30に畝状の張出を設けて勘合要素88としているが、その逆に谷状に窪ませてもよい。装填口24側に設ける勘合要素90のサイズ、形状及び位置は、対応するスティック側勘合要素88を通せるようその勘合要素88のそれと相補的で整合するサイズ、形状及び位置にする。
このように1個又は複数個の勘合要素88をインクスティック30の外面上に設けると、スティック装填方向Lと直交する方向に沿ったスティック30の断面が、それらの勘合要素88の配置等により決まる特徴的な形状になる。従って、複数色を使用する相変化インクジェットプリンタ10における誤色装填を防ぐには、各色毎に異なる(即ちその色に応じたユニークな)断面形状になるようスティック側勘合要素88の配置等を決めればよい。即ち、その勘合要素88によってスティック30の断面に形状的な特徴を与える一方、キープレート26上にある装填口24にも勘合要素90によって相応する形状的特徴を与えることで、対応するインク送給チャネル28に装填してよい色以外のスティック30をそのチャネル28に装填できないようにすることができる。こうして、それぞれその色に応じたユニークな形状を有し使用先プリンタ10の対応色チャネル28にしか装填できない複数色一組のスティック30A〜30D(インクスティックセット)が得られる。また、図示例においては、どの色のスティック30A〜30Dでもある同じ1個の辺だけに勘合要素88A〜88Dを設けている。特定の一辺だけを使用してスティック30の色を表現・特定するには、図示例のように、その辺に沿った勘合要素88及び90の位置を色毎に(即ち対応するチャネル28の位置に応じて)少しずつ異なる位置にすればよい。これを勘合位置漸進方式と呼ぶ。
図12に示した例は、図2及び図3に示したインクローダ、即ちスティック装填方向Lとスティック送給方向Fが互いにほぼ平行なローダ向けのインクスティックセットを対象として、勘合位置漸進方式を実施した例である。この例は勘合位置横方向漸進方式であり、装填方向Lに沿って形成されているスティック側勘合要素88A〜88Dの位置の漸進方向が、インク送給チャネル28の配列方向即ち装填口24A〜24Dの配列方向と平行になっている。即ち、一番左の装填口24Aに通すスティック30Aにおける勘合要素88Aの位置は他のスティック30B〜30Dにおける勘合要素88B〜88Dの位置よりも左である。同様に、左から二番目の装填口24Bに通すスティック30Bにおける勘合要素88Bの配設位置はスティック30C〜30Dにおける勘合要素88C〜88Dの位置よりも左にあり、左から三番目の装填口24Cに通すスティック30Cにおける勘合要素88Cの配設位置はスティック30Dにおける勘合要素88Dの位置よりも左にある。装填口側勘合要素90A〜90Dの位置もこれに対応して即ちキープレート26上における装填口24A〜24Dの配列に従ってずらされている。また、図13に、この勘合位置横方向漸進方式を図4及び図5に示したローダ、即ち装填方向Lが送給方向Fと異なるローダ向けのインクスティックセットに適用した例を示す。図示例におけるスティック側勘合要素88A〜88Dは溝状の窪みとして形成されており、装填方向Lとほぼ平行な方向に沿ってスティック30A〜30Dの上面54A〜54D上に延設されている。ここでも図12に示した例と同じく、一番左の装填口24に通すスティック30Aにおける勘合要素88Aの配設位置は他のスティック30B〜30Dにおける勘合要素88B〜88Dの位置よりも左にある。同様に、左から二番目の装填口24Bに通すスティック30Bにおける勘合要素88Bの配設位置はスティック30C〜30Dにおける勘合要素88C〜88Dの位置よりも左にあり、左から三番目の装填口24Cに通すスティック30Cにおける勘合要素88Cの配設位置はスティック30Dにおける勘合要素88Dの位置よりも左にある。
