JP2008090050A - 冷却装置、及び、それを使用した平面型表示機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】平面型表示機器の幅広い平面領域を有する発熱体の冷却装置において、発熱体の温度変化に対応できるようにし、形態が薄型、小型でありながら、冷却効率を良くする。
【解決手段】平面型表示機器の広い面積を有するバックライト等の冷却のための冷媒液を循環させる冷却装置において、冷媒液のタンクとポンプの接続させた主循環流路から分岐させ、平面の表示部の発熱を冷却する細管による副循環流路を設ける。細管による副循環流路は、バックライト等から発熱体から発熱を受ける受熱部、それを気化熱により放熱する放熱部よりなる。分岐部では、発熱体の温度上昇に対応して、主循環流路と副循環流路の冷媒液の流量を制御可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却装置、及び、それを使用した平面型表示機器に係り、バックライトで液晶パネルを照射する液晶表示機器のバックライト、あるいは自発光型のプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」と記す)を表示パネルとするプラズマディスプレイ機器のPDPを冷却する冷却装置であって、ポンプによる冷媒液の駆動流量を一定に保ちながら、発熱体の発熱温度に対応して冷媒による吸熱量を制御可能として、高発熱体を冷却するのに好適な冷却装置、及び、それを使用した平面型表示機器に関する。
近年、液晶パネルがテレビやパーソナルコンピュータの表示機器として、また、プラズマディスプレイパネルが大画面テレビとして急速に普及している。しかも、液晶パネルやPDPに代表される平面型のパネルは、その特徴を生かし、薄型の表示機器が開発され、画面サイズが年々大形化の方向に推移している。この画面の大形化に伴なって高精細の表示機器として表示パネルの画素数の増加や、高輝度化への期待から、液晶表示機器においてはバックライトの発熱量が増加し、自発光型のプラズマディスプレイ機器においては、放電による発熱量をが増加する傾向にある。これらの表示パネルの発熱は、映像の色再現性の劣化を招くとともに、局所的な発熱においては、表示パネルのガラス板を破損する恐れがある。
平面型表示機器によっては、この表示パネルが発生する熱を冷却し、表示機器の外部に排出するためにファンを設けた機器もある。このときに、平面型表示機器は、映像を鑑賞するための機器であるために、ファンによる風切り音が騒音として問題となり、騒音の抑制と高発熱の冷却という対応が必要になる。
液晶表示装置のバックライトのファンによる冷却における騒音対応として、水冷方式の冷却装置が検討されている。例えば、その技術の例が、特許文献1に開示されている。
また、従来の液晶表示装置のバックライトとして用いられてきた冷陰極管に代わり、画像の色再現性の向上に優れる方法として、赤色、緑色、青色の3色の発光ダイオードを並べて、各発光ダイオードの光量を最適に調整し混色した白色光として液晶パネルに照射する技術が開発されている。例えば、発光ダイオードによるバックライトの冷却技術の例が、特許文献2に開示されている。
また、発光ダイオードをバックライトとして使用する場合には、多数個の発光ダイオードを並べることになるため、発熱量の増大に伴う冷却性能の向上と共に、その発熱体の配置や構造等に対応した冷却装置としての工夫が必要になり、例えば、その発光ダイオードの配列に対応した冷却装置の構成に関する例が、特許文献3に開示されている。
特開2005−17413号公報 特開2005−340065号公報 特開2006−53340号公報
上記従来技術は、大型化する平面型表示機器の冷却について述べたものである。しかしながら、各々の従来技術には、以下のように解決しなければならない技術課題がある。
特許文献1に開示されている「薄型表示装置」は、薄型表示装置の表示パネルを被冷却体とし、比較的広い範囲にわたって冷却する薄型の冷却装置の構成に関するものである。
