JP2008083544A - 印刷方法及び印刷装置 - Google Patents

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Seiji Iwazawa
誠司 岩沢
Masanori Akahori
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Abstract

【課題】本発明は、トナーの転写率を向上させると共に、エネルギーロスの増大及びガラスの熱割れを抑制することが可能な印刷方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
【解決手段】印刷方法は、感光体15を帯電する工程、帯電された感光体15を露光することにより画像パターンを形成する工程、感光体15に形成された画像パターンをトナー14で現像する工程、感光体15に現像されたトナー14を中間転写体19に転写する工程、中間転写体19に転写されたトナー14に有機溶媒を付与する工程及び有機溶媒が付与されたトナー14を透明板状体11に転写する工程を少なくとも有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷方法及び印刷装置に関する。
自動車の窓に用いられるガラス板には、曇りを除去するヒーター線や、テレビ、ラジオ等を受信するアンテナ線として、導電プリント線が設けられている。このような導電プリント線は、主に自動車の後部窓や後側部窓に設けられており、主に銀を含有するペーストの焼成体からなる。このような導電プリント線の形成方法の一例を以下に説明する。まず、銀とガラスフリットを樹脂溶液に添加したペーストを、スクリーン印刷法を用いて印刷することにより、ガラス板に所定のパターンを形成する。次に、所定のパターンが形成されたガラス板を加熱することにより、樹脂で銀をガラス板に定着させる。さらに、銀を定着させたガラス板を焼成することにより、ガラス板に導電プリント線が形成される。
このとき、自動車で使用される電気系統の電圧には制約がある。したがって、ヒーター線から所望の発熱量を得るためには、ヒーター線の抵抗値を所定の値にする必要がある。また、定められたアンテナパターンにより電波を受信するためには、アンテナ線の抵抗値を所定の値にする必要がある。なお、導電プリント線の抵抗値は、線幅や線厚に依存する。
一方、ヒーター域において、曇りを除去するためや、所望の感度で電波を受信するためには、ヒーター線やアンテナ線のパターンの工夫が必要である。このとき、これらのパターンによる曇りを除去する性能又は電波を受信する感度(アンテナ性能)の変化は、コンピュータシミュレーションにより、ある程度予測することができる。また、導電性テープを簡易的にガラス板に貼り付けることにより、各性能を予備測定することもできる。しかしながら、最終的に得ようとする、曇りを除去する性能やアンテナ性能になるかを評価するためには、実際に導電プリント線を設けて各性能を測定する必要がある。
したがって、ほぼ最終段階と予測してスクリーン版を作製して、導電プリント付きガラス板を製造した後に、導電プリント線のパターンを変更することもある。この場合、修正された画像パターンに合わせて、スクリーン版を修正しなければならない。
また、自動車は、大量生産品であるため、自動車に使用する窓用のガラス板も大量生産品である。このため、導電プリント線も一旦パターンが定まれば、定まったパターンに従って、導電性ペーストを大量のガラス板に順次印刷することが求められる。このような大量生産には、スクリーン版による導電性ペーストのスクリーン印刷が適している。しかしながら、上述したように、パターンがほぼ確定したスクリーン版を用意しても、最終的に、所望の発熱性能やアンテナ性能が得られるパターンにスクリーン版を修正することがある。しかも、ガラス板を自動車窓に用いる場合等は、自動車の型式毎に、ガラス板の形状、導電プリント線のパターン形状等が異なるため、自動車の型式に応じて、スクリーン版を用意しなければならず、多くのスクリーン版を作製しなければならない。このため、スクリーン版の修正を必要としない印刷方法及び印刷装置が求められている。
近年、電子写真技術を使用して、ガラス板、ガラスセラミックあるいはセラミックの製品に装飾及び/又は文字を付与する装置が開示されている(特許文献1参照)。これにより、画像パターンを変化させて、パターンの種類、設計変更等に機動的に対応することができる。しかしながら、コロナによって、転写ローラー上のトナー像を製品に静電気的に転写するため、転写率が低いという問題がある。
一方、中間転写体として、シリンダーを使用して、中間転写体を加熱せずにガラス板を加熱するシリンダー転写方式が知られているが、エネルギーロスが増大すると共に、ガラスが熱割れするという問題がある。
特許第3460084号公報
