JP2008078443A - 基板保持装置、基板保持装置の製造方法、基板の保持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板を補強することができるとともに、基板に悪影響を及ぼすことを抑えることができる基板保持装置、基板保持装置の製造方法、基板の保持方法を提供する。
【解決手段】基板保持装置12は、基板11の強度を補強するために用いられ、負圧によって基板11と固定される。基板保持装置12は、第1保持装置16と、第2保持装置17とを有し、互いが接合されている。第1保持装置16は、基板11と密着する面である基板吸着面18と、基板11と基板保持装置12との間にある気体を除去するための流路19及び吸引孔20とを有する。第2保持装置17は、第1保持装置16に接合されて用いられ、気体を流通又は遮断するとともに基板保持装置12に基板11を保持するための弁21と、弁21と繋がって形成され弁21の開閉動作を補助する突起部とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】基板保持装置12は、基板11の強度を補強するために用いられ、負圧によって基板11と固定される。基板保持装置12は、第1保持装置16と、第2保持装置17とを有し、互いが接合されている。第1保持装置16は、基板11と密着する面である基板吸着面18と、基板11と基板保持装置12との間にある気体を除去するための流路19及び吸引孔20とを有する。第2保持装置17は、第1保持装置16に接合されて用いられ、気体を流通又は遮断するとともに基板保持装置12に基板11を保持するための弁21と、弁21と繋がって形成され弁21の開閉動作を補助する突起部とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、基板の強度を補強することのできる基板保持装置、基板保持装置の製造方法、基板の保持方法に関する。
上記した基板(例えば、MEMS:Micro Electro Mechanical System)は、例えば、ノズルプレートのように膜や微細孔、溝などを有し、半導体製造装置やマイクロマシンなど用いて形成される。特に、マイクロマシンを用いて加工する際、基板が薄く基板の強度が弱いことから、基板が破損するという問題がある。
そこで、特許文献1に記載のように、基板の強度を補強するための補強板に、基板を固定して加工を行っている。基板と補強板とを固定するのに、例えば、接着剤(樹脂)を用いている。半導体製造装置による基板へのプロセス形成が終わった後、例えば、基板の表面側と補強板とを固定し、基板の裏面側を研磨して所望の厚みにする。その後、基板と補強板とを分離するとともに、基板から接着剤を取り除くことにより、製品(チップ)が完成する。
しかしながら、基板と補強板との固定力を高めるために接着剤の強度を強くすると、基板と補強板とを分離した際に、基板から接着剤が剥がれ難くなる。一方、接着剤を剥がし易くするために接着剤の強度を弱くすると、基板への加工中(研磨など)に補強板と基板とがずれてしまう。また、基板から接着剤を取り除くために、洗浄工程が増えるという問題がある。更に、接着剤が基板に形成された微細孔の中に入り込み、ノズルプレートとしての機能に悪影響を及ぼすという問題がある。
本発明は、基板を補強することができるとともに、基板に悪影響を及ぼすことを抑えることができる基板保持装置、基板保持装置の製造方法、基板の保持方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板保持装置は、基板を保持する基板保持装置であって、前記基板保持装置における第1面に前記基板を負圧によって固定するために気体の流通が可能な孔と、前記孔に接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、孔を介して気体を吸引することにより基板保持装置に基板を吸着(密着)させることが可能となり、吸着させた状態で弁を閉状態にすることにより、基板保持装置に基板を吸着固定することができる。よって、基板の強度を補強することができるとともに、接着剤を用いて基板と基板保持装置とを固定する方法と比較して、基板に接着剤が付着するなど基板に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。加えて、接着剤を用いた場合のように、基板に付着した接着剤を洗浄する工程を省くことができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板保持装置は、基板を保持する基板保持装置であって、前記基板保持装置における第1面に前記基板を負圧によって固定するために気体の流通が可能な流路と、前記流路に接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、流路を介して気体を吸引することにより基板保持装置に基板を吸着(密着)させることが可能となり、吸着させた状態で弁を閉状態にすることにより、基板保持装置に基板を吸着固定することができる。よって、基板の強度を補強することができるとともに、接着剤を用いて基板と基板保持装置とを固定する方法と比較して、基板に接着剤が付着するなど基板に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。加えて、接着剤を用いた場合のように、基板に付着した接着剤を洗浄する工程を省くことができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板保持装置は、基板を保持する基板保持装置であって、前記基板保持装置における第1面に前記基板を負圧によって固定するために気体の流通が可能な孔及び流路と、前記孔及び前記流路に接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、孔及び流路を介して気体を吸引することにより基板保持装置に基板を吸着(密着)させることが可能となり、吸着させた状態で弁を閉状態にすることにより、基板保持装置に基板を吸着固定することができる。