JP2008109819A - 電力変換器の制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる電力変換器の制御システムを提供することを目的とするものである。
【解決手段】記憶部94は、インバータの周辺で影響を与えるノイズの周波数を記憶している。ノイズレベル調整部95は、ノイズ検出器13,14の出力に基づいて、周波数毎のノイズレベルを求め、記憶部94が記憶している周波数が下がるように、キャリア信号出力部91が出力するキャリア信号91aの周期変調を行うとともに、抵抗値指令出力部96が出力する抵抗値指令信号9bを制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、供給された交流電力を複数のスイッチのオン及びオフによって所望の交流電力に変換する電力変換器の制御システムに関するものである。
従来装置では、D級増幅器の電力スイッチのスイッチング動作に由来する高調波ノイズのピークレベルを低減させることを目的として、電力スイッチのスイッチング動作を制御するためのキャリア信号の周波数変調を行っている(例えば、特許文献1参照)。
また、別の従来装置では、インバータに設けられたスイッチング素子の速いスイッチング動作によって発生するノイズを低減させるために、スイッチング素子のゲートに取り付けられたゲート抵抗の抵抗値を大きくすることで、スイッチング素子のスイッチング速度を遅くしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−229306号公報 特開2005−102346号公報
ところで、例えばエレベータの巻上機を駆動するためのインバータ等の電力変換器をビルに設置する場合、周辺に影響を与えるノイズの周波数は電力変換器を設置するビル毎に異なる。上記のような従来装置では、特定のノイズの発生量を抑えることはできるが、電力変換器を設置するビルによっては、該ビル内で周辺に影響を与える周波数のノイズを十分に抑えきれていないこともある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる電力変換器の制御システムを提供することである。
この発明に係る電力変換器の制御システムは、電力変換器から発生するノイズを検出する検出部と、電力変換器の周辺に影響を与えるノイズの周波数を記憶している記憶部と、検出部の出力に基づいて周波数毎のノイズレベルを求め、記憶部が記憶している周波数のノイズレベルが下がるようにノイズレベルを調整するノイズレベル調整部とを備える。
この発明の電力変換器の制御システムによれば、ノイズレベル調整部は、検出部の出力に基づいて周波数毎のノイズレベルを求め、所定の周波数のノイズレベルが下がるようにノイズレベルを調整するので、電力変換器が設置された環境で問題となる周波数のノイズレベルを下げることができ、周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換器の制御システムを示す構成図である。図において、エレベータのかごを昇降させる巻上機1には、エレベータ用電力変換器2を介してビル側電源3が接続されている。エレベータ用電力変換器2は、ビル側電源3から供給される交流電力を複数のスイッチのオン及びオフによって所望の交流電力に変換するものである。即ち、エレベータ用電力変換器2は、複数のスイッチを含みビル側電源3から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ4と、コンバータ4が変換した直流電力を平滑する平滑コンデンサ5と、複数のスイッチを含み直流電力を所望の交流電力に変換するインバータ6とを有している。なお、後に図示するが、コンバータ4及びインバータ6のスイッチは、IGBT(半導体スイッチ素子)である。
コンバータ4及びインバータ6には、コンバータドライブ装置7及びインバータドライブ装置8を介して、制御装置9が接続されている。制御装置9は、コンバータドライブ装置7を介してコンバータ4にゲート指令信号を入力する。同様に、制御装置9は、インバータドライブ装置8を介してインバータ6にゲート指令信号を入力する。コンバータ4及びインバータ6は、入力されたゲート指令信号に応じてスイッチング動作を行う。
