JP2008079940A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】初心者の遊技技術の向上を図るとともに、上級者の遊技に対する興趣を向上させることができる遊技機を提供する。
【解決手段】RB遊技状態用内部抽籤テーブルにおいて、メダル払出枚数が"10"枚の「ベル1」の当籤範囲と、メダル払出枚数が"9"枚で、RT遊技状態への移行に係る「ベル2」の当籤範囲とを重複して区画することにより、「ベル1」に係る図柄の組み合わせを表示させてメダル"10"枚を獲得するか、「ベル2」に係る図柄の組み合わせを表示させてメダル"9"枚を獲得して、RT遊技状態へ移行させるかは、遊技者の技量によって左右され、次ゲーム以降のメダルの獲得枚数に大きな差を生じさせることができる。したがって、初心者の遊技技術の向上を図るとともに、上級者の遊技に対する興趣を向上させた遊技機を提供することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
従来、複数の図柄がそれぞれの周面に配された複数のリールと、これら各リールに対応するように複数設けられ、前記各リールの周面に配された複数の図柄のうち、一部の図柄を遊技者が視認可能となるように表示する表示窓と、複数のリールそれぞれを回転駆動させる複数のステッピングモータと、遊技者によるメダルやコイン等を投入口に投入する操作やBETボタンの操作(以下、「投入操作」という)を検出するメダルセンサやBETスイッチと、メダルセンサやBETスイッチにより投入操作が検出されたことを条件に、遊技者によるリールの回転の開始を指示する操作(以下、「開始操作」という)を検出するスタートスイッチと、複数のリールそれぞれに対応して複数設けられ、遊技者によるリールの回転の停止を指示する操作(以下、「停止操作」という)を検出するストップスイッチと、これらスタートスイッチおよびストップスイッチによる検出情報に基づいて、各リールに設けられたステッピングモータの動作を制御し、各リールの回転および停止制御を行うとともに、複数のリールが停止した結果、表示窓内に表示された図柄の組み合わせにより遊技の結果を判定する制御部と、を備えた遊技機、いわゆるパチスロ機が知られている。
このような遊技機において、液晶表示装置等の演出表示手段を備え、遊技に必要な図柄を表示する表示手段の変動表示の開始から終了までの間に、演出表示手段に何らかの演出を行い、表示手段で行われる変動表示が停止して遊技の結果が明らかになるまでの単調さを解消するとともに、遊技者がこの演出表示を見ながら停止のための操作を行えるようにして、遊技者が遊技に集中できるようにした遊技機が提供されている。
また、上記のような遊技機において、所定の当籤役が成立したときには、1回のメダルの払出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い、例えば、BB遊技状態と称する遊技状態に移行させる遊技機がある。
このような遊技機は、BB遊技状態において遊技者に払出しを行ったメダルの枚数と、遊技者により投入されたメダルの枚数を演算し、当該演算されたメダルの枚数が所定の枚数となった場合に、BB遊技状態を終了することとしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−124678号公報
しかしながら、このような従来の遊技機においては、BB遊技状態において獲得できるメダルの枚数が所定枚数とされているため、遊技技術の優れた遊技者と、遊技技術の乏しい遊技者との間で特典が微差となってしまうため、初心者の遊技技術の向上の妨げになってしまうとともに、上級者の遊技に対する興趣を損なってしまう虞がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、初心者の遊技技術の向上を図るとともに、上級者の遊技に対する興趣を向上させることができる遊技機を提供することを課題とする。
本発明の遊技機は、複数の図柄(例えば、リール3L、3C、3Rの外周面上に描かれた図柄)が周面にそれぞれ配された複数のリール(例えば、リール3L、3C、3R)と、前記複数のリールの周面にそれぞれ配された複数の図柄のうち、一部の複数の図柄をそれぞれ表示する図柄表示手段(例えば、表示窓4L、4C、4R)と、開始操作を検出する開始操作検出手段(例えば、スタートスイッチ6S)と、前記開始操作検出手段により開始操作が検出されたことに基づいて、前記図柄表示手段に表示される前記複数の図柄を変動させる図柄変動手段(例えば、主制御回路71、ステッピングモータ49L、49C、49R、図19のステップS13の処理)と、当籤役が決定される乱数の範囲が当籤範囲として規定された抽籤テーブルを複数格納する抽籤テーブル格納手段(例えば、ROM32)と、前記当籤役が決定される乱数の範囲の乱数値を生成する乱数値生成手段(例えば、乱数発生器36)と、前記開始操作検出手段により開始操作が検出されたことに基づいて、前記乱数値生成手段により生成された乱数値を抽出する乱数値抽出手段(例えば、サンプリング回路37、図18のステップS5の処理)と、前記乱数値抽出手段により抽出された乱数値と、前記抽籤テーブルとに基づいて、当籤役を決定する当籤役決定手段(例えば、主制御回路71、図23の内部抽籤処理)と、停止操作を検出する停止操作検出手段(例えば、停止ボタン7L、7C、7R)と、前記当籤役決定手段により決定された当籤役および前記停止操作検出手段により前記停止操作が検出されたことに基づいて、前記図柄変動手段により行われている図柄の変動を停止させる停止制御手段(例えば、主制御回路71、図19のステップS14の処理)と、前記停止制御手段が前記図柄変動手段により行われている図柄の変動を停止させた結果、前記図柄表示手段にあらかじめ定められた位置を結ぶライン(例えば、有効ライン)に沿って表示された図柄の組み合わせに基づいて、遊技価値(例えば、メダル)を付与する遊技価値付与手段(例えば、主制御回路71、ホッパー40)と、遊技者にとって相対的に不利な不利抽籤テーブル(例えば、一般遊技状態用内部抽籤テーブル)を用いて当籤役が決定される不利遊技状態(例えば、一般遊技状態)と、前記不利抽籤テーブルと比較して遊技者に有利な有利抽籤テーブル(例えば、RB遊技状態用内部抽籤テーブル)を用いて当籤役が決定される有利遊技状態(例えば、RB遊技状態)と、前記不利遊技状態で用いられる不利抽籤テーブルと比較して、前記遊技価値の投入によらず遊技の開始が許可される再遊技役(例えば、「リプレイ」)に係る当籤範囲の幅が広く規定された高確率再遊技抽籤テーブル(例えば、RT遊技状態用内部抽籤テーブル)を用いて当籤役が決定される高確率再遊技状態(例えば、RT遊技状態)と、をそれぞれ所定の条件下で移行させる遊技状態移行手段(例えば、主制御回路71、図27のボーナス作動チェック処理)と、を備え、前記有利抽籤テーブルは、前記遊技価値付与手段により遊技価値が付与される遊技価値付与役の当籤範囲と、前記高確率再遊技状態への移行に係る高確率再遊技移行役の当籤範囲とが重複して区画されていることを特徴とした構成を有している。
この構成により、有利抽籤テーブルは、遊技価値付与手段により遊技価値が付与される遊技価値付与役の当籤範囲と、高確率再遊技状態への移行に係る高確率再遊技移行役の当籤範囲とが重複して区画されているので、遊技価値付与役に係る図柄の組み合わせを表示させるか、高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせを表示させるかは、遊技者の技量によって左右され、次遊技以降の遊技価値の獲得量に差を生じさせることができ、遊技技術の乏しい遊技者は、自己が有利となるように遊技技術を磨くようになるとともに、遊技技術の優れた遊技者は、自己が有利となるように遊技を進行させることができるため、初心者の遊技技術の向上を図るとともに、上級者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本発明の遊技機は、上記遊技機において、前記停止制御手段により前記図柄表示手段に停止表示させる図柄の組み合わせの優先順位が規定された優先順位テーブルを格納する優先順位テーブル格納手段(例えば、ROM32)をさらに備え、前記優先順位テーブル格納手段に格納された優先順位テーブルは、前記遊技価値付与役に係る図柄の組み合わせが、前記高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせと比較して優先順位が高く規定されていることを特徴とした構成を有している。
この構成により、遊技価値付与役に係る図柄の組み合わせが、高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせよりも、図柄表示手段に停止表示させる優先順位が高く規定されているので、遊技者が意図的に高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせが表示されるように停止操作を行わないと(いわゆる、目押しを行わないと)、高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせが停止表示されづらく、遊技者の技量が高度に要求され、上級者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
さらに、本発明の遊技機は、上記遊技機において、遊技に関連する遊技情報を報知する遊技情報報知手段(例えば、液晶表示装置5)と、前記遊技情報報知手段に報知させる遊技情報を制御する遊技情報報知制御手段(例えば、副制御回路72)と、前記有利遊技状態において、前記遊技価値付与手段により付与された遊技価値の量を計数する遊技価値計数手段(例えば、副制御回路72)と、をさらに備え、前記遊技状態移行手段は、前記遊技価値計数手段により計数された計数値があらかじめ定められた第1の値に達した場合に、前記有利遊技状態から前記不利遊技状態へ移行させ、前記遊技情報報知制御手段は、前記遊技価値計数手段により計数された計数値が前記第1の値より小さなあらかじめ定められた第2の値以上に達し、かつ、前記当籤役決定手段により前記遊技価値付与役および前記高確率再遊技移行役が決定された場合に、前記高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせを前記図柄表示手段に表示させるための情報を前記遊技情報報知制御手段に表示させることを特徴とした構成を有している。
この構成により、遊技価値付与手段により付与された遊技価値の量が、有利遊技状態から不利遊技状態へ移行させる第1の値よりも小さな第2の値以上に達し、かつ、当籤役決定手段により遊技価値付与役および高確率再遊技移行役が決定された場合に、高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせを図柄表示手段に表示させるための情報を表示させるので、遊技者の遊技技術により、有利遊技状態の特典を得つつ、高確率再遊技状態の特典も得ることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
本発明によれば、有利抽籤テーブルは、遊技価値付与手段により遊技価値が付与される遊技価値付与役の当籤範囲と、高確率再遊技状態への移行に係る高確率再遊技移行役の当籤範囲とが重複して区画されているので、遊技価値付与役に係る図柄の組み合わせを表示させるか、高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせを表示させるかは、遊技者の技量によって左右され、次遊技以降の遊技価値の獲得量に差を生じさせることができ、遊技技術の乏しい遊技者は、自己が有利となるように遊技技術を磨くようになるとともに、遊技技術の優れた遊技者は、自己が有利となるように遊技を進行させることができるため、初心者の遊技技術の向上を図るとともに、上級者の遊技に対する興趣を向上させた遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る遊技機について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る遊技機の外観を示す斜視図である。この遊技機は、いわゆる「パチスロ機」である。パチスロ機1は、コイン、メダル、遊技球またはトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカードなどの遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
パチスロ機1の全体を形成しているキャビネット2(筐体に含まれる)の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成されている。このパネル表示部2aの前面には、液晶表示装置5により表示される矩形の液晶表示画面(以下、表示画面ともいう)5aが設けられ、この表示画面5aに液晶表示することができ、かつ液晶の奥側に配置されたリール3(左リール3L、中リール3C、右リール3Rに相当する)を透過表示できるようになっている。前記表示画面5aには、遊技に関する情報、あるいはアニメーション等による各種の演出が表示されるようになっている。
パネル表示部2aの中央には、縦長矩形の表示窓4L、4C、4Rが設けられている。表示窓4L、4C、4Rには、有効ラインとして水平方向にトップライン8b、センターライン8cおよびボトムライン8d、斜め方向にクロスダウンライン8aおよびクロスアップライン8eが設けられている。
これらの有効ラインは、後述する1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が設定される。どの有効ラインが設定されたかは、後で説明するBETランプ9a、9b、9cが点灯されることで認識される。
ここで、有効ライン8a〜8eは、役の成否に関わる。具体的には、所定の役(例えば、後述の「赤チェリーの小役」)に対応する1つの図柄(例えば、後述の"赤チェリー")がセンターライン8cに対応する所定の位置(例えば、左の表示窓4L内の中段の位置)に停止表示されること、または所定の役に係る図柄組み合わせを構成する図柄がいずれかの有効ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役が成立することとなる。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた3つのリール3L、3C、3Rが回転自在に横一列に設けられている。前述したように、各リールの図柄は表示窓4L、4C、4Rを透して目視できるようになっている。各リールは、定速(例えば80回転/分)で回転するようになっている。
前述の液晶表示画面5aの領域外で、表示窓4L、4C、4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、クレジット表示部19が設けられている。
1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9cは、1つのゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。
1−BETランプ9aは、BET数が"1"で1本の有効ラインが設定されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が"2"で3本の有効ラインが設定されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が"3"で全て(5本)の有効ラインが設定されたときに点灯する。
クレジット表示部19は、7セグメントLEDからなり、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示する。前記貯留されているメダルは、遊技者がゲームで獲得し、払出されるべきものを、後述するC/Pスイッチ14の操作により機内に貯留されたものである。この貯留されているメダルの枚数は、所定の記憶領域に記憶されている。
表示窓4L、4C、4Rの右側には、WINランプ(いわゆる当り表示ランプ)17、払出表示部18およびボーナス遊技情報表示部20が設けられている。
WINランプ17は、所定の役、例えば「ビッグボーナス(以下、BBと記す)」に当籤した場合に所定の確率で点灯する。ここで、BBおよび「レギュラーボーナス(以下、RBと記す)」を総称して、以下単に「ボーナス」という。BBおよびRBの詳細については、後述する。
