JP2006346299A - 遊技球を用いたスロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】停電復旧時の制御が複雑化することを防止できるとともに、ゲームの公平性を図ることができ、更に可変表示装置を駆動するモータをより安定した状態で駆動することができる、遊技球を用いたスロットマシンの提供。
【解決手段】スタートスイッチ7の操作で未使用球数の払出を払出制御部61に要求する。停電時に未使用球数を遊技制御部41でのみ保持し、停電復旧時に遊技制御部41で未使用球数が保持されている場合、該未使用球数の払出を再度要求する。また遊技制御部41のRAM異常エラー状態では、設定変更操作で設定値を選択・設定しなければ、ゲーム進行停止状態を解除しない。また遊技制御部41は、リールモータ32の駆動制御をタイマ割込処理(A)で実行し、取込モータ101の駆動制御をタイマ割込処理(B)で実行する。そして、ゲーム実行中には、タイマ割込処理(B)の契機となる割込0を禁止する。
【選択図】なし

Description

本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には、遊技球を用いて賭数を設定することによりゲームを行うことが可能な遊技球を用いたスロットマシンに関する。
従来、スロットマシンでは、遊技媒体としてメダルを用いてゲームを行うことが可能なものが一般的であるが、近年、これらメダル式のスロットマシンを既存のパチンコ機が設置される遊技島にも設置したいという要望があることから、遊技媒体としてメダルの替わりに遊技球を用いてゲームを行うことが可能なスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
遊技球を用いたスロットマシンは、例えば上皿等に待機する遊技球を内部に取り込むための取込装置を備え、この取込装置により遊技球が内部に取り込まれるとともに、所定数の遊技球が取り込まれたことを条件にゲームを実行することが可能とされ、ゲームの結果に応じて遊技球が払い出されるようになっている。
また、遊技球の払出を行う遊技機では、遊技の制御を行う遊技制御手段の負荷を軽減するために、遊技制御手段とは別個に遊技球の払出制御を行う払出制御手段を備えたものが提案されている。この場合には、遊技制御手段において入賞を判定した場合に、入賞に応じた賞球数の遊技球の払出要求(REQ信号のon、払出個数信号)を払出制御手段に対して送信し、払出制御手段が払出要求を受信し、当該払出要求により要求された数の遊技球の払出制御を開始するととともに、その旨(BUSY信号のon)を遊技制御手段に対して通知するようになっている(例えば、特許文献2参照)。
また、この種のスロットマシンでは、ゲームの開始とほぼ同時に入賞の発生を許容するか否かを決定する内部抽選を行い、この内部抽選に当選したことを条件に、当選した入賞の発生が許容されるものが一般的である。また、スロットマシンを設置して営業する遊技店では、売上を調整するうえで設置されたスロットマシンの入賞確率の段階を変更する必要があることから、このようなスロットマシンにおいては、遊技店の従業員等の操作によって、内部抽選の抽選確率として適用される当選確率の段階を示す値である設定値を、異なる確率が定められた複数の値から選択・設定できるようになっている。
スロットマシンには、遊技の制御を行うマイクロコンピュータ等からなる制御部が搭載されており、この制御部により前述の内部抽選も行われている。また、この制御部には遊技の制御を行うためのデータを書き換え可能なメモリ(RAM)を備えており、遊技店の従業員等の操作により選択・設定された設定値もこのメモリに記憶されることとなるが、例えば、電源投入時にメモリのデータがバックアップされていない場合やメモリのデータが破壊されている場合、マイクロコンピュータの不具合(CPUの暴走など)によりリセットがかかった場合等、メモリのデータに異常が生じうることがあり、このような場合には、もとの状態に復帰することが不可能となるので、メモリの記憶状態が初期化される。もちろん設定値もメモリに記憶されているので、もともと設定されていた設定値を復帰させることも不可能である。
このため、従来のスロットマシンでは、メモリのデータに異常が生じると、メモリのデータを初期化するとともに、設定値には、予め定められた設定値(例えば、払出率が100%に近い当選確率を定めた設定値や払出率が最も低くなる当選確率を定めた設定値)を自動的に設定し、ゲームの進行が可能な状態に復帰させていた(例えば、特許文献3参照)。また、予め定められた設定値を自動的に設定した後、遊技店の従業員等によるリセット操作(主にエラー解除や打止状態の解除を行うための操作)によりゲームの進行が可能な状態に復帰させていた(例えば、特許文献4参照)。
一方、この種のスロットマシンでは、可変表示装置としてリールやベルトなどが用いられており、これらリールやベルトをモータにて回転駆動させることで周期的に移動させることにより表示態様を変動させるものが多く採用されている。
また、前述した取込装置としてスプロケット等をモータにて回転駆動させることにより上皿に待機する遊技球を内部に取り込む機構を採用したものがあり、この種の取込装置を採用した遊技球を用いたスロットマシンとしては、可変表示装置のリールやベルトを回転駆動させるモータと、取込装置のスプロケット等を回転駆動させるモータと、が1つの制御手段(マイクロコンピュータ)にて駆動制御されるものがある(例えば、特許文献5参照)。
特開2003−135671号公報 特開2004−65678号公報 特開平6−114140号公報 特開2000−296200号公報 特開2003−126345号公報
遊技球を用いたスロットマシンにおいても、特許文献2に記載の遊技機のように遊技制御手段と、払出制御手段と、を別個に備え、遊技制御手段がゲームの結果に応じたパチンコ球の払出を要求し、この要求に基づいて払出制御手段がパチンコ球を払い出すものが提案されている。一方、遊技球を用いたスロットマシンでは、ゲームを開始するためのスタートボタン等を備えており、該スタートボタン操作に応じて、取込装置により内部に取り込まれたものの未だゲームに用いられていない取込済の遊技球を払い出して遊技者に対して返却できるものがあるが、上述のように遊技制御手段と、払出制御手段と、を別個に備えている場合には、遊技者による返却操作に応じて、遊技制御手段が取込済の遊技球の払出を要求し、この要求に基づいて払出制御手段がパチンコ球を払い出すこととなる。
特許文献2に記載の遊技機では、前述のように遊技制御手段が、払出制御手段に対して払出要求を行った後、払出制御手段から払出要求に基づく払出が開始した旨の返信を検出した際に、入賞に応じた賞球数を減算しており、遊技制御手段と払出制御手段とで賞球の未払出数の認識にも食い違いが生じてしまうので、停電復旧時に停電時の状態で払出を復旧させる場合に、双方の制御手段同士の整合を図る必要があり、停電復旧時の制御が複雑化してしまうという問題が生じることとなり、特許文献2に記載の技術を前述した取込済の遊技球の返却制御に適用した場合にも同様の問題が生じることとなる。
また、特許文献3、4に記載されたようなスロットマシンにおいては、メモリのデータに異常が生じると、前述のように設定値には、遊技店の従業員等の操作により選択・設定された設定値ではなく、予め定められた設定値を自動的に設定し、ゲームの進行が可能な状態に復帰させているので、本来であれば、遊技店側の操作により選択・設定された設定値に基づく当選確率を適用して内部抽選が行われ、入賞の発生が許容されるべきであるのに、メモリのデータに異常が生じると、通常のエラー発生時と同様に遊技店の従業員等によりリセット操作がなされることでゲームの進行が可能な状態に復帰し、スロットマシンの制御により自動的に設定された予め定められた設定値に基づく当選確率を適用して内部抽選が行われることとなる。すなわち本来であれば遊技店側が選択した設定値に基づいてゲームが行われるべきところを、スロットマシンの不具合によりスロットマシンにより自動的に設定された設定値に基づいてゲームが行われることとなるため、ゲームの公平性が損なわれてしまうという問題があった。
一方、可変表示装置は、図柄を導出させる際に正確な停止動作の制御を行う必要があることから、可変表示装置を駆動するモータとしてステッピングモータが用いられている。一方、取込装置も、遊技球の取込数を指定して取り込む必要があり、正確な駆動制御が必要であることから、取込装置を駆動するモータにもステッピングモータが用いられている。
ステッピングモータの駆動制御は、一定間隔でパルス信号を出力する必要があるので、定期的に他の処理に割り込んで実行する割込処理において駆動信号の出力処理を起動し、ステッピングモータに対してパルス信号を与える制御が一般的であるが、特許文献5に記載の遊技球を用いたスロットマシンのように、可変表示装置のリールやベルトを回転駆動させるモータと、取込装置のスプロケット等を回転駆動させるモータと、が1つの制御手段(マイクロコンピュータ)にて駆動制御されるものにおいては、1度の割込処理の中で可変表示装置を駆動するモータの駆動信号の出力処理と、取込装置を駆動するモータの駆動信号の出力処理と、の双方の出力処理が起動されることとなる。
また、遊技球の取込はゲームの開始前に行われるが、割込処理は、ゲーム中か否かに関わらず定期的に実行されるので、ゲーム中、すなわち可変表示装置の変動中であるにも関わらず、取込装置を駆動するモータの駆動信号の出力処理、いわば必要のない処理が起動してしまうこととなり、制御負荷が無駄に圧迫されてしまうばかりか、可変表示装置を駆動するモータの駆動周期に影響してしまう可能性もあり、可変表示装置を駆動するモータを安定して駆動させることができない虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技制御手段と、払出制御手段と、を別個に備える遊技球を用いたスロットマシンにおいて、停電復旧時の制御が複雑化してしまうことを防止できるとともに、ゲームの公平性を図ることができ、更に可変表示装置を駆動するモータをより安定した状態で駆動することができる遊技球を用いたスロットマシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、
遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報が配置された表示帯を回動させることにより変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシンであって、
遊技者所有の遊技球が待機する遊技球待機部と、
前記遊技球待機部から導かれた遊技球を取り込む取込装置と、
遊技球の取込を要求する際に操作される取込要求操作部と、
遊技球の払出を伴う払出入賞が発生したことに基づいて遊技球の払出を行う払出装置と、
ゲームを開始させる際に操作される開始操作部と、
前記可変表示装置を駆動する表示駆動ステッピングモータと、
前記取込装置を駆動する取込駆動ステッピングモータと、
遊技の制御を行うとともに、前記可変表示装置及び前記取込装置の制御を行うマイクロコンピュータにて構成されたメイン制御手段と、
前記メイン制御手段と接続され、前記払出装置の制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
前記取込要求操作部が操作されたときに、前記取込装置の取込動作により遊技球を取り込むための取込制御を行う取込制御手段と、
前記取込装置の取込動作により取り込まれた遊技球数である取込球数が、1単位の賭数を設定するのに必要な単位球数に到達する毎に賭数を設定する賭数設定手段と、
前記ゲームを開始するのに必要な数以上の賭数が設定されたことを条件に、前記ゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段と、
前記ゲーム開始許容手段により前記ゲームの開始が許容された状態で前記開始操作部が操作されたときに、前記取込装置の取込動作により取り込まれたものの前記単位球数に満たないために前記賭数の設定に使用されていない未使用球数があるか否かを判定する未使用球判定手段と、
前記未使用球判定手段が前記未使用球数があると判定したときに、該未使用球数の遊技球の返却を要求する返却要求信号を前記サブ制御手段に対して出力する返却要求信号出力手段と、
前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号が出力された後、前記払出装置により遊技球が払い出される毎に、前記未使用球数を減算する未使用球数減算手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
所定の設定操作手段の操作に基づいて、前記事前決定手段が入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段と、
前記許容段階設定手段により設定された許容段階を示すデータ及び前記未使用球数を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段と、
前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータが正常か否かを判定する記憶データ判定手段と、
前記記憶データ判定手段により前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータが正常ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する不能化手段と、
前記不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態において、前記設定操作手段の操作に基づいて前記許容段階設定手段により前記許容段階が新たに設定されたことを条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
第1の周期で第1の割込を発生させるとともに、第2の周期で第2の割込を発生させる割込発生手段と、
前記第1の割込の発生に応じて、前記表示駆動ステッピングモータに対して駆動信号を出力する出力処理を含む第1割込処理を実行する第1割込処理手段と、
前記第2の割込の発生に応じて、前記取込駆動ステッピングモータに対して駆動信号を出力する出力処理を含む第2割込処理を実行する第2割込処理手段と、
ゲームの実行中において前記第2の割込の発生を禁止する第2割込禁止手段と、
を含み、
前記サブ制御手段は、前記返却要求信号を検出したときに、該返却要求信号が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる返却制御を開始し、前記払出装置により払い出された遊技球数が、該返却要求信号が要求する遊技球数に到達することで当該返却制御を終了する返却制御手段を含み、
前記返却要求信号出力手段は、
前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が開始したときに、前記返却要求信号により要求した数の遊技球の返却が完了しているか否かを判定する返却完了判定手段を含み、
前記返却完了判定手段が前記要求した数の遊技球の返却が完了していないと判定したときに、前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が停止する前から保持されている未使用球数の遊技球の返却を要求する返却要求信号を前記サブ制御手段に対して出力する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込装置の取込動作により、ゲームを開始するのに必要な数以上の賭数が設定されている状態でも、開始操作部が操作されたときに未使用球数があれば該未使用球数の遊技球が払出装置から払い出されて遊技者に返却される。また、停電時には、未使用球数がメイン制御手段側でのみ保持されるようになっており、停電復旧時において、その停電前に要求した遊技球の返却が完了してない場合には、未使用球数の遊技球の返却をサブ制御手段に対して再度要求し、当該要求に基づきサブ制御手段が停電時の未使用球数の払出を行うようになっている。このため、停電復旧時において、サブ制御手段はメイン制御手段から再度送信された返却要求信号に基づいて通常の払出制御を行うのみで済むので、メイン制御手段とサブ制御手段が各々バックアップした内容の整合を図る必要がなく、停電復旧時の制御が複雑化することがない。
また、メインデータ記憶手段に記憶されているデータに異常が生じた場合には、ゲームの進行が不能化されるとともに、設定操作手段の操作に基づいて許容段階(設定値)を新たに選択・設定することで、ゲームの進行が不能化された状態が解除される。すなわち、メインデータ記憶手段に記憶されているデータに異常が生じても、設定操作手段の操作に基づいて選択・設定された許容段階(一般的に、設定操作手段の操作は遊技店の従業員により操作されるので、遊技店側が選択した許容段階である)に基づいてゲームが行われることとなるので、ゲームの公平性を図ることができる。
また、ゲームの実行中、すなわち可変表示装置を駆動する表示駆動ステッピングモータの駆動制御が行われる期間中には、第2の割込の発生が禁止され、取込装置を駆動する取込駆動ステッピングモータの駆動信号の出力処理を含む第2割込処理が起動されることがなく、取込駆動ステッピングモータの駆動信号の出力処理が表示駆動ステッピングモータの駆動周期に影響してしまうこともないので、表示駆動ステッピングモータをより安定した状態で駆動することができる。また、表示駆動ステッピングモータの駆動信号の出力処理が実行される第1割込処理と、取込駆動ステッピングモータの駆動信号の出力処理が実行される第2割込処理と、がそれぞれ独立した第1の割込及び第2の割込に伴って実行されるので、表示駆動ステッピングモータの駆動周期と取込駆動ステッピングモータの駆動周期とが異なる場合でも、各々の駆動モータに最適化した周期にて駆動信号の出力処理を実行することが可能となる。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。また、複数の遊技状態に応じて定められた賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
また、前記サブ制御手段は、前記メイン制御手段と直接接続されていても良いし、中継基板等を介して接続されていても良い。
また、前記返却要求信号出力手段による返却要求信号の出力形態は、パルス信号であっても良いし、パラレル信号やシリアル信号であっても良い。
また、前記返却要求信号出力手段による返却要求信号の出力のタイミングは、開始操作部が操作された直後でも良いし、該開始操作部の操作に基づきゲームが開始したとき、あるいはゲームが開始してから所定期間が経過した後であっても良い。
また、表示帯とは、複数種類の識別情報(例えば図柄)が配置されたリールやベルトなどが該当し、表示駆動ステッピングモータは、これらリールやベルトなどを回転駆動するモータである。
また、取込装置は、スプロケットの回転により遊技球を取り込むものや、通路内に出没自在にもうけられた突出片の出没により遊技球を取り込むもの、所定数の遊技球が収容される収容溝を有する回転体を回動させることにより収容溝に収容された遊技球を取り込むものなどが該当し、取込駆動ステッピングモータは、スプロケットを回転駆動するモータや突出片の出没動作を駆動するモータ、回転体を回転駆動するモータなどである。
また、表示駆動ステッピングモータ及び取込駆動ステッピングモータは、駆動信号(位相信号)が周期的に入力されることによって回転駆動するステッピングモータである。
また、第1の周期と第2の周期とは同一の時間間隔の周期であっても良いし、異なる時間間隔の周期であっても良い。
また、ゲームの実行中とは、ゲームの開始条件が成立したときからゲームの終了条件が成立するまでの期間である。ここでゲームの開始条件が成立したときからゲームの終了条件が成立するまでの期間とは、少なくとも可変表示装置の変動が開始した後、可変表示装置の変動が終了して表示結果が導出されるまでの期間を含む期間であれば良く、ゲームの開始条件とは、例えば、ゲームの開始操作がなされたとき、可変表示装置の変動が開始したとき、などが該当し、ゲームの終了条件とは、例えば、可変表示装置の変動が終了したとき、可変表示装置の表示結果に応じて遊技球の付与を伴うものであれば、遊技球の付与が完了したとき、などが該当する。
本発明の請求項2に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記サブ制御手段は、
前記返却制御が終了したときに、前記メイン制御手段に対して返却制御終了信号を出力する返却制御終了信号出力手段を含み、
前記メイン制御手段は、
前記返却要求信号出力手段が前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号を出力した後、所定期間が経過するまでに前記返却制御終了信号を検出しなかったときに、前記サブ制御手段側の前記返却制御に伴う異常を判定する返却制御異常判定手段と、
前記返却制御異常判定手段が前記返却制御に伴う異常を判定したときに、該異常を報知する返却異常報知手段と、
を含み、
前記返却異常報知手段が前記異常の報知中であっても前記サブ制御手段から出力される前記返却制御終了信号の検出を継続して行う、
ことを特徴とする。
この特徴によれば、メイン制御手段が返却制御に伴う異常を判定し、その旨の報知中であっても、サブ制御手段から出力される返却制御終了信号の検出を継続して行っているので、このような場合でもメイン制御手段がサブ制御手段による返却制御の状況を把握することができる。
尚、前記返却異常報知手段は、ランプの点灯態様や表示器の表示態様、音声の出力等によって返却制御に伴う異常を報知するようにしても良いし、返却制御に伴う異常を示す信号を呼出ランプやホールコンピュータ等の周辺機器に出力することで、当該異常を報知するようにしても良い。
本発明の請求項3に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項2に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記メイン制御手段は、前記返却異常報知手段が前記異常の報知中において前記返却制御終了信号を検出したときに、該返却異常報知手段による異常の報知を自動的に終了させる異常報知終了手段を含む、
ことを特徴とする。
この特徴によれば、メイン制御手段が返却制御に伴う異常を判定し、その旨の報知中に、サブ制御手段から返却制御終了信号を検出したとき、すなわちサブ制御手段による返却制御が正常に完了した場合には、返却異常報知手段による異常の報知が自動的に終了するので、極力遊技に支障を来すことがないようにできるばかりか、報知の解除操作を行う手間を省くこともできる。
本発明の請求項4に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記未使用球数を表示する未使用球数表示手段を備え、
前記メイン制御手段は、前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号が出力された後、前記払出装置により遊技球が払い出される毎に、前記未使用球数表示手段に表示されている未使用球数を減算表示する未使用球数表示更新手段を含む、
ことを特徴とする。
この特徴によれば、メイン制御手段は、返却要求信号の出力に基づいて払出装置により遊技球が払い出される毎に、未使用球数表示手段に表示されている未使用球数を減算表示するので、遊技球の返却状況を正確に報知することができる。
尚、前記未使用球数表示手段は、払出装置から払い出された遊技球を検出する払出球検出手段からメイン制御手段に対して直接入力された検出信号を所定数検出することに基づいて、未使用球数を減算表示するようにしても良いし、サブ制御手段が払出球検出手段からの検出信号を検出した際に、その旨を示す検出信号をメイン制御手段に対して出力し、該サブ制御手段から出力された検出信号を検出することに基づいて、未使用球数を減算表示するようにしても良い。
本発明の請求項5に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
記憶媒体に記憶された有価価値を用いて前記遊技球の貸出要求を出力する貸出装置に対応して設けられ、
前記サブ制御手段は、
前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される接続確認信号入力手段と、
前記貸出要求を検出したときに、前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていることを条件に、該貸出要求が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる貸出制御を行う貸出制御手段と、
前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されているか否かを特定可能な接続特定信号を前記メイン制御手段に対して出力する接続特定信号送信手段と、
を含み、
前記メイン制御手段は、前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていない旨を示す接続特定信号が入力された場合に、前記取込制御を不能にする取込制御不能化手段を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、貸出装置から貸出要求を検出したときに、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンとが接続されていることを条件に遊技球の貸出が行われるので、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンが正常に接続されていないにも関わらず遊技球の貸出が行われてしまうことを防止できるうえに、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンが接続されていない場合には、新たにゲームを行うために遊技球の取込制御が行われなくなるので、ゲームを行うにあたって貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンの接続を担保することができる。また、メイン制御手段は、サブ制御手段から出力される接続特定信号に基づいて貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンが接続されているか否かを特定しており、遊技の制御を行うメイン制御手段に遊技球を用いたスロットマシン外の貸出装置からの信号が直接入力されることがないので、外部から不正な信号がメイン制御手段に入力されて遊技の制御に影響を与えてしまうことを防止できる。
本発明の請求項6に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
記憶媒体に記憶された有価価値を用いて前記遊技球の貸出要求を出力する貸出装置に対応して設けられ、
前記サブ制御手段は、
前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される第1の接続確認信号入力手段と、
前記貸出要求を検出したときに、前記第1の接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていることを条件に、該貸出要求が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる貸出制御を行う貸出制御手段と、
を含み、
前記メイン制御手段は、
前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される第2の接続確認信号入力手段と、
前記第2の接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていない場合に、前記取込制御を不能にする取込制御不能化手段と、
を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、貸出装置から貸出要求を検出したときに、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンとが接続されていることを条件に遊技球の貸出が行われるので、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンが正常に接続されていないにも関わらず遊技球の貸出が行われてしまうことを防止できるうえに、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンが接続されていない場合には、新たにゲームを行うために遊技球の取込制御が行われなくなるので、ゲームを行うにあたって貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンの接続を担保することができる。また、メイン制御手段及びサブ制御手段には、貸出装置から出力された接続確認信号が各々入力され、貸出装置と遊技球を用いたスロットマシンが接続されているか否かを特定しているので、メイン制御手段とサブ制御手段の双方で、貸出装置が接続されているか否かを確実に判定することができる。
本発明の請求項7に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記取込制御手段は、
前記取込要求操作部が操作されたことにより、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず、規定の動作量の取込動作を前記取込装置に行わせる取込動作制御手段と、
前記取込動作が終了した後に前記取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれたか否かを判定する取込球数判定手段と、
前記取込球数判定手段により前記取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれていないと判定されたときに、前記規定の動作量の取込動作を前記取込装置に再度行わせる取込動作再制御手段と、
前記取込球数判定手段により前記取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれたと判定されたとき、または前記取込動作再制御手段による取込動作の再試行回数が所定回数に達したときに取込制御を終了させる取込制御終了手段と、
を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込要求操作部が操作されたときには、遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず、規定の動作量の取込動作が行われるため、従来の遊技球を用いたスロットマシンに比較して遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、取込動作の終了後、取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれない場合には、規定の動作量の取込動作が再度行われるとともに、取込動作の再試行回数が所定回数に達しても取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれない場合には、一連の取込制御が終了するので、取込動作が延々と行われてしまうといった不都合を防止できる。
本発明の請求項8に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記取込制御手段は、
前記取込要求操作部が操作されたことにより、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず、該取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた動作量の取込動作を前記取込装置に行わせる取込動作制御手段と、
前記取込動作が終了した後に動作量に応じた数の遊技球が取り込まれたか否かを判定する取込球数判定手段と、
前記取込球数判定手段により前記動作量に応じた数の遊技球が取り込まれていないと判定されたときに、前記取込要求数から前記取込動作により取り込まれた遊技球数を減算した不足数分に応じた動作量の取込動作を前記取込装置に再度行わせる取込動作再制御手段と、
前記取込球数判定手段により前記動作量に応じた数の遊技球が取り込まれたと判定されたとき、または前記取込動作再制御手段による取込動作の再試行回数が所定回数に達したときに取込制御を終了させる取込制御終了手段と、
を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込要求操作部が操作されたときには、遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず、取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた動作量の取込動作が行われるため、従来の遊技球を用いたスロットマシンに比較して遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、取込動作の終了後、動作量に応じた数の遊技球が取り込まれない場合には、不足数分に応じた動作量の取込動作が再度行われるとともに、取込動作の再試行回数が所定回数に達しても動作量に応じた数の遊技球が取り込まれない場合には、一連の取込制御が終了するので、取込動作が延々と行われてしまうといった不都合を防止できる。
尚、請求項7、8において、取込動作の動作量とは、例えば、モータのステップ数や駆動信号の出力回数などが該当する。
本発明の請求項9に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項7または8に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記取込制御手段は、前記取込装置の取込動作により既に遊技球が取り込まれている状態において前記取込要求操作部が操作されたときに、該取込要求操作部の操作に対して定められた取込指定数から前記既に取り込まれた遊技球数を減算した数を前記取込要求数として設定する取込要求数設定手段を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込装置の取込動作により既に遊技球が取り込まれている状態において取込要求操作部が操作されたときには、当該操作に応じた取込指定数から既に取り込まれた遊技球数を減算した数が取込要求数として設定され、該設定された取込要求数に基づいて遊技球の取込動作が行われるため、遊技球の取込を一層速やかに行うことができる。
本発明の請求項10に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜9のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記サブ制御手段は、前記返却制御が終了したときに、前記メイン制御手段に対して返却制御終了信号を出力する返却制御終了信号出力手段を含み、
前記メイン制御手段は、前記返却要求信号を出力した後、前記未使用球数が残存するか否かに関わらず、前記返却制御終了信号を検出したときに、該返却要求信号の出力に基づいて要求した未使用球数の遊技球の返却が完了したと判定する返却完了判定手段を含む、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、何らかの要因により返却要求信号にて要求した遊技球数が払い出されたか否かに関わらず、メイン制御手段が返却制御終了信号を検出することで未使用球数の遊技球の返却が完了したと判定され、次の制御へ移行することが可能となるため、遊技の進行が妨げられてしまうことを防止できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明が適用されたスロットマシンの実施例を図面を用いて説明すると、本実施例のスロットマシン1は、遊技島に固定される基枠1a(図3参照)と、この基枠1aの側端に回動自在に枢支された本体枠1b(図3参照)と、更にこの本体枠1bの側端に回動自在に枢支された前面扉1cと、から構成されている。
本実施例のスロットマシン1の本体枠1bの内部には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1cに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、それぞれ「7」、「BAR」、「JAC」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられリールモータ32L、32C、32R(図7参照)によって回転させることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
図1に示すように、前面扉1cにおける透視窓3の下方位置には、ゲームに使用するパチンコ球及び払出装置200から払い出されたパチンコ球を貯留する(待機させる)ための上皿26が設けられた操作台4が前方に向けて膨出するように形成されており、その下方には、上皿26から溢れたパチンコ球や上皿26から返却されたパチンコ球を貯留する下皿25が設けられている。尚、下皿25の底面には、下皿25に貯留されたパチンコ球を取り出すための取出口25aが形成されており、下皿25の前部に設けられたレバー25bのスライド操作により取出口25aを閉塞するシャッタ25cを開放することで、下皿25に貯留されたパチンコ球が下皿25の下方に配置される図示しない球箱等に流出し、下皿25に貯留されたパチンコ球を容易に取り出すことができるようになっている。
また、操作台4の上面には、上皿26からパチンコ球1球の取込を指示する際に操作される1球取込スイッチ5及び上皿26から遊技状態に応じて定められた規定数の賭数(本実施例では後述の通常遊技状態及び小役ゲームにおいては3、後述のレギュラーボーナスにおいては1)を設定するのに必要な数のパチンコ球の取込を指示する際に操作されるMAXBETスイッチ6、取込済球を精算して上皿26に返却させる際、または上皿26に貯留されているパチンコ球及び後述する取込装置100内のパチンコ球を下皿25に返却させる際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、並設されたカードユニット400に受付中のプリペイドカードから読み出された有価価値の残額が表示される残額表示器28、残額表示器28に表示された有価価値の残額の範囲でパチンコ球の貸出を受ける際に操作される球貸スイッチ29、並設されたカードユニット400に受付中のプリペイドカードを返却させる際に操作される返却スイッチ30、がそれぞれ配設されているとともに、操作台4の前面には、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが配設されている。