更に、図12及び図13に示した各例では、インクスティック30A〜30Dの外面のうちインク送給チャネル28配列方向に対してほぼ平行な面54A〜54Dの上にスティック側勘合要素88A〜88Dが設けられているが、スティック装填方向Lに対してほぼ平行な面でさえあればスティック30A〜30Dの他の面でも、それらに類する勘合方式を実施することができる。例えば図14に例示する勘合位置縦方向漸進方式では、スティック30A〜30Dの外面のうちチャネル28配列方向(左右方向)にほぼ直交する方向(上下方向)に延びている側面を使用して勘合要素88が設けられており、またその面における勘合要素88の上下方向位置がチャネル28毎に少しずつずらされている。即ち、各勘合要素88の上下方向位置が対応するチャネル28の左右方向位置に応じて漸進している。また、それに対応するように、装填口24A〜24Dにおける勘合要素90の位置もずらされている。このように上下方向に延びた面を使用して勘合要素88を設ける手法は、例えばチャネル28配列方向におけるスティック30の寸法が小さすぎ、同方向と平行な面(例えば54A〜54D)上に勘合要素88を設けることやその位置を漸進させることが難しく現実的でない場合、即ち図12や図13に示した例を実施困難な場合に適している。
このようにインクスティック30上の特定の一辺に勘合要素88を配置する手法、特にその辺上における勘合要素88の位置を装填先インク送給チャネル28の位置に応じて違える勘合位置漸進方式は、ユーザにとって理解が容易でなじみやすい方式であるので、ユーザへの訴求という意味でも、間違ったチャネル28へのスティック30の装填を減らすのに役に立つ。例えば、ある相変化インクジェットプリンタ10にスティック30を装填する際、そのプリンタ10のオペレータは、キープレート26上の装填口24の縁にある勘合要素90の位置と、自分の手許にあるスティック30の外面における勘合要素88の位置とを見比べることで、どのスティック30をどのチャネル28に装填できるかを見極めることができる。
また、誤色装填防止用の勘合要素88と類似した形態の勘合要素を1個又は複数個設け、それを利用して想定外機種装填を防止することができる。即ち、そのインクスティック30の使用を想定している機種以外の相変化インクジェットプリンタ10にそのスティック30を装填することができないように、スティック30間に装填可能機種を表す違いをつけることができる。図12に示した例では、勘合要素88A〜88Dが誤色装填防止用であるのに対して勘合要素94A〜94Dは想定外機種装填防止用のものである。図示の通り、何れも同一機種に装填する複数個のスティック30に対しては、そのスティック30上の同じ位置に同じ形態の勘合要素94を1個又は複数個設けるようにする。また、そのスティック30とは異なる機種に装填する別のスティック30には、同じ位置、同じ形態で勘合要素94を設けることはせず、例えば設ける位置を別の位置にする。或いは、その形態を異なる形態にしてもよいし、設ける個数を変えてもよい。また、スティック30上の特定の一辺を利用して誤色装填防止を図る場合、それ以外の辺全て(図示例のように断面がほぼ方形の場合は残りの三辺全て)を、想定外機種装填防止に利用することができる。即ち、想定外機種装填防止用勘合要素94を様々な場所に様々な形態で設けられるので、プリンタ10の機種の違いをより多様に表現することが可能になる。加えて、誤色装填防止用勘合要素88と想定外機種装填防止用勘合要素94は互いに独立に設計できるので、前者を改変乃至廃止しても後者の構成やその想定外機種装填防止機能に影響が及ぶことはないし、後者を改変乃至廃止しても前者の構成やその誤色装填防止機能に影響が及ぶことはない。従って、その装填対象機種が異なり想定外機種装填防止用勘合要素94の配置や形態が異なるスティック30でも、その色が同じなら誤色装填防止用勘合要素88は同じ配置、同じ形態にすることができる。逆に、その装填対象機種が同じで想定外機種装填防止用勘合要素94の配置や形態に違いがないスティック30でも、その色が違えば誤色装填防止用勘合要素88は違う配置又は違う形態になる。
