JP2008095574A - タービン動翼、及びタービンロータの製造方法 - Google Patents

タービン動翼、及びタービンロータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、タービン動翼の標準化を可能とすることである。
【解決手段】タービン動翼101は、翼本体1と、翼本体1の先端部に設けられた背面側背面側シュラウド21及び腹面側腹面側シュラウド22を具備する。背面側背面側シュラウド21及び腹面側腹面側シュラウド22の各々は、その厚さ方向が回転半径方向(Y方向)と概ね平行な板形状をしている。背面側背面側シュラウド21は、翼本体1に固着された第1板状部分211と、第1板状部分211を介して翼本体1に接続された第2板状部分212とを含む。第1板状部分211は湾曲面211aを具備する。第2板状部分212は、第1平面212a及び第2平面212bを具備する。第1平面212aは、湾曲面第2端部211cに連続する一方側端部から反対側端部まで後縁12から前縁11を見る方向に延びる。第2平面212bは、隣りのタービン動翼のシュラウドと接触する。
【選択図】図4

Description

本発明は、タービン動翼、及びタービンロータの製造方法に関する。
隣り合う翼どうしが接触して連結されるタービン動翼の無限翼構造が特許文献1に開示されている。タービン動翼の無限翼構造は、蒸気タービンに使用されている。タービン動翼は、翼の根元から先端に向かって次第にねじりが大きくなっており、翼の背側と腹側に回転方向に延びるシュラウドが一体的に成形されている。このようなタービン動翼は、回転中に翼に作用する遠心力によりねじり戻り変形し、隣り合う翼のシュラウドが互いに接触して無限翼構造をとる。無限翼構造により、タービン動翼の遠心力に対する強度が増加し、シュラウドどうしの接触部において摩擦力による振動減衰が得られ、タービン動翼の信頼性が確保される。
特許文献2は、タービン動翼の共振を回避する技術として、シュラウドを切削することでシュラウドどうしの接触部に作用する反力を小さくし、接触部に生じる摩擦力を弱めることや、隣接翼のシュラウド間に板形状の隙間調整部材を設けることで接触部に作用する反力を大きくし、接触部に生じる摩擦力を強めることを開示している。
ところで、機械駆動用の蒸気タービンでは、適用するプラント毎にロータ径、使用回転数などの仕様が異なるために以下の(1)〜(4)(以下、「シュラウドコンタクト状態」という。)を考慮して開発、設計、製造を行う必要がある。
(1)タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間
(2)シュラウドどうしが接触する接触面に作用する圧力
(3)接触しているシュラウドどうしに作用する反力
(4)シュラウドどうしが接触し始める最小回転数
ここで、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間は、隣り合う翼のピッチに依存する。シュラウドの損傷を防ぐためには、接触面に作用する圧力を一定値以下にする必要がある。シュラウドどうしの接触部に作用する摩擦力による振動減衰によりタービン動翼の共振を回避するためには、接触しているシュラウドどうしに作用する反力を適切な範囲にする必要がある。タービン動翼の遠心力に対する強度を確保するためには、接触しているシュラウドどうしに作用する反力を一定値以上にする必要がある。隣り合うシュラウドどうしが接触し始める最小回転数を、タービンの使用回転数域の下限値よりも小さくする必要がある。このように、シュラウドコンタクト状態を考慮する必要があるため、一種類のタービン動翼で様々な仕様に対応することが困難であった。すなわち、タービン動翼を標準化してコストを削減することが困難であった。
特開平10−176501号公報 特開2003−97215号公報
本発明の目的は、タービン動翼の標準化を可能とするタービン動翼、及びタービンロータの製造方法を提供することである。
以下に、(発明を実施するための最良の形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための最良の形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のタービン動翼(101)は、腹面(14)と、背面(13)と、前縁(11)と、後縁(12)とを有する翼本体(1)と、前記翼本体の先端部(15)に設けられたシュラウド(2)とを具備する。前記シュラウドは、前記先端部から回転方向(X方向)の前記背面側に延びる背面側シュラウド(21)と、前記先端部から前記回転方向の前記腹面側に延びる腹面側シュラウド(22)とを備える。前記背面側シュラウド及び前記腹面側シュラウドの各々は、その厚さ方向が回転半径方向(Y方向)と概ね平行な板形状をしている。前記背面側シュラウドは、前記先端部に固着された第1板状部分(211)と、前記第1板状部分を介して前記先端部に接続された第2板状部分(212)とを含む。前記第1板状部分は、前記厚さ方向から見た前記背面側シュラウドの輪郭線の一部を形成する湾曲面(211a)を具備する。前記第2板状部分は、前記輪郭線の他の一部を形成する第1平面(212a)及び第2平面(212b)を具備する。前記湾曲面は、前記第1板状部分の前記先端部側に位置する湾曲面第1端部(211b)と、前記第1板状部分の前記第2板状部分側に位置する湾曲面第2端部(211c)とを含み、前記湾曲面第1端部と前記湾曲面第2端部とが対向するように湾曲する。前記第1平面は、前記湾曲面第2端部に連続する一方側端部と、その反対側端部とを含み、前記一方側端部から前記反対側端部まで前記後縁から前記前縁を見る方向に延びる。前記反対側端部と前記第2平面との間に稜線(212c)が形成される。前記第2平面は前記見る方向を向いている。
