JP2008103381A - 半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置、および電気光学装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置、および電気光学装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コンタクトホールを介しての電気的な接続部分の信頼性が高く、かつ、かかる接続部分の占有面積を縮小することのできる半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置、および電気光学装置を提供すること。
【解決手段】電気光学装置の素子基板10を製造するにあたって、薄膜トランジスタを形成した後、層間絶縁膜形成工程において、下層側絶縁膜40として、シリコン窒化膜層41を形成した後、このシリコン窒化膜層41の上層にシリコン酸化膜層42を形成し、さらに、上層側絶縁膜43としてシリコン窒化膜層を形成して、層間絶縁膜4を形成する。次に、レジストマスク5を形成した状態で、等方性プラズマエッチングを行い、上層側絶縁膜43にコンタクトホール4hの上穴部分43hを大径に形成する。続いて、異方性プラズマエッチングを行い、コンタクトホール4hの下穴部分42hを小径に形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、コンタクトホールを介しての接続部分を備えた半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置、および電気光学装置に関するものである。
アクティブマトリクス型液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス表示装置などの電気光学装置に用いられる素子基板は、複数のトランジスタが形成された半導体装置として構成されている。また、かかる素子基板では、下層側導電層に対して層間絶縁膜のコンタクトホールを介して上層側導電層を電気的に接続した構造が多用されている。このような接続構造を実現するにあたっては、ウエットエッチングあるいはドライエッチングに層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程が行われる。また、ウエットエッチングとドライエッチングとを組み合わせてコンタクトホールを形成する場合もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−127303号公報
しかしながら、層間絶縁膜が厚い場合において、特許文献1に記載の構造のように、コンタクトホールをアスペクト比の大きなストレート穴として形成すると、コンタクトホールの開口縁や底部の隅部分に角部分が発生し、かかる角部分では、カバレッジ(被覆性)が低下するので、断線などが発生するおそれがある。
次に、特許文献1に記載の方法のように、コンタクトホールの形成にウエットエッチングとドライエッチングとを組み合わせると、双方のエッチングに適したレジストマスクを形成できないという問題点がある。すなわち、本願発明者が種々検討した結果、ウエットエッチングの場合には、レジストマスクに対して、レジストマスクと層間絶縁膜との界面でエッチングが進行しないように、層間絶縁膜との高い密着性が求められることから低分子量型のレジストが適しているのに対して、ドライエッチングの場合には、レジストマスクに対して、エッチング中に損傷しないように耐プラズマダメージ性の高い高分子型のレジストが適している。このため、ウエットエッチングとドライエッチングとを組み合わせると、レジストマスクは、一方のエッチングには適しているが、他方のエッチングの際に問題が発生してしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、コンタクトホールを介しての電気的な接続部分の信頼性が高く、かつ、かかる接続部分の占有面積を縮小することのできる半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置、および電気光学装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、下層側導電層と、該下層側導電層に対して層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続された上層側導電層とを有する半導体装置において、下層側絶縁膜を形成した後、当該下層側絶縁膜の上層に、該下層側絶縁膜の最上層と異なる材料からなる上層側絶縁膜を積層して、前記下層側絶縁膜と前記上層側絶縁膜との積層膜からなる前記層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、前記層間絶縁膜の上層に前記コンタクトホールを形成するためのレジストマスクを形成するマスク形成工程と、前記レジストマスクの開口部から前記上層側絶縁膜に等方性エッチングを行い、前記コンタクトホールの上穴部分を形成する等方性エッチング工程と、前記レジストマスクの開口部から前記下層側絶縁膜に異方性エッチングを行い、前記コンタクトホールの下穴部分を形成する異方性エッチング工程と、を有することを特徴とする。