払出表示部18は、7セグメントLEDからなり、入賞成立時のメダルの払出枚数を表示する。ボーナス遊技情報表示部20は、7セグメントLEDからなり、後で説明するRB遊技状態におけるゲームの回数等を表示する。
液晶表示画面5aの下方には、水平面の台座部10が形成されており、台座部10の右側には、メダル投入ロ22が設けられている。台座部10上左側には、1−BETスイッチ11および2−BETスイッチ12が設けられ、その右側に操作キー24、さらにその右手前側に最大BETスイッチ13が設けられている。
1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回の押し操作により、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチ11、12、13を操作することで、前述のとおり、所定の有効ラインが設定される。
操作キー24は、表示画面5aに表示された表示画像の選択操作を行うものであり、操作指示を選択する選択ボタン(セレクトキー)、選択した操作を決定する決定ボタン(エンターキー)等で構成される。また、所定の操作を行うことにより、メニュー画面の呼び出し表示を行うものである。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者の操作によりリール3L、3C、3Rを回転させ、表示窓4L、4C、4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部10の前面部中央で、液晶表示画面5aの下方位置には、3つのリール3L、3C、3Rの回転をそれぞれ停止させるための3つの停止ボタン7(左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、右停止ボタン7Rに相当する)が設けられている。
さらに、台座部10の左下側には、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット(Credit)/払出し(Pay)を押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、クレジットモードまたは払出モードの切り換えが行われる。クレジットモードでは、入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、クレジットされる。また、払出モードでは、入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、正面下部のメダル払出口15から払出され、このメダル払出口15から払出されたメダルは、メダル受け部16に溜められる。
パネル表示部2aの上方の左右には、スピーカ21L、21Rが設けられ、その2台のスピーカ21L、21Rの間には、表示図柄の組み合わせおよびメダルの配当枚数等を表示する配当表パネル23が設けられている。
なお、本実施の形態では、1ゲーム(単位遊技)は、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3L、3C、3Rが停止したときに終了する。
また、本実施の形態では、全てのリールが回転しているときに行われるリールの停止操作(停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかの操作)を「第1停止操作」といい、「第1停止操作」の次に行われる停止操作を「第2停止操作」といい、「第2停止操作」の次に行われる停止操作を「第3停止操作」という。
図2は、各リール3L、3C、3Rに表された複数種類の図柄が21個配列された図柄列の配置を表す図柄配置テーブルを示している。各図柄には"00"〜"20"のコードナンバーが付され、後で説明するROM32(図16)に格納(記憶)されている。
この図柄配置テーブルにしたがって、各リール3L、3C、3R上には、"赤7"、"青7"、"白7"、"BAR"、"リプレイ"、"鳥"、"赤チェリー"、"青チェリー"、"ベル"および"スイカ"の図柄で構成される図柄列が表されている。
次に、図3に図柄組み合わせテーブルを示し、説明する。
パチスロ機1においては、遊技者によりスタートレバー6が操作されると、内部抽籤を行い、内部当籤役(例えば、「ベル1の小役」、「リプレイ」、「BB1」等)を決定する。そして、遊技者の停止操作により、リール3を停止させ、遊技者が指定した有効ライン8上に、上記内部当籤役に係る図柄組み合わせが停止表示されれば、表示役の成立となる。
図柄組み合わせテーブルでは、図柄の組み合わせと、対応する表示役および払出枚数が規定されている。表示役には、RAM33の表示役格納領域の種別とデータが規定されている。
ここで、表示役のうち、特に、内部当籤役に係る図柄組み合わせが有効ライン上に停止表示されたとき払出しのあるものを「入賞役」とする。内部当籤役に係る図柄組み合わせが有効ライン上に停止表示されたとき払出しのないものは、「当籤役の成立」とする。
図3に示すように、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"赤チェリー−ANY−ANY"(ANYはどの図柄でも良い)が並ぶことにより、「赤チェリーの小役」に入賞し、2枚のメダルが払出される。なお、投入枚数が3枚である、すなわち、有効ラインが5本設定されている場合に、赤チェリーが左の表示窓4Lの上段または下段に表示されると、2つの有効ライン上で成立することとなるので、4枚(2枚×2)のメダルの払出しが行われる。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"青チェリー−ANY−ANY"が並ぶことにより、「青チェリーの小役」に入賞し、2枚のメダルが払出される。なお、投入枚数が3枚である、すなわち、有効ラインが5本設定されている場合に、青チェリーが左の表示窓4Lの上段または下段に表示されると、赤チェリーの場合と同様に、4枚(2枚×2)のメダルの払出しが行われる。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"ベル−ベル−ベル"が並ぶことにより、「ベル1の小役」に入賞し、10枚のメダルが払出される。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"鳥−ベル−ベル"が並ぶことにより、「ベル2の小役」に入賞し、9枚のメダルが払出される。なお、「ベル2」が成立することにより、次のゲームの遊技状態が後述する「RT遊技状態」となる。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"スイカ−スイカ−スイカ"が並ぶことにより、「スイカの小役」に入賞し、6枚のメダルが払出される。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"リプレイ−リプレイ−リプレイ"が並ぶことにより、「リプレイ」が成立する。「リプレイ」が成立すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者は、メダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。すなわち、「リプレイ」は、成立することにより遊技価値の投入をすることによらずに遊技を行うことができる表示役である。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"赤7−赤7−赤7"が並ぶことにより、「BB1」が成立して、メダルは払出されないが、次のゲームの遊技状態が「RB遊技状態」(より具体的には、BB1作動中フラグが"オン"となり、RB作動時処理によりRB遊技状態)となる。遊技状態については、後述する。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"青7−青7−青7"が並ぶことにより、「BB2」が成立して、メダルは払出されないが、次のゲームの遊技状態が「RB遊技状態」(より具体的には、BB2作動中フラグが"オン"となり、RB作動時処理によりRB遊技状態)となる。
また、有効ラインに沿って図柄の組み合わせ"赤7−赤7−青7"が並ぶことにより、「MB」が成立して、メダルは払出されないが、次のゲームの遊技状態が「MB遊技状態」となる。
また、上記「赤チェリーの小役」、「青チェリーの小役」、「ベル1の小役」、「ベル2の小役」、「スイカの小役」、「リプレイ」、「BB1」、「BB2」および「MB」に係る図柄の組み合わせ以外の図柄の組み合わせが表示されると、「ハズレ」が成立する。
次に、図4にボーナス作動時テーブルを示し、説明する。ボーナス作動時テーブルには、ボーナスが成立したときに設定する各種情報設定値が記載されている。
図4に示すように、表示役「BB1」が成立し、BB1作動時処理が発動されたときには、作動中フラグとして"BB1作動中フラグ"をたて、ボーナス終了枚数カウンタに"250"を設定する。
また、表示役「BB2」が成立し、BB2作動時処理が発動されたときには、作動中フラグとして"BB2作動中フラグ"をたて、ボーナス終了枚数カウンタに"250"を設定する。
また、表示役「MB」が成立し、MB作動時処理が発動されたときには、作動中フラグとして"MB作動中フラグ"をたて、ボーナス終了枚数カウンタに"150"を設定する。
また、RB作動時処理が発動されたときには、作動中フラグとして"RB作動中フラグ"をたて、遊技可能回数カウンタに"12"を、入賞可能回数カウンタに"8"を設定する。
ここで、遊技状態について説明する。遊技状態とは、そのゲームあるいは何回かのゲームの間の遊技状態を示すもので、基本となる「一般遊技状態」と、遊技者に有利な「RB遊技状態」と、「MB遊技状態」、「RT遊技状態」とがある。
「RB遊技状態」とは、内部抽籤の際にメダルを獲得できる当籤役に当籤しやすい内部抽籤テーブルが選択される遊技状態であり、遊技者にとって有利な遊技状態となっている。「内部抽籤テーブル」については、後述する。
また、「RB遊技状態」は終了条件が規定されている。本実施の形態においては、1回の「RB遊技状態」において可能な最大のゲーム数(これを「RB遊技可能回数」という)は、12回である。また、この「RB遊技状態」において、メダルの払出しが行われる入賞役を成立させることができる回数(これを「RB入賞可能回数」という)は、8回までである。すなわち、この「RB遊技状態」は、ゲーム数が12回に達するか、または入賞役の成立回数が8回に達した場合に終了する。
さらに、「RB遊技状態」は、ボーナス中(具体的には、BB1またはBB2作動中フラグが"オン"の状態のとき)に発生する遊技状態であるが、ボーナスの終了条件も規定されている。本実施の形態においては、ボーナスを終了させる払出枚数が、BB1作動中には"250"枚、BB2作動中にも"250"枚と規定されている。すなわち、ボーナス(BB1またはBB2作動中フラグが"オン"の状態)は、払出枚数が"250"枚に達した場合に終了する。
また、「MB遊技状態」とは、リール停止制御時の滑りコマ数が他の遊技状態に比べて少ない遊技状態である。また、内部抽籤の際には、多くの当籤役に重複して当籤(本実施の形態においては全ての小役に当籤)しやすい内部抽籤テーブルが選択される遊技状態である。
また、「RT遊技状態」とは、内部抽籤の際に再遊技となる当籤役「リプレイ」に当籤しやすい内部抽籤テーブルが選択される遊技状態である。すなわち、高確率で再遊技に当籤する"高確率再遊技状態"である。
また、上記のように「一般遊技状態」とは、遊技者に有利な特典がない基本的な遊技状態である。
さらに、「一般遊技状態」および「RT遊技状態」において、「BB1」(ボーナスの作動に係る内部当籤役)に内部当籤したが、設定された有効ライン上に「BB1」の図柄組み合わせが表示させられなかった場合、内部当籤した「BB1」を次回以降のゲームに持ち越す。「BB1」に内部当籤すると、「BB1」の図柄の組み合わせが、設定された有効ライン上に表示されるまでの間、「BB1」を「持越役」として記憶する。「BB1」が「持越役」として記憶されている間、「持ち越し状態」が継続する。
同様に、「一般遊技状態」および「RT遊技状態」において、「BB2」(ボーナスの作動に係る内部当籤役)に内部当籤したが、設定された有効ライン上に「BB2」の図柄組み合わせが表示させられなかった場合も、内部当籤した「BB2」を次回以降のゲームに持ち越し、「BB2」の図柄の組み合わせが、設定された有効ライン上に表示されるまでの間、「BB2」を「持越役」として記憶する。「BB2」が「持越役」として記憶されている間も、「持ち越し状態」が継続する。
さらに、「一般遊技状態」および「RT遊技状態」において、「MB」に内部当籤したが、設定された有効ライン上に「MB」の図柄組み合わせが表示させられなかった場合も、内部当籤した「MB」を次回以降のゲームに持ち越し、「MB」の図柄の組み合わせが、設定された有効ライン上に表示されるまでの間、「MB」を「持越役」として記憶する。「MB」が「持越役」として記憶されている間も、「持ち越し状態」が継続する。
ここで、「BB1」が「持越役」として持ち越されている状態を、BB1内部当籤状態(BB1持ち越し状態)、「BB2」が「持越役」として持ち越されている状態を、BB2内部当籤状態(BB2持ち越し状態)、「MB」が「持越役」として持ち越されている状態を、MB内部当籤状態(MB持ち越し状態)ともいう。
次に、図5に内部抽籤テーブル決定テーブルを示し、説明する。これは、内部抽籤処理において、遊技状態に基づいて内部抽籤テーブルの種別と抽籤回数を決定するために用いられる。
すなわち、内部抽籤テーブル決定テーブルは、遊技状態に応じて選択する内部抽籤テーブルと、その内部抽籤テーブルを用いて何回まで抽籤を行うかを示す抽籤回数と、が規定されたものである。ここで、抽籤回数とは、内部抽籤処理に先立って取得された乱数値と、当籤番号ごとに設定された上限値および下限値を用いて行われる抽籤処理の回数を示している。内部当籤役は、この内部抽籤処理により求められる当籤番号にしたがって決定されることになる。
図5に示すように、一般遊技状態では、内部抽籤テーブルとして一般遊技状態用内部抽籤テーブルが決定されるとともに、抽籤回数として"9"が決定される。また、RB遊技状態では、内部抽籤テーブルとしてRB遊技状態用内部抽籤テーブルが決定されるとともに、抽籤回数として"5"が決定される。
また、MB遊技状態では、内部抽籤テーブルとして一般遊技状態用内部抽籤テーブルが決定されるとともに、抽籤回数として"5"が決定される。また、RT遊技状態では、内部抽籤テーブルとしてRT遊技状態用内部抽籤テーブルが決定されるとともに、抽籤回数として"9"が決定される。
次に、図6(1)、図6(2)、図7に内部抽籤テーブルを示し、説明する。図6(1)は、一般遊技状態用内部抽籤テーブル、図6(2)は、RB遊技状態用内部抽籤テーブル、図7は、RT遊技状態用内部抽籤テーブルである。これは、内部抽籤処理において、当籤番号と投入枚数に基づいて抽籤値を取得するために用いられる。
図6(1)、図6(2)、図7に示すように、内部抽籤テーブルには、当籤番号と、この当籤番号ごとに投入枚数にしたがった抽籤値となる乱数値の下限値と上限値が示されている。各抽籤値の幅を"65536"で除したものが、該当する内部当籤役の当籤確率となる。いずれの当籤番号の乱数値幅にも該当しない範囲は、"ハズレ"となる。また、本実施の形態では、「一般遊技状態用内部抽籤テーブル」、「RB遊技状態用内部抽籤テーブル」、「RT遊技状態用内部抽籤テーブル」を、それぞれの遊技状態に応じて用いる。
図6(1)は、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを示すものである。前述のように、一般遊技状態用内部抽籤テーブルは、一般遊技状態で用いられる。また、ここでは、投入枚数ごとに当籤番号と、抽籤値の下限値と上限値と、が対応付けられている。この一般遊技状態用内部抽籤テーブルに基づいて、当籤番号として"1"〜"9"のいずれかに決定される可能性があり、いずれの抽籤値の下限値と上限値との範囲内にもないときには、当籤番号は"0"となる。
