JP2008103185A - コネクタ及び検知端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】相手の検知端子の長さを短くする。
【解決手段】コネクタハウジング10には前後方向に延出されるロックアーム20が設けられるとともに検知端子50が収容され、相手のコネクタハウジング90にはロック受け部98が設けられるとともに相手の雄側検知端子97が収容される。検知端子50は、前後方向に延出され、その長さ方向の中間部にコネクタハウジング10の壁面に装着される支点部52を有し、支点部52を挟んで長さ方向の後部側に作用部54を有し、支点部52を挟んで長さ方向の前部側に接点部53を有している。検知端子50はロックアーム20の撓み動作に連動して支点部52を中心にシーソ状に傾動され、これによって検知回路のオンオフがなされる。
【選択図】図3

Description

本発明は、コネクタ及びコネクタに収容される検知端子に関する。
互いに嵌合される一対のコネクタハウジングが正規嵌合されたことを検知する手段として検知端子を利用したものが知られている。例えば、特許文献1に記載のものは、コネクタハウジングに後方から検知端子が挿入されて保持される一方、相手のコネクタハウジングに相手の検知端子が装着される、という構成である。コネクタハウジングには同コネクタハウジングの上面前端から後方へ向かって延出されるロックアームが片持ち状でかつ撓み変形可能(揺動変位可能)に形成されている。ロックアームの後端部には上下方向に振幅された検知端子に対する押圧部が設けられている。
検知端子は、ロックアームの直下方に配置され、前端部にコネクタハウジングの前部内壁に支持される支点部を備えるとともに支点部から後方へ向かって斜め上後方に延出される本体部を備え、本体部の後端部にロックアームの押圧部によって押圧される作用部が上方へ山型に回曲して形成され、本体部の前後方向中央部に相手の検知端子と接触する接点部が上方へ突出して形成されている。一方、相手の検知端子は、全体としてピン状をなし、前後方向に細長く延出する形態とされる。相手のコネクタハウジングには、相手の検知端子の上面に沿ってリブが突出して形成され、相手の検知端子の変形を防止する。
コネクタハウジングが相手のコネクタハウジングと嵌合する過程では、ロックアームが相手のコネクタハウジングに設けられた突状のロック受け部に乗り上げられて撓み変形され、それに伴って押圧部が作用部と当接してこれを押し下げることで、接点部が相手の検知端子から離間される。コネクタハウジングが相手のコネクタハウジングと正規嵌合された状態では、ロックアームが復動してロック受け部を係止することで両コネクタハウジングが嵌合状態にロックされるとともに、ロックアームの復帰動作に伴って作用部が上方へ変位して接点部が相手の検知端子に下から当接する。これにより、両検知端子を介して検知回路が閉成され、両コネクタハウジングが正規嵌合されたことが電気的に検知される。
特開平10−41018号公報
上記の場合、ロックアームの後端部に設けられた押圧部が検知端子の同じく後端部に設けられた作用部を押圧することで、接点部が相手の検知端子から離間されるため、作用部および接点部の位置がコネクタハウジングの前面から相当後方(奥側)へ入った位置に設定されることとなった。そのため、相手の検知端子は、少なくとも接点部と接触可能な位置にまでその前端位置を延長させる必要があり、その分、他の信号端子よりも長くなって上記リブによる保護が必須の構成となっていた。結果、コネクタ小型化の要請に応えられず、かつ、コストが高くつくという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手の検知端子の長さを短くすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いの前面同士を対向させつつ嵌合可能とされる一対のコネクタハウジングを備え、このうち、一方のコネクタハウジングには前後方向に延出されるロックアームが設けられるとともに検知端子が収容され、他方のコネクタハウジングにはロック受け部が設けられるとともに相手の検知端子が収容されており、前記検知端子は、前後方向に延出され、その長さ方