本発明のタービン動翼(101)は、腹面(14)と、背面(13)と、前縁(11)と、後縁(12)とを有する翼本体(1)と、前記翼本体の先端部(15)に設けられたシュラウド(2)とを具備する。前記シュラウドは、前記先端部から回転方向(X方向)の前記背面側に延びる背面側シュラウド(21)と、前記先端部から前記回転方向の前記腹面側に延びる腹面側シュラウド(22)とを備える。前記背面側シュラウド及び前記腹面側シュラウドの各々は、その厚さ方向が回転半径方向(Y方向)と概ね平行な板形状をしている。前記腹面側シュラウドは、前記先端部に固着された第1板状部分(221)と、前記第1板状部分を介して前記先端部に接続された第2板状部分(222)とを含む。前記第1板状部分は、前記厚さ方向から見た前記腹面側シュラウドの輪郭線の一部を形成する湾曲面(221a)を具備する。前記第2板状部分は、前記輪郭線の他の一部を形成する第1平面及(222a)び第2平面(222b)を具備する。前記湾曲面は、前記第1板状部分の前記先端部側に位置する湾曲面第1端部(221b)と、前記第1板状部分の前記第2板状部分側に位置する湾曲面第2端部(221c)とを含み、前記湾曲面第1端部と前記湾曲面第2端部とが対向するように湾曲する。前記第1平面は、前記湾曲面第2端部に連続する一方側端部と、その反対側端部とを含み、前記一方側端部から前記反対側端部まで前記前縁から前記後縁を見る方向に延びる。前記反対側端部と前記第2平面との間に稜線(222c)が形成される。前記第2平面は、前記見る方向を向いている。
上記いずれのタービン動翼においても、隣り合うタービン動翼のシュラウドが接触した時の応力集中を緩和するためのぬすみとして、湾曲面が設けられている。ここで、第2板状部分は第1平面を有する形状をしているため、シュラウドコンタクト状態を調節するために第2板状部分を切削しても湾曲面まで切削されないような十分な切削しろが確保されている。したがって、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。
本発明によるタービンロータの製造方法は、上記いずれかのタービン動翼(101)をタービンディスク(102)に固定するステップと、前記第2板状部分(212、222)を切削するステップとを具備する。
本発明によるタービンロータの製造方法の前記切削するステップにおいては、前記第2平面よりも後退した第3平面(212b、222b)が前記第2板状部分に形成されることが好ましい。
本発明によるタービンロータの製造方法の前記切削するステップにおいては、
前記第2平面が向く方向と前記第3平面が向く方向とが異なるように前記第3平面が形成されることが好ましい。
本発明によるタービン動翼(101)は、翼本体(1)と、前記翼本体の先端部(15)に設けられたシュラウド(2)とを備える。前記シュラウドは、前記先端部に固着されたシュラウド本体(23、24、25、26)と、調節片(31、34)とを備る。前記調節片は、前記シュラウド本体と密着している第1平面(31a、34a)と、前記第1平面の反対側に配置された第2平面(31b、34b)とを備える。前記第2平面は、本タービン動翼と回転方向(X方向)に隣り合って設けられる他のタービン動翼のシュラウドと接触する。前記第2平面は前記第1平面に対して傾斜している。
上記タービン動翼においては、調節片の第1平面と第2平面とが互いに傾斜しているため、接触しているシュラウドどうしに作用する反力の方向が調節され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。すなわち、形状の異なる調節片をストックしておいて、その中から適切なシュラウドコンタクト状態が達成されるような調節片を選定してシュラウド本体に固定することが可能である。したがって、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。
本発明によるタービン動翼(101)の前記シュラウド本体(25、26)には有底穴(252、262)が設けられることが好ましい。この場合、前記調節片は、前記第1平面が前記有底穴の底面(252a、262a)に密着するように前記有底穴に挿入されている。
本発明によるタービン動翼(101)は、翼本体(1)と、前記翼本体の先端部(15)に設けられたシュラウド(2)とを備える。前記シュラウドは、前記先端部に固着されたシュラウド本体(25、26と、調節片(33、34)とを備える。前記シュラウド本体には有底穴(252、262)が設けられる。前記調節片は、第1平面(33a、34a)と、前記第1平面の反対側に配置された第2平面(33b、34b)とを備える。前記調節片は、前記第1平面が前記有底穴の底面(252a、262a)と密着するように前記有底穴に挿入される。前記第2平面は、本タービン動翼と回転方向(X方向)に隣り合って設けられる他のタービン動翼のシュラウドと接触する。
