JP2008085990A - 協調型リレーネットワークにおける最適経路を選択する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】協調型リレーネットワークにおいて協調型リレーネットワークにおいて、分散的且つ動的な方法で経路を選択する。
【解決手段】方法は、ノードの集合を含む協調型リレーネットワークにおいて最適経路を選択する。協調型リレーネットワークのノードの集合の各ノードにおいて、動的変動チャネル状態情報が求められる。動的変動チャネル状態情報に基づいて送信ポリシーが選択され、当該送信ポリシーは、最適経路を形成する選択されたノード、選択された各ノードの送信モード、及び選択された各ノードの送信電力を含む。
【選択図】図1A

Description

本発明は、包括的には協調型リレーネットワークに関し、より詳細には、このような協調型リレーネットワークにおいて、分散的且つ動的な方法で経路を選択することに関する。
協調型リレーネットワークでは、ノードは、パケットを送信している間、互いに協調する。協調型ネットワークは、全体的なスループット及びエネルギー効率において大幅な利得を提供することができる。協調型通信は、単一のアンテナを有するノードを使用して、固有の空間ダイバーシティを、異なるノードの間で異なるチャネルを有するネットワークにおいて分散した方法で利用する。これによって、フェージングの影響が最小にされ、同時に、ネットワークのエネルギー消費が削減される。
単純な2ホップトポロジー又は3ホップトポロジーを有するリレーネットワークの協調型ストラテジーは、R. Madan、N. B. Mehta、A. F. Molisch、及びJ. Zhang著の「Energy efficient cooperative relaying over fading channels with simple relay selection」、Globecom 2006に記載されている。
しかしながら、多くの協調型リレーネットワークは、数十個のノード、さらには数百個のノードさえも有する。このようなネットワークでは、トポロジーは任意である。ネットワークは、バッテリーによって電力供給を受ける多数の復号転送(decode-and-forward)(リレー)ノードを含む。したがって、エネルギー効率は決定的に重要である。
同時に、フェージングが存在するにもかかわらず、送信元ノードから宛先ノードへの経路の通信遮断確率(outage probability)は、信頼性を確保するために指定されたレベル未満に維持されなければならない。
多くのノードを有する協調型ネットワークの重要な問題は、最適経路を見つけることである。この問題は、ネットワークの従来のルーティング問題とはかなり異なる。従来の非協調型ルーティングでは、パケットは、送信元ノードから宛先ノードへ、単一の経路を形成する一連のリレーノードを介してシリアルに送信される。各リレーノードは、2つの他のノード、すなわち、経路に沿った前のノード及び次のノードとしか通信しない。従来のネットワークは、2つの異なる経路に沿って宛先へパケットを転送しない。
協調型ルーティングでは、リレーノードの集合が協調して、パケットを複数の経路に沿って並列に転送することができる。これには、ノードが、複数の前のノード又は複数の次のノードのいずれかの3つ以上のノードと通信することが必要とされる。協調型経路に沿った各送信は、1つの前のノードから複数の次のノードへのブロードキャストとすることもできるし、ビームフォーミングを使用して、複数の前のリレーノードから単一の次のノードへの協調型送信とすることもできる。ビームフォーミングは、信号が次のノードでコヒーレントに受信されるように、複数のノードからの送信信号の位相及び電力を制御する。
任意のネットワークトポロジーを有するリレーネットワークにおいて協調型経路を決定する一般問題は、計算困難である。この問題は、一定のサービス品質(通信遮断確率)を維持しつつネットワークの全エネルギー消費を最小にすることを目標として、どのノードが協調型経路に参加するかを決定すること、チャネル状態情報(CSI)を取得するコストを求めること、及びCSIの関数として各送信電力のコストを求めることを伴う。準静的チャネルの場合、この一般問題はNP困難であることが知られている。
共同作業のモデルは、リレーノードで利用可能なチャネル状態情報(CSI)に決定的に依存する。リレーが送信を行うチャネルのCSIをリレーノードが有しない場合、共同した時空符号化を使用して、ダイバーシティ次数(diversity order)を増加させることができ、したがって、フェージングに対する感度を削減することができる。
準静的(quasi-static)チャネルにおけるオペレーションと時間変化する高速フェージングチャネルにおけるオペレーションとを区別することも役立つ。準静的な場合、チャネルは、比較的長い時間にわたって変化せず、最適な共同経路は、多くの連続したパケットについて最適な状態のままである。したがって、CSIを取得して通信するための相対コストは、無視できるほどである。他方、高速フェージングチャネルの場合、それらのチャネルのチャネル利得は、送信間隔ごとに変化する可能性がある。したがって、送信パケットごとにCSIをリフレッシュすることが必要となり得る。このプロセスのかなりのコストを全エネルギーコストに追加しなければならない。協調型リレーネットワークで最適経路を見つけると同時にコストを最小にすることが要求されている。
準静的チャネルの場合、ブロードキャストノード及びビームフォーミングノードを有する最適な協調型経路を見つける問題は、NP困難であることが知られている。しかしながら、従来のネットワークは、一般に、最初の送信後にチャネルのブロードキャスト性を利用せず、中間ホップで利用可能な複数のリレーを有するトポロジーにはおそらく準最適である。それらのヒューリスティクスを高速フェージングチャネルに拡張できるが、かなりの量のCSIが、経路上の複数の連続したホップで必要とされる。このようなCSIを得ることは、かなりのエネルギーコスト及び複雑度を伴う。
高速フェージングチャネルを有し、且つ、特定のネットワークトポロジー上で限られたクラスのルーティング方式を使用するネットワークにおける協調型ルーティングは、A. Wittneben、I. Hammerstroem、及びM. Kuhn著「Joint cooperative diversity and scheduling in low mobility wireless networks」( IEEE Global Telecommunications Conference (GLOBECOM), vol. 2, pp. 780-784, 2004)に記載されている。この論文には、送信ノードでCSIを取得するコストは考慮されていない。チャネルコヒーレンス時間がブロック送信時間よりもはるかに長い場合に、送信ノードは、比較的静的なチャネルを前提とする。それらの送信ノードのヒューリスティクスは分散的である。要約すれば、送信ノードは、理想化されたチャネルモデル及び受信機モデルの下で、無線ネットワークの最小エネルギー協調型経路を見つめる問題を定式化している。実際の用途では、チャネルは理想とは程遠いものであるので、それらの前提は適切ではない。
