JP2008094979A - 塗料及びその製造方法並びに装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】分散剤や結合剤を必要とせずに、微細粒子の塗料、例えば平均粒径が0.7μm以下の塗料を製造できる。
【解決手段】有機溶媒中のカーボンブラック粉末に超音波を印加して塗料化のための分散処理を行う第1の超音波処理手段11と、塗料化されたカーボン液に剪断力による分散処理を施してカーボンブラック粉末の微細化を行うビーズミル分散機12と、微細化処理された後の分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理手段13と、を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】有機溶媒中のカーボンブラック粉末に超音波を印加して塗料化のための分散処理を行う第1の超音波処理手段11と、塗料化されたカーボン液に剪断力による分散処理を施してカーボンブラック粉末の微細化を行うビーズミル分散機12と、微細化処理された後の分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理手段13と、を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、塗料及びその製造方法並びに装置に係り、特に黒色塗料あるいは磁気記録媒体等に用いるカーボンブラック塗料及びその製造方法並びに装置に関する。
従来から、例えばカーボンブラックを分散して塗料を製造するにはボールミル、サンドミルなどが用いられているが、この分散処理のみでは高度に分散したカーボンブラック塗料を得ることは難しい。このため、分散処理の前段に前処理工程が必要であり、カーボンブラックを塗料化する前処理を備えた最も簡便な手法としては攪拌、例えばディゾルバー型などによるカーボンブラックの攪拌・分散が挙げられる。
しかし、単純な攪拌操作だけではカーボンブラックが分散せず、多量の沈降物が容器底部に残ってしまい、目的とする塗料化を果たすことが出来ない。また、有機溶媒中に結合剤、例えば塩化ビニル系の結合剤をあらかじめ溶解し、その後にカーボンブラックを添加して攪拌処理を行っても同様に沈降物が発生し塗料化することが出来ない。
前処理工程を備えた別の手法として、高剪断力でカーボンブラック粒子をほぐす工程、例えばニーダーや加圧ニーダー等の混練工程や3本ロールミルや2本ロールミル処理を用い、これによって塗料化する手法がある。この前処理工程においては、いかに容易にカーボンブラック粒子をほぐして塗料化するかが重要であるが、上記の手法では大掛かりな装置が必要な上に添加している結合剤樹脂の熱分解についても考慮が必要であり、製品の品質の問題だけではなく製造コストにも悪影響を及ぼしている。
これに代わる手法としてボールミルによる湿潤工程を用いてプレ分散することにより塗料化する方法も提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の方法によっても工程が煩雑となってしまうので、より簡便な方法で塗料化できることが望ましい。また、いずれの手法においてもカーボンブラックを塗料化する際には分散剤や結合剤を添加することが常識となっているが、分散剤や結合剤は一般的に熱によって分解しやすいため、処方上及び処理上の制約が発生し易い。
このように、従来のカーボンブラックの分散技術は、(1)沈降物が発生し易く高品質なカーボンブラック塗料を製造できない、(2)熱分解し易い分散剤や結合剤を使用する必要があるため処方上及び処理上の制約が発生し易い、(3)前処理の工程が煩雑化したり装置が大がかりになる等の不具合があり、満足できるものではなかった。
特開平4−45176号公報
上記従来技術を解決するために、本出願人は、分散剤や結合剤を必要とせず、簡易且つコンパクトな分散処理で沈降物が発生しにくいカーボンブラック塗料の製造方法(特願2005−199989)を提案しており、サブμm〜μmのサイズ(例えば0.7μm)のカーボンブラック粒子を得ることが可能である。
しかしながら、今日では、より高精彩な画像を得ることのできる塗料や、より高記録密度の磁気記録媒体用の塗料の要求が一層高くなっており、平均粒径の更に微細なカーボンブラック塗料が要求されている。
