JP2008107403A - 共焦点顕微鏡 - Google Patents

共焦点顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2008107403A
JP2008107403A JP2006287659A JP2006287659A JP2008107403A JP 2008107403 A JP2008107403 A JP 2008107403A JP 2006287659 A JP2006287659 A JP 2006287659A JP 2006287659 A JP2006287659 A JP 2006287659A JP 2008107403 A JP2008107403 A JP 2008107403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
illumination
confocal microscope
axis direction
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006287659A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Sato
学 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2006287659A priority Critical patent/JP2008107403A/ja
Publication of JP2008107403A publication Critical patent/JP2008107403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

【課題】標本の観察必要領域に限定して照明光を照射することを可能にし、ROI指定の自由度が広い焦点顕微鏡を提供すること。
【解決手段】光源1からの光を、一方向に長い照明範囲の照明光Sに形成して、被検物10に照射する照明光学系と、前記被検物10からの光を像面に結像する結像光学系と、前記像面の近傍に配置された光検出器13と、前記照明光を前記被検物上で移動させる走査手段6と、2枚以上の遮光部材を有し、前記遮光部材をそれぞれ独立して駆動して前記照明光の長軸方向の幅と位置とを調整する調整手段16とを有する共焦点顕微鏡100。
【選択図】図1

Description

本発明は、共焦点顕微鏡に関する。
従来、共焦点絞りにスリット状開口を用いて形成されたライン状の照明光(ライン光とも記す)を用いる共焦点顕微鏡(以下、ラインスキャン型共焦点顕微鏡と記す)では、視野内の特定領域(ROI;Region Of Interestの略)を指定し、標本の指定領域のみに照明光を照射するROIスキャンを行う場合、スキャナミラーの振幅角の設定を狭くすることにより被検物に対するスキャン方向の照明光の照射範囲を限定することが知られている。また、ライン光の長軸方向の幅を制限することによってライン光の長軸方向の照射範囲を限定することが知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特表2006−510926号公報
しかしながら、従来のラインスキャン型共焦点顕微鏡では、ライン光の長軸方向の幅を制限する際、照明光学系の光軸を中心にして幅を制限することしかできないため、標本の観察必要領域に限定して照明光を照射することができず、ROI指定の自由度が狭いと言う問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みて行われたものであり、標本の観察必要領域に限定して照明光を照射することを可能にし、ROI指定の自由度が広い共焦点顕微鏡を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、光源からの光を、一方向に長い照明範囲の照明光に形成して、被検物に照射する照明光学系と、前記被検物からの光を像面に結像する結像光学系と、前記像面の近傍に配置された光検出器と、前記照明光を前記被検物上で移動させる走査手段と、2枚以上の遮光部材を有し、前記遮光部材をそれぞれ独立して駆動して前記照明光の長軸方向の幅と位置とを調整する調整手段とを有する共焦点顕微鏡を提供する。
また、本発明は、光源からの光を、一方向に長い照明範囲の照明光に形成して、被検物に照射する照明光学系と、前記被検物からの光を像面に結像する結像光学系と、
前記像面の近傍に配置された光検出器と、前記照明光を前記被検物上で移動させる走査手段と、前記照明光の長軸方向の幅と位置とを調整する調整手段とを有し、前記調整手段は、開口を有する遮光部材からなり、前記遮光部材は互いに直交する二つの軸に沿って駆動可能であることを特徴とする共焦点顕微鏡を提供する。
本発明によれば、標本の観察必要領域に限定して照明光を照射することを可能にし、ROI指定の自由度が広い共焦点顕微鏡を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に関し図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施の形態に係る共焦点顕微鏡の概略構成図である。図2は標本を対物レンズ側から見た図である。
図1、図2において、実施の形態に係る共焦点顕微鏡100は、レーザ光源1、シリンドリカルレンズ2、光源側共焦点絞り3、コリメートレンズ4、ビームスプリッタ5、スキャナ6、瞳投影レンズ7、第2対物レンズ8、対物レンズ9、標本(例えば、生体試料など)10、集光レンズ11、受光側共焦点絞り12、検出器13、コンピュータ14、及びモニタ15などで構成されている。
