JP2008156532A - プラスチックの再利用方法及び無機充填材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無機充填材を含有するプラスチックを亜臨界水又は超臨界水を用いて分解することにより無機充填材を回収する工程と、回収された無機充填材の表面を被覆用樹脂で被覆する工程と、被覆用樹脂により表面が被覆された無機充填材を樹脂に配合する工程とを有する。
【選択図】なし
Description
実施例1では、始めに、無機充填材として炭酸カルシウムを含有するFRP製浴槽を2[mm]アンダーまで粉砕することによりFRPを得る。次に、圧力容器中にFRP650[g],水2515[g],及びNaOH85[g]を入れ、混合,攪拌しながら230[℃]まで加温して4時間保持する。次に、圧力容器を室温まで冷却した後、圧力容器から分解後の溶液(分解液)を取り出し、濾過装置(フィルタープレス)により分解液を固形分(無機充填材)と液体に分離する。次に、固形分を水により洗浄してpHを9.0程度まで低下させた後、濾過装置により無機充填材を回収する。なお、分離された液体については次工程に移行して各々生成物を分離,回収する。回収された無機充填材については、15%濃度に調製したアクロナール(BASF製)水溶液を濾過装置に供給,循環させることにより表面に樹脂を被覆させる。次に、表面に樹脂を被覆させた無機充填材を取り出して乾燥,粉砕する。そして最後に、無機充填材として炭酸カルシウムのうち20%に当たる量を上記樹脂で被覆した無機充填材とし、残りの80%はバージンの炭酸カルシウムを用いて不飽和ポリエステル樹脂と混合することにより、SMC用樹脂を得た。このように、回収した無機充填材を水で洗浄した後、無機充填材に被覆用樹脂を供給して被覆するようにすると、比較的容易な方法で無機充填材の表面を被覆することが可能となり好ましい。
実施例2では、始めに、無機充填材として炭酸カルシウムを含有するFRP製浴槽を2[mm]アンダーまで粉砕することによりFRPを得る。次に、圧力容器中にFRP650[g],水2515[g],及びNaOH85[g]を入れ、混合,攪拌しながら230[℃]まで加温して4時間保持する。次に、圧力容器を室温まで冷却した後、圧力容器から分解後の溶液(分解液)を取り出し、濾過装置(フィルタープレス)により分解液を固形分(無機充填材)と液体に分離する。次に、固形分を水により洗浄してpHを9.0程度まで低下させた後、濾過装置により無機充填材を回収する。なお、分離された液体については次工程に移行して各々生成物を分離,回収する。回収された無機充填材については、10%濃度に調製したアクロナール(BASF製)水溶液に添加,攪拌,混合した後、濾過装置を用いて無機充填材を回収することにより表面に樹脂を被覆させた。次に、表面に樹脂を被覆させた無機充填材を取り出して乾燥,粉砕する。そして最後に、無機充填材として炭酸カルシウムのうち50%に当たる量を上記樹脂で被覆した無機充填材とし、残りの50%はバージンの炭酸カルシウムを用いて不飽和ポリエステル樹脂と混合することにより、SMC用樹脂を得た。このように、回収した無機充填材を水で洗浄した後、無機充填材を被覆用樹脂の液に供給して被覆するようにすると、無機充填材の表面の被覆率が高くなり好ましい。
実施例3では、始めに、無機充填材として炭酸カルシウムを含有するFRP製浴槽を2[mm]アンダーまで粉砕することによりFRPを得る。次に、圧力容器中にFRP650[g],水2515[g],及びNaOH85[g]を入れ、混合,攪拌しながら230[℃]まで加温して4時間保持する。次に、圧力容器を室温まで冷却した後、圧力容器から分解後の溶液(分解液)を取り出し、濾過装置(フィルタープレス)により分解液を固形分(無機充填材)と液体に分離する。次に、固形分を水により洗浄してpHを9.0程度まで低下させた後、濾過装置により無機充填材を回収する。なお、分離された液体については次工程に移行して各々生成物を分離,回収する。回収された無機充填材については、2%濃度に調製したメトローズ(信越化学製)水溶液を濾過装置に供給,循環させることにより表面に樹脂を被覆させる。次に、表面に樹脂を被覆させた無機充填材を取り出して乾燥,粉砕する。そして最後に、無機充填材として炭酸カルシウムのうち30%に当たる量を上記樹脂で被覆した無機充填材とし、残りの70%はバージンの炭酸カルシウムを用いて不飽和ポリエステル樹脂と混合することにより、SMC用樹脂を得た。