このような背景から、カーボンブラック塗料の更なる微細化を押し進める必要あるが、上記提案の製造方法の場合には平均粒径が0.7μm以下の更なる微細化には限界があり、改良を必要とすることが分かった。また、このような微細化の要求は、カーボンブラック塗料に限らず、他の塗料においても同様である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、分散剤や結合剤を必要とせずに、微細粒子の塗料、例えば平均粒径が0.7μm以下の塗料を製造できる塗料の製造方法及びそれにより製造された塗料を提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、前記目的を達成するために、分散剤及び/又は結合剤を使用しないで、有機溶媒中に被塗料化粉末を分散して塗料化する塗料の製造方法であって、前記塗料化のための分散処理を、前記有機溶媒中の被塗料化粉末に超音波を印加して行う第1の超音波処理工程と、前記塗料化された分散液に剪断力による分散処理を施して前記被塗料化粉末の微細化を行う微細化処理工程と、前記微細化処理された後の分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理工程と、を備えたことを特徴とする塗料の製造方法を提供する。
請求項1によれば、先ず、第1の超音波処理工程において、被塗料化粉末の塗料化を行う。一般的に、沈降物がない状態で塗料化するには単純な攪拌時間の延長では困難であり、本発明者は、塗料化するための手法として超音波分散の機構に着目した。即ち、有機溶媒中に超音波を印加することで有機溶媒を振動させ、被塗料化粉末の分散処理を超音波分散処理により行うようにした。この分散のメカニズムは、有機溶媒中に超音波を印加することにより、溶媒中に微小空洞(以下、キャビティという。)が発生し、発生したキャビティが破裂する際の衝撃力によって被塗料化粉末を有機溶媒中に分散させる。また、超音波の出力や周波数等で制御することでキャビティの大きさや発生個数を制御でき、超音波分散時の出力や周波数を適切に選定することによって被塗料化粉末をサブμm〜μmのサイズで分散することが可能である。
また、塗料の製造では分散剤や結合剤を使用することが常識となっているが、本発明では分散剤や結合剤を一切含まない状態で有機溶媒中に被塗料化粉末を好適に分散することができる。上記したように、超音波は生成・破壊するキャビティの破壊衝撃力を利用しているが、有機物を多量に含む系では効果が弱められてしまうため、分散剤や結合剤を使用すると分散性能が逆に低下する。従って、本発明では、分散剤及び/又は結合剤を使用しないので、処方上、及び処理上の制約を受けることもない。
次に、微細化処理工程において、塗料化された分散液に剪断力による分散処理を施して分散液中の被塗料化粉末の微細化を促進させる。しかし、微細化を促進するために分散時間を長くして高分散処理を行うと、粒子の解砕が進む一方、粒子の再凝集が生じるため、分散液の粒径分布が大きくなると共に、分散安定性(分散状態が経時的に変化しないこと)の低下を招く。この場合、微細化処理工程を行う前に、分散剤や結合剤を添加する方法もあるが、これでは、分散剤や結合剤を使用しないという発明本来の目的が達成することができない。
そこで、本発明では、微細化処理工程の後に、分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理工程を行うことで、再凝集を解砕することができる。従って、微細化処理工程を長くして再凝集が生じても、最終的には微細化した平均粒子径の小さな塗料を安定した分散状態で得ることができる。
請求項2は請求項1において、前記被塗料化粉末は、カーボンブラック粉末、アルミナ粉末、シリカ粉末、チタニア(酸化チタン)粉末の何れかであることを特徴とする。
請求項2は、被塗料化粉末としての好ましい例を挙げたものであり、本発明はカーボンブラック塗料、アルミナ塗料、シリカ塗料、チタニア(酸化チタン)塗料の製造に好適である。
請求項3は請求項1又は2において、前記第1の超音波処理工程をバッチ式で行うと共に、前記第2の超音波処理工程を連続フロー方式で行うことを特徴とする。
請求項3によれば、塗料化のための1の超音波処理工程をバッチ式で行うことが好ましい。これは、塗料化する前は、被塗料化粉末を有機溶剤中に均一に分散して塗料化することが重要であり、バッチ式にすることで連続フロー方式でありがちなショートパスの発生を防止したり、超音波印加する前、例えばタンク内での被塗料化粉末の沈降を抑制するので、均一な塗料化を行うことができる。また、生産性(処理能力)の面でもバッチ方式が好ましい。一方、第2の超音波処理工程は、第1の超音波分散処理工程及び微細化処理工程で分散された分散液を対象としたものであり、連続フロー方式で効率的に超音波処理を施すことが好ましい。
請求項3によれば、塗料化のための1の超音波処理工程をバッチ式で行うことが好ましい。これは、塗料化する前は、被塗料化粉末を有機溶剤中に均一に分散して塗料化することが重要であり、バッチ式にすることで連続フロー方式でありがちなショートパスの発生を防止したり、超音波印加する前、例えばタンク内での被塗料化粉末の沈降を抑制するので、均一な塗料化を行うことができる。また、生産性(処理能力)の面でもバッチ方式が好ましい。一方、第2の超音波処理工程は、第1の超音波分散処理工程及び微細化処理工程で分散された分散液を対象としたものであり、連続フロー方式で効率的に超音波処理を施すことが好ましい。