よって、基板の強度を補強することができるとともに、接着剤を用いて基板と基板保持装置とを固定する方法と比較して、基板に接着剤が付着するなど基板に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。加えて、接着剤を用いた場合のように、基板に付着した接着剤を洗浄する工程を省くことができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記孔は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基板保持装置におけるチップ領域に対応する領域内に孔が形成されているので、基板保持装置に基板を吸着固定できるとともに、基板からチップに分割された際、孔が露出することを防ぐことができる。よって、孔を介してチップが吸引固定された状態を維持することが可能となり、チップが散乱することを抑えることができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記流路は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に繋がって形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基板保持装置におけるチップ領域に対応する領域内に流路が繋がって形成されているので、基板保持装置に基板を吸着固定できるとともに、基板からチップに分割された際、流路が露出することを防ぐことができる。よって、流路を介してチップが吸引固定された状態を維持することが可能となり、チップが散乱することを抑えることができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記孔及び流路は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に繋がって形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基板保持装置におけるチップ領域に対応する領域内に孔及び流路が繋がって形成されているので、基板保持装置に基板を吸着固定できるとともに、基板からチップに分割された際、孔及び流路が露出することを防ぐことができる。よって、孔及び流路を介してチップが吸引固定された状態を維持することが可能となり、チップが散乱することを抑えることができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記弁は、基板保持装置を構成する基材の一部で形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、基材(基板保持装置)の一部を用いて弁を形成するので、弁を新たな材料を用いて形成する場合と比較して、用いる材料を少なくすることができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記基板保持装置は、前記孔及び前記流路が形成され前記基板を固定する第1保持装置と、前記第1保持装置と接合され前記孔及び前記流路と接続される前記弁を備える第2保持装置と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、孔、流路、弁などを、第1保持装置及び第2保持装置に分けて形成されているので、一体の基板保持装置に孔、流路、弁を形成する場合と比べ、比較的簡単に形成することができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記弁は、外部からの吸引力によって作動することを特徴とする。
この構成によれば、吸引力によって弁が作動するので、吸引力を用いて弁を開状態にするとともに、基板と基板保持装置との間にある気体を除去することが可能となる。また、吸引力を停止することにより、基板保持装置に基板を負圧によって吸着固定させることができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記弁には、弁を開閉させる弁開閉機構と接触することが可能な突起部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、弁開閉機構が突起部と接離可能に設けられているので、弁開閉機構を介して突起部を移動させることにより、突起部と繋がっている弁を撓ませたり元の状態に戻したりすることが可能となり、弁を開閉させることができる。よって、基板と基板保持装置とを分離する際、負圧によって固定された弁を開いて負圧を開放させることができる。また、基板と基板保持装置とを固定させる際、弁を確実に開状態にさせることができる。
本発明に係る基板保持装置では、前記弁に、前記弁を屈曲させることが可能な屈曲応力発生部材が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、屈曲応力発生部材が屈曲することによって、屈曲応力発生部材と接続された弁を屈曲させる(弁に振動を与える)ことが可能となる。よって、負圧の力によって固定された弁を開く際、開きやすくさせることができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板保持装置の製造方法は、基板を保持する基板保持装置の製造方法であって、前記基板保持装置は、前記基板が負圧によって固定される第1面を有する第1保持装置と、前記第1保持装置と接合される第2保持装置とを含み、前記第1保持装置に気体の流通が可能な孔及び流路を形成する工程と、前記第2保持装置に前記孔及び前記流路と接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁を形成する工程と、前記第1保持装置と前記第2保持装置とを接合する工程と、を有することを特徴とする。
