JP2008103175A - 切断装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電槽の第1の面を構成する第1の壁部に正極端子と負極端子とが設けられた2次電池の電槽から正極端子と負極端子とを第1の壁部とともに切断、分離する作業を、安全かつ効率的に行なうことができる切断装置を提供すること。
【解決手段】電槽の第1の壁部を正極端子及び負極端子とともに切断して前記電槽に開口部を形成する切断装置1であって、2次電池が載置して移動するワーク駆動部と、前記ワーク駆動部による前記2次電池の移動方向後方側に向く切刃を有するとともに、形成される切断面が前記移動方向と平行とされる切断部材35とを備え、前記切断部材35は、前記正極端子と前記負極端子の一方のみに接触するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
【解決手段】電槽の第1の壁部を正極端子及び負極端子とともに切断して前記電槽に開口部を形成する切断装置1であって、2次電池が載置して移動するワーク駆動部と、前記ワーク駆動部による前記2次電池の移動方向後方側に向く切刃を有するとともに、形成される切断面が前記移動方向と平行とされる切断部材35とを備え、前記切断部材35は、前記正極端子と前記負極端子の一方のみに接触するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車用バッテリー、産業用バッテリーとして用いられる2次電池、例えば、鉛蓄電池の端子が配置される側の壁部を端子とともに切断する切断装置に関する。
従来、例えば、鉛蓄電池等の自動車用バッテリー、産業用バッテリーとして用いられる2次電池が寿命に至ってリサイクルされる場合、2次電池を破砕したうえで電極等を溶解炉に投入して鉛等の有価元素を回収する方法があるが、2次電池を破砕して溶解炉に投入する方法によれば、破砕された電極が電解液等と混練されるために電極部分がペースト状になって通気性が低下するために、予め造粒してから溶解炉に投入する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方で、2次電池内の電解液を取出して正極と負極間のイオン伝導度を低下させたうえで2次電池の電槽を開封させようとする技術が公開されている(例えば、特許文献2参照。)。
一方で、2次電池内の電解液を取出して正極と負極間のイオン伝導度を低下させたうえで2次電池の電槽を開封させようとする技術が公開されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、破砕してペースト状になった2次電池を予め造粒してから溶解炉に投入する場合、製錬設備が大規模になるうえコストが増大し、2次電池内の電解液を取出した後に電槽を開封させる場合、電槽から電解液を取出すために電解液補給口からの電解液抜き取りに時間がかかり作業効率が低下するとともに大きな作業スペースが必要になるという問題があった。
また、2次電池の電槽に開口部を設けて電槽から効率的に電解液を除去可能とするとともに、好ましくは、電極と電槽を分離して電槽もリサイクルすることが望ましく、そのためには、電槽の端子が配置された壁部を電槽から分離して電槽に大きな開口部を形成して電解液を抜き取り易くするとともに、端子と、電極と、電槽とを分離して回収することがあげられる。
特開平9−241769号公報
特開平10−241748号公報
しかしながら、端子が設けられた面の壁部を電槽から切断して分離するためには、端子を電極から切断する必要があり、電槽内に電解液が残留している場合には2次電池の残留電力により正極端子と負極端子の間に電流が流れて切断部材との間でスパークが発生する可能性があり、また電解液とされる例えば硫酸が飛散することにより作業における安全確保が困難であるという問題があった。また、スパーク後の切断部材には溶着が発生し、この溶着が切断刃折損の原因となり切断部材の寿命を低下させるという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、電槽の第1の面を構成する第1の壁部に正極端子と負極端子とが設けられた2次電池の電槽から正極端子と負極端子とを第1の壁部とともに切断、分離する作業を、安全かつ効率的に行なうことができる切断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては以下の手段を採用した。
