JP2008114550A - 液体吐出装置 - Google Patents

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由子 星山
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Abstract

【課題】ラインヘッドプリンタの最大消費電力を小さくすること。
【解決手段】上流側ノズル群と、下流側ノズル群と、媒体を上流側ノズル群と下流側ノズル群に対して所定方向に搬送する搬送機構と、を備える液体吐出装置であって、上流側ノズル群と下流側ノズル群は、それぞれ複数のノズル列が所定方向に並んで構成され、ノズル列は、液体を吐出する複数のノズルが所定方向と交差する方向に並んで構成され、上流側ノズル群のうちの最上流側のノズル列と下流側ノズル群のうちの最上流側のノズル列との間隔は、液体吐出装置が液体吐出可能な最大サイズの媒体の所定方向の長さよりも大きく、上流側ノズル群のうちの最下流側のノズル列と下流側ノズル群のうちの最上流側のノズル列との間隔は、媒体の所定方向の長さ以下であること。
【選択図】図13

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置の1つとして、紙や布、フィルムなどの各種媒体にノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタが知られている。
インクジェットプリンタの多くは、媒体の搬送方向に対して交差する方向にヘッド(ノズル)を移動させながら印刷を行う(キャリッジ式のプリンタ)。
近年、媒体の搬送方向に交差する方向に沿った紙幅の長さのノズル列を有するラインヘッドプリンタが開発されている。ラインヘッドプリンタはヘッドを移動させることなく媒体のみを搬送することで印刷が行われるため、高速印刷が可能となる。(特許文献1)
但し、ラインヘッドプリンタでは、同時に多数のノズルからインクが吐出されるため、消費電力が大きくなってしまう。
そのため、電源部の電圧降下により停電処理が行われ、印刷が停止する問題が発生した。そこで、多数のノズルから同時にインクが吐出される場合には、停電処理される設定電圧を下げる等の方法が提案されている。(特許文献2)
特開2002−240300号公報 特開平5−155117号公報
このように、ラインヘッドプリンタでは、同時に多数のノズルからインクが吐出されることがある。この場合、消費電力が大きくなり、正常に印刷が行われない等の問題が生じる。
そこで、本実施形態では、ラインヘッドプリンタの最大消費電力を小さくすることを目的とする。
課題を解決するための主たる発明は、上流側ノズル群と、前記上流側ノズル群よりも所定方向の下流側に位置する下流側ノズル群と、媒体を前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群に対して所定方向に搬送する搬送機構と、を備える液体吐出装置であって、前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群は、それぞれ複数のノズル列が前記所定方向に並んで構成され、前記ノズル列は、液体を吐出する複数のノズルが前記所定方向と交差する方向に並んで構成され、前記上流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列と前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記液体吐出装置が液体吐出可能な最大サイズの前記媒体の前記所定方向の長さよりも大きく、前記上流側ノズル群のうちの最下流側の前記ノズル列と前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記媒体の前記所定方向の長さ以下である、ことを特徴とする。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
すなわち、上流側ノズル群と、前記上流側ノズル群よりも所定方向の下流側に位置する下流側ノズル群と、媒体を前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群に対して所定方向に搬送する搬送機構と、を備える液体吐出装置であって、前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群は、それぞれ複数のノズル列が前記所定方向に並んで構成され、前記ノズル列は、液体を吐出する複数のノズルが前記所定方向と交差する方向に並んで構成され、前記上流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列と前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記液体吐出装置が液体吐出可能な最大サイズの前記媒体の前記所定方向の長さよりも大きく、前記上流側ノズル群のうちの最下流側の前記ノズル列と前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記媒体の前記所定方向の長さ以下である、ことを特徴とする液体吐出装置。
このような液体吐出装置によれば、上流側ノズル群と下流側ノズル群の全てのノズルが同時に媒体と対向することはない。そして、媒体が同時に対向可能なノズル列数は、上流側ノズル群が有するノズル列数、もしくは、下流側ノズル群が有するノズル列数よりも、多くなることはない。つまり、同時に媒体と対向するノズル数を抑えることができる。そうすると、同時に液体が吐出されるノズル数が減るため、最大消費電力を小さくすることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記媒体の前記所定方向の長さとは、前記最大サイズの前記媒体の短い方の辺の長さであること。
このような液体吐出装置によれば、上流側ノズル群と下流側ノズル群が所定方向に近付くため、液体吐出装置を小型化することができる。
かかる液体吐出装置であって、前記媒体と対向している前記ノズルからは同時に液体が吐出されること。
このような液体吐出装置によれば、同時に媒体と対向するノズル数を抑えることができるため、最大消費電力を小さくすることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記下流側ノズル群の前記複数のノズル列は、前記上流側ノズル群の前記複数のノズル列に対して、前記交差する方向にずれていること。
このような液体吐出装置によれば、交差する方向に狭い間隔で液体を吐出することができる(高解像度に印刷することができる)。
かかる液体吐出装置であって、前記上流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列の隣の前記ノズル列と、前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記液体吐出装置が液体吐出可能な最大サイズの前記媒体の前記所定方向の長さ以下であること。
このような液体吐出装置によれば、同時に液体が吐出されるノズル数が減るため、最大消費電力を小さくすることができる。そして、装置を最も小型化することができる。
===ラインヘッドプリンタの構成と印刷方法===
