JP2008107820A - 現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法 - Google Patents

現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008107820A
JP2008107820A JP2007251535A JP2007251535A JP2008107820A JP 2008107820 A JP2008107820 A JP 2008107820A JP 2007251535 A JP2007251535 A JP 2007251535A JP 2007251535 A JP2007251535 A JP 2007251535A JP 2008107820 A JP2008107820 A JP 2008107820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing roller
carbon black
mass
black
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007251535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5183139B2 (ja
JP2008107820A5 (ja
Inventor
Atsushi Tanaka
篤志 田中
Minoru Nakamura
実 中村
Ryota Kashiwabara
良太 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007251535A priority Critical patent/JP5183139B2/ja
Publication of JP2008107820A publication Critical patent/JP2008107820A/ja
Publication of JP2008107820A5 publication Critical patent/JP2008107820A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5183139B2 publication Critical patent/JP5183139B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】耐久融着抑制と初期フィルミング抑制とを高い次元で両立することができ、使用初期から長期使用後に亘って均一な濃度の画像を得ることができる現像ローラーや、これを用いた画像形成装置やプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】導電性軸体と、該導電性軸体上に順次設けられた弾性層と、表面層とを有する現像ローラー4において、表面層が少なくともウレタン樹脂とカーボンブラックとを含有し、カーボンブラックの含有量がウレタン樹脂100.0質量部に対し15.0質量部以上25.0質量部以下の範囲であり、該カーボンブラックの面積相当径の相加平均値が21.0nm以上、27.0nm以下であり、該カーボンブラックの面積相当径の分布における歪度が0.25以上、0.63以下である。
【選択図】図4

Description

本発明は、現像ローラー及びその製造方法、これを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
複写機や光プリンタ等の電子写真装置の画像形成としては、非磁性一成分の現像剤を用いた接触現像法が知られている。接触現像法は、具体的には、回転可能な感光ドラム等の感光体を帯電ローラー等の帯電手段により一様に帯電し、一様に帯電した感光体表面に、レーザー光等を露光して静電潜像を形成する。静電潜像を担持した感光体に、表面に現像剤の薄膜を形成した現像ローラーを対向させ、感光体と現像ローラーを相互に回転させる。このとき、現像ローラーに現像バイアスを印加すると、現像剤は現像ローラー上から感光体上の静電潜像へ移動し、静電潜像はトナー像として現像(可視化)される。その後、感光体上のトナー像は転写部において記録材に転写され、定着部において加熱、加圧等により記録材に定着されることにより、画像形成が終了した記録材が画像形成装置外へ排出される。
このような画像形成において感光体が担持する静電潜像に現像剤を供給する現像装置としては、以下のような構成を有するものを挙げることができる。現像剤を収納する現像剤容器の開口を閉塞し、且つ、一部を容器外に露出させ、この露出部分において感光体に対向するように現像ローラーを設ける。現像剤容器内には、現像ローラーに現像剤を供給する現像剤塗布用ローラー、現像ローラー上の現像剤を薄膜に形成し現像ローラー上の現像剤量を一定とする現像ブレードが設けられる。現像ブレードは、その先端近傍、例えば、先端から0.1mm以上5.0mm以下の位置において、現像ローラーに当接するように設置され、現像剤塗布用ローラーによって供給された現像ローラー上の現像剤を均一な厚さの薄膜状に形成する。
このような非磁性一成分接触現像法では、長期間使用した現像ローラーにおいてその表面に現像剤の融着が生じ、これに起因する画像不良、いわゆる耐久融着が発生する傾向が高い。
耐久融着を抑制するためには、現像ローラーの表面を柔軟な材料で形成することが有効である。しかし、現像ローラー表面を柔軟にした場合、トナーに対する粘着性も増加する傾向にあり、現像ローラー表面にトナーの付着が生じ、付着したトナーが潰され現像ローラー表面に膜となって存在する。トナー膜が形成された現像ローラーでは、トナー膜が形成された部分と形成されていない部分とで、現像剤への摩擦電荷付与能力が異なり、画像濃度差が生じ、画像濃度ムラ、いわゆる初期フィルミングが発生する傾向が強い。この初期フィルミングを抑制するためには、現像ローラー表面を硬くすることが有効であり、初期フィルミングの抑制は、耐久融着の抑制と拮抗することになる。
一方、現像ローラーにはその電気抵抗を調整するため、カーボンブラック等の導電剤が添加されて作製されているが、添加するカーボンブラックの種類、添加量によって、現像ローラー表面の硬度も変化する。具体的には以下の傾向が見られる。面積相当径の相加平均粒子径(以下、平均粒子径という。)が小さいカーボンブラックを用いると、少量で高導電性が得られるため、カーボンブラック添加による樹脂の硬度の上昇は小さい。また、平均粒子径が大きいカーボンブラックを用いると、所定の電導性を得るために多量を添加する必要があり、カーボンブラック添加により樹脂の硬度が上昇する。
すなわち、平均粒子径が小さいカーボンブラックを使用した場合、現像ローラーの表面の硬度の上昇は低く、耐久融着の抑制に有利であるものの、初期フィルミングの抑制に対しては不利になる傾向にある。反対に、平均粒子径が大きいカーボンブラックを使用した場合、現像ローラーの表面の硬度の上昇が大きく、初期フィルミングの抑制に有利であるものの、耐久融着の抑制に対しては不利になる傾向にある。このように、現像ローラーの表面に添加するカーボンブラックの粒子径によって、得られる耐久融着抑制効果と初期フィルミング抑制効果は拮抗し、耐久融着と初期フィルミングの双方を高次元で得ることは容易なことではない。
そこで、粒子径の異なるカーボンブラックを併用して、両者の利点を両立させる手法が考えられる。実際、粒子径の異なるカーボンブラックを併用して、樹脂やゴムの電気抵抗を調節するという技術思想を利用した発明は過去に種々報告されている。例えば、現像ローラーの弾性層(基層)に、強導電カーボンと弱導電カーボンとを併用することで、カーボンブラックの合計添加量を少量に抑えつつ、所望の電気抵抗値に調節する現像ローラーが報告されている(特許文献1)。また、弾性層にチャネルブラックとファーネスブラックとを、特定の配合比率で含有させたトナー帯電性に優れた現像ローラーが報告されている(特許文献2)。更に、ゴム材料に、強導電性カーボンブラックと、弱導電性カーボンブラックとを配合させ、所望の電気抵抗値を有する導電性ロール(特許文献4)が報告されている。
本発明者らは、粒子径の異なるカーボンブラックを併用して、耐久融着と初期フィルミングを高次元で両立することを試みた。しかしながら、耐久融着と初期フィルミングのバランスは、単一種類のカーボンブラックを用いた従来の現像ローラーと変わらないレベルであった。
