JP2008087000A - レーザ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 この発明は、レーザ発振器から出力されたレーザ光を波長変換して得られる紫外レーザ光で加工するレーザ加工装置において、メンテナンス周期の長いレーザ加工装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 波長変換手段を、レーザ光のビーム形状を変更するビーム整形手段と被加工物に集光走査させる集光走査手段とを結ぶ光路上に設け、ビーム整形手段でパワー密度の低下した赤外レーザ光を紫外レーザ光に波長変換することで、光学素子がパワー密度の低下した紫外レーザ光に曝されるようにするとともに、紫外レーザ光に曝される光学素子の数を減らして、光学素子の汚れや光学損傷を抑制した。
【選択図】 図1
【解決手段】 波長変換手段を、レーザ光のビーム形状を変更するビーム整形手段と被加工物に集光走査させる集光走査手段とを結ぶ光路上に設け、ビーム整形手段でパワー密度の低下した赤外レーザ光を紫外レーザ光に波長変換することで、光学素子がパワー密度の低下した紫外レーザ光に曝されるようにするとともに、紫外レーザ光に曝される光学素子の数を減らして、光学素子の汚れや光学損傷を抑制した。
【選択図】 図1
Description
この発明は、レーザ発振器から出力されたレーザ光を波長変換し、レーザ加工を実施するレーザ加工装置に関するものである。
従来のレーザ加工装置では、例えば、Nd:YAG(Yttrium Aluminum Garnet)結晶をレーザ媒質とする赤外レーザ発振器から出射される赤外レーザ光をまず非線形光学結晶を用いた波長変換素子により波長が400nm以下の紫外レーザ光に変換する。
次に、例えば開口マスク等のビーム整形素子の光学素子を通過させることによって、紫外レーザ光のビーム断面形状の整形を行い、集光走査光学系で紫外レーザ光をプリント配線基板等の平板状の被加工物上に集光させて走査するようにしていた。(例えば、特許文献1参照)。
このようなレーザ加工装置にあっては、波長変換素子から被加工物までの光路上に設けられた多くの光学素子がパワー密度の高い紫外レーザ光に曝されることとなるため、これらの多くの光学素子は、素子表面に空気中の有機物が不均一に焼き付いて汚れることで透過率の分布が生じたり、素子材料自体に光学欠陥が次第に発生して屈折率変化や光吸収の増加が引き起こされたりすることで、紫外レーザ光のビーム断面形状が所望の形状から変化してしまうという問題が起こっていた。
また、波長変換素子自体についても、やはり、パワー密度の高い紫外レーザ光に曝されることとなるため、上記の多くの光学素子と同様に、有機物の焼き付きによる汚れや光学欠陥が生じ、紫外レーザ光のビーム断面形状に悪影響を与える一因となっていた。
特に、レーザ加工において、赤外レーザ光ではなくて紫外レーザ光を用いる利点の1つは、微細加工が可能となる点であって、逆に言えば、紫外レーザ光を用いたレーザ加工装置においては、高い加工精度が要求されることとなる。
したがって、先に述べたように、紫外レーザ光のビーム断面形状が所望の形状から変化してしまうと加工精度が低下してしまうため、頻繁に光学素子や波長変換素子の新品交換を行う必要があり、これらの光学素子や波長変換素子の寿命を長くすることが困難で、レーザ加工装置のメンテナンス周期が極めて短いという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するために為されたもので、加工精度を落とすことなく、メンテナンス周期の長いレーザ加工装置を提供することを目的とする。
この発明に係るレーザ加工装置は、第1の波長のレーザ光を出射するレーザ発振器と、前記第1の波長のレーザ光のビーム断面のパワー密度分布を部分的に減衰させて整形するビーム整形手段と、前記ビーム整形手段により減衰された前記第1の波長のレーザ光を前記第1の波長よりも短い第2の波長のレーザ光に変換する波長変換手段と、前記第2の波長のレーザ光を被加工物面上に集光させて走査する集光走査手段とからなるレーザ加工装置であって、前記波長変換手段は、前記ビーム整形手段と前記集光走査手段とを結ぶ光路上に設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、前記波長変換手段を前記ビーム整形手段と前記集光走査手段とを結ぶ光路上に設けるようにしたので、紫外レーザ光に曝される光学素子の数を減らすことができ、かつ、光学素子や波長変換素子が高いパワー密度の紫外レーザ光に曝されないようにできることから、加工精度を落とすことなく、メンテナンス周期の長いレーザ加工装置を得ることができる。