また、MAXBETスイッチ6には、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作によるパチンコ球の取込操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図7参照)が内蔵されており、ストップスイッチ8L、8C、8Rには、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールの停止操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図7参照)がそれぞれ内蔵されている。
また、前面扉1cにおける透視窓3と操作台4の間には、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作により取り込まれて賭数の設定に使用された使用済球数と取り込まれたものの最小単位の賭数を設定する際に必要な単位球数(本実施例では5球)に満たないために未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数との合算値である取込済球数や入賞の発生に伴う賞球数のうち既に払い出された払出済球数が表示される取込済球/払出済球表示器11、後述するビッグボーナス中の総賞球数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、パチンコ球の取込が可能な状態を点灯により報知する取込要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト(前回のゲーム開始から一定期間経過していないためにリールの回転開始を待機している状態)中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、後述するリプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられている。
また、前面扉1cにおける操作台4の上部位置には、上皿26に貯留されているパチンコ球を、後述する取込装置100を経由させることなく球抜き通路120を介して下皿25に返却させる際に操作される球抜きレバー31が設けられている。
図2に示すように、上皿26は操作台4の上面に凹設され、上面が開放されており、パチンコ球を貯留する(待機させる)ための凹状の貯留部26aと、貯留部26aから取込装置100に向けて流下するパチンコ球を整流する帯状の整流部26bと、から構成されている。貯留部26aは、遊技者がパチンコ球を投入可能なように、スロットマシン1の前後方向(図2中上下方向)に向けて広がるように幅広に形成されており、その底面は右側の取込装置100に向けて下方に傾斜する傾斜面とされている。また、この貯留部26aは、操作台4の上面に、スロットマシン1の前面を正面から見て左側の端部、すなわち、スロットマシン1の前面の左右方向中央位置(図2中1点鎖線で示す中央線Pの位置)よりも左側の領域に形成されている。
一方、整流部26bは、貯留部26aの右側端部から右側の取込装置100の上方位置に向けて左右方向に延びるように延設され、その前後幅は貯留部26aの前後幅よりも短寸な細長帯状に形成され、底面は右側の取込装置100に向けて下方に傾斜する傾斜面とされている。また、整流部26bには、左右方向を向く整流板が前後幅方向に向けて2枚立設され、これら整流板により3条の整流通路がそれぞれ形成されており、貯留部26aに貯留されたパチンコ球は3条に分流されて取込準備球通路110に流入し、取込装置100に供給されるようになっている。
このように本実施例では、上皿26に貯留されたパチンコ球が整流部26bで3条に分流されて取込装置100に供給されるため、上皿26から取込装置100へのパチンコ球の供給速度を向上させることが可能となり、これにより取込装置100によるパチンコ球の取込速度も向上させることができる。尚、本実施例では3条の整流通路にて構成されているが、2条または4条以上の通路としても良い。
また、図4及び図5に示すように、整流部26bの下流部、すなわち、上皿26から流入したパチンコ球を取込装置100に導いて供給するための取込準備球通路110との連設部には、整流部26bを流下するパチンコ球を球抜き通路120内に流出させるための流出口121が形成されている。流出口121は、球抜きレバー31のスライド操作に連動して開閉するように設けられた開閉シャッタ122により開閉されるようになっており、該開閉シャッタ122を開放することで、上皿26のパチンコ球は流出口121から球抜き通路120内を流下し、後述する返却球誘導通路109に合流して払出口9から排出され、下皿25に返却されるようになっている。すなわち、球抜きレバー31の操作により開閉シャッタ122を開閉させることで、上皿26のパチンコ球の流路を取込装置100に連通する取込準備球通路110側または下皿25に連通する球抜き通路120及び返却球誘導通路109側のいずれかに切り換わるとともに、開閉シャッタ122を開放させることで、上皿26のパチンコ球は、取込装置100を経由することなく下皿25に返却される。
また、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10は、図2に示すように、操作台4の上面における前記中央線Pよりも右側の領域にそれぞれ配設されている。つまり、中央線Pを基準として、操作台4の上面における貯留部26aの配設位置と反対側に配設されており、貯留部26aと1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10とは、操作台4の上面における左右方向の両端部側にそれぞれ互いに所定距離離間して配設されていることになる。
よって、遊技者は、図2中点線で示されるように、例えばストップスイッチ8L、8C、8Rを操作する右手にて、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10を操作することができ、反対側の左手にて、例えば下皿25等に貯留されたパチンコ球を、上皿26における貯留部26aに投入(補給)することができる。これにより遊技者によるゲーム操作と貯留部26aへのパチンコ球の取込操作とを左右の手で効率よく行うことができるため、ゲームを進行するための操作性が効果的に向上する。
上皿26は、上面が開口する皿状に形成されていることで、貯留されているパチンコ球を上方から手で取り出すことができるようになっているとともに、下流側の整流部26bを流下したパチンコ球は、操作台4の内部に配置される取込準備球通路110内を流下し、同じく操作台4の内部に配置された後述の取込装置100に誘導されるようになっている。つまり、取込準備球通路110内に流入したパチンコ球は、後述する残存球透視窓130を除き、外部から視認不能となるとともに、手で取り出すことができない構造とされている。
前面扉1cの内側には、後述する設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24(図7参照)、が設けられているとともに、特に、操作台4の内部には、図1に示すように、上皿26から供給されたパチンコ球を内部に取り込むための取込装置100が設けられている。
取込装置100には、図4及び図5に示すように、取込準備球通路110の各条に対応して球切り用の3つのスプロケット106が水平方向に向けて並設されている。このスプロケット106の外周には2カ所の切欠が形成されており、これらスプロケット106が取込モータ101の駆動により回転されることで切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケット106各々の切欠は、円周方向に対する配置位置が互いに異なるように(3つのスプロケット106の6つの切欠が60度間隔で配置されるように)配置されており、3つのスプロケット106が同期回転することでパチンコ球が各スプロケット106毎に排出されるようになっている。
尚、特に図5に示すように、3条の取込準備球通路110のうちの2条の取込準備球通路110からスプロケット106に供給されたパチンコ球は、2つのスプロケット106にてそれぞれ排出された後、下流側において合流して後述する取込球誘導通路108または返却球誘導通路109に流下するようになっている。
また、本実施例においては、取込準備球通路110及び取込装置100の外形を構成するケース部材は、全て透明な合成樹脂材にて形成されており、取込準備球通路110及び取込装置100内を流下するパチンコ球を、後述する残存球透視窓130を透して外部から視認することができるように構成されている。
スプロケット106の下方には、振分ソレノイド102の励磁または解除により揺動し、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球の流下通路を、取込球誘導通路108または返却球誘導通路109のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁107が設けられている。
流路切替弁107は、取込球誘導通路108及び返却球誘導通路109の上流側において、2条の通路それぞれに配置される2つの流路切替弁107、107にて構成されており、これら2つの流路切替弁107、107の下端は、振分ソレノイド102の伸縮軸102aの先端に中心部が軸支されたリンク部材124の下端に一端側が連結され、2条の通路にわたって水平方向に延びる揺動軸107aに固着されている。よって、図4及び図5に示すように、振分ソレノイド102の励磁または解除により伸縮軸102aが伸縮することで、リンク部材124が軸部を中心に回動して揺動軸107aを軸心周りに回動させるため、流路切替弁107、107が揺動軸107aを中心に揺動することになる。また、振分ソレノイド102の伸縮軸102aは、励磁されていない状態において該伸縮軸102a周りに環装された図示しないコイルバネにより常時伸張方向に向けて付勢されているため、伸縮軸102aの先端にリンク部材124を介して連結されている流路切替弁107は、振分ソレノイド102が励磁されていない状態(off状態)であるときに、スプロケット106により取り込まれたパチンコ球の流路を取込球誘導通路108側とする位置(図4参照)に向けて常時付勢されている。
また、リンク部材124の上端は、図5に示すように、パチンコ球の流路が返却球誘導通路109に切り替えられたとき、すなわち、流路切替弁107、107が起立姿勢(起立位置)となったときに、振分ソレノイド102の本体近傍に設けられた流路検出スイッチ115にて検出されるようになっている。このように流路検出スイッチ115によるリンク部材124の検出状況によって、流路切替弁107によりパチンコ球の流路が取込球誘導通路108側または返却球誘導通路109側のいずれになっているか、すなわち流路切替弁107によるパチンコ球の実際の流路方向を検出できるようになっている。
また、流路切替弁107の下方における取込球誘導通路108との連結部分には、取込球検出スイッチ105が配置されており、スプロケット106の回転により排出され、流路切替弁107により取込球誘導通路108側に振り分けられたパチンコ球が検出されるようになっている。一方、返却球誘導通路109との連結部分には、返却球検出スイッチ103が配置されており、スプロケット106の回転により排出され、流路切替弁107により返却球誘導通路109側に振り分けられたパチンコ球が検出されるようになっている。
次に、取込装置100において上皿26から導かれたパチンコ球を賭数を設定するために取り込んで遊技者に返却せずに遊技島に排出する場合には、振分ソレノイド102の励磁が停止した状態とする。この状態では、流路切替弁107が図4に示す状態(位置)であるので、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が取込球誘導通路108側に誘導され、取込球検出スイッチ105により検出された後、取込球誘導通路108を流下してスロットマシン1の後側に回り込んで、図示しない遊技島内部のアウト球タンクに回収されるようになっている。
また、上皿26のパチンコ球を下皿25に排出(返却)させる場合には、振分ソレノイド102が励磁された状態とする。この状態では、流路切替弁107がコイルバネの付勢力に抗して揺動し、図5に示す状態となるので、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が返却球誘導通路109側に誘導され、更に、返却球検出スイッチ103にて検出された後、返却球誘導通路109を流下して払出口9から下皿25に排出され、遊技者に返却されるようになっている。尚、振分ソレノイド102は、上皿26のパチンコ球を下皿25に排出(返却)させる場合を除き、励磁が停止した状態とされている。すなわち上皿26のパチンコ球を下皿25に排出(返却)させる場合を除き、流路切替弁107が図4に示す状態とされ、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球の流路方向が取込球誘導通路108側となるようになっている。
また、返却球誘導通路109における下皿25の近傍位置には、通路内の球詰りを検出する返却球詰まり検出スイッチ111(図1、図7参照)が設けられており、例えば、下皿25が満タンのために返却球誘導通路109が球詰りを起こしていることを検出できるようになっている。
前述した取込装置100、取込準備球通路110、球抜き通路120、取込球誘導通路108、返却球誘導通路109、及び払出球誘導通路208の下部前方は、操作台4及び該操作台4の下方前面を形成するカバーパネル4a(図1参照)により被覆されており、特に取込準備球通路110や取込装置100内に流入したパチンコ球を取り出すことができない構造とされている。操作台4の上面における取込装置100の上方位置近傍には、図2に示すように、取込準備球通路110(取込装置100内)内に残存しているパチンコ球、詳しくは、球抜きレバー31の操作が行われて上皿26のパチンコ球が球抜き通路120を介して球抜きした後においても取込準備球通路110に残存し、カバーパネル4aの内部に進入して視認不能となったパチンコ球を視認するための透明パネルからなる透光部としての残存球透視窓130が形成されている。
前述したように取込準備球通路110及び取込装置100のケースカバーは透明樹脂材にて形成されているため、遊技者は残存球透視窓130を透して取込準備球通路110内(取込装置100内)にパチンコ球が残存しているか否かをスロットマシン1の外部から目視により確認することができる。よって遊技者は、取込準備球通路110内にパチンコ球が残存しているときにはその旨を確実に認識することができるため、取込準備球通路110内にパチンコ球が残存しているにも関わらず遊技を終了して遊技者が不利益を被ることを回避することができる。
図1及び図3に示すように、本体枠1bにおいて、上皿26よりも上方位置には、当該スロットマシン1が設置される遊技島等から供給されたパチンコ球を上皿26に払い出すための払出装置200が設けられている。尚、払出装置200から払い出されたパチンコ球は、払出装置200から下方に向けて延設された払出球誘導通路208を流下して、上皿26における貯留部26a側に形成された連通口13から上皿26に払い出されるようになっている。また、払出球誘導通路208は、連通口13から更に下方の下皿25に向けて延設されており、上皿26が満タンのため上皿26から溢れた余剰球は払出球誘導通路208を流下して払出口9から下皿25に払い出されるようになっている。
また、本体枠1bには、前面扉1cの透視窓3に面して、前述したリール2L、2C、2R、リールモータ32L、32C、32R(図7参照)、各リール2L、2C、2Rの基準位置をそれぞれ検出可能なリールセンサ33(図7参照)からなるリールユニット(図示略)が設けられているとともに、その下方には、前面扉1c側に面してスイッチパネル(図示略)が設けられている。このスイッチパネルには、後述のビッグボーナス終了時に打止状態(リセット操作がなされるまでゲームの進行が規制される状態)に制御する打止機能の有効/無効を選択するための打止スイッチ36(図7参照)、起動時に設定変更モードに切り替えるための設定キースイッチ37(図7参照)、通常時においてはRAM異常エラーを除くエラー状態や打止状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更モードにおいては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38(図7参照)、がそれぞれ配設されている。そして、前面扉1cを開放することにより、スイッチパネルに配設された打止スイッチ36、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が、スロットマシン1の前方から操作できるようになっている。
また、スイッチパネルの後方には、後述する電源基板75を収容する電源ユニット(図示略)が設けられており、その側面には、電源をON/OFFする際に操作される電源スイッチ39(図7参照)、電源投入時において後述する遊技制御部41のRAM41cのデータをクリアする際に操作されるRAMクリアスイッチ23(図7参照)が配設されており、本体枠1bを開放することにより、電源ユニットの側面に配設された電源スイッチ39、RAMクリアスイッチ23が操作できるようになっている。
また、本体枠1bには、遊技の制御を行う遊技制御基板40、パチンコ球の払出制御を行う払出制御基板60、演出の制御を行う演出制御基板90、スロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源を生成し、各部に供給する電源基板75が設けられている。
これら各基板のうち、遊技制御基板40及び払出制御基板60は、図3に示すように、透明な合成樹脂材にて形成される1つの収容ケース150内に収容された状態で本体枠1bの背面側に配設されている。また、演出制御基板90は、本体枠1bの前面扉1c側に配設され、電源基板75は、前述した電源ユニットに収容された状態で収容ケース150と前述したスイッチパネルとの間に配設されている。
遊技制御基板40及び払出制御基板60が収容される収容ケース150は、特に図示はしないが、基板を収容可能なケース本体と、該ケース本体の開口を開閉可能なケースカバーとから構成されており、これらケース本体及びケースカバーそれぞれの左右側辺には、ワンウェイネジ(ドライバーにより一方向にしか回転させることが出来ないネジ)が螺入される複数の封止片が突設されている。
このように構成された収容ケース150は、ケース本体及びケースカバーそれぞれの左右の封止片のうち、例えば左右それぞれ1つの封止片のみにワンウェイネジを螺入するとともに、該ワンウェイネジの先端を更にスロットマシン1の背面に形成された取付孔(図示略)に螺入することで、封止片等の取り付けに関連する取り付け関連部位を破壊しない限り、ケースカバーを開放、かつ、収容ケース150をスロットマシン1から取り外すことができないように取り付けられており、これにより遊技制御基板40及び払出制御基板60に不正な改造等を施したり、不正な基板にすり替える等の不正行為が防止されている。
図1及び図3に示すように、スロットマシン1に供給されたパチンコ球は、本体枠1bの背面上部に設けられた補給タンク204に貯留され、補給タンクから延設される球供給通路210を流下して払出装置200に供給されるようになっている。この球供給通路210は特に図示はしないが3条の通路からなり、補給タンク204から流出したパチンコ球は3条の通路それぞれに分流された状態で払出装置200に供給されるようになっている。また、球供給通路210における払出装置200の上方所定高さ位置には各条に対応して供給球検出スイッチ205(図6参照)が設けられており、この供給球検出スイッチ205により払出装置200に供給されるパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。本実施例では、供給球検出スイッチ205が賞球の払出を伴う入賞の発生により払出装置200にて払い出される最大賞球数である75球分の球が供給されていることを検出可能な位置に設けられており、最大賞球数の払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。更に本実施例では、取込装置100にて取り込まれる最大球数が15球であり、精算スイッチ10の操作に基づき払出装置200にて最大15球のパチンコ球が払い出されるが、この場合でも、供給球検出スイッチ205により、精算スイッチ10に基づき払い出すべき球数の払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。更に、本実施例では、カードユニット400からの1回の貸出要求により25球の貸出が要求されるが、この場合でも、供給球検出スイッチ205により、貸出要求に基づき払い出すべき球数の払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かが検出されるようになっている。
払出装置200には、図6に示すように、球供給通路210の各条に対応して、払出モータ201の駆動にて回転するスプロケット206が設けられている。また、スプロケット206の下方には、賞球等の払出に基づきスプロケット206にて排出されたパチンコ球の通過を検出するための払出球検出スイッチ202が設けられており、スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球が払出球検出スイッチ202にて検出された後、払出装置200の下部から延設される払出球誘導通路208に排出されるようになっている。
払出球誘導通路208は下皿25まで延設されており、払出装置200から払い出されたパチンコ球は払出球誘導通路208を流下して連通口13から上皿26に払い出されるとともに、上皿26から溢れた余剰球は払出口9から下皿25に払い出されるようになっている。また、払出球誘導通路208における下皿25の近傍位置には、通路内の球詰りを検出する払出球詰まり検出スイッチ112(図1、図7参照)が設けられており、例えば、下皿25が満タンのために払出球誘導通路208が球詰りを起こしているか否かを検出できるようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、有価価値が記録されたプリペイドカードを受け付けるカードユニット400と並設されており、前述した球貸スイッチ29の操作に基づくカードユニット400からの要求に応じて、受付中のプリペイドカードに記録された有価価値を用いてパチンコ球の貸出を行うことが可能とされている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、上皿26に貯留されたパチンコ球を用いて賭数を設定する。賭数は、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数の範囲内で設定することが可能であり、本実施例では、遊技状態として、レギュラーボーナス、ビッグボーナス中の小役ゲーム、通常遊技状態があり、このうちレギュラーボーナスに対応する賭数の規定数として1が定められており、小役ゲーム及び通常遊技状態に対応する賭数の規定数として3が定められているので、遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、1のみ賭数が設定可能とされ、遊技状態が小役ゲーム及び通常遊技状態であるときには、1〜3の範囲で賭数が設定可能とされている。
賭数を設定するには、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。本実施例では、1球取込スイッチ5が操作されると、上皿26に貯留されたパチンコ球からパチンコ球が1球取り込まれ、MAXBETスイッチ6が操作されると、上皿26に貯留されたパチンコ球からその時点で遊技状態に応じて定められた規定数の賭数を設定するのに必要な数のパチンコ球が取り込まれる。
また、このように1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて賭数を設定するために取込装置100により取り込まれたパチンコ球は、前述したように取込球誘導通路108を流下して、スロットマシン1の内部、すなわち、スロットマシン1における遊技者が対面する側から見て裏側に取り込まれて、前述したように図示しない遊技島内部に設けられたアウト球タンクに排出される。
1以上の賭数が設定されると、入賞ラインL1〜L5(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、本実施例では、1以上の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な状態となるが、例えば、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な状態となるようにしても良い。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この際、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作により取り込まれたものの最小単位の賭数を設定する際に必要な単位球数(本実施例では5球)に満たないために未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数が残存する場合には、未使用球数分のパチンコ球(返却球)が払出装置200から払出され、払出球誘導通路208を介して直接上皿26に払い出されて遊技者に返却される。
ゲームが開始した後、各リール2L、2C、2Rが定速回転となると、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が有効な状態となり、この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に予め定められた図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた数のパチンコ球(賞球)が払出装置200から払出され、払出球誘導通路208を介して直接上皿26に払い出されて遊技者に対して付与される。
本実施例では、図柄の組み合わせに応じて異なる数の賞球が付与されるようになっている。特に、賭数を1設定するのに単位球数(5球)のパチンコ球が必要であるのに対して、入賞の発生に応じて付与される賞球数は、単位球数(5球)の倍数となる球数に限られず、75球を上限として入賞に応じた任意の球数のパチンコ球を付与することが可能とされており、これら入賞の発生に応じて付与される賞球数を、各入賞に応じてより細かく設定することができるようになっている。
また、有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L5上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組み合わせが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組み合わせに応じた遊技状態に移行するようになっている。
図7は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図7に示すように、遊技制御基板40、払出制御基板60、演出制御基板90、電源基板75が設けられており、遊技制御基板40によって主に遊技の制御が行われ、払出制御基板60によってパチンコ球の払出制御が行われ、演出制御基板90によって遊技の進行に応じた演出の制御が行われ、電源基板75によってスロットマシン1を構成する電気部品の駆動電源が生成され、各部に供給される。
電源基板75には、外部からAC100Vの電源が供給されるとともに、このAC100Vの電源からスロットマシン1を構成する電気部品の駆動に必要な直流電圧が生成され、遊技制御基板40及び遊技制御基板40を介して接続された払出制御基板60や演出制御基板90に供給されるようになっている。また、電源基板75には、前述したRAMクリアスイッチ23、電源スイッチ39が接続されている。
遊技制御基板40には、前述した1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リールセンサ33、打止スイッチ36、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38、取込球検出スイッチ105、返却球検出スイッチ103、返却球詰まり検出スイッチ111、流路検出スイッチ115等の各種スイッチ類が接続されているとともに、電源基板75を介して前述したRAMクリアスイッチ23が接続されており、払出制御基板を介して前述した払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205が接続されており、これら接続されたスイッチ類の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述した取込済球/払出済球表示器11、遊技補助表示器12、1〜3BETLED14〜16、取込要求LED17、スタート有効LED18、ウェイト中LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、リールモータ32L、32C、32R、取込モータ101、振分ソレノイド102等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述の遊技制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
遊技制御基板40には、CPU41a、ROM41b、RAM41c、I/Oポート41dを備えたマイクロコンピュータからなり、遊技の制御を行う遊技制御部41、所定範囲(本実施例では0〜16383)の乱数を発生させる乱数発生回路42、乱数発生回路から乱数を取得するサンプリング回路43、遊技制御基板40に直接または電源基板75を介して接続されたスイッチ類から入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路44、リールモータ32L、32C、32Rの駆動を行うリールモータ駆動回路45、取込モータ101の駆動を行う取込モータ駆動回路50、振分ソレノイド102の駆動を行うソレノイド駆動回路46、遊技制御基板40に接続された各種表示器やLEDの駆動を行うLED駆動回路47、スロットマシン1に供給される電源電圧を監視し、電圧低下を検出したときに、その旨を示す電圧低下信号を遊技制御部41に対して出力する電断検出回路48、電源投入時またはCPU41aからの初期化命令が一定期間入力されないときにCPU41aにリセット信号を与えるリセット回路49、その他各種デバイス、回路が搭載されている。
CPU41aは、計時機能、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備え、ROM41bに記憶されたプログラム(後述)を実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。ROM41bは、CPU41aが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶する。RAM41cは、CPU41aがプログラムを実行する際のワーク領域等として使用される。I/Oポート41dは、遊技制御部41が備える信号入出力端子を介して接続された各回路との間で制御信号を入出力する。
遊技制御部41は、信号入力端子DATAを備えており、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ類の検出状態がこれら信号入力端子DATAを介して入力ポートに入力される。これら信号入力端子DATAの入力状態は、CPU41aにより監視されており、CPU41aは、信号入力端子DATAの入力状態、すなわち各種スイッチ類の検出状態に応じて段階的に移行する基本処理を実行する。
また、CPU41aは、前述のように割込機能を備えており、割込の発生により基本処理に割り込んで割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、割込0〜3の4種類の割込を実行可能であり、各割込毎にカウンタモード(信号入力端子DATAとは別個に設けられたトリガー端子CLK/TRGからの信号入力に応じて外部割込を発生させる割込モード)とタイマモード(CPU41aのクロック入力数に応じて内部割込を発生させる割込モード)のいずれかを選択して設定できるようになっている。
本実施例では、割込0〜3のうち、割込2がカウンタモードに設定され、割込0及び割込1がタイマモードに設定され、割込3は未使用とされている。トリガー端子CLK/TRGは、前述した電断検出回路48と接続されており、CPU41aは電断検出回路48から出力された電圧低下信号の入力に応じて割込2を発生させて後述する電断割込処理を実行する。また、CPU41aは、割込1に割り当てられたクロック入力数が第1の規定数に到達する毎、すなわち割込1に割り当てられたクロック入力数が第1の規定数に到達する時間間隔(本実施例では、約0.56ms)毎に割込1を発生させてタイマ割込処理(A)を実行するとともに、割込0に割り当てられたクロック入力数が第2の規定数に到達する毎、すなわち割込0に割り当てられたクロック入力数が第2の規定数に到達する時間間隔(本実施例では、約0.4ms)毎に割込0を発生させてタイマ割込処理(B)を実行する。また、割込3は、未使用に設定されているが、ノイズ等によって割込3が発生することがあり得る。このため、CPU41aは、割込3が発生した場合に、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、CPU41aは、割込0〜3のいずれかの割込の発生に基づく割込処理の実行中に他の割込を禁止するように設定されているとともに、複数の割込が同時に発生した場合には、割込2、1、0、3の順番で優先して実行するように設定されている。すなわち割込2とその他の割込が同時に発生した場合には、割込2を優先して実行し、割込1と割込0または3が同時に発生した場合には、割込1を優先して実行し、割込0と割込3が同時に発生した場合には、割込0を優先して実行するようになっている。
また、CPU41aは、割込0〜3のいずれかの割込の発生に基づく割込処理の開始時に、レジスタに格納されている使用中のデータをRAM41cに設けられた後述のスタック領域に一時的に退避させるとともに、当該割込処理の終了時にスタック領域に退避させたデータをレジスタに復帰させるようになっている。
また、遊技制御部41には、停電時においてもバックアップ電源が供給されており、バックアップ電源が供給されている間は、CPU41aによりリフレッシュ動作が行われてRAM41cに記憶されているデータが保持されるようになっている。
遊技制御部41のCPU41aは、I/Oポート41dを介して払出制御基板60と各種の信号の入出力を行う。尚、遊技制御基板40と払出制御基板60との信号の入出力については、後に説明する。
払出制御基板60には、前述した払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205が接続されており、これら接続されたスイッチの検出信号が入力されるようになっている。また、図8に示すように、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインは、払出制御基板60上で分岐して遊技制御基板40にも接続されており、これらのスイッチの検出信号は、遊技制御基板40にも入力されるようになっている。
尚、本実施例では、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインが払出制御基板60上で分岐して遊技制御基板40に入力されるようになっているが、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205を遊技制御基板40に接続するとともに、その検出信号の伝送ラインを遊技制御基板40上で分岐して払出制御基板60に入力するようにしても良いし、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインを遊技制御基板40や払出制御基板60とは別個に設けられた中継基板上で分岐して遊技制御基板40及び払出制御基板60の双方に入力するようにしても良い。
また、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の遊技制御基板40への伝送ラインは、遊技制御基板40と払出制御基板60とが通信を行う際に用いる伝送ラインとともに集約された1本のケーブルを介して遊技制御基板40に接続されており、ケーブルと各基板とを接続するコネクタについても、払出球詰まり検出スイッチ112、払出球検出スイッチ202、供給球検出スイッチ205の検出信号の伝送ラインと、遊技制御基板40と払出制御基板60とが通信を行う際に用いる伝送ラインと、で共用されている。
また、払出制御基板60には、前述した払出モータ201等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、払出制御基板60に搭載された後述の払出制御部61による制御に基づいて駆動されるようになっている。