分散的な方法で最適経路を動的に見つけることが要求されている。また、さまざまな送信モードを利用した協調型ルーティングを有する大きなネットワークを検討することも要求されている。
本発明は、協調型リレーネットワークにおける、エネルギー効率が良く且つ通信遮断が抑制されるルーティングのためのシステム及び方法を提供する。この協調型リレーネットワークでは、中間リレーノードは、物理レイヤで互いに協調して、送信元ノードから宛先ノードへパケットを転送する。協調型経路は、送信ダイバーシティ及び無線チャネルのブロードキャスト性を利用して、経路喪失、シャドーイング、フェージング等のチャネル変動に適応する。
問題は、分散化確率制御問題として定式化される。この問題では、各ノードは、すべてのチャネルの比較的小さな部分集合の動的なチャネル状態情報(CSI)及び送信ポリシーを得る。チャネル状態情報を取得するためのエネルギー消費が、明示的にモデル化される。
準静的フェージングチャネルの場合、チャネルのチャネル利得は長い間にわたって比較的一定のままであり、最適な協調型経路を見つける問題は、NP困難であると知られている。本発明は、計算複雑度を性能とトレードオフし、且つ、最適解に収束する最適化問題のクラスを解法する。
高速フェージングチャネルの場合、チャネルのチャネル利得は動的に変化する可能性があり、本発明者は、或るリレーの部分集合から別のリレーの部分集合へパケットをルーティングするすべての協調型ルーティング方式の部分集合を使用する。
本発明は、協調型リレーネットワークの分散化ルーティングを確率制御問題として定式化する。この枠組みによって、本発明者は、その問題の2つの大幅に異なる変形(準静的フェージング及び動的高速フェージングであり、その基礎となるチャネルモデル及びネットワーク内で利用可能なチャネル知識が異なる)の解を考えることが可能になった。
これらの両方のモデルについて、本発明者は、送信ポリシーのクラスを検討した。これらの送信ポリシーは、ブロードキャスト及びビームフォーミングを介したローカルな協調型通信を可能にするものである。最適経路は、このローカルな協調型通信方式によって誘導されたネットワークを表すグラフを使用して選択される。
準静的な場合、本発明者は、協調型経路(ポリシー)のクラスを提供する。これらの協調型経路は、複雑度及び分散化の程度をエネルギー効率とトレードオフする。高速フェージングの場合、本発明者は、分散的で且つ効率的な方法で、サブクラスにおいて最適方式を求める。
計算複雑度を削減する鍵は、ローカルな協調型方式の設計を、誘導されたグラフ上でのルーティングと切り離すことである。この手法は、うまく且つ高い確率で機能する。ノードは、遠く離れた送信機からのブロードキャストを受信できず、また、ノードは、遠く離れた受信機へ送信できないものと仮定される。また、ノードは、ローカルに利用可能なCSIのみを使用して、自身の送信電力を決定する。これによって、ネットワーク設計がスケーラブルで且つ分散的なものとなる。
図1Aに示すように、本発明の一実施の形態による協調型リレーネットワーク100のトポロジーは、グラフとして表すことができる。本明細書では、グラフは、本発明の説明を簡単にし、且つ明確にするためにのみ使用される。グラフは、本発明の本質的な構成要素でないこと、及びグラフを使用することなく本発明を機能させることができることが理解されるべきである。
ネットワーク100は、送信元(S)ノード101、リレー(R)ノード102の集合、及び宛先(D)ノード103を含む。これらのノードは、無線通信チャネル(C)105を介してパケット(p)104を送信することができる。グラフでは、チャネルは、ノード間のリンク、すなわち「エッジ」として表されている。本明細書で使用されるように、送信は、ブロードキャストモード及びビームフォームモードの2つの可能なモードのうちの1つとすることができる。これは、他の送信モードを使用する可能性を制限するものではないことが理解されなければならない。たとえば、協調型時空符号化送信も使用してもよい。
本発明の実施の形態は、協調型リレーネットワーク100における、エネルギー効率が良く、且つ通信遮断が抑制されるルーティングのためのシステム及び方法を提供する。この協調型リレーネットワーク100では、中間リレーノード102の集合は、物理レイヤで互いに協調して、送信元ノード101から宛先ノード103へパケットを転送する。
送信モード
上述したような協調期間中、単一のノード102は、いくつかのモードで動作することができる。単一のノードは、1つ又は2つ以上のノードへパケットをブロードキャストすることができるか、単一のノードは、ビームフォーミングを使用する複数の協調ノードからパケットを受信することができるか、又は単一のノードは、別のノードへ直接送信を行うことができる。
低速(準静的)フェージングチャネル環境及び時間変化する高速フェージング(動的)チャネル環境について本発明を説明する。低速フェージング環境では、チャネル状態情報は、長い間比較的静的である。これによって、ネットワーク全体の送信ポリシーを確立することが可能になり、この送信ポリシーは、長期間の間有効である。この場合、全コストの一因子としての、CSIを取得するコストは、無視できるほどである。高速フェージング環境では、送信ポリシーは、CSIの動的な変化と共に動的に変化し、CSIを取得するコストはかなりなものになる可能性がある。
協調型ルーティング
図1Bは、本発明の一実施の形態による、送信元ノードから宛先ノードへの最適経路を選択するための方法のブロック図である。
本発明者は、可能なパケット送信モード、たとえば、CSIを有する直接送信又はCSIを有しない直接送信、CSIを有するブロードキャスト又はCSIを有しないブロードキャスト、及び、CSIを有するビームフォーミングを列挙する。また、本発明者は、各協調型経路のコスト(送信ポリシー)も求める。
送信ポリシー
本明細書で定義されるように、送信ポリシーは、宛先から送信元への経路で使用されるノードと、各ノードで使用される送信モードと、送信中に各ノードにより使用される電力とを定義する。送信ポリシーに関連付けられるコストは、そのポリシーによって必要とされるCSIを取得するのに必要な全エネルギーも含むことができる。
グラフとしてのネットワークの表現
本発明者は、まず、最初に、送信元ノード(S)、リレーノード(R)の集合、及び宛先ノード(D)を含むノードの集合の無向グラフG 100によって協調型ネットワークを表す。ノードを接続するエッジは、隣接ノードの間の通信リンク又はチャネル(C)を表す。以下では、隣接ノードは、1ホップ離れたノードとして厳密に定義される。すなわち、2つのノードは、単一のチャネル、すなわち、グラフ表現における単一のエッジによって直接接続されている。
スーパーグラフ
グラフGから、本発明者は、スーパーグラフGを構築する。2つのノードが元のグラフGにおいて多くともhホップだけ隔てられている場合に、スーパーグラフでは、それらの2つのノードは1つのエッジによって接続されている。この場合、そのエッジは、それらのノードの間の仮想チャネルを表している。仮想という用語が使用される理由は、エッジが最大でh個の物理チャネルを表すことができるからである。