本発明は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、トナーの転写率を向上させると共に、エネルギーロスの増大及びガラスの熱割れを抑制することが可能な印刷方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、印刷方法において、感光体を帯電する工程、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する工程、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する工程、該感光体に現像されたトナーを中間転写体に転写する工程、該中間転写体に転写されたトナーに有機溶媒を付与する工程及び該有機溶媒が付与されたトナーを透明板状体に転写する工程を少なくとも有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、印刷方法において、感光体を帯電する工程、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する工程、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する工程、該感光体に現像されたトナーを第一の中間転写体に転写する工程、第二の中間転写体に有機溶媒を付与する工程、該第一の中間転写体に転写されたトナーを該有機溶媒が付与された第二の中間転写体に転写する工程及び該第二の中間転写体に転写されたトナーを透明板状体に転写する工程を少なくとも有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の印刷方法において、前記透明板状体に転写されたトナーを線圧3000〜5000N/mで加圧しながら熱融着させる工程をさらに有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷方法において、前記有機溶媒は、エタノールであることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷方法において、前記トナーは、導電性粒子、ガラスフリット及び熱可塑性樹脂を含有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、印刷装置において、感光体、該感光体を帯電する手段、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する手段、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する手段、該感光体に現像されたトナーが転写される中間転写体、該感光体に現像されたトナーを該中間転写体に転写する手段、該中間転写体に有機溶媒を付与する手段及び該中間転写体に転写されたトナーを透明板状体に転写する手段を少なくとも有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、印刷装置において、感光体、感光体を帯電する手段、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する手段、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する手段、該感光体に現像されたトナーが転写される第一の中間転写体、該感光体に現像されたトナーを該第一の中間転写体に転写する手段、該第一の中間転写体に転写されたトナーが転写される第二の中間転写体、該第二の中間転写体に有機溶媒を付与する手段、該第一の中間転写体に転写されたトナーを該第二の中間転写体に転写する手段及び該第二の中間転写体に転写されたトナーを透明板状体に転写する手段を少なくとも有することを特徴とする。
本発明によれば、トナーの転写率を向上させると共に、エネルギーロスの増大及びガラスの熱割れを抑制することが可能な印刷方法及び印刷装置を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に説明する。
図1に、本発明の印刷方法及び印刷装置の一例を示す。図1において、ST1は、ガラス板(透明板状体)11を前処理する工程、ST2は、ガラス板11に印刷する工程、ST3は、印刷されたガラス板11を焼成する工程を意味する。
ST1においては、矩形状のガラス板11が所定形状に切断され、切断面が面取りされる。その後、ガラス板11は、洗浄され、必要に応じて、予備加熱されて搬送ロール12により搬送される。
