JP2008095630A - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents

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久雄 伊予田
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Abstract

【課題】エンジンの過回転時のスロットル開度制限処理において、エンジン回転数を目標とする収束回転域内に速やかに収束させる。
【解決手段】エンジン過回転時のスロットル開度制限中において、エンジン回転数Neが収束回転域から低回転域に低下するときにスロットル開度を学習し、低回転域から収束回転域に上昇するときにスロットル開度を学習し、その各タイミングで学習した学習値下底TA1と学習値上底TA2とを用いて、当該学習値下底TA1と学習値上底TA2との間の開度を算出し、その算出開度を目標スロットル開度としてスロットルバルブのスロットル開度を制御することで、収束回転域に対するエンジン回転数Neの上下の振れを小さくし、エンジン回転数Neを目標とする収束回転域に速やかに収束させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の吸気通路に設けられた吸入空気量調整用のスロットルバルブの開度を制御する内燃機関のスロットル制御装置に関する。
車両等に搭載される内燃機関(以下、エンジンともいう)は、吸気通路を流れる空気と燃料とを混合した混合気を燃焼室内に導き、その燃焼室内で混合気が燃焼・爆発することによって発生するエネルギでクランクシャフトを回転させるようになっている。
このようなエンジンにおいては、吸気通路に設けたスロットルバルブを駆動するアクチュエータを設け、運転者のアクセルペダルの操作とは独立してスロットル開度を制御可能とした電子スロットル制御装置が知られている。電子スロットル制御装置では、エンジン回転数と運転者のアクセルペダル踏み込み量(アクセル開度)等のエンジンの運転状態に応じた最適な吸入空気量(目標吸気量)が得られるようにスロットル開度が制御される。
また、電子スロットル制御装置では、スロットル開度センサ等を用いてスロットルバルブの実際のスロットル開度を検出し、その実スロットル開度が上記目標吸気量が得られるスロットル開度(目標スロットル開度)に一致するようにスロットルバルブのアクチュエータをフィードバック制御している(例えば、特許文献1参照)。
一方、車両に搭載されるエンジンにおいては、運転者がアクセルペダルを踏み込んだ状態(アクセル全開の状態)が継続されると、エンジンが過回転(オーバーラン)になることがある。エンジンの過回転が起こると、カムやピストン等の部品が破損する危険性があるため、これを防止する必要がある。過回転を防止する方法としては、エンジン回転数が所定回転数(例えば6400rpm)を超えたときに、インジェクタ(燃料噴射弁)からの燃料噴射を停止して燃料カットを行うことにより、エンジン回転数を下げる方法がある(例えば、特許文献2参照)。
また、上記したスロットル制御装置つまり運転者のアクセルペダルの操作とは独立してスロットル開度を制御を行う装置では、エンジン回転数が過回転となったときに、エンジン負荷と目標エンジン回転数とをパラメータとするマップを用いて過回転を防止するスロットル開度(回転制限開度)を算出し、その算出開度(目標スロットル開度)に実スロットル開度が一致するように制御するという方法が採用されている。
特開2002−021617号公報 特開2003−314336号公報
ところで、上記した過回転時のスロットル開度制限処理に用いるマップ(エンジン負荷と目標エンジン回転数をパラメータとするマップ)は、エンジン負荷のみを考慮したマップであるので、道路勾配・車両抵抗等の外的要因の変化や、エンジン発生トルク等のばらつきが大きい場合、過回転時に1回目に算出するスロットル開度(回転制限開度)が、最適な開度から大きく外れてしまい、エンジン回転数が収束するのに時間がかかる。また、図6に示すように、制限したい回転数(目標エンジン回転数)を中心にエンジン回転数が上下に大きく振れるため、エンジン回転数の収束性が悪い。さらに、マップにて算出したスロットル開度(回転制限開度)でエンジン回転数が収束しないときには、実回転数と目標回転数との偏差に応じてフィードバック制御する必要があり、そのフィードバック制御に時間がかかる。