このように接続されたノードは、スーパーグラフにおける近傍ノードである。高速フェージングチャネルの場合、h≦2である。一般に、値hは、チャネル状態の一時的な安定性、すなわち、チャネルコヒーレンス時間によって決まる。チャネルがノードの移動又は他の理由により高速に変化している場合、h≦2である。準静的チャネルの場合、h>2である。ほぼ静的なチャネルの場合、hを比較的大きくすることができ、たとえば、送信元から宛先へのあらゆる可能な経路に沿うすべてのホップとすることができる。
本発明者は、スーパーグラフGでエッジによって2つのノードを接続するための他のスケーラブルな基準を使用することもできる。たとえば、ホップ数hを使用する代わりに、本発明者は、ノード間の距離dに基づいてスーパーグラフGを構築することもできるし、グラフGにおいて或るノードの最も接近する近傍ノードであるη個のノードの集合に基づいてスーパーグラフGηを構築することもできる。
サブグラフ
ノードの部分集合Vの各ノードiについて、本発明者は、サブグラフg(i,h)を構築する。ノードiのサブグラフの頂点V(i,h)は、ノードiのhホップ内にあるノードである。サブグラフのエッジE(i,h)は、グラフGの上記ノード間のエッジである。
サブ経路及びコスト
サブグラフg(i,h)のノードの部分集合Vにおけるあらゆる一意の一対のノードi及びjについて、本発明者は、ノードの部分集合Vにおけるノードiからノードjへパケットを転送する最適な協調型サブ経路P(i,j)を求める。また、本発明者は、最適なサブ経路P(i,j)に沿ってパケットを転送するための対応する最小コストC(i,j)も求める。このコストは、サブグラフg(i,h)のノードを接続するエッジE(i,j)に割り当てられる。コストは、動的計画法又は他の任意の既知の手段によって求めることができる。
本明細書で使用されるように、最小コストは、一般に、送信機に関連付けられるコストに加えて、受信機に関連付けられるコストも考慮に入れて含めることができ、たとえば、パケットを転送するのに消費されるエネルギー、チャネル状態情報(CSI)を取得するのに消費されるエネルギーを考慮に入れて含めることができ、通信遮断制約条件及び遅延制約条件に依存し得る。受信機におけるコストは、使用される変調技法に依存し得る。最小コストは、絶対最小値である必要はないことに留意すべきである。最小コストは、最小限のコストの近似値又は概算値とすることができる。
最小コスト経路
サブグラフg(i,h)のサブ経路を使用して、本発明者は、送信元ノードと宛先ノードとの間の最小コスト(又は最短距離)経路を求める。利用可能な技法には、ダイクストラ(Dijkstra)アルゴリズム、ベルマン・フォード(Bellman-Ford)アルゴリズム、フロイド・ワーシャル(Floyd-Warshall)アルゴリズム、ジョンソン(Johnson)のアルゴリズム、又は他の同様の既知の技法が含まれ得る。以下を参照されたい。
最小コストアルゴリズム
初期化
最小コストアルゴリズムでは、各ノードは、ネットワークの他のすべてのノードへパケットを転送するコストのリストを保持する。初期化の期間中、コストが判明していない場合には、そのコストを無限大に設定することができる。
最小コストの更新
アルゴリズムの各繰り返しの期間中、ノードiは、以下のように、ノードjへパケットを転送する「現在」のコストを更新する。ノードiは、スーパーグラフGにおいてその近傍ノードからノードjに達するコストを得る。ノードiから近傍ノードkへのコストとノードkからノードjへのコストとの合計が、ノードiからノードjへの現在のコストよりも小さい場合、現在のコストは、この小さい方のコストで更新される。そうでない場合には、コストは変更されない。
コストの決定及び配信
コストC(i,j)を求めるために、各ノードiは、ノードjへのチャネル利得を得る。チャネル利得は、グラフGにおける近傍ノードへ配信される。チャネル利得は、スーパーグラフGにおけるノードiのすべての近傍ノードへ転送される。各ノードは、スーパーグラフGにおける自身の近傍ノードへパケットを転送する最適な(最小コストの)サブ経路P(i,j)を求める。また、最小コストも、スーパーグラフGにおける近傍ノードに配信される。
ノードの再利用
パケットが、協調型サブ経路を使用してノードiからノードjへ転送される時、そのパケットは、他の中間ノードによって受信される可能性がある。ノードの再利用の期間中、中間ノードは、パケットの転送に参加することができる。
準静的チャネル
本発明者は、最小コストの(最適な)協調型経路141を選択する一連の最適化問題を説明する。本発明者は、これらの最適化問題を分散方法で解法する。分散化によって本発明者が意味するものは、ネットワークのノードのすべてが、最適経路の選択に協調的に参加できるということである。
分散化の程度は、この一連における問題が異なるごとに変化する。この一連の問題に対する解は、最適ではあるがNP困難な解に収束する。したがって、本方法は、計算複雑度及び分散化をコスト最小化とトレードオフする体系的な方法を提供する。
高速フェージングチャネル
高速フェージングチャネルの場合、本発明者は、最適経路を選択する問題を、マルコフ決定過程(MDP)によって記述される分散化制御問題として定式化する。本発明者は、協調型ルーティング方式のクラスを説明し、必要とされるCSIを取得する明示的なメカニズム及びそれらのメカニズムのコストを考える。
本発明者は、スケーラブルで且つ分散される方法で、或る協調型リレー部分集合から別の協調型リレー部分集合へパケットを転送する協調型経路のサブクラスにおいて、最適な協調型経路を選択する。また、本発明者は、比較的高いエネルギーコスト及びCSIを取得する複雑な調整メカニズムのために、異なるリレー部分集合の間での協調も考える。
システムモデル
ネットワーク100は、ノード101、102、103の集合Vを含む。これらのノードは、無線チャネル105を使用してパケット104を通信する。
時間は、ネットワークの無線チャネルのコヒーレンス時間以下の長さを有するフレームに区画される。各フレームは、データパケット用のTシンボル継続期間の時間と、CSIの取得及び配信を含むネットワーク制御パケットの交換用のTシンボル継続期間の時間とに分割される。以下では、フレームt及び時間tという用語は、当該技術分野における慣習と同様に、交換可能に使用される。
フレーム(時間)tの期間中のノードiとjとの間のチャネル105は、さまざまなチャネルごとに異なる可能性がある平均
Figure 2008085990
である指数分布電力利得Hij(t)を有する。これは、従来のレイリーフェージングモデルに対応する。
チャネル利得は、独立したエルゴード確率過程である。本発明者は、対応するチャネル行列を、H(t)による
Figure 2008085990
で示す。t=1,・・・,Nである確率変数Hij(t)の数列は、任意の高次統計量を有する。チャネルは、逆であると仮定される。
特定のチャネルのコストを求めるために、本発明者は以下の仮定を行う。ネットワークにおけるすべての送信は、BHzの帯域幅を使用してrビット/秒/Hzの瞬時データレートで行われる。この帯域幅は、送信が互いに著しく干渉しないようにするのに十分である。干渉・雑音電力スペクトラム密度はNである。
