JP2008095126A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板をプラズマ処理するときに発生する汚染ガスが、プラズマ生成室内に逆拡散侵入するのを阻止する。
【解決手段】複数の基板を処理する処理室を内部に形成した処理容器と、前記処理室内に挿入されて複数の基板を保持する基板保持具と、前記処理容器内の前記基板保持具の側面に形成されてプラズマを生成するプラズマ生成室と、前記処理室内の前記基板間にガスを供給するガス供給部と、前記プラズマ生成室内に設けられ、前記プラズマ生成室内の電子を前記処理室内に保持される前記複数の基板間に供給して、前記基板間のガスをプラズマ励起する電子供給装置と、を有する基板処理装置であって、前記プラズマ生成室内の圧力を前記処理室内の圧力よりも大きくなるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は基板処理装置、特に複数の基板を同時にプラズマ処理する基板処理装置に関する。
従来、複数の基板、例えばシリコンウェハを保持したボートを処理室に搬入して、複数のウェハに対して同時にプラズマ処理をする基板処理装置としてのバッチ式プラズマ処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたバッチ式プラズマ処理装置を構成する熱処理炉の一例を図9及び図10に示す。図9及び図10に示すように、従来例の熱処理炉は、プロセスチューブ7の内壁面に沿うように一対の保護管8が垂直に設けられている。保護管8は、下方でプロセスチューブ7の外側へ向けて屈曲してプロセスチューブ7を貫通し、両方の保護管8には一対の電極9がプロセスチューブ7の下方から挿入されている。
また、プロセスチューブ7の内周には、プラズマ室10を形成する樋形状の隔壁11が両方の保護管8を気密に取り囲むように設置されており、隔壁11には、複数の吹出口である貫通孔12が上下に積載されているウェハ6の間に向くように配列されている。プロセスチューブ7の外周には、処理室37を全体的に均一に加熱するためのヒータ16が設けられている。
このような従来の熱処理炉は、処理ガス(プロセスガス)をプラズマ室10に供給し、所定の圧力に維持した後に、高周波電源13によって高周波電力が一対の電極9の間に供給される。これにより、プラズマ14がプラズマ室10に形成され、処理ガスは活性化され、活性種(ラジカル)15が生成される。電気的に中性の活性種15は、隔壁11に形成された貫通孔12から吹き出して処理室37に供給されることにより、ボート3に保持された各ウェハ6に接触する。ウェハ6に接触した活性種15は、ウェハ6の表面に成膜等のウェハ処理を行う。
しかし、上述した一対の電極9からなるプラズマ源を用いた従来の熱処理炉では、ウェハ6の周辺部でプラズマを生成させるため、ウェハ6面内で均一性の高いプラズマ密度を確保することが困難である。また、プラズマ室10からウェハ6までの距離が遠いため、プロセスガス種によっては、折角発生した活性種が供給途中で消失して失活してしまう場合があり、このために活性種濃度が低下してウェハ処理効率が良好でないという問題もある。また、プラズマ中の高エネルギーイオンにより電極保護管8の表面部や、プラズマ室10内壁がスパッタされてパーティクルの原因となってしまうという懸念もある。そして、これらの理由から、ウェハ処理工程における熱履歴はかならずしも低くはなかった。
また、特許文献1には熱処理炉の他の例として、一対の電極に代えて平行平板電極からなるプラズマ源を用いた熱処理炉が開示されている。平行平板電極からなるプラズマ源は、一対の電極を用いたプラズマ源よりも、電子密度1011〜1013cm-3程度の高密度プラズマを生成可能である。その構成は、反応管外部に平行平板電極を設置して、これらの電極に高周波を印加することにより、容量性結合型プラズマ(CCP)を発生させて、処理室内に活性種を送り込む方法である。同様の手法は、特許文献2においても見ることができる。特許文献2に記載のものは、図11に示すように、処理容器42に隣接したプラズマ発生部68に2枚の平行平板電極76を設け、これらの平行平板電極76間に給電ライン80を介して高周波電源78からの高周波電力を加え、容量性結合型プラズマを発生させて処理容器42内に活性種を送り込む方法である。
この容量性結合型プラズマ(CCP)によれば、近年、ますます厳しくなってきている半導体デバイスの高集積化や、高性能化のための微細化プロセスへの要求に応えることができ、デバイス特性の向上の観点から半導体デバイスの製造工程における熱履歴の低減も実現することが可能である。
しかし、容量性結合型プラズマ(CCP)ではプラズマ中のイオン温度が高く、高エネルギーを持ったイオンが処理室を構成する石英壁に衝突し、石英内壁の膜や、さらには石英内壁をスパッタしてしまう恐れがある。しかも、ウェハ中心部に高密度のプラズマを発生させる為に、高周波電力の出力を上げると、必然的にウェハ周辺、すなわち処理室石英壁近傍のプラズマ密度(=イオン密度)が高くなり、石英内壁をスパッタする確率もさらに高まるという問題がある。
