JP2008099222A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】HMDにおいて、光源11にて発生した熱を効率よく筐体3の外部に導いて放熱させることにより、映像輝度の低下や部品の劣化を回避する。
【解決手段】HMDの映像表示装置は、LEDからなる光源11と、吸熱部材34とを筐体3内に有している。光源11は、FPC31のランド部分に半田付けにより実装されている。吸熱部材34は、FPC31における光源11の実装面とは反対側の面に配置されている。吸熱部材34は、ケーブル6のシールド線62と半田35により接続されている。上記のランド部分はFPC31において一定の面積を有し、吸熱部材34もFPC31に対して一定の面積を有するので、光源11にて発生した熱は、FPC31のランド部分の面から効率よく放出され、FPC31の絶縁層を介して吸熱部材34の面で効率よく吸収された後、シールド線62を介して筐体3の外部に伝達され、放熱される。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像表示素子からの映像光を接眼光学系を介して観察者の瞳に導くヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する)に関するものである。
観察者の頭部に装着され、映像表示素子にて生成された映像を接眼光学系を介して観察者の瞳に虚像投影する装置は、いわゆるHMDと呼ばれ、一般に知られている。このようなHMDは、上記の映像表示素子やその映像表示素子を照明する光源を筐体内部に有している。近年、HMDは小型、軽量なものが開発されるようになり、上記光源として小型で安価な発光ダイオード(以下、LEDとも称する)が一般的に用いられるようになってきている。
ところで、HMDを長時間使用すると、LEDの発熱による筐体内部の温度上昇により、映像表示輝度の低下や部品の劣化(例えば部品の熱による変形)などの不具合が発生することがある。そのため、例えば特許文献1および2では、装置内部に冷却ファンを設け、装置内部の温度上昇を抑制する手法が採られている。しかし、頭部搭載型の装置に冷却ファンを設けると、装置が大型になって重くなるため、その装置を頭部に装着する観察者は、その装置の長時間の使用がしづらくなる。
一方、例えば特許文献3では、LEDにて発生した熱を、冷却ファンを用いずに外部に逃がす手法が提案されている。より具体的には、プリント配線板上で、LEDと電気的に接続される信号用導体パターンを、絶縁領域を介してグランド用導体パターンと並べて配置している。なお、上記の絶縁領域とは、導体パターンのない領域であり、信号用導体パターンの周縁を取り囲むように形成されている。また、上記のグランド用導体パターンは、LEDに電流を供給するためのケーブルのシールド部を介して接地されている。
この構成により、LEDにて発生した熱は、信号用導体パターンから絶縁領域を介してグランド用導体パターンに伝達され、さらにケーブルのシールド部を介して放熱される。
特開平6−175066号公報 特開平9−34376号公報 特開2003−24276号公報
ところで、特許文献3においては、LEDからの熱は、信号用導体パターンのエッジから、絶縁領域を介して同一面内にあるグランド用導体パターンに伝達される。しかも、上記絶縁領域の材料となるプリント配線板の基材として一般的に使用される紙フェノールやガラスエポキシ材は、その熱伝導率が0.3W/mKと低い。
このため、特許文献3の手法では、LEDにて発生した熱がグランド用導体パターンに伝達されにくく、その結果、LEDにて発生した熱を効率よく筐体外部に導いて放熱させることができないと考えられる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、光源にて発生した熱を効率よく筐体外部に導くことができ、これによって、映像輝度の低下や部品の劣化を回避することができるヘッドマウントディスプレイを提供することにある。
本発明のヘッドマウントディスプレイは、映像表示素子を内包し、かつ、接眼光学系の一部を保持する筐体を有する映像表示装置と、上記接眼光学系を観察者の眼前で支持する支持手段とを有し、上記映像表示素子からの映像光を上記接眼光学系を介して観察者の瞳に導くヘッドマウントディスプレイであって、上記映像表示装置は、上記筐体内の基板上に実装され、上記映像表示素子を照明する、発光ダイオードからなる光源と、上記基板における上記光源の実装面とは反対側の面に配置され、上記光源からの熱を吸収する吸熱部材と、上記吸熱部材にて吸収した熱を上記筐体の外部に導く熱伝導部材とを有していることを特徴としている。なお、上記基板は、フレキシブル回路基板(以下、FPCとも称する)であってもよく、上記発光ダイオードは、上記フレキシブル回路基板上に半田付けにより実装されていてもよい。
上記の構成によれば、LEDからなる光源を点灯させて映像表示素子を照明すると、映像表示素子に表示された映像光が観察者の眼前に位置する接眼光学系を介して観察者の瞳に導かれる。これにより、観察者は映像を観察することが可能となる。