この製造方法によれば、第1保持装置に孔及び流路を形成し、第2保持装置に弁を形成したあと、第1保持装置と第2保持装置とを接合して基板保持装置を製造するので、一体の基板保持装置に孔、流路、弁を形成する場合と比べ、比較的簡単に形成することができる。更に、負圧によって基板と基板保持装置とを固定させるので、接着剤を用いて基板と基板保持装置とを固定する方法と比較して、基板に接着剤が残るなど基板に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。加えて、接着剤を用いた場合のように、基板に残った接着剤を洗浄する工程を省くことができる。
本発明に係る基板保持装置の製造方法では、前記弁を形成する工程は、前記弁を開閉させるための弁開閉機構と接触することが可能な突起部を含んで形成することを特徴とする。
この製造方法によれば、基板保持装置に弁と繋がった突起部を形成するので、突起部に弁開閉機構を接触させて突起部を移動させることが可能となる。よって、突起部の移動に伴い突起部と繋がっている弁を撓ませたり元の状態に戻したりすることができ、弁を開閉させることができる。これにより、基板と基板保持装置とを分離する際、負圧によって固定された弁を開いて負圧を開放させることができる。また、基板と基板保持装置とを固定させる際、弁を確実に開状態にすることができる。
本発明に係る基板保持装置の製造方法では、前記孔及び流路を形成する工程は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に繋げて形成することを特徴とする。
この製造方法によれば、チップ領域に対応する領域毎に、孔及び流路を繋げて形成するので、基板保持装置に基板を吸着固定できるとともに、基板からチップに分割された際、孔及び流路が露出することを防ぐことができる。よって、孔及び流路を介してチップが吸引固定された状態を維持することが可能となり、チップが散乱することを抑えることができる。
本発明に係る基板保持装置の製造方法では、前記接合する工程は、陽極接合法を用いることを特徴とする。
この製造方法によれば、陽極接合法を用いるので、例えば、第1保持装置にガラスを用い、第2保持装置にシリコンや金属等を用いることで、接着剤などを用いることなく比較的簡易な方法で第1保持装置と第2保持装置とを接合させることができる。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板の保持方法は、基板保持装置に基板を負圧によって保持する基板の保持方法であって、前記基板保持装置は、前記基板を保持する第1面と、気体の流通が可能な孔及び流路と、前記孔及び前記流路と接続され気体の流通又は遮断を行う弁と、前記弁を開閉させる弁開閉機構と接触可能に前記弁と繋がって形成された突起部と、を有し、前記基板を前記基板保持装置における前記第1面上に載置する工程と、前記弁開閉機構を介して前記突起部を押圧又は吸引して前記弁を開状態にする工程と、前記基板と前記基板保持装置との間にある前記気体を吸引し、前記基板と前記基板保持装置とを負圧によって密着させる工程と、前記突起部を元の状態に戻すとともに前記弁を閉状態にして、前記基板と前記基板保持装置とを負圧によって保持する工程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、負圧によって基板と基板保持装置とを固定させるので、基板の強度を補強することができるとともに、接着剤を用いて基板と基板保持装置とを固定する方法と比較して、基板に接着剤が付着するなど基板に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。加えて、接着剤を用いた場合のように、基板に付着した接着剤を洗浄する工程を省くことができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、基板保持装置の構造を示す模式図である。(a)は、基板保持装置を上方からみた模式平面図である。(b)は、(a)の基板保持装置におけるA−A'断面に沿う模式断面図である。以下、基板保持装置の構造を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、基板11は、例えばマイクロマシンなどによって加工される際、基板11の強度を補強するために基板保持装置12に固定(保持)される。基板11は、例えば、シリコンで構成されており、加工後に3つのチップ(第1チップ13、第2チップ14、第3チップ15)に分離される。各チップ13〜15は、例えば、ノズル孔を有するノズルプレートである。基板11は、例えば、大きさが4インチであり、厚みが0.3mmである。各チップ13〜15の大きさは、例えば、3cm×4cmである。また、各チップ13〜15の厚みは、例えば、0.05mmである。
基板保持装置12は、上記したように、基板11の強度を補強するために用いられ、負圧(減圧)によって基板11と固定される。基板11は、基板保持装置12と固定され強度が補助的に高められた後、例えば、基板11の表面11aにノズル孔や溝などが加工される。その後、基板11の表面11aと基板保持装置12とを固定し直し、基板11の裏面11bを研磨機で研磨することにより基板11を所望の厚みに仕上げる。
また、基板保持装置12は、第1保持装置16と、第2保持装置17とを有し、互いが接合されている。第1保持装置16及び第2保持装置17の直径は、例えば、110mmである。また、第1保持装置16及び第2保持装置17の厚みは、例えば、それぞれ0.5mmである。基板保持装置12は、基板11と密着する第1面である基板吸着面18と、気体の流通が行われる流路19及び孔としての吸引孔20と、気体の流通又は遮断の切り替えを行うとともに、基板11を保持するための弁21とを有する。
