JP2008079517A - 多穴プレート用レプリケータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ピン状部材の交換が容易なレプリケータを安価に提供する。
【解決手段】レプリケータ10は、第一基板12と、ピン状部材16の植設位置に対応してピン用穴28が設けられた第二基板14とを有し、前記ピン状部材16は、棒状脚部20と、該脚部20の径方向に少なくとも一部が張り出した頭部18とを有し、その脚部20を第二基板のピン用穴28より突出させ、頭部18を第一基板12と第二基板14の間に挟持・固定する。
【選択図】図1
【解決手段】レプリケータ10は、第一基板12と、ピン状部材16の植設位置に対応してピン用穴28が設けられた第二基板14とを有し、前記ピン状部材16は、棒状脚部20と、該脚部20の径方向に少なくとも一部が張り出した頭部18とを有し、その脚部20を第二基板のピン用穴28より突出させ、頭部18を第一基板12と第二基板14の間に挟持・固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は多穴プレート用レプリケータ、特にそのピン状部材保持機構の改良に関する。
生化学的分析等の分野では、多数の検体を一時に処理することのできる多穴プレート、いわゆるマイクロプレートが汎用されている。このマイクロプレートは、通常、樹脂製プレート上にマトリックス状にウェル(有底穴)が形成されており、それぞれに試料、反応試薬などが投入される。
一方、各ウェルで細胞を培養した場合等に、これらの細胞ないし上清を他のマイクロプレート、あるいは平板状メンブレンに移動することがあり、各種のウェル内液移動装置が使用される。
一方、各ウェルで細胞を培養した場合等に、これらの細胞ないし上清を他のマイクロプレート、あるいは平板状メンブレンに移動することがあり、各種のウェル内液移動装置が使用される。
このような移動装置としては、一列にピペットが整列した多連ピペット、マイクロプレートのウェル配置に対応して多数のピペットを二次元に配列したマルチウェルピペット、及びこれらを自動的に駆動制御するロボットタイプ(特開2005−214992、特開2000−167417等)などが存在するが、多連ピペット或いはマルチウェルピペットは384穴等の多数のウェルを有するマイクロプレートには適用し難く、またロボットタイプのものは極めて高価である。これに対し、マイクロプレートとほぼ同形状の基板にウェルに対応して多数のピンを植設したレプリケータが、簡易且つ安価なウェル内液移動手段として周知である。
このレプリケータは生花用剣山状の構造を有し、そのピン先端をコピー元のマイクロプレートのウェルに挿入し、ピンの外周面に液を付着させ、コピー先のマイクロプレートの対応ウェルに再挿入してウェル内液を移動するものである。
しかしながら、従来の一般的なレプリケータはピン状部材の径、或いは形状により輸送液量を調整しており、各液量に合わせた多種のレプリケータを準備しておかなければならない。この点は、一般的な96穴のみならず、384穴、1536穴プレートなど多種のマイクロプレートに対応した多種移動容量のレプリケータを使用する場合には、保管等の管理を行う観点からも好ましいものではなかった。
特開2005−214992
特開2000−167417
しかしながら、従来の一般的なレプリケータはピン状部材の径、或いは形状により輸送液量を調整しており、各液量に合わせた多種のレプリケータを準備しておかなければならない。この点は、一般的な96穴のみならず、384穴、1536穴プレートなど多種のマイクロプレートに対応した多種移動容量のレプリケータを使用する場合には、保管等の管理を行う観点からも好ましいものではなかった。
本発明は前記従来技術に鑑みなされたものであり、その解決すべき課題はピン状部材の交換が容易で、しかも安価なレプリケータを提供することにある。
前記課題を解決するために本発明にかかるレプリケータは、
第一基板と、ピン状部材の植設位置に対応してピン用穴が設けられた第二基板とを有し、
ピン状部材は、棒状脚部と、該脚部の径方向に少なくとも一部が張り出した頭部とを有し、その脚部を第二基板のピン用穴より突出させ、頭部を第一基板と第二基板の間に挟持・固定することを特徴とする。
なお、前記レプリケータにおいて、前記第一基板とピン状部材頭部の間に弾性部材を配置することが好適である。
また、前記レプリケータにおいて、前記ピン状部材はその外周面に凹凸を有することが好適である。
また、前記レプリケータにおいて、前記ピン状部材外周面の凹凸は螺旋溝であることが好適である。
第一基板と、ピン状部材の植設位置に対応してピン用穴が設けられた第二基板とを有し、
ピン状部材は、棒状脚部と、該脚部の径方向に少なくとも一部が張り出した頭部とを有し、その脚部を第二基板のピン用穴より突出させ、頭部を第一基板と第二基板の間に挟持・固定することを特徴とする。
なお、前記レプリケータにおいて、前記第一基板とピン状部材頭部の間に弾性部材を配置することが好適である。
また、前記レプリケータにおいて、前記ピン状部材はその外周面に凹凸を有することが好適である。
また、前記レプリケータにおいて、前記ピン状部材外周面の凹凸は螺旋溝であることが好適である。