本発明に係る製造方法を行うと、以下の構成を有することを特徴とする半導体装置が形成される。すなわち、本発明では、下層側導電層と、該下層側導電層に対して層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続された上層側導電層とを有する半導体装置において、前記層間絶縁膜は、下層側絶縁膜と、該下層側絶縁膜の上層に積層された上層側絶縁膜とを備え、前記上層側絶縁膜は、前記下層側絶縁膜の最上層と異なる材料から構成され、前記下層側絶縁膜には、前記コンタクトホールの下穴部分が形成され、前記上層側絶縁膜には、前記下穴部分よりも大きな内径をもって当該下穴部分に連通する前記コンタクトホールの上穴部分が形成されていることを特徴とする。
本発明において、コンタクトホールは、下層側絶縁膜に形成された下穴部分と、上層側絶縁膜に形成した大径の上穴部分とによって構成されているため、コンタクトホールの開口縁に角部分が形成されないので、上層側導電膜のカバレッジが良好である。また、コンタクトホールは、上穴部分が大径であるため、層間絶縁膜が厚い場合でも、アスペクト比が小さいコンタクトホールと同様、コンタクトホールの底部の隅部分に対する上層側導電膜のカバレッジが良好である。それ故、コンタクトホールの開口縁および底部の隅部分において上層側導電膜に断線が発生しない。さらに、上層側絶縁膜は、下層側絶縁膜の最上層と異なる材料から構成されているため、等方性エッチングにより上層側絶縁膜にコンタクトホールの大径の上穴部分を形成する際、下層側絶縁膜の最上層がエチングストッパとして機能する。このため、下層側絶縁膜には、上層側絶縁膜とは別に、異方性エッチングにより小径の下穴部分を形成することができるので、下層側絶縁膜の形成領域を必要以上に広くする必要がない。それ故、配線や電極の高密度化を図ることができる。さらにまた、上層側絶縁膜にコンタクトホールの上穴部分を形成する際、下層側絶縁膜の最上層がエチングストッパとして機能するため、下層側絶縁膜に対して異方性エッチングを行う際にエッチング対象となる膜厚ばらつきを最小限に止めることができ、下層側導電層に対するオーバーエッチングを防止することができる。
本発明において、前記等方性エッチングは、等方性プラズマエッチング(ドライエッチング)であり、前記異方性エッチングは、異方性プラズマエッチング(ドライエッチング)であることが好ましい。ウエットエッチングとドライエッチングとを組み合わせると、レジストマスクが対応できない。すなわち、ウエットエッチングの場合には、レジストマスクに対して、レジストマスクと層間絶縁膜との界面でエッチングが進行しないように、層間絶縁膜との高い密着性が求められることから低分子量型のレジストが適しているのに対して、ドライエッチングの場合には、レジストマスクに対して、エッチング中に損傷しないように耐プラズマダメージ性の高い高分子型のレジストが適していることから、ウエットエッチングとドライエッチングとを組み合わせると、レジストマスクは、一方のエッチングには適しているが、他方のエッチングの際には問題が発生してしまう。従って、コンタクトホールをドライエッチングのみに限定した場合には、高分子型のレジストによりマスクを形成すればよいので、コンタクトホールの形状安定性を向上することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、前記層間絶縁膜形成工程では、前記下層側絶縁膜の最上層としてシリコン酸化膜を形成し、前記上層側絶縁膜としてシリコン窒化膜層を形成することが好ましい。かかる構成を採用すると、前記下層側絶縁膜の最上層がシリコン酸化膜であり、前記上層側絶縁膜がシリコン窒化膜層である半導体装置が構成される。このように構成すると、プラズマエッチングにより上層側絶縁膜に等方性エッチングを行い、プラズマエッチングにより下層側絶縁膜に異方性エッチングを行うのに適している。また、プラズマエッチングにより、上層側絶縁膜(シリコン窒化膜層)にコンタクトホールの上穴部分を形成する際、下層側絶縁膜(シリコン酸化膜層)がエッチングストッパとして機能する。このため、下層側絶縁膜を異方性プラズマエッチングする際、エッチング対象となる下層側絶縁膜の厚さばらつきを最小限に抑えることができるので、下層側導電膜に対するオーバーエッチングを防止することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法では、前記層間絶縁膜形成工程の前に前記基板上に薄膜トランジスタを形成する薄膜トランジスタ形成工程を行い、前記層間絶縁膜形成工程では、前記下層側絶縁膜の最下層としてシリコン窒化膜層を形成することが好ましい。かかる構成を採用すると、前記下層側絶縁膜の最下層がシリコン窒化膜からなる半導体装置が構成される。層間絶縁膜の最下層がシリコン窒化膜層である場合には、例えば、薄膜トランジスタを構成する半導体膜に水素イオンを導入して半導体膜の欠陥の終端化を行った場合に水素の脱離をシリコン窒化膜層によって防止することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法を用いた電気光学装置の製造方法では、前記層間絶縁膜の上層側に画素電極を形成する画素電極形成工程を有することを特徴とする。すなわち、本発明を適用した半導体装置を素子基板として備えた電気光学装置において、前記素子基板では、前記層間絶縁膜の上層側に画素電極が形成されていることを特徴とする。
かかる電気光学装置としては、液晶装置や有機エレクトロルミネッセンス装置を挙げることができる。また、本発明を適用した電気光学装置は、携帯電話機あるいはモバイルコンピュータなどの電子機器の表示部などとして用いられる。