上記タービン動翼においては、調節片により、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。すなわち、形状の異なる調節片をストックしておいて、その中から適切なシュラウドコンタクト状態が達成されるような調節片を選定してシュラウド本体に固定することが可能である。したがって、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。さらに、調節片が有底穴に挿入されることで固定されるから、調節片をシュラウド本体に溶接する必要がない。つまり、溶接のことを考慮する必要がないため、調節片の強度が最適化されるように、又は、隣り合うタービン動翼どうしに作用する摩擦力による振動減衰が最適化されるように、調節片の材質を自由に選定することが可能である。
本発明によれば、タービン動翼の標準化を可能とするタービン動翼、及びタービンロータの製造方法が提供される。
添付図面を参照して、本発明によるタービン動翼及びタービンロータの製造方法を実施するための最良の形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るタービンロータ100を示している、タービンロータ100は、所定の回転軸まわりに回転可能なタービンディスク102と、タービンディスク102の外周部に固定された複数のタービン動翼101とを具備する。タービン動翼101は、翼本体1と、翼本体1の先端部に設けられたシュラウド2とを備えている。複数のタービン動翼101は、タービンロータ100が回転したときに翼本体1に作用する遠心力により、シュラウド2どうしが接触して無限翼構造をとる。なお、図1には、タービンロータ100が備える複数の圧力段のうちの一段分のみが示されている。
図2は、本実施形態に係るタービン動翼101の全体構造を示している。タービン動翼101は、翼本体1と、翼本体1の基部16側に設けられた植込部3と、翼本体1の先端部15側に設けられたシュラウド2とを備えている。翼本体1は、基部16から先端部15に向かって次第にねじりが大きくなっている。シュラウド2は、翼本体1と一体的に形成されている。植込部3がタービンディスク102の外周部に植え込まれることでタービン動翼101がタービンディスク102に固定される。
図3は、本実施形態に係るタービン動翼101としてのタービン動翼101a〜101cどうしの取り合いを示している。図中には、XYZ方向を示す矢印と、タービンロータ100の回転軸S1が示されている。Z方向は、回転軸S1に平行である。Y方向は、タービンロータ100の回転半径方向に平行である。X方向は、タービンロータ100の回転方向(円周方向)に平行である。翼本体1の前縁11と、後縁12と、背面13と、腹面14とが示されている。シュラウド2は、先端部15から回転方向の背面13側に延びる背面側シュラウド21と、先端部15から回転方向の腹面14側に延びる腹面側シュラウド22とを備えている。背面側シュラウド21及び腹面側シュラウド22の各々は、その厚さ方向が回転半径方向と概ね平行な板形状をしている。タービン動翼101c、タービン動翼101a、タービン動翼101bは、この順番で回転方向に隣り合って設けられている。タービン動翼101aの背面13側にタービン動翼101bが配置され、タービン動翼101aの腹面14側にタービン動翼101cが配置されている。タービンロータ100が回転したときに翼本体1に作用する遠心力により、翼本体1は図中の矢印で示されるようにねじり戻り変形し、タービン動翼101aの背面側シュラウド21とタービン動翼101bの腹面側シュラウド22とが接触し、タービン動翼101aの腹面側シュラウド22とタービン動翼101cの背面側シュラウド21とが接触する。
図4は、図3に示されたシュラウド2を拡大して示している。背面側シュラウド21は、先端部15に固着された第1板状部分211と、第1板状部分211を介して先端部15に接続された第2板状部分212とを含んでいる。第1板状部分211は、湾曲面211aを備えている。第2板状部分212は、第1平面212a及び第2平面212bを備えている。湾曲面211a、第1平面212a及び第2平面212bの各々は、背面側シュラウド21をその厚さ方向から見たときの輪郭線の一部を形成している。すなわち、湾曲面211a、第1平面212a及び第2平面212bの各々は、回転半径方向に概ね平行である。湾曲面211aは、第1板状部分211の先端部15側に位置する第1端部211bと、第1板状部分211の第2板状部分212側に位置する第2端部211cとを含み、両者が対向するように湾曲している。第1平面212aの一方側端部は第2端部211cに連続し、第1平面212aの反対側端部は第2平面212bとの間で稜線212cを形成している。第1平面212aは、一方側端部から反対側端部まで後縁12から前縁11を見る方向に延びている。第2平面212bは、先端部15の背面13側に配置され、後縁12から前縁11を見る方向を向いている。
同様に、腹面側シュラウド22は、先端部15に固着された第1板状部分221と、第1板状部分221を介して先端部15に接続された第2板状部分222とを含んでいる。第1板状部分221は、湾曲面221aを備えている。第2板状部分222は、第1平面222a及び第2平面222bを備えている。湾曲面221a、第1平面222a及び第2平面222bの各々は、腹面側シュラウド22をその厚さ方向から見たときの輪郭線の一部を形成している。すなわち、湾曲面221a、第1平面222a及び第2平面222bの各々は、回転半径方向に概ね平行である。湾曲面221aは、第1板状部分221の先端部15側に位置する第1端部221bと、第1板状部分221の第2板状部分222側に位置する第2端部221cとを含み、両者が対向するように湾曲している。第1平面222aの一方側端部は第2端部221cに連続し、第1平面222aの反対側端部は第2平面222bとの間で稜線222cを形成している。第1平面222aは、一方側端部から反対側端部まで前縁11から後縁12を見る方向に延びている。第2平面222bは、先端部15の腹面14側に配置され、前縁11から後縁12を見る方向を向いている。