特開平9−114197号公報 特開平5−332352号公報 特開平9−90714号公報
本発明の課題は、耐久融着抑制と初期フィルミング抑制とを高い次元で両立することができ、使用初期から長期使用後に亘って均一な濃度の画像を得ることができる現像ローラーや、これを用いた画像形成装置やプロセスカートリッジを提供することにある。
本発明者らは、現像ローラーの表面層に、様々の粒子径のカーボンブラックを添加して、現像ローラーを試作し、耐久融着の抑制効果と、初期フィルミングの抑制効果について検討した。その結果、以下の傾向があることの知見を得た。耐久融着を抑制するためには、粒子径がおよそ30nm以下のカーボンブラックを、樹脂の質量に対して25質量%以下で添加することが好ましい。粒子径が30nmを超えると、カーボンブラックを25質量%を超える範囲で含有しなければ、表面層において必要とされる範囲の電気抵抗値(体積抵抗率で、1×108Ωcmから1×1012Ωcm)を得ることが困難となる。しかし、25質量%を超える範囲でカーボンブラックを含有させると、表面層の硬度が上昇して、長期使用後の耐融着性が低下する。
一方、初期フィルミングを抑制するためには、粒子径がおよそ20nm以上のカーボンブラックを、樹脂の質量に対して15質量%以上添加することが好ましい。粒子径が20nmより小さいと、カーボンブラックの含有量が15質量%未満の範囲でも、表面層において必要とされる電気抵抗値を得ることができる。しかし、カーボンブラックの含有量がこの範囲であると、粘着性低減効果が得られる表面層に必要とされる硬度に及ばず、初期フィルミングの抑制効果を得ることは困難である。
以上の結果から、表面層に添加するカーボンブラックとして、平均粒子径が20nmから30nmの粒子を用いると、現像ローラーにおいて耐久融着抑制と初期フィルミング抑制を高次元で両立して得られるのではないかと考え、粒子径に着目して検討を行った。まず、粒子径が20nm、25nm、30nmのカーボンブラック各々を単独で、現像ローラーの表面層に添加した。その結果、耐久融着抑制と初期フィルミング抑制を両立することは可能であったが、その抑制のレベルとしては従来の現像ローラーで達成しているレベルと変わりがなかった。そこで、20nmから30nmの範囲で、大きさの異なるカーボンブラックを2種類混合して検討を行った。現在、市場で入手可能なカーボンブラックの平均粒子径は、およそ10nmから300nm位まで、幅広いグレードが存在する。事実、複数のカーボンブラックを用いる従来の現像ローラーにおいては、平均粒子径が30nmと80nmというように粒子径が大きく異なるカーボンブラックを使用している。
しかし、本発明者らは、平均粒子径が20nmと30nmと、一見、殆ど相違がないと認識される粒子径を組み合わせて用いると長期使用後のトナー成分の融着抑制と初期フィルミング抑制を、従来よりも高次元で両立して得られる場合があることの知見を得た。しかし、平均粒子径が20nmから30nmの範囲のカーボンブラック粒子を組み合わせても、従来並みの効果しか得られない場合もあることが分かった。
そこで、長期使用後のトナー融着抑制と初期フィルミング抑制が、従来よりも高次元で両立できる条件について詳細に検討した結果、以下の条件を満たすことが重要であることの知見を得た。その条件は、(1)現像ローラー表面層の樹脂を100質量部としたときに、カーボンブラック含有量が15質量部以上、25質量部以下であること。(2)カーボンブラックが面積相当径の相加平均値が21.0nm以上、27.0nm以下の粒子を含有すること。(3)カーボンブラックの粒子径分布歪度が0.25以上、0.63以下であることの3つである。
カーボンブラックの粒子径の分布歪度が、長期使用後のトナー融着抑制と初期フィルミング抑制の両立に関係している理由は定かでないが、以下のように考えることができる。
通常、平均粒子径が20nmから30nmの範囲にあるカーボンブラック粒子の粒子径分布曲線の歪度は、およそ−0.2から+0.2の範囲である。ここで、平均粒子径が20nmから30nmの範囲で、上記通常の歪度を有するカーボンブラックの複数種を混合すると、歪度を0.25以上0.63以下とすることができる。歪度が正の値を示すということは、分布曲線が、右(粒子径の大きい側)に裾を引く形(左に偏った形)になっていることを意味する。そして歪度を上記範囲とするということは、上記通常のカーボンブラックが有する粒径分布を基準としたときに、大きい粒子の割合が増加していることを意味するものである。このため、カーボンブラックの添加量を増加させることなく、粒子径の大きいカーボンブラックを多めに配合することが可能となり、初期のフィルミング抑制効果に有利に作用すると考えられる。粒子径の小さいカーボンブラックも含まれているので、表面層へのカーボンブラックの配合量を増加させることなく、表面層の電気抵抗を所望の値とすることが可能となる。したがって、長期使用後の耐融着性を抑制することができる。以上の理由によって、カーボンブラックの平均粒子径(粒子径の相加平均値)、粒子径分布歪度、配合量という3つのパラメータを特定の範囲に設定することで、初期フィルミング抑制効果と耐久融着抑制効果とを従来よりも高次元で両立できることを見い出した。
上記3つのパラメータはいずれかが欠けていても、長期使用後のトナー融着抑制と初期フィルミング抑制との効果を両立して得られない。例えば、平均粒子径20nmから30nmから単一グレードを適宜選択した場合、分布歪度が−0.20から+0.20の範囲内となる。平均粒子径が大きくなると、耐久融着抑制が得られず、粒子径が小さくなると、初期フィルミング抑制が得られず、両者を高次元で両立させることは難しい。また、平均粒子径が20nmから30nmのカーボンブラックから、2種類を選択、混合し、歪度が本発明の範囲になる場合もある。その場合でも、カーボンブラックの粒子径が面積相当径の相加平均値が21.0nmから27.0nmの範囲外や、カーボンブラックの含有量が、ウレタン樹脂100.0質量部に対して15.0質量部から25.0質量部の範囲外の場合、本願効果が得られない。平均粒子径、粒子径分布歪度、含有量が特定の範囲を満たすカーボンブラックを用いることにより、従来得られなかった長期使用後のトナー融着抑制と初期フィルミング抑制との両立を図ることができることを見出し、かかる知見に基づき本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、導電性軸体と、該導電性軸体上に順次設けられた弾性層と、表面層とを有する現像ローラーにおいて、表面層が少なくともウレタン樹脂とカーボンブラックとを含有し、カーボンブラックの含有量がウレタン樹脂100.0質量部に対し15.0質量部以上、25.0質量部以下の範囲であり、該カーボンブラックの面積相当径の相加平均値が21.0nm以上、27.0nm以下であり、該カーボンブラックの面積相当径の分布における歪度が0.25以上、0.63以下であることを特徴とする現像ローラーに関する。
また、本発明は、上記現像ローラーの製造方法であって、面積相当径の相加平均値が20.0nm以上25.0nm以下である粒子のファーネスブラック(A)と、面積相当径の相加平均値が26.0nm以上30.0nm以下である粒子のファーネスブラック(B)とを、ファーネスブラック(A)とファーネスブラック(B)との質量比率が85:15から25:75の範囲で含有する塗工液を、弾性層上に塗工して表面層を作製することを特徴とする現像ローラーの製造方法に関する。
また、本発明は、静電潜像を担持する感光ドラムと、該感光ドラムへ現像剤を供給する現像ローラーと、該現像ローラーに直流電圧を印加する金属製ブレードとが少なくとも装着され、電子写真画像形成装置本体に着脱自在に設けられるプロセスカートリッジにおいて、前記現像ローラーが上記現像ローラーであることを特徴とするプロセスカートリッジや、静電潜像を担持する感光ドラムと、該感光ドラムへ現像剤を供給する現像ローラーと、該現像ローラーに直流電圧を印加する金属製ブレードとが少なくとも装着される画像形成装置において、前記現像ローラーが上記現像ローラーであることを特徴とする画像形成装置に関する。
本発明の現像ローラーや、これを用いたプロセスカートリッジ、画像形成装置は、耐久融着抑制と初期フィルミング抑制とを高い次元で両立することができる。このため、使用初期から長期使用後に亘って均一な濃度の画像を得ることができる。
本発明の現像ローラーは、導電性軸体と、該導電性軸体上に順次設けられた弾性層と、表面層とを有する。