レーザ光源1から射出したレーザ光は、シリンドリカルレンズ2により一方向に長いライン状に形成される。ライン状の光(以後、ライン光と記す)Sが集光する位置は、標本10の観察面10aと光学的に共役な位置となっており、この位置にライン状の開口3aを有する光源側共焦点絞り3が設置されている。ライン状の開口部3aはシリンドリカルレンズ2でライン状に形成された光をライン光Sの照明光に整形する。また、光源側共焦点絞り3の射出側の近傍には、後述するライン光Sの長軸方向の幅と位置とを調整するための後述する調整機構16が配設されている。なお、光源側共焦点絞り3は、レーザ光をシリンドリカルレンズ2によりきちんとライン光Sに形成できる場合は、配置することを省略しても良い。
光源側共焦点絞り3を通過したライン光Sは、コリメートレンズ4により光軸Iに対して平行な光に変換され、ビームスプリッタ5でスキャナ6方向に反射された後、スキャナ6内のスキャンミラー6aで瞳投影レンズ7方向に反射され、瞳投影レンズ7、第2対物レンズ8、及び対物レンズ9を介して標本10の観察面10aにライン状の照明領域E(図2参照)として集光される。
標本10の照明領域Eからの光は、対物レンズ9、第2対物レンズ8、瞳投影レンズ7を介してスキャナ6に入射し、スキャンミラー6aででスキャンされてビームスプリッタ5に入射する。標本10からの光はビームスプリッタ5を透過し、集光レンズ11で受光側共焦点絞り12の開口部12aに集光される。開口部12aを通過した光は、光検出器13で検出される。光受光器13は観察面10aの輝度分布を検出し、輝度分布データを生成してコンピュータ14へ送出する。
スキャナ6は、スキャンミラー6aの振幅角を変化させることで、標本10上の照明領域Eをその短軸方向(スキャナ6の走査方向に相当する)DSに沿って(Y−Y’軸に沿って)移動させる。このように照明領域Eが標本10の上を移動すると、光検出器13の受光面上には標本10上の異なる照明領域Eのライン像が投影される。
また、レーザ光源1、スキャナ6、光検出器13、調整機構16などはコンピュータ14によって制御される。例えば、コンピュータ14は、スキャナ6を制御して走査範囲(DSの幅)を変えて標本10の輝度分布データを取得する範囲の制御、取得した輝度分布データを処理して標本10の2次元の画像を生成する演算処理、及びその画像をモニタ15に表示するための変換処理などを行う。
図2は、標本10を対物レンズ9側から見た図である。ライン状の照明領域Eは、図1の実線で示したライン光Sによる照明光を示している。また図2に示すようにX軸(X−X’)とY軸(Y−Y’)を定める。X軸は、照明領域Eの長軸方向に略平行な軸を、Y軸はX軸に直交しスキャナ6で照明領域Eを走査する方向(DS方向)である。X軸とY軸の交点Oは、共焦点顕微鏡100にける照明光学系及び結像光学系の光軸位置であり、スキャナ6のスキャンミラー6aが中立位置にある時に一致する。図1における照明光学系の光軸Iは、スキャナ6のスキャンミラー6aを遥動させることで、Y軸上を往復する。その結果、照明領域Eは標本10上で照明範囲Hの領域を照明する。
次に、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とを調整する調整機構16の一例と、その動作について説明する。図3(a)〜(d)は、ライン光Sの長軸方向を遮光して長軸方向の幅と位置とを可変するための調整機構16の一例とその動作を示している。図3(a)〜(c)は図3(d)のA方向から見た図であり、図3(d)は図3(c)のB−B線に沿った断面図を示す。
調整機構16は、モータ23に接続された回転軸23aに固定されたほぼ半円形の遮光板21と、モータ24に接続された回転軸24aに固定されたほぼ半円形の遮光板22から構成され、光源側共焦点絞り3の近傍に設置されている。回転軸23aは半円形の遮光板21の中心から外周方向にずらした位置で固定され、回転軸24aは半円形の遮光板22の中心から外周方向にずらした位置で固定されている。遮光板21、22は、モータ23、24の回転をコンピュータ14からの制御信号に基づき制御することによって、軸21a、22aを中心に回動する。また、遮光板21、22の外形形状はサイクロイド曲線状に形成されている。遮光板21、22はモータ23、24によりそれぞれ独立に回動することで、両遮光板21と22で形成される開口幅と開口位置を変更することができる。この結果、調整機構16から射出するライン光Sの長軸方向の幅と位置とを変更することが可能になる。なお、使用するモータ23、24の一例として、ステッピングモータがあげられる。またステッピングモータと図示していない原点センサを組み合わせることによって、所定の角度の回転が可能になる。
ライン光Sは、調整機構16に入射し、遮光板21、22のそれぞれで遮光されて、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とが調整され、調整機構16から射出される。図3(a)は、遮光部材21、22がライン光Sを全く遮光していない状態を示している。図3(a)の状態から遮光板21を角度θ1、遮光板22を角度θ2だけ矢印の方向に回転させると図3(b)のようになり、ライン光Sの両端側がそれぞれ遮光され、長軸方向の幅が短くなる。遮光の度合いは遮光板21、22の回転角に応じて変化し、遮光板21、22をそれぞれ独立に回転角を設定することにより任意の位置での遮光が可能になる。したがって、ライン光Sの長軸方向の中心Iと、遮光板21、22の外周までの距離を違えて設定することができ、中心Iに対してずらした位置に開口を形成することが可能となる。ここで、ライン光Sの長軸方向の中心Iは照明光学系の光軸Iと一致している。