次に、本発明の第1の実施形態に係るタービンロータの製造方法を説明する。タービンロータ100の製造方法は、タービン動翼101をタービンディスク102の外周部に固定するステップと、第2板状部分212又は第2板状部分222を切削してシュラウドコンタクト状態を適切な状態に調節するステップとを具備する。ここでシュラウドコンタクト状態とは、以下の(1)〜(4)のことをいう。
(1)タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間
(2)シュラウドどうしが接触する接触面に作用する圧力
(3)接触しているシュラウドどうしに作用する反力
(4)シュラウドどうしが接触し始める最小回転数
以下、図5及び図6を用いて詳細に説明する。ここでは、第2板状部分222を切削する場合について説明し、第2板状部分212を切削する場合は同様であるので説明を省略する。図5(a)及び(b)は、第2板状部分222を切削することにより第2平面222bを破線で示された切削前の位置から実線で示された切削後の位置まで後退させた場合について示している。第2平面222bは、切削により前縁11側に後退している。第2平面222bは、タービンロータが回転したときに隣のタービン動翼の第2板状部分212と接触する。図中に示されたXYZ方向は図4と同じである。ここでは、第2平面222bは切削の前後で同じ方向を向いている。このように、第2板状部分222を切削して第2平面222bを後退させることにより、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。図6(a)及び(b)は、第2平面222bが切削の前後で異なる方向を向くように第2板状部分222を切削した場合について示している。切削前の第2平面222bが破線で示され、切削後の第2平面222bが実線で示されている。図中に示されたXYZ方向は図4と同じである。図6においては、第2平面222bのX方向に対する角度と、Y方向に対する角度との両者が切削の前後で異なる場合が示されているが、どちらか一方の角度だけが異なるように第2板状部分222を切削しても良い。このように隣りのタービン動翼の第2板状部分212と接触する第2平面222bが向く方向を調節することで、接触しているシュラウドどうしに作用する反力の方向が調節され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。また、図6に示す場合においては、第2平面222bの面積が大きくなるように第2板状部分222が切削されている。第2平面222bの面積が大きいとシュラウドどうしが接触する接触面としての第2平面222bに作用する圧力が小さくなって第2板状部分222の損傷が防がれる。
図4においては、隣り合うタービン動翼のシュラウドが接触した時の応力集中を緩和するためのぬすみとして、湾曲面211a及び湾曲面221aが設けられている。ここで、第2板状部分212は第1平面212aを有する形状をしているため、第2板状部分212を切削しても湾曲面211aまでは切削されないような十分な切削しろが確保されている。同様に、第2板状部分222は第1平面222aを有する形状をしているため、第2板状部分222を切削しても湾曲面221aまでは切削されないような十分な切削しろが確保されている。したがって、本実施形態に係るタービン動翼101によれば、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。湾曲面211a及び湾曲面221aの形状は、図4に示されるようにY方向から見た形状線が円弧となる形状であっても良いが、応力集中の緩和が得られるのであれば他の形状であっても良い。また、第1端部211bと第2端部211c、第1端部221bと第2端部221cは、180度の角度をなして対向していることが好ましいが、180度でなくても良い。180度の角度をなして対向しているとき、第1端部211bと第2端部211cとを結ぶ直線及び第1端部221bと第2端部221cとを結ぶ直線の各々は、円の直径である。
なお、応力集中の緩和は考慮されているが標準化が考慮されていない一般的なタービン動翼の場合のシュラウドの形状は、本実施形態における第1平面212aや第1平面222aに対応する部分を有しない。応力集中の緩和だけを目的とする場合、シュラウドを本実施形態のような形状とすることは合理的でないからである。
図7は、図3に示されたタービン動翼101(101a〜101c)の変形例を示している。図7においては、湾曲面211a及び湾曲面221aの形状は、Y方向から見た形状線が楕円弧となる形状である。第1端部211bと第2端部211c、第1端部221bと第2端部221cは、180度の角度をなして対向していることが好ましいが、180度でなくても良い。180度の角度をなして対向しているとき、第1端部211bと第2端部211cとを結ぶ直線及び第1端部221bと第2端部221cとを結ぶ直線の各々は、楕円の長軸である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るタービンロータ100は、図1に示された第1の実施形態に係るタービンロータ100と同様であるので、重複する説明を省略する。また、本発明の第2の実施形態に係るタービン動翼101は、図2に示された第1の実施形態に係るタービン動翼101と同様であるので、重複する説明を省略する。