図6(2)は、RB遊技状態用内部抽籤テーブルを示すものである。前述のように、RB遊技状態用内部抽籤テーブルは、RB遊技状態で用いられる。このRB遊技状態用内部抽籤テーブルに基づいて、当籤番号として"1"〜"5"のいずれかに決定される可能性があり、いずれの抽籤値の下限値と上限値との範囲内にもないときには、当籤番号は"0"となる。
また、このRB遊技状態用内部抽籤テーブルでは、「ベル1」および「ベル2」の乱数値範囲の幅が一般遊技状態用内部抽籤テーブルと比較して広くなっており、「ベル1」およびお「ベル2」に当籤しやすくなっている。すなわち、メダルが獲得しやすくなっている。
また、このRB遊技状態用内部抽籤テーブルでは、「ベル1」および「ベル2」の乱数値範囲の幅が重複している。すなわち、「ベル1」および「ベル2」は、同時に当籤するようになっている。
図7は、RT遊技状態用内部抽籤テーブルを示すものである。前述のように、RT遊技状態用内部抽籤テーブルは、RT遊技状態で用いられる。このRT遊技状態用内部抽籤テーブルに基づいて、当籤番号として"1"〜"9"のいずれかに決定される可能性があり、いずれの抽籤値の下限値と上限値との範囲内にもないときには、当籤番号は"0"となる。
また、このRT遊技状態用内部抽籤テーブルでは、「リプレイ」の乱数値範囲の幅が一般遊技状態用内部抽籤テーブルと比較して広くなっており、「リプレイ」に当籤しやすくなっている。
ここで、内部抽籤テーブルは、複数段階(例えば、6段階)設けられた設定値(設定)ごとに設けられるが、設定値ごとの内部抽籤テーブルは省略する。設定値は、基本的に遊技店側が設定(選択)する値であり、設定値に応じて遊技における遊技者の有利さの度合い(例えば、出玉率、役の内部当籤確率など)が異なるようになっている。実際には、設定値として"1"〜"6"を設けるようにしている。そして、「BB1」などの役に内部当籤する確率が、設定値の間で異なるようにしている。また、全ての設定値ごとに遊技状態に応じた内部抽籤テーブルを用意するのではなく、設定値間で同一の内部抽籤テーブルを共用しても良い。このとき、同一の遊技状態で共用しても良いし、異なる遊技状態で共用することもできる。このような内部抽籤テーブルの設定は、前述の内部抽籤テーブル決定テーブルにより、容易に行うことができる。
次に、図8に内部当籤役決定テーブルを示し、説明する。内部当籤役決定テーブルは、前述の内部抽籤処理により求められた当籤番号にしたがって内部当籤役を決定するものである。ここで、内部当籤役は、格納領域種別と、8ビットのビット列で表される。
図8に示すように、内部当籤役決定テーブルでは、当籤番号"1"〜"6"が選択された場合、格納領域種別は"1"となり、該当する内部当籤役が内部当籤役1格納領域に格納され、当籤番号"7"〜"9"が選択された場合、格納領域種別2となり、該当する内部当籤役が内部当籤役2格納領域に格納される。
また、当籤番号が"0"(いずれの当籤番号にも該当しない場合)のときには、いずれの遊技状態においても、内部当籤役"ハズレ"、データ"00000000"が決定される。
以下、すべての当籤番号において、一般遊技状態、RB遊技状態、MB遊技状態、RT遊技状態ともに、同一の内部当籤役である。ただし、RB遊技状態においては、当籤番号は、"1"〜"5"までの抽籤しか行わないので、当籤番号"6"〜"9"となることはない。
当籤番号が"1"のときには、内部当籤役"赤チェリー"が決定され、内部当籤役1格納領域にデータ"00000001"が格納される。当籤番号が"2"のときには、内部当籤役"青チェリー"が決定され、内部当籤役1格納領域にデータ"00000010"が格納される。
当籤番号が"3"のときには、内部当籤役"ベル1"が決定され、内部当籤役1格納領域にデータ"00000100"が格納される。当籤番号が"4"のときには、内部当籤役"ベル2"が決定され、内部当籤役1格納領域にデータ"00001000"が格納される。当籤番号が"5"のときには、内部当籤役"スイカ"が決定され、内部当籤役1格納領域にデータ"00010000"が格納される。当籤番号が"6"のときには、内部当籤役"リプレイ"が決定され、内部当籤役1格納領域にデータ"00100000"が格納される。
当籤番号が"7"のときには、内部当籤役"BB1"が決定され、内部当籤役2格納領域にデータ"00000001"が格納される。当籤番号が"8"のときには、内部当籤役"BB2"が決定され、内部当籤役2格納領域にデータ"00000010"が格納される。当籤番号が"9"のときには、内部当籤役"MB"が決定され、内部当籤役2格納領域にデータ"00000100"が格納される。
次に、図9(1)、図9(2)に内部当籤役(または表示役)の格納領域を示し、説明する。この格納領域は、RAM33の所定の記憶領域に割り当てられている。また、内部当籤役1格納領域、内部当籤役2格納領域は、決定された内部当籤役が、それぞれの格納種別に応じて格納されるものである。
図9(1)に示すように、内部当籤役1格納領域の各ビット0〜5のそれぞれには、「赤チェリー」、「青チェリー」、「ベル1」、「ベル2」、「スイカ」および「リプレイ」が対応付けられている。なお、ビット6〜7は未使用である。
図9(2)に示すように、内部当籤役2格納領域の各ビット0〜2のそれぞれには、「BB1」、「BB2」および「MB」が対応付けられている。なお、ビット3〜7は未使用である。
また、表示役格納領域の構成は、この内部当籤役格納領域の構成と同様のものとなっている。
また、内部当籤役2格納領域は、内部抽籤処理において、内部当籤役と、以下に示す持越役格納領域の格納データとの論理和が格納されるものである。
次に、図10に持越役格納領域を示し、説明する。この持越役格納領域も、RAM33の所定の記憶領域に割り当てられている。
図10に示すように、持越役格納領域の各ビット0〜2のそれぞれには、「BB1」、「BB2」および「MB」が対応付けられている。なお、ビット3〜7は未使用である。
また、持越役格納領域は、内部抽籤処理において、内部当籤役と、持越役格納領域の格納データとの論理和が格納されるものである。
次に、図11(1)に作動中フラグの格納領域を示し、説明する。この格納領域も、RAM33の所定の記憶領域に割り当てられている。また、作動中フラグ格納領域は、ボーナスゲームおよびRTの作動が開始される場合に、作動が開始されるボーナスゲーム、MBおよびRTの種別を示す識別子が、格納されるものである。
図11(1)に示すように、作動中フラグ格納領域の各ビット0〜4のそれぞれには、「BB1作動中フラグ」、「BB2作動中フラグ」、「RB作動中フラグ」、「MB作動中フラグ」および「RT作動中フラグ」が対応付けられている。なお、ビット5〜7は未使用である。
次に、図11(2)に遊技状態の格納領域を示し、説明する。この格納領域も、RAM33の所定の記憶領域に割り当てられている。また、遊技状態格納領域は、前述の作動中フラグ格納領域に格納されているデータに基づいて、遊技状態の更新が行われると、遊技状態の種別を示す識別子が、格納されるものである。
図11(2)に示すように、遊技状態格納領域の各ビット0〜3のそれぞれには、「一般遊技状態」、「RB遊技状態」、「MB遊技状態」および「RT遊技状態」が対応付けられている。なお、ビット4〜7は未使用である。
次に、図12に検索順序テーブルを示し、説明する。この検索順序テーブルは、ROM32に記憶されている。
図12に示すように、検索順序テーブルは、あらかじめ決められた範囲の数値(すなわち、「0」〜「4」、MB遊技状態の場合には、「0」〜「1」)の中から、滑りコマ数として適用可能か否かを検索していく順序を規定したものであり、検索順序とはその順序を示すものである。
本実施の形態の検索順序テーブルは、停止テーブルから抽出される滑りコマ数に基づいて、その検索順序を規定している。例えば、停止テーブルから抽出された滑りコマ数が「0」であった場合には、検索順序1〜5のそれぞれに応じて、滑りコマ数「0」、「2」、「4」、「1」および「3」の順で検索が行われる。
このように、停止テーブルから抽出される滑りコマ数の検索順序が最も上位となるように検索順序が規定されていることから、停止テーブルから抽出される滑りコマ数は、他の滑りコマ数よりも優先的に検索が行われるようになっている。したがって、停止テーブルの開発の際に意図されていた図柄の表示を優先させることが可能となる。
次に、図13に優先順位テーブルを示し、説明する。この優先順位テーブルは、ROM32に記憶されている。
図13に示すように、優先順位テーブルには、各優先順位に応じた引き込みデータおよび優先引き込みステータスが規定されている。優先順位は、特典の付与に係る図柄の組み合わせの種別間(内部当籤役の種別間)で優先的に引き込みが行われる順位を規定したものである。この優先順位により、表示役としてどの内部当籤役の図柄組み合わせに係る図柄を優先するかを決定する。
引き込みデータは、前述の内部当籤役格納領域の論理和となっている。例えば、優先順位6には、赤チェリーおよび青チェリーが規定されており、その引き込みデータは、内部当籤役1が"00000011"であり、内部当籤役2が"00000000"により表される。また、優先引き込みステータスは、各図柄位置の図柄間における優先順位を相対的に評価するために用いられるデータである。優先引き込みステータスは、基本的に、優先順位が高いほど、上位のビットが"1"となる構成であり、その値が大きい。
次に、図14に演出識別子決定テーブルを示し、説明する。この演出識別子決定テーブルは、条件にしたがって抽籤を行い、該当する演出識別子を決定するものである。
図14に示すように、演出識別子決定テーブルは、複数の演出テーブルを有している。一般遊技状態用演出テーブルは、一般遊技状態において、内部当籤役にBB1、BB2およびMBが含まれない場合(すなわち、持越役がない場合)に使用される演出テーブルである。
また、一般遊技状態(持越時)用演出テーブルは、一般遊技状態において、内部当籤役にBB1、BB2またはMBが含まれる場合(すなわち、持越役がある場合)に使用される演出テーブルである。
また、RB遊技状態用演出テーブルは、RB遊技状態において使用される演出テーブルである。
さらに、RT遊技状態用の演出テーブルなど他の演出テーブルも用意されているが、ここでは、省略する。
各演出テーブルは、内部当籤役ごとに、各演出識別子が決定される確率が設定されている。この情報により、内部当籤役にしたがって、抽籤により演出識別子を抽出し、決定する。各演出識別子は、後述するように、演出に対応する演出データをそれぞれ複数有している。
ここで、例えば、一般遊技状態用演出テーブルにおいては、内部当籤役「スイカ」に当籤すると、16/128の確率で、演出識別子「演出A」および「演出D」が決定され、32/128の確率で、演出識別子「演出B」、「演出C」および「演出E」が決定される。
また、本実施の形態においては、演出識別子として、「演出A」、「演出B」、「演出C」、「演出D」、「演出E」、「演出F」、「演出G」、「演出H」、「演出I」、「演出J」、「演出K」、「演出L」および「演出M」がある。これらの演出は、例えば、「通常」、「スポットライト」、「対戦」、「買い物」、「特殊停止音」、「スロット勝ち」、「スロット負け」等の演出を行うものである。
次に、図15に演出データ決定テーブルを示し、説明する。この演出データ決定テーブルは、操作状態に応じて表示する演出データを決定するものである。
図15に示すように、演出データ決定テーブルは、演出識別子ごとに、開始操作用(スタートコマンド受信時)の演出データ、第1停止操作用の演出データ、第2停止操作用の演出データ、第3停止操作用の演出データ、表示用(表示役コマンド受信時)の演出データの各データが設定されている。すなわち、演出が行われる契機となる動作(いわゆる、トリガー)に応じて、演出内容が規定されている。
演出データは、多彩な演出を実現するために必要な複数の情報(データ)から構成される。具体的には、液晶表示画面5aに演出表示を行うための画像データ、スピーカ21L、21Rにより出音させる演出に関する効果音(音源)を生成するための音源データ等である。
また、例えば、演出識別子「演出D」を「買い物」演出として、「演出D」が決定されているときに、開始操作を行った時には、演出データ「演出D−1」により「アイテム出現」データが決定され、"複数のアイテムが出てくる"演出が行われ、第3停止操作を行った時には、演出データ「演出D−4」により「決める」データが決定され、"複数のアイテムから1つのアイテムを決定する"演出が行われる。
次に、図16にパチスロ機1の主回路構成を示し、説明する。
図16は、パチスロ機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御信号(コマンド)に基づいて液晶表示装置5およびスピーカ21L、21R等を制御する副制御回路72とを含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、あらかじめ設定されたプログラムにしたがって制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32およびRAM33を備えている。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34および分周器35と、抽出(サンプリング)される乱数を発生する乱数発生器36およびサンプリング回路37とが接続されている。
なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわち、CPU31の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成しても良い。その場合、乱数発生器36およびサンプリング回路37は省略可能であり、あるいは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、CPU31の処理に係るプログラム、スタートレバー6を操作(スタート操作)するごとに行われる乱数サンプリングの判定に用いられる「内部抽籤テーブル」、ボーナスが成立したときに設定する各種情報設定値が規定された「ボーナス作動時テーブル」、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための「停止制御テーブル(図示せず)」、副制御回路72に送信するための各種制御指令(コマンド、信号)などが記憶されている。
RAM33には、種々の情報が格納される。例えば、抽出した乱数値、各種フラグ(例えば、BB1作動中フラグ、RB作動中フラグ)、メダルのクレジット枚数、遊技状態の情報などが格納される。
また、副制御回路72が主制御回路71へコマンド、情報などを入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。
マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、メダルを収納しホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40、リール3L、3C、3Rを回転駆動するステッピングモータ49L、49C、49Rなどがある。
さらに、ステッピングモータ49L、49C、49Rを駆動制御するモータ駆動回路39およびホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。なお、モータ駆動回路39は、ステッピングモータ49L、49C、49Rを任意の速度で回転させる。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、投入メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51があり、これらもCPU31に接続されている。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出してスタートスイッチ信号を発生する。投入メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。
CPU31は、投入メダルセンサ22Sがメダル投入口22に投入されたメダルを検出すると、このメダルをカウントしてRAM33に最大50枚のメダルをクレジットするようになっており、CPU31は、RAM33にクレジットされたメダルを1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13の操作に応じた枚数だけ減算し、有効ライン8a〜8eを設定し、BETランプ9a、9b、9cを点灯させるようになっている。
リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L、7C、7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L、3C、3R上の図柄の位置を検出するための信号をCPU31に供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
乱数発生器36は、一定の数値範囲(0〜65535)に属する乱数値を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数値をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数値およびROM32内に格納されている内部抽籤テーブルに基づいて、内部当籤役が決定される。
リール3L、3C、3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L、49C、49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L、3C、3Rからは一回転ごとにリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が"0"にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L、3C、3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
前記リール3L、3C、3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応付けるために、図柄テーブル(図示せず)がROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L、3C、3Rの一定の回転ピッチごとに順次付与されるコードナンバー(図柄位置に相当する)と、それぞれのコードナンバーごとに対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。
さらに、ROM32内には、図柄組み合わせテーブルが格納されている。この図柄組み合わせテーブルでは、表示役となる図柄の組み合わせと、表示役のメダル払出枚数と、その表示役を表す表示役判定コードとが対応付けられている。前記図柄組み合わせテーブルは、左リール3L、中リール3C、右リール3Rの停止制御時、および全リール3L、3C、3Rの停止後の表示役確認を行う場合に参照される。
前記乱数サンプリングに基づく抽籤処理(内部抽籤処理)に基づいて、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L、7C、7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られるリール停止信号、および選択された「停止制御テーブル」に基づいて、リール3L、3C、3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
内部当籤後、入賞を示す停止態様となれば、CPU31は、C/Pスイッチ14により設定されたモードに応じて、RAM33にセットされたクレジットカウンタの更新、または、払出指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定枚数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダル払出処理」を終了する。
次に、図17に副制御回路72の構成を示し、説明する。
図17に示すように、副制御回路72は、主制御回路71からの制御信号に基づいて液晶表示装置5の表示制御、ランプ類(BETランプ9a〜9c、WINランプ17)やLED類(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)の点灯制御およびスピーカ21L、21Rからの音の出力制御を行う。
この副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上から構成されており、音・ランプ制御回路73および画像制御回路80を備えている。
画像制御回路80は、主制御回路71とシリアルポート77の間で信号の遣り取りを行うシリアルポート81と、画像制御CPU82と、画像制御ワークRAM83と、画像制御プログラムROM84と、カレンダIC85と、画像ROM86と、ビデオRAM87と、画像制御IC88と、制御RAM89とを備えている。
また、画像制御回路80は、主制御回路71と同様に、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器およびサンプリング回路を備えており、画像制御CPU82に接続されている(図示せず)。これらにより乱数サンプリングを実行するように構成されている。
乱数サンプリングは、乱数範囲「0〜127」、「0〜255」などに属する乱数値を発生し、1個の乱数値をサンプリングすることにより行われる。また、乱数サンプリングは、画像制御CPU82でも、行うことができる。
画像制御CPU82は、画像制御回路80の全体を制御するコンピュータからなり、主制御回路71から送信されたコマンドに基づいて、画像制御プログラムROM84内に記憶された制御プログラムにしたがって、演出データ(画像情報、発光パターン情報、音情報を含む)の決定および出力など、各種の処理を行う。
画像制御ワークRAM83は、画像制御プログラムROM84に記憶された画像制御プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段として構成される。
画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5による表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルが記憶されている。また、画像制御プログラムROM84には、演出識別子決定テーブル、演出データ決定テーブルも記憶されている。
カレンダIC85には、時刻情報が記憶されている。
このカレンダIC85と画像制御ワークRAM83は、電源が"オフ"されたときでもデータを保持するためのバックアップ対象となっている。つまり、画像制御CPU82に供給される電源が遮断された場合であっても、電源が供給され続け、記憶された情報等の消去が防止される。
画像ROM86は、演出表示等に使用する画像を形成するための画像データ、ドットデータ等を記憶するようになっている。例えば、人物や動物などのキャラクタ、記号、文字、図形などのスプライト画像データ、背景データなどを記憶する。スプライト画像データは、背景画像(バックグランド面)上に重畳して表示させる画像である。
また、画像ROM86には、パチスロ機1が所定時間使用されないときに表示するデモ映像も記憶されている。
ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された演出内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力するようになっており、制御RAM89は、画像制御IC88に含まれ、画像制御IC88が画像を形成するときの各種制御パラメータが記憶される。
また、画像制御回路80では、画像制御CPU82が、音・ランプの演出の制御も行うこととなっている。画像制御CPU82は、決定した演出データに基づいて、音・ランプの種類および出力タイミングを決定する。そして、画像制御CPU82は、所定のタイミングごとに、音・ランプ制御回路73にシリアルポート81を介してコマンドを送信する。音・ランプ制御回路73では、主に、画像制御回路80から送信されたコマンドに応じて、音・ランプの出力のみを行うこととなる(後述する音量調整制御を除く)。
音・ランプ制御回路73は、画像制御回路80のシリアルポート81に接続されたシリアルポート77と、音・ランプ制御CPU74と、プログラムROM75と、ワークRAM76と、音源IC78と、パワーアンプ79と、音源ROM91とを備えている。
音・ランプ制御CPU74は、シリアルポート81、77を介して主制御回路71および画像制御CPU82から送信される制御信号にしたがって音・ランプの出力制御を行うものである。また、音・ランプ制御CPU74には、払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20およびBETランプ9a、9b、9c、WINランプ17が接続されている。音・ランプ制御CPU74は、画像制御回路80から所定のタイミングで送信されるコマンドに応じて、上記アクチュエータにそれぞれ出力信号を送信する。これにより、それぞれのアクチュエータがコマンドに応じた所定の態様で発光することとなる。
プログラムROM75は、音・ランプ制御CPU74が実行する制御プログラム等を記憶するものである。ワークRAM76は、音・ランプ制御CPU74が前述した制御プログラムを実行するときの一時記憶手段である。
音源ROM91は、音源を生成するための音源データ等を記憶するものである。音源IC78は、画像制御回路80から送信されたコマンドに基づいて、音源ROM91に記憶された音源等を利用して、音源を生成し、パワーアンプ79に出力するものである。パワーアンプ79は、増幅器であり、スピーカ21L、21Rが接続されている。パワーアンプ79は、音源IC78から出力された音源を増幅し、増幅した音源をスピーカ21L、21Rから出力させるものである。
また、音・ランプ制御CPU74には、音量調節部92が接続されている。音量調節部92は、遊技場の店員等により操作可能となっており、スピーカ21L、21Rから出力される音量の調節が行われる。音・ランプ制御CPU74は、音量調節部92から送信される入力信号に基づいて、スピーカ21L、21Rから出力される音を入力された音量に調節する制御を行う(音量調節制御)。
次に、図18、図19にパチスロ機1の主制御回路71による制御処理のメインフローチャートを示し、説明する。このフローチャートは、ROM32に記憶された制御プログラムにより実行される処理手順を示すものであり、CPU31によって実施される。
初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化処理を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。
次いで、1ゲーム終了時用初期化処理、すなわち、ゲーム終了時のRAM33の所定の記憶領域の情報を消去する(ステップS2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
次に、CPU31は、ボーナス作動監視処理を行う(ステップS3)。ここでは、BB1およびBB2作動中であるときに、RBも作動中となるようにする。ボーナス作動監視処理の詳細については、後述する。
次に、メダル受付・スタートチェック処理を行う(ステップS4)。具体的には、リプレイ作動中フラグに基づく前回のゲームでリプレイが成立したか否かの判別情報、メダル投入口22へのメダル投入に基づく投入メダルセンサ22Sからの入力、および、BETスイッチ11、12、13からの入力、に応じて、RAM33にセットされた投入枚数カウンタを更新する。ここで、リプレイ作動中フラグは、リプレイの成立の有無を識別する情報であり、投入枚数カウンタは、次のゲームにおける投入枚数を特定する情報である。
また、投入枚数カウンタの値に応じて有効ラインの設定を行う。例えば、投入枚数カウンタが"3"であれば、全ての有効ライン上に表示された図柄の組み合わせに基づいて後述の表示役を決定する。さらに、メダルが投入されていること(例えば、投入枚数カウンタが"1"以上であること、または、投入枚数カウンタが最大値"3"であること)を条件として、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力の有無をチェックする。メダル受付・スタートチェック処理の詳細についても、後述する。
続いて、CPU31は、内部抽籤用の乱数値抽出処理を行う(ステップS5)。この乱数値抽出処理では、サンプリング回路37を介して乱数発生器36により発生されている「0〜65535」の範囲の乱数値から1つの乱数値を抽出し、抽出した乱数値をRAM33の乱数値記憶領域に記憶する。
次いで、CPU31は、遊技状態監視処理を行う(ステップS6)。この遊技状態監視処理では、BB1作動中フラグ、BB2作動中フラグ、RB作動中フラグ、RT作動中フラグ、または持越役の情報に基づいて、今回のゲームにおける遊技状態を識別する情報をRAM33にセットする。
次に、CPU31は、内部抽籤処理を行う(ステップS7)。
この内部抽籤処理では、内部抽籤テーブル決定テーブルを参照し、上記遊技状態監視処理で取得した遊技状態に基づいて、抽籤回数と内部抽籤テーブルの種別を決定する。例えば、遊技状態が一般遊技状態である場合、抽籤回数として"8"を決定するとともに、内部抽籤テーブルとして一般遊技状態用内部抽籤テーブルを決定する。
次いで、この一般遊技状態用内部抽籤テーブルを参照し、上記乱数値抽出処理で取得した乱数値(RAM33の乱数値記憶領域に記憶された乱数値)に基づいて、今回の内部当籤役を決定する。次いで、決定した内部当籤役がボーナスであれば、このボーナスを持越役としてRAM33の持越役格納領域にセットする。さらに、上記で決定した今回の内部当籤役と持越役との論理和を当籤役として決定する。
例えば、内部当籤役として「ベルの小役」が決定され、持越役として「BB1」がセットされていれば、「ベルの小役」と「BB1」を当籤役として決定する。つまり、内部当籤役と持越役は、リール停止時の図柄の表示態様の決定に関わる情報であり、これらを含めて「当籤役」という。内部抽籤処理の詳細についても、後述する。
次に、CPU31は、RTゲーム数カウンタ更新処理を行う(ステップS8)。RTゲーム数カウンタ更新処理では、遊技状態がRT遊技状態であるか否かを判定し、RT遊技状態である場合には、RTゲーム数カウンタの値から"1"減算する。
次いで、CPU31は、副制御回路72に対して「スタートコマンド」を送信する(ステップS9)。「スタートコマンド」には、内部当籤役、遊技状態、使用された内部抽籤テーブルの情報などが含まれている。
続いて、前回のゲームが開始してから所定時間(例えば"4.1秒")経過しているか否かを判断し(ステップS10)、この判断結果が"YES"のときにはタイマのセット処理(ステップS12)に移り、"NO"のときには待ち時間消化処理(ステップS11)に移る。
待ち時間消化処理(ステップS11)では、前回のゲームが開始してから所定時間経過するまでの間、以降の処理を行わずに、ゲーム開始待ち時間の消化(ウェイト)を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから"4.1秒"経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
次に、ゲーム監視用タイマのセット処理(ステップS12)において、ゲーム監視用タイマをセットする。具体的には、1ゲーム間監視用タイマ、自動停止タイマをセットする。1ゲーム間監視用タイマは、上記ゲーム間の時間を確保するために、ゲームが開始してからの時間を測定するタイマであり、自動停止タイマは、遊技者の停止ボタン7L、7C、7Rの停止操作によらずに自動的にリール3L、3C、3Rを停止させるためのタイマである。
続いて、CPU31は、モータ駆動回路39に対して、全リール(リール3L、3C、3R)の回転開始要求を行い(ステップS13)、モータ駆動回路39は、全リール(リール3L、3C、3R)の回転処理を行う。
次いで、リール停止制御処理を行う(ステップS14)。具体的には、いずれかの停止ボタン7L、7C、7Rが操作された場合、停止テーブルに基づいて、停止操作された停止ボタン7L、7C、7Rに対応するリール3L、3C、3Rを停止させる。このとき、副制御回路72に対して、「リール停止コマンド」を送信する。「リール停止コマンド」には、停止リール、停止位置の情報などが含まれている。リール停止制御処理の詳細についても、後述する。