パケットは、1つのフレーム時間t内に送信される。送信モードがブロードキャストである場合、唯一の要件は、パケットが同じフレーム時間内に隣接ノードで受信されるということである。ビームフォーミングの場合、送信パケットは、コヒーレントに受信されなければならない。たとえば、受信信号の電力が電力しきい値γを超える場合、受信機において、受信信号の復号に成功することができる。この説明の目的で、本発明者は、従来のシャノンの容量公式を使用して、しきい値rとの以下の関係を求める。
Figure 2008085990
これは、強いエラー訂正符号及び多数のビットを単一のフレームに使用することを意味する。同様のしきい値の公式は、エラー訂正符号化を有すると有しないとを問わず、MFSK変調コンステレーション及びMQAM変調コンステレーションに存在する。
この説明の目的で、本発明者は、協調型リレーネットワーク100を、無向グラフG=(V,E)として表すことができる。ここで、ノードを接続する「エッジ」の集合であるEは、チャネル105の集合である。チャネルは、Hij(t)が所定の電力しきい値γよりも大きい場合に、ノードiとjとの間に存在する。
ノードは、隣接ノードからの送信のみを復号することができる。N(i)を、hホップ以下のホップで到達できるノードの集合を示すものとする。すなわち、ノードiからあらゆるノードへの多くともhホップの経路が、グラフG(V,E)の集合N(i)に存在する。
Pによって示される送信ポリシーのクラスは、あらゆるストラテジーが一連の送信となるようにされる。各送信は、以下の2つのモード、すなわち、ブロードキャスト又は協調型ビームフォーミングのうちの1つである。
ブロードキャスト
パケットは、単一のノードiから電力P(i,t)でブロードキャストされる。集合N(i)の複数の隣接ノードがパケットを復号できる場合がある。上述したように、P(i,t)Hik(t)≧γである場合に、ノードkはパケットの復号に成功することができる。1つのノードのみがパケットを復号するポイントツーポイント送信は、ブロードキャストモードの特別な場合である。
協調型ビームフォーミング
協調型ビームフォーミングでは、複数のノードの送信信号がすべて単一の受信ノードjによってコヒーレントに受信されるように、複数のノードは、自身の送信信号を位相アラインメントし、その電力を増減する。時刻tにおいて、受信ノードjは、
Figure 2008085990
の場合で且つその場合に限り、ビームフォーミングを使用する隣接ノードの部分集合Bによってコヒーレントに送信されたパケットを復号することができる。
ここで、P(i,t)は、時刻tにおけるノードiの送信電力である。このしきい値制約条件を条件として、全送信電力消費は、
Figure 2008085990
の時に最小にされる。
この方式が機能するには、隣接ノードの部分集合Bの各ノードは、ノードjへのそれらのチャネルのチャネル利得及び位相を知らなければならず、また、チャネル利得の合計
Figure 2008085990
も知らなければならない。
協調型ルーティング制約条件
本発明者の目的は、以下の2つの制約条件を条件として、送信元ノードから宛先ノードへ中間協調型リレーの集合を介してパケットを送信するネットワークにおける平均全コストを最小にすることである。
最大遅延:
パケットは、宛先へのパケットを受け取る際の最大遅延を制限するために、最大Nフレーム、すなわちN=|V|の間転送される。
通信遮断:
送信元がパケットを送信した後に、宛先がNフレーム時間内にパケットを復号しない確率は、Poutを超えるべきではない。
協調型ルーティング及び確率的ネットワーク制御
パケットが時刻tに生成される。送信元ノードによって送信されたそのパケットの復号に時刻tにおいて成功したノードは、集合R(t)である。ノードiは、CSI、f:R(t)、H(t)、及び集合R(t)を得る。したがって、
Figure 2008085990
となる。fの範囲は、一般空間(general space)Xである。
制御情報及びフィードバック情報は、所望のCSIを得るためにノード間で必要とされる。これには、エネルギーが消費される。本発明者は、ノードiでCSIを取得するためのフィードバックプロセスが存在するものと仮定する。このフィードバックには、
Figure 2008085990
によって与えられる平均エネルギーが消費される。
本発明者は、P及びフィードバックfの基本的な特性並びにそれらの相互関係を説明する。パケットを復号するノードのみが、パケットを転送することができる。各ノードi∈R(t)について、送信電力は、そのノードで利用可能なCSIの関数である。
最適な協調型経路を見つけることは、確率制御問題であり、この確率制御問題では、チャネルの各使用において、パケットのコピーを有するノードは、分散方法で自身の送信電力値を決定する。各ノードiは、CSI、f(・)、及び制御入力(ポリシー)P(i,t)を得る。以降、本発明者は、送信ポリシーと協調型経路とを交換可能に使用する。
確率制御問題の目的は、すべてのノードVについて関数f及びPを構築すること、並びに、上述した遅延制約条件及び通信遮断制約条件を条件として、送信元から宛先へパケットを送信する平均エネルギー消費を最小にすることである。最適化問題は、
Figure 2008085990
として提示することができる。
ここで、集合R(t)のダイナミックスは、
Figure 2008085990
によって与えられる。
ここで、リレーは時刻tにおいてパケットを復号していないので、R(0)={s}である。上記定式化は、パケットの送信に必要とされるエネルギー、及び、ネットワーク制御情報の送信に必要とされるエネルギーの両方を含む。集合L(t)は、時刻tにおいてパケットを復号できる可能性のあるノードの集合を示す。ブロードキャストの場合、L(t)は、ブロードキャストノードの隣接ノードの集合である。ビームフォーミングの場合、L(t)は、隣接ノードが送信を行う受信ノードである。したがって、集合R(t)にないノードは、そのノードが隣接ノードによって送信されたパケットの復号に成功した場合に、集合R(t+1)に含まれる。上記問題は、無限次元の最適化問題である。
本発明者は、この最適化問題を、2つの異なるチャネル(及びCSI)モデルに対応する2つの異なるシナリオの下で考える。
低速フェージング(準静的)チャネル
低速フェージング(又は準静的)チャネルのチャネルコヒーレンス時間は、Nよりもはるかに大きい。このようなシナリオは、たとえば、静的な環境又は限られた移動環境で起こり得る。コヒーレンス時間はNよりもはるかに大きいので、各ノードがすべてのチャネル利得の概算値を得るのに、長い継続時間が利用可能である。したがって、f(R(t),H(t))=H(t)である。CSIを得るコストは、複数のフレームにわたって拡散されるので、1フレーム当たりのコストは無視される。すなわち、EFB=0である。
低速フェージングの場合、チャネル状態は、仮にあったとしても、比較的長い時間にわたって非常にゆっくりと変化する。その結果、協調型ルーティング問題は、チャネル状態が与えられると、決定性問題となる。したがって、この場合の「通信遮断」は、長時間のサービス割り込みを意味するので、本発明者はPout=0に設定する。EFB=0であり、且つ、Pout=0であるので、式(1)の最適化問題は、以下の問題に縮小される。この問題は、チャネル状態が変化するたびに解法されることになる。
