JP2008086566A - 虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム - Google Patents

虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008086566A
JP2008086566A JP2006271002A JP2006271002A JP2008086566A JP 2008086566 A JP2008086566 A JP 2008086566A JP 2006271002 A JP2006271002 A JP 2006271002A JP 2006271002 A JP2006271002 A JP 2006271002A JP 2008086566 A JP2008086566 A JP 2008086566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
strain rate
heart disease
ischemic heart
systole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006271002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3955313B1 (ja
Inventor
Riichiro Kakihara
理一郎 柿原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006271002A priority Critical patent/JP3955313B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3955313B1 publication Critical patent/JP3955313B1/ja
Priority to US11/865,299 priority patent/US20080081997A1/en
Publication of JP2008086566A publication Critical patent/JP2008086566A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/08Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings
    • A61B8/0883Detecting organic movements or changes, e.g. tumours, cysts, swellings for diagnosis of the heart
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/48Diagnostic techniques
    • A61B8/485Diagnostic techniques involving measuring strain or elastic properties
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0012Biomedical image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10072Tomographic images
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10132Ultrasound image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30048Heart; Cardiac

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

【課題】安静時の心エコー図を用いて、虚血性心臓疾患の診断を可能にする。
【解決手段】安静時に撮影された超音波心尖部長軸断層像について、左室壁の心内膜に沿っての薄層に関心領域を設定し、設定された関心領域のストレインレートを算出する。心臓の収縮期の中間部における複数のストレインレート値に基づいて、判別関数の値を求める。判別関数の値により、虚血性心臓疾患を診断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波断層像により虚血性心臓疾患を診断する虚血性心臓疾患診断装置、診断方法およびプログラムに関する。
狭心症を含む虚血性心臓疾患の最終診断は、冠動脈造影法を用いて行われる。冠動脈造影法では、腕あるいは鼠径部から細いカテーテルを冠動脈まで挿入して、X線撮影用の造影剤を注入して、複数の方向からX線撮影を行う。撮影されたX線像を肉眼で観察し、血管のどの部分で何パーセントの狭窄が見られるかを経験で判断し、外科的治療が必要であるか否かを含めて、今後の治療を決定している。
冠動脈造影法は、異物を血管に挿入する方法であり、狭窄度の高い患者にも行われるので、わずかではあるが、大出血や大きな血腫が生じたり、冠動脈を傷つけるなどの危険性が存在する。さらに、医療費が高額であるという問題もある。
したがって、冠動脈造影法を行うか否かを判断するスクリーニングが重要になる。スクリーニングとして用いられる診断法としては、心電図を用いるもの、超音波による心エコー図法がある。心電図を用いる診断法は、運動をして心臓に負荷をかけながら、そのときの負荷心電図により判断する。しかしながら、心電図による診断率は65パーセント程度であり、そのうち冠動脈造影法により外科的手術が必要とされるのは10パーセント程度である。
心エコー図法には、患者の運動前後のエコー画像の動きをすばやく観察することにより、診断する方法と、患者は運動することなく、薬物を一定の間隔で増量しながら投与して血圧と脈拍数を上げて、エコー画像を観察する方法がある。いずれも、運動あるいは薬物により心臓に負荷をかけ、その際生じる左室の壁運動異常を肉眼的に観察して経験的に診断するものである。現在では、薬物を使用する方法で、85パーセント程度の診断率となっている。心エコー図法では、一定で安定した診断感度を得るためには、検者の充分な経験と充分な負荷を心臓にかけることが不可欠である。しかしながら、患者に負荷をかかることは好ましくはなく、患者に負荷をかけずに、すなわち安静時に、また経験にたよらずに客観的に虚血性心臓疾患の診断を可能にすることが望まれている。
本発明は、安静時の超音波断層像を用いて、経験に影響されることなく虚血性心臓疾患の診断を可能にする診断装置および診断方法に関する。