図2は、基板保持装置を構成する第1保持装置の構造を示す模式図である。(a)は、第1保持装置を上方から見た模式平面図である。(b)は、(a)の第1保持装置におけるA−A'断面に沿う模式断面図である。以下、第1保持装置の構造を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、第1保持装置16は、基板吸着面18と、吸引孔20(20a,20b,20c)と、弁溝部31と、裏サライ部32とを有し、例えば、シリコンで構成されている。
基板吸着面18は、基板11を吸着して固定する面であり、基板11の固定力を高めるために、例えば鏡面に研磨されている。基板吸着面18には、基板11と基板保持装置12とを負圧によって固定する際、基板11と第1保持装置16との間に存在する気体を除去するための流路19(19a,19b,19c)を有する。
流路19は、溝状に形成されており、基板11から各チップ13〜15に分割されて製品となる際、流路19が露出することにより各チップ13〜15を保持する負圧が開放されないように、各チップ13〜15の形状(チップ領域)の範囲内にそれぞれ、第1流路19aと、第2流路19bと、第3流路19cとが区分けされて形成されている。各流路19a〜19cは、例えば、四角形状のパターンに形成されており、幅が0.2mmであり、深さが0.03mmである。
第1流路19aは、第1チップ13を吸着するために、第1チップ13に対応する領域内に繋がって形成されている。第2流路19bは、第2チップ14を吸着するために、第2チップ14に対応する領域内に繋がって形成されている。第3流路19cは、第3チップ15を吸着するために、第3チップ15に対応する領域内に繋がって形成されている。
吸引孔20は、基板吸着面18に形成された流路19と裏サライ部32との間に、気体が流通可能に形成されている。吸引孔20は、第1吸引孔20aと、第2吸引孔20bと、第3吸引孔20cとを有し、例えば、直径が0.2mmである。第1吸引孔20aは、第1流路19aと裏サライ部32とを接続するために形成されている。第2吸引孔20bは、第2流路19bと裏サライ部32とを接続するために形成されている。第3吸引孔20cは、第3流路19cと裏サライ部32とを接続するために形成されている。
また、流路19a〜19c及び吸引孔20a〜20cは、基板11から各チップ13〜15に分割された際、負圧の状態が開放されないように、基板11に形成されたノズル孔などと干渉しない位置に形成することが望ましい。
弁溝部31は、気体を外部に流通させるために、第2保持装置17(図1、図3参照)に形成される弁21と対向する部分に、窪んだ形状に形成されている。
裏サライ部32は、第2保持装置17と気体の流通を行うために、第1保持装置16の裏面16bに設けられている。裏サライ部32は、例えば、第1吸引孔20a、第2吸引孔20b、第3吸引孔20cを包含するように、略円形状に形成されている。裏サライ部32の深さは、例えば、0.1mmである。また、裏サライ部32が形成されている第1保持装置16の裏面16bは、第2保持装置17と密着して接合するために、例えば、鏡面に研磨されている。
図3は、基板保持装置を構成する第2保持装置の構造を示す模式図である。(a)は、第2保持装置を上方から見た模式平面図である。(b)は、(a)の第2保持装置におけるA−A'断面に沿う模式断面図である。以下、第2保持装置の構造を、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、第2保持装置17は、第1保持装置16と接合されて用いられ、表サライ部41と、弁21と、突起部42とを有する。第2保持装置17は、例えば、シリコンで構成される。
表サライ部41は、第2保持装置17の表面17aに形成されており、第1保持装置16と固定された際に気体の流通が行われる。また、表サライ部41は、例えば、第1保持装置16の裏サライ部32(図2参照)の形状に合わせて、略円形状に形成されている。表サライ部41の深さは、例えば、0.1mmである。なお、第2保持装置17の表面17a及び裏面17bは、第1保持装置16やステージ60(図4参照)と密着するために、例えば、鏡面に研磨されている。
弁21は、第1保持装置16の裏面16bに形成された弁溝部31と対向する位置に形成されている。弁21の厚みは、例えば、10μmである。
突起部42は、例えば、弁21と一体に形成されており、弁21の開閉動作を補助するために用いられる。突起部42は、弁21の下側の略中央に形成されており、特に、負圧によって固定された弁21を開状態にする際に外力が加えられる。突起部42の形状は、例えば、略四角形状に形成されている。突起部42の長さは、弁開閉機構53(図4参照)と接触することが可能な長さを有する。
図4は、真空装置の構造を示す模式断面図である。以下、真空装置の構造を、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、真空装置51(基板吸着機)は、基板11と基板保持装置12とを負圧によって固定させるべく真空(負圧)状態を発生させるために用いられ、チャンバ52と、弁開閉機構53と、ポンプ54と、供給ライン55と、排気ライン56と、供給バルブ57と、排気バルブ58と、制御部59とを有する。
チャンバ52は、上記したように、基板11と基板保持装置12とを負圧によって吸着固定させるべく、負圧の状態にするために用いられる。チャンバ52内の下方には、基板保持装置12及び基板11を載置するためのステージ60を有する。
ステージ60には、基板保持装置12を固定するための吸着機構(図示せず)が備えられている。また、ステージ60には、基板保持装置12の弁21(図1、図3参照)を開閉させるための弁開閉機構53が、ステージ60の側面に取り付けられている。ステージ60は、基板11及び基板保持装置12を、例えば、チャンバ52内に搬入又はチャンバ52外に搬出するためのベース61に取り付けられている。