Figure 2008085990
ここで、R(t)のダイナミクスは、式(3)によって与えられる。各ノードは、最終的には、ネットワークのすべてのチャネル上でCSIにアクセスするので、CSIを得る通信オーバーヘッドは無視することができる。
高速フェージング(動的)チャネル
高速フェージングチャネルでは、チャネル利得H(t)はフレームごとに変化する。本発明者は、t=0,・・・,NのH(t)が独立同一分布(i.i.d)であるものと仮定する。各送信の期間中のチャネル状態は、前の送信のチャネル状態とは独立であるので、送信ノードが、3ホップ以上離れたチャネル(h≦2)の瞬時CSIを得ることは有益ではない。
協調型ルーティング方式
図1Bに示すように、本発明者は、経路選択の複雑度を性能とトレードオフすることを本発明者に可能にする一連の最適化問題を定式化する。本発明者は、サブグラフg(i,h)においてhホップ内にある数対のノードの間の協調型サブ経路131のシーケンスから最適経路141を互いにつなぎ合わせる。したがって、送信元から宛先への全体の経路は、これらの協調型サブ経路のシーケンスとなり、全体の経路141の最適(最小)コストが求められる(140)。
各サブ経路において、共同作業が、そのサブ経路上のノード間で可能であり、最適な共同作業方式が決定される。しかしながら、異なるサブ経路の間で並列(協調型)送信は行われない。換言すれば、本発明者は、最適化問題をより小さな2つの最適化問題に分解する。隣接ノードの最適化は、最良の共同作業送信ポリシーを見つけることである。サブ経路間の最適化は、送信元から宛先へのパケットを受け取るサブ経路の最良のシーケンスを見つけることである。
次に、本発明者は、この質的な説明をより形式的な枠組みにする。
スーパーグラフG
グラフGにおいてノードiからノードjに多くともhホップの経路が存在する場合に、スーパーグラフG=(V,E)における2つのノードi及びjは、エッジによって連結されている。
サブグラフg(i,j)
各ノードiについて、サブグラフg(i,j)=(V(i,h),E(i,h))は、hホップによって到達できるノードと、これらのノードを接続するエッジとを含む。
次に、本発明者は、ノードiからノードjへのパケットを受け取るポリシーのサブクラスP(i,j)であって、ノードiのhホップ内にないノードが転送に参加しないようにするポリシーのサブクラスP(i,j)を定義する。
ポリシーサブクラスP(i,j)
サブクラスP(i,j)は、iのhホップ内にないノードが送信を行わないようにし、且つ、どのノード(i以外)が以前メッセージを復号したかに関係なく、メッセージが有限個のステップの後にjに到達するようにする、すべてのPについてのポリシーの集合である。
すなわち、P(k,t)=0、t=1,・・・,|V(i,h)|、且つ、
R(0)={i}である場合、j∈R(|V(i,h)|)である。ここで、R(・)のダイナミクスは式(3)に与えられている。
集合V(i,h)にないノードが送信を行わないすべてのポリシーの中で、制約条件j∈R(|V(i,h)|)のみが、パケットのいずれのノードへの配送にも成功していない不要な送信を除去する。したがって、この制約条件は、エネルギー効率を損なわない。
ポリシーサブクラスT(v,・・・,v
スーパーグラフGにおけるノードvからvへの経路(v,・・・,v)を考える。サブクラスT(v,・・・,v)は、デカルト積
Figure 2008085990
によって与えられるポリシーの集合である。
換言すれば、T(v,・・・,v)のあらゆるポリシーは、ノードvからノードvへ及びノードvからノードvへ等の(ポリシーサブクラスからの)協調型サブ経路のシーケンスから成る。次に、本発明者は、hにおけるすべての経路にわたってポリシーサブクラスの集合であるポリシークラスTを定義する。
ポリシークラスT
ΦをスーパーグラフGのすべての経路の集合とする。ポリシークラスTは、
Figure 2008085990
として定義される。
このように、ポリシークラスTは協調型経路を含み、これらの協調型経路は、その構成要素として、より小さな協調型経路(サブ経路)を有する。これらのより小さな協調型経路のそれぞれは、多くともhホップだけそれぞれ隔てられたノードのシーケンスによってパケットを送信する。本発明者は、hを、ノード間で可能となる協調の程度として解釈する。したがって、hがグラフGの直径である場合、Tにおける最適ポリシーは、大域的に最適である。また、上記定義から、h>hの場合、Th2⊆Th1という結果になる。したがって、Th1における最適ポリシーが消費するエネルギーは、Th2における最適ポリシーが消費するエネルギー以下である。
本発明者は、スーパーグラフGにおいてエッジにより接続される2つのノードの間でパケットを送信するためのエネルギーコストを定義する。この定義は、Tにおける最適ポリシーを求める分散手順を導出する際に役立つ。
エッジコストC(i,j)
サブグラフのエッジ(i,j)のコストC(i,j)は、ポリシーサブクラスP(i,j)における最小エネルギーポリシーを使用してノードiからノードjへパケットを送信するのにネットワークで消費されるエネルギーである。
図2に示すグラフによって表されるノード{a,・・・,f}の1つの例示的なリレーネットワーク200を考える。図2では、多くとも√2の距離単位だけ離れた数対のノードが、エッジによって接続されている。コストは、エッジに示されている。このネットワークでは、ノードaからノードeへパケットを送信するコストは、そのパケットがノードaから隣接ノードb及びdへ最初にブロードキャストされ、次に、ノードb及びdが隣接ノードfへパケットを協調的に転送する場合に最小となる。これは、チャネル利得が経路喪失と等しいことによる。経路喪失は、送信機からの距離の逆4乗に比例する。したがって、ノードaから1ホップの隣接ノードeへパケットを直接送信することがより多くのコストを要する。
本発明者は、スーパーグラフG及び対応するエッジコストを以下のように構築する。スーパーグラフGは、定義により、h=1の場合にGに等しい。次に、本発明者は、ノードaから開始するチャネルのチャネルコスト、すなわち、C1(a,v)、v∈{b,d,e}の計算を説明する。図2の対応するチャネル(エッジ)に隣接して示される他のチャネルコストは、同様の方法で計算することができる。このように、グラフ200は、1ホップ離れたノードのコストを示している。
次に、本発明者は、サブグラフG(a,1)を考える。サブグラフG(a,1)は、ノードa、b、d、及びe、並びに、エッジ(a,b)、(a,d)、(a,e)、及び(d,b)を含む。この場合、ポリシーのサブクラスP(a,v)は、ノードa、b、dのみを使用してノードaからノードvへのパケットを受け取るポリシーの集合である。
これらのクラスにおける最適ポリシー及び対応するエネルギー消費は、動的計画法の手順又は他の任意の既知の手段を使用して計算することができる。
