JP2008087081A - 研磨装置および研磨パッドの研削調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】研磨装置の研磨パッドを研削調整する際のドレッサーによる研削量のばらつきを低減する。
【解決手段】研磨パッド30、研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面40aを有しているドレッサー40、ドレッサーを支持している支持機構50を具えている研磨装置10において、研削粒子面が研磨パッドに接触して押圧する圧力に、ドレッサーの研削粒子面の直上の一点を押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構60を具えている。
【選択図】図1
【解決手段】研磨パッド30、研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面40aを有しているドレッサー40、ドレッサーを支持している支持機構50を具えている研磨装置10において、研削粒子面が研磨パッドに接触して押圧する圧力に、ドレッサーの研削粒子面の直上の一点を押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構60を具えている。
【選択図】図1
Description
この発明は、半導体素子の製造に用いられる化学機械的研磨(Chemical Mechanical Polish:CMP)装置に関するものであり、特にドレッサーによって研磨パッドの研削調整を行う研磨装置及び研削調整方法に関する。
いわゆるドレッサーによって研磨パッドを研削調整するタイプの研磨装置は、リング状の研削粒子面を有するドレッサーを具えており、このドレッサーを回転する研磨パッドの基板接触面に押し付けて研磨パッドをその表面側から研削することにより、研磨パッドの研削調整(以下、単にドレッシングとも称する。)工程が行われる。
研磨パッドの研削調整工程は、半導体装置の製造工程における基板面、すなわちウエハ面の研磨を設計通りの平坦度に仕上げるために必須の工程である。
研磨パッドのドレッサーによるドレッシングが不十分、すなわち研磨パッドの基板接触面の平坦性が不均一となってしまうと、基板の研磨精度が低下してしまい、その結果として、製造される半導体装置の品質が悪化してしまうおそれがある。
研磨パッドの全領域においてドレッシングをより均一に行うことを目的として、種々の試みがなされている。
しかしながら、従来のドレッシング方法では、ドレッサーによる研磨パッドの基板接触面内の複数箇所での研削量に、ばらつきが生じてしまう。
研磨パッドの寿命は、ドレッシング工程におけるパッド面に対する研削量により、変化する。すなわち研磨パッドを過剰にドレッシングしてしまうと、研磨定盤表面まで研削しかねず、研磨定盤表面を傷つけてしまうおそれがある。結果として、研磨定盤を交換しなければならなくなる場合もある。
また、研削量のばらつきが発生すると、研磨パッドの厚さがほとんどの領域で十分に残っていたとしても、高価な研磨パッドを早期に交換しなければならなくなってしまう場合もある。
このような事態となると、製品の製造コストが増大してしまう。また、研磨パッドの交換には、通常1時間から1.5時間程度の時間を要する。従って、交換頻度が高くなると、装置稼働率が下がってしまう。結果として、製品のスループットが悪化してしまう。
上述した課題の解決を図る一手法として、この発明の発明者は、傾斜させてある研削粒子面を具えたドレッサーを有する研磨装置を開示している(特許文献1)。
特開2002−273649号公報
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。本願発明者は、上記問題点を解決すべく鋭意研究を進める中で、この発明を完成させるに至った。すなわち、この発明の目的は、研磨パッドのドレッシングをより均一に行うことができる研磨装置及び研削調整方法を提供することにある。
この発明の研磨装置の第1の構成例によれば、下記のような構成を有している。
すなわち、研磨パッド、この研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面を有しているドレッサー、このドレッサーを昇降させる支持機構を具えている研磨装置において、研削粒子面が研磨パッドに接触して押圧する圧力に、ドレッサーの研削粒子面の直上の一点を上側から押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構を具えている。
また、この発明の第1の研削調整方法によれば、下記の工程を含んでいる。
すなわち、研磨パッド、この研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面を有するドレッサー、このドレッサーを支持する支持機構を具えていて、研削粒子面が研磨パッドに接触して押圧する圧力に、ドレッサーの研削粒子面の直上の一点を押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構を具えている研磨装置を準備する。
ドレッサーの全自重を前記研磨パッドに負荷する。
研磨パッドにドレッサーの自重の一部を負担させた状態で、支持機構が負担するドレッサーの重量を徐々に増加させて、ドレッサーを支持機構に支持させる。
研削粒子面が研磨パッドに接触して押圧する圧力に、押圧機構を作動させてドレッサーに圧力を加えつつ、研磨パッドを研削調整する。
また、この発明の研磨装置の第2の構成例によれば、下記のような構成を有している。
すなわち、回転軸を有する研磨パッド、この研磨パッドに接触して研削調整する研削粒子面を有するドレッサー、このドレッサーを支持する支持機構を具えている研磨装置において、ドレッサーの研削粒子面は、回転軸に対向する第1端縁、この第1端縁と対向する第2端縁を含む略四角形状の形状を有している。
また、この発明の第2の研削調整方法によれば、下記の工程を含んでいる。
回転軸を有する研磨パッド、この研磨パッドに接触して研削調整する研削粒子面を有するドレッサー、このドレッサーを支持する支持機構を具え、ドレッサーの研削粒子面は、回転軸に対向する第1端縁、この第1端縁と対向する第2端縁を含む略四角形状の形状を有している研磨装置を準備する。
ドレッサーの研削粒子面の全面を、研磨パッドに対して均一な圧力で接触させて押圧しつつ、研磨パッドを研削調整する。
この発明の研磨装置の構成及びこれを用いる研削調整方法によれば、研磨パッドの研削調整が行われる全領域にわたって、研削量のばらつきを従来よりもより小さくでき、よって研磨パッドの基板接触面の平坦性をより向上させることができる。
研削面の平坦性が向上するため、CMP工程における研磨対象となる半導体装置等の研磨の均一性が向上する。結果として、研磨対象の外観のみならず、電気的特性といった品質をより向上させることができる。
