JP2008104817A - ゴルフ練習場用投影システム及びゴルフ練習場 - Google Patents
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Abstract
【課題】目標物の配置パターンを容易に変更することができ、夜間でも打球の方向及び落下点を容易に確認することができ、積雪による影響を受けない、安価なゴルフ練習場用投影システムを提供する。
【解決手段】楕円形領域内に画像が描かれたフィルタと、前記フィルタに光を照射して、ゴルフ練習場のグランド12に前記画像を投影する投影機1とを備え、前記フィルタ上の前記楕円形領域が、グランド12上に円形領域を形成するように投影される。
【選択図】図2
【解決手段】楕円形領域内に画像が描かれたフィルタと、前記フィルタに光を照射して、ゴルフ練習場のグランド12に前記画像を投影する投影機1とを備え、前記フィルタ上の前記楕円形領域が、グランド12上に円形領域を形成するように投影される。
【選択図】図2
Description
本発明は投影システムに関し、より詳細には、グランド等に画像を投影して擬似的にゴルフ場のコースを再現するゴルフ練習場用投影システム及びゴルフ練習場に関する。
一般に、ゴルフ練習場には、実際のコースを再現するために、グリーンやバンカー等の目標物が形成されている。形成されたグリーンを目標物として、利用者は打席からグランドに向けてゴルフボールを打ち放ち、実際のコースをイメージした練習を行うことができる。
下記特許文献1には、効果的な練習ができるゴルフ練習場が開示されている。このゴルフ練習場によると、グランド内の複数地点に任意に目標物を出現させることができ、変化に富んだグランド設定ができる。
また、通常のゴルフ練習場には、打球が外部に飛び出すのを防止するための防護ネットが、グランドの周囲を囲むように設置されている。防護ネットはゴルフ練習場を広く覆い、高く設置されており遠くからでもよく見えて目立つので、ゴルフ練習場の防護ネットに広告物を設置する(以下、広告を施すとも記す)ことが考案されてきた。
例えば、下記特許文献2には、合成樹脂製ネットに広告などを施す装飾方法が開示されている。この装飾方法によると、筒状部材またはテープ材を、ネットの線状部に直接取り付けるようにしているので、ゴルフ練習場などに設けられている広い面積を有するネットに広告を容易に施すことができる。
特開平6−182014号公報
特開平5―339858号公報
しかしながら、従来のゴルフ練習場では、目標物が練習場内に固定的に形成されていることから、目標物の配置パターンが限定され、利用者が多様な練習を行うことができないという問題がある。また、既存の練習場の改装にはグリーンの造成といった多くの時間と費用が掛かる作業が必要であるために、目標物の配置パターンを容易に変更することができないという問題がある。
上記特許文献1に開示されたゴルフ練習場では、目標物の配置パターンを容易に変更することができるが、映写機又は目標物を設置するためにグランド内の地中に凹部又は収納室を設ける必要があるため、改装に掛かる初期投資が高額となる。
また、目標物の配置パターンを容易に変更することができる、上記特許文献1に開示されたゴルフ練習場であっても、夜間のゴルフ練習場ではグランドを照らす光量が不足するため、打球の方向及び落下点の確認がしづらいという問題がある。
また、従来のゴルフ練習場では、降雪量の多い地域では、グランド上の積雪によって目標物を視認することができなくなるという問題がある。
また、ゴルフ練習場の防護ネットに配置される従来の広告手段(上記特許文献2等)は、夜間に有効な広告手段ではない。夜間にも広告としての機能を持たせるには、照明装置を用いてライトアップする必要があるという問題がある。
また、上記特許文献2に開示された合成樹脂製ネットの装飾方法では、広告を施すための初期投資、及び広告物を変更する際の費用が高額となり、広告物を容易に変更することができないという問題がある。
また、上記特許文献2の広告手段では、広告物が経年変化により劣化し、表示品質が低下するという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、目標物の配置パターンを容易に変更することができ、夜間でも打球の方向及び落下点を容易に確認することができ、積雪による影響を受けない、安価なゴルフ練習場用投影システム及びそれを備えたゴルフ練習場を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、防護ネット上に夜間に有効な広告を安価に施すことができ、広告内容を容易に変更することができ、経年変化による広告の表示品質の劣化が生じないゴルフ練習場用投影システム及びそれを備えたゴルフ練習場を提供することにある。
上記目的の達成のために、本発明に係るゴルフ練習場用投影システムは、楕円形領域内に画像が描かれたフィルタと、前記フィルタに光を照射して、ゴルフ練習場のグランド又は該グランドの周囲に配置されたネットに前記画像を投影する投影機とを備え、前記フィルタ上の前記楕円形領域は、前記グランド上に又は前記ネット上に円形領域を形成するように投影される。