更に、想定外機種装填防止用勘合要素の一種として一方的互換性提供用勘合要素を設けることで、漸進的に機種同士を区別することもできる。即ち、販売戦略、価格戦略、カラーテーブル設定等は世界中のどの市場に販路を求めるかによって様々に変えねばならないので、現状では複数の種類乃至形態のインクスティックが同時に市場に流通している。そのため、相変化インクジェットプリンタの特定機種向けに開発したスティックをその中身を実質的に変えずに他機種に装填できるようにしなければならないことがある。例えば製造日や製造場所の違いによってそうした改変が求められることもあるし、法令や慣行や地域事情等によってスティックの化学的組成又は色組成を地域別に変えねばならないこともある。ここでいう地域事情とは、例えばそのインクが市販品か受注生産品か、北米等の高価格品市場向けかそれ以外の低価格品市場向けか、欧州カラーダイローディングかアジアカラーダイローディングか、といった市場的違いのことである。こうした場合に、例えばある特定の機種(群)のプリンタ向けに開発乃至生産したスティックの装填先を販売戦略、インク形態、地域事情等に応じて特定機種(群)だけに限定するには、想定外機種装填防止用勘合要素を設ければよい。例えば、特定機種向け組成のスティックをその機種だけで使用させ、或いは特定市場向け価格設定のスティックをその市場向けの機種だけで使用させるというように、スティック装填先機種を特定機種(群)に限定することは、想定外機種装填防止用勘合要素の単純利用で実現できる。しかしながら、例えば第1機種向け組成のスティックを第1及び第2機種双方で使用可能にする一方第2機種向け組成のスティックは第2機種でしか使用できないようにする、北米市場向け高価格スティックはあらゆる機種で使用可能だが低価格品市場向け低価格スティックは北米向け機種では使用できないようにする、といったことは、想定外機種装填防止用勘合要素をそのまま用いたのでは実現することができない。これを実現するには、同種スティックを使用できる機種群のうち何れかの機種向けの別のスティックを当該機種群のうちの他の機種では使用できないようにする、という一方的互換性を提供しなければならない。それを実現できれば、機種間に漸進的な区別をつけることを含め、より柔軟な戦略を採ることが可能になる。とりわけ、同一後発機種向けに開発したインクに高価格品と低価格品がある場合に、高価格品は先発機種に装填できるが低価格品は先発機種に装填できないようにすることが可能になる。そうした一方的互換性は、想定外機種装填防止用勘合要素の応用で実現することができる。即ち、互いに同じ色の第1及び第2スティックの断面形状及びそれに対応する第1及び第2機種のキープレート上の装填口の開口形状を、第1スティックを第1機種の装填口に、第2スティックを第2機種の装填口に、第1スティックを第2機種の装填口に、それぞれ通せるよう、それでいて第2スティックは第1機種の装填口に通せないよう、僅かに異なる特徴的な形状にすればよい。こうした手法で一方的互換性を実現するには、スティックの構成として、その辺のうちスティック送給方向とほぼ平行な辺に沿って被ガイド要素を設け、且つスティック装填方向と平行な面のうち何れか1個の面だけにスティック装填方向とほぼ平行な方向に沿って誤色装填防止用勘合要素を設ける前掲の構成を採ると、とりわけ都合がよい。但しこれは必須ではなく、スティックの構成やローダの構造や重力の作用方向に対するローダの向きが前掲の例とは異なる場合でも、同様の手法により一方的互換性を提供することができる。なお、一方的互換性提供用勘合要素は、誤色装填防止には使用できないが想定外機種装填防止にはつながるので、想定外機種装填防止用勘合要素の一種であるといえる。
こうした僅かな形状差を与え一方的互換性を提供するには、想定外機種装填防止用勘合要素の配置、サイズ、個数又はその任意の組合せに僅かな差をつけ、またその勘合要素の勘合先たる装填口側勘合要素のそれにも同じく差をつければよい。その差は僅かであるので、被ガイド要素及び勘合要素を含めたスティック断面形状にはほとんど違いが生じない。例えば相変化インクジェットプリンタに二種類の機種があり、そのうち第1機種用のインクスティックは第2機種にも装填できるようにしたいが、第2機種用のスティックは第1機種には装填できないようにしたい場合、図15に示すような構成を採るとよい。この図に示す例においては、第1機種用スティック30E及び第2機種用スティック30Fの対応する辺上の同じ位置に、同じサイズ及び形状の想定外機種装填防止用勘合要素94Eが形成されている。また、スティック30Eには形成されていない想定外機種装填防止兼一方的互換性提供用の勘合要素94Fが、スティック30Fでは勘合要素94Eが形成されているのと同じ辺上に形成されている。