本実施形態では、インクジェットプリンタの中のラインヘッドプリンタ(以下、プリンタ1とする)を例に挙げて説明する。図1は、本実施形態のプリンタ1の全体構成ブロック図である。図2Aは、プリンタ1の断面図である。図2Bは、プリンタ1が紙S(媒体)を搬送する様子を示す図である。
外部装置であるコンピュータ30から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ50により、各ユニット(搬送ユニット10、ヘッドユニット20)を制御し、紙Sに画像を形成する。また、プリンタ1内の状況を検出器群40が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ50は各ユニットを制御する。
コントローラ50は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部51は、外部装置であるコンピュータ30とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU52は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ53は、CPU52のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU52は、メモリ53に格納されているプログラムに従ったユニット制御回路54で各ユニットを制御する。
搬送ユニット10は、紙Sを印刷可能な位置に送り込み、印刷時には搬送方向に所定の搬送量で紙Sを搬送させる。給紙ローラ13は、紙挿入口に挿入された紙Sをプリンタ1内の搬送ベルト12上に自動的に給紙するためのローラである。そして、輪状の搬送ベルト12が搬送ローラ11A及び11Bにより回転し、搬送ベルト12上の紙Sは搬送される。なお、紙Sは搬送ベルト12に静電吸着又はバキューム吸着している(不図示)。
ヘッドユニット20は、紙Sにインクを吐出するためのものであり、複数のヘッド21とヘッド駆動回路22を有する。ヘッド21は、インク吐出部であるノズルを複数有する。そして、各ノズルには、インクが入った圧力室(不図示)と、圧力室の容量を変化させてインクを吐出させるための駆動素子(ピエゾ素子PZT)が設けられている。
また、本実施形態のプリンタ1は2つのヘッドユニット20(上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20B)を有する。上流側ヘッドユニット20Aは上流側の搬送ローラ11A付近に固定され、下流側ヘッドユニットは下流側の搬送ローラ11B付近に固定されている。そして、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bは、搬送方向に所定の間隔Xをとって配置されている。
検出器群40には、ロータリー式エンコーダ、紙検出センサ41、および光学センサ等が含まれる。
〈印刷手順〉
コントローラ50は、コンピュータ30から印刷命令及び印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の処理を行う。
まず、コントローラ50は、給紙ローラ13を回転させ、印刷すべき紙Sを搬送ベルト12上まで送る。そして、コントローラ50は、搬送ローラ11A及び11Bを回転させ、給紙された紙Sを印刷開始位置に位置決めする。このとき、紙Sは、上流側ヘッドユニット20Aの少なくとも一部のノズルと対向している。
次に、紙Sは搬送ベルト12上を一定速度で停まることなく搬送され、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの下を通る。ヘッドユニット20の下を紙Sが通る間に、各ノズルからインクが断続的に吐出される。その結果、紙S上には搬送方向に沿った複数のドットからなるドット列(ラスタライン)が形成される。
最後に、コントローラ50は、画像の印刷が終了した紙Sを搬送ローラ11Bから排紙をする。
〈ヘッドユニット20の下面〉
図3は、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの下面のノズルの配列を示す。各ヘッドユニット20は、それぞれ複数(n個)のヘッド21を有する。そして、複数のヘッド21は、搬送方向と交差する方向である紙幅方向に千鳥状に並んで配置されている。上流側ヘッドユニット20Aに属するヘッドを21Aとし、下流側ヘッドユニット20Bに属するヘッドを21Bとする。そして、左側のヘッドより順に第1ヘッド21(1)、第2ヘッド21(2)とし、かっこ内に番号を付す。例えば、上流側ヘッドユニット20Aの一番左側のヘッドを上流側第1ヘッド21A(1)とする。
各ヘッド21の下面には、イエローインクノズル列Yと、マゼンタインクノズル列Mと、シアンインクノズル列Cと、ブラックインクノズル列Kが形成されている。各ノズル列は、ノズルを360個ずつ備えており、各ノズル列の左側のノズルほど若い番号が付されている(#i=1〜360)。そして、各ノズル列のノズルは、紙幅方向に、一定の間隔D(ノズルピッチD)で整列している。
そして、各ヘッドユニット20内において、紙幅方向に並ぶ2つのヘッド21のうちの左側のヘッド21のノズル#360と、右側のヘッド21のノズル#1との間隔がノズルピッチDとなるように、各ヘッド21が配置されている。例えば、下流側第2ヘッド21B(2)のノズル#360と、下流側第3ヘッド21B(3)のノズル#1との間隔がノズルピッチDとなっている。なお、各ノズル列の長さは1インチであり、ノズルピッチDは360dpiとなる。
以上をまとめると、上流側ヘッドユニット20Aの一番左側の第1ヘッド21A(1)の一番左側のノズル#1から一番右側の第nヘッド21A(n)の一番右側のノズル#360まで、ノズルが一定の間隔Dで紙幅方向に並んでいる。同様に、下流側ヘッドユニット20Bの一番左側のノズル21B(1)#1から一番右側のノズル21B(n)#360まで、ノズルが一定の間隔Dで紙幅方向に並んでいる。
また、上流側ヘッドユニット20Aのノズルは下流側ヘッドユニット20Bのノズルに対して、ノズルピッチDの半分(1/2・D)ずつ紙幅方向の右側にずれている。例えば、上流側第2ヘッド21A(2)のノズル#2は、下流側第2ヘッド21B(2)のノズル#2よりも紙幅方向に1/2・Dだけ右側に配置されている。
さて、プリンタ1(ラインヘッドプリンタ)では固定されたヘッドユニット20のノズル面と紙Sが対向するように、紙Sが搬送され、印刷が行われる。紙Sが720dpi×720dpiの解像度で印刷される場合、まず、紙Sが上流側ヘッドユニット20Aの下を通ることで、紙幅方向に360dpiの画像が印刷される。そして、紙Sが下流側ヘッドユニット20Bの下を通ると、先程印刷された画像から半ノズルピッチだけ左側にずれた紙幅方向に360dpiの画像が印刷される。つまり、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bにより、紙幅方向に720dpiの画像が印刷される。なお、このとき、搬送方向の画像が720dpiとなるように、紙Sの搬送速度は決定される。
なお、ヘッドユニット20は固定されており、紙幅方向に移動することはないので、プリンタ1が印刷可能な紙Sの紙幅方向の最大長さは、長さYとなる。長さYとは、下流側ヘッドユニット20Bの一番左側のノズル21B(1)#1から上流側ヘッドユニット20Aの一番右側のノズル21A(n)#360までの長さである。
