JP2008112521A - 情報処理装置、及びその節電運転用プログラム - Google Patents

情報処理装置、及びその節電運転用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008112521A
JP2008112521A JP2006295679A JP2006295679A JP2008112521A JP 2008112521 A JP2008112521 A JP 2008112521A JP 2006295679 A JP2006295679 A JP 2006295679A JP 2006295679 A JP2006295679 A JP 2006295679A JP 2008112521 A JP2008112521 A JP 2008112521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
buffer
information processing
processing apparatus
power consumption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006295679A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Umemura
雅也 梅村
Yasushi Nagai
靖 永井
Tokai Morino
東海 森野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2006295679A priority Critical patent/JP2008112521A/ja
Publication of JP2008112521A publication Critical patent/JP2008112521A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

【課題】
情報処理装置におけるコンテンツの再生時にトリックプレイが要求されても、ハードディスク装置で消費される電力を低減できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】
情報処理装置の主記憶3上に先読みバッファを用意し、再生時に動画コンテンツ等を先読みし蓄える。CPU1の制御の下、バッファを動的に複数に分割しバッファの充足頻度を上げ、バッファ全体でのデータ充足率を高めに維持することで、とっさの早送り再生指示に応える。また、分割したバッファの一つに、再生位置よりも後に現れるチャプタを先頭から所定の容量だけ先読みすることで、不意のスキップ指示に応える。いずれの場合も、指示を受けたあとにハードディスク装置(HDD)2を起動ないしアクティブ状態に復帰させ、起動ないし復帰までの間、HDD2を低消費電力モードに維持し節電する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストレージデバイスを搭載する情報処理装置、及びその動画再生時のトリックプレイ時における節電運転用プログラムに関する。
音楽コンテンツ、ビデオコンテンツを再生する携帯用音楽プレーヤやメディアプレーヤ等の情報処理装置に搭載するストレージデバイスとして、光ディスクやハードディスクがある。この光ディスクやハードディスクなどを搭載する情報処理装置は、その機構上、稼動部分があるためフラッシュメモリなどの半導体メモリにコンテンツを記憶するタイプに比べ、消費電力が大きくなるという弱点がある。これは、使用されるドライブは記録再生記録媒体を回転させ、読み取りないし読み書きヘッドを記録再生記録媒体上のトラックに位置合わせし、データの読み取りないし読み書きを行う為に、読み取りないし書き込みの前後に仕事(電力と時間の積)が必要であるからである。
特許文献1においては、この光ディスクドライブの消費電力からCPUの消費電力に着目し、音楽媒体の再生時、再生終了時間にタイマを設定しCPUの省電力モードへの遷移を行うことによって消費電力を低減する技術が開示されている。
一方、特許文献2には、メディアプレーヤのタイムシフト機能実現のため記録と再生を同時に行う場合、すなわち、録画中の番組を先頭から追っかけて再生する追っかけ再生時の輻輳による画面の欠落を防ぐため、バッファメモリを効率的に使用する技術が開示されている。
特開2003−256087号公報 特開2002−77828号公報
従来の情報処理装置において、音楽コンテンツやビデオコンテンツを蓄積しているディスクドライブは、モータの回転とヘッドの位置合わせに電力を浪費しているが、この消費電力低減には配慮がなされていなかった。また、タイムシフト形態での再生データの再生品質の向上を図るために、バッファ(メモリ)の効率的利用を行う場合にも、通常再生や特殊再生(トリックプレイ)時におけるディスクドライブの消費電力低減については配慮されていなかった。
本発明は、バッファを利用した情報処理装置における音楽コンテンツや動画コンテンツの再生時にトリックプレイが要求されても、ディスクドライブなどのストレージデバイスで消費される電力を低減できる節電運転可能な情報処理装置、及びその節電運転用プログラムを提供することを目的としている。
本発明では、上記の目的を達成するため、ストレージデバイスに格納したコンテンツを再生する情報処理装置であって、コンテンツの再生を制御する処理部と、ストレージデバイスから先読みしたコンテンツのデータを保持するバッファとを有し、この処理部は、バッファを複数に分割して、個別にコンテンツのデータを先読みし、コンテンツのデータをバッファに先読み後に、ストレージデバイスを複数の低消費電力モードの一つに遷移させ、次の先読みまでの間滞留させ、分割されたバッファの容量をコンテンツのビットレートで割って得られる時間が、ストレージデバイスが滞留した低消費電力モードからアクティブに復帰する時間よりも大きくなるよう制御する情報処理装置を提供する。
また、本発明においては、コンテンツを記憶するストレージデバイスと、ストレージデバイスから先読みしたコンテンツのデータを保持するバッファと、コンテンツの再生を制御する処理部とを有する情報処理装置の節電運転用プログラムであって、この処理部を、バッファを複数に分割して個別にコンテンツのデータを先読みして充足し、コンテンツのデータをバッファに先読み後に、ストレージデバイスを複数の低消費電力モードの一つに遷移させ、次の先読みまでの間滞留させると共に、分割されたバッファの容量をコンテンツのビットレートで割って得られる時間が、ストレージデバイスが滞留した低消費電力モードからアクティブに復帰する時間よりも大きくなるよう実行させる情報処理装置の節電運転用プログラムを提供する。
更に、本発明においては、ストレージデバイスの複数の動作モードと複数の低消費電力モード毎の消費電力と、複数の動作モードと複数の低消費電力モード間を遷移するのに要する時間及び消費電力に関する情報である電力プロファイルを記憶する記憶部を更に有し、処理部は、この記憶された電力プロファイルを用いて、コンテンツのデータをバッファに先読み後に遷移させる、ストレージデバイスの複数の低消費電力モードの最適な一つを選択する情報処理装置、及びその節電運転用プログラムを提供する。
すなわち、本発明の構成にあっては、バッファを複数に分割し、コンテンツの再生時に、ストレージデバイスからこれらコンテンツを読み出して、分割されたバッファに蓄える。情報処理装置は、このバッファ上のコンテンツのデータを再生し、バッファが空になるか残量が一定の割合を下回ると再度データを読み出してバッファに充足する。次の充足までの間は、ストレージデバイスを低消費電力モードに遷移させ節電する。バッファは複数に分割することにより、バッファの充足頻度を上げ、バッファ全体でのデータ充足率を高めに維持する。また、コンテンツ中のチャプタを頼りに、再生位置よりも後に現れるチャプタの先頭から所定の容量だけ、複数に分割したバッファの一つに先読みする。
