JP2008098965A - 無線通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローカル信号の発振器の規模、レイアウト面積を小さくすることができるようにする。
【解決手段】ローカル発振器が設けられる無線通信機は例えばダイレクトコンバージョン方式によって復調を行う装置であり、異なる周波数の帯域を使う複数の無線システムに対応した装置でもある。ある無線システムによって通信を行うとき、ローカル発振器に対しては、その無線システムによって用いられる帯域の情報であるシステム帯域選択情報とチャネルの情報であるチャネル選択情報が供給される。システム帯域選択情報とチャネル選択情報が供給されたとき、VCO52の発振周波数とプログラマブル分周器55の分周比が設定され、無線通信機のLO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号と、その信号との位相差がπ/2だけある信号が生成される。本発明は、複数の無線システムに対応した受信機に適用することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信機に関し、特に、複数の無線システムに対応した無線通信機に設けられるローカル信号の発振器の規模、レイアウト面積を小さくすることができるようにした無線通信機に関する。
図1は、ダイレクトコンバージョン方式を用いた変復調回路の例を示す図である。
アンテナ1は、図示せぬ送信機からの送信信号を受信し、受信した信号をBPF(Band Pass Filter)2に出力する。BPF2は、アンテナ1から供給された信号の帯域を制限し、得られた信号を、スイッチ3を介してゲイン可変機能付きLNA(Low Noise Amplifier)4に出力する。ゲイン可変機能付きLNA4はBPF2から供給された信号を増幅し、得られた信号を直交復調器5I,5Qに出力する。
直交復調器5Iには、LO信号生成回路14において生成されたLO信号(ローカル信号)が供給され、直交復調器5Qには、直交復調器5Iに供給されたLO信号との位相差がπ/2だけあるLO信号が供給される。直交復調器5Iは、LO信号生成回路14から供給されたLO信号に従って動作し、ゲイン可変機能付きLNA4から供給された信号をIchの信号に変換する。直交復調器5Iは、変換して得られたIchの信号をチャネル選択フィルタ6Iに出力する。
チャネル選択フィルタ6Iは、直交復調器5Iから供給された信号に基づいてチャネルの選択を行い、選択したチャネルの信号をゲイン可変アンプ7Iに出力する。ゲイン可変アンプ7Iは、チャネル選択フィルタ6Iから供給された信号を増幅し、増幅して得られた信号をADC(Analog Digital Converter)8Iに出力する。
ADC8Iは、ゲイン可変アンプ7Iから供給された信号を対象としてAD変換を行い、得られたディジタルの信号をベースバンドディジタル処理部9に出力する。ベースバンドディジタル処理部9においては、ADC8I等により得られたデータに基づいて各種の処理が行われる。
直交復調器5Qにより変換されることによって得られたQchの信号も同様に、チャネル選択フィルタ6Q、ゲイン可変アンプ7Q、ADC8Qを介してベースバンドディジタル処理部9に出力される。
一方、DAC10I,10Q、フィルタ11I,11Q、直交変調器12I,12Q、ゲイン可変機能付きLNA13においては、基本的に受信時の処理と反対の処理が行われ、データの送信が実現される。
LO信号生成回路14は、図1に示されるように、PLL(Phase Lock Loop)、VCO(Voltage Controlled Oscillator)などより構成され、例えばアンテナ1において受信されたRF信号の周波数と同じ周波数である周波数FcwのLO信号を直交復調器5Iと直交変調器12Iに、それとπ/2だけ位相差があるLO信号を直交復調器5Qと直交変調器12Qにそれぞれ出力する。
図2は、図1のLO信号生成回路14の構成を示す図である。
図2に示されるように、LO信号生成回路14は、VCO21、PLL22、反転回路23、および2分周器24から構成される。
VCO21は、PLL22を用いることによって、RF信号の周波数の2倍の周波数で発振する。VCO21から出力された周波数2Fcwの信号は反転回路23と2分周器24に供給される。
PLL22は、VCO21がRF信号の周波数の2倍の周波数の信号を安定的に生成するように制御される。PLL22に対しては、上位のコントローラからの制御信号によって、受信チャネルの情報が与えられる。
反転回路23は、VCO21から供給された信号の極性を反転し、極性を反転した信号を2分周器24に出力する。
2分周器24は、VCO21から供給された非反転のクロックと、反転回路23から供給された反転のクロックをそれぞれ2分周することにより、周波数Fcwの信号と、その信号とπ/2の位相差がある周波数Fcw+π/2の信号を生成し、生成した信号を出力する。2分周器24から出力された周波数Fcwの信号は直交復調器5Iと直交変調器12Iに供給され、それとπ/2だけ位相差がある信号は直交復調器5Qと直交変調器12Qに供給される。
このような回路によって実現される従来の方式は、π/2の位相差があるLO信号がディジタル回路において生成されるようになされているため、位相誤差特性が良好であり、また、低消費電力で実現することができることが知られている。
図3は、電圧入力時の直交復調と、LO信号のタイミングを示す図である。
図3に示される波形は、上から、復調器に入力される電圧入力信号、図2の2分周器24に入力される非反転のLO信号、復調して得られたIchの出力信号、図2の2分周器24に入力される反転のLO信号、復調して得られたQchの出力信号を表す。
図1のゲイン可変機能付きLNA4が電圧出力の場合、直交復調器5I,5Qは、それぞれ、入力されるLO信号のタイミングに応じてサンプリングするように動作し、これは、ギルバートセル回路やS/H回路などで実現される。
図4は、電流入力時の直交復調と、LO信号のタイミングを示す図である。
図4に示される波形は、図3に示される波形とタイミング的には同じであるが、直交復調器5I,5Qは、それぞれ、入力されるLO信号のタイミングに応じて電流波形を積分するように動作し、これは、カレントモードサンプリングミキサ回路などで実現される。
図2の例においては、RF信号の周波数の2倍の周波数でVCO21が発振するようになされているが、この発振周波数は、下式(1)によって表される周波数とすることが可能であることも知られている。
Figure 2008098965
FloはLO信号の周波数であり、FcwはRF信号の周波数である。k=1,2,3,・・・であり、無線システムに応じて選択される値である。
例えば、k=2とし、RF信号の周波数の2/3倍の周波数でVCOを発振させてLO信号を生成した場合の例を図5に示す。
Ichのミキサである直交復調器5Iに供給される信号は、VCO21から出力された信号を2分周することによって生成され、Qchのミキサである直交復調器5Qに供給される信号は、VCO21から出力された信号を反転させた信号を2分周することによって生成される。直交復調器5I,5Qは、2分周して生成されたLO信号のタイミングに応じて入力信号をサンプリングし、復調を行う。
このような直交復調方式はサブサンプリング方式と呼ばれ、図1のダイレクトコンバージョン方式と同様の構成で実現することができる。ただし、ダイレクトコンバージョン方式に比べて特性の劣化を伴うために、適用される無線システムは、受信機に要求される仕様が厳しくないものに限られる。
以上においては、RF信号をベードバンド信号に直接変換するダイレクトコンバージョン方式の復調回路について説明したが、上述したようにして周波数オフセットを設けて発振させることによって生成されたLO信号を用いることにより、図1に示される構成と同様の構成で、LOW-IF方式の復調回路を実現することができる。
図6は、Sliding-IF方式を用いた従来の復調回路の例を示す図である。
アンテナ31は送信信号を受信し、受信した信号をRF BPF32に出力する。RF BPF32は、アンテナ31から供給された信号の帯域を制限し、得られた信号をLNA33に出力する。LNA33はRF BPF32から供給された信号を増幅し、得られた信号をミキサ34に出力する。
ミキサ34は、RF信号の周波数のN/M倍(M,Nは整数)の周波数のLO信号を用いて、LNA33から供給された信号を(M−N)/N倍の周波数の信号に変換し、得られた信号をゲイン可変機能付き増幅器35に出力する。