例えば、プリンタ1がA4サイズ紙(=210×297mm)の印刷を可能とし、長い方の辺を紙幅方向(297mm)とし、ノズル列長を1インチ(=25.4mm)とすると、1つのヘッドユニット20には少なくとも12個(297/25.4=11.7)以上のヘッド21が紙幅方向に千鳥状に配置されることになる。
===駆動信号生成回路60について===
図4は、駆動信号生成回路60を示す図である。駆動信号生成回路60はユニット制御回路54内に含まれ、波形生成回路61と増幅回路62とを有する。そして、駆動信号生成回路60では、メモリ53に記憶された波形情報を基に駆動信号DRVが生成される。
増幅回路62は、駆動信号DRVの電圧上昇時に動作する上昇用トランジスタ(NPN型トランジスタ)Q1と駆動信号DRVの電圧下降時に動作する下降用トランジスタ(PNP型トランジスタ)Q2とを有する。上昇用トランジスタQ1は、コレクタが電源に接続され、エミッタが駆動信号DRVの出力信号線に接続されている。下降用トランジスタQ2は、コレクタが接地(アース)に接続され、エミッタが駆動信号DRVの出力信号線に接続されている。
波形生成回路61により、デジタル信号である波形情報がアナログ信号である波形信号に変換され、増幅回路62に出力される。この波形信号が増幅回路62を制御する。波形信号により、上昇用トランジスタQ1がON状態になると、駆動信号DRVが上昇する。一方、波形信号により、下降用トランジスタQ2がON状態になると、駆動信号DRVが下降する。このようにして、2つのトランジスタQ1及びQ2のエミッタ側の接続点から駆動信号DRVが出力される。
なお、駆動信号DRVは波形生成回路61へ、フィードバック(FB)される。即ち、波形生成回路61は、目標の駆動信号DRVの電圧値と実際の駆動信号DRVの電圧値との差も考慮して波形信号を生成している。
===駆動信号DRVとドットの形成について===
図5は、駆動信号DRVとノズルが形成するドットの大きさの関係を示す図である。駆動信号DRVは第1駆動パルスW1と第2駆動パルスW2を有する。この駆動パルスの形状は、ノズルから吐出されるインク量に応じて定められている。
図6は、ヘッドユニット20内のヘッド駆動回路22を示す図である。なお、図中のかっこ内の数字は部材や信号が対応するノズルの番号を示している。印刷信号がヘッド駆動回路22に伝送されると、スイッチ制御信号生成回路24は、各ノズル#iに割り当てられた1画素分(紙S上に仮想的に定められた矩形状の領域)の画素データに応じて、スイッチ制御信号SW(i)を生成する。このスイッチ制御信号SW(i)が各ピエゾ素子PZT(i)に入力されることにより、各スイッチ23(i)のオン・オフ制御が行われる。そして、スイッチ23のオン・オフ動作が駆動信号DRVをピエゾ素子PZTに印加もしくは遮断している。
例えば、スイッチ制御信号SW(i)のレベルが「1」のとき、スイッチ23(i)はオンとなり、駆動信号DRVが有する駆動パルスをそのまま通過させ、駆動パルスがピエゾ素子PZT(i)に印加される。そして、駆動パルスがピエゾ素子PZT(i)に印加されると、その駆動パルスに応じてピエゾ素子PZT(i)が変形し、圧力室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、圧力室内の既定量のインクがノズル#iから吐出される。一方、スイッチ制御信号SW(i)のレベルが「0」のとき、スイッチ23(i)はオフとなり、駆動信号DRVが有する駆動パルスを遮断する。
図5に示すように、スイッチ制御信号SW(i)が「11」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に第1駆動パルスW1及び第2駆動パルスW2が印加される。そして、ノズル#iから既定量のインクが吐出され、大ドットが形成される。同様に、スイッチ制御信号SW(i)が「10」の場合、中ドットが形成され、スイッチ制御信号SW(i)が「01」の場合、小ドットが形成される。また、スイッチ制御信号SW(i)が「00」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスが何も印加されないので、ピエゾ素子PZT(i)が変形せず、ドットは形成されない。
===駆動信号DRVと消費電力について===
図7は、駆動信号生成回路60から出力される第1駆動パルスW1の電圧変化と、トランジスタQ1及びQ2に流れる電流変化の説明図である。以下、駆動パルスと消費電力の関係について、第1駆動パルスW1を例に挙げて説明する。
時刻T0までの間、駆動信号生成回路60は中間電圧Vcを維持する。そして、時刻T0から時刻T1までの間に、駆動信号生成回路60は中間電圧Vcから最低電圧Vlまで電圧を下降させる。このとき、下降用トランジスタQ2はON状態となり、下降用トランジスタQ2に電流i2(A)が流れる。そして、ピエゾ素子PZTは圧力室の容量を膨張させる。
そして、駆動信号生成回路60は、時刻T2まで最低電圧Vlを維持した後、時刻T2から時刻T3までの間に、最高電圧Vhまで電圧を上昇させる。このとき、上昇用トランジスタQ1はON状態となり、上昇用トランジスタQ1に電流i1(A)が流れる。そして、ピエゾ素子PZTは、圧力室の容量を収縮させ、ノズルからインク滴を吐出させる。
最後に、駆動信号生成回路60は、時刻T4まで最高電圧Vhを維持し、時刻T4から時刻T5までの間に、中間電圧Vcまで電圧を下降させる。このとき、下降用トランジスタQ2はON状態となり、下降用トランジスタQ2に電流i2(A)が流れる。そして、ピエゾ素子PZTは、圧力室の容量を膨張させて、圧力室内の容量を元に戻す。
このように、第1駆動パルスW1がピエゾ素子に印加されると、上昇用トランジスタQ1と下降用トランジスタQ2に電流が流れ、電力が消費される。
上昇用トランジスタQ1には、時刻T2から時刻T3までの間に、電流i1(A)が流れる。ゆえに、時刻T2から時刻T3の間のある時刻Txでの消費電力は、時刻Txの駆動信号DRVの電位と電源電位Vmaxとの電位差と電流i1(A)の積により求められる。そして、時刻T2から時刻T3までの消費電力の総和が、第1駆動パルスW1がピエゾ素子PZTに印加されたときの上昇用トランジスタQ1の消費電力量q1(Wh)となる。
下降用トランジスタQ2には、時刻T0から時刻T1と時刻T4から時刻T5までの間に、電流i2(A)が流れる。ゆえに、時刻T0から時刻T1または時刻T4から時刻T5の間のある時刻Tyでの消費電力は、時刻Tyの駆動信号DRVの電位とGND電位との電位差と電流i2(A)の積により求められる。そして、時刻T0から時刻T1及び時刻T4から時刻T5までの消費電力の総和が、第1駆動パルスW1がピエゾ素子PZTに印加されたときの下降用トランジスタQ2の消費電力量q2(Wh)となる。
即ち、第1駆動パルスW1が1個のピエゾ素子PZTに印加されたときの消費電力量は、上昇用トランジスタQ1の消費電力量のq1(Wh)と、下降用トランジスタQ2の消費電力量q2(Wh)を合計したq1+q2(Wh)となる。なお、第1駆動パルスW1がピエゾ素子PZTに印加される時間(図7ではT0からT5まで)は微小である。そのため、第1駆動パルスW1がピエゾ素子PZTに印加された瞬間だけ、消費電力が大きくなると考えられる。