そこで、電子ビーム励起プラズマ(EBEP:Electron-Beam-Excited-Plasma)源を用いて一連の反応プロセスを行う基板処理装置が提案されるにいたっている。これは、処理容器内の基板保持具の側面にプラズマ生成室を設け、このプラズマ生成室に処理ガスを供給して、プラズマを生成する。また、プラズマ生成室にアノードとグリッドを有する電子供給装置を設け、この電子供給装置により、プラズマ生成室内のプラズマから電子を処理室に引き出し、基板保持具に保持された複数のウェハ間に供給して、基板をプラズマ処理するようにしたものである。これによれば、上述したスパッタの問題も解消され、基板面内のプラズマ密度の均一化も図れる。
特開2004−289166号公報 特開2004−343017号公報
しかし、EBEP源を用いた基板処理装置で行われる一連の反応プロセスには、プラズマを用いないプロセスも存在し、その場合には処理室に直接処理ガスを供給して、基板表面に処理を行う。このとき、処理室から供給する処理ガスが導電体を形成し易いガス(例えばTaCl5、TiCl4等)の場合には、導電体形成ガスがプラズマ生成室に侵入するのを防ぐ必要がある。その理由は、プラズマ生成室内に侵入した導電体形成ガスが堆積し、プラズマ生成室の内壁等に導電膜を形成することによりプラズマの発生条件が大きく変化してしまう事による。
同様に、金属を腐食させる腐食性ガス等により処理室をクリーニングする場合にも、プラズマ生成室内のアノードとグリッドの劣化を防ぐために腐食性ガスの侵入を防ぐ必要がある。以下、腐食性ガスや導電体形成ガスを総じてプラズマ生成室に対する「汚染ガス」と呼ぶ。
本発明の目的は、上述した従来技術の問題点を解消して、基板をプラズマ処理するときに発生する汚染ガスが、プラズマ生成室内に侵入するのを阻止することを可能とする基板処理装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、複数の基板を処理する処理室を内部に形成した処理容器と、前記処理室内に挿入されて複数の基板を保持する基板保持具と、前記処理容器内の前記基板保持具の側面に形成されてプラズマを生成するプラズマ生成室と、前記処理室内の前記基板間にガスを供給するガス供給部と、前記プラズマ生成室内に設けられ、前記プラズマ生成室内の電子を前記処理室内に保持される前記複数の基板間に供給して、前記基板間のガスをプラズマ励起する電子供給装置と、を有する基板処理装置であって、前記プラズマ生成室内の圧力を前記処理室内の圧力よりも大きくなるようにしたことを特徴とする基板処理装置が提供される。
本発明によれば、金属膜をプラズマ処理するときに発生する金属を含んだ汚染ガスがプラズマ生成室内に侵入するのを防止することができる。
本発明の実施態様によれば、シリコンウェハなどの基板よりICなどの半導体素子を製造する半導体製造装置において、基板を処理するに際して、プラズマ生成室内の圧力を処理室内の圧力よりも大きくすることにより、プラズマ生成室に導体形成ガスや腐食性ガス(クリーニングガス)の侵入を防止することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図8は、本発明の基板処理装置の一実施形態における半導体製造装置の全体斜視図である。図8に示すように、半導体製造装置99はバッチ式プラズマ装置を構成する。バッチ式プラズマ装置は、筐体101を有する。その筐体101の内部の前面側に、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット100の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ105が設けられ、カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設けられ、カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取り付けられている。又、カセットエレベータ115の後側には、カセット100の載置手段としてのカセット棚109が設けられると共にカセットステージ105の上方にも予備カセット棚110が設けられている。予備カセット棚110の上方にはクリーンユニット118が設けられクリーンエアを筐体101の内部を流通させるように構成されている。
筐体101の後部上方には、熱処理炉5が設けられ、熱処理炉5の下方には被処理基板としての半導体シリコンウェハ(以下、単にウェハ6という)を水平姿勢で多段に保持する基板保持具としてのボート3を熱処理炉5に昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ121が設けられている。ボートエレベータ121に取り付けられた昇降部材122の先端部には蓋体としてのシールキャップ125が取り付けられボート3を垂直に支持している。ボートエレベータ121とカセット棚109との間には、昇降手段としての移載エレベータ113が設けられ、移載エレベータ113には搬送手段としてのウェハ移載機112が取り付けられている。又、ボートエレベータ121の横には、開閉機構を持ち熱処理炉5の下側のウェハ搬入出口131を気密に閉塞する閉塞手段としての炉口シャッタ116が設けられている。