ノードbへのパケット送信の場合、最適ポリシーは、aがbへ直接送信することであることが分かる。これは、1.0単位のエネルギーコストを要する。同様に、直接送信は、ノードdへパケットを受け取ることにも最適である。ノードeへの送信の場合、P(a,e)における最適ポリシーは、ノードaが1.0単位のエネルギーを使用してノードb及びdへ最初にブロードキャストし、次に、ノードa、b、及びdがノードeへブロードキャストするポリシーであることが分かる。これには、全エネルギーとして0.44単位が消費される。
図3は、グラフGのサブグラフG(a,2)300を示している。ポリシーのクラスP(a,v)は、ノードaからノードvへデータを受け取る、Pにおけるすべてのポリシーの集合である。ノードaがノードb、d、及びeへパケットを送信するためのエネルギー最適協調型経路は、サブグラフG(a,1)のエネルギー最適協調型経路と同じであることが分かる。ノードaは、最初にノードbへパケットを送信し、次に、ノードbがそのパケットをノードcへ転送することによって、ノードcと通信する。ノードfと通信するために、ノードaは、最小に、ノードb、d、及びeへパケットをブロードキャストする。次に、ノードa、b、d、eは、パケットをノードfへビームフォーミングする。
ノードの再利用を使用したエネルギー効率の改善
次に、本発明者は、クラスTにおける最適方式を洗練したものを説明する。この洗練したものは、送信元から宛先へパケットを送信するコストを常に削減する。このような洗練したものによって、異なる協調型サブ経路間の協調が可能になる。
以下の定理は、本発明者の手法の理論的な基礎を提供する。ノードvが、スーパーグラフGにおける最小コストパスにおいてノードvよりも前にある場合、ノードvがパケットを復号した後にのみ、ノードvは、そのパケットの復号に成功する。
定理:送信元ノードsと宛先ノードdとの間のスーパーグラフGにおける最小コストパスは、ノードs、v、・・・、vp、dの順序シーケンスを含む。l<mである場合、ノードvは、ノードvの後にのみパケットの復号に成功する:
Figure 2008085990
における経路s、v、・・・、v、dに沿ってパケットを転送する協調型経路を考える。P(vl−1,v)のポリシーを使用してパケットがvl−1からvへ転送されることを思い出されたい。一般に、このようなポリシーは、パケットがノードvによって復号される前に、パケットをたとえば集合S(vl−1,v)の中間ノードへ転送することができる。したがって、パケットを復号したノードは、ノードvlからノードvl+1へパケットを転送することができる。
次に、本発明者は、上記洗練したものを一例によって説明する。ノードaからノードfへパケットを送信するためのクラスTにおける最適ポリシーは、3つのステップを含む。第1に、ノードaが、ノードb及びdへパケットをブロードキャストする。次に、ノードa、b、及びdが、ノードeへパケットを送信する。最後に、ノードeが、パケットをノードfへ転送する。
図4は、元の方式を示し、図5は、洗練された方式を示している。ノード再利用の洗練を使用して、ノードfに隣接したノードbは、パケットがノードaからノードeへ送信された時にパケットの復号に成功している。したがって、ノードbは、ノードeと同時にビームフォーミングを行って、ノードfへパケットを転送することができる。これによって、全エネルギー消費は、第2のホップにおいて2.44単位から2.24単位へ削減される。事実、Tの洗練された方式は、実際にTにおける最適方式になる。
高速フェージング
高速フェージングでは、チャネル状態はフレームごとに変化し、通信遮断はもはや、長いバーストにおいて高い確率で起こらない。したがって、本発明者は、パケット間で交錯符号(interleaved code)を使用するか、又は、ARQ(自動再送要求)ストラテジーを使用して、非ゼロの通信遮断確率がコストを削減することを可能にすることができる。このように、0<Pout<1である。協調型経路最適化問題のこの特別な場合は、扱いにくいマルコフ決定過程(MDP)を低減する。
したがって、本発明者は、解を見つけることができるポリシーのサブクラスを説明する。このポリシーのサブクラスについて、本発明者は、最適ポリシーを計算する分散した計算手順を説明する。最適ポリシーは、1度だけ求められる。本発明者の計算によって、分散化確率制御ポリシーが与えられる。この分散化確率制御ポリシーでは、ネットワークのノードは、ローカルCSIの関数として簡単な計算を使用して、送信をリアルタイムに適合させる。
マルコフ決定過程
所定のCSI、{f}について、決定過程であって、該決定過程の状態空間Sが、時刻tまでにパケットを復号したノードの2|V|個の異なる可能な部分集合であり、且つ、該決定過程の行動空間A(R(t))が、送信の許可されたクラスの時刻tにおけるノードの送信電力の集合(P(i,t))である、決定過程を考える。
Figure 2008085990
最適ポリシー
高速フェージングチャネルの場合、上記MDPは、2個の要素の大きな状態空間を有する。その上、この状態空間は、送信電力が実数であるので連続している。この大きな状態空間によって、最適ポリシーの計算は、あらかじめ指定されたCSI関数f及び対応するフィードバックメカニズムに対しても扱いにくいものとなる。これは、適切なEFBを定義する。
データ送信モデル及びCSI取得モデル
本発明者は、Tの部分集合に属するポリシーを考える。(i,j)∈Eについて、ノードiからノードjへのデータ送信は、
out(2)=1−(1−Pout1/n
の通信遮断確率を保持する。
これは、エンドツーエンドの通信遮断確率がPoutを超えないという制約条件を満たす。本明細書では、Poutを与えられた場合にPout(2)を求めるための他の基準も使用できることが明らかにされる。たとえば、Pout(2)は、欲張り2分探索(greedy bisection search)を行うことによってさらに最適化することができる。しかしながら、この問題は、この明細書の範囲を超えている。
高速フェージングチャネルでは、送信ノードで利用可能なCSI、並びに、CSI及び対応するエネルギーコストを取得する方法は、最適経路を選択することに不可欠である。
したがって、本発明者は、異なるデータ送信選択肢、及びCSI取得の一般モデルを説明する。詳細には、チャネル(i,j)∈Eについて、ノードiからノードjへのパケット転送の場合、本発明者は、CSIを有しない直接送信、CSIを有しない直接送信、及びリレー支援送信(relay aided transmission)の3種類の送信モードを考える。協調型時空符号等の他の送信モードも可能である。
CSIを有しない直接送信
ノードi及びjが単一のチャネルによって接続されている場合、ノードiは、ノードjへ直接送信を行うことができる。この方式では、送信機は、瞬時チャネル利得Hij(t)を知らない。したがって、送信機は、Pout(2)の所定の最大通信遮断確率を満たすように自身の送信電力を調整する。
CSIを有する直接送信
(i,j)∈Eの場合、ノードiは、CSI、Hij(t)を得て、送信電力を削減する。Hij≦δijの場合、ノードiは、受信信号が電力しきい値
Figure 2008085990
を丁度超えるように、パケットをノードjへ送信する。
ここで、l[・]は、「指示」関数を示す。しきい値は、Hij(t)が確率(1−Pout(2))でしきい値を超えるように選ばれる。