図8は、本実施形態に係るタービン動翼101としてのタービン動翼101a〜101cどうしの取り合いを示している。図中には、XYZ方向を示す矢印と、タービンロータ100の回転軸S1が示されている。Z方向は、回転軸S1に平行である。Y方向は、タービンロータ100の回転半径方向に平行である。X方向は、タービンロータ100の回転方向(円周方向)に平行である。翼本体1の前縁11と、後縁12と、背面13と、腹面14とが示されている。シュラウド2は、先端部15から回転方向の背面13側に延びるシュラウド本体23と、先端部15から回転方向の腹面14側に延びるシュラウド本体24とを備えている。シュラウド本体23及びシュラウド本体24の各々は、その厚さ方向が回転半径方向と概ね平行な板形状をしている。シュラウド本体23は、平面231を備えている。平面231は、先端部15の背面13側に配置され、後縁12から前縁11を見る方向を向いている。シュラウド本体24は、平面241を備えている。平面241は、先端部15の腹面14側に配置され、前縁11から後縁12を見る方向を向いている。シュラウド2は、シュラウド本体23に固定された調節片31と、シュラウド本体24に固定された調節片31とを備えている。タービン動翼101c、タービン動翼101a、タービン動翼101bは、この順番で回転方向に隣り合って設けられている。タービン動翼101aの背面13側にタービン動翼101bが配置され、タービン動翼101aの腹面14側にタービン動翼101cが配置されている。タービンロータ100が回転したときに翼本体1に作用する遠心力により、翼本体1は図中の矢印で示されるようにねじり戻り変形し、タービン動翼101aのシュラウド本体23に固定された調節片31とタービン動翼101bのシュラウド本体24に固定された調節片31と接触し、タービン動翼101aのシュラウド本体24に固定された調節片31とタービン動翼101cのシュラウド本体23に固定された調節片31とが接触する。
図9は、調節片31の形状を示している。調節片31は、第1平面31aと、第1平面31aの反対側に配置された第2平面31bとを備えている。調節片31は、第1平面31aが平面231又は平面241に密着するように、シュラウド本体23又はシュラウド本体24に溶接されている。第2平面31bは、タービンロータ100が回転して翼本体1に遠心力が作用すると隣のタービン動翼101の第2平面31bと接触する。調節片31により、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。また、第2平面31bが第1平面31aに対して傾斜しているため、接触しているシュラウドどうしに作用する反力の方向が調節され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。すなわち、形状の異なる調節片31をストックしておいて、その中から適切なシュラウドコンタクト状態が達成されるような調節片31を選定してシュラウド本体23又はシュラウド本体24に固定することとすればよい。したがって、本実施形態に係るタービン動翼101によれば、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。なお、第1平面31a及び第2平面31bは、第2平面31bのX方向に対する角度と平面231又は平面241のX方向に対する角度とが異なるように傾斜していてもよく、第2平面31bのY方向に対する角度と平面231又は平面241のY方向に対する角度とが異なるように傾斜していてもよい。
図10は、本実施形態に係るタービン動翼101が備える調節片の変形例を示している。調節片の変形例としての調節片32は、第1平面32aと、第1平面32aの反対側に配置された第2平面32bとを備えている。第1平面32aと第2平面32bとは平行である。調節片32は、調節片31のかわりに設けられる。調節片32は、第1平面32aが平面231又は平面241に密着するように、シュラウド本体23又はシュラウド本体24に溶接される。調節片32は、シュラウド本体23及びシュラウド本体24の一方だけに設けられてもよく、両方に設けられても良い。調節片32により、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るタービンロータ100は、図1に示された第1の実施形態に係るタービンロータ100と同様であるので、重複する説明を省略する。また、本発明の第3の実施形態に係るタービン動翼101は、図2に示された第1の実施形態に係るタービン動翼101と同様であるので、重複する説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るタービン動翼101としてのタービン動翼101a〜101cどうしの取り合いを示している。図中には、XYZ方向を示す矢印と、タービンロータ100の回転軸S1が示されている。Z方向は、回転軸S1に平行である。Y方向は、タービンロータ100の回転半径方向に平行である。X方向は、タービンロータ100の回転方向(円周方向)に平行である。翼本体1の前縁11と、後縁12と、背面13と、腹面14とが示されている。シュラウド2は、先端部15から回転方向の背面13側に延びるシュラウド本体25と、先端部15から回転方向の腹面14側に延びるシュラウド本体26とを備えている。