払出制御基板60には、遊技制御部41と同様にCPU61a、ROM61b、RAM61c、I/Oポート61dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、パチンコ球の払出の制御を行う払出制御部61、払出制御基板60に接続されたスイッチから入力された検出信号を検出するスイッチ検出回路62、払出モータ201の駆動を行う払出モータ駆動回路63、各種LED等の駆動を行う表示駆動回路64、電源投入時またはCPU61aからの初期化命令が一定期間入力されないときにCPU61aにリセット信号を与えるリセット回路65、その他の回路等、が搭載されており、CPU61aは、遊技制御基板40から出力される信号や、払出制御基板60に接続されたスイッチからの検出信号を受けて、パチンコ球を払い出す払出制御を行い、接続端子板70を介して接続されたカードユニット400からの要求に応じてパチンコ球を貸し出す貸出制御を行うとともに、払出制御基板60に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
CPU61aは、遊技制御部41のCPU41aと同様に、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。CPU61aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約2ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(払出)を実行する。また、CPU61aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
また、払出制御部61には、遊技制御部41のように停電時においてバックアップ電源が供給されることはなく、停電時においてRAM61cに記憶されているデータは保持されることがない。
遊技制御部41のCPU41aは、I/Oポート41dを介して演出制御基板90に、各種のコマンドを送信する。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、演出制御基板90から遊技制御基板40へ向けてコマンドが送られることはない。遊技制御基板40から演出制御基板90へ送信されるコマンドの伝送ラインは、ストローブ(INT)信号ライン、データ伝送ライン、グラウンドラインから構成されているとともに、演出中継基板80を介して接続されており、遊技制御基板40と演出制御基板90とが直接接続されない構成とされている。
演出制御基板90には、前面扉1cに配置された液晶表示器51(図1参照)、演出効果LED52、スピーカ53、54、リール2L、2C、2Rの図柄を背後から照射するリールLED55等の電気部品が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述の演出制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
演出制御基板90には、遊技制御部41と同様にCPU91a、ROM91b、RAM91c、I/Oポート91dを備えたマイクロコンピュータにて構成され、演出の制御を行う演出制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動を行う液晶駆動回路92、演出効果LED52の駆動を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94、電源投入時またはCPU91aからの初期化命令が一定期間入力されないときにCPU91aにリセット信号を与えるリセット回路95、その他の回路等、が搭載されており、CPU91aは、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
CPU91aは、遊技制御部41のCPU41aと同様に、タイマ割込などの割込機能(割込禁止機能を含む)を備える。演出制御部91の割込端子(図示略)は、コマンド伝送ラインのうち、遊技制御部41がコマンドを送信する際に出力するストローブ(INT)信号線に接続されており、CPU91aは、ストローブ信号の入力に基づいて割込を発生させて遊技制御部41から送信されたコマンドを受信するコマンド受信割込処理を実行する。また、CPU91aは、クロック入力数が一定数に到達する毎、すなわち一定時間間隔(約1.12ms)毎に割込を発生させて後述するタイマ割込処理(演出)を実行する。また、CPU91aにおいても未使用の割込が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。
次に、遊技制御基板40、払出制御基板60、カードユニット400において入出力される信号について説明する。
図9に示すように、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41は、払出制御基板60に対して、遊技制御基板40と払出制御基板60との接続確認を払出制御基板60側で確認するための遊技制御基板接続確認信号を出力する。そして、払出制御基板60に搭載された払出制御部61は、遊技制御基板接続確認信号の検出に基づき遊技制御基板40との接続を確認する。また、遊技制御部41は、払出制御基板60に対して、精算要求または払出要求により払出を指示する球数として0〜100の値を示す球数信号、取込済球数(既に取り込まれた球数のうち賭数の設定に用いられた使用済球数及び未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数を合計した球数)または未使用球数の精算を要求する精算要求信号、賞球の払出を要求する払出要求信号を出力する。そして、払出制御部61は、精算要求信号または払出要求信号を検出したときに、その時点で球数信号が示す数のパチンコ球を払い出す払出制御を行う。
一方、払出制御部61は、遊技制御基板40に対して、遊技制御基板40と払出制御基板60との接続確認を遊技制御基板40側で確認するための払出制御基板接続確認信号、カードユニット400と接続されている旨を示すカードユニット接続中信号、精算要求または払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始、動作中、終了を示す動作中信号を出力する。そして、遊技制御部41は、払出制御基板接続確認信号の検出に基づき払出制御基板60との接続を確認し、カードユニット接続中信号の検出に基づき払出制御基板60とカードユニット400との接続を確認し、動作中信号の検出に基づき、払出制御部61によるパチンコ球の払出動作の開始、動作中及び終了を確認する。
カードユニット400は、マイクロコンピュータを搭載した制御ユニットを備える。カードユニット400には、図9に示すように、スロットマシン1に設けられた前述の残額表示器28が接続端子板70を介して接続されており、制御ユニットが搭載するマイクロコンピュータの制御により残額表示器28が駆動されるようになっている。また、図9に示すように、カードユニット400には、スロットマシン1に設けられた前述の球貸スイッチ29や返却スイッチ30が接続端子板70を介して接続されており、これらスイッチの検出信号が制御ユニットに入力されるようになっている。
また、カードユニット400は、カード挿入口から挿入されたプリペイドカードの記録情報の読み出し及び書き込みを行うカードリーダライタを備えており、カードリーダライタは、プリペイドカードから読み出された記録情報を制御ユニットに対して出力するとともに、制御ユニットからの指令に基づき挿入されているプリペイドカードの記録情報の更新等を行う。
図9に示すように、カードユニット400は、スロットマシン1の払出制御基板60(払出制御部61)に対して、カードユニット400が正常に接続されている旨を示すカードユニット接続信号(VL)、カードユニット400による貸出処理の開始及び終了を示すカードユニットREADY信号(BRDY)、パチンコ球の貸出を要求する貸出要求信号(BRQ)を出力する。尚、カードユニット接続信号は、制御ユニットと払出制御基板60との間で通信を行う際の電源でもある。
これに対して、払出制御基板60(払出制御部61)は、カードユニット400に対して、パチンコ球の貸出を行うことが可能な状態を示すスロットマシンREADY信号(SRDY)、BRQに基づくパチンコ球の貸出動作の開始及び完了を示す貸出完了信号(EXS)を出力する。
また、前述のようにスロットマシン1に搭載された残額表示器28、球貸スイッチ29及び返却スイッチ30はカードユニット400に接続されており、残額表示器28は、制御ユニットの制御に基づき出力される残数表示制御信号に基づき駆動されるとともに、球貸スイッチ29の検出信号(貸出操作検出信号)及び返却スイッチ30の検出信号(返却操作検出信号)は、カードユニット400に入力される。そして、カードユニット400に搭載された制御ユニットは、球貸スイッチ29が検出されることで、受付中のプリペイドカードから読み出された有価価値が残存することを条件に前述したBRDYを出力するとともに、前述したBRQを出力し、スロットマシン1に対して貸出単位分(本実施例では25球)パチンコ球の貸出を要求する処理を、残存する有価価値の範囲内で規定回数(本実施例では、10回)行い、返却スイッチ30が検出されることで、受付中のプリペイドカードを返却させる処理を行う。
図10は、電源基板75の構成を説明するための回路図であり、図11は、遊技制御基板40における遊技制御部41まわりの構成を説明するための回路図である。
電源基板75には、図10に示すように、整流回路302、トランス304、電圧生成回路303、305〜308が搭載されている。整流回路302は、外部から供給されたAC100Vの交流電圧を直流電圧に変換し、トランス304は、整流回路302により変換された直流電圧を内部回路に伝達する。そして電圧生成回路303は、トランス304を介して伝達された直流電圧から+25Vの直流電圧を生成してコネクタ301と電圧生成回路305、306、307、308にそれぞれ出力する。電圧生成回路305、306、307、308は、電圧生成回路303にて生成された+25Vの直流電圧から、+24V、+12V(VCC)、+12V、+5Vの直流電圧を各々生成してコネクタ301に出力する。コネクタ301は遊技制御基板40等に接続され、電圧生成回路305、306、307、308により生成された直流電圧が、遊技制御基板40や払出制御基板60、演出制御基板90に搭載されたデバイス、遊技制御基板40や払出制御基板60、演出制御基板90に接続された各種電気部品を駆動するための電源として供給される。すなわち電圧生成回路303により生成された+25Vの直流電圧は、遊技制御基板40や払出制御基板60、演出制御基板90に搭載された各種デバイス、遊技制御基板40や払出制御基板60、演出制御基板90に接続された各種電気部品を駆動するための電源の生成源となっている。
電源基板75から供給される直流電圧のうち、+24Vの直流電圧は、遊技制御基板40に供給され、遊技制御基板40に接続されたリールモータ32L、32C、32R、取込モータ101、振分ソレノイド102等の電気部品の駆動電源として使用されるとともに、遊技制御基板40を介して払出制御基板60にも供給され、払出制御基板60に接続された払出モータ201等の電気部品の駆動電源として使用される。
また、+12V(VCC)の直流電圧は、遊技制御基板40を介して演出制御基板90に供給されており、演出制御部91等の演出制御基板90に搭載されたデバイスの駆動電源である後述の+5V(VCC)の元となる電源や、演出制御基板90に接続される液晶表示器51、LED、スピーカ等の電気部品の駆動電源として使用される。
また、+12Vの直流電圧は、遊技制御基板40に供給され、遊技制御基板40に接続されたLEDや表示器、センサ、スイッチ等の電気部品(電源基板75を介して遊技制御基板40に接続されたスイッチ等の電気部品を含む)の駆動電源として使用されるとともに、遊技制御基板40を介して払出制御基板60にも供給され、払出制御基板60に接続されたLEDやスイッチ等の電気部品の駆動電源として使用される。
また、+5Vの直流電圧は、遊技制御基板40に供給され、遊技制御部41等の遊技制御基板40に搭載されたデバイスの駆動電源として使用されるとともに、遊技制御基板40を介して払出制御基板60にも供給され、払出制御基板60に搭載されたデバイスの駆動電源として使用される。
また、遊技制御基板40における+5Vの直流電圧の供給ラインは、図11に示すように、遊技制御基板40上で分岐して+5V(VBB)の直流電圧の供給ラインを形成する。この+5V(VBB)の直流電圧の供給ラインは、逆流防止用のダイオード312を介してバックアップ電源入力端子VBBに接続されているとともに、図10に示すように、電源基板75側でグラウンドレベルに接続され、その間には大容量のコンデンサ310が設けられている。これにより+5V(VBB)の直流電圧をコンデンサ310に蓄積可能とされ、停電時においても、コンデンサ310に蓄積された電圧を、当該電圧が全て放出されるまでの期間にわたりバックアップ電源として供給できるようになっている。
また、電源基板75から出力される直流電圧のうち、+25Vの直流電圧、すなわち+24V、+12V(VCC)、+12V、+5Vの直流電圧の生成源となる直流電圧は、遊技制御基板40において、図11に示すように、抵抗311により減圧(本実施例では、約6.6%減圧)されて、電断検出回路48が備える監視電圧入力端子VSBに入力される。電断検出回路48は、監視電圧入力端子VSBに入力された電圧が所定の大きさ(本実施例では、+1.2V)以下となったときに、電圧低下信号出力端子RESETから電圧低下信号を出力する構成とされている。この電圧低下信号出力端子RESETは、前述のように遊技制御部41のトリガー端子CLK/TRGに接続されており、監視電圧入力端子VSBに入力された電圧が所定の大きさ以下となったときに、電圧低下信号が遊技制御部41のトリガー端子CLK/TRGに入力されるようになっている。すなわち、遊技制御部41のCPU41aは、電断検出回路48からの電圧低下信号の入力に基づき停電の発生を検知して後述する電断割込処理を実行できるようになっている。本実施例では、+25Vの直流電圧が約+18V以下となったときに抵抗311により減圧された電圧が+1.2V以下となり、電圧低下信号が出力されるため、CPU41aは電圧低下信号の入力に基づいて、+25Vの直流電圧が、+18V以下となったときに停電の発生を検知することができる。
また、電圧低下信号出力端子RESETは、途中で分岐して遊技制御部41の信号入力端子DATAにも接続されており、監視電圧入力端子VSBに入力された電圧が所定の大きさ以下となったときに、電圧低下信号が遊技制御部41のトリガー端子CLK/TRGに加えて信号入力端子DATAにも入力されるようになっている。また、電断検出回路48は、監視電圧入力端子VSBに入力された電圧が所定の大きさ(+1.2V)以下となってから、当該電断検出回路48が動作不能となるか、電圧が所定の大きさ(+1.2V)を超えるまでの間、継続して電圧低下信号を出力するようになっている。このため、CPU41aは、電断検出回路48からの電圧低下信号の入力に基づく電断割込処理中にも、電圧低下信号の入力状況を監視することが可能とされている。
このように本実施例では、遊技制御部41並びに電断検出回路48が、電圧生成回路308により生成された+5Vの直流電圧にて駆動されるとともに、電断検出回路48は、電圧生成回路303により生成された+25Vの直流電圧がこれら各デバイスを駆動させる+5Vよりも高い電圧である+18V以下となったときに、停電の発生を検知し、電圧低下信号を出力するようになっており、CPU41aが停電の発生を検知した後もしばらくは+5Vの直流電圧が遊技制御部41に対して供給されるため、電圧低下信号の入力に基づきCPU41aが電断割込処理を行うのに必要な時間を十分に確保することができるようになっている。
また、本実施例では、電断検出回路48が、電圧生成回路303にて生成された+25Vの直流電圧の降下を監視するとともに、電源基板75、遊技制御基板40、払出制御基板60及び演出制御基板90に接続された電気部品を駆動するための電源電圧が、電断検出回路48が監視する+25Vの直流電圧を生成する電圧生成回路303とは別個に設けられた電圧生成回路305、306、307にて生成されるようになっており、これら電気部品の駆動状況により下降し易い電源電圧に比較して安定した電圧が電断検出回路48により監視されるので、一時的な電圧降下に伴って停電の発生が検知され、電断割込処理が行われてしまう等の誤動作を防止できる。
また、図10に示すように、電源基板75において電圧生成回路306に入力される+25Vの直流電圧のラインにはコンデンサ309が設けられており、+25Vの直流電圧から電圧生成回路306に供給される電圧を蓄積可能とされ、電圧生成回路303からの電圧の供給が途切れたときでも、コンデンサ309に蓄積された電圧が放出されるまでの期間にわたり電圧生成回路306に対して+12V(VCC)を生成するのに必要な電圧が供給されるようになっている。このため、電圧生成回路306は、停電時において電圧生成回路303からの電圧の供給が途切れたときでも一定時間の間、演出制御基板90に搭載された演出制御部91等のデバイスの電源の元となる+12V(VCC)の直流電圧の供給を維持できるようになっており、演出制御基板90に搭載されたデバイス、特に演出制御部91を、停電時において遊技制御基板40に搭載されたデバイスよりも長い時間駆動させることができるようになっている。
また、演出制御基板90には、特に図示しないが、電源基板75から遊技制御基板40を介して供給された+12V(VCC)の直流電圧から+5V(VCC)を生成する電圧生成回路が設けられており、この電圧生成回路により生成された+5V(VCC)の直流電圧は、演出制御部91等、演出制御基板90が搭載する各種デバイスに供給され、これらデバイスの駆動電源として使用される。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてパチンコ球の払出率が変わるものであり、後述する内部抽選の当選確率は、設定値に応じて定まるものとなる。以下、設定値の変更操作について説明する。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源をONする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONすると、設定値表示器24に設定値の初期値として1が表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更操作が可能な設定変更モードに移行する。設定変更モードにおいて、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された設定値が1ずつ更新されていく(設定6から更に操作されたときは、設定1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると設定値が確定し、確定した設定値を示す値が遊技制御部41のRAM41cに格納される。そして、設定キースイッチ37がOFFされると、遊技の進行が可能な状態に移行する。
本実施例のスロットマシン1においては、遊技制御部41のCPU41aが電圧低下信号を検出した際に、電断割込処理を実行する。電断割込処理では、レジスタを後述するRAM41cのスタックに退避し、遊技制御部41のRAM41cにいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5A(H))、すなわち0以外の特定のデータを格納するとともに、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、RAM41cに格納する処理を行うようになっている。尚、RAMパリティとはRAM41cの該当する領域(本実施例では、全ての領域)の各ビットに格納されている値の排他的論理和として算出される値である。このため、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが0であれば、RAMパリティ調整用データは0となり、RAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づくRAMパリティが1であれば、RAMパリティ調整用データは1となる。
そして、CPU41aは、その起動時においてRAM41cの全ての領域に格納されたデータに基づいてRAMパリティを計算するとともに、破壊診断用データの値を確認し、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データの値も正しいことを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてCPU41aの処理状態を停電前の状態に復帰させて、停電前に最後に実行していた処理に戻るが、RAMパリティが0でない場合(1の場合)や破壊診断用データの値が正しくない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。尚、RAM異常エラー状態は、他のエラー状態と異なり、リセット/設定スイッチ38を操作しても解除されないようになっており、遊技店の係員がRAMクリアスイッチ23を操作して遊技制御部41のRAM41cのデータをクリアするか、前述した設定変更モードへ移行させて新たな設定値を設定するまで解除されることがない。
また、CPU41aは、後述する内部抽選において、RAM41cの設定値ワークに格納されている値が適正な値(設定1〜6を示す0〜5の範囲の値)であるか否かを判定し、設定値が適正な値でない場合には、起動時にRAM41cのデータが正常ではないと判定された場合と同様に、RAM異常エラー状態に制御し、ゲームの進行が不能化されるようになっている。そして、この場合でも、遊技店の係員がRAMクリアスイッチ23を操作して遊技制御部41のRAM41cのデータをクリアするか、前述した設定変更モードへ移行させて新たな設定値を設定するまで解除されることがない。
また、CPU41aは、払出制御基板60との通信中に停電が発生した場合に、その後の起動時において払出制御基板60との通信中の状態から復帰することはなく、遊技制御基板40に搭載された入出力デバイスや遊技制御部41のI/Oポート41dを初期化し、RAM41cにバックアップされているデータに基づいて、停電時に実行中であった払出制御基板60との通信を最初から実行し直すようになっている。
本実施例のスロットマシン1では、賭数の設定が可能な状態においてCPU41aが1球取込スイッチ5の操作を有効に検出すると、パチンコ球を1球取り込むための取込動作を取込装置100に行わせる取込制御(後述する取込制御処理)を実行する。また、賭数の設定が可能な状態においてCPU41aが、MAXBETスイッチ6の操作を有効に検出すると、遊技状態に応じた規定数の賭数を設定するのに必要な球数から、賭数の設定に使用された使用済球数及び取り込まれたものの未だ賭数の設定に使用されていない未使用球数を減算した球数、すなわちその時点で規定数の賭数を設定するのに必要な球数を取り込むための取込動作を取込装置100に行わせる取込制御(後述する取込制御処理)を実行する。
また、賭数の設定が可能な状態においてCPU41aが精算スイッチ10の操作を有効に検出すると、既に1以上の賭数が設定されている場合または未使用球が残存する場合、すなわち取込済球が残存する場合には、払出制御部61に対して取込済球数分のパチンコ球の精算要求を行い、これに基づき取込済球数分のパチンコ球を遊技者に返却させる精算要求制御を行うとともに、賭数が設定されておらず、未使用球が残存しない場合、すなわち取込済球が残存しない場合には、取込装置100内のパチンコ球を返却させる返却制御を行う。
また、ゲームが開始可能な状態においてCPU41aがスタートスイッチ7の操作を有効に検出すると、未使用球が残存しない場合には、その時点でゲームを開始させる制御を行うとともに、未使用球が残存する場合には、払出制御部61に対して未使用球数分のパチンコ球の精算要求を行い、これに基づき未使用球数分のパチンコ球を遊技者に返却させる精算要求制御を行った後、ゲームを開始させる制御を行う。
本実施例のスロットマシン1は、前述のように遊技状態に応じた賭数の規定数が定められており、規定数の範囲内において賭数の設定が可能とされ、少なくとも1以上の賭数が設定されたことを条件にゲームを開始させることが可能となる。本実施例では、前述のように遊技状態として、レギュラーボーナス、ビッグボーナス中の小役ゲーム、通常遊技状態があり、このうちレギュラーボーナスに対応する賭数の規定数として1が定められており、小役ゲーム及び通常遊技状態に対応する賭数の規定数として3が定められている。このため、遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、賭数として1が設定されるとゲームを開始させることが可能となり、遊技状態が小役ゲームまたは通常遊技状態にあるときには、賭数として1〜3が設定されるとゲームを開始させることが可能となる。尚、本実施例では、1以上の賭数が設定された時点で、全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されるようになっており、遊技状態に関わらず賭数として1が設定された時点で全ての入賞ラインL1〜L5が有効化されることとなる。
本実施例のスロットマシン1は、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ライン(以下、有効ラインと呼ぶ)上に役と呼ばれる図柄の組み合わせが揃うと入賞となる。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、パチンコ球(賞球)の払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技状態の移行を伴う特別役とがある。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。
内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するかどうかを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、後述するように内部抽選用の乱数(0〜16383の整数)が取得される。そして、遊技状態に応じて定められた各役について、取得した内部抽選用の乱数と、遊技者が設定した賭数及び設定値に応じて定められた役の判定値の範囲とを比較し、内部抽選用の乱数がいずれかの役の判定値の範囲に含まれていれば、当選と判定し、該当する役の当選フラグが設定される。一方、内部抽選用の乱数がいずれの役の判定値の範囲にも含まれていない場合には、ハズレであり、いずれの当選フラグも設定されることはない。
次に、CPU41aによる取込済球/払出済球表示器11の表示制御について説明する。
CPU41aは、ゲームが終了し、賭数の設定が可能な状態に移行すると取込済球/払出済球表示器11に取込済球数として0を表示させる。この状態で1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作の検出に伴い取込制御が行われると、取込装置100によりパチンコ球が取り込まれる毎に取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数を1ずつ加算更新させる。
また、取込済球が残存する状態で、精算スイッチ10の操作の検出に伴う精算要求制御が行われると、払出装置200によりパチンコ球が払い出される毎に取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数を1ずつ減算更新させる。
また、1以上の賭数が設定されており、ゲームが開始可能な状態において、スタートスイッチの操作を検出すると、未使用球が残存していない場合には、取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数をクリアして0に更新する。一方、未使用球が残存する場合には、取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数を未使用球数に更新し、その後の精算要求制御により払出装置200によりパチンコ球が払い出される毎に取込済球/払出済球表示器11に表示されている未使用球数を1ずつ減算更新させる。
また、CPU41aは、賞球の払出を伴う入賞が発生すると取込済球/払出済球表示器11に払出済球数として0を表示させる。そして、賞球数分のパチンコ球の払出要求が行われ、払出装置200によりパチンコ球が払い出される毎に取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数を1ずつ加算更新させる。
次に以上説明した遊技制御部41及び払出制御部61の制御に基づくスロットマシン1の動作状況を図12〜図18のタイミングチャートに基づいて説明する。
図12は、賞球の払出を伴う入賞が発生した場合、取込済球が残存する状態で精算スイッチ10の操作が検出された場合、1以上の賭数が設定され、かつ未使用球が残存する状態でスタートスイッチ7の操作が検出された場合の動作状況を示すタイミングチャートである。
賞球の払出を伴う入賞が発生した場合、取込済球が残存する状態で精算スイッチ10の操作が検出された場合、1以上の賭数が設定され、かつ未使用球が残存する状態でスタートスイッチ7の操作が検出された場合に、遊技制御部41は、球数信号の値を払出要求により払出を要求する球数(払出要求数)または精算要求により払出を要求する球数(精算要求数)を示す値に更新し(tb1)、払出要求信号または精算要求信号をonとする(tb2)。詳しくは、賞球の払出を伴う入賞が発生した場合には、球数信号の値を入賞の発生により付与される賞球数を示す値に更新し、払出要求信号をonとする。また、取込済球が残存する状態、すなわち1以上の賭数が設定されている状態または未使用球が残存する状態で精算スイッチ10の操作が検出された場合には、球数信号の値を賭数の設定に用いられた使用済球数と未使用球数との合算値である取込済球数を示す値に更新し、精算要求信号をonとする。また、1以上の賭数が設定され、かつ未使用球が残存する状態でスタートスイッチ7の操作が検出された場合には、球数信号の値を未使用球数を示す値に更新し、精算要求信号をonとする。
払出制御部61が払出要求信号または精算要求信号のonを検出すると、動作中信号をonとして払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を遊技制御部41に対して通知する(tb3)。そして、球数信号が示す数のパチンコ球を払い出す払出動作を開始し(tb4)、払出動作が終了すると(tb5)、動作中信号をoffとして払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を遊技制御部41に対して通知する(tb6)。次いで、遊技制御部41が動作中信号のoffを検出すると払出動作の終了を確認し、払出要求信号または精算要求信号をoffとする(tb7)。また、遊技制御部41は、動作中信号のonを検出してからoffが検出されるまでの期間(tb3〜tb6)においてのみ、払出球検出スイッチ202による払出球の検出を有効とし、この間に払出球が検出される毎に、RAM41cに設定された未払出球カウンタ(払出要求に基づく払出要求数のうち未だ払い出されていない未払出球数を記憶するカウンタ)の値または未精算球カウンタ(精算要求に基づく精算要求数のうち未だ払い出されていない未精算球数を記憶するカウンタ)の値を減算更新する。
また、未払出球カウンタの値または未精算球カウンタの値が残存する状態、すなわち遊技制御部41が払出要求または精算要求を行った後、払出要求または精算要求によって要求された数のパチンコ球の払出が完了する前に停電が発生した場合には、前述のように遊技制御部41と払出制御部61との通信状態及び払出制御部61の制御状態はバックアップされることはないが、遊技制御部41のRAM41cに記憶されている未払出球カウンタの値及び未精算球カウンタの値はバックアップされるので、停電復旧時には、遊技制御部41が払出制御部61に対して、これらバックアップされている未払出球カウンタの値または未精算球カウンタの値に基づいて払出要求または精算要求を最初から実行するようになっている。
図13は、払出要求中または精算要求中においてエラーが発生した場合の動作状況を示すタイミングチャートである。
遊技制御部41は、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点(tc1)から払出通信エラー判定時間のカウントを開始する。そして、図13(a)に示すように、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点(tc1)から払出通信エラー判定時間が経過しても動作中信号のonを検出できない場合(tc2)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認できない場合には、払出通信エラーと判定し、エラー状態に制御し、遊技補助表示器12に払出通信エラーを示すエラーコードを表示させて報知する。尚、払出通信エラーに基づいてエラー状態に制御されていても、払出要求信号または精算要求信号をonの状態に維持し、動作中信号の監視も継続する。そして、この状態で、動作中信号のonを検出し、その後、動作中信号のoffを検出した場合(tc3)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、エラー状態を自動的に解除する(tc4)。
また、図13(b)に示すように、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点(tc1)から払出通信エラー判定時間が経過する前に、動作中信号のonを検出したが、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点(tc1)から払出通信エラー判定時間が経過しても動作中信号のoffを検出できない場合(tc5)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認できない場合にも、払出通信エラーと判定し、エラー状態に制御し、遊技補助表示器12に払出通信エラーを示すエラーコードを表示させて報知する。尚、この場合でも、払出要求信号または精算要求信号をonの状態に維持し、動作中信号の監視も継続する。そして、この状態で、動作中信号のonを検出し、その後、動作中信号のoffを検出した場合(tc6)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、エラー状態を自動的に解除する(tc7)。
このように本実施例では、遊技制御部41が払出要求または精算要求を行った後、払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認したか否かに関わらず、払出要求または精算要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても、当該払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認できない場合に、払出通信エラーと判定するようになっている。すなわち、払出通信エラーは、払出要求または精算要求を行った時点からカウントされる払出通信エラー判定時間にのみ基づいて判定されるようになっている。また、払出通信エラーと判定され、エラー状態に制御されている状態でも、払出制御部61との通信は継続し、払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認できた時点で、エラー状態が自動的に解除されるようになっている。
尚、本実施例では、上記のように、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点から払出通信エラー判定時間が経過しても、当該払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認できない場合に、払出通信エラーと判定するようになっているが、これに限られるものではない。
図14は、払出要求中または精算要求中においてエラーが発生した場合の動作状況の変形例を示すタイミングチャートである。
この変形例では、図14(a)に示すように、遊技制御部41が、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点(td1)から第1の払出通信エラー判定時間のカウントを開始し、払出要求信号または精算要求信号をonにした時点(td1)から第1の払出通信エラー判定時間が経過しても動作中信号のonを検出できない場合(td2)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認できない場合に、払出通信エラーと判定し、エラー状態に制御する。尚、この場合でも、払出通信エラーに基づいてエラー状態に制御されている間、払出要求信号または精算要求信号をonの状態に維持し、動作中信号の監視も継続する。そして、この状態で、動作中信号のonを検出した場合(td3)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認した場合には、エラー状態を自動的に解除する(td4)。
また、図14(b)に示すように、遊技制御部41が、動作中信号のonを検出した時点(td5)から第2の払出通信エラー判定時間のカウントを開始し、動作中信号のonを検出した時点(td5)から第2の払出通信エラー判定時間が経過しても動作中信号のoffを検出できない場合(td6)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認できない場合に、払出通信エラーと判定し、エラー状態に制御する。尚、この場合でも、払出通信エラーに基づいてエラー状態に制御されている間、払出要求信号または精算要求信号をonの状態に維持し、動作中信号の監視も継続する。そして、この状態で、動作中信号のoffを検出した場合(td7)、すなわち払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、エラー状態を自動的に解除する(td8)。
