JP2008087922A - エレベータ装置 - Google Patents

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Kensuke Tokizane
賢祐 時實
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Abstract

【課題】2つの乗場間を跨いで移動できるかごを備え、構造が簡単で設置も保守管理も容易であって、途中の乗り換えの必要のないエレベータ装置を提供する。
【解決手段】移動通路は、第1及び第2乗場から上方に延びた第1及び第2昇降路と、第1及び第2昇降路の各上端部を連通する連絡部とを有している。移動通路内でかご案内レールに案内されるかごには、主索が巻き掛けられたかご吊り車が設けられている。主索は、移動通路内に保持された一端部及び他端部を有している。移動通路内には、主索のかご吊り車よりも一端部側及び他端部側のそれぞれの部分を移動させるトラクション式巻上機及び巻胴式巻上機が設けられている。制御装置は、かごが最上位置にあるときに、各巻上機を駆動して、各巻上機の一方から他方へ主索を移動させるようになっており、この主索の移動によりかご吊り車が回転され、かご吊り車の回転による付勢力がかごに与えられる。
【選択図】図1

Description

この発明はエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置は少なくとも2つの高さの異なる乗場間でかごが往復運転されるものである。近年連絡橋用エレベータ装置の需要が高まってきており、例えば鉄道駅構内の連絡橋あるいは横断歩道橋等の高架連絡橋に設けられる連絡橋用エレベータ装置も、特許文献1に記載されているように提案されている。
この連絡橋用エレベータ装置は、縦に延びた2本の平行な昇降路内でそれぞれ昇降するかごを、昇降路の上端を連結する連絡橋に沿って水平方向に走行するリニアモータにロープで連結し、リニアモータが連絡橋に沿って走行するときにかごが昇降路内を昇降するようにしたものであり、第1のかごに乗った乗客は昇降路の上端部でかごを降りて連絡橋を歩いて移動し、第2のかごに乗って降りるのである。
特開平9−216780号公報
このような従来の連絡橋用エレベータ装置においては、かごが2台必要であって事実上2台のエレベータ装置を設ける必要があるため設備、保守管理に費用と時間がかかる。また利用に当たっては、乗客は乗り換えねばならず、しかも乗り換えのために比較的長い距離を歩行する必要がある。
従ってこの発明の目的は、第1乗場から一旦上昇した後に降下して第2乗場に移動できるかごを備え、構造が簡単で設置も保守管理も容易であって、途中の乗り換えの必要のないエレベータ装置を提供することである。
この発明に係るエレベータ装置は、少なくとも水平方向に互いに離間した第1乗場と第2乗場との間で運転されるエレベータ装置であって、第1乗場から上方に延びた第1昇降路と、第2乗場から上方に延びた第2昇降路と、第1及び第2昇降路の各上端部間を連通する連絡部とを有する移動通路、第1乗場と第2乗場との間で移動通路内を移動されるかご、移動通路内に設けられ、かごの移動を案内するかご案内レール、かごに設けられたかご吊り車、移動通路内にそれぞれ保持された一端部及び他端部を有し、かご吊り車に巻き掛けられ、かごを移動通路内に吊り下げる主索、主索のかご吊り車よりも一端部側の部分を移動させる第1駆動装置、主索のかご吊り車よりも他端部側の部分を移動させる第2駆動装置、及び第1及び第2駆動装置を制御することによりかごを移動させる制御装置を備え、制御装置は、かごが第1及び第2乗場間を移動されるときの最上位置にあるときに、第1及び第2駆動装置のそれぞれを駆動して、第1及び第2駆動装置の一方から他方へ主索を移動させるようになっており、第1及び第2駆動装置の一方から他方への主索の移動によりかご吊り車が回転され、かご吊り車の回転による付勢力がかごに与えられる。
この発明に係るエレベータ装置によれば、乗客の乗り換え無しでかごを第1乗場から第2乗場に移動させることができる。しかも、構造を簡単にすることができ、エレベータ装置の設置や保守管理も容易にすることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略側面図である。図において、エレベータ装置は、少なくとも水平方向に互いに離間した第1乗場1と第2乗場2との間で運転される。また、エレベータ装置は、第1乗場1と第2乗場2との間に設けられた空間領域3を避けて配置されている。従って、このエレベータ装置は、跨線橋、連絡橋、歩道橋、河川用橋のような設備と共に用いると特に有用である。図示の例では、第1乗場1及び第2乗場2はいずれも鉄道の駅構内に設けられている。第1乗場1及び第2乗場2の高さは互いに同一とされている。空間領域3内の第1乗場1側及び第2乗場2側のそれぞれには、互いに同じ高さに配置されたプラットホーム4が設けられている。各プラットホーム4間には、列車5が走行する軌道6が敷設されている。なお、第1及び第2乗場1,2のそれぞれの高さは互いに異なっていてもよい。
第1乗場1と第2乗場2との間には、空間領域3の周囲に配置された門形あるいはほぼ逆U字形の概略形状の移動通路7が設けられている。移動通路7は、第1乗場1から上方に延びた第1昇降路8と、第2乗場2から上方に延びた第2昇降路9と、第1及び第2昇降路8,9の各上端部間を連通する連絡部10とを有している。第1昇降路8及び第2昇降路9の各下端部は、第1及び第2乗場1,2の高さよりも低い位置にあり、ピット11とされている。図示の例では、移動通路7は空間領域3の上方を越えて跨いで延びている。
移動通路7内には、第1乗場1と第2乗場2との間で移動通路7内を移動可能なかご12と、かご12を避けて第1昇降路8内のみを移動可能な釣合おもり13とが設けられている。また、移動通路7内には、かご12の移動を案内する上部かご案内レール14及び下部かご案内レール15(複数のかご案内レール14,15)と、釣合おもり13の移動を案内する釣合おもり案内レール16とが設けられている。なお、図中の破線で示したかごに付された符号A〜Jは、第1乗場1と第2乗場2との間を移動されるときのかご12の様々な位置を表す符号である。
各かご案内レール14,15は、第1乗場1及び第2乗場2間に亘って移動通路7内を延びている。この例では、かご12の幅方向(図1の紙面に垂直な方向)について互いに対向する2本の上部かご案内レール14と、かご12の幅方向について互いに対向する2本の下部かご案内レール15とにより、かご12が案内される。各上部かご案内レール14間の距離、及び各下部かご案内レール15間の距離は、かご12の幅寸法よりも大きくされている。各かご案内レール14,15は、第1昇降路8内から連絡部10内に延びた第1レール17と、第2昇降路9内から連絡部10内に延びた第2レール18とをそれぞれ有している。
各第1レール17は、第1レール17の下端部が第1昇降路8内で垂直(鉛直)になり、かつ第1レール17の上端部が連絡部10内で水平になるように、湾曲している。また、各第2レール18は、第2レール18の下端部が第2昇降路9内で垂直(鉛直)になり、かつ第2レール18の上端部が連絡部10内で水平になるように、湾曲している。連絡部10内では、第1レール17及び第2レール18の各上端部が互いに連続している。従って、かご12は、第1乗場1と連絡部10内との間を移動されるときに各第1レール17により案内され、第2乗場2と連絡部10内との間を移動されるときに各第2レール18により案内される。また、かご12は、各第1レール17と各第2レール18との境界部を案内されるときに、第1乗場1及び第2乗場2間を移動されるときの最上位置に達することとなる。移動通路7内には、かご12が最上位置に達したか否かを検出する最上位置検出センサ(図示せず)が設けられている。
釣合おもり案内レール16は、第1昇降路8内を上下方向へ延びている。釣合おもり13は、釣合おもり13の幅方向(図1の紙面に垂直な方向)について互いに対向する2本の釣合おもり案内レール16により案内される。
かご12の上部には、かご吊り車19が設けられている。また、釣合おもり13の上部には、釣合おもり吊り車20が設けられている。
第1昇降路8内の上部には、第1駆動装置であるトラクション式巻上機21と、トラクション式巻上機21の連絡部10側に配置された複数(2つ)のそらせ車22とが設けられている。トラクション式巻上機21は、モータを含む第1駆動装置本体23と、第1駆動装置本体23により回転される第1駆動シーブ24とを有している。
第2昇降路9内の上部には、第2駆動装置である巻胴式巻上機25と、巻胴式巻上機25の連絡部10側に配置された複数(2つ)のそらせ車26とが設けられている。巻胴式巻上機25は、モータを含む第2駆動装置本体27と、第2駆動装置本体27により回転される巻胴(ドラム)28とを有している。
かご12及び釣合おもり13は、複数本(図では1本のみ示している)の主索29により移動通路7内に吊り下げられている。主索29は、移動通路7内に保持された一端部及び他端部を有している。この例では、主索29の一端部は第1昇降路8内の上壁に接続され、主索29の他端部は巻胴式巻上機25の巻胴28に接続されている。