そして、第1駆動パルスW1がN個のピエゾ素子PZTに同時に印加されたときの消費電力量は、(q1+q2)×N(Wh)となる。つまり、同時に多数のピエゾ素子PZTに第1駆動パルスW1が印加された瞬間に、消費電力が急激に大きくなる。これは、同時にインクを吐出するノズルの数が増えるほど、消費電力が大きくなるともいえる。
なお、中ドットと小ドットは、それぞれ1つの駆動パルスがピエゾ素子PZTに印加されることで形成されるが、大ドットは、2つの駆動パルス(W1及びW2)がピエゾ素子PZTに印加されることで形成される。そのため、大ドットが形成されるときの消費電力の方が、中ドットや小ドットが形成されるときの消費電力に比べて大きくなる。つまり、同時に大ドットを形成するノズルの数が増えるほど、そのときの消費電力は大きくなる。
===ヘッドユニット間隔:比較例1===
図8は、比較例1の上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20BとA4サイズの紙Sを上から見た図である。本実施形態のプリンタ1は高解像度の印刷を行う為、2つのヘッドユニット20A及び20Bを用いる。この2つのヘッドユニットの搬送方向の間隔の設定方法について、比較例を挙げたあと、本実施形態の設定方法について説明する。
図8中ではA4サイズの紙Sを太い一点鎖線で示す。比較例1及び以下の他の例においても、プリンタ1が印刷可能な紙Sの最大サイズをA4サイズとする。また、このA4サイズの紙S(以下、最大用紙S)は、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの両方を用いて、紙幅方向に720dpiの解像度で印刷されるとする。なお、ノズル列長が1インチの場合、A4サイズの紙を印刷するためには、紙幅方向に少なくとも12個のヘッド21を配置する必要がある。但し、図8中では説明の簡略のため、紙幅方向に並ぶヘッド数を4個としている。
比較例1では、上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列(ヘッド21A(1)・(3)のK列、以下“UU”とする)と下流側ヘッドユニット20Bの最下流側ノズル列(ヘッド21B(2)・(4)のY列、以下“DD”とする)との間隔X11が、A4サイズである最大用紙Sの短い方の辺の長さと等しくなるように、2つのヘッドユニット20A及び20Bの間隔X1が設定されている。
以下、ラインヘッドプリンタ(プリンタ1)の印刷の流れと、使用されるノズル列の関係について説明する。
図9Aは、最大用紙Sの先端(下流)側印刷時のヘッド21と最大用紙Sの位置関係を示す断面図である。印刷開始位置に合わせて最大用紙Sが給紙された後、最大用紙Sの先端側は上流側ヘッドユニット20Aの下を通りながら下流側へ搬送されていく。その搬送中に、印刷データに合わせて、上流側ヘッドユニット20Aの各ノズル列から最大用紙Sに向けてインクが吐出される。
そのため、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列(ヘッド21B(1)・(3)のK列、以下“DU”とする)と対向するまでは、上流側ヘッドユニット20Aのノズル列のみ使用される。ここで、「使用される」とは、最大用紙Sとノズルが対向しており、印刷データに合わせてノズルからインクが吐出される可能性があるという意味である。「使用される」とあっても、印刷データによってはノズルからインクが吐出されないこともある。そして、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向するまで、下流側ヘッドユニット20Bのノズル列は使用されない。ここで、「使用されない」とは、最大用紙Sとノズルが対向しておらず、ノズルからインクが吐出される可能性がないという意味である。
図9Bは、印刷途中のヘッド21と最大用紙Sの位置関係を示す断面図である。最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向し、更に最大用紙Sが下流側へ搬送されることにより、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの両方が使用されるようになる。そして、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最下流側ノズル列DDと対向したとき、最大用紙Sの後端(上流側)が上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUと対向する。このとき、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの全てのノズル列が最大用紙Sと対向することになる。
図9Cは、最大用紙Sの後端側印刷時のヘッド21と最大用紙Sの位置関係を示す断面図である。図9Bのように、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの全てのノズル列が最大用紙Sと対向した後、最大用紙Sの後端は上流側ヘッドユニットの各ノズル列の下を通り過ぎていく。最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの最下流側ノズル列(ヘッド21A(2)・(4)のY列、以下“UD”とする)の下を通り過ぎると、上流側ヘッドユニット20Aは使用されなくなり、下流側ヘッドユニット20Bのみが使用される。そして、最終的には、最大用紙Sの後端が下流側ヘッドユニット20Bの最下流側のノズル列DDの下を通り過ぎて、印刷が完了し、最大用紙Sは排紙される。
以上をまとめると、比較例1では、印刷の始めでは上流側ヘッドユニット20Aのみが使用され、印刷の途中では上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの両方が使用され、印刷の終わりでは下流側ヘッドユニットのみ使用される。つまり、紙Sが搬送されるに従って、紙Sと対向するヘッド21(ノズル列)の数が異なってくる。
図9Aや図9Cのように、紙Sが上流側ヘッドユニット20Aか下流側ヘッドユニット20Bのどちらか1つと対向している場合、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は4個であり、最大ノズル数は5760個(360個×4列×4個)となる。これに対して、図9Bのように、紙Sが上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの両方と対向している場合、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は8個であり、最大ノズル数は11520個(360個×4列×8個)となる。つまり、比較例1では、最大で同時に11520個のノズルからインクが吐出される可能性があることになる。
ところで、同時にドットを形成するノズルの数が増えるほど、消費電力が大きくなると前述している。また、ドットを形成するノズルの中でも、大ドットを形成するノズルの数が増えるほど、消費電力量は大きくなる。即ち、比較例1では、図9Bのように、最大用紙Sが上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの全てのノズル列と対向し、その全てのノズル列が大ドットを形成する時に、消費電力が最大となる。
