JP2008085899A - 無線通信装置及び無線通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 UWBのような高速な無線通信装置における発振器(TCXO等)の周波数誤差を簡単な構成で低減可能とし、受信特性の改善及び通信装置の低価格化を図る。
【解決手段】 可変周波数発振器(VC−TCXO)103の発振周波数を制御する制御手段であるCPU121は、位相ずれ測定手段123で測定された位相ずれ量とそのときの周波数制御値とをメモリ手段124に記憶し、位相ずれ量が最も小さくなるときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に可変周波数発振器(VC−TCXO)103の発振周波数を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばUWB(Ultra Wide Band:ウルトラワイドバンド)通信方式のような高速の無線通信を行う無線通信装置及び無線通信制御方法に関する。
近年において、携帯電話などの移動体通信機器に加え、パーソナルコンピュータやその周辺装置、テレビジョンなどの家電品に至るまで無線通信機能が装備されつつある。また、無線通信による大容量データの高速転送の要求も高まっており、このような高速通信が可能な次世代の無線通信技術として、UWB(Ultra Wide Band:ウルトラワイドバンド)通信方式が注目されている。
このUWB通信方式は、データを極めて広い周波数帯域に拡散して送受信を行う無線通信方式であり、SS(Spread Spectrum:スペクトル拡散)方式のDS(Direct Spread:直接拡散)方式を用いたもの等が知られている。
SS方式の一種であるDS方式は、送信側において情報信号にPN(Pseudo Noise:擬似乱数)符号を乗算することにより占有帯域を拡散して送信し、受信側において、受信した拡散情報信号にPN符号を乗算することにより逆拡散して情報信号を再生する。
図10は、この直接拡散のSS方式(DSSS:Direct Sequence Spread Spectrum)を用いた一般的なUWB無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。
この図10において、送信動作時には、送受信データ処理部等の上位層(図示せず)からの送信データが、インターフェース手段204を介して、通信装置本体202内のベースバンド回路部213に送られ、変調手段205、拡散手段206により変調及び拡散された後、パルス生成手段207にてUWBパルス化され、更に周波数シンセサイザ212から出力されるキャリア周波数の搬送波とミキサ208で掛け合わされ、パワーアンプ(PA)209、スイッチ214、アンテナ201を通って電波として放出される。
また、受信動作時には、アンテナ201にて受信された受信データが、スイッチ214、ローノイズアンプ(LNA)215を通り、ミキサ216で周波数シンセサイザ212から出力されるキャリア周波数の搬送波と掛け合わされ直交復調された後、ローパスフィルタ(LPF)217、ADコンバータ(ADC)218を通ってデジダル化される。その後、逆拡散手段219、復調手段220により復調される。このとき同時にループフィルタ手段222により受信信号の周波数トラッキングを行い、位相ずれ測定手段223によって位相のずれ量を算出してコントローラ221に出力する。コントローラ221は上記位相ずれ量を元に周波数シンセサイザ212に対してクロック周波数の位相調整を行う信号を送出する。発振器203は周波数シンセサイザ212の「周波数リファレンス」として、例えばTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator:温度補償型水晶発振器)が用いられる。周波数シンセサイザ212からクロック生成手段211を介して得られたクロックが、ベースバンド回路部213に送られている。
このようなTCXO等のリファレンス発振器を有する無線通信装置の場合に、発振器の周波数により通信品質が影響されることから、高精度の発振周波数を得ることが重要とされている。
従来技術として、特許文献1には、無線通信システムの通信端末装置において、デコード部での受信信号のCRC結果が誤り(NG)の場合に、TCXO制御信号を初期値に戻すような発振器制御回路及び発振器制御方法が開示されている。特許文献2には、AFC(自動周波数制御)回路系に温度センサとメモリを持たせ、動作中は温度と周波数制御値をメモリに記憶し、次回動作時に使用するような自動周波数制御方法及び回路が記載されている。
特開2001−111535号公報 特開平10−34117号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の技術においては、初期値に戻しても精度よく受信できるかどうかの保証がない、という問題があり、また、上述の特許文献2に記載の技術においては、温度センサが必要で回路が煩雑化し、コストアップの原因になる、という問題点がある。
特に、上記UWBのような非常に高速な無線通信を行う無線通信通信装置の場合には、リファレンス周波数(基準周波数)の精度として非常に高いものが要求される。例えば、通常のUWB通信方式においては、通常ギガヘルツオーダの極めて広い帯域を有しており、ナノ秒オーダでタイミングを調整する必要があるため、基準発振器として用いられるTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator:温度補償型水晶発振器)の周波数誤差に高い精度が要求される。