本発明の診断装置は、超音波断層撮影手段によって得られた安静時心尖部長軸断層像を表示する手段と、前記長軸超音波断層像の左室壁内側の薄層について、関心領域を設定する関心領域設定手段と、前記関心領域のストレインレートを算出するストレインレート算出手段と、収縮期の中間部の複数のストレインレートに基づいて、所定の判別関数の値を算出する判別値算出手段とを備え、該算出される判別値により虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする。
本発明の虚血性心臓疾患診断方法は、安静時に撮影された超音波心尖部長軸断層像について、左室壁内側の薄層に関心領域を設定し、前記設定された関心領域のストレインレートを算出し、収縮期の中間部の複数のストレインレートに基づいて、所定の判別関数の値を算出し、該判別関数の値により、虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする。
本発明の虚血性心臓疾患診断プログラムは、安静時に撮影された超音波心尖部長軸断層像について、左室壁内側の薄層に関心領域を設定する手順と、前記設定された関心領域のストレインレートを算出する手順と、収縮期の中間部の複数のストレインレートに基づいて、所定の判別関数の値を算出する手順と、コンピュータに実行させる。
前記左室壁内側の薄層の幅は、左室壁全層の1/3以下とするのが好適であり、また、前記収縮期の中間部は、100msおよび200msの範囲とするのが好適である。
さらに、前記収縮期の中間部の複数のストレインレートから平均値を算出する手段を備え、該平均値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断するのが好適である。
さらに、前記収縮期の中間部の複数のストレインレートは、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値とすることもできる。
さらに、前記平均値に加えて、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断するようにすればより一層好適である。
本発明により、安静時に得られた超音波断層像に基づいて、被験者に負荷を与えることなく、負荷心エコー図法と同程度の確率で虚血性心臓疾患の診断を行うことができる。さらに、狭窄の重症度も診断可能である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明するが、その前に、本発明の概要を説明する。
心筋は収縮期に長軸方向には短縮、短軸方向には肥厚するように変化する。心筋の局所領域の壁の変化率を表す心筋組織のストレイン(%)およびストレインの時間微分であるストレインレート(1/s)は、心筋の局所機能を評価する指標として知られている。特に2D(2 dimensional)ストレイン、ストレインレートは、TVI(tissue velocity imaging=1 dimension)のそれらと異なり、角度依存性がなくノイズの影響を受けにくく周囲の機能の影響を受けない優れた指標である。
図1(a)に、正常な心筋の1心周期の長軸方向の2Dストレインレート(以下ストレインレートと略す)・カーブを示し、図1(b)に、ストレインレート・カーブに対応するストレイン・カーブを示す。ストレインレートは、ストレインの微分であるので、ストレインの傾きが最大の点で、ピーク値が得られる。収縮期では、ほぼ中間部にストレインレートの最小値がある。
ストレインレートは、心筋の局所領域の機能をよく反映することは知られていたが、ストレインの微分であることから、ストレインよりもノイズも強調されてしまい、誤差を拡大してしまうことがある。したがって、ストレインレートは、ストレインより使用しにくい指標であると考えられ、特に、狭心症を含む虚血性心疾患の診断にストレインレートを使用する試みはなされなかった。
本発明は、心臓の冠動脈は、心臓の外側の心外膜側から内側の心内膜側に向かって、筋肉の中に入り込んでいることから、心内膜下では、血管の末端が集中しているので、血管狭窄による血流の低下の影響は、まず冠動脈末端が集中している心内膜側から現れること、また、正常な部位と狭窄のある部位でのストレインレートの相違は、収縮期の中間部に最もよく現れる可能性が多いこととを見出すことによってなされたものである。本発明は、(1)長軸方向断面像における心内膜側の薄い領域についてストレインレートを算出すること、(2)算出されたストレインレートのうち収縮期の中間部のストレインレートをチェックすることにより、安静時に得られたストレインレートを虚血性心疾患の診断を可能にする。これにより、患者に負荷を与えて心エコー図を取得しなくても、ほぼ同等の診断率で虚血性心疾患の診断を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図2に、本発明の一実施形態である超音波断層像を用いる虚血性心臓疾患診断装置のブロック図を示す。超音波断層像は、超音波プローブを患者に直接接触させて、超音波を体内に送信し、体内からの反射信号である超音波エコー信号から生成される断層画像である。本診断装置1は、超音波断層像を表示するともに、これに関連するグラフあるいはデータを表示する表示部1と、画像処理および各種演算処理を行なう演算処理部2と、ユーザの操作あるいは指示を入力する入力部3とを有する。
表示部1は、カラー画像が表示可能なCRTあるは液晶表示装置などのグラフィック・ディスプレー装置で構成される。また、表示部1は、入力部3と同様に、ユーザ・インターフェースを構成し、ユーザによる本診断装置10のインタラクティブな操作を可能にする。例えば、表示部1に表示される断層画像について、計測項目と計測部位とがユーザにより表示画面上で設定された後に、設定された計測項目と計測部位とに基づいて、演算処理部が断層画像データを演算して計測結果を得て、計測結果を表示部1に表示することができる。
演算処理部2は、CPU21を有し、CPU21には、バス25によって、メインメモリあるいは画像メモリなどのメモリ22と、例えばハードディスク装置のような記憶装置23と、DVD、CD等のリムーバブルな記憶媒体が使用可能な外部記憶装置24が接続されている。
記憶装置23には、CPU21が実行するプログラムが記憶され、また、CPU21がプログラムを実行するにあたって使用する種々のデータも記憶されている。さらに、表示部1に表示される超音波画像のデータも記憶される。CPU21は、記憶装置23からプログラムをメインメモリにロードして、所定のデータ処理を実行する。データ処理には画像処理も含まれ、処理された画像は、表示装置1に表示される。
入力部3は、例えばキーボードやマウス等の入力装置によって構成され、ユーザの操作あるいは指示を演算処理部2に入力することができる。