ウェハ6が装填されたカセット100は、図示しない外部搬送装置からカセットステージ105にウェハ6が上向き姿勢で搬入され、ウェハ6が水平姿勢となるようカセットステージ105で90°回転させられる。更に、カセット100は、カセットエレベータ115の昇降動作、横行動作及びカセット移載機114の進退動作、回転動作の協働によりカセットステージ105からカセット棚109又は予備カセット棚110に搬送される。
カセット棚109にはウェハ移載機112の搬送対象となるカセット100が収納される移載棚123があり、ウェハ6の移載に供されるカセット100はカセットエレベータ115、カセット移載機114により移載棚123に移載される。
カセット100が移載棚123に移載されると、ウェハ移載機112の進退動作、回転動作及び移載エレベータ113の昇降動作の協働により移載棚123から降下状態のボート3にウェハ6を移載する。
ボート3に所定枚数のウェハ6が移載されるとボートエレベータ121によりボート3が熱処理炉5に挿入され、シールキャップ125により熱処理炉5のウェハ搬入出口131が気密に閉塞される。気密に閉塞された熱処理炉5内ではウェハ6が加熱されると共に処理ガスが熱処理炉5内に供給され、ウェハ6に処理がなされる。
ウェハ6への処理が完了すると、ウェハ6は上記した作動の逆の手順により、ボート3から移載棚123のカセット100に移載され、カセット100はカセット移載機114により移載棚123からカセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により筐体101の外部に搬出される。
炉口シャッタ116は、ボート3が降下状態の際に熱処理炉5のウェハ搬入出口131を気密に閉塞し、外気が熱処理炉5内に巻き込まれるのを防止している。
カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
図1は、実施形態に係る基板処理装置(半導体製造装置)の熱処理炉の構成を示す縦断面図であり、図2は、図1におけるX−X断面図である。
図1及び図2に示すように、熱処理炉5は、従来の半導体製造装置と同様に、上部が閉じた円筒状の排気可能な処理容器としてのプロセスチューブ7の内壁面に、上下に延びた隔壁11が設けられている。この隔壁11とプロセスチューブ7の内壁とにより、プロセスチューブ7内に区画されたプラズマ生成室17が形成されている。
ウェハ6は、ボート3の各載置部4に、上下に表裏面が向くように複数並べて載置されている。より詳しくいうと、プロセスチューブ7の中心軸上に各ウェハ6の中心が並ぶように、ボート3がプロセスチューブ7の中心に配置されている。
隔壁11は、プロセスチューブ7と同心円状で、各ウェハ6の外周に沿った断面円弧状の中心壁11aと、この中心壁11aをプロセスチューブ7に接続する接続壁11bとから構成されている。
上述したプロセスチューブ7、隔壁11、及びボート3は、例えば、石英などで構成される。
プロセスチューブ7のプラズマ生成室17に対応する位置の外側には、第1のプラズマ源が設けられている。この第1のプラズマ源は、例えば、プラズマ生成室17の外壁に、金属や炭素の棒等からなるループ状の電極22を設けた誘導結合型プラズマ(ICP)源で構成することができる。ループ状の電極22とプロセスチューブ7との間には、金属製のシールド23が介設されている。ループ状の電極22の両端は高周波電源13に接続されている。このICP源により、ガス供給部としてのガス供給管31からプラズマ生成室17内に供給された処理ガスを励起して、プラズマ生成室17内に第1のプラズマを生成するようになっている。ICP源により生成される電子の密度は例えば約1017/cm3である。
本実施形態では、縦型のバッチプラズマ処理装置における第2のプラズマ源としてEBEP方式を用いる。EBEPは、電子供給装置としての電子銃18によって電子を直接ウェハ6の間に照射し、処理ガスをウェハ6の直近でイオン化して第2のプラズマを生成する方式である。
プラズマ生成室17を構成する隔壁11の中心壁11aには、電子を吹き出させる複数の貫通孔12が配列されている。貫通孔12は、上下に多段に積層された複数のウェハ6の間であって、ウェハ6の表面に沿う方向、例えば表面と平行に電子ビームを噴出できるように、隣接する各ウェハ6の間の高さの位置に、上下に並んで等間隔に配列されている。貫通孔12は、電子ビームがウェハ6の中心を通過するように配置されているが、ウェハ6の中心から多少ずれた向きに電子ビームが通過するように配置されていてもよい。なお、隔壁11は、貫通孔12を除いて、プロセスチューブ7内に形成される処理室29とプラズマ生成室17とを気密に区画している。
プラズマ生成室17の中には、上下に延びた平板状のグリッド電極19とアノード電極20とが設けられている。グリッド電極19とアノード電極20とは、互いに対面して配置され、また、アノード電極20は、隔壁11のうち熱処理炉5の中心側の壁に対面して設けられている。グリッド電極19及びアノード電極20は、共に貫通孔12に対応して電子通過孔19a,20aが形成されている。グリッド電極19は、直流電源21の負極側に接続され、アノード電極20は、直流電源21の陽極側に接続されている。従って、グリッド電極19とアノード電極20との間に直流電源21で電圧を印加すれば、電子通過孔19aから電子通過孔20aの間で電子を加速するための電界が発生する。