この無線通信装置を例えば家庭でのテレビジョン画像伝送用として採用した場合は、長期にわたる耐用年数が必要となるが、TCXOの経年変化や温度特性により周波数誤差の精度が通信可能な許容範囲から逸脱し、その結果、復調特性の劣化、もしくは復調そのものができなくなってしまうという問題があった。
以上の理由から、UWBのような非常に高速の無線通信を行う装置においては、初期偏差、経年変化、温度特性、非線形性によって周波数が変動しないような高性能の発振器が必要とされ、このような発振器は必然的に高価となり、また温度センサ等を用いると構成が複雑化し、コストアップにつながる、という問題点を有していた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、UWBのような高速な無線通信を行う装置において、TCXOのようなリファレンス発振器の周波数誤差を容易に低減でき、受信特性の改善及び通信装置の低価格化を図ることが可能な無線通信装置及び無線通信制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、可変周波数発振器の発振周波数を搬送波信号の基準周波数として用いて無線通信を行う無線通信装置において、上記可変周波数発振器の発振周波数を制御する制御手段と、無線通信される信号の品質を表す信号品質値を取得する信号品質取得手段と、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを記憶する記憶手段とを有し、上記制御手段は、上記可変周波数発振器の発振周波数を変更しながら上記信号品質取得手段により信号品質値を取得し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記信号品質値が最も高い品質を表すときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を制御することを特徴とする。
また、本発明は、可変周波数発振器の発振周波数を搬送波信号の基準周波数として用いて無線通信を行う無線通信装置を制御する無線通信制御方法において、無線通信される信号の品質を表す信号品質値を取得する信号品質取得工程と、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを記憶手段に記憶する記憶工程とを含み、上記可変周波数発振器の発振周波数を変更しながら上記信号品質取得工程により信号品質値を取得し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記信号品質値が最も高い品質を表すときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を制御する制御工程を有することを特徴とする。
ここで、上記信号品質は受信信号の位相ずれ量を用い、位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値に可変周波数発振器の発振周波数を制御することが好ましい。
また、起動時に上記可変周波数発振器の発振周波数を離散的に変更しながらパケット送信し、通信相手からの受信パケットの位相ずれ量を測定し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記位相ずれ量とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定する第1の周波数調整動作を行い、通信動作中にループフィルタを用いて周波数トラッキング動作を行い自動周波数制御により周波数誤差を修正し、位相ずれ量及び周波数制御値を上記記憶手段に記憶する第2の周波数調整動作を行い、次回起動時に上記記憶手段に記憶された位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定して通信を開始することが好ましい。
本発明によれば、位相ずれ量が最も少なくなる周波数に可変周波数発振器(VC−TCXO等)の発振周波数を設定することにより、発振器の固有の発振周波数に所期偏差や経年変化があっても、通信相手との周波数誤差を低減して受信特性の劣化を抑制し、安定した通信を実現できる。また、発振器自体の精度を要求されないため、安価な発振器を用いることが可能となり、工場出荷時の周波数調整工程を省くことができ、コスト削減につながる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態となる無線通信装置の一例を概略的に示すブロック図である。この図1は、直接拡散のSS方式(DSSS:Direct Sequence Spread Spectrum)を用いたUWB(Ultra Wide Band:ウルトラワイドバンド)通信方式の無線通信装置の例を示している。一般に、DSSS方式の無線通信装置は、送信側において情報信号にPN(Pseudo Noise:擬似乱数)符号を乗算することにより占有帯域を拡散して送信し、受信側において、受信した拡散情報信号にPN符号を乗算することにより逆拡散して情報信号を再生する。また、UWB通信方式では、帯域幅が例えば数GHz程度と極めて広く、非常に短い時間のパルスを使って伝送している。
図1において、送信と受信兼用のアンテナ101が接続された通信装置本体102内のスイッチ(アンテナ切換器)114には、送信パルス発生部を含む送信系の回路と、受信パルスマッチドフィルタを含む受信系の回路とが接続されている。
