JP2008083845A - ストレージ装置及びストレージシステム並びにデータ読出し方法 - Google Patents

ストレージ装置及びストレージシステム並びにデータ読出し方法 Download PDF

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Abstract

【課題】仮想ディスクライブラリ装置からホストコンピュータに向けてデータ転送が開始されるまでの間におけるコマンド応答タイムアウトの発生を防止し、仮想ディスクライブラリ装置に設けられたキャッシュ容量を削減する。
【解決手段】データを記憶し、読み出す記憶装置と、前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信し、前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置は、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信することを特徴とするストレージ装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストレージ装置及びストレージシステム並びにデータ読出し方法に関し、磁気テープを磁気ディスク装置として仮想した仮想ディスクライブラリ装置及び仮想ディスクライブラリ装置におけるデータ転送方法に適用して好適なものである。
一般に、コンピュータシステムは、大容量の磁気ディスク装置に接続され、この磁気ディスク装置に記憶されたデータをアーカイブ/バックアップするためのアーカイブ/バックアップ用記憶装置が接続されたアーカイブ/バックアップシステムを構成している。このアーカイブ/バックアップ用記憶装置は、大容量且つビット単価が安価な磁気テープが用いられ、所定の時間帯に所定のデータを磁気テープにアーカイブ/バックアップする。
近年のコンピュータシステムは、前記の磁気テープ装置を記憶装置として使用して仮想的に磁気ディスク装置を構成することで大容量且つビット単価が安価な磁気ディスク装置を実現する仮想ディスクライブラリ装置が実用化されている。
この仮想ディスクライブラリ装置は、データをテープライブラリ装置内の磁気テープに記録するため、磁気テープに記録されたデータを読み出すには、まず、データが記録された磁気テープをテープスロットからテープドライブに移動し、次に、必要なデータが記録された位置へ磁気テープを位置付けする必要がある。平均的なテープライブラリ装置では、本処理に30秒から5分程度の時間を要する。一方、仮想ディスクライブラリ装置はホストコンピュータから磁気ディスク装置として認識されているが、ホストコンピュータが磁気ディスク装置へのデータ読み出し要求に対して設定するコマンド応答タイムアウト時間は数十秒から1分程度である。このため、仮想ディスクライブラリ装置では、ホストコンピュータのデータ読み出し要求に対して、コマンド応答タイムアウト時間内にデータをホストコンピュータに転送できない場合が存在する。
このため、従来、専用のソフトウェア導入等の作業をホストコンピュータ側に行うことで、仮想ディスクライブラリ装置のデータ転送開始待ちの間にコマンド応答タイムアウトが発生してしまうことを回避することが行われており、これに関する種々の技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−242570号公報
ところで、上記特許文献1において提案された方法によると、コマンド応答タイムアウト回避手段が提供されないホストコンピュータでは使用できないといった問題や、ホストコンピュータ側へ行った作業が仮想ディスクライブラリ装置以外の磁気ディスク装置にも影響してしまうといった問題があった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、かかる問題を生じることなく仮想ディスクライブラリ装置のデータ転送開始待ちの間に、ホストコンピュータのコマンド応答タイムアウトが発生してしまうことを回避するストレージ装置及びストレージシステム並びにデータ読出し方法を提供しようとするものである。
前記課題を解決するため本発明においては、データを記憶し、読み出す記憶装置と、前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、を備え、前記記憶装置は、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信し、前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置は、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信することを特徴とするストレージ装置を提供することとした。
この結果、このストレージ装置によれば、効率的に、仮想ディスクライブラリ装置のデータ転送開始待ちの間に、ホストコンピュータのコマンド応答タイムアウトが発生してしまうことを回避することが可能となる。
また本発明においては、データを記憶し、読み出す記憶装置と、前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、を備えるストレージシステムであって、前記記憶装置が、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信する手段と、前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置が、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信する手段と、を備えることを特徴とするストレージシステムを提供することとした。