請求項4は請求項3において、前記第1の超音波処理工程では、前記有機溶媒を攪拌しつつ超音波を印加した状態を予め形成し、この状態で前記有機溶媒中に前記被塗料化粉末を添加することを特徴とする。
これは、有機溶媒に被塗料化粉末を添加後に攪拌且つ超音波の印加を行うことも可能であるが、有機溶媒を攪拌して有機溶媒に十分な流動性を与えておき、且つ超音波を印加した状態で被塗料化粉末を添加した方が、沈降物が生じにくいからである。
請求項5は請求項3において、前記第2の超音波処理工程では、微細化処理された後の分散液が超音波印加エリア(超音波照射部)での累計滞在時間が0.2秒以上であることを特徴とする。
請求項5は請求項3において、前記第2の超音波処理工程では、微細化処理された後の分散液が超音波印加エリア(超音波照射部)での累計滞在時間が0.2秒以上であることを特徴とする。
連続フロー方式で超音波処理を行う際に、分散液の超音波照射部での累計滞在時間が0.2秒未満では、超音波による解砕効果が不十分となる。尚、流速(流量)が10Kg/分を越えると、微細化処理工程で再凝集した再凝集物の確実な解砕を行いにくくなるので、流速(流量)を指標とする場合には、10Kg/分以下であることが好ましい。
請求項6は請求項1〜5の何れか1において、前記第1及び第2の超音波処理工程における超音波の周波数は18KHz以上であることを特徴とする。
請求項6は請求項1〜5の何れか1において、前記第1及び第2の超音波処理工程における超音波の周波数は18KHz以上であることを特徴とする。
超音波分散処理の周波数は、製造される塗料中の被塗料化粉末の粒子サイズや粒度分布に応じて適宜設定するとよいが、良好な分散性を得るには一般的に18KHz以上に設定することが好ましい。この場合、第1及び第2の超音波処理工程ともに、同じ周波数にすることができる。
請求項7は請求項1〜6の何れか1において、前記微細化処理工程をビーズミル分散機、ボールミル分散機、サンドミル分散機の何れかで行うことを特徴とする。
塗料化された分散液に剪断力を付与して更に微細化する好ましい機器を挙げたものであり、ビーズミル分散機、ボールミル分散機、サンドミル分散機の何れかを好適に使用できる。
請求項8は請求項7において、前記分散機内における滞留時間が10分以上であることを特徴とする。
第1の超音波処理工程で得られたサブμm〜μmの分散液中の被塗料化粉末を更に微細化するには、分散機内における滞留時間が10分以上であることが好ましいからであり、長時間分散で再凝集が生じても、第2の超音波処理で凝集物は解砕されるので心配ない。
請求項9は請求項1〜8の何れか1において、前記第2の超音波処理工程後の前記被塗料化粉末の平均粒径が0.7μm以下であることを特徴とする。
本発明は、分散剤や結合剤を必要とせずに、平均粒径が0.7μm以下の塗料を製造する方法として特に有効だからである。
本発明は、分散剤や結合剤を必要とせずに、平均粒径が0.7μm以下の塗料を製造する方法として特に有効だからである。
本発明の請求項10は、前記目的を達成するために、有機溶媒中の被塗料化粉末に超音波を印加して塗料化のための分散処理を行う第1の超音波処理手段と、前記塗料化された分散液に剪断力による分散処理を施して前記被塗料化粉末の微細化を行う微細化手段と、前記微細化処理された後の分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理手段と、を備えたことを特徴とする塗料の製造装置を提供する。
請求項10は、本発明を装置として構成したものであり、第1の超音波処理手段で塗料化を行い、塗料化した分散液を剪断力を利用した微細化手段で微細化し、微細化した分散液を再びの第2の超音波処理手段で超音波を印加すれば、分散剤や結合剤を必要とせずに、平均粒径が0.7μm以下の塗料を製造できる。
本発明の請求項11は、前記目的を達成するために、請求項1〜9の何れか1の製造方法によって製造されたことを特徴とする塗料を提供する。
本発明の製造方法で製造されることにより、分散剤や結合剤を必要とせずに、平均粒径が0.7μm以下の塗料を得ることができる。
本発明の塗料及びその製造方法並びに装置によれば、分散剤や結合剤を必要とせずに、微細粒子の塗料、例えば平均粒径が0.7μm以下の塗料を得ることができる。
以下、図面に従って本発明に係る塗料及びその製造方法並びに装置の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の塗料の製造装置の構成を、処理する順番に矢印で示した概念図であり、被塗料化粉末としてカーボンブラック粉末を使用してカーボンブラック塗料を製造する一例で以下に説明する。