ノードiは、1シンボル時間の間、一定電力Pでトレーニングシーケンスをノードjへ送信することによってCSIを得る。ノードjは、たとえば、受信信号電力が電力しきい値を超える場合に、Hij(t)を計算してフィードバックする。このフィードバックが行われる場合、フィードバックは、c個のシンボルを使用する。ここで、cは、フィードバック情報の解像度に依存する。この方式では、本発明者は、
Figure 2008085990
を有する。
CSIは、i以外のノードでは必要とされない。すなわち、f(・)=[0,・・・,0]、k≠iである。
リレー支援送信
ノードiは、隣接ノードの部分集合をリレーとして使用して、ノードjへパケットを送信することができる。ブロードキャスト及びビームフォーミングの組み合わせを以下に説明する。この組み合わせは、2つの連続フレームにわたって行われ、たとえば、時刻tのフレーム及び(t+1)のフレームにわたって行われる。具体的には、ノードi(CSIを有しない)が、一定電力P(i,t)でパケットをブロードキャストする。隣接ノード((i,j)∈Eの場合にノードjを含む)は、パケットを復号しようと試みる。ノードjが復号に成功できなかった場合、ノードiからのデータの復号に成功した、ノードi及びjの共通ノードの部分集合が、時刻(t+1)においてパケットをノードjへ転送する。ノードjもその共通の隣接ノードもパケットを復号しない場合、又は、復号したノードがパケットをノードjへ転送しない場合に、通信遮断が発生する。
必要なCSIの取得及びビームフォーミングを使用したデータ送信のための一般的で実現可能なモデルを以下に説明する。
リレー支援送信のためのCSI取得モデル
図8は、本発明の一実施の形態によるCSI取得モデルを示している。ノード802がパケットをブロードキャストする。D(i,j)∈Mijは、ノードi 802によってブロードキャストされたパケットを時刻tにおいて復号することに成功したリレー801の集合を示すものとする。ノード801は、リレーとして選択され、ノード805は、ビームフォーミングに選択されず、ノード806は、パケットを復号することができない。ノード801は、フレームt+1において、重ならないトレーニングシーケンスをノードj 810へ電力Pで送信する(803)。各シーケンスは、1シンボルの継続期間を有する。
次に、確率p(D(i,j))で、ノードjは、D(i,j)のノードへCSIをフィードバックしない。D(i,j)のノード、たとえば、ノード805は、送信を行わない。それ以外では、上述したように、ノードjは、ノードj 810への最も高い瞬時チャネル利得を有するリレーの部分集合K(D(i,j))へ以下のCSIをフィードバックする(804)。
(i)リレーvへ、チャネルHvj(t)の利得及び位相、並びに
(ii)すべてのリレーへ、すべての利得の合計
Figure 2008085990
これには、エネルギーEFBが消費される。それは、ノードjへ送信を行う集合K(D(i,j))のノード801のみである。ノードiとjとの間の直接的なフェージングチャネルを考慮すると、すべてのノードiについて、最適なリレー支援送信方式、すなわち、最適なP(i,t)、p(D(i,j))、及びK(D(i,j))を求めることが可能である。
上述したブロードキャストは、ノードiにおいてCSIなしで行うこともできるし、最初のノード802においてCSIを用いて行うこともできる。これらの2つの選択肢は、後者の場合に、ノードiが最初に、(たとえば、上述したものと同様のトレーニングメカニズムを使用して)自身のすべての隣接ノードへのリンクのCSIを得る点を除いて同様である。そうすることによって、ノードiは、すべてのリレーの部分集合のみに到達するように自身のブロードキャスト電力を調整することが可能になる。さらに、この追加のCSIによって、ノードiは、自身の隣接ノードへのチャネルがすべて弱いことを見つけると、自身で通信遮断を宣言することができる。
分散ルーティング
本発明者は、共同作業の2ホップポリシーのシーケンスのみを考える。すなわち、本発明者は、グラフGにおける隣接ノード間のパケット送信に共同作業を制限する。さらに、本発明者は、CSIを取得して使用する可能性を、ポリシーの有限集合、すなわち、上述したポリシーに制限する。これによって、このようなポリシーのクラスにおける最適ポリシーの計算は、扱いやすいものとなる。
次に、本発明者は、これらの概念を形式化する。本発明者は、Tの方法と同一の方法でポリシーの集合
Figure 2008085990
によって誘導されたサブクラス
Figure 2008085990
を定義する。後述するCSIモデルを使用すると、本発明者は、ノードiからノードjへパケットを転送する、
Figure 2008085990
における最適ポリシー及びそのエネルギーコストを計算することができる。
上述した議論と同様の議論を使用して、
Figure 2008085990
における最適ポリシーが、スーパーグラフGにおける最小コスト経路計算によって与えられる。したがって、スーパーグラフGにおけるコスト及び最適経路の全計算は、分散した方法で行うことができる。
Figure 2008085990
における結果として得られた最適ポリシーは、確率制御ポリシーを与える。この確率制御ポリシーは、ノードにおける送信電力をローカルチャネルのCSIの関数として適合させる。ブロードキャストを受信しパケットを転送するリレーの実際の部分集合は、瞬時チャネル状態に依存し、時間と共に確率的に変化する。
確率ネットワーク制御の例
図6は、高速フェージングチャネルの
Figure 2008085990
におけるポリシーを説明する、ノード{a,・・・,j}を有する一例のネットワークを示している。潜在的に準最適な送信ポリシーでは、パケットは、次のようにノードaからノードjへ送信される。ノードaは、ノードb、dをリレーとして使用し、ノードaから2ホップ離れたノードeへパケットを送信する。ノードeは、ノードf及びhをリレーとして使用し、パケットをノードjへ転送する。これは、第1のホップが、
Figure 2008085990
におけるポリシーを使用する、ノードaからノードeへのデータ送信である一方、第2のルーティングが、
Figure 2008085990
におけるポリシーを使用して、ノードeからノードjへ送信する、ルーティングに対応する。エッジ(a,e)に割り当てられたコストは、ノードa、e、b、及びdによって形成されたリレーネットワークで使用されるリレー協調方式の平均エネルギー消費である。
本発明者は、ノードb及びdをリレーとして使用する、ノードaからノードeへのパケットの送信に注意を向けることにする。ノードaは、最初にパケットをノードb、dへブロードキャストする。本発明者は、以下の3つの場合を有する。
(i)ノードbもノードdもパケットの復号に成功しない。これは通信遮断につながる。
(ii)ノードb及びノードdの両方ではなく一方がパケットを復号する。ノードbがパケットを復号するものとする。その場合、後述するように、ノードbは、パケットをeへ転送するのに必要とされるCSI(ノードeとbとの間のチャネル利得)を取得する。
