JP2008104598A - 遊技球を用いたスロットマシン - Google Patents

遊技球を用いたスロットマシン Download PDF

Info

Publication number
JP2008104598A
JP2008104598A JP2006289262A JP2006289262A JP2008104598A JP 2008104598 A JP2008104598 A JP 2008104598A JP 2006289262 A JP2006289262 A JP 2006289262A JP 2006289262 A JP2006289262 A JP 2006289262A JP 2008104598 A JP2008104598 A JP 2008104598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
detection
take
detection period
game
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006289262A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
Takayuki Fujimoto
隆之 藤元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2006289262A priority Critical patent/JP2008104598A/ja
Publication of JP2008104598A publication Critical patent/JP2008104598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】不正器具等を用いた不正な賭数の設定行為を防止することができる遊技球を用いたスロットマシンを提供すること。
【解決手段】遊技制御部41のCPU41aは、取込制御を開始した時点(tb1)から該取込制御を終了するまでの間に、遊技球検出手段による遊技球の検出を有効とする正常検出期間(tb2〜tb4)と、遊技球検出手段による遊技球の検出を異常とする異常検出期間と、を設定し、前記正常検出期間中に前記遊技球検出手段により検出された遊技球数に応じて賭数の設定を行い、前記異常検出期間中に前記遊技球検出手段による遊技球の検出があったことに基づいて所定のエラー処理を行う(tb6)。
【選択図】図7

Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には遊技球を用いて賭数を設定することによりゲームを行うことが可能な遊技球を用いたスロットマシンに関する。
従来、この種の遊技球を用いたスロットマシンにおいては、遊技媒体としてのパチンコ球を取込装置によって内部に取り込むことにより賭数が設定され、この設定された賭数に基づいてゲームが開始され、入賞の発生に基づいて所定数のパチンコ球が払い出されるようになっている。
また、遊技者による賭数の設定操作がなされた場合には、パチンコ球を取り込むためのスプロケットが回転してパチンコ球を取り込む取込動作が開始されるとともに、取り込まれたパチンコ球は、該スプロケットの下流側に設けられた取込球検出スイッチにより検出され、該取込球検出スイッチにより検出されたパチンコ球数に応じて賭数が設定されるようになっている。
この種の取込装置を備えるスロットマシンにおいては、例えば前記取込球検出スイッチを強制的に作動させて賭数を不正に設定される等の不正行為が行われる虞があった。そこで、賞球の払出処理の実行中において取込球検出スイッチにてパチンコ球が検出される等、通常では起こり得ない事象が発生した場合に、エラーの発生を報知するとともに遊技を不能動化するエラー処理が実行されるようにしたものや(例えば、特許文献1参照)、賭数の設定操作により要求された球数が取込球検出スイッチにて検出された時点で取込動作を終了させるようにしたもの等がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−102917号公報(第6頁、第4図) 特開2006−167131号公報(第23〜26頁、第5〜8図)
しかしながら、上記特許文献1、2に記載のスロットマシンでは、賭数の設定操作がなされてから最後に取り込まれたパチンコ球が取込球検出スイッチを通過するまでの期間、つまり取込制御処理の実行中は取込球検出スイッチはon状態であり、その期間内に取込球検出スイッチからの検出信号が出力された場合には取込球として計数されるようになっている。よって、例えば前記取込球検出スイッチを強制的に作動させることが可能な不正器具による不正行為が取込制御処理の実行中内に行われた場合、不正な検出が計数されてしまう虞があった。
また、取込制御処理が終了した後も上記不正行為が継続して行われなければ、エラー処理等が実施されることがないため、上記のような不正器具を用いた不正行為を発見することができないという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、不正器具等を用いた不正な賭数の設定行為を防止することができる遊技球を用いたスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、
遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数(1または3)を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球(パチンコ球)を用いたスロットマシン(1)であって、
遊技者所有の遊技球を取り込む取込装置(100)と、
所定球数(1球または15球)の遊技球の取込を要求する際に操作される取込要求操作部(1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6)と、
前記取込要求操作部が操作されたときに、前記取込装置により前記所定球数の遊技球を取り込ませる取込動作(スプロケット106の回転)を前記取込装置に行わせる取込制御を行う取込制御手段(CPU41aが行う取込制御処理)と、
前記取込装置の取込動作により取り込まれた遊技球を検出する遊技球検出手段(取込球検出スイッチ105)と、
前記遊技球検出手段により検出された遊技球数に応じて賭数の設定を行う賭数設定手段(CPU41aが行うBET処理)と、
所定のエラー処理を行うエラー処理手段(CPU41aが行うエラー処理)と、
を備え、
前記取込制御手段は、
前記取込制御を開始してから前記遊技球検出手段により前記所定球数の遊技球が検出されたときに、前記取込制御を終了させる取込制御終了手段(CPU41aは、取込モータ101をon状態とした後、取込球カウンタの値が0となったときに取込モータ101をoff状態とする)と、
前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間(取込制御処理の実行中)に、前記遊技球検出手段による遊技球の検出を有効とする正常検出期間と、前記遊技球検出手段による遊技球の検出を異常とする異常検出期間と、を設定する検出期間設定手段(CPU41aは、取込制御処理中において取込期間設定処理を行う)、
を含み、
前記賭数設定手段は、前記正常検出期間中に前記遊技球検出手段により検出された遊技球数に応じて賭数の設定を行い、
前記エラー処理手段は、前記異常検出期間中に前記遊技球検出手段により遊技球が検出されたことに基づいて、前記所定のエラー処理(エラーコードの表示及び遊技の不能動化)を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込制御を開始してから終了するまでの間に設定された正常検出期間中に遊技球を検出した場合には該検出を有効とし、該正常検出期間以外の期間に設定された異常検出期間中に遊技球を検出した場合には該検出を無効とすることができ、これにより遊技球を検出するはずがない期間に不正器具等により強制的に検出させて不正に賭数を設定するといった不正行為を効果的に防止することができる。また、異常検出期間に遊技球を検出した場合には、該検出を無効とするだけでなく、所定のエラー処理が行われるので、上述のような不正器具等を用いた不正な賭数の設定行為を直ちに発見することができる。
また、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間とは、取込要求操作部の操作が検出された時点から、最後の遊技球が遊技球検出手段により検出されるまでの間であってもよいし、前記取込要求操作部の操作が検出されたことに基づいて取込装置の取込動作が開始された時点から最後の遊技球が遊技球検出手段により検出されるまでの間であってもよい。
尚、前記所定のエラー処理とは、例えば不正行為が行われた可能性があると判定した場合に、該不正行為が行われた可能性がある旨を報知したり、遊技の進行を不能動化する処理等を含む。また、エラーの内容(遊技球の検出状況等)に応じて異なる報知態様にて報知するようにしてもよい。
また、前記検出期間設定手段は、取込制御を開始した時点で、該取込制御が終了されるまでの間の全ての正常検出期間及び異常検出期間を設定するものであってもよいし、取込制御を開始した時点から所定時間が経過するごとに正常検出期間及び異常検出期間を設定していくものであってもよい。
また、本発明の請求項1に記載のスロットマシンは、
前記検出期間設定手段(CPU41aは、取込制御処理中において取込期間設定処理を行う)は、前記検出期間設定手段により設定された正常検出期間以外の期間を前記異常検出期間として設定する、ことが好ましい。
このようにすれば、取込制御を開始してから該取込制御が終了されるまでの間に、正常検出期間及び異常検出期間以外の期間が設定されることがなく、これにより異常検出か正常検出かを判別しやすくなるので、不正行為を容易に発見することができる。
尚、前記正常検出期間以外の期間とは、例えば前記取込要求操作部が操作されたときから前記正常検出期間が開始されるまでの間や、正常検出期間が所定球数ごとに複数設定される場合においては正常検出期間と正常検出期間との間を含む。具体的には、前記取込装置の取込動作により取り込まれた遊技球が前記遊技球検出手段に到達するまでに要する最小流下時間が経過してから最大流下時間が経過するまでの間を前記正常検出期間として設定する場合、前記取込要求操作部が操作されたときから1球目に対応する最小流下時間が経過するまでの間や、所定の遊技球に対応する最大流下時間が経過してから次の遊技球に対応する最小流下時間が経過するまでの間が異常検出期間として設定される。
尚、前記検出期間設定手段は、前記取込要求操作部が操作されたときから前記正常検出期間が開始されるまでの間を前記異常検出期間として設定することが好ましい。
本発明の請求項2に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記エラー処理手段(CPU41aが行うエラー処理)は、前記正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数(1球)を超える球数(3球)が前記遊技球検出手段(取込球検出スイッチ105)により検出されたことに基づいて、前記所定のエラー処理(エラーコードの表示及び遊技の不能動化)を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、正常検出期間中に過剰に遊技球を検出させようとする不正行為を防止できる。
本発明の請求項3に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記検出期間設定手段(CPU41aは、取込制御処理中において取込期間設定処理を行う)は、前記正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数分(1球)の遊技球(パチンコ球)が検出されたとき、その時点で当該正常検出期間を終了させるとともに、該終了した時点から次の異常検出期間が開始するまでの間に設定されていた正常検出期間を前記異常検出期間に変更する検出期間変更手段(CPU41aは、正常検出期間において取込球検出検出スイッチ105からの検出信号を1回受信した時点で、正常期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する)を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、正常検出期間が必要以上に継続することがないため、正常検出期間中に過剰に遊技球を検出させようとする不正行為を防止することができる。
尚、前記正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数分の遊技球が検出されたときに当該取込制御が終了する場合において、当該取込制御が終了するまでの期間を異常検出期間としてもよい。
本発明の請求項4に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記検出期間設定手段(CPU41aは、取込制御処理中において取込期間設定処理を行う)により前記異常検出期間中に検出された遊技球数(異常検出信号の受信回数)及び/または前記正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数(1球)を超えて検出された遊技球数(過剰検出信号の受信回数)を異常球数として計数する異常球数計数手段(過剰取込カウンタ、異常取込カウンタ)をさらに備え、
前記エラー処理手段(CPU41aが行うエラー処理)は、前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間に前記異常球数計数手段により計数された異常球数が予め定められた規定数(2球)に到達したときに前記エラー処理(エラーコードの表示及び遊技の不能動化)を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、ノイズ等により頻繁にエラー処理が実行されてしまうことを防止できる。
また、前記エラー処理手段は、前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間において、所定の単位取込球数の取込動作に対応して設定された正常検出期間中に前記単位取込球数を超えて検出された遊技球数が前記規定数に達した場合または複数の正常検出期間中それぞれにおいて前記単位取込球数を超えて検出された遊技球数の合計球数が前記規定数に達した場合に前記エラー処理を行うようにしてもよい。
また、前記エラー処理手段は、前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間において、所定の単位取込球数の取込動作に対応して設定された複数の正常検出期間の間に設定された1回の異常検出期間中に検出した遊技球数が前記規定数に達した場合または複数の異常検出期間中にそれぞれ検出された遊技球数の合計球数が前記規定数に達した場合に前記エラー処理を行う行うようにしてもよい。
また、前記エラー処理手段は、前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間において、正常検出期間中に単位取込球数を超えて検出された遊技球数(過剰遊技球数)と、異常検出期間中に検出された遊技球数(異常遊技球数)との合計球数が前記規定数に達した場合に前記エラー処理を行うようにしてもよい。
本発明の請求項5に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記エラー処理手段(CPU41aが行うエラー処理)は、前記正常検出期間及び前記異常検出期間以外の期間(取込制御処理を実行していない期間)において前記遊技球検出手段(取込球検出スイッチ105)による遊技球(パチンコ球)の検出があったことに基づいて、前記エラー処理(エラーコードの表示及び遊技の不能動化)を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、正常検出期間及び異常検出期間以外の期間において取込装置に対して行われる不正行為を効果的に防止できる。
尚、正常検出期間及び異常検出期間以外の期間とは、前記取込制御を実行してない期間、例えば賞球の払出処理や清算処理の実行中や、可変表示装置の停止操作操作待ち期間等、通常では遊技球が検出されるはずがない期間全てを含む。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、遊技島に固定される基枠1a(図2参照)と、この基枠1aの側端に回動自在に枢支された本体枠1b(図2参照)と、更にこの本体枠1bの側端に回動自在に枢支された前面扉1cと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の本体枠1bの内部には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1cに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、図8に示すように、それぞれ「赤7(図中黒7)」、「青7(図中網掛7)」、「BAR」、「リプレイ」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図4参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
図1に示すように、前面扉1cにおける透視窓3の下方位置には、ゲームに使用するパチンコ球及び払出装置200から払い出されたパチンコ球を貯留する(待機させる)ための上皿26が設けられた操作台4が前方に向けて膨出するように形成されており、その下方には、上皿26から溢れたパチンコ球や上皿26から返却されたパチンコ球を貯留する下皿25が設けられている。尚、下皿25の底面には、下皿25に貯留されたパチンコ球を取り出すための取出口25aが形成されており、下皿25の前部に設けられたレバー25bのスライド操作により取出口25aを閉塞するシャッタ25cを開放することで、下皿25に貯留されたパチンコ球が下皿25の下方に配置される図示しない球箱等に流出し、下皿25に貯留されたパチンコ球を容易に取り出すことができるようになっている。
また、操作台4の上面には、上皿26からパチンコ球1球の取込を指示する際に操作される1球取込スイッチ5及び上皿26から遊技状態に応じて定められた規定数の賭数(本実施例では後述の通常遊技状態においては3、後述のレギュラーボーナスにおいては1)を設定するのに必要な数のパチンコ球の取込を指示する際に操作されるMAXBETスイッチ6、取込済球を精算して上皿26に返却させる際、または上皿26に貯留されているパチンコ球及び後述する取込装置100内のパチンコ球を下皿25に返却させる際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、並設されたカードユニット400に受付中のプリペイドカードから読み出された有価価値の残額が表示される残額表示器28、残額表示器28に表示された有価価値の残額の範囲でパチンコ球の貸出を受ける際に操作される球貸スイッチ29、並設されたカードユニット400に受付中のプリペイドカードを返却させる際に操作される返却スイッチ30、がそれぞれ配設されているとともに、操作台4の前面には、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが配設されている。
また、MAXBETスイッチ6には、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作によるパチンコ球の取込操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図4参照)が内蔵されており、ストップスイッチ8L、8C、8Rには、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図4参照)がそれぞれ内蔵されている。
また、前面扉1cにおける透視窓3と操作台4の間には、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作により取り込まれて賭数の設定に使用された使用済球数と取り込まれたものの最小単位の賭数を設定する際に必要な単位球数(本実施例では5球)に満たないために未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数との合算値である取込済球数や入賞の発生に伴う賞球数のうち既に払い出された払出済球数が表示される取込済球/払出済球表示器11、後述するビッグボーナス中の総賞球数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、パチンコ球の取込が可能な状態を点灯により報知する取込要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。
また、前面扉1cにおける操作台4の上部位置には、上皿26に貯留されているパチンコ球を、後述する取込装置100を経由させることなく球抜き通路120を介して下皿25に返却させる際に操作される球抜きレバー31が設けられている。
操作台4の上面に凹設された上面が開放する上皿26は、前後方向に幅広に形成された貯留部と、該貯留部よりも前後幅が短寸な帯状の整流部とから構成されており、貯留部に貯留されたパチンコ球は、特に詳細な図示はしないが整流部に立設された左右方向を向く2枚の整流板により3条に分流されて取込準備球通路110に流入し、取込装置100に供給されるようになっている。
このように本実施例では、上皿26に貯留されたパチンコ球が整流部で3条に分流されて取込装置100に供給されるため、上皿26から取込装置100へのパチンコ球の供給速度を向上させることが可能となり、これにより取込装置100によるパチンコ球の取込速度も向上させることができる。尚、本実施例では3条の整流通路にて構成されているが、2条または4条以上の通路としても良い。
また、図3に示すように、整流部の下流部、すなわち、上皿26から流入したパチンコ球を取込装置100に導いて供給するための取込準備球通路110との連設部には、整流部を流下するパチンコ球を球抜き通路120内に流出させるための流出口121が形成されている。流出口121は、球抜きレバー31のスライド操作に連動して開閉するように設けられた開閉シャッタ122により開閉されるようになっており、該開閉シャッタ122を開放することで、上皿26のパチンコ球は流出口121から球抜き通路120内を流下し、後述する返却球誘導通路109に合流して払出口9から排出され、下皿25に返却されるようになっている。すなわち、球抜きレバー31の操作により開閉シャッタ122を開閉させることで、上皿26のパチンコ球の流路を取込装置100に連通する取込準備球通路110側または下皿25に連通する球抜き通路120及び返却球誘導通路109側のいずれかに切り換わるとともに、開閉シャッタ122を開放させることで、上皿26のパチンコ球は、取込装置100を経由することなく下皿25に返却される。
上皿26は、上面が開口する皿状に形成されていることで、貯留されているパチンコ球を上方から手で取り出すことができるようになっているとともに、操作台4の内部に流下したパチンコ球は、操作台4の内部に配置される取込準備球通路110内を流下し、同じく操作台4の内部に配置された後述の取込装置100に誘導されるようになっている。つまり、取込準備球通路110内に流入したパチンコ球は、操作台4の上面における残額表示器28とスタートスイッチ7との間に形成された残存球透視窓130(図3参照)を除き、外部から視認不能となるとともに、手で取り出すことができない構造とされている。