実施例4では、始めに、無機充填材として炭酸カルシウムを含有するFRP製浴槽を2[mm]アンダーまで粉砕することによりFRPを得る。次に、圧力容器中にFRP650[g],水2515[g],及びNaOH85[g]を入れ、混合,攪拌しながら230[℃]まで加温して4時間保持する。次に、圧力容器を室温まで冷却した後、圧力容器から分解後の溶液(分解液)を取り出し、濾過装置(フィルタープレス)により分解液を固形分(無機充填材)と液体に分離する。次に、固形分を水により洗浄してpHを9.0程度まで低下させた後、濾過装置により無機充填材を回収する。なお、分離された液体については次工程に移行して各々生成物を分離,回収する。回収された無機充填材については、1%濃度に調製したメトローズ(信越化学製)水溶液に添加,攪拌,混合した後、濾過装置を用いて無機充填材を回収することにより表面に樹脂を被覆させた。次に、表面に樹脂を被覆させた無機充填材を取り出して乾燥,粉砕する。そして最後に、無機充填材として炭酸カルシウムのうち60%に当たる量を上記樹脂で被覆した無機充填材とし、残りの40%はバージンの炭酸カルシウムを用いて不飽和ポリエステル樹脂と混合することにより、SMC用樹脂を得た。
比較例1では、始めに、無機充填材として炭酸カルシウムを含有するFRP製浴槽を2[mm]アンダーまで粉砕することによりFRPを得る。次に、圧力容器中にFRP650[g],水2515[g],及びNaOH85[g]を入れ、混合,攪拌しながら230[℃]まで加温して4時間保持する。次に、圧力容器を室温まで冷却した後、圧力容器から分解後の溶液(分解液)を取り出し、濾過装置(フィルタープレス)により分解液を固形分(無機充填材)と液体に分離する。次に、固形分を水により洗浄してpHを9.0程度まで低下させた後、濾過装置により無機充填材を回収して乾燥,粉砕する。そして最後に、回収された無機充填材を用いてSMC用樹脂を作製したが、作製中に粘度が急激に上昇したために、無機充填材である炭酸カルシウムの最大で10%にあたる量しか添加することができなかった。
比較例2では、比較例1で回収された無機充填材を用いてSMCを作製した。その際に、粘度上昇が従来例と同等となるためには、添加するスチレンモノマーを通常の3倍量添加しなければ、SMC用樹脂を作製することができなかった。この場合であっても上記樹脂で被覆せずに用いた無機充填材は全体の20%にあたる量しか添加することができなかった。
上記実施例1〜4及び比較例1,2の無機充填材添加量をまとめた結果を表1に示す。表1から明らかなように、実施例1〜4によれば、比較例1,2と比較して、無機充填材をSMC用の無機充填材として高比率で添加することができる。
Claims (5)
- 無機充填材を含有するプラスチックを亜臨界水又は超臨界水を用いて分解することにより前記無機充填材を回収する工程と、回収された無機充填材の表面を被覆用樹脂で被覆する工程と、被覆用樹脂により表面が被覆された無機充填材を樹脂に配合する工程とを有することを特徴とするプラスチックの再利用方法。
- 請求項1に記載のプラスチックの再利用方法において、前記被覆用樹脂は、アクリル系樹脂、水性ウレタン系樹脂、水性エポキシ樹脂、メチルセルロースのうちのいずれかであることを特徴とするプラスチックの再利用方法。
- 請求項1又は請求項2に記載のプラスチックの再利用方法において、無機充填材を含有するプラスチックを亜臨界水又は超臨界水を用いて分解することにより得られた分解液を固液分離することにより無機充填材を回収し、回収された無機充填材を水で洗浄した後に、無機充填材の表面を被覆用樹脂で被覆することを特徴とするプラスチックの再利用方法。
- 請求項1又は請求項2に記載のプラスチックの再利用方法において、無機充填材を含有するプラスチックを亜臨界水又は超臨界水を用いて分解することにより無機充填材を回収し、回収された無機充填材を水で洗浄した後に、無機充填材を被覆用樹脂の液に供給して表面を被覆用樹脂で被覆することを特徴とするプラスチックの再利用方法。
- 無機充填材を含有するプラスチックを亜臨界水又は超臨界水を用いて分解することによって得られた無機充填材の表面を被覆用樹脂で被覆することにより形成された無機充填材。
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JP2000512665A (ja) * | 1996-04-15 | 2000-09-26 | エコマット インコーポレイテッド | 硬化不飽和ポリエステル―ポリウレタン高充填樹脂材料及びその製造方法 |
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2006
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