本発明の現像ローラーにおける導電性軸体は、上層の弾性層と、表面層とを支持可能な強度を有し、導電性を有するものである。導電性軸体の材質としては、金属が好ましく、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、ニッケルクロム鋼、ニッケルクロムモリブテン鋼、クロム鋼又はクロムモリブテン鋼等を挙げることができる。または、アルミニウム、クロム、コバルト又はバナジウムを添加した、窒化用鋼合金を挙げることもできる。更に、防錆対策として、軸体にめっき処理や、酸化処理を施したものであってもよい。めっきの種類としては電気めっき、無電解めっきのいずれも使用することができるが、めっき厚の均一性に優れる無電解めっきが好ましい。ここで使用される無電解めっきの種類としては、ニッケルめっき、銅めっき、金めっき、カニゼンめっき、その他各種合金めっきを挙げることができる。ニッケルめっきの種類としては、Ni−P、Ni−B、Ni−W−P、Ni−P−PTFE複合めっきを挙げることができ、そのめっき厚みとしては、0.05μm以上が好ましいが、防錆効果、作業効率、価格から、0.1から30μmがより好ましい。
上記軸体の形状は円柱状、円筒状等いずれであってもよく、外径は3mm以上10mm以下が好ましい。軸体の外径が3mm以上であれば、剛性を有し、現像ローラーの撓みを抑制し、ローラーの長手方向に亘って均一な画像濃度を得ることができる。軸体の外径が10mm以下であれば、現像ローラー全体の大径化を抑制し、弾性層厚さを充分に確保することができ、現像ローラー表面のみかけ硬度の上昇を抑制し、長期使用後のトナー融着抑制効果を充分に得ることができる。
上記導電性軸体上に設けられる弾性層の材質としては、シリコーンゴム(Q)、ウレタンゴム(U)、アクリルニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)等を挙げることができる。これらは1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらのゴムには、カーボンブラック等導電剤を配合した材料を用いることができる。その他、タルク、シリカ、クレー、酸化亜鉛、炭酸カルシウム等の非導電性充填剤等、各種の添加剤等を添加することもできる。
上記弾性層はソリッド層、発泡層のいずれであってもよく、その厚さとしては、1mm以上5mm以下を挙げることができる。
また、弾性層の電気抵抗値としては、250V電圧印加時において1×103Ω・cm以上1×108Ω・cm以下の範囲にあることが好ましい。弾性層の電気抵抗値がこの範囲であれば、トナーを均一に帯電することができ、表面層における耐久融着抑制効果、初期フィルミング抑制効果の両立を阻害しない。
ここで、電気抵抗値は、弾性層の成形時と同じ条件で弾性層材料を硬化して、テストピースを作製し、これを用いて250V電圧印加し、JIS K6911:1995に準じた測定方法による測定値を採用することができる。
上記弾性層上に設けられる表面層は、少なくともウレタン樹脂とカーボンブラックとを含有する。表面層に含まれるウレタン樹脂は、表面層の基材樹脂として作用し、表面層に必要とする機械的強度と、現像剤の搬送を可能とする柔軟性を付与するものである。ウレタン樹脂としては、ポリエーテルポリウレタンが、カーボンブラック、特にpH4.0以下のカーボンブラックとの組み合わせにおいて、カーボンブラックの分散を良好にするため、好ましい。pH4.0以下のカーボンブラックは、その表面にカルボキシル基等の酸性基が存在しており、ポリエーテルポリウレタンはこのカルボキシル基の水素原子と水素結合を形成する酸素原子を有するエーテル基を多数隣接して有する。このため、カーボンブラックのカルボキシル基の水素原子と水素結合を形成してカーボンブラックを取り囲むように存在するポリエーテルポリウレタンが、カーボンブラックの濡れ性を向上させ、分散性を向上させる。カーボンブラックを表面層中に均一に分散させ得ることにより、樹脂の存在量が高い粘着性が強い部分、カーボンブラックの含有量が高い粘着性が低い部分が生じるのを抑制し、粘着性が強い部分において生じる初期フィルミングの発生を抑制することができる。その結果、初期のフィルミング抑制効果と長期使用後のトナー融着抑制効果とを高次元で得られる。
上記ポリエーテルポリウレタンとしては、ポリエーテルポリオールと、イソシアネートとの反応により得られるものを挙げることができる。好適なポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールを挙げることができる。これらのポリオールは必要に応じて、予め2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、1,4ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等のイソシアネートと反応させプレポリマーとして用いることができる。特に、2官能のポリエーテルポリオールと2官能のイソシアネートとを反応させ、重量平均分子量10000以上200000以下、分子量分散度(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)1.2以上3.0以下のポリエーテルポリオールが好ましい。このようなポリエーテルポリオールを用いることにより、柔軟なウレタン樹脂が得られ、低融点(ガラス転移温度70℃以下)のトナーに対し、表面層が与える機械的ストレスの減少を図ることができ、長期使用後のトナー融着抑制効果を得ることができる。好適なイソシアネートとしては以下のものが挙げられる。ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PDI)。1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水添キシリレンジイソシアネート(X6DI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(X12DI)。これらの共重合物、その共重合体のブロック体。
上記表面層に含有されるカーボンブラックは、チャネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック等いずれでもよい。特に、ファーネスブラックは酸素の含有量が少なく高導電性で、少量で表面層に必要な電気抵抗値を付与可能であり、耐久融着抑制に有利である。
上記のようにカーボンブラックはpH4.0以下であることが、高い導電性が得られ、長期使用後のトナー融着抑制効果を得ることができるため、好ましい。特に、適度な酸化処理により得られる、例えば、pH2.5以上、3.5以下のファーネスブラックは、樹脂への分散性が向上し初期フィルミング抑制効果が増大し、初期フィルミング抑制と耐久融着抑制効果を高次元で得られるために好適である。カーボンブラックのpHが2.5以上であれば、エーテル基の酸素原子とカーボンブラックのカルボキシル基の水素原子との水素結合の数が増加し、樹脂への分散性が更に向上し、初期フィルミング抑制効果が増大する。
ここでカーボンブラックのpHは、JIS K6221:1982に記載の測定方法に準じた方法により測定した測定値を採用することができる。
カーボンブラックは面積相当径の相加平均値が21.0nm以上、27.0nm以下であり、その分布歪度が0.25以上、0.63以下である。
カーボンブラックの面積相当径は以下の方法により求められる値とすることができる。
まず、表面層を現像ローラーから切り出し、切り出した表面層から超薄切片を作成し、観察用のサンプルとする。超薄切片、具体的には、約50nmの厚みの切片は、以下の方法で作成できる。結切片作製装置(ライカマイクロシステムズ(株);Leica EM FCS)を使用し、−120以上−50℃の以下雰囲気下で、ディアトーム社製のダイヤモンドナイフ(Cryo dry 35°)を用いる方法。作成した観察用サンプルをTEMで観察する。直接観察倍率は1倍率は14万倍とする。撮影されたフィルムを2倍に拡大して現像し、最終的に、28万倍28万倍の写真を得る。