本発明の構成にあっては、複数に分割されたバッファの容量q(再生所要時間)は、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスの起動時間/復帰時間(Tsup)より大きいことが必要である。再生されるコンテンツのビットレートをBWexとすると、q/BWexが再生時間であるから、
Tsup<q/BWex - - - (式1)
となる。
バッファ全体の容量をQbuf、バッファの分割数をnとすると、
n<Qbuf/q - - - (式2)
である。
式1と式2から、
n<(Qbuf/BWex)/Tsup - - - (式3)
となる。
m倍速で再生する場合は、
Tsup<q/(m・BWex) - - - (式4)
である。
よって、式3は、
n<(Qbuf/(m・BWex)/Tsup - - - (式5)
となる。
本発明によれば、バッファにデータを先読みし、先読みバッファが充満するたびにハードディスクドライブ等のストレージデバイスを停止ないし低消費電力モードに遷移させることで情報処理装置全体としての節電が可能となる。特に、トリックプレイ開始時点でストレージデバイスが停止ないし低消費電力モードに有っても、バッファに先読みされたデータを再生する間にストレージデバイスは復帰させるので間断の無い再生が実現できる。
また、複数に分割したバッファの一つに、再生位置よりも後に現れるチャプタの先頭から所定の容量だけ先読みしているので、不意にスキップ再生が指示されてもスキップ後のデータは上述の複数に分割したバッファの一つに存在するので、スキップ後直ぐスキップした位置から再生が可能で、また、バッファに先読みされたデータを再生する間にストレージデバイスは復帰させるので間断の無い再生が実現できる。
すなわち、本発明の構成により、ハードディスクドライブ等のストレージデバイスをこまめに停止ないし低消費電力モードに遷移させて消費電力を低減しながら、間断の無いトリックプレイを実現できる。
以下、本発明の実施するための最良の形態について図面を用いて詳述する。
本発明の第一の実施例を図1〜図9を用いて説明する。図中、1は情報処理装置の中央処理部(CPU)、2は記憶部、即ちストレージデバイスでハードディスク(HDD)、3は主記憶、4は入出力部で表示装置およびスピーカ、5はチューナ、6はネットワークインタフェース、7はリモコン(RC)である。
図1において、本実施例の情報処理装置は、具体的にはハードディスクレコーダで、CPU1に、ハードディスク2と主記憶3、チューナ5、ネットワークインタフェース6が接続され、リモコン7が送信するコマンドに従い、音楽や動画の再生、録音、録画、コピーを実現している。処理部としてのCPU1は、CPU1上で動作するプログラムに基づき、ハードディスクレコーダである情報処理装置の動作制御を行う。このプログラムはその動作時に主記憶3に記憶されて、実行される。このプログラムは、通常、情報処理装置内に記憶されているが、必要に応じてネットワークインタフェース6などを介して装置外から導入される。
本実施例において、図1のハードディスクレコーダはリモコン7が送信するコマンドに従い、チューナ5で受信したテレビ放送をCPU1がエンコードし、エンコードしたデータを動画コンテンツ、動画ファイルとしてハードディスク2に書き込んだり、ネットワークインタフェース6経由でダウンロードした動画コンテンツ、動画ファイルをハードディスク2に書き込むことで、所謂録画機能を実現している。
また、利用者はリモコン7を用い、ハードディスク2のコンテンツを選択し、再生や、早送り再生、スキップ再生、巻き戻し再生をハードディスクレコーダに指示し、本実施例のハードディスクレコーダはハードディスク2から動画コンテンツ、動画ファイルを読み出し、CPU1でデコードし、表示装置およびスピーカ4に表示再生することで、利用者ないし所有者が録画した放送を視聴出来る。
CPU1は主記憶3を、録画時のエンコードや再生時のデコードの際の作業用メモリとして使う。また、ハードディスク2への動画コンテンツ、動画ファイルの読み書き時に主記憶3の一部をバッファとして利用する。録画時、すなわちハードディスク2への書き込み時はバッファが満杯になった時点でバッファの内容を一気にハードディスク2に書き込み、バッファが空になるとハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させ、消費電力を低減する。同様に、再生時、すなわちハードディスク2からの読み出し時は主記憶3のバッファの容量分だけハードディスク2からデータを読み出し、バッファに書き込み、バッファが満杯になった時点で、ハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させ、消費電力を低減する。ハードディスクレコーダの消費電力低減するための制御は、上述のCPU1で実行されるプログラムで実現され、構成する機能は主記憶3に展開される。
図2に本実施例のハードディスクレコーダにおけるビデオ再生時の主記憶3上の先読みバッファのデータの充足・消費状況とハードディスク2の消費電力を示す。図2を用いて再生時、すなわちハードディスク2からの読み出し時のバッファの利用状況とハードディスク2の運転状況と電力消費状況を説明する。
図2上部は本実施例のハードディスクレコーダがバッファを用いずに動画を再生すると仮定した場合の、ハードディスク2の運転状況と電力消費状況を示している。左端の時点(100)でハードディスク2は停止状態もしくは消費電力が小さい低消費電力モードにあり、リモコン7が送信するコマンドに従い動画ファイルの再生の為、先ず、ハードディスク2をアクティブな状態に復帰させ(101)、再生(102)を開始する。再生中、ハードディスク2はアクティブな状態にあり、リモコン7が送信するコマンドに従い早送り再生やスキップ再生といった所謂トリックプレイに備えている。アクティブ状態のハードディスク2をランダムリードすることでトリックプレイを実現する。
図2上部が示す通り、ハードディスク2をアクティブな状態にし続けると電力消費が大きいので、本実施例のハードディスクレコーダは図2下部に示す様に、先読みバッファを用いてハードディスクを停めるもしくは低消費電力モードに滞留する時間を捻出し、消費電力を低減する。
図2下部において、横軸が時間経過を表し、上部にハードディスの電力、下部にバッファの充足・消費状況を示しており、上部と下部で時間は同期している。図2の下部は主記憶3上に割り当てた先読みバッファの充足・消費状況を示す。縦軸は下位アドレスから上位アドレスを示し、全体である容量、実施例では36MBの充足・消費状況を示している。図2の下部では、主記憶3上に割り当てられたバッファは二つに分割されている。
図2において、左端の時点(200)で本実施例のハードディスクレコーダは待機状態あり、リモコン7が送信するコマンドに従い動画ファイルの再生の為、先ず、ハードディスク2から主記憶3上のバッファへの読み出しを開始する。この時点でハードディスク2は消費電力が小さい低消費電力モードにあり、実施例ではスタンバイモードにある。選ぶべき低消費電力モードとして、スタンバイモード以外にアイドルモードもしくはこれに順ずるモードがあり何れを選んでも一様に消費電力を低減できるが、本実施例ではアイドルモードよりも消費電力が小さいスタンバイモードを選んでいる。また、スタンバイモード以外にスリープモードを選んだり、ハードディスク2の電源を切ることでより消費電力を下げることができるが、実施例ではスリープモードからの復帰や電源再投入後のオーバヘッドを考慮してスタンバイモードを選んでいる。