また、研削量のばらつきをより低減できるため、全体として基板接触面の研削量が減少する。結果として研磨パッドの寿命をより長くし、研磨パッドの交換頻度をより下げることができる。よって、研磨対象の製造コストの削減に寄与する。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図は、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示しているに過ぎず、従って、この発明は、特に図示例にのみ限定されるものではない。
また、以下の説明において、特定の材料、条件及び数値条件等を用いることがあるが、これらは好適例の1つに過ぎず、従って、何らこれら好適例に限定されるものではない。
以下の説明に用いる各図において、同様の構成成分については、同一の符号を付して示し、特に説明を必要とする場合を除き、その重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
1.研磨装置の構成例
まず、図1を参照して、この発明の研磨装置の構成例につき説明する。
1.研磨装置の構成例
まず、図1を参照して、この発明の研磨装置の構成例につき説明する。
図1(A)は研磨装置の構成要素を説明するための上面側から見た模式的な平面図であり、図1(B)は図1(A)に示した研磨装置の模式的な正面図である。
図1(A)及び(B)に示すように、この例の研磨装置は、研磨パッド30、ドレッサー40及びこのドレッサー40の支持機構50といった従来公知の構成要素の他に、押圧機構60を具えている点に構成上の特徴を有している。この押圧機構60は、研磨パッドを研削するドレッサーを押圧してドレッサーが研磨パッドに与える圧力に圧力勾配を生じさせる。
研磨装置10は、上述の研磨パッド30が搭載される円盤状の回転定盤20を具えている。回転定盤20は、平坦な第1主面20aと、この第1主面20aに対して平行に対向している、平坦な第2主面20bとを有している。
回転定盤20は、従来公知のCMP装置と同様の構造及び駆動機構を有している。回転定盤20は、回転軸R1を有していて、この回転軸R1について任意の回転方向、すなわち時計回り又は反時計回りに、かつ任意の回転速度wで回転自在とされている。なお、この例では回転軸R1は回転定盤20の中心に一致している。回転定盤20の回転方向は、この例では時計回りとする。
回転定盤20の第1主面20aには円盤状の研磨パッド30が貼付されている。この研磨パッド30は、従来公知のCMP装置に適用されるものを使用することができる。
露出している研磨パッド30の研磨面30aは、例えば半導体基板(ウエハ)といった被研磨対象に直接的に接触してこれを研磨する面である。
この研磨面30aには良好な平坦性が求められるため、CMP工程が行われるごとに研磨面30aの平坦性を確保するための研削調整が行われる。
研磨装置10は、ドレッサー40を具えている。この例のドレッサー40は、周知の通り、高さの低い、一端側に蓋(又は底)のついた管状体の形態を有している。開放されている側の端縁、すなわち開放端縁は、その輪郭が円形であるリング状の形状、すなわちドーナツ状の形状を有している。
ドレッサー40の開放端縁は、同一の中心点(R2)を有する大小2つの正円によりその輪郭が画成されている。図中、ドレッサー40、すなわち管状体の内径をr1とし、及び外径をr2とする。この管状体の中心軸R2を含む横断面における断面形状を実質的に四辺形とする。このドレッサー40は、常態では後述する支持機構50に、中心軸R2が研磨面30aに対して垂直となるように、かつ中心軸R2を回転軸として回転可能な状態で、支持されている。
ドレッサー40を構成している管状体は、研磨面30aに対向する、開放端縁である第1端面(40a)と、研磨面30aとは反対側に位置する円形の閉鎖面である第2端面40bとを有している。
従って、常態では、これら第1端面40aは、管状体の中心軸R2に直交し、かつ研磨面30aに対して平行に対向する環状の面である。
ドレッサー40は、第1端面が研削粒子面40aとされている。研削粒子面40aは、研磨面30aに接触してこれを研削、すなわち研削調整する。
なお、このドレッサー40は、中心軸、すなわち回転軸R2について任意の回転方向、すなわち時計回り又は反時計回りに、かつ任意の回転速度qで回転自在とされている。ドレッサー40の回転方向は、この例では回転定盤20の回転方向と同じく時計回りとしてある。
研磨装置10は、さらに支持機構50を具えている。支持機構50は、ドレッサー40を、ドレッサー40の研削粒子面40aと研磨パッド30の研磨面30aとを、接触又は離間自在に支持する。
支持機構50は、支持アーム50aとこの支持アーム50aを昇降させる昇降部50bとを含んでいる。支持アーム50aは、昇降部50bに昇降自在に設けられている。
支持アーム50aは、それ自体昇降してドレッサー40を図中の矢印A方向又はB方向に移動させる。この例では支持アーム50aは、昇降部50bから、第1主面20a、すなわち研磨面30a上にこれらの面と平行して直線状に延在する棒状の部材である。
支持アーム50aは、回転軸R2と直交する方向、すなわちドレッサー40の外径r2(または内径r1)に沿う方向に延在している。
ドレッサー40は、研削粒子面40aとは反対側の第2端面40b側において、支持アーム50aに、従来と同様な手法で回転自在に支持されている。
この発明の実施形態によれば、研磨装置10は、さらに押圧機構60を具えている。押圧機構60はドレッサー40の研削粒子面40とは反対側の第2端面40b上であって、かつ研削粒子面40aの直上に位置させて設けられている。この押圧機構60の支持体は、図に示していないが、従来公知の任意好適な構成とすることができる。
この押圧機構60は、ドレッサー40の研磨面30aに対する押圧勾配を生じさせる。
押圧機構60は、回転軸R2の方向に、すなわち図1(B)中に示す矢印A方向又は矢印B方向に移動可能な押圧部62を有している。
押圧機構60は、押圧部62をドレッサー40に押し当てて、ドレッサー40を研磨パッド20側に押し込む。この押し込み動作により、ドレッサー40の研削粒子面40aが研磨パッド30の研磨面30aに接触してこれを押圧する。この研磨面30aに対する研削粒子面40aの接触圧力は、押圧部62の直下の点からの距離に応じて異なるものとされる。すなわち、押圧機構60は、接触圧力に、圧力勾配を生じさせる。
押圧機構60は、第2端面40bの円形の領域のうち、ドレッサー40の研削粒子面40aの直上に相当する、リング状の一部領域内にある任意の点Aを押圧する。なお、この任意の点Aは、支持部材50aとの交差点C1及びC2と重なることはない。
この押圧部62はドレッサー40を押圧するため、圧力に対して変形しない高い剛性が必要である。