シュラウド本体25及びシュラウド本体26の各々は、その厚さ方向が回転半径方向と概ね平行な板形状をしている。シュラウド本体25は、平面251を備えている。平面251は、先端部15の背面13側に配置され、後縁12から前縁11を見る方向を向いている。シュラウド本体26は、平面261を備えている。平面261は、先端部15の腹面14側に配置され、前縁11から後縁12を見る方向を向いている。シュラウド本体25には、平面251に開口する有底穴252が設けられている。有底穴252は、底面252aと、側壁面252bとを備えている。底面252a及び平面251は、互いに平行であり、同じ方向を向いている。シュラウド2は、有底穴252に挿入された状態でシュラウド本体25に固定された調節片33を備えている。調節片33は、第1平面33aと、第1平面33aの反対側に配置された第2平面33bとを備えている。第1平面33aと第2平面33bとは互いに平行である。調節片33は、第1平面33aが底面252aに密着するように有底穴252に挿入され、調節片33の有底穴252に挿入されている部分の全周を囲んでいる側壁面252bによって挟持されている。タービン動翼101c、タービン動翼101a、タービン動翼101bは、この順番で回転方向に隣り合って設けられている。タービン動翼101aの背面13側にタービン動翼101bが配置され、タービン動翼101aの腹面14側にタービン動翼101cが配置されている。タービンロータ100が回転したときに翼本体1に作用する遠心力により、翼本体1は図中の矢印で示されるようにねじり戻り変形し、タービン動翼101aの第2平面33bとタービン動翼101bの平面261とが接触し、タービン動翼101aの平面261とタービン動翼101cの第2平面33bとが接触する。調節片33により、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。すなわち、第1平面33aと第2平面33bの間隔が異なる調節片33をストックしておいて、その中から適切なシュラウドコンタクト状態が達成されるような調節片33を選定してシュラウド本体25に固定することとすればよい。したがって、本実施形態に係るタービン動翼101によれば、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。さらに、調節片33が有底穴252に挿入されることで固定されるから、調節片33をシュラウド本体25に溶接する必要がない。つまり、溶接のことを考慮する必要がないため、調節片33の強度が最適化されるように、又は、調節片33とシュラウド本体26との間の摩擦力による振動減衰が最適化されるように、調節片33の材質を自由に選定することが可能である。
図12は、本実施形態に係るタービン動翼101(101a〜101b)の変形例を示している。図11に示されたタービン動翼101と重複する構成については、共通の符号を付してその説明を省略する。図12においては、シュラウド本体26にも平面261に開口する有底穴262が設けられている。有底穴262は、底面262aと、側壁面262bとを備えている。底面262a及び平面261は、互いに平行であり、同じ方向を向いている。シュラウド2は、一の調節片34と、他の調節片34とを備えている。一の調節片34は、図11に示された調節片33のかわりに有底穴252に挿入された状態でシュラウド本体25に固定されている。他の調節片34は、有底穴262に挿入された状態でシュラウド本体26に固定されている。調節片34は、第1平面34aと、第1平面34aの反対側に配置された第2平面34bとを備えている。一の調節片34は、第1平面34aが底面252aに密着するように有底穴252に挿入され、調節片34の有底穴252に挿入されている部分の全周を囲んでいる側壁面252bによって挟持されている。他の調節片34は、第1平面34aが底面262aに密着するように有底穴262に挿入され、調節片34の有底穴262に挿入されている部分の全周を囲んでいる側壁面262bによって挟持されている。タービンロータが回転したときに翼本体1に作用する遠心力により、翼本体1は図中の矢印で示されるようにねじり戻り変形し、タービン動翼101aのシュラウド本体25に固定された調節片34の第2平面34bとタービン動翼101bのシュラウド本体26に固定された調節片34の第2平面34bとが接触し、タービン動翼101aのシュラウド本体26に固定された調節片34の第2平面34bとタービン動翼101cのシュラウド本体25に固定された調節片34の第2平面34bとが接触する。調節片34により、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。また、第2平面34bが第1平面34aに対して傾斜しているため、接触しているシュラウドどうしに作用する反力の方向が調節され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。すなわち、形状の異なる調節片34をストックしておいて、その中から適切なシュラウドコンタクト状態が達成されるような調節片34を選定してシュラウド本体25及びシュラウド本体26に固定することとすればよい。したがって、本実施形態の変形例に係るタービン動翼101によれば、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。さらに、調節片34が有底穴252又は有底穴262に挿入されることで固定されるから、調節片34をシュラウド本体25又はシュラウド本体26に溶接する必要がない。つまり、溶接のことを考慮する必要がないため、調節片34の強度が最適化されるように、又は、調節片34どうしの摩擦力による振動減衰が最適化されるように、調節片34の材質を自由に選定することが可能である。なお、第1平面34a及び第2平面34bは、第2平面34bのX方向に対する角度と底面252a又は底面262aのX方向に対する角度とが異なるように傾斜していてもよく、第2平面34bのY方向に対する角度と底面252a又は底面262aのY方向に対する角度とが異なるように傾斜していてもよい。