ST2においては、電子印刷装置13により、負帯電のトナー14がガラス板11に所定のパターンで印刷される。具体的には、感光ドラム(感光体)15を回転させながら、コロトロン、スコロトロン、帯電ローラー等の帯電器16Aで感光ドラム15を帯電させた後、LEDアレイ、半導体レーザー等の露光器17から露光光を照射して、画像パターンを形成する。次に、−380〜−1450Vの現像バイアスを現像装置18の現像スリーブ18aに印加して、感光ドラム15にトナー14を供給することにより現像される。このとき、現像されるトナー像は、ポジ画像及びネガ画像のいずれであってもよい。また、トナー14と共に、トナー14を搬送する磁性キャリア(不図示)を用いて現像してもよい。さらに、感光ドラム15に現像されたトナー14は、回転する中間ドラム(中間転写体)19に転写される。このとき、中間ドラム19には、コロトロン、スコロトロン、帯電ローラー等の帯電器16Bから、1〜1.5kVの転写バイアスが印加されている。なお、トナー14を転写した感光ドラム15は、クリーニングブレード、クリーニングブラシ等のクリーナー20Aにより残存したトナー14が除去された後、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード、半導体レーザー等の除電器21Aで除電される。
一方、トナー14が転写された中間ドラム19には、発光ダイオード、半導体レーザー等の除電器21Bにより除電された後、噴射装置22からエタノール等の有機溶媒が付与される。なお、必要に応じて、乾燥器23Aにより加熱され、有機溶媒の付着量が調整される。次に、トナー14は、搬送されてきたガラス板11に転写される。このとき、トナー14は、有機溶媒により溶解又は膨潤されて、粘着性が高くなっているため、ガラス板11への転写率が向上する。このとき、有機溶媒の粘度は、0.8〜10cP(mPa・秒)であることが好ましい。さらに、熱融着ローラー24により150〜170℃に加熱され、ガラス板11に熱融着される。このとき、加熱と同時に、線圧3000〜5000N/mで加圧することが好ましい。なお、トナー14を転写した中間ドラム19は、バキューム式、ブロー式等の乾燥器23Bにより有機溶媒が除去される。次に、クリーニングブレード、クリーニングブラシ等のクリーナー20Bにより残存したトナー14が除去される。このため、感光ドラム15から中間ドラム19にトナー14が転写される際には、中間ドラム19に有機溶媒が残存せず、感光ドラム15に有機溶媒が移行することを防止することができる。なお、乾燥後の中間ドラム19は、感光ドラム15からトナー14が転写される前に、冷却装置(不図示)で冷却してもよい。以上のようにして、トナー14は、画像パターンに対応したパターンでガラス板11に印刷される。なお、同一のガラス板11に複数回印刷することにより、厚膜を形成することができる。また、印刷位置精度をさらに向上させるためには、中間ドラム19は、表面が絶縁性を有することが必要であり、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂等を含有する表面層を有するゴムロール、硬質ロール等を用いることが好ましい。
ST3においては、トナー14が熱融着されたガラス板11が加熱炉25内に搬送され、600〜740℃で焼成される。これにより、画像パターンに対応したパターンの導電プリント線がガラス板11に形成される。なお、得られた導電プリント線付きガラス板を自動車窓用に用いる場合には、曲げ加工を経て強化処理が行われる。このとき、強化処理の代わりに、徐冷処理(合わせガラス用のガラス板の曲げ加工)を行ってもよい。
なお、コンピュータCには、露光器17から露光光を照射する際の画像パターンの情報が保管されている。したがって、コンピュータCからの指令により、露光器17から露光光が、指令された画像パターンで照射される。ガラス板11を自動車窓に用いる場合には、自動車の型式に応じて、ガラス板11の形状、導電プリント線のパターン等が異なる。したがって、自動車の型式に応じたこれらのデータに基づき、指令信号を変更することで、容易にある型式のガラス板11の製造から別の型式用のガラス板11の製造に変更することができる。さらに、型式に関するデータのうち、ガラス板11の形状に基づく指令をST1に送信することで、ある型式から別の型式への変更を容易にし、各型式に応じた切断及び面取りを行うことができる。
また、ガラス板11に形成された導電プリント線は、検査工程において、抵抗値の測定が行われることが好ましい。得られた抵抗値は、必要に応じて、ST3における焼成温度のデータと共に、コンピュータCに送信され、所望の電熱性能又はアンテナ性能が得られるか判定するために用いられる。所望の性能が得られていないと判定された場合、所望の性能が得られるように、コンピュータCの演算により、画像パターンやトナーの線幅の調整情報に変換されて、ST2におけるパターン制御に利用される。
図2に、本発明の印刷方法及び印刷装置の他の例を示す。なお、図2において、図1と同一の構成については、同一の符号を付して、説明を省略する。
