JP2008079745A - 生理用ショーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】夜用ナプキン、多い時用ナプキンなど後部側が長く構成されたナプキンの装着に当たり、前記後部側を位置ズレやヨレさせることなくきっちりと固定できる生理用ショーツとする。
【解決手段】前身頃15、後身頃16及びこれら両者間を繋ぐ股下部17とからなり、ナプキン1が装着されて着用される生理用ショーツ14において、前記ナプキン1の後部側を固定する後部固定手段30を備える。後部固定手段30としては、後身頃の内面側において股下側に開口するポケットを形成するように設けられた後部固定布31、後部側を固定保持するために設けられた弾性紐部材30A、30B、少なくとも股下部から後身頃にかけた内面側において、ショーツ中央に長手方向に沿って所定幅で設けられた吸収性物品の後部固定布38などとする。
【選択図】図6

Description

本発明は、夜用ナプキン、多い時用ナプキンなど後部側が長く構成されたナプキンの後部固定機能を有する生理用ショーツに関する。
従来より、生理用ナプキンやパンティライナーなどの吸収性物品が装着されて着用される生理用ショーツが販売されている。この生理用ショーツは通常のショーツと異なるのは付着した体液を落とし易いように、内面側のクロッチからヒップ側にかけて防水布が配設されてている点である。
現在、市販されている生理用ナプキンには、昼用ナプキン、夜用ナプキン、多い時用ナプキン、少ない時用ナプキンなど種々のものが存在する。また、ショーツへの固定を確実にするために、両側部にウイングを備え、クロッチ部分を巻き込むように折返して外面側に貼着することによりヨレやズレを抑えたナプキンも多く提供されている。
前記生理用ショーツにおいても、ウイング付きナプキンを横ずれさせることなく、安定的に装着するようにしたものが種々提案されている。
例えば、下記特許文献1では、 肌に接して着用される股部を有する衣料において、衣料本体の伸縮性クロッチ部片の内側面に、吸収性物品を当てがって保持するための第2のクロッチ部片が設けられており、前記第2のクロッチ部片は、その前後端縁部で衣料本体に取り付けられ、且つその中央ライン部の少なくとも一部で衣料本体のクロッチ部片に取付られており、前記第2のクロッチ部片の左右の両縁部は衣料本体と結合していないフリーの状態である股部構造を有するショーツが提案されている。
また、下記特許文献2では、ショーツの股布部の内側に、ナプキン装着用股布を有しており、上記ナプキン装着用股布は、幅がショーツの股布部の幅よりも狭い股布片と一対の弾性紐とからなり、該一対の弾性紐は、該股布片の長手方向の両側縁に沿ってそれぞれ固定され且つ該股布片の後側端からそれぞれの後端が延在している、上記股布片の前側端は、上記一対の弾性紐の前端と共に、ショーツの前身頃のウエスト部に固定されており、上記一対の弾性紐の後端は、ショーツの後身頃のウエスト部の両側縁部近傍に固定されている生理用ショーツが提案されている。
特開2001−55602号公報 特開平7−136214号公報
しかしながら、ウイング付きナプキンは、ウイングをクロッチ部分を巻き込むように折返して外面側に止着することによりヨレやズレを無くすことが可能であるが、特に夜用ナプキンや多い時用ナプキンのように後部側が長く構成されたナプキンの場合は、後部側が本体ズレ止め粘着剤による接着のみによって位置が固定されることになるため、身体の動きに伴って、後部側に位置ズレやヨレが生じることがあった。
そこで本発明の主たる課題は、夜用ナプキン、多い時用ナプキンなど後部側が長く構成されたナプキンの装着に当たり、前記後部側を位置ズレやヨレさせることなくきっちりと固定できるようにした生理用ショーツを提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、前身頃、後身頃及びこれら両者間を繋ぐ股下部とからなり、吸収性物品が装着された状態で着用される生理用ショーツにおいて、
前記吸収性物品の後部側を固定する後部固定手段を備えたことを特徴とする生理用ショーツが提供される。
請求項2に係る本発明として、前記後部固定手段は、後身頃の内面側において股下側に開口するポケットを形成するように設けられた後部固定布、又は股下部から後身頃にかけた内面側において、両側部に夫々、中央側に開口するポケットを形成するように設けられた左右一対の後部固定布である請求項1記載の生理用ショーツが提供される。
請求項3に係る本発明として、前記後部固定手段は、前記吸収性物品の後部側を固定保持するために設けられた弾性紐部材である請求項1記載の生理用ショーツが提供される。