図13は、本実施形態に係るタービン動翼101(101a〜101b)の他の変形例を示している。図11に示されたタービン動翼101と重複する構成については、共通の符号を付してその説明を省略する。図13においては、底面252aは平面251に対して傾斜している。シュラウド本体26には、平面261に開口する有底穴262が設けられている。有底穴262は、底面262aと、側壁面262bとを備えている。底面262aは平面261に対して傾斜している。シュラウド2は、有底穴252に挿入された状態でシュラウド本体25に固定された一の調節片33と、有底穴262に挿入された状態でシュラウド本体26に固定された他の調節片33とを備えている。調節片33は、第1平面33aと、第1平面33aの反対側に配置された第2平面33bとを備えている。一の調節片33は、第1平面33aが底面252aに密着するように有底穴252に挿入され、調節片33の有底穴252に挿入されている部分の全周を囲んでいる側壁面252bによって挟持されている。他の調節片33は、第1平面33aが底面262aに密着するように有底穴262に挿入され、調節片33の有底穴262に挿入されている部分の全周を囲んでいる側壁面262bによって挟持されている。タービンロータ100が回転したときに翼本体1に作用する遠心力により、翼本体1は図中の矢印で示されるようにねじり戻り変形し、タービン動翼101aのシュラウド本体25に固定された調節片33の第2平面33bとタービン動翼101bのシュラウド本体26に固定された調節片33の第2平面33bとが接触し、タービン動翼101aのシュラウド本体26に固定された調節片33の第2平面33bとタービン動翼101cのシュラウド本体25に固定された調節片33の第2平面33bとが接触する。調節片33により、タービンロータ停止時におけるシュラウドどうしの隙間が調整され、適切なシュラウドコンタクト状態が達成される。すなわち、第1平面33aと第2平面33bの間隔が異なる調節片33をストックしておいて、その中から適切なシュラウドコンタクト状態が達成されるような調節片33を選定してシュラウド本体25及びシュラウド本体26に固定することとすればよい。したがって、本実施形態の変形例に係るタービン動翼101によれば、信頼性を確保しながらタービン動翼の標準化を図ることが可能である。さらに、調節片33が有底穴252又は有底穴262に挿入されることで固定されるから、調節片33をシュラウド本体25又はシュラウド本体26に溶接する必要がない。つまり、溶接のことを考慮する必要がないため、調節片33の強度が最適化されるように、又は、調節片33どうしの摩擦力による振動減衰が最適化されるように、調節片33の材質を自由に選定することが可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るタービンロータを示す図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るタービン動翼を示す斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係るタービン動翼どうしの取り合いを示す図である。 図4は、図3に示されたタービン動翼のシュラウドを示す拡大図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係るタービンロータの製造方法について説明するための図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係るタービンロータの製造方法の変形例について説明するための図である。 図7は、図3に示されたタービン動翼のシュラウドの変形例を示す図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るタービン動翼を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係るタービン動翼が備える調節片を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係るタービン動翼が備える調節片の変形例を示す図である。 図11は、本発明の第3の実施形態に係るタービン動翼を示す図である。 図12は、本発明の第3の実施形態に係るタービン動翼の変形例を示す図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係るタービン動翼の他の変形例を示す図である。
符号の説明
1…翼本体
2…シュラウド
3…植込部
11…前縁
12…後縁
13…背面
14…腹面
15…先端部
16…基部
21…背面側シュラウド
22…腹面側シュラウド
211、221…第1板状部分
211a、221a…湾曲面
211b、221b…第1端部
211c、221c…第2端部
212、222…第2板状部分
212a、222a…第1平面
212b、222b…第2平面