前面扉1cの内側には、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24(図4参照)、が設けられているとともに、特に、操作台4の内部には、図1に示すように、上皿26から供給されたパチンコ球を内部に取り込むための取込装置100が設けられている。
取込装置100には、図3に示すように、取込準備球通路110の各条に対応して球切り用の3つのスプロケット106が水平方向に向けて並設されている(図3では手前側のスプロケットのみが見えている)。このスプロケット106の外周には2カ所の切欠が形成されており、これらスプロケット106が取込モータ101の駆動により回転されることで切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケット106各々の切欠は、円周方向に対する配置位置が互いに異なるように(3つのスプロケット106の6つの切欠が60度間隔で配置されるように)配置されており、3つのスプロケット106が同期回転することでパチンコ球が各スプロケット106毎に排出されるようになっている。
尚、3条の取込準備球通路110のうちの2条の取込準備球通路110からスプロケット106に供給されたパチンコ球は、2つのスプロケット106にてそれぞれ排出された後、下流側において合流して後述する取込球誘導通路108または返却球誘導通路109に流下するようになっている。
また、本実施例においては、取込準備球通路110及び取込装置100の外形を構成するケース部材は、全て透明な合成樹脂材にて形成されており、取込準備球通路110及び取込装置100内を流下するパチンコ球を、操作台4の上面に形成された残存球透視窓130を透して外部から視認することができるように構成されている。
スプロケット106の下方には、振分ソレノイド102の励磁または解除により揺動し、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球の流下通路を、取込球誘導通路108または返却球誘導通路109のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁107が設けられている。
流路切替弁107は、取込球誘導通路108及び返却球誘導通路109の上流側において、2条の通路それぞれに配置される2つの流路切替弁107にて構成されており、これら2つの流路切替弁107の下端は、振分ソレノイド102の伸縮軸102aの先端に中心部が軸支されたリンク部材124の下端に一端側が連結され、2条の通路にわたって水平方向に延びる揺動軸107aに固着されている。よって、図3に示すように、振分ソレノイド102の励磁または解除により伸縮軸102aが伸縮することで、リンク部材124が軸部を中心に回動して揺動軸107aを軸心周りに回動させるため、流路切替弁107が揺動軸107aを中心に揺動することになる。また、振分ソレノイド102の伸縮軸102aは、励磁されていない状態において該伸縮軸102a周りに環装された図示しないコイルバネにより常時伸張方向に向けて付勢されているため、伸縮軸102aの先端にリンク部材124を介して連結されている流路切替弁107は、振分ソレノイド102が励磁されていない状態(off状態)であるときに、スプロケット106により取り込まれたパチンコ球の流路を取込球誘導通路108側とする位置(図3中実線で示す位置)に向けて常時付勢されている。
また、リンク部材124の上端は、パチンコ球の流路が返却球誘導通路109に切り替えられたとき、すなわち、流路切替弁107が図3中2点鎖線で示す起立位置となったときに、振分ソレノイド102の本体近傍に設けられた流路検出スイッチ115にて検出されるようになっている。このように流路検出スイッチ115によるリンク部材124の検出状況によって、流路切替弁107によりパチンコ球の流路が取込球誘導通路108側または返却球誘導通路109側のいずれになっているか、すなわち流路切替弁107によるパチンコ球の実際の流路方向を検出できるようになっている。
また、流路切替弁107の下方における取込球誘導通路108との連結部分には、取込球検出スイッチ105が配置されており、スプロケット106の回転により排出され、流路切替弁107により取込球誘導通路108側に振り分けられたパチンコ球が検出されるようになっている。一方、返却球誘導通路109との連結部分には、返却球検出スイッチ103が配置されており、スプロケット106の回転により排出され、流路切替弁107により返却球誘導通路109側に振り分けられたパチンコ球が検出されるようになっている。
このように取込球検出スイッチ105は、取込球誘導通路108におけるスプロケット106よりも下流側の所定位置に配置され、返却球検出スイッチ103は、返却球誘導通路109におけるスプロケット106よりも下流側の所定位置に配置されているため、スプロケット106により排出された後、各誘導通路を流下する途中で各検出スイッチ103,105に検出されるようになっている。
次に、取込装置100において上皿26から導かれたパチンコ球を、賭数を設定するために取り込んで遊技者に返却せずに遊技島に排出する場合には、振分ソレノイド102の励磁が停止した状態とする。この状態では、流路切替弁107が図3中実線で示される位置であるので、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が取込球誘導通路108側に誘導され、取込球検出スイッチ105により検出された後、取込球誘導通路108を流下してスロットマシン1の後側に回り込んで、図示しない遊技島内部のアウト球タンクに回収されるようになっている。
また、上皿26のパチンコ球を下皿25に排出(返却)させる場合には、振分ソレノイド102が励磁された状態とする。この状態では、流路切替弁107がコイルバネの付勢力に抗して揺動して図3中2点鎖線で示される位置となり、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が返却球誘導通路109側に誘導され、更に、返却球検出スイッチ103にて検出された後、返却球誘導通路109を流下して払出口9から下皿25に排出され、遊技者に返却されるようになっている。尚、振分ソレノイド102は、上皿26のパチンコ球を下皿25に排出(返却)させる場合を除き、励磁が停止した状態とされている。すなわち上皿26のパチンコ球を下皿25に排出(返却)させる場合を除き、流路切替弁107が図3中実線で示される位置とされ、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球の流路方向が取込球誘導通路108側となるようになっている。
また、返却球誘導通路109における下皿25の近傍位置には、通路内の球詰りを検出する返却球詰まり検出スイッチ111(図1、図4参照)が設けられており、例えば、下皿25が満タンのために返却球誘導通路109が球詰りを起こしていることを検出できるようになっている。
前述した取込装置100、取込準備球通路110、球抜き通路120、取込球誘導通路108、返却球誘導通路109、及び払出球誘導通路208の下部前方は、操作台4及び該操作台4の下方前面を形成するカバーパネル4a(図1参照)により被覆されており、特に取込準備球通路110や取込装置100内に流入したパチンコ球を取り出すことができない構造とされている。操作台4の上面における取込装置100の上方位置近傍には、取込準備球通路110(取込装置100内)内に残存しているパチンコ球、詳しくは、球抜きレバー31の操作が行われて上皿26のパチンコ球が球抜き通路120を介して球抜きした後においても取込準備球通路110に残存し、カバーパネル4aの内部に進入して視認不能となったパチンコ球を視認するための透明パネルからなる透光部としての残存球透視窓130が形成されている。
前述したように取込準備球通路110及び取込装置100のケースカバーは透明樹脂材にて形成されているため、遊技者は残存球透視窓130を透して取込準備球通路110内(取込装置100内)にパチンコ球が残存しているか否かをスロットマシン1の外部から目視により確認することができる。よって遊技者は、取込準備球通路110内にパチンコ球が残存しているときにはその旨を確実に認識することができるため、取込準備球通路110内にパチンコ球が残存しているにも関わらず遊技を終了して遊技者が不利益を被ることを回避することができる。
図1及び図2に示すように、本体枠1bにおいて、上皿26よりも上方位置には、当該スロットマシン1が設置される遊技島等から供給されたパチンコ球を上皿26に払い出すための払出装置200が設けられている。尚、払出装置200から払い出されたパチンコ球は、払出装置200から下方に向けて延設された払出球誘導通路208を流下して、上皿26における貯留部26a側に形成された連通口13から上皿26に払い出されるようになっている。また、払出球誘導通路208は、連通口13から更に下方の下皿25に向けて延設されており、上皿26が満タンのため上皿26から溢れた余剰球は払出球誘導通路208を流下して払出口9から下皿25に払い出されるようになっている。
また、本体枠1bには、前面扉1cの透視窓3に面して、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図4参照)、各リール2L、2C、2Rの基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33(図4参照)からなるリールユニット(図示略)が設けられているとともに、その下方には、前面扉1c側に面してスイッチパネル(図示略)が設けられている。このスイッチパネルには、後述のビッグボーナス終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36(図4参照)、起動時に設定変更モードに切り替えるための設定キースイッチ37(図4参照)、通常時においてはRAM異常エラーを除くエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更モードにおいては後述する内部抽選の当選確率(払い出し率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38(図4参照)、がそれぞれ配設されている。そして、前面扉1cを開放することにより、スイッチパネルに配設された打止スイッチ36、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が、スロットマシン1の前方から操作できるようになっている。
また、スイッチパネルの後方には、後述する電源基板75を収容する電源ユニット(図示略)が設けられており、その側面には、電源をON/OFFする際に操作される電源スイッチ39(図4参照)が配設されており、本体枠1bを開放することにより、電源ユニットの側面に配設された電源スイッチ39が操作できるようになっている。
また、本体枠1bには、遊技の制御を行う遊技制御基板40、パチンコ球の払出制御を行う払出制御基板60、演出の制御を行う演出制御基板90、スロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源を生成し、各部に供給する電源基板75が設けられている。
これら各基板のうち、遊技制御基板40及び払出制御基板60は、図2に示すように、透明な合成樹脂材にて形成される1つの収容ケース150内に収容された状態で本体枠1bの背面側に配設されている。また、演出制御基板90は、本体枠1bの前面扉1c側に配設され、電源基板75は、前述した電源ユニットに収容された状態で収容ケース150と前述したスイッチパネルとの間に配設されている。
遊技制御基板40及び払出制御基板60が収容される収容ケース150は、特に図示はしないが、基板を収容可能なケース本体と、該ケース本体の開口を開閉可能なケースカバーとから構成されており、これらケース本体及びケースカバーそれぞれの左右側辺には、ワンウェイネジ(ドライバーにより一方向にしか回転させることが出来ないネジ)が螺入される複数の封止片が突設されている。
このように構成された収容ケース150は、ケース本体及びケースカバーそれぞれの左右の封止片のうち、例えば左右それぞれ1つの封止片のみにワンウェイネジを螺入するとともに、該ワンウェイネジの先端を更にスロットマシン1の背面に形成された取付孔(図示略)に螺入することで、封止片等の取り付けに関連する取り付け関連部位を破壊しない限り、ケースカバーを開放、かつ、収容ケース150をスロットマシン1から取り外すことができないように取り付けられており、これにより遊技制御基板40及び払出制御基板60に不正な改造等を施したり、不正な基板にすり替える等の不正行為が防止されている。
図1及び図2に示すように、スロットマシン1に供給されたパチンコ球は、本体枠1bの背面上部に設けられた補給タンク204に貯留され、補給タンクから延設される球供給通路210を流下して払出装置200に供給されるようになっている。この球供給通路210は特に図示はしないが3条の通路からなり、補給タンク204から流出したパチンコ球は3条の通路それぞれに分流された状態で払出装置200に供給されるようになっている。また、球供給通路210における払出装置200の上方所定高さ位置には各条に対応して供給球検出スイッチ205が設けられており、この供給球検出スイッチ205により払出装置200に供給されるパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。本実施例では、供給球検出スイッチ205が賞球の払出を伴う入賞の発生により払出装置200にて払い出される最大賞球数である75球分の球が供給されていることを検出可能な位置に設けられており、最大賞球数の払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。
更に本実施例では、取込装置100にて取り込まれる最大球数が15球であり、精算スイッチ10の操作に基づき払出装置200にて最大15球のパチンコ球が払い出されるが、この場合でも、供給球検出スイッチ205により、精算スイッチ10に基づき払い出すべき球数の払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。更に、本実施例では、カードユニット400からの1回の貸出要求により25球の貸出が要求されるが、この場合でも、供給球検出スイッチ205により、貸出要求に基づき払い出すべき球数の払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。
払出装置200は、特に詳細な図示はしないが、取込装置100とほぼ同様に構成されており、球供給通路210の各条に対応して、払出モータ201(図4参照)の駆動にて回転するスプロケット(図示略)が設けられている。また、スプロケットの下方には、賞球等の払出に基づきスプロケットにて排出されたパチンコ球の通過を検出するための払出球検出スイッチ202(図4参照)が設けられており、スプロケットの回転により排出されたパチンコ球が払出球検出スイッチ202にて検出された後、払出装置200の下部から延設される払出球誘導通路208に排出されるようになっている。
払出球誘導通路208は下皿25まで延設されており、払出装置200から払い出されたパチンコ球は払出球誘導通路208を流下して連通口27から上皿26に払い出されるとともに、上皿26から溢れた余剰球は払出口9から下皿25に払い出されるようになっている。また、払出球誘導通路208における下皿25の近傍位置には、通路内の球詰りを検出する払出球詰まり検出スイッチ112(図1、図4参照)が設けられており、例えば、下皿25が満タンのために払出球誘導通路208が球詰りを起こしているか否かを検出できるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、有価価値が記録されたプリペイドカードを受け付けるカードユニット400と並設されており、前述した球貸スイッチ29の操作に基づくカードユニット400からの要求に応じて、受付中のプリペイドカードに記録された有価価値を用いてパチンコ球の貸出を行うことが可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、上皿26に貯留されたパチンコ球を用いて賭数を設定する。賭数は、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のみを設定することが可能であり、本実施例では、規定数の賭数として後述する通常遊技状態においては3が定められており、後述するレギュラーボーナス中においては、1が定められているので、遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、1のみ賭数が設定可能とされ、遊技状態が通常遊技状態であるときには、3のみ賭数が設定可能とされている。尚、本実施例では、最小単位の賭数1を設定するために5球のパチンコ球が必要であり、5球のパチンコ球が取り込まれる毎に賭数が1設定されるようになっている。
賭数を設定するには、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。本実施例では、1球取込スイッチ5が操作されると、上皿26に貯留されたパチンコ球からパチンコ球が1球取り込まれ、MAXBETスイッチ6が操作されると、上皿26に貯留されたパチンコ球からその時点で遊技状態に応じて定められた規定数の賭数を設定するのに必要な数のパチンコ球が取り込まれる。
また、このように1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて賭数を設定するために取込装置100により取り込まれたパチンコ球は、前述したように取込球誘導通路108を流下して、スロットマシン1の内部、すなわち、スロットマシン1における遊技者が対面する側から見て裏側に取り込まれて、前述したように図示しない遊技島内部に設けられたアウト球タンクに排出される。尚、取込装置100によるパチンコ球の取込制御処理の詳細については後述する。
遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L5(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な状態となるが、例えば、遊技状態に応じて定められた規定数の範囲内で賭数を設定可能とし、少なくとも1以上の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な状態となるようにしても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。そして、各リール2L、2C、2Rが定速回転となると、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効な状態となり、この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に予め定められた図柄の組み合わせ(以下、役とも呼ぶ)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた数のパチンコ球(賞球)が払出装置200から払出され、払出球誘導通路208を介して直接上皿26に払い出されて遊技者に対して付与される。尚、有効化された複数の入賞ライン上にパチンコ球の払出を伴う図柄の組み合わせが揃った場合には、有効化された入賞ラインに揃った図柄の組み合わせそれぞれに対して定められた払出球数を合計し、合計した払出球数のパチンコ球が遊技者に対して払い出されることとなる。ただし、1ゲームで払い出されるパチンコ球の球数には、上限(本実施例では、75球)が定められており、合計した払出球数が上限を超える場合には、上限球数のパチンコ球が払い出されることとなる。また、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
図4は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図4に示すように、遊技制御基板40、払出制御基板60、演出制御基板90、電源基板75が設けられており、遊技制御基板40によって主に遊技の制御が行われ、払出制御基板60によってパチンコ球の払出制御が行われ、演出制御基板90によって遊技の進行に応じた演出の制御が行われ、電源基板75によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板75には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された払出制御基板60や演出制御基板90に供給されるようになっている。また、電源基板75には、前述した電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述した1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リールセンサ33、打止スイッチ36、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、取込球検出スイッチ105、返却球検出スイッチ103、返却球詰まり検出スイッチ111、流路検出スイッチ115等の各種スイッチ類が接続されているとともに、払出制御基板60を介して前述した払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述した取込済球/払出済球表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、取込要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、リールモータ32L、32C、32R、取込モータ101、振分ソレノイド102等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述の遊技制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、CPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなり、遊技の制御を行う遊技制御部41、所定範囲(本実施例では0〜16383)の乱数を発生させる乱数発生回路42、乱数発生回路から乱数を取得するサンプリング回路43、遊技制御基板40に直接または電源基板75を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44、リールモータ32L、32C、32Rの駆動を行うリールモータ駆動回路45、取込モータ101の駆動を行う取込モータ駆動回路50、振分ソレノイド102の駆動を行うソレノイド駆動回路46、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動を行うLED駆動回路47、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号を遊技制御部41に対して出力する電断検出回路48、電源投入時またはCPU41aからの初期化命令が一定期間入力されないときにCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49、その他各種デバイス、回路が搭載されている。
