JP2008082174A - ストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造 - Google Patents

ストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 ピストンの移動ストロークを可変とするストローク特性可変エンジンにおいて、これを駆動する油圧アクチュエータに作動油圧を供給するける油圧切換バルブユニットの取付構造であって、その油圧アクチュエータの応答性を高める。
【解決手段】 ピストンとクランク軸とを、ストローク可変リンク機構を介してコントロール軸65に連結し、コントロール軸65を油圧アクチュエータACにより駆動してストローク可変リンク機構を作動し、ピストンの移動ストロークを可変とするストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造であって、油圧アクチュエータACのハウジングHUに油圧切換バルブユニット92を直接取り付ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ピストンとクランク軸とを、ストローク可変リンク機構を介してコントロール軸に連結し、該コントロール軸に油圧アクチュエータを設け、この油圧アクチュエータによりコントロール軸を駆動しストローク可変リンク機構を作動してピストンの移動ストロークを可変とするストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造に関する。
従来、ピストンのピストンピンに一端を連結されたアッパリンクと、このアッパリンクの他端に連結され、かつクランク軸のクランクピンに連結されたロアリンクと、そのロアリンクに一端が連結され、他端がコントロール軸に揺動可能に連結されたコントロールリンクよりなる、ストローク可変リンク機構を備え、コントロール軸に設けた油圧アクチュエータの駆動により、ピストンの移動ストロークを可変とするストローク特性可変エンジンは公知(後記特許文献1参照)である。
特開2006−177192号公報
ところで、かかるエンジンの油圧式アクチュエータは、油圧ポンプを備えた油圧供給装置からの圧力油を、切換弁を介して前記アクチュエータの油圧室に供給制御して該アクチュエータを油圧駆動するように構成されているが、前記切換弁を収容する油圧切換バルブユニットは、アクチュエータとは別体に構成されていて、両者は配管により接続されているので、油路の長さが増して油圧アクチュエータの応答性の低下を招き、また油漏れ対策を必要として部品点数が増し、コスト高になるなどの問題がある。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、前記問題を解決すると共に油圧アクチュエータの支持剛性の向上とそのコンパクト化を図り、さらにその熱による影響を低減できるようにした新規な、ストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ピストンとクランク軸とを、ストローク可変リンク機構を介してコントロール軸に連結し、このコントロール軸に油圧アクチュエータを設け、この油圧アクチュエータによりコントロール軸を駆動して前記ストローク可変リンク機構を作動し、ピストンの移動ストロークを可変とするストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造であって、
前記油圧アクチュエータに作動油を供給制御する油圧切換バルブユニットは、該油圧アクチュエータのハウジングに取り付けられることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載ものにおいて、前記油圧切換バルブユニットは、エンジン本体のシリンダブロックと、このシリンダブロックにクランク軸を支持すべく固定される軸受手段とに共締めされることを特徴としている。
ここで、前記軸受手段は、以下の実施例において、ベアリングキャップとしての中央軸受部材54またはロアブロック41である。