ゲイン可変機能付き増幅器35は、ミキサ34からのIF信号を増幅し、直交復調器36I,36Qに出力する。直交復調器36Iは、RF信号の周波数の(M−N)/M倍の周波数のLO信号に従って動作し、IF信号をベースバンド信号に変換する。直交復調器36Iは、直交復調することによって得られたIchのベースバンド信号をLPF(Low Pass Filter)37Iに出力する。
LPF37Iは、直交復調器36Iから供給されたベースバンド信号に対してフィルタリングを施し、得られた信号をゲイン可変機能付き増幅器38Iに出力する。ゲイン可変機能付き増幅器38Iは、LPF37Iから供給された信号の増幅を行い、増幅して得られた信号をバッファ39Iを介してADC40Iに出力する。ADC40Iは、バッファ39Iを介して供給された信号を対象としてAD変換を行い、得られたディジタルの信号をIchのデータとして後段のディジタル信号処理部に出力する。
一方、直交復調器36Qは、直交復調器36Iに供給されるLO信号との位相差がπ/2あるLO信号に従って動作し、IF信号をベースバンド信号に変換する。直交復調器36Qは、変換して得られたQchのベースバンド信号を出力する。
直交復調器36Qから出力されたQchのベースバンド信号も同様に、LPF37Q、ゲイン可変機能付き増幅器38Q、バッファ39Qを介してADC40Qに出力される。ADC40Qにおいては、バッファ39Qを介して供給された信号を対象としてAD変換が行われ、得られたディジタルの信号がQchのデータとして後段のディジタル信号処理部に出力される。
このSliding-IF方式の利点のひとつは、LO信号の発振回路が1つで済むことである。例えば、非特許文献1に開示されている回路においては、M=3,N=2が用いられ、1stLO信号の周波数(図6のミキサ34に入力される信号に相当する信号の周波数)がRF信号の周波数の2/3倍の周波数、2ndLO信号の周波数(図6の直交復調器36I,36Qに入力される信号に相当する信号の周波数)がRF信号の周波数の1/3倍の周波数とされている。
すなわち、RF信号の周波数の2/3倍の周波数でVCOを発振させることによって1stLO信号が生成され、その信号の反転、非反転信号を2分周することによってRF信号の1/3倍の周波数のIch,Qchの2ndLO信号が生成されている。
例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,11g,11bといったように、マルチバンドシステムに対応した受信機に採用されている方式を考慮すると、非特許文献2に開示されている復調回路においては、5GHz帯の通信、2.4GHz帯の通信とも、ダイレクトコンバージョン方式が用いられており、LO信号の周波数は、無線システムの帯域ごとにRF信号の周波数の2倍の周波数とされている。従って、それぞれの無線システムの帯域に対応したVCOが用いられていることから、2つのVCOを用意する必要がある。
非特許文献1に開示されている受信機においては、5GHz帯の通信と2.4GHz帯の通信の双方の通信のLO信号の周波数としてIF周波数が用いられているが、周波数プラニングが異なる。
5GHz帯の通信においては、1stLO信号の周波数がRF信号の周波数の2/3倍の周波数とされ、2ndLO信号の周波数がRF信号の周波数の1/3倍の周波数とされている。これらのLO信号の生成は、上述したとおり、1つのVCOで生成可能である。
一方、2.4GHz帯の通信においては、1stLO信号として672MHzの信号が用いられ、2ndLO信号として5GHz帯の直交復調器で用いられるものと同じLO信号が用いられている。よって、5GHz帯の通信と2.4GHz帯の通信を考えた場合、トータルで2つのVCOが必要になる。
M.Zargari, et al, " A Single-Chip Dual-Band Tri-Mode CMOS Transceiver for IEEE802.11 a/b/g Wireless LAN", IEEE-J, VOL.39, NO.12, DEC/2004 K.Vavelidis, et al, "A Dual-Band 5.15-5.35.GHz, 2.4-2.5-GHz 0.18-um CMOS Transceiver for 802.11 a/b/g Wireless LAN", IEEE-J, VOL.39, NO.7, Jul/2004
このように、IEEE802.11a,11g,11b対応の受信機に採用されている従来の復調方式においては、5GHz帯の通信と2.4GHz帯の通信を実現するために2つのVCOが必要になる。
今後、IEEE802.11a,11g,11bだけでなく、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、GPS(Global Positioning System)などの無線システムにも対応させることを考慮すると、1つの受信機に必要とされるVCOの数がさらに増えてしまうことが予想される。
VCO回路は、通常、インダクタが必要になることから、これをオンチップで実現すると、非常に大きなレイアウト面積をVCO回路のために確保する必要がある。
従って、複数のVCO回路を搭載することは、受信機の全レイアウト面積を増大させ、結果的に、チップコストを増大させることになる。さらに、半導体プロセスの微細化が進み、単位面積あたりのウエーハのコストが高くなると、面積大によるコスト上昇はより大きくなる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の無線システムに対応した無線通信機に設けられるローカル信号の発振器の規模、レイアウト面積を小さくすることができるようにするものである。
本発明の第1の側面の無線通信機は、異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムに対応した無線通信機において、送信回路における直交変調と受信回路における直交復調に用いられるローカル信号を生成する生成回路を有し、前記生成回路が、前記複数の無線システムの中から選択された所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2L/(2K−1)倍(K,Lは正の整数)の周波数で発振する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号の周波数を安定化させる位相同期ループ回路と、基準周波数を有する信号を前記位相同期ループ回路に出力するクロック部と、1:Lの分周比をもち、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する、分周比可変機能を有するプログラマブル分周器と、前記プログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある第2の信号を生成する直交信号生成回路と、前記所定の無線システムが選択されることに応じて前記K,Lの値を選択し、前記電圧制御発振器の発振周波数と前記プログラマブル分周器の分周比を制御する制御回路とを備え、前記電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される。
本発明の第2の側面の無線通信機は、異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムに対応した無線通信機において、送信回路における直交変調と受信回路における直交復調に用いられるローカル信号を生成する生成回路を有し、前記生成回路が、前記複数の無線システムの中から選択された所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数のL/(2K−1)倍(K,Lは正の整数)の周波数で発振する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号の周波数を安定化させる位相同期ループ回路と、基準周波数を有する信号を前記位相同期ループ回路に出力するクロック部と、1:Lの分周比をもち、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する、分周比可変機能を有するプログラマブル分周器と、前記プログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある第2の信号を生成する直交信号生成回路と、前記所定の無線システムが選択されることに応じて前記K,Lの値を選択し、前記電圧制御発振器の発振周波数と前記プログラマブル分周器の分周比を制御する制御回路とを備え、前記電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される。