また、押圧機構60を任意の位置に移動させ、かつ任意好適な圧力勾配を生じさせるために、押圧機構60を支持又は固定する支持機構については、例えば既に説明したドレッサー40の支持機構50と同様の従来公知の任意好適な機構を適用することができる。
ここで、図2を参照して、制御系を含む機能的な側面からみたこの例の研磨装置の構成例につき説明する。
図2は研磨装置の機能的な構成を説明するための機能ブロック図である。
研磨装置10は、機構部70とこの機構部70の動作を制御するための制御部80とを含んでいる。ここでいう機構部70は、いわゆるドレッシング工程及びCMP工程において動作する構成要素、すなわち、既に説明した回転定盤20、研磨パッド30、ドレッサー40、支持機構50及び押圧機構60を含む。
制御部80は、測定部(入力部)82、記憶部84及び動作制御部(CPU)86を有し、これらは相互に連関して機能する。制御部80は、従来公知の例えばコンピュータハードウェア資源及びこのコンピュータハードウェア資源と協働するソフトウェア資源を用いて構成することができる。
制御部80は、入力部82と、出力部83と、記憶部84と、動作制御部86とを具えて構成される。これらは周知のコンピュータハードウェアにより構成することができる。
入力部83は、通常用いられるキーボード、マウスといった公知の入力装置の他、研削調整に必要な情報やデータを取得する測定部でもある。
出力部83は、ディスプレイ、プリンタ、その他の通常の表示装置や通信端子を具えている。
動作制御部86は、いわゆるCPUを含んで構成される。また、記憶部84はハードディスクドライブ、RAM、ROM等の通常コンピュータハードウェアに適用されるメモリ装置、ストレージ装置により、構成されている。
動作制御部86は、記憶部84に読み出し自在に格納されているプログラム、情報データといったソフトウェア資源を読み出して、実行、解析等を行うことにより、所望の各種動作制御機能を実現することができる。
測定部82は、機構部70の構成要素の状態をモニタするためのデータ情報を取得する。具体的には、測定部82は、ドレッサー40と研磨パッド30との位置関係、ドレッサー40の重量を支持機構50が支持する際の負担重量、すなわちドレッサー40が研磨パッド30に与える圧力、押圧機構60がドレッサー40を押圧する圧力等のパラメータを測定し、及びデータとして取得する。
この測定部82は、図示例では機能的な観点から制御部80の構成要素に含めたが、機構部70の構成要素と構成することもできる。具体的には、測定部82は、例えば支持機構50に付属する構成とすることができる。
記憶部84は、この研磨装置を動作させるためのプログラム、データ等を書き込み及び読み出し自在に格納するとともに、測定部82が取得した各種データ(動作パラメータ)を記憶保持する機能部である。
動作制御部86は、記憶部84から、測定部82が取得したデータ読み出して、これに基づいて機構部70の構成要素の動作を制御する機能部である。
2−1.研削調整方法(1)
既に説明した図1及び図2に加えて図3を参照して、既に説明した研磨装置を用いる研削調整方法につき説明する。
既に説明した図1及び図2に加えて図3を参照して、既に説明した研磨装置を用いる研削調整方法につき説明する。
図3(A)は研磨装置の構成要素を説明するための上面側から見た模式的な平面図であり、図3(B)は図3(A)のX軸方向からみた、ドレッサーに着目した模式的な部分平面図である。
まず、既に説明した構成を有する研磨装置10を準備する。
図2に示すように、研磨装置10は、機構部70を有している。機構部70は、研磨パッド30、この研磨パッド30を研削調整するための研削粒子面40aを有するドレッサー40、このドレッサー40を支持する支持機構50、及び研削粒子面40aが研磨パッド30に接触して押圧する圧力に圧力勾配を生じさせる押圧機構60を含んでいる。
次に、ドレッサー40の全自重に相当する重量を研磨パッド30に負荷する。具体的には、図1(A)及び(B)に示すように、まず、支持機構50によりドレッサー40を、研磨パッド30の研磨面30aの上方に位置させる。
図3(A)及び(B)に示すように、支持機構50を動作させて、ドレッサー40の高さ位置を回転軸R2に沿って矢印B方向に下降させ、ドレッサー40の研削粒子面40aを研磨パッド30の研磨面30aに接触させる。
このとき研削粒子面40aが研磨面30aに与える圧力を、ドレッサー40の全自重に相当する重量が与える圧力に等しくなるように制御する。
図2に示すように、この制御は、動作制御部86により行われる。
具体的には、測定部82が支持機構50が支持する重量の変化、すなわちドレッサー40の全自重のうち、どの程度の重量を支持機構50と研磨パッド30とで分担するか、すなわち研磨面30aに対する支持機構50の高さを検出してデータ化する。測定部82は得られたデータを記憶部84に格納する。
動作制御部86は、記憶部84からデータを読み出し、研磨面30aと研削粒子面40aとが接触した状態でドレッサー40の全自重に相当する重量が研磨パッド30に負荷される位置に、ドレッサー40の位置(高さ)を制御する。この高さを第1の高さと称する。
次に、支持機構50は、ドレッサー40を徐々に上昇させる。このとき、支持機構50は、動作制御部86の制御を受けて、研磨パッド30にドレッサー40の自重の一部に相当する重量を負担させつつ、すなわち研磨面30aと研削粒子面40aとが接触した状態を保ちつつ、ドレッサー40の自重の残りの一部に相当する重量を支持する。
このときの支持機構50が支持する重量(負担重量)は、ドレッサー40の全自重に相当する重量よりも小さい。この負担重量は、例えば研磨パッド30の種類に応じて任意好適な重量とすることができる。
この負担重量の制御は、上述したように支持機構50により、ドレッサー40を徐々に上昇させることにより行われる。この決定された負担重量に相当する支持機構50の高さを第2の高さと称する。
測定部82は、検出された第2の高さ(データ)を、記憶部84に記憶する。
この負担重量は、研磨面30aの平坦性向上という観点からはドレッサー40の全自重に相当する重量と同等、すなわちドレッサー40の自重の100%とするのが最も好ましい。
しかしながら、支持機構50がドレッサー40の全自重に相当する重量を支持する位置には、ドレッサー40が研磨面30aに非接触となる位置が含まれるため、この場合には動作制御部86は、研磨面30aと研削粒子面40aとが非接触となる位置にドレッサー40の位置を制御してしまうおそれがある。
従って、研磨面30aが負担する重量は、好ましくはドレッサー40の自重の0%を超えて5%以下の範囲の重量とするのがよい。
このようにすれば、研磨面30aと研削粒子面40aとが接触した状態を確実に維持することができるため、動作制御部86がドレッサー40の位置を、研磨面30aと研削粒子面40aとが非接触となる位置に制御してしまう現象、すなわち誤作動を確実に防止することができる。