該写真から、カーボンブラックの粒子500個を任意に選び出し選び出し、各々のカーボンブラック粒子について、その面積相当径(投影面積と等しい面積を持つ円の直径)を求める。なお、任意に選んだカーボンブラックの粒子が、隣接する隣接するカーボンブラックの粒子と重なり合いが多い場合は、そのカーボンブラックの粒子の面積相当径は求めず、他の粒子を選択する。隣接するカーボンブラックの粒子との重なり合いが多いか少ないかの判断について、図1を用いて説明する。図1において、中央のカーボンブラック粒子Yは、2つの隣接するカーボンブラック粒子XとZに接しているため、粒子Yの正確な輪郭は不明である。しかし、カーボンブラックは、アグリゲート(ストラクチャー)を形成しやすい物質であり、図1のように重なり合っている粒子がほとんどである。図2に示すように、粒子Yと粒子Xの輪郭線が交わる2点(A点、B点とする)を、直線で結ぶ。粒子Yと粒子Zについても同様に、C点、D点を求めて直線で結び、直線AB、曲線BC、直線CD、曲線DAで結ばれる閉平面を作る。線分ABの長さと線分CDの長さの和が、曲線ADの長さと曲線BCの長さの和の20%以下であるならば、粒子Yの面積として、輪郭線、直線AB、曲線BC、直線CD、曲線DAで結ばれる閉平面の面積を求め、その面積に等しい面積の円の直径を算出する。算出された直径(単位:nm)の小数点第一位を四捨五入して、整数にした値を、粒子Yの面積相当径と定義する。直線ABの長さと直線CDの長さの和が、曲線ADの長さと曲線BCの長さの和の20%より大きい場合には、面積相当径の近似精度が悪くなるので、他の粒子を選択する。
以上の手順で、任意の500個の粒子について、面積相当径を求め、500個の粒子の面積相当径の相加平均値の小数点第二位を四捨五入した値を、カーボンブラックの面積相当径の相加平均値とする。
また、カーボンブラックの面積相当径の分布歪度は、上記500個の粒子の面積相当径及びその相加平均値から、式(1)から求められる小数点第三位を四捨五入した値とすることができる。
Figure 2008107820
式中、xiは、各カーボンブラック粒子の面積相当径(μm)を表し、は、相加平均値を表す。
このような相加平均値と歪度を有する面積相当径のカーボンブラックは、例えば、以下の方法で得ることができる。平均粒子径が20.0nm以上、25.0nm以下でその分布歪度が0のカーボンブラック(A)と、平均粒子径が26.0nm以上、30.0nm以下でその分布歪度が0のカーボンブラック(B)を選択する。次に、カーボンブラック(A)と(B)の比率A:Bを、質量比率にして、85:15から25:75の範囲、より好ましくは、82:18から28:72で混合して求める。このとき、カーボンブラックはファーネスブラックであることが好ましい。
このようなカーボンブラックは、表面層中にウレタン樹脂100.0質量部に対し15.0質量部以上25.0質量部以下の範囲で含有される。上述のように、カーボンブラックの含有量がこの範囲であれば、粒子径、その分布と相俟って、現像ローラーにおいて耐久融着抑制と初期フィルミング抑制効果の両立を図ることができる。
上記表面層は、1×108Ωcmから1×1012Ωcmの電気抵抗を有することが好ましい。表面層の電気抵抗値をこのような値に調節するためには、上記カーボンブラックを用いればよい。また、これに加えて、アルミニウムをドープした酸化亜鉛、アンチモンをドープした酸化錫で酸化チタンを被覆した金属酸化物や、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルアミド又は、ポリエーテルエステル等の高分子型の帯電防止剤を適宜添加してもよい。
ここで電気抵抗値の値は、印加電圧100Vとし、JIS K6911:1995に記載に準じた測定方法による測定値を採用することができる。
上記表面層には、面積相当径による平均粒子径が1μm以上、20μm以下の微粒子を含有していてもよい。このような微粒子を分散させた表面層においては、現像剤の搬送を容易にすることができる大きい表面粗さを有するため、好ましい。このような目的に使用される微粒子としては、ポリメチルメタクリル酸メチル微粒子、シリコーンゴム微粒子、ポリウレタン微粒子又はフェノール樹脂微粒子を挙げることができる。これらの微粒子は、ウレタン樹脂100質量部に対して5から50質量部の範囲で添加することが好ましい。微粒子の添加量が5質量部以上であれば、現像剤の搬送を容易にする表面粗さを付与することができ、50質量部以下であれば表面層が脆弱になるのを抑制することができる。
上記表面層には、その他、珪藻土、石英粉末、乾式シリカ、湿式シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミノケイ酸、炭酸カルシウム、珪酸ジルコニウム、珪酸アルミニウム、タルク、アルミナ、酸化鉄等の非導電性充填剤等、各種の添加剤等を添加することもできる。
上記表面層の厚さは50μm以下が好ましい。表面層の厚さが50μm以下であれば、表面層の剛性が上昇するのを抑制し、耐久融着抑制効果を得ることができる。これを回避しようとして、表面層を柔軟な材質にすると、表面層の粘着性が増加して、初期フィルミング抑制効果が低下し、耐久融着抑制と初期フィルミング抑制効果を、高次元で得ることが困難になる。表面層の厚さが1μm以上であれば機械強度を有するため、好ましい。
上記現像ローラーを製造するには、上記導電性軸体の表面に、必要に応じて接着剤を介して弾性層を成形する。弾性層を成形する方法としては、上記ゴム組成物を押出成形、プレス成形、射出成形、液状射出成形、注型成形などの各種成形法により成形し、加熱、硬化する方法が挙げられる。
弾性層上に表面層を成形する方法としては、上記未硬化の樹脂を含有する塗工液を調製し、これを弾性層上に塗工する方法を挙げることができる。2軸混練機によりスクリューにカーボンブラックの分散性を高める工夫を施しウレタン樹脂とカーボンブラックとを滞留時間を長期にして加熱混練し、押出し成形によることもできるが、加熱せずに機械的な剪断力により分散を行うことができる塗工方法が好ましい。塗工液の調製は、ポリエーテルポリオールと、イソシアネートと、pHが4.0以下のカーボンブラックと、適宜溶剤とを用いて混合する。
カーボンブラックは、下記のファーネスブラック(A)とファーネスブラック(B)とを、質量比が85:15から25:75の範囲で混合したものが好ましい。
ファーネスブラック(A):面積相当径の相加平均値が20.0nm以上、25.0nm以下の粒子。
ファーネスブラック(B):面積相当径の相加平均値が26.0nm以上、30.0nm以下の粒子。
塗工液の調製に当たり、ペイントシェーカー、ダイノミルまたはパールミル等のビースを利用した分散装置を利用することができる。このようにして塗工液を調製すると、ウレタン樹脂を熱劣化させることなく、カーボンブラックが均一に分散した塗工液を得ることができる。得られた塗工液を用い、浸漬、塗布、噴霧等の方法により塗膜を形成し、加熱、硬化して表面層を調製することができる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像を担持する感光ドラムと、該感光ドラムへ現像剤を供給する上記現像ローラーと、該現像ローラーに直流電圧を印加する金属製ブレードとが少なくとも装着され、現像ローラーが上記現像ローラーであることを特徴とする。その一例として、図3に示すカラー画像形成装置を挙げることができる。図3の概略構成図に示すカラー画像形成装置には、回転する静電潜像担持体としての感光ドラム5が設けられる。感光ドラムの周囲には以下のものが設けられる。
感光ドラムを一様に帯電するための帯電ローラー8。
一様に帯電処理した感光ドラムにレーザービームを照射して静電潜像を形成する露光手段(図示せず)。
静電潜像を形成した感光ドラムにトナーを供給し静電潜像を現像する現像装置。
現像装置には、一成分トナーとして非磁性トナーを収容した現像剤容器9と、現像剤容器の開口を閉塞するように設置され、現像剤容器から露出した部分で感光ドラムと対向するように現像ローラー4が設けられる。現像剤容器内には、現像ローラーにトナーを供給すると同時に現像ローラー上に使用されずに残留するトナーを掻き取る現像剤塗布用ローラー6と、現像ローラー上のトナーを薄膜状に形成すると共に、摩擦帯電する現像ブレード7とが設けられる。現像ローラー上に薄膜状にされたトナーは、現像ローラーに対向する感光ドラム上の静電潜像に移動し、感光ドラム上にトナー像が形成される。
この現像装置が、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色についてそれぞれ10−Y、10−M、10−C、10−Kとして設けられる。