以下、この発明の実施の形態によるレーザ加工装置を、レーザ発振器がNd:YAGをレーザ媒質とする赤外レーザ発振器であり、波長変換手段が非線形光学結晶としてLBO(Litium Borate)結晶を用いた波長変換ユニットである場合を一例にして説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1の構成を示す構成図である。レーザ加工装置を左斜め上から見たもので、内部の構成がわかるように一部を露出させて示している。なお、図1に記載されている直交座標系が示すように、右斜め手前方向をX軸方向、横方向をY方向、上下方向をZ方向と呼ぶこととする。さらに、向きを指定する場合は、正負の符号を付けて、例えば、上の向きであれば+Zの向きと呼ぶものとする。
図1は、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1の構成を示す構成図である。レーザ加工装置を左斜め上から見たもので、内部の構成がわかるように一部を露出させて示している。なお、図1に記載されている直交座標系が示すように、右斜め手前方向をX軸方向、横方向をY方向、上下方向をZ方向と呼ぶこととする。さらに、向きを指定する場合は、正負の符号を付けて、例えば、上の向きであれば+Zの向きと呼ぶものとする。
図1において、赤外レーザ発振器1から出射した赤外レーザ光は、レンズ2aを通り、折返しミラー3で略90°向きを変えた後、レンズ2bを通過する。ここで、レンズ2aとレンズ2bは、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光のビーム拡がり角やビーム径を制御するために、一定の範囲の自由度を持って、それぞれが光軸方向に独立して移動可能な機構を備えている。
次に、レンズ2bを通過した赤外レーザ光は、折返しミラー4で略90°向きを変えた後、開口マスク5に入射する。上述したように、開口マスク5に入射する赤外レーザ光は、レンズ2aとレンズ2bを光軸方向に動かすことにより、光路上のそれぞれの位置を調整して、ビーム拡がり角やビーム径が制御できるようになっている。
開口マスク5は、通常は円形の孔があいた形状をしており、その孔のサイズは被加工物にレーザ加工により施そうとする所望の加工形状との関係で設定される。例えば、プリント配線板の穴あけ加工の場合であれば、要求される穴径のサイズや穴の断面形状を考慮して設定されることとなる。
次に、開口マスク5を通過した赤外レーザ光は、レンズ6aとレンズ6bを通過し、波長変換ユニット7aに入射する。レンズ6aとレンズ6bは、波長変換ユニット7aに入射する赤外レーザ光のビーム拡がり角やビーム径を制御するために、一定の範囲の自由度を持って、それぞれが光軸方向に独立して移動可能な機構を備えている。
波長変換ユニット7aに入射した赤外レーザ光は、紫外レーザ光に波長変換される。波長変換ユニット7aには、非線形光学結晶であるLBO結晶を用いた波長変換素子が複数装填されている。
また、波長変換ユニット7a内には、温度を所望の値に設定したり、レーザ光と波長変換素子との為す角度を所望の値に設定する等、可視光発生、紫外光発生を行う波長変換素子に対して位相整合を行うための手段が備えられている。さらに、可視光や特に紫外光が照射されることによる光学素子や波長変換素子の損傷や汚れを低減するために、波長変換ユニット7a内のレーザ光の光路全体を封じ切るとともに、その封じ切った内部を、有機物の含有量が低減された酸素ガスや酸素を含む例えば乾燥空気等でパージする等の、メンテナンス周期を長くするための手段が施されている。
次に、図1において、波長変換ユニット7aで変換されて出射される紫外レーザ光は、折返しミラー8で被加工物をレーザ加工するための加工エリアへと打ち下ろされ、ガルバノミラー9とガルバノミラー10により方向が変えられた後、fθレンズ11を通過することで集光されて、ステージ12a上に置かれた、例えばプリント配線基板等の平板状の被加工物(図示せず)に照射され、被加工物(図示せず)は穴あけ等のレーザ加工が施されることとなる。
次に、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1の動作について、図1を用いて説明する。
赤外レーザ発振器1から出射した赤外レーザ光は、レンズ2aとレンズ2bを通過した後に開口マスク5に入射するが、これらのレンズ2aとレンズ2bは光軸方向に設置位置が移動調整されており、その結果、赤外レーザ光は、ビーム拡がり角やビーム径が制御されて、赤外レーザ発振器1の略出射ミラーの位置のビームパターンが開口マスク5の位置で結像して転写されるようになっている。
ところで、レーザ加工に用いられる赤外レーザ光のビームプロファイル(断面の光強度分布)は、通常は、略同心円状で中央付近のパワー密度が高く、周辺ほど低くなる分布をしている。開口マスク5を通過した赤外レーザ光は、そのビームプロファイルにおいて、周辺部が遮蔽されることでパワー密度が十分に減衰され、周辺が急峻に立ち下がるパワー密度分布となっている。先に述べたように、開口マスク5の開口サイズは被加工物のレーザ加工形状との関係で設定されるものであり、開口マスク5で遮蔽されて開口マスク5よりも後方側へ伝搬しない赤外レーザ光は、被加工物を所望の加工形状にレーザ加工する上で不要な光成分である。また、その際、開口マスク5を出射した直後のビームプロファイルにおいては、周辺部は遮蔽されて急峻にパワー密度が低下するが、中央部のパワー密度は変化しない。しかし、開口マスク5から距離が離れていくにつれて、回折効果の影響を受けて、中央部のパワー密度も低下することとなる。
