JP2008085501A - デジタル放送受信機 - Google Patents

デジタル放送受信機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008085501A
JP2008085501A JP2006261346A JP2006261346A JP2008085501A JP 2008085501 A JP2008085501 A JP 2008085501A JP 2006261346 A JP2006261346 A JP 2006261346A JP 2006261346 A JP2006261346 A JP 2006261346A JP 2008085501 A JP2008085501 A JP 2008085501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
digital
frequency
unit
occupied bandwidth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006261346A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Iwasaki
利哉 岩▲崎▼
Masayuki Yoshinaga
正幸 吉長
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2006261346A priority Critical patent/JP2008085501A/ja
Publication of JP2008085501A publication Critical patent/JP2008085501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

【課題】占有帯域幅W1に帯域制限するアナログフィルタと、占有帯域幅W1と占有帯域幅W2とに帯域制限するデジタルフィルタを備えることにより、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを受信することができるデジタル放送受信機を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信機100が備えるアナログフィルタ104は、地上デジタルテレビジョン放送の1チャネル(13セグメント)分の占有帯域幅W1に帯域制限する。
【選択図】図6

Description

本発明は、地上デジタル放送を受信するデジタル放送受信機に関する。
近年、本格的なデジタル放送時代が到来しつつあり、変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式を採用した地上デジタル放送が開始されている。即ち、地上デジタルテレビジョン放送が、UHF帯を使用して2003年12月から開始され、更に、地上デジタル音声放送の実験放送が、VHF帯を使用した2011年からの放送に向けて開始された。
図1(a)は、地上デジタルテレビジョン放送の周波数の構成を、図1(b)は、地上デジタル音声放送の周波数の構成を示す模式図である。
地上デジタルテレビジョン放送のISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial)規格では、6MHzの占有帯域幅W1を13セグメントに分割し、1つの放送チャネルを13セグメントとして、セグメント毎に搬送波の変調方式等を変更できる階層伝送が採用されている(例えば、非特許文献1参照)。
地上デジタル音声放送のISDB−TSB(integrated services digital broadcasting terrestrial for sound broadcasting)規格では、地上デジタルテレビジョン放送の占有帯域幅W1より狭い4MHzの占有帯域幅W2を8セグメントに分割し、1つの放送チャネルを1又は3セグメントとして、複数の放送チャネルの周波数領域のOFDM信号の中心周波数をそれぞれ変更して、これらを周波数方向に多重化し、複数の周波数領域のOFDM信号を一括してIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)することで、8セグメントを「連結送信」する方式が採用される予定である(例えば、非特許文献2参照)。
ここで、デジタル放送受信機が、地上デジタルテレビジョン放送の13セグメント分の帯域幅に帯域制限する広帯域通過フィルタと、地上デジタル音声放送の3セグメント分の帯域幅に帯域制限する狭帯域通過フィルタとの、二種類のアナログフィルタを備えることにより、両放送における受信希望セグメントのみを選択できることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
映像情報メディア学会誌Vol.52、No.11,pp1562-1566(1998) 映像情報メディア学会誌Vol.53、No.11,pp1467-1471(1999) 特開2006−115149号公報