(iii)ノードb及びdの両方がパケットを復号する。この場合、両方がCSIを取得する。2つのリレーしかシステムに存在しないので、最適な方式は、ノードeへの最も高い瞬時チャネル利得を有するノードを常に選択する。ノードeは、次に、この単一のリレーへチャネル概算値をフィードバックする。この単一のリレーは、次に、しきい値γを超え且つパケットを復号するのに丁度十分な電力で、パケットをノードeへ転送する。
ノードf及びhを介したノードeからノードjへのデータ送信も同様に続く。したがって、ノードaからノードjへのデータ送信は、中間ホップとしてノードeを有する、ブロードキャスト及びビームフォーミング送信の交互のシーケンスである。他の2つの中間ノード({b,d}及び{f,h}のそれぞれ一方)は、それらのノードのチャネル状態に応じて参加する。
図7は、チャネル(b,e)がチャネル(d,e)よりも高い利得を有し、チャネル(e,h)が深いフェージングにある時の送信シーケンスを示している。ノードaはパケットをブロードキャストし、ノードb、dはパケットを復号する。ノードeは、CSIをノードbへフィードバックする。ノードbは、次に、(小さな通信遮断確率で)チャネルを反転してノードeへパケットを転送する。ノードeはブロードキャストし、ノードfのみが復号する。ノードfは、CSIを取得し、(小さな通信遮断確率で)チャネルを反転してノードjへパケットを転送する。
本発明を好ましい実施の形態の例として説明してきたが、本発明の精神及び範囲内において他のさまざまな適合及び変更を行えることが理解されるべきである。したがって、本発明の真の精神及び範囲内に入るこのようなすべての変形及び変更をカバーすることが添付の特許請求の範囲の目的である。
本発明の一実施の形態による協調型リレーネットワークを表すグラフである。 本発明の一実施の形態による、分散的な方法で最適経路を選択するための方法のブロック図である。 本発明の一実施の形態による、1ホップコストを有する、図1Aのネットワークのノードのサブセットを表すグラフである。 本発明の一実施の形態による、2ホップコストを有するノードのサブセットを表すグラフである。 本発明の一実施の形態による最適ルーティング方式のグラフである。 図4のルーティング方式を洗練したもののグラフである。 本発明の一実施の形態による、高速フェージングチャネルを有する一例のネットワークのグラフである。 図6の一例のネットワークの送信シーケンスのグラフである。 本発明の一実施の形態によるCSI取得モデルを表すグラフである。

Claims (19)

  1. 協調型リレーネットワークのノードの集合の各ノードにおいて動的変動チャネル状態情報を求めるステップと、
    前記動的変動チャネル状態情報に基づいて、最適経路を形成する選択されたノード、選択された各ノードの送信モード、及び選択された各ノードの送信電力を含む、送信ポリシーを動的に選択するステップと
    を含む、ノードの集合を含む協調型リレーネットワークにおける最適経路を選択する方法。
  2. 選択された送信ポリシーに従って、前記協調型リレーネットワークの送信元ノードから宛先ノードへパケットを送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ノード間のチャネルは、時間変化するフェージングを受ける、請求項1に記載の方法。
  4. 前記送信モードは、ブロードキャスト及びビームフォーミングを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記最適経路は最小コスト経路であり、前記最小コストは、前記最適経路に沿ってパケットを送信するのに必要とされるエネルギー量に基づいている、請求項1に記載の方法。
  6. 前記エネルギー量は、前記動的変動チャネル状態情報を取得するのに必要とされるエネルギーを含む、請求項5に記載の方法。
  7. 各ノードは、そのノードのhホップ内にあるノードの、前記動的変動チャネル状態情報を求める、請求項1に記載の方法。
  8. 前記ノードの間のチャネルは高速フェージングを受け、且つ、h≦2である、請求項7に記載の方法。
  9. hはチャネルコヒーレンス時間に依存する、請求項7に記載の方法。
  10. 前記協調型リレーネットワークの前記ノードの集合をグラフによって表すことであって、前記グラフのエッジは、2つの隣接ノードの間のチャネルを表すステップと、
    前記グラフからスーパーグラフを構築することであって、前記スーパーグラフのエッジは、前記グラフにおいて多くともhホップだけ隔てられた2つのノードの間の仮想チャネルを表すステップと、
    前記スーパーグラフの各ノードについて、前記ノードから多くともhホップだけ隔てられた複数の部分集合と、それらのノードを接続するエッジとから成るサブグラフを構築するステップと、
    前記サブグラフにおける各ユニークな一対のノードについて、最適サブ経路を求めるステップと、
    前記最適サブ経路に基づいて前記送信ポリシーを選択するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 各最適サブ経路は最小コストを有し、前記最小コストは前記サブグラフの前記エッジに関連付けられる、請求項10に記載の方法。
  12. 前記最小コストは動的計画法によって求められる、請求項11に記載の方法。
  13. 前記最小コストは、パケットを送信するコスト、前記パケットを受信するコスト、及び前記チャネル状態情報を取得するコストを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記最小コストは、前記スーパーグラフにおける近傍ノードへ配信される、請求項12に記載の方法。
  15. 前記送信ポリシーは、前記ノードの集合によって分散方法で求められる、請求項1に記載の方法。
  16. 前記動的変動チャネル状態情報を前記ノードの集合の間で配信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  17. 協調型リレーネットワークのノードの集合を、グラフのエッジが2つの隣接ノードの間のチャネルを表す、前記グラフによって表すステップと、
    前記グラフから、スーパーグラフのエッジが前記グラフにおいて多くともhホップだけ隔てられた2つのノードの間の仮想チャネルを表す、前記スーパーグラフを構築するステップと、
    前記スーパーグラフの各ノードについて、そのノードから多くともhホップだけ隔てられたノードの部分集合と、それらのノードを接続するエッジとから成るサブグラフを構築するステップと、
    前記サブグラフにおける各ユニークな一意の一対のノードについて、最適サブ経路を求めるステップと、
    前記最適サブ経路に基づいて前記最適経路を選択するステップと
    を含む、ノードの集合を含む協調型リレーネットワークにおける最適経路を選択する方法。
  18. 各最適サブ経路は最小コストを有し、該最小コストは前記サブグラフの前記エッジに関連付けられる、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ノードの間の前記チャネルは、高速フェージングを受ける、請求項17に記載の方法。
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