本発明の第3の側面の無線通信機は、異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムに対応した無線通信機において、送信回路における直交変調と受信回路における直交復調に用いられるローカル信号を生成する生成回路を有し、前記生成回路が、前記複数の無線システムの中から選択された所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2L/(2K−1)倍(K,Lは正の整数)の周波数で発振する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の出力信号の周波数を安定化させる位相同期ループ回路と、基準周波数を有する信号を前記位相同期ループ回路に出力するクロック部と、1:Lの分周比をもち、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する、分周比可変機能を有する第1と第2のプログラマブル分周器と、前記第1のプログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある第2の信号を生成し、生成した前記第1と第2の信号を前記送信回路に出力する第1の直交信号生成回路と、前記第2のプログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の前記第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある前記第2の信号を生成し、生成した前記第1と第2の信号を前記受信回路に出力する第2の直交信号生成回路と、前記所定の無線システムが選択されることに応じて前記K,Lの値を選択し、前記電圧制御発振器の発振周波数と、前記第1、第2のプログラマブル分周器の分周比を制御する制御回路とを備え、前記電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される。
前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値が0より大きく、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計されるようにすることができる。
また、前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値の絶対値が、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計されるようにすることができる。
本発明の第1、第2、または第3の側面においては、所定の無線システムが選択されることに応じてK,Lの値が選択され、電圧制御発振器の発振周波数と、プログラマブル分周器の分周比が制御される。電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される。
本発明の一側面によれば、複数の無線システムに対応した無線通信機に設けられるローカル信号の発振器の規模、レイアウト面積を小さくすることができる。
図7は、本発明の一実施形態に係る無線通信機に設けられるローカル発振器の構成例を示す図である。
図7のローカル発振器が設けられる無線通信機は、例えばダイレクトコンバージョン方式によって復調、変調を行う装置であり、マルチバンドシステムに対応した装置でもある。マルチバンドシステムとは、それぞれ異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムを指す。
例えば、2.4GHz帯の電波を用いた無線システムであるIEEE802.11b,11g、5GHz帯の電波を用いた無線システムであるIEEE802.11a、1.57GHz帯(L1バンド)の電波を用いた無線システムであるGPS、2GHz帯の電波を用いた無線システムであるWCDMAなどに、図7のローカル発振器が設けられる無線通信機は対応している。
図7のローカル発振器は、制御回路51、VCO52、PLL53、基準信号発振器54、プログラマブル分周器55、制御回路56、および直交信号生成回路57から構成される。
例えば、ある無線システムによって通信を行うとき、図7のローカル発振器に対しては、上位のコントローラから、その無線システムによって用いられる帯域の情報であるシステム帯域選択情報とチャネルの情報であるチャネル選択情報が供給される。
システム帯域選択情報とチャネル選択情報が供給されたとき、図7のローカル発振器においては、上式(1)を参照して説明したような、無線通信機のLO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号と、その信号との位相差がπ/2だけある信号が生成され、復調、変調に用いられるLO信号として出力される。後述するように、図7のローカル発振器から出力されたLO信号は、復調回路、変調回路に供給される。
制御回路51は、コントローラから供給されたシステム帯域選択情報とチャネル選択情報に基づいてVCO52の発振周波数を制御する。例えば、制御回路51は、コントローラから供給された信号に基づいてK,Lの値(正の整数)を設定し、VCO52を、無線通信機のLO信号の周波数の2L/(2K−1)倍の周波数で発振させる。図7において、floはLO信号の周波数を表し、fvcoはVCO52の発振周波数を表す。
制御回路51は、無線通信機が対応するそれぞれの無線システムの帯域と、K,Lの値を対応付けたテーブルをあらかじめ有しており、そのテーブルを参照して、システム帯域選択情報により表される帯域に対応付けられているK,Lの値を選択し、設定する。
VCO52は、PLL53から供給される信号を用いて、制御回路51による制御に従ってLO信号の周波数の2L/(2K−1)倍の周波数で発振する。VCO52により生成された信号はPLL53とプログラマブル分周器55に供給される。
PLL53は、VCO52から供給された信号と基準信号発振器54から供給された信号の差分を表す信号をVCO52に出力する。基準信号発振器54は、固定の基準信号をPLL53に出力する。
プログラマブル分周器55は1:Lの分周比をもち、VCO52から供給された、LO信号の周波数の2L/(2K−1)倍の周波数の信号をL分周し、L分周して得られたLO信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号を直交信号生成回路57に出力する。プログラマブル分周器55により用いられる分周比Lの値は制御回路56により設定される。
制御回路56は、コントローラから供給されたシステム帯域選択情報に基づいてプログラマブル分周器55の分周比Lの値を設定する。制御回路56も、無線通信機が対応するそれぞれの無線システムの帯域と、Lの値を対応付けたテーブルをあらかじめ有している。
直交信号生成回路57は、プログラマブル分周器55から供給された信号を2分周することによって、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する同相信号を生成し、プログラマブル分周器55から供給された信号の極性を反転させた信号を2分周することによって、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号との位相差がπ/2だけある直交信号を生成する。
直交信号生成回路57は、生成した同相信号を後段のIch側の回路に出力し、直交信号を後段のQch側の回路に出力する。
以上のようにして各部が動作することにより、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号が生成され、図7のローカル発振器から出力される。
ここで、VCO52の発振周波数について説明する。
VCO52の発振周波数fvcoは、以下のようにして、その可変範囲が最も狭くなるように設計される。
発振周波数fvcoの最大周波数fvco,maxは、次式(2)で表される値をとる。
Figure 2008098965
kmaxは、無線通信機が対応するN個の無線システムのうち、ある無線システムkが選択されているときに用いられるLO信号の周波数の最大の値である。kは1からNまでの整数をとる。また、Max()は、()内の要素の中の最大値を出力する関数を意味する。
各無線システムの帯域について、次式(3)で表される定数αk(αは正の実数)を定義する。
Figure 2008098965
kは正の整数であり、このLkが、無線システムkの帯域が選択されているときのプログラマブル分周器55の分周比となる。下式(4)または(5)のδkが最小となるような正の整数Lkを、上式(3)から決める。
Figure 2008098965
Figure 2008098965
