JP2008105761A - エレベータの閉じ込め検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気温が高い時や多くの乗客がかご内に閉じ込められた場合、かご内温度の異常上昇、また酸素濃度の異常低下を検知することにより、エレベータ停止時の閉じ込めを検出できるエレベータの閉じ込め検出装置を得る。
【解決手段】エレベータ制御装置4と、かご1内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計3と、を備え、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断する。
【選択図】図1
【解決手段】エレベータ制御装置4と、かご1内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計3と、を備え、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断する。
【選択図】図1
Description
この発明は、地震等でエレベータが停止した場合、かご内に乗客が閉じ込められていることを検出するエレベータの閉じ込め検出装置に関するものである。
地震発生などでエレベータが停止してかご内に乗客が閉じ込められた場合、保守員が救出するまでかご内で待たなければならない。気温が高い夏季に閉じ込めが起きた場合やかご内の乗客の人数が多い場合は、かご内の温度上昇や酸素濃度の低下などが生じ、かご内の乗客の身体が心配されることが考えられる。
地震発生などで多くのエレベータが同時に停止した場合は、保守員が順番にエレベータを復旧させていく。この際に閉じ込め発生の有無で優先順位をつけているが、閉じ込めが発生しているエレベータかご内の状態などの情報は少なく、かご内の状態によって復旧の優先順位を変えるようなことは行われていない。その為、かご内に多くの乗客が閉じ込められた場合や、かご内ファンが動作していない現場などでは、復旧に時間がかかると、かご内に閉じ込められた乗客の身体が心配されることが考えられる。
地震発生などで多くのエレベータが同時に停止した場合は、保守員が順番にエレベータを復旧させていく。この際に閉じ込め発生の有無で優先順位をつけているが、閉じ込めが発生しているエレベータかご内の状態などの情報は少なく、かご内の状態によって復旧の優先順位を変えるようなことは行われていない。その為、かご内に多くの乗客が閉じ込められた場合や、かご内ファンが動作していない現場などでは、復旧に時間がかかると、かご内に閉じ込められた乗客の身体が心配されることが考えられる。
従来、エレベータかご内に設置され、圧電フィルムセンサ等からなり、乗客の心拍、呼吸などによる体動を検出する圧力検出部と、圧力検出部が検出した出力信号から心拍と呼吸成分の少なくともいずれかを抽出するフィルタ等の信号処理を行い、人体の存在有無の検知と乗客の健康状態の計測を行う判断部とを少なくとも備えているエレベータかご内閉じ込め検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のエレベータかご内閉じ込め検出装置では、実際の人体の状況(心拍、呼吸)を見ているが、かご内の温度や酸素の状況により、かご内の乗客の身体への影響度を相対的に判断するものではない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、気温が高い時や多くの乗客がかご内に閉じ込められた場合、かご内温度の異常上昇、また酸素濃度の異常低下を検知することにより、エレベータ停止時の閉じ込めを検出できるようにしたエレベータの閉じ込め検出装置を提供するものである。
この発明に係るエレベータの閉じ込め検出装置においては、エレベータ制御装置と、かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、を備え、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断するものである。
また、エレベータ制御装置と、かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、情報センタと、を備え、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断して閉じ込め検出信号を情報センタに発報するものである。
また、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断して閉じ込め検出信号を情報センタに発報するとともに、温度計及び酸素濃度計が検知した検知情報を保守員による復旧作業の優先順位をつけるためのデータとして情報センタに送るものである。
また、エレベータ制御装置と、かご内に設置され、運転されるとかご内に新鮮な空気を送り込むかご内ファンと、かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、を備え、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断するとともに、かご内ファンが停止している場合は、エレベータ制御装置がかご内ファンに起動指令を出力するものである。
また、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計に代えて、かご内の温度の異常上昇及びかご内の炭酸ガス濃度の異常上昇を検知する温度計及び炭酸ガス濃度計を用いたものである。