本装置10で使用される超音波断層像は、リムーバブルな外部記憶装置24を介して入力される超音波断層像であってもよい。また、超音波診断装置(図示せず)からの超音波画像を有線あるいは無線により、入力されるものでもよい。さらに、診断装置10は、超音波プローブを有する超音波診断装置の機能の一部として動作するようにしてもよい。その場合、診断装置10には、超音波プローブ4と、超音波プローブ4により得られた超音波信号を処理して画像データとするエコー処理部5を備えればよい。
超音波プローブ4は、図示しない複数の超音波トランスデューサのアレイを有する。超音波プローブ4は、ユーザにより、画像を取得する患者に当接して使用される。超音波プローブ4で得られた信号は、エコー処理部5に入力される。エコー処理部5はエコー信号を処理して画像データを形成する。演算処理部2は、画像データを処理して、画像を生成し、表示部に表示する。
図3〜5を参照して、本実施形態による診断装置の動作を説明する。図3は、本実施形態による診断装置の動作を説明するフローチャートであり、図4は、超音波断層像上で、関心領域を設定する動作を説明する図であり、図5(a)(b)は、ストレインレートの値を取得する個所を示すとともに、参考のためのストレイン・カーブを示す図である。
図3に示すフローチャートに示すように、ステップS1では、超音波断層像のうち、解析対称である心尖部四腔像などの超音波断層像を表示画面に表示させる。解析対象である心エコー図は、心内膜の長軸方向断面が撮像されている長軸方向断面図とする。後に詳述する実施例では、二腔像の左室前壁中央部を左冠動脈前下行枝(LAD)領域、二腔像の左室下壁中央部を右冠動脈(RCA)領域、長軸像の左室後壁中央部を左冠動脈回旋枝(LCX)領域を対象としている。
図4に、ステップS1の表示画面に表示される断層像を説明するものとして、左室壁の概略断面図を示す。左室壁10の断面を6セグメントに分割して示したのは、ストレインレート・カーブなどは、このセグメントに対応して6個のカーブが表示されるからである。
次に、ステップS2で、ストレインレートを計測する領域である関心領域(ROI)を決定するために、画像上で心内膜の内表面をトレースすることによって、関心領域の内側境界を指定する。図4に示す例では、左室壁10の心内膜がトレースされ、関心領域の内側境界13が指定されている。本例では、マニュアルでトレースしたが、自動的に心内膜をトレースするプログラムを組み込むようにしてもよい。
関心領域の内側境界が画定すると、ステップS3で、関心領域が、左室壁全層の壁厚の1/3程度あるいはそれ以下の薄い厚みになるように、関心領域の外側境界を決定する。図4に示す例では、関心領域を、壁厚の1/3以下の薄い厚みになるように、外側領域15を指定する。本例では、関心領域として設定できる最小限の幅にマニュアルで設定している。なお、マニュアルで設定する場合は、設定した関心領域に関して、演算処理部あるいは演算処理プログラムが処理不能とする場合があるが、その場合は、心内膜のトレースからやりなおすようにする。この心内膜のトレースもプログラムにより自動化することができるものである。図4の例では、関心領域は、内側境界13と外側境界15に挟まれた領域である。
ステップS4では、設定した関心領域におけるストレインレート・カーブを表示画面に表示させる。表示画面には通常、6セグメントに対応して、ストレインレート・カーブが6本表示される。もちろん、必要なストレインレート・カーブだけを表示させることもできる。図5(a)に、図4に示した関心領域から得られたストレインレート・カーブの一例を示す。ただし、図4の部位♯7に狭窄があり、部位♯9は正常であるとする。図5(a)から、収縮期の中間部特に最小値を含む範囲で、正常♯9と狭窄♯7とのストレインレートが大きく相違していることが分る。これにより、収縮期の中間部におけるストレインレートをチェックすることにより、狭窄があるか否かを判断できる可能性があるといえる。参考のために、図5(b)に、同じ部位のストレイン・カーブを示す。ストレイン・カーブでは、正常♯9と狭窄♯7との相違はそれほど明らかではない。
なお、図5(a)では、正常♯9と狭窄♯7とでは、最小値が大きく相違している。しかし、後に説明するように、ストレインレート・カーブにはさまざまな形があり、最小値の値だけで診断するには無理がある。
ステップS5では、表示画面上のストレインレート・カーブの収縮期の中間部から複数のストレインレートを得る。図5(a)に示すように、本例では、100msにおけるストレインレート(100msSR)と、200msにおけるストレインレート(200msSR)と、100ms〜200ms間でのストレインレートの最小値(最小SR値)を取得する。具体的には、ストレインレート・カーブが表示されている画面で、100msと、200msと、100ms〜200ms間での最小SR値を与える点とをカーソルで指定することにより、算出されて表示される。なお、100ms〜200ms間での最小値は、100ms〜200msの中間にあるのがほとんどであるが、100msあるいは200msで最小値をとる場合もある。この場合は、100msあるいは200msの値のいずれかを最小値とする。
次に、ステップS6で、100ms〜200ms間のストレインレートの平均値(平均SR値)を求める。所望の期間の平均値を求めることができるプログラムを予め備えておくと、指定された期間の平均値を求める演算が容易に実行することができる。また、指定された期間の平均値を求める演算を自動実行できるようにしておくと、ステップS5で、100msと200msを指定すると、自動的に100ms〜200ms間の平均値を求めるようにもできる。
ステップS7では、ステップS6で取得した平均SR値と、100msSRと、200msSRと、最小SR値とを用いて、予め作成しておいた4因子による判別関数によって、判別スコアを得て診断する。判別関数の具体例は、以下の実施例において説明するが、算出される判別スコアが正(+)のとき狭窄とし、負(−)のとき正常と判定されるように構成される。平均値は、100ms〜200ms間にわたる全データを使用するので、良好な判別確率を保証するものである。
具体的な判別関数およびそれによる判別確率は、後述するが、平均SR値と、100msSRと、200msSRと、最小SR値とを用いる4因子判別関数によれば、75%≦狭窄の判別確率は86%を超え,90%≦狭窄の判別確率は93%を超えるものであった。
なお、平均SR値を使用しないで、100msSR、200msSRおよび最小SR値を用いて、虚血性心臓疾患を判定することもできる。この場合は、ステップS5で、100msSR、200msSRおよび最小SR値を取得した後、ステップS6をスキップして、ステップS7に進む。ステップS7では、100msSR、200msSRおよび最小SR値の3因子判別関数を用いて、判別スコアを得て診断する。
平均値を算出するには、100ms〜200msの範囲のストレインレートのデータをすべて使用するので、平均値を算出するプログラムが備えられていない場合には、手間がかかるものである。したがって、3因子による判別確率は、平均値を用いる判別関数より劣るものの、簡便な診断手法として意義がある。
