JP2008092117A - ノード装置および予備パス設定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第二のリングに隣接する第三のリングがある場合には、第二のリングと第三のリングとの接続情報を保持し、現用パスの経路をシグナリングにより受信した場合にブランチノード装置を判定し、ブランチノード装置であると判定された場合に、第二のリングにおける終点ノード装置が現用パスの経路の終点ではなく、終点ノード装置と第三のリングとの接続情報が保持されていなければ、この終点ノード装置とブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件を比較するなどして予備パスの経路を選択する。
【選択図】 図1
Description
まず最初に、以下の実施例で用いる主要な用語を説明する。「リング」とは、リング型のSONET(Synchronous Optical Network)ネットワークあるいはSDH(Synchronous Digital Hierarchy)ネットワークのことである。ここで、SONETあるいはSDHとは、主に通信事業者などが保有する基幹ネットワークで用いられる伝送方式のことであり、複数の低速な通信回線の帯域を時分割多重により1本の光ファイバに集約する方式である。具体的には、「ノード装置」と呼ばれる多重化装置が、例えば、電話交換機、専用回線用装置、ATM(Asynchronous Transfer Mode)交換機などの通信装置に接続され、これらの通信装置から送信されるデータを時分割多重し、時分割多重したデータを光ファイバで接続された他の「ノード装置」に送信する。すなわち、以下の実施例で用いる「リング」とは、伝送方式がSONETあるいはSDHであり、複数の「ノード装置」を光ファイバでリング型に接続して構成したネットワークのことである。
続いて、図1を用いて、実施例1に係るノード装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るノード装置の概要および特徴を説明するための図である。
次に、図2〜図10を用いて、実施例1に係るノード装置を説明する。図2は、実施例1に係るノード装置の構成を示すブロック図であり、図3は、実施例1におけるリングの構成を説明するための図であり、図4は、第一リングトポロジ情報保持部を説明するための図であり、図5は、第一第二リング間接続情報保持部を説明するための図であり、図6は、第二リングトポロジ情報保持部を説明するための図であり、図7は、第二第三リング間接続情報保持部を説明するための図であり、図8は、予備パス選択部を説明するための図であり、図9および図10は、シグナリングの具体例を説明するための図である。
次に、実施例1におけるシグナリングについて、具体的に例を挙げて説明する。図9および図10は、図3に示した実施例1におけるリングの構成において、現用パスをシグナリングにより設定するメッセージおよび予備パスをシグナリングにより設定するメッセージが、どのノード装置からどのノード装置に送信されるのか、また、各々のノード装置においてどのような情報が保持されるのか、さらに、各々のノード装置におけるブランチノード装置判定部32および予備パス選択部33がどのように判定や選択を行うか等について一例を説明するものである。なお、実際のシグナリングは、ノード装置「10」からノード装置「30」に送信された後、ノード装置「30」からノード装置「10」に再送信されるなどして経路を設定するが、ここでは、上記の点に着目して一例を説明することとし、ノード装置「30」からノード装置「10」に再送信される点については割愛する。その他、送信のタイミング等についても、図9および図10に示したタイミングに限られるものではない。
次に、図11〜13を用いて、実施例1に係るノード装置による処理の手順を説明する。図11は、実施例1に係るノード装置による処理を説明するための図であり、図12は、ブランチノード装置判定処理を説明するための図であり、図13は、予備パス選択処理を説明するための図である。
まず、実施例1に係るノード装置10は、メッセージ処理部31において、現用パスをシグナリングにより設定するメッセージを受信する(ステップS1101)。
まず、ブランチノード装置判定部32は、判定を行うノード装置10自身(自ノード)が、第一のリングにおいて現用パスの始点になる始点ノード装置(addノード)であって、第二のリングとの接続情報が第一第二リング間接続情報保持部22に保持されていないか(二重帰属していないか)否かを判定する(ステップS1201)。
予備パス選択部33は、第一のリングと接続する第二のリングの複数のノード装置(次リングのaddノード)のうち、現用パスが通過するノード装置を宛先候補ノード装置とする(ステップS1301)。