このように、特許文献1に開示されたデジタル放送受信機は、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とにおける受信希望セグメント分の帯域幅に帯域制限する、少なくとも二種類のアナログフィルタを備える必要がある。
しかしながら、デジタル放送受信機が備えるアナログフィルタの数が増えると、製造コストが増加するだけでなく、部品実装面積が増加することにより、装置の小型化及び携帯端末等への実装が困難となる。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、占有帯域幅W1に帯域制限するアナログフィルタと、占有帯域幅W1と占有帯域幅W2とに帯域制限するデジタルフィルタを備えることにより、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを受信することができるデジタル放送受信機を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴に係るデジタル放送受信機は、第1の占有帯域幅を有する第1の高周波数信号を、第1の中間周波数信号に周波数変換し、又は、前記第1の占有帯域幅より狭い第2の占有帯域幅を有する第2の高周波数信号を、第2の中間周波数信号に周波数変換する周波数変換部と、前記周波数変換部から出力される前記第1の中間周波数信号、又は、前記周波数変換部から出力される前記第2の中間周波数信号を、前記第1の占有帯域幅に帯域制限するアナログフィルタと、帯域制限された前記第1の中間周波数信号が入力された場合には、該第1の中間周波数信号を、前記第1の占有帯域幅に帯域制限し、又、帯域制限された前記第2の中間周波数信号が入力された場合には、該第2の中間周波数信号を、前記第2の占有帯域幅に帯域制限するデジタルフィルタとを備えることを要旨とする。
本発明の第1の特徴に係るデジタル放送受信機によると、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを受信するために、広い占有帯域幅に帯域制限するアナログフィルタと、広い占有帯域幅と狭い占有帯域幅とに帯域制限するデジタルフィルタとを備えれば足りるため、アナログ部品点数を少なくすることができ、製造コストの削減、装置の小型化及び携帯端末等への実装を実現することができる。
本発明の第2の特徴は、前記第1の特徴に係り、前記周波数変換部は、前記第2の高周波数信号に隣接する干渉波信号に応じて、前記第2の中間周波数信号の周波数を変更することが好ましい。
本発明の第2の特徴に係るデジタル放送受信機によると、隣接する干渉波信号のアナログフィルタ通過量を軽減できるため、アナログフィルタにおけるフィルタリング性能を向上することができ、干渉波の影響を軽減することができる。
本発明の第3の特徴は、前記第1乃至第2の特徴に係り、前記第1の高周波数信号、又は、前記第2の高周波数信号は、複数の放送チャネルの周波数領域のOFDM信号が一括して逆フーリエ変換されたOFDM信号であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴に係るデジタル放送受信機によると、複数の放送チャネルの周波数領域のOFDM信号がアナログフィルタ及びデジタルフィルタを通過することができるため、複数チャネルのマルチ受信を可能とし、マルチ番組出力、裏番組の録画、裏番組データ放送の蓄積及び視聴チャネルの変更に伴う切換え動作の時間短縮が実現される。
本発明によれば、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを受信することのできる、アナログ部品点数が少ないデジタル放送受信機を提供することができる。
[実施形態]
次に、本発明の実施形態について説明する。尚、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図2乃至図5を用いてデジタル放送受信機について概説し、次いで図6乃至図9を用いて本発明の要部について詳説する。
《デジタル放送受信機についての概説》
図2は、本実施形態に係るデジタル放送受信機の概略ブロック構成図である。本実施形態に係るデジタル放送受信機100は、地上デジタルテレビジョン放送及び地上デジタル音声放送においてOFDM変調方式により送信される高周波(RF)信号の全帯域において受信処理を行うことができる。
本実施形態に係るデジタル放送受信機100は、図2に示すように、チューナ10、受信前段処理部20及び受信後段処理部30とから構成される。尚、以下は、本発明と関連のある主要な部分についての概説であるため、デジタル放送受信機100は、図示しない又は説明を省略する必須ブロック(例えば、電源部)を備える場合があることに留意されたい。
チューナ部10は、放送局においてOFDM変調されたRF信号に対して、増幅、周波数変換、アナログフィルタによるフィルタリング等の処理を行い、中間周波(IF)信号、又は、IF信号がさらに周波数変換されたLow−IF信号を出力する。本実施形態において、チューナ部10から出力されるIF信号は、地上デジタルテレビジョン放送のRF信号が有する占有帯域幅W1に帯域制限されている。尚、チューナ部10は、本発明の要部であるため後に詳説する。