請求項4に係る本発明として、前記後部固定手段は、少なくとも股下部から後身頃にかけた内面側において、ショーツ中央に長手方向に沿って所定幅で設けられた吸収性物品の後部固定布、又は後身頃の内面側に横方向に沿って所定幅で設けられた吸収性物品の後部固定布である請求項1記載の生理用ショーツが提供される。
請求項5に係る本発明として、前記弾性紐部材は一端がわ端部をショーツに対し面ファスナーによって着脱自在としてある請求項3記載の生理用ショーツが提供される。
請求項6に係る本発明として、前記後部固定布は、多数の開孔が形成されたネット状、メッシュ状の布シート又は弾性布シートが用いられている請求項2、4いずれかに記載の生理用ショーツが提供される。
以上詳説のとおり本発明によれば、夜用ナプキン、多い時用ナプキンなど後部側が長く構成されたナプキンの装着に当たり、前記後部側を位置ズレやヨレさせることなくきっちりと固定できるようになる。その結果、位置ズレやヨレがなくなるため体液の漏れ防止が図れる、装着感の向上が図れる、更には吸収性物品の後部をきっちりと固定できるため、ショーツを穿く際に装着し易くなるなどの効果がもたらされるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔参考的生理用ナプキン1の構造例〕
図1は生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図である。
前記生理用ナプキン1は、所謂夜用ナプキンであって、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4、6と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部を含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性バックシート2と、前記立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップW、Wが形成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性バックシート2の非使用面側(外面)には1または複数条の本体ズレ止め粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性バックシート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
次いで、前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアースルー法は嵩高でソフトである点で優れている。前記透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記吸収体4は、上層吸収体4Aと下層吸収体4Bとが積層された構造とされる。前記下層吸収体4Bは、吸収体配置領域の外縁を画成する平面形状を有し、前記上層吸収体4Aは、幅方向中央部にナプキン長手方向に細長く区画される領域に、使用面側に高い吸収体の中高部6を形成するために配置される。この中高部6の厚みは、厚くし過ぎると吸収体4の剛性が上がり身体への密着性が低下するため3〜25mm、好ましくは5〜18mmとするのが好ましい。前記上層吸収体4Aの周縁に沿ってその近傍外側部位置には周方向に閉合するエンボス8が付与されているとともに、エンボス9,10、11がそれぞれ形成されている。前記エンボス8は上層吸収体4Aの位置ズレを防止するとともに、中高部6をきっちりと画成するために付与されたエンボスである。
前記上層吸収体4Aは、少なくともパルプ繊維と合成繊維とを含むとともに、前記パルプ繊維:合成繊維との比率を重量換算で80〜20:20〜80、好ましくは40〜60:60〜40で混合したものが望ましい。
前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記上層吸収体4Aは高吸水性樹脂を含有することができる。前記高吸収性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。配合量は上層吸収体4Aが下層吸収体4B側への浸透を促進する必要上、配合量を多くすると所謂ゲルブロッキング現象が起きるため、パルプ繊維及び合成繊維の合計重量に対して重量換算で1〜10%の割合で配合するのが望ましい。なお、高吸水性樹脂含有率が50%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなるため望ましくない。
前記パルプ繊維は、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