他方、第1機種に実装されているキープレート26Eには装填口24Eが、また第2機種に実装されているキープレート26Fには装填口24Fが形成されている。勘合要素94Eを通す勘合要素98Eは装填口24E及び24Fの何れにも形成されているが、勘合要素94Fを通す勘合要素98Fは装填口24Fに形成されているのみであり装填口24Eには形成されていない。従って、スティック30Eは装填口24E又は24Fを通して第1及び第2機種双方に装填することができ、またスティック30Fは装填口24Fを通して第2機種に装填することができるが、スティック30Fは、勘合要素94Fを通せる勘合要素98Fが装填口24Fに設けられておらずそこを通ることができないので、第1機種には装填することができない。なお、この図を含め例示説明に使用する各図面では勘合要素94を突起乃至張出として示してあるが、例えばスティック外面上に窪みを設けそれを勘合要素94として使用してもかまわない。
また、上の例では勘合要素94及び98の個数(及び位置)に差をつけて一方的互換性を提供しているが、インクスティック30間で勘合要素94及び98の個数や位置が同じでもサイズ又は形状が違えばそれによって一方的互換性が生じることとなる。例えば勘合要素94が突起乃至張出である場合はその突出幅に差をつければよい。その場合、一方的互換性提供用勘合要素94の幅を、装填対象機種が比較的多い第1スティック30については広くし装填対象機種が比較的少ない第2スティック30については狭くする。即ち、後者の勘合要素94が前者に対応する装填口側勘合要素98の内法にすっぽりと収まるようにする。キープレート26上に設ける勘合要素98の窪み幅は、その装填口24に通したいスティック30上の対応する勘合要素94の幅に応じて設定し、その装填口24に通したいスティック30だけがその装填口24を通れるようにする。例えば図16に示す例では、第1機種用スティック30Gにおける勘合要素94Gの位置と第2機種用スティック30Hにおける勘合要素94Hの位置とが同じであるが、スティック30H側の勘合要素94Hはスティック30G側の勘合要素94Gより幅広である。他方で、第1機種に実装されているプレート26G上の装填口24Gは比較的幅狭の勘合要素98Gを有しており、第2機種に実装されているプレート26H上の装填口24Hは比較的幅広の勘合要素98Hを有している。それらの窪み幅はそれぞれ勘合要素94G又は94Hの幅に応じて設定されているので、スティック30Gは装填口24G及び24Hの何れも通ることができ第1及び第2の何れの機種にも装填できるが、スティック30Hは装填口24Hを通ることができるだけで装填口24Gは通れず従って第2機種にしか装填できない。また、仮に大小関係を反転させ、スティック30Gの勘合要素94G及びそれに対応する勘合要素98Gの寸法をスティック30Hの勘合要素94H及びそれに対応する勘合要素98Hより大きくしたとしたら、両スティック30G,30H共に装填口24Gを通れるが装填口24Hを通れるのはスティック30Hだけとなる。また、勘合要素94は図示例のように突起乃至張出であってもまたそれとは逆に窪みであってもよく、従って第1機種と第2機種とで違いをつけるサイズは勘合要素94の幅に限られるわけではない。即ち、スティック30の各部サイズのうちそのサイズを変えることによってその上の勘合要素の寸法が影響を受け一方的互換性が実現されることとなるような部分のサイズであればよい。例えば、勘合要素94が張出である場合にその勘合要素94の幅を広くすればそのスティック30を使用できる機種は少なくなるし、勘合要素94が窪みである場合にその勘合要素94の脇にある窪んでない箇所の幅を広くしてもそのスティック30を使用できる機種は少なくなる。