ここで、スリープモードとは、ハードディスクの読出しヘッドのサーボを停止し、ディスクを回転させるモータを停止させ、ハードディスク2に搭載されたコントローラチップ(HDC)のほとんどの回路を停止させるモードである。スタンバイモードとは、読出しヘッドのサーボを停止し、ディスクを回転させるモータを停止しているが、コントローラチップの回路は停止していないモードである。また、アイドルモード(Low Power Idle)とは、読出しヘッドのサーボは停止しているが、ディスクを回転させるモータは、回転数を下げた状態で回転させている状態である。
一般にハードディスクの消費電力は、ハードディスク毎に記録メディアの直径と質量と枚数と回転数、制御系や信号処理系のチップ構成が異なる為、異なる。そのため、本実施例のハードディスクレコーダは、ハードディスクレコーダの主記憶部3、またはハードディスク2等にハードディスク2の電力プロファイルを格納し、上述のモードの選択を行う。この電力プロファイルは、ハードディスクが具備する低消費電力モードと低消費電力モード毎の消費電力、モード間の遷移に要する時間と消費電力所謂オーバヘッドを網羅する。
ハードディスク2の電力プロファイルからは、読み書きとシークを含むアクティブ状態での消費電力と、読み書き時のデータの転送速度、起動時の消費電力と所要時間、Low Power Idleとスタンバイ、スリープ所謂低消費電力モードにおける各々の消費電力と低消費電力モードからアクティブに復帰する際の消費電力と所要時間が参照できる。ハードディスク2の電力プロファイルでは、低消費電力モードの消費電力の大小関係は、
Low Power Idle>スタンバイ>スリープ、
オーバヘッドの大小関係は、
Low Power Idle<スタンバイ<スリープとなる。
さて、図2下部の左端から時間が経過すると先ず、ハードディスク2は停止ないしスタンバイ状態からアクティブな状態に遷移する為にモータを起動(201)する。回転が安定し読み出しを開始する(202)と、バッファは読み出した動画ファイルのデータが書き込まれ、バッファの上限まで書き込むと、ハードディスク2からの動画ファイルの読み出しを停めて、同時にハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる(203)。
平行して、バッファに一定量動画ファイルが書き込まれると、CPU1はデコードを開始し、動画ファイルを再生する(211)。再生が進行し再生位置がバッファの容量の半分の位置に達すると、動画ファイルの続きのデータをハードディスク2から読み出し、CPU1は再生が終わったバッファの先頭から真ん中までに書き込み、充足する。この充足の為、CPU1は再生位置がバッファ容量の半分の位置に達する前に、ハードディスク2を低消費電力モードからアクティブな状態に遷移させる(204)。再生位置がバッファ容量の半分の位置に達するとハードディスク2から動画ファイルの続きを読み出す(205)。
こうすることで、本実施例のハードディスクレコーダはバッファを常に50%以上充足した状態に維持する。以後、本実施例のハードディスクレコーダのCPU1は、この充足動作を繰り返す。
続いて、図3を用いて、本実施例のハードディスクレコーダでの動画ファイルの早送り再生(FF再生)を説明する。図3において、動画ファイルは図2と同じ手順で先読みを行うが、再生中にリモコン7が送信するコマンドに従い早送り再生(FF再生)に移行する。図3に示す早送り再生では、バッファのデータを間引きながら再生することで早送り再生を実現している(311)。また図3において早送り再生は、早送り再生(311)の後、早送り再生(312),(313)と続く。
図3では、先読み(305)に対する早送り再生(311)の開始時刻が前後した場合の動作の差異を図3の上部と下部に図示し、比較し説明する。図3上部は早送り再生(311)が先読み(305)に遅れた場合、下部は早送り再生(311)が先読み(305)に先行した場合を示す。遅れた場合、先読み(305)は通常の先読みとなり、早送り再生(312)において先読み(305)で先読みした動画ファイルは間引かれて再生される。先行した場合、早送り再生が続くことを見越して先読み(305)は間引いて先読みし、早送り再生(312)において先読み(305)で先読みした動画ファイルは順々に再生し、順々に再生するだけで早送り再生を実現している。
本実施例のハードディスクレコーダにおいて、動画ファイルはMPEG2(Moving Picture Expert Group phase 2)方式で圧縮されており、15フレーム毎にIピクチャが出現するので、先読み(305)は動画ファイルのIピクチャ(Intra-coded Picture)のみ先読みすることでデータを間引いている。早送り再生(312)以後の先読みでは、早送り再生が続くことを見越して間引いて先読み(308)する。先読み(308)で先読みした動画ファイルは早送り再生(313)で順々に再生し、順々に再生するだけで早送り再生を実現している。
以上説明した本実施例の一連の動作において、早送り再生中にも先読みを行い、先読み(305)後ハードディスク2をハードディスク2が具備する、上述した低消費電力モードに遷移させており(306)、通常の再生と同様にハードディスク2を低消費電力モードに遷移させる時間を捻出している。本実施例のハードディスクレコーダにおいては、早送り再生中も先読みを行い、先読みと先読みの間の時間を、ハードディスク2を低消費電力モードに遷移させる時間として捻出できるので、消費電力を低減できる。
次に、図4,5を用いて、本実施例のハードディスクレコーダでの動画ファイルの早送り再生を説明する。図4,5では、早送り再生(412)の終了時刻と先読み(403)開始時刻が前後した場合の動作の差異を図4の上部と下部と図5の上部と下部に図示し、比較し説明する。
図4上部は早送り再生(412)が先読み(403)開始までに終了し通常速度での再生に戻った場合、下部は早送り再生(412)が先読み(403)開始までに終了しなかった場合を示している。加えて、図5は早送り再生(412)が先読み(403)開始までに終了しなかった場合について、図4の下部よりも早送り再生(413)が伸びた場合を示し、図5上部は早送り再生(413)から通常速度での再生(414)に移行した時に先読み(403)したデータが無効であった場合を、図5下部は早送り再生が続いた場合を示している。
図4において、動画ファイルは図2と同じ手順で先読みを行うが、再生中にリモコン7が送信するコマンドに従い早送り再生(FF再生)に移行する(411)。
図4に示す早送り再生では、バッファのデータを間引きながら再生することで早送り再生を実現している(411)。また図4において早送り再生は、早送り再生(411)の後、早送り再生(412),(413)と続く。
上部に示す様に、早送り再生(412)が先読み(403)開始までに終了し通常速度での再生に戻った場合、先読み(403)は、通常速度での再生の為間引かずにバッファを充足する。先読み(403)はバッファを常に50%以上充足した状態に維持する為に、引き続き先読みを行い(403t)、バッファを充足し終わると、同時にハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。以後、図2同様、通常速度での再生と先読みを行う。
早送り再生(412)に続く通常速度での再生(414)は再生中のバッファの残量と再生速度から早々に先読み(403)が充足中のバッファに及ぶと予測できる。先読み(403)は分割されたバッファの少なくとも一つはデータが充満した状態にある様に、空いている/空きそうな分割されたバッファにデータを充足する。