一方、給紙ローラーにより供給される紙等の記録材が転写バイアス電源が印加された転写ローラー2と感光ドラム間に搬送され、ここで記録材の裏面から印加される転写バイアス電荷により、感光ドラム上のトナー像が記録材上に移動する。記録材上のトナー像は定着ローラーと加圧ローラー3間で、加熱、加圧され記録材上に定着され、画像形成が完了する。
一方、感光ドラム上に転写されずに残存する転写残トナーを除去し表面をクリーニングするクリーニングブレード(図示せず)が設けられ、クリーニングされた感光体は画像形成可能状態とされて待機するようになっている。
また、本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像を担持する感光ドラム、該感光ドラムへ現像剤を供給する上記現像ローラー、該現像ローラーに直流電圧を印加する金属製ブレードが少なくとも装着される。そして、当該プロセスカートリッジは、電子写真画像形成装置本体に着脱自在に構成されている。その一例として、図4に示すように、感光ドラム5と、本発明の現像ローラー4と、帯電ローラー8と、現像剤塗布用ローラー6と、現像ブレード(金属ブレード)7と、現像剤容器9とが一つのカートリッジに一体化されたものを挙げることができる。このカートリッジは電子写真画像形成装置に着脱自在に設けられる。各部材の機能は上記画像形成装置における場合と同様であるので、その説明を省略する。本発明の電子写真プロセスカートリッジは、上記の他、感光体上のトナー像を記録材に転写する転写ローラー、クリーニングブレード等を上記の部材と共にまたは上記の部材のいずれか一個または二個以上と交換して一体的に設けたものであってもよい。
以下に、本発明の現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置を具体的に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。以下、「部」は「質量部」を示す。
[実施例1]
[弾性層の調製]
直径6mmのステンレス製の金属棒を導電性軸体とし、該軸体の外周面(両端10mmを除く)に、プライマ−(DY35−051:東レダウコーニングシリコーン社製)を塗布、焼付けした。次に、予め温度120℃に加熱した中空円筒形状金型の中心軸の位置に、前記導電性軸体を配置し、円筒形金型端面に設けた注入口からシリコーンゴムを注入し、温度120℃で5分間加熱硬化させて、シリコーンゴム弾性層を成型した。次に、導電性軸体と一体となった弾性層を、円筒形金型から取り出して、温度180℃で4時間加熱して、硬化反応を完結させた。
[表面層の調製]
ポリテトラメチレングリコール(PTG1000SN:保土谷化学社製)と、鎖延長用イソシアネート化合物(MDI)(コスモネートMDI:三井武田ケミカル社製)をMEK溶媒中で混合した。次いで、窒素雰囲気下温度80℃にて5時間反応させた。そして、Mw=50000、Mw/Mn=1.5の、両末端に水酸基を有するポリエーテルポリオール(プレポリマー)のメチルエチルケトン(MEK)溶液を得た。
次に、上記ポリエーテルポリオール(プレポリマー)のMEK溶液と、イソシアネート(コロネート2521:日本ポリウレタン工業社製)とを、NCO/OHの比率が1.2になるように配合し、配合液1を得た。配合液1に含まれるポリエーテルポリオール固形分質量と、イソシアネート固形分質量の和を100.0質量部とする。次に、配合液1に、ウレタン樹脂粒子(バーノックCFB100:大日本インキ社製)20.0質量部を攪拌し、混合し、配合液2を得た。次に、配合液2の固形分質量を100.0質量部として、配合液2に、カーボンブラックB(MA230:三菱化学社製)3.0質量部と、カーボンブラックA(SUN BLACK X15:旭カーボン社製)17.0質量部を混合した。そして、カーボンブラックを含めた総固形分が30.0質量%になるように、MEKで希釈し、配合液3を得た。配合液3を、サンドミルにて均一に分散し、表面層塗工用の塗料を得た。
得られた表面層塗工用塗料を上記の弾性層に浸漬塗工し、常温で10分間乾燥させた後、温度150℃にて2時間加熱処理し、膜厚約15μmの表面層を調製し、現像ローラーを得た。
[分子量測定]
ウレタン樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法にて以下の手順にて測定した。
カラムは、ポリスチレンジェルカラム(shodex GPC KFシリーズ:和電工製)を用い、検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。
まず、40℃のヒートチャンバー中でカラム温度を安定させ、溶媒としてテトラヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速でカラムに流す。次に、測定するウレタンポリマーを、濃度約0.1質量%のTHF溶液に調整し、カラムに約100μl注入する。予め、ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値と、カウント数(リテンションタイム)との関係から、分子量分布を算出した。ポリスチレン標準試料は、分子量既知のポリスチレンであり、6×102、2.1×103、4×103、1.75×104、5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×106、4.48×106の合計10種類を用いた。
[カーボンブラックのpH測定]
JIS K6221:1982に記載の測定方法に準じて行った。
[画像評価]
得られた現像ローラーを電子写真プロセスカートリッジ(Q2670A:日本ヒューレット・パッカード株式会社製)に組み込んだ。更に、現像ブレードと現像剤を以下のものに交換した。すなわち現像ブレード7には、厚さ100μmのりん青銅製の板で作った現像ブレード7を用い、現像ローラー上の現像剤の薄膜の量(コート量)が、0.35(mg/cm2)となるよう、現像ローラーに対する現像ブレードの位置を調整した。また、現像剤としては、特開2006−106198の実施例1に記載された方法によって製造した、ガラス転移温度56℃、重量平均粒径6.5μmの、非磁性一成分のシアン色の重合トナーを用いた。
上記電子写真プロセスカートリッジを、画像形成装置(ColorJaserJet3700:日本ヒューレット・パッカード株式会社製)に組み込んだ。この画像形成装置は、現像剤塗布用ローラーに直流電圧を印加するが、これに加え不図示の外部電源により現像ブレードに現像剤塗布用ローラーに印加する直流電圧より200V負電位の直流電圧を印加するよう改造し、画像を出力した。
[初期フィルミングの評価]
温度32.5℃、相対湿度85%の環境(32.5℃/85%RH)および、温度23℃、相対湿度50%の環境(23℃/50%RH)にて、それぞれハーフトーン画像を出力し、画像濃度の均一性を目視観察し、以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
A:現像ローラー周期の横スジ状の濃度ムラ(画像不良)は全く認められない
B: 現像ローラー周期の横スジ状の濃度ムラ(画像不良)が僅かに認められる。ただし、画出し2枚以内に、濃度ムラは消失する(実用上全く支障のないレベル)
C:現像ローラー周期の横スジ状の濃度ムラ(画像不良)が認められる。ただし、画出し3枚以内に、濃度ムラは消失する(実用上支障のないレベル)。
[耐久融着の評価]
温度15℃、相対湿度10%の環境(15℃/10%RH)および、温度23℃、相対湿度50%の環境(23℃/50%RH)にて、それぞれ連続プリントを行った。出力画像は、A4用紙の中央に幅1mmの縦線1本を描画した画像を用いた。2万枚および2万5千枚出力した時点で、A4用紙の全面にハーフトーン画像を出力して、画像濃度の均一性を目視観察し、以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
A:幅1mmの縦線状の濃度ムラ(画像不良)は全く認められない
B: 幅1mmの縦線状の濃度ムラ(画像不良)が僅かに認められる(実用上全く支障のないレベル)
C:幅1mmの縦線状の濃度ムラ(画像不良)が認められる(実用上支障のないレベル)。
[実施例2〜20]
カーボンブラックの配合を、表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し画像評価を行った。結果を、表1に示す。