全ての停止ボタン7L、7C、7Rが操作され、全てのリール3L、3C、3Rを停止させたら、図柄組み合わせテーブルに基づいて、表示役と払出枚数を決定する(ステップS15)。この処理では、図柄組み合わせテーブルを参照し、表示窓4L、4C、4Rの図柄の停止態様に基づいて表示役(当籤が成立した役)を識別し、表示役フラグをセットする。具体的には、有効ラインに沿って並ぶ図柄のコードナンバーおよび図柄組み合わせテーブル、投入枚数に基づいて、表示役と払出枚数を識別する。
次いで、副制御回路72に対して表示役コマンドを送信する(ステップS16)。「表示役コマンド」には、表示役を特定する表示役フラグの情報、払出枚数に関する情報などが含まれる。
次に、メダル払出処理を行う(ステップS17)。このメダル払出処理では、クレジットモードであれば、払出枚数情報に基づいて、RAM33にセットされたクレジットカウンタを更新する。クレジット表示部19のクレジットカウンタの値は、このクレジットカウンタの更新に基づいて、表示させる。また、払出モードであれば、払出枚数情報に基づいて、ホッパー駆動回路41によりホッパー40を駆動制御してメダルの払出しを行う。また、CPU31は、表示役がリプレイであれば、リプレイ作動中フラグを"オン"にする。また、CPU31は、メダルの獲得枚数を更新する。この後、CPU31は、副制御回路72へ払出終了コマンドを送信する。この払出終了コマンドは、メダルの払出しが完了したことを示す情報を含む。
次いで、CPU31は、上記払出枚数に基づいて、ボーナス終了枚数カウンタの値を更新する(ステップS18)。ここでは、ボーナス終了枚数カウンタの値が"1"以上であれば、メダルの払出枚数に応じて当該カウンタの値を減算する。
次いで、CPU31は、RT終了チェック処理を行う(ステップS19)。このRT終了チェック処理では、RT遊技状態の終了チェック処理等を行う。RT終了チェック処理の詳細についても、後述する。
次いで、CPU31は、RAM33の所定の記憶領域を参照して、BB1作動中フラグ、BB2作動中フラグおよびRB作動中フラグを確認して(ステップS20)、BB1作動中フラグ、BB2作動中フラグまたはRB作動中フラグが"オン"であれば、ボーナス終了チェック処理を行う(ステップS21)。ボーナス終了チェック処理については、後述する。
BB1作動中フラグ、BB2作動中フラグおよびRB作動中フラグがともに"オフ"であるか(ステップS20で判定)、ボーナス終了チェック処理(ステップS21)が終了したら、ボーナス作動チェック処理を行う(ステップS22)。ボーナス作動チェック処理についても、後述する。
次いで、CPU31は、リプレイ作動チェック処理を行う(ステップS23)。このリプレイ作動チェック処理では、表示役が「リプレイ」であるか否かを判定し、「リプレイ」であれば、投入枚数カウンタを自動投入カウンタに複写する。投入枚数カウンタは、投入枚数を計数するためのデータである。自動投入枚数カウンタは、前回の単位遊技において、「リプレイ」に係る図柄組み合わせが表示されたか否かを識別し、前回の単位遊技における投入枚数を特定するためのデータである。
リプレイ作動チェック処理(ステップS23)が終了したら、1ゲーム終了用初期化処理(図18のステップS2)に戻る。
次に、図20にボーナス作動監視処理のフローチャートを示し、説明する。図20は、主制御回路71のボーナス作動監視処理(図18のステップS3)の詳細を示すものである。
まず、CPU31は、BB1作動中フラグまたはBB2作動中フラグが"オン"であるか否かを確認する(ステップS31)。BB1作動中フラグおよびBB2作動中フラグが"オン"でなければ、ボーナス作動監視処理を終了する。
BB1作動中フラグまたはBB2作動中フラグが"オン"であれば、RB作動中フラグが"オン"であるか否かを確認する(ステップS32)。RB作動中フラグが"オン"であれば、ボーナス作動監視処理を終了する。
RB作動中フラグが"オン"でなければ、ボーナス作動時テーブルに基づいてRB作動時処理を行う(ステップS33)。具体的には、RB作動中フラグを"オン"として設定し、遊技可能回数カウンタに"12"を設定し、入賞可能回数カウンタに"8"を設定する。
次に、図21、図22にメダル受付・スタートチェック処理のフローチャートを示し、説明する。図21、図22は、主制御回路71のメダル受付・スタートチェック処理(図18のステップS4)の詳細を示すものである。
まず、メダル受付・スタートチェック処理では、デモ用タイマをセットする(ステップS41)。具体的には、デモ用タイマに"40000"をセットする。この値は、後述する定期割込処理におけるタイマ管理処理において減算されるものであり、この値が"0"となったとき、副制御回路72において、デモ用映像等を表示するように制御させる。
次に、自動投入カウンタの値が"0"であるか否かの判定を行う(ステップS42)。自動投入カウンタとは、表示役「リプレイ」が成立した場合、そのゲームの投入枚数が格納され、それ以外の場合には、"0"となる。すなわち、直前のゲームで「リプレイ」が成立していれば、"0"以外("1"から"3"のいずれか)となり、「リプレイ」が成立していなければ、"0"となる。
自動投入カウンタの値が"0"でない場合には、自動投入カウンタの値を、投入枚数カウンタの値に複写して(ステップS44)、自動投入カウンタの値をクリアし("0"にする)、ベットコマンドを送信する処理(ステップS49)に移行する。
自動投入カウンタの値が"0"である場合には、メダル受付許可処理を行い(ステップS43)、投入枚数カウンタの値をクリアし("0"にする)、投入枚数カウンタの更新を許可する。
次に、メダル受付許可か否かを判定する(ステップS45)。メダル受付が許可されていなければ、投入枚数カウンタの判定処理(ステップS54)に移行する。メダル受付が許可されていれば、投入メダルスイッチが"オン"になったか(投入処理か)否かを判断する(ステップS46)。投入メダルスイッチが"オン"となっていなければ、クレジット投入処理を行い(ステップS47)、投入枚数カウンタの判断処理(ステップS54)に移行する。このクレジット投入処理では、BETスイッチが"オン"になったか否かを判別し、BETスイッチが"オン"になった場合には、当該BETスイッチの種別に応じて、貯留されているメダルのクレジット枚数から指定されたBET枚数分のクレジットを減算し、投入枚数カウンタを更新する。
投入メダルスイッチが"オン"となっていれば、投入枚数カウンタの値を更新("1"を加算)する(ステップS48)。メダル投入禁止(投入枚数カウンタ更新禁止)の場合には、投入枚数カウンタの代わりに、クレジットカウンタの加算を行う。
次いで、副制御回路72に対して、ベットコマンド送信処理を行う(ステップS49)。そして、有効ラインカウンタの値を更新("1"を加算)する(ステップS50)。
次いで、RB作動中フラグが"オン"であるか否かを判定する(ステップS51)。RB作動中フラグが"オン"でなければ、投入枚数が"3"であるか否かを判定する(ステップS52)。投入枚数が"3"でなければ、投入枚数カウンタの判定処理(ステップS54)に移行する。投入枚数が"3"であるか、上記RB作動中フラグの判定処理で、RB作動中フラグが"オン"であった場合、投入枚数カウンタ更新禁止処理を行う(ステップS53)。
次いで、投入枚数カウンタの判定処理で、投入枚数カウンタの値は"1"以上であるか否かを判定する(ステップS54)。投入枚数カウンタの値が"1"以上であれば、スタートスイッチの判定処理(ステップS57)に移行する。投入枚数カウンタの値が"1"以上でない、すなわち、投入枚数カウンタの値が"0"でメダルが投入されていない場合には、デモ用タイマが"0"であるか否かを判定する(ステップS55)。
デモ用タイマが"0"でなければ、メダル受付の許可判定処理(ステップS45)に戻る。デモ用タイマが"0"であったら、副制御回路72にデモコマンドを送信して(ステップS56)、メダル受付の許可判定処理(ステップS45)に戻る。
また、上記のように投入枚数カウンタの判定処理で、投入枚数カウンタの値が"1"以上であった場合、スタートスイッチが"オン"であるか否かの判定を行う(ステップS57)。スタートスイッチが"オン"でなければ、メダル受付の許可判定処理(ステップS45)に戻って、上記処理(ステップS45〜ステップS57)を繰り返す。スタートスイッチが"オン"であれば、メダル受付禁止処理を行う(ステップS58)。具体的には、メダル投入口22からメダルが投入されても、メダル返却口から投入されたメダルを吐き出させ、メダルの受付を行えなくする。
次に、図23に内部抽籤処理のフローチャートを示し、説明する。図23は、主制御回路71の内部抽籤処理(図18のステップS7)の詳細を示すものである。
まず、CPU31は、内部抽籤テーブル決定テーブル(図5参照)を参照し、遊技状態に基づいて内部抽籤テーブルの種別と抽籤回数を決定し(ステップS71)、決定した抽籤回数をCPU31のレジスタの抽籤回数カウンタにセットする。またこのとき、内部当籤役格納領域もクリアしておく。
次いで、CPU31は、持越役格納領域が"0"であるか否かを判定する(ステップS72)。この判定により、持越役格納領域が"0"でなければ、すなわち、持越役のフラグがたって("1"になって)いれば、抽籤回数を、全役の数から持越役の数を減算した値("6")に変更する(ステップS73)。ここで、持越役が発生するのは、一般遊技状態およびRT遊技状態のときであるので、抽籤回数が変更されるのは、一般遊技状態用内部抽籤テーブルまたはRT遊技状態用内部抽籤テーブルが選択されているときのみである。すなわち、RB遊技状態用内部抽籤テーブルが選択されているときに変更されることはない。
次いで、抽籤回数と同じ値を当籤番号としてセットする(ステップS74)。
次に、RAM33の乱数値格納領域に格納されている乱数値と、内部抽籤テーブルに規定されている当籤番号に応じた下限値および上限値と、を比較する(ステップS75)。具体的には、上記決定された内部抽籤テーブルを参照し、当籤番号に基づいて、下限値(L)と上限値(U)を取得し、RAM33における乱数値格納領域に格納されている乱数値(R)から、上記下限値(L)および上限値(U)を減算する(R−L、R−U)。
次に、乱数値は下限値以上かつ上限値以下であるか否かを判別する(ステップS76)。具体的には、上記乱数値から下限値を減算した値(R−L)が"0"または正の値であり、上記乱数値から上限値を減算した値(R−U)が"0"または負の値であるか否かを判別する。この判別が"YES"のときは、ステップS77に移り、"NO"のときには、ステップS79に移行する。
乱数値が、下限値以上かつ上限値以下である場合には、内部当籤役決定テーブルを参照し、当籤番号に基づいて、内部当籤役および格納領域種別を決定する(ステップS77)。次に、CPU31は、格納領域種別に基づいて内部当籤役格納領域のアドレスをセットし、上記内部当籤役との論理和を格納する(ステップS78)。すなわち、すでに今回の内部当籤役として決定されているものがあれば、それに加えて今回の当籤番号で決定された内部当籤役を格納する。
次いで、CPU31は、内部当籤役の格納処理(ステップS78)後、または、乱数値が下限値以上または上限値以下でないと判別(ステップS76で判別)したとき、抽籤回数を"1"減算する(ステップS79)。
次いで、CPU31は、抽籤回数が"0"であるか否かを判別する(ステップS80)。この判別が"YES"のときには、ステップS81に移行し、"NO"のときには、ステップS74に戻る。ここで、この判別が"YES"となる場合は、判別が必要な全ての当籤番号に対して、乱数値Rが上限値Uと下限値Lとにより規定された数値範囲に含まれるか否かの判別を行った場合であり、"NO"となる場合は、判別が必要な当籤番号がまだ残っている場合である。
CPU31は、抽籤回数が"0"であると判別した場合には、内部当籤役2格納領域と持越役格納領域との論理和を、持越役格納領域に格納する(ステップS81)。続いて、内部当籤役2格納領域と持越役格納領域との論理和を、内部当籤役2格納領域に格納する(ステップS82)。
次いで、CPU31は、遊技状態がMB遊技状態であるか否かを判別する(ステップS83)。MB遊技状態でなければ、内部抽籤処理を終了し、MB遊技状態である場合には、内部当籤役1格納領域のビット0〜ビット4を"オン"にセットし(ステップS84)、内部抽籤処理を終了する。
次に、図24にリール停止制御処理のフローチャートを示し、説明する。図24は、主制御回路71のリール停止制御処理(図19のステップS14)の詳細を示すものである。
まず、CPU31は、有効な停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかが押圧操作されたか否かを判断する(ステップS191)。具体的には、停止ボタン7L、7C、7Rの操作に基づいてリール停止信号回路46から停止信号が出力されたか否かを判断し、停止信号が出力されたと判断した場合、該当する停止ボタンのRAM33に格納されている識別子が、押圧操作が有効であることを示す識別子であるか否かを判断する。この判断が"YES"のときにはステップS195に移行し、"NO"のときにはステップS192に移る。
有効な停止ボタン7L、7C、7Rのいずれもが押圧操作されていない場合には、自動停止タイマの値が"0"であるか否かを判定する(ステップS192)。この判定が"YES"のときにはステップS193に移行し、"NO"のときにはステップS191に戻る。
自動停止タイマの値が"0"である場合には、自動停止処理を行う。CPU31は、第3停止制御の処理であるか否かを判定し(ステップS193)、この判定が"NO"のときにはステップS195に移行し、"YES"のときにはステップS194に移行する。第3停止制御の処理である場合には、自動第3停止処理を行う(ステップS194)。この自動第3停止処理では、例えば、自動停止時に「ハズレ」とする場合には、内部当籤役を「ハズレ」に変更する等の処理を行う。
次いで、CPU31は、有効な停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかが押圧操作されたか(ステップS191で判断)、自動停止時に、第3停止以外か(ステップS193で判断)、自動第3停止処理(ステップS194)後には、停止ボタンの種別を特定し、該当する停止ボタンを無効化する(ステップS195)。すなわち、該当する停止ボタンの押圧操作が無効であることを示す識別子をRAM33に格納する。
次いで、CPU31は、チェック回数として"5"をセットする(ステップS196)。次に、MB遊技状態であるか否かを判定し(ステップS197)、MB遊技状態でなければ、ステップS200に移行する。MB遊技状態である場合には、左停止ボタン7Lの押圧操作であるか否かを判定し(ステップS198)、左停止ボタン7Lの押圧操作でなければ、ステップS200に移行する。左停止ボタン7Lの押圧操作である場合には、チェック回数を"2"に変更する(ステップS199)。
次いで、CPU31は、該当リールの図柄カウンタに対応する図柄位置からチェック回数の範囲内において最も優先順位の高い図柄位置を検索する(ステップS200)。より詳しくは、停止可能表示役に基づいて、図柄位置ごとに決定された優先引き込みステータスを、検索順序テーブルを参照して停止テーブルに設定された滑りコマ数から求められる検索順序にしたがって検索し、最も優先引き込みステータスの値が高い(停止禁止を除く)値となる図柄位置を検索する。
次いで、CPU31は、上記検索結果に基づいて、滑りコマ数を決定する(ステップS201)。
次いで、CPU31は、副制御回路72に対してリール停止コマンドを送信する(ステップS202)。このリール停止コマンドには、リール停止識別子、リール回転識別子等のデータが含まれる。なお、リール停止識別子は、停止ボタン7L、7C、7Rのいずれかの停止操作で回転停止するリールに関する情報である。また、リール回転識別子は、リールの状態("回転中"または"停止中")を示す情報であって、回転中を"1"、停止中を"0"として設定する。
次いで、CPU31は、上記決定した滑りコマ数に応じた停止制御位置で、該当リールの回転が停止するように回転停止指示を出す(ステップS203)。