受信前段処理部20は、A/D変換部21、インタポレータ部22、ヒルベルト変換部23、同期部24、FFT部25、AFC26及び等化部27から構成される。
A/D変換部21は、チューナ部10から出力されるアナログIF信号をデジタルIF信号に変換して出力する。
インタポレータ部22は、入力されるデジタルIF信号を、非同期サンプリングから同期サンプリングに変換する。又、同時に、所望の帯域幅に帯域制限するデジタルフィルタの役目も果たす。本実施形態に係るデジタルフィルタは、地上デジタルテレビジョン放送に係るデジタルIF信号が入力された場合には、地上デジタルテレビジョン放送のRF信号が有する占有帯域幅W1(6MHz)に帯域制限する。一方、地上デジタル音声放送に係るデジタルIF信号が入力された場合には、連結送信された地上デジタル音声放送のRF信号が有する占有帯域幅W2に帯域制限する。デジタルフィルタにおける帯域制限幅の制御は、フィルタ係数を変更することにより実行される。このような制御は、ユーザが、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送との、いずれの放送チャネルの受信を希望するかに応じて、インタポレータ部22や制御部(不図示)が行うことができる。
尚、本実施形態では、チューナ10から出力される地上デジタル音声放送に係るIF信号は、地上デジタルテレビジョン放送のRF信号が有する占有帯域幅W1に帯域制限されているため、若干の性能劣化を引き起こしやすいが、デジタルフィルタのタップ数を増加し急峻な帯域制限を施すことで性能劣化を回避できる。又、デジタルフィルタのタップ数の増加に伴うデジタル回路規模の拡大による、実装面積への影響は小さい。
ヒルベルト変換部23は、ヒルベルト変換により、実軸(I軸)成分の信号と、虚軸(Q軸)成分の信号とを生成する。
同期部24は、シンボル同期、クロック同期を行う。又、同期部24は、放送局とデジタル放送受信機100間の周波数発信器の周波数偏差に対して、キャリア間隔以内の狭帯域周波数同期を行う。
FFT部25は、入力信号に対してFFT処理を行い、時間軸上のデータを周波数軸上のデータに変換する。
AFC26は、FFT部25から出力された信号から、放送局とデジタル放送受信機100間の周波数発信器の周波数偏差に対して、キャリア間隔単位の広帯域周波数同期を行い、フレーム先頭を検出する。
等化部27は、伝送路特性等によりデジタル放送受信機100における信号の振幅や位相が、放送局における振幅や位相と等しくなるように等化を実施する。図3は、等化部27の詳細ブロック構成図である。具体的に、等化部27は、振幅や位相が既知のスキャッタードパイロットSPを生成し、図4に示すOFDMシンボル列F1から抽出されたSPを生成したSPにより除算して得られる伝送路情報Hに基づいて、データRの伝送路特性を時間方向及び周波数方向で補間し、等化後データR/Hを出力する。
以上説明した受信前段処理は、地上デジタルテレビジョン放送の13セグメント分のIF信号、又は、地上デジタル音声放送の8セグメント分のIF信号に対して施される。
一方、次に説明する受信後段処理部30は、本実施形態では、地上デジタルテレビジョン放送の1チャネル(13セグメント)分のIF信号、又は、地上デジタル音声放送の1チャネル(1セグメント又は3セグメント)分のIF信号に対して施される。
受信後段処理部30は、TMCC復号部31、周波数デインタリーブ部32、時間デインタリーブ部33、デマッピング部34、ビットインタリーブ部35、ビタビ復号部36、バイトデインタリーブ部37、エネルギー拡散部38、RS復号部39、デコード部40及びD/A変換部41から構成される。
TMCC復号部31は、各種伝送パラメータを含むTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を復号する。
周波数デインタリーブ部32は、RF信号の反射などによる特定周波数の信号の欠落を補うために施された周波数インタリーブを元に戻す処理を行う。又、時間デインタリーブ部33は、フェージング対策等のために施された時間インタリーブを元に戻す処理を行う。
デマッピング部34は、コンスタレーション上で、時間デインタリーブが施されたI軸成分の信号及びQ軸成分の信号で表される受信点から最も近い基準点と、その基準点から受信点までの距離及び方向を求める(図5(a)及び(b)参照)。
ビットデインタリーブ部35は、誤り耐性向上のために施されたビットインタリーブを解除する。ビタビ復号部36は、放送局で施された畳込み符号を用いて誤り訂正を行う。その後、ビタビ復号が行われた信号には、バイトデインタリーブ部37におけるバイトインタリーブの解除、エネルギー拡散部38におけるエネルギー拡散、RS復号部39におけるRS(Reed Solomon)復号が施され、誤り訂正されたTS(Transport Stream)として出力される。