ST2においては、電子印刷装置13により、トナー14がガラス板11に所定のパターンで印刷される。具体的には、感光ドラム15を回転させながら、コロトロン、スコロトロン、帯電ローラー等の帯電器16Aで感光ドラム15を帯電させた後、LEDアレイ、半導体レーザー等の露光器17から露光光を照射して、画像パターンを形成する。次に、−380〜−1450Vの現像バイアスを現像装置18の現像スリーブ18aに印加して、感光ドラム15にトナー14を供給することにより現像される。このとき、現像されるトナー像は、ポジ画像及びネガ画像のいずれであってもよい。また、トナー14と共に、トナー14を搬送する磁性キャリア(不図示)を用いて現像してもよい。さらに、感光ドラム15に現像されたトナー14は、回転する第一の中間ドラム(第一の中間転写体)19Aに転写される。このとき、第一の中間ドラム19Aには、コロトロン、スコロトロン、帯電ローラー等の帯電器16Bから、1〜1.5kVの転写バイアスが印加されている。なお、トナー14を転写した感光ドラム15は、クリーニングブレード、クリーニングブラシ等のクリーナー20Aにより残存したトナーが除去された後、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプ、発光ダイオード、半導体レーザー等の除電器21Aで除電される。
一方、第一の中間ドラム19Aに転写されたトナー14は、発光ダイオード、半導体レーザー等の除電器21Bにより除電された後、回転する第二の中間ドラム(第二の中間転写体)19Bに転写される。このとき、第二の中間ドラム19Bは、後述するように、噴射装置22からエタノール等の有機溶媒が付与されているので、トナー14は、良好に転写される。このとき、有機溶媒の粘度は、0.8〜10cP(mPa・秒)であることが好ましい。なお、トナー14を転写した第一の中間ドラム19Aは、感光ドラム15に有機溶媒が移行することを抑制するために、必要に応じて、バキューム式、ブロー式等の乾燥器23Cで乾燥させた後、クリーニングブレード、クリーニングブラシ等のクリーナー20Bにより残存したトナー14が除去される。このとき、乾燥後の第一の中間ドラム19Aは、感光ドラム15からトナー14が転写される前に、冷却装置(不図示)で冷却してもよい。
一方、第二の中間ドラム19Bに転写されたトナー14は、必要に応じて、乾燥器23Aにより加熱され、有機溶媒の付着量が調整された後、搬送されてきたガラス板11に転写される。このとき、トナー14は、有機溶媒により溶解又は膨潤されて、粘着性が高くなっているため、ガラス板11への転写率が向上する。次に、熱融着ローラー24により150〜170℃に加熱され、ガラス板11に熱融着される。このとき、加熱と同時に、3000〜5000N/mで加圧することが好ましい。なお、トナー14を転写した第二の中間ドラム19Bは、クリーニング性を向上させるために、バキューム式、ブロー式等の乾燥器23Bにより、非加熱で有機溶媒が除去されることが好ましい。次に、クリーニングブレード、クリーニングブラシ等のクリーナー20Cにより残存したトナー14が除去された後、噴射装置22から有機溶媒が付与される。このとき、乾燥後の第二の中間ドラム19Bは、必要に応じて、第一の中間ドラム19Aからトナー14が転写される前に、冷却装置(不図示)で冷却してもよい。以上のようにして、トナー14は、画像パターンに対応したパターンでガラス板11に印刷される。なお、同一のガラス板11に複数回印刷することにより、厚膜を形成することができる。また、印刷位置精度をさらに向上させるためには、第一の中間ドラム19Aは、表面が絶縁性を有することが必要であり、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂等を含有する表面層を有するゴムロール、硬質ロール等を用いることが好ましく、第二の中間ドラム19Bとしては、ゴムロール、硬質ロール等を用いることが好ましい。
なお、図2において、第二の中間ドラム19Bの代わりに、図1の中間ドラム19と同様の構成を用いてもよい。また、図1及び図2においては、感光体として、感光ドラム、中間転写体として、中間ドラムを用いる例を示したが、感光ドラムの代わりに感光ベルト、感光フィルム等を用いてもよいし、中間ドラムの代わりに、中間ベルト等を用いてもよい。
なお、図1及び図2において、透明板状体としては、ガラス板が用いられているが、ガラス板としては、普通単板ガラス、強化ガラス、複層ガラス、合わせガラス等が挙げられ、平板状のガラス板を用いることができる。また、ガラス板の材質は、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、石英ガラス等の無機ガラスであることが好ましい。なお、所謂エンジニアリングプラスチックである、ポリカーボネート類、ポリスチレン類、ポリメチルメタクリレート類等の有機ガラスも使用可能であるが、その場合の加熱温度は、通常、無機ガラスよりも低くする必要がある。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上の積層物等として、用いてもよい。また、トナー14として、正帯電のトナーを用いてもよい。
