JP2008112844A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光効率を向上することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 表示エリアの各画素に表示素子40を備えたアレイ基板100と、アレイ基板100に対向して配置され少なくとも表示エリアを密封するように貼り合わせられた封止基板200と、を備え、表示素子40から放射された放射光を封止基板側から取り出すトップエミッションタイプの表示装置において、表示素子40は、画素毎に配置され反射層を含む第1電極60と、第1電極上に配置された光活性層64と、光活性層上に配置され半透過層66RTを含む第2電極66と、を備え、反射層と半透過層との間の各層の屈折率をnとし各層の厚みをdとしたときにΣ(n×d)で定義される光学厚みが250nm以上700nm以下であり、半透過層66RTの屈折率が、380nmから620nmの波長範囲において0.6以下であることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 表示エリアの各画素に表示素子40を備えたアレイ基板100と、アレイ基板100に対向して配置され少なくとも表示エリアを密封するように貼り合わせられた封止基板200と、を備え、表示素子40から放射された放射光を封止基板側から取り出すトップエミッションタイプの表示装置において、表示素子40は、画素毎に配置され反射層を含む第1電極60と、第1電極上に配置された光活性層64と、光活性層上に配置され半透過層66RTを含む第2電極66と、を備え、反射層と半透過層との間の各層の屈折率をnとし各層の厚みをdとしたときにΣ(n×d)で定義される光学厚みが250nm以上700nm以下であり、半透過層66RTの屈折率が、380nmから620nmの波長範囲において0.6以下であることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
この発明は、表示装置に係り、特に、マイクロキャビティ構成の自発光性素子によって構成された表示装置に関する。
近年、平面表示装置として、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置が注目されている。この有機EL表示装置は、自発光性素子の表示素子を備えて構成されていることから、視野角が広く、バックライトを必要とせず薄型化が可能であり、消費電力が抑えられ、且つ応答速度が速いといった特徴を有している。
これらの特徴から、有機EL表示装置は、液晶表示装置に代わる、次世代平面表示装置の有力候補として注目を集めている。このような有機EL表示装置は、表示素子として、基板上において陽極と陰極との間に発光機能を有する有機化合物を含む光活性層を保持した有機EL素子を備えている。光活性層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等を含んでいる。
近年、一方が半透明である2枚の高反射鏡の間に有機EL素子を配置したマイクロキャビティ構成のカラー表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特に、有機EL素子から放射された放射光を有機EL素子の上面側すなわち封止基板側から取り出すトップエミッションタイプの表示装置については、ガラス基板上に、銀(Ag)からなる反射性金属底部電極、透明導電性位相層、有機EL要素及び銀(Ag)からなる半透明金属上部電極を備えたデバイス、半透明金属上部電極をインジウム・ティン・オキサイド(ITO)からなる透明上部電極に置き換えたデバイス、透明上部電極の上にQWS反射鏡を配置したデバイス、半透明金属上部電極の上に吸収低減層を配置したデバイスなどが提案されている。
特開2004−253390号公報
従来のトップエミッションタイプの表示装置においては、各有機EL素子の発光効率が低いため、輝度の向上が望まれていた。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、発光効率を向上することが可能な表示装置を提供することにある。
この発明の態様による表示装置は、
表示エリアの各画素に表示素子を備えたアレイ基板と、
前記アレイ基板に対向して配置され、少なくとも表示エリアを密封するように貼り合わせられた封止基板と、を備え、
前記表示素子から放射された放射光を前記封止基板側から取り出すトップエミッションタイプの表示装置において、