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、内燃機関の吸気通路に配置されたスロットルバルブのスロットル開度を制御するスロットル制御装置において、内燃機関の過回転が起こったときに、スロットル開度を制限する回転制限開度を適切な値に設定することができ、機関回転数を速やかに収束させることが可能なスロットル制御を実現することを目的とする。
本発明は、内燃機関の吸気通路に配置され吸入空気量を制御するスロットルバルブと、前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータとを備え、前記スロットルバルブのスロットル開度が目標スロットル開度に一致するように前記アクチュエータを制御する内燃機関のスロットル制御装置において、前記内燃機関の機関回転数が過回転であるか否かを判定する判定手段と、前記内燃機関が過回転のときに前記スロットルバルブのスロットル開度を制限し、前記スロットル開度の制限中に機関回転数が収束する過程でスロットル開度を学習し、その学習開度に基づいて回転制限開度を算出し、この算出開度を目標スロットル開度として前記アクチュエータの制御を行う制御手段とを備えていることを特徴としている。
本発明によれば、マップで求めた計算上の回転制限開度のみでスロットルバルブのスロットル開度を制御するのではなく、スロットル開度の制限中に機関回転数が収束する過程で学習した学習開度、つまり、実際の状況(例えば道路勾配・車両抵抗などの外的要因の変化や、機関発生トルクのばらつきなど)を反映した学習開度に基づいて回転制限開度を算出し、その回転制限開度を用いてスロットルバルブのスロットル開度を制御するので、機関回転数を速やかに収束させることが可能になる。
本発明において、スロットル開度の制限中に、機関回転数が予め設定した収束回転域から低回転域に移行したときにスロットル開度を学習し、機関回転数が低回転域から収束回転域に移行したときにスロットル開度を学習し、これら2つの学習開度に基づいて回転制限開度を算出するようにしてもよい。
このようにして、機関回転数が収束回転域から低回転域に低下するときに学習した学習開度(学習値下底)と、機関回転数が低回転域から収束回転域に上昇するときに学習した学習開度(学習値上底)とを用い、それら学習値下底と学習値上底とから求めた開度算出値(具体的には、学習値下底と学習値上底との間の開度値)を目標スロットル開度としてスロットルバルブのスロットル開度を制御することで、機関回転数が収束回転域に対して下がり過ぎることを抑制することができるとともに、機関回転数が収束回転域を超えることを抑えることができる。これによって、収束回転域に対する機関回転数の上下の振れを小さくすることができ、機関回転数を目標とする収束回転域に速やかに収束させることができる。
ここで、学習値下底と学習値上底とから回転制限開度を算出する具体的な手法として、学習値下底TA1とし、学習値上底TA2とすると、回転制限開度TAを演算式[TA=TA1+(TA2−TA1)*k 0<k<1]に基づいて算出するという手法を挙げることができる。
本発明において、スロットル開度の制限中に、機関回転数が収束回転域を超える回転域のときには目標スロットル開度(回転制限開度)を漸次小さくし、機関回転数が収束回転域から低回転域に移行したときにスロットル開度を学習する。また、スロットル開度の制限中に、機関回転数が収束回転域よりも低い回転域のときには目標スロットル開度を漸次大きくし、機関回転数が低回転域から収束回転域に移行したときにスロットル開度を学習し、これら2つの学習開度に基づいて回転制限開度を算出するようにしてもよい。このように、機関回転数が収束回転域を超える回転域のときには目標スロットル開度を漸次小さくし、機関回転数が収束回転域よりも低い回転域のときには目標スロットル開度を漸次大きくすることで、収束回転域に対する機関回転数の上下の振れを更に小さくすることができるので、機関回転数の収束性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明のスロットル制御装置を適用するエンジンについて説明する。
−エンジン−
図1は本発明を適用するエンジンの概略構成を示す図である。なお、図1にはエンジンの1気筒の構成のみを示している。