これらのプラズマ生成室17、グリッド電極19、アノード電極20、直流電源21から電子供給装置(電子銃)18が主に構成される。
プロセスチューブ7には、処理ガスをプラズマ生成室17内に供給するためのガス供給管31と、プロセスチューブ7内を排気する排気管32が設けられている。また、プラズマを用いないプロセスを確保するために、処理ガスを直接処理室29内に供給するためのガス供給管38も設けられている。
ガス供給管31はプラズマ生成室17を介してプロセスチューブ7内に処理ガスを供給する。このガス供給管31には、処理ガスを供給するため、ガス供給源、配管及びバルブなどからなるガス供給系33が接続されている。このガス供給管31、ガス供給系33から処理ガス供給装置が構成される。排気管32には自動圧力制御バルブ、配管を通じてポンプ34が接続され、プロセスチューブ7を排気可能としている。
ボート3は、ウェハ6の中心を回転中心として回転できるように、軸受35により支持されている。ボート3は、回転装置としての回転駆動機構36により回転させられる。
以上のように構成された熱処理炉5の動作について説明する。
前回のバッチ処理が終わった後には、ボート3が熱処理炉5から下降して、ウェハ移載機112によりボート3に新たに複数のウェハ6が積載される。ウェハ6が積載されたボート3は、熱処理炉5内に挿入され、シールキャップ125により熱処理炉5が気密に閉塞される。
そして、ガス供給管38から処理ガスが処理室29に供給され、ガス供給管31からはプラズマ生成室17内へ処理ガス例えばArガスが供給される。ポンプ34で排気を行い、プラズマ発生に適したガス、圧力の雰囲気にする。
ヒータ16によりプロセスチューブ7を加熱してウェハを処理温度に維持しつつ、高周波電源13を作動させてループ状の電極22へ高周波電圧を印加する。ガス供給管31からプラズマ生成室17内へArガスが供給されると、プラズマ生成室17内に高周波電磁誘導が発生して第1のプラズマが形成される。このとき、高密度で大面積のプラズマができる。直流電源21を作動させて、グリッド電極19,20間に直流電圧を印加する。すると次に説明するようにICP(誘導結合型プラズマ)源で作られた第1のプラズマから電子を引き出す。
図3に示すように、プラズマ生成室17において発生したプラズマ中には、イオン25(図3ではA+イオン)と電子26(図3ではe)が混在して、全体として中性を保っている。そして、直流電源21によりグリッド電極19とアノード電極20の間に電圧を印加すると、プラズマ中の電子26はグリッド電極19に印加された負の電圧で作られた電界により、軌道修正を受けて電子通過孔19aに集束する。そして、アノード電極20に印加された正の電圧(加速電圧)により作られた電界によりアノード電極20の電子通過孔20aに向かって加速される。加速された電子は、電子の束、すなわち電子線(Electron-beam)24となって隔壁11の貫通孔12から処理室29内に引き出されて、ウェハ6、6の間に照射される。照射された電子線24により、ウェハ6の表面の直ぐ近くにおいて、ある確率でプラズマガス28(図3ではB分子)が励起、もしくはイオン化される。励起もしくはイオン化された第2のプラズマガス27(図3ではB+)は、ウェハ6の表面を処理する。
この際、回転駆動機構36によりボート3を回転させることにより、ウェハ6の面内、および高さ方向のウェハ間(ウェハ面間)の電子ビームの均一性が確保され、ウェハ6の面内、面間が均一なプラズマガス27と接触し、複数のウェハ6が全体的に均一に処理される。
ところで、上述した熱処理炉5において、金属を含んだ原料ガス(例えばTaC15、TiCl4等)を用いて、ウェハ6上に金属膜を形成するとき、成膜に寄与するガスの量は非常に小さいため大部分の原料ガスは処理室29内に残留する。この金属を含んだ残留汚染ガスがプラズマ生成室17内に逆拡散して侵入すると、プラズマ生成室17内の電子銃18を構成するグリッド電極19やアノード電極20に金属が付着してしまう。その結果、プラズマ生成室17内におけるプラズマの発生条件が変化してしまうが故に、ウェハ6上に効率よく電子ビームを進入させることが難しくなるという問題がある。
そこで、このような問題を解消するには、処理室29内からプラズマ生成室17内へ汚染ガスが逆拡散するのを防止することが必要となる。そのためにはプラズマ生成室17内と処理室29内との圧力差や、プラズマ生成室17と処理室29とを連通している貫通孔12の形状や寸法が重要となる。
図4は、そのような汚染ガスの逆拡散侵入を防止するための貫通孔12の詳細図である。
図4において中心壁11aの右側は処理室29であり、左側はプラズマ生成室17である。中心壁11aには高さ方向に複数の貫通孔12が設けられて、プラズマ生成室17と処理室29とを連通している。プラズマ生成室17に図示しないパージガス導入部を設け、このパージガス導入部と複数の貫通孔12とを用いて、ウェハを処理するに際して、プラズマ生成室17内の圧力P1を処理室29内の圧力P2よりも大きくなるようにしてある。