出力されたTSは、デコード部40においてMPEGデコード処理やH.264デコード処理が施された後、D/A変換部41においてアナログ信号へ変換されて、映像信号や音声信号として出力される。
以上により受信後段処理が完了する。
《チューナ部10についての詳説》
次に、本発明の要部に係るチューナ部10について説明する。図6は、 チューナ部10の詳細ブロック構成図である。尚、図6(a)は、スーパーヘテロダイン方式を採用する場合を示し、図6(b)は、周波数変換を2回行うダブルスーパーヘテロダイン方式を採用する場合を示す。尚、チューナ部10は、スーパーヘテロダイン方式とダブルスーパーヘテロダイン方式のいずれを採用してもよい。
〈スーパーヘテロダイン方式の場合〉
図6(a)に示すように、スーパーヘテロダイン方式を採用した場合、チューナ部10は、BPF101、AMP102、周波数変換部103、アナログフィルタ104及びAMP105を備える。
BPF101は、ユーザが、地上デジタルテレビジョン放送の受信を希望する場合、又は、地上デジタル音声放送の受信を希望する場合において、所望の帯域以外のRF信号を取り除くBPF(band pass filter)である。尚、BPF101を通過するRF信号は、ユーザが受信を希望するチャネルに係るRF信号のみではないが、説明を煩雑にしないために、地上デジタルテレビジョン放送又は地上デジタル音声放送に係るRF信号に焦点を当てて説明する。
AMP102は、BPF101を通過したRF信号を低雑音で増幅し出力する。
周波数変換部103は、ミキサ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、PLL(Phase Locked Loop)から構成される。周波数変換部103は、AMP102から入力される、地上デジタルテレビジョン放送の1チャネル(13セグメント)分の占有帯域幅W1を有するRF信号(以下、「第1のRF信号」という。)をIF信号(以下、「第1のIF信号」という。)に周波数変換し、又は、地上デジタル音声放送の全チャネル(8セグメント)分の占有帯域幅W2を有するRF信号(以下、「第2のRF信号」という。)をIF信号(以下、「第2のIF信号」という。)に周波数変換して出力する。
具体的に、周波数変換部103は、VCOが発生する、PLLにより一定に制御されたローカル発振周波数信号と、AMP102から入力される第1又は第2のRF信号とを、ミキサで混合して、第1又は第2のIF信号に変換する。尚、本実施形態では、IF信号の周波数は57MHzである。
アナログフィルタ104は、周波数変換部103から出力される第1又は第2のIF信号を、占有帯域幅W1に帯域制限する。本実施形態では、アナログフィルタ104としてSAWフィルタを用いる。
本発明に係るデジタル放送受信機100は、当該1種類のアナログフィルタを備え、第1のIF信号が入力された場合であっても、又、第2のIF信号が入力された場合であっても、占有帯域幅W1に帯域制限する。即ち、本発明において、アナログフィルタ104は、地上デジタルテレビジョン放送及び地上デジタル音声放送の両放送の受信について共用される。従って、アナログフィルタ104を通過した第1又は第2のIF信号は、占有帯域幅W1を有する。
AMP105は、アナログフィルタ104を通過した第1又は第2のIF信号を、A/D変換部に入力できる電圧まで増幅させて出力する。
以上で、スーパーヘテロダイン方式を採用するチューナ10における増幅、周波数変換、フィルタリングの処理を完了し、周波数が57MHzである、第1又は第2のIF信号を出力する。
〈ダブルスーパーヘテロダイン方式の場合〉
次に、図6(b)に示すように、ダブルスーパーヘテロダイン方式を採用する場合、チューナ部10は、図6(a)の構成に加えて、周波数変換部106、BPF107及びAMP108を備える。AMP105までの動作は、スーパーヘテロダイン方式を採用する場合と同様であるため説明を省略する。
周波数変換部106は、ミキサ、VCO、PLLから構成される。周波数変換部106は、AMP105から入力される、第1又は第2のIF信号を周波数変換し、4MHzの周波数までダウンコンバートされた第1のLow−IF信号又は第2のLow−IF信号を出力する。
BPF107は、周波数変換部106から出力されるLow−IF信号を、再度、第1のRF信号が有する占有帯域幅に帯域制限するBPFである。本発明に係るデジタル放送受信機100は、BPF107を1種類のみ備え、第1のLow−IF信号が入力された場合であっても、又、第2のLow−IF信号が入力された場合であっても、占有帯域幅W1に帯域制限する。即ち、本発明において、BPF107は、地上デジタルテレビジョン放送及び地上デジタル音声放送の両放送の受信について共用される。従って、BPF107を通過した第1又は第2のLow−IF信号は、占有帯域幅W1を有する。
AMP108は、BPF107を通過した第1又は第2のLow−IF信号を、A/D変換部に入力できる電圧まで増幅させて出力する。
以上で、ダブルスーパーヘテロダイン方式を採用するチューナ10における、増幅、周波数変換、フィルタリングの処理を完了し、周波数が4MHzである、第1又は第2のLow−IF信号を出力する。