前記ゴルフ練習場用投影システムは、光を遮断するマスク領域及び光を透過する透過領域を有して前記グランド面の一部を構成するスクリーンと、前記スクリーンの背面から前記透過領域に光を照射する投光器とを更に備えることができる。
また、前記グランド面の平均傾斜角は3.0°の仰角であり、前記投影機は、前記楕円領域の長軸長d1と短軸長d2との比である縦横比d1/d2が46%である前記フィルタを用い、打席から水平方向に20ヤード(18.3m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記投影機の光軸と前記グランド面とのなす角度α、及び前記投影機からの光の照射角度βをそれぞれ30°〜38°及び16°に設定され、前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が27%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に40ヤード(36.6m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ20°〜16°及び5°に設定され、前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が19%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に60ヤード(54.9m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ13°〜11°及び2°に設定され、前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が14%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に80ヤード(73.2m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ10°〜8°及び1°に設定され、又は前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が12%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に100ヤード(91.4m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ8°〜6°及び0.8°に設定されることができる。
また、前記ネットは遮光ネット又は防護ネットであることができる。
また、本発明に係るゴルフ練習場は、前記ゴルフ練習場用投影システムを備えることを特徴とする。
本発明によると、ゴルフ練習場の目標物の配置パターンを短い時間間隔で容易に変更することができるので、利用者が多様な練習を行うことができる。
また、目標物の画像を投影することは、グランド及び目標グリーンをライトアップすることになるので、利用者が打球の方向及び落下点を容易に確認することができる。
また、目標物の画像をグランドに直接投影するため、積雪による影響を受けにくい。即ち、グランドの積雪表面に目標物の画像を投影することもできるので、降雪量の多い地域においても安定してゴルフ練習場を運営することができる。
また、グリーンやバンカー等を造成してゴルフ練習場を改装する際に掛かる費用よりも安価に導入することができる。
また、投影される目標物の画像には経年変化や劣化が無いため、ゴルフ練習場の維持管理費用を低額にすることができる。
また、広告用の画像を防護ネット上に直接投影するため、夜間に有効な広告手段を提供することができる。
また、防護ネット上に画像を投影することにより広告を提供するため、グランドへの投影システムを用いることができ、広告用のフィルタのみを用意すればよいので、広告を施すための初期投資を低額にすることができる。
また、広告物を変更する場合、フィルタのみを変更すればよいので、費用を低額にすることができ、広告内容を容易に変更することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明及び図面において、同じ符号は同じ又は類似の構成要素を示すこととし、よって、同じ又は類似の構成要素に関する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本ゴルフ練習場用投影システムは、投影機1と、投光器2と、照明装置3と、制御装置4と、制御装置4に接続され、記憶装置5を有するコンピュータ6とを備えている。投影機1と、投光器2と、照明装置3とは、制御用ネットワーク、例えば、照明用の通信規格であるDMX512を介して、制御装置4に接続されている。
制御装置4は、コンピュータ6から送信されるデータを受信して、制御用ネットワークに接続された投影機1、投光器2、及び照明装置3にそれぞれを制御するための信号を送信する。照明装置3はゴルフ練習場のグランドを照らす環境照明を提供し、例えば、既存の投光器や既存の照明器具を含んで構成される。コンピュータ6はCPU及びメモリを備え、オペレータによって操作されて、記憶装置5に予め記録されたデータに基づき、制御装置4を通じて、後述するように目標物の画像を投影する距離に応じて投影機1の制御を行う。