CPU41aには、処理を実行するのに必要なデータの読み出し及び書き込みが行われる複数のレジスタ(記憶領域)が設けられている。詳しくは、主に演算用データが格納されるA、Fレジスタ(フラグレジスタ)、汎用データが格納されるB、C、D、E、H、Lレジスタ、実行中のプログラムの位置を示すデータが格納されるPCレジスタ、スタックポインタ(後述するスタック領域の現在の位置を示すアドレス)が格納されるSPレジスタ、後述するリフレッシュ動作を行うRAM41cのメモリブロックを示すデータが格納されるRレジスタ、RAM41cの格納領域を参照する際の基準となる位置を示すデータが格納されるIX、IYレジスタ、割込発生時に参照する割込テーブルの位置を示すデータが格納されるIレジスタが設けられている。
CPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、CPU41aが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶する。RAM41cは、CPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域等として使用される。I/Oポート41dは、遊技制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
遊技制御部41は、信号入力端子DATAを備えており、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がこれら信号入力端子DATAを介して入力ポートに入力される。これら信号入力端子DATAの入力状態は、CPU41aにより監視されており、CPU41aは、信号入力端子DATAの入力状態、すなわち各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、CPU41aは、前述のように割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、割込0〜3の4種類の割込を実行可能であり、各割込毎にカウンタモード(信号入力端子DATAとは別個に設けられたトリガー端子CLK/TRGからの信号入力に応じて外部割込を発生させる割込モード)とタイマモード(CPU41aのクロック入力数に応じて内部割込を発生させる割込モード)のいずれかを選択して設定できるようになっている。
本実施例では、割込0〜3のうち、割込2がカウンタモードに設定され、割込0及び割込1がタイマモードに設定され、割込3は未使用とされている。トリガー端子CLK/TRGは、前述した電断検出回路48と接続されており、CPU41aは電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて割込2を発生させて後述する電断割込処理を実行する。また、CPU41aは、割込1に割り当てられたクロック入力数が第1の規定数に到達する毎、すなわち割込1に割り当てられたクロック入力数が第1の規定数に到達する時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に割込1を発生させて、スイッチ類の検出やリールモータ32L、32C、32Rの駆動制御などを行うタイマ割込処理(A)を実行するとともに、割込0に割り当てられたクロック入力数が第2の規定数に到達する毎、すなわち割込0に割り当てられたクロック入力数が第2の規定数に到達する時間間隔(本実施例では、約0.4ms)毎に割込0を発生させて、取込モータ101の駆動制御などを行うタイマ割込処理(B)を実行する。また、割込3は、未使用に設定されているが、ノイズ等によって割込3が発生することがあり得る。このため、CPU41aは、割込3が発生した場合に、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、CPU41aは、割込0〜3のいずれかの割込の発生に基づく割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、割込2、1、0、3の順番で優先して実行するように設定されている。すなわち割込2とその他の割込が同時に発生した場合には、割込2を優先して実行し、割込1と割込0または3が同時に発生した場合には、割込1を優先して実行し、割込0と割込3が同時に発生した場合には、割込0を優先して実行するようになっている。
また、CPU41aは、割込0〜3のいずれかの割込の発生に基づく割込処理の開始時に、レジスタに格納されている使用中のデータをRAM41cに設けられた後述のスタック領域に一時的に退避させるとともに、当該割込処理の終了時にスタック領域に退避させたデータをレジスタに復帰させるようになっている。
RAM41cには、DRAM(Dynamic RAM)が使用されており、記憶しているデータ内容を維持するためのリフレッシュ動作が必要となる。CPU41aには、このリフレッシュ動作を行うためのリフレッシュレジスタ(図示略)が設けられている。リフレッシュレジスタは、8ビットからなり、そのうちの下位7ビットが、CPU41aがROM41bから命令をフェッチする度に自動的にインクリメントされるもので、その値の更新は、1命令の実行時間毎に行われる。
また、遊技制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、CPU41aによりリフレッシュ動作が行われてRAM41cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
乱数発生回路42は、後述するように所定数のパルスを発生する度にカウントアップして値を更新するカウンタによって構成され、サンプリング回路43は、乱数発生回路42がカウントしている数値を取得する。乱数発生回路42は、乱数の種類毎にカウントする数値の範囲が定められており、本実施例では、その範囲として0〜16383が定められている。CPU41aは、その処理に応じてサンプリング回路43に指示を送ることで、乱数発生回路42が示している数値を乱数として取得する(以下、この機能をハードウェア乱数機能という)。後述する内部抽選用の乱数は、ハードウェア乱数機能により抽出した乱数をそのまま使用するのではなく、ソフトウェアにより加工して使用するが、その詳細については詳しく説明する。また、CPU41aは、前述のタイマ割込処理(A)により、特定のレジスタの数値を更新し、こうして更新された数値を乱数として取得する機能も有する(以下、この機能をソフトウェア乱数機能という)。
遊技制御部41のCPU41aは、I/Oポート41dを介して払出制御基板60と各種の信号の入出力を行う。尚、遊技制御基板40と払出制御基板60との信号の入出力については、後に説明する。
払出制御基板60には、前述した払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205が接続されており、これら接続されたスイッチの検出信号が入力されるようになっている。また、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインは、払出制御基板60上で分岐して遊技制御基板40にも接続されており、これらのスイッチの検出信号は、遊技制御基板40にも入力されるようになっている。
尚、本実施例では、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインが払出制御基板60上で分岐して遊技制御基板40に入力されるようになっているが、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205を遊技制御基板40に接続するとともに、その検出信号の伝送ラインを遊技制御基板40上で分岐して払出制御基板60に入力するようにしても良いし、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインを遊技制御基板40や払出制御基板60とは別個に設けられた中継基板上で分岐して遊技制御基板40及び払出制御基板60の双方に入力するようにしても良い。
また、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の遊技制御基板40への伝送ラインは、遊技制御基板40と払出制御基板60とが通信を行う際に用いる伝送ラインとともに集約された1本のケーブルを介して遊技制御基板40に接続されており、ケーブルと各基板とを接続するコネクタについても、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインと、遊技制御基板40と払出制御基板60とが通信を行う際に用いる伝送ラインと、で共用されている。
また、払出制御基板60には、前述した払出モータ201等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、払出制御基板60に搭載された後述の払出制御部61による制御に基づいて駆動されるようになっている。
払出制御基板60には、遊技制御部41と同様にCPU61a、ROM61b、RAM61c、I/Oポート61dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、パチンコ球の払出の制御を行う払出制御部61、払出制御基板60に接続されたスイッチから入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路62、払出モータ201の駆動を行う払出モータ駆動回路63、各種LED等の駆動を行う表示駆動回路64、電源投入時またはCPU61aからの初期化命令が一定期間入力されないときにCPU61aにリセット信号を与えるリセット回路65、その他の回路等、が搭載されており、CPU61aは、遊技制御基板40から出力される信号や、払出制御基板60に接続されたスイッチからの検出信号を受けて、パチンコ球を払い出す払出制御を行い、接続端子板70を介して接続されたカードユニット400からの要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出制御を行うとともに、払出制御基板60に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
CPU61aは、遊技制御部41のCPU41aと同様に、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。CPU61aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて、パチンコ球の払出制御や貸出制御などを行うタイマ割込処理(払出)を実行する。また、CPU61aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、払出制御部61には、遊技制御部41のように停電時においてバックアップ電源が供給されることはなく、停電時においてRAM61cに記憶されているデータは保持されることがない。
遊技制御部41のCPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に、各種のコマンドを送信する。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送られることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドの伝送ラインは、ストローブ(INT)信号ライン、データ伝送ライン、グラウンドラインから構成されているとともに、演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40と演出制御基板90とが直接接続されない構成とされている。
演出制御基板90には、前面扉1cに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、リール2L、2C、2Rの図柄を背後から照射するリールLED55等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述の演出制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
演出制御基板90には、遊技制御部41と同様にCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行う演出制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、演出効果LED52、リールLED55の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはCPU91aからの初期化命令が入力されないときにCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、その他の回路等、が搭載されており、CPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
CPU91aは、遊技制御部41のCPU41aと同様に、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。演出制御部91の割込端子(図示略)は、コマンド伝送ラインのうち、遊技制御部41がコマンドを送信する際に出力するストローブ(INT)信号線に接続されており、CPU91aは、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させて遊技制御部41から送信されたコマンドを受信するコマンド受信割込処理を実行する。また、CPU91aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約1.12ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(演出)を実行する。また、CPU91aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、CPU91aは、CPU41aとは異なり、ストローブ信号(INT)の入力に基づいて割込が発生した場合には、他の割込に基づく割込処理の実行中であっても、当該処理に割り込んでコマンド受信割込処理を実行し、他の割込が同時に発生してもコマンド受信割込処理を最優先で実行するようになっている。
また、演出制御部91にも、停電時においてバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、CPU91aによりリフレッシュ動作が行われてRAM91cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてパチンコ球の払出率が変わるものであり、後述する内部抽選の当選確率は、設定値に応じて定まるものとなる。以下、設定値の変更操作について説明する。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24に設定値の初期値として1が表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更モードに移行する。設定変更モードにおいて、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された設定値が1ずつ更新されていく(設定6から更に操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると設定値が確定し、確定した設定値が遊技制御部41のRAM41cに格納される。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、遊技の進行が可能な状態に移行する。
本実施例のスロットマシン1においては、遊技制御部41のCPU41aが電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理を実行する。電断割込処理では、レジスタを後述するRAM41cのスタックに退避し、遊技制御部41のRAM41cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5A(H))、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM41cに格納する処理を行うようになっている。尚、RAMパリティとはRAM41cの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、CPU41aは、その起動時においてRAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてCPU41aの処理状態を電断前の状態に復帰させるが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをレジスタにセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更モードにおいて新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
また、CPU41aは、後述する内部抽選処理において当該ゲームにおいて設定された賭数が遊技状態に応じた賭数であるか否かを判定する。そして、設定された賭数が遊技状態に応じた賭数ではない場合にも、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、前述のようにRAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更モードにおいて新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
また、CPU41aは、後述する内部抽選処理において内部抽選に用いる設定値が適正な値であるか否かを判定する設定値判定処理を実行する。
設定値判定処理では、内部抽選に用いる設定値が適正な範囲の値(1〜6)か否かを判定する設定値判定処理1、内部抽選に用いる設定値と、設定変更時に設定された設定値と、が一致するか否かを判定する設定値判定処理2、今回のゲームの内部抽選に用いる設定値と、前回のゲームの内部抽選に用いた設定値と、が一致するか否かを判定する設定値判定処理3、を1ゲーム毎にそれぞれ実行する。
そして、設定値判定処理1において、内部抽選に用いる設定値が適正な範囲の値でない場合、または設定値判定処理2において、内部抽選に用いる設定値と、設定変更時に設定された設定値と、が一致しない場合、または設定値判定処理3において、今回のゲームの内部抽選に用いる設定値と、前回のゲームの内部抽選に用いた設定値と、が一致しない場合にも、RAM異常と判定し、RAM異常エラーコードをセットしてRAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、前述のようにRAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセットスイッチ23やリセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、前述した設定変更モードにおいて新たな設定値が設定されるまで解除されることがない。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態に応じて設定可能な賭数の規定数が定められており、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。本実施例では、後に説明するが、遊技状態として、レギュラーボーナス、通常遊技状態があり、このうちレギュラーボーナスに対応する賭数の規定数として1が定められており、通常遊技状態に対応する賭数の規定数として3が定められている。このため、遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、賭数として1が設定されるとゲームを開始させることが可能となり、遊技状態が通常遊技状態にあるときには、賭数として3が設定されるとゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点で、全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されるようになっており、遊技状態に応じた規定数が1であれば、賭数として1が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化され、遊技状態に応じた規定数が3であれば、賭数として3が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(本実施例の場合、常に全ての入賞ラインが有効化されるため、以下では、有効化された入賞ラインを単に入賞ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組み合わせが揃うと入賞となる。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、パチンコ球(賞球)の払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技状態の移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAM41cに設定されている必要がある。
尚、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組み合わせが揃うまで有効とされ、許容された役の組み合わせが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組み合わせを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
このスロットマシン1における役としては、特別役としてビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナスが、小役としてチェリー、1球(1)、1球(2)、ベル、JACが、再遊技役としてリプレイが定められている。また、スロットマシン1における役の組み合わせとしては、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1球(1)、ビッグボーナス(2)+1球(1)、ビッグボーナス(1)+1球(2)、ビッグボーナス(2)+1球(2)、JAC+チェリー、JAC+1球(1)、JAC+1球(2)が定められている。すなわち、役及び役の組み合わせの合計は17となっている。
本実施例のスロットマシン1においては、遊技状態が通常遊技状態であるか、レギュラーボーナスであるか、によって抽選の対象となる役及び役の組み合わせが異なる。更に遊技状態が通常遊技状態である場合には、いずれかの特別役の持ち越し中か否か(特別役の当選フラグにいずれかの特別役が当選した旨が既に設定されているか否か)によっても抽選の対象となる役及び役の組み合わせが異なる。本実施例では、遊技状態に応じた状態番号が割り当てられており、内部抽選を行う際に、現在の遊技状態に応じた状態番号を設定し、この状態番号に応じて抽選対象となる役を特定することが可能となる。