以下、本発明の実施の形態として、本発明を電気光学装置の素子基板(半導体装置)に適用した例を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
(全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。
図1(a)、(b)において、本形態の電気光学装置100は、透過型のアクティブマトリクス型液晶装置であり、素子基板10の上には、シール材107が対向基板20の縁に沿うように設けられている。シール材107の外側の領域には、データ線駆動回路101(周辺回路)および実装端子102(信号入力端子)が素子基板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿っては、走査線駆動回路104(周辺回路)が形成されている。素子基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が設けられており、さらに、額縁108の下などを利用して、プリチャージ回路や検査回路などの周辺回路が設けられることもある。対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための上下導通材106が形成されている。対向基板20は、シール材107とほぼ同じ輪郭を備えており、このシール材107によって対向向基板20が素子基板10に固着されている。シール材107は、光硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
詳しくは後述するが、素子基板10には、画素電極9aがマトリクス状に形成されている。これに対して、対向基板20には、シール材107の内側領域に遮光性材料からなる額縁108が形成され、その内側が画像表示領域10aとされている。また、対向基板20では、素子基板10の画素電極9aの縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せられる遮光膜23が形成され、その上層側には、ITO膜からなる対向電極21が形成されている。
このように形成した電気光学装置100は、後述するモバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどといった電子機器のカラー表示装置として用いることができ、この場合、対向基板20には、カラーフィルタ(図示せず)や保護膜が形成される。また、対向基板20および素子基板10の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置される。電気光学装置100は、透過型に限らず、反射型および半透過反射型として構成される場合があり、この場合、例えば、素子基板10には光反射層が形成される。電気光学装置100は、投射型表示装置(液晶プロジェクタ)において、RGB用のライトバルブとして用いることができる。この場合、RGB用の各電気光学装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、カラーフィルタは形成されない。また、対向基板20に対して、各画素に対応するようにマイクロレンズを形成すれば、入射光の画素電極9aに対する集光効率を高めることができるので、明るい表示を行うことができる。さらにまた、対向基板20に何層もの屈折率の異なる干渉層を積層することにより、光の干渉作用を利用して、RGB色をつくり出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付きの対向基板によれば、より明るいカラー表示を行うことができる。
(電気光学装置100の詳細な構成)
図2〜図4および図5(g)を参照して、本発明を適用した電気光学装置100に用いた素子基板の電気的な構成を説明する。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100に用いた素子基板10の画像表示領域10aの電気的な構成を示す等価回路図、および周辺回路に構成したインバータ回路の等価回路図である。図3(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100に用いた素子基板10において相隣接する画素の平面図、およびそのA−A′線に相当する位置で電気光学装置100を切断したときの断面図である。図4(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置100に用いた素子基板10に形成したインバータ回路の平面図、およびそのB−B′線に相当する位置で素子基板10を切断したときの断面図である。図5(g)は、図4(a)のC−C′線に相当する位置で素子基板10を切断したときの断面図である。