上記してきたように、実施例1によれば、第一のリングを構成する複数のノード装置と第一のリングに隣接する第二のリングを構成する複数のノード装置とをそれぞれ接続する接続のうち現用パスの経路である接続以外の接続を経路とする予備パスを、現用パスを設定するシグナリングにより設定する第一のリングのノード装置であって、第一のリングを構成するノード装置のトポロジを示すトポロジ情報を保持し、第一のリングを構成する複数のノード装置と第二のリングを構成する複数のノード装置との接続を示す接続情報を保持し、第二のリングを構成するノード装置のトポロジを示すトポロジ情報を保持し、第二のリングに隣接する第三のリングがある場合には、第二のリングを構成する複数のノード装置と第三のリングを構成する複数のノード装置とをそれぞれ接続する接続を示す接続情報を保持し、現用パスの経路をシグナリングにより受信した場合に、現用パスの経路と保持されたトポロジ情報と接続情報とを照合して第一のリングを構成するノード装置が現用パスから予備パスを分岐するブランチノード装置の候補であるか否かを判定し、判定を行うノード装置がブランチノード装置の候補であると判定された場合に第一のリングを構成するその他のノード装置もブランチノード装置の候補であると判定された際には、第一のリングの複数のノード装置のうち予備パスの経路として選択され得る接続のノード装置と候補との間でそれぞれ導出される条件を比較して比較の結果条件が良い方の候補をブランチノード装置と判定し、判定を行うノード装置がブランチノード装置の候補であると判定された場合に第一のリングを構成するその他のノード装置はブランチノード装置の候補ではないと判定された際には、候補をブランチノード装置と判定し、ブランチノード装置であると判定された場合に、第一のリングと接続する第二のリングの複数のノード装置のうち現用パスが通過するノード装置とブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件、および、第二のリングにおいて現用パスの終点になる終点ノード装置が現用パスの経路の終点であれば終点ノード装置とブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件、および、終点ノード装置が現用パスの経路の終点ではなく終点ノード装置と第三のリングとの接続情報が保持されていなければ終点ノード装置とブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件を全て比較し、比較の結果条件が良い方の経路を予備パスの経路として選択するので、隣接リングにおいて現用パスの終点になる終点ノード装置が、第三のリングに接続するノード装置であるか否か(二重帰属しているノード装置であるか否か)を判定し、第三のリングに接続するノード装置ではないと判定された場合に(二重帰属しているノード装置ではないと判定された場合に)、このノード装置を宛先とする予備パスを予備パス候補とすることから、3つ以上のリングが多重の経路でリング間接続しているネットワークにおいて3つ以上のリングを通る現用パスをシグナリングにより設定する際に、リング間接続している多重の経路のうち現用パス以外の経路を選択する予備パスを同時に設定することが可能になる。
実施例1においては、ブランチノード装置判定部32において、接続のノード装置と候補との間でそれぞれ導出される条件を比較する際に、「ホップ数」を用いる手法について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、図14に示すように、ノード装置10がコスト情報保持部25を別途保持し、ブランチノード装置判定部32が、コスト情報保持部25に保持されたコスト情報を参照しながら条件を導出する手法にも、本発明を同様に適用することができる。コスト情報保持部25に保持される情報は、例えば、経路の距離、経路の空き帯域(例えば、未使用チャネル数)、経路を利用する費用、ポリシー(例えば、ドロップ・アンド・コンティニュー方式を優先)など、いずれでもよい。また、実施例1では、ブランチノード装置判定部32において、予備パス選択部33において、宛先候補ノード装置とブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件を比較する際に、「ホップ数」を用いる手法について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、同様に、コスト情報保持部25に保持されたコスト情報を参照しながら条件を導出する手法にも、本発明を同様に適用することができる。
実施例1においては、BLSR方式の3つの「リング」が二重の経路でリング間接続しているネットワークについて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、BLSR方式と同様に「現用パス」および「予備パス」の切替を行う方式のネットワーク、3つ以上のより多くの「リング」がリング間接続しているネットワーク、二重以上の多重の経路でリング間接続しているネットワークなどにも、本発明を同様に適用することができる。
ところで、上記の実施例1で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図15を用いて、上記の実施例1と同様の機能を有する予備パス設定プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図15は、予備パス設定プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
20 記憶部
21 第一リングトポロジ情報保持部