主索29は、一端部から、釣合おもり吊り車20、第1駆動シーブ24、各そらせ車22、かご吊り車19及び各そらせ車26の順に巻き掛けられ、他端部で巻胴28に巻き取られている。
トラクション式巻上機21は、第1駆動シーブ24を回転させることにより、主索29のかご吊り車19よりも一端部側の部分(主索29の第1駆動装置側吊り部)を移動させる。また、巻胴式巻上機25は、巻胴28を回転させて主索29の巻き取り及び繰り出しを行うことにより、主索29のかご吊り車19よりも他端部側の部分(主索29の第2駆動装置側吊り部)を移動させる。
トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25は、エレベータの運転を制御する制御装置30により制御される。制御装置30は、最上位置検出センサからの情報に基づいて、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25を制御する。
この例では、最上位置検出センサによりかご12が検出されていないとき、即ちかご12の位置が最上位置から外れているときには、制御装置30の制御により、トラクション式巻上機21のみが駆動される。即ち、かご12の位置が最上位置から外れているときには、かご12及び釣合おもり13はトラクション式巻上機21のみの駆動により移動通路7内を移動される。
また、最上位置検出センサによりかご12が検出されたとき、即ちかご12が最上位置にあるときには、制御装置30の制御により、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25のそれぞれが駆動される。これにより、主索29は、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25の一方から他方へ移動される。即ち、かご12が最上位置にあるときには、トラクション式巻上機21から巻胴式巻上機25への主索29の移動、及び巻胴式巻上機25からトラクション式巻上機21への主索29の移動のいずれかが制御装置30の制御により選択的に行われる。なお、巻胴式巻上機25は、最上位置検出センサによってかご12が検出されたときから、あらかじめ設定された時間(所定の時間)だけ駆動され、その後停止される。
かご吊り車19は、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25の一方から他方へ主索29が移動されることにより回転される。即ち、かご吊り車19は、トラクション式巻上機21から巻胴式巻上機25への主索29の移動により図1の反時計回りの方向(逆方向)へ回転され、巻胴式巻上機25からトラクション式巻上機21への主索29の移動により時計回りの方向(正方向)へ回転される。
かご吊り車19が回転されると、例えばかご吊り車19とその回転軸との間の摩擦力等により、かご12には、かご吊り車19の回転方向に応じた方向へ付勢力が与えられる。即ち、かご12には、かご吊り車19が逆方向へ回転されることにより第2昇降路9側への付勢力が与えられ、かご吊り車19が正方向へ回転されることにより第1昇降路8側への付勢力が与えられる。
ここで、図2は、図1のかご吊り車19が逆方向へ回転されたときのかご12に与えられる力の関係を示す模式的な説明図である。図に示すように、例えばかご吊り車19が逆方向へ回転されると、かご12には、鉛直下向きの重力gに加えて、かご吊り車19の回転による第2昇降路9側への付勢力tが与えられる。これにより、かご12に対する合成力kは、第2昇降路9側下方に向けて傾く。従って、かご12は、最上位置から第2昇降路9側へ移動しやすくなる。
逆に、かご吊り車19が正方向へ回転される場合には、かご12に対する合成力が第1昇降路8側下方に向けて傾くので、かご12は、最上位置から第1昇降路8側へ移動しやすくなる。
かご12の上部には、上部かご案内レール14に案内される上部案内装置31が設けられている(図1)。上部案内装置31は、かご吊り車19と同軸に配置されている。かご12の下部には、下部かご案内レール15に案内される下部案内装置32が設けられている。即ち、かご12には、各かご案内レール14,15のそれぞれに個別に案内される複数の案内装置31,32が設けられている。かご12の姿勢は、各案内装置31,32が各かご案内レール14,15に案内されることにより、各かご案内レール14,15の傾斜に拘わらず常に一定に維持される。