エンジン1は、多気筒ガソリンエンジンであって、燃焼室1aを形成するピストン1b及び出力軸であるクランクシャフト15を備えている。ピストン1bはコネクティングロッド16を介してクランクシャフト15に連結されており、ピストン1bの往復運動がコネクティングロッド16によってクランクシャフト15の回転へと変換される。
クランクシャフト15には、外周面に複数の突起(歯)17a・・17aを有するシグナルロータ17が取り付けられている。シグナルロータ17の側方近傍にはクランクポジションセンサ25が配置されている。クランクポジションセンサ25は、例えば電磁ピックアップであって、クランクシャフト15が回転する際にシグナルロータ17の突起17aに対応するパルス状の信号(出力パルス)を発生する。
エンジン1のシリンダブロック1cには、エンジン水温(冷却水温)を検出する水温センサ21が配置されている。また、シリンダブロック1cの下側には、エンジンオイルを貯留するオイルパン18が設けられている。
オイルパン18に貯留されたエンジンオイルは、エンジン1の運転時に、異物を除去するオイルストレーナを介してオイルポンプによって汲み上げられ、さらにオイルフィルタで浄化された後に、ピストン1b、クランクシャフト15、コネクティングロッド16などに供給され、各部の潤滑・冷却等に使用される。そして、このようにして供給されたエンジンオイルは、エンジン1の各部の潤滑・冷却等のために使用された後、オイルパン18に戻され、再びオイルポンプによって汲み上げられるまでオイルパン18内に貯留される。
エンジン1の燃焼室1aには点火プラグ3が配置されている。点火プラグ3の点火タイミングはイグナイタ4によって調整される。イグナイタ4は、後述するECU(電子制御ユニット)100によって制御される。
エンジン1の燃焼室1aには吸気通路11と排気通路12が接続されている。吸気通路11と燃焼室1aとの間に吸気バルブ13が設けられており、この吸気バルブ13を開閉駆動することにより、吸気通路11と燃焼室1aとが連通または遮断される。また、排気通路12と燃焼室1aとの間に排気バルブ14が設けられており、この排気バルブ14を開閉駆動することにより、排気通路12と燃焼室1aとが連通または遮断される。これら吸気バルブ13及び排気バルブ14の開閉駆動は、クランクシャフト15の回転が伝達される吸気カムシャフト及び排気カムシャフトの各回転によって行われる。
一方、吸気通路11には、エアクリーナ7、熱線式のエアフローメータ22、吸気温センサ23(エアフローメータ22に内蔵)、及び、エンジン1の吸入空気量を調整するための電子制御式のスロットルバルブ5が配置されている。スロットルバルブ5はスロットルモータ(アクチュエータ)6によって駆動される。スロットルバルブ5の開度はスロットル開度センサ26によって検出される。エンジン1の排気通路12には、排気ガス中の酸素濃度を検出するO2センサ24及び三元触媒8などが配置されている。
そして、吸気通路11には、燃料噴射用のインジェクタ(燃料噴射弁)2が配置されている。インジェクタ2には、燃料タンクから燃料ポンプによって所定圧力の燃料が供給され、吸気通路11に燃料が噴射される。この噴射燃料は吸入空気と混合されて混合気となってエンジン1の燃焼室1aに導入される。燃焼室1aに導入された混合気(燃料+空気)は点火プラグ3にて点火されて燃焼・爆発する。この混合気の燃焼室1a内での燃焼・爆発によりピストン1bが往復運動してクランクシャフト15が回転する。以上のエンジン1の運転状態は、ECU100によって制御される。
−ECU−
ECU100は、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、バックアップRAM104などを備えている。
ROM102は、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU101は、ROM102に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。RAM103は、CPU101での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM104は、エンジン1の停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。
これらCPU101、ROM102、RAM103、及び、バックアップRAM104は、バス107を介して互いに接続されるとともに、入力インターフェース105及び出力インターフェース106と接続されている。