次に、開口マスク5を通過して周辺部の光成分を遮蔽された赤外レーザ光は、レンズ6aとレンズ6bを通過した後に波長変換ユニット7aに入射するが、これらのレンズ6aとレンズ6bは光軸方向に設置位置が移動調整されており、その結果、赤外レーザ光は、ビーム拡がり角やビーム径が制御されて、開口マスク5の位置でのビームパターンが波長変換ユニット7a内の波長変換素子の位置にて略結像して転写されるようになっている。
次に、波長変換ユニット7aに入射した赤外レーザ光は、紫外レーザ光に波長変換されることとなるが、ここでは、赤外レーザ発振器1のレーザ媒質はNd:YAGである場合を一例として説明しているので、赤外レーザ光の波長は1064nmである。波長変換ユニット7a内において、まず、この波長1064nmの赤外レーザ光は、第2高調波発生(SHG:Second−Harmonic Generation)により、波長532nmに変換され、次に、和周波発生(SFG:Sum−Frequency Generation)により、波長1064nmの赤外レーザ光と波長532nmの可視レーザ光の和周波となる波長355nmの紫外レーザ光に変換される。なお、この波長変換ユニット7aは、SHGにより得られた波長532nmの可視レーザ光をさらにSHGを用いることにより波長266nmの紫外レーザ光に変換するものであっても良い。
また、波長変換の過程を詳述することはしないが、波長変換ユニット7aは、第5高調波の波長213nmを発生するものであっても良いのは言うまでも無い。
次に、波長変換ユニット7aから出射された紫外レーザ光は、ガルバノミラー9とガルバノミラー10で角度を変えて反射されることによって、伝搬する向きが変えられ、fθレンズ11で集光された上で、ステージ12a上のX−Y平面内を2次元走査されることとなる。
平板状の被加工物(図示せず)は、ステージ12a上に置かれているので、ガルバノミラー9とガルバノミラー10の角度を高速に変えながら、ステージ12aを高速に移動することにより、被加工物(図示せず)の所望の位置に対して、汎用性高く、フレキシブルにレーザ加工を施すことができる。
ところで、従来のレーザ加工装置では、ビーム整形手段を通過する前に、波長変換手段によって赤外レーザ光が紫外レーザ光に変換されるようになっており、パワー密度の高い紫外レーザ光が、波長変換手段とビーム整形手段との間の光路上に設けられた多くの光学素子を照射することとなっていた。従って、多くの光学素子がパワー密度の高い紫外レーザ光に曝されることによって、有機物の焼き付きによる汚れや光学欠陥の発生による光学損傷といった光学劣化を生じてしまうために、これらの光学素子の新品交換を次々と行う必要があり、メンテナンス周期が極めて短くなってしまっていた。
それに対して、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1においては、上記に説明したように、赤外レーザ光を紫外レーザ光に変換する波長変換手段である波長変換ユニット7aは、赤外レーザ光のビーム断面のパワー密度分布を部分的に減衰させて整形するビーム整形手段である開口マスク5と紫外レーザ光を被加工物(図示せず)面上に集光して走査するルバノミラー9とガルバノミラー10とfθレンズ11からなる集光走査手段とを結ぶ光路上に設けられている。
従って、赤外レーザ光がレーザ加工に不要な光成分を遮蔽して十分に減衰するためのビーム整形手段である開口マスク5をまず通過し、パワー密度が低下した赤外レーザ光が波長変換手段である波長変換ユニット7aに入射するようになっているので、波長が変換された紫外レーザ光のパワー密度も低くなっている。なお、紫外レーザ光のパワー密度が低くなっているのは、レーザ加工に不要な光成分を除いたからであって、従来のレーザ加工装置においても、紫外レーザ光に変換した後にビーム整形手段でパワー密度を低下させることとなるので、レーザ加工に関する性能という点において、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1と従来のレーザ加工装置とに差は無い。
しかし、光学素子の光学劣化によるメンテナンス周期への影響に関しては、例えば、図1において、紫外レーザ光に曝される光学素子は、折返しミラー8、ガルバノミラー9、ガルバノミラー10、及び、fθレンズ11であり、少なくとも、レンズ6aとレンズ6bは紫外レーザ光に曝されることは無く、さらに、波長変換ユニット7aで波長変換された紫外レーザ光のパワー密度は低くなっているので、紫外レーザ光に曝される光学素子や波長変換ユニット7a内の波長変換素子自体であっても光学劣化の程度は抑制されることとなり、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1においては、極めて長いメンテナンス周期を実現することが可能となる。