図2(a)に示すように、電気光学装置100の画像表示領域10aには複数の画素100aがマトリクス状に形成されている。複数の画素100aの各々には、画素電極9a、および画素電極9aを制御するための画素スイッチング用の薄膜トランジスタ30が形成されており、画像信号を線順次で供給するデータ線6aが薄膜トランジスタ30のソースに電気的に接続されている。薄膜トランジスタ30のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aに走査信号を線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、薄膜トランジスタ30のドレインに電気的に接続されており、薄膜トランジスタ30を一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ線6aから供給される画像信号を各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画素信号は、対向基板20に形成された対向電極21(図1(b)参照)との間で一定期間保持される。ここで、保持された画素信号がリークするのを防ぐことを目的に、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に保持容量60(キャパシタ)を付加することがある。この保持容量60によって、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる電気光学装置100が実現できる。なお、保持容量60を形成する方法としては、容量を形成するための配線である容量線3bとの間に形成する場合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場合もいずれであってもよい。
図3(a)に示すように、素子基板10上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9a(点線で囲まれた領域)が各画素毎に形成され、画素電極9aの縦横の境界領域に沿ってデータ線6a(一点鎖線で示す)、走査線3a(実線で示す)、および容量線3b(実線で示す)が形成されている。図3(b)に示すように、素子基板10の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板10bからなり、対向基板20の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板20bからなる。素子基板10には画素電極9aが形成されており、その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施されたポリイミド膜などからなる配向膜16が形成されている。画素電極9aは、たとえばITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明な導電性膜からなる。配向膜16は、たとえばポリイミド膜などの有機膜に対してラビング処理を行うことにより形成される。なお、対向基板20において、対向電極21の上層側にも、ポリイミド膜からなる配向膜22が形成され、この配向膜22も、ポリイミド膜に対してラビング処理が施された膜である。
素子基板10には、透明基板10bの表面にシリコン酸化膜などからなる下地保護膜12が形成されているとともに、その表面側において、各画素電極9aに隣接する位置に薄膜トランジスタ30が形成されている。図3(a)、(b)に示すように、薄膜トランジスタ30は、島状の半導体膜1aに対して、チャネル形成領域1a′、低濃度ソース領域1b、高濃度ソース領域1d、低濃度ドレイン領域1c、および高濃度ドレイン領域1eが形成されたLDD(Lightly Doped Drain)構造を備えている。このため、薄膜トランジスタ30は、ドレイン端での電界強度が緩和されるため、オフリーク電流レベルが低く、かつ、電流レベルの急峻な跳ね上がりも解消される。
本形態において、半導体膜1aは、素子基板10に対してアモルファスシリコン膜を形成した後、レーザアニールやランプアニールなどにより多結晶化されたポリシリコン膜である。低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域は、走査線3aをマスクとして、例えば、約0.1×1013/cm2〜約10×1013/cm2のドーズ量で低濃度N型の不純物イオン(リンイオン)を導入することにより形成された半導体領域であり、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eは、レジストマスクを用いて、約0.1×1015/cm2〜約10×1015/cm2のドーズ量で高濃度N型の不純物イオン(リンイオン)を導入することにより形成された半導体領域である。
薄膜トランジスタ30の上層側には、層間絶縁膜4、7が形成されている。層間絶縁膜4の表面にはデータ線6aが形成され、このデータ線6aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール4aを介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続している。層間絶縁膜7の表面にはITO膜からなる画素電極9aが形成されている。画素電極9aは、層間絶縁膜7に形成されたコンタクトホール7aを介してドレイン電極6bに電気的に接続し、このドレイン電極6bは、層間絶縁膜4およびゲート絶縁膜2に形成されたコンタクトホール4bを介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。画素電極9aの表面側にはポリイミド膜からなる配向膜16が形成されている。
また、高濃度ドレイン領域1eからの延設部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2と同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3aと同層の容量線3bが上電極として対向することにより、保持容量60が構成されている。