この結果、このストレージシステムにおいては、効率的に、仮想ディスクライブラリ装置のデータ転送開始待ちの間に、ホストコンピュータのコマンド応答タイムアウトが発生してしまうことを回避することが可能となる。
さらに本発明においては、上位装置から与えられるデータ出力要求に応じてデータを読み出すストレージ装置のデータの読出し方法であって、前記ストレージ装置は、データを記憶し、読み出す記憶装置と、前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、を備え、前記記憶装置が、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信する第1のステップと、前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置が、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信する第2のステップと、を備えることを特徴とするデータ読出し方法を提供することとした。
この結果、このデータ読出し方法においては、効率的に、仮想ディスクライブラリ装置のデータ転送開始待ちの間に、ホストコンピュータのコマンド応答タイムアウトが発生してしまうことを回避することが可能となる。
本発明によれば、効率的に仮想ディスクライブラリ装置からホストコンピュータに対するデータ転送が開始されるまでの間におけるコマンド応答タイムアウトの発生を防止できるという効果を実現できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態によるアーカイブ/バックアップシステムのシステム構成を説明するための図、図2は本実施形態によるアーカイブ/バックアップシステムのアクセス頻度及びデータアクセス速度を説明するための図、図3〜図5は各種テーブルを説明するための図、図6〜図8はアーカイブ/バックアップシステムの一連の処理手順をあらわすための図である。
(1)本実施の形態によるアーカイブ/バックアップシステムの構成
本実施形態によるアーカイブ/バックアップシステム1は、図1に示す如く、データを処理するホストコンピュータ2と、該ホストコンピュータ2のデータを記憶する仮想ディスクライブラリ装置3と、管理端末4と、から構成されている。
ホストコンピュータ2は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、メモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、パーソナルコンピュータや、ワークステーション、メインフレームなどから構成される。ホストコンピュータ2は、例えばキーボード、スイッチやポインティングデバイス、マイクロフォン等の情報入力装置(図示せず)と、モニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備える。
CPUは、ホストコンピュータ2全体の動作制御を司るプロセッサである。またメモリは、ユーザ業務で使用されるアプリケーションプログラムを保持するために使用されるほか、CPUのワークメモリとしても用いられる。このメモリに保持されたアプリケーションプログラムをCPUが実行することにより、ホストコンピュータ2全体として対応する業務に関する各種処理が行われる。
例えば、ホストコンピュータ2は、図2に示すように、後述する仮想ディスクライブラリ装置3に記録されたアーカイブ/バックアップデータのアクセス頻度や、データ種別及びデータに付与された優先度といったデータの重要度に応じ、データを後述する論理ボリュームVOL単位で、データアクセス速度の異なる外部磁気ディスク装置6B及び仮想ディスクライブラリ装置3間におけるデータ移動を行う。なお、ホストコンピュータ2によるデータの重要度に応じたデータ移動は、アーカイブ/バックアップデータが論理ボリュームVOL単位で記録されていない場合や、論理ボリュームVOLの先頭のアーカイブ/バックアップデータが外部磁気ディスク装置6Bに転送されない場合においても可能である。
仮想ディスクライブラリ装置3は、データを記憶するための記憶領域を提供する、磁気ディスク装置6A及びテープライブラリ装置7と、これらの装置に対するデータの入出力を制御するコントローラ(転送コントローラ)5と、を備えて構成されている。仮想ディスクライブラリ装置3は主に階層記憶システムにおいてアクセス頻度の低くなったデータを安価に大容量保管するために使用される。階層記憶システムを管理するホストコンピュータ2は、データのアクセス頻度や必要性に応じて論理ボリュームVOL単位でデータアクセス性能の異なる磁気ディスク装置間のデータ移動を行うことで、大容量のデータを安価に保存することを実現している。
テープライブラリ装置7は、アーカイブ/バックアップデータを記録するものであり、n(nは自然数を表す)台の磁気テープ14と、各磁気テープ14を収容するテープスロット15と、磁気テープ14に記録されたデータのリード/ライトを行うテープドライブ16と、から構成されている。
磁気ディスク装置6Aは、複数のディスクデバイス(図示せず)を備える。ディスクデバイスは、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なディスクドライブ、及びSATA(Serial AT Attachment)ディスクや光ディスク等の安価なディスクドライブから構成される。