以上のように、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1においては、波長変換手段をビーム整形手段と集光走査手段とを結ぶ光路上に設けるようにしたので、紫外レーザ光に曝される光学素子の数を減らすことができ、かつ、光学素子や波長変換素子が高いパワー密度の紫外レーザ光に曝されないようにできることから、極めて長いメンテナンス周期を実現することができる。
また、図1においては、波長変換手段である波長変換ユニット7aと、ガルバノミラー9、ガルバノミラー10、及び、fθレンズ11から構成された集光走査手段との間に、光学素子である折返しミラー8が設けられているが、実施の形態1のレーザ加工装置のレーザ発振器1や波長変換ユニット7aやその他の光学素子の配置構成を見直して、波長変換ユニット7aから出射される紫外レーザ光がZ軸の−Zの向きに伝搬するようにすれば、折返しミラー8を設ける必要が無くなって、紫外レーザ光に曝される光学素子の数をさらに減らすことができ、メンテナンス周期をさらに長くすることができる。
また、波長変換ユニット7aから出射される紫外レーザ光がZ軸の−Zの向きに伝搬させる代わりに、ステージ12をX−Z平面に設けるようにし、ガルバノミラー9、ガルバノミラー10、及び、fθレンズ11から構成された集光走査手段がX−Z平面上を走査できるように配置すれば、同様に、折返しミラー8を設ける必要が無くなって、紫外レーザ光に曝される光学素子の数をさらに減らすことができ、メンテナンス周期をさらに長くすることができることは言うまでも無い。
ところで、波長変換ユニット7a内の波長変換素子の寿命をさらに延ばして、メンテナンス周期をさらに長くするために、赤外レーザ発振器1内の出射ミラーから赤外レーザ光を取り出すポイントに関して、ビーム変動が比較的小さいポイントを選び、そのポイント上の赤外レーザ光のビームパターンを開口マスク5の位置に結像させて転写し、さらに、開口マスク5の位置のビームパターンを波長変換素子の非線形光学結晶の位置に略結像させて転写する構成とすることにより、レーザ加工に用いる紫外レーザ光の安定化、加工品質の安定化を図るようにしても良い。
また、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1では、ビーム整形手段である開口マスク5を通過した後で波長変換ユニット7aで紫外レーザ光に変換するようにしたので、紫外レーザ光のパワー密度が低いため、ビーム径をさらに小さくしても従来のレーザ加工装置と同じ寿命を確保できる。従って、波長変換ユニット7a内の波長変換素子を構成する非線形光学結晶を光軸に垂直な方向に移動して、汚れや損傷が発生すれば結晶端面上の別のポイントに順次移動する構成とした場合、ビーム径を小さくすることができるため、使用できるポイントの数を多くでき、波長変換ユニット7aの交換頻度を極めて少なくできるので、メンテナンス周期をさらに長くすることができるという効果がある。
さらに、上記では、赤外レーザ発振器1は、レーザ媒質がNd:YAGである場合を一例にして説明しているが、Nd:YAG以外の光学単結晶や光学多結晶であっても、希土類を添加したガラスファイバであっても赤外レーザ光を発生できるものであれば良い。また、波長変換ユニットにおける波長変換効率を向上させる目的で、赤外レーザ発振器1はQスイッチレーザやモードロックレーザ等のパルス発振するものが望ましい。
さらに、上記では、波長変換ユニット7aに入射するレーザ光が赤外レーザ光である場合のみについて説明したが、赤外レーザ発振器1に代えて、可視レーザ発振器を用い、可視レーザ光を紫外レーザ光に波長変換して紫外レーザ光を照射するレーザ加工装置であっても、メンテナンス周期を長くすることができるという効果が得られるのは言うまでもない。レーザ加工装置を構成するために使用する光学素子や波長変換素子は、波長が400nm以下の紫外レーザ光に曝されることにより、顕著な汚れや光学損傷が発生する点が問題なのであって、波長変換を行う前のレーザ光の波長が赤外であるか可視であるかに関わらず、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態1の構成は、メンテナンス周期を長くすることができるという格別なる効果を得ることができる。
さらに、言うならば、上記で説明した実施の形態1のレーザ加工装置では、ビーム整形手段である開口マスク5は赤外レーザ光を整形するように配置されているが、波長変換ユニット7aを構成している複数の波長変換素子のうち、可視レーザ光を波長400nm以下の紫外レーザ光に変換する波長変換素子の上流側、すなわち、レーザ発振器1がある側の光路上にビーム整形手段である開口マスク5を設けるようにすれば、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
実施の形態2.