このように構成した素子基板10と対向基板20とは、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置され、かつ、これらの基板間には、前記のシール材107(図1(a)、(b)参照)により囲まれた空間内に電気光学物質としての液晶50が封入され、保持されている。液晶50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜により所定の配向状態をとる。液晶50は、例えば一種または数種のネマティック液晶を混合したものなどからなる。
(周辺回路の構成)
再び図1(a)において、本形態の電気光学装置100では、素子基板10の表面側のうち、画像表示領域10aの周辺領域を利用してデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104などの周辺回路が形成されている。このようなデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104は、図2(b)に示すように、Pチャネル型の薄膜トランジスタ80とNチャネル型の薄膜トランジスタ90とを用いたインバータ回路などを備えており、このような周辺回路の構成を図4(a)、(b)を参照して簡単に説明する。
図4(a)、(b)において、周辺回路を構成する薄膜トランジスタは、Pチャネル型の薄膜トランジスタ80とNチャネル型の薄膜トランジスタ90とからなる相補型薄膜トランジスタとして構成されている。このような薄膜トランジスタ80、90は、画素スイッチング用の薄膜トランジスタ30の製造工程の一部を利用して形成されたものであり、薄膜トランジスタ80、90を構成する半導体膜1h、1mは、薄膜トランジスタ30を構成する半導体膜1aと同時形成されたポリシリコン膜である。
ここで、Nチャネル型の薄膜トランジスタ90は、チャネル形成領域1m′の両側にN型の高濃度ソース領域1pおよび高濃度ドレイン領域1nを備えており、高濃度ソース領域1pおよび高濃度ドレイン領域1nは、薄膜トランジスタ30の高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eを形成する際、ゲート電極3eをマスクにして、約0.1×1015/cm2〜約10×1015/cm2のドーズ量で高濃度N型の不純物イオンが導入された半導体領域である。なお、薄膜トランジスタ90も、LDD構造に形成される場合もある。
Pチャネル型の薄膜トランジスタ80は、チャネル形成領域1h′の両側にP型の高濃度ソース領域1iおよび高濃度ドレイン領域1jを備えており、高濃度ソース領域1iおよび高濃度ドレイン領域1jは、ゲート電極3eをマスクにして、約0.1×1015/cm2〜約10×1015/cm2のドーズ量で高濃度P型の不純物イオン(ボロンイオン)が導入された半導体領域である。
このように構成した薄膜トランジスタ80、90では、高電位線6eと低電位線6gが層間絶縁膜4およびゲート絶縁膜2を貫通するコンタクトホール4e、4gを介して、半導体膜1h、1mの高濃度ソース領域1i、1pに電気的に接続されている。また、出力配線6fは、層間絶縁膜4およびゲート絶縁膜2を貫通するコンタクトホール4f、4kを介して半導体膜1h、1mの高濃度ドレイン領域1j、1nに電気的にそれぞれ接続されている。
また、入力配線6hは、図5(g)に示すように、層間絶縁膜4を貫通するコンタクトホール4hを介して共通のゲート電極3eに接続されている。
(層間絶縁膜4およびコンタクトホールの構成)
図3(b)、図4(b)および図5(g)に示すように、本形態の素子基板10において、層間絶縁膜4は、下層側絶縁膜40と上層側絶縁膜43との積層膜によって構成されている。ここで、上層側絶縁膜43は、厚さが例えば約150nmのシリコン窒化膜層から構成されている。下層側絶縁膜40は、厚さが例えば約150nmのシリコン窒化膜層41と、このシリコン窒化膜層41の上層に積層された厚さが例えば約400nmのシリコン酸化膜層42との積層膜によって構成されている。このため、層間絶縁膜4は厚く、層間絶縁膜4の上下に形成された配線間に寄生する容量が極めて小さい。
また、本形態では、コンタクトホール4a、4b、4e、4f、4k、4hのうち、例えば、コンタクトホール4hは、下層側絶縁膜40に形成された下穴部分42hと、上層側絶縁膜43に形成された上穴部分43hとを備えており、下層側導電層としての共通のゲート電極3eに届いている。本形態において、上穴部分43hは、下穴部分42hよりも大径である。
他のコンタクトホール4a、4b、4e、4f、4kも、コンタクトホール4hと略同様、下層側絶縁膜40に形成された下穴部分42a、42b、42e、42f、42kと、上層側絶縁膜43に形成された上穴部分43a、43b、43e、43f、43kとが連通した構造を有しており、上穴部分43a、43b、43e、43f、43kは、下穴部分42a、42b、42e、42f、42kよりも大径である。
なお、コンタクトホール4a、4b、4e、4f、4kは、層間絶縁膜4とともに、ゲート絶縁膜2も貫通しているため、下穴部分42a、42b、42e、42f、42kは、ゲート絶縁膜2も貫通し、下層側導電膜としての高濃度ソース領域1d、高濃度ドレイン領域1e、高濃度ソース領域1i、高濃度ドレイン領域1j、高濃度ソース領域1p、高濃度ドレイン領域1nに届いている。
(素子基板10および電気光学装置100の製造方法)
図3(b)、図4(b)および図5(g)に加えて、図5(a)〜(f)を参照して、本形態の電気光学装置100の製造方法のうち、素子基板10を製造する工程の要部を説明する。図5(a)〜(f)は、素子基板10の製造工程を示す工程断面図であり、図4(a)のC−C′線で示す位置での断面図に相当する。なお、以下の説明では、各工程を図5(a)〜(g)に沿って説明する。