図1の送信系の回路は、送受信データ処理部等の上位層(図示せず)からインターフェース手段(I/F)104を介して供給された送信データを変調する変調手段105と、この変調手段105からの変調信号をスペクトル拡散する拡散手段106と、拡散手段106からの拡散信号をUWBパルス化するパルス生成手段107と、パルス生成手段107からのパルスを周波数シンセサイザ112からの搬送波で変調するミキサ(乗算器)108と、このミキサ108からの信号を増幅するパワーアンプ(PA)109とを有して構成され、パワーアンプ109からの出力をスイッチ(アンテナ切換器)114を介してアンテナ101に供給して無線送信させる。
図1の受信系の回路は、アンテナ101にて受信された受信データがスイッチ114を介して供給されるローノイズアンプ(LNA)115と、ローノイズアンプ115からの受信信号を送信時と同じ周波数の搬送波で直交検波するミキサ(乗算器)116と、ミキサ108からの信号の高域成分を除去するローパスフィルタ(LPF)117と、ローパスフィルタ117からの出力信号をデジタル化するADコンバータ(ADC)118と、ADコンバータ118からの出力信号を逆スペクトル拡散する逆拡散手段119と、逆拡散手段119からの出力信号を復調する復調手段120とを有して構成される。
送信系のミキサ108での変調や、受信系のミキサ116での復調のために用いられる搬送波は周波数シンセサイザ112から供給されており、この周波数シンセサイザ112には、例えばVC−TCXO(Voltage Controlled - Temperature Compensated Crystal Oscillator:電圧制御−温度補償型水晶発振器)を用いた基準周波数発振器としての可変周波数発振器103からの発振出力信号が供給されている。すなわち、可変周波数発振器103は、周波数シンセサイザ112の「周波数リファレンス」として用いられる。
また、図1のベースバンド回路部113には、CPU121、ループフィルタ手段122、位相ずれ測定手段123が設けられており、ループフィルタ手段122により逆拡散手段119における受信信号の周波数トラッキングを行い、位相ずれ測定手段123によって位相のずれ量を算出して制御手段としてのCPU121に出力する。CPU121は、上記位相ずれ量を元にクロック周波数の位相調整を行う周波数制御値を算出し、これらの周波数制御値及び位相ずれ量を記憶するためにメモリ手段124が設けられている。CPU121で算出された周波数制御値は、DAコンバータ(DAC)110でアナログ信号に変換されて、上記可変周波数発振器103に制御信号として送られる。また、周波数シンセサイザ112からクロック生成手段111を介して得られたクロックが、ベースバンド回路部113に送られている。ここで、制御手段としてのCPU121は、ソフトウェアプログラムにより処理を実行するコンピュータのプロセッサを想定しているが、後述するように、制御手段としては、ハードウェアにより処理を実行するコントローラを用いるようにしてもよい。
このような構成を有する無線通信装置において、送信動作時には、図示しない上位層からの送信データが、インターフェース手段(I/F)104を介して、変調手段105、拡散手段106により変調及び拡散された後、パルス生成手段107にてUWBパルス化され、更に周波数シンセサイザ112から出力されるキャリア周波数の搬送波とミキサ116で掛け合わされ、パワーアンプ(PA)109、スイッチ114、アンテナ101を通って電波として放出される。
受信動作時には、アンテナ101にて受信された受信データが、スイッチ114、ローノイズアンプ(LNA)115で増幅され、ミキサ116で周波数シンセサイザ112から出力されるキャリア周波数の搬送波と掛け合わされ、直交復調された後、ローパスフィルタ(LPF)117、ADコンバータ(ADC)118を通ってデジタル化された後、逆拡散手段119、復調手段120により復調される。このとき同時にループフィルタ手段122により受信信号の周波数トラッキングを行い、位相ずれ測定手段123によって位相のずれ量を算出してCPU121に出力する。CPU121は、上記位相ずれ量を元に周波数制御する信号を送出し、これがDAコンバータ(DAC)110を通ってアナログ信号化されて可変周波数発振器(VC−TCXO)103に入力され、リファレンス周波数が変化する。このときのリファレンス周波数制御値と位相ずれ量は、CPU121と接続されているメモリ手段124に記憶される。
このような本発明の実施の形態において、可変周波数発振器(VC−TCXO)の発振周波数を制御する際に、無線通信される信号の品質を表す信号品質値としての位相ずれ量を取得し、可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数制御値と信号品質値としての位相ずれ量をメモリ手段に記憶し、位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に可変周波数発振器(VC−TCXO)の発振周波数を制御する。
また、本発明の実施の形態は、第1の周波数調整(ラフチューニング)ステップと、第2の周波数調整(ファインチューニング)ステップとを有している。すなわち、第1の周波数調整(ラフチューニング)ステップとして、起動時にリファレンス周波数発振器である可変周波数発振器(VC−TCXO)103の周波数を離散的に可変しながらパケット送信を行い、通信すべき相手からの応答パケット(Ack Packet)を受信したときの周波数制御値、及びそのときの位相ずれ量をメモリ手段124に記憶し、最も位相ずれ量が少ないときの周波数制御値に可変周波数発振器103を設定する。その後、第2の周波数調整(ファインチューニング)ステップとして、ループフィルタ手段122で周波数トラッキング動作を行い周波数誤差を縮めていく。更に通信動作中は適宜位相ずれ量及び周波数制御値をメモリ手段124に記憶しておく。これにより、初期偏差、経年変化、温度特性、非線形性といった可変周波数発振器103の周波数誤差を低減することができ、それにより受信特性の改善び受信機のコスト低減を図ることができる。さらにワイヤレスのテレビジョン受像機(TV)のような通信相手が特定されている場合においては、次回起動時は前回記録していた周波数値から周波数制御を開始することにより迅速に起動することができる。