前記表示素子は、
画素毎に配置され、反射層を含む第1電極と、
前記第1電極上に配置された光活性層と、
前記光活性層上に配置され、半透過層を含む第2電極と、を備え、
前記反射層と前記半透過層との間の各層の屈折率をnとし各層の厚みをdとしたときに、Σ(n×d)で定義される光学厚みが250nm以上700nm以下であり、
前記半透過層の屈折率が、380nmから620nmの波長範囲において0.6以下であることを特徴とする。
表示エリアの各画素に表示素子を備えたアレイ基板と、
前記アレイ基板に対向して配置され、少なくとも表示エリアを密封するように貼り合わせられた封止基板と、を備え、
前記表示素子から放射された放射光を前記封止基板側から取り出すトップエミッションタイプの表示装置において、
前記表示素子は、
画素毎に配置され、反射層を含む第1電極と、
前記第1電極上に配置された光活性層と、
前記光活性層上に配置され、半透過層を含む第2電極と、を備え、
前記反射層と前記半透過層との間の各層の屈折率をnとし各層の厚みをdとしたときに、Σ(n×d)で定義される光学厚みが250nm以上700nm以下であり、
前記半透過層の屈折率が、380nmから620nmの波長範囲において0.6以下であることを特徴とする。
この発明によれば、発光効率を向上することが可能な表示装置を提供することができる。
以下、この発明の一実施の形態に係る表示装置について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態では、表示装置として、自己発光型表示装置、例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置を例にして説明する。
図1に示すように、有機EL表示装置1は、アレイ基板100と、アレイ基板100の主面側に対向して配置された封止基板200とを備えて構成されている。この有機EL表示装置1は、画像を表示する略矩形状の表示エリア101を有している。表示エリア101は、マトリクス状に配置された複数種類の色画素PX(R、G、B)によって構成されている。封止基板200は、少なくとも表示エリア101を密封するようにシール材400を介してアレイ基板100に貼り合せられている。
アレイ基板100上において、各色画素PX(R、G、B)は、画素回路及び画素回路によって駆動制御される表示素子を備えている。画素回路は、例えば、画素スイッチ10、画素スイッチ10を介して供給される映像信号に基づき表示素子へ所望の駆動電流を供給する駆動トランジスタ20、駆動トランジスタ20のゲート−ソース間電位を所定期間保持する蓄積容量素子30などを備えて構成されている。これらの画素スイッチ10及び駆動トランジスタ20は、例えば薄膜トランジスタにより構成され、ここでは、半導体層にポリシリコンを用いている。
表示素子は、自発光素子である有機EL素子40(R、G、B)によって構成されている。すなわち、赤色画素PXRは、主に赤色波長に対応した光を放射する有機EL素子40Rを備えている。緑色画素PXGは、主に緑色波長に対応した光を放射する有機EL素子40Gを備えている。青色画素PXBは、主に青色波長に対応した光を放射する有機EL素子40Bを備えている。
また、アレイ基板100は、色画素PXの行方向(すなわち図1のY方向)に沿って配置された複数の走査線Ym(m=1、2、…)、走査線Ymと略直交する列方向(すなわち図1のX方向)に沿って配置された複数の信号線Xn(n=1、2、…)、有機EL素子40に電源を供給するための電源供給線Pなどを備えている。
さらに、アレイ基板100は、表示エリア101の外側に位置する周辺エリア104に、走査線Ymのそれぞれに走査信号を供給する走査線駆動回路107の少なくとも一部、信号線Xnのそれぞれに映像信号を供給する信号線駆動回路108の少なくとも一部などを備えている。すべての走査線Ymは、走査線駆動回路107に接続されている。また、すべての信号線Xnは、信号線駆動回路108に接続されている。
各種有機EL素子40(R、G、B)の構成は、基本的に同一である。すなわち、図2に示すように、アレイ基板100は、配線基板120の主面側に配置された複数の有機EL素子40を備えている。なお、配線基板120は、ガラス基板やプラスチックシートなどの絶縁性の支持基板上に、画素スイッチ10、駆動トランジスタ20、蓄積容量素子30、走査線駆動回路107、信号線駆動回路108、各種配線(走査線、信号線、電源供給線等)などを備えて構成されたものとする。