実施の形態1のレーザ加工装置においては、ビーム整形手段が開口マスクである場合を説明したが、開口マスクに代えて非球面レンズやDOE(Diffractive Optical Element)を用い、他の構成は実施の形態1と同様にしても、メンテナンス周期の長いレーザ加工装置を得ることが可能である。開口マスクの場合は、レーザ光断面の周辺部の光成分を捨てることとなるが、非球面レンズやDOEを用いた場合は、周辺部の光成分を捨てることなく有効に利用した上で、中央部のパワー密度を効果的に低下させるようにビーム整形することが可能で、開口マスクの場合よりもメンテナンス周期をさらに長くすることができるとともに、レーザ発振器で発生させたレーザ光のエネルギー利用効率が高い点が優れている。また、レーザ加工に用いる紫外レーザ光のビーム形状を整形する自由度が高いため、高い加工品質を得られる点でも優れている。
実施の形態1のレーザ加工装置においては、ビーム整形手段が開口マスクである場合を説明したが、開口マスクに代えて非球面レンズやDOE(Diffractive Optical Element)を用い、他の構成は実施の形態1と同様にしても、メンテナンス周期の長いレーザ加工装置を得ることが可能である。開口マスクの場合は、レーザ光断面の周辺部の光成分を捨てることとなるが、非球面レンズやDOEを用いた場合は、周辺部の光成分を捨てることなく有効に利用した上で、中央部のパワー密度を効果的に低下させるようにビーム整形することが可能で、開口マスクの場合よりもメンテナンス周期をさらに長くすることができるとともに、レーザ発振器で発生させたレーザ光のエネルギー利用効率が高い点が優れている。また、レーザ加工に用いる紫外レーザ光のビーム形状を整形する自由度が高いため、高い加工品質を得られる点でも優れている。
図2は、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態2の光学系の主要部を示す構成図である。図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。さらに、図の構成をわかりやすくするために、図1を構成する光学素子のうち、主要で無い光学素子については記載を省略している。
赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光は、レンズ2aとレンズ2bにより、赤外レーザ発振器1の出射ミラーの位置でのビームパターンが非球面レンズ13の位置で結像して転写され、さらに、レンズ6aとレンズ6bにより、非球面レンズ13の位置でのビームパターンが波長変換ユニット7aの内に設けられた波長変換素子の位置で結像して転写される。
その際、ビームプロファイルが略同心円状で中央付近のパワー密度が高く、周辺ほど低くなる分布をしている、例えば、基本ガウシアンビームである赤外レーザ光は、非球面レンズ13に入射して通過することにより、ビームプロファイルが中央部のパワー密度が低下して、かつ、その中央部の分布が平坦となった、いわゆるトップハット形状に整形される。
トップハット形状の赤外レーザ光は、波長変換ユニット7aでトップハット形状の紫外レーザ光に変換されるが、ビームプロファイルにおいて、中央部が平坦されてパワー密度が低くなっているので、紫外レーザ光に曝される光学素子や波長変換素子自体の汚れや光学損傷を効果的に抑制でき、メンテナンス周期を極めて長くできるという効果が得られる。
なお、ビーム整形手段として、DOEを用いても同様の効果が得られるのは言うまでも無い。
ところで、ビーム整形手段として、非球面レンズやDOEを使用した場合には、エキシマレーザ等で使用されるホモジナイザを使用する場合に比べ、高輝度のレーザ発振器に対して、ビーム品質、集光性といった輝度に寄与するパラメータを大きく劣化することなく、ビーム整形を行うことができる。従って、特に回折限界に近いビームを光源としてレーザ加工装置を構成した場合に有効である。
また、実施の形態2では、ビーム形状をトップハット形状とする場合について説明したが、凹形状であっても、ビームプロファイル全体で見て、パワー密度が低下するようにビーム整形されるのであれば、他の形状であっても同様の効果が得られることは言うまでも無い。
また、ビーム整形手段として、開口マスク、非球面レンズ、及び、DOEのいずれかを組み合わせて使用するようにしても、メンテナンス周期を長くできる効果を得ることが可能である。
実施の形態3.