このような周波数調整(frequency tuning)のアルゴリズムについて、図2〜図5を参照しながら説明する。図2は、送信側(Tx)の無線通信装置と受信側(Rx)の無線通信装置との間で通信を行う概略構成を示す図、図3は、送信側(Tx)と受信側(Rx)との間の通信を説明するための図、図4は、起動時の上記第1の周波数調整(ラフチューニング)動作を説明するためのフローチャート、図5は、上記第2の周波数調整(ファインチューニング)動作を説明するためのフローチャートである。
図2において、送信側(Tx)の無線通信装置本体102Tに接続されたアンテナ101Tと、受信側(Rx)の無線通信装置本体102Rに接続されたアンテナ101Rとの間で上記DSSS方式のUWB通信方式による無線通信が行われ、送信側(Tx)から確認パケット(Confirmation Packet)や同期パケット(Sync Packet)等が受信側(Rx)に送られ、受信側(Rx)からは応答パケット(Ack Packet)が送信側(Tx)に返される。ただし、送信側(Tx)の無線通信装置本体102Tに接続された可変周波数発振器(例えばVC−TCXO)103Tの発振周波数をf、受信側(Rx)の無線通信装置本体102Rに接続された可変周波数発振器(例えばVC−TCXO)103Rの発振周波数をfとするとき、これらの発振周波数f、fが、互いに通信可能な許容誤差範囲内に入る程度に等しくなる(f≒f)場合にのみ、上記応答パケット(Ack Packet)が送信側(Tx)に返される。送信側(Tx)から確認パケット(Confirmation Packet)等を受信側(Rx)に送っても応答パケット(Ack Packet)が得られない場合は、送信側の可変周波数発振器103Tの発振周波数fを変更し、再度パケット送信する。
図3には、送信側(Tx)及び受信側(Rx)の各無線通信装置の電源を投入した起動時からの動作を示している。なお、図3においては、このような無線通信装置の具体例として、送信側(Tx)にいわゆるセットトップボックス(STB)を、受信側(Rx)にテレビジョン受像機(TV)を想定しているが、この具体例に限定されないことは勿論である。
図3において、先ず、リモコン操作等により送信側(Tx)及び受信側(Rx)の各機器の電源を投入(Power On)し、各無線通信装置を起動する。このとき、受信側(Rx)の無線通信装置は受信可能状態(Rx Ready)に入る。送信側(Tx)は、受信側から応答をもらうための例えば確認パケット(Confirmation Packet)や同期パケット(Sync Packet)等のパケット301を送信し、応答を待つ。この送信側(Tx)の上記可変周波数発振器(VC−TCXO)の発振周波数はfである。また、受信側(Rx)の上記可変周波数発振器(VC−TCXO)の発振周波数はfである。送信側(Tx)において、所定時間待っても受信側(Rx)からの応答パケット(Ack Packet)が得られない場合は、送信側(Tx)の発振周波数fを離散的に変更し、再度受信側(Rx)にパケット302を送信して応答を待つ。送信側(Tx)は、このように可変周波数発振器の発振周波数fを離散的に変更しながらパケットを受信側(Rx)に送信する。送信側(Tx)の発振周波数fが受信側(Rx)の発振周波数fに近付いて、許容誤差範囲内に入る(f≒f)と、受信側(Rx)からの応答パケット(Ack Packet)303が送信側(Tx)で受信される。このときの発振周波数f及びパケットの位相ずれ量を上記図1のメモリ手段124に記憶する。さらに、発振周波数fを離散的に変更しながら送信側(Tx)からパケット304を送信し、受信側(Rx)からの応答パケット305を受信する動作を所定回数あるいは所定の周波数範囲内で繰り返し、応答が得られたときの発振周波数fの内で、例えば位相ずれ量が最も少ない周波数値となる制御電圧値を、送信側(Tx)の上記可変周波数発振器(VC−TCXO)に与えるようにする。以上が上記第1の周波数調整(ラフチューニング)に相当する。その後、上記第2の周波数調整(ファインチューニング)により精度の高いチューニングを行い、周波数誤差を少なくしていく。この第2の周波数調整(ファインチューニング)動作は、例えば、図3の送信側(Tx)と受信側(Rx)との間でパケット通信310を行いながら周波数を追従させていくような、いわゆる周波数トラッキングにより実現することができる。
次に、上記第1の周波数調整(ラフチューニング)のより詳細な動作を、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
図4において、上述したような電源投入によりステップST31で送信側の無線通信装置の処理が開始(スタート)されると、ステップST32により確認パケット(Confirmation Packet)が送信され、ステップST33で所定時間受信状態とすることで、図3の受信側(Rx)からの応答パケット(Ack Packet)を待っている。次のステップST34では、応答パケットが受信されたか否かを判別し、No(受信されず)の場合はステップST37に進む。このステップST37では、所定の制御電圧値を試行したか否かを判別し、Noのとき、ステップST38に進んで、上記可変周波数発振器(VC−TCXO)の制御電圧値を別な値に変更する。これを暫く繰り返すと、ある時に無線通信装置同士の発振周波数f及びfの値が漸近(f≒f)して通信ができるようになる。その時、確認パケット(Confirmation Packet)を受信した図3の受信側(Rx)の無線通信装置は、相手の送信側(Tx)の無線通信装置に対して応答パケット(Ack Packet)を送信する。これにより、受信側(Rx)の無線通信装置は応答パケット(Ack Packet)を受信し、図4のステップST34でYesと判別され、ステップST35に進む。ステップST35では、受信した応答パケット(Ack Packet)の位相ずれ量を算出し、次のステップST36にて算出した位相ずれ量と発振器(VC−TCXO)の周波数制御電圧の設定値(周波数制御値)とを組み合わせて図1のメモリ手段124に記憶する。