図1に示すように、本発明の塗料の製造装置10は、主として、有機溶媒中のカーボンブラック粉末に超音波を印加して塗料化のための分散処理を行う第1の超音波処理手段11と、塗料化されたカーボンブラック分散液(以下、カーボン液という)に剪断力による分散処理を施してカーボンブラック粉末の微細化を行う微細化手段12と、微細化処理された後のカーボン液に再び超音波を印加する第2の超音波処理手段13と、で構成される。ここでは、カーボン液の微細化手段12としてビーズミル分散機の例で説明するが、剪断力を利用して微細化するものであればよく、例えばボールミル分散機、サンドミル分散機等を使用できる。
第1の超音波処理手段11は、攪拌機14付きのタンク15と、該タンク15内に超音振動子を備えた超音波発生装置16と、によりバッチ方式の装置として構成される。そして、タンク15内に貯留される1バッチ分の有機溶媒を攪拌機14で攪拌しながら超音波発生装置16から有機溶媒に超音波を印加した状態で、粉末供給配管17からカーボンブラック粉末を有機溶媒中に投入する。これにより、分散剤及び/又は結合剤を使用しないで、カーボンブラック粉末の塗料化を行う。
第1の超音波処理手段11の超音波印加条件としては、周波数が18kHz以上、MAX振幅が30μm程度、定格出力が1200W以上が好ましい。また、1バッチの処理時間としては、タンク容量や超音波印加条件によって異なるので、均一な塗料化ができる時間を目安として行えばよい。均一な塗料化のためには、ショートパスが生じたり、処理前の沈降の懸念のある連続フロー方式の超音波処理よりも、バッチ方式の超音波処理の方が好ましい。
ビーズミル分散機12は、図1に概略を示すように、主として、多数のビーズ18が内部に投入された略円筒状の容器19と、容器19内に設けられて図示しない駆動装置によって容器19の軸線周りに回転するアジテータ20と、で構成される。容器19の軸線方向の一方端側の上面には、第1の超音波処理手段11で塗料化されたカーボン液を導入する導入管21が立設され、容器19の軸線方向の他方端側の側面には、微細化されたカーボン液を導出する導出口22が形成される。従って、導入管21から容器19内に供給されたカーボン液は、アジテータ20の回転により互いに激しくぶつかり合うビーズ18によって強い剪断力が付与される。これにより、カーボン液中のカーボンブラック粒子が有機溶媒中において微細化される。
第2の超音波処理手段13は、図2に概念図を示したように、超音波を印加する狭隘な空間23を有する超音波印加器24の底部に供給配管25が接続され、側面部に排出配管26が接続された連続フロー方式の装置として構成される。超音波印加器24の内部には超音波振動子27が設けられ、超音波振動子27の上端部にはコンバータ28が固着されており、コンバータ28にはパワーサプライ29より給電がなされる。これにより、パワーサプライ29より給電がなされると、コンバータ28により超音波振動子27が励起され、超音波振動子27により超音波印加器24内に供給されたカーボン液に超音波が印加される。
第2の超音波処理手段13における超音波の条件も第1の超音波処理手段と同様であり、周波数が18kHz以上、MAX振幅が30μm程度、定格出力1200W以上が好ましい。また、カーボン液が、超音波印加器24内の空間23、特に超音波を最も強く印加できる超音波印加エリア(図2の点線内部分)での累計滞在時間が0.2秒以上になるように、供給配管25から供給するカーボン液の供給量を設定することが好ましく、上記累計滞在時間以上となるように、複数回超音波印加器24を通してもよい。
尚、上記実施の形態では、バッチ方式の第1の超音波処理手段11として、タンク15と超音波発生装置16とのシンプルな構成で説明したが、図3のようなクロスフロー式の超音波分散濾過装置40も好適に採用できる。クロスフロー式とは、液供給口30と液排出口32と、更に液戻り口34が設けられ、濾過しきれない液が図示しない戻り配管や原液タンク等を経て再び液供給口30に循環される方式のものである。
図3において、超音波分散濾過装置40の液槽42は円筒状の容器であり、下端部に液排出口32が接続されている。そして、液槽42の左側面上部には原液タンクに接続される液供給口30が設けられており、右側面上部には戻り配管に接続される液戻り口34が設けられている。また、液槽42内の下部にはフィルタ36が設けられ、このフィルタ36を通過した液のみが液排出口32より流出できるようになっており、それ以外の液は液戻り口34から原液タンク(図示せず)に戻される。