ここで、上記の光源は、筐体内の基板上(例えばFPCのランド部分)に(例えば半田付けにより)実装されている。一方、基板における光源の実装側とは反対側の面には、吸熱部材が配置されている。これにより、光源にて発生した熱を、上記基板から効率よく放出させて吸熱部材の面で効率よく吸収することができる。特に、基板がFPCで構成される場合は、FPCのランド部分はFPCにおいて一定の面積を有し、吸熱部材もFPCに対して一定の面積を有するので、光源にて発生した熱を、上記ランド部分の面から効率よく放出することができるとともに、その放出された熱を、FPCを介して吸熱部材の面で効率よく吸収することができる。そして、吸熱部材にて吸収された熱を、熱伝導部材を介して筐体外部に導き、そこで放出することができる。つまり、上記構成によれば、光源にて発生した熱を効率よく筐体外部に導いて放出し、光源の発熱に起因して起こる映像輝度の低下や部品の劣化を回避することが可能となる。
また、本発明において、上記吸熱部材は、上記フレキシブル回路基板における上記ランド部分と対向する部分を全て覆うように配置されていることが望ましい。この場合、FPC裏面(光源実装側とは反対側の面)に配置される吸熱部材は、FPC表面に実装される光源から発生した熱を、上記ランド部分を介して、FPCの厚さ分の最小距離で吸収することができ、光源からランド部分に伝達された熱を、吸熱部材が吸収しやすくなる。
また、上記吸熱部材は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる金属板で構成されていることが望ましい。この場合、吸熱部材での高い吸熱効率を実現することができる。また、吸熱部材がそのような金属板で構成されているので、吸熱部材の加工およびその吸熱部材のFPCへの貼り付けが容易となる。
また、上記熱伝導部材は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなることが望ましい。この場合、吸熱部材にて吸収した熱が熱伝導部材に伝わりやすくなり、熱伝導部材を介して筐体外部で効率よく放熱させることができる。
また、上記映像表示装置は、上記光源および上記映像表示素子へケーブルを介して少なくとも駆動電力および映像信号を供給するための回路基板を有しており、上記熱伝導部材は、上記ケーブルのシールド線であってもよい。
この構成では、光源にて発生した熱は、FPCを介して吸熱部材にて吸収され、さらに熱伝導部材であるシールド線を介して筐体外部に導かれる。シールド線は、電磁波を遮蔽する目的で元々ケーブルに設けられているものであるので、上記構成によれば、既存のシールド線を有効利用して、光源の放熱を図ることができる。また、筐体の内部から外部にかけてケーブルが設けられていれば、吸熱部材にて吸収した熱を、熱伝導部材(シールド線)を介して筐体外部に容易にかつ確実に導くことができる。
また、上記支持手段の少なくとも一部は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる支持側金属部で構成されており、上記熱伝導部材は、上記吸熱部材と上記支持側金属部とを連結していてもよい。この構成では、光源にて発生した熱は、FPCを介して吸熱部材にて吸収され、さらに熱伝導部材を介して支持側金属部に導かれる。これにより、上記支持側金属部での放熱を図ることができる。また、支持側金属部は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなるので、吸熱部材からの熱が支持側金属部に伝達されやすくなる。
また、上記筐体の少なくとも一部は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる筐体側金属部で構成されており、上記筐体側金属部は、外部に露出しており、上記熱伝導部材は、上記吸熱部材と上記筐体側金属部とを連結していてもよい。この構成では、光源にて発生した熱は、FPCを介して吸熱部材にて吸収され、さらに熱伝導部材を介して筐体側金属部に導かれる。筐体側金属部は外部に露出しているので、筐体側金属部に導かれた熱をそこで外部に放熱させることができる。また、筐体側金属部は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなるので、吸熱部材からの熱が筐体側金属部に伝達されやすくなる。
また、上記接眼光学系は、体積位相型で反射型のホログラム光学素子を有しており、上記ホログラム光学素子は、上記映像表示素子からの映像光を回折反射させて観察者の瞳に導く構成であってもよい。体積位相型で反射型のホログラム光学素子は、回折効率ピークの半値波長幅が狭く、また、回折効率が高いので、このようなホログラム光学素子を用いることにより、色純度が高く、明るい映像を提供することができる。また、光源と瞳との共役関係が変更されないので、映像光の波長が変化せず、色再現性の高い映像を提供することができる。
また、上記ホログラム光学素子は、上記映像表示素子からの映像光と外光とを同時に観察者の目に導くコンバイナであってもよい。この場合、観察者は、ホログラム光学素子を介して、映像表示素子から提供される映像と外界像とを同時に観察することができる。
また、上記ホログラム光学素子の回折効率ピークの半値波長幅は、5nm以上10nm以下であることが望ましい。このように、ホログラム光学素子の回折効率ピークの半値波長幅が5nm以上10nm以下と狭ければ、観察者は色純度が高くて明るい映像を観察することができるとともに、外界像の光の透過率が高くなるので、観察者は明るい外界像を観察することができる。