以上のステップST32からステップST38までのプロセス、すなわち、確認パケット(Confirmation Packet)送信〜応答パケット(Ack Packet)待ち〜周波数制御値変更を含むプロセスを、所定回数試行することにより、ステップST37でYesと判別され、ステップST39に進む。このステップST32からステップST38までのプロセスは、例えば上記図1の可変周波数発振器(VC−TCXO)103の可変範囲で繰り返すことが挙げられる。例えば、可変周波数発振器(VC−TCXO)103として、可変周波数が±10ppm(parts per million)の品の場合、1ppmずつずらして20回繰り返すことが挙げられる。次のステップST39では、上記図1のメモリ手段124に記録されている記録値の中で、位相ずれ量が最も少なかった時の周波数制御電圧値(周波数制御値に上記図1の可変周波数発振器(VC−TCXO)103の周波数を設定する。
この図4に示すような第1の周波数調整(ラフチューニング)動作により、可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数をラフに合わせておき、次に、上記第2の周波数調整(ファインチューニング)動作に移行して、更に精度高く周波数誤差を少なくしていく。以上のような動作により、発振器の経年変化や初期偏差、温度特性により周波数誤差の精度が許容可能範囲から逸脱しているような状況であっても、上記動作における周波数可変範囲を大きくとることにより、復調そのものができなくなってしまうようなことがなくなり、受信特性の劣化を抑制できる。
図5は、上記第2の周波数調整(ファインチューニング)動作の一例を説明するためのフローチャートである。
この図5のステップST41で上記第2の周波数調整(ファインチューニング)動作が開始(スタート)されると、ステップST42に進み、上記図4のステップST39でも説明したように、位相ずれ量が最も少なかった時の周波数制御電圧値(周波数制御値)を上記図1のメモリ手段124から呼び出し、上記可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数を設定する。その後、ステップST43にて通信相手のパケットが受信できるようになるので、ステップST44でこのパケットの位相ずれ量を算出し、その値と上記図1のメモリ手段124に記録されている前回測定した位相ずれ量との比較を行う。すなわちステップST45で、位相ずれ量が前回受信時より小さいか否かを判別する。このステップST45でYes(今回算出した位相ずれ量が前回測定した位相ずれ量よりも小さい)と判別された場合には、ステップST46に進んで、その値(今回算出した位相ずれ量)と可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数制御電圧値(周波数制御値)とを上記メモリ手段に記憶し、次のステップST47で、上記図1のCPU121から可変周波数発振器(VC−TCXO)103の制御電圧値を出力して周波数を変更し、処理を終了(ステップST48)する。ステップST45でNoと判別されたときも、処理を終了する。なお、上記位相ずれ量は、例えば図1のループフィルタ手段122で受信パケットの位相回転量を測定して、その情報を例えばレジスタ経由で図1のCPU121に渡すことにより算出でき、CPU121は、DAコンバータ(DAC)110でアナログ信号に変換して可変周波数発振器(VC−TCXO)103に制御電圧として供給することにより、発振周波数を制御することができる。
この図5の処理は、例えばメインルーチンからサブルーチンとして繰り返し呼び出され、常時周波数誤差補正が行われる。万一通信が途中で中断しても前回最適だった周波数値が記憶されているため、次回の通信時はその値から周波数制御することができるので、可変周波数発振器(VC−TCXO)を更に精度高く制御することができ、テレビジョン受像機(TV)のような長期間使用する機器に対してもシンプルな構成や回路構成で安定した周波数精度を保持することができる。このような第2の周波数調整(ファインチューニング)動作は、無線通信装置の動作中は常に行わせて、例えば数分〜数十分程度の所定周期や、通信状態が変化したとき等に、上記可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数値を補正するようにすればよい。あるいは、数分〜数十分程度の所定周期や、通信状態が変化したとき等に図5のサブルーチンを呼び出して実行させてもよい。
また、上述のように、位相ずれ量が最も小さくなる周波数制御電圧値(周波数制御値)をメモリ手段に記憶し、次回の起動時には、前回記憶していた周波数値に可変周波数発振器(VC−TCXO)の発振周波数を設定して、この状態から周波数調整を開始することができる。