有機EL素子40は、色画素PX毎に独立島状に配置された第1電極60と、第1電極60に対向して配置され(すなわち第1電極60よりも封止基板200側に配置され)複数の色画素PXに共通に配置された第2電極66と、これら第1電極60と第2電極66との間に保持された光活性層64と、によって構成されている。
有機EL素子40を構成する第1電極60は、配線基板120上に配置されている。トップエミッションタイプを採用した構成では、この第1電極60は、光反射性を有する反射層を含んでいる。すなわち、第1電極60は、図2に示したように、光反射性を有する導電材料(例えばアルミニウム(Al))を用いて形成された反射層60Rと、反射層60Rと光活性層64との間に配置され光透過性を有する導電材料(例えばインジウム・ティン・オキサイド(ITO))を用いて形成された透過層60Tと、を組み合わせた2層構造としても良いし、光反射性を有する導電材料を用いて電極としての機能と反射層としての機能を兼ね備えた単層として形成しても良い。
光活性層64は、第1電極60上に配置され、少なくとも発光層64Aを含んでいる。この光活性層64は、発光層64A以外の機能層を含むことができ、例えば、ホール注入層、ホール輸送層、ブロッキング層、電子輸送層、電子注入層、バッファ層などの機能層を含むことができる。この光活性層64は、複数の機能層を複合した単層で構成されても良いし、各機能層を積層した多層構造であっても良い。光活性層64においては、発光層64Aが有機系材料であればよく、発光層64A以外の層は無機系材料でも有機系材料でも構わない。光活性層64において、発光層64A以外の機能層は共通層であってもよく、図2に示した例では、発光層64Aの第1電極60側及び第2電極66側にそれぞれ共通層が配置されている。一方の共通層は、ホール注入層64HI及びホール輸送層64HTを含み、また、他方の共通層は、電子注入層64EI及び電子輸送層64ETを含んでいる。発光層64Aは、赤、緑、または青に発光する発光機能を有した有機化合物によって形成される。この実施の形態においては、ホール注入層64HIはCuPcによって形成され、ホール輸送層64HTはαNPDによって形成され、電子輸送層64ETはAlq3によって形成され、電子注入層64EIはLiFによって形成されている。
第2電極66は、各色画素の光活性層64上に配置されている。この第2電極66は、マイクロキャビティ構成を実現するために、半透過層66RTを含んでいる。すなわち、第2電極66は、図2に示したように、光透過性を有する導電材料を用いて形成された透過層66Tと、透過層66Tと光活性層64との間に配置された半透過層66RTとの2層構造としても良いし、半透過層のみにより電極としての機能を兼ね備えた単層として形成しても良い。
また、アレイ基板100は、表示エリア101において、少なくとも隣接する色画素PX(R、G、B)間を分離する隔壁70を備えている。隔壁70は、例えば各第1電極60の縁に沿って格子状またはストライプ状に配置され、第1電極60を露出する隔壁70の開口形状が矩形となるよう形成されている。この隔壁70は、例えば樹脂材料によって形成される。
上述したような構成の有機EL表示装置1において、各有機EL素子40(R、G、B)の発光効率を改善するために、発明者は、半透過層66RTの屈折率に着目した。上述した構成においては、各有機EL素子40(R、G、B)に備えられた半透過層66RTの屈折率は、380nmから620nmの波長範囲で0.6以下に設定されている。また、発明者は、このような屈折率に設定された半透過層66RTを適用する際に更なる発光効率を向上するための条件、特にマイクロキャビティ構成の共振条件を最適化するために実質的な共振器長に相当する反射層60Rと半透過層66RTとの間の光学厚みTの最適範囲について検討した。この光学厚みTとは、反射層60Rと半透過層66RTとの間に配置された各層、例えば図2に示した例では第1電極60の透過層60T、光活性層64を構成する各層について、屈折率をそれぞれnとし、厚みをそれぞれdとしたとき、Σ(n×d)として定義される。