上式(4)は、ある無線システムkのLO信号の最大周波数をLk倍した周波数が、無線通信機が対応する無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムのLO信号の最大周波数を超えない範囲で、最も近くなるようなものになる整数Lkを求めることを表す。
具体的には、第1の無線システムのLO信号の最大周波数を5GHz、第2の無線システムのLO信号の最大周波数を2GHzとすると、その第2の無線システムが選択されているときの整数Lkの値は、第2の無線システムのLO信号の最大周波数である2GHzをLk倍した周波数が、無線通信機が対応する無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムである第1の無線システムのLO信号の最大周波数の5GHzを超えないようにする値とされるから、整数Lkの値として、上式(4)から2が求められる。
VCO52の発振周波数の可変範囲は、それぞれの無線システムkで用いられるLO信号の最小周波数を2Lk倍した周波数と、最大周波数を2Lk倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数(上式(2)のfvco,max)までの範囲になるように設計される。
一方、上式(5)は、ある無線システムkのLO信号の最大周波数をLk倍した周波数が、無線通信機が対応する無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムのLO信号の最大周波数を若干超えたようなものになる整数までも、整数Lkとして求めることを表す。
具体的には、上述したように、第1の無線システムのLO信号の最大周波数を5GHz、第2の無線システムのLO信号の最大周波数を2GHzとすると、その第2の無線システムが選択されているときの整数Lkの値は、第2の無線システムのLO信号の最大周波数である2GHzをLk倍した周波数が、無線通信機が対応する無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムである第1の無線システムのLO信号の最大周波数の5GHzを超えたとしても、第1の無線システムのLO信号の最大周波数の5GHzを、第2の無線システムのLO信号の最大周波数である2GHzをLk倍した周波数で割り算して得られた値から1を引いた値の絶対値が0に最も近くなる値とされるから、整数Lkの値は、上式(5)から3として求められる。
図8、図9は、LO信号の周波数とVCO52の発振周波数の可変範囲の例を示す図である。図8は、式(4)を評価関数に用いた場合の例を示し、図9は、式(5)を評価関数に用いた場合の例を示す。
図8において、左の項目から順に、「system」は無線システムを表し、「Arch」はzero-IF、Sliding-IF、サブサンプリング等の変復調方式を表し、「LO Freq」はLO信号の周波数を表す。
「分周比Lk」は、上式(3)、(4)から求められる整数を表し、「VCO」はVCO52の発振周波数を表す。「αk」は無線システム毎に定められる定数であり、「δk」はαk−1の結果として求められる値である。
図8に示されるような値が求められている場合、IEEE802.11a,11g,11b、GPS、WCDMAに対応する無線通信機に設けられるVCO52は、11.701GHzを最大周波数として発振するように設計される。11.701GHzは、無線通信機が対応するIEEE802.11a,11g,11b、GPS、WCDMAの中で、LO信号の周波数が最も大きい無線システムであるIEEE802.11aのLO信号の最大周波数を2倍して求められた周波数である。
VCO52から出力された信号は、そのとき選択されている無線システムに応じて適宜分周され、分周されて得られた信号がLO信号として用いられる。
例えば、IEEE802.11aが選択されているとき、分周比Lkの値として1が設定されるから、VCO52から出力された信号は、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
また、IEEE802.11g、WCDMAの送信モード(Tx)、またはWCDMAの受信モード(Rx)が選択されているとき、分周比Lkの値として2が設定されるから、VCO52から出力された信号は、プログラマブル分周器55において2分周された後、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
GPSが選択されているとき、分周比Lkの値として3が設定されるから、VCO52から出力された信号は、プログラマブル分周器55において3分周された後、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
図8の例においては、VCO52の発振周波数の可変範囲は7.6896〜11.701GHzとなる。
同様に、図9に示されるような値が求められている場合、IEEE802.11a,11g,11b、GPS、WCDMAに対応する無線通信機に設けられるVCO52は、11.701GHzを最大周波数として発振するように設計される。
VCO52から出力された信号が、そのとき選択されている無線システムに応じて適宜分周され、分周されて得られた信号がLO信号として用いられる。
例えば、IEEE802.11aが選択されているとき、分周比Lkの値として1が設定されるから、VCO52から出力された信号は、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
また、IEEE802.11gが選択されているとき、分周比Lkの値として2が設定されるから、VCO52から出力された信号は、プログラマブル分周器55において2分周された後、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
GPSが選択されているとき、分周比Lkの値として4が設定されるから、VCO52から出力された信号は、プログラマブル分周器55において4分周された後、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
WCDMAの送信モード、またはWCDMAの受信モードが選択されているとき、分周比Lkの値として3が設定されるから、VCO52から出力された信号は、プログラマブル分周器55において3分周された後、直交信号生成回路57を介して後段の回路に供給される。
図9の例においては、VCO52の発振周波数の可変範囲は9.648〜13.0056GHzとなり、中心帯域に対する比帯域は30%程度となるから、1つのVCOでカバーできる周波数の範囲となる。
図10は、無線通信機に設けられるローカル発振器の他の構成例を示す図である。図7の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図10の制御回路51は、コントローラから供給されたシステム帯域選択情報とチャネル選択情報に基づいてK,Lの値(正の整数)を設定し、VCO52を、無線通信機のLO信号の周波数のL/(2K−1)倍の周波数で発振させる。
VCO52は、制御回路51による制御に従ってLO信号の周波数のL/(2K−1)倍の周波数で発振し、生成した信号をPLL53とプログラマブル分周器55に出力する。
プログラマブル分周器55は1:Lの分周比をもち、VCO52から供給された、LO信号の周波数のL/(2K−1)倍の周波数の信号をL分周し、L分周して得られたLO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の信号を直交信号生成回路57に出力する。
直交信号生成回路57は、プログラマブル分周器55から供給された、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する同相信号を後段のIch側の回路に出力し、プログラマブル分周器55から供給された信号の極性を反転させることによって得られた直交信号を後段のQch側の回路に出力する。
以上のようにして各部が動作することにより、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号が生成され、図10のローカル発振器から出力される。
ここで、図10のVCO52の発振周波数について説明する。
VCO52の発振周波数fvcoは、以下のようにして、その可変範囲が最小となるように設計される。
発振周波数fvcoの最大周波数fvco,maxは、次式(6)で表される値をとる。
Figure 2008098965
kmaxは、無線通信機が対応するN個の無線システムのうち、ある無線システムkが選択されているときに用いられるLO信号の周波数の最大の値である。kは1からNまでの整数をとる。また、Max()は、()内の要素の中の最大値を出力する関数を意味する。