また、インクジェットプリンタの中には、ラインヘッドプリンタの他にキャリッジ式のプリンタが知られている。キャリッジ式のプリンタでは、1つのヘッドが紙Sの搬送方向と交差する方向に移動しながらドット列を形成する動作と紙の搬送動作を交互に繰り返すことで印刷が行われる(詳細は後述)。そのため、同時に使用される最大ヘッド数は1個である。例えば、図11のようなヘッド71であれば、同時に使用される最大ノズル数は1440個(360個×4列)となる。即ち、同時にドットを形成するノズル数は1440個よりも増えることはない。
本実施形態のプリンタであるラインヘッドプリンタは、複数のヘッド21が紙幅方向に並んでいるため、ヘッド21が紙幅方向に移動する必要がない。そして、紙Sが複数のヘッド21と対向するように搬送されることで、画像が完成する。ゆえに、キャリッジ式のプリンタに比べて高速で静かな印刷が可能となる。但し、ラインヘッドプリンタでは、同時に使用される最大ヘッド数は複数個であり、キャリッジ式のプリンタに比べて、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数が多い。その結果、ラインヘッドプリンタは、キャリッジ式のプリンタに比べて最大消費電力が大きくなってしまう。
特に、この比較例1にように、高解像度印刷のために2つのヘッドユニット20を用いて印刷し、且つ、2つのヘッドユニット20が有する全てのノズル列が同時に使用される可能性がある場合、キャリッジ式のプリンタに比べて、大幅に消費電力が大きくなる。比較例1では同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は8個であるため、比較例1の最大消費電力はキャリッジ式のプリンタの最大消費電力の8倍となる。(但し、図8では、ヘッド21の数を減らしている。実際にA4サイズを印刷するときの最大ヘッド数は24個であり、最大消費電力も24倍となる)。
比較例1のように、最大消費電力がキャリッジ式のプリンタの最大消費電力に比べて大幅に大きいと、電源部の電圧が大きく降下してしまうおそれがある。そうすると、停電検出回路により誤って停電と検出され、印刷動作が停まってしまう。このような問題を回避するために、最大消費電力が大きい場合には、大きな容量の電源を使用したり、搬送速度を低下させて最大消費電力を小さくしたりする方法がとられている。
しかし、大きな容量の電源は形状的に大型で、高価である。また、搬送速度を低下させると、ラインヘッドプリンタの利点である高速印刷の効果が半減してしまう。なお、搬送速度を低下させて最大消費電力を小さくする方法として、上流側ヘッドユニット20Aのノズルと下流側ヘッドユニット20Bのノズルが交互にインクを吐出する方法がある。この場合、例えば、紙Sが1画素分搬送されるのに、通常であれば図5に示す周期Tの時間で済むのに対し、2つのヘッドユニットが交互に印刷するために2倍の周期2Tの時間がかかり、印刷時間も2倍になってしまう。
そこで、比較例1では、2つのヘッドユニットを使用するラインヘッドプリンタにおいても、大容量の電源を使ったり、搬送速度を低下させたりせずに、最大消費電力を小さくすることを課題とする。即ち、同時に使用されるノズル数を減らすことが課題となる。また、最大消費電力を小さくさせるとは、同時にトランジスタに流れる電流の合計値を小さくするとも言い換えられる。
〈参考例:キャリッジ式のプリンタ(シリアル式プリンタ)〉
図10は、キャリッジ式プリンタの全体構成の概略図である。図11は、キャリッジ式プリンタのヘッド71を示す図である。
1つのヘッド71が、キャリッジ70に設けられ、搬送方向と交差する移動方向に移動する。そして、その移動中に、印刷データに基づいてノズルからインクが吐出され、紙S上に移動方向に沿ったドット列が形成される(ドット形成処理)。その後、紙Sは搬送方向に所定搬送量分で搬送される(搬送処理)。これにより、ヘッド71は、先ほどのドット形成処理によって形成されたドットの位置とは異なる位置に、ドットを形成することが可能になる。
印刷すべきデータがなくなるまで、ドット形成処理と搬送処理とを交互に繰り返し、画像を完成させる。そして、印刷中の紙Sに印刷すべきデータがなくなったところで、紙Sは排紙される。
===ヘッドユニット間隔:比較例2===
図12Aは、比較例2の上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bと最大用紙S(A4サイズ)を上から見た図である。図12Bは、印刷途中のヘッド21と最大用紙Sの位置関係を示す断面図である。比較例2では、上流側ヘッドユニット20Aの最下流側ノズル列UDと、下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUとの間隔X12が、A4サイズである紙Sの短い方の辺の長さよりも大きくなるように、2つのヘッドユニット20A及び20Bの間隔X2が設定されている。
そのため、比較例2では、図12Bに示すように、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの最下流側ノズル列UDと対向した後に、最大用紙Sが長さX3搬送される。そうしてから、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bのノズル列と対向する。即ち、上流側ヘッドユニット20Aによる印刷が完全に終了してから、下流側ヘッドユニット20Bにより印刷されるので、同時に2つのヘッドユニットが使用されることがない。
つまり、比較例2において、同時に使用される最大ヘッド数は4個となり、最大ノズル数は5760個(360個×4列×4個)となる。即ち、比較例2において同時に使用される最大ヘッド数(最大ノズル数)は、比較例1の最大ヘッド数(最大ノズル数)の半分となる。ゆえに、比較例2の最大消費電力は比較例1の最大消費電力の半分となる。
比較例2では、2つのヘッドユニット20の間隔X2を比較例1よりも広く設定することで、比較例2の最大消費電力を比較例1の最大消費電力よりも小さくしている。但し、2つのヘッドユニット20の間隔を広くとり過ぎると、装置が大きくなるという問題が発生する。
特に、比較例2では、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの最下流側のノズル列UDの下を通り過ぎた後、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最下流側ノズル列DUと対向するまで、最大用紙Sはただ搬送されているだけであり、何も印刷されない。このような無駄な搬送が行われることによって、搬送時間(印刷時間)が長くなってしまう。
そこで、比較例2では、最大消費電力を低下させ、且つ、出来る限り装置を小さくし、搬送時間も短くなるような2つのヘッドユニット20A及び20Bの間隔を設定することを課題とする。
以下、本実施形態の2つのヘッドユニットの間隔の設定方法について説明する。
===ヘッドユニット間隔:使用例1===