このように当該変形例では、遊技制御部41が払出要求または精算要求を行った後、第1の払出通信エラー判定時間が経過しても、当該払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認できない場合、及び払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認した後、第2の払出通信エラー判定時間が経過しても、当該払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認できない場合に、払出通信エラーと判定するようになっている。すなわち払出通信エラーは、払出要求または精算要求を行った時点から払出動作の開始を確認するまでの期間において第1の払出通信エラー判定時間が経過した場合と、払出動作の開始を確認してから払出動作の終了を確認するまでの期間において第2の払出通信エラー判定時間が経過した場合と、で別個に判定されるようになっている。また、払出通信エラーと判定され、エラー状態に制御されている状態でも、払出制御部61との通信は継続し、払出要求または精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始または終了を確認できた時点で、エラー状態が自動的に解除されるようになっている。
図15は、球貸スイッチ29の操作が検出されたことに伴いカードユニット400により貸出処理が行われた場合の動作状況を示すタイミングチャートである。
球貸スイッチ29の操作が検出されると、カードユニット400の制御ユニットは、BRDYをonとして貸出処理の開始を払出制御部61に対して通知する(te1)。更に、BRQをonとして貸出単位数のパチンコ球の貸出を要求する(te2)。払出制御部61がBRQのonを検出すると、VLがonの状態であるか、すなわちカードユニット400と正常に接続されているか否かを確認し、VLがonの状態であることを条件に、EXSをonとしてBRQに基づくパチンコ球の貸出動作の開始をカードユニット400に対して通知する(te3)。そして、貸出単位数のパチンコ球を貸し出す貸出動作を開始し(te4)、貸出動作が終了すると(te6)、EXSをoffとしてBRQに基づくパチンコ球の貸出動作の終了をカードユニット400に対して通知する(te7)。尚、BRQのonを検出してもVLがonの状態でなければ、EXSをonとせず、BRQに基づくパチンコ球の貸出動作も行わないようになっている。また、払出制御部61は、遊技制御部41がBET処理中か否かに関わらず、BRQのonを検出することで貸出動作を行うことが可能とされている。一方、カードユニット400の制御ユニットがBRQをonとした後、EXSのonを検出すると貸出動作が開始した旨を確認してBRQをoffとし(te5)、EXSのonを検出した後、EXSのoffを検出すると貸出動作が終了した旨を確認し、残存する有価価値の範囲内で規定回数の貸出要求が完了していなければ、再びBRQをonとして貸出単位数のパチンコ球の貸出を要求する(te8)。また、EXSのoffを検出して貸出動作が終了した旨を確認した際に、貸出要求に必要な有価価値が残存しない場合や規定回数の貸出要求が完了した場合には、BRDYをoffとして貸出処理の終了を払出制御部61に対して通知する(te9)。
このように本実施例では、カードユニット400に搭載された制御ユニットが、球貸スイッチ29の操作が検出されることで、受付中のプリペイドカードから読み出された有価価値が残存することを条件に前述したBRDYをonとして貸出処理の開始を払出制御部61に対して通知するとともに、前述したBRQをonとして貸出単位数のパチンコ球の貸出を要求する処理を、残存する有価価値の範囲内で規定回数(本実施例では、10回)行い、貸出要求に必要な有価価値が残存しない場合や規定回数の貸出要求が完了した場合には、BRDYをoffとして貸出処理の終了を払出制御部61に対して通知するようになっている。このため、払出制御部61は、BRDYのonを検出している間、貸出要求に基づいて複数回の貸出動作を行う一連の貸出制御を行うこととなる。
尚、本実施例では、BRDYのonを検出することで貸出制御を開始し、BRDYのonが検出されている状態で、BRQのon、すなわち貸出要求を検出することで貸出動作を行うとともに、BRDYのoffを検出することで一連の貸出制御を終了するようになっている。すなわちBRDYのonを検出することで、貸出制御が行われるため、本発明における貸出要求とは、カードユニット400の制御ユニットがBRDYをonとし、かつその状態でBRQをonとすることである。
図16は、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が検出され、取込制御(後述する取込制御処理)が行われた場合や、精算スイッチ10の操作が検出され、精算制御(後述する精算制御処理)が行われた場合の動作状況を示すタイミングチャートである。
1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が有効に検出されると(th1)、遊技制御部41は、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10の操作の検出を無効にする。そして、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作の検出に基づく取込制御が終了した際に(th2)、精算スイッチ10の操作の検出を有効にするとともに、1以上の賭数が設定されていれば、スタートスイッチ7の操作の検出も有効にする。更に遊技状態に応じた規定数の賭数が未だ設定されていない状態、すなわち取り込まれたパチンコ球数が規定数を設定するのに必要な球数に満たない状態であれば、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出も有効にする。
また、精算スイッチ10の操作が有効に検出されると(th1)、遊技制御部41は、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10の操作の検出を無効にする。更に、1以上の賭数が設定されており、スタートスイッチ7の操作の検出も有効な状態であったならば、スタートスイッチ7の操作の検出も無効にする。そして、精算スイッチ10の操作の検出に基づく精算制御が終了した際に(th2)、精算スイッチ10の操作の検出を有効にするとともに、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出を有効にする。
このように本実施例では、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作の検出に基づいて取込制御が行われたり、精算スイッチ10の操作の検出に基づいて精算制御が行われると、これら取込制御や精算制御が終了するまでの間、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の各操作の検出が無効化されるようになっている。
図17及び図18は、カードユニット400と払出制御基板60との接続が断絶した際の動作状況を示すタイミングチャートである。
図17に示すように、カードユニット400と払出制御基板60との接続が断絶し、VLのonを検出できなくなると(ti1)、払出制御部61は、貸出制御を禁止するとともに、カードユニット接続中信号をoffとしてカードユニット400と接続されていない旨を遊技制御部41に対して通知する。遊技制御部41がカードユニット接続中信号のoffを検出してカードユニット400と接続されていない旨を確認すると、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出を無効化し、これら1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出に基づく取込制御を禁止する。そして、カードユニット400がスロットマシン1に接続されていない旨を示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示させて、接続エラーを報知する。
また、図18に示すように、遊技制御部41が、取込制御や精算制御を行っている途中で(tj1)、カードユニット接続中信号のoffを検出した場合には、実行中の取込制御や精算制御が終了した時点(tj2)で、これら取込制御や精算制御の実行に伴い無効化されている1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出を引き続き無効にし、これら1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出に基づく取込制御を禁止するとともに、カードユニット400がスロットマシン1に接続されていない旨を示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示させて、接続エラーを報知する。
その後、図17に示すように、カードユニット400と払出制御基板60との接続が復帰し、VLのonを検出すると(ti2)、払出制御部61は、禁止されていた貸出制御を許可するとともに、カードユニット接続中信号をonとしてカードユニット400と接続されている旨を遊技制御部41に対して通知する。遊技制御部41がカードユニット接続中信号のonを検出してカードユニット400と接続されている旨を確認すると、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の検出を有効化して取込制御を許可する。そして、接続エラーの報知を解除する。
尚、1以上の賭数が既に設定されている状態においてカードユニット400と払出制御基板60との接続が断絶し、遊技制御部41がカードユニット接続中信号のoffを検出してカードユニット400と接続されていない旨を確認しても、スタートスイッチ7の操作の検出は有効であり、このような状態でスタートスイッチ7の操作を検出した場合でも有効にゲームが開始する。すなわち1以上の賭数が既に設定されておりゲームの開始条件が成立している状態であれば、カードユニット400と払出制御基板60との接続状態に関わらず、常にスタートスイッチ7の操作の検出に基づき有効にゲームを開始させることが可能である。また、カードユニット400と払出制御基板60との接続が断絶し、遊技制御部41がカードユニット接続中信号のoffを検出してカードユニット400と接続されていない旨を確認しても、精算スイッチ10の操作の検出は有効であり、このような状態で精算スイッチ10の操作を検出した場合でも有効に精算制御を行う。すなわちカードユニット400と払出制御基板60との接続状態に関わらず、常に精算スイッチ10の操作の検出に基づいて精算制御を行うことが可能である。
次に遊技制御部41のCPU41aによるリールモータ32L、32C、32Rの駆動制御、及び取込モータ101の駆動制御について説明する。
リールモータ32L、32C、32R及び取込モータ101は、一定の時間間隔でパルス信号が入力されることにより回転駆動するステッピングモータであり、このうちリールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号の出力制御は、CPU41aが実行するタイマ割込処理(A)によって行われ、取込モータ101への駆動信号の出力制御は、CPU41aが実行するタイマ割込処理(B)によって行われる。
タイマ割込処理(A)は、図19(a)に示すように、約0.56msの時間間隔で実行されるとともに、リールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号の出力は、図19(b)に示すように、タイマ割込処理(A)を4回実行する毎に行われるので、リールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号は、約2.24msの時間間隔で行われることとなる。
一方、タイマ割込処理(B)は、図19(a)に示すように、約0.4msの時間間隔で実行されるとともに、取込モータ101への駆動信号の出力は、図19(b)に示すように、取込制御の実行時においては、タイマ割込処理(B)を5回実行する毎に行われ、返却制御の実行時においては、タイマ割込処理(B)を20回実行する毎に行われるので、取込モータ101への駆動信号は、取込制御の実行時において約2.0msの時間間隔で行われ、返却制御の実行時において約8.0msの時間間隔で行われることとなる。
また、図20に示すように、リールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号の出力が行われるタイマ割込処理(A)の契機となる割込1は、他の割込処理が実行中の場合等により割込が禁止されている場合を除いて、ゲームの実行中か否かに関わらず許可されており、0.56msの時間間隔で発生するのに対して、取込モータ101への駆動信号の出力が行われるタイマ割込処理(B)の契機となる割込0は、ゲームが開始してから終了するまでの期間、すなわちゲームの実行中において禁止されるので、ゲームの実行中以外においてのみ0.4msの時間間隔で発生するようになっている。
尚、本実施例でいうゲームの開始とは、スタートスイッチ7の検出に基づいてゲームが開始するタイミングであり、ゲームの終了とは、1ゲームの制御に伴う全ての制御が終了したタイミングであり、例えば、賞球の払出を伴う入賞が発生していなければ、全てのリール2L、2C、2Rが停止したタイミングであり、賞球の払出を伴う入賞が発生していれば、全てのリール2L、2C、2Rが停止し、かつ賞球の払出が終了したタイミングである。
また、本実施例では、後に詳述するが、タイマ割込処理(A)において、スイッチの検出処理が行われるため、ゲームの実行中か否かに関わらず、タイマ割込処理(A)の契機となる割込1が許可されるようになっているが、図21に示すように、リールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号の出力が行われるタイマ割込処理(A)の契機となる割込1をゲームの実行中においてのみ許可し、ゲームの実行中以外において禁止するとともに、取込モータ101への駆動信号の出力が行われるタイマ割込処理(B)の契機となる割込0をゲームの実行中以外において許可し、ゲームの実行中において禁止するようにしても良い。また、この場合には、ゲーム中以外に検出する必要のあるスイッチの検出処理をタイマ割込処理(B)において実行したり、タイマ割込処理(A)、(B)とは異なる契機で発生する割込(例えば、本実施例では用いられていない割込3)にの発生に伴って実行されるタイマ割込処理において実行するようにすれば良い。
次に、本実施例における遊技制御部41のCPU41aが実行する各種制御内容を、図22〜図36に基づいて以下に説明する。
CPU41aは、リセット回路49からリセット信号が入力されると、図22のフローチャートに示す起動処理を行う。尚、リセット信号は、電源投入時及び遊技制御部41の動作が停滞した場合に出力される信号であるので、起動処理は、電源投入に伴うCPU41aの起動時及びCPU41aの不具合に伴う再起動時に行われる処理である。
また、本実施例では、払出制御基板60に搭載された払出制御部61のCPU61a及び演出制御基板90に搭載された演出制御部91のCPU91aにおける起動処理が終了し、遊技制御部41との通信が可能な状態となるまでの時間よりも長い期間、リセット信号が入力されるようになっている。すなわち、遊技制御部41が起動処理を終了して通常の処理に移行する時点で、払出制御部61及び演出制御部91は、遊技制御部41との通信が可能な状態で待機していることとなる。
起動処理では、まず、内蔵デバイスや周辺IC、割込モード、スタックポインタ、I/Oポート41d等を初期化した後(Sa1)、入力ポートから電圧低下信号の検出データを取得し、電圧低下信号が入力されているか否か、すなわち電圧が安定しているか否かを判定し(Sa2)、電圧低下信号が入力されている場合には、電圧低下信号が入力されているか否かの判定以外は、いずれの処理も行わないループ処理に移行する。
Sa2のステップにおいて電圧低下信号が入力されていないと判定した場合には、Iレジスタ及びIYレジスタの値を初期化する(Sa3)とともに、打止スイッチ36の状態を取得し、CPU41aの特定のレジスタに打止機能の有効/無効を設定する(Sa4)。Iレジスタ及びIYレジスタの初期化により、Iレジスタには、割込発生時に参照する割込テーブルのアドレスが設定され、IYレジスタには、RAM41cの格納領域を参照する際の基準アドレスが設定される。これらの値は、固定値であり、起動時には常に初期化されることとなる。
次いで、RAM41cへのアクセスを許可し(Sa5)、RAMクリアスイッチ23がONの状態か否かを判定し(Sa6)、RAMクリアスイッチがONの状態でなければ、更に設定キースイッチ37がONの状態か否かを判定する(Sa7)。Sa7のステップにおいて設定キースイッチ37がONの状態でなければ、RAM41cの全ての格納領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)のRAMパリティを計算し(Sa8)、RAMパリティが0か否かを判定する(Sa9)。正常に電断割込処理が行われていれば、RAMパリティが0になるはずであり、Sa9のステップにおいてRAMパリティが0でなければ、RAM41cに格納されているデータが正常ではないので、RAM41cの格納領域のうち、図23に示すRAMエラー処理に移行する。
また、Sa9のステップにおいてRAMパリティが0であれば、更に破壊診断用データが正常か否かを判定する(Sa10)。正常に電断割込処理が行われていれば、破壊診断用データが設定されているはずであり、Sa10のステップにおいて破壊診断用データが正常でない場合(破壊診断用データが停電時に格納される5A(H)以外の場合)にも、RAM41cのデータが正常ではないので、図23に示すRAMエラー処理に移行する。
RAMエラー処理では、図23に示すように、RAM異常を示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示する(Sa101)。次いで、使用中スタック領域を除く全ての格納領域を初期化する初期化1を実行した後(Sa102)、いずれの処理も行わないループ処理に移行する。このようにRAMエラー処理においては、他のエラー処理と異なり、リセット/設定スイッチ38が操作されてもエラー状態が解除されることはない。
図22に戻り、Sa10のステップにおいて破壊診断用データが正常であると判定した場合には、RAM41cのデータは正常であるので、RAM41cの非保存ワーク、未使用領域及び未使用スタック領域を初期化する初期化3を行った後(Sa11)、破壊診断用データをクリアし(Sa12)、各レジスタを停電前の状態、すなわちスタックに保存されている状態に復帰する(Sa13)。
次いで、RAM41cに設けられた未払出球カウンタ(払出要求に基づく払出要求数のうち未だ払い出されていない未払出球数を記憶するカウンタ)に格納されている値を取得し、未払出球カウンタの値が0か否か、すなわち払出要求に基づく未払出球が残存するか否かを判定し(Sa14)、未払出球カウンタの値が0であれば、更に、RAM41cに設けられた未精算球カウンタ(精算要求に基づく精算要求数のうち未だ払い出されていない未精算球数を記憶するカウンタ)に格納されている値を取得し、未精算球カウンタの値が0か否か、すなわち精算要求に基づく未精算球が残存するか否かを判定する(Sa15)。そして、未精算球カウンタの値が0であれば、復帰後の制御状態がゲームの実行中か否か、すなわち後述するゲーム処理のうちBET処理以外の処理中か否かを判定し(Sa16)、ゲームの実行中であれば、割込0〜3のうち割込1、2を許可し(割込0、3は禁止の状態を維持)(Sa17)、停電前の最後に実行していた処理に戻る。一方、Sa16のステップにおいてゲームの実行中でない場合、すなわちBET処理中であれば、割込0〜3のうち割込0〜1を許可し(割込3は禁止の状態を維持)(Sa18)、停電前の最後に実行していた処理に戻る。
また、Sa14のステップにおいて未払出球カウンタの値が0でない場合、すなわち払出要求に基づく未払出球が残存する場合には、割込0〜3のうち割込1、2を許可し(割込0、3は禁止の状態を維持)(Sa19)、後述する払出要求処理の先頭(図32におけるSe101のステップ)へ移行する。また、Sa15のステップにおいて未精算球カウンタの値が0でない場合、すなわち精算要求に基づく未精算球が残存する場合には、割込0〜3のうち割込0〜1を許可し(割込3は禁止の状態を維持)(Sa20)、後述する精算要求処理の先頭(図29におけるSb201のステップ)へ移行する。
また、Sa6のステップにおいてRAMクリアスイッチ23がONの状態であれば、前述した初期化1を実行した後(Sa21)、割込0〜3のうち割込1、2を許可し(割込0、3は禁止の状態を維持)(Sa22)、ゲーム処理に移行する。尚、初期化1により設定値ワークに格納されている値は設定1を示す0に更新されるので、電源投入時にRAMクリアスイッチ23がONの状態であれば、設定値ワークに設定1を示す0が格納された状態でゲームの進行が可能な状態となる。
また、Sa7のステップにおいて設定キースイッチ37がONの状態であれば、前述した初期化1を実行した後(Sa23)、割込0〜3のうち割込1、2を許可し(割込0、3は禁止の状態を維持)(Sa24)、図24に示す設定変更処理、すなわち設定変更モードに移行し(Sa25)、設定変更処理の終了後、ゲーム処理に移行する。
設定変更処理では、図24に示すように、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値を読み出す(Sa201)。
その後、リセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態となり(Sa202、Sa203)、Sa202のステップにおいてリセット/設定スイッチ38の操作が検出されると、Sa201のステップにおいて読み出した設定値に1を加算し(Sa204)、加算後の設定値が6であるか否か、すなわち設定可能な範囲を超えたか否かを判定し(Sa205)、加算後の設定値が6でなければ、再びSa202、Sa203のステップにおけるリセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態に戻り、Sa205のステップにおいて加算後の設定値が7であれば設定値を1に補正した後(Sa206)、再びSa202、Sa203のステップにおけるリセット/設定スイッチ38とスタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態に戻る。
また、Sa203のステップにおいてスタートスイッチ7の操作が検出されると、その時点で選択されている変更後の設定値をRAM41cの設定値ワークに格納して、設定値を確定した後(Sa207)、設定キースイッチ37がOFFの状態となるまで待機する(Sa208)。そして、Sa208のステップにおいて設定キースイッチ37のOFFが判定されると、図22のフローチャートに復帰し、ゲーム処理に移行することとなる。
このように起動処理においては、RAMクリアスイッチ23、設定キースイッチ37がONの状態ではない場合に、RAMパリティが0であるか否か、破壊診断用データが正常であるか否かを判定することでRAM41cに記憶されているデータが正常か否かを判定し、RAM41cのデータが正常でなければ、RAMエラー処理に移行する。RAMエラー処理では、RAM異常エラーを示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示し、RAM41cのデータを初期化した後、いずれの処理も行わないループ処理に移行するので、ゲームの進行が不能化される。そして、RAM41cのデータが正常でなければ、割込が許可されることがないので、一度RAMエラー処理に移行すると、RAMクリアスイッチ23または設定キースイッチ37がONの状態で起動し、割込が許可されるまでは、停電しても電断割込処理は行われない。すなわち電断割込処理において新たにRAMパリティが0となるようにRAM調整用データが計算されて格納されることはなく、破壊診断用データが新たに設定されることもないので、CPU41aが再起動してもRAMクリアスイッチ23または設定キースイッチ37がONの状態で起動した場合を除き、CPU41aを再起動させてもゲームを再開させることができないようになっている。
そして、RAMエラー処理に一度移行すると、RAMクリアスイッチ23がONの状態で起動し、RAM41cのデータを初期化するか、設定キースイッチ37がONの状態で起動し、設定変更処理が行われ、リセット/設定スイッチ38の操作により新たに設定値が選択・設定されるまで、ゲームの進行が不能な状態となる。すなわちRAMエラー処理に移行した状態では、RAM41cのデータがクリアされ、設定1が新たな設定値として設定されるか、リセット/設定スイッチ38の操作により新たに設定値が選択・設定されることで、ゲームの進行が不能な状態が解除され、ゲームを再開させることが可能となる。
また、起動処理では、RAM41cに記憶されているデータが正常である場合に、未払出球カウンタの値または未精算球カウンタの値が0か否かを判定し、未払出球カウンタまたは未精算球カウンタの値が0ではない場合、すなわち払出要求に基づく未払出球や精算要求に基づく未精算球が残存する場合には、払出要求処理または精算要求処理の先頭に移行する。そして、払出要求処理や精算要求処理では、後述するように未払出球カウンタの値分のパチンコ球の払出要求または未精算球カウンタの値分の未精算要求が行われることとなるので、例えば、払出要求処理中や精算要求処理中に停電し、停電時に未払出球や未精算球が残存する場合には、復帰時において、再度未払出分の払出要求または未精算分の精算要求が行われ、未払出分または未精算分のパチンコ球が払い出されることとなる。
また、停電から復帰する際には、復帰後の制御状態がゲームの実行中であるか否かを判定し、ゲームの実行中であれば、割込0〜2のうち割込1、2のみを許可し、タイマ割込処理(B)の契機となる割込0及び未使用の割込3は禁止の状態を維持する。一方、復帰後の制御状態がゲームの実行中以外であれば、割込0〜2のうち割込0〜2を許可し、未使用の割込3は禁止の状態を維持するようになっている。
図25は、CPU41aが実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。
ゲーム処理では、BET処理(Sa301)、内部抽選処理(Sa302)、リール回転処理(Sa303)、リール停止処理(Sa304)、入賞判定処理(Sa305)、賞球付与処理(Sa306)、ゲーム終了時処理(Sa307)、を順に実行し、ゲーム終了時処理が終了すると、再びBET処理に戻る。
Sa301のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点でゲームを開始させる処理を実行する。
Sa302のステップにおける内部抽選処理では、Sa301のステップにおけるスタートスイッチ7の検出によるゲームスタートと同時に内部抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数の値に基づいて上記した各役への入賞を許容するかどうかを決定する処理を行う。この内部抽選処理では、それぞれの抽選結果に基づいて、RAM41cに当選フラグが設定される。
Sa303のステップにおけるリール回転処理では、各リール2L、2C、2Rを回転させる処理を実行する。このリール回転処理においては、全てのリール2L、2C、2Rが定速回転した時点でストップスイッチ8L、8C、8Rの操作を有効とする。
Sa304のステップにおけるリール停止処理では、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出され、各リール2L、2C、2Rの停止条件が成立したことに応じて対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。
Sa305のステップにおける入賞判定処理では、Sa304のステップにおいて全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止したと判定した時点で、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生したか否かを判定する処理を実行する。
Sa306のステップにおける賞球付与処理では、Sa305のステップにおいて入賞の発生が判定された場合に、入賞に応じて付与される賞球数分のパチンコ球の払出を要求する処理を行う。
Sa307のステップにおけるゲーム終了時処理では、次のゲームに備えて遊技状態を設定する処理を実行する。
図26及び図27は、CPU41aがSa301のステップにおいて実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
BET処理では、まず、割込0の禁止を解除(割込0を許可)した後(Sb1)、RAM41cにおいて賭数の値が格納されるBETカウンタの値をクリアし(Sb2)、当該ゲームがリプレイゲームであるか否かを判定する(Sb3)。RAM41cにリプレイゲーム中である旨を示すリプレイゲーム中フラグが設定されており、当該ゲームがリプレイゲームであると判定された場合には、BETカウンタの値を1加算し、RAM41cに格納されている前のゲームの賭数を参照し、BETカウンタの値が前のゲームの賭数と一致するか否を判定する処理(Sb4、Sb5)をSb5のステップにおいてBETカウンタの値が前のゲームの賭数と一致するまで繰り返し実行し、Sb5のステップにおいてBETカウンタの値が前のゲームの賭数と一致すると判定された場合には、スタートスイッチ7の操作の検出待ちの状態で待機する(Sb6)。そして、この状態でスタートスイッチ7の操作が検出されると、割込0を禁止した後(Sb16)、BET処理を終了して、図25のフローチャートに復帰する。
また、Sb3のステップにおいて当該ゲームがリプレイゲームでない場合には、カードユニット接続中信号のonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400が払出制御基板60と接続されているか否かを判定する(Sb7)。
Sb7のステップにおいてカードユニット接続中信号のonが検出されている場合には、精算スイッチ10の操作が検出されているか否かを判定し(Sb8)、精算スイッチ10の操作が検出されていれば、図28に示す精算制御処理に移行し(Sb9)、精算制御処理が終了すると、Sb7のステップに戻る。また、精算制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化される。
Sb8のステップにおいて精算スイッチ10の操作が検出されていなければ、RAM41cに設定された賭数の規定数を参照し、BETカウンタの値が規定数であるか否を判定し(Sb10)、BETカウンタの値が規定数であれば、スタートスイッチ7の操作が検出されているか否かを判定し(Sb11)、スタートスイッチ7の操作が検出されていなければ、Sb7のステップに戻り、スタートスイッチ7の操作が検出されていれば、RAM41cに設定された未使用球カウンタ(既に取り込まれているが未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数を記憶するカウンタ)の値が0であるか否かを判定し(Sb12)、未使用球カウンタの値が0であれば、割込0を禁止した後(Sb16)、BET処理を終了して、図25のフローチャートに復帰する。これに伴い、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化される。一方、Sb12のステップにおいて未使用球カウンタの値が0でなければ、未使用球カウンタの値を未精算球カウンタにセットし(Sb13)、未使用球カウンタの値をクリアした後(Sb14)、図29に示す精算要求処理に移行し(Sb15)、精算要求処理が終了すると、Sb16のステップに移行し、割込0を禁止した後(Sb16)、BET処理を終了して、図25のフローチャートに復帰する。これに伴い、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化される。
Sb10のステップにおいてBETカウンタの値が規定数でなければ、1球取込スイッチ5の操作が検出されているか否かを判定し(Sb17)、1球取込スイッチ5の操作が検出されていれば、RAM41cに設定された取込球カウンタ(取り込むべき球数のうち未だ取り込まれていない球数である取込球数を記憶するカウンタ)の値を1に更新する(Sb18)。そして、図30に示す取込制御処理に移行し(Sb19)、取込制御処理が終了すると、Sb7のステップに戻る。また、取込制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化される。
Sb17のステップにおいて、1球取込スイッチの操作が検出されていなければ、更にMAXBETスイッチ6の操作が検出されているか否かを判定し(Sb20)、MAXBET6の操作が検出されていれば、取込球カウンタの値を(規定数×5−BETカウンタの値×5−未使用球カウンタの値)に更新する(Sb21)。すなわち取込球カウンタの値をMAXBETスイッチ6の操作により指示された取込要求球数から既に賭数の設定に用いられている使用済球数と未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数を減算した値に更新する。そして、図30に示す取込制御処理に移行し(Sb19)、取込制御処理が終了すると、Sb7のステップに戻る。また、取込制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化される。
Sb20のステップにおいてMAXBETスイッチ6の操作が検出されていなければ、BETカウンタの値が1以上か否か、すなわちゲームが開始可能な状態か否かを判定し(Sb22)、BETカウンタの値が1以上であれば、Sb11のステップに進み、Sb11のステップにおいてスタートスイッチ7の操作が検出されていなければ、Sb7のステップに戻る。
また、Sb7のステップにおいて、カードユニット接続中信号のonが検出されていない場合には、カードユニット400がスロットマシン1と正常に接続されていない旨を示す接続エラーを示すエラーコードをセットする(Sb23)。エラーコードがセットされると、当該エラーコードが遊技補助表示器12に表示され、接続エラーが遊技機外部に報知される。そして、精算スイッチ10の操作が検出されているか否かを判定し(Sb24)、精算スイッチ10の操作が検出されていれば、図28に示す精算制御処理に移行し(Sb9)、精算制御処理が終了すると、Sb7のステップに戻る。また、精算制御処理に移行すると当該処理が終了するまでの間、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の操作の検出が無効化される。
Sb24のステップにおいて精算スイッチ10の操作が検出されていなければ、BETカウンタの値が1以上であるか、すなわちゲームが開始可能な状態か否かを判定し(Sb25)、BETカウンタの値が1以上であれば、スタートスイッチ7の操作が検出されているか否かを判定し(Sb26)、スタートスイッチ7の操作が検出されていれば、Sb12の処理に進む。
Sb25のステップにおいてBETカウンタの値が1未満の場合、またはSb26のステップにおいてスタートスイッチ7の操作が検出されていない場合には、カードユニット接続中信号のonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400と払出制御基板60とが接続状態となったか否かを判定し(Sb27)、カードユニット接続中信号のonが検出されていなければ、そのままSb7のステップに戻り、カードユニット接続中信号のonが検出されていれば、Sb24のステップにおいて設定した接続エラーを示すエラーコードをクリアして(Sb28)、Sb7のステップに戻る。これに伴い遊技補助表示器12に表示されたエラーコードの表示も解除される。
図28は、CPU41aがSb9のステップにおいて実行する精算制御処理の制御内容を示すフローチャートである。
精算制御処理では、まず、未使用球カウンタの値が0か否かを判定し(Sb101)、未使用球カウンタの値が0であれば、BETカウンタの値が0か否かを判定する(Sb102)。
そして、Sb101、Sb102のステップにおいて未使用球カウンタの値またはBETカウンタの値のいずれか一方でも0でない場合には、未精算球カウンタの値を(未使用球カウンタの値+BETカウンタの値×5)の値、すなわち未使用球数と使用済球数との合計値に更新し(Sb103)、未使用球カウンタ及びBETカウンタの値をクリアする(Sb104)。そして、図29に示す精算要求処理に移行し(Sb105)、精算要求処理が終了すると、精算制御処理を終了し、図26のフローチャートに復帰する。
また、Sb101、Sb102のステップにおいて未使用球カウンタの値もBETカウンタの値も0の場合には、返却球詰まり検出スイッチ111が検出されているか否か、すなわち返却球誘導通路109内に返却球が詰まっているか否かを判定し(Sb106)、返却球詰まり検出スイッチ111が検出されていなければ、更に、払出球詰まり検出スイッチ112が検出されているか否か、すなわち払出球誘導通路208内に払出球が詰まっているか否かを判定する(Sb107)。そして、Sb106のステップにおいて返却球詰まり検出スイッチ111が検出されているか、Sb107のステップにおいて払出球詰まり検出スイッチ112が検出されていれば、精算制御処理を終了し、図26のフローチャートに復帰する。
また、Sb106、Sb107のステップにおいて返却球詰まり検出スイッチ111も払出球詰まり検出スイッチ112も検出されていなければ、取込モータ101の回転駆動量(ステップ数)を100球分に設定し(Sb108)、振分ソレノイド102をonにして(Sb109)、取り込まれたパチンコ球の流路方向を返却球誘導通路109側とする。
そして、流路切替弁107による実際の流路方向が返却球誘導通路109側か否か、すなわち流路検出スイッチ115がonの状態か否かを判定し(Sb110)、流路切替弁107による実際の流路方向が返却球誘導通路109側であれば、取込モータ101の設定をonとして取込動作を開始する(Sb111)。すなわち流路切替弁107の流路方向を検出する流路検出スイッチ115の検出状態に基づき、実際の流路方向が返却球誘導通路109側を向いていることを条件に取込モータ101の駆動を開始する。