まず、図5(a)に示すように、超音波洗浄等により清浄化したガラス製等の透明基板10bを準備した後、基板温度が150〜450℃の温度条件下で、プラズマCVD法などの方法により、透明基板10bの全面にシリコン酸化膜からなる下地保護膜12を形成する。
次に、薄膜トランジタ形成工程を行う。具体的には、まず、ポリシリコン膜からなる半導体膜1a、1m、1hを島状に形成する。それには、基板温度が150〜450℃の温度条件下で、透明基板10bの全面に、非晶質シリコン膜からなる半導体膜をプラズマCVD法により、例えば、40〜50nmの厚さに形成した後、レーザアニール法などにより、シリコン膜を多結晶化させた後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、半導体膜1a、1m、1hを形成する。次に、CVD法などを用いて、半導体膜1a、1m、1hの表面にシリコン窒化膜、シリコン酸化膜、あるいはそれらの積層膜からなるゲート絶縁膜2を形成する。なお、図示を省略するが、この工程の後、半導体膜1aの延設部分1fに不純物イオンを打ち込んで、容量線3bとの間に保持容量60を構成するための下電極を形成しておく。次に、透明基板10bの表面全体にモリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜などの金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、走査線3a、容量線3b、ゲート電極3eを形成する。その結果、保持容量60が形成される。本形態では、厚さが250nmのモリブデン膜により、走査線3a、容量線3b、ゲート電極3eを形成する。次に、半導体膜1a、1h、1mに不純物を導入して、各ソース領域および各ドレイン領域を形成し、薄膜トランジスタ30、80、90を形成する。次に、イオンシャワードーピングなどの方法で半導体膜1a、1h、1mに水素イオンを導入し、シリコン膜の欠陥を終端化する。
次に、図5(b)に示す層間絶縁膜形成工程においては、CVD法などを用いて、下層側絶縁膜40として、厚さが例えば約150nmのシリコン窒化膜層41を形成した後、このシリコン窒化膜層41の上層に、厚さが例えば約400nmのシリコン酸化膜層42を形成する。続いて、CVD法などを用いて、上層側絶縁膜43として、厚さが例えば約150nmのシリコン窒化膜層を形成し、層間絶縁膜4を形成する。
次に、図5(c)に示すマスク形成工程においては、フォトリソグラフィ技術を用いて層間絶縁膜4の表面にレジストマスク5を形成する。このレジストマスク5は、コンタクトホール4a、4b、4e、4f、4h、4kの形成予定領域に開口部50を備えている。本形態では、レジストマスク5を形成する際、耐プラズマダメージ性の高い高分子型のレジストを用いる。
次に、コンタクトホール形成工程において、レジストマスク5の開口部50から層間絶縁膜4をエッチングする。その際には、まず、図5(d)に示す等方性エッチング工程において、レジストマスク5の開口部50から、シリコン窒化膜からなる上層側絶縁膜43に等方性エッチングを行い、コンタクトホール4hの上穴部分43hを形成する。他のコンタクトホール4a、4b、4e、4f、4kでも、同様に、上層側絶縁膜43にコンタクトホール4a、4b、4e、4f、4kの上穴部分43a、43b、43e、43f、43kを形成する。
本形態では、等方性エッチングとして、等方性プラズマエッチング(ドライエッチング)を行い、その際のエッチングガスはCF4、C48、CHF3、SF6、NFなどである。ここで、上穴部分43a、43b、43e、43f、43h、43kは、等方性プラズマエッチングにより形成されるため、マスク5の開口部50より大径に形成される。また、上層側絶縁膜43はシリコン窒化膜からなるのに対して、下層側絶縁膜40の最上層はシリコン酸化膜層42であるため、シリコン酸化膜層42がエッチンストッパとして機能する。従って、上穴部分43a、43b、43e、43f、43h、43kの底部には、略同一膜厚の下層側絶縁膜40が残る。
次に、図5(e)に示す異方性エッチング工程において、レジストマスク5の開口部50から下層側絶縁膜40に異方性エッチングを行い、コンタクトホール4hの下穴部分42hを形成する。他のコンタクトホール4a、4b、4e、4f、4kでも、下層側絶縁膜40に下穴部分42a、42b、42e、42f、42kを形成する。ここで、上穴部分42a、42、42e、42f、42h、42kは、異方性プラズマエッチングにより形成されるため、マスク5の開口部50と略同一サイズの小径に形成される。なお、コンタクトホール4a、4b、4e、4f、4kは、コンタクトホール4hと比較して、ゲート絶縁膜2を貫通させる必要がある分、深くエッチングする必要があるが、コンタクトホール4hの下層側には十分な膜厚のゲート電極3eが存在するため、オーバーエッチングの問題は発生しない。
本形態では、異方性エッチングとして、ICP(Inductively Coupled Plasma)などの高密度プラズマエッチング(等方性ドライエッチング)を行う。その際のエッチングガスは、CF4、C48、CHF3、SF6、NF3などである。ICPでは、高周波誘導磁場によりプラズマ中に誘導電界を生成して電子を加速させることにより、高密度プラズマを生成するため、高い異方性をもつエッチングを行うことができる。