《周波数変換及びフィルタリングの様子》
次に、本実施形態に係る周波数変換及びフィルタリングについて、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、第1又は第2のRF信号が周波数変換される様子を模式的に示した図である。図7(a)に示すように、UHF帯又はVHF帯のRF信号がBPF101を通過する。尚、周波数軸上の上下に隣接する放送チャネルは、UHF帯の場合は、地上デジタルテレビジョン放送の他の放送チャネルであり、VHF帯の場合は、地上アナログテレビジョン放送の放送チャネルである。このように、地上デジタル音声放送と隣接して地上アナログテレビジョン放送が存在するのは、地上アナログテレビジョン放送の空きチャネルであるVHF7チャネルを使用して地上デジタル音声放送が開始される予定だからである。
次に、BPF101を通過したRF信号は、周波数変換部103においてIF信号に変換され、図7(b)に示すように、アナログフィルタ104において、第1のRF信号の占有帯域幅W1に帯域制限される。
図7(c)は、ダブルスーパーヘテロダイン方式を採用した場合に、BPF107においてフィルタリングされたLow−IF信号を示す。
図8は、アナログフィルタ104で帯域制限された第1又は第2のIF信号が、その後、インタポレータ部22内のデジタルフィルタにおいて所望の帯域幅に帯域制限される様子を模式的に示す。
具体的に、図8(a)は、第1のIF信号が、アナログフィルタ104において、第1のRF信号が有する占有帯域幅W1、即ち、地上デジタルテレビジョン放送の1チャネル(13セグメント)分の占有帯域幅に帯域制限された後、インタポレータ部22内のデジタルフィルタにおいて、再度、第1のRF信号の占有帯域幅W1に帯域制限される様子を示す。又、図8(b)は、第2のIF信号が、アナログフィルタ104において、第1のRF信号が有する占有帯域幅W1に帯域制限された後、インタポレータ部22内のデジタルフィルタにおいて、第2のRF信号が有する占有帯域幅W2、即ち、地上デジタル音声放送の全チャネル(8セグメント)分の占有帯域幅に帯域制限される様子を示す。
《アナログフィルタ104における干渉波の除去について》
地上デジタル音声放送に隣接して地上アナログテレビジョン放送が存在するところ、アナログフィルタ104は、地上デジタル音声放送の占有帯域幅W2より広い、地上デジタルテレビジョン放送の占有帯域幅W1で帯域制限するため、隣接する地上アナログテレビジョン放送のRF信号までもが、アナログフィルタ104を通過するおそれがある。図9(a)は、周波数軸上の上側に隣接する地上アナログテレビジョン放送の映像搬送波と、周波数軸上の下側に隣接する地上アナログテレビジョン放送の音声搬送波とが、アナログフィルタ104を通過する様子を示す。このような、隣接する放送チャネルのRF信号は、ユーザが受信を希望するRF信号の干渉波となり、フィルタリング性能の低下を招く。
そこで、本実施形態に係るアナログフィルタ104は、干渉波の影響を軽減して、アナログフィルタにおけるフィルタリング性能を向上させるため、第2のIF信号の周波数を変更する。
具体的には、周波数変換部103内のVCOから発生されるローカル発振周波数を制御して、第2のIF信号の周波数を周波数軸上で上下させることにより、干渉波をアナログフィルタ104により取り除く。図9(b)は、干渉レベルがより大きい、周波数軸上の上側に隣接する地上アナログテレビジョン放送の映像搬送波(干渉波)がアナログフィルタ104を通過しないように、第2のIF信号の周波数が調整され、上側隣接チャネルが取り除かれる様子を示す。
ローカル発振周波数の制御は、干渉波信号の有無、又は、干渉レベルの大小に応じて行われる。このような制御は、受信地域別の干渉波信号の周波数管理テーブルに基づき、制御部(不図示)が画一的にローカル発振周波数の制御を行ってもよいし、又、干渉波検出部(不図示)の検出結果に基づき、その都度、制御部がローカル発振周波数の制御を行ってもよい。
(実施形態の変更例1)
上記実施形態では、VCOにおけるローカル発振周波数の制御を行っているが、ローカル発振周波数の制御は必ずしも行わなくてよい。
特に、VHF帯における地上アナログテレビジョン放送は、2011年に停波される予定であり、この場合、アナログフィルタ104において取り除くべき干渉レベルの大きい干渉波はなくなるため、ローカル発振周波数の制御を行う必要はなくなる。
(実施形態の変更例2)
上記実施形態では、1つの受信後段処理部30が受信後段処理を行っているが、本実施形態に係るデジタル放送受信機100は、複数の受信後段処理部30を備えることができる。
本実施形態に係るデジタル放送受信機100では、地上デジタル音声放送の全チャネル(8セグメント)分のRF信号について受信前段処理を施しているため、受信後段処理部30を複数備え、複数チャネルに係るIF信号について並列的に受信後段処理を行うことにより、地上デジタル音声放送のマルチ受信が可能となる。
尚、各デインタリーブ部には、13セグメント分のIF信号を処理できるメモリが実装されているため、地上デジタル音声放送をマルチ受信するためのメモリを別途実装する必要はない。
(実施形態の変更例3)
上記実施形態では、インタポレータ部22がデジタルフィルタの機能をも果たしているが、別途、デジタルフィルタ部(不図示)を備えることができる。
この場合、A/D変換部21とインタポレータ部との間、又は、インタポレータ部22とヒルベルト変換部23との間にデジタルフィルタ部を配置する。インタポレータ部22は、入力されるデジタルIF信号を、非同期サンプリングから同期サンプリングに変換する。デジタルフィルタ部は、地上デジタルテレビジョン放送に係るデジタルIF信号が入力された場合には、地上デジタルテレビジョン放送の占有帯域幅W1に帯域制限し、地上デジタル音声放送に係るデジタルIF信号が入力された場合には、地上デジタル音声放送の占有帯域幅W2に帯域制限する。
[作用及び効果]
従来のデジタル放送受信機は、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送との両放送を受信するために、広帯域通過フィルタと狭帯域通過フィルタとの2種類のアナログフィルタを備える必要があった。
これに対し、本実施形態に係るデジタル放送受信機100によれば、地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送とを受信するために、広い占有帯域幅W1に帯域制限するアナログフィルタと、広い占有帯域幅W1と狭い占有帯域幅W2とに帯域制限するデジタルフィルタとを備えれば足りるため、アナログ部品点数を少なくすることができ、製造コストの削減、装置の小型化及び携帯端末等への実装を実現することができる。又、ダブルスーパーヘテロダイン方式を採用した場合であっても、広い占有帯域幅に帯域制限するアナログフィルタ104及びBPF107を備えれば足りるため、同様に、製造コストの削減、装置の小型化及び携帯端末等への実装を実現することができる。
又、本実施形態に係るデジタル放送受信機100によれば、連結送信される地上デジタル音声放送の全チャネル(8セグメント)分のIF信号について受信前段処理を行っているため、視聴チャネルの変更に伴う切換え動作の時間短縮が実現できる。
又、本実施形態に係るデジタル放送受信機100によれば、ローカル発振周波数を制御することにより、干渉波の影響が軽減し、アナログフィルタ104におけるフィルタリング性能を向上することができる。
又、本実施形態の変更例2に係るデジタル放送受信機100によれば、受信後段処理部30を複数備えることにより、地上デジタル音声放送のマルチ受信が可能となり、マルチ番組出力、裏番組の録画、裏番組データ放送の蓄積が実現される。
[その他の実施形態]
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施形態では、地上デジタルテレビジョン放送のRF信号の方が、地上デジタル音声放送のRF信号より広い占有帯域幅W1を有する予定であるため、地上デジタルテレビジョン放送のRF信号を第1のRF信号として説明したが、将来的に、地上デジタル音声放送のRF信号の占有帯域幅W2の方が広くなった場合には、地上デジタル音声放送のRF信号を第1のRF信号として考えることができる。
又、上記実施形態では、地上デジタル音声放送では、占有帯域幅W2(4MHz)を8セグメントに分割するものとして記載したが、現段階において占有帯域幅W2及びセグメント数は未定であり、地上デジタルテレビジョン放送の占有帯域幅W1(6MHz)より広い占有帯域幅を14セグメント以上に分割する場合であっても、又、4MHzより狭い占有帯域幅を7セグメント以下に分割する場合であってもよい。
又、上記実施形態では、受信前段処理部20において、連結送信される地上デジタル音声放送に係る8セグメント分のIF信号を処理することとしたが、1チャネル分のIF信号のみを処理することとしてもよい。この場合、インタポレータ部22内のデジタルフィルタにおいて、IF信号の帯域制限幅を1チャネル分に設定すればよい。
又、上記実施形態では、TMCC復号部31は、等化部27の後に配置したが、AFC26と一体としてもよい。
又、上記実施形態では、アナログフィルタ104として、SAWフィルタを用いたが、セラミックフィルタ、クリスタルフィルタ、メカニカルフィルタ等を用いることができる。
又、上記実施形態では、ダブルスーパーヘテロダイン方式を採用する場合に、BPF107を用いたが、LPF(LOW PASS FILTER)を代用することができる。
又、上記実施形態では、地上デジタル音声放送の上下隣接チャネルとして、地上アナログテレビジョン放送を例示したが、将来的には、地上デジタル音声放送であってもよい。