取込モータ101の駆動中においては、流路切替弁107による実際の流路方向が返却球誘導通路109側か否か、すなわち流路検出スイッチ115がonの状態か否かを判定し(Sb112)、流路方向が返却球誘導通路109側であれば、取込モータ101の駆動停止条件が成立したか否かを判定する(Sb113〜Sb116)。詳しくは、Sb113のステップにおいて取込球検出スイッチ105の検出状況をチェックし、最後に取込球が検出されてから規定時間(例えば3秒間)にわたり取込球が検出されていないか否かを判定し、Sb114のステップにおいて返却球詰まり検出スイッチ111が検出されているか否か、すなわち返却球誘導通路109内に返却球が詰まっているか否かを判定し、Sb115のステップにおいては、払出球詰まり検出スイッチ112が検出されているか否か、すなわち払出球誘導通路208内に払出球が詰まっているか否かを判定し、Sb116のステップにおいては、回転駆動量分、すなわち100球分の回転が終了したか否かを判定する。
そして、Sb113〜Sb116のステップにおいて取込モータ101の駆動停止条件がいずれも成立していなければ、Sb112のステップに戻る。また、Sb113〜Sb116のステップにおいて取込モータ101の駆動条件がいずれか1つでも成立している場合、すなわち最後に取込球が検出されてから規定時間にわたり取込球が検出されていない場合、返却球詰まり検出スイッチ111が検出されている場合、払出球詰まり検出スイッチ112が検出されている場合または100球分の回転が終了した場合には、取込モータ101の設定をoffにして(Sb117)、振分ソレノイド102をoffにして取り込まれたパチンコ球の流路方向を取込球誘導通路108側とし(Sb118)、精算制御処理を終了し、図26のフローチャートに復帰する。
また、Sb110のステップまたはSb112のステップにおいて流路方向が返却球誘導通路109側ではない場合、すなわち振分ソレノイド102をonとして返却球誘導通路109側に切り替えたにも関わらず、流路切替弁107による流路方向が返却球誘導通路109側に切り替わってない場合、または取込モータ101の駆動中に、振分ソレノイド102がonの状態であり、流路方向が返却球誘導通路109側であるにも関わらず、流路切替弁107による流路方向が取込球誘導通路108側を向いている場合には、取込モータ101の設定をoffとし(Sb119)、振分ソレノイド102をoffにした後(Sb120)、流路方向の異常を示す流路方向異常エラーを示すエラーコードをセットした後(Sb121)。エラー処理に移行する(Sb122)。エラー処理では、リセット操作がなされることによりエラー状態が解除されるようになっており、エラー状態が解除され、エラー処理が終了すると、精算制御処理を終了し、図26のフローチャートに復帰する。
図29は、CPU41aがSb15のステップ及びSb105のステップにおいて実行する精算要求処理の制御内容を示すフローチャートである。
精算要求処理では、まず、払出制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち遊技制御基板40と払出制御基板60が接続されているか否かを判定し(Sb201)、払出制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、払出制御基板60と正常に接続されていない旨を示す払出制御基板接続エラーを示すエラーコードをセットし(Sb202)、エラー処理に移行する(Sb203)。そして、エラー状態が解除され、エラー処理が終了すると、Sb201のステップに戻る。
また、Sb201のステップにおいて払出制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、球数信号の値を未精算球カウンタの値に更新し(Sb204)、RAM41cに設定されたエラー判定用タイマカウンタ(払出通信エラー判定時間をカウントするためのカウンタ)に初期値を設定し(Sb205)、精算要求信号をonとする(Sb206)。
次いで、動作中信号のonが検出されるまで動作中信号の出力状況を監視する(Sb207〜Sb209)。また、Sb208のステップにおいては、払出通信エラー判定時間(例えば5秒)が経過したか否か、すなわちエラー判定用タイマカウンタが0か否かを判定し、払出通信エラー判定時間が経過している場合、すなわち精算要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても当該精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始が確認できない場合には、払出制御基板60側で払出に伴う異常が発生した旨を示す払出通信エラーコードを設定し(Sb209)、再びSb207のステップに戻る。これに伴い払出制御基板60側で払出に伴う異常が発生した旨を示すエラーコードが遊技補助表示器12に表示される。
次いで、Sb207のステップにおいて、動作中信号のonが検出された場合、すなわち精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認した場合には、動作中信号のoffが検出されるまで動作中信号の出力状況を監視する(Sb210〜Sb214)。また、Sb210のステップにおいては、払出球検出スイッチ202の検出状況をチェックして払出球が検出されたか否かを判定し、払出球が検出された場合には、未精算球カウンタの値を1減算し(Sb212)、再びSb210のステップに戻る。また、Sb213のステップにおいては、払出通信エラー判定時間が経過したか否か、すなわちエラー判定用タイマカウンタが0か否かを判定し(Sb213)、払出通信エラー判定時間が経過している場合、すなわち精算要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても当該精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了が確認できない場合には、前述した払出通信エラーを示すエラーコードを設定し(Sb214)、再びSb210のステップに戻る。これに伴い前述のように払出制御基板60側で払出に伴う異常が発生した旨を示すエラーコードが遊技補助表示器12に表示される。
次いで、Sb211のステップにおいて、動作中信号のoffが検出された場合、すなわち精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、払出通信エラーを示すエラーコードがセットされているか否かを判定し(Sb215)、払出通信エラーを示すエラーコードがセットされていない場合には、未精算球カウンタの値が残存するか否かに関わらず未精算球カウンタの値をクリアした後(Sb217)、精算要求信号をoffにして(Sb218)、精算要求処理を終了し、図27または図28のフローチャートに復帰する。また、Sb215のステップにおいて、払出通信エラーを示すエラーコードがセットされている場合には、当該エラーコードをクリアする(Sb216)。すなわち精算要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過してエラー状態に制御されている場合でも、精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、当該エラー状態が自動的に解除されるようになっている。これに伴い遊技補助表示器12に表示されたエラーコードの表示も解除される。そして、未精算球カウンタの値が残存するか否かに関わらず未精算球カウンタの値をクリアした後(Sb217)、精算要求信号をoffにして(Sb218)、精算要求処理を終了し、図27または図28のフローチャートに復帰する。
図30は、CPU41aがSb15のステップにおいて実行する取込制御処理の制御内容を示すフローチャートである。
取込制御処理では、まず、RAM41cに設定されたリトライカウンタ(取込動作の再試行回数を記憶するカウンタ)に3を設定し(Sb301)、取込球カウンタの値に応じた取込モータ101の回転駆動量、すなわち取込球カウンタに設定された値の球数を取り込むのに必要な回転駆動量(ステップ数)を設定する(Sb302)。尚、この状態では、振分ソレノイド102はoffの状態であり、流路切替弁107による流路方向は取込球誘導通路108側を向いている状態である。
そして、流路切替弁107による実際の流路方向が取込球誘導通路108側か否か、すなわち流路検出スイッチ115がoffの状態か否かを判定し(Sb303)、流路切替弁107による実際の流路方向が取込球誘導通路108側であれば、取込モータ101の設定をonにして取込動作を開始する(Sb304)。すなわち流路切替弁107の流路方向を検出する流路検出スイッチ115の検出状態に基づき、実際の流路方向が取込球誘導通路108側を向いていることを条件に取込モータ101の駆動を開始する。
取込モータ101の駆動中においては、流路切替弁107による実際の流路方向が取込球誘導通路108側か否か、すなわち流路検出スイッチ115がoffの状態か否かを判定し(Sb305)、流路方向が取込球誘導通路108側であれば、取込球検出スイッチ105の検出状況をチェックし、取込球が検出されたか否かを判定する(Sb306)。
Sb306のステップにおいて取込球を検出した場合には、取込球カウンタの値を1減算するとともに、未使用球カウンタの値を1加算する(Sb307)。この際、取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数も1加算する。そして、未使用球カウンタの値が5、すなわち賭数を1設定するのに必要な球数に到達したか否かを判定し(Sb308)、未使用球カウンタの値が5未満であればSb307のステップに戻る。また、Sb310のステップにおいて未使用球カウンタの値が5であれば、BETカウンタの値を1加算するとともに、未使用球カウンタの値をクリアして(Sb309)、Sb305のステップに戻る。
また、Sb306のステップにおいて取込球を検出していなければ、取込モータ101がonの状態か否か、すなわち取込モータ101が未だ駆動中か否かを判定し(Sb310)、取込モータ101がonであれば、回転駆動量分、すなわち取込球カウンタの値分の回転が終了したか否かを判定し(Sb311)、回転駆動量分の回転が終了していなければ、Sb305のステップに戻り、回転駆動量分の回転が終了していれば、取込モータ101の設定をoffにして(Sb312)、Sb305のステップに戻る。
また、Sb310のステップにおいて取込モータ101がonでなければ、取込モータ101がoffとなってから、取込モータ101の回転により取り込まれたパチンコ球が第2取込球検出スイッチ105にて検出されるまでに要する時間である検出待ち時間が経過したか否かを判定し(Sb313)、検出待ち時間が経過していなければ、Sb305のステップに戻る。
また、Sb313のステップにおいて検出待ち時間が経過していれば、取込球カウンタの値が0か否か、すなわち1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作により要求された球数が全て取り込まれたか否かを判定し(Sb314)、取込球カウンタの値が0でなければ、すなわち1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作により要求された球数が全て取り込まれていなければ、リトライカウンタの値が0か否か、すなわち不足分のパチンコ球を取り込むための取込動作が再試行回数にわたり行われたか否かを判定し(Sb315)、リトライカウンタの値が0でなければ、リトライカウンタの値を1減算して(Sb316)、Sb302のステップに戻る。
また、Sb314のステップにおいて取込球カウンタの値が0であれば、リトライカウンタの値をクリアして(Sb317)、取込制御処理を終了して、図26に示すフローチャートに復帰する。また、Sb315のステップにおいてリトライカウンタの値が0であれば、取込球カウンタの値をクリアして(Sb318)、取込制御処理を終了して、図26に示すフローチャートに復帰する。
また、Sb303のステップまたはSb305のステップにおいて流路方向が取込球誘導通路108側ではない場合、すなわち振分ソレノイド102がoffの状態であり、流路方向が取込球誘導通路108側であるにも関わらず、流路切替弁107による流路方向が返却球誘導通路109側を向いている場合、または取込モータ101の駆動中に、振分ソレノイド102がoffの状態であり、流路方向が取込球誘導通路108側であるにも関わらず、流路切替弁107による流路方向が返却球誘導通路109側を向いている場合には、取込モータ101の設定をoffとし(Sb319)、リトライカウンタ及び取込球カウンタの値をクリアした後(Sb320)、流路方向の異常を示す流路方向異常エラーを示すエラーコードをセットし(Sb321)、エラー処理に移行し(Sb322)、エラー状態が解除され、エラー処理が終了すると、取込制御処理を終了して、図26に示すフローチャートに復帰する。
以上のようにBET処理では、BET処理の開始時に、取込モータ101への駆動信号の出力が行われるタイマ割込処理(B)の契機となる割込0の禁止が解除され、BET処理の終了時に、割込0が禁止されるようになっている。すなわちBET処理中においてのみ割込0が許可され、タイマ割込処理(B)が実行されることとなる。
また、精算スイッチ10の操作が有効に検出されると、精算制御処理に移行し、既に1以上の賭数が設定されている場合または未使用球カウンタの値が0でない場合、すなわち取込済球が残存する場合には、精算要求を行い、これに基づき取込済球を遊技者に返却させる精算要求処理を行った後、精算制御処理を終了する。これに対して、賭数が設定されておらず、未使用球カウンタの値が0の場合には、取込装置100により取り込まれたパチンコ球の流路方向を返却球誘導通路109側とした状態で取込モータ101を駆動させることにより、取込装置100内のパチンコ球を返却させる制御を行った後、精算制御処理を終了する。
また、精算要求処理では、精算要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても、動作中信号のoffが検出されない場合、すなわち当該精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了が確認できない場合に、払出通信エラーコードがセットされてエラー状態に制御される。そして、当該エラー状態は、動作中信号のonを検出し、精算要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した時点で、自動的に解除されるようになっている。
また、1球取込スイッチ5の操作が有効に検出されると、1を取込球カウンタに設定して取込制御処理に移行し、取込球カウンタの値分(1球分)のパチンコ球を取り込むための動作量の取込動作を、取込球検出スイッチ105による取込球の検出により減算された取込球カウンタの値が0となるか、取込動作を1回行う毎に減算されるリトライカウンタの値が0となるか、のいずれかの条件が成立するまで繰り返し行い、いずれか一方の条件が成立することで、取込制御処理が終了する。
また、MAXBETスイッチ6の操作が有効に検出されると、遊技状態に応じた規定数の賭数を設定するのに必要な球数(15球)から、使用済球数(BETカウンタの値×5)及び未使用球数(未使用球カウンタの値)を減算した球数、すなわちその時点で規定数の賭数を設定するのに必要な球数を取込球カウンタに設定して取込制御処理に移行し、取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための取込動作を、取込球検出スイッチ105による取込球の検出により減算された取込球カウンタの値が0となるか、取込動作を1回行う毎に減算されるリトライカウンタの値が0となるか、のいずれかの条件が成立するまで繰り返し行い、いずれか一方の条件が成立することで、取込制御処理が終了する。
図31は、CPU41aがSa306のステップにおいて実行する賞球付与処理の制御内容を示すフローチャートである。
賞球付与処理では、まず、入賞フラグが設定されているか否かに基づいて賞球の払出を伴う入賞が発生しているか否かを判定し(Se1)、賞球の払出を伴う入賞が発生していない場合には、賞球付与処理を終了して、図25に示すフローチャートに復帰する。
また、Se1のステップにおいて賞球の払出を伴う入賞が発生している場合には、当該入賞の発生により付与される賞球数を、RAM41cに設定された未払出球カウンタ(払出要求に基づく未払出球数を記憶するカウンタ)にセットする(Se2)。そして、図32に示す払出要求処理に移行し、払出要求処理が終了すると、賞球付与処理を終了して、図25に示すフローチャートに復帰する。
図32は、CPU41aがSe3のステップにおいて実行する払出要求処理の制御内容を示すフローチャートである。
払出要求処理では、まず、払出制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち遊技制御基板40と払出制御基板60が接続されているか否かを判定し(Se101)、払出制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、払出制御基板60と正常に接続されていない旨を示す払出制御基板接続エラーを示すエラーコードをセットし(Se102)、エラー処理に移行し(Se103)、エラー状態が解除され、エラー処理が終了すると、Se101のステップに戻る。
また、Se101のステップにおいて払出制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、球数信号の値を未払出球カウンタの値に更新し(Se104)、前述したエラー判定用タイマカウンタに初期値を設定し(Se105)、払出要求信号をonとする(Se106)。
次いで、動作中信号のonが検出されるまで動作中信号の出力状況を監視する(Se107〜Se109)。また、Se108のステップにおいては、払出通信エラー判定時間(例えば5秒)が経過したか否か、すなわちエラー判定用タイマカウンタが0か否かを判定し、払出通信エラー判定時間が経過している場合、すなわち払出要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても当該払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始が確認できない場合には、前述した払出通信エラーを示すエラーコードを設定し(Se109)、再びSe107のステップに戻る。これに伴い、前述のように払出制御基板60側で払出に伴う異常が発生した旨を示すエラーコードが遊技補助表示器12に表示される。
次いで、Se107のステップにおいて、動作中信号のonが検出された場合、すなわち払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を確認した場合には、動作中信号のoffが検出されるまで動作中信号の出力状況を監視する(Se110〜Se115)。また、Se110のステップにおいては、払出球検出スイッチ202の検出状況をチェックして払出球が検出されたか否かを判定し、払出球が検出された場合には、未払出球カウンタの値を1減算し(Se112)、取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数を、(賞球数−未払出球カウンタの値)、すなわち賞球数のうちその時点で既に払い出されている払出済球数に更新し(Se113)、再びSe110のステップに戻る。また、Se114のステップにおいては、払出通信エラー判定時間が経過したか否か、すなわちエラー判定用タイマカウンタが0か否かを判定し(Se114)、払出通信エラー判定時間が経過している場合、すなわち払出要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても当該払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了が確認できない場合には、前述した払出通信エラーを示すエラーコードを設定し(Se115)、再びSe110のステップに戻る。払出通信エラーフラグがセットされると、前述のように払出制御基板60側で払出に伴う異常が発生した旨を示すエラーコードが遊技補助表示器12に表示される。
次いで、Se111のステップにおいて、動作中信号のoffが検出された場合、すなわち払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、払出通信エラーフラグがセットされているか否かを判定し(Se116)、払出通信エラーを示すエラーコードがセットされている場合には、当該エラーコードをクリアする(Se117)。すなわち払出要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過してエラー状態に制御されている場合でも、払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した場合には、当該エラー状態が自動的に解除されるようになっている。これに伴い遊技補助表示器12に表示されたエラーコードの表示も解除される。
次いで、未払出球カウンタの値が0か否かを判定し(Se118)、未払出球カウンタの値が0であれば、払出要求信号をoffにして(Se120)、払出要求処理を終了して、図31に示すフローチャートに復帰する。また、Se118のステップにおいて未払出球カウンタの値が0でなければ、未払出球カウンタの値をクリアするとともに、取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数を賞球数の値に更新する(Se119)。そして、払出要求信号をoffにして(Se120)、払出要求処理を終了して、図31に示すフローチャートに復帰する。
以上のように賞球付与処理では、賞球の払出を伴う入賞が発生した場合に、当該入賞により付与される賞球数の払出要求を行う払出要求処理を行う。
払出要求処理では、動作中信号のonが検出された後、動作中信号のoffが検出されるまでの間、すなわち払出要求に基づく払出動作が行われている期間において、払出球が検出される毎に、未払出球カウンタの値が減算されるようになっている。
また、払出要求処理では、払出要求を行った時点から払出通信エラー判定時間が経過しても、動作中信号のoffが検出されない場合、すなわち当該払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了が確認できない場合に、払出通信エラーを示すエラーコードがセットされてエラー状態に制御される。そして、当該エラー状態は、動作中信号のonを検出し、払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の終了を確認した時点で、自動的に解除されるようになっている。
図33及び図34は、CPU41aが割込1の発生に応じて、すなわち約0.56msの間隔で起動処理やゲーム処理に割り込んで実行するタイマ割込処理(A)の制御内容を示すフローチャートである。
タイマ割込処理(A)においては、まず、全ての割込を禁止する(Sh1)。すなわち、タイマ割込処理(A)の実行中に他の割込処理が実行されることを禁止する。そして、使用中のレジスタをスタック領域に退避する(Sh2)。
次いで、入力ポート1〜4のうちポート1、2から各種スイッチ類の検出データを入力するポート入力処理1を実行した後(Sh3)、4種類のタイマ割込1〜4から当該タイマ割込処理(A)において実行すべきタイマ割込を識別するための分岐用カウンタを1進める(Sh4)。Sh4のステップでは、分岐用カウンタ値が0〜2の場合に1が加算され、カウンタ値が3の場合に0に更新される。すなわち分岐用カウンタ値は、タイマ割込処理(A)が実行される毎に、0→1→2→3→0・・・の順番でループする。
次いで、分岐用カウンタ値が2であるか、すなわちタイマ割込3かを判定し(Sh5)、タイマ割込3ではない場合には、分岐用カウンタ値が3であるか、すなわちタイマ割込4かを判定し(Sh6)、タイマ割込4ではない場合には、更に分岐用カウンタ値が1であるか、すなわちタイマ割込2かを判定する(Sh7)。
そして、Sh7のステップにおいてタイマ割込2ではない場合、すなわちタイマ割込1の場合には、リールモータ32L、32C、32Rの始動時のステップ時間間隔の制御を行うリール始動処理(Sh8)、リールモータ32L、32C、32Rの位相信号データの変更を行うモータステップ処理(Sh9)、リールモータ32L、32C、32Rの停止後、一定時間経過後に位相信号を1相励磁に変更するモータ位相信号スタンバイ処理(Sh10)、取込モータ101の回転駆動量の更新等を行う取込モータ制御処理(Sh10)、コマンドキューに格納されたコマンドを演出制御基板90に対して送信するコマンド送信処理(Sh11)を順次実行した後、Sh2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sh21)、Sh1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sh22)、割込前の処理に戻る。
また、Sh7のステップにおいてタイマ割込2の場合には、リールモータ32L、32C、32Rの始動時または定速回転中か否かを判定し、リールモータ32L、32C、32Rの始動時または定速回転中であれば、Sh9のモータステップ処理において変更した位相信号データや後述するSh25の最終停止処理において変更した位相信号データを出力するモータ位相信号出力処理(リールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号の出力処理)(Sh12)、各種表示器をダイナミック点灯させるLEDダイナミック表示処理(Sh13)、各種LED等の点灯信号等のデータを出力ポートへ出力する制御信号等出力処理(Sh14)、各種ソフトウェア乱数を更新する乱数更新処理(Sh15)、各種時間カウンタを更新する時間カウンタ更新処理(Sh16)、外部出力信号を更新する外部出力信号更新処理(Sh17)を順次実行した後、Sh2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sh21)、Sh1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sh22)、割込前の処理に戻る。
また、Sh5のステップにおいてタイマ割込3であれば、入力ポート1〜4のうち入力ポート3、4から各種スイッチ類の検出データを入力するポート入力処理2(Sh18)、定速回転中のリール2L、2C、2Rの原点通過をチェックする原点通過時処理(Sh19)、各種スイッチ類の検出信号に基づいてこれら各種スイッチが検出条件を満たしているか否かを判定するスイッチ入力判定処理(Sh20)を順次実行した後、Sh2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sh21)、Sh1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sh22)、割込前の処理に戻る。
また、Sh6のステップにおいてタイマ割込4であれば、有効なストップスイッチ8L、8C、8Rの検出が判定されたときに、停止位置を決定し、何ステップ後に停止すれば良いかを算出する停止スイッチ処理(Sh23)、停止スイッチ処理で算出された停止までのステップ数をカウントして、停止する時期になったら2相励磁によるブレーキを開始する停止処理(Sh24)、停止処理においてブレーキを開始してから一定時間後に3相励磁とする最終停止処理(Sh25)を順次実行した後、Sh2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sh21)、Sh1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sh22)、割込前の処理に戻る。
以上のようにタイマ割込処理(A)では、タイマ割込2、すなわちタイマ割込処理(A)を4回実行する毎に1回行われる処理において、モータ位相信号出力処理が起動され、リールモータ32L、32C、32Rへの駆動信号が出力されるようになっている。
図35は、CPU41aが割込0の発生に応じて、すなわち約0.4msの間隔でゲーム処理(BET処理)に割り込んで実行するタイマ割込処理(B)の制御内容を示すフローチャートである。
タイマ割込処理(B)においては、まず、全ての割込を禁止する(Sh51)。すなわち、タイマ割込処理(B)の実行中に他の割込処理が実行されることを禁止する。そして、使用中のレジスタをスタック領域に退避する(Sh52)。
次いで、取込モータ101の駆動状態がonに設定されているか否かを判定し(Sh53)、取込モータ101の駆動状態がonに設定されていれば、RAM41cに設定された処理実行カウンタの値を更新する(Sh54)。Sh54のステップでは、初期値として20が設定されており、1回の更新毎に1減算される。そして、更新後のカウンタ値が0になると再び初期値として20が設定されるようになっている。
次いで、処理実行カウンタ値に基づいて処理を行う時期か否かを判定する(Sh55)。Sh55のステップでは、まず、取込制御に基づく駆動であるか、返却制御に基づく駆動であるか、を判定し、取込制御に基づく駆動であれば、更に処理実行カウンタ値が5の倍数、すなわち5、10、15、20のいずれかの値か否かを判定し、処理実行カウンタ値が5の倍数であれば処理を行う時期と判定する。一方、返却制御に基づく駆動であれば、更に処理カウンタ値が20であるか否かを判定し、処理実行カウンタ値が20であれば処理を行う時期と判定する。
そして、Sh55のステップにおいて処理を行う時期と判定された場合には、取込モータ101の位相信号データの出力処理(取込モータ101への駆動信号の出力処理)を実行した後(Sh56)、入力ポートから取込モータ位置信号を入力し(Sh57)、入力したデータに基づいて取込モータ101の回転駆動量(ステップ数)を更新する(Sh58)。次いで、Sh52においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sh59)、Sh51のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sh60)、割込前の処理に戻る。
また、Sh53のステップにおいて、取込モータ101の駆動状態としてonが設定されていない場合や、Sh55のステップにおいて、処理を行う時期ではないと判定された場合には、Sh52においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sh59)、Sh51のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sh60)、割込前の処理に戻る。
以上のようにタイマ割込処理(B)では、取込モータ101の駆動が取込制御によるものか返却制御によるものか、が判定され、それに応じて駆動信号の出力間隔が異なるようになっている。詳しくは、タイマ割込処理(B)による取込モータ101の駆動制御が、取込制御に基づく取込モータ101の駆動である場合には、約2.0msの時間間隔で実行され、返却制御に基づく取込モータ101の駆動である場合には、約8.0msの時間間隔で実行されるようになっている。
図36は、CPU41aが割込2の発生に応じて、すなわち電断検出回路48からの電圧低下信号が入力されたときに起動処理やゲーム処理に割り込んで実行する電断割込処理の制御内容を示すフローチャートである。
電断割込処理においては、まず、割込を禁止する(Sj1)。すなわち電断割込処理の開始にともなってその他の割込処理が実行されることを禁止する。次いで、使用している可能性がある全てのレジスタをスタック領域に退避する(Sj2)。尚、前述したIレジスタ及びIYレジスタの値は使用されているが、起動時の初期化に伴って常に同一の固定値が設定されるため、ここでは保存されない。
次いで、入力ポートから電圧低下信号の検出データを取得し、電圧低下信号が入力されているか否かを判定する(Sj3)。この際、電圧低下信号が入力されていなければ、Sj2においてスタック領域に退避したレジスタを復帰し(Sj4)、Sj1のステップにおいて禁止した割込を許可して(Sj5)、割込前の処理に戻る。
また、Sj3のステップにおいて電圧低下信号が入力されていれば、破壊診断用データ(本実施例では、5A(H))をセットして(Sj6)、全ての出力ポートを初期化する(Sj7)。次いでRAM41cの全ての格納領域(未使用領域及び未使用スタック領域を含む)の排他的論理和が0になるようにRAMパリティ調整用データを計算してセットし(Sj8)、RAM41cへのアクセスを禁止する(Sj9)。
そして、電圧低下信号が入力されているか否かの判定(Sj10、尚、Sj10は、Sj3と同様の処理である)を除いて、何らの処理も行わないループ処理に入る。すなわち、そのまま電圧が低下すると内部的に動作停止状態になる。よって、停電時に確実にCPU41aは動作停止する。また、このループ処理において、電圧が回復し、電圧低下信号が入力されない状態となると、前述した起動処理が実行され、RAMパリティが0となり、かつ破壊診断用データが正常であれば、元の処理に復帰することとなる。
尚、本実施例では、RAM41cへのアクセスを禁止した後、電圧低下信号の出力状況を監視して、電圧低下信号が入力されなくなった場合に電圧の回復を判定し、起動処理へ移行するようになっているが、ループ処理において何らの処理も行わず、ループ処理が行われている間に、電圧が回復し、リセット回路49からリセット信号が入力されたことに基づいて、起動処理へ移行するようにしても良い。
次に、払出制御基板60に搭載された払出制御部61のCPU61aが実行する各種制御内容を、図37〜図52のフローチャートに基づいて以下に説明する。
CPU61aは、払出制御部61にリセット回路65からリセット信号が入力されると、図37に示す起動処理(払出)を行う。
起動処理(払出)では、まず、前述した払出制御基板接続確認信号をonに設定する(Sm1)。尚、払出制御基板接続確認信号は、電源が供給されている間常にonの状態を維持する。そして、RAM61cに格納されている全てのデータ、すなわち払出制御部61の制御状態を初期化した後(Sm2)、割込を許可して(Sm3)、ループ処理に移行する。
図38は、CPU61aが内部クロックのカウントに基づいて約2msの間隔で実行するタイマ割込処理(払出)の制御内容を示すフローチャートである。
タイマ割込処理(払出)では、スイッチ検出処理(Sn1)、接続確認処理(Sn2)、主基板通信処理(Sn3)、貸出制御処理(Sn4)、払出制御処理(Sn5)、モータ制御処理(Sn6)を順次実行する。
Sn1のステップにおけるスイッチ検出処理では、各種センサやスイッチ、信号の検出状態を取得する処理を実行する。Sn2のステップにおける接続確認処理では、カードユニット400との接続状況を確認する処理を実行する。Sn3のステップにおける主基板通信処理では、遊技制御基板40との信号の授受を行う処理を実行する。Sn4のステップにおける貸出制御処理では、カードユニットとの信号の授受を行う処理を実行する。Sn5のステップにおける払出制御処理では、払出モータ201の駆動状態を設定する処理を実行する。Sn6のモータ制御処理では、Sn5のステップおいて設定された払出モータ201の駆動状態に基づいて払出モータ201の位相信号の出力制御を行う処理を実行する。
図39は、CPU61aがSn2のステップにおいて実行する接続確認処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
接続確認処理では、まず、VLのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400と接続されているか否かを判定する(Sn201)。そして、Sn201のステップにおいてVLのonが検出されている場合には、カードユニット接続中信号をonとする。また、Sn201のステップにおいてVLのonが検出されていない場合には、カードユニット接続中信号をoffとする(Sn203)。
図40は、CPU61aがSn3のステップにおいて実行する主基板通信処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
主基板通信処理では、まず、主基板通信処理の種別を示す主基板通信処理選択フラグ(0〜2)を確認し(Sn301)、主基板通信処理選択フラグが0であれば主基板通信処理1を実行し(Sn302)、主基板通信処理選択フラグが1であれば主基板通信処理2を実行し(Sn303)、主基板通信処理選択フラグが2であれば主基板通信処理3を実行する(Sn304)。
図41は、CPU61aがSn302のステップにおいて実行する主基板通信処理1の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
主基板通信処理1では、まず、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn311)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn311のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、払出要求信号または精算要求信号のonが検出されているか否か、すなわち遊技制御基板40から賞球の払出または取込済球の精算が要求されているか否かを判定し(Sn312、Sn313)、払出要求信号のonも精算要求信号のonも検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn312、Sn313のステップにおいて払出要求信号または精算要求信号のonが検出されていれば、払出が可能か否かを判定する(Sn314、Sn315)。詳しくは、供給球検出スイッチ205が検出されているか否か、すなわち払出球が確保されているか否かを判定し、払出球詰まり検出スイッチ112が検出されているか否か、すなわち払出球誘導通路208内に払出球が詰まっているか否かを判定する。そして、払出が可能でなければ、もとの処理に戻る。また、Sn314、Sn315のステップにおいて、払出が可能な場合、すなわち供給球検出スイッチ205が検出されており、かつ払出球詰まり検出スイッチ112が検出されていない状態であれば、主基板通信処理選択フラグを1にして(Sn316)、もとの処理に戻る。
図42は、CPU61aがSn303のステップにおいて実行する主基板通信処理2の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