なお、本発明のレプリケータが適用される多穴プレートは、特に限定はされないが、384穴マイクロプレート等の大型プレートである場合に、安価でしかもピンの交換だけで各種移動容量に対応できる利点が顕著となる。そして、プレートからプレート、メンブラン、ゲルへの菌体、cDNA、PCR生成物、ELISA検査、抗体スクリーニング等、各種用途に適用可能である。
また、第一基板、第二基板は、ステンレス、或いは樹脂など各種素材のものが使用可能であるが、強度、耐食性が高いという点でステンレスを用いることが好ましい。
また、ピン状部材も樹脂製、金属製等各種素材のものが使用できるが、汎用品を用いる場合、”さらネジ”、”なべネジ”などを用いることができる。これらのネジは、螺旋状溝を有するため、特に移動容量を大きくすることができる。さらに、ピン状部材の頭部の張り出しは、ピン用穴からピン状部材が脱落せず、且つ第一基板、第二基板による挟持で位置決めが可能であれば十分であり、この点で前記”さらネジ”、”なべネジ”の頭部はそのまま好適に用いることができる。
また、第一基板、第二基板は、ステンレス、或いは樹脂など各種素材のものが使用可能であるが、強度、耐食性が高いという点でステンレスを用いることが好ましい。
また、ピン状部材も樹脂製、金属製等各種素材のものが使用できるが、汎用品を用いる場合、”さらネジ”、”なべネジ”などを用いることができる。これらのネジは、螺旋状溝を有するため、特に移動容量を大きくすることができる。さらに、ピン状部材の頭部の張り出しは、ピン用穴からピン状部材が脱落せず、且つ第一基板、第二基板による挟持で位置決めが可能であれば十分であり、この点で前記”さらネジ”、”なべネジ”の頭部はそのまま好適に用いることができる。
本発明にかかる多穴プレート用レプリケータによれば、第一基板と第二基板の間にピン状部材頭部を挟持することとしたので、安価に構成することができ、しかも期待移動容量に応じてピンの交換が可能となる。
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について説明する。
図1には、本発明の一実施形態にかかる多穴プレート用レプリケータ10が示されておいる。
本実施形態において、レプリケータ10は、第一基板12と、第二基板14と、ピン状部材16とを備え、第一基板12と第二基板14の間隙で前記ピン状部材16の頭部18を挟持し、その棒状脚部20は第二基板14底面より垂下している。同図には、ピン状部材16はその一部のみを示しており、実際は384本(16×24列)が設置されている。
本実施形態にかかるレプリケータ10を使用する際には、図2に部分的に示すようなマイクロプレート22の各ウェル(有底穴)24に前記各ピン状部材16の脚部20を進入させる。そして、図3に示すようにウェル24内の培養上清を数μL〜数十μL採取し、他のプレート、例えばELISA測定用プレートのウェル26に移動させるものである。
本実施形態において、第一基板12及び第二基板14は略同形状に形成された軽量ステンレス平板よりなり、第二基板14は図4に示すように384個(16×24列)のピン用穴28が形成されており、またピン用穴28のマトリックスの外周に第一基板12と第二基板14を固定するためのネジ穴30が形成されている。なお、第一基板12も略同様に形成されているが、ピン用穴28は形成されていない。
図1には、本発明の一実施形態にかかる多穴プレート用レプリケータ10が示されておいる。
本実施形態において、レプリケータ10は、第一基板12と、第二基板14と、ピン状部材16とを備え、第一基板12と第二基板14の間隙で前記ピン状部材16の頭部18を挟持し、その棒状脚部20は第二基板14底面より垂下している。同図には、ピン状部材16はその一部のみを示しており、実際は384本(16×24列)が設置されている。
本実施形態にかかるレプリケータ10を使用する際には、図2に部分的に示すようなマイクロプレート22の各ウェル(有底穴)24に前記各ピン状部材16の脚部20を進入させる。そして、図3に示すようにウェル24内の培養上清を数μL〜数十μL採取し、他のプレート、例えばELISA測定用プレートのウェル26に移動させるものである。
本実施形態において、第一基板12及び第二基板14は略同形状に形成された軽量ステンレス平板よりなり、第二基板14は図4に示すように384個(16×24列)のピン用穴28が形成されており、またピン用穴28のマトリックスの外周に第一基板12と第二基板14を固定するためのネジ穴30が形成されている。なお、第一基板12も略同様に形成されているが、ピン用穴28は形成されていない。
図5には本実施形態にかかるレプリケータの部分断面図が示されている。同図より明らかなように、図示のピン状部材16には”なべネジ”(M2×20mm)が用いられている。そして、第一基板12の底面(ネジ頭部対向面)には、弾性部材としてのシリコーンゴムシート32が貼着されており、ピン状部材16はその脚部20を第二基板14のピン用穴26から下方に垂下させた状態で、その頭部18が第一基板12と第二基板14により挟持される。そして、ボルト34を前記ネジ穴30に通し、ナット36で固定することで、ピン状部材16が基板12,14にしっかりと位置決め固定されたレプリケータ10が形成される。
なお、本実施形態においては、前述したようにシリコーンゴムシート32を介してピン状部材16の頭部18を挟持しているので、仮にその脚部20に若干の長さの相違があり、レプリケータ10をマイクロプレート22に適用した際に一部のピン状部材16のみがウェル底に接触した場合にも、シート32の弾性により衝撃を吸収し、且つ事実上の脚部長さ調整が行われる。この結果、レプリケータ10の適用によりマイクロプレート22を破損してしまうことはない。
