JP2008100023A - エアマット - Google Patents
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Abstract
【課題】狭い屈曲した通路等への搬入が楽であり、現場での使用状態への準備が素早く且つ簡単であり、救急隊員等の搬送者の負担が少なく、且つ、被搬送者の安定姿勢が保てるといった利点を実現する担架の使用用途に最適なエアマットを提供することを目的とする。
【解決手段】複数本の独立した略扁平で且つ略円筒状に膨張可能な長さを有する気筒と、該それぞれの気筒の開口部へ接続させるエア通路と、該エア通路に接続させるインフレータとで構成され、前記気筒を並列に収納させると共に前記インフレータを適宜な位置に取り付けることで必要に応じて膨張形成されるエアマット本体において、前記気筒の胴部の適宜個所には全体のエア容量を調整するために内径を縮小させた容量調整部を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】複数本の独立した略扁平で且つ略円筒状に膨張可能な長さを有する気筒と、該それぞれの気筒の開口部へ接続させるエア通路と、該エア通路に接続させるインフレータとで構成され、前記気筒を並列に収納させると共に前記インフレータを適宜な位置に取り付けることで必要に応じて膨張形成されるエアマット本体において、前記気筒の胴部の適宜個所には全体のエア容量を調整するために内径を縮小させた容量調整部を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、通常は持ち運びができると共に、非常時には圧縮エアの注入により拡張して担架形状となるエアマットに関するものであり、詳細には、狭い廊下や狭く屈曲した通路であっても、通路状況に応じての形状の変更であったり、現場への担架の搬入及び患者の救出搬送に便利な担架に適したエアマットに関するものである。
一般に、病気や事故等による救急搬送の発生が増加しているが、とりわけ発生現場においては一般住宅の割合が非常に高いことが指摘されている。ところが、これらの住宅周辺の事情を鑑みると、救急活動に出向く場所は、トイレや狭い廊下、通路等を通過したり、またはこれらの狭い場所で行われるのが現状である。
ところが、一般的なストレッチャーは、長く重い等の理由から、狭路への搬入が困難であり、布担架や折畳式のストレッチャーを選択することになる。前者の布担架は、軽量で簡易的な構造であるものの、搬送時の患者の姿勢が不安定であり、救急隊員に対して負担が大きいと言われている。そして、この様な諸事情を配慮したものとして、例えば、特開2005−102877号公報で折畳式のストレッチャーが開示されているが、主に搬送等の機能面は考慮されるものの、現場において使用できる状態にするために、かなりの人手を必要としてしまう等の不都合があった。
一方、特開2002−345894号公報においては、エアー吸入式の折り畳み自在なマットレスの使用が示されているが、これは、通常のフレーム内にマットレスを配置した改良的な構造となっている。
本発明は上記の課題に鑑みて、狭い屈曲した通路等への搬入が楽であり、現場での使用状態への準備が素早く且つ簡単であり、救急隊員等の搬送者の負担が少なく、且つ、被搬送者の安定姿勢が保てるといった利点を実現する担架の使用用途に最適なエアマットを提供することを目的とする。
本発明のエアマットは、複数本の独立した略扁平で且つ略円筒状に膨張可能な長さを有する気筒と、該それぞれの気筒の開口部へ接続させるエア通路と、該エア通路に接続させるインフレータとで構成され、前記気筒を並列に収納させると共に前記インフレータを適宜な位置に取り付けることで必要に応じて膨張形成されるエアマット本体において、前記気筒の胴部の適宜個所には全体のエア容量を調整するために内径を縮小させた容量調整部を設けたことを特徴とする。
前記容量調整部は、気筒の膨脹時における人体による負荷のかからない気筒の先端部に形成されていて、気筒は所定の組み合わせで独立した複数の膨張気室領域が形成されると共に、それぞれの膨張気室領域に対してインフレータが設けられている。
前記容量調整部の第2の構造は、気筒の膨脹時における意図的な形状変形を想定する部位に形成されていて、気筒は所定の組み合わせで独立した複数の膨張気室領域が形成されると共に、それぞれの膨張気室領域に対してインフレータが設けられている。
そして、前記マット本体の端縁には長さ方向に沿って搬送用のグリップが設けられ、これにより、担架として患者等の被搬送者を横にして搬送が可能となっている。
以下、本発明の実施の形態によるエアマットについて、図面に基づいて説明する。図1は、本発明のエアマットの一部を破断した全体説明図であり、図2は、本発明のエアマットに使用する気筒の第1実施例の説明図であり、図3は、本発明のエアマットに使用する気筒の第2実施例の説明図であり、図4は、本発明のエアマットに使用する気筒の一つの単位を説明する一部を破断した概要であり、図5は、本発明のエアマットの構造を説明する断面図である。
本発明のエアマットは、病人、寝たきりの老人、手術後の患者等、被介助者を担架に載せて搬送するために適した構成のエアマットであるが、エアを導入して膨脹させて使用する形態であることから、水上等でも使用できる高機能のエアマットである。
図1に示す通り、本発明のエアマットは、複数本の独立した略扁平で且つ略円筒状に膨張可能な長さを有する気筒4と、該それぞれの気筒4の開口部へ接続させるエア通路2と、該エア通路2に接続させるインフレータ3とで構成されている。
より詳細には、気筒4の単位構造は、図4に図示の如く、エアチューブ4aを挿入させる通路形状を縫製等により形成したナイロンメッシュ構造の筒状袋として形成されていて、インフレータ3と接続するエア通路2が前記エアチューブ4aに設けた接続口と接続させる構成となっている。
エアマット本体1は、前記気筒4を並列に収納させることが可能な展開可能なナイロンメッシュ構造の本体から成り、例えば、面ファスナ11やチャック12を用いて開閉させて、前記気筒4を内部に出し入れできる構造とする。本発明の実施例では、概要、2枚の布地を併せたような構造となっていて、気筒4全体を安定的に固定するために、幅方向に帯状の補強部13が設けられている。