これらテープライブラリ装置7及び磁気ディスク装置6Aは、コントローラ5により運用される。1又は複数のディスクデバイス又は磁気テープにより提供される物理的な記憶領域上に、1又は複数の論理ボリューム(VOL)が構成される。そしてホストコンピュータ2からのデータは、この論理ボリュームVOL内に所定の大きさのブロック(以下、これを論理ブロックと呼ぶ)を単位として記憶される。
各論理デバイスには、それぞれ固有の識別番号が付与される。本実施の形態の場合、データの入出力は、この識別番号と、各論理ブロックにそれぞれ付与されるその論理ブロックに固有の番号(以下、これをLBA(Logical Block Address)と呼ぶ)との組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
コントローラ5は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ12、バッファ11、のほか、図示しない第1転送部、第2転送部、遅延処理部、タイマ、計算部を備えて構成される。メモリ12は、各種制御プログラムや各種テーブルを記憶保持するために使用されるほか、CPU10のワークメモリとしても用いられる。後述するボリューム状態管理テーブル20、ディスク情報格納情報テーブル21、テープ格納情報テーブル22もこのメモリ12に記憶保持される。メモリ12に格納された制御プログラムをCPU10が実行することにより、コントローラ5全体として種々の処理を実行する。コントローラ5、図示しない第1転送部、第2転送部、遅延処理部、タイマ、計算部は、いずれも、IC(Integrated Circuit)、CPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成される。
バッファ11は、任意のデータを保持するものである。この任意のデータとは、アーカイブ/バックアップデータと同一のデータでも、あるいは、バッファリングのためのデータといったアーカイブ/バックアップデータと異なるデータでもよい。また磁気ディスク装置6Aは、データの一時的なキャッシュのためのものであり、コントローラ5から見るとテープライブラリ装置7よりもデータアクセス速度が速い。
コントローラ5は、テープライブラリ装置7に記録されたアーカイブ/バックアップデータをバッファ11に転送するとともに、バッファ11に保持されたアーカイブ/バックアップデータをホストコンピュータ2に転送する。ここで、図示しない第1転送部は、テープライブラリ装置7または磁気ディスク装置6Aからバッファ11への転送用であり、第2転送部はバッファ11からホストコンピュータ2への転送用である。すなわち、コントローラ5はデータを、テープライブラリ装置7又は磁気ディスク装置6A又はホストコンピュータ2への両方向に転送可能になっている。また第1転送部及び第2転送部は、それぞれ、データを同時に転送してもよく、あるいは、第1転送部及び第2転送部のうちのいずれか一方がデータを転送した後、他方がデータを転送してもよい。
図示しない遅延処理部は、後述するとおり、バッファ11からホストコンピュータ2に対するデータ転送の開始を、ホストコンピュータ2のコマンド応答タイムアウト時間よりも短い時間遅延させる。この遅延処理部は、コントローラ5がテープライブラリ装置7に記録されたアーカイブ/バックアップデータをバッファ11に転送するための経過時間を計測する図示しないタイマ(計測部)と、予め設定された調整時間からタイマにて計測された経過時間を差し引くといった差分計算を行って遅延時間を計算する図示しない計算部とを有する。図示しない計算部は、テープスロット15内の磁気テープ14のテープドライブ16への移動時間や、磁気テープ14の位置付けに要する時間に応じて、経過時間に定数を乗じた値を用いて差分計算をする等の遅延時間の微調整をも行うようにしてもよい。
また、コントローラ5は、ホストコンピュータ2から送出されたデータリード要求に含まれるアドレスに基づいて、アーカイブ/バックアップデータが記録された位置に磁気テープ14を移動させ、磁気テープ14へのデータのリード及びライトを行ってもよい。
なお、バッファ11は、図1に示す如く、コントローラ5の内部に設けて構成することもできるが、コントローラ5の外に設けることもできる。
また図1及び図2に示す如く、ホストコンピュータ2から見て、仮想ディスクライブラリ装置3は、コントローラ5によって、複数の仮想ドライブとして仮想(エミュレート)された複数の論理ボリュームVOLとして認識されている。換言すれば、仮想ディスクライブラリ装置3が、アーカイブ/バックアップデータを論理ボリュームVOL単位で記録する複数の仮想ドライブ装置から構成され、コントローラ5が、各仮想ドライブ装置に記録されたアーカイブ/バックアップデータを論理ボリュームVOL単位で転送する。
更にコントローラ5は、論理ボリュームVOL単位で記録されたアーカイブ/バックアップデータを、磁気ディスク装置6Aに転送する。本実施形態においては、コントローラ5は、テープライブラリ装置7に記録された論理ボリュームVOLの先頭に記録されたアーカイブ/バックアップデータを、磁気ディスク装置6Aに転送する。すなわち、コントローラ5は、アーカイブ/バックアップデータを、データアクセス速度がテープライブラリ装置7よりも高速な磁気ディスク装置6Aに常駐させるようにしている。