この発明によれば、エレベータ制御装置と、かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、を備え、エレベータが異常停止した時、温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報をエレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断するので、気温が高い時や多くの乗客がかご内に閉じ込められた場合、かご内温度の異常上昇また酸素濃度の異常低下の著しい現場は緊急性が高いと判断し、復旧作業の優先度を上げることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの閉じ込め検出装置を示す全体構成図である。
図1において、1はエレベータのかご、2はかご1内に設置されたかご内ファンで、運転されると、外部の新鮮空気をかご内に送り込む働きをする。3はかご1に設置された温度計及び酸素濃度計で、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する。そして、この温度計及び酸素濃度計3で検知した各情報がエレベータの復旧の優先順位をつける為に必要なデータとなる。4はエレベータ制御装置、5は発報装置、6は情報センタである。
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの閉じ込め検出装置を示す全体構成図である。
図1において、1はエレベータのかご、2はかご1内に設置されたかご内ファンで、運転されると、外部の新鮮空気をかご内に送り込む働きをする。3はかご1に設置された温度計及び酸素濃度計で、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する。そして、この温度計及び酸素濃度計3で検知した各情報がエレベータの復旧の優先順位をつける為に必要なデータとなる。4はエレベータ制御装置、5は発報装置、6は情報センタである。
今、エレベータが何らかの原因、例えば地震発生等により停止した場合、かご内に設置された温度計及び酸素濃度計3により、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知した情報をエレベータ制御装置4に情報伝達し、エレベータ制御装置4が閉じ込め発生と判断し、次に説明する所定の動作を行う。
すなわち、エレベータ制御装置4に設けられた発報装置5により閉じ込め検出信号を情報センタ6側に発報する。また、保守員による復旧作業の優先順位をつける為に必要なデータであるかご内温度、かご内酸素濃度等を情報センタ6に送る。また、かご内ファン2が停止している場合は、エレベータ制御装置4からかご内ファン2に起動指令を出力し、かご内に外部の新鮮な空気を送り込み、かご内の温度の低下及び酸素濃度の上昇を図るようにする。
なお、情報センタ6では、複数現場で閉じ込めが発生している場合は、エレベータの各現場におけるかご内情報・状況を集める。すなわち、温度計及び酸素濃度計3で検知したかご内の温度情報及びかご内の酸素濃度情報等を集め、この温度計及び酸素濃度計3で検知した各情報がエレベータの復旧の優先順位をつける為に必要なデータとなる。これにより、かご内の温度上昇・酸素濃度低下が著しい現場のエレベータを優先的に復旧させる指令を出すことができることになる。
すなわち、エレベータ制御装置4に設けられた発報装置5により閉じ込め検出信号を情報センタ6側に発報する。また、保守員による復旧作業の優先順位をつける為に必要なデータであるかご内温度、かご内酸素濃度等を情報センタ6に送る。また、かご内ファン2が停止している場合は、エレベータ制御装置4からかご内ファン2に起動指令を出力し、かご内に外部の新鮮な空気を送り込み、かご内の温度の低下及び酸素濃度の上昇を図るようにする。
なお、情報センタ6では、複数現場で閉じ込めが発生している場合は、エレベータの各現場におけるかご内情報・状況を集める。すなわち、温度計及び酸素濃度計3で検知したかご内の温度情報及びかご内の酸素濃度情報等を集め、この温度計及び酸素濃度計3で検知した各情報がエレベータの復旧の優先順位をつける為に必要なデータとなる。これにより、かご内の温度上昇・酸素濃度低下が著しい現場のエレベータを優先的に復旧させる指令を出すことができることになる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、かご1に設置された温度計及び酸素濃度計3で、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知しているが、温度計及び酸素濃度計3の代わりに温度計及び炭酸ガス濃度計を用いても良い。この場合、温度計及び炭酸ガス濃度計は、かご内の温度の異常上昇及びかご内の炭酸ガス濃度の異常上昇を検知することになる。
上記実施の形態1では、かご1に設置された温度計及び酸素濃度計3で、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知しているが、温度計及び酸素濃度計3の代わりに温度計及び炭酸ガス濃度計を用いても良い。この場合、温度計及び炭酸ガス濃度計は、かご内の温度の異常上昇及びかご内の炭酸ガス濃度の異常上昇を検知することになる。
1 エレベータのかご
2 かご内ファン
3 温度計及び酸素濃度計
4 エレベータ制御装置
5 発報装置
6 情報センタ
2 かご内ファン
3 温度計及び酸素濃度計
4 エレベータ制御装置
5 発報装置
6 情報センタ
Claims (5)
- エレベータ制御装置と、
かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、を備え、