なお、調整機構16と同等の調整機構を受光側共焦点絞り12の近傍に配置し、光源側共焦点絞り2の近傍に配置された調整機構16と同期して動作させる構成にしても良い。これにより、光源側と受光側の絞りの形状を一致させることができる。
次に、実施の形態に係る共焦点顕微鏡100における標本10の照明状態に関して説明する。図4(a)から(c)は、共焦点顕微鏡100において標本10が照明される様子を示したものである。XY軸は図2と同様に定める。
図4(a)において、lxは照明領域Eの観察面10a上でのライン光Sの長軸方向の長さ、lyはスキャンミラー6aの遥動によって照明領域Eが移動する長さを示す。実施の形態に係る共焦点顕微鏡100では、標本10の像は、lx、lyで囲まれた斜線の領域Hが生成され、PC14を介してモニター15に表示される。図4(a)の領域Hは、ライン光Sの長軸方向の幅、及びスキャンミラー6aの振り角に制限を設けていない基準(デフオルト)領域を示している。即ち、領域Hは共焦点顕微鏡100のスキャンフィールド(観察可能な視野の大きさ)である。この時、ライン光Sの長軸方向の中心Iは照明光学系の光軸Iに一致しており、スキャナミラー6aを遥動することよりY軸上を幅lyに亘って移動する。
次に、領域H内のある特定の領域のみに照明光を照射して観察することを考える。
図4(b)はライン光Sの長軸方向の幅と位置とを図3に示す遮光板21、22の回転角θ1、θ2をそれぞれ制御して調整したライン光S’による照明領域E’とし、スキャナミラー6aの振り角には制限を設けていない場合を示している。ライン光S’による照明領域E’は長軸方向の幅Δlxを有し、幅lyに亘って走査され、領域H’を観察可能にする。
このように本実施の形態に係る共焦点顕微鏡100では、遮光板21、22により図3(b)、(c)に示すように、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とを変えることができるため、ライン光S’の中心I’は照明光学系の光軸Iに対してずらして設定される。この結果、照明領域E’は、Y軸に対して長軸方向に幅の中心位置をずらして設定された領域H’を照明することが可能になる。
図4(c)はライン光Sの長軸方向の幅と位置とを遮光板21、22の回転角θ1、θ2をそれぞれ制御して調整したライン光S’’による照明領域E’’とし、スキャナミラー6aの振り角にも制限を設けた場合を示している。ライン光S’’による照明領域E’’は長軸方向の幅Δlx、短軸方向の幅Δlyの領域H’’を観察可能にする。この時、ライン光S’’の中心I’’は照明光学系の光軸Iに対してずらして設定されている。
このように本実施の形態に係る共焦点顕微鏡100では、遮光板21、22によりライン光Sの長軸方向の幅と位置とを変更可能であり、かつスキャナミラー6aの振り角を任意に設定することが可能であり、基準領域H内における任意の領域H’、或いは領域H’’を照明することが可能になる。この結果、観察したい領域(例えば、領域H’’)のみに照明光を照射することができる。実際には、標本10のある特定の細胞のみに照明光を照射したい場合、照射したい領域を顕微鏡観察者がコンピュータ14に人力することにより(例えば、モニター15上の観察領域をマウス等で指定する)、この入力したデータに基づいて遮光板21、22の回転角が決定されて指定の回転角まで遮光板が回転し、スキャナミラー6aの振れ角の設定も同時におこなわれる。実施の形態に係る共焦点顕微鏡100では、例えば、蛍光観察などにおいて、観察目的の領域H’’以外の領域に照明光を照射することがないため標本10の退色劣化等を防止することができる。
また、ライン光Sの走査節囲の指定は、標本10の中の観察したい細胞の大きさ等に合わせて観察者が個別に設定する方法のほか、共焦点顕微鏡の観察倍率(対物レンズ倍率、ズーム・リレーレンズ倍率等)に応じて自動的に行うことも可能である。
なお、参考として従来の方法でライン光Sの長軸方向の幅を制限した場合の一例を図5に示す。図5は、図4(b)に近い走査をしたときを示している。従来の方法では、ライン光Sの長軸方向の幅Δlxは、Y−Y’軸を中心としてX方向の幅lx1とX’方向の幅lx2とが等しく設定されてしまう。そして、幅Δlxを変えるときには、lx1=lx2が維持された状態で変更され、図4(b)に示すようにlx1≠lx2とする事ができない構成になっている。このため、観測必要領域以外の領域にも照明光を照射してしまうことになる。また、従来のものは、図4(c)に示す領域H’’に照明光を照射するようにライン光Sを設定することはできない構成であった。
次に、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とを調整する調整機構16の他の例と、その動作について説明する。図6(a)〜(e)は、ライン光Sの長軸方向を遮光して長軸方向の幅と位置とを可変するための調整機構の各例とその動作を模式的に示している。