次に、図5(f)に示すように、レジストマスク5を除去した後、図5(g)に示すように、透明基板10bの表面全体にモリブデン膜、アルミニウム膜、チタン膜、タングステン膜、タンタル膜、あるいはそれらの積層膜などの金属膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、上層側導電膜としてのデータ線6a、ドレイン電極6b、高電位線6e、低電位線6g、共通入力線6hおよび共通出力線6fを形成する。本形態では、厚さが150nmのチタン膜、厚さが400nmのアルミニウム膜、厚さが50nmのチタン膜がこの順に積層された積層膜により、データ線6a、ドレイン電極6b、高電位線6e、低電位線6g、共通入力線6hおよび共通出力線6fを形成する。
その後、図3(b)に示すように、CVD法などにより、シリコン酸化膜や有機樹脂膜などからなる層間絶縁膜7を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて層間絶縁膜7をエッチングして、コンタクトホール7aを形成した後、画素電極9aおよび配向膜16を順次、形成する。その結果、素子基板10が完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、図5(g)に示すコンタクトホール4f、4hを例に説明するように、コンタクトホール4f、4hは、下層側絶縁膜40に形成された下穴部分42f、42hと、上層側絶縁膜43に形成した大径の上穴部分43f、43hとによって構成されているため、コンタクトホール4f、4hの開口縁に角部分が形成されないので、共通出力線6fおよび共通入力線6h(上層側導電膜)のカバレッジが良好である。また、コンタクトホール4f、4hは、上穴部分43f、43hが大径であるため、層間絶縁膜4が厚い場合でも、アスペクト比が小さいコンタクトホールと同様、コンタクトホール4f、4hの底部の隅部分に対する共通出力線6fおよび共通入力線6hのカバレッジが良好である。それ故、コンタクトホール4f、4hの開口縁および底部の隅部分において共通出力線6fおよび共通入力線6hに断線が発生しない。
また、下層側絶縁膜40の最上層がシリコン酸化膜層42であり、上層側絶縁膜43がシリコン窒化膜層であるため、上穴部分43f、43hを形成する際、下層側絶縁膜40の最上層がエチングストッパとして機能する。このため、下層側絶縁膜40には、上層側絶縁膜43とは別に、異方性エッチングにより小径の下穴部分42f、42hを形成することができるので、高濃度ソース領域1jおよびゲート電極3e(下層側導電層)の形成領域を必要以上に広くする必要がない。それ故、配線や電極の高密度化を図ることができる。さらに、上層側絶縁膜43に上穴部分43f、43hを形成する際、下層側絶縁膜40の最上層がエチングストッパとして機能するため、下層側絶縁膜40に対して異方性エッチングを行う際にエッチング対象となる膜厚ばらつきを最小限に止めることができ、高濃度ソース領域1jおよびゲート電極3eに対するオーバーエッチングを防止することができる。
また、本形態では、コンタクトホール4f、4h、4kを形成するにあたって、等方性エッチングおよび異方性エッチングのいずれにもドライエッチングを行い、ウエットエッチングを行わない。このため、低分子型のレジストを用いた場合と比較して層間絶縁膜4との密着性は比較的劣る傾向にあるが、耐プラズマダメージ性の高い高分子型のレジストを用いてレジストマスク5を形成することができる。それ故、コンタクトホール4f、4hの形状安定性を向上することができる。
さらにまた、下層側絶縁膜40の最下層がシリコン窒化膜層41からなるため、薄膜トランジスタ30、80、90を構成する半導体膜1a、1m、1hに水素イオンを導入して半導体膜の欠陥の終端化を行った場合に水素の脱離をシリコン窒化膜層41によって防止することができる。
[その他の実施の形態]
上記形態では、半導体膜としてポリシコン膜を用いた例であったが、アモルファスシリコン膜を用いた素子基板10に本発明を適用してもよい。また、上記形態では、コンタクトホール4a、4b、4e、4f、4h、4kの全てに本発明を適用したが、コンタクトホール7aに本発明を適用してもよく、コンタクトホール4a、4b、4e、4f、4h、4kの一部に本発明を適用してもよい。また、上記形態では、上層側絶縁膜43を等方性エッチングするにあたって、プラズマエッチング(ドライエッチング)を行ったが、ウエットエッチングを採用した場合でも、データ線6a、ドレイン電極6b、高電位線6e、低電位線6g、共通入力線6hおよび共通出力線6fの断線を防止するという効果を得ることができる。
また、上記形態では、半導体装置として、アクティブマトリクス型電気光学装置に用いる素子基板を例に説明したが、液晶以外の電気光学物質を用いた電気光学装置、例えば、有機エレクトロルミネッセンス表示装置に用いる素子基板、あるいは電気光学装置以外の半導体装置の製造などに本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置100を適用した電子機器について説明する。図6(a)に、電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図6(b)に、電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図6(c)に、電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置100に表示される。