以下、実際の具体的な正常例と狭窄例を含む症例により、本発明を実施した。
使用した超音波装置は、GE社の Vivid 7 Dimension version 4.1.0で、安静時の画像を収録した。データの解析は外付け(off-line)の EchoPAC PC Dimension version 4.1.0 を用いて行った。
解析に使用した画像は心尖部アプローチの四腔像Ap4ch view、長軸像ApLax viewと二腔像Ap2ch view の三断面とした。二腔像の左室前壁中央部を左冠動脈前下行枝(LAD)領域、二腔像の左室下壁中央部を右冠動脈(RCA)領域、長軸像の左室後壁中央部を左冠動脈回旋枝(LCX)領域とした。
LADをA群、RCAをB群、LCXをC群として、正常冠動脈群(An、Bn、Cn)と75%以上の狭窄群(As、Bs、Cs)の冠動脈を比較検討した。さらに、75%以上の狭窄群中90%以上の狭窄症例について正常例と比較検討した。
図6(a)(b)に、比較検討の対象とした症例を示す。図6(a)は、75%以上の狭窄群(75%≦狭窄)を含む表で、図6(b)は、90%以上の狭窄群(90%≦狭窄)を含む表である。
比較検討の対象となった症例は、179例であり、正常冠動脈例が108例、冠動脈75%≦狭窄例は71例である。正常冠動脈例の内訳は、LAD38例(An群)、RCA36例(Bn群)、LCX34例(Cn群)である。冠動脈75%≦狭窄例の内訳は、LAD26例(As群)、RCA24例(Bs群)、LCX21例(Cs群)である。
狭窄群71例中90%≦狭窄症例は33例で、LAD11例(A’s群)、RCA10例(B’s群)、LCX12例(C’s群)である。
これらの例を、左室壁運動を長軸2Dストレインレート法で解析検討した。
画像上でまず心内膜をマニュアルでトレースしROI(region of interest:関心領域、この場合データを取る領域)を設定した。ROIの幅は全層の内膜側1/3程度と狭くした。この時設定したROIの全領域で、EchoPAC PCが解析可能としていることを確認した。解析可能でなければ、心内膜のトレースに戻ってROIの設定をやり直し、ROIの全領域で解析可能となるROIを設定した。
Ap2ch viewの前壁中央部をLAD領域、下壁中央部をRCA領域、ApLAXの後壁中央部をLCX領域として、An,As群間、Bn,Bs群間、Cn,Cs群間で長軸2Dストレインレート(SR)の100ms値(1/s)(100msSR)、200ms値(1/s)(200msSR)、100〜200ms間の最小SR値(1/s)、100〜200ms間の平均SR値(1/s)の4因子について比較した。値は、平均値±分散で表示し、「×10−x」を「e−x」と表示する。
図7〜図10は、75%≦狭窄例の比較結果を示す。図7〜図10では、4因子ごとの結果をまとめて示す。
図7(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の100ms値(1/s)の比較を表す図である。
100msSR値について、図7(a)に示すように、An群は、−1.045±0.341で、As群は、−0.295±0.473で、等分散t検定(分散検定)による有意差P=4.724e−10であった。
図7(b)に示すように、Bn群は、−1.248±0.487で、Bs群は、−0.495±0.675で、等分散t検定(分散検定)による有意差P=5.144e−06であった。
図7(c)に示すように、Cn群は、−1.151±0.597で,Cs群は、−0.410±0.679で、等分散t検定(分散検定)による有意差P=9.024e−05であった。
図7(d)は、三枝全体についての結果を示し、正常群は、−1.145±0.484で,75%≦狭窄群は、−0.400±0.607で、不等分散t検定(Welchの検定)による有意差P=1.315e−14であった。
図8(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の200ms値(1/s)の比較を表す図である。
200msSR値について、図8(a)に示すように、An群は、−0.963±0.396で,As群は、−0.150±0.395で、等分散t検定(分散検定)による有意差P=2.928e−11であった。
図8(b)に示すように、Bn群は、−1.122±0.447、Bs群は、−0.657±0.380、等分散t検定(分散検定)による有意差P=9.435e−05であった。
図8(c)に示すように、Cn群は、−1.071±0.442、Cs群は。−0.370±0.504で、等分散t検定(分散検定)による有意差P=1.509e−06であった。
図8(d)は、200msでのストレインレートの三枝全体についての結果を示し、正常群は、−1.050±0.429で、75%≦狭窄群は、−0.386±0.471で、等分散t検定による有意差P=4.441e−16であった。
図9(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の100〜200ms間の最小SR値(1/s)の比較を表す図である。
最小SR値について、図9(a)に示すように、An群は、−1.293±0.256で、As群は、−0.520±0.384であり、不等分散t検定(Welchの方法)による有意差P=3.870e−11であった。
図9(b)に示すように、Bn群は、−1.541±0.375、Bs群は、−0.986±0.547であり、不等分散t検定(Welchの方法)による有意差P=0.0001であった。
図9(c)に示すように、Cn群は、−1.531±0.436、Cs群は、−0.816±0.470であり、等分散t検定による有意差P=4.731e−07であった。
図9(d)は、100〜200msでのストレインレートの最小値の三枝全体についての結果を示し、正常群は、−1.451±0.375で、75%≦狭窄群は、−0.765±0.504で、不等分散t検定(Welchの方法)による有意差P=2.220e−16であった。
図10(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の100〜200ms間の平均SR値(1/s)の比較を表す図である。
平均SR値について、図10(a)に示すように、An群は、−1.019±0.225、As群は、−0.252±0.318で、等分散検定による有意差P=2.677e−16であった。
図10(b)に示すように、Bn群は、−1.250±0.305、Bs群は、−0.626±0.291で、等分散検定による有意差P=8.694e−11であった。
図10(c)に示すように、Cn群は、−1.177±0.346,Cs群は、−0.356±0.453で、等分散検定による有意差P=5.174e−10であった。