図6(a)は、図3に示したサイクロイド曲線部を階段状に形成した例である。調整機構16は、不図示のモータ23に接続された回転軸23aに固定されたほぼ半円形の遮光板121と、不図示モータ24に接続された回転軸24aに固定されたほぼ半円形の遮光板122から構成され、図3と同様に光源側共焦点絞り3の近傍に設置されている。回転軸23aは半円形の遮光板121の中心から外周方向にずらした位置で固定され、回転軸24aは半円形の遮光板122の中心から外周方向にずらした位置で固定されている。遮光板121、122は、モータ23、24の回転をコンピュータ14からの制御信号に基づき制御することによって、軸21a、22aを中心に回動する。また、遮光板121、122の外形形状はサイクロイド曲線部を段階状に形成している。遮光板121、122を独立に回動することで、両遮光板121と122で形成される開口幅と開口位置が変更される。この結果、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とが変更される。この場合、ライン光Sの長軸方向の幅と位置の変化は図3とは異なり連続的でなく段階的になる。段階的にすることで、モータの停止精度を緩くすることができるという利点が生ずる。また、遮光部材121、122が対向する外周辺がほぼ平行になるため、ライン光Sをほぼ矩形状に形成することができる。なお、使用するモータの一例としては、ステッピングモータがあげられる。ステッピングモータと図示していない原点センサを組み合わせることによって、所定の角度の回転が可能になる。
図6(b)の調整機構16は、ライン光Sの長軸方向に対向して配置された2枚の長方形状の遮光板221、222で構成され、2枚の遮光板221、222をライン光Sの長軸方向に沿ってそれぞれ独立に移動させることで、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とを可変するものである。遮光板221、222は、それぞれ不図示の移動機構を有し、コンピュータ14からの制御信号に基づき移動制御することによって、それぞれ独立して長軸方向に沿って移動可能である。遮光板221、222をそれぞれ独立に移動することで、両遮光板221と222で形成される開口幅と開口位置が変更される。この結果、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とが変更できる。
図6(c)の調整機構16は、ライン光Sの短軸方向に沿って配置された2枚の台形状の遮光板321、322で構成されている。遮光板321、322は、それぞれ不図示の移動機構を有し、コンピュータ14からの制御信号に基づき移動制御することによって、それぞれ独立して短軸方向に沿って移動可能である。遮光板321、322をそれぞれ独立に移動することで、両遮光板321と322の向かい合った斜辺で形成される開口幅と開口位置が変更できる。この結果、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とが変更できる。
図6(d)の調整機構16は、ライン光Sの短軸方向に沿って離れた位置を回転中心とする2枚の長方形状の遮光板421、422で構成され、この2枚の遮光板421、422ををライン光Sから短軸方向に沿って離れた位置を回転中心に回動させて、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とを可変するものである。遮光板421は、不図示のモータで回転軸423aを回動させることによって、軸421aを中心として回動し、遮光板422は、不図示のモータで回転軸424aを回動させることによって、軸422aを中心として回動する。両遮光板421と422がそれぞれ独立に回動することによって、回動軸から離れた位置の遮光板421、422の間隔が変更され、遮光板421と422とで形成される開口幅と開口位置が変更できる。この結果、ライン光Sの長軸方向の幅と位置とが変更される。
図6(e)の調整機構16は、三角形状の開口部500aを有する遮光板500を短軸方向に沿って移動させる不図示の機構と、長軸方向に沿って移動させる不図示の機構を有している。遮光板500をライン光Sの短軸方向に沿って移動させることで開口部500aでライン光Sの長軸方向の幅を変更し、遮光板500をライン光Sの長軸方向に沿って移動させることで開口部500aで形成されたライン光Sの長軸方向に沿った位置を変更することが可能になる。
なお、遮光板の形状および作動はここに示した以外にも様々な形態を用いることが可能であることは言うまでもない。
上述の説明では、ライン光Sを用いるスリット式の共焦点顕微鏡への適用を例に説明してきたが、マルチピンホール型の共焦点顕微鏡に適用することも可能である。図7に図3に示すサイクロイド曲線状に形成した遮光板21、22を用いた調整機構16を、マルチピンホール光Pの遮光に適用した一例を示す。図7において、図3と同様の構成には同じ符号を付し説明を省略する。
図7において、調整機構16は、外周をサイクロイド曲線状に形成した略半円形状の遮光板21、22を軸21a、22aに対して回動可能に構成している。図1において、シリンドリカルレンズ2でライン光Sに形成された照明光は、ライン光Sの長軸方向に沿ってピンホールが複数形成された光源側共焦点開口部材33でライン状のマルチピンホール光Pが射出される。光源側共焦点開口部材33の射出側には、調整機構16が配設され、遮光板21、22をそれぞれ独立して回動することにより、遮光板21、22で形成される長軸方向の開口幅と開口位置とを変更することが可能になる。この結果、マルチピンホール光Pを1個のピンホール光から複数個のピンホール光にわたって射出光を可変可能にすると共に、射出するピンホール光の位置も変更可能になる。このように構成したことによる作用、効果は、図3に示す前述のライン光Sの場合と同様であり詳細な説明を省略する。なお、調整機構16は、図7に限らず図6(a)から(e)の構成を使用することも可能である。