請求項1記載の発明は、正電極板と、負電極板と、これら正電極板及び負電極板が内蔵され直方体に形成された電槽とを備え、前記電槽の第1の面を構成する第1の壁部に前記正電極板と接続された正極端子と前記負電極板と接続された負極端子とが前記第1の面のひとつの辺に沿って間隔をあけて配置された2次電池の、前記第1の壁部を前記正極端子及び前記負極端子とともに切断して前記電槽に開口部を形成する切断装置であって、前記2次電池が載置されるとともに移動するワーク駆動部と、前記ワーク駆動部による前記2次電池の移動方向後方側に向く切刃を有するとともに、形成される切断面が前記移動方向において前記移動方向と平行とされる切断部材とを備え、前記切断部材は、前記正極端子と前記負極端子の一方のみに接触するように構成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、正電極板と、負電極板と、これら正電極板及び負電極板が内蔵され直方体に形成された電槽とを備え、前記電槽の第1の面を構成する第1の壁部に前記正電極板と接続された正極端子と前記負電極板と接続された負極端子とが前記第1の面のひとつの辺に沿って間隔をあけて配置された2次電池の、前記第1の壁部を前記正極端子及び前記負極端子とともに切断して前記電槽に開口部を形成する切断装置であって、前記2次電池が載置されるとともに移動するワーク駆動部と、前記ワーク駆動部による前記2次電池の移動方向後方側に向く切刃を有するとともに、形成される切断面が前記移動方向において前記移動方向と平行とされる切断部材とを備え、前記切断部材は、前記正極端子と前記負極端子の一方のみに接触するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る切断装置によれば、切断部材が、正極端子と負極端子の一方のみに接触するように構成されているので、切断時に正極端子と負極端子の間に電流が流れることが防止され、その結果、第1の壁部を正極端子及び負極端子とともに安全かつ効率的に切断することができる。
また、切断部材に、電流が流れてスパークが発生することがないため、切断部材の寿命を延長することができる。
また、切断部材に、電流が流れてスパークが発生することがないため、切断部材の寿命を延長することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の切断装置であって、前記切断部材は、該切断部材による切断面に直交する方向からみたときに、前記正極端子と前記負極端子とを結ぶ線に所定の交差角度で交差するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係る切断装置によれば、切断部材による切断面に直交する方向からみたときに、切断部材が正極端子と負極端子とを結ぶ線と所定の交差角度で交差するように構成されているので、切断部材は、切断時に正極端子と負極端子の一方の端子のみを切断することができ、その結果、正極端子と負極端子の間に電流が流れるのを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の切断装置であって、前記ワーク駆動部には前記第1の面を上方に向けて載置されることを特徴とする。
この発明に係る切断装置によれば、2次電池は第1の面を上方に向けてワーク駆動部には載置されるので、電槽の内部に液体状態の電解液が貯留されている場合であっても、切断時に電解液が漏れ出ることがなく、切断部材による電解液の飛散を抑制するころができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3記載の切断装置であって、前記交差角度は、10.7°以上かつ20°以下とされることを特徴とする。
この発明に係る切断装置によれば、切断部材と正極端子と負極端子とを結ぶ線との交差角度が10.7°以上かつ20°以下とされているので、端子径が17mm、端子の中心間距離が90mm以上の標準的な2次電池の切断を安全に行なうことができるとともに、切断時に切断部材が接触する面積が大きくならないので効率的に切断を行なうことができる。