エレベータが異常停止した時、前記温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報を前記エレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断することを特徴とするエレベータの閉じ込め検出装置。 - エレベータ制御装置と、
かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、
情報センタと、を備え、
エレベータが異常停止した時、前記温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報を前記エレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断して閉じ込め検出信号を前記情報センタに発報することを特徴とするエレベータの閉じ込め検出装置。 - エレベータ制御装置と、
かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、
情報センタと、を備え、
エレベータが異常停止した時、前記温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報を前記エレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断して閉じ込め検出信号を前記情報センタに発報するとともに、前記温度計及び酸素濃度計が検知した検知情報を保守員による復旧作業の優先順位をつけるためのデータとして前記情報センタに送ることを特徴とするエレベータの閉じ込め検出装置。 - エレベータ制御装置と、
かご内に設置され、運転されるとかご内に新鮮な空気を送り込むかご内ファンと、
かご内に設置され、かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計と、を備え、
エレベータが異常停止した時、前記温度計及び酸素濃度計がかご内温度の異常上昇及び酸素濃度の異常低下を検知すると、その検知情報を前記エレベータ制御装置に情報伝達し、エレベータ制御装置が閉じ込め発生と判断するとともに、前記かご内ファンが停止している場合は、前記エレベータ制御装置がかご内ファンに起動指令を出力することを特徴とするエレベータの閉じ込め検出装置。 - かご内の温度の異常上昇及びかご内の酸素濃度の異常低下を検知する温度計及び酸素濃度計に代えて、かご内の温度の異常上昇及びかご内の炭酸ガス濃度の異常上昇を検知する温度計及び炭酸ガス濃度計を用いたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のエレベータの閉じ込め検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006287590A JP2008105761A (ja) | 2006-10-23 | 2006-10-23 | エレベータの閉じ込め検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006287590A JP2008105761A (ja) | 2006-10-23 | 2006-10-23 | エレベータの閉じ込め検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008105761A true JP2008105761A (ja) | 2008-05-08 |
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ID=39439445
Family Applications (1)
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JP2006287590A Pending JP2008105761A (ja) | 2006-10-23 | 2006-10-23 | エレベータの閉じ込め検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008105761A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009128460A1 (ja) | 2008-04-15 | 2009-10-22 | 日東電工株式会社 | 永久磁石及び永久磁石の製造方法 |
CN102838006A (zh) * | 2011-06-24 | 2012-12-26 | 苏州唯亚管理咨询有限公司 | 一种电梯应急系统 |
CN107555269A (zh) * | 2017-10-25 | 2018-01-09 | 界首市迅立达电梯有限公司 | 一种基于无线通信的家用电梯节能控制系统 |
-
2006
- 2006-10-23 JP JP2006287590A patent/JP2008105761A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009128460A1 (ja) | 2008-04-15 | 2009-10-22 | 日東電工株式会社 | 永久磁石及び永久磁石の製造方法 |
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CN107555269A (zh) * | 2017-10-25 | 2018-01-09 | 界首市迅立达电梯有限公司 | 一种基于无线通信的家用电梯节能控制系统 |
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