本発明において、トナーは、特に限定されないが、熱可塑性樹脂、導電性粒子及びガラスフリットを含有する粒子であることが好ましい。熱可塑性樹脂は、有機溶媒に溶解又は膨潤する必要があり、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコールに溶解又は膨潤することが好ましい。また、熱可塑性樹脂は、T100が300〜450℃であることが好ましく、380〜450℃がさらに好ましい。ここで、T100とは、熱重量分析装置(TG)を使用して室温から昇温速度10℃/分で昇温し、樹脂の重量変化を測定して重量変化がなくなった時点での温度を示す。T100が300℃以上であることにより、ガラスフリットが溶融する前に、熱可塑性樹脂が完全に分解することを抑制することができ、ガラス板に導電プリント線を十分に定着させることができる。また、T100が450℃以下であることにより、トナーを焼成する際に、熱可塑性樹脂が速やかに分解し、揮発するため、導電プリント線中の残留炭素量を低減することができ、導電性粒子同士の焼結を阻害せず、導電性に優れた導電プリント線を得ることができる他、密着性に優れた導電プリント線を形成することができる。
導電性粒子としては、金属粒子、導電性酸化物粒子等が挙げられる。金属粒子は、金、白金、銀又は銅の粒子であることが好ましい。導電プリント線付きガラス板を自動車窓用に用いる場合、導電プリント線の線幅は、視界を遮らないようにする必要がある。このような線幅で所望の抵抗値を得るためには、導電性粒子として、銀の粒子を用いることが特に好ましい。
ガラスフリットとしては、鉛系及び非鉛系のいずれも使用することができるが、環境等の面から、非鉛系のビスマス−シリカ系ガラスフリットが好ましい。
ガラスフリットの溶融温度は、350〜500℃であることが好ましい。ガラスフリットの溶融温度が350℃以上であることにより、熱可塑性樹脂が分解する前に、ガラスフリットが溶融することを抑制することができ、導電性粒子同士の焼結不良や導電プリント線の密着不良の発生を抑制することができる。また、ガラスフリットの溶融温度が500℃以下であることにより、ガラスフリットが溶融する前に、熱可塑性樹脂が分解して揮発することを抑制することができるので、トナーの定着性が低下せず、導電プリント線のガラス板への密着性を確保することができる。
ガラスフリットの含有量は、トナーの全固形分に対して、0.2〜5重量%であることが好ましい。ガラスフリットの含有量が0.2重量%以上であることにより、導電プリント線のガラス板との密着性を十分に確保することができる。また、ガラスフリットの含有量が5重量%以下であることにより、導電プリント線の比抵抗の増大を抑制することができる。
また、ガラスフリットの平均粒径は、0.1〜5μmであることが好ましく、0.5〜3μmがさらに好ましい。ガラスフリットの平均粒径が0.1μm以上であることにより、ガラス板との密着性を十分に確保することができる。また、ガラスフリットの平均粒径が5μm以下であることにより、トナーの表面にガラスフリットが露出することを抑制することができ、定着性の低下を抑制することができる。
なお、トナーは、必要に応じて、黒色酸化鉄、コバルトブルー、ベンガラ等の無機顔料、アゾ系含金染料、サリチル酸系含金染料、4級アンモニウム塩等の電荷制御剤等を含有することができる。
本発明において、トナーは、例えば、熱可塑性樹脂、導電性粒子、ガラスフリット等を混合し、混練、冷却することにより、ペレットを作製した後、粉砕、分級することにより製造される。混練する際の加熱温度は、150〜200℃であることが好ましい。加熱温度が150℃以上であることにより、熱可塑性樹脂、導電性粒子、ガラスフリット等を均一に混合することができる。また、加熱温度が200℃以下であることにより、熱可塑性樹脂の分解を抑制することができる。
また、トナーの平均粒径は、5〜40μmであることが好ましい。平均粒径が5μm以上であることにより、導電性粒子が表面に露出して、帯電量を確保することができるため、地かぶり等の印刷不良の発生を抑制することができる。また、平均粒径が40μm以下であることにより、高精細な印字品質が得られる。
本発明において、トナーの焼成温度は、600〜740℃であることが好ましい。焼成温度が600℃以上であることにより、導電性粒子同士が十分に焼結する。また、焼結温度が740℃以下であることにより、透明板状体の変形を抑制することができる。
本発明において、導電プリント線の比抵抗は、15μΩ・cm以下であることが好ましい。これにより、配線等の様々な用途の導電プリント線として、使用することができる。
また、導電プリント線の膜厚は、5〜30μmであることが好ましい。膜厚が5μm以上であることにより、安定した比抵抗が得られやすくなる。また、膜厚が30μm以下であることにより、電子印刷を繰り返す回数を低減することができ、取り扱いの容易性に優れる。