22 第一第二リング間接続情報保持部
23 第二リングトポロジ情報保持部
24 第二第三リング間接続情報保持部
25 コスト情報保持部
30 制御部
31 メッセージ処理部
32 ブランチノード装置判定部
33 予備パス選択部
40 コンピュータ
41 キャッシュ
42 RAM
43 HDD
44 ROM
45 CPU
46 バス
Claims (6)
- 第一のリングを構成する複数のノード装置と当該第一のリングに隣接する第二のリングを構成する複数のノード装置とをそれぞれ接続する当該接続のうち現用パスの経路である接続以外の接続を経路とする予備パスを、当該現用パスを設定するシグナリングにより設定する前記第一のリングのノード装置であって、
前記第一のリングを構成するノード装置のトポロジを示すトポロジ情報を保持する第一リングトポロジ情報保持手段と、
前記第一のリングを構成する前記複数のノード装置と前記第二のリングを構成する前記複数のノード装置との前記接続を示す接続情報を保持する第一第二リング間接続情報保持手段と、
前記第二のリングを構成するノード装置のトポロジを示すトポロジ情報を保持する第二リングトポロジ情報保持手段と、
前記第二のリングに隣接する第三のリングがある場合には、当該第二のリングを構成する複数のノード装置と当該第三のリングを構成する複数のノード装置とをそれぞれ接続する当該接続を示す接続情報を保持する第二第三リング間接続情報保持手段と、
前記現用パスの経路をシグナリングにより受信した場合に、当該現用パスの経路と前記第一リングトポロジ情報保持手段によって保持された前記トポロジ情報と前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持された前記接続情報とを照合して前記第一のリングを構成するノード装置が当該現用パスから前記予備パスを分岐するブランチノード装置の候補であるか否かを判定し、当該判定を行うノード装置がブランチノード装置の候補であると判定された場合に前記第一のリングを構成するその他のノード装置もブランチノード装置の候補であると判定された際には、当該第一のリングの前記複数のノード装置のうち前記予備パスの経路として選択され得る接続のノード装置と前記候補との間でそれぞれ導出される条件を比較して当該比較の結果当該条件が良い方の当該候補をブランチノード装置と判定し、当該判定を行うノード装置がブランチノード装置の候補であると判定された場合に前記第一のリングを構成するその他のノード装置はブランチノード装置の候補ではないと判定された際には、当該候補をブランチノード装置と判定するブランチノード装置判定手段と、
前記ブランチノード装置判定手段によってブランチノード装置であると判定された場合に、前記第一のリングと接続する前記第二のリングの複数のノード装置のうち前記現用パスが通過するノード装置と当該ブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件、および、当該第二のリングにおいて当該現用パスの終点になる終点ノード装置が当該現用パスの経路の終点であれば当該終点ノード装置と当該ブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件、および、当該終点ノード装置が当該現用パスの経路の終点ではなく当該終点ノード装置と前記第三のリングとの接続情報が前記第二第三リング間接続情報保持手段によって保持されていなければ当該終点ノード装置と当該ブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件を全て比較し、当該比較の結果当該条件が良い方の経路を前記予備パスの経路として選択する予備パス選択手段と、
を備えたことを特徴とするノード装置。 - 前記ブランチノード装置判定手段は、前記照合を行う前記第一のリングのノード装置が当該第一のリングにおいて前記現用パスの始点になる始点ノード装置であって前記第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されていない場合、当該第一のリングにおける当該現用パスの終点になる終点ノード装置と前記第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されており、かつ、当該現用パスの経路が当該終点ノード装置側で当該第二のリングと接続するノード装置の全てを通るものではない際には、当該照合を行う当該第一のリングのノード装置がブランチノード装置の候補であると判定することを特徴とする請求項1に記載のノード装置。
- 前記ブランチノード装置判定手段は、前記照合を行う前記第一のリングのノード装置が当該第一のリングにおいて前記現用パスの終点になる終点ノード装置側で前記第二のリングと接続するノード装置であって当該第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されている場合、当該現用パスの経路が当該終点ノード装置側で当該第二のリングと接続するノード装置の全てを通るものではなく、かつ、当該第一のリングにおける当該現用パスの始点になる始点ノード装置と前記第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されていない際には、当該照合を行う当該第一のリングのノード装置がブランチノード装置の候補であると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のノード装置。