各無線システムの帯域について、次式(7)で表される定数αk(αは正の実数)を定義する。
Figure 2008098965
kは正の整数であり、このLkが、無線システムkの帯域が選択されているときのプログラマブル分周器55の分周比となる。下式(8)または(9)のδkが最小となるような正の整数Lkを、上式(7)から決める。
Figure 2008098965
Figure 2008098965
図11は、無線通信機に設けられるローカル発振器のさらに他の構成例を示す図である。図7、図10の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。重複する説明については適宜省略する。
図11の例においては、直交復調器などを含む受信回路に出力する信号を生成するパスと、直交変調器などを含む送信回路に出力する信号を生成する専用のパスがそれぞれ設けられている。
図11の制御回路51は、コントローラから供給されたシステム帯域選択情報とチャネル選択情報に基づいてK,Lの値(正の整数)を設定し、VCO52を、無線通信機のLO信号の周波数の例えば2L/(2K−1)倍の周波数で発振させる。
VCO52は、制御回路51による制御に従ってLO信号の周波数の例えば2L/(2K−1)倍の周波数で発振し、生成した信号をPLL53と、プログラマブル分周器55−1およびプログラマブル分周器55−2に出力する。
プログラマブル分周器55−1は1:Lの分周比をもち、VCO52から供給された、LO信号の周波数の2L/(2K−1)倍の周波数の信号をL分周し、L分周して得られたLO信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号を直交信号生成回路57−1に出力する。プログラマブル分周器55−1により用いられるLの値は制御回路56により設定される。
プログラマブル分周器55−2も同様に1:Lの分周比をもち、VCO52から供給された、LO信号の周波数の2L/(2K−1)倍の周波数の信号をL分周し、L分周して得られたLO信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号を直交信号生成回路57−2に出力する。プログラマブル分周器55−2により用いられるLの値は制御回路56により設定される。
制御回路56は、コントローラから供給されたシステム帯域選択情報に基づいてプログラマブル分周器55−1とプログラマブル分周器55−2の分周比Lの値を設定する。
直交信号生成回路57−1は、プログラマブル分周器55−1から供給された信号を2分周することによって、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する同相信号を生成し、プログラマブル分周器55−1から供給された信号の極性を反転させた信号を2分周することによって、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号との位相差がπ/2だけある直交信号を生成する。
直交信号生成回路57−1は、生成した同相信号を受信回路に設けられるIch側の回路に出力し、直交信号を受信回路に設けられるQch側の回路に出力する。
直交信号生成回路57−2も同様に、プログラマブル分周器55−2から供給された信号を2分周することによって、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する同相信号を生成し、プログラマブル分周器55−2から供給された信号の極性を反転させた信号を2分周することによって、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号との位相差がπ/2だけある直交信号を生成する。
直交信号生成回路57−2は、生成した同相信号を送信回路に設けられるIch側の回路に出力し、直交信号を送信回路に設けられるQch側の回路に出力する。
以上のようにして各部が動作することにより、LO信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数を有する信号が生成され、図11のローカル発振器から出力される。
ここで、図11のVCO52の発振周波数について説明する。
VCO52の発振周波数fvcoは、以下のようにして、その可変範囲が最も狭くなるように設計される。
発振周波数fvcoの最大周波数fvco,maxは、次式(10)で表される値をとる。
Figure 2008098965
kmaxは、無線通信機が対応するN個の無線システムのうち、ある無線システムkが選択されているときに用いられるLO信号の周波数の最大の値である。kは1からNまでの整数をとる。また、Max()は、()内の要素の中の最大値を出力する関数を意味する。
各無線システムの帯域について、次式(11)で表される定数αk(αは正の実数)を定義する。
Figure 2008098965
kは正の整数であり、このLkが、無線システムkの帯域が選択されているときのプログラマブル分周器55の分周比となる。下式(12)または(13)のδkが最小となるような正の整数Lkを、上式(11)から決める。
Figure 2008098965
Figure 2008098965
図7、図10、図11に示されるようなローカル発振器に設けられるプログラマブル分周器55(55−1,55−2)の分周比を2N(N=0,1,2,3,・・・)に限定することによって、ディジタル回路の構成をより簡単なものにすることができる。この場合、VCO52の発振周波数は、RF周波数の2×2N(N=0,1,2,3,・・・)に限定される。
図12は、2N分周を行うプログラマブル分周器55の構成例を示す図である。
図12に示されるように、プログラマブル分周器55は、フリップフロップ71−1乃至71−N、セレクタ72から構成される。
VCO52から供給されたRF周波数の2×2N倍の周波数を有する信号はフリップフロップ71−1の入力端子とセレクタ72に供給される。
フリップフロップ71−1の入力端子に入力された信号はフリップフロップ71−1において2分周され、得られた信号がフリップフロップ71−2とセレクタ72に出力される。フリップフロップ71−1の非反転出力端子はフリップフロップ71−2の入力端子とセレクタ72に接続されている。また、フリップフロップ71−1の反転出力端子はフリップフロップ71−1のD端子に接続されている。
フリップフロップ71−1から出力され、フリップフロップ71−2の入力端子に入力された信号は、フリップフロップ71−2においてさらに2分周され、得られた信号がフリップフロップ71−3とセレクタ72に出力される。フリップフロップ71−2の非反転出力端子はフリップフロップ71−3の入力端子とセレクタ72に接続されている。
他のフリップフロップにおいても同様に、前段のフリップフロップから供給された信号がさらに2分周され、得られた信号が後段のフリップフロップとセレクタ72に出力される。
セレクタ72は、VCO52から供給された信号と、フリップフロップ71−1乃至71−Nから供給された信号の中から、制御回路56により設定された分周比Lで分周された信号を選択し、選択した信号を直交信号生成回路57に出力する。
例えば、Lの値として4が設定されている場合、セレクタ72は、フリップフロップ71−2から供給された信号を、直交信号生成回路57に出力する信号として選択する。また、Lの値として8が設定されている場合、セレクタ72は、フリップフロップ71−3から供給された信号を、直交信号生成回路57に出力する信号として選択する。
このように、複数のフリップフロップを設け、それぞれのフリップフロップにおいて2分周された信号の中から選択することによって、簡易な構成で、分周比Lによって分周された信号を出力することができる。
図13は、図12に示されるような構成を有するプログラマブル分周器55を用いた場合のLO信号の周波数とVCO52の発振周波数の可変範囲の例を示す図である。図13は、図8と同様に例えば式(4)を評価関数に用いた場合の例を示している。
図12に示されるような構成を有するプログラマブル分周器55を用いた場合、図13に示されるように、GPSが選択されているときのVCO52の発振周波数の帯域が、図8に示される帯域と異なる帯域になる。すなわち、GPSが選択されているときのVCO52の発振周波数の帯域が、図8に示される帯域と較べて低い周波数の帯域に移動し、これにより、VCO52の発振周波数の可変範囲は6.30168〜11.701GHzになっている。
図12に示される構成を有するプログラマブル分周器55は、その回路構成が簡単であるという利点があるが、VCO52の発振周波数の可変範囲が図8に示されるものと比較して広くなる。このことは、GPSが選択されている場合の変復調方式としてサブサンプリング方式を用いることによって改善することができる。
図14は、GPSが選択されている場合の変復調方式としてサブサンプリング方式を用いたときのLO信号の周波数とVCO52の発振周波数の可変範囲の例を示す図である。なお、GPSのLO信号の周波数は、RF周波数の1/5倍のものを用いている。
図14に示されるように、GPSが選択されているときの変復調方式としてサブサンプリング方式を用い、RF周波数の1/5倍の周波数をGPSのLO信号の周波数に用いている場合には、GPSが選択されているときの分周比Lkの値として16が設定される。また、VCO52の発振周波数の帯域は、他の無線システムが選択されているときの帯域に近いものになり、VCO52の発振周波数の可変範囲が狭くなっている。
図15は、図14に示される周波数プランを用いた場合のプログラマブル分周器55の構成例を示す図である。
図14に示される周波数プランを用いた場合のプログラマブル分周器55は、N=4として、図12に示されるN段構成のフリップフロップを4段構成とすることによって構成される。図12の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。
VCO52から供給された信号はフリップフロップ71−1の入力端子とセレクタ72に供給される。
フリップフロップ71−1の入力端子に入力された信号はフリップフロップ71−1において2分周され、1/2倍の信号がフリップフロップ71−2とセレクタ72に出力される。
フリップフロップ71−1から出力され、フリップフロップ71−2の入力端子に入力された1/2倍の信号は、フリップフロップ71−2においてさらに2分周され、1/4倍の信号がフリップフロップ71−3に出力される。フリップフロップ71−2から出力され、フリップフロップ71−3の入力端子に入力された1/4倍の信号は、フリップフロップ71−3においてさらに2分周され、得られた1/8倍の信号がフリップフロップ71−4に出力される。
フリップフロップ71−3から出力され、フリップフロップ71−4の入力端子に入力された1/8倍の信号は、フリップフロップ71−4においてさらに2分周され、1/16倍の信号がセレクタ72に出力される。
セレクタ72は、制御回路56から供給された信号に従って、VCO52から供給された信号を、IEEE802.11aが選択されているときのLO信号として選択し、フリップフロップ71−1から供給された1/2倍の信号を、IEEE802.11g、またはWCDMAが選択されているときのLO信号として選択する。
また、セレクタ72は、フリップフロップ71−4から供給された1/16倍の信号を、GPSが選択されているときのLO信号として選択する。
図14に示されるように、IEEE802.11aが選択されているときの分周比Lkには1が設定されるから、セレクタ72においては、VCO52から供給された信号がそのままLO信号として選択され、IEEE802.11g、またはWCDMAが選択されているときの分周比Lkには2が設定されるから、セレクタ72においては、フリップフロップ71−1から供給された1/2倍の信号がLO信号として選択される。
また、GPSが選択されているときの分周比Lkには16が設定されるから、セレクタ72においては、フリップフロップ71−4から供給された1/16倍の信号がLO信号として選択される。
図14に示されるものに加えて、さらに、IEEE802.11aが選択されているときの変復調方式としてSliding-IF方式を用いることにより、VCO52の発振周波数を低くすることができ、可変範囲をさらに狭くすることができる。
図16は、図14に示されるものに加えて、さらに、IEEE802.11aが選択されているときの変復調方式としてSliding-IF方式を用いた場合のLO信号の周波数とVCO52の発振周波数の可変範囲の例を示す図である。
なお、IEEE802.11g、WCDMAのVCO発振周波数はRF周波数の2倍の周波数を、GPSのVCO発振周波数はRF周波数の8/3倍の周波数を、IEEE802.11aのVCO発振周波数はRF周波数の8/9倍の周波数をそれぞれ用いている。
図16に示されるように、IEEE802.11aが選択されているときの変復調方式としてSliding-IF方式を用いた場合、VCO52の発振周波数の可変範囲を3.8448〜5.200444GHzと狭くすることができ、発振周波数を低く設定することもできる。
図17は、図16に示される周波数プランを用いた場合のプログラマブル分周器55の構成例を示す図である。
図16に示される周波数プランを用いた場合のプログラマブル分周器55は、N=2として、図12に示されるN段構成のフリップフロップを2段構成とすることによって構成される。図12の構成と同じ構成には同じ符号を付してある。
VCO52から供給された信号はフリップフロップ71−1の入力端子とセレクタ72に供給される。
フリップフロップ71−1の入力端子に入力された信号はフリップフロップ71−1において2分周され、1/2倍の信号がフリップフロップ71−2に出力される。
フリップフロップ71−1から出力され、フリップフロップ71−2の入力端子に入力された1/2倍の信号は、フリップフロップ71−2においてさらに2分周され、1/4倍の信号がセレクタ72に出力される。
セレクタ72は、制御回路56から供給された信号に従って、VCO52から供給された信号を、IEEE802.11aが選択されているときの1stLO信号、IEEE802.11g、またはWCDMAが選択されているときのLO信号として選択する。
また、セレクタ72は、フリップフロップ71−2から供給された1/4倍の信号を、IEEE802.11aが選択されているときの2ndLO信号、またはGPSが選択されているときのLO信号として選択する。
図18は、以上のようなローカル発振器が設けられる、変復調方式としてダイレクトコンバージョン方式(またはサブサンプリング方式)を用いた無線通信機の構成例を示す図である。
アンテナ101は、図示せぬ送信機からの送信信号を受信し、受信した信号をBPF102に出力する。BPF102は、アンテナ101から供給された信号の帯域を制限し、得られた信号を、スイッチ103を介してゲイン可変機能付きLNA104に出力する。ゲイン可変機能付きLNA104はBPF102から供給された信号を増幅し、得られた信号を直交復調器105I,105Qに出力する。
直交復調器105Iには、上述したような構成を有するローカル発振器であるLO信号生成回路114において生成されたLO信号が供給され、直交復調器105Qには、直交復調器105Iに供給されたLO信号との位相差がπ/2だけあるLO信号が供給される。直交復調器105Iは、LO信号生成回路114から供給されたLO信号に従って動作し、ゲイン可変機能付きLNA104から供給された信号をIchの信号に変換する。直交復調器105Iは、変換して得られたIchの信号をチャネル選択フィルタ106Iに出力する。
チャネル選択フィルタ106Iは、直交復調器105Iから供給された信号に基づいてチャネルの選択を行い、選択したチャネルの信号をゲイン可変アンプ107Iに出力する。ゲイン可変アンプ107Iは、チャネル選択フィルタ106Iから供給された信号を増幅し、増幅して得られた信号をADC108Iに出力する。
ADC108Iは、ゲイン可変アンプ107Iから供給された信号を対象としてAD変換を行い、得られたディジタルの信号をベースバンドディジタル処理部109に出力する。ベースバンドディジタル処理部109においては、ADC108I等により得られたデータに基づいて各種の処理が行われる。
直交復調器105Qにより変換されることによって得られたQchの信号も同様に、チャネル選択フィルタ106Q、ゲイン可変アンプ107Q、ADC108Qを介してベースバンドディジタル処理部109に出力される。
一方、DAC110Iは、ベースバンドディジタル処理部109から供給されたデータを対象としてDA変換を行い、得られたアナログの信号をフィルタ111Iに出力する。
フィルタ111Iは、DAC110Iから供給された信号に対してフィルタリングを施し、得られた信号を直交変調器112Iに出力する。
直交変調器112Iは、LO信号生成回路114から供給されたLO信号に従って動作し、フィルタ111Iから供給された信号を変換する。直交変調器112Iは、直交変調することによって得られた信号をゲイン可変機能付きLNA113に出力する。
DAC110QによりDA変換されることによって得られたQchの信号も同様に、フィルタ111Qにおいてフィルタリングが行われた後、直交変調器112Qに供給される。直交変調器112Qにおいては、LO信号生成回路114から供給されたLO信号に従って、フィルタ111Qから供給された信号が変換される。直交変調器112Qに対しては、直交変調器112Iに供給されたLO信号との位相差がπ/2だけある信号が供給される。