この発明に係る切断装置によれば、切断部材が2次電池の端子を切断する際に、切断部材が一方の端子のみに接触して切断することができるので、両端子間に電流が流れて切断部材にスパークが発生することが防止され、その結果、2次電池の端子が設けられた壁部及び端子を安全かつ効率的に切断することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、切断装置により切断される2次電池を示す図であり、この実施の形態において2次電池は鉛蓄電池60とされる。
図2は、この実施形態に係る切断装置を示す図であり、符号1は切断装置を示している。この実施形態において、切断装置1は、帯鋸による切断装置とされる。
図1は、切断装置により切断される2次電池を示す図であり、この実施の形態において2次電池は鉛蓄電池60とされる。
図2は、この実施形態に係る切断装置を示す図であり、符号1は切断装置を示している。この実施形態において、切断装置1は、帯鋸による切断装置とされる。
鉛蓄電池60は、鉛を主体に構成された正電極板62Pと負電極板62Mとからなる電極集合体62と、希硫酸を含有した電解液と、これら正電極板62P、負電極板62Mおよび電解液が内蔵され直方体に形成された例えばプラスチックからなる電槽65とを備えている。
前記電槽の上面(第1の面)を構成する第1の壁部66には、正極端子64Pと負極端子64Mとが第1の面のひとつの辺67に沿って間隔をあけて配置されており、正極端子64P、負極端子64Mは第1の壁部66から電槽65内部に向って延在しており、それぞれの端部にて正電極板62P及び負電極板62Mに接続されている。
前記電槽の上面(第1の面)を構成する第1の壁部66には、正極端子64Pと負極端子64Mとが第1の面のひとつの辺67に沿って間隔をあけて配置されており、正極端子64P、負極端子64Mは第1の壁部66から電槽65内部に向って延在しており、それぞれの端部にて正電極板62P及び負電極板62Mに接続されている。
切断装置1は、図2から図4に示すように、切断装置ベース21と、切断装置本体22と、駆動源25と、伝達機構26と、帯鋸35と、ワーク駆動部50とを備えている。
切断装置ベース21は、切断装置本体22を支持するものであり、切断装置本体22を駆動プーリ31B側で支える第1の支柱21Aと、切断装置本体22を従動プーリ32B側で支える第2の支柱21Bとを備えており、第1の支柱21Aと第2の支柱21Bは、それぞれ床面に立設して固定されている。
切断装置ベース21は、切断装置本体22を支持するものであり、切断装置本体22を駆動プーリ31B側で支える第1の支柱21Aと、切断装置本体22を従動プーリ32B側で支える第2の支柱21Bとを備えており、第1の支柱21Aと第2の支柱21Bは、それぞれ床面に立設して固定されている。
第1の支柱21Aは、その上部に鉛直方向に立設された回動支持軸21Cを備えており、回動支持軸21Cに切断装置本体22の図示しない軸受部に挿入されることにより、回動支持軸21Cを中心として切断装置本体22が水平方向に回動自在に支持されている。
また、第2の支柱21Bは、その上部に切断装置本体22の従動プーリ32B側を支持する調整テーブル21Dを備えており、調整テーブル21Dは上面21Tが平坦な水平面に形成されるとともに回動支持軸21Cを中心とした円弧状に形成されており、回動支持軸21Cを中心として回動された切断装置本体22の従動プーリ32B側を固定するとともに支持するようになっている。
切断装置本体22は、切断装置ベース21の上方に回動支持軸21Cを中心に回動自在に設けられ、第1の部材22Aと、第2の部材22Bと、第1の部材22Aと第2の部材22Bとを一体に連結する第3の部材22Cと、駆動プーリ31Bと、従動プーリ32Bとを備えている。
また、第1の部材22Aには軸受を介して駆動プーリ31Bの主軸31Aが、第2の部材22Bには軸受を介して従動プーリ32Bの主軸32Aが、それぞれ回転自在に支持されており、駆動プーリ31Bと従動プーリ32Bとの間には環状の帯鋸35が巻回されており、駆動プーリ31Bの回転によって駆動プーリ31Bと従動プーリ32Bの間を帯鋸35が走行するようになっている。