[実施例21]
表面層用塗料を以下のように調製した。
以下の材料をMEK溶媒中で混合した。
テレフタル酸(高純度テレフタル酸PTA:三菱化学製)とジエチレングリコール(三菱化学製)とのエステル反応により得られたポリエステルポリオール。
鎖延長用イソシアネート化合物(MDI)(コスモネートMDI:三井武田ケミカル社製)。
これを、窒素雰囲気下80℃にて5時間反応させた。そして、Mw=5000、Mw/Mn=1.1の、両末端に水酸基を有するポリエステルポリオール(プレポリマー)のMEK溶液を得た。
次に、上記ポリエステルポリオール(プレポリマー)のMEK溶液と、イソシアネート(コロネート2521:日本ポリウレタン工業社製)とを、NCO/OHの比率が1.2になるように配合し、配合液4を得た。配合液4に含まれるポリエステルポリオール固形分質量と、イソシアネート固形分質量の和を100.0質量部とする。次に、配合液4に、ウレタン樹脂粒子(バーノックCFB100:大日本インキ社製)20.0質量部を攪拌、混合し、配合液5を得た。次に、配合液5の固形分質量を100.0質量部として、配合液5に、カーボンブラックA(MA100:三菱化学社製)16.0質量部と、カーボンブラックB(MA11:三菱化学社製)4.0質量部を混合した。そして、カーボンブラックを含めた総固形分が30.0質量%になるように、MEKで希釈し、配合液6を得た。配合液6を、サンドミルにて均一に分散し、表面層塗工用の塗料を得た。
実施例1で用いた表面層塗工用塗料に替えて得られた表面層塗工用の塗料を用いた他は、実施例1と同様にして、現像ローラーを作製し、実施例1と同様にして画像形成し評価した。結果を、表1に示す。
[実施例22]
熱可塑性のポリエーテルポリウレタン(クラミロン9180、クラレ製)100.0質量部に対して、カーボンブラックA(MA100:三菱化学社製)16.0質量部、カーボンブラックB(MA11:三菱化学社製)4.0質量部を混合した。次いで、2軸押し出し機で混練後、ペレットを製作した。該ペレットを、一軸押し出し機に投入し、金型出口部に形成した円筒状のスリットから、厚さ45μmのチューブを押し出した。該チューブを適当な長さに切断して、実施例1で製造した導電性軸体と一体となった弾性層の外周面に被せて、現像ローラーを得た。
得られた現像ローラーを、実施例1と同様にして画像評価した。結果を、表1に示す。
[比較例1]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを作製し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例4と同じであり、平均粒子径は25.4μm、カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して18.0質量部であり、それぞれ本発明の要件を満たしている。ただし、歪度は0.23と小さく、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミングは良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
[比較例2]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例1と同じであり、カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して24.0質量部であり、本発明の要件を満たしている。ただし、平均粒子径は28.0μmと大きく、歪度は0.20と小さく、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミングは良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
[比較例3]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例2と同じであり、カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して20.0質量部であり、歪度は0.27であり、本発明の要件を満たしている。ただし、平均粒子径は20.6μmと小さく、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミングは良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
[比較例4]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例2と同じであり、カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して16.0質量部であり、本発明の要件を満たしている。ただし、平均粒子径は20.3μmと小さく、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミングは良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
[比較例5]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例1と同じであり、カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して20.0質量部であり、歪度も0.25であり、本発明の要件を満たしている。ただし、平均粒子径は28.6μmと大きく、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミングは良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
[比較例6]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例5と同じであり、カーボンブラックの平均粒子径は23.4μm、歪度は0.30であり、本発明の要件を満たしている。ただし、合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して10.0質量部と少なく、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、耐久融着抑制効果は良好であるが、初期フィルミング抑制効果は低い。
[比較例7]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。使用したカーボンブラックの組み合わせは実施例5と同じであり、カーボンブラックの平均粒子径は23.4μm、歪度も0.30であり、本発明の要件を満たしている。ただし、合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して30.0質量部と多く、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミングは良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
[比較例8]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して17.0質量部であり、平均粒子径は22.0μmであり、本発明の要件を満たしている。ただし、歪度は0.11と低く、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、耐久融着抑制効果は良好であるが、初期フィルミング抑制効果は低い。
[比較例9]
カーボンブラックの配合を、表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、現像ローラーを製作し、得られた現像ローラーについて実施例1と同様にして画像評価を行った。カーボンブラックの合計質量は、ウレタン樹脂100.0質量部に対して24.0質量部であり、平均粒子径は26.0μmであり、本発明の要件を満たしている。ただし、歪度は0.13と低く、本発明の要件を満たしていない。この現像ローラーにおいて、初期フィルミング抑制効果は良好であるが、耐久融着抑制効果は低い。
Figure 2008107820
A1:ファーネスブラック(商品名:SUN BLACK X15、旭カーボン社製)
平均粒子径20 .0nm、pH=2.5