向の中間部に前記一方のコネクタハウジングの壁面に装着される支点部を有し、前記支点部を挟んで長さ方向の後部側に作用部を有し、前記支点部を挟んで長さ方向の前部側に接点部を有しており、前記両コネクタハウジングが半嵌合の状態では、前記ロックアームが撓み変形し、それに伴って前記ロックアーム側の押圧部が前記作用部を押圧することで前記検知端子が前記支点部を中心としてシーソ状に傾動して、前記接点部が前記相手の検知端子から離間する位置に変位され、前記両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では、前記ロックアームが復動して前記ロック受け部を係止することで前記両コネクタハウジングがロックされるとともに、前記ロックアームの復帰動作に伴い前記押圧部による押圧状態が解除されて前記検知端子が復動することにより、前記接点部が前記相手の検知端子と接触して検知回路が閉成される構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記検知端子は、前記接点部および前記作用部を含みつつ前後方向に延出される平板状の端子本体を備え、
前記支点部は、前記端子本体の幅方向両側縁から一対が張り出す形態とされて、前記コネクタハウジングの壁面内部に圧入固定されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、互いの前面同士を対向させつつ嵌合可能とされる一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに収容される検知端子であって、前後方向に延出する形態とされ、その長さ方向の中間部には前記一方のコネクタハウジングの壁面に装着される支点部が備わり、前記支点部を挟んで長さ方向の後部側には前記一方のコネクタハウジングに設けられたロックアーム側の押圧部と係合可能とされる作用部が備わり、前記支点部を挟んで長さ方向の前部側には他方のコネクタハウジングに収容された相手の検知端子と接触可能とされる接点部が備わり、前記両コネクタハウジングが半嵌合の状態では、前記ロックアームが撓み変形し、それに伴って前記押圧部が前記作用部を押圧することで前記検知端子が前記支点部を中心としてシーソ状に傾動して、前記接点部が前記相手の検知端子から離間する位置に変位され、前記両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では、前記ロックアームが復動して前記他方のコネクタハウジングに設けられたロック受け部を係止することで前記両コネクタハウジングがロックされるとともに、前記ロックアームの復帰動作に伴い前記押圧部による押圧状態が解除されて前記検知端子が復動することにより、前記接点部が前記相手の検知端子と接触して検知回路が閉成される構成としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記支点部は、前記接点部および前記作用部を含みつつ前後方向に延出されて平板状をなす端子本体の幅方向両側縁から一対が張り出す形態とされて、前記コネクタハウジングの壁面内部に圧入固定されるところに特徴を有する。
<請求項1および請求項3の発明>
両コネクタハウジングが半嵌合の状態では、ロックアームの撓み動作によって押圧部が検知端子の作用部を押圧することにより、検知端子は支点部を中心としてシーソ状に傾動される一方、両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では、検知端子の前部側にある接点部が相手の検知端子と接触して検知回路が閉成されるから、従来のように押圧部がロックアームの後部側にあってもコネクタハウジングの前面側に検知端子の接点部を設定することが可能となる。結果、相手の検知端子の長さを短く設定することができ、コネクタの大型化を回避できるとともに、相手の検知端子を他の信号端子と同じ長さで同じ形状に揃えることによって他の信号端子との共有化を図れ、かつ、従来において相手の検知端子を保護するために必要とされたリブを廃止できる。
<請求項2および請求項4の発明>