また、従動プーリ32Bは主軸32Aとともに水平方向に移動自在とされており、帯鋸35の長さにあわせて、主軸31Aと主軸32Aとの軸間距離が調整可能とされている。
また、従動プーリ32Bは主軸32Aとともに水平方向に移動自在とされており、帯鋸35の長さにあわせて、主軸31Aと主軸32Aとの軸間距離が調整可能とされている。
駆動プーリ31Bは、駆動源25から出力された回転力により回転されるようになっており、駆動源25の回転力は伝達機構26を介して駆動プーリ31Bに伝達されるようになっている。
伝達機構26は、駆動源25の出力軸に取付けられた第1のプーリ26Aと、主軸31Aを介して駆動プーリ31Bとともに回転する第2のプーリ26Bと、これら第1のプーリ26Aと第2のプーリ26Bとに巻回されて第1のプーリ26Aの回転を第2のプーリ26Bに伝達するベルト26Cとを備えている。
伝達機構26は、駆動源25の出力軸に取付けられた第1のプーリ26Aと、主軸31Aを介して駆動プーリ31Bとともに回転する第2のプーリ26Bと、これら第1のプーリ26Aと第2のプーリ26Bとに巻回されて第1のプーリ26Aの回転を第2のプーリ26Bに伝達するベルト26Cとを備えている。
帯鋸35は、例えば、炭素工具鋼等の金属製の帯状体の長手方向の両端をスポット溶接等の接続手段により接続して環状体としたものであり、環状体には複数の略三角形の切刃35Aが連続してエンドレスに形成されており、後述するワーク移動部50によって移動される鉛蓄電池60の移動方向Cの後方側に向く切刃35Aを有するとともに、帯鋸35の切刃35A以外の面部分は、鉛蓄電池60の移動方向において鉛蓄電池60の移動方向と平行に延在し、鉛蓄電池60の移動方向と平行な切断面が形成されるようになっている。
ワーク駆動部50は、図5、図6に示すように、鉛蓄電池60が載置されて、鉛蓄電池60を帯鋸35に対して移動させて鉛蓄電池60の第1の壁部66を正、負極端子64P、64Mとともに切断するためのものであり、ベース部材51と、ガイド52と、コンベア55とを備えており、コンベア55の上面には、コンベア55の移動方向Cに直交して延在する複数のスラット55Aが移動方向に並んで配置されている。
また、第2の支柱21Bの第2の従動プーリ32B側が回動支持軸21Cを中心として調整テーブル21D上を円弧状に移動されるとともに調整テーブル21D上に固定されることにより、帯鋸35は、コンベア55上の鉛蓄電池60の正極端子64Pと負極端子64Mを結ぶ線Lに対して、10.7°以上かつ20°以下の交差角度θで交差するように構成される。
次に、帯鋸35が、鉛蓄電池60の正極端子64Pと負極端子64Mを結ぶ線Lに対して、10.7°以上かつ20°以下の交差角度θで交差することの根拠について説明する。
正電極板62Pと負電極板62M間でのスパークを避けるためには、帯鋸35が、正電極板62Pと負電極板62Mのいずれか一方のみに接触する必要があり、図7に示すように、正電極板62Pに接続されて第1の壁部66方向に延在する正極端子64Pと、負電極板62Mに接続されて第1の壁部66方向に延在する負極端子64Mの間に、少なくともいずれかの端子に接触しないように配置可能なことが必要とされ、
その場合の、極間距離をL0、端子直径をdとすると、
交差角度θの最小値は、θ=tan−1(d/(L0))
によって得られる。
ここで、L0=概ね90mm〜130mm、d=概ねφ17mmである。
その結果、交差角度θの最小値は、θ=10.7°とされる。
ここで、交差角度θの最小値を求めるために、帯鋸35の幅はゼロとして取扱ったが、幅を考慮することがさらに好ましい。
また、交差角度θの最大値は、切断時に帯鋸35が接触する面積を大きくすることがなく効率的な切断を可能にする観点から、20°以下の交差角度θで交差するように構成される。
したがって、正極端子64Pと負極端子64Mを結ぶ線Lに対して、帯鋸35の交差する交差角度θは、10.7°以上、かつ20°以下が好適とされる。
正電極板62Pと負電極板62M間でのスパークを避けるためには、帯鋸35が、正電極板62Pと負電極板62Mのいずれか一方のみに接触する必要があり、図7に示すように、正電極板62Pに接続されて第1の壁部66方向に延在する正極端子64Pと、負電極板62Mに接続されて第1の壁部66方向に延在する負極端子64Mの間に、少なくともいずれかの端子に接触しないように配置可能なことが必要とされ、