本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムは、近距離と遠距離とで異なる機能を有している。先ず、近距離での機能を以下に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの投影機1が、ゴルフ練習場に設置された状態を示す側面図である。図2では、投影機1は、ゴルフ練習場の打席11の3階の天井に配置されている。
投影機1は目標物の画像が描かれた複数の円形フィルタ(ゴボ)と、円形フィルタが搭載される回転ホイールとを備えている。投影機1には、例えばColorSpot1200AT(ROBE社製)を使用する。ColorSpot1200ATは、パン角度530°及びチルト角度280°で光を投影することができる。
図2に示すように、投影機1は、所定のパン角度及びチルト角度で、1つの円形フィルタに描かれた目標物の画像をグランド12上に投影する。このとき、投影された画像10の外周形状が、グランド12の真上方向から見て、直径dの円形となるように、投影機1からの投射光の光軸15とグランド12とのなす角度αと、投影機1からの光の照射角度βとに応じた縦横比の値で目標物の画像が描画された円形フィルタ(詳細は後述する)が、複数の円形フィルタの中から選択される。ここで、照射角度βは、グランド面に投影された円の直径の両端の各々と投影機とを結ぶ2本の線の成す角度であり、投影された画像10が直径dの円形となるように決定されるため、投影機1が照射する光の開き角度とは必ずしも一致しない。円形フィルタに描かれた目標物の画像を、例えば、打席から約100ヤード(約91.4m)までの領域中に約20ヤード(約18.3m)毎に、円形フィルタを適宜選択しながら投影する。
尚、説明を簡単にするために、図2には、打席11から約60ヤード(約54.9m)までの領域についてしか記載していないが、投影機1は、約60ヤードを越えて画像を投影することができる。
図3は、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの投影機1で使用する、目標物の画像が描かれた3枚の円形フィルタを示す平面図である。図3に示すように、投影機1が備える円形フィルタ16には目標物の画像17が描かれており、図3の上下方向が、打席からグランドの奥へ向かう方向になるように目標物の画像17が投影される。円形フィルタ16の、目標物の画像17以外の領域は、光が透過しないように、例えば、黒く設定されている。目標物の画像17は、グランド12面上において円形で表示されるように、目標物の源画像から変換されて生成されたものである。即ち、目標物の源画像を、投影距離(即ち角度α)に応じた縦横比の楕円形に射影した画像である。ここで、縦横比は、図3に示したように、楕円形の目標物の画像17の短軸の長さd1と、長軸の長さd2とを用いて、d1/d2で表される。投影距離が異なる複数の場所に投影するためには、各々縦横比が異なる画像が描かれた複数枚の円形フィルタが、投影機1の回転ホルダーに搭載される。図3に示したように、長軸の長さd2は投影距離に依らず一定であるが、高さd1は投影距離が20ヤード、40ヤード、60ヤードと長くなるにつれて小さくなる。円形フィルタ16に描かれる目標物の画像17には、グリーン、バンカー、及びウォーターハザード等の実際のコースをイメージさせる臨場感のあるカラー画像が好ましい。また、源画像として写真を用いてもよく、源画像から変換するのではなく、上記した楕円形に収まる図形を直接生成してもよい。
表1に、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの投影機が設置される、水平面13からの高さhを11m、グランド面の平均傾斜角θを3.0°の仰角、投影された目標物の画像の直径dを10mとする場合の、目標物の画像の投影距離に応じた各パラメータ(角度α、角度β、縦横比d1/d2)の最適値を示す。
例えば、打席からの距離が約40ヤードのグランド上に目標物の画像を投影する際には、図1中に示すコンピュータ6は、図2中に示す角度α=18(°)及び角度β=5(°)のデータ及び円形フィルタの識別番号(縦横比d1/d2=27(%)の目標物の画像が描かれた円形フィルタに対応する)を制御装置4に送信して、制御装置4が、制御用ネットワークを介して、角度α、角度β、及び円形フィルタの識別番号のデータを含む制御用の信号を投影機1に送信し、投影機1は、照射する光軸15の角度α及び角度βを設定し、回転ホイールに備えられた、縦横比d1/d2=27(%)の目標物の画像が描かれた円形フィルタを選択して投影する。同様に、コンピュータ6は、制御装置4を介して照明装置3にOFF信号を送信して、グランド12上の約40ヤード付近を照らす照明装置3を消灯する。照明装置3を部分的に消灯することで、目標物の画像が投影される周囲の領域が暗くなるので、目標物の画像の視認性を向上させることができる。