上記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、前記請求項1または2記載ものにおいて、前記油圧アクチュエータのハウジングの、前記油圧切換バルブユニットの取付面のコントロール軸方向の幅は、そのハウジングのコントロール軸方向の幅よりも幅広に形成されていることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項4記載の発明は、前記請求項1,2または3記載のものにおいて、前記油圧アクチュエータのハウジングのコントロール軸方向の幅は、前記油圧切換バルブユニットのコントロール軸方向の幅よりも幅狭に形成され、かつその幅内に収められていることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項5記載の発明は、前記請求項1,2,3または4記載ものにおいて、前記油圧切換バルブユニットは、エンジン本体の吸気系が接続される側に設けられることを特徴としている。
上記目的達成のため、請求項6記載の発明は、前記請求項1,2,3,4または5記載のものにおいて、前記油圧切換バルブユニットは、車両の前方からみてラジエータファンの開口の投影面内に配置されることを特徴としている。
上記目的達成のため、請求項7記載の発明は、前記請求項1,2,3,4,5または6記載のものにおいて、前記油圧アクチュエータのハウジングはクランクケース内に配置されており、油圧アクチュエータのハウジングの、エンジン本体の外方に露出した部分に、前記油圧切換バルブユニットが取り付けられていることを特徴としている。
前記請求項1の発明によれば、油圧アクチュエータに作動油を供給制御する油圧切換バルブユニットは、該油圧アクチュエータのハウジングに取り付けられるので、油圧切換バルブユニットを油圧アクチュエータに配管を必要とすることなく至近距離にて接続でき、油圧アクチュエータの応答性を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、油圧切換バルブユニットは、エンジン本体のシリンダブロックと、軸受手段とに共締めされるので、該バルブユニットの締結剛性を向上し、かつ部品点数の低減を図ることができる。
さらに、前記請求項3の発明によれば、油圧アクチュエータのハウジングの、油圧切換バルブユニットの取付面のコントロール軸方向の幅は、そのハウジングのコントロール軸方向の幅よりも幅広に形成されるので、ハウジング全体を大型化させることなく、ハウジングの取付面の剛性を確保することができる。
さらに、前記請求項4の発明によれば、油圧アクチュエータのハウジングのコントロール軸方向の幅は、前記油圧切換バルブユニットのコントロール軸方向の幅よりも幅狭に形成され、かつその幅内に収められているので、前記ハウジングは、油圧切換バルブユニットの支持剛性を向上させながら、そのコンパクト化を図ることができる。
さらにまた、前記請求項5の発明によれば、油圧切換バルブユニットは、エンジン本体の吸気系が接続される側に設けられるので、熱源、特に排気系からの熱の影響を抑制することができる。
さらにまた、前記請求項6の発明によれば、油圧切換バルブユニットは、走行風やラジエータファンからの風を受けるので、その温度上昇を抑制できる。
さらにまた、前記請求項7の発明によれば、油圧切換バルブユニットを、エンジン本体の外部から油圧アクチュエータのハウジングに取り付けることができるので、取付作業性が大幅に向上する。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
図1は、ストローク特性可変エンジンの概略全体斜視図、図2は、図1の2矢視図、図3は、図1の3−3線に沿う断面図(高圧縮比状態)、図4は、図1の4−4線に沿う断面図(低圧縮比状態)、図5は、図2の5−5線に沿う断面図、図6は、図5の6−6線に沿う横断面図、図7は、図5の7−7線に沿う拡大縦面図、図8は、図3の8−8線に沿う断面図、図9は、図5の9矢視斜視図、図10はベーン式油圧アクチュエータの分解斜視図、図11は、ベーン式油圧アクチュエータの制御系の油圧回路図である。
図1〜4において、本発明にかかるストローク特性可変エンジンEは、自動車用であって、図示しない、自動車のエンジンルーム内に横置き(そのクランク軸30が自動車の進行方向に対して横方向配置)に搭載される。このエンジンEが自動車に搭載されるとき、図2に示すように、若干後傾状態、すなわち、そのシリンダ軸線L−Lが鉛直線に対して若干後方に傾斜している。
また、このストローク特性可変エンジンEは、直列4気筒のOHC型4サイクルエンジンであって、そのエンジン本体1は、4つのシリンダ5が横方向に並列して設けられるシリンダブロック2と、このシリンダブロック2のデッキ面上にガスケット6を介して一体に結合されるシリンダヘッド3と、前記シリンダブロック2の下部に一体に形成したアッパブロック40(上部クランクケース)と、その下面に一体に結合されるロアブロック41(下部クランクケース)とを備えており、アッパブロック40とロアブロック41とでクランクケース4が形成される。前記シリンダヘッド3の上面には、シール材8を介してヘッドカバー9が一体に被冠され、また、前記ロアブロック41(下部クランクケース)の下面には、オイルパン10が一体に結合されている。
シリンダブロック2の4つのシリンダ5には、それぞれピストン11が摺動可能に嵌合されており、それらのピストン11の頂面に対面するシリンダヘッド3の下面には、4つの燃焼室12と、それらの燃焼室12に連通する吸気ポート14と排気ポート15とが形成されており、吸気ポート14には吸気弁16が、また排気ポート15には排気弁17がそれぞれ開閉可能に設けられる。また、シリンダヘッド3上には、前記吸気弁16と排気弁17とを開閉する動弁機構18が設けられる。この動弁機構18は、シリンダヘッド3に回転自在に支持される吸気側カム軸20および排気側カム軸21と、シリンダヘッド3に設けた吸気側および排気側ロッカ軸22,23にそれぞれ揺動可能に軸支されて前記吸気側および排気側カム軸20,21と吸気弁16および排気弁17間を連接する吸気側および排気側ロッカアーム24,25とを備えており、吸気側および排気側カム軸20,21の回転によれば、弁バネ26,27の閉弁力に抗して吸気側および排気側ロッカアーム24,25を揺動して吸気弁16および排気弁17を所定のタイミングをもって開閉作動することができる。
図2に示すように、吸気側および排気側カム軸20,21は、従来公知の調時伝動機構28を介して後述するクランク軸30に連動されており、クランク軸30の回転によれば、その1/2の回転速度で駆動されるようになっている。そして、前記動弁機構28は、シリンダヘッド3上に一体に被冠されるヘッドカバー9により被覆される。また、シリンダヘッド3には、4つのシリンダに対応して円筒状のプラグ挿通筒31が設けられ、このプラグ挿通筒31内に点火プラグ32が挿着される。
4つのシリンダ5に対応する複数の吸気ポート14は、エンジン本体1の前面、すなわち車両の前方側に向けて開口されており、そこに吸気系INの吸気マニホールド34が接続されている。この吸気系INは従来公知の構造を備えるので、その詳細な説明を省略する。
また、4つのシリンダ5に対応する複数の排気ポート15は、エンジン本体1の後面、すなわち車両の後方側に向けて開口されており、そこに排気系EXの排気マニホールド35が接続されている。この排気系EXは従来公知の構造を備えるので、その詳細な説明を省略する。
また、図2に示すように、エンジン本体1の前側、すなわち前記吸気系INの接続される側の前方には、このエンジン本体1を水冷するためのラジエータRAが配設されており、このラジエータRAの前方から見て、そのラジエータファンRFの開口投影面内に、後述する油圧切換バルブユニット92が配置され、ラジエータファンRFからの風で油圧切換バルブユニット92が冷やされるようにされている。
図3,4に示すように、シリンダブロック2下部のアッパブロック40(上部クランクケース)と、ロアブロック41(下部クランクケース)よりなるクランクケース4は、シリンダブロック2のシリンダ5の部分よりも前方(車両前方)側に張出しており、この張出し部36のクランク室CC内には、ピストン11の移動ストロークを可変とする、ストローク可変リンク機構LV(後述)と、それを駆動するベーン式油圧アクチュエータAC(後述)が設けられる。