入力インターフェース105には、水温センサ21、エアフローメータ22、吸気温センサ23、O2センサ24、クランクポジションセンサ25、スロットル開度センサ26、アクセルペダルへの踏み込み量に応じた検出信号を出力するアクセル開度センサ27、及び、車速センサ28などの各種センサが接続されている。出力インターフェース106には、インジェクタ2、点火プラグ3のイグナイタ4、及び、スロットルバルブ5のスロットルモータ6などが接続されている。
そして、ECU100は、上記した各種センサの検出信号に基づいて、インジェクタ2の噴射時期制御及び点火プラグ3の点火時期制御などを含むエンジン1の各種制御を実行する。さらにECU100は、下記の過回転時のスロットル開度制限処理を実行する。なお、ECU100は、スロットルバルブ5のスロットル開度が目標スロットル開度に一致するようにスロットルモータ6を制御する。
−スロットル開度制限処理−
まず、この例では、図4に示すように、過回転を判定する判定値Rth(例えば6400rpm)に対して、所定回転数(例えば100rpm)だけ低い回転域に収束回転域(例えば6200〜6300rpm)を設定している。また、収束回転域と過回転域との間を高回転域とし、収束回転域よりも低い回転域を低回転域としている。そして、この例では、過回転時にスロットルバルブ5のスロットル開度を制限し、そのスロットル開度の制限中に、エンジン回転数Neが[収束回転域→低回転域]または[低回転域→収束回転域]になったときに、それぞれ、スロットル開度を学習し、それら学習開度に基づいて回転制限開度(目標スロットル開度)を算出してスロットルバルブ5を制御する点に特徴がある。
そのスロットル開度制限処理の具体的な例を、図3のフローチャート及び図4のタイミングチャートを参照しながら説明する。図3に示すスロットル開度制限処理ルーチンはECU100が実行する処理である。なお、このスロットル開度制限処理ルーチンは所定時間周期で繰り返し実行される。
まず、ステップST1において、エンジン1が過回転であるか否かを判定する。具体的には、エンジン回転数Neが所定の判定値Rth(例えば6400rpm)を一定時間(例えば150ms)超えているときに過回転であると判定して、ステップST2に進み、過回転判定フラグをONにした後にステップST3に進む。ステップST1の判定結果が否定判定である場合はステップST4に移行する。
ステップST3では、過回転を抑制するための目標スロットル開度を算出する。具体的には、エンジン負荷とエンジン1の目標エンジン回転数(例えば6300rpm)に基づいて図5に示すマップを参照して目標スロットル開度(回転制限開度TA)を算出する。この回転制限開度TAの算出結果はECU100のRAM103に一時記憶される。
なお、目標スロットル開度を算出するマップは、エンジン負荷とエンジン回転数とをパラメータとして、過回転を抑制できるようなスロットル開度を、予め実験・計算等により求めてマップ化したものであり、ECU100のROM102内に記憶されている。このマップに用いるエンジン負荷は、車速センサ28の出力から得られる車速、車両に搭載されるオルタネータ(発電機)等の補機類の負荷などのパラメータを考慮して算出する。
以上のステップST3の開度算出処理が終了した後、ステップST15に進んで、後述する学習値下底TA1及び学習値上底TA2の2つの学習値が揃っているか否かを判定する。なお、過回転が起こった直後においては、スロットル開度の開度学習を行っていないので、ステップST15の判定結果が否定判定となって、このルーチンを一旦抜ける。
一方、ステップST1の判定結果が否定判定である場合は、ステップST4において、過回転判定フラグがONであるか否かを判定する。いま、エンジン1が過回転となった以後、運転者がアクセルペダルを踏み続けている状態(スロットル全開状態)のときには、過回転判定フラグがONの状態に保持され、ステップST4の判定結果が肯定判定となるのでステップST5に進む。ステップST4の判定結果が否定判定である場合は、このルーチンを一旦抜ける。
ステップST5では、現在のエンジン回転数Neが、高回転域(例えば6300rpm<Ne<6400rpm)にあるか否かを判定し、高回転域にあるときには、ステップST3で算出した目標スロットル開度(回転制限開度TA)を漸次小さくする処理[TA←TA−α]を実行する(ステップST6)。このステップST6の処理は、エンジン回転数Neが収束回転域(例えば6200〜6300rpm)に入るまで順次繰り返して実行され、エンジン回転数Neが収束回転域に入った時点(ステップST7の判定結果が肯定判定となった時点)で、[TA←TA−α]の処理を終了する。なお、エンジン回転数Neが収束回転域内にあるときには、目標スロットル開度(回転制限開度TA)は一定の値が保持される。