図10(d)は、100〜200msでのストレインレートの平均値の三枝全体についての結果を示し、正常群は−1.146±0.307、75%≦狭窄群で−0.409±0.386で、不等分散t検定(Welchの方法)による有意差P=9.536e−17であった。
以上のデータを基に、ストレインレート(SR)の100ms値(1/s)、200ms値(1/s)、100〜200ms間の最小SR値(1/s)、100〜200ms間の平均SR値(1/s)の4因子について、ROC曲線(receiver operating. characteristic curve)を求め、陽性(狭窄)と陰性(正常)の境界となる境界値(カットオフ値)、陽性のものを正しく陽性と判定する指標である感度、陰性のものを正しく陰性と判定する指標である特異度を求めた。
図15は、三枝全体のROC曲線の最適点から求めた75%≦狭窄の診断率を示す。75%≦狭窄の診断率は、100msSR値では、境界値−0.720で、感度78.9%、特異度84.3%であった。200msSR値では、境界値−0.742で、感度81.7%、特異度83.3%であった。最小SR値では、境界値−0.965で、感度77.5%、特異度95.4%であった。平均SR値では境界値−0.805で、感度85.9%,特異度88.0%であった。
図16に示すように、LAD、RCA、LCXのそれぞれで考察しても、100msSR、200mseSR、最小SR、平均SRのいずれでも満足いく感度、特異度が得られた。
そこで、ストレインレートの100ms値、200ms値、最小SR値、平均SR値の4因子を用いる判別関数を作成した。4因子を用いる判別関数は、以下のとおりである。
判別スコアz=4.91325+1.02145×(100ms値)+1.2251×(200ms値)
-0.459876×(最小値)+4.82651×(平均値)
判別確率は、Mahalanobisの汎距離を用いて、0.86387であった。したがって、判別確率86.39%で、判別スコアz>0であれば、75%以上の有意狭窄と判断され、z<0であれば、75%未満の狭窄と判断される。
平均値のみを使用すると、
判別スコアz=4.93841+6.35142×(平均値)
となり、判別確率は、86.03%となり、平均値のみでも非常に有効な結果が得られることがわかった。
ただし、平均値を算出するには、100ms〜200ms間のすべてのデータが必要である。より簡易に判別するために、平均値を除いて、ストレインレートの100ms値、200ms値、最小SR値の3因子を使用すると、判別関数は、
判別スコアz=5.03099+2.16118×(100ms値)+3.1742×(200ms値)
+0.978874×(最小値)
となる。
実用上では、平均値を除いた判別関数を使用すると、表示装置上にストエレインレートのグラフを表示して、100ms値、200ms値、最小SR値の値を取得することができるので、これにより判別スコアを計算することができて有用である。この時の判別確率は85.28%となった。
次に狭窄群71例中90%≦狭窄症例33例について、正常例108例と比較検討した。前述のように、LAD11例(A’s群)、RCA10例(B’s群)、LCX12例(C’s群)である。比較結果を図11〜図14に示す。
図11〜図14は、90%≦狭窄例と正常例との比較を、75%≦狭窄の場合と同様に、長軸2Dストレインレート(SR)の100ms値(1/s)(100msSR)、200ms値(1/s)(200msSR)、100〜200ms間の最小SR値(1/s)、100〜200ms間の平均SR値(1/s)の4因子について比較したものである。LAD、RCA、LCXについて、正常群をAn、Bn、Cnとし、90%≦狭窄群をA’s、B’s、C’sとする。また、値は、平均値±分散で表示し、「×10-x」を「e−x」と表示する。なお、正常群An、Bn、Cnのデータについては先に説明したので、ここでは省略する。
図11(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の100ms値(1/s)について、90%≦狭窄例と正常例との比較を表す図である。
100msSR値について、LADについては、図11(a)に示すように、狭窄を示すA’s群は、−0.327±0.280であり、等分散t検定による正常群との有意差P=7.281e−08であった。RCAについては、図11(b)に示すように、狭窄を示すB’s群では、−0.142±0.474であり、分散t検定による正常群との有意差P=8.936e−08であった。LCXについては、図11(c)に示すように、狭窄を示すC’s群では、−0.283±0.359であり、分散t検定による正常群との有意差P=2.422e−05であった。三枝全体の100msSRの比較結果は、図11(d)に示すとおり−0.254±0.372であり、分散t検定による有意差Pは、1.110e−16であた。
図12(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の200ms値(1/s)について、90%≦狭窄例と正常例との比較を表す図である。
200msSR値について、LADについては、図12(a)に示すように、狭窄を示すA’s群は、200msSRは、−0.115±0.216で、不等分散t検定による正常群との有意差P=1.868e−10であった。RCAについては、図12(b)に示すように、狭窄を示すB’s群では、200msSRは、−0.316±0.332で、分散t検定による正常群との有意差P=3.562e−06であった。LCXについては、図12(c)に示すように、狭窄を示すC’s群では、200msSRは、−0.391±0.308で、分散t検定による正常群との有意差P=1.292e−05であった。三枝全体200msSRの比較結果は、図11(d)に示すとおり−0.276±0.304であり、不等分散t検定(Welchの検定)による有意差Pは、1.290e−16であった。
図13(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の100〜200ms間の最小SR値(1/s)について、90%≦狭窄例と正常例との比較を表す図である。
最小SR値について、LADについては、図13(a)に示すように、狭窄を示すA’s群は、最小SR値は、−0.407±0.239で、等分散t検定による正常群との有意差P=1.501e−13であった。RCAについては、図13(b)に示すように、狭窄を示すB’s群では、最小SRは、−0.640±0.459で、分散t検定による正常群との分散t検定による有意差P=8.396e−08であった。LCXについては、図12(c)に示すように、狭窄を示すC’s群では、最小SRは、−0.587±0.344で、分散t検定による有意差P=2.374e−08であった。三枝全体の最小SRの比較結果は、図13(d)に示すとおり−0.543±0.357であり、等分散t検定による有意差Pは、4.441e−16であった。