主基板通信処理2では、まず、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn321)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、主基板通信処理選択フラグを0にして(Sn322)、もとの処理に戻る。また、Sn321のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、EXSがonの状態か否か、すなわちカードユニット400からの貸出要求に基づく貸出制御の実行中であるか否かを判定し(Sn323)、EXSがonの状態であれば、もとの処理に戻る。また、Sn323のステップにおいてEXSがonの状態でなければ、球数信号が示す値を読み取り(Sn324)、読み取った払出数信号の値を、払出制御部61のRAMに設定された払出カウンタ(遊技制御基板40からの払出要求及び精算要求、カードユニット400からの貸出要求に基づいて払い出す球数のうち未だ払い出されていない未払出数を記憶するカウンタ)に記憶し(Sn325)、動作中信号をonとする(Sn326)。そして、主基板通信処理選択フラグを2として(Sn327)、もとの処理に戻る。
図43は、CPU61aがSn304のステップにおいて実行する主基板通信処理3の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
主基板通信処理3では、まず、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn331)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn331のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、払出カウンタの値が0か否か、払出カウンタ分の払出が完了したか否かを判定し(Sn332)、払出カウンタの値が0であれば、動作中信号をoffとして(Sn333)、主基板通信処理選択フラグを0にして(Sn334)、もとの処理に戻る。また、Sn332のステップにおいて払出カウンタの値が0でなければ、もとの処理に戻る。
図44は、CPU61aがSn4のステップにおいて実行する貸出制御処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
貸出制御処理では、まず、貸出制御処理の種別を示す貸出処理選択フラグ(0〜3)を確認し(Sn401)、貸出処理選択フラグが0であれば貸出通信処理1を実行し(Sn402)、貸出処理選択フラグが1であれば貸出通信処理2を実行し(Sn403)、貸出処理選択フラグが2であれば貸出通信処理3を実行し(Sn404)、貸出処理選択フラグが3であれば貸出通信処理4を実行する(Sn405)。
図45は、CPU61aがSn402のステップにおいて実行する貸出通信処理1の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
貸出通信処理1では、まず、VLのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400と接続されているか否かを判定し(Sn411)、VLのonが検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn411のステップにおいてVLのonが検出されていれば、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn412)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn412のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、BRDYのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400から貸出操作がなされた旨が通知されているか否かを判定し(Sn413)、BRDYのonが検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn413のステップにおいてBRDYのonが検出されていれば、貸出処理選択フラグを1にして(Sn414)、もとの処理に戻る。
図46は、CPU61aがSn403のステップにおいて実行する貸出通信処理2の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
貸出通信処理2では、まず、VLのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400と接続されているか否かを判定し(Sn421)、VLのonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn422)、もとの処理に戻る。また、Sn421のステップにおいてVLのonが検出されていれば、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn423)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn422)、もとの処理に戻る。また、Sn423のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、BRDYのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400から貸出操作がなされた旨が通知されているか否かを判定し(Sn424)、BRDYのonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn422)、もとの処理に戻る。また、Sn424のステップにおいてBRDYのonが検出されていれば、BRQのonが検出されているか否か、すなわちパチンコ球の貸出が要求されているか否かを判定し(Sn425)、BRQのonが検出されていなければ、もとの処理に戻る。また、Sn425のステップにおいてBRQのonが検出されていれば、払出が可能か否かを判定する(Sn426、Sn427)。詳しくは、供給球検出スイッチ205が検出されているか否か、すなわち払出球が確保されているか否かを判定し、払出球詰まり検出スイッチ112が検出されているか否か、すなわち払出球誘導通路208内に払出球が詰まっているか否かを判定する。そして、払出が可能でなければ、もとの処理に戻る。また、Sn426、Sn427のステップにおいて、払出が可能な場合、すなわち供給球検出スイッチ205が検出されており、かつ払出球詰まり検出スイッチ112が検出されていない状態であれば、貸出処理選択フラグを2にして(Sn428)、もとの処理に戻る。
図47は、CPU61aがSn404のステップにおいて実行する貸出通信処理3の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
貸出通信処理3では、まず、VLのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400と接続されているか否かを判定し(Sn431)、VLのonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn432)、もとの処理に戻る。また、Sn431のステップにおいてVLのonが検出されていれば、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn433)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn432)、もとの処理に戻る。また、Sn433のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、BRDYのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400から貸出操作がなされた旨が通知されているか否かを判定し(Sn434)、BRDYのonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn432)、もとの処理に戻る。また、Sn434のステップにおいてBRDYのonが検出されていれば、払出カウンタの値が0か否か、すなわち払出カウンタ分の払出が完了したか否かを判定し(Sn435)、払出カウンタの値が0でなければ、もとの処理に戻る。また、Sn435のステップにおいて払出カウンタの値が0であれば、EXSをonとして貸出動作の開始を通知する(Sn436)。そして、1回の貸出要求により貸し出される球数である貸出単位球数(本実施例では25)を払出カウンタに記憶し(Sn437)、貸出処理選択フラグを3にして(Sn438)、もとの処理に戻る。
図48は、CPU61aがSn405のステップにおいて実行する貸出通信処理4の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
貸出通信処理4では、まず、VLのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400と接続されているか否かを判定し(Sn441)、VLのonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn442)、もとの処理に戻る。また、Sn441のステップにおいてVLのonが検出されていれば、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されているか否か、すなわち、遊技制御基板40と接続されているか否かを判定し(Sn443)、遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn442)、もとの処理に戻る。また、Sn443のステップにおいて遊技制御基板接続確認信号のonが検出されていれば、BRDYのonが検出されているか否か、すなわちカードユニット400から貸出操作がなされた旨が通知されているか否かを判定し(Sn444)、BRDYのonが検出されていなければ、貸出処理選択フラグを0にして(Sn442)、もとの処理に戻る。また、Sn444のステップにおいてBRDYのonが検出されていれば、払出カウンタの値が0か否か、すなわち払出カウンタ分の払出が完了したか否かを判定し(Sn445)、払出カウンタの値が0でなければ、もとの処理に戻る。また、Sn445のステップにおいて払出カウンタの値が0であれば、EXSをoffとして貸出動作の完了を通知し(Sn446)、貸出処理選択フラグを2にして(Sn447)、もとの処理に戻る。
図49は、CPU61aがSn5のステップにおいて実行する払出制御処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
払出制御処理では、まず、払出球検出スイッチ202の検出状況をチェックして払出球が検出されたか否かを判定し(Sn501)、払出球が検出された場合には、払出カウンタの値から1を減算する(Sn502)。
次いで、払出制御処理の種別を示す払出制御処理選択フラグ(0〜2)を確認し(Sn503)、払出制御処理選択フラグが0であれば払出開始待ち処理を実行し(Sn504)、払出制御処理選択フラグが1であれば払出停止待ち処理を実行し(Sn505)、払出制御処理選択フラグが2であれば払出通過待ち処理を実行する(Sn506)。
図50は、CPU61aがSn504のステップにおいて実行する払出開始待ち処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
払出開始待ち処理では、まず、払出カウンタの値が0か否か、すなわち未払出球が残存するか否かを判定し(Sn511)、払出カウンタの値が0であれば、もとの処理に戻る。また、Sn511のステップにおいて払出カウンタの値が0でなければ、払出カウンタの値に応じた払出モータ201の回転駆動量、すなわち払出カウンタに設定された値の球数を払い出すのに必要な回転駆動量を設定する(Sn512)。そして、払出モータ201の設定をonにして払出モータ201の駆動を開始する(Sn513)。そして、払出制御処理選択フラグを1にして(Sn514)、もとの処理に戻る。
図51は、払出制御部61がSn505のステップにおいて実行する払出停止待ち処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
払出停止待ち処理では、まず、回転駆動量分、すなわち払出カウンタの値分の回転が終了したか否かを判定し(Sn521)、払出カウンタの値分の回転が終了していなければ、もとの処理に戻る。また、Sn521のステップにおいて払出カウンタの値分の回転が終了していれば、払出モータ201の設定をoffにして払出モータ201の駆動を停止する(Sn522)。そして、払出制御部61のRAMに設定された通過待ちタイマカウンタ(払出モータ201の回転により払い出されたパチンコ球が払出球検出スイッチ202にて検出されるまでに要する通過待ち時間を計測するためのカウンタ)に初期値を設定し(Sn523)、払出制御処理選択フラグを2にして(Sn524)、もとの処理に戻る。
図52は、払出制御部61がSn506のステップにおいて実行する払出通過待ち処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。
払出通過待ち処理では、まず、通過待ちタイマカウンタの値を1減算し(Sn531)、通過待ちタイマカウンタの値が0か否か、すなわち通過待ち時間が経過したか否かを判定し(Sn532)、通過待ちタイマカウンタの値が0でなければ、もとの処理に戻る。また、Sn532のステップにおいて通過待ちタイマカウンタの値が0であれば、払出処理選択フラグを0にして(Sn533)、もとの処理に戻る。
以上説明したように、ゲームの実行中、すなわちリール2L、2C、2Rを回転駆動するリールモータ32L、32C、32Rの駆動制御が行われる期間中には、タイマ割込処理(B)の実行が禁止され、取込装置100を駆動する取込モータ101の駆動信号の出力処理が起動されることがなく、取込モータ101の駆動信号の出力処理がリールモータ32L、32C、32Rの駆動周期に影響してしまうこともないので、リールモータ32L、32C、32Rをより安定した状態で駆動することができる。また、リールモータ32L、32C、32Rの駆動信号の出力処理が実行されるタイマ割込処理(A)と、取込モータ101の駆動信号の出力処理が実行されるタイマ割込処理(B)と、がそれぞれ独立した割込1、割込0に伴って実行されるので、本実施例のように、リールモータ32L、32C、32Rの駆動周期と取込モータ101の駆動周期とが異なる場合でも、各々の駆動モータに最適化した時間間隔にて駆動信号の出力処理を実行することが可能となる。
尚、本実施例では、ゲーム処理のうちBET処理中のみタイマ割込処理(B)の契機となる割込0が許可され、それ以外の処理中に割込0の発生が禁止されるようになっている。すなわちスタートスイッチ7の操作が検出されたときから、賞球の払出を伴う入賞が発生していない場合には、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出されるまでの期間、賞球の払出を伴う入賞が発生している場合には、賞球の払出が完了するまでの期間、割込0が禁止されるようになっているが、少なくともリールモータ32L、32C、32Rの駆動が行われる可能性がある期間を含むゲームの開始条件(例えば、スタートスイッチ7の操作が検出されたとき、リール2L、2C、2Rの変動が開始したとき、など)が成立してから終了条件(全てのリール2L、2C、2Rの変動が終了したとき、遊技球の払出が完了したとき、など)が成立するまでの期間、割込0の発生が禁止されるものであれば良く、例えば、図25に示すゲーム処理のうち、リールモータ32L、32C、32Rの駆動が行われる可能性がある期間は、Sa303〜Sa304の期間であるので、少なくともこの期間、割込0の発生が禁止されるものであれば上記の効果が得られるものである。
また、本実施例では、リールモータ32L、32C、32Rの駆動周期と取込モータ101の駆動周期とが異なるため、タイマ割込処理(A)の契機となる割込1が発生する周期と、タイマ割込処理(B)の契機となる割込0が発生する周期と、が異なる時間間隔の周期であるが、これら割込1の発生周期と割込0の発生周期とは同一の時間間隔の周期であっても良い。
また、本実施例では、ゲーム中においてタイマ割込処理(B)の契機となる割込0の発生を禁止に設定することにより、取込モータ101の駆動信号の出力処理が行われるタイマ割込処理(B)の起動を禁止するようになっているが、ゲーム中において割込0の発生自体は禁止せず、割込0の発生に伴うタイマ割込処理(B)の起動を禁止するようにしても良い。
また、本実施例では、タイマ割込処理(A)においてスイッチの検出処理が行われるため、ゲームの実行中か否かに関わらず、割込1は許可され、タイマ割込処理(A)が実行されるようになっているが、図21に示すように、割込1をゲームの実行中においてのみ許可し、ゲームの実行中以外において割込1を禁止し、タイマ割込処理(A)の起動が禁止されるようにしても良く、このようにすることで、ゲームの実行中以外の期間、すなわち取込モータ101の駆動制御が行われる期間中には、タイマ割込処理(A)が禁止され、リールモータ32L、32C、32Rの駆動信号の出力処理が起動されることがなく、リールモータ32L、32C、32Rの駆動信号の出力処理が取込モータ101の駆動周期に影響してしまうこともないので、取込モータ101をより安定した状態で駆動することができる。尚、このような構成とした場合には、ゲーム中以外に検出する必要のあるスイッチの検出処理をタイマ割込処理(B)において実行したり、タイマ割込処理(A)、(B)とは異なる契機で発生する割込(例えば、本実施例では用いられていない割込3)にの発生に伴って実行されるタイマ割込処理において実行するようにすれば良い。
また、本実施例では、起動処理において復帰後の制御状態がゲーム中(BET処理以外の処理中)であるか否かを判定し、ゲーム中であれば、タイマ割込処理(B)の契機となる割込0の発生を禁止(割込1、2のみを許可)し、ゲーム中以外であれば、割込0の発生を許可するようになっているため、停電時に割込0の禁止状態をバックアップすることなく、停電復帰後も割込0の禁止を設定することができる。
また、ゲームの進行を迅速にするためには、取込動作のスピードが要求されるが、本実施例では、取込動作に比較してスピードが要求されない返却動作(返却動作はゲームを終了する際に実行する動作であるため)に伴い取込モータ101を駆動させる場合には、取込動作に伴い取込モータ101を駆動させる場合よりも長い時間間隔で駆動信号の出力制御が実行される(取込動作に伴う駆動信号の出力制御が、タイマ割込処理(B)を5回実行する毎(約2.0msの間隔)で実行されるのに対し、返却動作に伴う駆動信号の出力制御は、タイマ割込処理(B)を20回実行する毎(約8.0msの間隔)で実行される)ので、メイン制御手段の負荷を軽減することができる。
また、返却制御に伴い取込モータ101を駆動させる場合の駆動信号の出力制御が実行される間隔が取込制御の場合に比較して長い間隔で実行されるので、例えば、下皿25が満タン状態となり、返却球詰まり検出スイッチ111や払出球詰まり検出スイッチ112により通路内におけるパチンコ球の停滞が検出されている場合には、取込モータ101に駆動信号が出力される前に、下皿25の満タン状態が検出され、取込モータ101の駆動を速やかに停止させることが可能となる。一方、取込制御に伴い取込モータ101を駆動させる場合の駆動信号の出力制御が実行される間隔が返却制御の場合に比較して短い間隔で実行されることとなるので、パチンコ球の取込速度を高めることが可能となり、ゲームの進行が迅速となる。
また、本実施例のスロットマシン1では、取込済球、すなわち賭数の設定に用いられた使用済球及び/または取り込まれたものの未だ賭数の設定に用いられていない未使用球が残存する状態で、精算スイッチ10の操作が検出されると、CPU41aは、取込済球数を未精算球数としてセットし、未精算球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求するとともに、当該要求に基づいて払出装置から未精算球数分のパチンコ球が払い出され、遊技者に返却されるとともに、この際払出球が検出される毎に、未精算球数が減算されるようになっている。
また、1以上の賭数が設定されており、ゲームの開始が許容されている状態においてスタートスイッチ7の操作が検出され、ゲームが開始する際に、未使用球が残存する場合には、CPU41aは、未使用球数を未精算球数としてセットし、未精算球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求するとともに、当該要求に基づいて払出装置から未精算球数分のパチンコ球が払い出され、遊技者に返却された後ゲームが開始するとともに、この際払出球が検出される毎に、未精算球数が減算されるようになっている。
そして、未精算球数分のパチンコ球の払出が完了する前に停電が発生すると、未精算球数が遊技制御部41側でのみバックアップされるようになっており、停電復旧時においては、遊技制御部41でバックアップされている未精算球数が残存する場合に、CPU41aは該未精算球数の精算要求を払出制御部61に対して再度行い、停電時の未精算球数の精算が行われるようになっている。このため、停電復旧時において、CPU61aは遊技制御部41から再度行われた精算要求に基づいて通常の精算動作を行うのみで済むので、遊技制御部41と払出制御部61が各々バックアップした内容の整合を図る必要がなく、停電復旧時の制御が複雑化することがない。
また、本実施例では、賞球を伴う入賞が発生した際に、CPU41aは、賞球数を未払出球数としてセットし、未払出球数分のパチンコ球の払出を払出制御部61に対して要求するとともに、当該要求に基づいて払出装置から未払出球数分のパチンコ球が払い出され、遊技者に付与されるとともに、この際払出球が検出される毎に、未払出球数が減算されるようになっている。
そして、未払出球数分のパチンコ球の払出が完了する前に停電が発生すると、未払出球数が遊技制御部41側でのみバックアップされるようになっており、停電復旧時においては、遊技制御部41でバックアップされている未払出球数が残存する場合に、CPU41aは該未払出球数の払出要求を払出制御部61に対して再度行い、停電時の未払出球数の払出が行われるようになっている。このため、停電復旧時において、CPU61aは遊技制御部41から再度行われた払出要求に基づいて通常の払出動作を行うのみで済むので、遊技制御部41と払出制御部61が各々バックアップした内容の整合を図る必要がなく、停電復旧時の制御が複雑化することがない。
また、取込装置100により取り込まれた球数、すなわち使用済球数と未使用球数とを合算した取込済球数が取込済球/払出済球表示器11に表示されるとともに、取込装置100によりパチンコ球が取り込まれる毎に、取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数も加算されるので、取り込まれたパチンコ球数をリアルタイムに確認することができるとともに、取込済球数が残存する状態で精算スイッチ10の操作が検出され、取込済球の精算が行われると、払出装置200からパチンコ球が払い出される毎に、取込済球/払出済球表示器11に表示されている取込済球数も減算されるので、取込済球の返却状況をリアルタイムに確認することができる。また、未使用球が残存する状態でスタートスイッチ7の操作が検出されると、取込済球/払出済球表示器11に未使用球数が表示されるとともに、未使用球の精算が行われ、払出装置200からパチンコ球が払い出される毎に、取込済球/払出済球表示器11に表示されている未使用球数も減算されるので、未使用球の返却状況をリアルタイムに確認することができる。
また、本実施例のスロットマシン1では、賞球の払出を伴う入賞が発生したゲームでは、CPU41aが入賞に応じた数のパチンコ球の払出を要求した後、動作中信号のoffを検出したとき、すなわちCPU61aから当該払出要求に基づく払出動作が終了した旨が通知されたことを条件に、次ゲームへの移行が許容される。すなわち入賞の発生に基づき払い出すべき数のパチンコ球の払出が完了したことにより、次ゲームへの移行が許容されるので、入賞の発生に基づくパチンコ球の払出が完了していないにも関わらず、次のゲームへ移行してしまうことを防止できる。
また、取込済球/払出済球表示器11には、賞球の払出を伴う入賞が発生した際に、当該入賞の発生に基づく賞球数のうち既に払い出された払出済球数が表示されるので、入賞の発生に伴い払い出されたパチンコ球数を遊技者に分かりやすく認識させることができる。更に、CPU41aは、払出球検出スイッチ202により払出球が検出される毎に、取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数を加算更新するので、賞球の払出状況を正確に報知することができる。
また、CPU41aは、入賞の発生に基づく賞球の払出要求を行った後、動作中信号のonが検出されていること、すなわちCPU61aが、当該払出要求に基づくパチンコ球の払出動作の開始を通知した後、払出動作の終了を通知するまでの期間であることを条件に、払出球検出スイッチ202が払出球を検出する毎に、取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数が加算更新されるので、CPU61aにより払出要求に基づくパチンコ球の払出動作が行われていない状態において払出球検出スイッチ202の検出信号にノイズ等が混入しても、誤って取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数が更新されることがないばかりか、カードユニット400からの貸出要求に基づく貸出制御によって払い出されたパチンコ球が払出球検出スイッチ202により検出された場合にも、取込済球/払出済球表示器11に表示されている払出済球数が更新されることがないので、賞球の払出状況をより正確に報知することができる。
尚、本実施例では、払出球検出スイッチ202の検出信号が払出制御基板で分岐されて遊技制御部41に入力されることで、CPU41aが払出球を検出できるようになっているが、例えば、払出球検出スイッチ202の検出信号が払出制御部61にのみ入力されるようにし、CPU61aが払出球を検出した際、または所定数の払出球を検出した際に、その旨を示す払出球信号を遊技制御部41に対して出力するとともに、払出制御部61から出力された払出球信号をCPU41aが検出することで、CPU41aが払出球を検出できるようにしても良い。
また、CPU41aは、払出制御部61に対して精算要求や払出要求を行った後、払出通信エラー判定時間が経過するまでに動作中信号のoffを検出しなかったとき、すなわち精算要求や払出要求に基づくパチンコ球の払出の終了が確認できなかったときに、払出制御部61側の払出動作に伴う異常と判定し、エラー状態に制御して払出通信エラーを報知するようになっており、精算要求や払出要求を行った時点から動作中信号のonを検出するまでの期間、すなわち精算要求や払出要求に基づくパチンコ球の払出の開始を確認するまでの期間と、動作中信号のonを検出してから動作中信号のoffを検出するまでの期間、すなわち精算動作や払出動作の開始を確認した後、当該動作の終了を確認するまでの期間と、の2つの期間を別個に計測して払出通信エラーを判定する必要がなく、精算要求や払出要求を行った後、当該要求に基づくパチンコ球の払出の終了を確認するまでの期間のみ計測し、当該期間によって払出通信エラーを判定できるので、CPU41aが、払出制御部61側の異常を判定するための制御を簡素化できる。
また、CPU41aが払出通信エラーと判定し、その旨の報知中であっても、動作中信号の監視を継続する。すなわち払出制御部61との通信は継続して行われるので、このような場合でもCPU41aが払出制御部61による精算動作や払出動作の状況を把握することができる。
尚、本実施例では、払出通信エラーを示すエラーコードを遊技補助表示器12に表示すること、すなわち表示器の表示態様にて払出通信エラーを報知しているが、ランプの点灯態様や音声の出力等によって払出通信エラーを報知するようにしても良いし、払出通信エラーを示す信号を呼出ランプやホールコンピュータ等の周辺機器に出力することで、当該払出通信エラーを報知するようにしても良い。
また、CPU41aが払出通信エラーと判定し、その旨の報知中であっても、動作中信号のoffを検出して、精算要求や払出動作に基づく精算動作や払出動作の終了を確認した場合、すなわち誤ってエラー状態に制御された場合や、エラー状態に制御されている間に払出制御部61側の異常が解消されて精算動作や払出動作が正常に完了した場合には、エラー状態が自動的に解除され、払出通信エラーの報知も自動的に終了するので、払出通信エラーと判定とされ、その旨の報知中であっても、極力遊技に支障をきたすことがないようにできるばかりか、報知の解除操作を行う手間を省くこともできる。尚、CPU41aが払出通信エラーと判定し、エラー状態に制御された場合、すなわち、払出通信エラーの報知が行われている場合において、所定のリセット操作(例えばリセット/設定スイッチ38の操作)により該エラー状態(払出通信エラーの報知)が解除されるようにしても良く、このようにすることで、払出通信エラーとなったことを遊技場の店員等が確実に把握することができる。
また、本実施例では、CPU41aが、払出球検出スイッチ202による払出球の検出に基づいて、精算要求や払出要求により要求した数のパチンコ球の払出を確認できない場合、すなわちRAM41cに設定された未精算球カウンタの値や未払出球カウンタの値が残存する場合でも、動作終了信号のoffを検出すること、すなわち払出制御部61側で精算要求や払出要求に基づくパチンコ球の精算動作や払出動作が終了した旨を示す払出制御終了情報を受信することで、次の処理に移行する。すなわちCPU41aが払出球検出スイッチ202による払出球の検出を取りこぼした場合でも、実際に精算動作や払出動作の制御を行っている払出制御部61側で正常に払い出されたことが確認されれば、次の処理へ移行するので、ゲームの進行が妨げられてしまうことがない。
また、精算スイッチ10の操作を検出すると、精算制御に移行し、精算制御が終了するまで、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、精算スイッチ10の各操作の検出が無効とされ、精算制御が終了するまでの間、これら各操作を検出しない状態に制御される。すなわち、精算制御の実行中にこれら各操作がされたときに、これら各操作に基づく制御が行われないようになっており、精算制御の実行中にこれら各操作を検出することに伴い、精算制御を中断したり、複数の制御が重複して行われるようなことがないので、CPU41aの制御を簡素化することができる。
尚、本実施例では、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作の検出に基づいて取込制御が行われたり、精算スイッチ10の操作の受付に基づいて精算制御が行われると、これら取込制御や精算制御が終了するまでの間、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の各操作の検出が無効化されるようになっているが、これら取込制御や精算制御が終了するまでの間に、1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の各操作を検出した際に、当該操作の検出を記憶しておき、実行中の取込制御や精算制御が終了した時点で、操作の検出が記憶されていれば、記憶されている操作の検出に応じた制御をその時点で行うようにしても良く、この場合でも、取込制御や精算制御の実行中に新たな制御が実行されることがないので、取込制御や精算制御の実行中にこれら各操作がされることに伴い、CPU41aの制御が複雑化してしまうことを防止できる。
また、本実施例では、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が検出されたときには、上皿26にパチンコ球が貯留されているか否かに関わらず、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作による取込要求数に応じた動作量の取込動作が行われるため、従来のように単位球数分のパチンコ球が待機していることを条件に取込動作を行う遊技機に比較してパチンコ球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、取込動作の終了後、動作量に応じた数のパチンコ球が取り込まれない場合には、不足数分に応じた動作量の取込動作が再度行われるとともに、取込動作の再試行回数が所定回数(本実施例では、初回の取込動作もリトライカウンタによりカウントされるので、2回)に達しても動作量に応じた数のパチンコ球が取り込まれない場合には、一連の取込制御が終了するので、取込動作が延々と行われてしまうといった不都合を防止できる。
尚、本実施例では、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が検出されたときに、上皿26にパチンコ球が貯留されているか否かに関わらず取込装置100により、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じた球数(1球取込スイッチ5が操作された場合には1球、MAXBETスイッチ6が操作された場合にはその時点で最大賭数を設定するのに必要な球数)を取り込むための取込動作を1度に行うようになっているが、パチンコ球を規定の球数(例えば1球)ずつ取り込むための取込動作を繰り返し行い、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取り込むべき球数が取り込まれるか、所定回(例えば、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取り込むべき球数を取り込むのに十分な回数)が行われたことを条件に取込制御を終了するようにしても良い。
例えば、この場合において1球取込スイッチ5の操作が検出された場合には、1球取込スイッチ5の操作に応じて取り込むべき球数を取込球数として設定し、上皿26にパチンコ球が貯留されているか否かに関わらず、取込装置100による1球分の取込動作を行い、要求された1球分のパチンコ球が取り込まれて取込球数が0となったときには取込制御を終了し、要求された1球分のパチンコ球が取り込まれなかったとき、すなわち取込球数が0とならなかったときには、再度取込装置100による1球分の取込動作を繰り返し行い、要求された1球分のパチンコ球が取り込まれて取込球数が0となるか、1球分の取込動作を所定回数行ったことを条件に取込制御を終了するようにすれば良い。
一方、MAXBETスイッチ6の操作が検出された場合には、MAXBETスイッチ6の操作に応じて取り込むべき球数を取込球数として設定し、上皿26にパチンコ球が貯留されているか否かに関わらず、取込装置100による1球分の取込動作を繰り返し行い、これら繰り返し行われる取込動作により要求された15球分のパチンコ球が取り込まれて取込球数が0となったときには取込制御を終了し、要求された15球分のパチンコ球が取り込まれない場合、すなわち取込球数が0とならない場合でも、取込装置100による1球分の取込動作を行った回数が、要求された15球分のパチンコ球を取り込むのに十分な所定回数(例えば、20回)に到達したことを条件に取込制御を終了するようにすれば良い。
そして、このようにした場合にも、上皿26にパチンコ球が貯留されているか否かに関わらず、取込動作が行われるため、従来のように単位球数分のパチンコ球が待機していることを条件に取込動作を行う遊技機に比較してパチンコ球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、要求された数のパチンコ球が取り込まれない場合でも、取込装置100による1球分の取込動作の回数が所定回数に到達した場合には、一連の取込制御が終了するので、取込動作が延々と行われてしまうといった不都合を防止できる。
また、上記では、要求された15球分のパチンコ球が取り込まれてない場合、すなわち取込球数が0となっていない場合において、取込装置100による1球分の取込動作を行った回数が、要求された15球分のパチンコ球を取り込むのに十分な所定回数に到達したことを条件に取込制御を終了する構成としているが、取込装置100による1球分の取込動作を行う毎に、該取込動作によりパチンコ球が取り込まれたか否か(例えば、取込球数が減少しているか否か)を判定し、取込装置100による1球分の取込動作に伴ってパチンコ球が、連続または断続して取り込まれていないと判定された回数が所定回数(例えば、3回)に到達したことを条件に取込制御を終了するようにしても良く、このような構成とすることにより、取り込める遊技球が存在しない場合には、より早い段階で取込制御を終了させることが可能となる。
また、上記では、取込装置100により1球分の取込動作を繰り返し行うものを例示しているが、例えば、規定の球数として複数の球数を適用したもの、例えば、取込装置100により5球分の取込動作を繰り返し行うものであっても良い。尚、規定の球数として複数の球数を適用した場合には、取込球数が規定の球数に満たない場合も生じうるが、このような場合には、取込球数の範囲において取込動作を行うようにすれば良い。すなわち取込球数が規定の球数以上であれば、規定の球数分の取込動作を行い、取込球数が規定の球数未満となった時点から取込球数分の取込動作を行うようにすれば良い。
また、本実施例では、MAXBETスイッチ6の操作が検出されると、最大賭数を設定するのに必要な球数(15球)から、既に取り込まれて賭数の設定に用いられている使用済球数(BETカウンタの値×5)及び既に取り込まれたものの、未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数(未使用球カウンタの値)を減算した球数を取込球カウンタに設定し、取込制御にて、取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための動作量の取込動作を行うようになっている。すなわち、MAXBETスイッチ6の操作が検出されると、その時点でMAXBETスイッチ6の操作に応じた賭数を設定するのに必要な球数分のみの取込動作が行われるので、パチンコ球の取込を一層速やかに行うことができる。