次に、エンジン回転数Neが低下して、収束回転域から低回転域に移行[収束回転域→低回転域]した時点(ステップST8の判定結果が肯定判定となった時点)で、現在のスロットル開度(回転制限開度TA)を学習し(ステップST9)、その学習値(図4に示す学習値下底TA1)をRAM103に一時記憶する。この後、ステップST10において、エンジン回転数Neが、収束回転域から高回転域に移行[収束回転域→高回転域]したか否かを判定する。この時点つまり学習値下底TA1を学習した時点では、エンジン回転数Neは収束回転域よりも低い低回転域にあるので、ステップST10の判定結果が否定判定となり、このルーチンを一旦抜ける。
そして、以上の学習値下底TA1を学習した時点では、エンジン回転数Neは低回転域に入っているので、ステップST1及びST5の判定結果が否定判定となり、ステップST11の判定結果が肯定判定となる。エンジン回転数Neが低回転域にあるときには、現在のスロットル開度(回転制限開度TA)を漸次大きくする処理[TA←TA+β]を実行する(ステップST12)。このステップST12の処理は、エンジン回転数Neが収束回転域に入るまで順次繰り返して実行され、エンジン回転数Neが収束回転域に入った時点(ステップST7の判定結果が肯定判定となった時点)で、[TA←TA+β]の処理を終了する。なお、エンジン回転数Neが収束回転域内にあるときには、目標スロットル開度(回転制限開度TA)は一定の値が保持される。
以上のステップST12の処理[TA←TA+β]を実行することによって、図4に示すように、エンジン回転数Neが収束回転域に対して下がり過ぎることを抑制することができる。そして、エンジン回転数Neが収束回転域に向けて上昇する過程において、エンジン回転数Neが低回転域から収束回転域に移行[低回転域→収束回転域]した時点(ステップST13の判定結果が肯定判定となった時点)で、現在のスロットル開度(回転制限開度TA)を学習し、その学習値(図4に示す学習値上底TA2)をRAM103に一時記憶する。
以上の学習値上底TA2を学習した後、エンジン回転数Neが収束回転域内にあるときは、目標スロットル開度は一定の値(回転制限開度TA2)に保持され、この後、エンジン回転数Neが収束回転域から高回転域に移行[収束回転域→高回転域]した時点(ステップST10の判定結果が肯定判定となった時点)で、学習値下底TA1及び学習値上底TA2が揃っているか否かを判定し(ステップST15)、その両者の学習値が揃っている場合は、ステップST16において、学習値下底TA1及び学習値上底TA2を用いて回転制限開度TAを、演算式[TA=TA1+(TA2−TA1)*k 0<k<1]に基づいて算出し、その算出開度を目標スロットル開度としてスロットルモータ6を駆動制御してスロットルバルブ5の開度を制御する。なお、この例では、ステップST16の演算式の係数kを1/3としているが、これに限定されず、係数kは[0<k<1]の範囲内の他の任意の値(例えばk=1/2)であってもよい。
以後、過回転判定フラグがONに保持されている状態において、(1)エンジン回転数Neが高回転域にあるときに目標スロットル開度を漸次小さくし、エンジン回転数Neが[収束回転域→低回転域]となった時点で学習値下底TA1を学習する。(2)エンジン回転数Neが低回転域にあるときに目標スロットル開度を漸次大きくし、エンジン回転数Neが[低回転域→収束回転域]となった時点で学習値下底TA2を学習する。(3)エンジン回転数Neが[収束回転域→高回転域]となった時点で、直前に学習した学習値下底TA1及び学習値下底TA2を用いて上記演算式にて回転制限開度TAを算出する、という処理を実行する。なお、エンジン回転数Neが収束回転域内に収束した以後は、エンジン回転数Neが[収束回転域→低回転域]、[低回転域→収束回転域]または[収束回転域→高回転域]となることがないので、目標スロットル開度は、最新の算出値(回転制限開度TAの算出値)に維持される。そして、運転者がアクセルペダルを緩めて「アクセル全閉」となった時点で、過回転判定フラグがOFFに設定され、過回転時のスロットル開度制限が解除される。