また、上記光源は、発光強度がピークとなる波長の異なる複数の発光ダイオードで構成されていてもよい。この構成では、複数の光源を用いて映像表示素子を照明するので、映像表示素子にてカラー映像を表示することが可能となり、そのカラー映像を観察者に提供することが可能となる。また、複数の光源を用いるので、色再現性が高く、明るい映像表示が可能となる。
また、上記光源は、3原色に対応した光を発光する3つの発光部を偶数組有しており、上記ホログラム光学素子への光軸の入射面に対して垂直な方向における各発光部の配列順序が、隣接する各組間で逆であってもよい。この場合、各発光部からの出射光の各色の光強度(各組間で足し合わせたもの)の重心が一致する(例えば上記入射面上に位置する)ので、瞳の中心またはその近傍で色ムラの少ない映像を観察者に提供することができる。
本発明によれば、光源にて発生した熱を、基板から効率よく放出させて吸熱部材の面で効率よく吸収することができる。そして、吸熱部材にて吸収された熱を、熱伝導部材を介して筐体外部に導き、そこで放出することができる。つまり、光源にて発生した熱を効率よく筐体外部に導いて放出することができる。その結果、光源の発熱に起因して起こる映像輝度の低下や部品の劣化を回避することができる。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(1.HMDの構成)
図2は、本実施形態に係るHMDの概略の構成を示す斜視図である。HMDは、映像表示装置1と、支持手段2とで構成されている。
映像表示装置1は、少なくとも光源11および映像表示素子14(ともに図3参照)を内包する筐体3を有している。この筐体3は、接眼光学系4の一部を保持している。接眼光学系4は、全体として眼鏡の一方のレンズ(図2では右眼用レンズ)のような形状をなしている。上記の支持手段2は、眼鏡のフレームに相当するものであり、接眼光学系4を観察者の眼前で支持する。また、映像表示装置1は、筐体3を貫通して設けられるケーブル6を介して、光源11および映像表示素子14に少なくとも駆動電力および映像信号を供給するための回路基板5を有している。
観察者がHMDを頭部に装着し、映像表示素子14に映像を表示すると、その映像光が接眼光学系4を介して観察者の瞳に導かれる。これにより、観察者は、映像表示装置1の映像を虚像として観察することができる。また、これと同時に、観察者は、接眼光学系4を介して、外界像をシースルーで観察することができる。以下、映像表示装置1の詳細について説明する。
(2.映像表示装置の構成)
図3は、映像表示装置1の概略の構成を示す断面図であり、図4は、映像表示装置1における光路を光学的に一方向に展開して示す説明図である。映像表示装置1は、光源11と、一方向拡散板12と、集光レンズ13と、映像表示素子14と、上述した接眼光学系4とを有している。図3に示すように、光源11、一方向拡散板12、集光レンズ13および映像表示素子14は、筐体3内に収容されており、接眼光学系4の一部(後述する接眼プリズム21の一部)は、筐体3内に位置している。
ここで、以下での説明の便宜上、方向を以下のように定義しておく。まず、映像表示素子14の表示領域の中心と、接眼光学系4によって形成される光学瞳Eの中心とを光学的に結ぶ軸を光軸とする。そして、光源11から光学瞳Eまでの光路を展開したときの光軸方向をZ方向とする。また、接眼光学系4の後述するホログラム光学素子23への光軸の入射面に垂直な方向をX方向とし、ZX平面に垂直な方向をY方向とする。なお、ホログラム光学素子23への光軸の入射面とは、ホログラム光学素子23における入射光の光軸と反射光の光軸とを含む平面、すなわち、YZ平面を指す。以下、上記入射面を単に入射面または光軸入射面と称する。
光源11は、映像表示素子14を照明するものであり、本実施形態では、2組の光源群11P・11Qで構成されている。各光源群11P・11Qは、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応する波長の光を発光する3つの発光部を有するRGB一体型のLEDで構成されている。
ここで、図5は、光源11の各光源群11P・11Qの分光強度特性、すなわち、出射光の波長と光強度との関係を示す説明図である。各光源群11P・11Qは、例えば、光強度のピーク波長および光強度半値の波長幅で462±12nm、525±17nm、635±11nmとなる3つの波長帯域の光を発光する。なお、光強度のピーク波長とは、光強度がピークとなるときの波長のことであり、光強度半値の波長幅とは、光強度が光強度ピークの半値となるときの波長幅のことである。なお、図5の光強度は、B光の最大光強度を100としたときの相対値で示している。
このように、光源11は、発光強度がピークとなる波長の異なる複数の発光部(LED)で構成されているので、映像表示素子14を照明したときに、映像表示素子14にてカラー映像を表示することが可能となり、そのカラー映像を観察者に提供することが可能となる。また、各LEDは、発光波長幅が狭いので、そのようなLEDを複数用いることにより、色再現性が高く、明るい映像表示が可能となる。
一方向拡散板12は、光源11からの出射光を拡散させるものであるが、その拡散度は、方向によって異なっている。より詳細には、一方向拡散板12は、X方向には入射光を約40゜拡散させ、Y方向には入射光を約0.5゜拡散させる。また、一方向拡散板12は光源11側の面を光学的に平坦な面とし、集光レンズ13側の面を凹凸により拡散する凹凸面としている。それゆえ、光源11からの発散光が一方向拡散板12の平坦な面で屈折されてやや集光された状態で拡散されるので、集光状態が少し保存される。したがって、一方向拡散板12は凸レンズの機能を若干有しており、一方向拡散板12への入射光は光学瞳Eの形成に必要な方向に若干屈折する。