なお、電気光学装置100が適用される電子機器としては、図6に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置100が適用可能である。
(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置に用いた素子基板の画像表示領域の電気的な構成を示す等価回路図、および周辺回路に構成したインバータ回路の等価回路図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置に用いた素子基板において相隣接する画素の平面図、およびそのA−A′線に相当する位置で電気光学装置を切断したときの断面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置に用いた素子基板に形成したインバータ回路の平面図、およびそのB−B′線に相当する位置で素子基板を切断したときの断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の製造方法を示す工程断面図である。 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の説明図である。
符号の説明
1a、1h、1m・・ 半導体膜(ポリシリコン膜/下層側導電膜)、2・・ゲート絶縁膜、3a・・走査線、3b・・容量線、3e・・ゲート電極(下層側導電膜)、4a、4b、4e、4f、4h、4k・・コンタクトホール、5・・レジストマスク(マスク)、6a・・データ線(上層側導電膜)、6b・・ドレイン電極(上層側導電膜)、6e・・高電位線(上層側導電膜)、6g・・低電位線(上層側導電膜)、6h・・共通入力線(上層側導電膜)、6f・・共通出力線(上層側導電膜)、9a・・画素電極、10・・素子基板(半導体装置)、30、80、90・・薄膜トランジスタ、42a、42b、42e、42f、42h、42k・・コンタクトホールの下穴部分、43a、43b、43e、43f、43h、43k・・コンタクトホールの上穴部分

Claims (8)

  1. 下層側導電層と、該下層側導電層に対して層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続された上層側導電層とを有する半導体装置において、
    下層側絶縁膜を形成した後、当該下層側絶縁膜の上層に、該下層側絶縁膜の最上層と異なる材料からなる上層側絶縁膜を積層して前記下層側絶縁膜と前記上層側絶縁膜との積層膜からなる前記層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
    前記層間絶縁膜の上層に前記コンタクトホールを形成するためのレジストマスクを形成するマスク形成工程と、
    前記レジストマスクの開口部から前記上層側絶縁膜に等方性エッチングを行い、前記コンタクトホールの上穴部分を形成する等方性エッチング工程と、
    前記レジストマスクの開口部から前記下層側絶縁膜に異方性エッチングを行い、前記コンタクトホールの下穴部分を形成する異方性エッチング工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記等方性エッチングは、等方性プラズマエッチングであり、
    前記異方性エッチングは、異方性プラズマエッチングであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記層間絶縁膜形成工程では、前記下層側絶縁膜の最上層としてシリコン酸化膜を形成し、前記上層側絶縁膜としてシリコン窒化膜層を形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法を用いた電気光学装置の製造方法であって、
    前記層間絶縁膜の上層側に画素電極を形成する画素電極形成工程を有することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  5. 基板上に、下層側導電層と、該下層側導電層に対して層間絶縁膜のコンタクトホールを介して電気的に接続された上層側導電層とを有する半導体装置において、
    前記層間絶縁膜は、下層側絶縁膜と、該下層側絶縁膜の上層に積層された上層側絶縁膜とを備え、
    前記上層側絶縁膜は、前記下層側絶縁膜の最上層と異なる材料から構成され、
    前記下層側絶縁膜には、前記コンタクトホールの下穴部分が形成され、
    前記上層側絶縁膜には、前記下穴部分よりも大きな内径をもって当該下穴部分に連通する前記コンタクトホールの上穴部分が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記下層側絶縁膜の最上層はシリコン酸化膜であり、前記上層側絶縁膜はシリコン窒化膜層であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記層間絶縁膜の下層側に薄膜トランジスタが形成され、
    前記下層側絶縁膜は、最下層にシリコン窒化膜層を備えていることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載の前記半導体装置を素子基板として備えた電気光学装置であって、
    前記素子基板では、前記層間絶縁膜の上層側に画素電極が形成されていることを特徴とする電気光学装置。
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