この特許文献1の「薄型表示装置」の冷却の仕方は、表示パネルに冷媒液を通流するチューブを配置し、通流する冷媒液によって表示パネルの熱を吸熱し、ポンプによって吸熱した冷媒液をスタンド等に配置した放熱部まで移送し、放熱部で放熱するものである。この水冷方式による冷却装置は、従来のファンによる冷却に比べ、冷却効率が優れるとともに、騒音が解消されるというメリットがある。
しかしながら、大画面上に配置された複数個の発熱部に対して冷却液を循環駆動して冷却するため、冷却にあたる循環流路の最上流側に配置された発熱部の熱を吸熱する時点の冷媒の温度と、上流側で発熱部の熱を吸熱しながら通流により最下流側に配置された発熱部の熱を吸熱する時点の冷媒の温度とでは、冷媒の温度差が大きく発生して発熱体の吸熱量の差になることから表示パネルの領域において冷却効果の差、すなわち、冷却温度の差を有し、液晶パネルに色むらが発生するという問題が想定される。
次に、特許文献2に開示されている「発光ダイオードバックライト装置」は、液晶パネルを照射するバックライトに発光ダイオードを使用する薄型の表示装置に関するものである。バックライトに発光ダイオードを使用することにより、従来の冷陰極線管と比べて、バックライトにおける発熱量を小さくすることができ、液晶パネルの温度上昇を抑制することができ、しかも、画像の色再現性の向上を図ることができるというメリットを有している。
しかしながら、この表示装置は、実装が薄型であるために、発光ダイオードの放熱スペースの確保が困難になる問題がある。
この特許文献2においては、発光ダイオードの冷却装置をL字型、U字型のヒートパイプとすることにより、表示装置の薄型を実現し、発光ダイオードの冷却効果を高め、温度上昇によって生じる発光ダイオードの発光性能の劣化や、破損を防止している。
また、特許文献3に開示されている「液晶表示装置」も、発光ダイオードをバックライトに使用する液晶表示装置に関するものであり、発光ダイオードの冷却装置として特許文献2と同様にヒートパイプを使用したものである。
この特許文献3では、発光ダイオードのバックライトとヒートパイプの冷却装置を所定の複数長さで一体構成の発光アレイとして構成している。この所定の長さの発光アレイを液晶パネルのサイズに応じて任意に組み合わせて、表示装置に要求されるバックライトを構成する構造としたものであり、生産性の向上を可能にしている。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3にみるようなヒートパイプによる冷却装置は、ヒートパイプによって冷却される各々の発熱体の発熱温度や、冷却仕様温度等の違いによって、冷却仕様の異なるヒートパイプを選定する必要を有するという問題点がある。また、冷媒液の蒸発、凝縮による相変化による冷媒の自己循環を行うものであるから、冷媒の循環を円滑に行わせるために電子機器の使用時の姿勢が限定されるという問題点もある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、幅広い平面領域の表示部を有する発熱体も持つ平面型表示機器において、発熱体の温度変化に対応できるようにし、形態が薄型、小型でありながら、冷却効率が良く、電子機器の使用時の姿勢が限定されないような冷却装置を提供することにある。
本発明の冷却装置は、平面状の表示部を有する平面型表示機器に用いられ、平面状の表示部からの発熱を冷却するものであって、冷媒液を貯留するタンクと、冷媒液を駆動するポンプと、冷媒液を循環させる循環流路とを備えている。
そして、循環流路は、タンクとポンプとを接続し冷媒液の循環する流路である第1の流路と、第1の流路から分岐し、分岐部からヘッダ部材までの第2の流路と、一方の端がその第2の流路の延長上にヘッダ部材を介して接続され、他の一方の端が前記第1の流路に接続される複数の第3の流路とからなっている。
また、この冷却装置は、第1の流路と第2の流路の分岐部において第2の流路への冷媒液の流量を制御する分流部材と、その分流部材により第1の循環流路を通流する冷媒の所定の流量のうち、第2の流路に分流して通流する冷媒の流量を発熱体の冷却に適する流量に制御する制御手段とを備えている。
第2の流路と前記第1の流路との分岐部で、第1の流路を通流する冷媒液が第2の流路に分岐する。また、複数の第3の流路の前半部は、平面状の表示部の発熱体に熱接続して受熱部とし、前記複数の第3の流路の後半部は、各々放熱部とである。