前記インフレータ3は、エアマット本体1の端部に固定されていて、気筒4に対してエア通路2を介して接続される。インフレータ3には、作動トリガ3aがあり、紐状材3bにより、これを作動させて起動する構成である。
本発明は、前記気筒4の胴部の適宜個所に全体のエア容量を調整するために内径を縮小させた容量調整部41を設けていることを特徴としている。これは、先ず、気筒4の膨脹時における人体による負荷、つまり、マット上に横たわる人体の関節部分、とりわけ腰部が与える負荷を意味しており、本発明のマット本体この部位に対しては設けず、図2の第1実施例のように、影響のない気筒4の先端部に形成する。また、この際、気筒4内のエア容量を小さくすることができることから、限られた容量のインフレータ3で、マット全体の容量を賄うことができるものである。
前記の如く構成したエアマット本体1は、安定して人体を搬送することが可能である。
他の実施例においては、図3の如く、容量調整部41を、気筒4の膨脹時における外力からの形状変形が予め想定される部位、つまり、狭い搬送通路、例えば、民家の階段から寝室への曲がり角などで、屈曲させる必要性がある場合を想定した部位に形成する。この場合も、気筒4内のエア容量を小さくすることができることから、限られた容量のインフレータ3で、マット全体の容量を賄う一方で、搬送時の柔軟性に優れたエアマット本体1を形成することができるものである。
尚、本発明のエアマット本体1には、端縁に長さ方向に沿って帯環状の搬送用のグリップ5が設けられる。搬送の際は、手でグリップ5を持って移動させることもできるが、スチール製等の硬質の棒体を挿入して、この棒体を持って搬送移動することができる。また、人体が滑り落ちることや、腕や手等が外にはみ出すことを防ぐことができる。
1 エアマット本体
11 面ファスナ
12 チャック
13 補強部
2 エア通路
3 インフレータ
3a 作動トリガ
3b 紐状材
4 気筒
4a エアチューブ
41 容量調整部
5 グリップ
11 面ファスナ
12 チャック
13 補強部
2 エア通路
3 インフレータ
3a 作動トリガ
3b 紐状材
4 気筒
4a エアチューブ
41 容量調整部
5 グリップ
Claims (5)
- 複数本の独立した略扁平で且つ略円筒状に膨張可能な長さを有する気筒と、該それぞれの気筒の開口部へ接続させるエア通路と、該エア通路に接続させるインフレータとで構成され、前記気筒を並列に収納させると共に前記インフレータを適宜な位置に取り付けることで必要に応じて膨張形成されるエアマット本体において、前記気筒の胴部の適宜個所には全体のエア容量を調整するために内径を縮小させた容量調整部を設けたことを特徴とするエアマット。
- 前記容量調整部は、気筒の膨脹時における人体による負荷のかからない気筒の先端部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエアマット。
- 前記容量調整部は、気筒の膨脹時における意図的な形状変形を想定する部位に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエアマット。
- 前記気筒は所定の組み合わせで独立した複数の膨張気室領域が形成されると共に、それぞれの膨張気室領域に対してインフレータが設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のエアマット。
- 前記マット本体の端縁には長さ方向に沿って搬送用のグリップが設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のエアマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006310755A JP2008100023A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | エアマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006310755A JP2008100023A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | エアマット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008100023A true JP2008100023A (ja) | 2008-05-01 |
Family
ID=39434812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006310755A Pending JP2008100023A (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | エアマット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008100023A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101148310B1 (ko) * | 2009-09-17 | 2012-05-21 | 켄지 타케우치 | 에어 매트 |
CN103800152A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-05-21 | 林黎明 | 多功能床垫 |
-
2006
- 2006-10-20 JP JP2006310755A patent/JP2008100023A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101148310B1 (ko) * | 2009-09-17 | 2012-05-21 | 켄지 타케우치 | 에어 매트 |
CN103800152A (zh) * | 2014-02-27 | 2014-05-21 | 林黎明 | 多功能床垫 |
CN103800152B (zh) * | 2014-02-27 | 2016-08-24 | 林黎明 | 多功能床垫 |
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