A2:ファーネスブラック(商品名:SUN BLACK X65、旭カーボン社製)
平均粒子径25.0nm、pH=3.0
A3:ファーネスブラック(商品名:MA100、三菱化学社製)
平均粒子径22.0nm、pH=4.0
A4:ファーネスブラック(商品名:トーカブラック#7550SB、東海カーボン社製)
平均粒子径21.0nm、pH=7.5
B1:ファーネスブラック(商品名:MA230、三菱化学社製)
平均粒子径30.0nm、pH=4.0
B2:SUN BLACK X55(旭カーボン社製)
平均粒子径26.0nm、pH=2.5
B3:ファーネスブラック(商品名:MA11、三菱化学社製)
平均粒子径29.0nm、pH=3.0
B4:ファーネスブラック(商品名:トーカブラック#7400、東海カーボン社製)
平均粒子径28.0nm、pH=7.0
本発明の現像ローラーの表面層のカーボンブラック粒子の面相当径を求める説明図である。 本発明の現像ローラーの表面層のカーボンブラック粒子の面相当径を求める説明図である。 本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明のプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
符号の説明
5 感光ドラム
4 現像ローラー
6 現像剤塗布用ローラー
7 現像ブレード(金属ブレード)
8 帯電ローラー
9 現像剤容器

Claims (7)

  1. 導電性軸体と、該導電性軸体上に順次設けられた弾性層と、表面層とを有する現像ローラーにおいて、表面層が少なくともウレタン樹脂とカーボンブラックとを含有し、カーボンブラックの含有量がウレタン樹脂100.0質量部に対し15.0質量部以上、25.0質量部以下の範囲であり、該カーボンブラックの面積相当径の相加平均値が21.0nm以上、27.0nm以下であり、該カーボンブラックの面積相当径の分布における歪度が0.25以上、0.63以下であることを特徴とする現像ローラー。
  2. 前記カーボンブラックが、面積相当径の相加平均値が20.0nm以上、25.0nm以下である粒子のファーネスブラック(A)と、面積相当径の相加平均値が26.0nm以上、30.0nm以下である粒子のファーネスブラック(B)とを含み、ファーネスブラック(A)とファーネスブラック(B)の質量比率が85:15から25:75の範囲であることを特徴とする請求項1記載の現像ローラー。
  3. 前記ウレタン樹脂がポリエーテルポリウレタンであり、前記カーボンブラックがpH4.0以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の現像ローラー。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の現像ローラーの製造方法であって、面積相当径の相加平均値が20.0nm以上、25.0nm以下である粒子のファーネスブラック(A)と、面積相当径の相加平均値が26.0nm以上、30.0nm以下である粒子のファーネスブラック(B)とを、ファーネスブラック(A)とファーネスブラック(B)との質量比率が85:15から25:75の範囲で含有する塗工液を、弾性層上に塗工して表面層を作製することを特徴とする現像ローラーの製造方法。
  5. 塗工液が、ポリエーテルポリオールとイソシアネートとを含有し、前記ファーネスブラック(A)とファーネスブラック(B)とを含むカーボンブラックがpH4.0以下であることを特徴とする請求項4記載の現像ローラーの製造方法。
  6. 静電潜像を担持する感光ドラムと、該感光ドラムへ現像剤を供給する現像ローラーと、該現像ローラーに直流電圧を印加する金属製ブレードとが少なくとも装着され、電子写真画像形成装置本体に着脱自在に設けられるプロセスカートリッジにおいて、前記現像ローラーが請求項1から3のいずれかに記載の現像ローラーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 静電潜像を担持する感光ドラムと、該感光ドラムへ現像剤を供給する現像ローラーと、該現像ローラーに直流電圧を印加する金属製ブレードとが少なくとも装着される画像形成装置において、前記現像ローラーが請求項1から3のいずれかに記載の現像ローラーであることを特徴とする画像形成装置。
JP2007251535A 2006-09-28 2007-09-27 現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法 Active JP5183139B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007251535A JP5183139B2 (ja) 2006-09-28 2007-09-27 現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006264499 2006-09-28
JP2006264499 2006-09-28
JP2007251535A JP5183139B2 (ja) 2006-09-28 2007-09-27 現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008107820A true JP2008107820A (ja) 2008-05-08
JP2008107820A5 JP2008107820A5 (ja) 2010-11-11
JP5183139B2 JP5183139B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=39441162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007251535A Active JP5183139B2 (ja) 2006-09-28 2007-09-27 現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5183139B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031206A1 (en) * 2011-09-01 2013-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Conductive member, electrophotographic process cartridge, and electrophotographic apparatus
WO2013121795A1 (ja) * 2012-02-17 2013-08-22 キヤノン株式会社 現像部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2015094896A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 キヤノン株式会社 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
KR101764962B1 (ko) * 2013-11-13 2017-08-03 캐논 가부시끼가이샤 현상제 담지체, 현상 조립체, 프로세스 카트리지 및 화상 형성 장치
JP2019185041A (ja) * 2018-03-30 2019-10-24 キヤノン株式会社 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05332352A (ja) * 1992-06-03 1993-12-14 Ricoh Co Ltd 半導電性ローラ及びそれを用いた現像装置
JP2002169356A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Canon Chemicals Inc 帯電ローラの製造方法及び帯電ローラ
JP2006133527A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Fuji Xerox Co Ltd 帯電部材、並びに、これを用いたプロセスカートリッジおよび画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05332352A (ja) * 1992-06-03 1993-12-14 Ricoh Co Ltd 半導電性ローラ及びそれを用いた現像装置