パージガス導入部よりプラズマ生成室17内にパージガスを導入し、プラズマ生成室17の中心壁11aに設けられた貫通孔12を介して、このパージガスを矢印Aで示すように処理室29内へ流す。パージガスは、高さ方向に等間隔に開けられた複数の貫通孔12から所定速度以上でそれぞれ噴出させる。これにより、プラズマ生成室17と処理室29との圧力差P1>P2を維持する。
この圧力差P1>P2を維持することにより、処理室29内の汚染ガスがプラズマ生成室17内へ拡散侵入するのを防止することができる。パージガスは、汚染ガス分子との衝突確率を高めるために分子直径がなるべく大きく、且つウェハ処理に寄与しないガスが良い。例えば、窒素N2やアルゴンArなどの不活性ガスを用いることができる。
貫通孔12から噴出されるパージガス速度は、250m/s以上であることが好ましい。また、貫通孔12の形状は単純な円柱状の孔でよく、貫通孔の径はφ4mmが良い。φ4mmより大きいと汚染ガス遮断のためのパージガス流量を増加、若しくは貫通孔12の長さを増加させなければならず、コストアップやサイズアップになる。孔径がφ4mmより小さい場合は電子ビームの引き出しが困難になる。またこのとき貫通孔の長さは10mmが良い。貫通孔の長さが10mmより短いとパージガスの流路が短くなり、汚染ガスの逆拡散による侵入確率が上昇するため、大流量のパージガスを必要とする。また10mmより長いと電子ビームの引き出しが困難になるため好ましくない。
通常、貫通孔12は、図4に示すように、平板な中心壁11aに開口すれば良いが、例えば厚さ5mm程度の薄い板材に貫通孔12を設けたい場合には図5に示すように、貫通孔12の長さ10mmを保つために貫通孔12に凸部41を取り付けた形状としても、汚染ガスの遮断効果は変化しない。これによれば、材料費が減るのでコストダウンに繋がる。また、プロセスチューブ7の重量ダウンにもなる。
ところで、プラズマ生成室17から供給するパージガス種と、プラズマ生成室17内におけるプラズマ生成に必要なプラズマガス種とが異なる場合には、ウェハ6間の活性種濃度とパージガスの流速とは直接関係がなく、高さ方向のウェハ処理を均一な状態とすることができるので、貫通孔12から処理室29に向かうパージガスの流速は高さ方向で必ずしも一定となるようにする必要はない。この場合、パージガス導入部は、プラズマ生成室17内の任意の箇所に1本導入するようにするか、あるいは1本のガス導入部がプラズマ生成室17の任意の箇所と連通していればよい。
しかし、プラズマ生成室17内から供給するパージガス種と、プラズマ生成室17内におけるプラズマ生成に必要なガス種とが同一の場合には、ウェハ6間の活性種濃度とパージガス(プラズマガス)の流速とは直接関係するから、各貫通孔12から引き出す電子ビームの密度を一定にして、高さ方向のウェハ処理を均一な状態とさせるために、貫通孔12から処理室29に向かうパージガス流速が高さ方向で一定となるようにしなければならない。
図6は、そのようなパージガス流速を高さ方向で均一とするようにしたプロセスチューブ7内の構成例を示す。
複数のパージガスノズル30はプラズマ生成室17内に設けられている。パージガスノズル30は例えば円筒状をしており、パージガス導入部を構成する。縦型の熱処理炉にあっては、このパージガスノズル30は、通常、プロセスチューブ7の下部から挿入されてプロセスチューブ7の上部に向けて延在されているため、プロセスチューブ7内の下部から挿入されてそこに止まる通常ノズルと比べて長さが長くなっている。
パージガスノズル30は、長さの異なる4本の石英ロングノズルA〜D(長さはA>B>C>Dの関係にある)から構成される。石英ロングノズルA〜Dの入口となる基端部から出口となる先端部までの各長さは、各貫通孔12からウェハ配列領域47に向けて発射されるパージガスPGの流速が均一となるように設定される。なお、石英ロングノズルA〜Dの先端部の出口は真上を向いている。また、ウェハ配列領域とは、ボート3に載置される複数のウェハ6がプロセスチューブ7に配置される領域をいう。これらの石英ロングノズルA〜Dの入口となる基端部は、プロセスチューブ7の開口下端から外部に取り出されている。
上述した石英ロングノズルA〜Dは、図示しないプラズマガス/パージガス源、不活性ガス源、またはクリーニングガス源に配管系を介して連結されている。
パージガス種と同一のガスを用いてプラズマを発生させる場合であっても、プラズマ生成室17内の高さ方向の圧力分布が均等となり、それに伴いプラズマ生成室17に開けられた貫通孔12から処理室29へ向かうパージガスの流速は高さ方向で均一にすることができる。したがって、処理室からプラズマ生成室17への導体形成ガス等の逆拡散侵入を確実に防止することができる。また、各貫通孔12から引き出す電子ビームの密度も高さ方向に一定にして、高さ方向のウェハ処理を均一な状態とすることができる。したがって、ウェハ面内及びウェハ面間で均等なプラズマ処理を行うことができる。
なお、上述した実施の形態では石英ロングノズルA〜Dをプラズマ生成室17内に設けるようにしたが、そのようにすると、石英ロングノズルA〜Dを収容するためにプラズマ生成室17内の容積を拡大しなければならない。