ところで、本実施の形態のようなDSSSを用いたUWB通信方式の場合は、通常ギガヘルツオーダーの広い帯域を有しておりナノ秒オーダーでタイミングを調整する必要があるため、基準発振器として用いられるTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator:温度補償型水晶発振器)の周波数誤差に高い精度が要求される。もしこの無線通信装置を例えば家庭でのテレビジョン画像伝送用として採用した場合は、長期にわたる耐用年数が必要となるが、TCXOの経年変化や温度特性により周波数誤差の精度が許容可能範囲から逸脱し、その結果、復調特性の劣化、もしくは復調そのものができなくなってしまう。このため従来においては、初期偏差、経年変化、温度特性、非線形性によって周波数が変動しないように、必然的に高価な高精度・高安定は発振器(TCXO)を採用することを余儀なくされていた。これに対して、本実施の形態によれば、位相ずれ量が最も少なくなる周波数に上記可変周波数発振器(VC−TCXO)の発振周波数を設定することにより、発振器の固有の発振周波数に所期偏差や経年変化があっても、通信相手との周波数誤差を低減して受信特性の劣化を抑制し、安定した通信を実現できる。また、発振器自体の精度を要求されないため、安価な発振器を用いることが可能となり、工場出荷時の周波数調整工程を省くことができ、コスト削減につながるのみならず、次回起動時は前回記録していた周波数値から周波数制御を開始することにより、迅速に起動することができる。さらに、テレビジョン受像機(TV)のような長期間使用する機器に対しても、シンプルな構成や回路構成で安定した周波数精度を保持することができる。
次に、図6は、本発明の第2の実施の形態となる無線通信装置の構成例を示すブロック図である。
この図6に示す実施の形態の無線通信装置は、上記図1に示す回路構成におけるCPU121の代わりに、ハードウェアにより制御処理を実行するコントローラ131を用いており、これ以外は上記図1と同様の構成を有しているため、対応する部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。
この図6に示す実施の形態によれば、制御動作に専用のコントローラ131を用いているため、より高速な制御をすることが可能となり、周波数安定化に要する時間が短縮化される。
次に、図7は、本発明の第3の実施の形態となる無線通信装置の構成例を示すブロック図である。
この本発明の第3の実施の形態の無線通信装置においては、周波数制御のための測定量として、位相ずれ量に加えて、受信したパケットのRSSI(Received Signal Strength Indication:受信信号強度)やPER(Packet Error Rate:パケット誤り率)等のような、「受信信号の品質がわかる値」を使用している。図7に示す構成例では、メモリ手段134に、周波数制御値及び位相ずれ量に加えて、上記RSSIの値を記憶し、最適な発振周波数の評価に用いるようにしている。他の構成は上記図1と同様であるため、対応する部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。
このような本発明の第3の実施の形態の無線通信装置によれば、最適な発振周波数をより信頼性高く評価でき、可変周波数発振器(VC−TCXO)を更に精度高く制御することができる。
次に、図8は、本発明の第4の実施の形態となる無線通信装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
本発明の第4の実施の形態においては、通信相手側において受信したパケットの信号品質(位相ずれ量や上記RSSI、PER等)を測定し、その値を通信相手が応答パケット(Ack Packet)の例えばヘッダ(Header)情報に記載して送信し、受信した無線通信装置側で応答パケット(Ack Packet)をデコードして上記ヘッダ(Header)情報を読み取ることにより、周波数電圧値の制御を行っている。
例えば図8の例では、ステップST71で動作が開始(スタート)され、ステップST72で送信側からパケット(上記確認パケット等)が受信側に送信され、ステップST73で所定時間受信(応答待ち)して、ステップST74で応答パケット(Ack Packet)が受信されたか否かを判別する。ここで、受信側、すなわち通信相手側においては、上述したように、ステップST72で送信されたパケットの信号品質(例えば位相ずれ量や上記RSSI、PER等)を測定し、その測定された信号品質を示す値を応答パケット(Ack Packet)の例えばヘッダ(Header)情報に記載して、送信側に送り返す。この応答パケット(Ack Packet)が受信側で受信されれば、ステップST74でYesと判別され、ステップST75に進む。このステップST75では、受信した応答パケット(Ack Packet)をデコードし、ヘッダ(Header)情報に記載された上記通信相手側での信号品質(位相ずれ量や上記RSSI、PER等)を読み取る。次のステップST76では、送信側の発振器の制御電圧設定値(周波数制御値)と、通信相手側(上記受信側)で測定された受信信号品質を示す値とを、メモリ手段に記憶する。次のステップST77では、所定回数の制御電圧値(周波数制御値)を試行したかを判別し、Yesの場合は、処理を終了(ステップST79)し、Noの場合は、ステップST78で(送信側の)発振器の制御電圧値を変更した後、ステップST72に戻っている。なお、上記ステップST74でNoと判別された(応答パケットが受信されない)ときは、ステップST77に進んでいる。