その場合の、極間距離をL0、端子直径をdとすると、
交差角度θの最小値は、θ=tan−1(d/(L0))
によって得られる。
ここで、L0=概ね90mm〜130mm、d=概ねφ17mmである。
その結果、交差角度θの最小値は、θ=10.7°とされる。
ここで、交差角度θの最小値を求めるために、帯鋸35の幅はゼロとして取扱ったが、幅を考慮することがさらに好ましい。
また、交差角度θの最大値は、切断時に帯鋸35が接触する面積を大きくすることがなく効率的な切断を可能にする観点から、20°以下の交差角度θで交差するように構成される。
したがって、正極端子64Pと負極端子64Mを結ぶ線Lに対して、帯鋸35の交差する交差角度θは、10.7°以上、かつ20°以下が好適とされる。
次に、切断装置1の帯鋸35の交差角度θの調整及び帯鋸35による鉛蓄電池60の切断について説明する。
<交差角度θの調整>
まず、第2の支柱21Bに設けられた切断装置本体22を調整テーブル21Dに固定している固定ボルト(図示せず)を緩めて切断装置本体22の従動プーリ32B側が移動可能な状態とする。
この状態にて、切断装置本体22は、回動支持軸21Cを中心として回動自在な状態となる。
帯鋸35の延在する方向が、負極端子64Mと正極端子64Pとを結ぶ線L、すなわちワーク駆動部50のスラット55Aが移動する方向に直交する方向に対して所定の交差角度θで交差する方向となるように切断装置本体22を回動させて、交差角度θが所定の数値になったら切断装置本体22の従動プーリ32B側を調整テーブル21Dに対して固定ボルトで固定する。
<交差角度θの調整>
まず、第2の支柱21Bに設けられた切断装置本体22を調整テーブル21Dに固定している固定ボルト(図示せず)を緩めて切断装置本体22の従動プーリ32B側が移動可能な状態とする。
この状態にて、切断装置本体22は、回動支持軸21Cを中心として回動自在な状態となる。
帯鋸35の延在する方向が、負極端子64Mと正極端子64Pとを結ぶ線L、すなわちワーク駆動部50のスラット55Aが移動する方向に直交する方向に対して所定の交差角度θで交差する方向となるように切断装置本体22を回動させて、交差角度θが所定の数値になったら切断装置本体22の従動プーリ32B側を調整テーブル21Dに対して固定ボルトで固定する。
<切断>
まず、ワーク駆動部50のスラット55A上に鉛蓄電池60を載置する。
この場合、鉛蓄電池60の正極端子64Pと負極端子64Mとはワーク駆動部50のスラット55Aの移動方向に対して直交する方向に載置される。
ワーク駆動部50のスラット55Aが前進すると、鉛蓄電池60は、ガイド52、52によって向きが維持されながら帯鋸35の切刃35Aに向って進行してゆく。
まず、ワーク駆動部50のスラット55A上に鉛蓄電池60を載置する。
この場合、鉛蓄電池60の正極端子64Pと負極端子64Mとはワーク駆動部50のスラット55Aの移動方向に対して直交する方向に載置される。
ワーク駆動部50のスラット55Aが前進すると、鉛蓄電池60は、ガイド52、52によって向きが維持されながら帯鋸35の切刃35Aに向って進行してゆく。
次に、鉛蓄電池60が進行して帯鋸35に接近すると、切刃35Aが負極端子64Mに接触するとともに負極端子64Mが切断される。切刃35Aによって負極端子64Mが切断されて帯鋸35の切刃35A以外の部分も負極端子64Mから離間すると、切刃35Aは正極端子64Pを切断する。
このとき、切刃35A及び帯鋸35の切刃35A以外の部分は、同時に負極端子64Mと正極端子64Pのいずれか一方のみと接触し、同時に双方に接触することはないものとされる。
このとき、切刃35A及び帯鋸35の切刃35A以外の部分は、同時に負極端子64Mと正極端子64Pのいずれか一方のみと接触し、同時に双方に接触することはないものとされる。
上記実施形態の切断装置1によれば、帯鋸35が負極端子64Mと正極端子64Pとを結ぶ線Lと所定の交差角度θで交差するように構成されているので、帯鋸35は、切断時に負極端子64Mと正極端子64Pの一方の端子のみを切断することができ、その結果、帯鋸35は、負極端子64Mと正極端子64Pの一方のみに接触するので、負極端子64Mと正極端子64Pの間に電流が流れるのを防止することができる。