集光レンズ13は、一方向拡散板12にて拡散された光をY方向に集光するシリンダレンズで構成されており、その拡散光が効率よく光学瞳Eを形成するように配置されている。本実施形態では、光学瞳Eは、X方向の大きさが6mmであり、Y方向の大きさが2mmとなっている。このように、光学瞳Eは、一方向(X方向)には人間の瞳(3mm程度)よりも大きい6mmの大きさなので、観察者は映像を観察しやすい。一方、光学瞳Eは、他の方向(Y方向)には人間の瞳よりも小さい2mmの大きさなので、光源11からの光は上記方向においては光学瞳Eに無駄なく集光する。これにより、観察者は、明るい映像を観察することができる。
映像表示素子14は、光源11からの出射光を画像データに応じて変調して映像を表示するものであり、光が透過する領域となる各画素をマトリクス状に有する透過型の液晶表示素子で構成されている。映像表示素子14は、矩形の表示領域の長辺方向がX方向となり、短辺方向がY方向となるように配置されている。
接眼光学系4は、接眼プリズム21(第1の透明基板)と、偏向プリズム22(第2の透明基板)と、ホログラム光学素子23とを有して構成されている。
接眼プリズム21は、映像表示素子14からの映像光を内部で全反射させてホログラム光学素子23を介して観察者の瞳に導く一方、外光を透過させて観察者の瞳に導くものであり、偏向プリズム22とともに、例えばアクリル系樹脂で構成されている。この接眼プリズム21は、平行平板の下端部を下端に近くなるほど薄くして楔状にし、その上端部を上端に近くなるほど厚くした形状で構成されている。また、接眼プリズム21は、その下端部に配置されるホログラム光学素子23を挟むように、偏向プリズム22と接着剤で接合されている。
偏向プリズム22は、平面視で略U字型の平行平板で構成されており(図2参照)、接眼プリズム21の下端部および両側面部(左右の各端面)と貼り合わされたときに、接眼プリズム21と一体となって略平行平板となるものである。この偏向プリズム22を接眼プリズム21に接合することにより、観察者が接眼光学系4を介して観察する外界像に歪みが生じるのを防止することができる。
つまり、例えば、接眼プリズム21に偏向プリズム22を接合させない場合、外光は接眼プリズム21の楔状の下端部を透過するときに屈折するので、接眼プリズム21を介して観察される外界像に歪みが生じる。しかし、接眼プリズム21に偏向プリズム22を接合させて一体的な略平行平板を形成することで、外光が接眼プリズム21の楔状の下端部を透過するときの屈折を偏向プリズム22でキャンセルすることができる。その結果、シースルーで観察される外界像に歪みが生じるのを防止することができる。
なお、接眼プリズム21および偏向プリズム22の各面(光入射面、光出射面)は、平面であってもよいし、球面であってもよい。接眼プリズム21および偏向プリズム22の各面を曲面とすれば、接眼光学系4に矯正眼鏡レンズとしての機能を持たせることもできる。
ホログラム光学素子23は、映像表示素子14から出射される映像光(3原色に対応した波長の光)を回折反射し、映像表示素子14にて表示される映像を拡大して観察者の瞳に虚像として導く体積位相型の反射型ホログラムであり、軸非対称な正の光学パワーを有している。つまり、ホログラム光学素子23は、正のパワーを持つ非球面凹面ミラーと同様の機能を持っている。これにより、装置を構成する各光学部材の配置の自由度を高めて装置を容易に小型化することができるとともに、良好に収差補正された映像を観察者に提供することができる。また、ホログラム光学素子23は、映像表示素子14からの映像光と外光とを同時に観察者の瞳に導くコンバイナとして機能しており、観察者は、ホログラム光学素子23を介して、映像表示素子14から提供される映像と外界像とを同時に観察することができる。
また、図6は、ホログラム光学素子23における回折効率の波長依存性を示す説明図である。同図に示すように、ホログラム光学素子23は、例えば、回折効率のピーク波長および回折効率半値の波長幅で465±5nm(B光)、521±5nm(G光)、634±5nm(R光)の3つの波長域の光を回折(反射)させるように作製されている。ここで、回折効率のピーク波長とは、回折効率がピークとなるときの波長のことであり、回折効率半値の波長幅とは、回折効率が回折効率ピークの半値となるときの波長幅のことである。なお、図6の回折効率は、B光の最大回折効率を100としたときの相対値で示している。
同図に示すように、体積位相型で反射型のホログラム光学素子23は、回折効率半値の波長幅が狭く、また、回折効率が高いので、このようなホログラム光学素子23を用いることにより、色純度が高く、明るい映像を提供することができるとともに、外光の透過率が高くなるので、観察者は明るい外界像を観察することができる。また、光源11と光学瞳Eとの共役関係が変更されないので、映像光の波長が変化せず、色再現性の高い映像を提供することができる。