そして、主循環流路となる第1の流路に対して、第2の流路と前記第3の流路が副循環流路となり、冷媒液は、分岐部において第1の流路から第2の流路に分岐して流れ、第2の流路から第3の流路に順に流れて、第3の流路から第1の流路に還流されるようになっている。
さらには、上記冷却装置において、制御手段によって第1の流路から第2の流路に通流する冷媒液は、第3の流路において発熱体の熱によって気化されるに適する流量に制御されて通流され、第3の流路の前半部で発熱体の熱を気化熱として吸熱し、その気化された冷媒液は、第3の流路の後半部において冷却され凝縮して下流端より第1の流路に還流されるようになっている。
また、上記冷却装置のタンクは、前記冷媒液の気化による循環流路内の圧力増加を吸収緩和する空気層を保有するようになっている。
次に、本発明の平面状の表示部に発熱体を有する平面型表示機器は、冷媒液を貯留するタンクと冷媒液を駆動するポンプとを冷媒液を循環するようにした第1の流路と、第1の流路から分岐し、分岐部からヘッダ部材までの第2の流路と、第2の流路の延長上にヘッダ部材を介して接続され、ヘッダ部材間に配される複数の第3の流路と、第1の流路と第2の流路の分岐部において第2の流路への液冷媒の流量を制御する分流部材と、その分流部材での冷媒の通流量を制御する制御手段と、前記発熱体の温度上昇を検出する温度検出部材を備えてなる冷却装置を有している。
冷却装置においては、第3の流路の前半部は、発熱体に熱接続した受熱部をなし、第3の流路の後半部は、放熱部をなし、第3の流路の下流端を第1の流路に接続して、冷媒液の主循環路となる第1の流路に対して、第2の流路と第3の流路を前記冷媒液の副循環路とし、制御手段は、前記温度検出部材によって検出された温度に基づいて、第2の流路への冷媒の通流量を制御することによって発熱体の冷却を行うようにしている。
上記のように本発明の平面型表示機機器の冷却装置では、広い平面を有する発熱体の冷却にあたり、発熱体の温度上昇を気化熱による吸熱により効率高い冷却性能を得る方法としている。また、発熱体の温度変化に関わらずポンプによる駆動する冷媒の循環流量を一定のままとしながら、発熱体に熱接続した流路への冷媒の流量を最適な気化熱冷却とするように制御することにより、広い平面の被冷却体に対しても、簡単な構成によって所定の冷却性能をえられる薄型の冷却装置を提供することができ、この冷却装置を搭載することによって、高画質、低騒音の平面型表示機機器を提供することができる。
本発明によれば、幅広い平面領域の表示部を有する発熱体も持つ平面型表示機器において、発熱体の温度変化に対応できるようにし、形態が薄型、小型でありながら、冷却効率が良く、電子機器の使用時の姿勢が限定されないような冷却装置を提供することができる。
以下で説明する本発明に係る平面型表示機器の実施形態は、液晶表示機器として、冷却装置はそのバックライトの冷却に関するものとしている。バックライトの発熱の冷却を冷媒の蒸発による気化熱を利用して行うことにより、大形の画面でありながら画面上の色むらを抑制し、色再現性を向上した薄型の液晶表示機器を実現するものである。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る冷却装置を搭載した液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る冷却装置の正面図と側面図である。
液晶表示機器1は、表示パネル2を有し、その裏に発光ダイオードによるバックライトの発熱体6が配されている。
冷却装置3は、内部に冷媒を通流するようになっており、冷媒液と空気層を貯留するタンク33と、冷媒液を駆動するポンプ34と、冷媒液を循環させる循環流路とを備えている。
冷媒液を循環させる循環流路は、タンク33とポンプ34とを接続し冷媒液の循環する流路である第1の流路35と、その第1の流路35から分岐し、分流部材4a、4bからヘッダ部材32a、32bまでの第2の流路36と、その第2の流路の延長上にヘッダ部材32a、32bを介して接続される複数の第3の流路31とからなっている。
第1の流路35は、配管35a、35b、35c、35dより構成され、各部材間を接続している。