図2,3および図5,6に示すように、シリンダブロック2の下部に一体に形成されるアッパブロック40下面には、ロアブロック41が複数の連結ボルト42をもって固定されている。アッパブロック40と、ロアブロック41との合わせ面に形成される複数のジャーナル軸受部43にはクランク軸30のジャーナル軸30Jが回転自在に支承される(図8参照)。
図5に示すように、前記ロアブロック41は、平面視四角な閉断面構造に鋳造成形されており、その左、右端部には端部軸受部材50,51が、またその中間部には、左、右中間軸受部材52,53が、さらにその中央にはベアリングキャップとしての中央軸受部材54(後述のハウジングHUが一体成形される)が設けられており、これらの軸受部材50〜54によってクランク軸30のジャーナル軸30Jが支承される。
図5,6,9に示すように、前記中央軸受部材54は、ロアブロック41とは別体に鋳造成形されており、複数の連結ボルト56によりそのロアブロック41に堅固に固定され、また、この中央軸受部材54は、アッパブロック40の下面にも他の連結ボルト57により堅固に固定される。中央軸受部材54のクランク軸30の軸受部分54Aから一方(エンジン本体1の前方)側に偏った一側部は、上下幅を拡張し、かつ肉厚とした膨大部58とされており、この膨大部58に後に詳述するベーン式油圧アクチュエータACのハウジングHUが鋳込み成形されている。
つぎに、主に図3,4を参照して、ピストン11の移動ストロークを可変とするストローク可変リンク機構LVの構造について説明すると、アッパブロック40とロアブロック41との合わせ面に回転自在に支承されるクランク軸30の複数のクランクピン30Pには、三角形状のロアリンク60の中間部がそれぞれ揺動自在に枢支連結される。それらのロアリンク60の一端(上端)には、ピストン11のピストンピン13に枢支連結されるアッパリンク( コンロッド) の下端(大端部)が第1連結ピン62を介して枢支連結され、各ロアリンク60の他端(下端)に第2連結ピン64を介してコントロールリンク63の上端が枢支連結される。このコントロールリンク63は下方に延びて、その下端には、クランク形状をなす、コントロール軸65(後に詳述)の偏心ピン65Pが枢支連結されている。コントロール軸65には、これと同軸上にベーン式油圧アクチュエータAC(後に詳述)が設けられ、コントロール軸65は、このベーン式油圧アクチュエータの駆動により、所定角度の範囲(約90度)で回動され、これによる偏心ピン65Pの位相変移により、コントロールリンク63が揺動駆動される。具体的には、コントロール軸65は、図3に示す第1の位置(偏心ピン63Pが下方位置)と、図4に示す第2の位置(偏心ピン65Pが左方位置)との間で回転可能である。図3に示す第1の位置では、コントロール軸65の偏心ピン65Pが下方に位置しているため、コントロールリンク63は引き下げられてロアリンク60はクランク軸30のクランクピン30P回りに時計方向に揺動し、アッパリンク61が押し上げられてピストン11の位置がシリンダ5に対して高い位置となり、エンジンEは高圧縮比状態となる。逆に、図4に示す第2位置では、コントロール軸65の偏心ピン65Pが左方に位置(前記第1の位置よりも高位置)しているため、コントロールリンク63は押し上げられてロアリンク60はクランク軸30のクランクピン30P回りに反時計方向に揺動し、アッパリンク61が押し下げられてピストン11の位置がシリンダ5に対して低い位置となり、エンジンEは低圧縮比状態となる。以上のように、コントロール軸65の回動制御により、コントロールリンク63が揺動し、ロアーリンク60の運動拘束条件が変化してピストン11の上死点位置を含むストローク特性が変化することで、エンジンEの圧縮比を任意に制御することが可能になる。
しかして、アッパリンク61、第1連結ピン62、ロアリンク60、第2連結ピン64およびコントロールリンク63は、本発明にかかるストローク可変リンク機構LVを構成している。
図6,7,9,10に示すように、前記コントロールリンク63に連結されてストローク可変リンク機構LVを作動するコントロール軸65は、クランク軸30と同じく、複数のジャーナル軸65Jと偏心ピン65Pとがアーム65Aを介して交互に連結されてクランク状に形成されており、その軸方向の中央に、ベーン式油圧アクチュエータACの円筒状ベーン軸66が同軸上に一体に設けられており、ベーン軸66の両側面の偏心位置にはコントロール軸65の偏心ピン65Pが直接固定されている。コントロール軸65は、ロアブロック41の一側(エンジン本体1の前方側)に偏らせて設けられており、そのジャーナル軸65Jがロアブロック41と、その下面に複数の連結ボルト68で固定される軸受ブロック70との間に回転自在に支承される。