図13は、使用例1の上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20BとA4サイズの最大用紙Sを上から見た図である。使用例1では、上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUとの間隔X4が、最大用紙Sの短い方の辺の長さよりも大きくなるように、2つのヘッドユニット20A及び20Bの間隔X5が設定されている。
図14Aは、上流側ヘッドユニット20Aにより、最大用紙Sの後端側が印刷される様子を示す図である。最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUと対向しているとき、最大用紙Sの先端は下流側ヘッドユニット20Bのノズル列と対向していない。そのため、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向するまで、上流側ヘッドユニット20Aのみが使用される。即ち、最大用紙Sが給紙されてから、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向するまでの間、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は4個であり、最大ノズル数は5760個(360個×4列×4個)となる。
図14Bは、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bにより、最大用紙Sの先端側と後端側が印刷される様子を示す図である。この使用例1では、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUの下を通り過ぎた後に、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向する。そして、最大用紙Sの後端が最上流側ノズル列UUの下流側に隣のノズル列Cの下を通り過ぎた後に、最大用紙Sの先端が最上流側ノズル列DUの下流側に隣のノズル列Cと対向する。そのため、同時に使用される可能性のある最大ノズル数は、1つのヘッドユニット20が有するノズル数と同じ5760個である。
図14Cは、下流側ヘッドユニット20Bにより、最大用紙Sの先端側が印刷される様子を示す図である。最大用紙Sの先端側が下流側ヘッドユニット20Bの全てのノズル列と対向しているとき、最大用紙Sは上流側ヘッドユニット20Aのノズル列とは対向しない。ゆえに、このとき、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は4個であり、最大ノズル数は5760個となる。
この使用例1の印刷の途中では、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bが同時に使用される。しかし、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aのうちのm個のノズル列の下を通り過ぎた後に、最大用紙Sの先端側が下流側ヘッドユニット20Bのうちのm個のノズル列と対向するように、2つのヘッドユニットの間隔X5が設定されている。そのため、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は、1つのヘッドユニット20が有するヘッド数である4個を超えることがない。また、最大用紙Sよりもサイズの小さい紙Sが同時に対向する最大ノズル数は、最大用紙Sが同時に対向する最大ノズル数よりも多くなることはない。
これに対して、比較例1(図8)では、上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUとの間隔が、最大用紙Sの短い方の辺の長さよりも小さくなるように、2つのヘッドユニット20の間隔X1が設定されている。そのため、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は、1つのヘッドユニット20が有するヘッド数(4個)を超えてしまう。
つまり、使用例1では、上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUとの間隔X4が、最大用紙Sの短い方の辺の長さよりも大きくなるように2つのヘッドユニット20の間隔を設定したため、使用例1で同時に使用される可能性のある最大ヘッド数(最大ノズル数)を比較例1で同時に使用される可能性のある最大ヘッド数(最大ノズル数)よりも減らすことができた。また、使用例1で使用される可能性のある最大ヘッド数を1つのヘッドユニット20が有するヘッド数(4個)を超えないようにすることができた。
その結果、使用例1の最大消費電力は、比較例1の最大消費電力の半分となる。そして、使用例1では、比較例1ほど電圧降下するおそれがなくなり、印刷動作が停まる等の問題もなくなる。そうして、大容量の電源を使用したり、搬送速度を低下させたりする必要もなくなる。
また、使用例1では、比較例2のように、搬送ベルト12上で最大用紙Sがノズルと対向しない期間は無く、無駄な搬送期間がない。そのため、使用例1は、比較例2よりも搬送時間を短縮することができ、装置も出来る限り小さくすることができる。
但し、使用例1のヘッドユニット間隔X4よりも、2つのヘッドユニット間隔を狭くすると、比較例1のように、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数が4個を超えて、最大消費電力が大きくなってしまう。プリンタ1(ラインヘッドプリンタ)では、2つのヘッドユニット20の間隔の大小に関わらず、最大用紙Sが同時に1つのヘッドユニットが有する全てのヘッド(4個)と対向する期間がある。そのため、プリンタ1は、少なくとも、1つのヘッドユニット20の全てのノズルから同時に大ドットが吐出されるときの消費電力に対応できる電源を有する必要がある。そこで、本実施形態では、最大用紙Sと同時に対向する最大ヘッド数が4個を超えないように、2つのヘッドユニット20の間隔を設定している。
===ヘッドユニット間隔:使用例2===
図15Aは、使用例2の上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20BとA4サイズの紙Sを上から見た図である。図15Bは、印刷途中のヘッド21と最大用紙Sの位置関係を示す断面図である。使用例2では、上流側ヘッドユニット20Aの最下流側のノズル列UDと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUとの間隔X8が、A4サイズである紙Sの短い方の辺の長さと等しくなるように、2つのヘッドユニット20の間隔X6が設定されている。
使用例2では、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向するまで、上流側ヘッドユニット20Aのみが使用される。そのため、このときに、同時に使用される最大ヘッド数は4個であり、最大ノズル数は5760個(360個×4列×4個)となる。
そして、図15Bのように、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向したときには、最大用紙Sは上流側ヘッドユニットの最下流側ノズル列UDとしか対向しない。また、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニットの最下流側ノズル列UDの下を通り過ぎた後は、下流側ヘッドユニット20Bのみが使用される。