第2の流路36は、配管36a、36bより構成され、それぞれから第1の流路35の配管35b、35cと分岐される配管を示している。
第1の流路35の配管35aによる流路は、イ点で第1の流路35の配管35bによる流路と第2の流路の配管36aの流路に分流される。イ点には、分流部材4aが配されている。
同様に、第1の流路35の配管35bによる流路は、ロ点で第1の流路35の配管35cによる流路と第2の流路の配管36bの流路に分流される。ロ点には、分流部材4bが配されている。
そして、第2の流路の配管36aは、液溜めヘッダ部材32aまで伸びており、第2の流路の配管36bは、液溜めヘッダ部材32bまで伸びている。液溜めヘッダ部材32a、32bは、表示パネルに冷媒を均一的に通流するために配される部材である。
第3の流路31は、液溜めヘッダ部材32a、32bから配され、表示パネル2と対向して配置されるバックライト6、及び放熱板(図示せず)に熱接続された複数の配管による流路である。第3の流路の配管31は、冷媒の通流における上流側に形成された受熱部31aと、各配管の受熱部31aの下流側の延長上に構成される放熱部31bからなる。
ここで、第2の流路36の配管36a(36b)とヘッダ部材32a(32b)と第3の流路31(31a、31b)は、第1の流路35の配管の35a(35b)のイ(ロ)点から、循環流路となる第1の流路に対して、第1の流路35の配管35c部分における複数のハ点間に還流するような副循環流路をなしている。
そして、制御部材5a、5bは、分流部材4a、4bにおける第2の流路36a、36bへの冷媒液の流量を制御する部材である。
なお、図1に示された冷却装置の例では、第3の流路31を液晶パネル2の幅の長さの半分を通流する構成として2組設けて、大型の表示パネルにおける幅方向での冷媒の通流においても冷媒の受熱部分の受熱長変化を少なくするように対応しているが、第3の流路31の受熱部31aを液晶パネル2の幅全体を通流する構成にしてもよい。さらに、配管31aの数は発熱体のバックライト6の配列に合わせて配置されれば良い。また、バックライト6として発光ダイオードとして記載しているが、従来の冷陰極管であっても良い。さらには、PDPを被冷却体とすることも可能である。
第3の流路31の放熱部31bは、バックライト6、及び、受熱部31aより離れた位置で放熱板(図示せず)に熱接続されて配置され、放熱板にはファン(図示せず)によって冷却風を通風して冷媒の冷却を図る構成とされている。
次に、冷却装置1における詳細な構造、および冷却動作について説明する。
冷媒液は、ポンプ34により、まず配管35aを通流させて図中のイ点まで矢印方向に駆動される。冷媒液は、分流部材4aによって、一部の冷媒液を第2の流路36の配管36aを経由してヘッダ部材32aに通流され、発熱体の発熱によって蒸発されるに最適な流量を第3の流路31に向けて通流する。この蒸発に最適な流量については後述する。
冷却に必要な冷媒量として第2の流路36の配管36aに通流する冷媒液の残量の冷媒液は、第1の循環流路35の配管35bに通流される。
さらには、第1の循環流路35の配管35bを通流して循環通流される冷媒液の一部は、分流部材4bによって、第2の流路36の配管36bを経由してヘッダ部材32bに通流され、発熱体の発熱によって蒸発されるに最適な流量を第3の流路31の配管31に向けて通流する。
冷却に必要な冷媒量として第2の流路36の配管36bに通流する冷媒液の残量の冷媒液は、第1の循環流路35の配管35cに通流される。
第1の循環流路35の配管35cを通流する冷媒液は、循環してタンク33に還流される。
ここで、第3の流路31を流れる冷媒液は、受熱部31aに入る。受熱部31aは、ヘッダ部材32より発熱体の配列数に応じた複数個の並列配管よりなり、バックライト6の発熱体に熱接続されている。この受熱部31aは細管として、バックライト6から冷媒液への熱伝達面積を大きくしている。そして、熱伝達面積の拡大によって、冷媒液はバックライト6の発熱によって気化され、この冷媒液の気化による潜熱によって発熱体を冷却する。気化された冷媒液は、受熱部31aと接続された放熱部31b、第1の流路31の配管35c、タンク33の順に循環し、圧力が増加される。