従来の地上デジタルテレビジョン放送と地上デジタル音声放送との周波数の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係るデジタル放送受信機の概略ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係る等化部の詳細ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係るOFDMシンボル列の構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係るQPSKコンスタレーション及び16QAMコンスタレーションの模式図である。 本発明の実施形態に係るチューナ部の詳細ブロック構成図である。 本発明の実施形態に係るRF信号の周波数変換を示す図である。 本発明の実施形態に係るIF信号のフィルタリングを示す図である。 本発明の実施形態に係るローカル発信周波数を制御されたIF信号のフィルタリングを示す図である。
符号の説明
10…チューナ部、20…受信前段処理部、21…A/D変換部、22…インタポレータ部、23…ヒルベルト変換部、24…同期部、25…FFT部、26…AFC、27…等化部、30…受信後段処理部、31…TMCC復号部、32…周波数デインタリーブ部、33…時間デインタリーブ部、34…デマッピング部、35…ビットデインタリーブ部、36…ビタビ復号部、37…バイトデインタリーブ部、38…エネルギー拡散部、39…RS復号部、40…デコード部、41…D/A変換部、100…デジタル放送受信機、101…BPF、102…AMP、103…周波数変換部、104…BPF、105…AMP、106…周波数変換部、107…BPF、108…AMP、W1…地上デジタルテレビジョン放送の占有帯域幅、W2…地上デジタルラジオ放送の占有帯域幅、F1…OFDMシンボル列、SP…スキャッタードパイロット、H…伝搬路情報、R…データ、R/H…等化後データ

Claims (3)

  1. 第1の占有帯域幅を有する第1の高周波数信号を、第1の中間周波数信号に周波数変換し、又は、前記第1の占有帯域幅より狭い第2の占有帯域幅を有する第2の高周波数信号を、第2の中間周波数信号に周波数変換して出力する周波数変換部と、
    前記周波数変換部から出力される前記第1の中間周波数信号、又は、前記周波数変換部から出力される前記第2の中間周波数信号を、前記第1の占有帯域幅に帯域制限するアナログフィルタと、
    帯域制限された前記第1の中間周波数信号、又は、帯域制限された前記第2の中間周波数信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換部と、
    デジタル信号に変換された前記第1の中間周波数信号が入力された場合には、前記第1の占有帯域幅に帯域制限し、又、帯域制限された前記第2の中間周波数信号が入力された場合には、前記第2の占有帯域幅に帯域制限するデジタルフィルタと
    を備えることを特徴とするデジタル放送受信機。
  2. 前記周波数変換部は、前記第2の高周波数信号に隣接する干渉波信号に応じて、前記第2の中間周波数信号の周波数を変更する
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信機。
  3. 前記第1の高周波数信号、又は、前記第2の高周波数信号は、複数の放送チャネルの周波数領域のOFDM信号が一括して逆フーリエ変換されたOFDM信号である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のデジタル放送受信機。
JP2006261346A 2006-09-26 2006-09-26 デジタル放送受信機 Pending JP2008085501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006261346A JP2008085501A (ja) 2006-09-26 2006-09-26 デジタル放送受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006261346A JP2008085501A (ja) 2006-09-26 2006-09-26 デジタル放送受信機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008085501A true JP2008085501A (ja) 2008-04-10

Family

ID=39355926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006261346A Pending JP2008085501A (ja) 2006-09-26 2006-09-26 デジタル放送受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008085501A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000332726A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Toshiba Corp Ofdm受信装置
JP2003018496A (ja) * 2001-07-05 2003-01-17 Mitsubishi Electric Corp デジタル放送受信器
JP2003078839A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Sanyo Electric Co Ltd デジタル放送受信装置