すなわち、発明者は、主に赤色波長(620nm)に対応した光を放射する有機EL素子40R、主に緑色波長(540nm)に対応した光を放射する有機EL素子40G、及び、主に青色波長(380nm)に対応した光を放射する有機EL素子40Bの3種類の有機EL素子について、半透過層66RTの屈折率に対する発光効率(cd/A)を測定した。なお、半透過層66RTの屈折率は、実際に有機EL素子40内に配置されるものと同組成の半透過層を別途にガラス基板上に作成し、その半透過層の屈折率を分光エリプソメトリー法で測定した値であり、380nmから620nmの波長範囲での最大値とした。また、この測定を行うにあたり、有機EL素子40Rにおいて光学厚みTは680nmとし、有機EL素子40Gにおいて光学厚みTは570nmとし、有機EL素子40Bにおいて光学厚みTは520nmとした。
測定結果を図3に示す。ここで、発光効率については、低消費電力の観点から、青色の有機EL素子40B(Blue)については2.3cd/A以上、緑色の有機EL素子40G(Green)については9.0cd/A以上、赤色の有機EL素子40R(Red)については4.5cd/A以上必要であることが要求される。このため、発明者によってなされた測定結果によれば、半透過層66RTの屈折率nを380nmから620nmの波長範囲において0.6以下とすることによって、各有機EL素子40(R、G、B)において必要な発光効率が得られることがわかった。
発明者によるより詳細な検証によれば、半透過層66RTの屈折率nを380nmから620nmの波長範囲において0.6以下とすることにより、半透過層66RTそのものの透過率を向上することが可能となり、また、半透過層66RTや光活性層64において吸収される光が減少することが確認された。このため、表示装置に適用される各種有機EL素子からの放射光の波長範囲について、半透過層66RTの屈折率nを0.6以下に設定することにより、高輝度化が実現できる。
また、発明者は、有機EL素子40における光学厚みTに対する発光効率を測定した。有機EL素子40(R、G、B)それぞれにおいて、放射される光の主波長が異なるため、光学干渉が最適な光学厚みTの範囲は各有機EL素子40(R、G、B)で異なるが、発明者による検証結果によれば、各有機EL素子40(R、G、B)において、光学厚みが250nm以上で700nm以下のときに、半透過層66RTの屈折率が0.6以下であれば、各色の最適な光学厚みの範囲内においてさらに発光効率が向上する効果が得られることが確認された。一方で、光学厚みが250nm未満の場合、及び、700mを超える場合には有機EL素子40(R、G、B)の全てが最適な光学干渉の範囲から外れており、発光効率が低下することが確認された。各有機EL素子の光学厚みは、上述したように、主に光活性層64の厚みに相当する。このため、光活性層64において比較的厚い厚さで構成される層、例えばホール輸送層などの厚みによって光学厚みを調整することが可能である。
なお、半透過層66RTの屈折率は、有機EL素子の発光効率のみに着目すれば、小さく設定することが望ましいが、その本来の機能であるマイクロキャビティ効果を得るのに必要なある程度の反射率を維持する必要がある。このため、半透過層66RTの屈折率は、380nmから620nmの波長範囲において0.1以上に設定することが要求される。
上述した半透過層66RTは、マグネシウム(Mg)と銀(Ag)との混合物によって形成することが好適である。マグネシウム(Mg)及び銀(Ag)は、共に光反射性を有する材料であるが、これらの混合物によって極薄い膜として形成した場合には、光透過性を有すると共に光反射性を有する半透過層として機能させることができる。
このような構成の半透過層66RTの屈折率は、層形成過程でのマグネシウムと銀との混合比によって制御可能である。発明者の検証によれば、マグネシウムと銀とで構成した半透過層66RTについては、半透過層66RTの体積に対して銀の占める比率を向上することにより、半透過層66RTの屈折率が低下することがわかった。そして、半透過層66RTの体積に対して銀の占める比率を70%以上とする、望ましくは75%以上とすることにより、半透過層66RTの屈折率を0.6以下にできることがわかった。
(実施例1)
銀とマグネシウムとの混合物によって半透過層66RTを形成し、半透過層66RTの体積に対して銀の占める比率を75%とした。別途にガラス基板上に作成した同組成の半透過層の屈折率を分光エリプソメトリー法で測定したところ、波長380nmでは0.60、波長540nmでは0.49、波長620nmでは0.60であり、このときの半透過層の透過率は43%であった。また、
このような組成の半透過層を適用した有機EL素子40(R、G、B)について、有機EL素子40Rにおける光学厚みTを680nmとし、有機EL素子40Gにおける光学厚みTを570nmとし、有機EL素子40Bにおける光学厚みTを520nmとして、発光効率を測定したところ、青色有機EL素子40Bについては2.3cd/A、緑色有機EL素子40Gについては9.3cd/A、赤色有機EL素子40Rについては4.7cd/Aであり、必要な発光効率が得られることが確認できた。