そこで、図7に示す実施の形態は、そのようにプラズマ生成室17内の容積を拡大することなく、換言すればプロセスチューブ7の大口径化を招来することなく、貫通孔12から処理室29へ向かうパージガスの流速を高さ方向で均一とすることを可能としている。そのために、パージガスノズル31としての石英ロングノズルA’〜D’はプラズマ生成室17外に設けるようにする。そしてL字状に折曲した石英ロングノズルA’〜D’の出口となる水平先端部を、プラズマ生成室17の外壁に設けた連通孔7aと連結している。石英ロングノズルA’〜D’の先端部開口がプラズマ生成室17と連結される連通孔7aの位置は、各貫通孔12からウェハ配列領域47に向けて発射されるパージガスPGの流速が均一となるような位置に設定される。
このように構成することによって、プロセスチューブ7を大型化することなく、貫通孔12から処理室29へ向かうパージガスPGの流速を高さ方向で均一とすることができる。
上述したように本実施の形態によれば、圧力生成室内の圧力>処理室内の圧力としたり、貫通孔の形状や寸法を上述しように規定したりしているので、金属膜をプラズマ処理するときに発生する金属を含んだ汚染ガスを、プラズマ生成室17に確実に逆拡散侵入しないようにすることができる。従って、プラズマ生成室17に金属を含んだ汚染ガスが侵入せず、侵入に起因してプラズマ生成室17の電子銃18を構成するグリッドやアノードに金属が付着することを防止でき、それにより、電子ビームをウェハ上に効率よく進入させることが容易になる。
また、本実施の形態では、ウェハ6上に金属膜を形成するときに、金属を含んだ汚染ガスが処理室29からプラズマ生成室17内に逆拡散侵入することを抑制する場合について説明した。同様に、図1の装置構成において、処理室29を腐食性ガス、例えばNF3やClF3等のクリーニングガスを用いてプロセスチューブ7内をクリーニングする場合にも、適用することが可能である。これによれば、クリーニングガスのプラズマ生成室17内への逆拡散侵入を防止して、プラズマ生成室17内のアノード電極20とグリッド電極19の劣化を防ぐことができる。
また、本実施形態の基板処理装置によれば、EBEP源により、ウェハ6の直近で処理ガスを活性化させるので、寿命が短い活性種であっても、ウェハ6の表面に必要量を供給することが可能である。また、容量性結合型プラズマ(CCP)などで発生させた高エネルギープラズマにウェハ6が晒されるわけではないので、ウェハ6自体がプラズマからダメージを受けることがない。さらに、プラズマ生成室17では、電子を取り出すためにだけプラズマを発生させればよいので、高出力の高周波を印加する必要がなく、プロセスチューブ7を構成する石英壁などがスパッタされる可能性が低い。また、本実施の形態ではプラズマ生成室にICP源を用いており、ICP源がプロセスチューブ7の外にあるので、フィラメント(超高温の金属)を使用する場合と比べて、処理の際の汚染源にはならず、非常にクリーンである。
また、このようにプラズマが各ウェハ6上に均一に形成されることで、プラズマ処理が成膜処理である場合にあっては膜質が大幅に向上し、またバッチ式であることで製品のスループットも向上する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されることなく適宜変更して実施することが可能である。
例えば、プラズマ生成室17におけるプラズマの発生方法は、前記実施形態においては一例として高周波を印加することによるICPを用いているが、これに限定されることなく、電子サイクロトロン共鳴プラズマや、表面波プラズマなど、スパッタ作用を極力抑えたプラズマ発生方式ならば他の方式を適用することもできる。
また、プラズマ生成室17におけるプラズマガスと、反応に寄与するプラズマガス28は、同一のものであっても異なるものであってもよい。異なるものである場合は、ガス供給管31とは異なる別なガス供給管38を必要とする場合である。なお、プラズマガスとしては、H2、He、Ar、N2、NH3などを適用することができる。
また、実施の形態では、反応プロセスとして金属膜の形成プロセスについて説明したが、これに限定されない。反応プロセスの他の例としては、例えば、シリコン窒化膜(Si34)形成プロセスなどのプラズマCVD(ChemicalVapor Deposition)プロセスにも適用できる。この反応プロセスでは、例えばプラズマ生成室経由でアンモニアガス(NH3)を処理室内に供給し、別のガス供給部(図示せず)から処理室内にシラン系ガスを供給して反応させる。この反応プロセスに際して、シラン系ガスがプラズマ生成室内に逆拡散侵入するを抑制して、プラズマ生成室の内壁や電子銃を構成するグリッドやアノードにシリコン窒化膜(Si34)が付着するのを防止することができる。
また、プラズマを利用したH2活性種によるウェハ6上の自然酸化膜を除去すプロセスにも適用可能である。この場合は、H2Oガスがプラズマ生成室内に逆拡散侵入するを抑制して、プラズマ生成室の内壁や電子銃を構成するグリッドやアノードに、劣化による錆が付着するのを防止することができる。