また管理端末4は、仮想ディスクライブラリ装置3を保守又は管理するための端末装置である。管理端末4は、図示しないメモリやCPU等の情報処理資源を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成される。メモリは、各種制御プログラムや各種テーブルを記憶保持するために使用されるほか、CPUのワークメモリとしても用いられる。メモリに格納された制御プログラムをCPUが実行することにより、管理端末4全体として種々の処理を実行する。
(2)アーカイブ/バックアップシステムにおけるデータ書き込み及び読出し処理機能
(2−1)各種テーブルの構成
次に、このアーカイブ/バックアップシステム1に採用されたデータ書き込み及び読出し処理機能について説明する。
本実施の形態によるアーカイブ/バックアップシステム1は、仮想ディスクライブラリ装置3からホストコンピュータ2に対するデータ転送が開始されるまでの間におけるコマンド応答タイムアウトの発生を防止できるという効果を実現できる、データ書き込み及び読出し処理機能が採用されている点を特徴とする。
このようなデータ書き込み及び読出し処理機能に関する各種処理を行うための手段として、コントローラ5内のメモリ12にボリューム状態管理テーブル20、ディスク情報格納情報テーブル21及びテープ格納情報テーブル22が格納されている。
このうち、ボリューム状態管理テーブル20は、仮想ディスクライブラリ装置3内の各論理ボリュームVOLの状態を管理するテーブルである。そしてこのボリューム状態管理テーブル20は、図3に示すように、ボリュームナンバーフィールド20A、ボリューム状態フィールド20B、ディスク格納情報フィールド20C及びテープ格納情報フィールド20Dから構成される。
ボリュームナンバーフィールド20Aには、対応する論理ボリュームVOLに付与されたボリュームIDが格納される。また、各論理ボリュームVOLに対応するボリューム状態フィールド20Bには、論理ボリュームVOLの状態、すなわち、当該論理ボリュームVOLのデータが磁気ディスク装置6A又は磁気テープ14に対して割り当てられているか否かに関する情報を示すため、「有効」あるいは「無効」のいずれかの情報が格納される。当該論理ボリュームVOLのデータが既に磁気ディスク装置6又は磁気テープ14の領域に割り当てられているときには「有効」が、割り当てられていないときには「無効」の情報が格納される。ディスク格納情報フィールド20Cには、磁気ディスク装置6A内におけるデータの詳細情報の所在が格納される。テープ格納情報フィールド20Dには、テープライブラリ装置7内におけるデータの詳細情報の所在が格納される
従って、図3の例では、論理ボリュームVOLナンバーIDとして「ボリューム1」〜「ボリューム3」があり、このうち例えば「ボリューム1」というIDが付された論理ボリュームVOLについては、ボリューム状態が「有効」であって、既に磁気ディスク装置6A内の領域に割当てがされ、磁気ディスク装置6Aのデータの詳細情報は後述するディスク情報格納情報テーブル21内のテーブル1に、テープライブラリ装置7内におけるデータの詳細情報は後述するテープ格納情報テーブル22内のテーブル1に格納されていることがわかる。
ディスク情報格納情報テーブル21は、磁気ディスク装置6Aに格納された情報についての詳細な情報を管理するテーブルである。そしてこのディスク情報格納情報テーブル21は、図4に示すように、ディスク格納情報テーブルナンバーフィールド21A、ブロック1フィールド21B、ブロック2フィールド21C及びブロック3フィールド21Dから構成される。
ディスク格納情報テーブルナンバーフィールド21Aには、対応するテーブルナンバーに付与されたIDが格納される。ブロック1フィールド21B、ブロック2フィールド21C及びブロック3フィールド21Dには、それぞれ、情報が割当てられているディスクID、情報の割当てが開始されるLBA、データの属性情報が格納される。ただし、データの領域が未割り当ての場合は、これらの情報に代えて、領域未割り当てである旨の情報が格納される。
従って、図4の例では、テーブルナンバー1のテーブルにおいては、ブロック1の情報は、ディスク1に割り当てられ、ディスク1中の論理ブロックのLBAの0A000000hからデータ領域の割当てが開始され、データの属性情報は常駐であることがわかる。常駐であるとは、かかるデータが、割り当てられた磁気ディスク装置6Aに保持されることを意味する。ブロック2の情報は、ディスク2に割り当てられ、ディスク2中の論理ブロックのLBAの02000000hからデータ領域の割当てが開始しており、データの属性情報は非常駐(ロック中)であることがわかる。非常駐(ロック中)であるとは、データが磁気ディスク装置6Aに割り当てられているが、かかる領域の再利用が禁止されている状態を示す。
テープ格納情報テーブル22は、テープライブラリ装置7に格納された情報についての詳細な情報を管理するテーブルである。そしてこのテープ格納情報テーブル22は、図5に示すように、テープ格納情報テーブルナンバーフィールド22A、テープ1フィールド22B、テープ2フィールド22C及びテープ3フィールド22Dから構成される。
テープ格納情報テーブルナンバーフィールド22Aには、対応するテーブルナンバーに付与されたIDが格納される。テープ1フィールド22B、テープ2フィールド22C及びテープ3フィールド22Dには、それぞれ、情報が割当てられているテープライブラリID及びテープスロットナンバーIDが格納される。ただし、データの領域が未割り当ての場合は、これらの情報に代えて、無効である旨の情報が格納される。