銀とマグネシウムとの混合物によって半透過層66RTを形成し、半透過層66RTの体積に対して銀の占める比率を75%とした。別途にガラス基板上に作成した同組成の半透過層の屈折率を分光エリプソメトリー法で測定したところ、波長380nmでは0.60、波長540nmでは0.49、波長620nmでは0.60であり、このときの半透過層の透過率は43%であった。また、
このような組成の半透過層を適用した有機EL素子40(R、G、B)について、有機EL素子40Rにおける光学厚みTを680nmとし、有機EL素子40Gにおける光学厚みTを570nmとし、有機EL素子40Bにおける光学厚みTを520nmとして、発光効率を測定したところ、青色有機EL素子40Bについては2.3cd/A、緑色有機EL素子40Gについては9.3cd/A、赤色有機EL素子40Rについては4.7cd/Aであり、必要な発光効率が得られることが確認できた。
(実施例2)
銀とマグネシウムとの混合物によって半透過層66RTを形成し、半透過層66RTの体積に対して銀の占める比率を80%とした。別途にガラス基板上に作成した同組成の半透過層の屈折率を分光エリプソメトリー法で測定したところ、波長380nmでは0.48、波長540nmでは0.47、波長620nmでは0.57であった。
銀とマグネシウムとの混合物によって半透過層66RTを形成し、半透過層66RTの体積に対して銀の占める比率を80%とした。別途にガラス基板上に作成した同組成の半透過層の屈折率を分光エリプソメトリー法で測定したところ、波長380nmでは0.48、波長540nmでは0.47、波長620nmでは0.57であった。
このような組成の半透過層を適用した有機EL素子40(R、G、B)について、有機EL素子40Rにおける光学厚みTを680nmとし、有機EL素子40Gにおける光学厚みTを570nmとし、有機EL素子40Bにおける光学厚みTを520nmとして、発光効率を測定したところ、青色有機EL素子40Bについては2.4cd/A、緑色有機EL素子40Gについては11.0cd/A、赤色有機EL素子40Rについては5.0cd/Aであり、必要な発光効率が得られ、さらに高輝度化が実現できた。
なお、この発明は、上記実施形態そのものに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
PX…色画素、1…有機EL表示装置、40…有機EL素子、60…第1電極、64…光活性層、64A…発光層、66…第2電極、66RT…半透過層、70…隔壁、100…アレイ基板、101…表示エリア、120…配線基板、200…封止基板
Claims (4)
- 表示エリアの各画素に表示素子を備えたアレイ基板と、
前記アレイ基板に対向して配置され、少なくとも表示エリアを密封するように貼り合わせられた封止基板と、を備え、
前記表示素子から放射された放射光を前記封止基板側から取り出すトップエミッションタイプの表示装置において、
前記表示素子は、
画素毎に配置され、反射層を含む第1電極と、
前記第1電極上に配置された光活性層と、
前記光活性層上に配置され、半透過層を含む第2電極と、を備え、
前記反射層と前記半透過層との間の各層の屈折率をnとし各層の厚みをdとしたときに、Σ(n×d)で定義される光学厚みが250nm以上700nm以下であり、
前記半透過層の屈折率が、380nmから620nmの波長範囲において0.6以下であることを特徴とする表示装置。 - 前記半透過層は、銀(Ag)とマグネシウム(Mg)との混合物によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記半透過層の体積に対して銀の占める比率が70%以上であることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 前記半透過層の屈折率は、380nmから620nmの波長範囲において0.1以上であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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-
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