また、ホログラム光学素子23の回折効率ピークの半値波長幅が5nm未満であると、回折波長幅が狭くなりすぎて、回折される光の光量が低下し、観察映像が暗くなることが懸念される。したがって、上記半値波長幅は、映像の明るさと色純度とのバランスを考慮して、5nm以上10nm以下に設定されていることが望ましい。つまり、上記半値波長幅が上記範囲に設定されていれば、映像の明るさと色純度とを両方満足させることができる。
(3.映像表示装置の動作について)
次に、上記構成の映像表示装置1の動作について説明する。光源11から出射された光は、一方向拡散板12にて拡散され、集光レンズ13にて集光されて映像表示素子14に入射する。映像表示素子14に入射した光は、画像データに基づいて各画素ごとに変調され、映像光として出射される。つまり、映像表示素子14には、カラー映像が表示される。
映像表示素子14からの映像光は、接眼光学系4の接眼プリズム21の内部にその上端面から入射し、対向する2つの面で複数回全反射されて、ホログラム光学素子23に入射する。ホログラム光学素子23に入射した光は、そこで反射されて光学瞳Eに達する。光学瞳Eの位置では、観察者は、映像表示素子14に表示された映像の拡大虚像を観察することができる。
一方、接眼プリズム21および偏向プリズム22は、外光をほとんど全て透過させるので、観察者は外界像を観察することができる。したがって、映像表示素子14に表示された映像の虚像は、外界像の一部に重なって観察されることになる。
以上のように、映像表示装置1では、映像表示素子14から出射される映像光を、接眼プリズム21内での全反射によってホログラム光学素子23に導く構成としているので、通常の眼鏡レンズと同様に、接眼プリズム21および偏向プリズム22の厚さを3mm程度にすることができ、映像表示装置1を小型化、軽量化することができる。また、映像表示素子14からの映像光を内部で全反射させる接眼プリズム21を用いることにより、高い外光の透過率を確保して、明るい外界像を観察者に提供することができる。
(4.筐体内の詳細な構成について)
次に、筐体3内の詳細な構成について説明する。図1は、本実施形態の映像表示装置1の筐体3内の構成を模式的に示す説明図である。また、図7は、上述したケーブル6の断面図である。
光源11は、FPC31を介してケーブル6の信号線61と電気的に接続されており、映像表示素子14は、FPC32を介して他の信号線61と電気的に接続されている。ここで、ケーブル6は、複数の信号線61をシールド線62で1つに束ね、その外側を絶縁体からなるカバー63で覆うことによって形成されている。このような構成により、ケーブル6の複数の信号線61を介して、光源11および映像表示素子14に回路基板5(図2参照)からの駆動電力や映像信号を供給することが可能となっている。
なお、信号線61の1本1本は、絶縁テープで巻かれて互いに絶縁されているものとする。また、シールド線62は、電磁波を遮蔽するものであるが、本実施形態では、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなっている。このような金属材料としては、例えば、銀(約420W/mK)、銅(約400W/mK)、アルミニウム(約250W/mK)、黄銅(約120W/mK)などがある。
また、図8は、光源11とFPC31との接続部を模式的に示す断面図である。同図に示すように、FPC31は、圧延銅箔からなるランド部分31aを例えばポリイミドからなる絶縁層31b上に形成してなっている。ちなみに、ランド部分31aの厚さは例えば12.5mmであり、絶縁層31bの厚さは例えば12.5μmである。ランド部分31aは、熱伝導率100W/mK以上の金属材料であればどのような材料で構成されていてもよい。上記の光源11は、FPC31のランド部分31aに半田33を介して接着(半田付け)され、実装されている。
一方、FPC31の裏面、すなわち、FPC31における光源11の実装面とは反対側の面には、吸熱部材34が接着、配置されている。吸熱部材34は、光源11からの熱を吸収するものであり、FPC31(絶縁層31b)におけるランド部分31aと対向する部分を全て覆うように配置されている。つまり、吸熱部材34は、FPC31のランド部分31aと対向してランド部分31a全体をカバーするように設けられている。また、吸熱部材34は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる金属板で構成されており、図1に示すように、ケーブル6のシールド線62と半田35により接着(半田付け)されている。
このような構成により、光源11にて発生した熱は、半田33を介してランド部分31aに伝達される。そして、その熱は、ランド部分31aから絶縁層31bを介して吸熱部材34に伝達され、さらに、半田35およびシールド線62を介して筐体3の外部に伝達され、放熱される。
このとき、ランド部分31aはFPC31の絶縁層31bに対して一定の面積を有し、吸熱部材34もFPC31に対して一定の面積を有するので、光源11にて発生した熱は、ランド部分31aの面から効率よく放出され、その放出された熱は、FPC31の絶縁層31bを介して吸熱部材34の面で効率よく吸収される。したがって、本実施形態の構成によれば、光源11にて発生した熱を効率よく筐体3の外部に導いて放出し、光源11の発熱に起因して起こる映像輝度の低下や部品の劣化を回避することが可能となる。なお、FPC31の絶縁層31bの厚さは例えば12.5μmと薄いため、ランド部分31aから吸熱部材34への熱の伝達において、絶縁層31bが大きな障害となることはない。