その結果、第1の壁部66を負極端子64Mと正極端子64Pとともに安全かつ効率的に切断することができる。
また、帯鋸35に、電流が流れてスパークが発生することがないため、帯鋸35の寿命を延長することができる。
その結果、第1の壁部66を負極端子64Mと正極端子64Pとともに安全かつ効率的に切断することができる。
また、帯鋸35に、電流が流れてスパークが発生することがないため、帯鋸35の寿命を延長することができる。
上記実施の形態の切断装置1によれば、鉛蓄電池60は、第1の面を構成する第1の壁部66を上方に向けてワーク駆動部50に載置されるので、電槽65の内部に液体状態の電解液が貯留されている場合であっても、切断時に電解液が漏れ出ることがなく、また、帯鋸35による電解液の飛散を抑制するころができる。
また、帯鋸35が負極端子64Mと正極端子64Pとを結ぶ線Lとの交差角度θが、10.7°以上かつ20°以下とされているので、端子径が17mm、端子の中心間距離が90mm以上の標準的な鉛蓄電池60の第1の壁部66の切断を安全に行なうことができるとともに、切断時に帯鋸35が接触する面積が大きくならないので切断を効率的に行なうことができる。
なお、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、例えば、上記実施の形態においては、切断部材として帯鋸35を用いる場合について説明したが、切断部材が、例えば、帯鋸35に代えて外周部に金属等の導電性のある切刃35Aを有し内周側が絶縁体で形成された円板状の丸鋸とされる場合に、丸鋸の金属部分が負極端子64Mと正極端子64Pの一方のみに接触して鉛蓄電池60の第1の壁部66を切断する構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、鉛蓄電池60の第1の面を上方に向けてワーク駆動部50に載置する場合について説明したが、鉛蓄電池60の第1の面を進行方向からみたときに横、斜め上方、斜め下方、又は下方に向かせてワーク駆動部50に載置させてもよい。
また、上記実施の形態においては、液体状態の電解液が内蔵された鉛蓄電池60を切断する場合について説明したが、電解液がガラス繊維等からなるセパレータに保持された状態で正電極板62Pと負電極板62Mとの間に配置された、いわゆるシールドバッテリーを切断することも可能である。
C 移動方向
1 切断装置
35 帯鋸(切断部材)
35A 切刃
50 ワーク駆動部
62P 正電極板
62M 負電極板
64P 正極端子
64M 負極端子
60 鉛蓄電池(2次電池)
1 切断装置
35 帯鋸(切断部材)
35A 切刃
50 ワーク駆動部
62P 正電極板
62M 負電極板
64P 正極端子
64M 負極端子
60 鉛蓄電池(2次電池)
Claims (4)
- 正電極板と、負電極板と、これら正電極板及び負電極板が内蔵され直方体に形成された電槽とを備え、前記電槽の第1の面を構成する第1の壁部に前記正電極板と接続された正極端子と前記負電極板と接続された負極端子とが前記第1の面のひとつの辺に沿って間隔をあけて配置された2次電池の、前記第1の壁部を前記正極端子及び前記負極端子とともに切断して前記電槽に開口部を形成する切断装置であって、
前記2次電池が載置されるとともに移動するワーク駆動部と、
前記ワーク駆動部による前記2次電池の移動方向後方側に向く切刃を有するとともに、形成される切断面が前記移動方向において前記移動方向と平行とされる切断部材とを備え、
前記切断部材は、前記正極端子と前記負極端子の一方のみに接触するように構成されていることを特徴とする切断装置。 - 請求項1記載の切断装置であって、
前記切断部材は、
該切断部材による切断面に直交する方向からみたときに、前記正極端子と前記負極端子とを結ぶ線に所定の交差角度で交差するように構成されていることを特徴とする切断装置。 - 請求項2記載の切断装置であって、
前記ワーク駆動部には前記第1の面を上方に向けて載置されることを特徴とする切断装置。 - 請求項2又は請求項3記載の切断装置であって、前記交差角度は、10.7°以上かつ20°以下とされることを特徴とする切断装置。
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