超音波分散濾過装置40の液槽42の上端部は、振動子44、44のフランジ50により塞がれて密閉容器を形成する。この液槽42の内部には円柱状の2台の振動子44、44が配置され、液槽42内部を通過する液体に超音波が印加できるようになっている。尚、フランジ50は振動子44、44と一体的に形成されている。
振動子44、44の上端部にはコンバータ46が固着されており、コンバータ46にはパワーサプライ48より給電がなされる。従って、超音波分散濾過装置40が起動されると、コンバータ46により超音波振動が励起され、振動子44、44により液槽42内に超音波が印加される。
このような構成の超音波分散濾過装置40が採用されることにより、有機溶媒中にカーボンブラック粉末を含む原液は液槽42内に流入して攪拌機52により攪拌されながら超音波印加により分散処理され、超音波印加部近傍のフィルタ36により濾過され、フィルタ36を通過した分散処理液のみが液排出口32より次のビーズミル分散機12に送られる。
図3において、超音波印加により分散処理された一次粒子P1、P1…はフィルタ36を通過しており、凝集粒子PGはフィルタ36を通過できず、液戻り口34から原液タンクに循環される。
この超音波分散濾過装置40による分散処理においては、図3に示すように、液槽42の左側面上部と右側面下部に、それぞれ攪拌機52、52が設けられていることが好ましい。これによって、有機溶媒にカーボンブラック粉末を添加した原液を攪拌しながら超音波印加を行うことで更に分散性が向上させることができる。
また、液槽42の上方にカーボンブラック粉末を貯留するカーボンブラック貯留タンク39とバルブ41A付きの添加配管41とを設けると共に原液タンクには有機溶媒のみを貯留しておく装置構成とすることが好ましい。この装置構成によれば、原液タンクから有機溶媒の一定量を超音波分散濾過装置40に送液したら有機溶媒を攪拌し且つ超音波を印加した状態を液槽42内に予め形成し、この状態でカーボンブラック貯留タンク39からカーボンブラック粉末を液槽42内に添加する。これにより、分散性を更に向上させることが可能となり、沈降物が一層生じにくいカーボンブラック塗料を製造できる。
次に、上記の如く構成された塗料の製造装置によりカーボンブラック塗料を製造する一例で、本発明の塗料の製造方法を説明する。
本発明の塗料の製造方法は、主として、第1の超音波処理工程と、微細化処理工程と、再び超音波を印加する第2の超音波処理工程と、の少なくとも3工程で構成される。
先ず、第1の超音波処理工程において、カーボンブラック粉末の塗料化を行う。即ち、カーボンブラック粉末を含む有機溶媒中に超音波を印加することにより、有機溶媒中にキャビティを発生させ、発生させたキャビティが破裂する際の衝撃力によって凝集粒子の凝集を破壊し、破壊したカーボンブラックの一次粒子を有機溶媒中に分散させる。このとき、キャビティの生成・破壊に要する時間は10-5sec程度であり、破壊衝撃力の到達距離はμmオーダーである。製造されるカーボン液中のカーボンブラックの粒子サイズや粒度分布に応じて超音波の周波数や出力を適宜設定するとよいが、良好な分散性を得るには一般的に18Hz以上、出力1200W以上に設定することが好ましい。これにより、カーボンブラック粉末をサブμm〜μmのサイズで分散した塗料液であるカーボン液を得ることができる。この場合、タンク15内の有機溶媒を攪拌機14で攪拌し且つ超音波発生装置16により有機溶媒に超音波を印加した状態を予め形成し、この状態で供給配管17からカーボンブラック粉末をタンク15内に供給することがより好ましい。
先ず、第1の超音波処理工程において、カーボンブラック粉末の塗料化を行う。即ち、カーボンブラック粉末を含む有機溶媒中に超音波を印加することにより、有機溶媒中にキャビティを発生させ、発生させたキャビティが破裂する際の衝撃力によって凝集粒子の凝集を破壊し、破壊したカーボンブラックの一次粒子を有機溶媒中に分散させる。このとき、キャビティの生成・破壊に要する時間は10-5sec程度であり、破壊衝撃力の到達距離はμmオーダーである。製造されるカーボン液中のカーボンブラックの粒子サイズや粒度分布に応じて超音波の周波数や出力を適宜設定するとよいが、良好な分散性を得るには一般的に18Hz以上、出力1200W以上に設定することが好ましい。これにより、カーボンブラック粉末をサブμm〜μmのサイズで分散した塗料液であるカーボン液を得ることができる。この場合、タンク15内の有機溶媒を攪拌機14で攪拌し且つ超音波発生装置16により有機溶媒に超音波を印加した状態を予め形成し、この状態で供給配管17からカーボンブラック粉末をタンク15内に供給することがより好ましい。