支点部が端子本体の幅方向両側縁から一対張り出してコネクタハウジングの壁面内部に圧入されるから、検知端子は支点部を中心としてばね性をもって傾動する。したがって、両コネクタハウジングが正規嵌合されるに伴い、検知端子の接点部を相手の検知端子側へと迅速かつ確実に変位させることが可能となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。
本実施形態のコネクタは、エアバック用のコネクタを例示するものであり、コネクタハウジング10(本発明における一方のコネクタハウジング)、フロントマスク80、サイドリテーナ85、雌側端子金具95(以下、信号端子)、検知端子50、短絡端子89を備え、コネクタハウジング10は相手のコネクタハウジング90(本発明における他方のコネクタハウジング)と嵌合可能とされる。なお、前後方向については、相手のコネクタハウジング90との嵌合面側を前方とする。
相手のコネクタハウジング90は合成樹脂製であって、図2に示すように、全体として筒状、詳しくは角筒状をなす嵌合筒部91を備え、その奥壁に、複数の雄側端子金具92が装着されている。雄側端子金具92は、水平部93と垂直部94とで全体としてLの字をなし、水平部93の先端側が嵌合筒部91内に突出状態で配され、垂直部94の先端側(垂下端側)がプリント回路基板100の導電路に接続されている。そして、この雄側端子金具92は、上下方向(高さ方向)に三段に分かれて形成され、このうち、上段に位置する雄側端子金具92が並び合う間に、雄側検知端子97(相手の検知端子)が配設されている。雄側検知端子97は、隣接する上段の雄側端子金具92と同形状であって全体としてLの字をなし、その高さ位置および前端位置が隣接する雄側端子金具92と同じ位置に揃えられている。雄側検知端子97および雄側端子金具92の各前端位置は、いずれも嵌合筒部91の前後長さの中央より少し後方に設定されている。
また、嵌合筒部91の上壁の前端内面には、ロック受け部98が下向きに突出して形成されている。このロック受け部98の突出量は、後述するロックアーム20の撓み量と同じとされる。嵌合筒部91の奥壁には、下段に位置する雄側端子金具92と中段に位置する雄側端子金具92との間に、断面Lの字形をなす短絡端子89の解除片99が二つ横並びで前方へ突出して形成されている。
コネクタハウジング10は合成樹脂製であって、全体としてブロック状をなし、雄側端子金具92と対応する位置に、雌側端子金具95を収容するキャビティ11が上下三段に形成されている。雌側端子金具95はキャビティ11の内壁前端部に撓み可能に形成されたランス12によって抜け止め状態で一次的に係止される。雌側端子金具95の後端には電線101が接続されてコネクタハウジング10の後面から外部へ導出される。
コネクタハウジング10の前面は、フロントマスク80により覆われ、フロントマスク80はコネクタハウジング10の前面に沿って仮係止位置と本係止位置との間を上下方向(高さ方向であって両コネクタハウジング10,90の嵌合・離脱方向と直交する方向)に変位可能とされる。かかるフロントマスク80は、導通検査時に仮係止位置に下げられ、両コネクタハウジング10,90の嵌合時には本係止位置に上げられるものであり、相手側の雄側端子金具92および雄側検知端子97を挿通する挿通口81を複数整列して有するとともに、この挿通口81とは別位置に、導通検査用の治具を挿通する治具挿通口82を複数整列して有している。
コネクタハウジング10の外面にはサイドリテーナ85の挿入溝16が開設されている。この挿入溝16はコネクタハウジング10の下面から両側面に亘る三面にまたがって開口され、ここに下からサイドリテーナ85が装着される。サイドリテーナ85は、全体として櫛歯状をなし、仮係止位置と本係止位置との間を上下方向に変位可能とされ、仮係止位置に留め置かれたときには、雌側端子金具95の挿抜動作を許容し、本係止位置に留め置かれたときには、キャビティ11内に正規挿入された雌側端子金具95を抜け止め状態で二次的に係止する役割を有している。