次いで、押圧機構60を作動させてドレッサー40に押圧力Gを加える。押圧力Gは鉛直下方向、すなわち矢印B方向に加える。具体的には動作制御部86により動作制御される押圧機構60の押圧部62は、ドレッサー40の研削粒子面40aの反対側の対向面に接触してドレッサー40を押圧する。これにより、研削粒子面40aは研磨面30aに対して、押圧点Pを中心としてこの近傍の領域に、より大きい圧力で押し付けられる。結果として、研磨面30aにかかる圧力に圧力勾配が生じる。
押圧点Pの回転軸R2からの距離は、内径r1より大きく、外径r2よりも小さくなる。押圧力Gが加えられるドレッサー40の押圧点Pは、この例では一点であり、かつその位置は任意である。但し、図1に示すように、押圧点Pは、支持アーム50a上、すなわち2つの交差点C1及びC2を含む領域とは不一致とする。
ここで、押圧点Pに加える押圧力Gの決定方法につき説明する。押圧力Gは研磨パッド30からドレッサー40が受ける反力によるモーメントに等しい。
ドレッサー40の回転軸R2における荷重を0(ゼロ)とする。この回転軸R2から押圧点Pまでの距離をyとすると、このときの荷重Gyは、Gy=ky(式中、kは比例定数である。)となる。
よって、押圧力Gは、下記式(1)により得られる。
(式中、r1はドレッサー40の内径であり、r2はドレッサー40の外径であり、及びDは比例定数である。)
すなわち、押圧機構60がドレッサー40に加える圧力である押圧力Gは、好ましくは例えばドレッサー40の外径r2値の4乗からドレッサー40の内径r1値の4乗を減じた値に比例した値の圧力とするのがよい。
すなわち、押圧機構60がドレッサー40に加える圧力である押圧力Gは、好ましくは例えばドレッサー40の外径r2値の4乗からドレッサー40の内径r1値の4乗を減じた値に比例した値の圧力とするのがよい。
ここで、この例の研磨装置による研磨面30aの研削(研磨)量につき説明する。
なお、回転定盤20の回転速度wとドレッサー40の回転速度qとは等しい速度であるものとする。すると、回転定盤20とドレッサー40との相対速度は、どの領域においても一定となるため、研削量はドレッサー40が研磨面30aに与える圧力に比例する。
すなわち、時刻t1から時刻t2に至る時間の研削量Pは下記式(2)により得られる。
(式中、r1はドレッサー40の内径であり、r2はドレッサー40の外径であり、rは回転定盤20の回転軸R1からの距離であり、rxは回転定盤20の回転軸R1とドレッサー40の回転軸R2との間の距離であり、γ及びCは比例定数である。)
図4を参照して、研磨装置の具体的な構成例及び研削量につき説明する。
図4は、回転定盤20の回転軸R1からの距離rと研削量との関係を示すグラフである。横軸は回転定盤20の回転軸R1からの距離(cm)を示し、縦軸は研磨パッド30の研削量(任意単位)を示している。
図4に示した測定例ではr1を16.5cm、r2を17cm、rxを18cmとした。
回転軸R1からの距離が約1.5cm(rx−r1)から約34.5cm(rx+r2)の範囲で、研削量は約0.92でほぼ一定となる(以下、この範囲を研磨有効領域とも称する。)。
すなわち、研磨装置10により研削された研磨パッド30は、この研磨有効領域では極めて優れた平坦性を有することがわかる。また、この研磨有効領域外では、研削量は極めて少ないことがわかる。
よって、例えば半導体ウエハといった研磨対象物を研削する研磨有効領域以外の領域に研磨パッド30の寿命に影響を与える要因が存在しない。結果として、研磨パッド30の寿命は研磨工程及びドレッシング工程以外に影響を受けることがなく、かつこの発明のドレッシング工程は研削量のばらつきが極めて小さいため、従来の研磨装置に比較して、研磨パッド30の寿命をより長寿命化することができる。
このような条件で、この発明の研磨装置を用いてドレッシング工程を実施すると、研磨対象物を研削する研磨パッド30の有効領域は、回転軸R1からの距離が約1.5cmから約34.5cmの範囲の範囲となる。
従って、この発明の研磨装置及びドレッシング工程は、例えば300mm径のシリコンウエハを研磨する場合にも十分適用することができる。
なお、この例では説明を簡易にし、かつ理解を容易にするために、回転定盤20の回転速度wとドレッサー40の回転速度qとは等しい速度であるものとしたが、これに限定されず、これらを互いに異なる回転速度として実施しても同様の効果を得ることができる。
2−2.研削調整方法(2)
ここで、既に説明した構成を有する研磨装置を用いる研削調整方法の別の例につき、既に説明した図1から図4に加えて、さらに図5を参照して説明する。
ここで、既に説明した構成を有する研磨装置を用いる研削調整方法の別の例につき、既に説明した図1から図4に加えて、さらに図5を参照して説明する。
図5は、研磨工程(CMP工程)の研削累計時間とこの研削累計時間に対応したドレッシング工程時に必要なドレッサー40の上昇量、すなわちドレッサー持ち上げ量との関係を示すグラフである。なお、新品の研磨パッド30の場合のドレッサー40及び支持機構50の上昇量を基準、すなわちこれを1として示してある。
この例の研削調整方法は、支持機構50によるドレッサー40の支持制御に特徴を有している。なお、この例の研削調整方法は、2−1で既に説明した研削調整方法(1)と比較してドレッサー40の支持制御工程以外の工程については、何ら変わるところがないのでこれらの工程についての詳細な説明は省略する。
研磨パッド30の特に研磨有効領域は、ドレッシング工程及び研磨対象物の研磨工程を行うたびに摩耗して、その厚みが減少していく。また、研磨パッド30は、一般に弾性体により構成されるため、ドレッサー40の重量によって厚みに変化が生じる場合もある。
従って、支持機構50による支持制御工程は、ドレッサー40の支持重量及び研磨パッド30の厚みに応じて、最適化する必要がある。
まず、図1及び図2を参照して既に説明した構成を有する研磨装置10を準備する。
次いで、図3(A)及び(B)に示すように、支持機構50を動作させて、ドレッサー40の位置を矢印B方向に下降させ、ドレッサー40の研削粒子面40aを研磨パッド30の研磨面30aに接触させて、ドレッサー40の全自重に相当する重量を研磨パッド30に負荷する。
すなわち、このとき研削粒子面40aが研磨面30aに与える圧力を、ドレッサー40の全自重に相当する重量が与える圧力に等しくなるように制御する。
これらの制御は、図2を参照して既に説明した制御部80の動作により行われる。
さらに、支持機構50が支持する重量がドレッサー40の自重の100%、すなわち全自重を支持する位置まで、ドレッサー40を、研削粒子面40aと研磨面30aとを接触させた状態を維持しつつ支持機構50を作動させて上昇させる。
この例の研削調整方法によれば、予め、研磨パッド30の厚みとドレッサー40の支持機構50による上昇量との関係を関数化しておく。すなわち、両者の関係式を記憶部84に予め記憶させておく。