その為、図4上部では、先読み(403)に引き続き先読み(403t)を行い、二つに分割された他のバッファを充足し終わると同時にハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。図4上部では先読み(403)と先読み(403t)は間断なくハードディスク2を読み出している。これは先読み(403t)が充足を終了する時点までに、通常速度での再生(414)がバッファを空にしている為である。
当該バッファの残量が多く、上述の通常速度での再生(414)が当該バッファを空にする時刻が後退すると、先読み(403t)の開始時刻を後退させて通常速度での再生(414)が再生すべきデータを破壊するのを防いでいる。その為、先読み(403)と先読み(403t)にはハードディスク2にアクセスしない時間が生じる。図示しないが、この間にハードディスク2をハードディスク2の具備する低消費電力モードに遷移させて、消費電力を下げることも可能である。
対して、図4下部に示す様に早送り再生(412)が先読み(403)開始までに終了しなかった場合、先読み(403)は先ず間引いて先読みし、充足対象のバッファの1/3を充足すると、残りの充足対象のバッファの2/3に間引かずに充足する。
充足した時点で、早送り再生(413)は間引いて先読みしたデータを再生しており、先読み(403)はバッファを常に50%以上充足した状態に維持する為に、引き続き先読みを行わなければならないが、このまま、早送り再生が続くか通常速度での再生に移行するか不明なので、一旦ハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。実施例では、ハードディスク2が具備する低消費電力モードのLow Power Idle(403i)に遷移させる。すなわち、突発的な移行に備え、電力プロファイルを参照しオーバヘッドが小さいLow Power Idleを選択した。
早送り再生(413)はリモコン7が送信するコマンドに従い通常速度での再生(414)に移行する。この時点で、バッファにデータを充足する際、間引かずに先読みすることが確定し、ハードディスク2をLow Power Idle(403i)からアクティブ状態に復帰させ、先読み(403r)を行う。先読み(403r)は、通常速度での再生(414)がバッファの上限に短時間で達するので、また、バッファを常に50%以上充足した状態に維持することで、再度早送り再生が指示されてもバッファのデータが枯渇しないように、二つに分割されたバッファの全容量分先読みし、先読みを終了すると、ハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。図4下部ではこれ以後通常速度での再生が続き、図2同様の先読みを行う。
以上図4で示した一連の動作で、先読み(403)がバッファに、間引いて先読みしたデータと間引かずに先読みしたデータを充足することで、早送り再生(413)中に通常速度での再生に移行した場合、データの読み出し位置を間引かずに充足したバッファに切り替え、間断の無く再生する。
図5上部は早送り再生(413)から通常速度での再生(414)に移行した時に先読み(403)したデータが無効であった場合を、図5下部は早送り再生が続いた場合を示している。図5上部と下部の動作は、早送り再生(412)と先読み(403)までは図4下部で説明した動作と同じである。早送り再生(412)が先読み(403)開始までに終了しないので、先読み(403)は先ず間引いて先読みし、間引いたデータを充足対象のバッファの1/3を充足すると、残りの充足対象のバッファの2/3に間引かずに充足する。
先読み(403)がデータをバッファに充足した時点で、早送り再生(413)は間引いて先読みしたデータを再生しており、先読み(403)はバッファを常に50%以上充足した状態に維持する為に、引き続き先読みを行わなければならないが、このまま、早送り再生が続くか通常速度での再生に移行するか不明なので、一旦ハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。本実施例では、ハードディスク2が具備する低消費電力モードのLow Power Idle(403i)に遷移させる。すなわち突発的な移行に備え、電力プロファイルを参照しオーバヘッドが小さいLow Power Idleを選択した。
図5において、早送り再生(413)は間引いて充足したデータを再生しているが、図5上部と下部では、リモコン7が送信するコマンドに従い通常速度での再生(414)に移行するタイミングが異なり、図5上部では、リモコン7が通常速度での再生を指示したタイミングで、先読み(403)が充足した、間引かれたデータを再生している。
図5の先読み(403)は間引かれたデータと間引かないデータを充足しているが、間引いたデータの動画コンテンツにおける再生時間の範囲と、間引かないデータの再生時間の範囲は間引いたデータの方が長く、間引いたデータと間引かないデータの再生時間が重複する範囲は限られる。
図4下部で通常速度での再生(414)に戻ったタイミングで、間引いたデータと間引かないデータは重複していたが、図5上部では重複しておらず、結果、間引かないデータの再生時間の範囲はすでに早送り再生された為、データは無効となっている。その為、間引かずに先読みするべくハードディスク2をLow Power Idle(403i)からアクティブ状態に復帰させ、先読み(403r)を行うと同時に、通常速度で再生(414)する。すでに、先読み(403)が充足したデータは失効しているので、先読み(403r)は、バッファを常に50%以上充足した状態に維持すべく、先読み(403)が充足した範囲のバッファにもデータを充足する。
図5下部においては、早送り再生(413)はリモコン7から通常速度での再生を指示されない為、先読み(403)が充足した間引いたデータを再生し終わる。そこで、早送り再生(413)中にハードディスク2をLow Power Idle(403i)からアクティブ状態に復帰させ、先読み(403r1)は早送り再生が続くと判断し、間引いたデータと間引かないデータを充足する。先読み(403r1)は先読み(403)が充足したデータが失効しているので、バッファを常に50%以上充足した状態に維持すべく、先読み(403)が充足した範囲のバッファにもデータを充足する。
早送り再生(413)は早送り再生(415)に移行し早送り再生(415)は先読み(403r1)が充足した間引いたデータを再生する。早送り再生(415)中も、リモコン7から通常速度での再生を指示されないので、早送り再生(415)中に先読み(403r1)が充足した間引いたデータの続きとなる間引かれたーデータと間引かないデータを先読み(403r2)する。先読み(403r2)は先読み(403r1)が充足したデータを全て無効とみなし、バッファ全体にデータを充足する。
早送り再生(415)は早送り再生(416)に移行し、早送り再生(416)は先読み(403r2)が充足した間引いたデータを再生する。早送り再生(416)中に、リモコン7から通常速度での再生が指示され、通常速度での再生(417)に移行する。
先読み(403r2)が充足した間引いたデータと間引かないデータの再生時間の範囲は間引かないデータの方が長いので、通常速度での再生(417)は先読み(403r2)が充足した間引かないデータの当該データから通常速度で再生する。
図5下部では、先読み(403r2)と通常速度での再生(417)が同時進行するため、バッファを常に50%以上充足した状態に維持すべく、先読み(403r2)終了後、即、先読み(403r2)が間引いたデータを充足したバッファに先読み(403r3)を開始し、間引かないデータを充足する。先読みを終了すると、ハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。