図6,7,9に示すように、前記コントロール軸65を支持する軸受ブロック70は、コントロール軸65の軸方向に延長される連結部材71と、この連結部材71にその長手方向に間隔をあけて一体に起立結合される複数の軸受壁72と、連結部材71の長手方向の中央部に設けた中央ハウジング受部73とを備えて高い剛性を確保すべくブロック状に鋳造成形されており、前記複数の軸受壁72の上面と、ロアブロック40の前記軸受部材50,51,52,53より延長される軸受壁50a,51a,52a,53aの下面との合わせ面に形成される軸受部により、前述のようにコントロール軸65の複数のジャーナル軸65Jを回転自在に支承する。また、図7に示すように、前記中央ハウジング受部73は、ハウジングHUから離れる方向に下向きに凹状に形成されており、その上方に凹部Gが形成され、その凹部Gに、ベーン式油圧アクチュエータACのハウジングHUの下部が受容されていて、このハウジングHUの下部が、中央ハウジング受部73上に複数の締結ボルト74により締結される。したがって、コントロール軸65を支持する軸受ブロック70に、油圧式アクチュエータACのハウジングHUは一体に締結支持される。
ところで、アクチュエータACのハウジングHUは、剛性の高い軸受ブロック70に一体に締結されるので、ハウジングHU自体の剛性が高められ、またその軸受ブロック70の中央ハウジング受部73には凹部Gが形成され、この凹部Gを収容スペースとして、そこにハウジングHUの下部を収容されることにより、アクチュエータACは、エンジンEのエンジン本体1に高剛性をもってコンパクトに装着することが可能となり、エンジンE自体の小型化に寄与することができる。
図6,7,9,10に示すように、コントロール軸65と同軸上に設けられるベーン式油圧アクチュエータACは、エンジン本体1のクランク室CC内に設けられており、その油圧駆動部を収容支持するハウジングHUは、前記ベアリングキャップとしての中央軸受部材54(アッパブロック40およびロアブロック41に一体に固定)の一側部の前記膨大部58に設けられる。このハウジングHUの軸方向の中央部には、両端面の開放される短円筒状のベーン室80が形成されている。このベーン室80内には、前記コントロール軸65と一体の前記ベーン軸66が収容され、このベーン軸66の外周面の軸方向中央部には、約180°の位相差を存して一対のベーン87が一体に形成されている。またこのベーン軸66の軸方向の左右両側部(前記中央部よりも若干小径)は、ハウジングHUの両側部に複数のボルト83で固定した、他のハウジング81,82となる左右ベーン軸受部81,82に面軸受を介して回転自在に支持されている。そして、ハウジングHUの開口側面は、ベーン軸受部81,82により閉じられる。ベーン室80の内周面とベーン軸66の外周面との間には、約180°の位相差を存して一対の扇形状ベーン油室86が画成され、これらのベーン油室86内に、ベーン軸66の外周面より一体に突設した一対のベーン87がそれぞれ収容されて、その外周面が、ベーン油室86の内周面にパッキンを介して摺接されており、各ベーン87は、扇形状のベーン油室86内を2つの制御油室86a,86bに油密に区画する。
図6に示すように、ベーン軸66には、軸方向に間隔をあけて直径線上に2本の連通油路98,99が交叉状に穿設され、一方の連通油路98は、一対の制御油室86b同士を相互に連通し、また他方の連通油路99は一対の制御油室86a同士を相互に連通する。
なお、コントロール軸65を駆動するベーン式油圧アクチュエータACのハウジングHCは、ロアブロック41の、ベアリングキャップとしての中央軸受部材(ロアブロック41とは別体に形成されてそこに固定される)を用いてコンパクトに、しかも部品点数を少なく形成することが可能であり、このハウジングHCがクランク室CC内で占める容積を小さくすることができ、クランクケースの嵩が拡大するのを抑制することができる。