更に、上述の各例のように勘合要素94及び98の個数、位置、サイズ又はその任意の組合せ、即ち勘合要素94及び98の幾何学的特徴を利用して一方的互換性を提供する場合、例えばインクスティック30の一辺のみに誤色装填防止用勘合要素88を設ける構成では、残りの辺(略方形断面の場合三辺)を任意に用いて一方的互換性提供用勘合要素94を設けることができるため、その個数等を含め勘合要素94及び98の幾何学的性質をより多様に操作することができ、従って二機種間を超えより多数の機種間で比較的容易に、一方的互換性を提供することが可能になる。図17に、その個数を含め想定外機種装填防止用勘合要素の幾何学的性質をより多様に変化させ、三機種間で一方的互換性を提供する手法の例を示す。図示例では、スティック30の一辺にある勘合要素の個数及び位置による一方的互換性と、他の辺にある勘合要素のサイズによる一方的互換性とを組み合わせて、多様な一方的互換性を実現している。即ち、第1機種用スティック30J、第2機種用スティック30K及び第3機種用スティック30Lは何れも第3機種に実装されたキープレート26L上の装填口24Lに通すことができる。スティック30J及び30Kは第2機種に実装されたプレート26K上の装填口24Kにも通すことができる。第1機種に実装されたプレート26J上の装填口24Jに通すことができるのはスティック30Jだけである。ご理解頂けるように、三辺全てを利用して一方的互換性提供用の勘合要素を設けることができ、またその個数、位置、形状、サイズ等を任意に設定することができるため、勘合要素により提供できる一方的互換性の範囲、拡張性はかなり高くなる。
また、一方的互換性を提供する手段としては、幾何学的な特徴のある勘合要素を用いる上掲の手法の他に、インクスティック30それ自体のサイズを利用して一方的互換性を提供する手法や、それと上掲の手法とを組み合わせた手法がある。例えば、スティック装填方向と直交する方向におけるスティック30の寸法に差をつけることで一方的互換性を提供することができる。その場合、それらのスティック30は、その方向における寸法に一方的互換性を提供可能な程度の僅かな差があるだけで、あとはほとんど同じ形状になる。例えば図18に示す例では、スティック30Mとスティック30Nは実質的に同じ形状であるがその寸法が違い、前者の寸法Xが後者の寸法X’に比べ僅かに小さくなっている。装填口24M及び24Nの寸法はこれに相応する寸法である。従って、スティック30Mは第1機種に実装されているキープレート26M上の装填口24Mにも第2機種に実装されているプレート26N上の装填口24Nにも通すことができるが、スティック30Nは装填口24Nには通せてもその寸法X’が大きいために装填口24Mには通せない。
また、図15及び図17における勘合要素配設形態は、図2及び図3に示したインクローダに装填するインクスティック30上に勘合要素を設け、それにより想定外機種装填防止と一方的互換性とを実現するためのものである。このローダはスティック装填方向Lとスティック送給方向Fとがほぼ平行なローダであるので、各スティック側勘合要素は、何れも方向L及びFとほぼ平行な方向に沿ってそのスティックの外面上に延設されている。しかしながら、こうして想定外機種装填防止と一方的互換性とを実現する手法は、図4及び図5に示したローダ即ち装填方向Lと送給方向Fが異なるローダでも同様にして実施することができる。その場合、各スティック側勘合要素は、何れも、そのローダへのスティック装填方向Lとほぼ平行な方向に沿ってそのスティックの外面上に延設されることとなる。更に、本願では、同一又は別々の相変化インクジェットプリンタ10に実装された複数個の相変化インク画像形成デバイス(例えばインクジェット印刷機構、インクローダ等の組合せ)の集まりを、相変化インク画像形成システムとして扱っている。同様に、そうした相変化インク画像形成システムに対して提供される一組のインクスティック30のことを、インクスティックセット或いはインクスティックシステムと称している。それらが協働して即ち有機的に結合して誤色装填防止、想定外機種装填防止、一方的互換性提供等を達成しているのであり、複数の装置乃至インクスティックの単なる寄せ集めではないので、その点にご留意頂きたい。