この図8のフローチャートの動作は、上記図4のフローチャートにおいて、ステップST35、ST36のように、送信側で応答パケット(Ack Packet)を受信した際の位相ずれ量を制御電圧設定値(周波数制御値)と共にメモリ手段に記憶する代わりに、通信相手側(上記受信側)で測定された受信信号品質を示す値と(送信側の)発振器の制御電圧設定値(周波数制御値)とをメモリ手段に記憶している点以外は略々同様の動作となっている。最終的には、この第4の実施の形態の場合も、メモリ手段に記憶されている記録値の内で、通信相手側の信号品質が最も高いときの送信側の制御電圧値(周波数制御値)に可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数を設定する。これによって、上述した第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
なお、この第4の実施の形態において、通信相手側(上記受信側)で測定された受信信号品質を示す値のみならず、送信側で算出した位相ずれ量もメモリ手段に記憶するようにしてもよく、この場合には、通信相手側の受信信号品質と、送信側での位相ずれ量とを用いて評価が行えるため、最適の発振周波数をより高精度に求めることができる。
次に、図9は、本発明の第5の実施の形態となる無線通信装置の構成例を示すブロック図である。
この図9に示す第5の実施の形態の無線通信装置においては、メモリ手段136に記憶する情報として、上記周波数制御値と位相ずれ量に加えて、通信相手を識別するための識別情報(ID)である「相手先ID」を用いている。図9の他の構成は上記図1と同様であるため、対応する部分に同じ指示符号を付して説明を省略する。
この図9の無線通信装置において、複数の接続対象相手先がいた場合に、上記各実施の形態において説明したような周波数制御値を記憶させる際に、通信相手先のIDもあわせてメモリ手段136に記憶させておくことにより、次回起動時、通信したい相手先からの応答パケット(Ack Packet)が受信できた時点で直ちに周波数制御値の最適値あるいは最良値を設定することが可能となる。
以上の説明からも明らかなように、本発明の無線通信装置の実施の形態によれば、起動時にリファレンス発振器である可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数を離散的に可変しながらパケット送信を行い、通信すべき相手からの応答パケット(Ack Packet)を受信したときの周波数制御値、及びそのときの位相ずれ量を記憶し、最も位相ずれ量が少ないときの周波数制御値に可変周波数発振器(VC−TCXO)の周波数をセットし、その後、ループフィルタで通常のトラッキング動作を行い周波数誤差を縮めていく。更に通信動作中は、適宜位相ずれ量及び周波数制御値を記憶しておき、次回起動時は前回記録していた周波数値から周波数制御を開始するので、リファレンス発信器の周波数に初期偏差や経年変化があっても同期を取ることができ、受信特性の劣化を抑制できる。また、工場出荷時の周波数調整工程を省くことができ、コスト削減につながる。更にTVのような長期間使用する機器に対してもシンプルな構成や回路構成で安定した周波数精度を保持することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上記各実施の形態において図示した各手段は、ハードウェアで構成してもよいが、コンピュータにより各手段をソフトウェアにより実現してもよい。
本発明の第1の実施の形態となる無線通信装置の一例を概略的に示すブロック図である。 送信側(Tx)の無線通信装置と受信側(Rx)の無線通信装置との間で通信を行う概略構成を示す図である。 送信側(Tx)と受信側(Rx)との間の通信を説明するための図である。 第1の周波数調整(ラフチューニング)動作を説明するためのフローチャートである。 第2の周波数調整(ファインチューニング)動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態となる無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態となる無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態となる無線通信装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の第5の実施の形態となる無線通信装置の構成例を示すブロック図である。 DSSSを用いた一般的なUWB無線通信装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
101 アンテナ、102 無線通信装置本体、103 可変周波数発振器(VC−TCXO)、104 インターフェース手段(I/F)、105 変調手段、106 拡散手段、107 パルス生成手段、108,116 ミキサ(乗算器)、109 パワーアンプ(PA)、110 DAコンバータ(DAC)、111 クロック生成手段、112 周波数シンセサイザ、113 ベースバンド回路部、114 (アンテナ切換器)、115 ローノイズアンプ(LLA)、117 ローパスフィルタ(LPF)、118 ADコンバータ(ADC)、119 逆拡散手段、120 復調手段、121 CPU、122 ループフィルタ手段、123 位相ずれ測定手段、124,134,136 メモリ手段、133 RSSI測定手段

Claims (11)

  1. 可変周波数発振器の発振周波数を搬送波信号の基準周波数として用いて無線通信を行う無線通信装置において、
    上記可変周波数発振器の発振周波数を制御する制御手段と、
    無線通信される信号の品質を表す信号品質値を取得する信号品質取得手段と、
    上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを記憶する記憶手段とを有し、