- 前記ブランチノード装置判定手段は、前記照合を行う前記第一のリングのノード装置が当該第一のリングにおいて前記現用パスの終点になる終点ノード装置側で前記第二のリングと接続するノード装置であって当該第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されている場合、当該現用パスの経路が当該終点ノード装置側で当該第二のリングと接続するノード装置の全てを通るものではなく、かつ、当該第一のリングにおける当該現用パスの始点になる始点ノード装置と前記第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されている際には、当該照合を行う当該第一のリングのノード装置がブランチノード装置であると判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のノード装置。
- 前記ブランチノード装置判定手段は、前記照合を行う前記第一のリングのノード装置が当該第一のリングにおいて前記現用パスの終点になる終点ノード装置側で前記第二のリングと接続するノード装置であって当該第二のリングとの接続情報が前記第一第二リング間接続情報保持手段によって保持されている場合、当該現用パスの経路が当該終点ノード装置側で当該第二のリングと接続するノード装置の全てを通るものであり、かつ、当該第一のリングにおける当該現用パスの終点になる終点ノード装置ではない際には、当該照合を行う当該第一のリングのノード装置がブランチノード装置であると判定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のノード装置。
- 第一のリングを構成する複数のノード装置と当該第一のリングに隣接する第二のリングを構成する複数のノード装置とをそれぞれ接続する当該接続のうち現用パスの経路である接続以外の接続を経路とする予備パスを、当該現用パスを設定するシグナリングにより前記第一のリングのノード装置で設定する予備パス設定方法であって、
前記第一のリングを構成するノード装置のトポロジを示すトポロジ情報を保持する第一リングトポロジ情報保持工程と、
前記第一のリングを構成する前記複数のノード装置と前記第二のリングを構成する前記複数のノード装置との前記接続を示す接続情報を保持する第一第二リング間接続情報保持工程と、
前記第二のリングを構成するノード装置のトポロジを示すトポロジ情報を保持する第二リングトポロジ情報保持工程と、
前記第二のリングに隣接する第三のリングがある場合には、当該第二のリングを構成する複数のノード装置と当該第三のリングを構成する複数のノード装置とをそれぞれ接続する当該接続を示す接続情報を保持する第二第三リング間接続情報保持工程と、
前記現用パスの経路をシグナリングにより受信した場合に、当該現用パスの経路と前記第一リングトポロジ情報保持工程によって保持された前記トポロジ情報と前記第一第二リング間接続情報保持工程によって保持された前記接続情報とを照合して前記第一のリングを構成するノード装置が当該現用パスから前記予備パスを分岐するブランチノード装置の候補であるか否かを判定し、当該判定を行うノード装置がブランチノード装置の候補であると判定された場合に前記第一のリングを構成するその他のノード装置もブランチノード装置の候補であると判定された際には、当該第一のリングの前記複数のノード装置のうち前記予備パスの経路として選択され得る接続のノード装置と前記候補との間でそれぞれ導出される条件を比較して当該比較の結果当該条件が良い方の当該候補をブランチノード装置と判定し、当該判定を行うノード装置がブランチノード装置の候補であると判定された場合に前記第一のリングを構成するその他のノード装置はブランチノード装置の候補ではないと判定された際には、当該候補をブランチノード装置と判定するブランチノード装置判定工程と、
前記ブランチノード装置判定工程によってブランチノード装置であると判定された場合に、前記第一のリングと接続する前記第二のリングの複数のノード装置のうち前記現用パスが通過するノード装置と当該ブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件、および、当該第二のリングにおいて当該現用パスの終点になる終点ノード装置が当該現用パスの経路の終点であれば当該終点ノード装置と当該ブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件、および、当該終点ノード装置が当該現用パスの経路の終点ではなく当該終点ノード装置と前記第三のリングとの接続情報が前記第二第三リング間接続情報保持工程によって保持されていなければ当該終点ノード装置と当該ブランチノード装置との間で選択され得る経路に応じて導出される条件を全て比較し、当該比較の結果当該条件が良い方の経路を前記予備パスの経路として選択する予備パス選択工程と、
を含んだことを特徴とする予備パス設定方法。
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