ポンプ54は、チャンバ52の中を負圧の状態にするために、チャンバ52内に滞留する気体の吸引を行う。
供給ライン55は、チャンバ52の中に気体を供給するために用いられる。また、供給ライン55には、チャンバ52内に供給する気体の流量を調整する供給バルブ57が設けられている。
排気ライン56は、チャンバ52の中から外部に気体を排出するために用いられる。また、排気ライン56には、排出する気体の流量を調整する排気バルブ58が設けられている。
制御部59は、例えば、ポンプ54による気体の吸引力を調整したり、ベース61を上下方向にスライド移動させたりするために用いられる。加えて、制御部59は、弁開閉機構53を作動させるために用いられる。
以上のように、真空装置51を用いてチャンバ52内を負圧の状態にすることにより、基板保持装置12の弁21(図1参照)を開状態にすることが可能となり、基板11と基板保持装置12との間に存在する気体を流路19及び吸引孔20を介して外部に排出することができる。これにより、基板11と基板保持装置12とが負圧によって吸着される。更に、ポンプ54による気体の吸引を停止することにより弁21が閉状態になり、基板11と基板保持装置12とが、負圧によって吸着された状態を維持(保持)することができる。その結果、基板11は、基板保持装置12によって強度が補強され、マイクロマシンなどを用いて穴や溝などを加工することができる。以下、上記した弁開閉機構53を用いて、特に、負圧によって固定された基板11と基板保持装置12とを分離する方法を説明する。
図5は、基板保持装置及び弁開閉機構の構造を示す模式断面図である。(a)は、弁開閉機構及び弁周辺との関係を示す模式断面図である。(b)は、(a)の基板保持装置のB部を拡大して示す模式拡大図である。なお、(b)の模式拡大図は、弁を開閉する際の弁及び突起部の動作を示している。以下、弁開閉機構の構造及び弁と弁開閉機構との関係を、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、弁開閉機構53は、上記したように弁21の開閉動作、特に開動作を補助するため(確実に動作させるため)に用いられ、レバー65と、支柱66と、ピストン67とを有する。
レバー65は、第2保持装置17の弁21に形成された突起部42と接触可能な状態に、支柱66に取り付けられている。レバー65は、支柱66の支点66aを中心に回動動作することが可能になっており、突起部42の側方を押圧することが可能になっている。
支柱66は、ステージ60の側面に取り付けられており、レバー65及びピストン67を支持するために用いられる。
ピストン67は、レバー65を動作させるために用いられ、先端にスライド動作可能なピストン棒67aが備えられている。ピストン棒67aは、例えば、レバー65の一端65aと固着されており、ピストン棒67aが伸縮することによって、支柱66の支点66aを中心にレバー65を回動方向に移動させることが可能になっている。
以上のように、弁開閉機構53を構成するピストン棒67aを伸ばすことにより、レバー65が支点66aを中心に回動し、レバー65の一端65bが突起部42の側面を押圧する。これにより、図5(b)に示すように、突起部42と接続されている弁21が撓み、弁21が開状態になる。よって、基板11と基板保持装置12とを負圧によって吸着固定させる際、弁21を確実に開状態にすることができる。更に、基板11と基板保持装置12とが吸着固定され、弁21が負圧によって第1保持装置16の裏面16b(図2参照)に貼りついていたとしても、弁21を機械的に剥がすことができる。また、ピストン棒67aを戻すことにより、レバー65が元の位置に戻るとともに突起部42への押圧がなくなり、弁21が元の状態に戻って閉状態となる。
図6(a)〜(c)は、基板保持装置を構成する第1保持装置の製造方法を工程順に示す模式断面図である。以下、第1保持装置の製造方法を、図6(a)〜(c)を参照しながら説明する。
図6(a)に示す工程では、第1保持装置16を構成する第1基材71に吸引孔20を形成する。吸引孔20は、例えば、エッチング技術を用いて形成する。吸引孔20の孔径は、例えば、0.5mmである。まず、第1基材71上に吸引孔20に相当する開口孔が形成されたマスク(図示せず)を形成する。次に、エッチングによって、第1基材71における開口孔に相当する部分を除去する。そして、マスクを除去することにより、3つの吸引孔20(第1吸引孔20a、第2吸引孔20b、第3吸引孔20c)が完成する。
図6(b)に示す工程では、第1基材71に裏サライ部32及び弁溝部31を形成する。まず、第1基材71の裏面16bが上面になるように第1基材71を配置する。次に、裏面16b上に、裏サライ部32の領域が開口するマスクを形成する。その後、第1基材71における開口孔(裏サライ部32)に相当する部分を、エッチングによって所定の深さまで除去する。その後、裏面16b上に弁溝部31の領域が開口するマスクを形成し、第1基材71における開口孔(弁溝部31)に相当する部分を、エッチングによって所定の深さまで除去する。その後、マスクを除去することにより、裏サライ部32及び弁溝部31が完成する。
図6(c)に示す工程では、第1基材71に基板吸着面18を形成する。まず、第1基材71の表面16aが上面になるように配置する。次に、流路19(第1流路19a、第2流路19b、第3流路19c)の形状に開口するマスクを形成する。各流路19a〜19cは、上記したように、基板11から各チップ13〜15に分割した際に、負圧が開放されてしまわないように、それぞれのチップ13〜15に相当する領域内に区分けされて形成される。そして、第1基材71における開口孔(流路19の形状)に相当する部分を、エッチングによって所定の深さまで除去する。更に、マスクを除去して、第1基材71の表面16a及び裏面16bを研磨して鏡面を形成する。以上により、3つの流路19a〜19cを有する基板吸着面18が形成されるとともに、第1保持装置16が完成する。
図7(a)〜(c)は、基板保持装置を構成する第2保持装置の製造方法を工程順に示す模式断面図である。以下、第2保持装置の製造方法を、図7(a)〜(c)を参照しながら説明する。
図7(a)に示す工程では、第2保持装置17を構成する基材としての第2基材72に表サライ部41を所定の深さに形成するとともに、弁21の形状に沿って所定の深さまで溝21aを形成する。まず、第2基材72の表面17aが上面になるように、第2基材72を配置する。次に、第2基材72上に表サライ部41の形状に相当する開口孔が形成されたマスク(図示せず)を形成する。次に、エッチングによって、第2基材72における開口孔(表サライ部41)に相当する部分を所望の深さまで除去し、その後、マスクを除去する。更に、溝21aを、上記と同様の方法を用いて所望の深さまで形成する。
図7(b)に示す工程では、突起部42の高さまで第2基材72の部分を除去する(高さを規定する)。まず、第2基材72の裏面17b側が上面になるように第2基材72を配置する。次に、第2基材72上に、弁21及び突起部42となる第1領域73の形状に相当する開口孔が形成されたマスク(図示せず)を形成する。次に、エッチングによって、第2基材72における開口孔(第1領域73)に相当する部分を、突起部42の高さとなる深さまで除去し、その後、マスクを除去する。
図7(c)に示す工程では、弁21及び突起部42を完成させる。第2基材72は、前工程と同様に、裏面17bが上面になるように配置される。まず、第2基材72上における突起部42の領域及び第2領域74に、例えば、酸化マスク(図示せず)を形成する。次に、酸化マスクで覆った領域以外の第2基材72の部分を、弁21の厚みになる深さまで除去する。更に、酸化マスクを除去して、第2基材72の表面17a及び裏面17bを研磨して鏡面に形成する。以上により、第2保持装置17が完成する。
次に、第1保持装置16と第2保持装置17とを接合(図1参照)する方法を説明する。接合する方法として、例えば、樹脂(接着剤)や接着テープなどを用いる。なお、第1保持装置16及び第2保持装置17の材質にガラスや金属等を用いて、陽極接合法によって互いを接合するようにしてもよい。
次に、基板11(チップ13〜15)の製造方法を説明する。まず、半導体製造装置及びマイクロマシンなどを用いて、シリコンからなる基板11上(表面11a側)に各種膜や穴、溝などを形成する。次に、基板11の裏面11bが上面になるように、基板11を基板保持装置12の基板吸着面18上に載置する。そして、上記したように、真空装置51や弁開閉機構53などを用いて、基板11の表面11aと基板保持装置12とを吸着して固定する。このあと、基板11は、各チップ13〜15に分割されるまで、基板保持装置12に固定された状態で各工程に搬送される。そして、基板11の裏面11bを研磨装置を用いて所望の厚みになるまで研磨する。これにより、基板11が所望の厚みに形成されるとともに、予めチップ13〜15の領域を分割するために形成した分割溝によって、各チップ13〜15に分割される。なお、基板保持装置12の流路19a〜19cがチップ13〜15毎に区分けされて形成されているので、各チップ13〜15が負圧の開放によって落下することなく基板保持装置12に吸着固定されている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態によれば、基板保持装置12を構成する第2保持装置17に形成された弁21を開状態にするとともに、負圧の状態をつくって基板保持装置12に基板11を吸着させたあと、弁21を閉状態にすることにより、基板保持装置12と基板11とを負圧によって固定させることができる。よって、基板11の強度を補強させることができるとともに、接着剤を用いて基板11と基板保持装置12とを固定する方法と比較して、基板11(特に、ノズル孔の中など)に接着剤が残るなど基板11に悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。加えて、接着剤を用いた場合のように、基板11に残った接着剤を洗浄する工程を省くことができる。
(2)本実施形態によれば、流路19a〜19c、吸引孔20a〜20cが、基板吸着面18における各チップ13〜15の領域に相当する領域内に、それぞれ区分けされて形成されているので、基板11の裏面11bを研磨して各チップ13〜15に分割された際、流路19a〜19c及び吸引孔20a〜20cが露出することが抑えられ、負圧が開放されることを防ぐことができる。よって、基板保持装置12に各チップ13〜15が固定された状態を維持することができ、各チップ13〜15が散乱することを抑えることができる。
(3)本実施形態によれば、第2保持装置17を構成する第2基材72の一部を用いて弁21を形成するので、弁21を新たな材料を用いて形成する場合と比較して、用いる材料を少なくすることができる。
(4)本実施形態によれば、弁21に突起部42が形成され、弁開閉機構53が突起部42と接触可能に設けられているので、弁開閉機構53を介して突起部42の側面を押圧することにより、突起部42と繋がっている弁21を撓ませることが可能となり、弁21を開状態にさせることができる。よって、基板11を基板保持装置12に吸着固定させる際、弁21を確実に開かせることができる。更に、負圧によって弁21が第1保持装置16の裏面16bと密着固定されていた(貼りついていた)としても、弁開閉機構53を介して弁21を開かせることができ、負圧を開放させることができる。
なお、本実施形態は上記に限定されず、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)上記したように、負圧によって密着固定された弁21を開状態にする(負圧を開放する)のに、弁開閉機構53及び突起部42を用いていることに加えて、図8に示すように、第2保持装置17に形成された弁21に、例えば、屈曲応力発生部材としての圧電素子81を設け、圧電素子81の振動により弁21を撓ませ(ずらして、滑らせて)、弁21を開きやすくさせることが望ましい。圧電素子81は、電極82a,82bに接続されており、例えば、制御部59(図4参照)によって電極82a,82bに印加される電圧の制御が行われる。なお、圧電素子81に限定されず、負圧によって密着固定された弁21を開く際の補助ができればよく、例えば、水晶振動子や圧電振動子などを用いるようにしてもよい。
(変形例2)上記したように、負圧によって密着固定された弁21を開状態にする際、弁開閉機構53を用いて突起部42を側方から押圧することに代えて、例えば、図9に示すように、吸引装置83を用いて、突起部42の先端42a側から突起部42を吸着する(引っ張る)ことによって、弁21を開くようにしてもよい。
(変形例3)上記したように、第2保持装置17に形成された1つの弁21によって、基板11(第1チップ13、第2チップ14、第3チップ15)を吸着させていることに代えて、図10に示すように、チップ13〜15毎にそれぞれ独立した弁85,86,87を設けて、吸着させるようにしてもよい。例えば、第1チップ13に対応する領域に、第1表サライ部88及び第1弁85を形成する。第2チップ14に対応する領域に、第2表サライ部89及び第2弁86を形成する。第3チップ15に対応する領域に、第3表サライ部90及び第3弁87を形成する。なお、図示しない、第1保持装置16の裏面16bには、第2保持装置17の表サライ部88〜90に合わせて、各チップ13〜15に対応する領域毎に、第1裏サライ部〜第3裏サライ部(図示せず)が区分けされて形成されている。更に、第1保持装置16の裏面16bには、各弁85〜87に対応する弁溝部(第1弁溝部、第2弁溝部、第3弁溝部)が、それぞれ形成されている。このように、基板11は、各チップ13〜15毎に対応する3つの弁(第1弁85、第2弁86、第3弁87)によって吸着固定される。そして、基板11から3つのチップ13〜15に分割された際には、各チップ13〜15が各弁85〜87によってそれぞれ吸着固定される。このような構成によれば、各チップ13〜15の加工状態やチップサイズなどによって、吸着する強度をそれぞれ独立して制御することが可能となり、安定した状態で各チップ13〜15を保持することができる。
(変形例4)上記したように、基板保持装置12に基板11を吸着固定させるために、基板吸着面18に流路19を形成することに代えて、例えば、流路19を形成せずに吸引孔20のみで吸着固定させるようにしてもよい。詳しくは、第1チップ13に相当する領域を第1吸引孔20aで吸引し、第2チップ14に相当する領域を第2吸引孔20bで吸引し、第3チップ15に相当する領域を第3吸引孔20cで吸引する。また、各チップ13〜15サイズに合わせて各吸引孔20の孔径を大きくするようにしてもよい。
(変形例5)上記したように、弁21に形成された突起部42の側方を押圧することで、弁21の開閉を行っていることに代えて、例えば、突起部42を用いなくても負圧によって弁21を開閉させることが可能であれば、突起部42が形成されていない弁21を用いるようにしてもよい。この場合、突起部42を形成するためのマスクが不要となり、かかるコストを抑えることができる。
(変形例6)上記したように、第1保持装置16の基板吸着面18に形成された流路19a〜19cの形状は、四角形状に限定されず、基板11から各チップ13〜15に分離した際、チップ13〜15が吸着固定できればよく、例えば丸形状であってもよい。また、チップ13〜15の形状に合わせて、流路19a〜19cの形状を決めることが望ましい。
(変形例7)上記したように、基板保持装置12は、第1保持装置16及び第2保持装置17の2つの部材によって構成することに限定されず、例えば、基板11を吸着固定することが可能であれば、1つの保持装置で構成するようにしてもよい。この場合、基板保持装置の強度、基板サイズやチップ形状、チップ個数などに応じて、基板保持装置12の構成を決めることが望ましい。
(変形例8)上記したように、吸引孔20などを形成するのに、エッチング技術を用いることに限定されず、例えば、サンドブラスト、ダイヤモンドペーストなどを用いて形成するようにしてもよい。
(変形例9)上記したように、基板保持装置12は、マイクロマシンを用いてノズル孔を加工したり各チップ13〜15の厚みに研磨したりする際、基板11と固定して基板11の強度を補強することに限定されず、例えば、半導体製造装置を用いて半導体基板に各種膜などを形成するような場合であっても、半導体基板を取り付けて半導体基板を補強するようにしてもよい。
11…基板、11a,16a,17a…表面、11b,16b,17b…裏面、12…基板保持装置、13…第1チップ、14…第2チップ、15…第3チップ、16…第1保持装置、17…第2保持装置、18…第1面としての基板吸着面、19…流路、19a…第1流路、19b…第2流路、19c…第3流路、20…孔としての吸引孔、20a…第1吸引孔、20b…第2吸引孔、20c…第3吸引孔、21…弁、21a…溝、31…弁溝部、32…裏サライ部、41…表サライ部、42…突起部、42a…先端、51…真空装置、52…チャンバ、53…弁開閉機構、54…ポンプ、55…供給ライン、56…排気ライン、57…供給バルブ、58…排気バルブ、59…制御部、60…ステージ、61…ベース、65…レバー、65a,65b…一端、66…支柱、66a…支点、67…ピストン、67a…ピストン棒、71…第1基材、72…基材としての第2基材、73…第1領域、74…第2領域、81…圧電素子、82a,82b…電極、83…吸引装置、85…第1弁、86…第2弁、87…第3弁、88…第1表サライ部、89…第2表サライ部、90…第3表サライ部。
Claims (16)
- 基板を保持する基板保持装置であって、
前記基板保持装置における第1面に前記基板を負圧によって固定するために気体の流通が可能な孔と、
前記孔に接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁と、を有することを特徴とする基板保持装置。 - 基板を保持する基板保持装置であって、