図5,7,9 に示すように、ベアリングキャップとしての中央軸受部材54に形成される、ハウジングHUの上面には、クランク軸30の軸受部54Aから該ハウジングHU側の端部に向かって鳩尾状に広がる平坦な取付面90が形成されており、この取付面90のコントロール軸65方向の幅d1は、ハウジングHUの同方向の幅D2よりも広くしてあり、その取付面90は、エンジン本体1の外方に露出しており、その取付面90上に、油圧回路の電磁弁V(図11)を収容する油圧切換バルブユニット92がエンジン本体1の外部から着座され、この油圧切換バルブユニット92は、複数の共締ボルト91をもってシリンダヘッド2と、ベアリングキャップとしての中央軸受部材54とに共締めされる。すなわち、図6に示すように、シリンダブロック2の下部より前方に略水平に延長される延長壁2aには取付孔92aが上下に貫通して穿設され、この取付孔92aに、油圧切換バルブユニット92が差し込まれ、その下面は、ハウジングHUの前記取付面90上にパッキンを挟んで着座される。そして、油圧切換バルブユニット92に、その上方から複数の共締ボルト91を貫通して、それらをハウジングHUに螺締すれば、油圧切換バルブユニット92と、シリンダブロック2と、クランク軸30の軸受手段としての中央軸受部材54の三者は、複数の共締ボルト91により一体に共締めされる。
ところで、油圧式アクチュエータACのハウジングHUに、油圧切換バルブユニット92が取り付けられることにより、それら間を連絡する配管が不要となり、油圧式アクチュエータACの応答性を向上させることができる上に、高い信頼性を確保でき、さらに構造の簡素化に寄与することができる。また、油圧切換バルブユニット92は、シリンダブロック2およびクランク軸30の軸受手段(ベアリングキャップとしての中央軸受部材54)に共締めされるので、該バルブユニット92の締結剛性を高めることができる。また、油圧切換バルブユニット92は、油圧アクチュエータACのハウジングHUの取付面90上で、かつ車両の前方側に取り付けることができるので、油圧切換バルブユニット92の着脱性を向上させることができる。また、前記取付面90は、ハウジングHUよりも幅の広い鳩尾状としたことにより、油圧切換バルブユニット92の取付剛性を向上することができる。
なお、油圧切換バルブユニット92は、シリンダブロック2とクランク軸30の軸受手段としてのロアブロック41とに複数の共締ボルト91をもって共締めするようにしてもよい。
図7に示すように、油圧アクチュエータACのハウジングHUのコントロール軸65方向の幅D2は、前記油圧切換バルブユニット92の同方向の幅D1よりも幅狭にしてあり、しかもその幅D1内に収められており、ハウジングHUは、油圧切換バルブユニット92への取付剛性を高めながらそのコンパクト化が図られている。
なお、この実施例における、ベアリングキャップとしての中央軸受部材54、またはロアブロック41は、本発明にかかるクランク軸30の軸受手段を構成する。
以上により、図1に示すように、油圧切換バルブユニット92は、シリンダブロック2の略水平に延びる延長壁2a上に露出状態に配置され、その四方が開放されているので、前記バルブユニット92の切換操作、メンテナンスなどがし易くなる。また、前記油圧切換バルブユニット92は、エンジン本体1の前側、すなわち吸気系が接続される側に設けられるので、エンジンルームの熱源、特に、排気系からの熱影響を抑制することができる。しかも油圧切換バルブユニット92は、車両の前方から見てみてラジエータファンRFの開口の投影面内に配置されることにより、走行風やラジエータファンRFからの風を受けるので、その温度上昇を抑制できる。
つぎに、前記ストローク可変ロンク機構LVを駆動制御するベーン式油圧アクチュエータACの油圧回路を、図11を参照して説明する。