また、吸熱部材34は、FPC31における複数のランド部分31aと対向する部分を全て覆うように配置されているので、光源11から発生した熱を、複数のランド部分31aを介して、FPC31の厚さ分の最小距離で効率よく吸収することができる。その結果、光源11から各ランド部分31aに伝達された熱を効率よく吸熱部材に伝達させ、吸収させることができる。
さらに、本実施形態のように、光源11を複数の光源群11P・11Qで構成する場合でも、各光源群11P・11Qの各LEDのそれぞれで発生する熱を、各LEDと対応するランド部分31aを介して吸熱部材34に最小距離で伝達させることができる。したがって、各LEDの放熱が均等に進み、光源群11P・11Qの間でLEDの発光性能にばらつきが生じるのを回避することができる。
また、吸熱部材34は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる金属板で構成されているので、吸熱部材34での高い吸熱効率を実現することができる。また、吸熱部材34が金属板で構成されるので、吸熱部材34の加工およびFPC31への貼り付けも容易となる。
また、本実施形態では、吸熱部材34にて吸収した熱を筐体3の外部に導く熱伝導部材として、ケーブル6のシールド線62を用いている。これにより、ケーブル6にある既存のシールド線62を有効利用して光源11の放熱を図ることができる。また、シールド線62の利用により、吸熱部材34にて吸収した熱を、筐体3の内部から外部に容易にかつ確実に導くことができる。
また、熱伝導部材としてのシールド線62が、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなっているので、吸熱部材34にて吸収した熱をシールド線62を介して筐体3の外部に効率よく導くことが容易となる。
ところで、図9は、HMDの他の構成例を示す斜視図であり、図10は、そのHMDの筐体3内の詳細な構成を示す説明図である。このHMDでは、支持手段2が支持側金属部2aを有している。支持側金属部2aは、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなり、支持手段2の少なくとも一部を構成している。つまり、支持手段2の全体が支持側金属部2aで構成されていてもよい。一方、吸熱部材34(図10参照)には、熱伝導部材41が半田35により接続され、この熱伝導部材41が筐体3を貫通して支持手段2の支持側金属部2aと連結されている。熱伝導部材41は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料で構成されている。
この構成では、光源11にて発生した熱は、図8で示した半田33およびFPC31(ランド部分31a、絶縁層31b)を介して吸熱部材34にて吸収され、さらに半田35および熱伝導部材41を介して筐体3の外部の支持側金属部2aに導かれ、そこで放熱される。したがって、このような構成であっても、光源11の放熱を、筐体3の外部で図ることができる。
特に、熱伝導部材41は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなるので、吸熱部材34にて吸収した熱が熱伝導部材41に伝わりやすくなる。また、支持側金属部2aも熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなるので、熱伝導部材41からの熱が支持側金属部2aに伝わりやすくなる。したがって、光源11にて発生した熱を、熱伝導部材41を介して支持側金属部2aに確実に伝達させることができ、そこで確実に放熱させることができる。
また、図11は、HMDの筐体3内の他の構成を示す説明図である。この構成では、筐体3は、外部に露出した筐体側金属部3aを有している。筐体側金属部3aは、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなり、筐体3の少なくとも一部を構成している。つまり、筐体3の全体が筐体側金属部3aで構成されていてもよい。一方、吸熱部材34は、熱伝導部材42を介して筐体側金属部3aと連結されている。熱伝導部材42は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料で構成されている。
この構成では、光源11にて発生した熱は、FPC31(ランド部分31a、絶縁層31b)を介して吸熱部材34にて吸収され、さらに熱伝導部材42を介して筐体側金属部3aに導かれる。筐体側金属部3aは外部に露出しているので、上記構成によれば、筐体側金属部3aに導かれた熱を、そこで外部に放熱させることができる。
特に、熱伝導部材42は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなるので、吸熱部材34にて吸収した熱が熱伝導部材42に伝わりやすくなる。また、筐体側金属部3aも熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなるので、熱伝導部材42からの熱が筐体側金属部3aに伝わりやすくなる。したがって、光源11にて発生した熱を、熱伝導部材42を介して筐体側金属部3aに確実に伝達させることができ、そこで確実に放熱させることができる。