前記基板保持装置における第1面に前記基板を負圧によって固定するために気体の流通が可能な流路と、
前記流路に接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁と、を有することを特徴とする基板保持装置。 - 基板を保持する基板保持装置であって、
前記基板保持装置における第1面に前記基板を負圧によって固定するために気体の流通が可能な孔及び流路と、
前記孔及び前記流路に接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁と、を有することを特徴とする基板保持装置。 - 請求項1に記載の基板保持装置であって、
前記孔は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に形成されていることを特徴とする基板保持装置。 - 請求項2に記載の基板保持装置であって、
前記流路は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に繋がって形成されていることを特徴とする基板保持装置。 - 請求項3に記載の基板保持装置であって、
前記孔及び流路は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に繋がって形成されていることを特徴とする基板保持装置。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板保持装置であって、
前記弁は、基板保持装置を構成する基材の一部で形成されていることを特徴とする基板保持装置。 - 請求項3に記載の基板保持装置であって、
前記基板保持装置は、前記孔及び前記流路が形成され前記基板を固定する第1保持装置と、前記第1保持装置と接合され前記孔及び前記流路と接続される前記弁を備える第2保持装置と、を有することを特徴とする基板保持装置。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板保持装置であって、
前記弁は、外部からの吸引力によって作動することを特徴とする基板保持装置。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板保持装置であって、
前記弁には、弁を開閉させる弁開閉機構と接触することが可能な突起部が形成されていることを特徴とする基板保持装置。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板保持装置であって、
前記弁に、前記弁を屈曲させることが可能な屈曲応力発生部材が設けられていることを特徴とする基板保持装置。 - 基板を保持する基板保持装置の製造方法であって、
前記基板保持装置は、前記基板が負圧によって固定される第1面を有する第1保持装置と、前記第1保持装置と接合される第2保持装置とを含み、
前記第1保持装置に気体の流通が可能な孔及び流路を形成する工程と、
前記第2保持装置に前記孔及び前記流路と接続され前記気体の流通又は遮断を行う弁を形成する工程と、
前記第1保持装置と前記第2保持装置とを接合する工程と、を有することを特徴とする基板保持装置の製造方法。 - 請求項12に記載の基板保持装置の製造方法であって、
前記弁を形成する工程は、前記弁を開閉させるための弁開閉機構と接触することが可能な突起部を含んで形成することを特徴とする基板保持装置の製造方法。 - 請求項12に記載の基板保持装置の製造方法であって、
前記孔及び流路を形成する工程は、前記第1面における前記基板を構成するチップ領域に対応する領域内に繋げて形成することを特徴とする基板保持装置の製造方法。 - 請求項12に記載の基板保持装置の製造方法であって、
前記接合する工程は、陽極接合法を用いることを特徴とする基板保持装置の製造方法。 - 基板保持装置に基板を負圧によって保持する基板の保持方法であって、
前記基板保持装置は、前記基板を保持する第1面と、気体の流通が可能な孔及び流路と、前記孔及び前記流路と接続され気体の流通又は遮断を行う弁と、前記弁を開閉させる弁開閉機構と接触可能に前記弁と繋がって形成された突起部と、を有し、
前記基板を前記基板保持装置における前記第1面上に載置する工程と、
前記弁開閉機構を介して前記突起部を押圧又は吸引して前記弁を開状態にする工程と、
前記基板と前記基板保持装置との間にある前記気体を吸引し、前記基板と前記基板保持装置とを負圧によって密着させる工程と、
前記突起部を元の状態に戻すとともに前記弁を閉状態にして、前記基板と前記基板保持装置とを負圧によって保持する工程と、を有することを特徴とする基板の保持方法。
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JP2006256870A JP2008078443A (ja) | 2006-09-22 | 2006-09-22 | 基板保持装置、基板保持装置の製造方法、基板の保持方法 |
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JP2020517089A (ja) * | 2016-12-23 | 2020-06-11 | ボード・オブ・リージエンツ,ザ・ユニバーシテイ・オブ・テキサス・システム | モアレベース計測学及び真空ベースピックアンドプレースを用いたコンパクト装置へのコンポーネントのヘテロジニアスインテグレーション |
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2006
- 2006-09-22 JP JP2006256870A patent/JP2008078443A/ja not_active Withdrawn
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