次いで、CPU31は、押圧操作が有効な停止ボタンがあるか否か(全てのリールが停止したか否か)を判断する(ステップS204)。押圧操作が有効な停止ボタンがある場合には、ステップS191に戻り、全てのリールの停止制御が終了するまで、上記処理(ステップS191〜ステップS204)を繰り返し、押圧操作が有効な停止ボタンがない場合には、リール停止制御処理を終了する。
次に、図25にRT終了チェック処理のフローチャートを示し、説明する。図25は、主制御回路71によるRT終了チェック処理(図19のステップS19)の詳細を示すものである。
図25に示すように、RT終了チェック処理では、まず、RT遊技状態であるか否かを判定し(ステップS511)、RT遊技状態でない場合には、RT終了チェック処理を終了する。
RT遊技状態である場合には、RTゲーム数カウンタの値が"0"であるか否かを判定し(ステップS512)、RTゲーム数カウンタの値が"0"でない場合には、RT終了チェック処理を終了する。
RTゲーム数カウンタの値が"0"である場合には、RT作動中フラグを"オフ"にセットする(ステップS513)。次いで、RT終了コマンドを副制御回路72へ送信して(ステップS514)、RT終了チェック処理を終了する。
次に、図26にボーナス終了チェック処理のフローチャートを示し、説明する。図26は、主制御回路71のボーナス終了チェック処理(図19のステップS21)の詳細を示すものである。
まず、CPU31は、MB作動中フラグが"オン"であるか否かを判定する(ステップS250)。MB作動中フラグが"オン"でなければ、ステップS251に移行する。
MB作動中フラグが"オン"であれば、ボーナス終了枚数カウンタが"0"であるか否かを判定する(ステップS256)。ボーナス終了枚数カウンタが"0"でなければ、ボーナス終了チェック処理を終了する。
ボーナス終了枚数カウンタが"0"であれば、MB終了時処理を行う(ステップS257)。具体的には、MB作動中フラグを"オフ"にセットする。続いて、ボーナス終了コマンドとして、MB終了コマンドを副制御回路72へ送信し(ステップS258)、ボーナス終了チェック処理を終了する。
一方、MB作動中フラグが"オン"でなければ(ステップS250で判定)、BB作動中フラグ(BB1作動中フラグまたはBB2作動中フラグ)が"オン"であるか否かを判定する(ステップS251)。BB作動中フラグ(BB1作動中フラグおよびBB2作動中フラグ)が"オン"でなければ、ステップS261に移行する。
BB作動中フラグ(BB1作動中フラグまたはBB2作動中フラグ)が"オン"であれば、ボーナス終了枚数カウンタが"0"であるか否かを判定する(ステップS252)。ボーナス終了枚数カウンタが"0"でなければ、ステップS261に移行する。
ボーナス終了枚数カウンタが"0"であれば、RB終了時処理を行う(ステップS253)。具体的には、RB作動中フラグを"オフ"にし、遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタの値をクリアする。
続いて、BB終了時処理(BB1終了時処理またはBB2終了時処理)を行う(ステップS254)。具体的には、BB作動中フラグ(BB1作動中フラグまたはBB2作動中フラグ)を"オフ"にセットする。続いて、ボーナス終了コマンドとして、BB終了コマンドを副制御回路72へ送信し(ステップS255)、ボーナス終了チェック処理を終了する。
一方、BB作動中フラグ(BB1作動中フラグおよびBB2作動中フラグ)が"オン"でないか(ステップS251で判定)、ボーナス終了枚数カウンタの値が"0"でなかった場合(ステップS252で判定)には、RB作動中フラグが"オン"であるか否かを判定する(ステップS261)。RB作動中フラグが"オン"でなければ、ボーナス終了チェック処理を終了する。
RB作動中フラグが"オン"であれば、入賞が成立したか否かを判定する(ステップS262)。入賞が成立していなければ、ステップS265に移行する。入賞が成立した場合には、入賞可能回数カウンタの値を"1"減算する(ステップS263)。
次に、入賞可能回数カウンタの値は"0"であるか否かを判定し(ステップS264)、入賞可能回数カウンタの値が"0"であれば、ステップS267に移行する。
この判定で、入賞可能回数カウンタの値が"0"でないか、入賞が成立しなかった場合(ステップS262で判定)には、遊技可能回数カウンタの値を"1"減算する(ステップS265)。
次に、遊技可能回数カウンタの値は"0"であるか否かを判定し(ステップS266)、遊技可能回数カウンタの値が"0"でなければ、ボーナス終了チェック処理を終了する。
この判定で、遊技可能回数カウンタの値が"0"であるか、入賞可能回数カウンタの値が"0"であった場合(ステップS264で判定)には、RB終了時処理を行い(ステップS267)、ボーナス終了チェック処理を終了する。具体的には、RB作動中フラグを"オフ"にし、遊技可能回数カウンタ、入賞可能回数カウンタの値をクリアする。
次に、図27にボーナス作動チェック処理のフローチャートを示し、説明する。図27は、主制御回路71のボーナス作動チェック処理(図19のステップS22)の詳細を示すものである。
まず、CPU31は、表示役が「BB1」であるか否かを判定する(ステップS271)。表示役が「BB1」である場合、ボーナス作動時テーブルに基づいて、BB1作動時処理を行う(ステップS272)。具体的には、ボーナス作動時テーブルを参照して、BB1作動中フラグを"オン"にし、ボーナス終了枚数カウンタに、BB1作動中の払出枚数である"250"をセットする。なお、CPU31は、これらの処理が終了すると、ステップS277の処理に移行する。
一方、表示役が「BB1」でなければ(ステップS271で判定)、CPU31は、表示役が「BB2」であるか否かを判定する(ステップS273)。表示役が「BB2」である場合、ボーナス作動時テーブルに基づいて、BB2作動時処理を行う(ステップS274)。具体的には、ボーナス作動時テーブルを参照して、BB2作動中フラグを"オン"にし、ボーナス終了枚数カウンタに、BB2作動中の払出枚数である"250"をセットする。なお、CPU31は、これら処理が終了すると、ステップS277の処理に移行する。
一方、表示役が「BB2」でなければ(ステップS273で判定)、CPU31は、表示役が「MB」であるか否かを判別する(ステップS275)。この判別が"NO"である場合、すなわち、表示役が「BB1」、「BB2」および「MB」のいずれでもない場合には、ステップS279に移行する。ボーナス作動チェック処理を終了する。
表示役が「MB」である場合、CPU31は、ボーナス作動時テーブルに基づいて、MB作動時処理を行う(ステップS276)。具体的には、MB作動中フラグを"オン"にし、ボーナス終了枚数カウンタに、MB作動中の払出枚数である"150"をセットする。
BB1作動時処理(ステップS272)、BB2作動時処理(ステップS274)またはMB作動時処理(ステップS276)を行った場合、CPU31は、持越役格納領域をクリアして(ステップS277)、ボーナス開始コマンドを副制御回路72へ送信し(ステップS278)、ボーナス作動チェック処理を終了する。
一方、表示役が「BB1」、「BB2」および「MB」のいずれでもない場合(ステップS271、ステップS273およびステップS275で判定)には、CPU31は、遊技状態がRT遊技状態であるか否かを判別し(ステップS279)、RT遊技状態であれば、ボーナス作動チェック処理を終了する。RT遊技状態でなければ、表示役が「ベル2」であるか否かを判別し(ステップS280)、表示役が「ベル2」でなければ、ボーナス作動チェック処理を終了する。
表示役が「ベル2」である場合には、RT作動中フラグを"オン"にセットし(ステップS281)、RTゲーム数カウンタの値を"100"にセットして(ステップS282)、RT開始コマンドを副制御回路72へ送信し(ステップS283)、ボーナス作動チェック処理を終了する。
次に、図28に定期割込処理のフローチャートを示し、説明する。この定期割込処理は、1.1173msごとに主制御回路71で定期的に行われる。
初めに、CPU31は、デモ用タイマにセットされた値を"1"減算するためのタイマ更新処理を行う(ステップS291)。デモ用タイマは、遊技者による操作(BET操作など)が行われない状態(非遊技状態)が所定時間(例えば、約45秒)継続したことを計測するためのタイマである。例えば、メダル受付・スタートチェック処理の開始時に、デモ用タイマに「40000」をセットし、遊技者による操作(BET操作など)が行われない状態(非遊技状態)でデモ用タイマが「0」となったときに、CPU31は、BETランプ9a、9b、9cが点灯している場合には、BETランプ9a、9b、9cを消灯し、デモコマンドを副制御回路72に送信する。なお、デモコマンドを受信した副制御回路72は、いわゆるデモ画像を液晶表示画面5aに表示する。
次いで、CPU31は、入力ポートチェック処理を行う(ステップS292)。この入力ポートチェック処理では、メダル投入口22からメダルが投入されたことにより投入メダルセンサ22Sによるメダル投入の検知、スタートレバー6の傾動操作によるスタートスイッチ6Sからの入力の有無等の入力操作を確認する。
次いで、CPU31は、リール回転駆動処理を行う(ステップS293)。具体的には、制御対象のリール(左リール3L、中リール3C、右リール3Rのいずれか)を示す情報をリール識別子(例えば、左"0"、中"1"、右"2"として識別する)として設定し、モータ駆動回路39に指令して当該リールの駆動を制御する。
次いで、CPU31は、ランプ類、LED類を駆動するランプ・7SEG駆動処理を行い(ステップS294)、定期割込処理を終了する。このランプ・7SEG駆動処理において、CPU31は、例えば貯留(クレジット)されているメダルの枚数、入賞時のメダルの払出枚数などをクレジット表示部19、払出表示部18に表示させるコマンドをRAM33の所定の記憶領域に書き込む。また、CPU31は、BETされているメダルの数に応じてBETランプ9a、9b、9cを点灯させるコマンド、キャビネット2の前面に設けられたWINランプ17などを点灯させるコマンドをRAM33の所定の記憶領域に書き込む。これらのコマンドは、副制御回路72に送信されることとなる。
次に、副制御回路72において実施される処理について、説明する。副制御回路72では、画像制御プログラムROM84に記憶された制御プログラムにしたがって、画像制御CPU82によって処理が行われる。画像制御CPU82は、電源が投入されると、リセット割込を発生させ、その割込の発生に基づいて、画像制御プログラムROM84に記憶されたリセット割込処理を順次行う。
図29に、副制御回路72において行われるリセット割込処理のフローチャートを示し、説明する。
図29に示すように、副制御回路72において行われるリセット割込処理では、初めに、画像制御CPU82は、主制御回路71や操作キー24などから入力されたコマンドを受信するためのコマンド受信処理を行う(ステップS301)。また、コマンド受信処理では、受信した各コマンドに応じて、液晶表示装置5、LED(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)、ランプ(BETランプ9a〜9c、WINランプ17)、スピーカ21L、21Rなどにより実行する演出の内容(すなわち、演出データ)の決定も行う。
次いで、画像制御CPU82は、音・ランプ制御回路73以外の回路へコマンドを出力するためのコマンド出力処理を行う(ステップS302)。
次いで、画像制御CPU82は、画像描画処理を行い(ステップS303)、リセット割込処理を終了する。この画像描画処理では、決定された演出データに基づいて画像表示する演出画像の描画を行う。なお、この画像描画処理では、画像制御CPU82は、画像制御IC88の制御RAM89への画像データの書き込みおよびビデオRAM87に設けたフレームバッファヘの画像データの書き込みを行う。フレームバッファに書き込まれた画像データは、液晶表示装置5に転送され、当該画像データに対応する画像が液晶表示画面5aに(1/30s間)表示される。
次に、図30に副制御回路72において行われるリセット割込処理のコマンド受信処理のフローチャートを示し、説明する。
図30に示すように、コマンド受信処理では、まず、主制御回路71から受信したコマンドに応じて、各遊技情報を更新する(ステップS311)。
次に、受信したコマンドに応じて、演出を決定する処理を行う(ステップS312)。次に、決定した演出にしたがって、ランプ(BETランプ9a〜9c、WINランプ17)類に制御信号を送信するランプ演出リクエスト処理(ステップS313)、スピーカ21L、21R等に制御信号を送信するサウンド演出リクエスト処理(ステップS314)、液晶表示装置5等に制御信号を送信する液晶演出リクエスト処理(ステップS315)を行って、コマンド受信処理を終了する。
次に、上記受信したコマンドに対応する各処理について説明する。
まず、図31にベットコマンド受信時処理のフローチャートを示し、説明する。このベットコマンド受信時処理は、主制御回路71からベットコマンドを受信することを契機として開始される。
図31に示すように、ベットコマンド受信時処理では、まず、ベットコマンドの情報を取得する(ステップS321)。
次に、遊技中フラグが"オフ"であるか否かを判定し(ステップS322)、遊技中フラグが"オフ"でなければ、ベットコマンド受信時処理を終了し、遊技中フラグが"オフ"であれば、遊技中フラグを"オン"として(ステップS323)、ベットコマンド受信時処理を終了する。
次に、図32にスタートコマンド受信時演出決定処理のフローチャートを示し、説明する。このスタートコマンド受信時演出決定処理は、主制御回路71からスタートコマンドを受信することを契機として開始される。
図32に示すように、スタートコマンド受信時演出決定処理では、まず、スタートコマンドの情報を取得する(ステップS331)。
次に、演出識別子決定処理を行う(ステップS332)。演出識別子決定処理では、遊技状態、当籤役および乱数値に基づく抽籤により演出識別子を決定する。演出識別決定処理の詳細については、後述する。
次に、上記決定した演出識別子に基づいて、開始操作用の演出データを決定する(ステップS333)。例えば、演出識別子として、「演出D」の「買い物」演出の演出識別子が決定されていたら、開始操作用の演出データ「演出D−1」の「アイテム出現」データが決定され、セットされる。
次いで、リール停止コマンドを受信するたびにカウントアップして、停止リール数を管理する停止リール数カウンタの値をクリア("0"にセット)して(ステップS334)、スタートコマンド受信時演出決定処理を終了する。
次に、図33に演出識別子決定処理のフローチャートを示し、説明する。この演出識別子決定処理は、前述のスタートコマンド受信時演出決定処理の演出識別子決定処理(図32のステップS332)の詳細を示すものである。
図33に示すように、演出識別子決定処理では、まず、当籤役が「ベル1」および「ベル2」であるか否かを判定する(ステップS611)。具体的には、内部当籤役格納領域1のビット2およびビット3が"オン"であるか否かを判定する。当籤役が「ベル1」および「ベル2」の双方に当籤していなければ、ステップS618に移行する。
当籤役が「ベル1」および「ベル2」の双方に当籤している場合には、遊技状態を検出し、BB遊技状態(サブ)であるか否かを判定し(ステップS612)、BB遊技状態(サブ)でなければ、ステップS615に移行する。
ここで、遊技状態には、一般遊技状態(サブ)、持ち越し状態(サブ)、RT遊技状態(サブ)、MB遊技状態(サブ)、BB遊技状態(サブ)等がある。画像制御ワークRAM83には、これらの遊技状態の各々に対応する識別子(情報)が格納される。画像制御CPU82は、スタートコマンド受信時およびこれら識別子を参照することにより、遊技状態を識別する。また、画像制御CPU82は、これら識別子を"オン"または"オフ"に更新することにより、遊技状態のセットまたはクリアを行う。
BB遊技状態(サブ)である場合には、払出枚数カウンタの値が"240"枚以上であるか否かを判定し(ステップS613)、払出枚数カウンタの値が"240"枚以上でない場合には、ステップS618に移行する。
払出枚数カウンタの値が"240"枚以上である場合には、演出識別子とし「演出M」をセットして(ステップS614)、演出識別子決定処理を終了する。