    上記制御手段は、上記可変周波数発振器の発振周波数を変更しながら上記信号品質取得手段により信号品質値を取得し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記信号品質値が最も高い品質を表すときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を制御することを特徴とする無線通信装置。
  2. 上記信号品質取得手段として、受信信号の位相ずれ量を測定する位相ずれ測定手段を用い、
    上記制御手段は、上記可変周波数発振器の発振周波数を変更しながら上記位相ずれ測定手段により位相ずれ量を測定し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記位相ずれ量とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 上記制御手段は、
    起動時に上記可変周波数発振器の発振周波数を離散的に変更しながらパケット送信し、通信相手からの受信パケットの位相ずれ量を測定し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記位相ずれ量とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定する第1の周波数調整動作を行い、
    通信動作中にループフィルタを用いて周波数トラッキング動作を行い自動周波数制御により周波数誤差を修正し、位相ずれ量及び周波数制御値を上記記憶手段に記憶する第2の周波数調整動作を行い、
    次回起動時に上記記憶手段に記憶された位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定して通信を開始することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 上記信号品質として、受信信号強度、パケット誤り率の少なくとも1つを用いることを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 上記信号品質値として、通信相手における受信信号の品質を表す値を用い、この受信信号の品質を表す値を含むパケットを通信相手から受信し、上記信号品質取得手段は、この受信パケットから上記通信相手における受信信号の品質を表す値を取得することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  6. 上記記憶手段は、複数の通信相手に対して、各通信相手毎に区別して上記発振周波数と信号品質値とを記憶することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. 可変周波数発振器の発振周波数を搬送波信号の基準周波数として用いて無線通信を行う無線通信装置を制御する無線通信制御方法において、
    無線通信される信号の品質を表す信号品質値を取得する信号品質取得工程と、
    上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを記憶手段に記憶する記憶工程とを含み、
    上記可変周波数発振器の発振周波数を変更しながら上記信号品質取得工程により信号品質値を取得し、上記可変周波数発振器の周波数制御値と上記信号品質値とを対応付けて上記記憶手段に記憶し、上記信号品質値が最も高い品質を表すときの周波数制御値を求め、この周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を制御する制御工程
    を有することを特徴とする無線通信制御方法。
  8. 上記信号品質取得工程では、受信信号の位相ずれ量を測定し、
    上記制御工程では、上記位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を制御することを特徴とする請求項7記載の無線通信制御方法。
  9. 上記制御工程は、
    上記可変周波数発振器の発振周波数を離散的に変更しながらパケット送信を行う工程と、
    通信相手からの返答パケットを受信したときの上記周波数制御値及び上記返答パケットの信号の位相ずれ量を上記記憶手段に記憶する工程と、
    上記位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定する設定工程と
    を有することを特徴とする請求項7記載の無線通信制御方法。
  10. 上記制御工程は、
    通信動作中にループフィルタを用いて周波数トラッキング動作を行い自動周波数制御により周波数誤差を修正し、位相ずれ量及び周波数制御値を上記記憶手段に記憶する第2の周波数調整動作を行う工程と、
    次回起動時に上記記憶手段に記憶された位相ずれ量が最も小さいときの周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定して通信を開始する工程と
    を有することを特徴とする請求項7記載の無線通信制御方法。
  11. 上記制御工程は、
    上記可変周波数発振器の発振周波数を離散的に可変しながらパケット送信を行う工程と、
    通信相手からの応答パケットを受信したときの周波数制御値、そのときの位相ずれ量、及び受信信号強度を上記記憶手段に記憶する工程と、
    上記位相ずれ量及び受信信号強度より受信信号品質を判断する工程と、
    上記受信信号品質が最も高くなるような周波数制御値に上記可変周波数発振器の発振周波数を設定する工程と
    を有することを特徴とする請求項7記載の無線通信制御方法。
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