図13(a)〜(c)は、長軸2Dストレインレート(SR)の100〜200ms間の平均SR値(1/s)について、90%≦狭窄例と正常例との比較を表す図である。
平均SR値について、LADについては、図13(a)に示すように、狭窄を示すA’s群は、−0.242±0.143であり、等分散t検定による有意差P=2.376e−14であった。RCAについては、図13(b)に示すように、狭窄を示すB’s群では、平均SRは、−0.275±0.271であり、等分散t検定による有意差P=9.516e−12であった。LCXについては、図13(c)に示すように、狭窄を示すC’s群では、平均SRは、−0.388±0.298で、分散t検定による有意差P=1.080e−8である。三枝全体の平均SRの比較結果は、図14(d)に示すとおり−0.305±0.249であり、等分散t検定による有意差Pは、0.000となった。
図17は、三枝全体のデータからROC曲線の最適点から求め、その最適点から90%≦狭窄について、境界値(cut−off値)、感度、特異度を求めたものである。
100msSRでは、cut−off値が、−0.637で、感度87.9%,特異度88.9%である。200msSRでは、cut−off値が、−0.637で、感度99.9%,特異度88.0%である。最小SRでは、cut−off値−0.919で、感度90.9%,特異度97.2%である。平均SRは、cut−off値−0.698で、感度97.0%,特異度94.9%であった。また、図18に示すように、三枝毎の感度、特異度も4因子全てで75%狭窄以上に良好であった。
次に、90%≦狭窄について、ストレインレートの100ms値、200ms値、最小SR値、平均SR値の4因子を用いる判別関数を作成した。4因子を用いる判別関数は、以下のとおりである。
判別スコアz=8.20393+2.18254×(100ms値)+3.1092×(200ms値)
+2.36328×(最小値)+3.11278×(平均値)
判別確率は、Mahalanobisの汎距離を用いて、0.934414であった。したがって、判別確率93.44%で、判別スコアz>0であれば、90%以上の有意狭窄と判断され、z<0であれば、90%未満の狭窄と判断される。
また、平均値を除いて、ストレインレートの100ms値、200ms値、最小SR値の3因子を使用すると、
判別関数は、
判別スコアz=8.18357+2.96442×(100ms値)+4.33182×(200ms値)
+3.24544×(最小値)
となり、判別確率は、93.25%であった。
以上のように、100msSR値、200msSR値、100ms〜200ms間最小SR値、100ms〜200ms間平均SR値の4因子については、冠動脈3領域のすべてで良好な有意差と感度、特異度が認められた。特に平均値SR値が最も有用な因子であった。100ms〜200msの平均値SR値に加えて、100ms〜200ms間の複数の因子を加える(今回の場合100msSR値、200msSR値、100ms〜200ms間の最小SR値)ことにより75%≦狭窄の判別確率は86.39%,90%≦狭窄の判別確率は93.44%となった。
心エコー図法においても、安静時の左室壁運動を長軸2Dストレインレート法でROIの設定を工夫して解析することにより、負荷心エコー図法と同程度の確率で狭心症を診断できた。加えて従来の負荷心エコー図法では診断困難であった冠動脈狭窄の重症度も今回使用したような複数の因子を使って関数計算することにより診断可能となった。
(a)は、ストレインレート・カーブの一例を示し、(b)は、ストレイン・カーブの一例を示す。 本発明による診断装置の一実施形態を示す図である。 本発明の一実施形態である診断装置の動作のフローを示す図である。 本発明の一実施形態の表示画面に表示される超音波断層像の一例を示す図である。 (a)は、本発明の一実施形態で使用するストレインレート値を説明するストレインレート・カーブを示し、(b)は、(a)と同じ部位のストレイン・カーブを示す図である。 本発明の実施例で使用した症例数を示す図である。 (a)〜(d)は、75%以上狭窄群と正常群との100msSR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、75%以上狭窄群と正常群との200msSR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、75%以上狭窄群と正常群との100〜200ms間の最小SR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、75%以上狭窄群と正常群との100〜200ms間の平均SR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、90%以上狭窄群と正常群との100msSR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、90%以上狭窄群と正常群との200msSR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、90%以上狭窄群と正常群との100〜200ms間の最小SR値の比較を示す図である。 (a)〜(d)は、90%以上狭窄群と正常群との100〜200ms間の平均SR値の比較を示す図である。 三枝全体について、75%以上狭窄での100msSR値、200msSR値、100〜200ms間の最小および平均SR値の境界値、感度、特異度を表に示す図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、LAD、LCX、RCAについて、75%以上狭窄での100msSR値、200msSR値、100〜200ms間の最小および平均SR値の境界値、感度、特異度を表に示す図である。 三枝全体について、90%以上狭窄での100msSR値、200msSR値、100〜200ms間の最小および平均SR値の境界値、感度、特異度を表に示す図である。 (a)〜(c)はそれぞれ、LAD、LCX、RCAについて、90%以上狭窄での100msSR値、200msSR値、100〜200ms間の最小および平均SR値の境界値、感度、特異度を表に示す図である。
符号の説明
10 虚血性心臓疾患診断装置
1 表示部
2 演算制御部
3 入力部
4 超音波プローブ
5 エコー処理部

Claims (18)

  1. 超音波断層撮影手段によって得られた安静時の心尖部長軸断層像を表示する手段と、
    前記心尖部長軸断層像の左室壁内側の薄層について、関心領域を設定する関心領域設定手段と、