以上のように、この例のスロットル制御装置によれば、エンジン回転数Neが収束回転域から低回転域に低下するときに学習した学習値下底TA1と、エンジン回転数Neが低回転域から収束回転域に上昇するときに学習した学習値上底TA2とを用い、それら学習値下底TA1と学習値上底TA2との間の開度(回転制限開度)を算出し、その算出開度を目標スロットル開度としてスロットルバルブ5のスロットルモータ6を制御しているので、エンジン回転数Neが収束回転域に対して下がり過ぎることを抑制することができるとともに、エンジン回転数Neが収束回転域を超えることを抑えることができる。これによって、収束回転域に対するエンジン回転数Neの上下の振れを小さくすることができ、エンジン回転数Neを目標とする収束回転域内に速やかに収束させることができる。
−他の実施形態−
以上の例では、ガソリンエンジンのスロットル制御装置に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、例えばLPG(液化石油ガス)やLNG(液化天然ガス)などの他の燃料とする点火方式のエンジンのスロットル制御装置にも適用可能であり、また、ポート噴射型エンジンに限られることなく、筒内直噴型エンジンのスロットル制御装置にも適用可能である。また、エンジンについては、点火方式のエンジンに限られることなく、ディーゼルエンジンであってもよい。
本発明のスロットル制御装置を適用するエンジンの一例を示す概略構成図である。 ECU等の制御系の構成を示すブロック図である。 本発明のスロットル制御装置で実施するスロットル開度制限処理の一例を示すフローチャートである。 本発明のスロットル制御装置で実施するスロットル開度制限処理の一例を示すタイミングチャートである。 図3のスロットル開度制限処理で用いる目標スロットル開度算出用のマップを示す図である。 従来のスロットル開度制限処理時のエンジン回転数を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 インジェクタ
3 点火プラグ
4 イグナイタ
5 スロットルバルブ
6 スロットルモータ(アクチュエータ)
11 吸気通路
12 排気通路
13 吸気バルブ
14 排気バルブ
26 スロットル開度センサ
27 アクセル開度センサ
28 車速センサ
100 ECU

Claims (3)

  1. 内燃機関の吸気通路に配置され、吸入空気量を制御するスロットルバルブと、前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータとを備え、前記スロットルバルブのスロットル開度が目標スロットル開度に一致するように前記アクチュエータを制御する内燃機関のスロットル制御装置であって、
    前記内燃機関の機関回転数が過回転であるか否かを判定する判定手段と、前記内燃機関が過回転のときに前記スロットルバルブのスロットル開度を制限し、前記スロットル開度の制限中に機関回転数が収束する過程でスロットル開度を学習し、その学習開度に基づいて回転制限開度を算出し、この算出開度を目標スロットル開度として前記アクチュエータの制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関のスロットル制御装置において、
    前記スロットル開度の制限中に、機関回転数が予め設定した収束回転域から低回転域に移行したときにスロットル開度を学習し、機関回転数が低回転域から前記収束回転域に移行したときにスロットル開度を学習し、これら2つの学習開度に基づいて回転制限開度を算出することを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
  3. 請求項2記載の内燃機関のスロットル制御装置において、
    機関回転数が収束回転域から低回転域に移行したときに学習した学習開度をTA1、機関回転数が低回転域から収束回転域に移行したときに学習した学習開度をTA2とすると、回転制限開度TAを演算式[TA=TA1+(TA2−TA1)*k 0<k<1]にに基づいて算出することを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012007486A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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