さらに、本実施の形態によるEBEP方式は、プラズマCVD処理に限らず、プラズマALD(Atomic Layer Deposition)成膜を行う際にも適用可能である。通常、ALD成膜を行う場合にはプリカーサガス(前駆体ガス)を完全排気するために全工程で排気イベントが行われるのが一般的である。排気イベントの際は、あらゆるガス供給を止め、所定の時間だけ排気ポンプにより排気するが、このとき、ある時間を経過するとプラズマ生成室と処理室間の圧力が共に数Pa以下となる(例えばP1=5.0Pa、P2=1.0Paなど)。処理室側は直接ポンプに連結されているため、プラズマ生成室内の圧力よりも低い圧力となり、P1>P2を維持するが、P1とP2の圧力が共に数Pa程度と低くなる場合には、2成分系のガス拡散速度が非常に速くなるため、P1>P2を維持していたとしても、処理室に微量ながら残留する汚染ガスがプラズマ生成室内に逆拡散してくるおそれがある。この逆拡散による汚染ガスの侵入量はごく微量であるが、ALDなどのサイクル運転を行う場合には、侵入した汚染物質がサイクル数に依存して加算されていくため、微量の侵入量も無視できなくなる。従ってこれを回避するためには、プリカーサガスの排気イベント時にも、プラズマ生成室側からパージガスを流し続けることが必須となる。
図1に示した熱処理炉を用いてシリコンウェハ6上にTi膜を形成した。Ti膜の成膜原料ガスにTiCl4ガスを用いた。その成膜反応は
TiCl4+2H2→Ti+4HCl
である。プラズマ生成室の隔壁に開口した貫通孔はφ4mm、長さ10mmとした。
(1)処理室内を50Pa、ウェハ温度を200℃に設定した。処理室内にTiCl4を50sccm供給して、処理室内をTiCl4雰囲気にしてTiCl4をウェハ上に吸着させた。
(2)プラズマガスArをプラズマ生成室内に導入して、ICP源によりArプラズマを生成した。電子銃によりプラズマ中から電子eを引き出して、貫通孔からウェハ間のH2に照射して、ウェハ直上に原子状水素H+を生成した。
2→2H+
また、プラズマArはパージガスとしても用いて、高さ方向に設けた複数の貫通孔から、1貫通孔当り、速度250m/s以上で処理室内に供給して、プラズマ生成室内圧力P1>処理室内圧力P2とした。
(3)H+がウェハ上に吸着しているTiCl4のClと結合して、ウェハ上にTi膜が形成された。
TiCl4+4H+→Ti+4HCl
ここでは、Ti膜の成膜原料ガスであるTiCl4ガス自体が汚染ガスとなる。
プラズマArをパージガスとして貫通孔から上記速度で処理室内に供給して、P1>P2を維持したことにより、ウェハ上にTi膜を形成するに際して、TiCl4が処理室内からプラズマ生成室内に拡散侵入するのを確実に抑制できた。従って、プラズマ生成室17の内壁や、アノード電極、グリッド電極にTi膜が形成されず、Ti膜に起因する通電が生じなかった。また、また電子ビームの引き出しも容易であった。
なお、TiCl4の分子直径は4.5Å程度である。これより分子直径の小さい汚染ガスに対しては、拡散が非常に速くなり、ガスの流れ方向に逆らってプラズマ生成室内に逆拡散で侵入するため、上述した条件ではガス遮断が難しくなる。例えば、H2の分子は、その直径が非常に小さいため逆拡散侵入が避けられない。処理室内で発生するHClは分子直径が3Å程度なので、逆拡散侵入することが考えられる。このHClは金属を含んでいないのでTiCl4と比べてあまり問題とはならないが、HClも汚染ガスのひとつである。このHClによる汚染を防止するには、パージガスの流速をさらに上げる必要がある。
上述したように、パージガスArを1貫通孔当たり260sccm程度流せば、汚染ガスの侵入は防止できることがわかった。但し、この時、処理室側の圧力は少なくとも50Pa以下であることが必要があることがわかった。
以下に本発明の好ましい態様を付記する。
第1の態様は、複数の基板を処理する処理室を内部に形成した処理容器と、前記処理室内に挿入されて複数の基板を保持する基板保持具と、前記処理容器内の前記基板保持具の側面に形成されてプラズマを生成するプラズマ生成室と、前記処理室内の前記基板間にガスを供給するガス供給部と、前記プラズマ生成室内に設けられ、前記プラズマ生成室内の電子を前記処理室内に保持される前記複数の基板間に供給して、前記基板間のガスをプラズマ励起する電子供給装置と、を有する基板処理装置であって、前記プラズマ生成室内の圧力を前記処理室内の圧力よりも大きくなるようにしたことを特徴とする基板処理装置である。
プラズマ生成室内の圧力P1を処理室内の圧力P2よりも大きくなるよう(P1>P2)設定すると、処理室内の汚染ガスがプラズマ生成室に侵入するのを確実に防止することができる。例えば、P1>P2であって、P1>320Pa程度であり、かつP2<50Pa程度であれば、確実にTiCl4を遮断可能である。従って、特に汚染ガスが、プラズマ処理するときに発生する金属を含んだ汚染ガスである場合に、プラズマ生成室内の電子供給装置を金属により汚染するのを確実に防止できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記プラズマ生成室と前記処理室とは、前記基板保持体の載置部に載置される前記基板間に対応して、前記プラズマ生成室に設けられた複数の貫通孔により連通されている基板処理装置である。
プラズマ生成室と前記処理室とは、基板間に対応して設けられた複数の貫通孔により連通しているので、プラズマ生成室内の圧力と処理室内の圧力との関係を基板保持体の側面に沿って均一に設定できる。従って、処理室内の汚染ガスがプラズマ生成室内に侵入するのをより確実に防止することができる。