一方、遊技状態がBB遊技状態(サブ)でなければ(ステップS612で判定)、MB遊技状態(サブ)であるか否かを判定し(ステップS615)、MB遊技状態(サブ)でなければ、ステップS618に移行する。
MB遊技状態(サブ)である場合には、払出枚数カウンタの値が"140"枚以上であるか否かを判定し(ステップS616)、払出枚数カウンタの値が"140"枚以上でない場合には、ステップS618に移行する。
払出枚数カウンタの値が"140"枚以上である場合には、演出識別子とし「演出M」をセットして(ステップS617)、演出識別子決定処理を終了する。
また、当籤役が「ベル1」および「ベル2」の双方に当籤していないか(ステップS611で判定)、BB遊技状態(サブ)で払出枚数カウンタの値が"240"枚以上でないか(ステップS612、ステップS613で判定)、MB遊技状態(サブ)で払出枚数カウンタの値が"140"枚以上でないか(ステップS615、ステップS616で判定)、BB遊技状態(サブ)およびMB遊技状態(サブ)でない(ステップS612、ステップS615で判定)場合には、遊技状態にしたがった演出識別子決定テーブルより選択した演出テーブル、当籤役に基づいて、演出識別子を決定して(ステップS618)、演出識別子決定処理を終了する。
次に、図34にリール停止コマンド受信時演出決定処理のフローチャートを示し、説明する。このリール停止コマンド受信時演出決定処理は、主制御回路71からリール停止コマンドを受信することを契機として開始される。
図34に示すように、リール停止コマンド受信時演出決定処理では、まず、リール停止コマンドの情報を取得する(ステップS351)。次に、停止リール数カウンタの値が"0"であるか否かを判定する(ステップS352)。
停止リール数カウンタの値が"0"でなければ、ステップS354に移行する。停止リール数カウンタの値が"0"であれば、演出データ決定テーブルと演出識別子とに基づいて、第1停止操作用演出データをセットして(ステップS353)、ステップS357に移行する。
停止リール数カウンタの値が"0"でないときには(ステップS352で判定)、停止リール数カウンタの値が"1"であるか否かを判定する(ステップS354)。
停止リール数カウンタの値が"1"でなければ、ステップS356に移行する。停止リール数カウンタの値が"1"であれば、演出データ決定テーブルと演出識別子とに基づいて、第2停止操作用演出データをセットして(ステップS355)、ステップS357に移行する。
停止リール数カウンタの値が"1"でないときには(ステップS354で判定)、演出データ決定テーブルと演出識別子とに基づいて、第3停止操作用演出データをセットして(ステップS356)、ステップS357に移行する。
上記処理により、いずれかの演出データをセットできたら(ステップS353、ステップS355またはステップS356)、停止リール数カウンタに"1"を加算して(ステップS357)、リール停止コマンド受信時演出決定処理を終了する。
次に、図35に表示コマンド受信時演出決定処理のフローチャートを示し、説明する。この表示コマンド受信時演出決定処理は、主制御回路71から表示役コマンドを受信することを契機として開始される。
図35に示すように、表示コマンド受信時演出決定処理では、まず、表示役コマンドの情報を取得する(ステップS361)。次に、演出データ決定テーブルと、演出識別子とに基づいて、表示用演出データをセットする(ステップS362)。
次に、表示役が「ベル2」であるか否か、すなわち、「ベル2」に係る図柄の組み合わせ(「鳥−ベル−ベル」)が有効ラインに沿って表示されたか否かを判別する(ステップS363)。表示役が「ベル2」であるときには、ステップS364に移り、表示役が「ベル2」でないときには、ステップS366に移行する。
表示役が「ベル2」であるとき、画像制御CPU82は、自己が管理する遊技状態をRT遊技状態(サブ)にセットし(ステップS364)、RT開始演出データをセットする(ステップS365)。
次いで、遊技中フラグを"オフ"にして(ステップS366)、表示コマンド受信時演出決定処理を終了する。
次に、図36にボーナス開始コマンド受信時処理のフローチャートを示し、説明する。このボーナス開始コマンド受信時処理は、主制御回路71からボーナス開始コマンドを受信することを契機として開始される。
図36に示すように、ボーナス開始コマンド受信時処理では、まず、表示役が「BB1」または「BB2」であるか否か、すなわち、「BB1」に係る図柄の組み合わせ(「赤7−赤7−赤7」)または「BB2」に係る図柄の組み合わせ(「青7−青7−青7」)が有効ラインに沿って表示されたか否かを判別する(ステップS371)。この判別が"YES"のときは、ステップS372に移り、"NO"のときは、ステップS373に移行する。
表示役が「BB1」または「BB2」であるとき、画像制御CPU82は、自己が管理する遊技状態をBB遊技状態(サブ)にセットし(ステップS372)、ボーナス開始コマンド受信時処理を終了する。
一方、表示役が「BB1」および「BB2」でないときには、表示役が「MB」であるか否か、すなわち、「MB」に係る図柄の組み合わせ(「赤7−赤7−青7」)が有効ラインに沿って表示されたか否かを判別する(ステップS373)。この判別が"YES"のときは、ステップS374に移り、"NO"のときは、ボーナス開始コマンド受信時処理を終了する。
表示役が「MB」であるとき、画像制御CPU82は、自己が管理する遊技状態をMB遊技状態(サブ)にセットし(ステップS374)、ボーナス開始コマンド受信時処理を終了する。
次に、図37にボーナス終了コマンド受信時処理のフローチャートを示し、説明する。このボーナス終了コマンド受信時処理は、主制御回路71からボーナス終了コマンドを受信することを契機として開始される。
図37に示すように、ボーナス終了コマンド受信時処理では、まず、画像制御CPU82は、受信したボーナス終了コマンドが「BB終了コマンド」であるか否かを判別し(ステップS381)、「BB終了コマンド」でなければ、ステップS383に移行する。
受信したボーナス終了コマンドが「BB終了コマンド」である場合には、BB終了時用の演出データをセットし(ステップS382)、ステップS385に移行する。
一方、受信したボーナス終了コマンドが「BB終了コマンド」でない場合(ステップS381で判断)には、受信したボーナス終了コマンドが「MB終了コマンド」であるか否かを判別し(ステップS383)、「MB終了コマンド」でなければ、ボーナス終了コマンド受信時処理を終了する。
受信したボーナス終了コマンドが「MB終了コマンド」である場合には、MB終了時用の演出データをセットし(ステップS384)、ステップS385に移行する。
BBまたはMB終了時用の演出データをセット(ステップS382またはステップS384)したら、画像制御CPU82は、自己が管理する遊技状態を一般遊技状態(サブ)にセットし(ステップS385)、ボーナス終了コマンド受信時処理を終了する。
次に、図38にRT終了コマンド受信時処理のフローチャートを示し、説明する。このRT終了コマンド受信時処理は、主制御回路71からRT終了コマンドを受信することを契機として開始される。
図38に示すように、RT終了コマンド受信時処理では、まず、画像制御CPU82は、RT終了時用の演出データをセットする(ステップS391)。次いで、画像制御CPU82は、自己が管理する遊技状態を一般遊技状態(サブ)にセットし(ステップS392)、RT終了コマンド受信時処理を終了する。
次に、副制御回路72において、所定の時間ごとに所定の処理を繰り返し行う割込処理について説明する。
図39に、音・ランプ制御回路73に対するサブCPU(画像制御CPU82)の制御による割込処理のフローチャートを示し、説明する。この割込処理は、2msごとに繰り返し行われる。
図39に示すように、音・ランプ制御回路73に対する割込処理では、割込が発生すると、まず、音出力処理を行う(ステップS401)。この音出力処理では、画像制御CPU82は、選択した演出データ等に基づいて、音制御に関するコマンドを、音・ランプ制御回路73に対して、出力する。これにより、音・ランプ制御回路73において、音・ランプ制御CPU74は、画像制御CPU82から入力したコマンドに基づいて、スピーカ21L、21Rからの音の出力を制御する。例えば、出力させる音を特定する音源データ(フレーズ番号データ等)を音源IC78に送信し、スピーカ21L、21Rから音声を出力させる。
次に、LEDランプ駆動処理を行い(ステップS402)、本割込処理を終了する。このLEDランプ駆動処理では、画像制御CPU82は、選択した演出データ等に基づいて、LEDやランプの点灯制御に関するコマンドを、音・ランプ制御回路73に対して、出力する。これにより、音・ランプ制御回路73において、音・ランプ制御CPU74は、画像制御CPU82から入力したコマンドに基づいて、LED(払出表示部18、クレジット表示部19、ボーナス遊技情報表示部20)およびランプ(BETランプ9a〜9c、WINランプ17)の点灯を制御する。例えば、コマンドにより特定される点灯パターン(LEDパターン)などに基づいて、LEDを点灯させる。
次に、報知演出を行った場合の演出表示画面例を示し、説明する。
図40(1)、図40(2)、図41(1)に、BB遊技状態中で払出枚数が"240"枚以上の場合、または、MB遊技状態中で払出枚数が"140"枚以上の場合に、内部当籤役として「ベル1」および「ベル2」に当籤した場合の報知演出表示画面例を示す。
主制御回路71により内部抽籤処理が行われ、副制御回路72に対してスタートコマンドが送信されると、副制御回路72では、受信したスタートコマンドに基づいて演出識別子決定処理(図32のステップS332)を行う。
演出識別子決定処理では、内部当籤役が「ベル1」および「ベル2」であった場合、BB遊技状態であれば払出枚数が"240"枚以上なら、演出識別子として「演出M」をセットし(図33のステップS614)、MB遊技状態であれば払出枚数が"140"枚以上なら、演出識別子として「演出M」をセットする(図33のステップS614)。
次に、演出識別子「演出M」に基づいて、開始操作時の演出データ「演出M−1」がセットされ(図32のステップS333)、図40(1)に示すような逆押しナビの演出表示が行われる。
次に、第1停止時には、演出識別子「演出M」に基づいて、第1停止時の演出データ「演出M−2」がセットされ(図34のステップS353)、図40(2)に示すような逆押しナビの演出表示が行われる。
次に、第2停止時には、演出識別子「演出M」に基づいて、第2停止時の演出データ「演出M−3」がセットされ(図34のステップS355)、図41(1)に示すような"BAR"狙いの演出表示が行われる。ここで、本実施の形態においては、"BAR"を狙う情報を表示するのみとしているが、より具体的に"BAR"を上段か中段に狙うように示唆する情報を表示すると、より好適である。
すなわち、"BAR"を狙う情報を表示したにもかかわらず、本実施の形態においては、"BAR"が下段の位置にあるときに停止ボタン7Lが停止操作を検出すると、"ベル"が下段に停止表示され、表示役「ベル1」が成立するため、より詳細に情報を表示することにより、遊技者が"BAR"図柄をどの位置に狙えばよいかを明確に把握することができる。
これにより、うまく"BAR"が狙えれば、停止制御処理により"鳥"が左表示窓4Lに停止表示され、クロスアップライン8eに表示役「ベル2」が成立し、"9"枚の払出しが行われることから、表示時の演出データとして「演出M−5」に対応する画像(例えば、"9"枚獲得を報知する画像)が表示され、払出枚数カウンタの値が"250"枚(BB作動時のRB遊技状態時)または"150"枚(MB遊技状態時)を超えることから、RB遊技状態またはMB遊技状態が終了するので、図42(1)または図42(2)に示す画像が表示され(図37のステップS382またはステップS384)、RT遊技状態へ移行するため、RT開始演出データをセットし(図35のステップS365)、図41(2)に示すようなRTゲーム獲得の演出表示が行われる。
また、うまく"BAR"を狙えなかった場合には、停止制御により図柄"ベル"が引き込まれ、クロスアップライン8eに表示役「ベル1」が成立し、"10"枚の払出しが行われることから、表示時の演出データとして「演出M−6」に対応する画像(例えば、"10"枚獲得を報知する画像)が表示され、払出枚数カウンタの値が"250"枚(BB作動時のRB遊技状態時)または"150"枚(MB遊技状態時)を超えることから、RB遊技状態またはMB遊技状態が終了するので、図42(1)または図42(2)に示す画像が表示される(図37のステップS382またはステップS384)。
このような本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、RB遊技状態用内部抽籤テーブルは、メダル払出枚数が"10"枚の「ベル1」の当籤範囲と、メダル払出枚数が"9"枚で、RT遊技状態への移行に係る「ベル2」の当籤範囲とが重複して区画されるようにしている。この構成は、請求項1に係る本発明の実施の一形態に相当する。
この構成により、「ベル1」に係る図柄の組み合わせを表示させてメダル"10"枚を獲得するか、「ベル2」に係る図柄の組み合わせを表示させてメダル"9"枚を獲得して、RT遊技状態へ移行させるかは、遊技者の技量によって左右され、次ゲーム以降のメダルの獲得枚数に大きな差を生じさせることができ、遊技技術の乏しい遊技者は、自己が有利となるように遊技技術を磨くようになるとともに、遊技技術の優れた遊技者は、自己が有利となるように遊技を進行させることができるため、初心者の遊技技術の向上を図るとともに、上級者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、当籤役「ベル1」は、RT遊技状態への移行に係る当籤役「ベル2」よりも、優先順位が高く規定されるようにしている。この構成は、請求項2に係る本発明の実施の一形態に相当する。
この構成により、遊技者が意図的に「ベル2」に係る図柄の組み合わせが表示されるように停止操作を行わないと(いわゆる、目押しを行わないと)、「ベル2」に係る図柄の組み合わせが停止表示されづらく、遊技者の技量が高度に要求され、上級者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
さらに、本発明の実施の一形態に係るパチスロ機1によれば、BB終了枚数である"250"枚、および、MB終了枚数である"150"枚よりも小さい、BB中には"240"枚、および、MB中には"140"枚以上に達し、かつ、「ベル1」および「ベル2」に内部当籤した場合に、「ベル1」および「ベル2」に内部当籤したことを報知し、「ベル2」に係る図柄の組み合わせを表示させるための演出を行うようにしている。この構成は、請求項3に係る本発明の実施の一形態に相当する。
この構成により、遊技者の遊技技術により、BB中またはMB中の特典を得つつ、「ベル2」をぎりぎりで成立させてRT遊技状態に移行させ、RT遊技状態の特典も得ることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
また、本実施の形態では、RB遊技状態において、払出枚数カウンタの値が"240"以上となった場合に、RT作動役である「ベル2」を成立させるための演出を報知するようにしているが、「ベル1」および「ベル2」と、「スイカ」の当籤範囲を重複させ、払出枚数カウンタの値が"240"のときには、「スイカ」を成立させるための演出を報知するようにしても良い。この構成により、BB中のメダル獲得枚数が"240"枚のときに、「ベル2」を成立させて、RT遊技状態に移行するのではなく、メダル獲得枚数を"246"枚とし、さらに、RB遊技状態を継続させることができる。
同様に、MB遊技状態においても、払出枚数カウンタの値が"140"のときには、「スイカ」を成立させるための演出を報知するようにしても良い。この構成により、MB中のメダル獲得枚数が"140"枚のときに、「ベル2」を成立させて、RT遊技状態に移行するのではなく、メダル獲得枚数を"146"枚とし、さらに、MB遊技状態を継続させることができる。