ここで、コンバータ4及びインバータ6からは、ゲート指令信号に応じて行われるスイッチング動作に伴って、雑端ノイズ10及び放射ノイズ11が発生する。雑端ノイズ10は、電源ライン等のラインを伝わるノイズである。放射ノイズ11は、電磁波として空気中を伝わるノイズである。エレベータ用電力変換器2とビル側電源3との間には、雑端ノイズ10を検出する雑端ノイズ検出器13が接続されている。エレベータ用電力変換器2の周辺には、放射ノイズ11を検出する放射ノイズ検出器14が配置されている。雑端ノイズ検出器13及び放射ノイズ検出器14は、制御装置9に接続されている。即ち、制御装置9には、スイッチング動作に伴って発生した雑端ノイズ10及び放射ノイズ11がフィードバックされる。後に詳しく説明するが、制御装置9は、雑端ノイズ検出器13及び放射ノイズ検出器14の出力に基づいて周波数毎のノイズレベルを求め、所定周波数のノイズレベルが下がるようにノイズレベルを調整する。
次に、図2は、図1の雑端ノイズ検出器13を示す回路図である。図において、ビル側電源3に接続される電源側接続端子20と、エレベータ用電力変換器2に接続される変換器側接続端子21との間にはコイルL1が直列に接続されている。コイルL1と電源側接続端子20との間には、コンデンサCzを介してアース12が接続されている。コイルL1と変換器側接続端子21との間には、コンデンサCyと抵抗Ryとを介してアース12が接続されている。制御装置9に接続される出力端子23は、コンデンサCyと抵抗Ryとの間に接続されている。なお、放射ノイズ検出器14としては、エレベータ用電力変換器2から放射される電波の強度を検出できるものが用いられる。
次に、図3は、図1のインバータドライブ装置8を示す回路図である。図において、インバータドライブ装置8は、制御装置9からのゲート指令信号9aを増幅するアンプ80と、インバータ6のIGBT60への電流制限を行うゲート抵抗81とを含んでいる。ゲート抵抗81の抵抗値は可変である。制御装置9は、インバータドライブ装置8に抵抗値指令信号を入力することで、ゲート抵抗81の抵抗値を制御する。なお、図3では、アンプ80、ゲート抵抗81、及びIGBT60を1つずつ図示しているが、インバータドライブ装置8及びインバータ6には、複数のアンプ80、ゲート抵抗81、及びIGBT60が設けられている。また、コンバータドライブ装置7及びコンバータ4にも、同様のアンプ、ゲート抵抗、及びIGBTが設けられている。
次に、図4は、図2の制御装置9を示す構成図である。図5は、図4の制御装置9からインバータドライブ装置8に入力されるゲート指令信号9aの波形を示す説明図である。図6は、図4のノイズ検出器13,14で検出されたノイズの周波数毎のノイズレベルを示す説明である。図4において、制御装置9は、電力指令出力部90と、キャリア信号出力部91と、ゲート指令出力部92と、インターフェース部93と、記憶部94と、ノイズレベル調整部95とを含んでいる。
電力指令出力部90は、巻上機1に供給する交流電力の波形を示す電力指令90aをゲート指令出力部92に入力する。キャリア信号出力部91は、三角波であるキャリア信号91aをゲート指令出力部92に入力する。ゲート指令出力部92は、電力指令90aとキャリア信号91aとを比較し、矩形波状のゲート指令信号9aを作成し、インターフェース部93を介してインバータドライブ装置8にゲート指令信号9aを入力する。コンバータ4で直流に変換された電力は、インバータ6のIGBT60がゲート指令信号9aに応じてオン及びオフされることで、電力指令90aで示される交流電力に変換されるとともに巻上機1に供給される。即ち、ゲート指令信号9aがインバータドライブ装置8に入力される際のキャリア信号91aは、直流電力を交流電力に変換する際のサンプリング周期を示す信号である。つまり、インバータ6のIGBT60は、キャリア信号91aの周波数f1でオン及びオフされる。インバータ6から発生するノイズには、キャリア信号91aの周波数f1のノイズ、及び該周波数の高調波周波数f3,f5のノイズが多く含まれている。また、キャリア信号91aは鋭いパルス状の信号であるので、仮にゲート抵抗81が小さい場合にはキャリア信号91aに応じ行われるIGBT60のスイッチング速度は速くなる。IGBT60のスイッチング速度が速くなると、さらに高い周波数のノイズが発生する。なお、ここではインバータ6から発生するノイズについてのみ説明するが、コンバータ4からもスイッチング動作に応じて同様のノイズが発生する。
記憶部94は、エレベータ用電力変換器2の周辺で影響が大きいノイズの周波数を予め記憶している。エレベータ用電力変換器2の周辺で影響が大きいノイズの周波数としては、例えば、周辺のエレベータ機器の機械的な共振周波数、人の耳に聞こえる可聴域周波数(20Hz〜200kHz)、及びラジオの周波数等がある。なお、記憶部94が記憶する周波数は、インバータ6が設置される場所によってことなり、保守員によって入力される設定値である。