212c、222c…稜線
23、24、25、26…シュラウド本体
231、241、251、261…平面
252、262…有底穴
252a、262a…底面
252b、262b…側壁面
31、32、33、34…調節片
31a、32a、33a、34a…第1平面
31b、32b、33b、34b…第2平面
100…タービンロータ
101(101a、101b、101c)…タービン動翼
102…タービンディスク
S1…回転軸

Claims (8)

  1. 腹面と、背面と、前縁と、後縁とを有する翼本体と、
    前記翼本体の先端部に設けられたシュラウドと
    を具備し、
    前記シュラウドは、前記先端部から回転方向の前記背面側に延びる背面側シュラウドと、前記先端部から前記回転方向の前記腹面側に延びる腹面側シュラウドとを備え、
    前記背面側シュラウド及び前記腹面側シュラウドの各々は、その厚さ方向が回転半径方向と概ね平行な板形状をしており、
    前記背面側シュラウドは、前記先端部に固着された第1板状部分と、前記第1板状部分を介して前記先端部に接続された第2板状部分とを含み、
    前記第1板状部分は、前記厚さ方向から見た前記背面側シュラウドの輪郭線の一部を形成する湾曲面を具備し、
    前記第2板状部分は、前記輪郭線の他の一部を形成する第1平面及び第2平面を具備し、
    前記湾曲面は、前記第1板状部分の前記先端部側に位置する湾曲面第1端部と、前記第1板状部分の前記第2板状部分側に位置する湾曲面第2端部とを含み、前記湾曲面第1端部と前記湾曲面第2端部とが対向するように湾曲し、
    前記第1平面は、前記湾曲面第2端部に連続する一方側端部と、その反対側端部とを含み、前記一方側端部から前記反対側端部まで前記後縁から前記前縁を見る方向に延び、
    前記反対側端部と前記第2平面との間に稜線が形成され、
    前記第2平面は前記見る方向を向いている
    タービン動翼。
  2. 腹面と、背面と、前縁と、後縁とを有する翼本体と、
    前記翼本体の先端部に設けられたシュラウドと
    を具備し、
    前記シュラウドは、前記先端部から回転方向の前記背面側に延びる背面側シュラウドと、前記先端部から前記回転方向の前記腹面側に延びる腹面側シュラウドとを備え、
    前記背面側シュラウド及び前記腹面側シュラウドの各々は、その厚さ方向が回転半径方向と概ね平行な板形状をしており、
    前記腹面側シュラウドは、前記先端部に固着された第1板状部分と、前記第1板状部分を介して前記先端部に接続された第2板状部分とを含み、
    前記第1板状部分は、前記厚さ方向から見た前記腹面側シュラウドの輪郭線の一部を形成する湾曲面を具備し、
    前記第2板状部分は、前記輪郭線の他の一部を形成する第1平面及び第2平面を具備し、
    前記湾曲面は、前記第1板状部分の前記先端部側に位置する湾曲面第1端部と、前記第1板状部分の前記第2板状部分側に位置する湾曲面第2端部とを含み、前記湾曲面第1端部と前記湾曲面第2端部とが対向するように湾曲し、
    前記第1平面は、前記湾曲面第2端部に連続する一方側端部と、その反対側端部とを含み、前記一方側端部から前記反対側端部まで前記前縁から前記後縁を見る方向に延び、
    前記反対側端部と前記第2平面との間に稜線が形成され、
    前記第2平面は、前記見る方向を向いている
    タービン動翼。
  3. 請求項1又は2に記載のタービン動翼をタービンディスクに固定するステップと、
    前記第2板状部分を切削するステップと
    を具備する
    タービンロータの製造方法。
  4. 前記切削するステップにおいては、
    前記第2平面よりも後退した第3平面が前記第2板状部分に形成される
    請求項3に記載のタービンロータの製造方法。
  5. 前記切削するステップにおいては、
    前記第2平面が向く方向と前記第3平面が向く方向とが異なるように前記第3平面が形成される
    請求項4に記載のタービンロータの製造方法。
  6. 翼本体と、
    前記翼本体の先端部に設けられたシュラウドと
    を備え、
    前記シュラウドは、前記先端部に固着されたシュラウド本体と、調節片とを備え、
    前記調節片は、前記シュラウド本体と密着している第1平面と、前記第1平面の反対側に配置された第2平面とを備え、
    前記第2平面は、本タービン動翼と回転方向に隣り合って設けられる他のタービン動翼のシュラウドと接触し、
    前記第2平面は前記第1平面に対して傾斜している
    タービン動翼。
  7. 前記シュラウド本体には有底穴が設けられ、
    前記調節片は、前記第1平面が前記有底穴の底面に密着するように前記有底穴に挿入されている
    請求項6に記載のタービン動翼。
  8. 翼本体と、
    前記翼本体の先端部に設けられたシュラウドと
    を備え、
    前記シュラウドは、前記先端部に固着されたシュラウド本体と、調節片とを備え、
    前記シュラウド本体には有底穴が設けられ、
    前記調節片は、第1平面と、前記第1平面の反対側に配置された第2平面とを備え、
    前記調節片は、前記第1平面が前記有底穴の底面と密着するように前記有底穴に挿入され、
    前記第2平面は、本タービン動翼と回転方向に隣り合って設けられる他のタービン動翼のシュラウドと接触する
    タービン動翼。
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