図3は、図1のかご12を示す側面図である。また、図4は図3のかご12の上部を示す正面図、図5は図3のかご12の下部を示す正面図である。図において、上部案内装置31は、かご12の上部に固定された上部支持アーム33に支持されている。下部案内装置32は、かご12の下部に固定された下部支持アーム34に支持されている。
上部案内装置31は、かご12に対して回動可能な一対の回動支持体35と、各回動支持体35にそれぞれ設けられ、かご12の移動に伴って上部かご案内レール14上を移動される一対の案内移動部36とを有している。
上部支持アーム33には、各回動支持体35を互いに連結する上部連結棒37が回転自在に設けられている。上部連結棒37は、かご12の幅方向に沿って配置されている。各回動支持体35は、上部連結棒37を中心として回動可能になっている。なお、各回動支持体35の形状は円板状とされている。また、かご吊り車19は、上部連結棒37の中間部に回転自在に設けられている。
案内移動部36は、上部連結棒37(回動支持体35の回動中心)から径方向へ離れた位置に配置されている。また、各案内移動部36は、上部かご案内レール14に沿って並べられた複数(この例では、2つ)のローラ保持装置38を有している。各ローラ保持装置38は、上部かご案内レール14を挟みながら転動される一対のローラを有している。これにより、回動支持体35は、上部かご案内レール14の傾斜の変化に応じて回動される。即ち、回動支持体35は、第1レール17から第2レール18への案内移動部36の移動により図1及び図3での時計回りの方向(正方向)へ回動され、第2レール18から第1レール17への案内移動部36の移動により反時計回りの方向(逆方向)へ回動される。
下部案内装置32は、かご12に対して回動可能な一対の回動支持体39と、各回動支持体39にそれぞれ設けられ、かご12の移動に伴って下部かご案内レール15上を移動される一対の案内移動部40とを有している。
下部支持アーム34には、各回動支持体39を互いに連結する下部連結棒41が回転自在に設けられている。下部連結棒41は、かご12の幅方向に沿って配置されている。各回動支持体39は、下部連結棒41を中心として回動可能になっている。なお、各回動支持体39の形状は円板状とされている。
各案内移動部40は、下部かご案内レール15に沿って並べられた複数(この例では、2つ)のローラ保持装置42を有している。各ローラ保持装置42は、下部かご案内レール15を挟みながら転動される一対のローラを有している。これにより、回動支持体39は、下部かご案内レール15の傾斜の変化に応じた回動を行う。
次に、動作について説明する。図6〜図15は、図1のかご12が第1乗場1から第2乗場2に達するまでのエレベータ装置の動作を説明する動作説明図である。また、図16は、図1のかご12が第1乗場1から第2乗場2に達するまでの第1駆動シーブ24、巻胴28及びかご12のそれぞれの速度と時間との関係を示すグラフであり、図16(a)は第1駆動シーブ24の回転速度と時間との関係を示すグラフ、図16(b)は巻胴28の回転速度と時間との関係を示すグラフ、図16(c)はかご12の速度と時間との関係を示すグラフである。なお、図16の時間軸には、かご12が第1乗場1を出発して第2乗場2に至るまでの時刻に対応するかご12の位置である符号A〜Jを示している。
図6に示すように、かご12が第1乗場1にあるとき(A)には、上部案内装置31の案内移動部36が上部かご案内レール14の垂直(鉛直)部分に接触し、下部案内装置32の案内移動部40が下部かご案内レール15の垂直(鉛直)部分に接触している。このとき、釣合おもり13は、第1昇降路8内の上部に位置している。
かご12が第1乗場1を出発するときには、トラクション式巻上機21のみが制御装置30の制御により駆動される。このときのトラクション式巻上機21の運転は逆転運転とされ、第1駆動シーブ24が逆方向(反時計回りの方向)へ回転される。これにより、図7〜図9に示すように、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25間の主索29の長さが次第に短くなり、かご12はB位置(図7)、C位置(図8)及びD位置(図9)の順に各かご案内レール14,15に案内されながら第1昇降路8内を上昇する。このとき、巻胴式巻上機25の巻胴28の回転は停止されているので、図16に示すように、かご12は第1駆動シーブ24の回転速度に応じた速度で上昇する。
この後、図10に示すように、かご12が最上位置Eに達すると、トラクション式巻上機21の駆動が一旦停止される。