そして、この例の研削調整方法によれば、ドレッシング工程ごとに研削累計時間、すなわち残存する研磨パッド30の厚みを検出し、この関係式(関数化データ)に基づいて、この厚みに対応するドレッサー40の、ドレッサー40の自重の100%、すなわち全自重に相当する重量を研磨パッド30が支持する位置からの上昇量をドレッシング工程ごとに割り出して、得られた上昇量だけドレッサー40を上昇させる。
研磨パッド30の厚みは研磨パッド30の研磨時間の累計(以下、単に研削累計時間とも称する。)によって変化する。よって、この関数化は、図5に示すように新品の研磨パッド30の厚みを基準(1)として、研磨パッド30の残存厚みを研磨対象物の研削累計時間と関連づけることにより行うのがよい。
傾向として、研磨累積時間が増すほど、すなわち研磨パッドの残存厚みが減少するほど、研磨パッド30がドレッサー40の自重の100%、すなわち全自重を支持する位置からの上昇量、すなわちドレッサー持ち上げ量は減少することがわかる。
なお、この関数は、研磨パッド30の例えば種類によって、異なる。従って、使用が予定されている研磨パッドの種類ごとに、予め関数化を行っておくのがよい。
そして、実際のドレッシング工程においては、予め求めておいた関数を用いて研削累計時間に対応するドレッサー40の上昇量を決定する。
測定部82は研削累計時間を測定し、得られた研削累計時間(データ)を記憶部84に記憶している。
この関数を得るに際して、また、図2を参照して既に説明した測定部82により研削累計時間を測定し、かつ対応する上昇量を測定し、これらを関連づけるステップを1枚の研磨パッドを交換が必要になるまでの間、繰り返すことにより得る。測定部82は、得られた関数化データを記憶部84に格納する。
ドレッサー40の上昇量の制御は、動作制御部86の制御により行われる。具体的には、研削粒子面40aが研磨面30aに与える圧力が、ドレッサー40の全自重が与える圧力に等しくなるように制御された状態で、動作制御部86は、記憶部84に格納されている研削累計時間(データ)を読み出し、かつこの研削累計時間に対応する上昇量を記憶部84に格納されている関数化データと対照して決定する。
動作制御部86は、決定された上昇分だけドレッサー40を上昇させて、研磨面30aと研削粒子面40aとが接触した状態でドレッサー40の全自重が支持機構50に支持される位置に、ドレッサー40の位置(高さ)を制御する。
この例の制御は、好ましくは、例えば支持重量を従来公知のいわゆるロードセルにより検出し、また、従来公知のいわゆるパルスモーターを用い、パルス数を基準として上昇量を制御する構成とするのがよい。
以下、既に説明した研削調整方法(1)と同様にして、押圧機構50により圧力勾配を生じさせつつ研削調整を行う。
この例の研削調整方法によれば、ドレッシング工程前に、予め関数化データを取得しておけば、この関数化データを用いて支持機構50による支持重量の制御が累計研磨時間により一義的に行えるため、既に説明した研削調整方法(1)により得られる研削の均一性の向上という効果に加えて制御ステップが極めて簡易に行えるという効果を得ることができる。よって、特に研磨対象物の研磨を伴う複数回の研削調整を連続的に行う場合に、研削調整にかかる時間を顕著に短縮することができる。
(第2の実施の形態)
研磨装置の構成例(1)
図6を参照して、この例の研磨装置の構成例につき説明する。
研磨装置の構成例(1)
図6を参照して、この例の研磨装置の構成例につき説明する。
図6(A)は研磨装置の構成要素を説明するための上面側から見た模式的な平面図であり、図6(B)は研磨装置を側面から見た模式的な側面図である。
この例の研磨装置は、研磨パッドを研磨するドレッサーの形状に特徴を有している。この例のドレッサーは、非リング状、研削粒子面40bが四辺形(略四角形)である例えば楔状(六面体)の形状を有している。
図6(A)及び(B)に示すように、研磨装置10は、円盤状の回転定盤20と、その第1主面20aに貼付された円盤状の研磨パッド30とを具えている。これら回転定盤20及び研磨パッド30は、図1を参照して説明した第1の実施の形態の回転定盤20及び研磨パッド30と構造及びそれらの駆動機構について同一であるので、これらの詳細な説明は、特に必要な場合を除き省略する。
研磨装置10は、ドレッサー40を具えている。この実施の形態のドレッサー40は、少なくともその下面である第1端面、すなわち研削粒子面40aを四角形としてある点が第1の実施の形態で既に説明したドレッサー40の構成と相違する。
図6には、ドレッサー40の形状を、特に上面、下面、4つの側面全ての輪郭が四角形、例えば長方形である直方体状の形状とした例を示してある。
ドレッサー40の研削粒子面40aは、研磨面30aに対向している。ドレッシング工程において、研削粒子面40aは、研磨面30aに接触してこれを研削、すなわち研削調整する。
ドレッサー40は、長方形の研削粒子面40aの長軸Lが円盤状の研磨パッド30の半径上に位置するように配置されている。なお、この長軸Lは、研磨パッド30の半径よりも小さい。
研磨装置10は、ドレッサー40を支持する支持機構50を具えている。支持機構50は、ドレッサー40の研削粒子面40aと研磨パッド30の研磨面30aとを、接触又は離間自在に支持している。
支持機構50は支持アーム50aと昇降部50bとを含んでいる。昇降部50bは回転定盤20、すなわち研磨パッド30よりも外側に配置されており、支持アーム50aを昇降させる。支持アーム50aは、昇降部50bに昇降自在に設けられている。
支持アーム50aは、それ自体昇降してドレッサー40を図中の矢印A方向又はB方向に移動させる。この例では支持アーム50aは、直線状に延在する棒状体である。
ドレッシング工程において、ドレッサー40は、研磨面30aに対して相対的に動作すればよい。従って、ドレッシング工程の安定性を考慮すると、ドレッサー40の研磨面30aに平行な方向における支持機構50の位置は、好ましくは固定とするのがよい。
支持アーム50aは、動作を安定させるため、好ましくは昇降部50bに接続される側の端部とは反対側の端部を回転定盤20の回転軸R1上であって、回転定盤20の回転時でも自体回転しない部材、すなわち固定部50cと結合させるのがよい。この固定部50cは、回転定盤20と支持アーム50aとを連結して一体の構成とするのがよい。
支持アーム50aは、回転定盤20の回転軸R1と直交する方向、すなわち研磨パッド30の径に沿う方向に延在している。
ドレッサー40は、その研削粒子面40aとは対向する反対側の面、すなわち第2端面40bを支持アーム50aに固着することにより、これに支持されている。
この例の研磨装置の動作及び研削量につき、既に説明した図6及び図7を参照して説明する。
図7は研削工程を説明するための研磨装置の模式的な平面図である。