この圧力増加した冷媒液をタンク9は、冷媒を補充するために貯留された冷媒液とともに、配管31a部分で気化して10数倍〜数10倍に体積膨張した冷媒の圧力増加により圧縮されて、循環流路内の圧力緩和する空気層を滞留している。
ここで、受熱部31aと放熱部31bの流路の途中に図示せぬフッダ部を設けて気化した冷媒の圧力緩和を図る構成としても良い。
放熱部31b、及び、フッダは図示しない放熱板や伝熱板などにより接続されて気化して滞留する冷媒を冷媒液に凝縮する。凝縮された冷媒液は一部気体状態を含んだまま放熱部の配管31bを通って、タンク33に通流されて液化される。ここで、分流部材4bで分流されて、第1の流路35の配管35cに移送され通流された冷媒液と合流してタンク33に冷媒液が戻されることになる。
また、気化した冷媒液の圧力増加によって、冷媒液が35cの一部冷媒が逆流しても、分流部材4bによって阻止され、冷媒液の冷却装置1の冷媒循環を阻害することはない。
ここで、図3によって、受熱部31aに通流する冷媒の通流流量と吸熱量の関係について説明する。
図3は、冷媒液の流量と吸熱量の関係を示すグラフである。
冷媒液を純水と仮定すると、密度をρ(1g/cm3)、比熱をC(4.2J/g・K)、の冷媒における受熱時の温度変化をT、受熱させる冷媒の流量をQ、比例定数をkとすると、受熱部31における吸熱量Wは、以下の(式1)で示される。
W=ρ・C・T・Q=k・T・Q …… (式1)
一般的に冷媒液における吸熱量Wは、冷媒の流量Qに比例する。
ここで、図3に記載されているグラフ(2)は、冷媒液の熱移送における流量による吸熱量を概念的に示したものであり、グラフ(1)は、冷媒の気化量における気化熱による吸熱量を概念的に示したものである。すなわち、グラフ(1)の潜熱による吸熱量が、グラフ(2)の顕熱による吸熱量より冷媒の流量あたりの吸熱量が大きいことを表している。
発熱温度T1を有する発熱体を所望の冷却温度T2にまで冷却するために必要な熱量W1とすると、冷媒における吸熱量W1(=T1−Tc)は、冷媒の気化によって冷却する潜熱方式では、グラフ(1)のA点を得る冷媒の流量Q1を通流すれば良い。仮に、発熱温度T2が上昇した装置において冷却仕様温度Tcまで冷却するのに必要な熱量W2(=T2−Tc)を得るには冷媒の通流量は、Q2とすれば良いことになる。
よって、PDPパネル、あるいは、発光ダイオードを冷媒の気化熱で冷却するためには、発熱体の温度T1(あるいは、T2)において、分流部材4a、4bによって、第2の流路36の配管36a、36bに通流する冷媒流量をQ1(あるいは、Q2)として分流すれば良いことになる。
ここで、この冷媒を駆動するポンプ10の可能駆動流量がQ3であると仮定すると、第1の流路35の配管35bに通流される冷媒流量は、Q3からの残り流量分=Q3−Q1(あるいは、Q3−Q2)を通流することになる。同様に配管35bより分流部材4bによって分流される必要な冷媒量はQ1(あるいは、Q2)であるので、配管35cに通流される冷媒量=Q3−Q1−Q1(あるいは、Q3−Q2−Q2)である。すなわちポンプ34から駆動される冷媒の流量Q3は、冷媒液の熱移送による吸熱時のポンプ34による駆動流量(グラフ(2))より大幅に少なくて良く、気化される冷媒の流量Q1(Q2)の2倍以上あれば良い。したがって、小型のポンプによって、駆動流量を一定に維持させながら、分流部材4a、4bの制御によって、発熱体の温度上昇に関わらず、所望の冷却性能を得ることができる。
ここで、分流部材を1つにして、平面型表示装置の全幅に吸熱部31aを熱接続すれば、分流部材の削減を図ることができる。また、分流部材を増やして、被冷却体をより小領域とする場合には、冷媒によって冷却される状態を画面全体においてより均一に図られ、色むらなどの画質の均一状態をより向上することが可能になる。
なお、この発熱体の温度上昇によって、冷却するに適する冷媒の流量の分流部材4a、4bによる制御は、制御部材5a、5bによって行われるが、この制御は、発熱体の温度上昇を検知する検知手段(図示せず)を配置して行ってもよく、また、搭載される発熱体の発熱量によって初期的に切り変えて設定しても良い。