この後、図16(a)及び図16(b)に示すように、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25のそれぞれの駆動が同時に開始され、第1駆動シーブ24及び巻胴28のそれぞれが互いに同一の加速度で加速されながら正方向(時計回りの方向)へ回転される。これにより、主索29がトラクション式巻上機21から巻胴式巻上機25へ移動され、かご吊り車19が逆方向へ回転される。かご12には、かご吊り車19の逆方向への回転により、第2昇降路9側への付勢力が与えられる。このとき、第1駆動シーブ24及び巻胴28のそれぞれの回転速度が互いに同一であるので、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25間の主索29の長さは一定に保たれ、図16(c)に示すように、かご12の位置は最上位置Eに保たれたままになっている。
この後、図16(a)及び図16(b)に示すように、巻胴28の回転速度のみが減速される。これにより、かご12は、第2昇降路9側へ付勢されながら下降し、図11に示すF位置に移動される。なお、巻胴式巻上機25の駆動は、かご12がF位置に達するまでに停止される。
この後も、トラクション式巻上機21の駆動は制御装置30の制御により継続され、第1駆動シーブ24の正方向への回転が継続される。これにより、図12〜図15に示すように、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25間の主索29の長さが次第に長くなり、かご12はG位置(図12)、H位置(図13)及びI位置(図14)の順に下降し、J位置(図15)の第2乗場2に到達する。このとき、かご12が上昇する場合と同様に巻胴28の回転が停止されているので、図16に示すように、かご12は第1駆動シーブ24の回転速度に応じた速度で下降する。
かご12が第2乗場2から第1乗場1へ移動されるときには、以下の動作が行われる。
即ち、かご12が第2乗場2から最上位置Eに達するまでは、トラクション式巻上機21のみの逆転運転により第1駆動シーブ24のみが逆方向へ回転される。この後、かご12が最上位置Eで一旦停止した後、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25のそれぞれが同時に駆動される。このとき、第1駆動シーブ24及び巻胴28のそれぞれが互いに同一の加速度で加速されながら逆方向へ回転される。これにより、主索29が巻胴式巻上機25からトラクション式巻上機21へ移動され、かご吊り車19が正方向へ回転される。これにより、かご12には、第1昇降路8側への付勢力が与えられる。
この後、第1駆動シーブ24及び巻胴28の回転速度がともに減速される。このとき、第1駆動シーブ24の減速度が巻胴28の減速度よりも大きくされる。これにより、かご12は、第1昇降路8側へ付勢されながら少し下降する。この後、巻胴28の回転が停止されるとともに、第1駆動シーブ24が逆転し正方向へ回転される。これにより、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25間の主索29の長さが次第に長くなり、かご12はさらに下降して第2乗場2に到達する。
このようなエレベータ装置によれば、乗客の乗り換え無しでかご12を第1乗場1から第2乗場2に移動させることができる。しかも、構造を簡単にすることができ、エレベータ装置の設置や保守管理も容易にすることができる。これにより、エレベータ装置の製造や保守管理のコスト低減も図ることができる。
また、かご12が最上位置Eにあるときに、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25の一方から他方へ主索29を移動させて、かご吊り車19を回転させるようになっているので、かご吊り車19の回転方向に応じた方向へ付勢力をかご12に与えることができる。従って、かご12が最上位置Eに達した後に、かご12が最上位置Eから逆戻りすることを防止することができる。
また、主索29を移動させる駆動装置の少なくとも1つは、主索29の巻き取り及び繰り出しを行う巻胴式巻上機25とされているので、釣合おもりの数を減らすことができ、コストの低減を図ることができる。また、エレベータ装置全体の縮小化も図ることができる。
また、トラクション式巻上機21が第1昇降路8内の上部に設けられ、巻胴式巻上機25が第2昇降路9内の上部に設けられているので、例えば主索29の方向を転換させる返し車等の機器の数を減らすことができ、コストの低減やエレベータ装置全体の縮小化をさらに図ることができる。
実施の形態2.