一方、前記下層吸収体4Bは合成繊維を含有せず、パルプ繊維単独、或いはパルプ繊維と高吸水性樹脂との混合体とすることができる。下層吸収体4Bは透過性が重視されず、上層吸収体4Aから浸透した体液を内部に保留し外部に滲み出さないように保持することが望ましいため合成繊維を含有しないようにする方がむしろ望ましい。また、高吸収性樹脂の含有率は、体液を吸収し保水するために、下層吸収体4Bを構成する繊維の全体重量に対して1〜20重量%の割合で配合するのが望ましい。
一方、前記透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、前記立体ギャザーBSは前記透液性トップシート3とは別のサイド不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を15〜23g/mとして作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
前記サイド不織布7は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイド不織布7と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部に相当する吸収体側部位置に左右一対のウイングフラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側位置に第2ウイング状フラップW、Wを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップW、Wの外面側にはそれぞれ粘着剤層12…,13…を備え、ショーツに対する装着時に、図4に示されるように、前記ウイング状フラップW、Wが折返し線RL近傍位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
一方、前記サイド不織布7の内方側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された糸状弾性伸縮部材19が配設されるとともに、前記糸状弾性伸縮部材19の上側部位に複数本の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材20,20が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、前記糸状弾性伸縮部材19配設部位を屈曲点として、断面く字状に内側に開口を向けたポケットP、Pを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
〔生理用ショーツ14の構造〕
[基本構造]
本生理用ショーツ14は、生理用ナプキンやパンティライナなどの吸収性物品が装着されて着用されるものであり、図5に示されるように、前身頃15、後身頃16及びこれら両者間を繋ぐ股下部17とから構成される。これら前身頃15、後身頃16及び股下部17は、綿布のように肌触り感及び通気性が良好で、かつエラストマー繊維を含み、縦及び横方向にある程度の伸縮性が付与された素材を使用するのが望ましい。
前記股下部17は、前記前身頃15、後身頃16と同素材からなる外面布の内面側に防水布18が重ねて縫い合わせられている。この防水布18は、股間部と同形状を成し、側縁部及び前後部のそれぞれにおいて縫合され、非肌面側の面(隠れた内面側)に防水処理、例えばシリコン系、フッ素系の撥水剤を塗工することにより、或いはポリフッ化エチレン、ポリウレタン、ポリエチレン等の撥水性シートを積層することにより防水処理が成されている。近年は、ポリエチレンアミノ酸ウレタン重合体、ポリウレタン重合体、ポリテトラフルオロエチレン重合体を布帛にコーティング又はラミネートした透湿性防水布なども提供されている。本生理用ショーツ14の防水布18としては、極力、ムレを無くす観点から透湿性を有するものが好適に使用される。なお、ウエスト開口縁、レッグ開口縁には夫々弾性伸縮部材が配設されている。
前記ショーツ14は、股下中央で前身頃15と後身頃16とが重ね合わされ、両側部同士が夫々接合されることにより製品化される。
[ナプキン1の後部固定手段]
本生理用ショーツ14には、生理用ナプキン1の後部側を固定するために後部固定手段30が設けられている。
以下、前記後部固定手段30の各形態例について順に詳述する。
《第1形態例》
図5に示される第1形態例に係る後部固定手段30は、後身頃16の内面側において股下側に向けて開口するポケット(斜線領域)を形成するようにナプキン1の後部固定布31を設けるようにしたものである。
前記後部固定布31は、ウエスト側の側縁及び両側縁が後身頃16を成す生地に縫合され、股下側のみを開口に形成したものであり、素材としては、ショーツ14と同生地を用いて構成することもできるが、好ましくはショーツ生地よりも高い伸縮性を示す生地によって構成するのが望ましい。なお、同形態例では後身頃16のほぼ全幅に亘って後部固定布31を設けるようにしたが、ナプキン1の後部を無理なく収容し得る幅で後部固定布31を設けるようにしてもよい。