また、カーボンブラック粉末の分散では分散剤や結合剤を使用することが常識となっているが、本発明では分散剤や結合剤を一切含まない状態で有機溶媒中にカーボンブラック粉末を好適に分散して塗料化することができ、逆に分散剤や結合剤を使用すると分散性能が低下する。従って、本発明では、分散剤及び/又は結合剤を使用しないので、処方上、及び処理上の制約を受けることがない。尚、第1の超音波処理手段11としては、上記したフロスフロー方式の超音波分散濾過装置40を用いることもできる。
次に、微細化処理工程において、ビーズミル分散機12により、塗料化されたカーボン液に剪断力による分散処理を施してカーボン液中のカーボンブラック粒子の微細化を促進させる。しかし、微細化を促進するために分散時間を長くして高分散処理を行うと、粒子の解砕が進む一方、粒子の再凝集が生じるため、カーボン液中のカーボンブラック粒子の粒径分布が大きくなると共に、分散安定性(分散状態が経時的に変化しないこと)の低下を招く。この場合、微細化処理工程を行う前に、分散剤や結合剤を添加する方法もあるが、これでは、分散剤や結合剤を使用しないという発明本来の目的が達成することができない。
そこで、本発明では、微細化処理工程の後のカーボン液に再び超音波を印加する第2の超音波処理工程を行うようにした。これにより、第1の超音波処理工程でのカーボン液中のカーボンブラック粒子よりも更に微細化(平均粒径が0.7μm以下)されたカーボンブラック塗料を、分散剤や結合剤を必要とせずに製造することができる。これは、ビーズミル分散機12における分散時間を長くすると再凝集が生じるが、再凝集した凝集物を構成する粒子自体は細かくなっており、凝集物を解砕することで微細化を達成できるからである。この場合、再凝集した凝集物を超音波により解砕することが重要であり、以下の実施例で説明するように、ディゾルバー型の攪拌機等を用いると、製造したカーボンブラック塗料の分散安定性(長期間静置した時に再凝集しにくいこと)が悪くなる。
次に、本発明の実施例を説明する。
以下の表1に示す条件で、先ず、第1の超音波処理工程において、カーボンブラック粉末のシクロヘキサノン溶媒中へ分散処理して塗料化を行った。
作製したカーボンブラック塗料の粒度分布をCOULTER社製LS230により評価した。測定条件はシクロヘキサン屈折率、カーボンブラック屈折率(実数部1.8、虚数部7)として行った。尚、実施例中の「部」とは「重量部」を意味する。
作製したカーボンブラック塗料の粒度分布をCOULTER社製LS230により評価した。測定条件はシクロヘキサン屈折率、カーボンブラック屈折率(実数部1.8、虚数部7)として行った。尚、実施例中の「部」とは「重量部」を意味する。
また、表1中のカーボンブラックは以下の条件のカーボンブラック粉末を用いた。
〈カーボンブラック粉末〉
平均粒子径:0.08μm
DBP吸油量:63ml/100g
BET法による比表面積:23m2 /g
第1の超音波処理工程は、図3のクロスフロー方式の超音波分散濾過装置40を使用し、超音波印加条件は600W×2台、周波数20KHz、照射部面積Φ36mmとした。
平均粒子径:0.08μm
DBP吸油量:63ml/100g
BET法による比表面積:23m2 /g
第1の超音波処理工程は、図3のクロスフロー方式の超音波分散濾過装置40を使用し、超音波印加条件は600W×2台、周波数20KHz、照射部面積Φ36mmとした。
第1の超音波処理工程では、十分に流動性が保ちつつ且つ超音波を印加した状態で、シクロヘキサン溶媒中にカーボンブラック粉末を添加した。これにより、容器底部に沈殿がない状態でカーボンブラック塗料(カーボン液)を得ることができた。
次に、得られたカーボン液を、表2のビーズミル分散条件でカーボン液中のカーボンブラック粒子の微細化処理工程を行い、更に第2の超音波処理工程において、微細化処理後のカーボン液に再び超音波を印加した。これにより、最終的な製品としてのカーボンブラック塗料を製造した。
次に、得られたカーボン液を、表2のビーズミル分散条件でカーボン液中のカーボンブラック粒子の微細化処理工程を行い、更に第2の超音波処理工程において、微細化処理後のカーボン液に再び超音波を印加した。これにより、最終的な製品としてのカーボンブラック塗料を製造した。
表2の実施例1、実施例2、比較例1、比較例2、比較例3の条件は次の通りである。
a)実施例1は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理し、その後に、第2の超音波処理(照射部累計滞在時間0.4秒)を行ったものである。
b)実施例2は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理し、その後に、第2の超音波処理(照射部累計滞在時間0.12秒)を行ったものである。
c)比較例1は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で7分微細化処理したものである。