遊技状態が通常遊技状態であり、いずれの特別役も持ち越されていない状態では、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、レギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)+チェリー、ビッグボーナス(2)+チェリー、ビッグボーナス(1)+1球(1)、ビッグボーナス(2)+1球(1)、ビッグボーナス(1)+1球(2)、ビッグボーナス(2)+1球(2)、リプレイ、チェリー、1球(1)、1球(2)、ベル、すなわち役番号1〜14の役及び役の組み合わせが内部抽選の対象となる。また、遊技状態が通常遊技状態であり、いずれかの特別役が持ち越されている状態では、リプレイ、チェリー、1球(1)、1球(2)、ベル、すなわち役番号10〜14の役及び役の組み合わせが内部抽選の対象となる。また、遊技状態がレギュラーボーナスでは、ベル、JAC+チェリー、JAC+1球(1)、JAC+1球(2)、すなわち役番号14以降の役及び役の組み合わせが内部抽選の対象となる。
チェリーは、いずれの遊技状態においても左リールについて入賞ラインのいずれかに「チェリー」の図柄が導出されたときに入賞となり、10球のパチンコ球(賞球)が払い出される。尚、「チェリー」の図柄が左リールの上段または下段に停止した場合には、入賞ラインL2、L4または入賞ラインL3、L5の2本の入賞ラインにチェリーの組み合わせが揃うこととなり、2本の入賞ライン上でチェリーに入賞したこととなるので、20球のパチンコ球(賞球)が払い出されることとなる。1球(1)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「青7−赤7−スイカ」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、1球のパチンコ球(賞球)が払い出される。1球(2)は、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「赤7−青7−スイカ」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、1球のパチンコ球(賞球)が払い出される。ベルは、いずれの遊技状態においても入賞ラインのいずれかに「ベル−ベル−ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、75球のパチンコ球が払い出される。JACは、レギュラーボーナスにおいてのみ入賞ラインのいずれかに「ベル−ベル−リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、1球のパチンコ球(賞球)が払い出される。尚、レギュラーボーナス以外の遊技状態においては、いずれかの入賞ラインに「ベル−ベル−リプレイ」の組み合わせが揃っても入賞とはならない。
リプレイは、通常遊技状態において入賞ラインのいずれかに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組み合わせが揃ったときに入賞となるが、レギュラーボーナスでは、この組み合わせが揃ったとしてもリプレイ入賞とならない。リプレイ入賞したときには、パチンコ球(賞球)の払い出しはないが次のゲームを改めて賭数を設定することなく開始できるので、次のゲームで設定不要となった賭数(レギュラーボーナスではリプレイ入賞しないので必ず3)に対応した15球のパチンコ球(賞球)が払い出されるのと実質的には同じこととなる。
レギュラーボーナスは、通常遊技状態において入賞ラインのいずれかに「赤7−赤7−BAR」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。レギュラーボーナス入賞すると、遊技状態が通常遊技状態からレギュラーボーナスに移行する。レギュラーボーナスは、12ゲームを消化したとき、または8ゲーム入賞(役の種類は、いずれでも可)したとき、のいずれか早いほうで終了する。遊技状態がレギュラーボーナスにある間は、レギュラーボーナス中フラグがRAM41cに設定される。
ビッグボーナスは、通常遊技状態において入賞ラインのいずれかに「赤7−赤7−赤7」の組み合わせ、または「青7−青7−青7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。ビッグボーナス入賞すると、遊技状態がビッグボーナスに移行する。ビッグボーナスに移行すると、ビッグボーナスへの移行と同時にレギュラーボーナスに移行し、レギュラーボーナスが終了した際に、ビッグボーナスが終了していなければ、再度レギュラーボーナスに移行し、ビッグボーナスが終了するまで繰り返しレギュラーボーナスに制御される。すなわちビッグボーナス中は、常にレギュラーボーナスに制御されることとなる。そして、ビッグボーナスは、当該ビッグボーナス中において遊技者に払い出したパチンコ球(賞球)の総数が2325球を超えたときに終了する。この際、レギュラーボーナスの終了条件が成立しているか否かに関わらずレギュラーボーナスも終了する。遊技状態がビッグボーナスにある間は、ビッグボーナス中フラグがRAM41cに設定される。
尚、「赤7−赤7−赤7」によるビッグボーナス及び「青7−青7−青7」によるビッグボーナスを区別する必要がある場合には、それぞれビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)と呼ぶものとする。また、前述したレギュラーボーナス、ビッグボーナス(1)及びビッグボーナス(2)をまとめて、単に「ボーナス」と呼ぶ場合があるものとする。
次に、遊技制御部41のCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドについて説明する。
本実施例では、遊技制御部41のCPU41aが演出制御基板90に対して、BETコマンド、内部当選コマンド、リール回転開始コマンド、リール停止コマンド、入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了コマンド、遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、設定開始コマンド、初期化コマンドを含む複数種類のコマンドを送信する。
BETコマンドは、賭数が設定された旨を特定可能なコマンドであり、パチンコ球が取り込まれて賭数が設定されたときに送信される。
内部当選コマンドは、当選フラグの当選状況、並びに成立した当選フラグの種類を特定可能なコマンドであり、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始したときに送信される。
リール回転開始コマンドは、リールの回転の開始を通知するコマンドであり、リール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに送信される。
リール停止コマンドは、停止するリールが左リール、中リール、右リールのいずれかであるか、該当するリールの停止操作位置の領域番号、該当するリールの停止位置の領域番号、を特定可能なコマンドであり、各リールの停止制御が行われる毎に送信される。
入賞判定コマンドは、入賞の有無、並びに入賞の種類、入賞時のパチンコ球(賞球)の払出球数を特定可能なコマンドであり、全リールが停止して入賞判定が行われた後に送信される。
払出開始コマンドは、パチンコ球の払出開始を通知するコマンドであり、入賞や取込済球の精算によるパチンコ球の払出が開始されたときに送信される。また、払出終了コマンドは、パチンコ球の払出終了を通知するコマンドであり、入賞及び取込済球の精算によるパチンコ球の払出が終了したときに送信される。
遊技状態コマンドは、次ゲームの遊技状態(通常遊技状態であるか、ビッグボーナス中であるか、レギュラーボーナス中であるか、等)を特定可能なコマンドであり、ゲームの終了時に送信される。
待機コマンドは、待機状態へ移行する旨を示すコマンドであり、1ゲーム終了後、賭数が設定されずに一定時間経過して待機状態に移行するときに送信される。
打止コマンドは、打止状態の発生または解除を示すコマンドであり、BB終了後、エンディング演出待ち時間が経過した時点で打止状態の発生を示す打止コマンドが送信され、リセット操作がなされて打止状態が解除された時点で、打止状態の解除を示す打止コマンドが送信される。
エラーコマンドは、エラー状態の発生または解除を示すコマンドであり、エラーが判定され、エラー状態に制御された時点でエラー状態の発生を示すエラーコマンドが送信され、リセット操作がなされてエラー状態が解除された時点で、エラー状態の解除を示すエラーコマンドが送信される。
設定開始コマンドは、設定変更モードの開始を示すコマンドであり、設定開始時、すなわち設定変更モードに移行した時点で送信される。
初期化コマンドは、遊技状態が初期化された旨を示すコマンドであり、設定終了時、すなわち設定変更モードの終了時に送信される。
これら各コマンドは、後述する起動処理及びゲーム処理において生成され、RAM41cの特別ワークに設けられたコマンドキューに一時格納され、前述したタイマ割込処理(A)において送信される。
次に、遊技制御部41のCPU41aが演出制御基板90に対して送信するコマンドに基づいて演出制御部91が実行する演出の制御について説明する。
演出制御部91のCPU91aは、遊技制御部41のCPU41aが送信したコマンドを受信した際に、ROM91bに格納された制御パターンテーブルを参照し、制御パターンテーブルに登録された制御内容に基づいて液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールLED55等の各種演出装置の制御を行う。
制御パターンテーブルには、複数種類の演出パターン毎に、コマンドの種類に対応する液晶表示器51の表示パターン、演出効果LED52の点灯態様、スピーカ53、54の出力態様、リールLEDの点灯態様等、これら演出装置の制御パターンが登録されており、CPU91aは、コマンドを受信した際に、制御パターンテーブルの当該ゲームにおいてRAM91cに設定されている演出パターンに対応して登録された制御パターンのうち、受信したコマンドの種類に対応する制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の制御を行う。これにより演出パターン及び遊技の進行状況に応じた演出が実行されることとなる。
尚、CPU91aは、あるコマンドの受信を契機とする演出の実行中に、新たにコマンドを受信した場合には、実行中の制御パターンに基づく演出を中止し、新たに受信したコマンドに対応する制御パターンに基づく演出を実行するようになっている。すなわち演出が最後まで終了していない状態でも、新たにコマンドを受信すると、実行していた演出はキャンセルされて新たなコマンドに基づく演出が実行されることとなる。
演出パターンは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じた選択率にて選択され、RAM91cに設定される。演出パターンの選択率は、ROM91bに格納された演出テーブルに登録されており、CPU91aは、内部当選コマンドを受信した際に、内部当選コマンドが示す内部抽選の結果に応じて演出テーブルに登録されている選択率を参照し、その選択率に応じて複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを選択し、選択した演出パターンを当該ゲームの演出パターンとしてRAM91cに設定するようになっている。
また、制御パターンテーブルには、特定のコマンド(自動停止を示すリール停止コマンド、入賞の発生を示す入賞判定コマンド、払出開始コマンド、払出終了、ビッグボーナス終了を示す遊技状態コマンド、待機コマンド、打止コマンド、エラーコマンド、設定開始コマンド、初期化コマンド等)を受信した際に参照される特定の制御パターンが格納されており、CPU91aは、これら特定のコマンドを受信した場合には、当該ゲームにおいて設定されている演出パターンに関わらず、当該コマンドに対応する特定の制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づいて演出装置の制御を行う。
入賞の発生を示す入賞判定コマンドを受信した場合には、入賞の種類に応じた入賞時演出を実行するための入賞時演出パターンが制御パターンとして参照される。特に、ビッグボーナス入賞の発生を示す入賞判定コマンドを受信した場合には、ビッグボーナス入賞時に特有のBB入賞時演出を実行するためのBB入賞時パターンが制御パターンとして参照される。
払出開始コマンドを受信した場合には、払出効果音を出力するための払出パターンが制御パターンとして参照される。また、払出効果音の出力中に払出終了コマンドを受信すると、払出効果音の出力を停止する。尚、払出開始コマンドを受信した場合には、他のコマンドと異なり、実行中の演出を中止して受信したコマンドに対応する演出を実行するのではなく、実行中の演出は継続したまま、払出効果音の出力が行われるようになっている。すなわち他の演出と払出に伴う演出が並行して実行されることとなる。
ビッグボーナス終了を示す遊技状態コマンドを受信した場合には、ビッグボーナスの終了を示すエンディング演出を実行するためのエンディングパターンが制御パターンとして参照される。
待機コマンドを受信した場合には、待機演出を実行するための待機パターンが制御パターンとして参照される。
打止状態の発生を示す打止コマンド受信した場合には、打止状態である旨を報知するための打止報知パターンが制御パターンとして参照される。また、打止状態の解除を示す打止コマンドを受信した場合には、前述した待機パターンが制御パターンとして参照される。すなわち打止状態が解除されると待機演出が実行されることとなる。
エラー状態の発生を示すエラーコマンドを受信した場合には、エラー状態である旨及びその種類を報知するためのエラー報知パターンが制御パターンとして参照される。また、エラー状態の解除を示すエラーコマンドを受信した場合には、エラー発生時に実行していた制御パターンが参照される。すなわちエラー発生時の演出が最初から実行されることとなる。
設定開始コマンドを受信した場合には、設定変更中である旨を報知するための設定中報知パターンが参照される。また、初期化コマンドを受信した場合には、前述した待機パターンが制御パターンとして参照される。すなわち初期化コマンドを受信すると待機演出が実行されることとなる。
演出制御部91のCPU91aは、定期的に実行するタイマ割込処理(演出)を実行する毎に、RAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM91cに格納する処理を行うようになっている。
そして、CPU91aは、その起動時においてRAM91cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算し、RAMパリティが0であることを条件に、RAM91cに記憶されているデータに基づいて電断前の演出状態に復帰させるようになっている。具体的には、最後に実行していた制御パターンを参照し、当該制御パターンに基づく制御を実行する。これにより電断前に実行していた制御パターンに基づく演出が最初から実行されることとなる。
次に、前述した取込装置100によるパチンコ球の取込制御処理の詳細な内容について説明する。
遊技制御部41のCPU41aは、ゲームが開始されていない状態において1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作を検出した場合、上皿26にパチンコ球があるか否かに関わらず、取込装置100を駆動して該検出したスイッチに応じた球数のパチンコ球を取り込むための取込制御処理を開始するようになっている。
本実施例では、1球取込スイッチ5の操作を検出した場合またはMAXBETスイッチ6の操作を検出した場合には、スプロケット106の回転を開始させてパチンコ球を取り込むための取込動作を行わせるとともに、スプロケット106の回転を開始させてから所定球数(1球取込スイッチ5の操作を検出した場合には1球、MAXBETスイッチ6の操作を検出した場合には15球)のパチンコ球が取込球検出スイッチ105により検出されたとき、またはスプロケット106の回転を開始させた後、取込球検出スイッチ105によりパチンコ球が検出されることなく所定時間が経過したときに、スプロケット106の回転を停止して該取込制御処理を終了する。
ここで、取込球検出スイッチ105によりパチンコ球が検出されることなく所定時間が経過したときとは、詳しくは、スプロケット106の回転を開始した時点から予め定めた検出待ち時間(例えば3秒)が経過するまでの間及び取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信してから前記予め定めた検出待ち時間である3秒が経過するまでの間にパチンコ球の検出がなかったときとされている。
つまり、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6からの検出信号を受信したときにスプロケット106の回転を開始させるとともに、前記検出待ち時間が経過するまでの間に取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信がある間は回転を継続させ、所定球数分の検出信号を受信したとき、または検出信号の受信がないまま検出待ち時間が経過したときにスプロケット106の回転を停止させ、該取込制御処理を終了する。
ここで、取込準備球通路110に待機しているパチンコ球がスプロケット106の回転により取込装置100内に取り込まれて取込球誘導通路108内に排出された後、取込球検出スイッチ105に到達して検出されるまでに要する流下時間は、スプロケット106の回転動作、スプロケット106から取込球検出スイッチ105までの取込球誘導通路108の距離及び通路形状等の状況に応じて異なるが、1球のパチンコ球がスプロケット106により取込球誘導通路108内に排出された後、取込球検出スイッチ105に到達して検出されるまでに要する最小流下時間及び最大流下時間を、複数回の計測等により設定することができる。すなわち、前記検出待ち時間は、少なくとも該流下時間よりも長い時間が設定される。
また、CPU41aは、1球のパチンコ球がスプロケット106により取込球誘導通路108内に排出された後、取込球検出スイッチ105に到達して検出されるまでに要する最小流下時間から最大流下時間までの間を、取込球検出スイッチ105によるパチンコ球の検出を有効とする正常検出期間として設定するようになっている。
本実施例の取込装置100では、スプロケット106の回転(取込動作)によりパチンコ球が1球ずつ取込球誘導通路108内に排出され、取込球検出スイッチ105に到達して検出されるため、パチンコ球CPU41aは、取込制御処理を開始してから終了するまでの間に、取込球検出スイッチ105によるパチンコ球の検出を有効とする正常検出期間を1球ごとに設定するとともに、それ以外の期間、つまりスプロケット106の回転を開始してから1球目のパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過するまでの間及びパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過してから次のパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過するまでの間(前のパチンコ球の最大流下時間が経過してから次のパチンコ球の最小流下時間が経過するまでの間)を取込球検出スイッチ105によるパチンコ球の検出を有効としない異常検出期間として設定する取込期間設定処理(図21参照)を行う。
取込期間設定処理では、取込モータ101の作動開始とともに取込期間設定タイマを作動させるとともに、該取込期間設定タイマによる計時に基づき、1球の取込動作に対応する最小流下時間が経過した時点で正常検出期間フラグをセットして正常検出期間を設定し、最大流下時間が経過した時点で正常検出期間フラグをクリアする処理を繰り返し行う。よって本実施例では、取込モータ101の作動開始から1球目の正常検出期間が開始されるまでの間及び各正常検出期間と正常検出期間との間に、前記異常検出期間が設定されることになる。
そして、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合には、取込球検出時処理(図22参照)を行う。具体的には、正常検出期間中であるか否かを判定し、正常検出期間中であると判定した場合には、有効な検出と判定し、取込球として計数する。
また、CPU41aは、1球分しか検出しないはずの正常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号を2回以上受信したか否か、つまり1回目の有効な検出信号の受信後に新たな検出信号を受信したか否かを判定し、該新たな検出信号を受信した場合、すなわち過剰検出があった場合には、無効な検出と判定し、取込球として計数しない。
また、本実施例では、CPU41aは、1球分の正常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号を3回以上受信したか否か、つまり1回目の有効な検出信号の受信後に新たな検出信号(過剰検出信号)を2回受信したか否かを判定し、該新たな検出信号を2回受信した場合(1球分の正常検出期間中に過剰検出信号を2回受信した場合)には、後述するエラー処理を行う。
さらに、1球分の正常検出期間中において、1回目の有効な取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信後に新たな検出信号(過剰検出信号)を1回受信した状況が、スプロケット106の回転中に2回発生した場合(1球分の正常検出期間中に過剰検出信号を1回受信する状況がスプロケット106の回転中に2回発生した場合)にも、後述するエラー処理を行う。
このように、CPU41aは、正常検出期間中に過剰検出信号を1回受信した場合にはエラー処理を行わず、その後、当該正常検出期間中に2回目の過剰検出信号を受信した場合、または当該取込動作中における別の正常検出期間中に2回目の過剰検出信号を受信した場合(いずれも1回のスプロケット106の回転中に合計2回の過剰検出信号を受信した場合)にエラー処理を行うようにしていることで、例えばノイズ等による誤検出があったときにこれを過剰検出があったとして頻繁にエラー処理が行われてしまうことを防止できる。
1回の異常検出期間中において取込球検出スイッチ105からの検出信号(異常検出信号)を受信した場合、すなわち異常検出があった場合には、無効な検出と判定し、取込球として計数しない。
また、本実施例では、CPU41aは、1回の異常検出期間中に、取込球検出スイッチ105からの検出信号(異常検出信号)を2回受信した場合、または1回の異常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号(異常検出信号)を1回受信する状況が、スプロケット106の回転中に2回発生した場合にも、後述するエラー処理を行う。
このように、CPU41aは、異常検出期間中に異常検出信号を1回受信した場合にはエラー処理を行わず、その後、当該異常検出期間中に2回目の異常検出信号を受信した場合、または当該取込動作中における別の異常検出期間中に2回目の異常検出信号を受信した場合(いずれも1回のスプロケット106の回転中に合計2回の異常検出信号を受信した場合)にエラー処理を行うようにしていることで、例えばノイズ等による誤検出があったときにこれを異常検出があったとして頻繁にエラー処理が行われてしまうことを防止できる。