実施の形態1や実施の形態2のレーザ加工装置においては、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を2枚のレンズにより、ビーム拡がり角やビーム径が制御されて、開口マスク5や非球面レンズ13等のビーム整形手段に入射するように構成されているが、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を一旦光ファイバを通過させてから、開口マスク5に入射するようにすれば、ビーム変動を抑制することが可能で、メンテナンス周期を長くできることに加えて、赤外レーザ発振器1の出力変動に対して、より加工性能が安定したレーザ加工装置を構成することが可能となる。
実施の形態1や実施の形態2のレーザ加工装置においては、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を2枚のレンズにより、ビーム拡がり角やビーム径が制御されて、開口マスク5や非球面レンズ13等のビーム整形手段に入射するように構成されているが、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を一旦光ファイバを通過させてから、開口マスク5に入射するようにすれば、ビーム変動を抑制することが可能で、メンテナンス周期を長くできることに加えて、赤外レーザ発振器1の出力変動に対して、より加工性能が安定したレーザ加工装置を構成することが可能となる。
図3は、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態3の構成を示す構成図である。図1及び図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図3において、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光は、レンズ2cにより集光され、光ファイバ14aの一端に入射する。光ファイバ14aの他端から出射された赤外レーザ光は、レンズ2dにより集光され、開口マスク5に入射する。開口マスク5を通過した赤外レーザ光は、実施の形態1や実施の形態2と同様に、波長変換ユニット7aで紫外レーザ光に波長変換され、集光走査手段で集光と同時に2次元走査されて、ステージ12a上に置かれた被加工物(図示せず)に照射され、所望のレーザ加工が行われることとなる。
ただし、実施の形態3のレーザ加工装置においては、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光は、一旦、光ファイバ14aを通過することとなるが、その際、赤外レーザ光のビームプロファイルは光ファイバ14aの伝搬特性で規制される分布形状となり、ビーム整形手段として機能する。その結果、光ファイバ14aと開口マスク5の2段のビーム整形手段を備えることになる。従って、赤外レーザ発振器1の横モードの変動を一層抑制することができるので、赤外レーザ発振器1の出力変動に対して、より加工性能が安定したレーザ加工装置を構成することが可能となる。
また、上記では、ビーム整形手段として、光ファイバ14aと開口マスク5の2段となっているが、ビーム整形手段が光ファイバ14aのみであっても、同様の効果が得られることは言うまでも無い。
さらに、ビーム整形手段として、光ファイバ14aと非球面レンズ13ないしはDOEのいずれか1つと組み合わせて2段のビーム整形手段を備えるようにしても、同様の効果が得られることは言うまでも無い。
実施の形態4.
実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3においては、波長変換手段である波長変換ユニット7aと集光走査手段を構成するガルバノミラー9とガルバノミラー10とfθレンズ11とは、それぞれ個別に配置されているが、波長変換手段と集光走査手段とが加工ヘッド部により一体にして保持され、この加工ヘッド部が平板状の被加工物の面と平行な方向に移動できるように構成されていれば、柔軟に対応して加工ができるレーザ加工装置を実現することが可能となる。
実施の形態1、実施の形態2、及び、実施の形態3においては、波長変換手段である波長変換ユニット7aと集光走査手段を構成するガルバノミラー9とガルバノミラー10とfθレンズ11とは、それぞれ個別に配置されているが、波長変換手段と集光走査手段とが加工ヘッド部により一体にして保持され、この加工ヘッド部が平板状の被加工物の面と平行な方向に移動できるように構成されていれば、柔軟に対応して加工ができるレーザ加工装置を実現することが可能となる。
すなわち、走査エリアは小さいが極めて高速で走査できるガルバノミラーとfθレンズによる集光走査手段と、比較的高速で移動できるとともに、移動可能範囲が大きい加工ヘッド部と、高速で移動することは困難であるが移動可能範囲が極めて大きいステージとを組み合わせることによって、サイズの大きい被加工物であって、その被加工物面上の加工位置が大量でかつ極めて複雑な配置をしていたとしても、柔軟に対応して被加工物上を紫外レーザ光で走査することができる。
図4は、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態4の構成を示す構成図である。図1、図2、及び、図3と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図4においては、折返しミラー8、波長変換ユニット7b、ガルバノミラー9、ガルバノミラー10、及びfθレンズ11とが、加工ヘッド部16aで一体となるように保持されている。この加工ヘッド部16aは、加工ヘッド送り機構15に取り付けられており、Y軸方向に比較的高速に移動可能となっている。この加工ヘッド送り機構15は、リニアモータを使用するものでも、ボールネジを使用するものであっても良い。