第3の態様は、第1の態様において、前記プラズマ生成室内に、基板保持体の側面に沿って長さの異なる複数のパージガスノズルを設けた基板処理装置である。
プラズマ生成室内にパージガスノズルを設けるという簡単な構成で、プラズマ生成室内から処理室内へパージガスを供給することにより、プラズマ生成室内の圧力を前記処理室内の圧力よりも大きくすることができる。また、基板保持体の側面に沿って長さの異なる複数のパージガスノズルを設けることにより、パージガス流速を基板保持体の側面に沿って均一にすることができる。特に、パージガス種とプラズマ生成に必要なガス種とが同一の場合に、基板保持体の側面に沿って均等なプラズマ供給を可能にすることができる。
第4の態様は、第1の態様において、前記プラズマ生成室内に、基板保持体の側面に沿って長さの異なる複数のパージガスノズルを連通した基板処理装置である。
プラズマ生成室内にパージガスノズルを連通するという簡単な構成で、プラズマ生成室内から処理室内へパージガスを供給することにより、プラズマ生成室内の圧力を前記処理室内の圧力よりも大きくすることができる。また、プラズマ生成室に、基板保持体の側面に沿って長さの異なる複数のパージガスノズルを連通することにより、パージガス流速を基板保持体の側面に沿って均一にすることができる。特に、パージガス種とプラズマ生成に必要なガス種とが同一の場合に、基板保持体の側面に沿って均等なプラズマ供給を可能にすることができる。
第5の態様は、第2の態様において、前記各貫通孔から250m/sの速度でパージガスを流し、前記処理室側の圧力は50Pa以下で、前記汚染ガスの分子直径が4.5Å程度である基板処理装置である。
この条件のときに、処理室内の汚染ガスがプラズマ生成室内に侵入するのをより確実に防止することができる。
第6の態様は、第5の態様において、前記貫通孔の孔径はφ4mm程度、長さは10mm程度である基板処理装置である。
このような貫通孔の寸法のとき、コストアップやサイズアップを招くのを防止できる。
第7の態様は、第2の態様において、前記貫通孔から250m/s以上でパージガスを噴出するようにした基板処理装置である。
250m/s以上でパージガスを噴出すると、処理室内の汚染ガスがプラズマ生成室内に侵入するのをより確実に防止することができる。
第8の態様は、第1の態様において、処理室内の圧力が50Pa以下である基板処理装置である。
処理室内の圧力が50Pa以下であると、処理室内の汚染ガスがプラズマ生成室内に侵入するのをより確実に防止することができる。
本発明の一実施の形態における基板処理装置の熱処理炉の構成を示す縦断面図である。 図1におけるX−X断面図である。 本発明の一実施の形態における電子ビーム励起プラズマを説明する図である。 本発明の一実施の形態におけるプラズマ発生室と処理室とを連通する貫通孔の説明図である。 本発明の他の一実施の形態におけるプラズマ発生室と処理室とを連通する貫通孔の説明図である。 本発明の一実施の形態におけるパージガス導入部を設けたプロセスチューブ内の構成例を示す概略図である。 本発明の他の一実施の形態におけるパージガス導入部を設けたプロセスチューブ内の構成例を示す概略図である。 本発明の一実施形態における基板処理装置の全体斜視図である。 従来例の基板処理装置における熱処理炉の縦断面図である。 図9におけるX−X線断面図である。 従来例の半導体製造装置における熱処理炉のプラズマ源の説明図である。
符号の説明
3 ボート(基板保持体)
4 載置部
6 ウェハ(基板)
17 プラズマ生成室
18 電子銃(電子供給装置)
29 処理室

Claims (1)

  1. 複数の基板を処理する処理室を内部に形成した処理容器と、
    前記処理室内に挿入されて複数の基板を保持する基板保持具と、
    前記処理容器内の前記基板保持具の側面に形成されてプラズマを生成するプラズマ生成室と、
    前記処理室内の前記基板間にガスを供給するガス供給部と、
    前記プラズマ生成室内に設けられ、前記プラズマ生成室内の電子を前記処理室内に保持される前記複数の基板間に供給して、前記基板間のガスをプラズマ励起する電子供給装置と、
    を有する基板処理装置であって、
    前記プラズマ生成室内の圧力を前記処理室内の圧力よりも大きくなるようにしたことを特徴とする基板処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010192066A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Sharp Corp 光ディスク再生装置、光ディスク再生方法、光ディスク再生プログラム、および記録媒体
KR20180021142A (ko) 2015-09-17 2018-02-28 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 가스 공급부, 기판 처리 장치 및 반도체 장치의 제조 방법

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