JP2002169356A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Canon Chemicals Inc 帯電ローラの製造方法及び帯電ローラ
JP2006133527A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Fuji Xerox Co Ltd 帯電部材、並びに、これを用いたプロセスカートリッジおよび画像形成装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031206A1 (en) * 2011-09-01 2013-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Conductive member, electrophotographic process cartridge, and electrophotographic apparatus
JP2013054105A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Canon Inc 導電性部材、電子写真プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US9164416B2 (en) 2011-09-01 2015-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Conductive member, electrophotographic process cartridge, and electrophotographic apparatus
WO2013121795A1 (ja) * 2012-02-17 2013-08-22 キヤノン株式会社 現像部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2013190781A (ja) * 2012-02-17 2013-09-26 Canon Inc 現像部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
US8706011B2 (en) 2012-02-17 2014-04-22 Canon Kabushiki Kaisha Developing member, process cartridge, and electrophotographic apparatus
CN104115073A (zh) * 2012-02-17 2014-10-22 佳能株式会社 显影构件、处理盒和电子照相设备
JP2015094896A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 キヤノン株式会社 現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
KR101764962B1 (ko) * 2013-11-13 2017-08-03 캐논 가부시끼가이샤 현상제 담지체, 현상 조립체, 프로세스 카트리지 및 화상 형성 장치
KR101764963B1 (ko) * 2013-11-13 2017-08-03 캐논 가부시끼가이샤 현상제 담지체, 현상 조립체, 프로세스 카트리지 및 화상 형성 장치
JP2019185041A (ja) * 2018-03-30 2019-10-24 キヤノン株式会社 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP7299733B2 (ja) 2018-03-30 2023-06-28 キヤノン株式会社 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5183139B2 (ja) 2013-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10642186B2 (en) Developing member having outer surface with independent electrically insulating domains, electrophotographic process cartridge, and electrophotographic image forming apparatus
KR101049326B1 (ko) 현상 롤러, 그것을 사용한 현상 장치 및 화상 형성 장치
WO2009145123A1 (ja) 現像ローラ及びその製造方法、プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置
JP2016164654A (ja) 電子写真用部材、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
JP7143137B2 (ja) 電子写真用部材、電子写真プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
JP4745793B2 (ja) 弾性ローラ、現像装置及び画像形成装置
JP5183139B2 (ja) 現像ローラー、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラーの製造方法
JP5043395B2 (ja) 現像ローラ及びその製造方法、現像装置及び画像形成装置
JP4313988B2 (ja) 現像ローラの製造方法
JP4663360B2 (ja) 現像ローラ
JP5137470B2 (ja) 現像ローラーとその製造方法、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真装置
CN115079530A (zh) 显影装置、处理盒和电子照相图像形成设备
JP4251583B2 (ja) 現像ロール
JP2008276020A (ja) 帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP5049548B2 (ja) 現像ローラー、現像装置及び画像形成装置
JP2008020903A (ja) 現像ローラー、電子写真用プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP5241471B2 (ja) 現像ローラ、それを用いた現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5361342B2 (ja) 現像ローラ、現像ローラの製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真用画像形成装置
JP2007163786A (ja) 導電ローラとその製造方法、電子写真プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP4596905B2 (ja) 現像ローラ、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2010156758A (ja) 現像ローラ、それを用いた現像装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び現像ローラの製造方法
JP5552389B2 (ja) 現像ローラ、電子写真プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP2013182266A (ja) ロール部材、帯電装置、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ
JP2008020531A (ja) 現像ローラー、電子写真プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009251498A (ja) 導電性ローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5183139

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3