なお、ランド部分31aと、吸熱部材34と各熱伝導部材(シールド線62、熱伝導部材41・42)とは、同じ材料で構成されていてもよいし、異種材料で構成されてもよい。また、吸熱部材34と熱伝導部材41(または熱伝導部材42)とを必要に応じて一体形成することも可能である。
また、熱を効果的に発散するためには、本実施形態のように光源11(LED)を半田付けによりFPC31のランド部分31aに搭載することが望ましいが、LEDの搭載方法はこれに限定されず、例えば接着剤(導電性を有するものであってもよい)によって接着するなど、他の方法であっても構わない。
なお、本実施形態では、LEDが実装される基板としてFPC31を用いているが、LEDの配置形態によっては、上記基板は必ずしもフレキシブルな基板である必要はない。ただし、その基板の絶縁層は、本実施形態で説明したように十分に薄いことが望ましい。
(5.光源の各発光部の配列について)
次に、光源11の各発光部の配列について説明する。図12は、本実施形態における光源11を映像表示素子14側から見たときの平面図を示している。光源11の光源群11Pは、RGBの各色光を出射する3つの発光部11R1・11G1・11B1を有するRGB一体型のLEDで構成されている。また、光源群11Qも同様に、RGBの各色光を出射する3つの発光部11R2・11G2・11B2を有するRGB一体型のLEDで構成されている。
各光源群11P・11Qの各発光部は、ホログラム光学素子23への光軸の入射面(YZ平面)に対して垂直な方向に並んで配置されているが、さらに、上記入射面に対して各色ごとに面対称となるように配置されている。より詳細には、発光部11R1・11R2が上記入射面に近い位置で面対称となるように配置され、そのX方向外側に発光部11G1・11G2が上記入射面に対して面対称となるように配置され、さらにそのX方向外側に発光部11B1・11B2が上記入射面に対して面対称となるように配置されている。つまり、各光源群11P・11Qでは、上記入射面側からX方向外側に向かうにつれて出射光の波長が短くなるような順序で、各発光部が配置されている。
このように、各発光部を各色ごとに上記入射面に対して面対称に配置することにより、同じ色についての2つの発光部(例えば11R1と11R2)からの出射光の光強度を足し合わせたトータルの光強度の重心を、RGBの各色ともに対称面内(上記入射面内)に位置させることができる。つまり、RGBの各色ともにその強度分布を、対称面を中心にしてX方向に対称にすることができる。これにより、光学瞳Eの中心において色ムラの少ない映像を観察者に提供することができる。
なお、各発光部の面対称の中心となる面は、上記入射面に平行な面であってもよい。つまり、各発光部の面対称の中心となる面は、上記入射面からX方向に多少ずれた面であっても構わない。この場合は、光学瞳Eの中心付近において色ムラの少ない映像を観察者に提供することができる。
ところで、光源11が光源群2個で構成され、各発光部が各色ごとに面対称に配置される場合には、上記入射面に垂直な方向における各発光部の配列順序は、隣接する各組間で逆になる。一方、光源11を構成する光源群の個数が4個以上の偶数個であっても、つまり、光源11がRGBの各発光部を4組以上の偶数組設けて構成される場合でも、上記入射面に対して垂直な方向における各発光部の配列順序を隣接する各組間で逆にすれば、各発光部からの出射光の光強度を足し合わせたトータルの光強度の重心を、RGBの各色ともに上記入射面に平行な同一面(上記入射面を含む)内に位置させることができ、光学瞳Eの中心またはその近傍において色ムラの少ない映像を観察者に提供することができる。
したがって、以上のことをまとめると、結局、光源11は、RGBの3つの発光部を2組以上の偶数組有しており、上記入射面に対して垂直な方向における各発光部の配列順序が隣接する各組間で逆であれば、光学瞳Eの中心またはその近傍において色ムラの少ない映像を観察者に提供することができると言える。
なお、本実施形態では、RGBの各発光部を2組設け、各組を個々のパッケージにした光源群11P・11Qで光源11を構成した例について説明したが、各組は1つのパッケージになっていてもよい。光源11の各光源群が1パッケージになっている場合には、光源11に熱が蓄積されやすく、光源11の温度が高くなりやすいが、この場合でも、本発明の放熱に関する構成を採用することにより、光源11にて発生した熱を効率よく筐体3またはその外部に伝達してそこで放熱させることができる。
なお、例えば、吸熱部材34をシールド線62に接続するとともに、熱伝導部材41や熱伝導部材42とも接続するなど、本実施形態で説明した光源11の放熱に関する構成を組み合わせて映像表示装置1ひいてはHMDを実現することも勿論可能である。
本発明の実施の一形態に係るHMDにおける映像表示装置の筐体内の構成を模式的に示す説明図である。 上記HMDの概略の構成を示す斜視図である。 上記映像表示装置の概略の構成を示す断面図である。 上記映像表示装置における光路を光学的に一方向に展開して示す説明図である。 上記映像表示装置の光源を構成する各光源群の分光強度特性を示す説明図である。 上記映像表示装置のホログラム光学素子における回折効率の波長依存性を示す説明図である。 上記映像表示装置が有するケーブルの断面図である。 上記映像表示装置の光源とFPCとの接続部を模式的に示す断面図である。 上記HMDの他の構成例を示す斜視図である。 上記HMDの筐体内の詳細な構成を示す説明図である。 上記HMDの筐体内の他の構成を示す説明図である。 上記光源の映像表示素子側から見たときの平面図である。