従って、図5の例では、テーブルナンバー1のテーブルにおいては、テープ1の情報は、テープライブラリIDが1のテープライブラリ装置7中のスロット10に割り当てられていることがわかる。テープ2の情報と、テープ3の情報とは、領域が未割当てであるので、無効であることがわかる。
(2−2)データの書き込み及び読出し処理機能
次に、図6及び図7を用いて、本実施の形態のアーカイブ/バックアップシステム1におけるデータの書き込み及び読出し処理機能について説明する。図6及び図7は、アーカイブ/バックアップシステム1における一連のデータ書き込み処理の流れを示すフローチャートである。図8は、アーカイブ/バックアップシステム1における一連のデータ読出し処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示すように、ホストコンピュータ2が仮想ディスクライブラリ装置3へのデータの書き込みを開始すると(SP1)、ホストコンピュータ2は、仮想ディスクライブラリ装置3のコントローラ5内のバッファ11にデータを送信する(SP2)。ホストコンピュータ2からのデータ書き込みは、バッファ11への転送が終了した時点で、データ書き込み完了を応答する。
仮想ディスクライブラリ装置3内のコントローラ5のCPU10は、書き込まれた論理ボリュームVOL単位のデータについて、ディスク格納情報テーブル21を参照して(SP3)、磁気ディスク装置6Aに対する割り当てがなされているか否かを確認する。
CPU10は、磁気ディスク装置6Aへのデータの割当てがなされていないときには(SP4:NO)、磁気ディスク装置6Aのうちの未使用領域又は再利用可能領域から、ディスク領域を割り当てる(SP7)。CPU10は、当該割り当てが終了すると、当該論理ボリュームVOLについてディスク格納情報テーブル21の情報を更新する(SP8)。
他方、CPU10は、すでに磁気ディスク装置6Aへのデータの割当てがなされているとき(SP4:YES)、又はステップSP8においてディスク格納情報テーブル21の情報が更新されたときには、バッファ11から当該磁気ディスク装置6Aに対してデータの書き込みを行い(SP5)、磁気ディスク装置6Aに対するデータ書き込み処理を終了する(SP6)。このとき、CPU10は、バッファ11に転送されたデータを非同期に磁気ディスク装置6Aに書きこむ。
さらに、CPU10は、磁気ディスク装置6Aに書き込まれたデータを、論理ボリュームVOLへのデータ更新が完了したことを契機に、ホストコンピュータ2または管理端末4より磁気テープ14へのコピーを指示し、本指示をトリガに仮想ディスクライブラリ装置3は当該論理ボリュームVOLのデータを磁気ディスク装置6Aから磁気テープ14へコピーを開始する。
CPU10は、図7に示すように、テープライブラリ装置7へのデータの書き込みが開始されると(SP10)、当該論理ボリュームVOLへの書き込みを禁止する(SP11)。さらに、CPU10は、当該論理ボリュームVOLのテープ格納情報テーブル22を参照し、当該論理ボリュームVOLのデータの格納先となる磁気テープ14をテープドライブ16へ移動する(SP12)。
CPU10は、当該論理ボリュームVOLのデータを、磁気ディスク装置6Aから磁気テープ14へコピーする(SP14)。CPU10は、ステップSP14におけるコピーが終了すると、磁気テープ14を移動元のテープスロット15へ移動させる(P15)。CPU10は、当該論理ボリュームVOLの磁気ディスク装置6Aの領域内において、データの先頭部分をキャッシュとして磁気ディスク装置6Aに常駐させる。磁気ディスク装置6Aから磁気テープ14へのデータコピー完了時には、キャッシュ常駐の対象となるデータが記録されているディスク領域を除いて、当該論理ボリュームVOLのディスク領域を再利用可能、すなわち、他論理ボリュームVOLのデータ記録で使用可、とし、開放する(SP16)。CPU10は、当該論理ボリュームVOLに対する書き込みを可能にし(SP17)、データの書き込み処理(データライト処理)を終了する(SP18)。
ここで、CPU10は、常駐させる論理ボリュームVOL当たりの「キャッシュ容量」については、磁気テープ14準備完了待ちキャッシュデータ転送維持時間を転送速度制限用遅延時間で割ったものに1コマンド当りホストコンピュータ2読み出し要求最大データ長をかけたものを設定する。これは、次式、
(数1)
1論理ボリュームVOLあたりのキャッシュ容量=磁気テープ準備完了待ちキャッシュデータ転送維持時間/転送速度制限用遅延時間×1コマンド当たりのホストコンピュータ読出し要求最大データ長……・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
のように表される。
磁気テープ14の準備が完了するまでの待ち時間であるキャッシュデータ転送維持時間は、あらかじめ、仮想ディスクライブラリ装置3で接続するテープライブラリ装置7に合わせた値を用意する。例として、磁気テープ14準備完了待ちキャッシュデータ転送維持時間を5分、転送速度制限用遅延時間を10秒、1コマンド当りホストコンピュータ2読み出し要求最大データ長を256KBの場合を計算すると、このときの1ボリューム当りのキャッシュ容量は7.5MBとなる。