ここで、上述の取込制御処理の詳細な内容を、図6〜図13に示すタイミングチャートに基づいて説明する。尚、以下においては、MAXBETスイッチ6からの検出信号の受信に基づく取込制御処理を一例として説明する。
図6は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出状況の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(ta1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(ta1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(ta2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(ta4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのta2〜ta4までの正常検出期間では、最小流下時間が経過した時点(ta2)でパチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達し、該パチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(ta3)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタ(RAM41cに設定されたカウンタであり、既に取り込まれているが未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数を記憶するカウンタ)の値を1加算するとともに、取込球カウンタ(RAM41cに設定されたカウンタであり、取り込むべき球数のうち未だ取り込まれていない球数である取込球数を記憶するカウンタ)の値を1減算する。
次に、2球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて排出された時点から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(ta5)で再び正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(ta6)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのta5〜ta7までの正常検出期間内において取込球検出スイッチ105によりパチンコ球が有効に検出されたと判定した時点(ta6)で、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
以後、3球目から15球目までのパチンコ球についてもそれぞれ正常検出期間を設定し、該正常検出期間内において取込球検出スイッチ105によりパチンコ球が有効に検出されたと判定した時点で、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する処理を繰り返し行う。
図7は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tb1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tb1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tb2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tb4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtb2〜tb4までの正常検出期間では、最小流下時間が経過した時点(tb2)でパチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達し、該パチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(tb3)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
ここで、1球目の最大流下時間が経過した時点(tb4)から2球目の最小流下時間が経過するまでの間、つまり、1球目の正常検出期間が終了したときから2球目の正常検出期間が開始されるまでの間に設定される異常検出期間内において、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tb5)で、異常取込カウンタ(RAM41cに設定されたカウンタであり、異常検出期間中における取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信回数を記憶するカウンタ)の値に1を加算するとともに、異常取込カウンタの値が2になってないので処理を継続する。そして、さらにこの異常検出期間内に取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tb6)で、異常取込カウンタの値に1を加算する。
この加算により異常取込カウンタの値が2となる、すなわち、1球目の正常検出期間と2球目の正常検出期間との間に設定された1回の異常検出期間内に複数回(本実施例では2回)の異常検出(a1,a2)が発生したため、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(tb6)。
図8は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の他の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tc1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tc1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tc2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tc4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtc2〜tc4までの正常検出期間内においてパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(tc3)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
ここで、1球目の最大流下時間が経過した時点(tc4)から2球目の最小流下時間が経過するまでの間、つまり、1球目の正常検出期間が終了したときから2球目の正常検出期間が開始されるまでの間に設定される異常検出期間内において、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tc5)で、異常取込カウンタの値に1を加算するとともに、異常取込カウンタの値は2に達しないので処理を継続する。
次いで、2球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tc6)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tc8)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtc6〜tc8までの正常検出期間内においてパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(tc7)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
ここで、2球目の最大流下時間が経過した時点(tc8)から3球目の最小流下時間が経過するまでの間、つまり、2球目の正常検出期間が終了したときから3球目の正常検出期間が開始されるまでの間に設定される異常検出期間内において、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tc9)で、異常取込カウンタの値に1を加算する。
この加算により異常取込カウンタの値が2となる、すなわち、1球目の正常検出期間と2球目の正常検出期間との間に設定された異常検出期間内に発生した1回の異常検出(a3)と、2球目の正常検出期間と3球目の正常検出期間との間に設定された今回の異常検出期間内に発生した1回の異常検出(a4)と、により合計2回の異常検出が発生したことになり、不正検出が行われた可能性が高いため、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(tc9)。
図9は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の他の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(td1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(td1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(td2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(td4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtd2〜td4までの正常検出期間内においてパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(td3)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
ここで、1球目の最大流下時間が経過した時点(td4)から2球目の最小流下時間が経過するまでの間、つまり、1球目の正常検出期間が終了したときから2球目の正常検出期間が開始されるまでの間に設定される異常検出期間内において、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(td5)で、異常取込カウンタの値に1を加算するとともに、異常取込カウンタの値は2に達しないので処理を継続する。その後、異常検出期間に検出がないまま、正常検出期間に有効に検出された球数が15球に満たない状態で1回の取込制御処理が終了した場合、異常取込カウンタの値はクリアされる。
その後、再度MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(td6)。尚、この場合は15球から既に検出されている取込済み球数を(15−5×BETカウンタの値+未使用球数)を減算した球数分の取込動作を行う。
そしてこのスプロケット106の回転が開始され、例えば10球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(td6)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(td7)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(td9)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtd7〜td9までの正常検出期間内においてパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(td8)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
ここで、10球目の最大流下時間が経過した時点(td9)から11球目の最小流下時間が経過するまでの間、つまり、10球目の正常検出期間が終了したときから11球目の正常検出期間が開始されるまでの間に設定される異常検出期間内において、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(td10)で、異常取込カウンタの値に1を加算する。この場合、前回の9球分のパチンコ球の取込動作処理が終了したことにより、異常取込カウンタの値はクリアされており、異常取込カウンタの値は1であるので処理を継続することになる。
図10は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における過剰検出状況の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(te1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(te1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(te2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(te6)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そして、最小流下時間が経過した時点(te2)から取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(te3)で、正常取込カウンタ(RAM41cに設定されたカウンタであり、正常検出期間中における取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信回数を記憶するカウンタ)の値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3及び2に達しない(正常取込カウンタ=1)ので、有効な検出と判定して未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、正常検出期間が終了する時点(te6)までの間に、2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(b1)を受信した時点(te4)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3に達しない(正常取込カウンタ=2)ので、無効な検出であるため未使用球カウンタ及び取込球カウンタの値を更新せずに、過剰取込カウンタ(RAM41cに設定されたカウンタであり、正常検出期間中における取込球検出スイッチ105からの過剰検出信号の受信回数(正常取込カウンタの値が2に到達したときに1が加算される)を記憶するカウンタ)の値を1加算する。該加算の結果、過剰取込カウンタの値は2に達しない(過剰取込カウンタ=1)ので、そのまま処理を続行する。
その後、正常検出期間が終了する時点(te6)までの間に、3回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(b2)を受信した時点(te5)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3に達するので、不正検出が行われた可能性が高いとして、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(te5)。
つまり、1球に対応する正常検出期間内においては、2回目以降の取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信は無効とするとともに、3回以上受信した時点でエラー処理を実行する。
図11は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における過剰検出状況の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tf1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tf1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tf2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tf5)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そして、最小流下時間が経過した時点(tf2)から取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tf3)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3及び2に達しない(正常取込カウンタ=1)ので、有効な検出と判定して未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、正常検出期間が終了する時点(tf5)までの間に、2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(b3)を受信した時点(tf4)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3に達しない(正常取込カウンタ=2)ので、無効な検出であるため未使用球カウンタ及び取込球カウンタの値を更新せずに、過剰取込カウンタの値を1加算する。該加算の結果、過剰取込カウンタの値は2に達しない(過剰取込カウンタ=1)ので、そのまま処理を続行する。その後、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信しないまま最大流下時間が経過した場合、その時点(tf5)で正常検出期間を終了するとともに、正常取込カウンタの値をクリアする。
その後、2球目に対応する正常検出期間では、期間内に取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信することなく終了し、再び2球目に対応する正常検出期間が開始した時点(tf6)から該正常検出期間が終了する時点(tf9)までの間に、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tf7)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3及び2に達しない(正常取込カウンタ=1)ので、有効な検出と判定して未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、正常検出期間が終了する時点(tf9)までの間に、2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(b4)を受信した時点(tf8)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3に達しない(正常取込カウンタ=2)ので、無効な検出であるため未使用球カウンタ及び取込球カウンタの値を更新せずに、過剰取込カウンタの値を1加算する。該加算の結果、過剰取込カウンタの値は2に達するので、不正検出が行われた可能性が高いとして、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(tf8)。
図12は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における過剰検出状況の一例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tg1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tg1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tg2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tg5)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そして、最小流下時間が経過した時点(tg2)から取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tg3)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3及び2に達しない(正常取込カウンタ=1)ので、有効な検出と判定して未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、正常検出期間が終了する時点(tg5)までの間に、2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(b5)を受信した時点(tg4)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3に達しない(正常取込カウンタ=2)ので、無効な検出であるため未使用球カウンタ及び取込球カウンタの値を更新せずに、過剰取込カウンタの値を1加算する。該加算の結果、過剰取込カウンタの値は2に達しない(過剰取込カウンタ=1)ので、そのまま処理を続行する。その後、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信しないまま最大流下時間が経過した場合、その時点(tg5)で正常検出期間を終了するとともに、正常取込カウンタの値をクリアする。その後、異常検出期間及び正常検出期間に過剰検出がないまま、正常検出期間に有効に検出された球数が15球に満たない状態で1回の取込制御処理が終了した場合、異常取込カウンタ及び過剰取込カウンタの値はクリアされる。
その後、再度MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tg6)。尚、この場合は15球から既に検出されている取込済み球数を(15−5×BETカウンタの値+未使用球数)を減算した球数分の取込動作を行う。
そしてこのスプロケット106の回転が開始され、例えば10球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tg6)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tg7)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tg10)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtg7〜tg10までの正常検出期間内においてパチンコ球が取込球検出スイッチ105を通過した時点(tg8)で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、正常検出期間が終了する時点(tg10)までの間に、2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(b6)を受信した時点(tg9)で、正常取込カウンタの値に1を加算するとともに、該加算の結果、正常取込カウンタの値は3に達しない(正常取込カウンタ=2)ので、無効な検出であるため未使用球カウンタ及び取込球カウンタの値を更新せずに、過剰取込カウンタの値を1加算する。この場合、前回の9球分のパチンコ球の取込動作処理が終了したことにより、過剰取込カウンタの値はクリアされており、異常取込カウンタの値は1であるので処理を継続することになる。