    前記関心領域のストレインレートを算出するストレインレート算出手段と、
    収縮期の中間部の複数のストレインレートに基づいて、所定の判別関数の値を算出する判別値算出手段とを備え、
    該算出される判別値により虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする虚血性心臓疾患診断装置。
  2. 前記左室壁内側の薄層の幅は、左室壁全層の1/3以下である請求項1に記載の虚血性心臓疾患診断装置。
  3. 前記収縮期の中間部は、100msおよび200msの範囲である請求項1に記載の虚血性心臓疾患診断装置。
  4. さらに、前記収縮期の中間部の複数のストレインレートから平均値を算出する手段を備え、
    該平均値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の虚血性心臓疾患診断装置。
  5. 前記収縮期の中間部の複数のストレインレートは、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値である請求項1〜3のいずれか1項に記載の虚血性心臓疾患診断装置。
  6. 前記平均値に加えて、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする請求項4に記載の虚血性心臓疾患診断装置。
  7. 安静時に撮影された超音波心尖部長軸断層像について、左室壁内側の薄層に関心領域を設定し、
    前記設定された関心領域のストレインレートを算出し、
    収縮期の中間部の複数のストレインレートに基づいて、所定の判別関数の値を算出し、
    該判別関数の値により、虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする虚血性心臓疾患診断方法。
  8. 前記左室壁内側の薄層の幅は、左室壁全層の1/3以下である請求項7に記載の虚血性心臓疾患診断方法。
  9. 前記収縮期の中間部は、100msおよび200msの範囲である請求項7または8に記載の虚血性心臓疾患診断方法。
  10. さらに、前記収縮期の中間部の複数のストレインレートから平均値を算出し、
    該平均値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断する請求項7〜9のいずれか1項に記載の虚血性心臓疾患診断方法。
  11. 前記収縮期の中間部の複数のストレインレートは、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値である請求項7〜9のいずれか1項に記載の虚血性心臓疾患診断方法。
  12. 前記平均値に加えて、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断することを特徴とする請求項10に記載の虚血性心臓疾患診断方法。
  13. 安静時に撮影された超音波心尖部長軸断層像について、左室壁内側の薄層に関心領域を設定する手順と、
    前記設定された関心領域のストレインレートを算出する手順と、
    収縮期の中間部の複数のストレインレートに基づいて、所定の判別関数の値を算出する手順と、
    を、コンピュータに実行させるプログラム。
  14. 前記左室壁内側の薄層の幅は、左室壁全層の1/3以下である請求項13に記載のプログラム。
  15. 前記収縮期の中間部は、100msおよび200msの範囲である請求項13または14に記載のプログラム。
  16. さらに、前記収縮期の中間部の複数のストレインレートから平均値を算出し、
    該平均値に基づいて、虚血性心臓疾患を診断する請求項13〜15のいずれか1項に記載のプログラム。
  17. 前記収縮期の中間部の複数のストレインレートは、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値である請求項13〜15のいずれか1項に記載のプログラム。
  18. 前記平均値に加えて、前記収縮期の中間部の開始時のストレインレートと、該中間部の終了時のストレインレートと、該中間部のストレインレートの最小値に基づく、請求項16に記載のプログラム。
JP2006271002A 2006-10-02 2006-10-02 虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム Expired - Fee Related JP3955313B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006271002A JP3955313B1 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム
US11/865,299 US20080081997A1 (en) 2006-10-02 2007-10-01 Apparatus and method for diagnosing ischemic heart disease

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006271002A JP3955313B1 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3955313B1 JP3955313B1 (ja) 2007-08-08
JP2008086566A true JP2008086566A (ja) 2008-04-17

Family

ID=38456429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006271002A Expired - Fee Related JP3955313B1 (ja) 2006-10-02 2006-10-02 虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20080081997A1 (ja)
JP (1) JP3955313B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020511262A (ja) * 2017-03-24 2020-04-16 パイ メディカル イメージング ビー ヴイPie Medical Imaging B.V. 機械学習に基づいて血管閉塞を評価する方法およびシステム

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110046488A1 (en) * 2007-08-30 2011-02-24 Oslo Universitetssykehus Hf Automated monitoring of myocardial function by ultrasonic transducers positioned on the heart