ナプキン1を生理用ショーツ14に装着するには、図6に示されるように、ウイング状フラップW、Wをクロッチ部に位置決めするようにしながらナプキン1をショーツ14にあてがい、前記ウイング状フラップW、Wを折返し線RL近傍位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するとともに、ナプキン後部を後部固定布31と後身頃16との間のポケット内に差込むようにしながら、第2ウイング状フラップW、Wの粘着剤層13、13を後身頃に止着する。
装着状態では、臀部からの圧迫を受けた後部固定布31がナプキン後部をしっかりと押さえ付けて保持するため、ナプキン後部の位置ズレやヨレを防止することができるようになる。
ところで、前記後部固定布31は、図7に示されるように、股下部17から後身頃16にかけた内面側において、両側部に夫々、中央側に開口するポケット(斜線領域)を形成するように左右一対の後部固定布32A、32Bを設けるようにしてもよい。この場合は、ナプキン1の後部両側を夫々、後部固定布32A、32Bと後身頃16の生地との間のポケット内に差込むようにする。なお、図7(A)は後部固定布32A、32Bの開口縁を長手方向に沿って平行に構成した例であり、図7(B)は後部固定布32A、32Bの開口縁を傾斜させて構成した例である。
《第2形態例》
次いで、図8に示される第2形態例に係る後部固定手段30は、前記ナプキン1の後部側を固定保持するために弾性紐部材を設けたものである。
同図8に示される第1例は、一端がレッグ開口縁に固定され、他端が後部ウエスト開口縁に固定された左右一対の弾性紐部材33A、33Bとしたもので、前記弾性紐部材33A、33Bは平面視で逆ハ状に配置されている。ナプキン1を生理用ショーツ14に装着するには、同図に示されるように、ウイング状フラップW、Wをクロッチ部に位置決めするようにしながらナプキン1をショーツ14にあてがい、前記ウイング状フラップW、Wを折返し線RL近傍位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するとともに、第2ウイング状フラップW、Wの粘着剤層13、13を後身頃16に止着したならば、前記弾性紐部材33A、33Bによって第2ウイング状フラップW、Wを押さえ付けるように固定する。
図9に示される第2例は、後身頃16内に、一端を一方側脇部に固定するとともに、他端を他方側脇部に固定し水平方向に沿って弾性紐部材34を配置したものであり、ナプキン1の後部を水平方向に沿って押さえ付けて固定する。また、図10に示される第3例は、上記第1例と同様に、一端がレッグ開口縁に固定され、他端が後部ウエスト開口縁に固定された左右一対の弾性紐部材35A、35Bとしたものであるが、前記弾性紐部材35A、35Bを平面視で平行に配置した例である。更に、図11に示される第4例は、弾性紐部材の一端がわ端部をショーツに対して面ファスナーによって着脱自在としたものである。具体的には、弾性紐部材35A、35Bのウエスト側端部に雄/雌側面ファスナー36を連結し、ウエスト開口縁近傍に雌/雄側面ファスナー37を配設し、弾性紐部材35A、35Bのウエスト側端部を任意の位置に固定可能としたものである。前記弾性紐部材33A、33B、35A、35Bに対しては、図12に示されるように、第2ウイング状フラップW、Wを巻き付けるように固定することも可能である。
《第3形態例》
図13に示される第3形態例に係る後部固定手段30は、少なくとも股下部から後身頃にかけた内面側において、ショーツ中央に長手方向に沿って所定幅で、ナプキン1の後部を折り返して固定するための後部固定布38を設けたものである。
図13に示される第1例は、前身頃ウエスト開口縁から後身頃ウエスト開口縁までのほぼショーツ全長に亘る範囲に、所定幅で後部固定布38を配置し、前身頃ウエスト開口縁部及び後身頃ウエスト開口縁部においてショーツ14に縫合したものである。前記後部固定布38の幅は、概ねクロッチ幅よりも若干細くするのが望ましい。素材は、ショーツ14と同生地を用いて構成することもできるが、好ましくはショーツ生地よりも高い伸縮性を示す生地によって構成するのが望ましい。なお、同形態例ではショーツ14の全長に亘って後部固定布を設けるようにしたが、股下部17から後身頃16に亘る範囲に設けるようにしてもよい。