符号の説明
1 映像表示装置
2 支持手段
2a 支持側金属部
3 筐体
3a 筐体側金属部
4 接眼光学系
5 回路基板
6 ケーブル
11 光源
11R1、11G1、11B1 発光部(光源、発光ダイオード)
11R2、11G2、11B2 発光部(光源、発光ダイオード)
14 映像表示素子
23 ホログラム光学素子
31 FPC(フレキシブル回路基板)
31a ランド部分
34 吸熱部材
41 熱伝導部材
42 熱伝導部材
61 信号線
62 シールド線(熱伝導部材)

Claims (14)

  1. 映像表示素子を内包し、かつ、接眼光学系の一部を保持する筐体を有する映像表示装置と、
    上記接眼光学系を観察者の眼前で支持する支持手段とを有し、上記映像表示素子からの映像光を上記接眼光学系を介して観察者の瞳に導くヘッドマウントディスプレイであって、
    上記映像表示装置は、
    上記筐体内の基板上に実装され、上記映像表示素子を照明する、発光ダイオードからなる光源と、
    上記基板における上記光源の実装面とは反対側の面に配置され、上記光源からの熱を吸収する吸熱部材と、
    上記吸熱部材にて吸収した熱を上記筐体の外部に導く熱伝導部材とを有していることを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 上記基板は、フレキシブル回路基板であることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 上記発光ダイオードは、上記フレキシブル回路基板上に半田付けにより実装されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 上記吸熱部材は、上記フレキシブル回路基板における上記ランド部分と対向する部分を全て覆うように配置されていることを特徴とする請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 上記吸熱部材は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる金属板で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 上記熱伝導部材は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなることを特徴とする請求項請求項1から5のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 上記映像表示装置は、
    上記光源および上記映像表示素子へケーブルを介して少なくとも駆動電力および映像信号を供給するための回路基板を有しており、
    上記熱伝導部材は、上記ケーブルのシールド線であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 上記支持手段の少なくとも一部は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる支持側金属部で構成されており、
    上記熱伝導部材は、上記吸熱部材と上記支持側金属部とを連結していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  9. 上記筐体の少なくとも一部は、熱伝導率100W/mK以上の金属材料からなる筐体側金属部で構成されており、
    上記筐体側金属部は、外部に露出しており、
    上記熱伝導部材は、上記吸熱部材と上記筐体側金属部とを連結していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  10. 上記接眼光学系は、体積位相型で反射型のホログラム光学素子を有しており、
    上記ホログラム光学素子は、上記映像表示素子からの映像光を回折反射させて観察者の瞳に導くことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  11. 上記ホログラム光学素子は、上記映像表示素子からの映像光と外光とを同時に観察者の目に導くコンバイナであることを特徴とする請求項10に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  12. 上記ホログラム光学素子の回折効率ピークの半値波長幅は、5nm以上10nm以下であることを特徴とする請求項11に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  13. 上記光源は、発光強度がピークとなる波長の異なる複数の発光ダイオードで構成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  14. 上記光源は、3原色に対応した光を発光する3つの発光部を偶数組有しており、
    上記ホログラム光学素子への光軸の入射面に対して垂直な方向における各発光部の配列順序が、隣接する各組間で逆であることを特徴とする請求項13に記載のヘッドマウントディスプレイ。
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