また、加工ヘッド部16aは、Z軸方向にも紫外レーザ光のフォーカシングを調整するレベルの極めて短い範囲であるが、移動可能となっており、ステージ12bの上に置かれた平板状の被加工物(図示せず)とのZ軸方向の位置関係を所望の条件に設定することができる。
赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光は、開口マスク5を通過してパワー密度が低下した後、レンズ6aとレンズ6bでビーム拡がり角とビーム径が制御された上で、加工ヘッド部16aに保持された折返しミラー8で下方である−Zの向きに打ち下ろされ、波長変換ユニット7bに入射する。波長変換ユニット7bから出射されたパワー密度の低下した紫外レーザ光は、ガルバノミラー9とガルバノミラー10で極めて高速に向きが変えられ、fθレンズ11で集光されて、ステージ12bに置かれた平板状の被加工物(図示せず)上を走査してレーザ加工が施される。なお、ステージ12bは、図4に示したレーザ加工装置においては、X軸方向に大きな移動範囲で移動可能となっている。
実施の形態4のレーザ加工装置は、上記のように、走査エリアは小さいが極めて高速で走査できる集光走査手段と、比較的高速で移動できるとともに、移動可能範囲が大きい加工ヘッド部と、高速で移動することは困難であるが移動可能範囲が極めて大きいステージとを組み合わせて構成されているので、サイズの大きい被加工物であって、その被加工物面上の加工位置が大量でかつ極めて複雑な配置をしていたとしても、柔軟に対応して加工ができるレーザ加工装置を実現することが可能となる。
なお、実施の形態4のレーザ加工装置は、波長変換手段は、ビーム整形手段と集光走査手段とを結ぶ光路上に設けられているので、メンテナンス周期を長くできることは言うまでもない。
さらに、波長変換手段は、集光走査手段と連設しており、両者の間には如何なる光学素子も配置されていないことから、紫外レーザ光に曝される光学素子の数が少なくなっており、さらに、メンテナンス周期を長くすることができるという効果がある。
実施の形態5.
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、及び、実施の形態4のレーザ加工装置においては、複数のレンズを用いて、赤外レーザ光のビーム拡がり角やビーム径を制御するようにしていたが、赤外レーザ発振器1と波長変換手段との間には、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を光ファイバに入射させるために集光するレンズのみを備え、光ファイバから出射した赤外レーザ光を直接に加工ヘッド部で保持された波長変換ユニットに入射させるようにすれば、光学素子の数を著しく少なくすることが可能となる。
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、及び、実施の形態4のレーザ加工装置においては、複数のレンズを用いて、赤外レーザ光のビーム拡がり角やビーム径を制御するようにしていたが、赤外レーザ発振器1と波長変換手段との間には、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を光ファイバに入射させるために集光するレンズのみを備え、光ファイバから出射した赤外レーザ光を直接に加工ヘッド部で保持された波長変換ユニットに入射させるようにすれば、光学素子の数を著しく少なくすることが可能となる。
実施の形態4のレーザ加工装置は、穴明け加工のような高い加工精度が要求されるレーザ加工には適さないが、例えば、シリコンウエハのダイシング等、加工精度が比較的低くて良いが、材料的な問題から切断加工に紫外レーザ光が必要な用途向けのレーザ加工装置には、メンテナンス周期を極めて長くすることができ、かつ、光学素子の数を著しく少なくすることにより、レーザ加工装置の小型化が図れる点で、格別なる効果を奏する。
図5は、この発明に係るレーザ加工装置の実施の形態5の構成を示す構成図である。図1、図2、図3、及び、図4と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図5において、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光は、レンズ2eにより集光されて、光ファイバ14bの一端に入射される。光ファイバ14bは、実施の形態3にて説明したのと同様に、ビーム整形手段として機能し、赤外レーザ光のパワー密度を低下させる。光ファイバ14bの他端から出射された赤外レーザ光は、加工ヘッド部16bに保持された波長変換ユニット7cに入射される。
波長変換ユニット7cから出射された紫外レーザ光は、加工ヘッド部16bに保持された対物レンズ17によって集光され、例えば、シリコンウエハ等の平板状の被加工物(図示せず)に照射される。
加工ヘッド部16bは、加工ヘッド送り機構15に取り付けられて、Y軸方向に移動可能となっており、被加工物(図示せず)を載せるステージ12bはX軸方向に移動可能となっているので、加工ヘッド部16bとステージ12bを移動させて、平板状の被加工物(図示せず)の切断等のレーザ加工を施すことができる。