直交変調器112Qにより得られた信号はゲイン可変機能付きLNA113に出力され、直交変調器112Iからゲイン可変機能付きLNA113に出力された信号とともに、スイッチ103を介してBPF102に供給され、アンテナ101から送信される。
LO信号生成回路114は、図7、図10、図11に示されるような構成を有しており、上述したようにして生成した同相信号を直交復調器105Iと直交変調器112Iに、それとの位相差がπ/2だけある直交信号を直交復調器105Qと直交変調器112Qにそれぞれ出力する。
次に、図19のフローチャートを参照して、ローカル発振器を制御する制御回路51,56の処理について説明する。
ステップS1において、制御回路51,56は、上位のコントローラから送信されてきたシステム帯域選択情報とチャネル選択情報を適宜受信する。例えば、制御回路51においてはシステム帯域選択情報とチャネル選択情報の両方が受信され、制御回路56においてはシステム帯域選択情報が受信される。
ステップS2において、制御回路51は、VCO52の発振周波数を制御する制御信号を生成し、制御回路56は、プログラマブル分周器55の分周比を制御する制御信号を生成する。
ステップS3において、制御回路51は、生成した制御信号に基づいてVCO52の発振周波数を制御し、制御回路56は、生成した制御信号に基づいてプログラマブル分周器55の分周比を制御する。
以上のような簡単な制御によって、所定の周波数でVCO52を発振させ、VCO52の出力信号を無線システムに応じた分周比で分周させることによって、その無線システムに応じたLO信号を、1つのVCOだけで生成することが可能となる。すなわち、無線通信機をマルチバンドシステムに対応させる場合であってもVCOを複数用意することなくそれを実現することができ、VCOを複数用意する場合に較べて、回路規模やレイアウト面積を小さくすることができる。また、VCO回路のチップにかかるコストを削減することができる。
図20は、変復調方式としてSliding-IF方式とダイレクトコンバージョン方式を用いた場合の無線通信機の構成例を示す図である。
図20の上段に示される受信パスがダイレクトコンバージョン方式によって復調を行う構成からなる受信パスであり、中段に示される受信パスがSliding-IF方式によって復調を行う構成からなる受信パスである。図18を参照して説明したものと同じであるため、ダイレクトコンバージョン方式によって復調を行う構成の説明については適宜省略する。
制御回路51,56に相当する制御回路から出力された制御信号により、VCO121の発振周波数と、プログラマブル分周器123の分周比Lが設定される。
VCO121は、PLL122を用い、制御回路から供給された制御信号に応じて、RF信号の2倍の周波数を2×K−1(K=1,2,3,・・・)で除算し、さらにL(L=1,2,3,・・・)倍した周波数で発振する。VCO121の出力信号は、プログラマブル分周器123に供給される。
プログラマブル分周器123は、VCO121から供給された信号を2つの信号に分け、一方の信号をRF信号の周波数の(2K−2)/(2K−1)倍(K=2,3,4,・・・)の周波数の信号に、他方の信号を2/(2K−1)倍(K=2,3,4,・・・)の周波数の信号に分周して出力する。
プログラマブル分周器123から出力された、RF信号の周波数の(2K−2)/(2K−1)倍の周波数の信号はミキサ129に供給される。また、RF信号の2/(2K−1)倍の周波数の信号は、反転回路124と2分周器125に供給される。
反転回路124は、プログラマブル分周器123から供給された信号の極性を反転し、得られた信号を2分周器125に出力する。
2分周器125は、プログラマブル分周器123から供給されたRF信号の2/(2K−1)倍の周波数の信号を2分周し、2分周することによって得られたRF信号の1/(2K−1)倍の周波数の信号をIchの信号として直交復調器131,136に出力する。
また、2分周器125は、反転回路124から供給された信号を2分周し、直交復調器131,136に供給されたものとの位相差がπ/2だけある信号をQchの信号として直交復調器132,137に出力する。
以上のようなVCO121、PLL122、プログラマブル分周器123、反転回路124、2分周器125が、上述した図7等に示されるローカル発振器のVCO52、PLL53、プログラマブル分周器55、直交信号生成回路57と同様の動作を行うことにより、無線システムに応じたLO信号が生成され、各部に供給される。
Sliding-IF方式によって復調を行う受信パスのうちのアンテナ126において受信された送信信号は、BPF127、LNA128、ミキサ129を通過して、RF信号の1/(2K−1)倍(K=2,3,4,・・・)の周波数の信号に変換される。ミキサ129の出力信号は、可変ゲイン付き増幅器130を通過し、直交復調器131,132に供給される。
直交復調器131,132においては、それぞれ、IF周波数と同じ周波数の信号と、その信号との位相差がπ/2だけある信号のタイミングに応じて、可変ゲイン付き増幅器130から供給された信号がベースバンド信号に変換される。
直交復調器131,132により得られたベースバンド信号は信号処理部138に供給され、フィルタリングや増幅が施された後、ADC139,140に供給される。ADC139,140においては、信号処理部138から供給されたアナログの信号がディジタルの信号に変換され、後段の回路に出力される。
ダイレクトコンバージョン方式によって復調を行う受信パスのうちのアンテナ133において受信された送信信号は、BPF134、LNA135を通過して、直交復調器136,137に供給される。直交復調器136,137においては、それぞれ、2分周器125から供給された信号のタイミングに応じて、LNA135から供給された信号がベースバンド信号に変換される。
直交復調器136,137により得られたベースバンド信号は信号処理部138に供給され、フィルタリングや増幅が施された後、ADC139,140に供給される。
図20の例においては、Sliding-IF方式によって復調を行う受信パスとして1つの受信パスだけが設けられているが、無線システム毎に、異なる受信パスが設けられるようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
ダイレクトコンバージョン方式を用いた変復調回路の例を示す図である。 図1のLO信号生成回路の構成を示す図である。 電圧入力時の直交復調と、LO信号のタイミングを示す図である。 電流入力時の直交復調と、LO信号のタイミングを示す図である。 電圧入力時の直交復調と、LO信号のタイミングを示す他の図である。 Sliding-IF方式を用いた従来の復調回路の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信機に設けられるローカル発振器の構成例を示す図である。 LO信号の周波数とVCOの発振周波数の可変範囲の例を示す図である。 LO信号の周波数とVCOの発振周波数の可変範囲の他の例を示す図である。 無線通信機に設けられるローカル発振器の他の構成例を示す図である。 無線通信機に設けられるローカル発振器のさらに他の構成例を示す図である。 プログラマブル分周器の構成例を示す図である。 LO信号の周波数とVCOの発振周波数の可変範囲の他の例を示す図である。 LO信号の周波数とVCOの発振周波数の可変範囲のさらに他の例を示す図である。 図14の周波数プランを用いた場合のプログラマブル分周器の構成例を示す図である。 LO信号の周波数とVCOの発振周波数の可変範囲の例を示す図である。 図16の周波数プランを用いた場合のプログラマブル分周器の構成例を示す図である。 無線通信機の構成例を示す図である。 制御回路の処理について説明するフローチャートである。 無線通信機の他の構成例を示す図である。
符号の説明
51 制御回路, 52 VCO, 53 PLL, 54 基準信号発振器, 55 プログラマブル分周器, 56 制御回路, 57 直交信号生成回路

Claims (9)

  1. 異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムに対応した無線通信機において、
    送信回路における直交変調と受信回路における直交復調に用いられるローカル信号を生成する生成回路を有し、
    前記生成回路が、