支持機構50は、ドレッサー40を、ドレッサー40の研削粒子面40aと研磨パッド30の研磨面30aとを接触させる。このとき、ドレッサー40の研削粒子面40aの全領域は、任意好適かつ等しい押圧力で、研磨面30aに押し付けられて、研磨面30aを研削する。
ここで、この例の研磨装置による研磨面30aの研削量につき説明する。
ドレッサー40の研削粒子面40aが研磨面30aに接触して与える圧力は、研削粒子面40aの全領域で等しいため、いわゆるPreston(プレストン)則(方程式)が成立する。よって、研削量は研磨パッド30とドレッサー40との相対速度に比例することになる。
図7に示すように、時刻t1から時刻t2までの間の回転軸R1から距離ryの位置における研磨パッド30の研削量は、角速度をωとすると研磨パッド30の線速度ryωに比例する。
よって、研削量は、下記式(3)に示すように、
(式中、Aは比例定数である。以下同じ。)
となる。
となる。
式(3)より研削量は、下記式(4)、(5)及び(6)に示すように、
1) 回転軸R1から距離ryがr4≦ry≦(r42+2D)1/2である場合の研削量は、
2*A*ry*asin((1−(r4/ry)2)1/2 ・・・(4)
2) 回転軸R1から距離ryが(r42+2D)1/2≦ry≦r4である場合の研削量は、
2*A*ry*asin(D/ry) ・・・(5)
3) 回転軸R1から距離ryがr3≦ry≦(r32+2D)1/2である場合の研削量は、
2*A*ry*(asin(D/ry)−asin(1−(r3/ry)2)1/2)
・・・(6)
(式中、r3は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの外側端縁40Xa(第1端縁)までの距離であり、r4は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの内側端縁40Xa(第2端縁)までの距離であり、Dはドレッサー40の幅の1/2である。また、記号*は乗算を表し、asinは逆正弦関数、すなわちアークサインを表している。以下同じ。)
となる。
1) 回転軸R1から距離ryがr4≦ry≦(r42+2D)1/2である場合の研削量は、
2*A*ry*asin((1−(r4/ry)2)1/2 ・・・(4)
2) 回転軸R1から距離ryが(r42+2D)1/2≦ry≦r4である場合の研削量は、
2*A*ry*asin(D/ry) ・・・(5)
3) 回転軸R1から距離ryがr3≦ry≦(r32+2D)1/2である場合の研削量は、
2*A*ry*(asin(D/ry)−asin(1−(r3/ry)2)1/2)
・・・(6)
(式中、r3は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの外側端縁40Xa(第1端縁)までの距離であり、r4は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの内側端縁40Xa(第2端縁)までの距離であり、Dはドレッサー40の幅の1/2である。また、記号*は乗算を表し、asinは逆正弦関数、すなわちアークサインを表している。以下同じ。)
となる。
図8を参照して、この例の研磨装置の具体的な研削量につき説明する。
図8は、回転定盤20の回転軸R1からの距離ryと研削量との関係を示すグラフである。横軸は回転定盤20の回転軸R1からの距離(cm)を示し、縦軸は研磨パッド30の研削量(任意単位)を示している。
この例ではr3を33cm、r4を1cm、Dを0.5cmとした。この場合には、図8に示した測定例から明らかなように、回転軸R1からの距離が約1cmから約33cmの範囲で、研削量は1でほぼ一定となる(以下、この範囲を研磨有効領域とも称する。)。
すなわち、研磨装置10により研削された研磨パッド30は、この研磨有効領域では極めて優れた平坦性を有することがわかる。すなわち、従来例に比較して研磨有効領域内での研削量のばらつきを極めて少なくすることができる。また、この研磨有効領域外では、研削量は極めて少ないことがわかる。
よって、例えば半導体ウエハといった研磨対象物を研磨する研磨有効領域以外の領域に研磨パッド30の寿命に影響を与える要因が存在しない。結果として、研磨パッド30の寿命は研磨工程及びドレッシング工程以外に影響を受けることがなく、かつこの発明のドレッシング工程は研削量のばらつきが極めて小さいため、従来の研磨装置に比較して、研磨パッド30の寿命をより長寿命化することができる。
このような条件で、この発明の研磨装置を用いてドレッシング工程を実施すると、研磨対象物を研磨する研磨パッド30の有効領域は、回転軸R1からの距離が約1cmから約33cmの範囲の範囲となる。
従って、この発明の研磨装置及びドレッシング工程は、例えば回転定盤20の半径を35cm程度として300mm径のシリコンウエハを研磨する場合にも十分適用することができる。
研磨装置の構成例(2)
図9を参照して、この例の研磨装置の構成例につき説明する。
図9を参照して、この例の研磨装置の構成例につき説明する。
図9は研磨装置の構成要素を説明するための模式的な平面図である。
この例の研磨装置は、ドレッサー40の研削粒子面40aの第1端縁40Xa及び第2端縁40Xbの形状に特徴を有している。
図9に示すように、第1端縁40Xa及び第2端縁40Xbは、いずれも回転軸R1を中心として描かれる円の一部分である曲線状、すなわち円弧形状を有している。
具体的には、第1端縁40Xaはより回転軸R1側に位置しており、回転軸R1を中心とし、半径r4の第1の円E1の一部分である円弧形状を有している。
第2端縁40Xbは第1端縁40Xaとは対向する位置、すなわち、回転定盤20(研磨パッド30)のより外周側に位置しており、回転軸R1を中心とし、第1の円E1よりも大きな径である半径r3を有する第2の円E2の一部分である円弧形状を有している。
研磨工程については、既に説明した構成例(1)と変わるところがないため説明は省略する。
ここで、この例の研磨装置による研磨面30aの研削(研磨)量につき説明する。
既に説明した構成例(1)と同様に、ドレッサー40の研削粒子面40aが研磨面30aに接触して与える圧力は、研削粒子面40aの全領域で等しいため、いわゆるPreston則(方程式)が成立する。よって、研削量は研磨パッド30とドレッサー40との相対速度に比例することになる。
図9に示すように、時刻t1から時刻t2までの間の回転軸R1から距離ryの位置における研磨パッド30の研削量は、角速度をωとすると研磨パッド30の線速度ryωに比例する。
よって、既に説明した構成例(1)と同様に計算すると、回転軸R1から距離ryが、r3≦ry≦r4である場合の研削量は、下記式(5)に示すように、
2*A*ry*asin(D/ry) ・・・(5)