なお、加工ヘッド部16bは、Z軸方向にも紫外レーザ光のフォーカシングを調整するレベルの極めて短い範囲であるが、移動可能となっており、ステージ12bの上に置かれた平板状の被加工物(図示せず)とのZ軸方向の位置関係を所望の条件に設定することができる。
実施の形態5のレーザ加工装置は、以上のように、波長変換手段である波長変換ユニット7cがビーム整形手段である光ファイバ14bと対物レンズ17とを結ぶ光路上に設けられているので、メンテナンス周期を長くできることは言うまでもない。
さらに、赤外レーザ発振器1と波長変換手段との間には、赤外レーザ発振器1から出射された赤外レーザ光を光ファイバに入射させるために集光するレンズのみを備え、光ファイバから出射した赤外レーザ光を直接に加工ヘッドで保持された波長変換ユニットに入射させるように構成されているので、光学素子の数を著しく少なくすることが可能で、レーザ加工装置の小型化が図れるという効果がある。
ところで、この発明に係るレーザ加工装置は、樹脂、セラミック、金属、もしくはそれらを積層した材料、もしくはシリコンウエハ等の電子部品材料に対し、高精度の微細穴あけ加工や切断加工を長期間安定して実施できる点に特徴がある。上記の材料をレーザ加工するには、高い吸収率を示す短波長の紫外レーザ光を用いることが適しているが、この発明に係るレーザ加工装置においては、このような短波長の紫外レーザ光を用いても、装置のメンテナンス周期を長くすることができるので、レーザ加工装置の稼働率を高くでき、高い生産性が得られる。
1 赤外レーザ発振器
5 開口マスク
7a 波長変換ユニット
9 ガルバノミラー
10 ガルバノミラー
11 fθレンズ
13 非球面レンズ
14a 光ファイバ
14b 光ファイバ
15 加工ヘッド送り機構
16a 加工ヘッド部
16b 加工ヘッド部
17 対物レンズ
5 開口マスク
7a 波長変換ユニット
9 ガルバノミラー
10 ガルバノミラー
11 fθレンズ
13 非球面レンズ
14a 光ファイバ
14b 光ファイバ
15 加工ヘッド送り機構
16a 加工ヘッド部
16b 加工ヘッド部
17 対物レンズ
Claims (10)
- 第1の波長のレーザ光を出射するレーザ発振器と、
前記第1の波長のレーザ光のビーム断面のパワー密度分布を変更するビーム整形手段と、
前記ビーム整形手段により変更された前記第1の波長のレーザ光に基づいて前記第1の波長よりも短い第2の波長のレーザ光を出力する波長変換手段と、
前記第2の波長のレーザ光を被加工物面上に集光走査する集光走査手段と
からなるレーザ加工装置であって、
前記波長変換手段は、前記ビーム整形手段と前記集光走査手段とを結ぶ光路上に設けられていることを特徴とするレーザ加工装置。 - 波長変換手段は、集光走査手段と連設されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 波長変換手段と集光走査手段とを一体にして保持する加工ヘッド部をさらに備え、
前記加工ヘッド部は、被加工物面と少なくとも垂直に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。 - 波長変換手段と集光走査手段とを一体にして保持する加工ヘッド部をさらに備え、
前記加工ヘッド部は、被加工物面と平行な一方向に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工装置。 - ビーム整形手段は、開口マスクであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- ビーム整形手段は、非球面レンズないしは回折型光学素子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- ビーム整形手段は、光ファイバであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
に記載のレーザ加工装置。 - 第2の波長が400nm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーザ加工装置。
- 第1の波長のレーザ光を出射するレーザ発振器と、
前記第1のレーザ光のビーム断面のパワー密度分布を部分的に減衰させて整形する光ファイバと、
前記光ファイバにより減衰された前記第1の波長のレーザ光を前記第1の波長よりも短い第2の波長のレーザ光に変換する波長変換手段と、
前記第2の波長のレーザ光を被加工物面上に集光する対物レンズとからなるレーザ加工装置であって、
前記波長変換手段は、前記光ファイバと前記対物レンズとを結ぶ光路上に設けられることを特徴とするレーザ加工装置。 - 波長変換手段と対物レンズを一体にして保持する加工ヘッド部をさらに備え、前記加工ヘッド部は、被加工物面と平行な一方向に移動可能であることを特徴とする請求項8に記載のレーザ加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006267138A JP2008087000A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | レーザ加工装置 |
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-
2006
- 2006-09-29 JP JP2006267138A patent/JP2008087000A/ja active Pending
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