このように、オペレータはコンピュータ6を操作して投影位置を指定するだけで、グランド12面への目標物の画像の投影を再現することができる。また、コンピュータ6を用いて制御することで、投影する目標物の画像のパターンを短い時間間隔で変更することができ、例えば、約5分間隔で投影する目標物の画像のパターンを変更することができるので、利用者は種々の目標物で多様な練習を行うことができる。
以上、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの近距離での機能について説明し、表1には、打席からの距離が約100ヤードまでの最適な値が示されている。しかしながら、打席11からの距離が約100ヤード以上の奥深い領域(後述する図6中の領域Bを参照)では、打席11の天井に配置された投影機1からグランド上に目標物の画像を円形に投影することは困難となる。
そこで、本発明の実施形態では、例えば、ゴルフ練習場の約100ヤード以上約300ヤード(約274.3m)以下の領域に、投光器2を配置する。以下、投光器2を用いた本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの遠距離での機能について説明する。尚、遠距離での機能を担う機器によって構成される部分を遠距離用システム(本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムの一部)と記す。
図4は、本発明の実施形態に係る遠距離用投影システムが、打席から約100ヤード以上離れた領域Bに配置された状態を示す斜視図である。図5は、図4に示す領域A付近を拡大して示す斜視図である。
図4及び図5に示すように、遠距離用の投影システムは、架台22の上面に設けられたスクリーン21と、スクリーン21上に光23を照射する2つの投光器2とを備える。架台の上面に設けられたスクリーン21がグランド12面の一部を構成する。スクリーン21は、光23を遮断するマスク領域24と、光23を透過する透過領域25とを有し、マスク領域24がグリーン、バンカー、ウォーターハザード等をイメージさせる形状に形成されている。従って、夜間にスクリーン21の背面から光23を投射することにより、透過領域25の形状をユーザに視認させることができ、その形状に応じてグリーン、バンカー、ウォーターハザードなどをイメージさせることができる。投光器2は、緑色、黄色、青色等の目標物のイメージに応じた色で光23を照射することができる。従って、透過領域25の形状によらず、投射する光の色に応じて、グリーン、バンカー、ウォーターハザードなどをイメージさせることも可能である。また、投光器2には防水防塵処理が施されており、そのまま屋外で使用することができる。本実施形態においては、投光器2にPANTHEON OS CYM400(GRIVEN社製)を使用する。
実際のゴルフ練習場では、約100ヤード以上の領域のグランド面下部が駐車スペースとなっている場合が多く、その駐車スペースを有効に利用して架台22を配置することができる。また、このように、架台22の上面に設けられたスクリーン21によりグランド12表面の一部を構成することで、特許文献1に開示されたゴルフ練習場と比較して、練習場内のグランドに凹部を設ける必要が無い。また、コンピュータ6を用いて、投影機1が投影する目標物の画像の配置パターンの変化及び投光器2の投射する光の色の変化を連動させることで、複数の目標物のより多様な配置パターンを容易に提供することができる。
図6は、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムが適用されたゴルフ練習場の概要を示す斜視図である。図1〜図3では、1台の投影機を使用する場合について説明したが、ここでは、複数台の投影機を使用する場合について説明する。図6に示すように、本発明の実施形態に係るゴルフ練習場用投影システムが適用されたゴルフ練習場の、打席から約100ヤード未満の領域には、2台の投影機により、人工芝が敷設されたグランド12上に目標物の画像14a及び14bが投影されている。また、グランド12内に実際に造成されているグリーン32上にも、別の投影機からパターン画像14が投影され、投影されたパターン画像14はグリーン32をライトアップする。さらに、別の2台の投影機により、グランド12上には、打席からの距離に応じて、距離表示33(40Y、80Y)が投影されている。グランドの周囲を囲むように遮光ネット34が配置され、投影機は、遮光ネット34上にゴルフ練習場のロゴマーク35を投影することもできる。また、打席から約100ヤード以上の領域Bには、遠距離用の投影システムにより、スクリーン21上に所定の形状が表示されている。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記の構成に限定されるものではない。
上記ではゴルフ練習場用投影システムが、近距離での機能及び遠距離での機能の両方を有するように構成されている場合を説明したが、近距離での機能又は遠距離での機能の何れか一方を実現するように構成されていてもよい。
上記表1では最適な設定値を示しているが、グランド面に投影される目標物の画像がグランドの真上方向から見てほぼ円形であればよく、実際の設定値は表1に示した値の約±10%の範囲内であればよい。例えば、角度αについては、αの最適な設定値が34°の場合は実際の設定値が30°〜38°の範囲内であればよい。これは、投影機を設置する高さの許容範囲と解することもできる。