つまり、使用例2では、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数は、1つのヘッドユニット20が有するヘッド数である4個を超えることがない。ゆえに、使用例2の最大消費電力は、比較例1の最大消費電力の半分となり、使用例1と同様の効果が得られる。
また、使用例2では、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの最下流側のノズル列UDの下を通り過ぎる前に、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUと対向する。そのため、使用例2では、搬送ベルト12上において最大用紙Sがノズル列と対向しない期間はなく、無駄な搬送期間はない。
これに対して、比較例2(図12)では、上流側ヘッドユニット20Aの最下流側のノズル列UDと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUの間隔が、A4サイズである紙Sの短い方の辺の長さよりも大きいため、無駄な搬送期間(間隔X3)が生じる。
つまり、使用例2では、上流側ヘッドユニット20Aの最下流側のノズル列UDと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUの間隔が、A4サイズである紙Sの短い方の辺の長さ以下となるように、2つのヘッドユニット20の間隔X6が設定したため、比較例1よりも最大消費電力を小さくし、且つ、出来る限り装置を小さくし、搬送時間も短くすることができた。
但し、使用例2のヘッドユニット間隔X6よりも、2つのヘッドユニット間隔を広くすると、比較例2のように、無駄な搬送期間が発生してしまう。
===ヘッドユニット間隔:使用例3===
図16は、使用例3の上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20BとA4サイズの紙Sを上から見た図である。使用例3では、上流側ヘッドユニット20Aの最上流側ノズル列UUと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUとの間隔X4が、最大用紙Sの短い方の辺の長さよりも大きく、また、上流側ヘッドユニット20Aの最下流側のノズル列UDと下流側ヘッドユニット20Bの最上流側ノズル列DUの間隔X8が、A4サイズである紙Sの短い方の辺の長さ以下となるように、2つのヘッドユニット20の間隔X7が設定されている。
即ち、この使用例3のヘッドユニット間隔X7は、使用例1のヘッドユニット間隔X5よりも大きく、また、使用例2のヘッドユニット間隔X6よりも小さい。
そして、使用例3において、使用される可能性のある最大ヘッド数は、1つのヘッドユニット20が有するヘッド数(4個)を超えないため、最大消費電力を比較例1よりも小さくすることができる。また、図16に示すように、最大用紙Sの後端が上流側ヘッドユニット20Aの下を通り過ぎる前に、最大用紙Sの先端が下流側ヘッドユニット20Bと対向するため、無駄な搬送期間がない。
つまり、本実施形態では、上流側ヘッドユニット20A(上流側ノズル群)の最上流側ノズル列UUと下流側ヘッドユニット20B(下流側ノズル群)の最上流側ノズル列DUとの間隔が、A4サイズ(液体吐出可能な最大サイズ)の紙Sの短い方の辺の長さ(所定方向=搬送方向の長さ)よりも大きく、上流側ヘッドユニットの最下流側ノズル列UDと下流側ヘッドユニットの最上流側ノズル列DUとの間隔が、A4サイズの紙Sの短い方の辺の長さ以下となるように、2つのヘッドユニット20の間隔を設定する。この条件に当てはまるように、2つのヘッドユニット20の間隔を設定すれば、同時に使用される可能性のある最大ヘッド数が、1つのヘッドユニット20が有するヘッド数(4個)を超えることは無く、最大消費電力も一定の値に抑えることができる。そして、無駄な搬送期間がなくなるため、出来る限り搬送時間(印刷時間)を短縮し、装置も小さくすることができる。
===その他の実施形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェット方式のプリンタを有する印刷システムについて記載されているが、2つのヘッドユニット間隔の設定方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
〈インクジェット方式のラインヘッドプリンタについて〉
前述の実施形態では、液体吐出装置として、インクジェット方式のラインヘッドプリンタを例に挙げたがこれに限らない。例えば、液体吐出装置であれば、プリンタ(印刷装置)ではなく、カラーフィルター製造装置や半導体製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
〈単一ヘッドについて〉
前述の実施形態では、複数のヘッド21を紙幅方向に千鳥状に配置したラインヘッドプリンタを例に挙げているが、これに限らない。例えば、印刷用紙の紙幅サイズに合わせて多数のノズルが一列に並ぶ単一ヘッドで構成されるラインヘッドプリンタでもよい。但し、現状では、製造設備等の問題から長いノズル列を有するヘッドを作成することが困難なため、前述の実施形態のように短いノズル列(1インチ)を有するヘッドを複数用いている。以下、本件発明を、2つの単一ヘッドを用いたラインヘッドプリンタに適用させて説明する。なお、ノズル面の構成以外は、前述の実施形態と同様とする。
図17Aは、2つの単一ヘッドの間隔X9が比較的狭い場合(使用例A)の説明図である。一方、図17Bは、2つの単一ヘッドの間隔X10が比較的広い場合(使用例B)の説明図である。上流側単一ヘッド80AのK列と下流側単一ヘッド80BのK列との間隔が最大用紙Sの搬送方向の長さよりも大きく(図17A)、上流側単一ヘッド80AのY列と下流側単一ヘッド80BのK列との間隔が最大用紙Sの搬送方向の長さ以下(図17B)となるように、2つの単一ヘッドの間隔を設定する。そうすると、印刷可能な最大用紙Sが同時に対応する最大ノズル列数は、1つの単一ヘッドが有するノズル列数(YMCKの4列)を越えることはない。その結果、前述の実施形態と同様の効果が得られる。
図18Aから図18Fは、使用例Aの印刷の流れを示す図である。同様に、図19Aから図19Fは、使用例Bの印刷の流れを示す図である。図20Aは、使用例Aにおける搬送時間と紙Sが対向するノズル列数との関係を示した図である。図20Bは、使用例Bにおける搬送時間と紙Sが対向するノズル列数との関係を示した図である。使用例Aと使用例Bのどちらにおいても、紙Sが対向する最大ノズル列数は4列である。そして、使用例Aの方が使用例Bよりも、2つの単一ヘッドの間隔が狭いため、搬送時間が短くなる。しかし、使用例Bの方が使用例Aよりも、最大ノズル列数が4列である時間が短い。仮に、紙Sと対向する全てのノズル列からインクが吐出されるとすると、使用例Aの方が使用例Bよりも、紙Sの印刷中に最大消費電力である時間が長くなる。
〈ヘッドユニット間隔について〉