ナプキン1を生理用ショーツ14に装着するには、図13に示されるように、ウイング状フラップW、Wをクロッチ部に位置決めするようにしながらナプキン1をショーツ14にあてがい、前記ウイング状フラップW、Wを折返し線RL近傍位置にて反対側に折り返し、後部固定布38の裏面側またはショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するとともに、ナプキン後部において、第2ウイング状フラップW、Wの両側部分を反対側に折返し、後部固定布38の裏面側に粘着剤層13、13を止着するようにする。
次いで、図14に示される第2例は、後身頃16の内面側に、横方向に沿って所定幅の後部固定布39を設けるようにした例である。この場合は、ナプキン1をショーツに配置した後、ウイング状フラップW、Wを折り返して固定し、後部側では後端部を後部固定布39のウエストがわ側縁で折返すようにする。
〔他の形態例〕
(1)上記第1形態例及び第3形態例では、後部固定布31,38として、ショーツ14と同生地、伸縮性の高い生地などによって構成するようにしたが、多数の開孔が形成されたネット状、メッシュ状の布シート又は弾性布シートを用いるようにしてもよい。蒸気を通しやすく蒸れ難いとともに、第3形態例の場合は、開孔を通して本体ズレ止め粘着剤層と、第2ウイング状フラップWのズレ止め粘着剤層とが接着するため、よりズレ難くできる。
(2)上記各形態例では、ウイング状フラップW、Wを備えた生理用ナプキンを例に採り説明したが、ウイング状フラップW、Wを有しない夜用ナプキン、又は多い時用ナプキンであってもよい。
参考的生理用ナプキン1の展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 図1のIII−III線矢視図である。 ナプキン1の装着状態を示すショーツ斜視図である。 第1形態例に係る後部固定手段30(後部固定布31)を示す、(A)はショーツ展開図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 第1形態例に係る後部固定手段(後部固定布30)によるナプキン固定要領を示すショーツ展開図である。 (A)(B)は共に、第1形態例の第2例に係る後部固定布32A、32B構成を示すショーツ展開図である。 第2形態例に係る後部固定手段30(弾性紐部材33A、33B)を示すショーツ展開図である。 第2形態例の第2例に係る後部固定手段30(弾性紐部材34)を示すショーツ展開図である。 第2形態例の第3例に係る後部固定手段30(弾性紐部材35A、35B)を示すショーツ展開図である。 第2形態例の第4例に係る後部固定手段30(弾性紐部材35A、35B)を示すショーツ展開図である。 第2形態例に係る後部固定手段30による他のナプキン固定要領を示すショーツ展開図である。 第3形態例に係る後部固定手段30(後部固定布38)を示すショーツ展開図である。 第3形態例の第2例に係る後部固定手段30(後部固定布39)を示すショーツ展開図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、4A…上層吸収体、4B…下層吸収体、5…クレープ紙、6…中高部、7…サイド不織布、8〜11…エンボス、BS…立体ギャザー、W…ウイング状フラップ、W…臀部側ウイング状フラップ、14…生理用ショーツ、15…前身頃、16…後身頃、17…股下部、30…後部固定手段、31・32A・32B…後部固定布、33A・33B・34・35A・35B…弾性紐部材、38・39…後部固定布

Claims (6)

  1. 前身頃、後身頃及びこれら両者間を繋ぐ股下部とからなり、吸収性物品が装着された状態で着用される生理用ショーツにおいて、
    前記吸収性物品の後部側を固定する後部固定手段を備えたことを特徴とする生理用ショーツ。
  2. 前記後部固定手段は、後身頃の内面側において股下側に開口するポケットを形成するように設けられた後部固定布、又は股下部から後身頃にかけた内面側において、両側部に夫々、中央側に開口するポケットを形成するように設けられた左右一対の後部固定布である請求項1記載の生理用ショーツ。
  3. 前記後部固定手段は、前記吸収性物品の後部側を固定保持するために設けられた弾性紐部材である請求項1記載の生理用ショーツ。
  4. 前記後部固定手段は、少なくとも股下部から後身頃にかけた内面側において、ショーツ中央に長手方向に沿って所定幅で設けられた吸収性物品の後部固定布、又は後身頃の内面側に横方向に沿って所定幅で設けられた吸収性物品の後部固定布である請求項1記載の生理用ショーツ。
  5. 前記弾性紐部材は一端がわ端部をショーツに対し面ファスナーによって着脱自在としてある請求項3記載の生理用ショーツ。
  6. 前記後部固定布は、多数の開孔が形成されたネット状、メッシュ状の布シート又は弾性布シートが用いられている請求項2、4いずれかに記載の生理用ショーツ。
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