ノイズレベル調整部95は、ノイズ検出器13,14の出力に基づいて周波数毎のノイズレベルを求める。また、ノイズレベル調整部95は、記憶部94が記憶している周波数のノイズレベルが下がるように、キャリア信号出力部91が出力するキャリア信号91aの周期変調(周波数変調)を行う。抵抗値指令出力部96は、抵抗値指令信号9bを出力するものである。ノイズレベル調整部95は、記憶部94が記憶している周波数のノイズレベルが下がるように、抵抗値指令出力部96が出力する抵抗値指令信号9bを制御する。
次に、ノイズレベル調整部95によるキャリア信号91aの周期変調、及び抵抗値指令信号9bの制御についてより具体的に説明する。図7は、図4のノイズレベル調整部95によって行われるキャリア信号91aの周期変調を示す説明図である。図8は、図4のノイズレベル調整部95による調整後の周波数毎のノイズレベルを示す説明である。図7に示すように、ノイズレベル調整部95は、変調前の基本周期T0を中心にキャリア信号91aの周期を所定の調整幅内で変調させる。これによって、キャリア信号91aの周波数が分散されるので、キャリア信号91aの周波数f1、及び該周波数の高調波周波数f3,f5のノイズレベルが分散される。従って、キャリア信号91aの周期変調が行われると、図8に示すようにキャリア信号91aの周波数f1、及び該周波数の高調波周波数f3,f5のノイズレベルが低下する。但し、周期の調整幅は、制御的、電気機器的に問題とならない範囲とする。
ここで、例えばキャリア信号91aの周期を短くしすぎるとスイッチングロスが増加し、IGBT81が破壊される可能性があり、逆に遅くしすぎてもインバータ騒音の問題となるので、周期変調にはある程度の制約をつける必要がある。ノイズレベル調整部95は、N個(Nは任意の自然数)のパルスの平均周期が変調前の基本周期T0となるように、N個のパルスを1組としてキャリア信号91aの周期変調を行う。換言すると、ノイズレベル調整部95は、基本周期T0とN個のパルスの合計周期TNとの関係が、以下の式のようになるように周期変調を行う。
TN(=Sum{Tn}[n=k〜k+N])=N×T0(kは任意の自然数)
またここで、N個のパルスを1組としてキャリア信号91aの周期変調を行った場合、周期変調を行う周波数F1(=1/TN)及びその高調波周波数でノイズが発生する。この周波数F1はキャリア信号91aの周波数に比べて低い周波数であり、周辺機器の機械的な共振周波数に重なる可能性がある。ノイズレベル調整部95は、記憶部94が該共振周波数を記憶している場合には、キャリア信号91aの周期変調を行う周波数F1が共振周波数からずれるように、キャリア信号91aの周期変調を行う。
また、ノイズレベル調整部95は、抵抗値指令信号9bを制御してゲート抵抗81の抵抗値を大きくすることで、キャリア信号91aの基本周波数f1よりもさらに高い周波数のノイズレベルを下げる。
以上、所定周波数のノイズレベルを低下させる手法について説明したが、これから全体としてのノイズレベルの調整方法について説明する。図9は、図4の記憶部94が記憶している周波数重み情報Q(f)を示す説明図である。ここでは、記憶部94は、周辺に影響を与える周波数として、人の可聴周波数を記憶しているとする。図9に示すように、記憶部94が記憶している周波数情報は、人の可聴周波数の帯域に重み付けを行う情報である。重みKとは重要度を示している。人の可聴周波数に他の周波数帯に比べて2倍の重要度を持たせる場合には重みK=2とする。つまり、Q(20Hz)〜Q(20kHz)=2となる。
次に、図10は、図4のノイズレベル調整部95が行うノイズレベル最適化動作を示す説明図である。ノイズレベル調整部95は、後に説明するが、所定のキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとの組み合わせを決定するとともに、下記の式で評価点Xを算出する。
X=R×Σ{Q(f)F(f)}
ここで、Rは計算の際の周波数分解能であり、fはfl(対象周波数の下限)〜fh(対象周波数の上限)であり、F(f)はノイズ検出器13,14の出力に基づいてノイズレベル調整部95によって求められた周波数fl〜fhのノイズレベルである。従って、評価点Xが最も小さくなるキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとの組み合わせが、そのビルにおける最適なキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとの組み合わせになる。即ち、ノイズレベル調整部95は、記憶部94の情報に基づいてノイズ検出器13,14の出力から求めた周波数毎のノイズレベルに重み付けを行うとともに、該重み付けを行ったノイズレベルに基づいて評価点Xを求め、該評価点Xが最も低くなるようにキャリア信号の周期変調と抵抗値指令出力部96が出力する抵抗値指令信号9bの制御とを行うことで、ノイズレベルの調整を行う。なお、この実施の形態では、F(f)は0を基準としたノイズレベルである。