前述したように、コントロール軸65のベーン軸66とハウジングHUとで形成される一対の扇形状ベーン油室86内は、ベーン87によって2つの制御油室86a,86bにそれぞれ仕切られており、これらの制御油室86a,86bは、後述の油圧回路を介してオイルタンクTに接続される。油圧回路には、モータMで駆動されるオイルポンプPと、チェック弁Cと、アキュムレータAと、電磁切換弁Vとが接続される。オイルタンクT、モータM、オイルポンプP、チェック弁CおよびアキュムレータAは油圧供給装置Sを構成して、エンジン本体1の適所に設けられ、また電磁切換弁Vは、前述のバルブユニット92の内部に設けられる。油圧供給装置Sと電磁切換弁Vとは、2本の配管P1,P2で接続され、また電磁切換弁Vの2つのポートP3,P4とベーン式油圧アクチュエータACの制御油室86a,86bとが配管を必要とせず直接連通される。したがって、図11において、電磁切換弁Vを右位置に切り換えると、オイルポンプPで発生した作動油は、制御油室86bに供給され、その油圧でベーン87が押されてコントロール軸65が時計方向に回転し、逆に電磁切換弁Vを左位置に切り換える、オイルポンプPで発生した作動油は、制御油室86aに供給され、その油圧でベーン87が押されてコントロール軸65が反時計方向に回転することで、コントロール軸65の偏心ピン65Pの位相が変化する。コントロール軸65の偏心ピン65Pには、前述したようにストローク可変リンク機構LVのコントロールリンク63が揺動可能に枢支連結され、コントロール軸65の駆動(約90°)によれば、コントロール軸65の偏心ピン65Pの位相変化により、ストローク可変リンク機構LVを作動する。
しかして この実施例によれば、油圧アクチュエータACに作動油を供給制御する油圧切換バルブユニット92は、油圧アクチュエータACのハウジングHUに取り付けられるので、油圧切換バルブユニット92を油圧アクチュエータACに配管を必要とすることなく至近距離にて接続でき、油圧アクチュエータACの応答性を向上させることができる。また、油圧切換バルブユニット92は、エンジン本体1のシリンダブロック2と、軸受手段とに共締めされるので、該バルブユニット92の締結剛性を向上し、かつ部品点数の低減を図ることができる。また、油圧アクチュエータACのハウジングHUの、油圧切換バルブユニット92の取付面90のコントロール軸方向の幅d1は、そのハウジングHUのコントロール軸方向の幅D2よりも幅広に形成されるので、ハウジングHU全体を大型化させることなく、ハウジングHUの取付面90の剛性を確保することができる。さらに、油圧アクチュエータACのハウジングHUのコントロール軸方向の幅D2は、前記油圧切換バルブユニット92のコントロール軸方向の幅D1よりも幅狭に形成され、かつその幅D2内に収められているので、前記ハウジングACは、油圧切換バルブユニット92の支持剛性を向上させながら、そのコンパクト化を図ることができる。
さらに、油圧切換バルブユニット92は、エンジン本体1の吸気系INが接続される側に設けられるので、熱源、特に排気系からの熱の影響を抑制することができ、また油圧切換バルブユニット92は、走行風やラジエータファンからの風を受けるので、その温度上昇を抑制でき、さらに油圧切換バルブユニット92を、エンジン本体1の外部から油圧アクチュエータACのハウジングHUに取り付けることができるので、取付作業性が大幅に向上する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、本発明を、コントロール軸の偏心ピンの位相変化により、ピストンの上死位置を変更する圧縮比可変式エンジンとした場合について説明したが、これを他ストローク特性可変エンジンにも適用可能である。また、前記実施例では、油圧式アクチュエータとしてベーン式のものを採用したが、これに代えて他の油圧式アクチュエータであってもよく、さらに、前記実施例では、油圧切換バルブユニットを、シリンダヘッドとベアリングキャップとしての中央軸受部材に共締めしているが、これをシリンダヘッドとロアブロックに共締めしてもよい。
ストローク特性可変エンジンの概略全体斜視図 図1の2矢視図 図1の3−3線に沿う断面図(高圧縮比状態) 図1の4−4線に沿う断面図(低圧縮比状態) 図2の5−5線に沿う断面図 図5の6−6線に沿う横断面図 図5の7−7線に沿う拡大縦面図 図3の8−8線に沿う断面図 図5の9矢視斜視図 ベーン式油圧アクチュエータの分解斜視図 油圧アクチュエータの制御系の油圧回路図
符号の説明
1・・・・・・・エンジン本体
2・・・・・・・シリンダブロック