以上、図4、図5を用いて詳述した通り、本実施例によれば、早送り再生中も先読みを行い、先読みと先読みの間の時間をハードディスク2を低消費電力モードに遷移させる時間として捻出できるので、消費電力を低減できる。
次に、図6を用いて、本実施例のハードディスクレコーダの、図3,4,5で説明した早送り再生よりも再生速度が速い場合の動作を説明する。
図6において、再生中にリモコン7が送信するコマンドに従い、早送り再生(FF再生)(611)に移行する。この場合、早送り再生(611)と早送り再生(612)は早送り再生開始時点でバッファに残っているデータの残量をハードディスク2の復帰までの所要時間で割って得られるビットレート以下となる速度で早送り再生を行う。
すなわち、本実施例ではバッファ中のデータを早送り再生する間はリモコン7が指示した早送り再生速度ではなく、早送り再生(611)および早送り再生(612)は図3,4,5で説明した早送り再生速度で早送り再生を開始している。この時、早送り再生(611)と早送り再生(612)中にハードディスク2はスタンバイ状態から復帰し、一旦Low Power Idle(603i)に遷移する。
そして、早送り再生(612)がバッファ中のデータを再生し終わると、ハードディスク2をアクティブ状態に戻し、ハードディスク2から直接データを読み出し、リモコン7が指示した早送り再生速度で早送り再生する(603f)。 一旦、Low Power Idleに遷移させることで、 Low Power Idleから早送り再生する(603f)に遷移する際のオーバヘッドを最小限に抑え、且つ、Low Power Idleの期間中消費電力も低減している。
リモコン7が送信するコマンドに従い通常速度での再生に戻ると当分の間ハードディスク2から読み出しながら通常速度で再生しているが、先読み(603r)が始まるとほぼ同時にバッファ上に先読みされたデータを通常速度で再生する(613)。先読み(603r)がバッファを充足するとハードディスク2をハードディスク2が具備する低消費電力モードに遷移させる。
この様に、バッファ中のデータの残量をハードディスク2の復帰時間で割って得られるビットレートに従い、早送り再生(611)と早送り再生(612)の再生速度を抑制し、早送り再生(612)がバッファ中のデータを再生し終わった時点で、モータの回転が安定したハードディスク2からデータを読み出し再生速度が速い早送り再生を行うことで、間断なく早送り再生ができる。間断なく早送り再生する間も、ハードディスク2を低消費電力モードに遷移させる時間を捻出できるので、消費電力を低減できる。
引き続き、図7,8,9を用いて、本実施例のハードディスクレコーダでの動画ファイルのスキップ再生を説明する。本実施例のハードディスクレコーダにおいてスキップ再生は、通常再生もしくは早送り再生中に指示されると、指示された時点での再生位置から30秒後の位置にスキップし通常速度での再生に移行するものとする。
図7の上部は通常速度での再生中に3度続けてスキップした場合、下部はスキップせずに通常速度での再生を続けた場合を示す。図8は先読みするデータがチャプタを含む場合について、上部は先読みをチャプタの前で打ち切った場合、下部はチャプタを含む数秒分を先読みする場合を示す。
図9上部に図7のCM(コマーシャルメッセージ、Commercial Message)スキップを、下部に図8のチャプタスキップを示す。図9において、横軸は時間軸で再生する動画コンテンツは帯状に表されている。図9上部において、動画コンテンツには、901と904に示す時刻にチャプタが打たれている。このチャプタは、動画コンテンツに含まれる本編とCMを区切る位置に打たれており、チャプタ901では本編からCMに、チャプタ904ではCMから本編に切り替わる。
本実施例のハードディスクレコーダは録画時にCMを認識し、CMが始まった位置にチャプタ901を,CMが終った位置にチャプタ904打つ。ハードディスクレコーダはチャプタ901,904を先読み対象とし、チャプタ901がまだ先読みされていないチャプタ901に再生時間が迫ると、チャプタ901とそれ以後のチャプタに対して先読みを行う。
図9上部においてCMは延べ90秒間続く。本発明のハードディスクレコーダはチャプタ901以後30秒おきにチャプタ相当の切れ目902,903があるものとし、チャプタ相当の切れ目902.903をチャプタとみなし、チャプタ901,904と同様に先読みの対象とする。
図9下部において、動画コンテンツには905,906,907,908に示す時刻にチャプタが打たれている。本発明のハードディスクレコーダは録画中にハードディスクレコーダが盛り上りのあるシーンを識別し自動でチャプタ905,906,907,908を打つ。その為、チャプタ905,906,907,908の間隔は一定もしくは固定値では無い。本実施例のハードディスクレコーダでは、録画時に自動でチャプタが打たれるほかに、利用者が再生中にリモコン7でチャプタを打つことができる。図9下部において、図9上部同様、まだ先読みされていないチャプタ905に再生時間が迫ると、チャプタ905とそれ以後のチャプタ906,907,908に対して先読みを行う。
本実施例のハードディスクレコーダにおいて、動画ファイルに含まれるチャプタやチャプタ相当の切れ目、例えばCMや盛り上りのあるシーンの時刻情報が予め解析の上保持されている。そこで、本実施例のハードディスクレコーダでは、チャプタの先頭から数秒のデータを先読みしバッファに保持し、突然のチャプタ間でのスキップ再生に備えている。
図9で説明したチャプタの先読みについて、図7,8を用いて実際の動作を説明する。図7上部において、通常速度で再生中(710)に先読み(704)はスキップ再生に備え、次のチャプタとそのチャプタの30秒後、60秒後のデータを数秒分ずつバッファに充足する。図7では、CMの挿入されている位置/時刻がチャプタとして認識されており、先読みでは、この位置を基準に30秒刻みで数秒ずつデータをバッファに充足している。30秒刻みとしたのは、リモコン7のボタンに割り当てられたスキップ動作の設定が30秒であるからで、この刻み幅は、最短のCMに合わせて15秒でも、5秒としても構わない。同様に、先読み(704)で、次のチャプタとその後の2つのチャプタのデータを数秒分ずつバッファに充足しても構わない。
図7上部において、通常速度での再生(710)中にリモコン7からスキップが指示され、先読み(704)でバッファに充足したデータを再生(711)する。スキップ後また再生中にリモコン7からスキップが指示され、通常速度での再生(711)から30秒分スキップし通常速度で再生(712)を始める。この時、続けてリモコン7からスキップが指示され通常速度での再生(712)で30秒分スキップし通常速度で再生(713)を始める。さらに続けてリモコン7からスキップが支持され通常速度での再生(713)で30秒分スキップし、通常速度での再生(714)に移行する。スキップを繰り返した結果、通常速度での再生(714)は、スキップ3回分すなわち90秒分とばした位置から再生している。
通常速度での再生(710)の後、先読み(705)が始まる。先読み(705)は、通常速度での再生(711)が再生するデータに連続するデータをバッファに充足し始めるが、通常速度での再生(711)がスキップされたので先読みを中断し充足位置を戻して、バッファに充足するデータを通常速度での再生(712)に連続するデータに差替え、先読みを再開する。また、通常速度での再生(712)がスキップされたので先読みを中断し充足位置を戻して、バッファに充足するデータを通常速度での再生(713)に連続するデータに差替え、先読みを再開する。