前述の実施形態では、A4サイズの短い方の辺の長さを印刷時の搬送方向の長さとして、ヘッドユニット間隔を設定していたがこれに限らない。例えば、A4サイズの長い方の辺の長さを印刷時の搬送方向の長さとして、ヘッドユニット間隔を設定してもよい。そうすると、紙幅方向に並ぶヘッド数は前述の実施形態よりも減らすことができる。但し、ヘッドユニット間隔は前述の実施形態よりも長くなり装置が大型化してしまう。
〈高解像度印刷について〉
前述の実施形態では、上流側ヘッドユニット20Aのノズル列に対して下流側ヘッドユニット20Bのノズル列を紙幅方向に半ノズルピッチずらして、高解像度印刷を可能としていたが、これに限らない。例えば、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bのノズル列を紙幅方向にずらさなくてもよい。そして、搬送方向に沿ったラスタラインを搬送方向に並ぶ上流側ヘッドユニット20Aのノズル#iと下流側ヘッドユニット20Bのノズル#iから交互にドットを形成すれば(オーバーラップ印刷)、高解像度印刷はできないが、ノズル抜けがあった場合等に画像劣化が緩和される。
〈ヘッドユニット数について〉
前述の実施形態では、上流側ヘッドユニット20Aと下流側ヘッドユニット20Bの2つのヘッドユニットの間隔の設定方法を例に挙げているが、これに限らない。例えば、ヘッドユニットを3つ以上有する場合であっても、各ヘッドユニットの間隔の設定に関して、本件発明を適用する。
本実施形態のプリンタの全体構成ブロック図である。 図2Aはプリンタの断面図であり、図2Bはプリンタが紙を搬送する様子を示す図である。 上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットの下面のノズルの配列を示す。 駆動信号生成回路を示す図である。 駆動信号とノズルが形成するドットの大きさの関係を示す図である。 ヘッドユニット内のヘッド駆動回路を示す図である。 駆動信号生成回路から出力される第1駆動パルスの電圧変化とトランジスタ及びに流れる電流変化の説明図である。 比較例1の上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットとA4サイズの紙Sを上から見た図である。 図9Aは最大用紙Sの先端側印刷時のヘッドと最大用紙の位置関係を示す断面図であり、図9Bは印刷途中のヘッドと最大用紙の位置関係を示す断面図であり、図9Cは最大用紙の後端側の印刷時のヘッドと最大用紙の位置関係を示す断面図である。 キャリッジ式プリンタの全体構成の概略図である。 キャリッジ式プリンタのヘッドを示す図である。 図12Aは比較例2の上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットと最大用紙を上から見た図であり、図12Bは印刷途中のヘッドと最大用紙の位置関係を示す断面図である。 使用例1の上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットと最大用紙を上から見た図である。 図14Aは上流側ヘッドユニットにより最大用紙の後端側が印刷される様子を示す図であり、図14Bは上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットにより最大用紙の先端側と後端側が印刷される様子を示す図であり、図14Cは下流側ヘッドユニットにより最大用紙の先端側が印刷される様子を示す図である。 図15Aは使用例2の上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットと紙を上から見た図であり、図15Bは印刷途中のヘッドと最大用紙の位置関係を示す断面図である。 使用例3の上流側ヘッドユニットと下流側ヘッドユニットと紙を上から見た図である。 図17Aは2つの単一ヘッドの間隔が比較的狭い場合の説明図であり、図17Bは2つの単一ヘッドの間隔が比較的広い場合の説明図である。 図18Aから図18Fは使用例Aの印刷の流れを示す図である。 図19Aから図19Fは使用例Bの印刷の流れを示す図である。 図20Aは使用例Aにおける搬送時間と紙が対向するノズル列数との関係を示した図であり、図20Bは使用例Bにおける搬送時間と紙が対向するノズル列数との関係を示した図である。
符号の説明
1 プリンタ、
10 搬送ユニット、11A 搬送ローラ、11B 搬送ローラ、12 搬送ベルト、
13 給紙ローラ、
20 ヘッドユニット、21 ヘッド、
20A 上流側ヘッドユニット、20B 下流側ヘッドユニット、
22 ヘッド駆動回路、23 スイッチ、24 スイッチ制御信号生成回路、
30 コンピュータ、
40 検出器群、41 紙検出センサ、
50 コントローラ、51インターフェース部、52 CPU、53 メモリ、
60 駆動信号生成回路、61 波形生成回路、62 増幅回路、
Q1 上昇用トランジスタ、Q2 下降用トランジスタ、
70 キャリッジ、71 ヘッド

Claims (5)

  1. 上流側ノズル群と、
    前記上流側ノズル群よりも所定方向の下流側に位置する下流側ノズル群と、
    媒体を前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群に対して所定方向に搬送する搬送機構と、
    を備える液体吐出装置であって、
    前記上流側ノズル群と前記下流側ノズル群は、それぞれ複数のノズル列が前記所定方向に並んで構成され、
    前記ノズル列は、液体を吐出する複数のノズルが前記所定方向と交差する方向に並んで構成され、
    前記上流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列と前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記液体吐出装置が液体吐出可能な最大サイズの前記媒体の前記所定方向の長さよりも大きく、
    前記上流側ノズル群のうちの最下流側の前記ノズル列と前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記媒体の前記所定方向の長さ以下である、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体の前記所定方向の長さとは、前記最大サイズの前記媒体の短い方の辺の長さである、
    液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体と対向している前記ノズルからは同時に液体が吐出される、
    液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
    前記下流側ノズル群の前記複数のノズル列は、前記上流側ノズル群の前記複数のノズル列に対して、前記交差する方向にずれている、
    液体吐出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の液体吐出装置であって、
    前記上流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列の隣の前記ノズル列と、前記下流側ノズル群のうちの最上流側の前記ノズル列との間隔は、前記液体吐出装置が液体吐出可能な最大サイズの前記媒体の前記所定方向の長さ以下である、
    液体吐出装置。
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