相変化インクジェットプリンタの一例構成を示す斜視図である。 図1に示した相変化インクジェットプリンタにて使用されるインクローダの一例構成を、そのプリンタの上部奥側にあるアクセスカバーを開けて示した部分拡大斜視図である。 図2に示したインクローダにおけるインク送給チャネルの線3−3沿い縦断面図である。 インクローダの別の構成をアクセスカバーを開けて示した部分拡大斜視図である。 図4に示したインクローダにおけるインク送給チャネルの線5−5沿い縦断面図である。 インクスティックの一例としてその隅部に張出型被ガイド要素があるものを示す斜視図である。 図6に示したインクスティックの頂面図である。 図7に示したスティック側被ガイド要素に対して相補的なガイド要素を備えたインク送給チャネルを示す横断面図である。 インクスティックの他の例としてその隅部に窪み型被ガイド要素があるものを示す頂面図である。 図9に示したスティック側被ガイド要素に対して相補的なガイド要素を備えたインク送給チャネルを示す横断面図である。 インクスティックの更に他の例としてその隅部に装填角度目印があるものを示す頂面図である。 それぞれ誤色装填防止用勘合要素及び漸進配置された想定外機種装填防止用勘合要素を有する複数色分のインクスティックからなるインクスティックセットと、それに対応する勘合要素を有するキープレートとを示す図である。 勘合位置横方向漸進方式の一実施形態を示す図である。 勘合位置縦方向漸進方式の一実施形態を示す図である。 二機種間一方的互換性提供用勘合要素の例を示す図である。 二機種間一方的互換性提供用勘合要素の他の例を示す図である。 三機種間一方的互換性提供用勘合要素の例を示す図である。 二機種間一方的互換性提供用勘合要素の更に他の例を示す図である。
符号の説明
10 相変化インクジェットプリンタ、24E〜24H,24J〜24N 装填口、26E〜26H,26J〜26N キープレート、30E〜30H,30J〜30N インクスティック、94E〜94H スティック側勘合要素、98E〜98H 装填口側勘合要素、104,104’ チャネル側ガイド要素、X,X’ インクスティック寸法。

Claims (4)

  1. 相変化インク画像形成デバイス用の複数種類のインクスティックを含むインクスティックセットであって、
    それらのインクスティックのうち少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも通せる形状とする一方、
    別の少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せないが第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せる形状とすることにより、
    一方的互換性を呈する形状差を、ほぼ同一形状を有する複数種類のインクスティックに持たせたインクスティックセット。
  2. 請求項1記載のインクスティックセットであって、装填口に通す方向にほぼ直交する方向におけるインクスティック寸法差により、そのインクスティックを装填できる装填口を制限し、それにより一方的互換性を提供するインクスティックセット。
  3. 複数個の相変化インク画像形成デバイスを含み、各相変化インク画像形成デバイスがインクローダを備え、各インクローダにはインクスティック用の装填口が形成された相変化インク画像形成システムであって、
    それらの装填口のうち少なくとも1個を、互いに形状が異なる第1及び第2のインクスティックのどちらも通せる形状とする一方、
    別の少なくとも1個を、第1のインクスティックは通せないが第2のインクスティックは通せる形状とすることにより、
    一方的互換性を呈する形状差を、ほぼ同一の形状を有する複数個の装填口に持たせた相変化インク画像形成システム。
  4. 相変化インク画像形成デバイス用の複数種類のインクスティックを形成する方法であって、
    それらのインクスティックのうち少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口にも通せる形状になるよう形成するステップと、
    別の少なくとも1個を、第1の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せないが第2の相変化インク画像形成デバイスのインクローダへの装填口には通せる形状になるよう形成するステップと、
    を有する方法。
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