更に、通常速度での再生(713)がスキップされたので先読みを中断し充足位置を戻して、バッファに充足するデータを通常速度での再生(713)の先頭から30秒後のデータすなわち通常速度での再生(714)のデータに差替え、先読みを再開する。先読みを開始してまもなく通常速度での再生(714)を開始する。この時点で、先読み(704)が充足したデータは消費されたとみなされ、引き続き先読み(705t)がバッファを充足する。
対して、図7下部では通常速度での再生(710)中にリモコン7からスキップが指示され、通常速度での再生(711)に移行しその後スキップすることなく通常速度での再生を続ける。先読み(705)は、再生(711)が再生するデータに連続するデータをバッファに充足する。先読み(705)がバッファに充足する間、通常速度での再生(711)が続いているので、充足途中で充足するデータの差替えは発生せずに先読み(705)は終了する。通常速度での再生(711)の後、通常速度での再生(711c1)に移行し、先読み(707)でバッファを充足し通常速度での再生(711c2)に移行する。この間、先読み(704)が充足したデータの内、再生(711)が消費しなかったデータは、各々、再生時刻を迎えるまでの間保持され、再生時刻を迎えると再生される。
一方、図8は先読みするデータがチャプタを含む場合について、上部は先読みをチャプタの前で打ち切った場合、下部はチャプタを含む数秒分を先読みする場合を示す。
図8上部において、先読み(803)するデータにチャプタの境界が含まれる為、先読み(803)はチャプタの前まで充足した段階で終わる。通常速度での再生(811)が進行すると、先読み(804)は、先読み(803)が充足しなかったチャプタ以降のデータはバッファに充足する。先読み(804)は、スキップ再生に備え、チャプタとそのチャプタの30秒後、60秒後のデータを数秒分ずつバッファに充足する。図8では、CMの挿入されている位置/時刻がチャプタとして認識されており、先読みでは、この位置を基準に30秒刻みで数秒ずつデータをバッファに充足している。30秒刻みとしたのは、リモコン7のボタンに割り当てられたスキップ動作の設定が30秒であるからで、また、この刻み幅はCMの長さに由来しており、最短のCMに合わせて15秒でも、5秒としても構わない。同様に、先読み(804)で、チャプタと次のチャプタと次の次のチャプタのデータを数秒分ずつバッファに充足しても構わない。
図8上部において、通常速度での再生(811)の後、チャプタの境界をまたいで通常速度での再生(812)が進行する。同時に、先読み(804)が充足した一つ目のチャプタの続きのデータを先読み(805)し始める。図8上部では通常速度での再生(812)において、リモコン7からスキップが指示されないので、順調に一つ目のチャプタを再生し、再生し終わると先読み(805)が充足したデータを再生(813)する。通常速度での再生(813)が先読み(805)が充足したデータを再生し終わっても、次のデータは先読み(804)が充足したデータ中には無いので、再生(813)が先読み(805)が充足したデータを再生し終わる前に、先読み(806)が続きのデータをバッファに充足し、再生(813)が終わると再生(814)に移行する。
図8下部においても、先読み(803)するデータにチャプタの境界が含まれるが、図8上部と違い、先読み(803)はチャプタの前まで充足を打ち切ると先読みするデータ量が少ないので、このチャプタの先頭から数秒分まで先読みする。図8下部において先読みするデータ量は、先読みしたデータの通常速度での再生時間がハードディスク2の復帰時間より短いか長いかで、少ないか多いかを判断している。図8上図では、先読み(803)がバッファに充足するデータの量はチャプタ境界の前までで十分長いと判断され、チャプタ境界以後のデータは先読みしなかったが、図8下部では短く、バッファにはチャプタ境界以後数秒のデータを充足できる容量がある。よって、チャプタ境界以後数秒分のデータまでを先読みしている。
通常速度での再生(811)が進行すると、先読み(804)は、先読み(803)が充足したチャプタの次のチャプタと次の次のチャプタの先頭から数秒分と、先読み(803)が充足したチャプタに続くデータをバッファに充足する。先読み(804)が、先読み(803)が先読みしたチャプタの次と次の次のチャプタを先読みすることで、リモコン7からの不意のスキップ指示に備えている。
図8上部と同様に、先読み(803)が先読みしたチャプタから30秒後、60秒後のデータを数秒分ずつバッファに充足することも有効である。本発明のハードディスクレコーダはCMの挿入されている位置/時刻をチャプタとして認識しており、先読み(804)が30秒刻みで数秒ずつデータをバッファに充足している。30秒刻みとしたのは、リモコン7のボタンに割り当てられたスキップ動作の設定が30秒であるからで、またこの刻み幅はCMの長さに由来しており、例えば最短のCMに合わせて15秒でも、5秒としても構わない。
通常速度での再生(811)の後、チャプタの境界をまたいで通常速度での再生(812)が進行する。図8下部では通常速度での再生(812)において、リモコン7からスキップが指示されないので、順調に一つ目のチャプタを再生し、再生し終わると先読み(804)が充足したデータのうち先読み(803)が充足したチャプタに続くデータを再生(813)する。
再生(813)もリモコン7からスキップが指示されないので、先読み(805)は先読み(804)が先読みした先読み(803)が充足したチャプタに続くデータに続くデータをバッファに充足し、通常速度での再生(813)がこのデータを再生する。通常速度での再生(813)が先読み(805)が充足したデータを再生し終わっても、次のデータは先読み(804)が充足したデータ中には無いので、再生(813)が先読み(805)が充足したデータを再生し終わる前に、先読み(806)が続きのデータをバッファに充足し、再生(813)が終わると再生(814)に移行する。
図7、図8、図9を用いて詳述したように、スキップ再生で所謂チャプタスキップやCMスキップを行っても、本実施例のハードディスクレコーダは先読みを行い、先読みと先読みの間の時間をハードディスク2を低消費電力モードに遷移させる時間として捻出できるので、消費電力を低減できる。
以上、図1〜図9を使って説明した通り、本実施例のトリックプレイ時の節電運転方法によれば、主記憶上のバッファに先読みしてあるので、不意に早送りが指示されると即座に先ずバッファに先読みされているデータを早送り再生できる。且つ、バッファに先読みされているデータを早送り再生中にハードディスクを低消費電力モードから復帰させ、すでにバッファに先読みされているデータ以後のデータの先読みが可能であり、すなわちハードディスクを低消費電力モードに遷移させる時間が捻出できるので、結果ハードディスクの平均消費電力を低減できる。
また、上述した実施例に代表されるトリックプレイ時の節電運転方法によれば、主記憶上のバッファに先読みしながら、チャプタが近づくとバッファを分割しチャプタも先読みすることで、不意にこのチャプタまでスキップが指示されても、即座にこのチャプタから再生が可能でる。且つ、このチャプタの再生中にハードディスクを低消費電力モードから復帰させ、すでにバッファに先読みされているチャプタ以後のデータの先読みが可能であり、すなわちハードディスクを低消費電力モードに遷移させる時間が捻出できるので、結果ハードディスクの平均消費電力を低減できる。
また、上述した実施例のトリックプレイ時の節電運転方法によれば、ハードディスクはスタンバイ状態に遷移することで、ハードディスクの読み書きヘッドは不活性となり衝撃の影響を受けにくい退避ゾーン(シッピングゾーン)に移動するので、ハードディスクに衝撃を与えても円盤の記録面を叩いて記録面やヘッド自身を傷つけたり、ヘッドが円盤に吸着して動作不能になったりする確率を減らすことが出来、製品の信頼性を高め、寿命を伸ばすことが可能である。