尚、本実施例では、パチンコ球1球の取込を要求する際に操作される1球取込スイッチ5及び最大賭数を設定するのに必要な球数の取込を要求する際に操作されるMAXBET6を備えているが、これらのスイッチに加えて、またはこれらのスイッチの代わりに、賭数を1設定するのに必要な球数の取込を要求する際に操作される1BETスイッチを設けるとともに、1BETスイッチの操作が検出されると、賭数を1設定するのに必要な球数(5球)から、既に取り込まれたものの、単位球数(5球)に満たないために未だ賭数の設定に用いられていない未使用球数(未使用球カウンタの値)を減算した球数を取込球カウンタに設定し、取込制御にて取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための動作量の取込動作を行うようにしても良い。これにより、1BETスイッチの操作が検出されると、その時点で1BETスイッチの操作に応じた賭数を設定するのに必要な球数分のみの取込動作が行われるので、パチンコ球の取込を一層速やかに行うことができる。
また、本実施例では、精算スイッチ10の操作が有効に検出されても、返却球詰まり検出スイッチ111や払出球詰まり検出スイッチ112が検出されている状態においては、取込装置100に供給されたパチンコ球の返却動作が行われないようになっており、下皿25が満タン状態にも関わらずパチンコ球が下皿25に返却されることがなく、返却球誘導通路109や取込装置100内にパチンコ球が詰まってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、カードユニット400から貸出要求を検出したとき、すなわちBRQのonを検出したときに、カードユニット400から出力されるカードユニット接続確認信号(VL)の出力状況に基づいてカードユニット400とスロットマシン1とが接続されているか否かを判定し、カードユニット400とスロットマシン1とが正常に接続されていることを条件にパチンコ球の貸出が行われるので、カードユニット400とスロットマシン1が正常に接続されていないにも関わらずパチンコ球の貸出が行われてしまうことを防止できる。
また、カードユニット400とスロットマシン1とが接続されていない場合には、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出が無効化され、取込制御が禁止される。すなわち新たにゲームを行うために賭数を設定することが不可能となるので、ゲームを行うにあたってカードユニット400とスロットマシン1の接続を担保することができる。
また、取込制御の実行中にカードユニット400との接続が断絶され、VLを検出できない状態となった場合には、これら実行中の取込制御が終了した後、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出が(引き続き)無効化され、新たに賭数を設定するための取込制御が禁止されるので、取込制御の実行中にカードユニット400との接続が断絶して当該取込制御が途中で遮られることにより制御が複雑化してしまうことを防止できる。
また、本実施例では、カードユニット400とスロットマシン1が正常に接続されているか否かに関わらず、精算スイッチ10の操作を検出することで精算制御を行うことができるので、取り込まれたパチンコ球や取込装置100内に残存するパチンコ球を返却させることができずに遊技者が不利益を被ってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、1以上の賭数が設定されており、ゲームの開始条件が成立している場合には、カードユニット400とスロットマシン1が正常に接続されているか否かに関わらず、その分についてのゲームを行うことは可能となるので、既にゲームを開始するのに必要な球数のパチンコ球が取り込まれているのにも関わらず、カードユニット400とスロットマシン1の接続が断絶して、ゲームが開始できなくなってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、カードユニット400とスロットマシン1が接続されていないと判定されたときに、その旨を示すエラーコードが遊技補助表示器12に表示され、接続エラーが報知されるようになっており、カードユニット400とスロットマシン1が接続されていない状態であることを外部から容易に認識できる。
尚、本実施例では、接続エラーを遊技補助表示器12にエラーコードを表示して報知しているが、その他の報知手段、例えば、液晶表示器51や演出効果LED52、スピーカ53、54からの音声出力等を用いて報知しても良い。
また、本実施例では、遊技の制御を行う遊技制御基板40と払出及び貸出の制御を行う払出制御基板60とが別個に設けられ、カードユニット400と払出制御基板60とが接続端子板70を介して接続されているとともに、カードユニット400から出力されるVLが払出制御基板60のみに入力され、カードユニット400とスロットマシン1とが接続されているか否かを払出制御基板60に搭載された払出制御部61のCPU61aが判定し、当該判定結果を示すカードユニット接続中信号が遊技制御基板40に対して出力され、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41のCPU41aは、払出制御基板60からカードユニット400が接続されていない旨を示すカードユニット接続中信号のoffを検出することで、1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出を無効化し、取込制御を禁止するようになっている。このため、遊技の制御を行う遊技制御基板40がスロットマシン1外のカードユニット400と直接接続せずに済むので、外部から不正な信号が遊技制御基板40に入力されて遊技の制御に影響を与えてしまうことを防止できる。
また、本実施例のスロットマシン1では、CPU41aが、電断割込処理において、いずれかのビットが1となる破壊診断用データをRAM41cの所定アドレスに格納した後、RAM41cの未使用領域及び未使用スタック領域を含む全てのデータに基づくRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、格納するとともに、復旧時においてRAM41cにおける未使用領域及び未使用スタック領域を含む全ての領域に格納されているデータに基づいて計算したRAMパリティが0か否か、及び破壊診断用データが格納されているか否か、を判定し、RAMパリティが0でなかった場合、またはRAMパリティが0であっても破壊診断用データが正常に格納されていない場合、すなわちRAM41cに格納されているデータが正常ではないと判定された場合には、RAM異常エラー状態となり、RAMクリアスイッチ23または設定キースイッチ37をONの状態で電源投入し、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域を初期化する初期化1が行われるまで、ゲームの進行が不可能となるので、起動時にRAM41cに不正プログラムが格納された場合でも、当該不正プログラムを発見して初期化することができる。
更に、RAM41cに格納されているデータが正常ではないと判定され、RAM異常エラー状態となると、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域を初期化する初期化1が行われるようになっており、RAM41cに格納されているデータが正常ではないと判定されたときにも、その後、RAMクリアスイッチ23または設定キースイッチ37がONの状態で電源投入されたときにも、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域を初期化する初期化1が行われるので、RAM41cに格納されている可能性がある不正プログラムを確実に除去することができる。
また、本実施例では、RAM41cに記憶されているデータに異常が生じた場合には、RAM異常エラー状態に制御され、ゲームの進行が不能化されるとともに、一度RAM異常エラー状態に制御されると、RAMクリアスイッチ23がONの状態で起動して設定値を含むRAM41cのデータを初期化させるか、設定キースイッチ37がONの状態で起動して設定変更モードに移行させるとともに、設定変更操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されない。すなわち、RAM41cに記憶されているデータに異常が生じても、スロットマシンにより自動的に設定された設定値ではなく、RAM41cの初期化操作に基づいて設定された設定値、または設定変更操作に基づいて選択・設定された設定値(一般的に、RAMの初期化操作や設定変更操作は遊技店の従業員により行われるので、これらの設定値は遊技店側が選択した設定値である)に基づいてゲームが行われることが担保されるので、ゲームの公平性を図ることができる。
また、本実施例では、内部抽選において入賞の発生を許容するか否かを決定する際に、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値が適正な値(設定1〜6を示す0〜5の範囲の値)でなければ、デフォルトの設定値(例えば設定1)に基づく確率で入賞の発生を許容するか否かを決定するのではなく、この場合にもRAM異常エラー状態に制御され、ゲームの進行が不能化され、RAMクリアスイッチ23がONの状態で起動して設定値を含むRAM41cのデータを初期化させるか、設定キースイッチ37がONの状態で起動して設定変更モードに移行させるとともに、設定変更操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されない。すなわち内部抽選処理において入賞の発生を許容するか否かの決定を適正に行うことができない場合にも、RAM41cの初期化操作に基づいて設定された設定値、または設定変更操作に基づいて選択・設定された設定値に基づいてゲームが行われることが担保されるので、ゲームの公平性を図ることができる。
尚、一度RAM異常エラー状態に制御されると、RAMクリアスイッチ23がONの状態で起動して設定値を含むRAM41cのデータを初期化させるか、設定キースイッチ37がONの状態で起動して設定変更モードに移行させるとともに、設定変更操作に基づいて設定値を新たに選択・設定しなければ、ゲームの進行が不能化された状態が解除されないようになっているが、設定キースイッチ37がONの状態で起動して設定変更モードに移行させるとともに、設定変更操作に基づいて設定値を新たに選択・設定されたときのみ、ゲームの進行が不能化された状態を解除するようにしても良く、このようにすることで、遊技店側による変更操作により新たに設定された設定値に基づいてゲームが行われることが確実に担保されるので、一層ゲームの公平性を図ることができる。
また、RAM41cに記憶されたデータに異常が生じるのは、停電時やCPU41aが暴走する等、制御に不具合が生じて制御を続行できないときがほとんどである。このため本実施例では、これらの状態から復旧してCPU41aが起動するときにおいてのみデータが正常か否かの判定を行うようになっているので、RAM41cに記憶されたデータが正常か否かの判定をデータに異常が生じている可能性が高い状況においてのみ行うことができる。すなわちデータに異常が生じている可能性の低い状況では、当該判定を行わずに済み、CPU41aの負荷を軽減させることができる。
また、本実施例では、電断割込処理においてRAM41cの全てのデータに基づくRAMパリティ、すなわち排他的論理和演算した結果が0となるようにRAMパリティ調整用データを計算し、格納するとともに、復旧時においてRAM41cにおける全ての領域に格納されているデータに基づいて計算したRAMパリティが0か否かを判定することで、RAM41cのデータが正常か否かを判定しているので、当該判定を正確にかつ簡便に行うことができる。
また、本実施例では、電断割込処理において、いずれかのビットが1となる破壊診断用データ(本実施例では、5A(H))、すなわち0以外の特定のデータをRAM41cの所定のアドレスに格納した後、この破壊診断用データを含むRAM41cの全てのデータに基づくRAMパリティが0となる調整用データを格納し、起動時においてRAMパリティが0か否かの判定に加えて、破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行い、RAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データも正常に格納されていることを条件に、RAM41cのデータが正常であると判定し、RAM41cに格納されているデータに基づいて制御状態を復帰させるようになっている。これにより、全ての領域に00(H)が格納されている場合、すなわちRAM41cのデータが正常でなくても、RAM41cのデータが0クリアされてしまった場合には、起動時のRAMパリティの判定により正常であると判定されてしまうが、RAM41cのデータが0クリアされてしまった場合には、破壊診断用データが格納されるべき領域も0となり、RAM41cのデータが正常ではないと判定され、誤ってRAM41cのデータが正常であると判定されてしまうことを防止できるので、起動時においてRAM41cのデータが正しい内容であるか否かの判定精度を一層高めることができる。
また、CPU41aは、起動時においてRAMパリティが0であり、かつ破壊診断用データも正常に格納されていると判定し、RAM41cのデータが正常であると判定すると、RAM41cに格納されている破壊診断用データをクリアするようになっているので、起動後もRAM41cに破壊診断用データが格納されたままの状態となることで、次回起動時においてRAM41cのデータが正常ではないにも関わらず、破壊診断用データが格納されているために正常であると誤って判定してしまうことを防止できる。
また、本実施例では、RAM41cのデータに異常が生じて、ゲームの進行が不能化された場合には、ゲームの進行が不能化された状態を解除する条件となる設定値の変更操作が有効となる設定変更モード(設定変更処理)へ移行することに伴って、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域が初期化されるので、RAM41cのデータに異常が生じたことに伴うデータの初期化及び設定値の選択・設定に伴うデータの初期化を1度で行うことができ、無駄な処理を省くことができる。
更に、CPU41aの起動時には、RAM41cのデータが正常か否かを判定する前に、設定キースイッチ37がONの状態であるか否かを判定し、その時点で設定キースイッチ37がONの状態であると判定した場合には、RAM41cのデータが正常か否かの判定は行わず、設定変更モードに移行し、新たに設定値が選択・設定されることとなり、この場合にも無駄な処理を省くことができる。
更に、CPU41aの起動時には、RAM41cのデータが正常か否かを判定する前に、RAMクリアスイッチ23がONの状態であるか否かを判定し、その時点でRAMクリアスイッチ23がONの状態であると判定した場合には、RAM41cのデータが正常か否かの判定は行わず、RAM41cのデータが初期化されることとなり、この場合にも無駄な処理を省くことができる。
尚、本実施例では、設定変更処理に移行する前に、RAM41cの使用中スタック領域を除く全ての領域を初期化する初期化1を行っているが、設定変更処理に移行することに伴って初期化1が行われれば良く、例えば、設定変更処理の終了後に行っても良いし、設定変更処理において設定値が確定した時点で行っても良い。尚、この場合には、確定した設定値が変更されてしまうと不都合が生じるので、初期化1においては、RAM41cの使用中スタック領域及び設定値ワークを除く全ての領域が初期化されることとなる。
また、本実施例では、一度RAM異常エラー状態に制御されると、RAMクリアスイッチ23の操作によりRAM41cのデータが初期化されるか、設定変更処理により新たに設定値が設定されるまで、ゲームが不能動化されるようになっているが、RAM異常エラー状態となったときに、設定値を初期値(例えば、設定値1)に設定し、この状態でリセット操作がなされることで、ゲームを再開できるようにしても良い。
また、本実施例では、内部抽選処理において入賞の発生を許容するか否かを決定する際に、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値が適正な値(設定1〜6を示す0〜5の範囲の値)でなければ、この場合にもRAM異常エラー状態に制御されるようになっているが、RAM41cの設定値ワークに格納されている設定値が適正な値でない場合に、設定値の初期値(例えば、設定値1)に基づく確率で入賞の発生を許容するか否かを決定するようにしても良い。
また、本実施例では、トリガー端子CLK/TRGに電圧低下信号が入力されることで、CPU41aが実行中の処理に割り込んで電断割込処理を実行するようになっているが、電断割込処理では、破壊診断用データを設定する処理やRAMパリティ調整用データを計算して設定する処理等、復旧時にRAM41cのデータが正常であるかを判定可能とするための処理や出力ポートの初期化等を行う前に、信号入力端子DATAに電圧低下信号が入力されているか否かを判定を行い、信号入力端子DATAにも電圧低下信号が入力されていれば、復旧時にRAM41cのデータが正常であるかを判定可能とするための処理や出力ポートの初期化等を行うのに対して、信号入力端子DATAに電圧低下信号が入力されていなければ、もとの処理に復帰するようになっている。
すなわち、遊技制御部41には、電圧低下信号が2系統の入力部に入力され、CPU41aは、一方の入力部に電圧低下信号が入力されて電断割込処理を実行しても、復旧時にRAM41cのデータが正常であるかを判定可能とするための処理や出力ポートの初期化等が実行される前に再度他方の入力部に電圧低下信号が入力されているか否かを判定し、他方の入力部にも電圧低下信号が入力されていて初めてこれらの処理が実行されるようになっており、停電を誤って検出した際に、誤って復旧時にRAM41cのデータが正常であるかを判定可能とするための処理や出力ポートの初期化等の処理が行われてしまうことが防止できるので、停電を誤って検出することに伴い、必要以上に長い間CPU41aの制御が中断されたり、必要以上に負荷がかかってしまうことを防止できる。
また、本実施例では、電断検出回路48が監視する電圧と、電源基板75、遊技制御基板40及び演出制御基板90に接続された電気部品を駆動させるための電源電圧と、が別個に設けられた電圧生成回路にて生成されるようになっており、これら電気部品の駆動状況により下降し易い電源電圧に比較して安定した電圧が電断検出回路48により監視されるので、一時的な電圧降下に伴って電圧低下信号が出力され、電断割込処理が行われてしまう等の誤動作を防止できる。
また、電断割込処理、タイマ割込処理(A)及びタイマ割込処理(B)の実行中においては、他の割込が禁止されるようになっており、例えば、タイマ割込処理(A)またはタイマ割込処理(B)の実行中に電圧低下信号が入力された場合等、いずれかの割込処理の実行中に他の割込が生じた場合でも2重に割込が生じることがなく、CPU41aの処理負荷が増大してしまったりデータの整合性がとれなくなってしまうことを防止できる。特に、コマンドの送信中に電圧低下信号が入力されても、割込が生じて当該コマンドの送信が阻害されることがなく、CPU41aの駆動が停止する前に正常に送信を完了させることができる。
また、電断割込処理の割込タイミングとタイマ割込処理(A)またはタイマ割込処理(B)の割込タイミングとが同時となった場合、すなわち割込2と割込1または割込0が同時に発生した場合には、割込2を優先し、電断割込処理を実行するとともに、タイマ割込処理(A)またはタイマ割込処理(B)の実行中に割込2が発生した場合には、当該タイマ割込処理(A)またはタイマ割込処理(B)の終了を待って電断割込処理を実行するようになっており、多重割込を防止しつつも極力早い段階で電断割込処理が行われるので、CPU41aの駆動が停止する前に電断割込処理を確実に行うことができる。
また、CPU41aは、割込0〜3の4種類の割込を実行可能であり、このうち未使用に設定されている割込3が発生した場合には、もとの処理に即時復帰させる未使用割込処理を実行するようになっている。このため、未使用の割込3が発生したときでも、すぐに割込前の処理に復帰することとなるので、ノイズ等によって未使用の割込が発生してもCPU41aが暴走してしまうといった不具合を防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
例えば、前記実施例では、取込装置100により取り込まれた取込球が検出されると、未使用球カウンタに記憶されている未使用球数に加算されるとともに、未使用球数が賭数の設定に必要な単位球数(5球)に到達すると、未使用球カウンタの未使用球数がクリアされ、BETカウンタの値が加算され、賭数が設定されるようになっているが、遊技制御部41のRAM41cに取込装置100により取り込まれた取込済球数を記憶する取込済球カウンタを設け、CPU41aが、取込装置100により取り込まれた取込球が検出される毎に、取込済球カウンタの取込済球数を加算し、取込済球カウンタの取込済球数が単位球数の倍数(例えば、5球、10球、15球)に到達する毎にBETカウンタの値を加算し、賭数を設定するようにしても良い。また、この場合には、CPU41aが精算スイッチ10の操作を検出した際に、取込済球カウンタの取込済球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求し、取込済球数分のパチンコ球を払出装置200により返却させれば良い。また、CPU41aがスタートスイッチ7の操作を検出した際に、取込済球カウンタの取込済球数が未使用球を含む場合には、取込済球カウンタの取込済球数から賭数の設定に使用された使用済球数を除いた未使用球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求し、未使用球数分のパチンコ球を払出装置200により返却させれば良い。
また、前記実施例では、取込済球、すなわち賭数の設定に用いられた使用済球及び/または取り込まれたものの未だ賭数の設定に用いられていない未使用球が残存する状態で、精算スイッチ10の操作が検出されると、CPU41aは、取込済球数を未精算球数としてセットし、未精算球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求するとともに、当該要求に基づいて払出装置から未精算球数分のパチンコ球が払い出され、遊技者に返却されるようになっているが、例えば、1以上の賭数が設定されている状態で精算スイッチ10の操作が検出されたときに、CPU41aが賭数の設定に用いられた使用済球数のみを未精算球数としてセットし、未精算球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求するとともに、当該要求に基づいて払出装置から未精算球数分のパチンコ球を払い出させて遊技者に返却するようにしても良い。
また、前記実施例では、1球取込スイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が検出されたときに、上皿26にパチンコ球が貯留されているか否かに関わらず取込動作が行われるようになっているが、例えば、少なくとも賭数を1設定するのに必要な単位球数(5球)のパチンコ球が待機していることを検出する取込待機球検出手段を設けるとともに、取込要求操作が検出された際に、取込待機球検出手段の検出状況により単位球数のパチンコ球が待機していることを条件に取込動作を行うようにしても良い。そしてこの場合には、単位球数のパチンコ球が取り込まれる毎に、取込待機球検出手段の検出状況を確認し、単位球数のパチンコ球が待機していなければ、その時点で取込要求数に満たない場合でも取込動作を終了することが好ましい。このようにすることで、取込装置100に不具合が生じた場合を除き、単位球数毎にパチンコ球が取り込まれることとなり、取り込まれたものの未だ賭数の設定にも用いられていない未使用球の発生を無くすことができる。
また、前記実施例では、1以上の賭数が設定されており、ゲームの開始が許容されている状態においてスタートスイッチ7の操作が検出された時点で、CPU41aは、未使用球数が残存するか否かを判定し、残存する場合にはその未使用球数を未精算球数としてセットし、未精算球数分のパチンコ球の精算を払出制御部61に対して要求するようになっているが、未使用球数分のパチンコ球の精算を要求するタイミングは、ゲームの開始操作を契機とするタイミングであれば良く、例えば、リールの回転が開始したタイミングや、リールの停止操作が有効となるタイミングで要求するものであっても良い。
前記実施例では、カードユニット400とスロットマシン1とが接続されているか否かを払出制御基板60が搭載する払出制御部61のCPU61aが判定し、当該判定結果を示すカードユニット接続中信号が遊技制御基板40に対して出力されるようになっているが、カードユニット400が正常に接続されている旨を示すカードユニット接続信号(VL)を、図53に示すように、接続端子板70や払出制御基板60にて分岐して払出制御基板60及び遊技制御基板40の双方に入力する構成とし、CPU61a及びCPU41aがカードユニット400とスロットマシン1とが接続されているか否かを各々判定し、CPU61aは、カードユニット400とスロットマシン1とが接続されていると判定したことを条件に貸出要求に応じたパチンコ球の貸出を行い、CPU41aは、カードユニット400とスロットマシン1とが接続されていないと判定した場合に1球取込スイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作の検出を無効化し、取込制御を禁止するようにしても良く、このようにすることで、CPU61aの制御負荷を分散して軽減できるうえに、CPU61a及びCPU41aの双方で、カードユニット400が接続されているか否かを確実に判定することができる。また、この場合には、カードユニット400が正常に接続されている旨を示す2系統のカードユニット接続信号が別個にカードユニット400から出力され、一方の信号が遊技制御基板40に入力され、他方の信号が払出制御基板60に入力されるようにしても良い。
また、前記実施例では、CPU61aは、精算要求信号や払出要求信号が入力されたとき、払出を実行する前に当該払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かを供給球検出スイッチ205にて確認し、供給されていない場合には払出動作を実行しないようになっているが、例えば、賞球の払出を伴う入賞が発生したときや精算による払出を払出制御部61に要求する前において、CPU41aが払出に必要なパチンコ球が待機しているか否かを供給球検出スイッチ205にて確認し、供給されていない場合には精算要求信号や払出要求信号を出力しないようにしても良く、このようにすることで、CPU41aが不要な信号を出力しなくて済むため、制御負荷を効果的に軽減することができる。
また、前記実施例では、遊技制御部41が遊技の制御及び取込装置100の制御を行い、払出制御部61が払出装置200の制御を行っているが、払出制御部61が払出装置200の制御に加えて取込装置100の制御を行ったり、遊技制御部41や払出制御部61とは別個に取込制御用の制御部を設けて、当該制御部がて取込装置100の制御を行うようにしても良い。
また、前記実施例では、払出制御基板60とカードユニット400とを接続端子板70を介して接続しているが、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41が遊技の制御に加えて払出及び貸出の制御を行う構成とし、遊技制御基板40とカードユニット400とが直接、または接続端子板70等を介して接続されるようにしても良い。
また、前記実施例では、CPU41aが球数信号が示す値を未払出球数に更新した状態で、払出要求信号をonとすることで、払出制御部61に対して未払出球数分の払出要求を行っている、すなわち本発明における払出要求信号をパラレル信号にて出力しているが、シリアル信号により未払出球数分の払出要求を出力するようにしても良い。また、CPU41aが球数信号が示す値を未精算球数に更新した状態で、精算要求信号をonとすることで、払出制御部61に対して未精算球数分の精算要求を行っているが、同様にシリアル信号により未精算球数分の精算要求を出力するようにしても良い。
また、前記実施例では、CPU61aが動作中信号をonとすることで、払出要求(精算要求)に基づく払出動作(払出制御)の開始を遊技制御部41に対して通知し、払出動作を行っている間、動作中信号のonを継続することで、払出動作(払出制御)中である旨を遊技制御部41に対して通知し、動作中信号をoffとすることで、払出動作(払出制御)が終了した旨を遊技制御部41に対して通知している。すなわち本発明における払出制御開始信号、払出制御中信号、払出制御終了信号を、1種類のパルス信号にて出力しているが、各信号に対応するパルス信号を別個に出力するようにしても良いし、これら各信号をパラレル信号にて出力するようにしても良い。更に、これら各信号をシリアル信号にて出力するようにしても良く、例えば、払出動作(払出制御)が開始したときに、払出動作(払出制御)が開始した旨を示す情報をシリアル信号にて送信し、払出動作(払出制御)中においては定期的に払出動作(払出制御)中である旨を示す情報をシリアル信号にて送信し、払出動作(払出制御)が終了したときに、払出動作(払出制御)が終了した旨を示す情報をシリアル信号にて送信するようにしても良い。
また、前記実施例では、取込モータ101の回転駆動によりスプロケットを回転させることによりパチンコ球の取込を行う取込装置100を適用しているが、例えば、取込通路内に出没自在に設けられた突出片を取込モータ(ステッピングモータ)の回転駆動により周期的に出没させることで、パチンコ球の取込を行う取込装置を適用しても良いし、所定数のパチンコ球を収容可能な収容溝を有する回転体を、取込モータ(ステッピングモータ)の回転駆動により前記収容溝が所定の取込位置となるように回転させることで、パチンコ球の取込を行う取込装置を適用しても良い。
また、前記実施例では、電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティが0となるようにRAMパリティ調整用データを格納し、復旧時においてRAM41cのRAMパリティが0か否かを判定することで、RAM41cのデータが正常か否かを判定しているが、もちろん電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティが1となるようにRAMパリティ調整用データを格納し、復旧時においてRAM41cのRAMパリティが1か否かを判定することで、RAM41cのデータが正常か否かを判定するようにしても良い。更には、電断割込処理においてRAM41cの全ての領域のチェックサム(該当する領域に格納されているデータの排他的論理和)を計算し、特定の領域に格納するとともに、復旧時において、RAM41cのチェックサムが格納されている特定の領域を含む全ての領域のチェックサムを計算し、その結果が00(H)であればRAM41cのデータが正常であると判定し、00(H)でなければRAM41cのデータが異常であると判定するようにしても良い。
これは、電断割込処理において正常にチェックサムが格納されていれば、復旧時において特定の領域を除く領域のチェックサムと特定の領域に格納されているデータ(停電時に計算したチェックサム)が同じ値をとるはずであり、特定の領域を除く領域のチェックサムと特定の領域に格納されているデータが一致するのであれば、双方のデータの排他的論理和を計算するとその結果が00(H)となるので、RAM41cのチェックサムが格納されている特定の領域を含む全ての領域のチェックサムを計算した結果が00(H)であれば、RAM41cのデータが正常であると判定できるためである。
尚、この場合にも、電断割込処理において、チェックサムを計算する前にいずれかのビットが1となる破壊診断用データ(例えば5A(H))を所定のアドレスに格納し、復旧時においては、チェックサムが00(H)か否かの判定に加えて、破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行い、チェックサムが00(H)であり、かつ破壊診断用データも正常であることを条件に、RAM41cのデータが正常であると判定することが好ましい。RAM41cのデータが正常でなくても、全ての領域に00(H)が格納されている場合には、起動時のチェックサムの判定により正常であると判定されてしまうが、停電時にいずれかのビットが1となる破壊診断用データを格納した後、チェックサムを計算し、特定の領域に格納しておくとともに、起動時にチェックサムの判定に加えて破壊診断用データのチェックも行うことで、例え、起動時において全ての領域が0クリアされてしまい、チェックサムが00(H)となり正常と判定された場合にも、破壊診断用データが停電時に格納された値と一致しなくなり、異常と判定されるため、RAM41cに格納されているデータの異常の判定精度を高めることができる。
また、上記では、電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティまたはチェックサムを計算し、RAM41cに格納するとともに、復旧時においてRAM41cの全ての領域に基づいて計算したRAMパリティが0であるか否か、またはRAM41cの全ての領域に基づいて計算したチェックサムが00(H)であるか否か、に基づいてRAM41cのデータが正常か否かを判定しているが、電断割込処理においてRAM41cのRAMパリティまたはチェックサムを計算し、特定の領域に格納するとともに、復旧時においてRAM41cの特定の領域を除くRAMパリティまたはチェックサムを計算し、特定の領域に格納されているRAMパリティまたはチェックサムとの比較結果が一致するか否かによってRAM41cのデータが正常か否かを判定するようにしても良い。尚、この場合にも上記と同様に、RAMパリティやチェックサムを計算する前にいずれかのビットが1となる破壊診断用データを所定のアドレスに格納し、復旧時においては、RAMパリティやチェックサムが一致するか否かの判定に加えて、破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行い、RAMパリティやチェックサムが一致し、かつ破壊診断用データも正常であることを条件に、RAM41cのデータが正常であると判定することが好ましい。
また、前記実施例では、電断割込処理において破壊診断用データとして、5A(H)をRAM41cに格納しているが、0以外のデータを格納し、起動時に確認できるものであれば、例え、起動時において全ての領域が0クリアされてしまった場合にも、破壊診断用データが停電時に格納された値と一致しなくなり、異常と判定されるため、RAM41cに格納されているデータの異常の判定精度を高めることができる。
また、前記実施例では、CPU41aの起動時において、RAM41cのRAMパリティを計算し、その結果が0であるか否かを判定し、RAMパリティが0であることを条件に破壊診断用データが正常に格納されているか否かの判定を行っているが、まず、破壊診断用データが正常に格納されているか否かを判定し、破壊診断用データが正常に格納されていることを条件に、RAM41cのRAMパリティを計算し、その結果が0であるか否かを判定するようにしても良く、このようにすれば、破壊診断用データが正常に格納されていない場合には、RAMパリティを計算せずに、RAM41cのデータが異常である旨を判定することができる。
また、前記実施例では、遊技制御部41とは別個に設けられたリセット回路49からのリセット信号に基づいて遊技制御部41が起動するようになっているが、リセット回路を遊技制御部41を構成するマイクロコンピュータが搭載していても良い。
また、前記実施例では、電断検出回路48が、スロットマシン1に用いられる直流電圧を監視し、当該直流電圧が一定の電圧以下となったときに停電を検出しているが、例えば、当該直流電圧が一定の電圧以下となった期間が一定期間継続したときに停電を検出するようにしても良い。また、スロットマシン1に供給される交流電圧を監視し、交流電圧の波形の乱れを検出したとき、またはその期間が一定期間継続したときに停電を検出するようにしても良い。
また、前記実施例では、電断検出回路48が、遊技制御基板40に搭載されているが、その他の場所に搭載されていても良く、例えば、電源基板75や電源基板75から遊技制御基板40への電源の供給ラインが経由する中継基板等に搭載されていても良い。
また、前記実施例では、各種エラー状態の内容をエラーコードが遊技補助表示器12に表示されることで、エラーが報知されるようになっている。すなわち遊技制御部41により制御される報知手段により報知されているが、これら遊技制御部41により制御される報知手段に加えて、エラー状態を示すコマンドを演出制御部91に対して送信し、演出制御部91により制御される報知手段によりエラーの報知が行われるようにしても良いし、遊技制御部41により制御される報知手段による報知を行わず、演出制御部91により制御される報知手段によりエラーの報知が行われるようにしても良い。
また、前記実施例では、スロットマシン1をカードユニット400と接続して用いる例を説明しているが、これらカードユニット400等の貸出装置とは接続せずに、スロットマシン1を単体で使用できるものであっても良い。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、
遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)が配置された表示帯(リール2L、2C、2R)を回動させることにより変動表示可能な可変表示装置(リールユニット)の表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシン(スロットマシン1)であって、
遊技者所有の遊技球が待機する遊技球待機部(上皿12)と、
前記遊技球待機部から導かれた遊技球を取り込む取込装置(取込装置100)と、
遊技球の取込を要求する際に操作される取込要求操作部(1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6)と、