このように、コントローラ5が、各論理ボリュームVOLの先頭データを予め磁気ディスク装置6Aの常駐領域にキャッシュとして常駐させることにより、ホストコンピュータ2が磁気テープ14のデータがリード可能になるまでの間においても、磁気ディスク装置6Aからホストコンピュータ2に対してデータを転送することが可能になる。これにより、磁気テープ14からホストコンピュータ2へのデータ転送開始待ちの間に、ホストコンピュータ2においてコマンド応答タイムアウトの発生が防止される。CPU10は、磁気テープ14のデータがリード可能となった場合、データ転送速度の制限を解除し、最大転送速度でホストコンピュータ2に対してデータを転送する。
さらに続いて、図8を用いて、データの読出し方法(データリード処理)について説明する。ホストコンピュータ2は、所望のアーカイブ/バックアップデータの記録箇所を表す情報を含むデータリード要求を仮想ディスクライブラリ装置3に対して送出する。コントローラ5のCPU10は、このデータリード要求を受信すると、以下に述べるデータリード処理を開始する。
CPU10は、磁気テープ14の準備が完了しているかをチェックし(SP21)、磁気テープ14の準備が完了している場合に(SP21:YES)、磁気テープ14からの直接転送が可能なときには(SP32:YES)、最大転送速度で、磁気テープ14からバッファ11に対してデータを転送(移動又はコピー)する(SP33)。
他方、CPU10は、磁気テープ14からの直接転送ができないときには(SP32:NO)、当該論理ボリュームVOLのディスク格納情報テーブル21を参照し(SP34)、磁気ディスク装置6Aからバッファ11へデータを転送する(SP35)。さらにCPU10は、ステップSP33又はステップSP35が終了すると、バッファ11に保持されたデータをホストコンピュータ2に対して転送する(SP30)。これにより、データリード処理が終了する(SP31)。
一方、CPU10は、磁気テープ14の準備が完了していないときであって(SP21:NO)、さらにステップSP22において磁気テープ14が準備中でないときには(SP22:NO)、当該論理ボリュームVOLのテープ格納情報テーブル22を参照し(SP23)、磁気テープ14の準備を開始する(SP24)。他方、CPU10は、ステップSP21において、磁気テープ14の準備が完了していないとき(SP21:NO)、経過時間の計測を開始する(SP25)。
続いて、CPU10は、当該論理ボリュームVOLのディスク格納情報テーブル21を参照し(SP26)、磁気ディスク装置6Aからバッファ11にデータを転送する(SP27)。CPU10は、データ転送が完了すると、経過時間の測定を終了する(SP28)。CPU10は、磁気ディスク装置6Aからホストコンピュータ2に対してデータを転送している間は、ホストコンピュータ2からのコマンドを受信した後、転送速度制限用の遅延時間から経過時間を差し引く差分計算を行い、この差分計算により取得した時間(ウェイト時間)分データを遅延させる(SP29)。これにより、データ転送速度が低速に制限される。
具体的にCPU10は、「転送速度制限用遅延時間」については、次式
(数2)
転送速度制限用遅延時間=ホストコマンド応答タイムアウト時間−(1コマンド当たりホストコンピュータ読出し要求最大データ長/ホストコンピュータ−仮想ディスクライブラリ装置間最大転送速度×転送マージン係数)……・・・・・・・・・・・(2)
のように、転送速度制限用遅延時間を算出及び決定する。
転送速度制限用遅延時間は、ホストコマンド応答タイムアウト時間から、バッファ11−ホストコンピュータ2間の転送に必要な時間を引いたものを設定する。バッファ11−ホストコンピュータ2間の転送に必要な時間は、1コマンド当りホストコンピュータ2読み出し要求最大データ長をホストコンピュータ2・仮想ディスクライブラリ装置3間最大転送速度で割ったものに転送マージン係数をかけたものを設定する。転送マージン係数とは、正確に転送速度制限用遅延時間を測定するための調整に用いる数値である。
ホストコマンド応答タイムアウト時間、1コマンド当りホストコンピュータ2読み出し要求最大データ長、転送マージン係数は、仮想ディスクライブラリ装置3が持つデフォルト値を必要に応じて管理端末4等からホストコンピュータ2毎に変更可能とする。また、ホストコンピュータ2・仮想ディスクライブラリ装置3間最大転送速度は、ホストコンピュータ2・仮想ディスクライブラリ装置3間で調停された最大転送速度(リンク速度等)を使用する。
例として、ホストコマンド応答タイムアウト時間を15秒、1コマンド当りホストコンピュータ2読み出し要求最大データ長を256KB、ホストコンピュータ2・仮想ディスクライブラリ装置3間最大転送速度を1024KB/秒、転送マージン係数を4の場合を計算すると、このときの転送速度制限用遅延時間は14秒となる。
CPU10は、かかる遅延時間を経過すると、バッファ11に保持されたデータを、ホストコンピュータ2に対して転送し(SP30)、これにより、データリード処理が終了する(SP31)。尚、磁気ディスク装置6Aからバッファ11への転送が転送速度制限用遅延時間に終了しなかった場合および磁気ディスク装置6A上のデータをすべて転送しても磁気テープ14のデータがリード可能とならなかった場合はホストコンピュータ2に対して正常以外のステータスを応答する。
このように、本実施形態によるコントローラ5は、磁気テープ14のデータがリード可能となるまでの間、ホストコンピュータ2に対して、各論理ボリュームVOLの先頭データを予めャッシュとして常駐領域に常駐させた磁気ディスク装置6Aにてデータ転送を遅延させている状態でデータ転送を維持できる。従って、ホストコンピュータ2が要求する任意の論理ボリュームVOLのデータがリード可能になるまでの間、仮想ディスクライブラリ装置3は、コントローラ5からホストコンピュータ2に対してデータを転送する場合に必要なキャッシュ容量(数十TB)を確保せずに、全論理ボリュームVOLデータをリード可能になる。