図13は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の変形例を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(th1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(th1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(th3)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始するが、該1球目に対応する正常検出期間を開始する前に取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合、その時点(th2)で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(th3)。
本実施例では、図6〜図12にて説明してきたように、1球目の正常検出期間が開始された後における過剰検出及び異常検出があったことに基づいてエラー処理を実行するようになっていたが、本変形例のように、取込モータ101の駆動を開始した時点(th1)から1球目の正常検出期間を開始する時点(th3)までの間の期間を異常検出期間とし、該異常検出期間内に取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信したときには、異常検出があったとしてエラー処理を行うようにしてもよい。
尚、ここではth1〜th3までの異常検出期間内に取込球検出スイッチ105からの検出信号を1回受信した時点でエラー処理を実行するようになっているが、該検出に応じて異常取込カウンタの値を1加算し、以後、当該取込制御処理が終了するまでの間に2回目の異常検出信号を受信した時点でエラー処理を実行するようにしてもよい。
尚、図6〜図13においては、MAXBETスイッチ6からの検出信号の受信に基づく取込制御処理の一例を説明したが、1球取込スイッチ5からの検出信号の受信に基づく取込制御処理においては、1球に対応する1回の正常検出期間及び該正常検出期間の前後に異常検出期間が設定されるだけで、MAXBETスイッチ6からの検出信号の受信に基づく取込制御処理と制御内容はほぼ同一であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、本実施例における遊技制御部41のCPU41aが実行する各種制御内容を、図14〜図22に基づいて以下に説明する。
CPU41aは、リセット回路49からリセット信号が入力されると、図14のフローチャートに示す起動処理を行う。尚、リセット信号は、電源投入時及び遊技制御部41の動作が停滞した場合に出力される信号であるので、起動処理は、電源投入に伴うCPU41aの起動時及びCPU41aの不具合に伴う再起動時に行われる処理である。
起動処理では、まず、内蔵デバイスや周辺IC、割込モード、スタックポインタ等を初期化した後(Sa1)、入力ポートから電圧低下信号の検出データを取得し、電圧低下信号が入力されているか否か、すなわち電圧が安定しているか否かを判定し(Sa2)、電圧低下信号が入力されている場合には、電圧低下信号が入力されているか否かの判定以外は、いずれの処理も行わないループ処理に移行する。
Sa2のステップにおいて電圧低下信号が入力されていないと判定した場合には、Iレジスタ及びIYレジスタの値を初期化する(Sa3)とともに、打止スイッチ36の状態を取得し、CPU41aの特定のレジスタに打止機能の有効/無効を設定する(Sa4)。Iレジスタ及びIYレジスタの初期化により、Iレジスタには、割込発生時に参照する割込テーブルのアドレスが設定され、IYレジスタには、RAM41cの格納領域を参照する際の基準アドレスが設定される。これらの値は、固定値であり、起動時には常に初期化されることとなる。
次いで、RAM41cへのアクセスを許可し(Sa5)、設定キースイッチ37がONの状態か否かを判定する(Sa6)。Sa6のステップにおいて設定キースイッチ37がONの状態でなければ、RAM41cの全ての格納領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)のRAMパリティを計算し(Sa7)、RAMパリティが0か否かを判定する(Sa8)。正常に電断割込処理が行われていれば、RAMパリティが0になるはずであり、Sa8のステップにおいてRAMパリティが0でなければ、RAM41cに格納されているデータが正常ではないので、RAM異常を示すエラーコードをレジスタに設定し(Sa10)、図15に示すエラー処理に移行する。
また、Sa8のステップにおいてRAMパリティが0であれば、更に破壊診断用データが正常か否かを判定する(Sa9)。正常に電断割込処理が行われていれば、破壊診断用データが設定されているはずであり、Sa9のステップにおいて破壊診断用データが正常でない場合(破壊診断用データが電断時に格納される5A(H)以外の場合)にも、RAM41cのデータが正常ではないので、RAM異常を示すエラーコードをレジスタに設定し(Sa10)、図15に示すエラー処理に移行する。
エラー処理では、図15に示すように、現在の遊技補助表示器12の表示状態をスタックに退避し(Sb1)、レジスタに格納されているエラーコードを遊技補助表示器12に表示する(Sb2)。
次いで、レジスタに格納されているエラーコードを確認し、当該エラーコードがRAM異常エラーを示すエラーコードであるか否かを判定し(Sb3)、RAM異常エラーを示すエラーコードを示すエラーコードである場合には、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての格納領域を初期化する初期化1を行った後(Sb4)、いずれの処理も行わないループ処理に移行する。
また、Sb3のステップにおいて、RAM異常以外を示すエラーコードではないと判定された場合には、リセット/設定スイッチ38の操作が検出されているか否かを判定し(Sb5)、リセット/設定スイッチ38の操作が検出されていなければ、リセット/設定スイッチ38の操作が検出されるまで、遊技の進行が不能な状態で待機する。
そして、Sb5のステップにおいてリセット/設定スイッチ38の操作が検出された場合には、レジスタに格納されているエラーコードをクリアし(Sb6)、遊技補助表示器12の表示状態をSb1のステップにおいてスタックに退避した表示状態に復帰させて(Sb7)、もとの処理に戻る。
このようにエラー処理においては、RAM異常エラー以外によるエラー処理であれば、リセット/設定スイッチ38が操作されることで、エラー状態を解除してもとの処理に復帰するが、RAM異常エラーによるエラー処理であれば、リセット/設定スイッチ38が操作されてもエラー状態が解除されることはない。
図14に戻り、Sa9のステップにおいて破壊診断用データが正常であると判定した場合には、RAM41cのデータは正常であるので、RAM41cの非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域を初期化する初期化3を行った後(Sa11)、破壊診断用データをクリアする(Sa12)。次いで、各レジスタを電断前の状態、すなわちスタックに保存されている状態に復帰し(Sa13)、割込を許可して(Sa14)、電断前の最後に実行していた処理に戻る。
また、Sa6のステップにおいて設定キースイッチ37がONの状態であれば、RAM41cの格納領域のうち、使用中スタック領域を除く全ての格納領域を初期化する初期化1を実行した後(Sa15)、設定値ワーク1に格納されている値(この時点では0)を1に補正する(Sa16)。次いで、割込を許可して(Sa17)、図16に示す設定変更処理、すなわち設定変更モードに移行し(Sa18)、設定変更処理の終了後、ゲーム処理に移行する。
設定変更処理では、図16に示すように、RAM41cの設定値ワーク1に格納されている設定値(設定変更処理に移行する前に設定値ワーク1の値は1に補正されているので、ここでは1である)を読み出す(Sc1)。
その後、リセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態となり(Sc2、Sc3)、Sc2のステップにおいてリセット/設定スイッチ38の操作が検出されると、Sc1のステップにおいて読み出した設定値に1を加算し(Sc4)、加算後の設定値が7であるか否か、すなわち設定可能な範囲を超えたか否かを判定し(Sc5)、加算後の設定値が7でなければ、再びSc2、Sc3のステップにおけるリセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態に戻り、Sc5のステップにおいて加算後の設定値が7であれば設定値を1に補正した後(Sc6)、再びSc2、Sc3のステップにおけるリセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態に戻る。
また、Sc3のステップにおいてスタートスイッチ7の操作が検出されると、その時点で選択されている変更後の設定値をRAM41cの設定値ワーク1〜3にそれぞれ格納して、設定値を確定した後(Sc7)、設定キースイッチ37がOFFの状態となるまで待機する(Sc8)。そして、Sc8のステップにおいて設定キースイッチ37のOFFが判定されると、図14のフローチャートに復帰し、ゲーム処理に移行することとなる。
このように起動処理においては、設定キースイッチ37がONの状態ではない場合に、RAMパリティが0であるか否か、破壊診断用データが正常であるか否かを判定することでRAM41cに記憶されているデータが正常か否かを判定し、RAM41cのデータが正常でなければ、異常エラー処理に移行する。RAM異常エラーによるエラー処理では、RAM異常エラーを示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示させた後、いずれの処理も行わないループ処理に移行するので、ゲームの進行が不能化される。そして、RAM41cのデータが正常でなければ、割込が許可されることがないので、一度RAM異常エラーによるエラー処理に移行すると、設定キースイッチ37がONの状態で起動し、割込が許可されるまでは、電断しても電断割込処理は行われない。すなわち電断割込処理において新たにRAMパリティが0となるようにRAM調整用データが計算されて格納されることはなく、破壊診断用データが新たに設定されることもないので、CPU41aが再起動しても設定キースイッチ37がONの状態で起動した場合を除き、CPU41aを再起動させてもゲームを再開させることができないようになっている。
そして、RAM異常エラーによるエラー処理に一度移行すると、設定キースイッチ37がONの状態で起動し、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域が初期化された後、設定変更処理が行われ、リセット/設定スイッチ38の操作により新たに設定値が選択・設定されるまで、ゲームの進行が不能な状態となる。すなわちRAM異常エラーによるエラー処理に移行した状態では、リセット/設定スイッチ38の操作により新たに設定値が選択・設定されたことを条件に、ゲームの進行が不能な状態が解除され、ゲームを再開させることが可能となる。
図17は、CPU41aが実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。
ゲーム処理では、BET処理(Sd1)、内部抽選処理(Sd2)、リール回転処理(Sd3)、入賞判定処理(Sd4)、賞球付与処理(Sd5)、ゲーム終了時処理(Sd6)を順に実行し、ゲーム終了時処理が終了すると、再びBET処理に戻る。
Sd1のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点でゲームを開始させる処理を実行する。
Sd2のステップにおける内部抽選処理では、Sd1のステップにおけるスタートスイッチ7の検出によるゲームスタートと同時に内部抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数の値に基づいて上記した各役への入賞を許容するかどうかを決定する処理を行う。この内部抽選処理では、それぞれの抽選結果に基づいて、RAM41cに当選フラグが設定される。
Sd3のステップにおけるリール回転処理では、各リール2L、2C、2Rを回転させる処理、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことに応じて対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。
Sd4のステップにおける入賞判定処理では、Sd3のステップにおいて全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止したと判定した時点で、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生したか否かを判定する処理を実行する。
Sd5のステップにおける賞球付与処理では、Sd4のステップにおいて入賞の発生が判定された場合に、入賞に応じて付与される賞球数分のパチンコ球の払出を要求する処理を行う。
Sd6のステップにおけるゲーム終了時処理では、次のゲームに備えて遊技状態を設定する処理を実行する。
図18及び図19は、CPU41aがSd1のステップにおいて実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
BET処理では、まず、RAM41cにおいて賭数の値が格納されるBETカウンタの値をクリアし(Se1)、遊技状態に応じた規定数(遊技状態に応じて定められた賭数の規定数であり、レギュラーボーナスにあるときには、1が設定され、通常遊技状態にあるときには、3が設定される。)をRAM41cに設定し(Se2)、RAM41cにリプレイゲームである旨を示すリプレイゲームフラグが設定されているか否かに基づいて当該ゲームがリプレイゲームであるか否かを判定する(Se3)。
Se3のステップにおいて当該ゲームがリプレイゲームであると判定された場合には、BETカウンタの値を1加算し(Se4)、RAM41cに設定された賭数の規定数を参照し、BETカウンタの値が規定数であるか否かを判定し(Se5)、BETカウンタの値が規定数でなければSe4のステップに戻り、BETカウンタの値が規定数であれば、Se6のステップに進む。
Se3のステップにおいて当該ゲームがリプレイゲームでないと判定されれば、Se6のステップに進む。Se6のステップでは、取込待ち前の設定を行った後Se7のステップに進む。取込待ち前の設定では、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10の検出を有効化する。
Se7のステップにおいては、スタートスイッチ7の操作が検出されているか否かを判定する。Se7のステップにおいてスタートスイッチ7の操作が検出されていなければSe10のステップに進み、スタートスイッチ7の操作が検出されていれば、RAM41cに設定された賭数の規定数を参照し、BETカウンタの値が規定数であるか否かを判定する(Se8)。
Se8のステップにおいてBETカウンタの値が規定数でなければ、Se6のステップに戻り、BETカウンタの値が規定数であれば、ゲーム開始時の設定を行う(Se9)。ゲーム開始時の設定では、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10の操作の検出を無効化する。そして、Se9のステップの後、BET処理を終了して図17のフローチャートに復帰する。これに伴い1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出に基づく賭数の設定が禁止されるとともに、精算スイッチ10の操作の検出に基づく取込済球の精算、上皿26に貯留されているパチンコ球及び後述する取込装置100内のパチンコ球の下皿25への返却が禁止されることとなる。尚、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出は次回ゲームのBET処理までクリアされることはないので、次回ゲームのBET処理まで賭数の設定が禁止されることとなる。また、精算スイッチ10の操作の検出も次回ゲームのBET処理までクリアされることはないので、次回ゲームのBET処理まで取込済球の精算、上皿26に貯留されているパチンコ球及び後述する取込装置100内のパチンコ球の下皿25への返却が禁止されることとなる。
Se10のステップにおいては、1球取込スイッチ5の操作が検出されているか否かを判定する。Se10のステップにおいて1球取込スイッチ5の操作が検出されていなければ、Se15のステップに進み、1球取込スイッチ5の操作が検出されていれば、RAM41cに設定された賭数の規定数を参照し、BETカウンタの値が規定数であるか否かを判定する(Se11)。Se11のステップにおいてBETカウンタの値が規定数であればSe6のステップに戻り、BETカウンタの値が規定数でなければ、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10の操作の検出を無効化した後(Se12)、RAM41cに設定された取込球カウンタの値を1に更新し(Se13)、図20に示す取込制御処理に移行する(Se14)。そして、Se14のステップにおける取込制御処理が終了すると、Se6のステップに戻る。このため、1球取込スイッチ5の操作が検出され、取込制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化され、賭数の設定、取込済球の精算、上皿26に貯留されているパチンコ球及び後述する取込装置100内のパチンコ球の下皿25への返却、ゲームの開始が禁止されることとなる。
Se15のステップにおいては、MAXBETスイッチ6の操作が検出されているか否かを判定する。Se15のステップにおいてMAXBETスイッチ6の操作が検出されていなければ、Se20のステップに進み、MAXBETスイッチ6の操作が検出されていれば、RAM41cに設定された賭数の規定数を参照し、BETカウンタの値が規定数であるか否かを判定する(Se16)。Se16のステップにおいてBETカウンタの値が規定数であればSe6のステップに戻り、BETカウンタの値が規定数でなければ、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10の操作の検出を無効化した後(Se17)、取込球カウンタの値を(規定数×5−BETカウンタの値×5−未使用球カウンタの値)に更新(Se18)、図20に示す取込制御処理に移行する(Se19)。そして、Se19のステップにおける取込制御処理が終了すると、Se6のステップに戻る。このため、MAXBETスイッチ6の操作が検出され、取込制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化され、賭数の設定、取込済球の精算、上皿26に貯留されているパチンコ球及び後述する取込装置100内のパチンコ球の下皿25への返却、ゲームの開始が禁止されることとなる。
Se20のステップにおいては、精算スイッチ10の操作が検出されているか否かを判定する。Se32のステップにおいて精算スイッチ10の操作が検出されていなければ、Se6のステップに戻り、精算スイッチ10の操作が検出されていれば、RAM41cにリプレイゲームフラグが設定されているか否かに基づいて当該ゲームがリプレイゲームであるか否かを判定し(Se21)、当該ゲームがリプレイゲームであればSe6のステップに戻る。Se21のステップにおいて当該ゲームがリプレイゲームでなければ、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10の操作の検出を無効化した後(Se22)、取込済球の精算、上皿26に貯留されているパチンコ球及び取込装置100内のパチンコ球の下皿25への返却を行う精算制御処理に移行し(Se23)、精算制御処理が終了すると、Se6のステップに戻る。このため、精算スイッチ10の操作が検出され、精算制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化され、賭数の設定、取込済球の精算、上皿26に貯留されているパチンコ球及び取込装置100内のパチンコ球の下皿25への返却、ゲームの開始が禁止されることとなる。
図20は、CPU41aがSe14及びSe19のステップにおいて実行する取込制御処理の制御内容を示すフローチャートである。
取込制御処理では、まず、取込モータ101の設定をonにして取込動作を開始し(Se101)、図21のフローチャートに示す取込期間設定処理に進む。
図21は、CPU41aがSe102のステップにおいて実行する取込期間設定処理の制御内容を示すフローチャートである。
取込期間設定処理では、取込球カウンタの値が0であるか否か、すなわち、取り込むべき球数のうち未だ取り込まれていない取込球数が0であるか否かを判定し(Se201)、取込球カウンタの値が0である場合には図20のフローチャートに復帰する。Se201のステップにおいて取込球カウンタの値が0でなければ、すなわち取り込むべき球数のうち未だ取り込まれていない取込球数がある場合には、取込モータ101がon状態であるか否か、すなわち、取込動作中であるか否かを判定する(Se202)。
Se202のステップにおいて、取込モータ101がoff状態である場合には、図20のフローチャートに復帰し、取込モータ101がon状態である場合には、前述した正常検出期間を設定するための取込期間設定タイマが作動しているか否かを確認し(Se203)、取込期間設定タイマが作動していなければ作動を開始させて図20のフローチャートに復帰する。Se203のステップにおいて取込期間設定タイマが作動していれば、正常検出期間が終了したか否か、すなわち、1球分の取込動作を開始してから最大流下時間が経過したか否かを確認し(Se205)、終了していなければ、正常検出期間が開始したか否か、すなわち、1球分の取込動作を開始してから最大流下時間が経過したか否かを確認し(Se206)、正常検出期間が開始していなければ、すなわち、異常検出期間中であれば図20のフローチャートに復帰する。
Se205のステップにおいて正常検出期間が終了していれば、RAM41cに設定されている正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了するとともに(Se207)、正常取込カウンタをクリアして図20のフローチャートに復帰する。また、Se206のステップにおいて正常検出期間が開始していれば、正常検出期間フラグをRAM41cに設定して正常検出期間を開始し(Se209)、図20のフローチャートに復帰する。
図20に戻り、Se103のステップにおいては、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信したか否かを確認し(Se103)、図22のフローチャートに示す取込球検出時処理に進む。
図22は、CPU41aがSe104のステップにおいて実行する取込球検出時処理の制御内容を示すフローチャートである。