上記ではグランド上に通常の人工芝が敷設されている場合を説明したが、投影される目標物の画像の視認性を向上させるために、特殊なプライマー樹脂が塗布された人工芝を敷設してもよい。これにより、投影される目標物の画像の視認性が向上するので、投影距離を長くすることができる。
また、上記では屋外に建設される通常のゴルフ練習場の場合を説明したが、ゴルフ練習場はこれに限定されず、屋内型のゴルフ練習場であってもよい。例えば、ホテルの宴会場や屋内型の見本市会場等に本願発明のゴルフ練習場用投影システムを設置すれば、ゴルフ場のイメージを再現することができる。
また、上記ではグリーン、バンカー、及びウォーターハザード等の実際のコースをイメージさせる画像、又はロゴマーク等の画像を投影する場合を説明したが、任意の文字、図形、例えばスポンサーの広告等の画像が描かれた円形フィルタを作成して画像を投影してもよい。
また、上記では約20ヤード毎に目標物の画像を投影する場合を説明したが、投影する距離に応じた縦横比の目標物の画像が描かれた円形フィルタを作成し、対応する距離で目標物の画像を投影してもよい。
また、上記ではグランド面の水平面に対する平均傾斜角が約3.0°である場合を説明したが、グランド面は水平又は他の任意の角度で傾斜していてもよい。その場合には、投影する距離に応じて、上記各パラメータ(角度α、角度β、縦横比d1/d2)をあらためて決定し、投影する距離に応じて円形フィルタを作成して目標物の画像を投影すればよい。グランド面に垂直な面、例えば打席から遮光ネット上に斜めに画像を投影する場合には、円形フィルタ上には、例えば、図3に示す円形フィルタを90°回転させた縦長の楕円形画像が描かれていればよい。
また、上記では水平面からの高さが約11mの位置に投影機が配置される場合を説明したが、投影機は任意の高さに配置されてもよい。その場合には、投影する距離に応じて、上記各パラメータ(角度α、角度β、縦横比d1/d2)をあらためて決定し、投影する距離に応じた円形フィルタを作成すればよい。
また、上記では楕円形の画像を投影してグランド面上に円形の画像を表示する場合を説明したが、円形フィルタ上の、距離に応じて決まる楕円領域の範囲内に収まる形状の画像を円形フィルタに形成し、これを使用してもよい。
また、上記では練習場の打席側からグランドの奥側へ向けて投影する場合を説明したが、これに限定されず、例えばグランドの奥側から打席側へ向けて投影してもよく、あるいはグランドの側面上方から投影してもよい。この場合にも、投影する距離に応じて、上記各パラメータ(角度α、角度β、縦横比d1/d2)をあらためて決定し、投影する距離に応じて円形フィルタを作成して目標物の画像を投影すればよい。
また、上記ではグランドの周囲を囲むように配置された遮光ネット上にゴルフ練習場のロゴマーク等の画像を投影する場合を説明したが、遮光ネットの垂直延長上の、遮光ネットよりも高い位置(例えば、グランドから約10m以上の空間)に配置された防護ネット上に、広告用の画像を投影してもよい。広告用の画像を防護ネット上に投影する場合には、例えば、投影された画像がゴルフ練習場外から見て広告として正しく機能するように、即ち、文字などが正しく読み取れるように円形フィルタ上に画像が描かれていればよい。防護ネットは、打球が外部に飛び出すのを防止するために通常用いられる、網目の大きさが約35mm以下のネットをそのまま使えばよい。
また、円形フィルタに描かれる広告用の画像は、使用する投影機の光学系、広告の対象者の位置、及び投影対象と投影機との位置関係に応じて適宜調節されればよい。例えば、文字などを含む左右対称でない図形の広告を投影する場合、ゴルフ練習場の内外の何れにいる人を対象とするかによって、使用する円形フィルタに描かれた画像の左右を反転させて描画しておくのが望ましい。
また、投影機の左右前方に位置する防護ネットの高い部分に投影する場合、投影機の設置位置がそれよりも低く、斜め上方に比較的大きな仰角で投影することになるので、源画像を斜め方向から圧縮して得られる楕円図形を円形フィルタに描画し、画像の水平・垂直方向が正常に表示されるように円形フィルタを適宜回転させて投影することが望ましい。
1 投影機
2 投光器
3 照明装置
4 制御装置
5 記憶装置
6 コンピュータ
10 投影された画像
11 打席
12 グランド
13 水平面
14 パターン画像
14a 目標物の画像
14b 目標物の画像
15 光軸
16 円形フィルタ(ゴボ)
17 目標物の画像
21 スクリーン
22 架台
23 光
24 マスク領域
25 透過領域
32 グリーン
33 距離表示
34 遮光ネット
35 ロゴマーク
2 投光器
3 照明装置
4 制御装置
5 記憶装置
6 コンピュータ
10 投影された画像
11 打席
12 グランド
13 水平面
14 パターン画像
14a 目標物の画像
14b 目標物の画像
15 光軸
16 円形フィルタ(ゴボ)
17 目標物の画像
21 スクリーン
22 架台
23 光
24 マスク領域
25 透過領域
32 グリーン