(式中、r3は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの外側端縁40Xa(第1端縁)までの距離であり、r4は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの内側端縁40Xb(第2端縁)までの距離であり、Dはドレッサー40の幅の1/2である。)
となる。
2*A*ry*asin(D/ry) ・・・(5)
(式中、r3は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの外側端縁40Xa(第1端縁)までの距離であり、r4は回転軸R1からドレッサー40の研削粒子面40aの内側端縁40Xb(第2端縁)までの距離であり、Dはドレッサー40の幅の1/2である。)
となる。
図10及び図11を参照して、この例の研磨装置の具体的な研削量につき説明する。
図10及び図11は、回転定盤20の回転軸R1からの距離ryと研削量との関係を示すグラフである。横軸は回転定盤20の回転軸R1からの距離(cm)を示し、縦軸は研磨パッド30の研削量(任意単位)を示している。
図11は、図10をY軸方向に拡大して示したグラフである。具体的には、図10のY軸の0.9から1.1の範囲を抜き出して拡大して示してある。
なお、この例ではr3を33cm、r4を1cm、Dを0.5cmとした。
図10から明らかなように、少なくとも回転軸R1からの距離が約1cmから約33cmの範囲で、研削量はほぼ一定となる(以下、この範囲を研磨有効領域とも称する。)。
よって、研磨装置10により研磨された研磨パッド30は、この研磨有効領域では極めて優れた平坦性を有することがわかる。
すなわち、従来例に比較して、又は既に説明した構成例(1)と比較しても研磨有効領域内での研削量のばらつきを極めて少なくすることができる。また、第1端縁40Xa及び第2端縁40Xbの輪郭は回転軸R1を中心とする円の一部に一致させてあるため、第1端縁40Xa及び第2端縁40Xbが研削する研磨パッド30の領域、すなわち研磨有効領域の両端部に傾斜が生じにくい。
以上より、ドレッサー40に研削される研磨パッドの全領域において、研削量のばらつきをより小さくすることができるため、従来の研磨装置に比較して、研磨パッド30の寿命をより長寿命化することができる。また、研削工程の安定性及び再現性の点で構成例(1)と比較してよりすぐれているといえる。
このような条件で、この発明の研磨装置を用いてドレッシング工程を実施すると、研磨対象物を研磨する研磨パッド30の研磨有効領域は、少なくとも構成例(1)よりもより広い範囲となる。
従って、例えば回転定盤20の半径を35cm程度として300mm径のシリコンウエハを研磨する場合にも十分適用することができる。
図11に示すように、この例の研磨パッド30の研削量の最大値は、1.05より小さく、かつ最小値は1.00である。
図11から明らかなように、この例の研磨装置によれば、研磨有効領域の研削量のばらつきは最大でも5%程度である。従って、研削量のばらつきを低減することができるため、ドレッシング工程での研削が精度良く行えることとなり、結果として、研磨パッドの寿命をより長くすることができる。
研磨装置の構成例(3)
図12を参照して、この例の研磨装置の構成例につき説明する。
図12を参照して、この例の研磨装置の構成例につき説明する。
図12(A)は、研磨装置の構成要素を説明するための模式的な平面図であり、図12(B)は図12(A)のI−I’で示した一点鎖線で切断した切り口を示す模式的な図である。
この例の研磨装置は、複数個のドレッサー40を設けてある点に特徴を有している。なお、回転定盤20、研磨パッド30、ドレッサー40の構成自体は、既に説明した構成例(1)及び構成例(2)と同様であるので同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
研磨装置10は、支持機構50を具えている。支持機構50は、この例ではドレッサー40、すなわち第1及び第2ドレッサー40−1及び40−2を支持している。
支持機構50は、第1及び第2ドレッサー40−1及び40−2それぞれの研削粒子面40aと研磨パッド30の研磨面30aとを、接触又は離間自在に支持している。
支持機構50は、支持アーム50aとこの支持アーム50aを昇降させる昇降部50bを含んでいる。この例では2つの昇降部50bを、回転定盤20、すなわち研磨パッド30の直径の延長線上に、回転軸R1を挟んで対向させて配置してある。
この例の支持アーム50aは、対向する2つの昇降部50bに橋状に渡されて昇降自在に設けられている。
支持アーム50aは、自体昇降して第1及び第2ドレッサー40−1及び40−2を図中の矢印A方向又はB方向に移動させる。この例では支持アーム50aは、直線状に延在する棒状の部材である。
支持アーム50aは、回転定盤20の回転軸R1上を通る方向、すなわち研磨パッド30の径に沿う方向に延在している。
第1及び第2ドレッサー40−1及び40−2それぞれの研削粒子面40aの対向面は、支持アーム50aに固着されて、これに支持されている。
第1及び第2ドレッサー40−1及び40−2は、回転定盤20、すなわち研磨パッド30の直径の直上に位置させ、かつ回転軸R1を挟んで第2端縁40Xb同士を対向させて設けられている。
なお、適用される第1及び第2ドレッサー40−1及び40−2としては、既に説明した構成例(1)又は構成例(2)のいずれでもよい。
図12(A)に示したように、このような構成とすれば、回転定盤20の回転により、矢印a及びb方向に発生するモーメントが互いに打ち消しあうため、研削調整工程をより安定した工程として行うことができる。また、支持機構50の構成をより簡易なものとすることができる。
10:研磨装置
20:回転定盤
20a:第1主面
20b:第2主面
30:研磨パッド
30a:研磨面
40:ドレッサー
40a:研削粒子面
50:支持機構
50a:支持アーム
50b:昇降部
50c:固定部
60:押圧機構
62:押圧部
70:機構部
80:制御部
82:入力部(測定部)
83:出力部
84:記憶部
86:動作制御部(CPU)
20:回転定盤
20a:第1主面
20b:第2主面
30:研磨パッド
30a:研磨面
40:ドレッサー
40a:研削粒子面
50:支持機構
50a:支持アーム
50b:昇降部
50c:固定部
60:押圧機構
62:押圧部
70:機構部
80:制御部
82:入力部(測定部)
83:出力部
84:記憶部
86:動作制御部(CPU)
Claims (14)
- 研磨パッド、当該研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面を有しているドレッサー、当該ドレッサーを昇降させる支持機構を具えている研磨装置において、