仮想ディスクライブラリ装置3には、数百個から数千個の論理ボリュームVOLが格納されるため、全論理ボリュームVOLに対して磁気テープ14のデータがリード可能となるまでの間、データ転送を継続可能とするためのデータを仮想ディスクライブラリ装置3内の磁気ディスク装置6Aにキャッシュすると、必要な容量は膨大な量となる。例えば、ホストコンピュータ2と仮想ディスクライブラリ3間のデータ転送速度を100MB/s、キャッシュでデータ転送を維持する時間を5分間、仮想ディスクライブラリ装置内のボリューム数を1000個とすると、必要なキャッシュ容量は30TBにも達してしまう。
数値例として、本実施形態によるアーカイブ/バックアップシステム1において、ホストコンピュータ2のコマンド応答タイムアウト時間が15秒、仮想ディスクライブラリ装置3の転送速度制限用遅延時間(調整時間)が10秒、磁気ディスク装置6Aにてデータ転送を維持する時間が300秒、仮想ディスクライブラリ装置3に記録された論理ボリュームVOL数が1000、ホストコンピュータ2からのリード要求データのデータ長が256KBである場合、磁気ディスク装置6に必要なキャッシュ容量は10GB程度になる。このように、上述したキャッシュ容量が大幅に削減される。
尚、バッファ11及びホストコンピュータ2間におけるデータ転送に要する時間は、比較的短い(数m秒〜数10m秒)ため、仮想ディスクライブラリ装置3は、ホストコンピュータ2のコマンド応答タイムアウト時間内にデータをホストコンピュータ2に転送することができる。具体的には、磁気テープ14のデータがリード可能となるまでの間は、ホストコンピュータ2へデータを転送する前にホストコンピュータ2のコマンド応答タイムアウト時間よりも短い時間ウェイトを行うことで、データ転送速度を低速に制限する。
上述したように、本方式で、ホストコンピュータ2のコマンド応答タイムアウトが15秒のシステムで仮想ディスクライブラリ装置3の転送速度制限用遅延時間を10秒とすると、キャッシュでデータ転送を維持する時間を5分間、仮想ディスクライブラリ装置3内の論理ボリュームVOL数を1000個、ホストコンピュータ2からの読み出し要求データ長を256KBとした場合の必要なキャッシュ容量は10GB程度となり、キャッシュ容量を大幅に削減することができる。尚、磁気テープ14のデータがリード可能となった場合はデータ転送速度の制限を解除して最大転送速度(=バッファ11へのデータ転送完了後のウェイトなし)で転送する。
以上をまとめると、本実施形態のデータ転送方法は、仮想ディスクライブラリ装置3が、テープライブラリ装置7に記録されたアーカイブ/バックアップデータを、バッファ11に転送し(バッファ転送ステップ)、ホストコンピュータ2からのデータリード要求を受信し(リード要求受信ステップ)、バッファ11からホストコンピュータ2に対するデータ転送の開始を、ホストコンピュータ2のコマンド応答タイムアウト時間よりも短い時間遅延させ(遅延ステップ)、バッファ11に遅延させたデータを転送する(転送ステップ)。
また、遅延ステップにおいては、仮想ディスクライブラリ装置3は、テープライブラリ装置7または磁気ディスク装置6Aに記録されたアーカイブ/バックアップデータをバッファ11に転送するための経過時間を計測し(計測ステップ)、予め設定された転送速度制限用の遅延時間としての調整時間から計測した経過時間の差分計算を行って遅延時間を計算する(遅延時間計算ステップ)。
(3)本実施の形態の効果
ホストコンピュータ2は、仮想ディスクライブラリ装置3に特化した専用のアプリケーションソフトウェアをインストールされずに、仮想ディスクライブラリ装置3がデータ転送を開始するまでの間、ホストコンピュータ2におけるコマンド応答タイムアウトの発生を防止できる。
また、磁気ディスク装置6A内の論理ボリュームVOLと仮想ディスクライブラリ装置3内の論理ボリュームVOLとの間において、データ移動が行われるので、磁気ディスク装置6がホストコンピュータ2に対してデータ転送を行っている間、仮想ディスクライブラリ装置3は、実効的なデータ転送速度を低速に制限した状態で転送を維持することができる。コントローラ5内の遅延処理部が転送速度を制御しているのである。このため、コントローラ5が、データ転送速度を制限することにより、仮想ディスクライブラリ装置3に必要なキャッシュ容量を削減することができる。
なお、本実施形態によるストレージ装置及びストレージシステム並びにデータ読出し方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(4)他の実施の形態
なお、本実施形態においては、データとしてアーカイブ/バックアップデータを転送する場合を説明したが、これに限定されずに、任意のデータを転送することができる。
また、本実施形態については、データを保持するデバイスとしてバッファ11を用いる場合を説明したが、本発明はこれに限らず、バッファ11の代わりに各種のメモリを用いてもよい。
さらに、本実施形態においては、記憶装置として磁気ディスク装置6、テープライブラリ装置7、仮想ディスクライブラリ装置3等を用いる場合を説明したが、本発明はこれに限らず、他の種類の記憶装置を用いてもよい。