33 距離表示
34 遮光ネット
35 ロゴマーク
Claims (5)
- 楕円形領域内に画像が描かれたフィルタと、
前記フィルタに光を照射して、ゴルフ練習場のグランド又は該グランドの周囲に配置されたネットに前記画像を投影する投影機とを備え、
前記フィルタ上の前記楕円形領域が、前記グランド上に又は前記ネット上に円形領域を形成するように投影されることを特徴とするゴルフ練習場用投影システム。 - 光を遮断するマスク領域及び光を透過する透過領域を有して前記グランド面の一部を構成するスクリーンと、
前記スクリーンの背面から前記透過領域に光を照射する投光器とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のゴルフ練習場用投影システム。 - 前記グランド面の平均傾斜角が3.0°の仰角であり、
前記投影機が、
前記楕円領域の長軸長d1と短軸長d2との比である縦横比d1/d2が46%である前記フィルタを用い、打席から水平方向に20ヤード(18.3m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記投影機の光軸と前記グランド面とのなす角度α、及び前記投影機からの光の照射角度βをそれぞれ30°〜38°及び16°に設定され、
前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が27%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に40ヤード(36.6m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ20°〜16°及び5°に設定され、
前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が19%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に60ヤード(54.9m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ13°〜11°及び2°に設定され、
前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が14%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に80ヤード(73.2m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ10°〜8°及び1°に設定され、又は
前記楕円領域の前記縦横比d1/d2が12%である前記フィルタを用い、前記打席から水平方向に100ヤード(91.4m)の前記グランド面上の位置に投影する場合、前記角度α及び前記角度βをそれぞれ8°〜6°及び0.8°に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフ練習場用投影システム。 - 前記ネットが遮光ネット又は防護ネットであることを特徴とする請求項1に記載のゴルフ練習場用投影システム。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載のゴルフ練習場用投影システムを備えたゴルフ練習場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006303681A JP2008104817A (ja) | 2006-09-25 | 2006-11-09 | ゴルフ練習場用投影システム及びゴルフ練習場 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006258255 | 2006-09-25 | ||
JP2006303681A JP2008104817A (ja) | 2006-09-25 | 2006-11-09 | ゴルフ練習場用投影システム及びゴルフ練習場 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008104817A true JP2008104817A (ja) | 2008-05-08 |
Family
ID=39438660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006303681A Pending JP2008104817A (ja) | 2006-09-25 | 2006-11-09 | ゴルフ練習場用投影システム及びゴルフ練習場 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2008104817A (ja) |
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2006
- 2006-11-09 JP JP2006303681A patent/JP2008104817A/ja active Pending
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