取込球検出時処理では、RAM41cに正常検出期間フラグが設定されているか否かに基づいて、正常検出期間中であるか否かを確認する(Se301)。正常検出期間中である場合には、正常取込カウンタの値に1を加算した後(Se302)、該加算により正常取込カウンタの値が3に到達したか否か、すなわち、正常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号を3回受信したか否かを確認し(Se303)、正常取込カウンタの値が3に到達していない場合には、Se302のステップにおける加算により正常取込カウンタの値が2に到達したか否か、すなわち、正常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号を2回受信したか否かを確認し(Se304)、正常取込カウンタの値が2に到達していない場合、つまり1回目の検出である場合には、未使用球カウンタの値に1を加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算した後(Se305)、図20のフローチャートに復帰する。
Se303のステップにおいて正常取込カウンタの値が3に到達した場合には、1球の正常検出期間内に3回の検出信号を受信した、すなわち、過剰検出があったとして、エラー処理を実行し(Se308)、図20のフローチャートに復帰する。
また、Se304のステップにおいて正常取込カウンタの値が2に到達した場合には、1球の正常検出期間内に2回の検出信号を受信した、すなわち、過剰検出であるが1回目であり、ノイズ等による検出である可能性があるので、過剰取込カウンタの値に1を加算した後(Se306)、該加算により過剰取込カウンタの値が2に到達したか否かを確認する(Se307)。Se307のステップにおいて過剰取込カウンタの値が2に到達しなかった場合には、1回の取込制御期間中の1回目の過剰検出であるため、そのまま図20のフローチャートに復帰する。
また、Se307のステップにおいて過剰取込カウンタの値が2に到達した場合には、1回の取込制御期間中の2回目の過剰検出であるため、不正検出の可能性が高いとしてエラー処理を実行し(Se308)、図20のフローチャートに復帰する。
Se301のステップにおいて正常検出期間中でない場合、すなわち、異常検出期間中である場合には、異常取込カウンタの値に1を加算した後(Se309)、該加算により異常取込カウンタの値が2に到達したか否かを確認する(Se310)。Se310のステップにおいて異常取込カウンタの値が2に到達しなかった場合には、1回の取込制御期間中の1回目の異常検出であるため、そのまま図20のフローチャートに復帰する。
また、Se310のステップにおいて異常取込カウンタの値が2に到達した場合には、1回の取込制御期間中の2回目の異常検出であるため、不正検出の可能性が高いとしてエラー処理を実行し(Se308)、図20のフローチャートに復帰する。
図20に戻り、Se105のステップにおいては、Se104のステップの取込球検出時処理において未使用球カウンタの値が5に到達したか否かを確認し(Se105)、未使用球カウンタの値が5に到達した場合には、BETカウンタの値に1を加算するとともに、未使用球カウンタの値をクリアする(Se106)。次いで、取込球カウンタの値が0であるか否か、すなわち、すなわち、取り込むべき球数のうち未だ取り込まれていない取込球数が0であるか否かを判定し(Se107)、取込球カウンタの値が0である場合、すなわち、MAXBETスイッチ6に対応する15球の球数が取り込まれた場合には取込モータ101をoffにし、取込動作を停止した後(Se108)、正常検出期間中であるか否かを確認する(Se109)。
また、Se105のステップにおいて未使用球カウンタの値が5に到達していない場合、Se107のステップにおいて取込球カウンタの値が0でない場合及びSe109のステップにおいて正常検出期間中である場合には、Se102のステップに戻り、パチンコ球の検出を繰り返し行う。
Se109のステップにおいて正常検出期間中ではない場合には、異常取込カウンタ及び過剰取込カウンタの値をクリアした後(Se114)、取込期間設定タイマの作動を停止させて当該取込制御処理を終了し(Se115)、図18のSe6のステップに戻る。
Se103のステップにおいて取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信してない場合には、取込モータ101はon状態であるか否か、すなわち、取込動作中であるか否かを確認し(Se110)、取込モータ101がoff状態である場合には、取込動作が終了したとして正常取込カウンタの値をクリアするとともに(Se113)、異常取込カウンタ及び過剰取込カウンタの値をクリアした後(Se114)、取込期間設定タイマの作動を停止させて当該取込制御処理を終了し(Se115)、図18のSe6のステップに戻る。
Se110のステップにおいて取込モータ101はon状態である場合、すなわち、取込動作中である場合には、前述した検出待ち時間が経過したか否かを確認し(Se111)、検出待ち時間が経過してない場合にはSe102のステップに戻り、パチンコ球の検出を繰り返し行う。Se111のステップにおいて検出待ち時間が経過した場合には、取込モータ101をoff状態として取込動作を終了し(Se112)、正常取込カウンタの値をクリアするとともに(Se113)、異常取込カウンタ及び過剰取込カウンタの値をクリアした後(Se114)、取込期間設定タイマの作動を停止させて当該取込制御処理を終了し(Se115)、図18のSe6のステップに戻る。
以上説明したように、本発明の実施例としてのスロットマシンにあっては、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が検出されたことに基づいて取込制御処理を開始してから終了するまでの間、すなわち、スプロケット106の回転中)に設定された正常検出期間内にパチンコ球を検出した場合には該検出を有効とし、該正常検出期間以外の期間に設定された異常検出期間にパチンコ球を検出した場合には該検出を無効とすることができ、これによりパチンコ球を検出するはずがない異常検出期間において、不正器具等により取込球検出スイッチ105を強制的に検出させて不正に賭数を設定するといった不正行為を効果的に防止することができる。
特に、取込動作を開始してから終了するまでの間に正常検出期間と異常検出期間とを設定することで、取込動作期間中におけるパチンコ球を有効に検出する期間がより短くなり、パチンコ球を検出するはずがない期間、つまり、スプロケット106によりパチンコ球が排出されてから、該パチンコ球が取込球検出スイッチ105により検出されるまでに要する最小流下時間が経過してから最大流下時間が経過するまでの正常検出期間以外の期間(異常検出期間)での検出を、異常検出として判定しやすくなる。
また、1球ごとに対応して設定されるそれぞれの正常検出期間と正常検出期間との間及びMAXBETスイッチ6の操作が検出されたときから1球目の正常検出期間が開始されるまでの間を異常検出期間として設定することで、取込制御処理を開始してから該取込制御処理を終了するまでの間に正常検出期間及び異常検出期間以外の期間が設定されることがなく、これにより異常検出か正常検出かを判別しやすくなるので、不正行為を容易に発見することができる。
さらに、異常検出期間として設定することで、不正なタイミングでの検出か否かをより正確に判別することができる。
尚、CPU41aは、取込制御を開始した時点、つまりMAXBETスイッチ6の操作が検出されたときから所定時間が経過するごとに正常検出期間フラグを設定して正常検出期間及び異常検出期間を設定するようになっていたが、MAXBETスイッチ6の操作が検出された時点で、当該取込制御処理を終了するまでの間の全ての正常検出期間及び異常検出期間を設定するようにしてもよい。
また、前記実施例では、1球分の正常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号を3回以上受信したか否か、つまり1回目の有効な検出信号の受信後に新たな検出信号(過剰検出信号)を2回受信したか否かを判定し、該新たな検出信号を2回受信した場合(1球分の正常検出期間中に過剰検出信号を2回受信した場合)、すなわち、正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数(1球)を超える球数が取込球検出スイッチ105により検出されたことに基づいてエラー処理を行うことで、正常検出期間内に取込球検出スイッチ105を過剰に検出させようとする不正行為を防止できる。
さらに、1球分の正常検出期間中において、1回目の有効な取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信後に新たな検出信号(過剰検出信号)を1回受信した状況が、スプロケット106の回転中に2回発生した場合(1球分の正常検出期間中に過剰検出信号を1回受信する状況がスプロケット106の回転中に2回発生した場合)にもエラー処理を行う。
このように、CPU41aは、正常検出期間中に過剰検出信号を1回受信した場合にはエラー処理を行わず、その後、当該正常検出期間中に2回目の過剰検出信号を受信した場合、または当該取込動作中における別の正常検出期間中に2回目の過剰検出信号を受信した場合(いずれも1回のスプロケット106の回転中に合計2回の過剰検出信号を受信した場合)にエラー処理を行うようにしていることで、例えばノイズ等による誤検出があったときにこれを過剰検出があったとして頻繁にエラー処理が行われてしまうことを防止できる。
また、本実施例では、CPU41aは、1回の異常検出期間中に、取込球検出スイッチ105からの検出信号(異常検出信号)を2回受信した場合、または1回の異常検出期間中に取込球検出スイッチ105からの検出信号(異常検出信号)を1回受信する状況が、スプロケット106の回転中に2回発生した場合にもエラー処理を行う。
このように、CPU41aは、異常検出期間中に異常検出信号を1回受信した場合にはエラー処理を行わず、その後、当該異常検出期間中に2回目の異常検出信号を受信した場合、または当該取込動作中における別の異常検出期間中に2回目の異常検出信号を受信した場合(いずれも1回のスプロケット106の回転中に合計2回の異常検出信号を受信した場合)にエラー処理を行うようにしていることで、例えばノイズ等による誤検出があったときにこれを異常検出があったとして頻繁にエラー処理が行われてしまうことを防止できる。
尚、本実施例では、MAXBETスイッチ6や1球取込スイッチ5の操作の検出に基づいて行われるスプロケット106によるパチンコ球の1回の取込動作中において、前記過剰検出信号を2回または異常検出信号を2回検出した時点でエラー処理が行われるようになっていたが、過剰検出信号を3回以上または異常検出信号を3回以上の所定回数検出した時点でエラー処理を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、MAXBETスイッチ6や1球取込スイッチ5の操作の検出に基づいて行われるスプロケット106によるパチンコ球の1回の取込動作中において、前記過剰検出信号を2回または異常検出信号を2回検出した時点でエラー処理が行われるようになっていたが、過剰検出信号及び異常検出信号の受信回数の合計が複数回(例えば2回)以上となった場合にエラー処理を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、各種エラー状態の内容をエラー状態に応じたエラーコードを遊技補助表示器12に表示させることで、エラーを報知するようになっている。すなわち遊技制御部41により制御される報知手段により報知されているが、これら遊技制御部41により制御される報知手段に加えて、エラー状態を示すコマンドを演出制御部91に対して送信し、演出制御部91により制御される報知手段によりエラーの報知が行われるようにしても良いし、遊技制御部41により制御される報知手段による報知を行わず、演出制御部91により制御される報知手段によりエラーの報知が行われるようにしても良い。
特に、前記取込球検出時処理においてエラー処理が行われた場合、エラーコードが遊技補助表示器12に表示されるとともに、遊技の進行が不能な状態で待機され、リセット/設定スイッチ38が操作されることで、エラー状態を解除してもとの処理に復帰するようになっているが、例えばエラーコードに基づくエラー表示を液晶表示器51等に表示させたり、あるいは異常音等を出力するようにしてもよいし、このようなエラー処理が発生した旨を示すエラー信号を遊技店の管理コンピュータ(図示略)等に出力するようにしてもよい。
また、取込球検出時処理の実行中に行うエラー処理において、パチンコ球の検出状況に応じて異なる報知態様にて報知を行うようにしてもよい。具体的には、例えば前記異常検出期間中での異常検出に基づくエラー処理と、前記正常期間中での過剰検出に基づくエラー処理と、でそれぞれ異なるエラーコード(報知態様)を表示するようにしてもよい。
また、本実施例では、取込制御処理中における正常検出期間及び異常検出期間以外の期間、すなわち、取込制御処理を実行してない期間においては、取込球検出スイッチ105によるパチンコ球の検出があっても、該検出を無効とするようになっているが、このように取込制御処理を実行してない期間、例えば賞球の払出処理や清算処理の実行中や、ストップスイッチ8L、8C、8Rの停止操作待ち期間等、通常では起こり得ない事象が発生したことに基づいてエラー処理を行うようにしてもよく、このようにすることで、取込装置100に対して行われる不正行為を効果的に防止できる。
また、本実施例では、1球のパチンコ球がスプロケット106により取込球誘導通路108内に排出された後、取込球検出スイッチ105に到達して検出されるまでに要する最小流下時間が経過してから最大流下時間が経過するまでの期間を正常検出期間として設定しているが、最小流下時間よりも前の所定時点から最大流下時間よりも後の所定時点までを正常検出期間として設定してもよい。つまり、最小流下時間が経過してから最大流下時間が経過するまでの期間よりも若干長い(または短い)期間を設定してもよい。
次に、本発明の変形例を図23〜図28に基づいて説明する。
前記実施例においては、1球分の取込動作に対応する正常検出期間はそれぞれ予め定められた一定期間で設定されるようになっていたが、1球分の取込動作に対応する正常検出期間は必ずしも一定期間で設定されるものでなくてもよく、例えば図23のフローチャートに示すように、1球分の取込動作に対応する正常検出期間を開始した後、当該予め設定された正常検出期間が終了する前に取込球検出スイッチ105からの検出信号を1回受信した場合、すなわち、1球のパチンコ球を有効に検出したと判定した場合、その時点で正常検出期間を終了するようにしてもよい。
図23は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例1を示すフローチャート図である。尚、以下においては、MAXBETスイッチ6からの検出信号の受信に基づく取込制御処理を一例として説明する。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tj1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tj1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tj2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tj4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了するが、正常検出期間を開始した時点(tj2)から正常検出期間を終了する時点(tj4)が経過する前の所定時点で取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合、その時点(tj3)で有効な検出と判定し、正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
つまり、1球分の取込動作ごとに対応して正常検出期間が設定されるが、該予め設定された正常検出期間の終了時点が経過する前に取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合、すなわち、正常検出期間の終了予定時点(tj4)よりも前の時点で取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合には、その時点(tj3)で正常検出期間を終了する。
また、この場合、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tj3)から正常検出期間の終了予定時点(tj4)までの期間を、正常検出期間から異常検出期間に変更して設定する。これにより、無駄な正常検出期間が短縮されるため、前述した正常検出期間中における過剰検出等を異常検出とは別に監視しなくて済むばかりか、短縮した期間を異常検出期間に変更することで、異常検出をより正確に判定することができる。
図24は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例2を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tk1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tk1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tk2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始し、最大流下時間が経過した時点(tk6)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了するが、正常検出期間を開始した時点(tk2)から正常検出期間を終了する時点(tk6)が経過する前の所定時点で取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合、その時点(tk3)で有効な検出と判定し、正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了するとともに、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tk3)から正常検出期間の終了予定時点(tk6)までの期間を、正常検出期間から異常検出期間に変更して設定する。
その後、終了予定時点(tk6)が経過するまでの間に、2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(a8)を受信した場合、その時点(tk4)の検出は無効とし、さらに3回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(a9)を受信した場合、その時点(tk5)の検出は異常検出とし、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(tk5)。
このように、CPU41aは、正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数分(本変形例では1球)のパチンコ球が検出されたとき、その時点で当該正常検出期間を終了させるとともに、該終了した時点から次の異常検出期間が開始するまでの間に設定されていた正常検出期間を異常検出期間に変更するため、正常検出期間内に取込球検出スイッチ105を過剰に検出させようとする不正行為を防止することができる。
また、前記実施例及び変形例においては、正常検出期間は1球分の取込動作ごとに設定されるようになっていたが、正常検出期間は必ずしも1球分の取込動作ごとに対応して設定されるものでなくてもよく、例えば図25のフローチャートに示すように、複数球(ここでは5球=1BET)分の取込動作ごとに正常検出期間を設定するようにしてもよい。
図25は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例3を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tm1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tm1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tm2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始するとともに、5球目のパチンコ球の取込動作に対応する最大流下時間が経過した時点(tm3)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtm2〜tm3までの正常検出期間内において取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、6球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tm4)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tm5)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始するとともに、10球目のパチンコ球の取込動作に対応する最大流下時間が経過した時点(tm6)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtc5〜tc6までの正常検出期間内において取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点で有効な検出と判定し、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
図26は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例4を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tn1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tn1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tn2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始するとともに、5球目のパチンコ球の取込動作に対応する最大流下時間が経過した時点(tn6)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtn2〜tn6までの正常検出期間内において取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点で有効な検出と判定し、該5回目の検出信号を受信する時点(tn3)までは、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
次いで、正常検出期間が終了する時点(tn6)までの間に、6回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(c1)を受信した時点(tn4)では、無効な検出であるため未使用球カウンタ及び取込球カウンタの値を更新せずに、過剰取込カウンタの値を1加算する。該加算の結果、過剰取込カウンタの値は2に達しない(過剰取込カウンタ=1)ので、そのまま処理を続行する。
