JP2008081548A - 樹脂組成物、シートモールディングコンパウンド、及び無機充填材を含有する熱硬化性樹脂の再利用方法 - Google Patents

樹脂組成物、シートモールディングコンパウンド、及び無機充填材を含有する熱硬化性樹脂の再利用方法 Download PDF

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Tatsuo Ito
達雄 井東
Naoharu Nakagawa
尚治 中川
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Abstract

【課題】無機充填材をSMC用の低収縮剤として再利用する。
【解決手段】樹脂組成物は、無機充填材を含有する熱硬化性樹脂を亜臨界流体を用いて分解することにより得られた無機物と、架橋剤としてスチレンを含有する熱硬化性樹脂とを含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、不飽和ポリエステル部とその架橋部からなる熱硬化性樹脂やこの熱硬化性樹脂を含む廃棄物を熱分解温度以下の温度の亜臨界流体で分解することにより得られた無機物をシートモールディングコンパウンド(Sheet Molding Compound : SMC)等の低収縮剤として再利用するための技術に関する。
従来、プラスチック廃棄物は、そのほとんどが埋め立て処分又は焼却処理に付されており、資源として有効活用されていなかった。また埋め立て処分では、埋め立て用地の確保が困難なことや、埋め立て後の地盤が不安定になるという問題が生じている。また焼却処理では、炉の損傷、有害ガスや悪臭の発生、CO2排出といった問題が生じている。このため、平成7年に容器包装廃棄物法が制定され、プラスチックの回収再利用が義務付けられるようになった。さらに、各種リサイクル法の施行に伴いプラスチックを含む製品の回収リサイクルの流れが加速する傾向にある。
これらの状況に合わせて、近年、プラスチックを再資源化することが試みられており、その一つの方法として、超臨界流体を反応媒体とする反応によりプラスチック廃棄物を分解油化し、有用な油状物を回収する方法が提案されている(特許文献1〜5参照)。また、各種構造材料等に使用される繊維強化プラスチックについて、超臨界流体又は亜臨界流体を用いてプラスチック成分を分解し、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を回収、再利用する方法(特許文献6参照)等も提案されている。
これらの方法では、プラスチックは分解により低分子化した油状成分となり主に液体燃料として再利用される。また、高温水蒸気による加水分解反応を利用した分解方法も提案されており、この方法によれば熱可塑性プラスチック及び熱硬化性プラスチックの有機高分子成分を一応分解することができる。
しかしながら、超臨界法では、プラスチック成分をランダムに分解するため、分解生成物が多種多成分からなる油状物質となり一定品質を保つことが困難であった。このため、ゼオライトに代表される触媒を用いた油質の改質を行う等の後処理が必要となりコスト高になること、又、改質した生成油においても灯油や軽油等の石油製品そのものにすることは困難であることから実用化には至っていない。
そこで、本願発明の発明者らは、不飽和ポリエステル樹脂とその架橋部からなる熱硬化性樹脂を亜臨界流体を用いてプラスチックの熱分解温度以下で分解して、再利用できる形で分解・回収する方法を提案した(特許文献7参照)。
特開昭56−501205号公報 特開昭57−4225号公報 特開平5−31000号公報 特開平6−279762号公報 特開平10−677991号公報 特開平10−87872号公報 特開平9−221565号公報
ところで、本願発明の発明者らが提案した方法では、不飽和ポリエステル樹脂の原料として再利用できるモノマー、架橋部と有機酸の共重合体等が生成されるが、それ以外に無機充填材である炭酸カルシウム及びガラス繊維他が分解されずにそのまま残留する。ところが、これらの無機物は、SMCの充填材、他の建材用の充填材として利用されてきたが、その付加価値は低い物であった。
そこで、本発明は、不飽和ポリエステル部とその架橋部からなる熱硬化性樹脂やこの熱硬化性樹脂を含む廃棄物等を熱分解温度以下の亜臨界流体で処理することにより得られた無機充填材を付加価値高く再利用可能にすることを目的とする。
繊維強化プラスチック(FRP)を亜臨界流体で処理、回収された無機物の大半は炭酸カルシウムとガラス繊維である。中でも、ガラス繊維は分解してはいないが、その表面は多数の凹状に浸食されている。本願発明の発明者らは、鋭意研究を重ねてきた結果、ガラス繊維の凹状部に架橋剤であるスチレンを吸着させることにより、吸着したスチレンの一部が架橋剤として消費されてもガラス繊維中にスチレンが存在する為に、このスチレンが樹脂と反応して樹脂中に空隙が生じにくくなると考えられ、硬化収縮が抑制されることを知見した。このことから、繊維強化プラスチックを亜臨界流体処理し、回収した無機物の再利用が可能となった。