11・・・・・・・ピストン
30・・・・・・・クランク軸
41・・・・・・・軸受手段(ロアブロック)
54・・・・・・・軸受手段(中央軸受部材)
65・・・・・・・コントロール軸
90・・・・・・・取付面
71・・・・・・・連結部材
92・・・・・・・油圧切換バルブユニット
D1・・・・・・・油圧切換バルブユニット92のコントロール軸65方向の幅
D2・・・・・・・ハウジングHUのコントロール軸65方向の幅
d1・・・・・・・ハウジングHUの取付面90のコントロール軸65方向の幅
AC・・・・・・・ベーン式油圧アクチュエータ
IN・・・・・・・吸気系
LV・・・・・・・ストローク可変リンク機構
HU・・・・・・・ハウジング
RF・・・・・・・ラジエータファン

Claims (7)

  1. ピストン(11)とクランク軸(30)とを、ストローク可変リンク機構(LV)を介してコントロール軸(65)に連結し、このコントロール軸(65)に油圧アクチュエータ(AC)を設け、この油圧アクチュエータ(AC)によりコントロール軸(65)を駆動して前記ストローク可変リンク機構(LV)を作動し、ピストン(11)の移動ストロークを可変とするストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造であって、
    前記油圧アクチュエータ(AC)に作動油を供給制御する油圧切換バルブユニット(92)は、該油圧アクチュエータ(AC)のハウジング(HU)に取り付けられることを特徴とする、ストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。
  2. 前記油圧切換バルブユニット(92)は、エンジン本体(1)のシリンダブロック(2)と、このシリンダブロック(2)にクランク軸(30)を支持すべく固定される軸受手段(41;54)とに共締めされることを特徴とする、前記請求項1記載のストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。
  3. 前記油圧アクチュエータ(AC)のハウジング(HU)の、前記油圧切換バルブユニット(92)の取付面(90)のコントロール軸(65)方向の幅(d1)は、そのハウジング(HU)のコントロール軸(65)方向の幅(D2)よりも幅広に形成されていることを特徴とする、前記請求項1または2記載のストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。
  4. 前記油圧アクチュエータ(AC)のハウジング(HU)のコントロール軸(65)方向の幅(D2)は、前記油圧切換バルブユニット(92)のコントロール軸(65)方向の幅(D1)よりも幅狭に形成され、かつその幅(D1)内に収められていることを特徴とする、前記請求項1,2または3記載のストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。
  5. 前記油圧切換バルブユニット(92)は、エンジン本体(1)の吸気系(IN)が接続される側に設けられることを特徴とする、前記請求項1,2,3または4記載のストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。
  6. 前記油圧切換バルブユニット(92)は、車両の前方からみてラジエータファン(RF)の開口の投影面内に配置されることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4または5記載のストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。
  7. 油圧アクチュエータ(AC)のハウジング(HU)は、クランクケース(4)内に配置されており、油圧アクチュエータ(AC)のハウジング(HU)の、エンジン本体(1)の外方に露出した部分に、前記油圧切換バルブユニットが取り付けられていることを特徴とする、前記請求項1,2,3,4,5または6記載のストローク特性可変エンジンにおける油圧切換バルブユニットの取付構造。

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