さらには、気化される冷媒液の通流量が、複数の配管31aによって分割されているので、冷媒液の気化の効率を上げることができるともに、気化による体積膨張に伴なう圧力増加も分散することになり、冷却装置1の小型、簡素化が可能になる。
本発明の一実施形態に係る冷却装置を搭載した液晶表示装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る冷却装置の正面図と側面図である。 冷媒液の流量と吸熱量の関係を示すグラフである。
符号の説明
1…平面型表示機器
2…表示パネル
3…冷却装置、31…第3の流路、31a…第3の流路の受熱部、31b…第3の流路の放熱部
32…ヘッダ部、33…タンク、34…ポンプ、35…第1の流路
36…第2の流路
4a、4b…分流部材
5a,5b…制御部材。

Claims (5)

  1. 平面型表示機器に用いられ、平面状の表示部からの発熱を冷却する冷却装置において、
    該冷却装置は、冷媒液を貯留するタンクと、該冷媒液を駆動するポンプと、前記冷媒液を循環させる循環流路とを備え、
    該循環流路は、前記タンクと前記ポンプとを接続し前記冷媒液の循環する流路である第1の流路と、前記第1の流路から分岐し、分岐部からヘッダ部材までの第2の流路と、一方の端が前記第2の流路の延長上に前記ヘッダ部材を介して接続され、他の一方の端が第1の流路に接続される複数の第3の流路とを有し、
    前記複数の第3の流路の前半部は、平面状の表示部の発熱体に熱接続して受熱部とし、前記複数の第3の流路の後半部は、各々放熱部とし、
    主循環流路となる前記第1の流路に対して、前記第2の流路と前記第3の流路が副循環流路となり、
    前記冷媒液は、前記分岐部において前記第1の流路から前記第2の流路に分岐して流れ、前記第2の流路から前記第3の流路に順に流れて、前記第3の流路から前記第1の流路に還流されることを特徴とする冷却装置。
  2. 請求項1に記載の冷却装置において、
    さらに、前記第1の流路と前記第2の流路の分岐部において前記第2の流路への冷媒液の流量を制御する分流部材と、該分流部材により前記第1の循環流路を通流する冷媒の所定の流量のうち、前記第2の流路に分流して通流する冷媒の流量を前記発熱体の冷却に適する流量に制御する制御手段とを備えることを特徴とする冷却装置。
  3. 請求項1に記載の冷却装置において、
    前記制御手段によって前記第1の流路から前記第2の流路に通流する冷媒液は、前記第3の流路において前記発熱体の熱によって気化されるに適する流量に制御されて通流され、第3の流路の前半部で前記発熱体の熱を気化熱として吸熱し、該気化された冷媒液は、前記第3の流路の後半部において冷却され凝縮して下流端より第1の循環流路に還流されることを特徴とする冷却装置。
  4. 請求項3に記載の冷却装置において、
    前記タンクは、前記冷媒液の気化による循環流路内の圧力増加を吸収緩和する空気層を保有するようにしたことを特徴とする冷却装置。
  5. 平面状の表示部に発熱体を有する平面型表示機器において、
    冷媒液を貯留するタンクと該冷媒液を駆動するポンプとを前記冷媒液を循環するようにした第1の流路と、前記第1の流路から分岐し、分岐部からヘッダ部材までの第2の流路と、一方の端が前記第2の流路の延長上に前記ヘッダ部材を介して接続され、他の一方の端が第1の流路に接続される複数の第3の流路と、前記第1の循環流路と第2の流路の分岐部において前記第2の流路への前記液冷媒の流量を制御する分流部材と、該分流部材での冷媒の通流量を制御する制御手段と、前記発熱体の温度上昇を検出する温度検出部材を備えてなる冷却装置を有し、
    前記第3の流路の前半部は、発熱体に熱接続した受熱部であり、前記第3の流路の後半部は、放熱部であり、前記第3の流路の下流端を前記第1の循環流路に接続して、前記冷媒液の主循環路となる第1の流路に対して、前記第2の流路と前記第3の流路を前記冷媒液の副循環流路とし、
    前記制御手段は、前記温度検出部材によって検出された温度に基づいて、前記第2の流路への冷媒の通流量を制御することによって発熱体の冷却を行う冷却装置を搭載したことを特徴とする平面型表示機器。
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