以上述べたように、本実施の形態によれば、一方向に長く形成された照明光の長軸方向の照射領域と照射位置とを標本の観察必要領域に対応して制限できるので、観察必要範囲領域の設定(ROIスキャン)をきめ細かく行うことができる共焦点顕微鏡を提供できる。例えば、共焦点蛍光顕微鏡に本実施の形態を適用した場合、観察必要領域にのみ照明光を照射できるので観察必要領域以外の蛍光標本の退色を防止することができる。
なお、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
実施の形態に係る共焦点顕微鏡の概略構成図。 標本を対物レンズ側から見た図。 (a)〜(d)は、ライン光Sの長軸方向を遮光して長軸方向の幅と位置とを可変するための調整機構の一例とその動作を示す。 (a)〜(c)は、実施の形態に係る共焦点顕微鏡における標本10の照明状態の説明図。 従来の方法でライン光Sの長軸方向の幅を制限した場合の一例示す。 (a)〜(e)は、ライン光Sの長軸方向を遮光して長軸方向の幅を可変するための調整機構の各例とその動作を示す。 マルチピンホール光における調整機構の一例を示す。
符号の説明
1 レーザ光源
2 シリンドリカルレンズ
3、33 光源側共焦点絞り
4 コリメートレンズ
5 ビームスプリッタ
6 スキャナ
7 瞳投影レンズ
8 第2対物レンズ
9 対物レンズ
10 標本
11 集光レンズ
12 受光側共焦点絞り
13 検出器
14 コンピュータ
15 モニタ
16 調整機構
21、22 遮光板
23、24 モータ
121、122 遮光板
221、222 遮光板
321、322 遮光板
421、422 遮光板
500 遮光板

Claims (9)

  1. 光源からの光を、一方向に長い照明範囲の照明光に形成して、被検物に照射する照明光学系と、
    前記被検物からの光を像面に結像する結像光学系と、
    前記像面の近傍に配置された光検出器と、
    前記照明光を前記被検物上で移動させる走査手段と、
    2枚以上の遮光部材を有し、前記遮光部材をそれぞれ独立して駆動して前記照明光の長軸方向の幅と位置とを調整する調整手段とを有することを特徴とする共焦点顕微鏡。
  2. 前記遮光部材は、前記照明光の前記長軸方向に沿ってそれぞれ駆動可能であることを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  3. 前記遮光部材は、前記照明光の長軸方向に略直交する短軸方向に沿ってそれぞれ駆動可能であることを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  4. 前記遮光部材は、前記照明光の光軸に略平行な軸を回転軸としてそれぞれ回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の共焦点顕微鏡。
  5. 前記遮光部材は、外形がサイクロイド曲線状にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項4に記載の共焦点顕微鏡。
  6. 光源からの光を、一方向に長い照明範囲の照明光に形成して、被検物に照射する照明光学系と、
    前記被検物からの光を像面に結像する結像光学系と、
    前記像面の近傍に配置された光検出器と、
    前記照明光を前記被検物上で移動させる走査手段と、
    前記照明光の長軸方向の幅と位置とを調整する調整手段とを有し、
    前記調整手段は、開口を有する遮光部材からなり、前記遮光部材は互いに直交する二つの軸に沿って駆動可能であることを特徴とする共焦点顕微鏡。
  7. 前記開口は、略三角形状であることを特徴とする請求項6に記載の共焦点顕微鏡。
  8. 前記照明光は、スリット状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項または請求項6に記載の共焦点顕微鏡。
  9. 前記照明光は、複数のピンホールが一方向に配列されて形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項または請求項6に記載の共焦点顕微鏡。
JP2006287659A 2006-10-23 2006-10-23 共焦点顕微鏡 Pending JP2008107403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287659A JP2008107403A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 共焦点顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287659A JP2008107403A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 共焦点顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008107403A true JP2008107403A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39440822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006287659A Pending JP2008107403A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 共焦点顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008107403A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012057049A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-03 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05276321A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Fuji Photo Film Co Ltd 画像読取装置