コネクタハウジング10には、下段のキャビティ11と中段のキャビティ11との間における幅方向両側に、短絡端子89の収容部19が凹設されている。短絡端子89は、全体として前後方向に延出する形態とされ、その中間部がサイドリテーナ85の内部を貫通するとともに、その前部に二股に分かれた接触片88が設けられている。かかる短絡端子89は、常には、各接触片88が対応する雌側端子金具95に下から弾接して両雌側端子金具95を短絡状態となし、両コネクタハウジング10,90の嵌合時に、相手のコネクタハウジング90の解除片99が各接触片88のうちの一方と対応する雌側端子金具95との間に分け入ってこの一方の接触片88を短絡解除方向に押し下げることで、短絡状態を解除する。
コネクタハウジング10にはロックアーム20が一体に形成されている。ロックアーム20は、コネクタハウジング10の上面との間に間隔をあけつつ前後方向(両コネクタハウジング10,90の嵌合・離脱方向と平行な方向)に延びるアーム部21を備えている。このアーム部21は、コネクタハウジング10の上面の前端から後方へ向かって片持ち梁状に延出する形態とされ、その前端の根元部に、フロントマスク80の上端が進入する挿入空間60が切り欠き形成されている。
アーム部21の幅方向中央部は幅方向両側部より一段落ちて配置され、その上面に爪状のロック突起25が突設されている。ロック突起25の前面は頂上に向かって弧状に後退する案内面26とされ、両コネクタハウジング10,90の嵌合過程ではこの案内面26にロック受け部98が摺接してロックアーム20の撓み動作が円滑になされる。そして、ロック突起25の後面は略垂直に切り立つ係止面27とされ、両コネクタハウジング10,90が正規嵌合されたときにはこの係止面27にロック受け部98が両コネクタハウジング10,90の抜け方向で対面することによって両コネクタハウジング10,90が嵌合状態にロックされる。
ロックアーム20の後端部には、図5に示すように、アーム部21の上端両側から立ち上げられた一対の支持脚28に支持されることによってアーム部21より一段高い位置に、操作部29が形成されている。ロックアーム20のロック状態を解除する際には、この操作部29を押圧操作することにより、ロックアーム20をロック解除方向へ強制的に撓み変形させる。そして、ロックアーム20の下面の後端部には、前後方向についてロック突起25よりも後方位置であって操作部29とほぼ同じ位置に、検知端子50に対して押圧状態で当接可能とされる押圧部24が形成されている。
コネクタハウジング10の幅方向略中央部には、同コネクタハウジング10の前面および上面に開口するようにして検知端子50の収容凹部30が凹設されている。収容凹部30には同収容凹部30の底面からステージ部31が突設されており、このステージ部31の上端にはコネクタハウジング10の一般上面より一段低くなった検知端子50の組付空間32が保有されている。ステージ部31の後部において組付空間32を挟んだ両側には、図4に示すように、検知端子50を圧入するための圧入受部33が収容凹部30の側内壁に突成されている。圧入受部33には検知端子50の圧入空間34が前面に袋状に開口しかつ斜め上後方に延出して形成されている。検知端子50はステージ部31に対してシーソ状に支持されており、ステージ部31を挟んだ前後の空間が、揺動される検知端子50の逃がし空間35となる。このうち、ステージ部31を挟んだ前側の逃がし空間35は相手の雄側検知端子97が進入可能とされる進入空間36とされ、両コネクタハウジング10,90の嵌合過程ではこの進入空間36の底面に沿って雄側検知端子97が進入する。
続いて検知端子50について説明する。検知端子50は導電性の金属板を所定形状に打ち抜いたあと曲げ加工して形成され、図6に示すように、その板面を上下に向けて配置される。詳しくは検知端子50は、前後方向に延出される帯状の端子本体51を備え、端子本体51の前端側には相手の雄側検知端子97と接触可能とされる接点部53が形成され、端子本体51の後端部にはロックアーム20の押圧部24によって押圧される作用部54が形成され、さらに、端子本体51の中間部、詳しくは端子本体51の前後方向(長さ方向)中央部より少し後方位置にはコネクタハウジング10の壁面に支持される支点部52が形成されている。