    前記複数の無線システムの中から選択された所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2L/(2K−1)倍(K,Lは正の整数)の周波数で発振する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力信号の周波数を安定化させる位相同期ループ回路と、
    基準周波数を有する信号を前記位相同期ループ回路に出力するクロック部と、
    1:Lの分周比をもち、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する、分周比可変機能を有するプログラマブル分周器と、
    前記プログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある第2の信号を生成する直交信号生成回路と、
    前記所定の無線システムが選択されることに応じて前記K,Lの値を選択し、前記電圧制御発振器の発振周波数と前記プログラマブル分周器の分周比を制御する制御回路と
    を備え、
    前記電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される
    無線通信機。
  2. 前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、
    前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値が0より大きく、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、
    それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計される
    請求項1に記載の無線通信機。
  3. 前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、
    前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値の絶対値が、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、
    それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計される
    請求項1に記載の無線通信機。
  4. 異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムに対応した無線通信機において、
    送信回路における直交変調と受信回路における直交復調に用いられるローカル信号を生成する生成回路を有し、
    前記生成回路が、
    前記複数の無線システムの中から選択された所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数のL/(2K−1)倍(K,Lは正の整数)の周波数で発振する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力信号の周波数を安定化させる位相同期ループ回路と、
    基準周波数を有する信号を前記位相同期ループ回路に出力するクロック部と、
    1:Lの分周比をもち、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する、分周比可変機能を有するプログラマブル分周器と、
    前記プログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある第2の信号を生成する直交信号生成回路と、
    前記所定の無線システムが選択されることに応じて前記K,Lの値を選択し、前記電圧制御発振器の発振周波数と前記プログラマブル分周器の分周比を制御する制御回路と
    を備え、
    前記電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される
    無線通信機。
  5. 前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、
    前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値が0より大きく、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、
    それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計される
    請求項4に記載の無線通信機。
  6. 前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、
    前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値の絶対値が、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、
    それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計される
    請求項4に記載の無線通信機。
  7. 異なる周波数の帯域を使って通信を行う複数の無線システムに対応した無線通信機において、
    送信回路における直交変調と受信回路における直交復調に用いられるローカル信号を生成する生成回路を有し、
    前記生成回路が、
    前記複数の無線システムの中から選択された所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2L/(2K−1)倍(K,Lは正の整数)の周波数で発振する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力信号の周波数を安定化させる位相同期ループ回路と、
    基準周波数を有する信号を前記位相同期ループ回路に出力するクロック部と、
    1:Lの分周比をもち、前記電圧制御発振器の出力信号を分周する、分周比可変機能を有する第1と第2のプログラマブル分周器と、
    前記第1のプログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある第2の信号を生成し、生成した前記第1と第2の信号を前記送信回路に出力する第1の直交信号生成回路と、
    前記第2のプログラマブル分周器から供給された、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の2/(2K−1)倍の周波数の信号に基づいて、前記所定の無線システムで用いられるローカル信号の周波数の1/(2K−1)倍の周波数の前記第1の信号と、前記第1の信号との位相差がπ/2ある前記第2の信号を生成し、生成した前記第1と第2の信号を前記受信回路に出力する第2の直交信号生成回路と、
    前記所定の無線システムが選択されることに応じて前記K,Lの値を選択し、前記電圧制御発振器の発振周波数と、前記第1、第2のプログラマブル分周器の分周比を制御する制御回路と
    を備え、
    前記電圧制御発振器の発振周波数は、その可変範囲が最も狭くなるように設計される
    無線通信機。
  8. 前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、
    前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値が0より大きく、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、
    それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計される
    請求項7に記載の無線通信機。
  9. 前記電圧制御発振器の発振周波数の可変範囲は、
    前記無線通信機が対応する前記複数の無線システムの中で最も高い周波数を使う1つの無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数を、無線システムで用いられるローカル信号の最大周波数をL倍した周波数で割った値から1を引いた値の絶対値が、最も0に近くなるそのLの値を無線システム毎に求め、
    それぞれの無線システムで用いられるローカル信号の最小周波数を2L倍した周波数と、最大周波数を2L倍した周波数のうち、最も小さい周波数から、最も大きい周波数までの範囲になるように設計される
    請求項7に記載の無線通信機。
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