US20110077515A1 (en) * 2008-05-29 2011-03-31 Koninklijke Philips Electronics N.V. Tissue strain analysis
KR101511084B1 (ko) * 2012-10-11 2015-04-10 삼성메디슨 주식회사 의료 화상 표시 방법, 장치 및 사용자 인터페이스 화면 생성 방법
KR101229491B1 (ko) 2010-12-17 2013-02-04 삼성메디슨 주식회사 오브젝트에 대한 스트레인 레이트 연산 시스템 및 방법
CA3020896A1 (en) 2016-04-27 2017-11-02 Myocardial Solutions, Inc. Rapid quantitative evaluations of heart function with strain measurements from mri
US11872019B2 (en) 2019-06-05 2024-01-16 Myocardial Solutions, Inc. MRI-derived strain-based measurements and related image data acquisitions, image data processing, patient evaluations and monitoring methods and systems

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6537221B2 (en) * 2000-12-07 2003-03-25 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Strain rate analysis in ultrasonic diagnostic images

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020511262A (ja) * 2017-03-24 2020-04-16 パイ メディカル イメージング ビー ヴイPie Medical Imaging B.V. 機械学習に基づいて血管閉塞を評価する方法およびシステム
JP7149286B2 (ja) 2017-03-24 2022-10-06 パイ メディカル イメージング ビー ヴイ 機械学習に基づいて血管閉塞を評価する方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US20080081997A1 (en) 2008-04-03
JP3955313B1 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111134651B (zh) 基于腔内影像计算血流储备分数的方法、装置、系统以及计算机存储介质
JP6091870B2 (ja) 血管解析装置、医用画像診断装置、血管解析方法、及び血管解析プログラム
JP4944045B2 (ja) 患者内に適用されるステントの長さ及び位置を予測するシステム及び方法
JP6667999B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US8538508B2 (en) Method and apparatus for ECG-synchronized optically-based image acquisition and transformation
JP7304367B2 (ja) ステント拡張ディスプレイ、システム及び方法
US20200129158A1 (en) Graphical longitudinal display for intraluminal ultrasound imaging and associated devices, systems, and methods
JP3955313B1 (ja) 虚血性心臓疾患診断装置およびプログラム
JP7229170B2 (ja) Ecg信号からの心筋微小血管抵抗の推定に基づく冠状動脈疾患メトリック
JP6362851B2 (ja) 血管解析装置、血管解析プログラム、及び血管解析装置の作動方法
EP1961384A1 (en) Ultrasonograph
JP2006510413A (ja) 動脈壁の動きを決定する超音波ドップラシステム
Zink et al. Comparison of two high-end ultrasound systems for contrast-enhanced ultrasound quantification of mural microvascularity in Crohn’s disease
JP2016520357A (ja) 狭窄治療計画
Walters et al. The role of left atrial imaging in the management of atrial fibrillation
JP6275797B2 (ja) 管状構造解析装置、管状構造解析方法及び管状構造解析プログラム
JP5773281B2 (ja) 血管疾患を判定するためのプログラム、媒体および装置
JPWO2015198429A1 (ja) 胸郭インピーダンスに基づく心機能測定評価装置
EP4138672A1 (en) Automated control of intraluminal data acquisition and associated devices, systems, and methods
JP2004283583A (ja) 画像形成医療検査装置の作動方法
CN111052257A (zh) 用于评估深静脉血栓形成的紧急性的设备、系统和方法
Yadav et al. The correlation between speckle-tracking echocardiography and coronary angiography in suspected coronary artery disease with normal left ventricular function
JPH1079034A (ja) 血管計測方法
JP6675458B2 (ja) 血管解析装置、血管解析方法及び血管解析プログラム
JP2015217113A (ja) 血管解析装置、医用画像診断装置、血管解析方法及び血管解析プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140511

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees