JP2008105638A - 電動車両用バッテリパック - Google Patents
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Abstract
【課題】電動車におけるバッテリパックを脱着式にして持ち運びの自由度を確保しつつ、複数のバッテリを同時に運ぶ際の搬送性の煩わしさを軽減できるバッテリパックを提供する。
【解決手段】バッテリパック5は電気を充電するバッテリパック本体5aと、バッテリパック本体5aに対して回動可能であり、かつ伸縮可能な取手部5bからなり、搬送時には、バッテリパック上面に設けた取手収納凹部5gに、他のバッテリパック5の取手部5bの先端を嵌めることによって、双方のバッテリパック5を連結するものである。
【選択図】図3
【解決手段】バッテリパック5は電気を充電するバッテリパック本体5aと、バッテリパック本体5aに対して回動可能であり、かつ伸縮可能な取手部5bからなり、搬送時には、バッテリパック上面に設けた取手収納凹部5gに、他のバッテリパック5の取手部5bの先端を嵌めることによって、双方のバッテリパック5を連結するものである。
【選択図】図3
Description
本発明は、電動車両の非走行時における充電および電動車両走行時の車両への電気供給を行うために、脱着可能としたバッテリパックに関するものである。
バッテリの充電を要する従来の電動車両は、通常時にバッテリの着脱を要することはなく、車両を電源付近に停止させて、車両からコードリールを引き出して電源に接続し、バッテリの充電を行っていた(例えば特許文献1)。しかしながら、例えばマンションに住む使用者の利用時等、家屋外にバッテリを充電する電気の供給手段がない場合に、利便性に欠けるものであった。そこで、近年、バッテリを電動車に対して着脱可能として、バッテリ充電量の低下が確認された場合、使用者はバッテリを電動車から取外し、自宅等の電動車から離れた場所で充電を行う手段が採用されている。例えば特許文献2には、電動車両のフロア面に複数の直方形バッテリを、その長さ方向をフロア面に平行になるよう、並列に並べたバッテリが開示されている。これらのバッテリは、電動車からの取外し後の搬送の煩わしさを軽減するため、特許文献2における図4の記載から明らかなように、取手と車輪を一部に備えるとともに、電動車への取付時には車輪を利用して収容部に滑り込ませるようにバッテリを収容している。この従来技術においては、複数のバッテリを取り外して搬送する場合には、使用者がそれぞれの取手を握って搬送する必要があり、複数のバッテリを搬送するのは困難であった。
特開平5−85367
特開2005−206055
本発明においては、電動車におけるバッテリパックを脱着式にして持ち運びの自由度を確保しつつ、複数のバッテリを同時に運ぶ際の搬送性の煩わしさを軽減すること目的とする。
前記目的を達成すべく請求項1に記載した本発明は、電動車両のバッテリパック収容部に固定して車両に電気を供給する着脱式バッテリパックにおいて、前記バッテリパックはバッテリパック本体と、バッテリパックの下面もしくは側面に取りつけられる車輪と、前記収容部に設けた車両側コネクタと接続してバッテリパック本体から電動車両に電気を供給するバッテリパック側コネクタを設けたものであって、少なくとも車両に収容されていない状態では、複数のバッテリパックを互いに連結した状態で前記車輪を利用して同時に搬送可能としたものである。ここで、「バッテリパック」とは、内部に複数のバッテリを内蔵したものだけでなく、バッテリ単体をも含むものである。
また、前記目的を達成すべく請求項2に記載した本発明は、請求項1に記載した電動車両用バッテリパックにおいて、前記バッテリパックは、少なくとも持ち運び時に作業者が把持する把持部を備え、前記把持部が他のバッテリパックと連結する連結手段となるものである。
また、前記目的を達成すべく請求項3に記載した本発明は、請求項2に記載した電動車両用バッテリパックにおいて、前記バッテリパックは、その上面もしくは側面に少なくとも車両収容時に前記把持部の一部を固定する把持部固定手段を備え、搬送時においては、一方のバッテリパックの把持部の一部を他のバッテリパックの前記把部固定手段で固定することで双方のバッテリパックを連結するものである。
また、前記目的を達成すべく請求項4に記載した本発明は、請求項3に記載した電動車両用バッテリパックにおいて、前記把持部固定手段は、車両収容時に前記把持部の一部を収納する把持部収納凹部であって、搬送時においては、一方のバッテリパックの把持部の一部を他のバッテリパックの前記把持部収納凹部で収納することで双方のバッテリパックを連結するものである。
次に、前記目的を達成すべく請求項5に記載した本発明は、請求項1乃至請求項4に記載した電動車両用バッテリパックにおいて、少なくともバッテリパック収容部から取り外した状態では、前記把持部は、バッテリパック本体に対して回動自在となるものである。
次に、前記目的を達成すべく請求項6に記載した本発明は、請求項1に記載した電動車両用バッテリパックにおいて、前記バッテリパックは、他のバッテリパックを重ねて保持するための保持部を備え、少なくともバッテリパックの搬送時は一方のバッテリパックの上面に他方のバッテリパックを重ねて前記保持部で保持した状態で搬送するものである。
加えて、前記目的を達成すべく請求項7に記載した本発明は、請求項6に記載した電動車両用バッテリパックにおいて、前記保持部は、バッテリパック上面に設けた車輪収納凹部であって、少なくともバッテリパックの搬送時は、一方のバッテリパックの前記車輪収納凹部に他方のバッテリパックの車輪を収納して、一方のバッテリパック上面に他方のバッテリパックを重ねた状態で搬送するものである。
<請求項1の発明>
請求項1に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、電動車両におけるバッテリパックを脱着式にして持ち運びの自由度を確保し、さらに複数のバッテリパックを容易に搬送することができる。
請求項1に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、電動車両におけるバッテリパックを脱着式にして持ち運びの自由度を確保し、さらに複数のバッテリパックを容易に搬送することができる。
<請求項2の発明>
請求項2に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、把持部は、複数のバッテリパックを連結する連結手段となるため、部品点数を増加することなく、複数のバッテリパックを連結して搬送することができる。
請求項2に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、把持部は、複数のバッテリパックを連結する連結手段となるため、部品点数を増加することなく、複数のバッテリパックを連結して搬送することができる。
<請求項3の発明>
請求項3に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、電動車への収容時に把持部の一部を固定する把持固定手段を、搬送時に他のバッテリパックの把持部と連結する連結手段としたため、複数のバッテリパックを連結する為の手段を別に設ける必要がなく、バッテリパックの簡素化につながるとともに、部品点数の増加を抑制することができる。
請求項3に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、電動車への収容時に把持部の一部を固定する把持固定手段を、搬送時に他のバッテリパックの把持部と連結する連結手段としたため、複数のバッテリパックを連結する為の手段を別に設ける必要がなく、バッテリパックの簡素化につながるとともに、部品点数の増加を抑制することができる。
<請求項4の発明>
請求項4に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、前述した把持固定手段を、把持収納凹部としたため、把持固定手段を簡素な構造で、しかも強固な構成とすることができる。
請求項4に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、前述した把持固定手段を、把持収納凹部としたため、把持固定手段を簡素な構造で、しかも強固な構成とすることができる。
<請求項5の発明>
請求項5に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば把持部をバッテリ本体に対して回動式としたため、車両収容時の把持部の収納性が高く、設計の自由度が高い。また、バッテリパックの搬送時に使用者が把持部を把持しやすく、利便性の高いものとなる。
請求項5に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば把持部をバッテリ本体に対して回動式としたため、車両収容時の把持部の収納性が高く、設計の自由度が高い。また、バッテリパックの搬送時に使用者が把持部を把持しやすく、利便性の高いものとなる。
<請求項6の発明>
請求項6に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、各バッテリパックの有する車輪により、電動車収容時の収容性を確保しつつ、搬送時には複数のバッテリパックを重ねて搬送することによって、一方のバッテリパックの車輪のみ利用して搬送できるため、搬送性の高いものとなる。
請求項6に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、各バッテリパックの有する車輪により、電動車収容時の収容性を確保しつつ、搬送時には複数のバッテリパックを重ねて搬送することによって、一方のバッテリパックの車輪のみ利用して搬送できるため、搬送性の高いものとなる。
<請求項7の発明>
請求項7に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、一方のバッテリパックの上面に他のバッテリパックを重ねる際に、一方のバッテリパック上面に設けた車両収納凹部に他方のバッテリパックの車輪を収納して他のバッテリパックを保持することとした。したがって、バッテリパック搬送時に重ねたバッテリパックが不用意に移動する等の恐れを軽減し、より搬送性の高いものとなる。
請求項7に記載の本発明における電動車両用バッテリパックによれば、一方のバッテリパックの上面に他のバッテリパックを重ねる際に、一方のバッテリパック上面に設けた車両収納凹部に他方のバッテリパックの車輪を収納して他のバッテリパックを保持することとした。したがって、バッテリパック搬送時に重ねたバッテリパックが不用意に移動する等の恐れを軽減し、より搬送性の高いものとなる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明を図1に示すような小型の電動車両1に用いる場合を一例として記す。図1は一人乗電動車両の側面図であり、図1中左方向が前方、右方向が後方となる。本発明におけるバッテリパック5は、シート2の後方に設けたバッテリパック収容部3に収容される。
バッテリパック収容部3は、車両に回動自在に固定されたカバー部4によって覆われる。バッテリパック収容部3には、二つのバッテリパック5を並列に並べて収容できる構造となっている(図3(a)バッテリパック5のバッテリパック収容部3への収容した状態を示す側面図、図3(b)同車両後方から見た図)。そして、バッテリパック5の車両幅方向への移動を規制すべくバッテリパック3の車輪5eの幅より広い間隔で向かいあい、車両前後方向に延びて起立するガイド部3bを有している。また、バッテリパック収容部3の後方には、前述したガイド部3bに対して車両幅方向外側に位置して、車両前後方向に面を向けて起立する平板状の金属プレートから形成されるスライド規制部3aを設けている。このこのスライド規制部3aは、バッテリパック5の収容時に、後述する取手5bに設けたストッパ部5b4と接触してバッテリパック5の車両後方側へのスライド移動を規制する。また、バッテリパック収容部3における車両前方側前面にはバッテリパック5に設けたコネクタ5c(請求項におけるバッテリパック側コネクタ)と連結する車両側コネクタ(図示なし)と、バッテリパック5の収容時にコネクタの連結をスムーズにするとともに、車両移動時には、バッテリパック5の前後左右の移動を規制するガイドピン3cが設けられている。
次に、バッテリパック5は、図2(a)(バッテリパックの側面図)と、図2(b)(バッテリパックの上面図)に示すように、バッテリパック本体5aと、取手5b(請求項における把持部)と、車輪5eとからなるものであり、バッテリパック本体5aの上面には幅方向に延びる凹部である取手収納凹部5g(請求項における把持収納凹部)が設けられている。さらに幅方向両端部には他のバッテリパック5を重ねたときに他のバッテリパック5の車輪5eを収納する車輪収納凹部5fが設けられている。なお、直方体の金属ケースからなるバッテリパック本体5aは、内部に並列に接続した複数のバッテリが設置され、バッテリ側コネクタ5cに連結している。
ここで、取手5bは、伸縮部5b1と、屈曲部5b2と、連結部5b3と、ストッパ部5b4とからなり、バッテリ本体5aの側面方向から見て伸縮部5b1と連結部5b3の間に屈曲部5b2を設け、連結部5b3に対して伸縮部5b1の反対側にストッパ部5b4が位置する。この取手5bは、バッテリパック本体5aの幅方向両側に連結部5b3を有し、両側から上方に延びる伸縮部5b1が、上端部で連結している。すなわち、取手部5bはバッテリパック5の進行方向から見て上端部で連結した逆U字形の形状を有する。そして、取手部5bは連結部5b3を中心としてバッテリパック本体5aに対して回動可能となっている。なお、伸縮部5b1については、一端から他端にかけて連続的に径を異ならせた複数の筒状の金属パイプを連結したものである。すなわち、取手部5bの収縮状態では、最も径が大きくて屈曲部5b2側に位置する金属パイプに他の金属パイプが重なってその内部に収納された状態となっている。そして、左右の伸縮部を連結する伸縮部5b1の上端部を搬送者が把持して引っ張ると、重なっていた複数の金属パイプが引き出されるようになっている。そして、所定の位置まで伸縮部5b1が伸長すると、隣り合う金属パイプ同士の径の相違に起因する相互の摩擦力で伸長状態が維持される。
次に、バッテリパック5の車両バッテリパック収容部3への収容方法について説明する。まず、使用者がバッテリパック5を車両に収容する際、カバー部4を上方へ人為的に回動させる。そして、バッテリパック収容部3の底面のガイド部3b間にバッテリパック5の車輪5eが位置するようにスライドさせる。そのままバッテリパック5をバッテリパック収容部3における車両前面側までスライド移動させると、バッテリパック収容部3の車両前面に設けたガイドピン3cが、バッテリパック前面に設けたガイド孔5dに挿入される。そして、そのままバッテリパック5が前方にガイド移動されて、バッテリパック前面に設けたコネクタ5cがバッテリパック収容部3前面に設けた図示しないコネクタに連結する。相互のコネクタが連結した状態で使用者は取手5bを、伸縮部5b1が垂直な状態になるまで回動させる。そして伸縮部5b1を収縮させて、伸縮部5b1の端部をバッテリパック本体5aの上面の取手収納凹部5gに収納する。また、このとき、ストッパ部5b4が車両収容部3のスライド規制部3aの車両前方側に位置して、互いに接触する。したがって、取手5bの回動が規制されると同時にバッテリパック5bの車両後方移動が規制されることとなる。
次に、バッテリパック5の車両収容状態から、バッテリパック5を取り外す際は、取手部5bの伸縮部5b1を伸長して取手格納凹部5gから持ち上げ、その状態で取手部5bの上端を車両後方側へ回動させる。その結果、取手部5bのストッパ部5b4が車両前方に回動して車両収容部3に設けたスライド規制部3aとの接触が解除される。その結果バッテリパック5の車両後方側への取り出しが可能となる。
次に、前述したバッテリパックは、取手部5bを最大限伸長させて使用者が取手部5b上端を把持し、車輪5eを利用して屋内等まで引っ張っていくことで充電を行う。このときに、複数のバッテリパックを取り外して同時に搬送する場合について以下説明する。前述したような手段により電動車両からバッテリパックを二つ取り外した後、一方のバッテリパック本体5aの取手5bを、伸縮部5b1が垂直な状態になるまで回動させる。そして伸縮部5b1を収縮させて、伸縮部5b1の端部をバッテリパック本体5aの上面の取手収納凹部5gに収納する。次に、バッテリパック本体5aの上面に他方のバッテリパック本体5aを双方のバッテリパック5が同じ方向を向いた状態で重ねる(図4)。このとき、他方のバッテリパックの車輪5eが一方のバッテリパック本体5aの上面に設けた車輪収納凹部5fに嵌まるように重ねる(収納する)。この状態で、使用者は、他方のバッテリパックの取手部5bを把持して、一方のバッテリパック5aの車輪5eを利用して二つのバッテリパック5を同時に搬送できる。これにより、他方のバッテリパックが拘束されて搬送中の移動が規制されることとなるため、二つのバッテリパックを同時に搬送する場合であっても、搬送性に優れたものとなる。
なお、3つ以上のバッテリパック5を同時に搬送する場合にあっては、前述した二つのバッテリパック5を重ねる場合と同様に、下側に位置することとなるバッテリパック5の取手5bを取手収納凹部5gに収納した状態で、下側に位置するバッテリパック上面の車輪収納凹部5fに上側に位置するバッテリパック5の車輪5eを嵌める。また、前述した実施例では、複数のバッテリパック5を重ねた状態で上側に位置するバッテリパック5の取手部5bを使用者が把持して搬送する旨記したが、上側のバッテリパック5の取手部5bをその上面の取手収納凹部5gに収納して、下側の取手部5bを利用することによって搬送してもよい。さらに、前述した実施形態では、複数のバッテリパック5を重ねた状態でいずれかのバッテリパックの取手部5bを使用車が把持して搬送しているが、例えば棒状の取手部材をバッテリパックとは別で設け、この取手部材と各バッテリパックを連結する連結手段を設けることによって、搬送時に少なくともいずれかのバッテリパック5と取手部材を連結するとともに、全てのバッテリパックの取手部5bをそれぞれの取手収納凹部5gに収納した状態で、搬送することもできる。
次に、本発明におけるバッテリパック5の第二の実施形態について説明する。
本発明における第二の実施形態では、バッテリパック5は前述した実施形態と同じ構造であって、電動車両1への搭載構造も同じものであるため、この点についての説明は省略する。本発明における第二の実施形態は、二つのバッテリパック5を電動車両1から取り外した際、バッテリパック5の進行方向(車輪5eの回転方向)に隣り合わせ、一方のバッテリパック5の取手部5bにおける伸縮部5b1が垂直に位置する状態から伸縮部5b1を地面に対して水平状態になるまで回動させ、取手部5bの先端を他方のバッテリパック本体5aの上面に設けた取手収納凹部5gに嵌めることによって二つのバッテリパック5を連結する(図5)。したがって、使用者は他方のバッテリパック5の取手部5bのみを把持して牽引すると、一方のバッテリパック5も追従して搬送されることとなる。なお、三つ以上のバッテリパック5を連結する場合にあっては、前述した実施形態と同様に、複数のバッテリパック5をその進行方向に並べ、進行方向の後方に位置するバッテリパック5の取手部5bの先端をその前方に位置するバッテリパック5の上面の取手収納凹部5gに嵌める(収納する)ことによって行う。そして、最前方のバッテリパック5の取手部5bを使用者が把持して牽引することによって、全てのバッテリパック5を一度に搬送する。
この実施形態においては、取手部5bを複数のバッテリパック5の連結手段として用いるものであるため、部品点数を増加させることなく、搬送性の良好なものとなる。
以上本発明における実施の形態を記したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものでないことは勿論である。
例えば、前述した本発明の実施形態では、取手部5bの伸縮部5b1の伸長状態の維持を隣り合う金属バイプの径の相違に起因する摩擦力によって維持したが、例えば、金属パイプに設けた複数の孔に固定ピンを挿入して段階的に伸縮部5b1の伸縮長さを変化させるようにしてもよい。
また、前述した本発明の実施形態では、一方のバッテリパック5の上面に設けた車輪収納凹部5fに他のバッテリパック5の車輪5eを嵌めて上に重ねたバッテリパック5の移動を規制している。しかしながら、バッテリパック5の側面に車輪5eを設けることによって、バッテリパック5を重ねたときに、上側のバッテリパック本体5aの車輪5eが下側のバッテリパック本体5aの側面に位置するようにして、それとは別に、搬送時に双方のバッテリパック5が位置ずれするのを防ぐ他の保持手段を設けてもよい。
さらに、前述した本発明の実施形態では、一方のバッテリパック5の上面に取手部5bを収納する取手収納凹部5gを設け、他のバッテリパック5の取手部5bを一方のバッテリパック5の取手収納凹部5gに嵌めることにより、双方のバッテリパック5を連結している。しかしながら、取手収納凹部5gを設けるのでなく、例えば取手部と係合する回動式の係合部材をバッテリパック本体5aに設けて、係合部材でそのバッテリパック5の取手部5b及び他のバッテリパック5の取手部5bを拘束するようにしてもよい。
加えて、前述した本発明の実施形態では、バッテリパック5に設けた取手部5bをバッテリパック本体5aに対して回動式としているが、取手部5bを本体に対してスライド式に引き出せる構造としてもよい。
1 一人乗り電動車両
2 シート
3 バッテリパック収容部
4 カバー部
5 バッテリパック
2 シート
3 バッテリパック収容部
4 カバー部
5 バッテリパック
Claims (7)
- 電動車両のバッテリパック収容部に固定して車両に電気を供給する着脱式バッテリパックにおいて、前記バッテリパックはバッテリパック本体と、バッテリパックの下面もしくは側面に取りつけられる車輪と、前記収容部に設けた車両側コネクタと接続してバッテリパック本体から電動車両に電気を供給するバッテリパック側コネクタを設けたものであって、少なくとも車両に収容されていない状態では、複数のバッテリパックを互いに連結した状態で前記車輪を利用して同時に搬送可能としたものである電動車両用バッテリパック。
- 前記バッテリパックは、少なくとも持ち運び時に作業者が把持する把持部を備え、前記把持部が他のバッテリパックと連結する連結手段となる請求項1に記載の電動車両用バッテリパックの搭載構造。
- 前記バッテリパックは、その上面もしくは側面に少なくとも車両収容時に前記把持部の一部を固定する把持部固定手段を備え、搬送時においては、一方のバッテリパックの把持部の一部を他のバッテリパックの前記把部固定手段で固定することで双方のバッテリパックを連結する請求項2に記載の電動車両用バッテリパック。
- 前記把持部固定手段は、車両収容時に前記把持部の一部を収納する把持部収納凹部であって、搬送時においては、一方のバッテリパックの把持部の一部を他のバッテリパックの前記把持部収納凹部で収納することで双方のバッテリパックを連結する請求項3に記載の電動車両用バッテリパック。
- 少なくともバッテリパック収容部から取り外した状態では、前記把持部は、バッテリパック本体に対して回動自在となるものである請求項1乃至請求項4に記載の電動車両用バッテリパック。
- 前記バッテリパックは、他のバッテリパックを保持するための保持部を備え、少なくともバッテリパックの搬送時は一方のバッテリパックの上面に他方のバッテリパックを重ねて前記保持部で保持した状態で搬送するものである請求項1に記載の電動車両用バッテリパック。
- 前記保持部は、バッテリパック上面に設けた車輪収納凹部であって、少なくともバッテリパックの搬送時は、一方のバッテリパックの前記車輪収納凹部に他方のバッテリパックの車輪を収納して、一方のバッテリパック上面に他方のバッテリパックを重ねた状態で搬送するものである請求項6に記載の電動車両用バッテリパック。
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