また、端子本体51には同端子本体51の前端から支点部52の形成領域近傍にかけてスリット55が切り入れられており、このスリット55を挟んだ両側に、左右一対の撓み片56が形成されている。接点部53は各撓み片56の先端部にて下向きに屈曲して形成され、略Uの字形をなしていている。作用部54は端子本体51の後端部を上方へ山型に回曲して形成され、その曲面状をなす頂部外面にロックアーム20の押圧部24が当接可能となっている。そして、支点部52は、端子本体51の幅方向両側縁から左右一対が側方へ張り出して形成され、全体として翼状をなしている。詳しくは支点部52は、端子本体51の幅方向両側縁から側方(嵌合方向と直交する方向)に突出する基端部57と、基端部57の突出端から後方(相手のコネクタハウジング90の嵌合方向)に突出する圧入本体部58とからなり、略Lの字をなしている。
支持部52の圧入本体部58は圧入受部33の圧入空間34に対して斜め上後方へ向かって挿入される。したがって、検知端子50は、図2に示すように、自然状態において前下がりの傾斜姿勢をとっている。このように検知端子50が傾斜姿勢をとる初期位置から、作用部54が押圧部24によって押圧されると、検知端子50(詳しくは端子本体51)が支点部52を中心として弾性的に傾動変位させられ、接点部53が持ち上がって相手の雄側検知端子97とは非干渉となる非接触位置へと変位する。この場合に、検知端子50は、支点部52を挟んだ前部側がスリット55を介することで撓み変形し易い形状となる一方、支点部52を挟んだ後部側が切れ目のない連続面とされることで剛性が高められているため、変位動作の円滑性が保障される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、短絡端子89の収容部19に前方から短絡端子89を挿入して装着するとともに、検知端子50の収容凹部30に前方から検知端子50を挿入して装着する。検知端子50を装着する際には、圧入受部33の圧入空間34に検知端子50の圧入本体部58をその後端から圧入する。すると、検知端子50は傾斜姿勢をとりつつコネクタハウジング10の内壁面に装着固定される。こうして検知端子50が初期位置に保持されると、接点部53は収容凹部30(詳しくは進入空間36)の底面より少し離間して配され、作用部54はロックアーム20側に近接して配される。この場合、図2に示すように、接点部53と収容凹部30の底面との離間距離は、相手の雄側検知端子97の厚みより若干短くなっており、また、作用部54は、ロックアーム20側に接近することでロックアーム20の押圧部24の撓み動作領域に入り込む。検知端子50を装着した後、接点部53の高さ位置を前方から赤外線照射等によって確認することで、検知端子50が正しく装着されたかどうかを検査する。ここで、接点部53はコネクタハウジング10の前端側に配されているから、従来のように接点部53がコネクタハウジング10の前面から奥側へ入った位置に配されるものと違って視認性が良好となり、前記高さ検査を容易に行うことができる。
そして、コネクタハウジング10の前面にフロントマスク80を装着するとともに、コネクタハウジング10の挿入溝16にサイドリテーナ85を挿入し、さらに、コネクタハウジング10のキャビティ11内に後方から雌側端子金具95を挿入してランス12により一次係止する。全ての雌側端子金具95を挿入したら、サイドリテーナ85を本係止位置に移動させて、雌側端子金具95を二次係止する。
次いで、コネクタハウジング10と相手のコネクタハウジング90の両前面同士を正対させ、その状態から相手のコネクタハウジング90の嵌合筒部91内にコネクタハウジング10を嵌入する。すると、図3に示すように、両コネクタハウジング10,90の嵌合途上で、ロックアーム20のロック突起25がロック受け部98に乗り上げられる。これにより、アーム部21が撓み変形されるとともに押圧部24が下方へ変位され、かつ、この押圧部24によって検知端子50の作用部54が図5に示す矢線方向に押し下げられる。こうして作用部54、つまり検知端子50の後部側が押し下げられるに伴い、検知端子50は支点部52を中心としてシーソ状に傾動され、検知端子50の前部側、つまり接点部53が収容凹部30の底面から離間するよう持ち上げられる。接点部53の持ち上げ後、収容凹部30の底面に沿って雄側検知端子97が進入してくるが、このとき、収容凹部30の底面には雄側検知端子97の挿入路が空いているため、雄側検知端子97と接点部53とは互いに接触し合うことはない。