ノイズレベル調整部95は、遺伝的アルゴリズムの検索手法を参考とした検索手法に基づいて、最小の評価点Xを検索する。ノイズレベル調整部95は、最初はランダムでW回ほどキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとを変更する。ここで、W個の評価点Xを算出するとともに、該評価点Xを記憶するとともにそのときのキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとの情報も記憶する。その次に、ノイズレベル調整部95は、W個の評価点Xとキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとのデータをそれぞれVbit長のbit列に変換するとともに、その中で最も評価点Xが低い(評価が良い)情報をそのまま残し、評価点Xが高い(評価が低い)方から2つの情報を抹消する。また、ノイズレベル調整部95は、W−2個の情報のそれぞれに対して、ランダムでVbitの内のいくつかのbitを選びそのbitを反転させる。これによって、W−2個の情報を新たに得る。さらに、ノイズレベル調整部95は、完全にランダムに生成したVbitの情報を作成する。
即ち、この時点では、ノイズレベル調整部95は、評価点Xが最も低い(評価が良い)情報、bit反転されたW−2個の情報、及び完全にランダムに生成した情報の合計W個の情報を記憶している。その次に、ノイズレベル調整部95は、前回の評価点Xが最も低い情報を除くW−1個の情報より導き出されるキャリア信号91aと抵抗値指令信号9bとによってノイズレベルの実測を行い、再び評価点Xを算出する。そして、W個の評価点が揃ったらまた同じことを繰り返す。最終的には、完全にランダムに検索するのに対して、より早くより正確な検索が可能となる。これによって、記憶部94が記憶しているノイズレベルが下がるようにノイズレベルの調整が行われる。
ここで、完全ランダム生成情報が追加されているのは、以下の理由による。この方法は検索が進む二つれてbit情報が同じところに収束していく傾向になるため、検索の局所化がおこりやすく、一度検索が集中してしまうと、なかなかそこから抜け出すことができない。従って、検索集中した所とは別のもっと良いポイントへの移行をスムーズにする為に完全ランダムデータを1つ追加することにした。
このような電力変換機器の制御システムでは、ノイズレベル調整部95は、ノイズ検出器13,14の出力に基づいて周波数毎のノイズレベルを求め、所定の周波数のノイズレベルが下がるようにノイズレベルを調整するので、エレベータ用電力変換器2が設置された環境で問題となる周波数のノイズレベルを下げることができ、周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる。
また、ノイズレベル調整部95は、記憶部94が記憶している周波数のノイズレベルが下がるようにキャリア信号出力部91が出力するキャリア信号91aの周期変調を行うので、キャリア信号91aの周波数及びその高調波周波数のノイズレベルの調整を行うことができ、周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる。
さらに、ノイズレベル調整部95は、N個のパルスの平均周期が変調前の基本周期となるように、N個のパルスを1組としてキャリア信号91aの周期変調を行うので、キャリア信号91aの周期を短くしすぎてスイッチングロスが増加し、IGBT81が破壊される可能性を低減できるとともに、逆に遅くしすぎてインバータ騒音が大きくなる可能性を低減できる。
さらにまた、ノイズレベル調整部95は、キャリア信号91aの周期変調の繰り返し周波数が共振周波数からずれるように、キャリア信号91aの周期変調を行うので、低い周波数のノイズによって周辺のエレベータ機器が振動したり、それによって騒音が発生したりする可能性を低減できる。
また、ノイズレベル調整部95は、記憶部94が記憶している周波数のノイズレベルが下がるように抵抗値指令出力部96が出力する抵抗値指令信号9bを制御するので、高い周波数のノイズの調整を行うことができ、周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる。