JP2004007027A (ja) * 2002-04-03 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 地上波デジタル放送受信装置
JP2005192018A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Seiko Epson Corp 受信機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000332726A (ja) * 1999-05-21 2000-11-30 Toshiba Corp Ofdm受信装置
JP2003018496A (ja) * 2001-07-05 2003-01-17 Mitsubishi Electric Corp デジタル放送受信器
JP2003078839A (ja) * 2001-09-05 2003-03-14 Sanyo Electric Co Ltd デジタル放送受信装置
JP2004007027A (ja) * 2002-04-03 2004-01-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 地上波デジタル放送受信装置
JP2005192018A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Seiko Epson Corp 受信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7346114B2 (en) Receiver with signal offset estimator and symbol synchronizing generator
US20090104886A1 (en) Signal processing device, control method of signal processing device, digital broadcast receiving device, and control method of digital broadcast receiving device
JP2007318330A (ja) Ofdm受信装置及びofdm受信方法
WO2012133193A1 (ja) 受信装置、受信方法、プログラム、および受信システム
WO2012133133A1 (ja) 受信装置および受信方法
KR19980064403A (ko) 방송 수신 장치
US6724441B2 (en) Tuning system and method in broadcast signal receiver
RU2594764C2 (ru) Устройство приема, способ приема и программа
JP5754211B2 (ja) 受信装置、受信方法、プログラム、および受信システム
JP4089275B2 (ja) 受信制御方法、受信制御装置、受信装置
JP2013062558A (ja) デジタル放送受信機
JP2008085501A (ja) デジタル放送受信機
JP3550326B2 (ja) デジタル放送受信機
JP4749301B2 (ja) デジタル放送受信装置
JP4506426B2 (ja) Cofdm変調方式受信機及び隣接チャネル妨害排除方法
JP2010183257A (ja) デジタル放送用受信装置
JP2010034854A (ja) 復調装置、復調方法、復調プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4483369B2 (ja) 受信装置
JP3917633B1 (ja) デジタル復調装置、その制御方法、デジタル復調装置用プログラム、デジタル復調装置用プログラムを記録した記録媒体及びデジタル受信装置
JP4740012B2 (ja) Ofdm受信装置、地上デジタル放送受信端末、及び地上デジタル放送受信チューナ
JP3562994B2 (ja) Ofdm受信装置
JP2003264523A (ja) ダイレクトコンバージョン受信機
JP2009044446A (ja) 受信装置
JP2007088880A (ja) チューナ
JPH10294929A (ja) Catv受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080118

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Effective date: 20080201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090916

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110331

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419