また両コネクタハウジング10,90の嵌合過程では、解除片99が短絡端子89の接触片88を押し下げてその短絡状態を解除する。かくしてコネクタハウジング10が嵌合筒部91に正規深さで挿入されると、図1に示すように、ロック突起25がロック受け部98を通過してアーム部21が元の水平姿勢に復動し、それに伴ってロック突起25がロック受け部98と両コネクタハウジング10,90の抜け方向で対面し、両コネクタハウジング10,90が嵌合状態にロックされる。
コネクタハウジング10が正規嵌合され、作用部54に対する押圧部24の押圧状態が解除されると、図1に示すように、検知端子50も初期位置に復動して、接点部53が対応する雄側検知端子97にそれぞれ上から接触する。この雄側検知端子97に対する接点部53の接触動作に伴い、検知回路がループ状に閉成され、これにより、両コネクタハウジング10,90が嵌合状態にロックされていること、ひいては両コネクタハウジング10,90が正規嵌合されていることが電気的に検知される。この状態で、接点部53はやや撓んだ状態にあり、作用部54は押圧部24から離間した自由状態にある。
一方、コネクタハウジング10が嵌合筒部91内に正規深さで嵌入されずに半嵌合の状態で留め置かれると、ロック受け部98にロック突起25が乗り上げられてロックアーム20が撓んだ状態のままとなり、作用部54に対する接点部53の押圧状態が解除されず、接点部53が雄側検知端子97から離間した非接触位置に保たれる。よって、検知回路が閉成されることはなく、これをもって両コネクタハウジング10,90が正規嵌合されていないことがわかる。
以上説明したように、本実施形態によれば次の効果が奏せられる。
ロックアーム20の撓み動作に連動して検知端子50が支点部52を中心としてシーソ状に傾動されることで、検知回路のオンオフがなされるから、ロックアーム20がコネクタハウジング10の前端から後方へ片持ち梁状に延出されてロックアーム20の後端側に検知端子50に対する押圧部24が設けられている、従前のロックアーム20を用いても、コネクタハウジング10の前端側に検知端子50の接点部53を設定することが可能となる。したがって、雄側検知端子97の長さを格別に長くする必要はなく、既述したように、隣接する雄側端子金具92と同じ長さ寸法に設定することが可能となる。結果、雄側検知端子97を保護するために必要とされたリブを廃止できるとともに、隣接する雄側端子金具92との共用化を図れることによって製造コストを低減できる。また、両検知端子50,97の接点位置がコネクタハウジング10の前面寄りに設定されることで、コネクタ全体の小型化を実現することができる。
さらに、検知端子50の支点部52が端子本体51の幅方向両側縁から一対張り出してコネクタハウジング10の圧入受部33に圧入されるから、検知端子50は、支点部52を中心としてばね性をもって弾性的に傾動する。したがって、両コネクタハウジング10,90が正規嵌合されるに伴い、検知端子50の接点部53を相手の検知端子50側へ迅速かつ確実に変位させることが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、検知端子の端子本体は初期位置で前下がりの傾斜姿勢をとっていたが、本発明によれば、検知端子の端子本体は初期位置で略水平姿勢をとっていてもよい。
(2)上記実施形態では、押圧部はロックアームに直接設けられていたが、本発明によれば、押圧部はロックアームと検知端子との間に配置された別の可動部材に設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、押圧部はロックアームの後端部に設けられていたが、本発明によれば、押圧部はロックアームの中間部に設けられていてもよい。
(4)本発明によれば、接点部は検知端子のうち支点部を挟んだ前部側に設けられ、作用部は検知端子のうち支点部を挟んだ後部側に設けられていればよく、検知端子の端縁部に設けられている必要はない。
実施形態1において両コネクタハウジングが正規嵌合された状態を示す側断面図 両コネクタハウジングが嵌合される前の状態を示す側断面図 両コネクタハウジングの嵌合過程で検知端子の接点部が非接触位置に持ち上がった状態を示す側断面図 コネクタハウジングに対する検知端子の圧入状態を示す横断面図 コネクタの背面図 検知端子がコネクタハウジングの壁面に支持された状態を示す斜視図