また、スタンバイ状態に遷移することで、積算稼働時間の伸びを抑制でき、平均故障間隔(MTBF:Mean Time By Fault)で表される製品寿命の到達時期を先送りでき、製品の信頼性が高まる。さらに、ハードディスクをスタンバイ状態に遷移させた結果、ハードディスクの消費電力は下がるので、ハードディスクの電力消費に伴う発熱が抑制され動作時の温度が低減でき、MTBFが改善するし、放熱の為の機構が省略できコスト削減できるばかりか、構造が単純化でき保守性も向上するし、軽量化にも寄与する。低消費電力化によりバッテリ寿命が延びるし、またバッテリ寿命を一定とした場合バッテリのセル数が削減出来、軽量化も可能となる。
以上、本発明をハードディスクレコーダに適用した実施例を例示して詳述してきたが、本発明はハードディスクレコーダに限らず、携帯メディアプレイヤなどのハードディスクなどのストレージメディアを利用した他の装置にも適用できることは言うまでもない。
本発明の第一の実施例の情報処理装置の構成を示す図。 第一の実施例の通常動作を示す図。 第一の実施例の早送り再生時の動作を示す図。 第一の実施例の早送り再生時の動作を示す図。 第一の実施例の早送り再生時の動作を示す図。 第一の実施例の早送り再生時の動作を示す図。 第一の実施例のスキップ再生時の動作を示す図。 第一の実施例のスキップ再生時の動作を示す図。 第一の実施例の動画コンテンツに打たれたチャプタの位置を示す図。
符号の説明
1…CPU、2…ハードディスク(HDD)、3…主記憶、4…表示装置およびスピーカ、5…チューナ、6…ネットワークインタフェース、7…リモコン(RC)、20…ディスクキャッシュ。

Claims (15)

  1. ストレージデバイスに格納したコンテンツを再生する情報処理装置であって、
    前記コンテンツの再生を制御する処理部と、
    前記ストレージデバイスから先読みした前記コンテンツのデータを保持するバッファとを有し、
    前記処理部は、
    前記バッファを動的に複数に分割して、個別に前記コンテンツのデータを先読みし、
    前記コンテンツのデータを前記バッファに先読み後に、前記ストレージデバイスを複数の低消費電力モードの一つに遷移させ、次の先読みまでの間滞留し、
    分割された前記バッファの容量を前記コンテンツのビットレートで割って得られる時間が、前記ストレージデバイスが滞留した前記低消費電力モードからアクティブに復帰する時間よりも大きくなるよう制御する
    情報処理装置。
  2. 請求項1記載の情報処理装置であって、
    前記ストレージデバイスの複数の動作モードと前記複数の低消費電力モード毎の消費電力と、前記複数の動作モードと前記複数の低消費電力モード間を遷移するのに要する時間及び消費電力とに関する情報である電力プロファイルを記憶する記憶部を更に有し、
    前記処理部は、
    前記記憶部に記憶された前記電力プロファイルを利用し、前記ストレージデバイスが遷移する前記複数の低消費電力モードの一つを選択する
    情報処理装置。
  3. 請求項1記載の情報処理装置であって、
    分割された前記バッファに先読みされる前記コンテンツのデータは複数あり、その一つは再生中の前記コンテンツのデータと連続するデータであり、残りは再生中の前記コンテンツのデータと不連続なデータである
    情報処理装置。
  4. 請求項3記載の情報処理装置であって、
    前記不連続なデータは、時間単位もしくはフレーム単位で間引いたデータである
    情報処理装置。
  5. 請求項4記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、前記間引いたデータを間引かないデータと同じフレームレートで再生することで早送り再生を行う
    情報処理装置。
  6. 請求項1記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記バッファに先読みされた前記コンテンツのデータを再生中に、早送り再生が指示されると、
    前記ストレージデバイスが滞留した前記低消費電力モードからアクティブに復帰する時間で前記バッファに先読みされた前記コンテンツのデータの残量を割って得られるビットレートで早送り再生する
    情報処理装置。
  7. 請求項6記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記早送り再生を始めると同時に、前記ストレージデバイスをアクティブに遷移させ、前記ストレージデバイスが読み出し可能となり次第先読みするよう制御する
    情報処理装置。
  8. 請求項3記載の情報処理装置であって、
    前記コンテンツは複数のチャプタから構成され、
    前記不連続なデータは、前記複数のチャプタのうち再生中の前記コンテンツのデータを含むチャプタの次のチャプタのデータが、その先頭から所定容量だけ先読みされたデータである
    情報処理装置。
  9. 請求項8記載の情報処理装置であって、
    前記次のチャプタのデータは、前記次のチャプタの先頭から分割された前記バッファの容量だけ先読みされる
    情報処理装置。
  10. 請求項8記載の情報処理装置であって、
    前記処理部は、
    前記再生中のデータを含むチャプタの続きのデータの先頭から次のチャプタまでのデータ量が分割された前記バッファの容量よりも小さく、
    且つ、前記ストレージデバイスが滞留した前記低消費電力モードからアクティブに復帰する時間と前記コンテンツのビットレートの積よりも大きい場合、
    前記次のチャプタのデータを先読みしない
    情報処理装置。
  11. コンテンツを記憶するストレージデバイスと、前記ストレージデバイスから先読みした前記コンテンツのデータを保持するバッファと、前記コンテンツの再生を制御する処理部とを有する情報処理装置の節電運転用プログラムであって、
    前記処理部を、
    前記バッファを動的に複数に分割して個別に前記コンテンツのデータを先読みして充足し、
    前記コンテンツのデータを前記バッファに先読み後に、前記ストレージデバイスを複数の低消費電力モードの一つに遷移させ、次の先読みまでの間滞留させ、
    分割された前記バッファの容量を前記コンテンツのビットレートで割って得られる時間が、前記ストレージデバイスが滞留した前記低消費電力モードからアクティブに復帰する時間よりも大きくなるよう制御する
    よう実行させる
    情報処理装置の節電運転用プログラム。
  12. 請求項11記載の情報処理装置の節電運転用プログラムであって、
    前記処理部は、
    前記ストレージデバイスを前記複数の低消費電力モードの一つに遷移させるに際し、前記ストレージデバイスの複数の動作モードと前記複数の低消費電力モード毎の消費電力と、前記複数の動作モードと前記複数の低消費電力モード間を遷移するのに要する時間及び消費電力とに関する情報である電力プロファイルを利用する
    情報処理装置の節電運転用プログラム。
  13. 請求項11記載の情報処理装置の節電運転用プログラムであって、
    前記処理部を、
    前記バッファに先読みされた前記コンテンツのデータを再生中に、早送り再生が指示されると、
    前記ストレージデバイスが滞留した前記低消費電力モードからアクティブに復帰する時間で前記コンテンツのデータの残量を割って得られるビットレートで早送り再生するよう制御する
    情報処理装置の節電運転用プログラム。
  14. 請求項13記載の情報処理装置の節電運転用プログラムであって、
    前記処理部を、
    前記早送り再生を始めると同時に前記ストレージデバイスをアクティブに遷移させ、前記ストレージデバイスが読み出し可能となり次第先読みするよう制御させる
    情報処理装置の節電運転用プログラム。