d)比較例2は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理したものである。
e)比較例3は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理し、その後に、ディゾルバー型の攪拌機で処理したものである。
a)実施例1は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理し、その後に、第2の超音波処理(照射部累計滞在時間0.4秒)を行ったものである。
b)実施例2は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理し、その後に、第2の超音波処理(照射部累計滞在時間0.12秒)を行ったものである。
c)比較例1は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で7分微細化処理したものである。
d)比較例2は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理したものである。
e)比較例3は、第1の超音波処理を行って塗料化したカーボン液を、ビーズミル分散機で14分微細化処理し、その後に、ディゾルバー型の攪拌機で処理したものである。
実施例1〜2及び比較1〜3の試験結果を表3に示す。
尚、表3の「直後」とは塗料製造直後を意味し、「静置」とは3カ月静置後を意味する。また、D10とは微粒子側からの累積体積が10%となった際の粒子径を示している。
比較例1と比較例2との対比により、第1の超音波処理工程で塗料化したカーボン液にビーズミル分散処理を実施した際の分散時間(分散度)の違いによる分散安定性の比較を行うことができる。即ち、比較例2では分散時間を14分として、比較例1の7分よりも長く微細化しているにも係わらず、カーボン液中のカーボンブラック粒子に再凝集が起こっている。これは、ビーズミル分散を長く実施することで粒子の解砕が進み、粒子の微細化が促進される一方、カーボンブラック粒子の再凝集が生じるたであり、塗料中のカーボンブラックの粒子径を更に微細化したいという目的を達することができない。このことは、表3における比較例2の平均粒子径が0.757μmであり、目標の0.7μm以下にすることができないことからも分かる。また、比較例2は静置3カ月後の平均粒子径が0.923μmと大きくなっており、分散安定性で問題がある。
しかし、再凝集した凝集物を構成する粒子自体は分散時間が長い方が細かくなっており、このことに着目したのが本発明である。このことは、実施例1、2と比較例2との対比から分かるように、実施例1、2では、第1の超音波処理工程で塗料化したカーボン液にビーズミル分散処理を14分実施した後、再び第2の超音波処理でカーボン液に超音波を印加するようにした。これにより、ビーズミル分散で再凝集した再凝集物を確実に解砕することができので、ビーズミル分散で微細化が促進された細かな粒子径のカーボンブラック塗料を製造することが可能となる。このことは、表3における実施例の平均粒子径が0.522μm(実施例1)、0.579μm(実施例2)であり、目標の0.7μm以下にすることができることからも分かる。また、実施例1は静置3カ月後の平均粒子径が0.518μmであり、分散安定性でも優れている。尚、実施例2については静置試験は実施しなかった。
また、実施例1と実施2とを対比することで、第2の超音波印加する照射部での累計滞在時間による影響を比べることができる。即ち、実施例1の累計滞在時間0.4秒に比べて累計滞在時間が0.12秒と短い実施例2は、平均粒子径は0.7μm以下となっており本発明の効果が見られるものの、粗粒分の指標となるD90の値が実施例1に比べて大きく、超音波による解砕効果が不十分であることが分かる。
また、比較例3では、第2の超音波処理工程の代わりに、ディゾルバー攪拌を行ったものであるが、ディゾルバー攪拌ではビーズミル分散により再凝集し凝集物を実施例ほどには解砕することができないだけでなく、ディゾルバー攪拌の場合には、3カ月静置後の平均粒子径が0.919μmと急激に大きくなっており、長時間の分散安定性を維持できない。
このように、本発明の実施例が、超音波分散処理により結合剤を一切含まない系にも係わらず高い分散安定性を確保することが可能な理由として、以下のことが考察される。即ち、超音波分散は前述のようにキャビテーションを起こしているが、この際に液中に存在するエアーがナノ〜サブμmオーダーになり、この微小なバブルがカーボンブラック粒子に結合することで電気的な反発力(微小バブルが電荷を有しているため)や立体障壁としての機能が生じ分散安定化が図られている。このエアーの存在を示す一例として、実施例は比較例2に対して微小バブルを有する分、液の見かけの比重が小さくなっていた。