符号の説明
10…コネクタハウジング(一方のコネクタハウジング)
20…ロックアーム
21…アーム部
24…押圧部
30…収容凹部
31…ステージ部
50…検知端子
51…端子本体
52…支点部
53…接点部
54…作用部
90…相手のコネクタハウジング(他方のコネクタハウジング)
92…雄側端子金具
95…雌側端子金具
97…雄側検知端子(相手の検知端子)

Claims (4)

  1. 互いの前面同士を対向させつつ嵌合可能とされる一対のコネクタハウジングを備え、このうち、一方のコネクタハウジングには前後方向に延出されるロックアームが設けられるとともに検知端子が収容され、他方のコネクタハウジングにはロック受け部が設けられるとともに相手の検知端子が収容されており、
    前記検知端子は、前後方向に延出され、その長さ方向の中間部に前記一方のコネクタハウジングの壁面に装着される支点部を有し、前記支点部を挟んで長さ方向の後部側に作用部を有し、前記支点部を挟んで長さ方向の前部側に接点部を有しており、
    前記両コネクタハウジングが半嵌合の状態では、前記ロックアームが撓み変形し、それに伴って前記ロックアーム側の押圧部が前記作用部を押圧することで前記検知端子が前記支点部を中心としてシーソ状に傾動して、前記接点部が前記相手の検知端子から離間する位置に変位され、
    前記両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では、前記ロックアームが復動して前記ロック受け部を係止することで前記両コネクタハウジングがロックされるとともに、前記ロックアームの復帰動作に伴い前記押圧部による押圧状態が解除されて前記検知端子が復動することにより、前記接点部が前記相手の検知端子と接触して検知回路が閉成されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記検知端子は、前記接点部および前記作用部を含みつつ前後方向に延出される平板状の端子本体を備え、
    前記支点部は、前記端子本体の幅方向両側縁から一対が張り出す形態とされて、前記コネクタハウジングの壁面内部に圧入固定されることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 互いの前面同士を対向させつつ嵌合可能とされる一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに収容される検知端子であって、
    前後方向に延出する形態とされ、その長さ方向の中間部には前記一方のコネクタハウジングの壁面に装着される支点部が備わり、前記支点部を挟んで長さ方向の後部側には前記一方のコネクタハウジングに設けられたロックアーム側の押圧部と係合可能とされる作用部が備わり、前記支点部を挟んで長さ方向の前部側には他方のコネクタハウジングに収容された相手の検知端子と接触可能とされる接点部が備わり、
    前記両コネクタハウジングが半嵌合の状態では、前記ロックアームが撓み変形し、それに伴って前記押圧部が前記作用部を押圧することで前記検知端子が前記支点部を中心としてシーソ状に傾動して、前記接点部が前記相手の検知端子から離間する位置に変位され、
    前記両コネクタハウジングが正規嵌合された状態では、前記ロックアームが復動して前記他方のコネクタハウジングに設けられたロック受け部を係止することで前記両コネクタハウジングがロックされるとともに、前記ロックアームの復帰動作に伴い前記押圧部による押圧状態が解除されて前記検知端子が復動することにより、前記接点部が前記相手の検知端子と接触して検知回路が閉成されることを特徴とする検知端子。
  4. 前記支点部は、前記接点部および前記作用部を含みつつ前後方向に延出されて平板状をなす端子本体の幅方向両側縁から一対が張り出す形態とされて、前記コネクタハウジングの壁面内部に圧入固定されることを特徴とする請求項3に記載の検知端子。
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