本発明は、種々の構成のアーカイブ/バックアップシステムシステムに広く適用することができる。例えば、本発明のストレージ装置及びストレージシステム並びにデータ読出し方法によれば、例えば階層アーカイブ/バックアップシステムにおいて、アクセス頻度が低下した大容量のデータを安価に保管することができる。
本発明の一実施形態によるアーカイブ/バックアップシステムのシステム構成を説明するための図である。 本実施形態によるアクセス頻度及びデータアクセス速度を説明するための図である。 図3は、各種テーブルを説明するための図である。 図4は、各種テーブルを説明するための図である。 図5は、各種テーブルを説明するための図である。 図6は、アーカイブ/バックアップシステムの一連の処理手順をあらわすための図である。 図7は、アーカイブ/バックアップシステムの一連の処理手順をあらわすための図である。 図8は、アーカイブ/バックアップシステムの一連の処理手順をあらわすための図である。
符号の説明
1・・・アーカイブ/バックアップシステム、2・・・ホストコンピュータ、3・・・仮想ディスクライブラリ装置、4・・・管理端末、5・・・コントローラ、6・・・磁気ディスク装置、7・・・テープライブラリ装置、10・・・CPU、11・・・バッファ、12・・・メモリ、14・・・磁気テープ、15・・・テープスロット。

Claims (9)

  1. データを記憶し、読み出す記憶装置と、
    前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、
    を備え、
    前記記憶装置は、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信し、
    前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置は、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信する
    ことを特徴とするストレージ装置。
  2. 前記記憶装置は、データを送信する速度を計算する計測部を備え、
    前記計測部を用いて、上位装置にデータを遅延して送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージ装置。
  3. 前記記憶装置は、前記データ全体を前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置にコピーすると共に、論理ボリューム単位で記憶したデータの先頭部分を保持し、当該先頭部分以外のデータ記憶領域を開放する
    ことを特徴とする請求項1記載のストレージ装置。
  4. データを記憶し、読み出す記憶装置と、
    前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、
    を備えるストレージシステムであって、
    前記記憶装置が、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信する手段と、
    前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置が、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信する手段と、を備える
    ことを特徴とするストレージシステム。
  5. 前記記憶装置は、データを送信する速度を計算する計測部を備え、
    前記計測部を用いて、上位装置にデータを遅延して送信する手段を備える
    ことを特徴とする請求項4記載のストレージシステム。
  6. 前記記憶装置は、前記データ全体を前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置にコピーすると共に、論理ボリューム単位で記憶したデータの先頭部分を保持し、当該先頭部分以外のデータ記憶領域を開放する手段を備える
    ことを特徴とする請求項4記載のストレージシステム。
  7. 上位装置から与えられるデータ出力要求に応じてデータを読み出すストレージ装置のデータの読出し方法であって、
    前記ストレージ装置は、データを記憶し、読み出す記憶装置と、前記記憶装置よりもデータの読出し速度の遅い記憶装置と、を備え、
    前記記憶装置が、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信する第1のステップと、
    前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置が、データ全体を保持し、データの先頭部分以降のデータを上位装置に送信する第2のステップと、を備える
    ことを特徴とするデータ読出し方法。
  8. 前記記憶装置は、データを送信する速度を計算する計測部を備え、
    前記第1のステップにおいて、前記計測部を用いて、上位装置にデータを遅延して送信する
    ことを特徴とする請求項7記載のデータ読出し方法。
  9. 前記記憶装置は、前記データ全体を前記記憶装置よりも読出し速度の遅い記憶装置にコピーすると共に論理ボリューム単位で記憶したデータの先頭部分を保持し、当該先頭部分以外のデータ記憶領域を開放し、前記記憶装置が、データの先頭部分を保持すると共に、保持した当該データを上位装置に送信する第1のステップ、を備える
    ことを特徴とする請求項7記載のデータ読出し方法。
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