  15. 請求項11記載の情報処理装置の節電運転用プログラムであって、
    前記コンテンツは複数のチャプタから構成され、
    前記処理部を、
    前記複数のチャプタのうち、再生中のデータを含むチャプタの次のチャプタのデータが、その先頭からある容量だけ、分割された前記バッファに先読みされるよう制御する
    情報処理装置の節電運転用プログラム。
JP2006295679A 2006-10-31 2006-10-31 情報処理装置、及びその節電運転用プログラム Pending JP2008112521A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295679A JP2008112521A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 情報処理装置、及びその節電運転用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006295679A JP2008112521A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 情報処理装置、及びその節電運転用プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008112521A true JP2008112521A (ja) 2008-05-15

Family

ID=39444953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006295679A Pending JP2008112521A (ja) 2006-10-31 2006-10-31 情報処理装置、及びその節電運転用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008112521A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010238337A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Sharp Corp レコーダ装置、レコーダ装置におけるストリームの再生方法、プログラム、及び、プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
CN102932693A (zh) * 2012-11-09 2013-02-13 北京邮电大学 一种预取视频段的方法和装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077828A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Fujitsu Ltd データストリーム記録再生装置
JP2007157011A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Hitachi Ulsi Systems Co Ltd 情報処理装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077828A (ja) * 2000-08-28 2002-03-15 Fujitsu Ltd データストリーム記録再生装置
JP2007157011A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Hitachi Ulsi Systems Co Ltd 情報処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010238337A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Sharp Corp レコーダ装置、レコーダ装置におけるストリームの再生方法、プログラム、及び、プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
CN102932693A (zh) * 2012-11-09 2013-02-13 北京邮电大学 一种预取视频段的方法和装置
CN102932693B (zh) * 2012-11-09 2015-06-10 北京邮电大学 一种预取视频段的方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7809252B2 (en) Systems and methods for caching multimedia data
KR100798223B1 (ko) 정보 처리 장치, 미디어 플레이어 및 스토리지 디바이스의제어 방법
EP1887575B1 (en) Digital video recorder having hierarchical memories and method for implementing hierarchical memories
JP4039687B2 (ja) 前符号化されたビデオ用のトリックプレイ制御
US20070038811A1 (en) Playback system and method supporting improved trick mode performance for disc-based multimedia
JP2007531199A (ja) ディスクベースのマルチメディアコンテンツのための改良されたトリックモード実行をサポートするシステムおよび方法
WO2005117011A1 (ja) コンテンツ再生装置,コンテンツ再生方法,コンテンツ再生システムおよびそのコンピュータプログラム
JP4589335B2 (ja) 可変ビットレートメディアストリーム再生時のバッファ再充填時間の決定
JP4827669B2 (ja) 動画再生方法および装置
JP2008112521A (ja) 情報処理装置、及びその節電運転用プログラム
JPH09186966A (ja) ビデオ再生方法及び再生システム
US20070110395A1 (en) Apparatus and method of content recording/playback
EP2051252B1 (en) Plural drive device delay countermeasure and recording/reproduction device performing power saving control
US20090109810A1 (en) Recording/reproduction apparatus
JP4643488B2 (ja) ディスク記録再生装置および記録再生制御方法
JP2007257718A (ja) 映像情報処理装置
JP4350585B2 (ja) 再生装置
KR100982232B1 (ko) 동영상 재생에서 디스크 에너지 소모 감소를 위한 적응형 데이터 선 반입 기법
JP2004147200A (ja) 光ディスク記録装置及び録画開始プログラムを記憶した記憶媒体
JP2004158078A (ja) 情報記録再生装置
JP2000236500A (ja) 記録再生装置
KR20100127322A (ko) 동영상 재생에서 디스크 에너지 소모 감소를 위한 적응형 데이터 선 반입 기법
JP2005167489A (ja) 記録装置および方法、再生装置および方法、ならびに、記録再生装置および方法
JP2001126392A (ja) 記録再生装置
JP2006135535A (ja) 再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100817