なお、実施の形態1では、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25の一方から他方へ主索29を移動させるときに、トラクション式巻上機21により移動される主索29と、巻胴式巻上機25により移動される主索29とが互いに同一の加速度で加速されるようになっているが、主索29を送り出す側の駆動装置(一方の駆動装置)により移動される主索29の加速度が、主索29を取り込む側の駆動装置(他方の駆動装置)により移動される主索29の加速度よりも大きくなるようにしてもよい。
図17は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置のかご12が第1乗場1から第2乗場2に達するまでの第1駆動シーブ24、巻胴28及びかご12のそれぞれの速度と時間との関係を示すグラフであり、図17(a)は第1駆動シーブ24の回転速度と時間との関係を示すグラフ、図17(b)は巻胴28の回転速度と時間との関係を示すグラフ、図17(c)はかご12の速度と時間との関係を示すグラフである。
図に示すように、この例では、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25のそれぞれが駆動されるときの動作が異なるだけで、他の構成及び動作は実施の形態1と同様である。
即ち、かご12は、第1乗場1から第2乗場2に移動される場合、まず実施の形態1と同様にして、第1乗場1から最上位置Eに移動される。この後、かご12が最上位置Eに一旦停止された後、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25のそれぞれの駆動が同時に開始される。これにより、第1駆動シーブ24及び巻胴28のそれぞれが加速されながら正方向へ回転される。このとき、第1駆動シーブ24の加速度は、制御装置30の制御により、巻胴28の加速度よりも大きくされる。これにより、トラクション式巻上機21によって移動される主索29の加速度は、巻胴式巻上機25によって移動される主索29の加速度よりも大きくなる。
これにより、主索29がトラクション式巻上機21から巻胴式巻上機25へ移動されるとともにトラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25間の主索29の長さが次第に長くなる。これにより、かご吊り車19が逆方向へ回転され、かご12が第2昇降路9側へ付勢されながら下降される。
この後、巻胴式巻上機25の駆動のみが停止され、実施の形態1と同様にして、かご12が第2乗場2に移動される。
かご12が第2乗場2から第1乗場1へ移動されるときには、以下の動作が行われる。即ち、かご12が第2乗場2から最上位置Eに達するまでは、実施の形態1と同様である。この後、かご12が最上位置Eで一旦停止した後、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25のそれぞれが同時に駆動され、第1駆動シーブ24及び巻胴28が逆方向へ回転される。このとき、第1駆動シーブ24の回転速度が巻胴28の回転速度よりも大きな加速度で加速される。これにより、巻胴式巻上機25によって移動される主索29の加速度は、トラクション式巻上機21によって移動される主索29の加速度よりも大きくなる。
これにより、かご吊り車19が逆方向へ回転されるとともにトラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25間の主索29の長さが次第に長くなる。これにより、かご12が第2昇降路9側へ付勢されながら少し下降する。この後、実施の形態1と同様にして、かご12がさらに下降され第1乗場1に到達する。
このようなエレベータ装置では、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25の一方から他方へ主索29が移動されるときに、一方の駆動装置によって移動される主索29の加速度が、他方の駆動装置によって移動される主索29の加速度よりも大きくなっているので、かご12を最上位置Eで停止させる時間を短くすることができ、エレベータの運行効率の向上を図ることができる。
なお、各上記実施の形態では、主索29を移動させるための駆動装置として、トラクション式巻上機21及び巻胴式巻上機25が用いられているが、トラクション式巻上機21を巻胴式巻上機に置き換えて2つの巻胴式巻上機により主索29を移動させてもよいし、巻胴式巻上機25をトラクション式巻上機に置き換えて2つのトラクション式巻上機により主索29を移動させてもよい。トラクション式巻上機21を巻胴式巻上機に置き換えた場合には、釣合おもり13は用いられない。また、巻胴式巻上機25をトラクション式巻上機に置き換えた場合には、釣合おもりがさらに追加される。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略側面図である。 