JP2003248175A (ja) * 2001-12-10 2003-09-05 Carl Zeiss Jena Gmbh 試料内で励起および/または後方散乱を経た光ビームの光学的捕捉のための配置
JP2004302421A (ja) * 2003-03-17 2004-10-28 Nikon Corp 全反射顕微鏡
JP2004317745A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Olympus Corp 顕微鏡装置
JP2006258990A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Osaka Industrial Promotion Organization 光学顕微鏡

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05276321A (ja) * 1992-03-30 1993-10-22 Fuji Photo Film Co Ltd 画像読取装置
JP2003248175A (ja) * 2001-12-10 2003-09-05 Carl Zeiss Jena Gmbh 試料内で励起および/または後方散乱を経た光ビームの光学的捕捉のための配置
JP2004302421A (ja) * 2003-03-17 2004-10-28 Nikon Corp 全反射顕微鏡
JP2004317745A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Olympus Corp 顕微鏡装置
JP2006258990A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Osaka Industrial Promotion Organization 光学顕微鏡

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012057049A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-03 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus
JP2012095131A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Canon Inc 撮像装置
CN103181155A (zh) * 2010-10-27 2013-06-26 佳能株式会社 成像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107526156B (zh) 光片显微镜以及用于运行光片显微镜的方法
US10007100B2 (en) Light sheet illumination microscope and light sheet illumination method
US10509215B2 (en) Light-field microscope
JP5525136B2 (ja) シート光を発生するための光学装置
US7400446B2 (en) Confocal microscope
JP6417262B2 (ja) シート照明顕微鏡
US7196843B2 (en) Confocal microscope apparatus
US10042148B2 (en) Light sheet microscope and sheet illumination method
EP1767980B1 (en) Microscope and virtual slide forming system
US7369309B2 (en) Confocal microscope
EP2503371B1 (en) Microscope with misalignment correction means
JPWO2007043313A1 (ja) 顕微鏡装置及び観察方法
CN112912781B (zh) 作为用于显微术的照明源的照明显示器
JP6940696B2 (ja) 二次元および三次元の固定式z走査
JP6552043B2 (ja) シート照明顕微鏡
JP2008203813A (ja) 走査型顕微鏡
US20160054552A1 (en) Confocal laser scanning microscope
JP2005189290A (ja) 走査型レーザー顕微鏡
JP2018022047A (ja) 顕微鏡システム
JP4716686B2 (ja) 顕微鏡装置
JP2006220818A (ja) 共焦点顕微鏡
JP2008107403A (ja) 共焦点顕微鏡
KR102588157B1 (ko) Led어레이를 이용한 반사형 비결맞음 조명 현미경
JP2008046362A (ja) 光学装置
JP2007139622A (ja) 3次元形状計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120124