遊技球の払出を伴う払出入賞(賞球の払出を伴う入賞)が発生したことに基づいて遊技球の払出を行う払出装置(払出装置200)と、
ゲームを開始させる際に操作される開始操作部(スタートスイッチ7)と、
前記可変表示装置を駆動する表示駆動ステッピングモータ(リールモータ32L、32C、32R)と、
前記取込装置を駆動する取込駆動ステッピングモータ(取込モータ101)と、
遊技の制御を行うとともに、前記可変表示装置及び前記取込装置の制御を行うマイクロコンピュータにて構成されたメイン制御手段(遊技制御部41)と、
前記メイン制御手段と接続され、前記払出装置の制御を行うサブ制御手段(払出制御部61)と、
を備え、
前記メイン制御手段は、
前記取込要求操作部が操作されたときに、前記取込装置の取込動作により遊技球を取り込むための取込制御を行う取込制御手段(CPU41aによる取込制御処理)と、
前記取込装置の取込動作により取り込まれた遊技球数である取込球数が、1単位の賭数を設定するのに必要な単位球数(5球)に到達する毎に賭数を設定する賭数設定手段(CPU41aによるBET処理)と、
前記ゲームを開始するのに必要な数(1)以上の賭数が設定されたことを条件に、前記ゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段(CPU41aによるスタートスイッチ7の有効化)と、
前記ゲーム開始許容手段により前記ゲームの開始が許容された状態で前記開始操作部が操作されたときに、前記取込装置の取込動作により取り込まれたものの前記単位球数に満たないために前記賭数の設定に使用されていない未使用球数があるか否かを判定する未使用球判定手段(CPU41aによる未使用球カウンタが0か否かの判定)と、
前記未使用球判定手段が前記未使用球数があると判定したときに、該未使用球数の遊技球の返却を要求する返却要求信号(精算要求信号:on、球数信号)を前記サブ制御手段に対して出力する返却要求信号出力手段(CPU41aによる精算要求処理)と、
前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号が出力された後、前記払出装置により遊技球が払い出される毎に、前記未使用球数を減算する未使用球数減算手段(CPU41aによる未精算球カウンタの値の減算制御)と、
前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段(CPU41aによる内部抽選処理)と、
所定の設定操作手段(リセット/設定スイッチ38)の操作に基づいて、前記事前決定手段が入賞の発生を許容する旨を決定する割合(当選確率)が異なる複数種類の許容段階(設定値)のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(CPU41aによる設定変更処理)と、
前記許容段階設定手段により設定された許容段階を示すデータ及び前記未使用球数を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段(RAM41c)と、
前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータが正常か否かを判定する記憶データ判定手段(CPU41aによるRAMパリティの判定及び破壊診断用データの判定)と、
前記記憶データ判定手段により前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータが正常ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する不能化手段(CPU41aによるRAMエラー処理)と、
前記不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態(RAM異常エラー状態)において、前記設定操作手段の操作に基づいて前記許容段階設定手段により前記許容段階が新たに設定されたこと(設定変更処理により新たに設定値が選択・設定されたこと)を条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段(CPU41aによるゲーム処理への移行)と、
第1の周期(約0.56ms)で第1の割込(割込1)を発生させるとともに、第2の周期(約0.4ms)で第2の割込(割込0)を発生させる割込発生手段(CPU41aによる割込機能)と、
前記第1の割込の発生に応じて、前記表示駆動ステッピングモータに対して駆動信号を出力する出力処理を含む第1割込処理を実行する第1割込処理手段(CPU41aによるタイマ割込処理(A))と、
前記第2の割込の発生に応じて、前記取込駆動ステッピングモータに対して駆動信号を出力する出力処理を含む第2割込処理を実行する第2割込処理手段(CPU41aによるタイマ割込処理(B))と、
ゲームの実行中(ゲーム処理のうちBET処理以外の処理中)において前記第2の割込の発生を禁止する第2割込禁止手段(CPU41aによる割込0の禁止)と、
を含み、
前記サブ制御手段は、前記返却要求信号を検出したときに、該返却要求信号が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる返却制御(精算制御)を開始し、前記払出装置により払い出された遊技球数が、該返却要求信号が要求する遊技球数に到達することで当該返却制御を終了する返却制御手段(CPU61aによる主基板通信処理)を含み、
前記返却要求信号出力手段は、
前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が開始したときに、前記返却要求信号により要求した数の遊技球の返却が完了しているか否かを判定する返却完了判定手段(CPU41aによる未精算球カウンタが0か否かの判定)を含み、
前記返却完了判定手段が前記要求した数の遊技球の返却が完了していないと判定したときに、前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が停止する前から保持されている未使用球数の遊技球の返却を要求する返却要求信号を前記サブ制御手段に対して出力する、
ことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記サブ制御手段(払出制御部61)は、
前記返却制御が終了したときに、前記メイン制御手段に対して返却制御終了信号(動作中信号:off)を出力する返却制御終了信号出力手段(CPU61aによる主基板通信処理)を含み、
前記メイン制御手段(遊技制御部41)は、
前記返却要求信号出力手段(CPU41aによる精算要求処理)が前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号(精算要求信号:on、球数信号)を出力した後、所定期間(払出通信エラー判定時間)が経過するまでに前記返却制御終了信号を検出しなかったときに、前記サブ制御手段側の前記返却制御に伴う異常(払出通信エラー)を判定する返却制御異常判定手段(CPU41aによる払出通信エラーの判定)と、
前記返却制御異常判定手段が前記返却制御に伴う異常を判定したときに、該異常を報知する返却異常報知手段(CPU41aによるエラーコードの表示)と、
を含み、
前記返却異常報知手段が前記異常の報知中であっても前記サブ制御手段から出力される前記返却制御終了信号の検出を継続して行う、
ことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項2に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記メイン制御手段(遊技制御部41)は、前記返却異常報知手段(CPU41aによるエラーコードの表示)が前記異常(払出通信エラー)の報知中において前記返却制御終了信号(動作中信号:off)を検出したときに、該返却異常報知手段による異常の報知を自動的に終了させる異常報知終了手段(CPU41aによるエラー状態の自動復帰)を含む、
ことを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記未使用球数を表示する未使用球数表示手段(取込済球/払出済球表示器11)を備え、
前記メイン制御手段(遊技制御部41)は、前記サブ制御手段(払出制御部61)に対して前記返却要求信号(精算要求信号:on、球数信号)が出力された後、前記払出装置(払出装置200)により遊技球が払い出される毎に、前記未使用球数表示手段に表示されている未使用球数を減算表示する未使用表示更新手段(CPU41aによる未使用球数の減算表示制御)を含む、
ことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
記憶媒体(プリペイドカード)に記憶された有価価値を用いて前記遊技球の貸出要求(貸出要求信号(BRQ))を出力する貸出装置(カードユニット400)に対応して設けられ、
前記サブ制御手段(払出制御部61)は、
前記貸出装置から出力される接続確認信号(カードユニット接続確認信号(VL))が入力される接続確認信号入力手段(CPU61aによるスイッチ検出)と、
前記貸出要求を検出したときに、前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていることを条件に、該貸出要求が要求する数の遊技球を前記払出装置(払出装置200)により払い出させる貸出制御(貸出動作)を行う貸出制御手段(CPU61aによる貸出制御処理)と、
前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されているか否かを特定可能な接続特定信号(カードユニット接続中信号)を前記メイン制御手段(遊技制御部41)に対して出力する接続特定信号送信手段(CPU61aによるカードユニット接続中信号の出力)と、
を含み、
前記メイン制御手段は、前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていない旨を示す接続特定信号が入力された場合に、前記取込制御を不能にする取込制御不能化手段(CPU41aによる1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6の無効化)を含む、
ことを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
記憶媒体(プリペイドカード)に記憶された有価価値を用いて前記遊技球の貸出要求(貸出要求信号(BRQ))を出力する貸出装置(カードユニット400)に対応して設けられ、
前記サブ制御手段(払出制御部61)は、
前記貸出装置から出力される接続確認信号(カードユニット接続確認信号(VL))が入力される第1の接続確認信号入力手段(CPU61aによるスイッチ検出)と、
前記貸出要求を検出したときに、前記第1の接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていることを条件に、該貸出要求が要求する数の遊技球を前記払出装置(払出装置200)により払い出させる貸出制御(貸出動作)を行う貸出制御手段(CPU61aによる貸出制御処理)と、
を含み、
前記メイン制御手段(遊技制御部41)は、
前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される第2の接続確認信号入力手段(CPU41aによるスイッチ検出)と、
前記第2の接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていない場合に、前記取込制御を不能にする取込制御不能化手段(CPU41aによる1球取込スイッチ5、MAXBETスイッチ6の無効化)と、
を含む、
ことを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記取込制御手段(CPU41aによる取込制御処理)は、
前記取込要求操作部(MAXBETスイッチ6)が操作されたことにより、前記遊技球待機部(上皿12)に遊技球が待機しているか否かに関わらず、規定の動作量(所定球数を取り込むための動作量)の取込動作を前記取込装置(取込装置100)に行わせる取込動作制御手段(所定球数を取り込むための動作量分の取込モータ100の駆動)と、
前記取込動作が終了した後に前記取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれたか否かを判定する取込球数判定手段(取込球カウンタが0か否かの判定)と、
前記取込球数判定手段により前記取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれていないと判定されたときに、前記規定の動作量の取込動作を前記取込装置に再度行わせる取込動作再制御手段(所定球数を取り込むための動作量分の取込モータ100の駆動)と、
前記取込球数判定手段により前記取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれたと判定されたとき、または前記取込動作再制御手段による取込動作の再試行(リトライ)回数が所定回数(2回)に達したときに取込制御を終了させる取込制御終了手段(取込制御処理の終了)と、
を含む、
ことを特徴としている。
本発明の請求項8に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記取込制御手段(CPU41aによる取込制御処理)は、
前記取込要求操作部(MAXBETスイッチ6)が操作されたことにより、前記遊技球待機部(上皿12)に遊技球が待機しているか否かに関わらず、該取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた動作量(取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための動作量)の取込動作を前記取込装置(取込装置100)に行わせる取込動作制御手段(取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための動作量分の取込モータ100の駆動)と、
前記取込動作が終了した後に動作量に応じた数の遊技球が取り込まれたか否かを判定する取込球数判定手段(取込球カウンタが0か否かの判定)と、
前記取込球数判定手段により前記動作量に応じた数の遊技球が取り込まれていないと判定されたときに、前記取込要求数から前記取込動作により取り込まれた遊技球数を減算した不足数分に応じた動作量(取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための動作量)の取込動作を前記取込装置に再度行わせる取込動作再制御手段(取込球カウンタの値分のパチンコ球を取り込むための動作量分の取込モータ100の駆動)と、
前記取込球数判定手段により前記動作量に応じた数の遊技球が取り込まれたと判定されたとき、または前記取込動作再制御手段による取込動作の再試行(リトライ)回数が所定回数(2回)に達したときに取込制御を終了させる取込制御終了手段(取込制御処理の終了)と、
を含む、
ことを特徴としている。
本発明の請求項9に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項7または8に記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記取込制御手段(CPU41aによる取込制御処理)は、前記取込装置(取込装置100)の取込動作により既に遊技球が取り込まれている状態において前記取込要求操作部(MAXBETスイッチ6)が操作されたときに、該取込要求操作部の操作に対して定められた取込指定数(15球)から前記既に取り込まれた遊技球数(BET数×5+未使用球カウンタの値)を減算した数を前記取込要求数として設定する取込要求数設定手段を含む、
ことを特徴としている。
本発明の請求項10に記載の遊技球を用いたスロットマシンは、請求項1〜9のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシンであって、
前記サブ制御手段(払出制御部61)は、前記返却制御が終了したときに、前記メイン制御手段(遊技制御部41)に対して返却制御終了信号(動作中信号:off)を出力する返却制御終了信号出力手段(CPU61aによる主基板通信処理)を含み、
前記メイン制御手段は、前記返却要求信号(精算要求信号:on、球数信号)を出力した後、前記未使用球数が残存するか否かに関わらず、前記返却制御終了信号を検出したときに、該返却要求信号の出力に基づいて要求した未使用球数の遊技球の返却が完了したと判定する返却完了判定手段(CPU41aによる精算要求処理の終了)を含む、
ことを特徴としている。
本発明が適用された実施例のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンに設けられた操作台を示す平面図である。 スロットマシンの背面図である。 スロットマシンに設けられた取込装置の断面図である。 スロットマシンに設けられた取込装置の断面図である。 スロットマシンに設けられた払出装置の断面図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 供給球検出スイッチ、払出球検出スイッチ、払出球詰まり検出スイッチの配線を示すブロック図である。 遊技制御基板と払出制御基板、払出制御基板とカードユニットの間でやりとりされる信号を示す図である。 電源基板の構成を説明するための回路図である。 遊技制御基板における遊技制御部まわりの構成を説明するための回路図である。 賞球の払出を伴う入賞が発生した場合や取込済球が残存する状態で精算スイッチの操作が検出された場合の動作状況を示すタイミングチャートである。 (a)(b)は、払出要求中または精算要求中においてエラーが発生した場合の動作状況を示すタイミングチャートである。 (a)(b)は、払出要求中または精算要求中においてエラーが発生した場合の動作状況の変形例を示すタイミングチャートである。 球貸スイッチの操作が検出されたことに伴いカードユニット400により貸出処理が行われた場合の動作状況を示すタイミングチャートである。 1球取込スイッチまたはMAXBETスイッチの操作が検出され、取込制御(取込制御処理)が行われた場合や、精算スイッチ10の操作が検出され、精算制御(精算制御処理)が行われた場合の動作状況を示すタイミングチャートである。 BET処理中にカードユニット400と払出制御基板60との接続が断絶した際の動作状況を示すタイミングチャートである。 BET処理中にカードユニット400と払出制御基板60との接続が断絶した際の動作状況を示すタイミングチャートである。 (a)は、遊技制御部のCPUが実行するタイマ割込処理(A)(B)の発生タイミングを示すタイミングチャートであり、(b)は、リールモータ及び取込モータの駆動信号の出力状況を示す図である。 タイマ割込処理(A)(B)の契機となる割込1、0の許可・禁止の状態を示すタイミングチャートである。 タイマ割込処理(A)(B)の契機となる割込1、0の許可・禁止の状態の変形例を示すタイミングチャートである。 遊技制御部のCPUが起動時に実行する起動処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが実行するRAMエラー処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが起動処理において実行する設定変更処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが起動処理後に実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがゲーム制御処理において実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがゲーム制御処理において実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがBET処理において実行する精算制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが精算制御処理において実行する精算要求処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがBET処理において実行する取込制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUがゲーム処理において実行する賞球付与処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが賞球付与処理において実行する払出要求処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが実行するタイマ割込処理(A)の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが実行するタイマ割込処理(A)の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが実行するタイマ割込処理(B)の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御部のCPUが、電断検出回路から電圧低下信号の入力されることによって実行する電断割込処理の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUが起動時に実行する起動処理(払出)の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUが、定期的に実行するタイマ割込処理(払出)の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn2のステップにおいて実行する接続確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn3のステップにおいて実行する主基板通信処理の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn302のステップにおいて実行する主基板通信処理1の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn303のステップにおいて実行する主基板通信処理2の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn304のステップにおいて実行する主基板通信処理3の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn4のステップにおいて実行する貸出制御処理の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn402のステップにおいて実行する貸出通信処理1の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn403のステップにおいて実行する貸出通信処理2の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn404のステップにおいて実行する貸出通信処理3の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn405のステップにおいて実行する貸出通信処理4の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn5のステップにおいて実行する払出制御処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn504のステップにおいて実行する払出開始待ち処理の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn505のステップにおいて実行する払出停止待ち処理の制御内容を示すフローチャートである。 払出制御部のCPUがSn506のステップにおいて実行する払出通過待ち処理の制御内容を示すフローチャートである。 遊技制御基板と払出制御基板、払出制御基板とカードユニットの間でやりとりされる信号の変形例を示す図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
5 1球取込スイッチ
6 MAXBETスイッチ
12 上皿
32L、32C、32R リールモータ
40 遊技制御基板
41 遊技制御部
41a CPU
41b ROM
41c RAM
48 電断検出回路
60 払出制御基板
61 払出制御部
61a CPU
61b ROM
61c RAM
100 取込装置
101 取込モータ
200 払出装置
400 カードユニット

Claims (10)

  1. 遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報が配置された表示帯を回動させることにより変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシンであって、
    遊技者所有の遊技球が待機する遊技球待機部と、
    前記遊技球待機部から導かれた遊技球を取り込む取込装置と、
    遊技球の取込を要求する際に操作される取込要求操作部と、
    遊技球の払出を伴う払出入賞が発生したことに基づいて遊技球の払出を行う払出装置と、
    ゲームを開始させる際に操作される開始操作部と、
    前記可変表示装置を駆動する表示駆動ステッピングモータと、
    前記取込装置を駆動する取込駆動ステッピングモータと、
    遊技の制御を行うとともに、前記可変表示装置及び前記取込装置の制御を行うマイクロコンピュータにて構成されたメイン制御手段と、
    前記メイン制御手段と接続され、前記払出装置の制御を行うサブ制御手段と、
    を備え、
    前記メイン制御手段は、
    前記取込要求操作部が操作されたときに、前記取込装置の取込動作により遊技球を取り込むための取込制御を行う取込制御手段と、
    前記取込装置の取込動作により取り込まれた遊技球数である取込球数が、1単位の賭数を設定するのに必要な単位球数に到達する毎に賭数を設定する賭数設定手段と、
    前記ゲームを開始するのに必要な数以上の賭数が設定されたことを条件に、前記ゲームの開始を許容するゲーム開始許容手段と、
    前記ゲーム開始許容手段により前記ゲームの開始が許容された状態で前記開始操作部が操作されたときに、前記取込装置の取込動作により取り込まれたものの前記単位球数に満たないために前記賭数の設定に使用されていない未使用球数があるか否かを判定する未使用球判定手段と、
    前記未使用球判定手段が前記未使用球数があると判定したときに、該未使用球数の遊技球の返却を要求する返却要求信号を前記サブ制御手段に対して出力する返却要求信号出力手段と、
    前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号が出力された後、前記払出装置により遊技球が払い出される毎に、前記未使用球数を減算する未使用球数減算手段と、
    前記可変表示装置の表示結果が導出される前に入賞を発生させることを許容するか否かを決定する事前決定手段と、
    所定の設定操作手段の操作に基づいて、前記事前決定手段が入賞の発生を許容する旨を決定する割合が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段と、
    前記許容段階設定手段により設定された許容段階を示すデータ及び前記未使用球数を示すデータを含む前記メイン制御手段を構成するマイクロコンピュータが動作を行うためのデータを読み出し及び書き込み可能に記憶する記憶領域を有し、前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が停止しても該記憶領域に記憶されているデータを保持することが可能なメインデータ記憶手段と、
    前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータが正常か否かを判定する記憶データ判定手段と、
    前記記憶データ判定手段により前記メインデータ記憶手段に記憶されているデータが正常ではないと判定されたときに、ゲームの進行を不能化する不能化手段と、
    前記不能化手段により前記ゲームの進行が不能化された状態において、前記設定操作手段の操作に基づいて前記許容段階設定手段により前記許容段階が新たに設定されたことを条件に、前記ゲームの進行が不能化された状態を解除し、ゲームの進行を可能とする不能化解除手段と、
    第1の周期で第1の割込を発生させるとともに、第2の周期で第2の割込を発生させる割込発生手段と、
    前記第1の割込の発生に応じて、前記表示駆動ステッピングモータに対して駆動信号を出力する出力処理を含む第1割込処理を実行する第1割込処理手段と、
    前記第2の割込の発生に応じて、前記取込駆動ステッピングモータに対して駆動信号を出力する出力処理を含む第2割込処理を実行する第2割込処理手段と、
    ゲームの実行中において前記第2の割込の発生を禁止する第2割込禁止手段と、
    を含み、
    前記サブ制御手段は、前記返却要求信号を検出したときに、該返却要求信号が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる返却制御を開始し、前記払出装置により払い出された遊技球数が、該返却要求信号が要求する遊技球数に到達することで当該返却制御を終了する返却制御手段を含み、
    前記返却要求信号出力手段は、
    前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が開始したときに、前記返却要求信号により要求した数の遊技球の返却が完了しているか否かを判定する返却完了判定手段を含み、
    前記返却完了判定手段が前記要求した数の遊技球の返却が完了していないと判定したときに、前記遊技球を用いたスロットマシンへの電力供給が停止する前から保持されている未使用球数の遊技球の返却を要求する返却要求信号を前記サブ制御手段に対して出力する、
    ことを特徴とする遊技球を用いたスロットマシン。
  2. 前記サブ制御手段は、
    前記返却制御が終了したときに、前記メイン制御手段に対して返却制御終了信号を出力する返却制御終了信号出力手段を含み、
    前記メイン制御手段は、
    前記返却要求信号出力手段が前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号を出力した後、所定期間が経過するまでに前記返却制御終了信号を検出しなかったときに、前記サブ制御手段側の前記返却制御に伴う異常を判定する返却制御異常判定手段と、
    前記返却制御異常判定手段が前記返却制御に伴う異常を判定したときに、該異常を報知する返却異常報知手段と、
    を含み、
    前記返却異常報知手段が前記異常の報知中であっても前記サブ制御手段から出力される前記返却制御終了信号の検出を継続して行う、
    請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  3. 前記メイン制御手段は、前記返却異常報知手段が前記異常の報知中において前記返却制御終了信号を検出したときに、該返却異常報知手段による異常の報知を自動的に終了させる異常報知終了手段を含む、
    請求項2に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  4. 前記未使用球数を表示する未使用球数表示手段を備え、
    前記メイン制御手段は、前記サブ制御手段に対して前記返却要求信号が出力された後、前記払出装置により遊技球が払い出される毎に、前記未使用球数表示手段に表示されている未使用球数を減算表示する未使用球数表示更新手段を含む、
    請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  5. 記憶媒体に記憶された有価価値を用いて前記遊技球の貸出要求を出力する貸出装置に対応して設けられ、
    前記サブ制御手段は、
    前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される接続確認信号入力手段と、
    前記貸出要求を検出したときに、前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていることを条件に、該貸出要求が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる貸出制御を行う貸出制御手段と、
    前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されているか否かを特定可能な接続特定信号を前記メイン制御手段に対して出力する接続特定信号送信手段と、
    を含み、
    前記メイン制御手段は、前記接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていない旨を示す接続特定信号が入力された場合に、前記取込制御を不能にする取込制御不能化手段を含む、
    請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  6. 記憶媒体に記憶された有価価値を用いて前記遊技球の貸出要求を出力する貸出装置に対応して設けられ、
    前記サブ制御手段は、
    前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される第1の接続確認信号入力手段と、
    前記貸出要求を検出したときに、前記第1の接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていることを条件に、該貸出要求が要求する数の遊技球を前記払出装置により払い出させる貸出制御を行う貸出制御手段と、
    を含み、
    前記メイン制御手段は、
    前記貸出装置から出力される接続確認信号が入力される第2の接続確認信号入力手段と、
    前記第2の接続確認信号入力手段に前記接続確認信号が入力されていない場合に、前記取込制御を不能にする取込制御不能化手段と、
    を含む、
    請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  7. 前記取込制御手段は、
    前記取込要求操作部が操作されたことにより、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず、規定の動作量の取込動作を前記取込装置に行わせる取込動作制御手段と、
    前記取込動作が終了した後に前記取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれたか否かを判定する取込球数判定手段と、
    前記取込球数判定手段により前記取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれていないと判定されたときに、前記規定の動作量の取込動作を前記取込装置に再度行わせる取込動作再制御手段と、
    前記取込球数判定手段により前記取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた数の遊技球が取り込まれたと判定されたとき、または前記取込動作再制御手段による取込動作の再試行回数が所定回数に達したときに取込制御を終了させる取込制御終了手段と、
    を含む、
    請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  8. 前記取込制御手段は、
    前記取込要求操作部が操作されたことにより、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず、該取込要求操作部の操作による取込要求数に応じた動作量の取込動作を前記取込装置に行わせる取込動作制御手段と、
    前記取込動作が終了した後に動作量に応じた数の遊技球が取り込まれたか否かを判定する取込球数判定手段と、
    前記取込球数判定手段により前記動作量に応じた数の遊技球が取り込まれていないと判定されたときに、前記取込要求数から前記取込動作により取り込まれた遊技球数を減算した不足数分に応じた動作量の取込動作を前記取込装置に再度行わせる取込動作再制御手段と、
    前記取込球数判定手段により前記動作量に応じた数の遊技球が取り込まれたと判定されたとき、または前記取込動作再制御手段による取込動作の再試行回数が所定回数に達したときに取込制御を終了させる取込制御終了手段と、
    を含む、
    請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  9. 前記取込制御手段は、前記取込装置の取込動作により既に遊技球が取り込まれている状態において前記取込要求操作部が操作されたときに、該取込要求操作部の操作に対して定められた取込指定数から前記既に取り込まれた遊技球数を減算した数を前記取込要求数として設定する取込要求数設定手段を含む、
    請求項7または8に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
  10. 前記サブ制御手段は、前記返却制御が終了したときに、前記メイン制御手段に対して返却制御終了信号を出力する返却制御終了信号出力手段を含み、
    前記メイン制御手段は、前記返却要求信号を出力した後、前記未使用球数が残存するか否かに関わらず、前記返却制御終了信号を検出したときに、該返却要求信号の出力に基づいて要求した未使用球数の遊技球の返却が完了したと判定する返却完了判定手段を含む、
    請求項1〜9のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
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JP2008220824A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Sankyo Co Ltd 遊技用装置
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