図1のかご吊り車が逆方向へ回転されたときのかごに与えられる力の関係を示す模式的な説明図である。 図1のかごを示す側面図である。 図3のかごの上部を示す正面図である。 図3のかごの下部を示す正面図である。 図1のかごが第1乗場にあるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第1昇降路内で上昇初期にあるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第1昇降路内で上昇途中にあるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第1昇降路内から連絡部内へ移動されるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが最上位置にあるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが最上位置から第2昇降路側へ移動を開始した直後の状態を示す動作説明図である。 図1のかごが連絡部内から第2昇降路内へ移動されるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第2昇降路内で下降初期にあるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第2昇降路内で下降途中にあるときに状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第2乗場にあるときの状態を示す動作説明図である。 図1のかごが第1乗場から第2乗場に達するまでの第1駆動シーブ、巻胴及びかごのそれぞれの速度と時間との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置のかごが第1乗場から第2乗場に達するまでの第1駆動シーブ、巻胴及びかごのそれぞれの速度と時間との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 第1乗場、2 第2乗場、7 移動通路、8 第1昇降路、9 第2昇降路、10 連絡部、12 かご、14 上部かご案内レール、15 下部かご案内レール、19 かご吊り車、21 トラクション式巻上機(第1駆動装置)、25 巻胴式巻上機(第2駆動装置)、29 主索、30 制御装置。

Claims (4)

  1. 少なくとも水平方向に互いに離間した第1乗場と第2乗場との間で運転されるエレベータ装置であって、
    上記第1乗場から上方に延びた第1昇降路と、上記第2乗場から上方に延びた第2昇降路と、上記第1及び第2昇降路の各上端部間を連通する連絡部とを有する移動通路、
    上記第1乗場と上記第2乗場との間で上記移動通路内を移動されるかご、
    上記移動通路内に設けられ、上記かごの移動を案内するかご案内レール、
    上記かごに設けられたかご吊り車、
    上記移動通路内にそれぞれ保持された一端部及び他端部を有し、上記かご吊り車に巻き掛けられ、上記かごを上記移動通路内に吊り下げる主索、
    上記主索の上記かご吊り車よりも上記一端部側の部分を移動させる第1駆動装置、
    上記主索の上記かご吊り車よりも上記他端部側の部分を移動させる第2駆動装置、及び
    上記第1及び第2駆動装置を制御することにより上記かごを移動させる制御装置
    を備え、
    上記制御装置は、上記かごが上記第1及び第2乗場間を移動されるときの最上位置にあるときに、上記第1及び第2駆動装置のそれぞれを駆動して、上記第1及び第2駆動装置の一方から他方へ上記主索を移動させるようになっており、
    上記第1及び第2駆動装置の一方から他方への上記主索の移動により上記かご吊り車が回転され、上記かご吊り車の回転による付勢力が上記かごに与えられることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記第1及び第2駆動装置の少なくともいずれかは、上記主索の巻き取り及び繰り出しを行う巻胴式巻上機であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 上記第1駆動装置は上記第1昇降路内の上部に設けられ、上記第2駆動装置は上記第2昇降路内の上部に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 上記一方の駆動装置によって移動される上記主索の加速度は、上記他方の駆動装置によって移動される上記主索の加速度よりも大きくなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のエレベータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101602463B (zh) * 2008-06-10 2012-08-29 程大祥 轻型吊篮

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