以下、実施例に基づき本発明を詳しく説明する。
[実施例1]
実施例1では、始めに、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)の硬化物を粉砕し、2mmの篩で処理した粉砕物:400g、濃度0.5mol/LのKOH:1600gを反応釜に仕込み、230℃、4hrの条件で処理した後、固液分離を行った。次に、得られたガラス繊維を含む固形物を乾燥し、更に固形物を5〜15μmまで再度粉砕した。次に、粉砕した固形物:100に対して15部のスチレンを添加、含浸させ、得られたスチレン含浸混合物を基準例のワニス/スチレン/炭酸カルシウム配合系に対し10重量部になるように加え、硬化させ、実施例1の硬化物を得た。
なお、上記基準例は、グリコールとしてプロピレングリコール、有機酸として無水マレイン酸を用いて、両者を等モル量として縮重合して、重量平均分子量4000〜5000の不飽和ポリエステル樹脂とし、この不飽和ポリエステル樹脂のワニス(溶媒なし)に、スチレンとラジカル開始剤としてメチルエチルケトンパーオキサイドと無機フィラーとして炭酸カルシウムを不飽和ポリエステル樹脂1に対して1:0.02:2の重量比で配合したものを用いた。
[実施例2]
実施例2では、始めに、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)の硬化物を粉砕し、2mmの篩で処理した粉砕物:400g、濃度1.0mol/LのNaOH:1600gを反応釜に仕込み、230℃、4Hrの条件で処理した後、固液分離を行った。次に、得られたガラス繊維を含む固形物を乾燥し、更に固形物を5〜15μmまで再度粉砕した。次に、粉砕した固形物:100に対して15部のスチレンを添加、含浸させ、得られたスチレン含浸混合物を基準例のワニス/スチレン/炭酸カルシウム配合系に対して10重量部になるように加え、硬化させ、実施例2の硬化物を得た。
[比較例1]
比較例1では、基準例の樹脂をそのまま用いて硬化させ、比較例1の硬化物を得た。
[硬化物物性評価]
実施例1,2及び比較例1の硬化物について、収縮率、曲げ弾性率、曲げ強度、及びアイゾット衝撃値を測定した。収縮率は、100mm角の型に配合樹脂を流し込み、硬化させた後の寸法変化より算出した。その他の試験については、JIS−K7017、JIS−K7062に準じて行った。試験結果を以下の表1に示す。
Figure 2008081548
表1に示すように、実施例1,2の硬化物は、比較例1の硬化物と比較して、硬化収縮が抑制されていることが明らかになった。このことから、ガラス繊維の凹状部に架橋剤であるスチレンを吸着させることにより、硬化収縮が抑制されることが知見された。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述により本発明は限定されることはない。すなわち、上記実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。

Claims (4)

  1. 無機充填材を含有する熱硬化性樹脂を亜臨界流体を用いて分解することにより得られた無機物と、架橋剤としてスチレンを含有する熱硬化性樹脂とを含有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 請求項1に記載の樹脂組成物において、前記無機充填材がガラス繊維であることを特徴とする樹脂組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の樹脂組成物をガラス繊維に含浸させることにより形成されたシートモールディングコンパウンド。
  4. 無機充填材を含有する熱硬化性樹脂を亜臨界流体を用いて分解することにより得られた無機物にスチレンを吸着させると共に、熱硬化性樹脂と混合することを特徴とする無機充填材を含有する熱硬化性樹脂の再利用方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019017254A1 (ja) 2017-07-20 2019-01-24 三菱ケミカル株式会社 シートモールディングコンパウンド、繊維強化複合材料、および繊維強化複合材料の製造方法

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JPH0468063A (ja) * 1990-07-06 1992-03-03 Matsushita Electric Works Ltd 不飽和ポリエステル樹脂成形材料
JP2006231641A (ja) * 2005-02-23 2006-09-07 Matsushita Electric Works Ltd シートモールディングコンパウンド用無機充填材及びシートモールディングコンパウンド

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