前記研削粒子面が前記研磨パッドに接触して押圧する圧力に、前記ドレッサーの前記研削粒子面の直上の一点を上側から押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構を具えていることを特徴とする研磨装置。 - 研磨パッド、当該研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面を有するドレッサー、当該ドレッサーを支持する支持機構を具えていて、前記研削粒子面が前記研磨パッドに接触して押圧する圧力に、前記ドレッサーの前記研削粒子面の直上の一点を押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構を具えている研磨装置を準備する工程と、
前記ドレッサーの自重に相当する重量を前記研磨パッドに負荷する工程と、
前記研磨パッドに前記ドレッサーの自重に相当する重量のうち一部を負担させた状態で、前記支持機構が負担する重量を徐々に増加させて、前記ドレッサーを前記支持機構に支持させる工程と、
前記研削粒子面が前記研磨パッドに接触して押圧する圧力に、前記押圧機構を作動させて前記ドレッサーに圧力を加えつつ、前記研磨パッドを研削調整する工程と
を含むことを特徴とする研磨パッドの研削調整方法。 - 前記ドレッサーを前記支持機構により支持する工程は、前記研磨パッドに前記ドレッサーの自重に相当する重量の0%を超えて5%以下の範囲の重量を支持させる工程であることを特徴とする請求項2に記載の研磨パッドの研削調整方法。
- 前記支持機構に支持させる工程は、前記ドレッサーと前記研磨パッドとを互いに接触させつつ、前記ドレッサーの自重に相当する重量を前記支持機構に支持させる工程であることを特徴とする請求項2に記載の研磨パッドの研削調整方法。
- 研磨パッド、当該研磨パッドを研削調整するためのリング状の研削粒子面を有するドレッサー、当該ドレッサーを支持する支持機構、前記研削粒子面が前記研磨パッドに接触して押圧する圧力に、前記ドレッサーの前記研削粒子面の直上の一点を押圧して圧力勾配を生じさせる押圧機構を含む機構部、並びに当該支持機構に接続されており、前記ドレッサーの高さ及び上昇幅を検出する測定部、検出された前記上昇幅を記憶する記憶部及び前記支持機構の動作制御を行う動作制御部を含む制御部を具えている研削装置を準備する工程と、
前記ドレッサーの自重に相当する重量を前記研磨パッドに負荷し、かつ前記測定部が前記ドレッサーの位置を第1の高さとして測定し、測定された当該第1の高さを前記記憶部が記憶する工程と、
前記研磨パッドに前記ドレッサーの自重の一部に相当する重量を負担させた状態で、前記支持機構が負担する重量を徐々に増加させて、前記ドレッサーを前記支持機構に支持させる工程であって、前記測定部が前記ドレッサーの位置を第2の高さとして検出し、前記記憶部が検出された当該第2の高さを記憶する工程と、
前記研削粒子面が前記研磨パッドに接触して押圧する圧力に、前記押圧機構を作動させて前記ドレッサーに圧力を加えつつ、前記研磨パッドを研削調整する工程と
を含むことを特徴とする研磨パッドの研削調整方法。 - 前記第2の高さを検出する工程は、前記測定部が前記研磨パッドに前記ドレッサーの自重に相当する重量の0%を超えて5%以下の範囲の重量を前記支持機構に支持させる前記ドレッサーの位置を前記第2の高さとして検出する工程であることを特徴とする請求項5に記載の研磨パッドの研削調整方法。
- 前記第2の高さを検出する工程は、前記測定部が前記ドレッサーと前記研磨パッドとを互いに接触させつつ、前記ドレッサーの自重に相当する重量を前記支持機構が支持する前記ドレッサーの位置を前記第2の高さとして検出する工程であることを特徴とする請求項5に記載の研磨パッドの研削調整方法。
- 研磨対象に対する研磨工程終了後に、前記研磨パッドに対して前記ドレッサーによる研削調整を繰り返す場合には、
データ蓄積用研磨パッドを用いて、前記測定部が当該データ蓄積用研磨パッドが研削されるごとに、研削累計時間と前記ドレッサーの上昇幅とを予め測定して、研削累計時間データを得、かつ前記記憶部が測定された当該研削累計時間データを記憶しておく工程と、
研削調整が行われる前記研磨パッドに、前記ドレッサーの自重に相当する重量を負荷する工程と、
前記制御部が、前記研磨パッドにおける研削累計時間と前記記憶部に記憶された前記研削累計時間データとを読み出し、前記ドレッサーの最適な上昇幅を決定し、前記支持機構により、当該上昇幅で、前記研磨パッドと前記ドレッサーとが接触した状態を保持しつつ前記ドレッサーを上昇させる工程と
を含むことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の研磨パッドの研削調整方法。 - 前記研磨パッドを研削する工程は、前記押圧機構が前記ドレッサーに加える圧力を、前記ドレッサーの外径値の4乗から前記ドレッサーの内径値の4乗を減じた値に比例した値の圧力として行う工程であることを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載の研磨パッドの研削調整方法。
- 回転軸を有する研磨パッド、当該研磨パッドに接触して研削調整する研削粒子面を有するドレッサー、当該ドレッサーを支持する支持機構を具えている研磨装置において、
前記ドレッサーの前記研削粒子面は、前記回転軸に対向する第1端縁、当該第1端縁と対向する第2端縁を含む略四角形状の形状を有していることを特徴とする研磨装置。 - 前記回転軸側の前記研削粒子面の第1端縁が前記回転軸を中心とする第1の円の一部分である円弧形状を有しており、当該第1端縁と対向する外周側の第2端縁が前記回転軸を中心とする前記第1の円よりも大きな径を有する第2の円の一部分である円弧形状を有していることを特徴とする請求項10に記載の研磨装置。
- 前記支持機構は前記研磨パッドの直径に沿う方向に延在しており、2つの前記ドレッサーを当該直径の直上に位置させ、かつ前記回転軸を挟んで前記第1端縁同士を対向させて設けてあることを特徴とする請求項10又は11に記載の研磨装置。
- 回転軸を有する研磨パッド、当該研磨パッドに接触して研削調整する研削粒子面を有するドレッサー、当該ドレッサーを支持する支持機構を具え、前記ドレッサーの前記研削粒子面は、前記回転軸に対向する第1端縁、当該第1端縁と対向する第2端縁を含む略四角形状の形状を有している研磨装置を準備する工程と、
前記ドレッサーの前記研削粒子面の全面を、前記研磨パッドに対して均一な圧力で接触させて押圧しつつ、前記研磨パッドを研削調整する工程と
を含むことを特徴とする研磨パッドの研削調整方法。 - 前記研磨装置を準備する工程は、前記回転軸側の前記研削粒子面の第1端縁が前記回転軸を中心とする第1の円の一部分である円弧形状を有しており、当該第1端縁と対向する外周側の第2端縁が前記回転軸を中心とする前記第1の円よりも大きな径を有する第2の円の一部分である円弧形状を有している前記研磨装置を準備する工程であることを特徴とする請求項13に記載の研磨パッドの研削調整方法。
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