その後、正常検出期間が終了する時点(tn6)までの間に、7回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号(c2)を受信した時点(tn5)では、過剰取込カウンタの値は2に達するので、不正検出が行われた可能性が高いとして、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(tn5)。
図27は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例5を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tp1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tp1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tp2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始するとともに、5球目のパチンコ球の取込動作に対応する最大流下時間が経過した時点(tp4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
そしてこのtp2〜tp4までの正常検出期間内において取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点で有効な検出と判定し、該5回目の検出信号を受信する時点(tp3)までは、未使用球カウンタの値を1加算するとともに、取込球カウンタの値を1減算する。
ここで、5球目の最大流下時間が経過した時点(tp4)から6球目の最小流下時間が経過する時点(tp7)までの間、つまり、1〜5球目の正常検出期間が終了したときから6〜10球目の正常検出期間が開始されるまでの間に設定される異常検出期間内において、取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tp5)では、ノイズ検出の可能性が高いためそのまま処理を続行するが、6球目の最小流下時間が経過する時点(tp7)までの間に2回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した時点(tp6)では、不正検出が行われた可能性が高いため、その時点で取込モータ101をoffにしてスプロケット106の回転を停止するとともに、エラーフラグを設定し、所定のエラー処理を実行する(tp6)。
図28は、MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例6を示すフローチャート図である。
CPU41aは、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信した時点で、取込モータ101をonにしてスプロケット106の回転を開始する(tq1)。そしてこのスプロケット106の回転が開始され、1球目のパチンコ球がスプロケット106により取り込まれて取込球誘導通路108に排出された時点(tq1)から該パチンコ球が取込球検出スイッチ105に到達するまでに要する最小流下時間が経過した時点(tq2)で正常検出期間フラグを設定して正常検出期間を開始するとともに、5球目のパチンコ球の取込動作に対応する最大流下時間が経過した時点(tq4)で正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了するが、正常検出期間を開始した時点(tq2)から正常検出期間を終了する時点(tq4)が経過する前の所定時点で5回目の取込球検出スイッチ105からの検出信号を受信した場合、その時点(tq3)で有効な検出と判定し、正常検出期間フラグをクリアして正常検出期間を終了する。
このように、前記実施例では、1球ごとに対応して設定されるそれぞれの正常検出期間と正常検出期間との間を異常検出期間として設定することで、不正なタイミングでの検出か否かをより正確に判別するようにしていたが、本変形例6のように、MAXBETスイッチ6や1球取込スイッチ5が操作されたときから1球目の取込動作に対応する正常検出期間が開始されるまでの間の期間を異常検出期間として設定することで、不正なタイミングでの検出か否かをより正確に判別することができる。
尚、図23〜図28においては、MAXBETスイッチ6からの検出信号の受信に基づく取込制御処理の一例を説明したが、1球取込スイッチ5からの検出信号の受信に基づく取込制御処理においては、1球に対応する1回の正常検出期間及び該正常検出期間の前後に異常検出期間が設定されるだけで、MAXBETスイッチ6からの検出信号の受信に基づく取込制御処理と制御内容はほぼ同一であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、前記実施例の取込装置100は、取込準備球通路110内に待機しているパチンコ球を、取込部材としてのスプロケット106を回転(取込動作)させることにより取り込むようになっているが、本発明はこのようなスプロケット106によりパチンコ球を取り込むものに限定されるものではなく、例えば電磁ソレノイド等により取込準備球通路110に対して出退自在に設けられた出退ピンを該通路110から退避(取込動作)させることで所定球数のパチンコ球を取り込むもの等であってもよい。
また、前記実施例の取込装置100は、取込準備球通路110内に待機しているパチンコ球を、取込部材としてのスプロケット106を回転(取込動作)させることにより、該スプロケット106の外周面に凹設された凹溝内に1球ずつ収容された球を1球ずつ取り込むものであったが、例えば外周面に所定単位球数(例えば賭数を1設定するのに必要な5球)を収容可能な凹溝条が凹設されたスプロケットを回転(取込動作)させることにより、該スプロケット106の外周面に凹設された1つの凹溝内に収容された所定単位球数を1度にまとめて取り込むもの等であってもよい。
また、前記実施例の取込装置100は、取込球誘導通路108におけるスプロケット106の配設位置よりも下流側の所定位置に取込球検出スイッチ105が配設されていたが、取込球検出スイッチ105の配設位置は、スプロケット106の配設位置よりも下流側であれば任意に変更可能であるが、スプロケット106の近傍位置に配設されていることが好ましい。
また、前記実施例の取込装置100は、スプロケット106により取り込まれたパチンコ球を検出する遊技球検出手段として、光学式センサである取込球検出スイッチ105が適用されていたが、スイッチ式センサや磁気センサ等の他の検出手段を適用してもよい。
また、前記実施例では、CPU41aは、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6からの検出信号を受信したときにスプロケット106の回転を開始させるとともに、予め定めた検出待ち時間(=3秒)が経過するまでの間に取込球検出スイッチ105からの検出信号の受信がある間は回転を継続させ、所定球数分の検出信号を受信したとき、または検出信号の受信がないまま前記検出待ち時間が経過したときにスプロケット106の回転を停止させ、該取込制御処理を終了するようになっていが、例えば1球取込スイッチ5からの検出信号を受信したときには、1球の球を取り込むために必要な回転量を設定して回転させ、また、MAXBETスイッチ6からの検出信号を受信したときには、15球の球を取り込むために必要な回転量を設定して回転させ、1球または15球の球を取り込んだか否かに関わらず、前記設定された回転量分の回転が終了した時点でスプロケット106の回転を停止するようにしてもよい。
尚、この場合、1回の1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて実行された取込動作が終了した時点で取り込むべき球数を取り込めてなかった場合、再度取り込むべき球数に満たない球数を取り込むのに必要な回転量分の回転を行わせるようにしてもよい(取込動作のリトライ)。
また、前記実施例では、パチンコ球を用いて賭数を設定するスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者所有の遊技媒体として記憶されているクレジットと、パチンコ球を併用して賭数を設定するスロットマシンであっても良い。
更に、図29に示すように、取込装置100を構成する取込モータ101、振分ソレノイド102、取込球検出スイッチ105など、パチンコ球の取込機構に加えて、外部から投入されたメダルの流路を、内部に設けられた後述のホッパータンク側またはメダル払出口側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、外部から投入され、ホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31を設けるとともに、払出装置200を構成する払出モータ201、払出球検出スイッチ202など、パチンコ球の払出機構に加えて、外部から投入されたメダルを貯留するホッパータンク(図示略)、ホッパータンクに貯留されたメダルをメダル払出口より払い出すためのホッパーモータ34、ホッパーモータ34の駆動により払い出されたメダルを検出する払出センサ35を設け、メダル及び遊技球の双方を用いて賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及びパチンコ球が払い出されるスロットマシンに適用しても良い。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの背面図である。 スロットマシンに設けられた取込装置の断面図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 リールの図柄配列を示す図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出状況の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の他の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の他の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における過剰検出状況の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における過剰検出状況の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における過剰検出状況の一例を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における異常検出状況の変形例を示すフローチャート図である。 遊技制御部のCPUが起動時に実行する起動処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがエラー発生時に実行するエラー処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが起動処理において実行する設定変更処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが起動処理後に実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがゲーム処理において実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがゲーム処理において実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがBET処理において実行する取込制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがBET処理において実行する取込期間設定処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがBET処理において実行する取込球検出時処理の制御内容を示すフローチャートである。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例1を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例2を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例3を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例4を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例5を示すフローチャート図である。 MAXBETスイッチ6の検出に基づく取込制御処理中における正常検出期間の設定状況の変形例6を示すフローチャート図である。 スロットマシンの構成の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
8L、8C、8R ストップスイッチ
40 遊技制御基板
41 遊技制御部
41a CPU
41b ROM
41c RAM
90 演出制御基板
91 演出制御部
91a CPU
91b ROM
91c RAM
100 取込装置

Claims (5)

  1. 遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシンであって、
    遊技者所有の遊技球を取り込む取込装置と、
    所定球数の遊技球の取込を要求する際に操作される取込要求操作部と、
    前記取込要求操作部が操作されたときに、前記取込装置により前記所定球数の遊技球を取り込ませる取込動作を前記取込装置に行わせる取込制御を行う取込制御手段と、
    前記取込装置の取込動作により取り込まれた遊技球を検出する遊技球検出手段と、
    前記遊技球検出手段により検出された遊技球数に応じて賭数の設定を行う賭数設定手段と、
    所定のエラー処理を行うエラー処理手段と、
    を備え、
    前記取込制御手段は、
    前記取込制御を開始してから前記遊技球検出手段により前記所定球数の遊技球が検出されたときに、前記取込制御を終了させる取込制御終了手段と、
    前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間に、前記遊技球検出手段による遊技球の検出を有効とする正常検出期間と、前記遊技球検出手段による遊技球の検出を異常とする異常検出期間と、を設定する検出期間設定手段と、
    を含み、
    前記賭数設定手段は、前記正常検出期間中に前記遊技球検出手段により検出された遊技球数に応じて賭数の設定を行い、
    前記エラー処理手段は、前記異常検出期間中に前記遊技球検出手段により遊技球が検出されたことに基づいて、前記所定のエラー処理を行う、
    ことを特徴とする遊技球を用いたスロットマシン。
  2. 前記エラー処理手段は、前記正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数を超える球数が前記遊技球検出手段により検出されたことに基づいて、前記所定のエラー処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  3. 前記検出期間設定手段は、前記正常検出期間が終了する前に当該正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数分の遊技球が検出されたとき、その時点で当該正常検出期間を終了させるとともに、該終了した時点から次の異常検出期間が開始するまでの間に設定されていた正常検出期間を前記異常検出期間に変更する検出期間変更手段を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  4. 前記検出期間設定手段により前記異常検出期間中に検出された遊技球数及び/または前記正常検出期間中に検出されるべき単位取込球数を超えて検出された遊技球数を異常球数として計数する異常球数計数手段をさらに備え、
    前記エラー処理手段は、前記取込制御を開始してから前記取込制御終了手段により該取込制御が終了されるまでの間に前記異常球数計数手段により計数された異常球数が予め定められた規定数に到達したときに前記エラー処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  5. 前記エラー処理手段は、前記正常検出期間及び前記異常検出期間以外の期間において前記遊技球検出手段による遊技球の検出があったことに基づいて、前記エラー処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
JP2006289262A 2006-10-24 2006-10-24 遊技球を用いたスロットマシン Pending JP2008104598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006289262A JP2008104598A (ja) 2006-10-24 2006-10-24 遊技球を用いたスロットマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006289262A JP2008104598A (ja) 2006-10-24 2006-10-24 遊技球を用いたスロットマシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008104598A true JP2008104598A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39438453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006289262A Pending JP2008104598A (ja) 2006-10-24 2006-10-24 遊技球を用いたスロットマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008104598A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063608A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010063609A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014158690A (ja) * 2014-01-06 2014-09-04 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014158691A (ja) * 2014-01-06 2014-09-04 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016106997A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社三共 遊技機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063608A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010063609A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014158690A (ja) * 2014-01-06 2014-09-04 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2014158691A (ja) * 2014-01-06 2014-09-04 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016106997A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4836461B2 (ja) スロットマシン
JP2006197955A (ja) スロットマシン
JP2006304904A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006346300A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2008104598A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007229395A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006346294A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007229396A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007236496A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007282885A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006304903A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP5379780B2 (ja) スロットマシン
JP2006304898A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007159750A (ja) スロットマシン
JP2006346299A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP4981309B2 (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP5047513B2 (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP5101003B2 (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006325975A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007229397A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2007143655A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006346296A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006167136A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2006346295A (ja) 遊技球を用いたスロットマシン
JP2017046847A (ja) 遊技機