さらに、ノイズレベル調整部95は、エレベータ用電力変換器2から発生するノイズを調整するので、エレベータ用電力変換器2の周辺に影響を与えるノイズをより確実に抑えることができる。
なお、実施の形態1では、F(f)は0を基準としたノイズレベルであると説明したが、ある基準(例えばEN規格の基準値)をもとに、それに対する裕度に着目するならばF(f)=α|fb(f)−f0(f)|{if f0>Fb(f) α=P,else α=1}という式にしてもよい。但し、f0は周波数fにおけるノイズレベルであり、Fb(f)は基準のノイズレベルであり、Pは基準を超えたことに対するペナルティである。
また、実施の形態1では、エレベータ用電力変換器2から発生するノイズを調整するために適用された例を説明したが、この発明は、スイッチング動作によってノイズが発生する他の電力変換器に対しても適用できる。
この発明の実施の形態1による電力変換器の制御システムを示す構成図である。 図1の雑端ノイズ検出器を示す回路図である。 図1のインバータドライブ装置を示す回路図である。 図2の制御装置を示す構成図である。 図4の制御装置からインバータドライブ装置に入力されるゲート指令信号の波形を示す説明図である。 図4のノイズ検出器で検出されたノイズの周波数毎のノイズレベルを示す説明である。 図4のノイズレベル調整部によって行われるキャリア信号の周期変調を示す説明図である。 図4のノイズレベル調整部による調整後の周波数毎のノイズレベルを示す説明である。 図4の記憶部が記憶している周波数重み情報Q(f)を示す説明図である。 図4のノイズレベル調整部が行うノイズレベル最適化動作を示す説明図である。
符号の説明
2 エレベータ用電力変換器、9b 抵抗値指令信号、13,14 ノイズ検出器(検出部)、60 IGBT(スイッチ)、81 ゲート抵抗、91 キャリア信号出力部、91a キャリア信号、94 記憶部、95 ノイズレベル調整部、96 抵抗値指令出力部。

Claims (6)

  1. 供給された交流電力を複数のスイッチのオン及びオフによって所望の交流電力に変換する電力変換器の制御システムであって、
    電力変換器から発生するノイズを検出する検出部と、
    上記電力変換器の周辺に影響を与えるノイズの周波数を記憶している記憶部と、
    上記検出部の出力に基づいて周波数毎のノイズレベルを求め、上記記憶部が記憶している周波数のノイズレベルが下がるようにノイズレベルを調整するノイズレベル調整部と
    を備えていることを特徴とする電力変換器の制御システム。
  2. 上記所望の交流電力の波形を示す電力指令を出力する電力指令出力部と、
    所定周波数のキャリア信号を出力するキャリア信号出力部と、
    上記電力指令と上記キャリア信号とを比較して、上記スイッチのオン及びオフを制御するためのゲート指令信号を出力するゲート指令出力部と
    をさらに備え、
    上記ノイズレベル調整部は、上記記憶部が記憶している周波数のノイズレベルが下がるように上記キャリア信号出力部が出力する上記キャリア信号の周期変調を行うことを特徴とする請求項1記載の電力変換器の制御システム。
  3. 上記ノイズレベル調整部は、N個(Nは正の整数)のパルスの平均周期が変調前の基本周期となるように、N個のパルスを1組として上記キャリア信号の周期変調を行うことを特徴とする請求項2記載の電力変換器の制御システム。
  4. 上記記憶部は、上記電力変換器の周辺に影響を与えるノイズの周波数として、周辺機器の機械的な共振周波数を記憶しており、
    上記ノイズレベル調整部は、上記キャリア信号の周期変調を行う周波数が上記共振周波数からずれるように、上記キャリア信号の周期変調を行うことを特徴とする請求項3記載の電力変換器の制御システム。
  5. IGBTからなる上記スイッチのゲートに接続された抵抗値可変のゲート抵抗と、
    上記ゲート抵抗の抵抗値を切り替える抵抗値指令を出力する抵抗値指令出力部と
    をさらに備え、
    上記ノイズレベル調整部は、上記記憶部が記憶している周波数のノイズレベルが下がるように上記抵抗値指令出力部が出力する上記抵抗値指令を制御することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の電力変換器の制御システム。
  6. 上記電力変換器はエレベータの巻上機への電力供給を制御するエレベータ用電力変換器であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の電力変換器の制御システム。
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