なお、本実施の形態では、「高確率再遊技移行役」として、全ての遊技状態で成立可能な「ベル2」としているが、これに限らず、RB遊技状態中でのみ成立させることができる当籤役としても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、当籤範囲が重複して区画されている「遊技価値付与役」と、「高確率再遊技移行役」を、「ベル1」と「ベル2」としているが、これに限らず、他の当籤役、例えば、「スイカ」と「赤チェリー」等でも良い。ここで、本実施の形態においては、「ベル1」が内部当籤役として決定された場合に、停止操作の時機によらず、必ず入賞する(自動停止を除く)こととしているので、「ベル2」に係る図柄の組み合わせを有効ライン上に停止させられない時機に停止ボタン7L、7C、7Rの操作が検出されても、「ベル1」を入賞させることができ、"10"枚のメダルを獲得させることができる。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、「ベル2」が成立すると、RB遊技状態またはMB遊技状態を終了させてRT遊技状態に移行させるようにしているが、これに限らず、RB遊技状態中のRT遊技状態およびMB遊技状態中のRT遊技状態用の内部抽籤テーブルを設け、払出枚数カウンタの値が"250"未満(RB遊技状態)または"150"未満(MB遊技状態)で「ベル2」が成立した場合に、RB遊技状態またはMB遊技状態の終了条件が成立するまでは上記内部抽籤テーブルを用いて内部当籤役を決定するRB遊技状態中のRT遊技状態またはMB遊技状態中のRT遊技状態とし、RB遊技状態またはMB遊技状態の終了条件が成立後に本実施の形態のようなRT遊技状態用の内部抽籤テーブルを用いるRT遊技状態に移行させるようにしても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、「遊技価値付与役」である「ベル1」と、「高確率再遊技移行役」である「ベル2」と、の当籤範囲を重複させるようにしているが、これに限らず、異なる「高確率再遊技移行役」を設け、これら「高確率再遊技移行役」の当籤範囲を重複させるようにしても良い。この場合、成立させた「高確率再遊技移行役」によって、移行先の「高確率再遊技状態」における「リプレイ」に係る当籤範囲の幅を変えるようにしても良いし、発生させる「高確率再遊技状態」のゲーム数を変えるようにしても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態では、表示役「ベル2」の成立により、RTを作動させるとともに、メダルの払出しも行うようにしているが、これに限らず、RTの作動のみを行うようにしても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、RB遊技状態において、「ベル1」と「ベル2」の当籤範囲は、完全に一致するようにしているが、これに限らず、「ベル1」と「ベル2」の当籤範囲は、一部が一致するようにしても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、BB作動時のRB遊技状態およびMB遊技状態において、内部当籤役「ベル1」と、RT移行役である「ベル2」の当籤範囲を重複させるようにしているが、これに限らず、他の遊技状態を設けて、その遊技状態において、当籤範囲を重複させるようにしても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、CPU31は、RT遊技状態やRB遊技状態等を遊技状態として管理するようにしているが、これに限らず、RT作動状態や、BB作動状態等として管理するようにしても良い。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、内部抽籤テーブルにおいて、各役の上限値と下限値とを設けて、抽出した乱数値がどの役の乱数値範囲に入るかにより、当籤役を決定するようにしているが、これに限らず、各役の乱数値幅のみを設定し、抽出した乱数値から各役の乱数値幅を順次減算して、減算した値が負の値となったときの役を当籤役として決定するようにしても良い。また、このとき、重複する役については、重複役として別に乱数値幅を設定する。例えば、当籤役決定手段が当籤役を決定するテーブルとして、各役については、それぞれの乱数値幅を設定し、それに加え、「赤チェリー」と「BB1」に同時当籤する乱数値幅を別に設けるようにする。この場合も上述した遊技機と同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態では、パチスロ機1として例示したが、これに限定されず、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用することができる。さらに、上述のパチスロ機1での動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。この場合も上述したパチスロ機1と同様の効果が得られる。
本発明の実施の一形態における遊技機の外観を示す斜視図である。 本発明の実施の一形態における図柄配置テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における図柄組み合わせテーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態におけるボーナス作動時テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における内部抽籤テーブル決定テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における一般遊技状態用内部抽籤テーブルおよびRB遊技状態用内部抽籤テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態におけるRT遊技状態用内部抽籤テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における内部当籤役決定テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における内部当籤役1格納領域および内部当籤役2格納領域を示す図である。 本発明の実施の一形態における持越役格納領域を示す図である。 本発明の実施の一形態における作動中フラグ格納領域および遊技状態格納領域を示す図である。 本発明の実施の一形態における検索順序テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における優先順位テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における演出識別子決定テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における演出データ決定テーブルを示す図である。 本発明の実施の一形態における主制御回路を含む電気回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態における副制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の一形態における主制御回路による処理を示すフローチャートである。 図18に後続する主制御回路による処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路のボーナス作動監視処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路のメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。 図21に後続するメダル受付・スタートチェック処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路の内部抽籤処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路のリール停止制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路のRT終了チェック処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路のボーナス終了チェック処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路のボーナス作動チェック処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における主制御回路の定期割込処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のリセット割込処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のコマンド受信処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のベットコマンド受信時処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のスタートコマンド受信時演出決定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態におけるスタートコマンド受信時演出決定処理の演出識別子決定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のリール停止コマンド受信時演出決定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路の表示コマンド受信時演出決定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のボーナス開始コマンド受信時処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のボーナス終了コマンド受信時処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路のRT終了コマンド受信時処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における副制御回路の割込処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の一形態における「ベル2」成立補助報知を行った場合の報知演出表示画面例である。 本発明の実施の一形態における「ベル2」成立補助報知、および、RTゲーム獲得の報知演出表示画面例である。 本発明の実施の一形態における「ベル1」成立によるBB遊技状態終了、および、MB遊技状態終了の報知演出表示画面例である。
符号の説明
1 パチスロ機
2 キャビネット
3L、3C、3R リール
4L、4C、4R 表示窓
5 液晶表示装置
6 スタートレバー
7L、7C、7R 停止ボタン
8a、8b、8c、8d、8e 有効ライン
9a、9b、9c BETランプ
10 台座部
11 1−BETスイッチ
12 2−BETスイッチ
13 最大BETスイッチ
14 C/Pスイッチ
15 メダル払出口
16 メダル受け部
17 WINランプ
18 払出表示部
19 クレジット表示部
20 ボーナス遊技情報表示部
21L、21R スピーカ
22 メダル投入口
23 配当表パネル
24 操作キー
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 クロックパルス発生回路
35 分周器
36 乱数発生器
37 サンプリング回路
39 モータ駆動回路
40 ホッパー
41 ホッパー駆動回路
46 リール停止信号回路
49L、49C、49R ステッピングモータ
50 リール位置検出回路
51 払出完了信号回路
71 主制御回路
72 副制御回路
73 音・ランプ制御回路
74 音・ランプ制御CPU
75 プログラムROM
76 ワークRAM
77 シリアルポート
78 音源IC
79 パワーアンプ
80 画像制御回路
81 シリアルポート
82 画像制御CPU
83 画像制御ワークRAM
84 画像制御プログラムROM
85 カレンダIC
86 画像ROM
87 ビデオRAM
88 画像制御IC
89 制御RAM
91 音源ROM
92 音量調節部

Claims (3)

  1. 複数の図柄が周面にそれぞれ配された複数のリールと、
    前記複数のリールの周面にそれぞれ配された複数の図柄のうち、一部の複数の図柄をそれぞれ表示する図柄表示手段と、
    開始操作を検出する開始操作検出手段と、
    前記開始操作検出手段により開始操作が検出されたことに基づいて、前記図柄表示手段に表示される前記複数の図柄を変動させる図柄変動手段と、
    当籤役が決定される乱数の範囲が当籤範囲として規定された抽籤テーブルを複数格納する抽籤テーブル格納手段と、
    前記当籤役が決定される乱数の範囲の乱数値を生成する乱数値生成手段と、
    前記開始操作検出手段により開始操作が検出されたことに基づいて、前記乱数値生成手段により生成された乱数値を抽出する乱数値抽出手段と、
    前記乱数値抽出手段により抽出された乱数値と、前記抽籤テーブルとに基づいて、当籤役を決定する当籤役決定手段と、
    停止操作を検出する停止操作検出手段と、
    前記当籤役決定手段により決定された当籤役および前記停止操作検出手段により前記停止操作が検出されたことに基づいて、前記図柄変動手段により行われている図柄の変動を停止させる停止制御手段と、
    前記停止制御手段が前記図柄変動手段により行われている図柄の変動を停止させた結果、前記図柄表示手段にあらかじめ定められた位置を結ぶラインに沿って表示された図柄の組み合わせに基づいて、遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
    遊技者にとって相対的に不利な不利抽籤テーブルを用いて当籤役が決定される不利遊技状態と、前記不利抽籤テーブルと比較して遊技者に有利な有利抽籤テーブルを用いて当籤役が決定される有利遊技状態と、前記不利遊技状態で用いられる不利抽籤テーブルと比較して、前記遊技価値の投入によらず遊技の開始が許可される再遊技役に係る当籤範囲の幅が広く規定された高確率再遊技抽籤テーブルを用いて当籤役が決定される高確率再遊技状態と、をそれぞれ所定の条件下で移行させる遊技状態移行手段と、
    を備え、
    前記有利抽籤テーブルは、前記遊技価値付与手段により遊技価値が付与される遊技価値付与役の当籤範囲と、前記高確率再遊技状態への移行に係る高確率再遊技移行役の当籤範囲とが重複して区画されていることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記停止制御手段により前記図柄表示手段に停止表示させる図柄の組み合わせの優先順位が規定された優先順位テーブルを格納する優先順位テーブル格納手段をさらに備え、
    前記優先順位テーブル格納手段に格納された優先順位テーブルは、前記遊技価値付与役に係る図柄の組み合わせが、前記高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせと比較して優先順位が高く規定されていることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技機において、
    遊技に関連する遊技情報を報知する遊技情報報知手段と、
    前記遊技情報報知手段に報知させる遊技情報を制御する遊技情報報知制御手段と、
    前記有利遊技状態において、前記遊技価値付与手段により付与された遊技価値の量を計数する遊技価値計数手段と、
    をさらに備え、
    前記遊技状態移行手段は、前記遊技価値計数手段により計数された計数値があらかじめ定められた第1の値に達した場合に、前記有利遊技状態から前記不利遊技状態へ移行させ、
    前記遊技情報報知制御手段は、前記遊技価値計数手段により計数された計数値が前記第1の値より小さなあらかじめ定められた第2の値以上に達し、かつ、前記当籤役決定手段により前記遊技価値付与役および前記高確率再遊技移行役が決定された場合に、前記高確率再遊技移行役に係る図柄の組み合わせを前記図柄表示手段に表示させるための情報を前記遊技情報報知制御手段に表示させることを特徴とする遊技機。
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