本発明においては、上記トナーと共に、着色トナーをガラス板に印刷することもできる。例えば、図3に示す自動車後部窓は、ガラス板11の中央領域に導電プリント線(デフォッガ31、アンテナ線32、バスバー33)が、周縁領域にセラミック焼成体34が、それぞれ設けられている。感光ドラムに、着色トナーをさらに供給し、現像することにより、上記トナーと共に、着色トナーをガラス板に印刷することができる。従来は、着色トナーもスクリーン印刷により印刷されていたので、上記トナーと共に、着色トナーを電子印刷することにより、大量生産に適した製造方法にすることができる。なお、着色トナーは、顔料、ガラスフリット及び熱可塑性樹脂を含有し、セラミック焼成体34を形成するために用いられる顔料の色は、意匠により適宜選択することができるが、黒、こげ茶等の隠蔽性の高い色であることが好ましい。
本発明の印刷方法及び印刷装置の一例を示す図である。 本発明の印刷方法及び印刷装置の他の例を示す図である。 自動車後部窓の一例を示す正面図である。
符号の説明
11 ガラス板(透明板状体)
12 搬送ロール
13 電子印刷装置
14 トナー
15 感光ドラム(感光体)
16A、16B 帯電器
17 露光器
18 現像装置
18a 現像スリーブ
19 中間ドラム(中間転写体)
19A 第一の中間ドラム(第一の中間転写体)
19B 第二の中間ドラム(第二の中間転写体)
20A、20B、20C クリーナー
21A、21B 除電器
22 噴射装置
23A、23B、23C 乾燥器
24 熱融着ローラー
25 加熱炉

Claims (7)

  1. 感光体を帯電する工程、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する工程、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する工程、該感光体に現像されたトナーを中間転写体に転写する工程、該中間転写体に転写されたトナーに有機溶媒を付与する工程及び該有機溶媒が付与されたトナーを透明板状体に転写する工程を少なくとも有することを特徴とする印刷方法。
  2. 感光体を帯電する工程、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する工程、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する工程、該感光体に現像されたトナーを第一の中間転写体に転写する工程、第二の中間転写体に有機溶媒を付与する工程、該第一の中間転写体に転写されたトナーを該有機溶媒が付与された第二の中間転写体に転写する工程及び該第二の中間転写体に転写されたトナーを透明板状体に転写する工程を少なくとも有することを特徴とする印刷方法。
  3. 前記透明板状体に転写されたトナーを線圧3000〜5000N/mで加圧しながら熱融着させる工程をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷方法。
  4. 前記有機溶媒は、エタノールであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷方法。
  5. 前記トナーは、導電性粒子、ガラスフリット及び熱可塑性樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷方法。
  6. 感光体、該感光体を帯電する手段、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する手段、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する手段、該感光体に現像されたトナーが転写される中間転写体、該感光体に現像されたトナーを該中間転写体に転写する手段、該中間転写体に有機溶媒を付与する手段及び該中間転写体に転写されたトナーを透明板状体に転写する手段を少なくとも有することを特徴とする印刷装置。
  7. 感光体、感光体を帯電する手段、該帯電された感光体を露光することにより画像パターンを形成する手段、該感光体に形成された画像パターンをトナーで現像する手段、該感光体に現像されたトナーが転写される第一の中間転写体、該感光体に現像されたトナーを該第一の中間転写体に転写する手段、該第一の中間転写体に転写されたトナーが転写される第二の中間転写体、該第二の中間転写体に有機溶媒を付与する手段、該第一の中間転写体に転写されたトナーを該第二の中間転写体に転写する手段及び該第二の中間転写体に転写されたトナーを透明板状体に転写する手段を少なくとも有することを特徴とする印刷装置。
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