図6には本実施形態において採用しえる各種ピン状部材16の形状が示されている。前記図1においては、ピン状部材16として”なべネジ”が用いられており、脚部先端まで螺旋溝が形成されている(図6(A))。この場合、ウェル内液の移動体積は3.2μL/回であった。
図6には本実施形態において採用しえる各種ピン状部材16の形状が示されている。前記図1においては、ピン状部材16として”なべネジ”が用いられており、脚部先端まで螺旋溝が形成されている(図6(A))。この場合、ウェル内液の移動体積は3.2μL/回であった。
これに対し、略同一径で凹凸がない場合(図6(B))には0.18μL/回、球状ビーズを2個付加した場合(図6(C))には1.5μL/回、細線により螺旋を形成した場合(図6(D))には2.8μL/回である。従って、同一の第一基板12、第二基板14を用い、且つ径がおおよそ同一で先端形状が異なるピン状部材を用いることにより、移動体積を0.18〜3.2μL/回に調整することが可能となることが理解される。なお、本実施形態においては、ピン先端に溝を形成し、その深さで移動容量を調整することも可能である。
そして、本実施形態によれば、ボルト34、ナット36を取り外すだけで、第一基板12、第二基板14及びピン状部材16に分解し、それぞれについて最適の洗浄、部品交換を行うことができる。
そして、本実施形態によれば、ボルト34、ナット36を取り外すだけで、第一基板12、第二基板14及びピン状部材16に分解し、それぞれについて最適の洗浄、部品交換を行うことができる。
10 レプリケータ
12 第一基板
14 第二基板
16 ピン状部材
18 ピン状部材頭部
20 ピン状部材脚部
32 シリコーンゴムシート(弾性部材)
12 第一基板
14 第二基板
16 ピン状部材
18 ピン状部材頭部
20 ピン状部材脚部
32 シリコーンゴムシート(弾性部材)
Claims (4)
- 基板に複数のピン状部材を植設した多穴プレート用レプリケータであって、
前記基板は、第一基板と、前記ピン状部材の植設位置に対応してピン用穴が設けられた第二基板とを有し、
前記ピン状部材は、棒状脚部と、該脚部の径方向に少なくとも一部が張り出した頭部とを有し、その脚部を第二基板の穴より突出させ、頭部を第一基板と第二基板の間に挟持・固定することを特徴とする多穴プレート用レプリケータ。 - 請求項1記載のレプリケータにおいて、前記第一基板とピン状部材頭部の間に弾性部材を配置したことを特徴とする多穴プレート用レプリケータ。
- 請求項1又は2記載のレプリケータにおいて、前記ピン状部材はその外周面に凹凸を有することを特徴とする多穴プレート用レプリケータ。
- 請求項3記載のレプリケータにおいて、前記ピン状部材外周面の凹凸は螺旋溝であることを特徴とする多穴プレート用レプリケータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006260934A JP2008079517A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 多穴プレート用レプリケータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006260934A JP2008079517A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 多穴プレート用レプリケータ |
Publications (1)
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Family
ID=39350996
Family Applications (1)
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JP2006260934A Pending JP2008079517A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 多穴プレート用レプリケータ |
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JP (1) | JP2008079517A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019162579A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 株式会社リコー | 容器の一体化キット、並びに、それに用いる容器及び容器保持具 |
EP4365276A1 (en) | 2022-11-02 | 2024-05-08 | FUJIFILM Corporation | Pattern forming device and pattern forming method |
-
2006
- 2006-09-26 JP JP2006260934A patent/JP2008079517A/ja active Pending
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