尚、実施例はカーボンブラック塗料の例で実施したが、アルミナ塗料、シリカ塗料、チタニア(酸化チタン)塗料の製造においても好適である。
10…塗料の製造装置、11…第1の超音波処理手段、12…微細化手段(ビーズミル分散機)、13…第2の超音波処理手段、14…攪拌機、15…タンク、16…超音波発生装置、17…粉末供給配管、18…ビーズ、19…容器、20…アジテータ、21…導入管、22…導出口、23…空間、24…超音波印加器、25…供給配管、26…排出配管、27…超音波振動子、28…コンバータ、29…パワーサプライ、30…液供給口、32…液排出口、34…液戻り口、36…フィルタ、39…カーボンブラック貯留タンク、40…超音波分散濾過装置、41…添加配管、42…液槽、44…振動子、46…コンバータ、52…攪拌機、M…モータ、P1…カーボンブラックの一次粒子、PG…カーボンブラックの凝集粒子
Claims (11)
- 分散剤及び/又は結合剤を使用しないで、有機溶媒中に被塗料化粉末を分散して塗料化する塗料の製造方法であって、
前記塗料化のための分散処理を、前記有機溶媒中の被塗料化粉末に超音波を印加して行う第1の超音波処理工程と、
前記塗料化された分散液に剪断力による分散処理を施して前記被塗料化粉末の微細化を行う微細化処理工程と、
前記微細化処理された後の分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理工程と、を備えたことを特徴とする塗料の製造方法。 - 前記被塗料化粉末は、カーボンブラック粉末、アルミナ粉末、シリカ粉末、チタニア(酸化チタン)粉末の何れかであることを特徴とする請求項1の塗料の製造方法。
- 前記第1の超音波処理工程をバッチ式で行うと共に、前記第2の超音波処理工程を連続フロー方式で行うことを特徴とする請求項1又は2の塗料の製造方法。
- 前記第1の超音波処理工程では、前記有機溶媒を攪拌しつつ超音波を印加した状態を予め形成し、この状態で前記有機溶媒中に前記被塗料化粉末を添加することを特徴とする請求項3の塗料の製造方法。
- 前記第2の超音波処理工程では、微細化処理された後の分散液が超音波印加エリア(超音波照射部)での累計滞在時間が0.2秒以上であることを特徴とする請求項3の塗料の製造方法。
- 前記第1及び第2の超音波処理工程における超音波の周波数は18KHz以上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1の塗料の製造方法。
- 前記微細化処理工程をビーズミル分散機、ボールミル分散機、サンドミル分散機の何れかで行うことを特徴とする請求項1〜6の何れか1の塗料の製造方法。
- 前記分散機内における滞留時間が10分以上であることを特徴とする請求項7の塗料の製造方法。
- 前記第2の超音波処理工程後の前記被塗料化粉末の平均粒径が0.7μm以下であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1の塗料の製造方法。
- 有機溶媒中の被塗料化粉末に超音波を印加して塗料化のための分散処理を行う第1の超音波処理手段と、
前記塗料化された分散液に剪断力による分散処理を施して前記被塗料化粉末の微細化を行う微細化手段と、
前記微細化処理された後の分散液に再び超音波を印加する第2の超音波処理手段と、を備えたことを特徴とする塗料の製造装置。 - 請求項1〜9の何れか1の製造方法によって製造されたことを特徴とする塗料。
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JP2015536810A (ja) * | 2012-09-12 | 2015-12-24 | ヴァルレック オイル アンド ガスフランス | 発がん性の無い水性分散液からねじ付き管状要素に高い摩耗耐性のポリアミド−イミド被膜を生成するプロセス |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005001983A (ja) * | 2003-05-20 | 2005-01-06 | Futaba Corp | 超分散状態ナノ炭素およびその製造方法 |
JP2005228369A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-08-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体の製造方法 |
-
2006
- 2006-10-12 JP JP2006279076A patent/JP2008094979A/ja not_active Abandoned
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